JP2012095930A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】裏カバー30を基板ケース10のコネクタ挿通孔の近傍に設けられた凹部17内に固定し、上カバー20でコネクタ接栓50を覆って裏カバー30に固定する。コネクタ接栓50が外部から接触不能になるとともに、裏カバー30は凹部17から抜き出し不能となって上カバー20が基板ケース10に取り外し不能に固定される。上カバー20を破壊しないと裏カバー30を凹部17から取り出すことができず、保護カバー1を前記基板ケース10から取り外せない。
【選択図】図4
Description
一方、すでに遊技機に設置されている基板ケースにおいて、コネクタカバーの設けられていないコネクタ部分に、後付で保護カバーを取り付けることが可能であれば、カバー装着のためにコネクタを着脱する必要がなく、コネクタを取り替える必要もない。また、かかる作業はできるだけ簡易に行えるようにするのが望ましい。
(請求項1)
請求項1記載の発明は、内部に回路基板(メイン基板100)を収納する箱状の基板ケース(メイン基板ケース10)と、前記回路基板(100)に取り付けられるとともに前記基板ケース(10)に開口された挿通孔から外部に露出するコネクタ接栓座(40)と、前記コネクタ接栓座(40)に嵌合されるとともに前記回路基板(100)と外部基板とを電気的に接続するためのケーブル(70)が連結されたコネクタ接栓(50)と、前記コネクタ接栓(50)の周囲を覆って当該コネクタ接栓(50)を保護する保護カバー(1)と、を備えた遊技機に係る。
「回路基板」は、例えば、回転リール(6A)の作動を制御するメイン基板とすることができる。また、「外部基板」とは、遊技機内部に収納されている他の回路基板のことであり、例えば演出を制御するサブ基板や、操作スイッチ等の操作信号を回路基板(100)に出力する中継基板などが含まれる。「外部基板」は複数あってもよく、コネクタ接栓座(40)は複数設けられていてもよい。
ここで、「上カバー(20)と裏カバー(30)を固定することにより、裏カバー(30)は前記凹部(17)から抜き出し不能」となるとは、上カバー(20)によって、裏カバー(30)の本体係止部(32)と基板ケース(10)との係合部分を解除操作できなくなることを含む。上カバー(20)の被係止部(24)に裏カバー(30)のカバー係止部(33)が係合すると、取り外し不能であるから、上カバー(20)は凹部(17)から抜き出せなくなった裏カバー(30)に固着され、結果として、基板ケース(10)に対して取り外し不能となる。
本発明によれば、保護カバー(1)を上カバー(20)と裏カバー(30)の二つのカバー体から構成し、両者を基板ケース(10)に設けた凹部(17)に嵌め殺しで固定するようにしてあるので、ネジを使用することなく保護カバー(1)を基板ケース(10)に固定することができ、特に、基板ケース(10)に後付で保護カバー(1)を取り付ける際に、作業の簡易化を図ることができる。
(請求項2)
上記した請求項1記載の発明の特徴点に加え、請求項2記載の発明は、以下のような構成を有している。すなわち、前記基板ケース(10)には、前記挿通孔として、第一挿通孔(サブコネクタ挿通孔13)と、第一挿通孔(13)に隣接して配置される第二挿通孔(中継コネクタ挿通孔15)が形成され、前記回路基板(100)には、前記コネクタ接栓座として、前記第一挿通孔(13)から外部に露出する第一コネクタ接栓座(サブコネクタ接栓座41)と、前記第二挿通孔(15)から外部に露出する第二コネクタ接栓座(中継コネクタ接栓座43)が設けられている。また、前記コネクタ接栓として、前記第一コネクタ接栓座(41)に嵌合される第一コネクタ接栓(サブコネクタ接栓51)と、前記第二コネクタ接栓座(43)に嵌合される第二コネクタ接栓(中継コネクタ接栓53)とを備えている。そして、前記凹部(17)は、前記第二挿通孔(15)を挟んで前記第一挿通孔(13)の対向側に形成されている。
(スロットマシンS)
スロットマシンSは、図1に示すように、箱形の筐体2の正面側に板状の前扉3を開閉自在に取り付け、筐体2の内部には、図2に示すように、3個の回転リール6Aを有するリールユニット6、メダルを貯留するとともに払い出すためのホッパーユニット8、スロットマシンSの作動を制御するための制御装置7、電源ユニット9を収納固定した構成となっている。
前記操作部5としては、メダルを投入するためのメダル投入口5A、クレジットとして貯留されているメダルを投入メダルに代えるためのベットスイッチ5B、回転リール6Aの回転を開始させるためのレバー状のスタートスイッチ5C、回転リール6Aの回転を個々に停止させるための3個のボタンスイッチからなるストップスイッチ5D、クレジットされているメダルを払い戻すための精算スイッチ5Eが設けられている。
前記制御装置7は、IC等の各種電子部品を搭載した制御基板と、この制御基板を収納するための基板ケースとから構成されている。前記制御装置7としては、メイン基板ユニット7Aと、サブ基板ユニット7Bと、中継基板ユニット7C、及びリール基板ユニット7Dが設けられている。
メイン基板ユニット7Aは、リールユニット6の上方に配置されており、メイン基板ケース10内にメイン基板100を収納したものである。メイン基板100は、CPU、ROM、RAM等、種々の電子部品を備えた回路基板であり、CPUがROMに記憶されたプログラムを読み込むことで、スロットマシンSの遊技を制御する主制御装置として機能する。なお、メイン基板ユニット7Aの構成の詳細については後述する。
