JP2012096208A - 原液の供給装置及びフィルタプレス脱水装置 - Google Patents

原液の供給装置及びフィルタプレス脱水装置 Download PDF

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Abstract

【課題】口金部をろ板の圧接状態、及び、離隔状態の何れであってもろ板の間で位置決め容易に支持できる、信頼性の高い原液の供給装置を提供する。
【解決手段】原液の供給装置は、原液が供給される供給路54と、供給路54に供給される原液をろ過室14に分岐供給する分岐通路55とが形成されている口金部53と、ろ板を連結するリンク機構とを備え、前記リンク機構により口金部53が支持されるように前記リンク機構と口金部53が固定されて構成され、上下方向に張設された一対のろ布7の前後両側に並設されたろ板30が並設方向に沿って圧接された圧接状態で、一対のろ布7の間に形成されるろ過室14に原液を供給する。
【選択図】図2

Description

本発明は、上下方向に張設された一対のろ布の前後両側に並設されたろ板が並設方向に沿って圧接された圧接状態で、一対のろ布の間に形成されるろ過室に原液を供給する原液の供給装置及びフィルタプレス脱水装置に関する。
従来、浄水場や下水処理場で発生する汚泥を脱水してろ液とケーキに分離する汚泥処理工程、或は、カーボン製品やチタン製品等の製造工程で必要となる固液分離工程等、様々な分野で固液分離のためにフィルタプレス脱水装置が用いられている。
図7(a)に示すように、特許文献1には、フィルタプレス脱水装置80が開示されている。フィルタプレス脱水装置80は、前フレーム81と後フレーム82の間に架設されたサイドフレーム83に複数のろ板84が圧接状態と離隔状態との間で摺動可能に配設され、前フレーム81に設置された油圧シリンダ86の進出作動に伴なって、当該油圧シリンダ86に連結された押圧部材85を介して、各ろ板84が後フレーム82方向に押圧された圧接状態に移行し、当該油圧シリンダ86の引退作動に伴なって、各ろ板84が互いに離隔した離隔状態に移行するように構成されている。尚、ろ板84は、隣接するろ板84がリンク機構(図示せず)により所定間隔で離隔するように連結されている。
そして、ろ板84間には支持機構87によってろ面が対向するように支持された無端状のろ布88が配設され、圧接状態で各ろ板84に挟持されたろ布88で区画された空間にろ過室が形成される。
各ろ板84間には、各ろ板84の圧接状態で各ろ板84の厚み方向に形成された貫通孔と連通し、ろ布88で区画されたろ過室に原液を供給する口金部92が備えられている。原液をろ過室に供給した状態で、ろ板84に備えたダイヤフラムを膨張させることにより、原液が圧搾されて固液分離され、圧搾後に各ろ板84が離隔状態に移行すると、ろ布88から脱水ケーキが剥離落下する。
図7(b)に示すように、口金部92は、各ろ板84の離隔状態で、一対のろ布88の夫々から離隔するように構成されている。以下に、口金部92について詳述する。
図8(a)から(c)に示すように、口金部92は、平板状の部材の厚み方向に貫通形成された供給路92aと、供給路92aに供給される原液を前記ろ過室に分岐供給する分岐通路92bと、平板状の部材の一面から突出形成された口金部92をろ板に支持するための案内ピン95と、前記一面の裏面方向に取付けられた係合部96とを備えている。
図9(a),(b)に示すように、ろ板84(84a,84b)の圧接状態では、口金部92がろ板84aの凹部93に収容される。このとき口金部92の供給路92aは、各ろ板84の厚み方向に形成された原液の供給路である貫通孔84cと連通する。
図9(c),(d)に示すように、ろ板84(84a,84b)が離隔状態で、係合部96は他方のろ板84bに係合して、口金部92が凹部93から離隔するように構成されている。このとき、口金部92は、一対のろ布88(88a,88b)の夫々から離隔するように構成されている。
なお、ろ板84の圧接状態、離隔状態何れの場合であっても。口金部92の案内ピン95は、一方のろ板84a(84)の凹部93に形成された案内孔94に挿通され、口金部92をろ板84aに支持することで、ろ布88に挟持させずに済むため、ろ布88を走行させることができる。
特開平5−15710号公報
ろ板84(84a,84b)が圧接状態から離隔状態に移行するときに、口金部92に備えた係合部96が他方のろ板84bに係合して、口金部92が凹部93から離隔するように移動する。しかし、単に位置決め用に案内ピン95が案内孔94に挿通されているだけで、口金部92の凹部93からの離隔距離が案内ピン95で規定される構成ではないため、口金部92を凹部93から離隔するときに、慣性によって口金部92が必要以上に引き出されて、口金部92の位置が安定しない。
案内孔94及び案内ピン95は、原液の供給路である貫通孔84cや供給路92aの近傍に設けられているため、凹部93と口金部92の接触面から漏洩した原液が案内孔94に詰まる虞がある。そうすると案内ピン95の円滑な摺動が妨げられ、凹部93に収容された口金部92が凹部93から離隔せずにろ布88aを挟み込んだままとなる虞もあった。
また、上述のように、原液が案内孔94に詰まり、口金部92の凹部93からの離脱や凹部93への収容が円滑にできないと、各ろ板84の離隔状態と圧接状態の切替ができず、フィルタプレス脱水装置に動作不良が発生する虞があった。さらに案内孔94に案内ピン95がこじった状態で各ろ板を圧接、離隔すると口金部が変形して破損する虞もあった。
また、口金部92を支持するための案内ピン95を備えるため、口金部92を各ろ板84間に支持する構造が複雑になり、ろ板84には案内ピン95を挿通するための案内孔94を形成する必要があり、加工費が高くなるという問題もあった。
本発明は、口金部をろ板の圧接状態、及び、離隔状態の何れであってもろ板の間で位置決め容易に支持できる、信頼性の高い原液の供給装置、及び、フィルタプレス脱水装置を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するため、本発明による原液の供給装置の特徴構成は、特許請求の範囲の書類の請求項1に記載した通り、上下方向に張設された一対のろ布の前後両側に並設されたろ板が並設方向に沿って圧接された圧接状態で、一対のろ布の間に形成されるろ過室に原液を供給する原液の供給装置であって、原液が供給される供給路と、前記供給路に供給される原液をろ過室に分岐供給する分岐通路とが形成されている口金部と、ろ板を連結するリンク機構とを備え、前記リンク機構により前記口金部が支持されるように前記リンク機構と前記口金部が固定されている点にある。
上述の構成によれば、口金部は、隣接するろ板を連結するリンク機構に固定されているので、口金部を各ろ板の間に支持する機構を口金部自体に設ける必要がなくなり、リンク機構の予め適当な位置に口金部を取り付けることで、ろ板が圧接されるとき、離隔するときの何れの状態でも、リンク機構によって口金部のろ板との相対位置が規定される。さらに、口金部はリンク機構により支持されるため、従来のように原液が案内ピンの案内孔に詰まり、口金部の移動の障害になるような虞がなくなるため、口金部の破損の虞や、ろ板の圧接離隔の動作不良を防止できるので、フィルタプレス脱水装置の信頼性を向上することができる。
同第二の特徴構成は、同請求項2に記載した通り、上述の第一特徴構成に加えて、前記圧接状態で、前記供給路が各ろ板の厚み方向に形成された貫通路を連結し、前記リンク機構により規制された離隔距離だけ各ろ板が離隔した離隔状態で、前記口金部がろ板の各対向面から離隔する位置になるように前記口金部と前記リンク機構が固定されている点にある。
上述の構成によれば、上下方向に張設された一対のろ布の前後両側に並設されたろ板が並設方向に沿って圧接された圧接状態で、口金部の供給路が前記各ろ板に形成された貫通孔を連通して、原液が前記一対のろ布の間に形成されるろ過室に供給できる状態となり、一方、前記リンク機構により規制された離隔距離だけ各ろ板が離隔した離隔状態で、前記口金部がろ板の各対向面から離隔する位置になり、前記一対のろ布の夫々に接触しない状態となり、前記ろ布を移動させても前記ろ布が口金部やろ板に接触して破損する虞がなくなった。
同第三の特徴構成は、同請求項3に記載した通り、上述の第二特徴構成に加えて、前記リンク機構は、ろ板に備えた係止ピンと係合する係合部が形成された連結金具で構成され、前記口金部は当該連結金具に固定され、前記係合部に各係止ピンが係合することにより、前記離隔状態で隣接するろ板間の離隔距離が所定距離になるように規制される点にある。
上述の構成によれば、連結金具に形成された係合部が、ろ板に備えた係止ピンと係合して、離隔状態で隣接するろ板間の離隔距離が所定距離となるように規制される。口金部は、当該連結金具に固定されているので、前記所定距離離隔したろ板の位置に対して所定位置に確実に配置することができる。
本発明によるフィルタプレス脱水装置の第一特徴構成は、同請求項4に記載した通り、前フレームと後フレームとの間で圧接状態と離隔状態に移動可能に支持される複数のろ板と、各ろ板間でろ過室を形成する面が対向するように支持されるろ布と、前記圧接状態または前記離隔状態に前記ろ板を移動させる進退機構と、前記離隔状態で前記ろ布を移動させる駆動機構と、を備え、上述の第一から第三の何れかの特徴構成を備えた原液の供給装置のリンク機構を介して各ろ板が連結され、口金部を介して前記ろ過室に原液が供給される点にある。
同第二の特徴構成は、同請求項5に記載した通り、上述の第一特徴構成に加えて、前記圧接状態で、各ろ板に厚み方向に形成された貫通路と、各口金部の供給路とが、シール部材を介して連通する連通路が形成され、当該連通路に原液が供給され、各分岐通路を介して各ろ過室に原液が供給される点にある。
以上説明した通り、本発明によれば、口金部をろ板の圧接状態、及び、離隔状態の何れであってもろ板の間で位置決め容易に支持できる、信頼性の高い原液の供給装置、及び、フィルタプレス脱水装置を提供することができるようになった。
本発明によるフィルタプレス脱水装置の概略図 ろ過ユニット圧接状態の説明図であって、(a)は要部説明図、(b)は要部説明図のA―A線端端面図 ろ過ユニット離隔状態の説明図であって、(a)は要部説明図、(b)は要部説明図のB―B線端端面図 ろ過ユニットの説明図であって、(a)は正面図、(b)は背面図 (a)はリンク機構の説明図、(b)は係合ピンに係合させたリンク機構の説明図、(c)は各ろ板が離隔状態のときのリンク機構の説明図、(d)は各ろ板が圧接状態のときのリンク機構の説明図 供給装置の説明図であって、(a)は側面図、(b)は平面図、(c)は正面図 従来のフィルタプレス脱水装置の説明図であって、(a)は外観図、(b)は各ろ板の離隔状態の説明図 従来の口金部の説明図であって、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は正面図のC−C線断面図 隣接するろ板間に支持される従来の口金部の説明図であって、(a)はろ板の圧接状態のときの側断面図、(b)はろ板の圧接状態のときの平面図、(c)はろ板の離隔状態のときの側断面図、(d)はろ板の離隔状態のときの平面図
以下に、本発明による原液の供給装置及びフィルタプレス脱水装置の一例を説明する。
図1に示すように、フィルタプレス脱水装置1は、前フレーム2と、後フレーム3と、前フレーム2と後フレーム3との間に架設された一対のサイドフレーム4を備えている。
一対のサイドフレーム4に複数のろ板30が摺動可能に支持され、前フレーム2に設置された進退機構5によって、各ろ板30が、図2(a)に示す圧接状態と、図3(a)に示す離隔状態の間で駆動される。
前フレーム2の上部には無端状のろ布7を繰り出す駆動ローラ6が配置され、後フレーム3の上部にはろ布7を洗浄する洗浄機構8が配置されている。
駆動ローラ6で繰り出されたろ布7は、同じく前フレーム2に設置された緊張機構9によって所定の張力に調整された後に、各ろ板30の上下に設置された支持機構10によってろ面が対向するように掛け渡され、各ろ板30から繰り出された後に洗浄機構8に導かれるように配置されている。
各ろ板30の左右には、上下に一対の係合ピン11が突設され、隣接するろ板30の係合ピン11が、上下に一対のリンク機構50と連結されている。図1中、左端のろ板30は後フレーム3と連結され、右端のろ板30は進退機構5と連結されている。
以下に、リンク機構50の一例について説明する。尚、ここでは、上下のリンク機構50を区別することなく説明する。
図5(a)に示すように、リンク機構50は、ろ板30に設けられた係止ピン11と係合する係合部としての長孔52が形成された平板状の連結金具51で構成されている。
図5(b)に示すように、長孔52に係合ピン11を挿通して、ワッシャ11aを嵌合し、係合ピン11の先端にスナップピン11bを挿通することで、係合ピン11から連結金具51が脱落しないように構成されている。
長孔52の内周面は隣接するろ板30の係合ピン11と係合して、離隔状態で隣接するろ板30間の離隔距離が所定距離になるように規制する。所定距離とは、各ろ板30の離隔状態で、ろ過室内の脱水ケーキが落下可能な適当な距離であって、各ろ板30が離隔状態で一対のろ布7の間に配置される後述する口金部53がろ布7が接触しない距離をいう。
図5(c)に示すように、連結金具51は、各ろ板30に設けられた係合ピン11であって互いに隣接する両係合ピン11間に係合されているが、隣接する連結金具51は、同じろ板30の係合ピン11に係合可能なように、係合ピン11の軸芯方向に互い違いとなるように配置されている。
図5(d)に示すように、圧接状態では、隣接するろ板30の係合ピン11が長孔52(図5(a)参照)の内周面に沿って案内され、各ろ板30が圧接される。その圧接状態から進退機構5が引退作動しはじめると、図5(c)中右端のろ板30に追従して各ろ板30が離隔状態となる。各ろ板30が離隔し終えると、各係合ピン11が各連結金具51の長孔52の内周面に当接して各ろ板30の離隔距離が規制される。
図1に示すように、進退機構5はロッド5aの先端に押圧部材5bを備えた油圧シリンダ5cで構成されている。油圧シリンダ5cによりロッド5aを進出作動させると、押圧部材5bを介して各ろ板30が後フレーム3に向けて押圧された圧接状態に移行し、ロッド5aを引退作動させると、前フレーム2に向けて各ろ板30が移動して離隔状態となる。
フィルタプレス脱水装置1は、進退機構5が進出作動した圧接状態で、各ろ過室に原液を充填する充填処理と、充填された原液を圧搾する圧搾処理とが実行される。
そして、圧搾処理の後に進退機構5が引退作動した離隔状態で、各ろ過室で圧搾された脱水ケーキをろ布7から離脱させるべく、駆動ローラ6によって所定距離だけろ布7を走行させる走行処理が実行され、その後、進退機構5が進出作動して、同様の処理が繰り返される。尚、駆動ローラ6は減速機構を介して駆動モータに駆動連結され、駆動ローラ6と減速機構と駆動モータによって駆動機構が構成されている。
ろ板30から繰り出されたろ布7は、後フレーム3に備えた洗浄機構8によって洗浄された後、蛇行修正機構17を経由して駆動ローラ6に掛け渡される。
洗浄機構8と駆動ローラ6との間に備えた蛇行修正機構17は、ろ布7の幅方向走行位置を規制する機構であり、前フレーム2の上部に取付けられた支持フレーム18に設置されている。
洗浄機構8によって洗浄された後のろ布7に対して、蛇行修正機構17によって精度良く蛇行修正され、適正な搬送姿勢に矯正された後に、駆動ローラ6によって安定した姿勢で下流側に向けて搬送されるようになる。
緊張機構9は、ろ布7に所定の張力を付与する。所定の張力とは、駆動ローラ6との摩擦によりろ布7が安定走行可能な張力をいい、各ろ板30の離隔状態で、各ろ板30間のろ布7が撓まない程度の適当な張力が好ましい。
ろ布7が駆動ローラ6により安定して搬送されるためには、駆動ローラ6の前後で十分な張力が作用している必要があるが、上述の構成によれば、ろ布7に対する張力が小さくなる駆動ローラ6の下流側で、緊張機構9によってろ布の張力が適正な値に調整されるので、ろ布7が安定して駆動ローラ6で駆動され、その下流側に設置されたろ板30に向けて搬送されるようになる。
図4(a)に示すように、各ろ板30には、配列方向に沿って一方の面にダイヤフラム20が固定されている。ダイヤフラム20は、膨張収縮自在な薄肉部21と薄肉部21の周囲に一体形成されたろ枠として機能する厚肉部22を備え、当該ダイヤフラム20に隣接するろ板30の背面とで仕切られる空間でろ室が形成される。
支持機構10は、各ろ板30に固定されたブラケットに支持された上部ローラ10a及び下部ローラ10bを備え、両ローラ10a,10bによって隣接するろ板30間でろ布7が上下方向に張設されている。
上部ローラ10aの近傍には、ろ板30が離隔状態でろ布7がろ板30及びダイヤフラム20に接触しないように案内するガイドローラ10cが備えられている。
図2(b)に示すように、進退機構5が、上下方向に張設された一対のろ布7の前後両側に並設されたろ板30を並設方向に沿って圧接した圧接状態で、一対のろ布7の間に形成される空間がろ過室14となる。
図1から図4の各図に示すように、各ろ板30間には、ろ過室14に原液を供給する口金部53が設けられている。
図6(a),(b),(c)に示すように、口金部53には、各ろ板の圧接状態でろ板30の厚み方向に形成された貫通孔32と連通し原液が供給される供給路54と、供給路54に供給される原液をろ過室14に分岐供給する分岐通路55とが形成されている。各ろ板の圧接状態で、後フレーム3に備えた原液供給口15から当該貫通孔32に原液が供給され、口金部53に形成された供給路54と分岐通路55を経て各ろ過室14に原液が充填される。
口金部53は、連結金具51と連結部56で連結されている。連結部56にはパッキン57が備えられている。尚、隣接する連結金具51は同じ係合ピン11の軸芯方向に互い違いとなるように配置されているが、各口金部53は、供給路54の軸芯が同一となるように連結金具51に取付けられている。
口金部53の分岐通路55の先端側には、傾斜面58が形成され、ろ板30に形成された凹部41に円滑に嵌合するように構成されている。
口金部53は、図2(a),(b)に示すように、各ろ板の圧接状態で、供給路54が各ろ板30の厚み方向に形成された貫通路32を連結してろ過室14に原液を供給し、図3(a),(b)に示すように、リンク機構により規制された離隔距離だけ各ろ板30が離隔した離隔状態で、口金部53が隣接するろ板30の各対向面から離隔するように、連結金具51の所定位置、例えば、一対のろ布7の略中央となる位置固定されている。
以上のように、口金部53とリンク機構50を備えて原液の供給装置が構成されるのである。
図4(a)に戻り、各ろ板30の下方には、ろ板30に取付けられたダイヤフラム20をろ室側に膨らませるための加圧水を供給する加圧水流路33が備えられている。
加圧水流路33から供給された加圧水は、ろ板30に形成された加圧水供給孔34からろ板30と、ろ板30に装着されたダイヤフラム20の薄肉部21の間に排出される。
加圧水供給機構により加圧水流路33に加圧流体としての加圧水を供給して、ダイヤフラム20の薄肉部21をろ過室側へ膨らませることにより、ろ過室に供給された原液が圧搾される。尚、加圧流体は、加圧水に限らず、加圧空気でもよい。
つまり、本実施形態では支持機構10及び加圧水流路33を備えた1つのろ板30と、1つのダイヤフラム20とで1つのろ過ユニットが構成され、ろ過ユニットと加圧水供給機構とで、圧接状態で各ろ板30間に形成されるろ面の対向空間に供給された原液を圧搾する圧搾機構が構成されている。
複数のろ過ユニットは圧接状態と離隔状態の間で移動可能に並列して配置され、1つのろ過ユニットのろ板が前記一方のろ板となり、当該1つのろ過ユニットのダイヤフラムに隣接するろ過ユニットのろ板が前記他方のろ板となっている。
ダイヤフラム20の厚肉部22には、ろ過室からろ布7を介して排出されるろ液を排出する排出溝22aが形成されている。
ろ板30には、排出溝22aから排出されたろ液を集液してろ板30の表面に沿って通流させる集液部35が形成され、集液部35の外側に隣接するろ板30と当接する立上り部36が形成されている。
集液部35の下端部側方には、ろ板30の厚み方向に貫通した排液孔37が形成され、集液部35に集液されたろ液は、排液孔37から、後フレーム2に備えられたろ液排出口16を介して、フィルタプレス脱水装置1の外部へ排出される。
図4(b)に示すように、ろ板30の他方の面は隣接するダイヤフラム20とろ室を形成し、当該面にはろ液を通水するために排水溝38が複数本形成されている。
ろ板30の左右側方には、一対のサイドフレーム4に載架するための一対のスライドピース4aが備えられている。
ろ板30の左右上方には、各ろ板30の圧接状態で口金部53を収容可能な凹部41が形成されている。凹部41には、口金部53が凹部41に収容された状態で口金部53と凹部41の隙間をシールするパッキン42が備えられている。凹部41の上方には、口金部53と連結金具51の連結部56の嵌合溝43が形成されている。尚、嵌合溝43は、ろ板30の圧接状態で、連結部56に備えたパッキン57によりシールされる。
以下に、本発明によるフィルタプレス脱水装置の別実施形態について説明する。
上述した実施形態では、リンク機構によって各ろ板間の離隔距離が規制される例を説明したが、必ずしもリンク機構に各ろ板間の離隔距離を規制する機能を持たせる必要はない。リンク機構は、ろ板を機械的に連結して、ろ板が離隔した離隔状態で口金部が所定位置に位置するように口金部を固定できるものであればよい。
この場合、各ろ板間の離隔距離を規制するために別途の機構を備えればよい。例えば、左端のろ板を後フレームと連結し、右端のろ板を油圧シリンダのロッドの先端に備えられた押圧部材と連結しておき、各ろ板の左右側面に係合ピンを突設し、隣接するろ板の係合ピンをチェーンで連結する機構を設けてもよい。
各ろ板の圧接状態からロッドを引退作動させると、押圧部材に連結された右端のろ板から順に隣接するろ板同士を連結するチェーンの長さで規制される所定距離だけ離隔させることができる。なお、ロッドを進出作動させると、押圧部材に連結された右端のろ板から順に隣接するろ板が左端方向に押圧され、各ろ板が圧接状態となる。
上述した実施形態では、口金部53をろ板30左右に一対備える構成について説明したが、各ろ板間に備える口金部53の個数はこれに限らず、1つまたは2より多い複数個備える構成であってもよい。例えば、ろ室の四隅に口金部を備える構成であってもよい。
上述した実施形態では、ろ板30の圧縮部の裏面の他側面の左右にダイヤフラム20を嵌入可能な立上り部36を備える構成について説明したが、ろ板に立上り部を形成しない公知の構成であってもよい。
上述した実施形態では、ダイヤフラム20は、膨張収縮自在な薄肉部21と薄肉部21の周囲に一体形成されたろ枠として機能する厚肉部22を備えた構成について説明したが、ダイヤフラムは公知のダイヤフラムを用いることができる。例えば、厚肉部を備えないダイヤフラムを用いる場合、別に準備したろ枠を用いて、ダイヤフラムの薄肉部、ろ板、ろ枠でろ室を構成すればよい。
また、ダイヤフラムは必ずしも備える必要はなく、隣接するろ板間に備えられた一対のろ布の間に形成されたろ過室に原液を圧入して固液分離する構成であってもよい。
上述した実施形態では、駆動ローラを備えて無端状のろ布を配置した構成について説明したが、ろ布の構成はこれに限らない。例えば、各ろ板間に一対のろ布を吊設する構成であってもよい。
上述した実施形態は、何れも本発明の一例であり、該記載により本発明が限定されるものではなく、各部の具体的構成は本発明の作用効果が奏される範囲で適宜変更設計可能であることはいうまでもない。
1:フィルタプレス脱水装置
2:前フレーム
3:後フレーム
4:サイドフレーム
4a:スライドピース
5:進退機構
5a:ロッド
5b:押圧部材
5c:油圧シリンダ
7:ろ布
6:駆動ローラ
8:洗浄機構
9:緊張機構
10:支持機構
10a:上部ローラ
10b:下部ローラ
10c:ガイドローラ
11:係合ピン
12:連結金具
14:ろ過室
15:原液供給口
16:ろ液排出口
17:蛇行修正機構
20:ダイヤフラム
21:薄肉部
22:厚肉部
22a:排出溝
30:ろ板
32:貫通孔
33:加圧水流路
34:加圧水供給孔
35:集液部
36:立上り部
37:排液孔
38:排水溝
41:凹部
42:パッキン
43:嵌合溝
50:リンク機構
51:連結金具
52:長孔
53:口金部
54:供給路
55:分岐通路
56:連結部
57:パッキン
58:傾斜面

Claims (5)

  1. 上下方向に張設された一対のろ布の前後両側に並設されたろ板が並設方向に沿って圧接された圧接状態で、一対のろ布の間に形成されるろ過室に原液を供給する原液の供給装置であって、
    原液が供給される供給路と、前記供給路に供給される原液をろ過室に分岐供給する分岐通路とが形成されている口金部と、ろ板を連結するリンク機構とを備え、前記リンク機構により前記口金部が支持されるように前記リンク機構と前記口金部が固定されている原液の供給装置。
  2. 前記圧接状態で、前記供給路が各ろ板の厚み方向に形成された貫通路を連結し、前記リンク機構により規制された離隔距離だけ各ろ板が離隔した離隔状態で、前記口金部がろ板の各対向面から離隔する位置になるように前記口金部と前記リンク機構が固定されている請求項1記載の原液の供給装置。
  3. 前記リンク機構は、ろ板に備えた係止ピンと係合する係合部が形成された連結金具で構成され、前記口金部は当該連結金具に固定され、前記係合部に各係止ピンが係合することにより、前記離隔状態で隣接するろ板間の離隔距離が所定距離になるように規制される請求項2記載の原液の供給装置。
  4. 前フレームと後フレームとの間で圧接状態と離隔状態に移動可能に支持される複数のろ板と、
    各ろ板間でろ過室を形成する面が対向するように支持されるろ布と、
    前記圧接状態または前記離隔状態に前記ろ板を移動させる進退機構と、
    前記離隔状態で前記ろ布を移動させる駆動機構と、を備え、
    請求項1から3の何れかに記載の原液の供給装置のリンク機構を介して各ろ板が連結され、口金部を介して前記ろ過室に原液が供給されるフィルタプレス脱水装置。
  5. 前記圧接状態で、各ろ板に厚み方向に形成された貫通路と、各口金部の供給路とが、シール部材を介して連通する連通路が形成され、当該連通路に原液が供給され、各分岐通路を介して各ろ過室に原液が供給される請求項4記載のフィルタプレス脱水装置。
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