前記中継基板ユニット7Cは、メイン基板100と前扉3に設けられているスイッチ類や表示装置との間の電気信号の中継をするための中継基板を備えているものである。前記リール基板ユニット7Dは、回転リール6Aの駆動に関わる制御を行うためのリール基板を備えているものである。
そして、上記メインサブケーブル71及びメイン中継ケーブル73のコネクタ接続間部分には、コネクタ接栓50が不正に引き抜かれないよう保護するための保護ケースが設けられている。
上記構成を有するスロットマシンSは、1回の遊技において最大3枚のメダルを掛ける(ベットする)ことができるとともに、メダル投入口5Aから投入されたメダルを最大50枚までクレジットとして貯留可能に形成されている。メダルがクレジットされている場合には、図示しないクレジット表示部にその数値が表示され、ベットスイッチ5Bを操作する度に1〜3の所定の数がクレジット表示部の表示から減算され、その枚数のメダルがベットされたものとみなされるようになっている。
そして、スタートスイッチ5Cの操作に基づき、役抽選が行われると共に、回転リール6Aが回転開始する。回転リール6Aの回転中に、対応するストップスイッチ5Dを操作することにより、回転リール6Aが回転停止する。そして、3個の回転リール6Aが全て停止したとき、各回転リール6Aの当選役を構成する図柄が当選役に応じた配列で表示された場合には、ホッパー装置から役に応じた枚数のメダルが払い出されたり、ボーナスゲームなどの有利遊技に移行するように形成されている。
メイン基板ユニット7Aは、図3及び図4に示すように、大きく分けて、メイン基板ケース10とメイン基板100とから構成されている。そして、メイン基板ケース10は、メイン基板100を固定する背面ケース12と、背面ケース12に固定されメイン基板100を覆う正面ケース11とを備えている。
前記メイン基板100には、特に図示しない電子部品が実装されているともに、コネクタ接栓50を介して他の回路基板と電気的に接続するためのケーブルを装着するコネクタ接栓座40が設けられている。コネクタ接栓座40としては、メイン基板100の正面左側に、サブ基板に接続するためのサブコネクタ接栓座41、電源基板に接続するための電源コネクタ接栓座42、中継基板に接続するための中継コネクタ接栓座43が設けられ、メイン基板100の正面右側には、リール基板に接続するためのリールコネクタ接栓座44が設けられている。
なお、基板ケースは、正面ケース11を背面ケース12にネジで固定し、図示しないカシメを固着することにより、カシメ部分を破壊しない限りメイン基板100を取り出せないようになっている。
次に、保護カバー1の詳細を説明する。
保護カバー1は、図4に示すように、上カバー20と裏カバー30とから構成されている。
(上カバー20)
上カバー20は、図3及び図5(A)に示すように、正面側(保護カバー1を筐体2に固定されたメイン基板ケース10に取り付けたとき前方となる側。以下同じ)から見て横L字型に形成されたキャップであり、裏カバー30に固定される固定部21と、サブコネクタ接栓51を覆う被覆部21と、固定部21及び被覆部21の間に位置し中継コネクタカバー60を覆う連結部23とを備えている。
前記連結部23は、固定部21及び被覆部21よりも前後方向の幅が薄く形成されており、連結部23の横幅は、中継コネクタカバー60の横幅よりも若干大きく形成されている。そして、被覆部21で中継コネクタカバー60を覆い固定部21を裏カバー30に固定したときに、連結部23が中継コネクタカバー60を跨ぐことができるようになっている。
裏カバー30は、図6に示すように、正面側が開放する箱状に形成されており、図9、図12に示すように、基部31を背面側にしてメイン基板ケース10の正面ケース11に形成された凹部17の内部に収納されるものである。
裏カバー30の上面及び底面の外側面には、相対向する位置にそれぞれ爪部33が設けられており、爪部33に隣接して、正面側端部が上面及び底面から外側にやや突出する弾性片34が形成されている。また、裏カバー30の一方の側面には、側面側に突出しかつ正面側に突出する直方体形状の凸部32が形成されている。
前記弾性片34は、裏カバー30を正面ケース11の凹部17に収納したとき、凹部17の上下の壁に当接し、弾性により裏カバー30を保持するものである。
前記凸部32は、裏カバー30を凹部17に収納するとき、図10に示すように、凹部17の開放部18側に位置している中継コネクタカバー60の縁部63に引っ掛けることにより、図12に示すように、裏カバー30を凹部17内から正面側に移動不能に固定する本体係止部である。
上記構成を有する保護カバー1の取り付けについて、中継コネクタカバー60の取り付けと合わせて、図7乃至図12に基づき説明する。なお、図7、図9、図11においては、説明の都合上、ケーブル及び電源コネクタ接栓52の記載を省略している。
図7は、中継コネクタカバー60の取り付け状態を示す。図8は、図7のA−A線断面図である。中継コネクタカバー60が取り付けられていない状態では、図7及び図8に示すように、中継コネクタ接栓53は表面に露出している。この状態では、コネクタ着脱の際に操作するロック爪53A(図7参照)に接触可能であるため、中継コネクタ接栓53は容易に着脱自在となっている。また、特に図示しないが、サブコネクタ接栓51のロック爪も表出しているので、サブコネクタ接栓51の着脱も容易である。
次に、図9に示すように、中継コネクタカバー60を固定した正面ケース11の凹部17に裏カバー30を収納する。具体的には、図10に示すように、凹部17の開放部18に裏カバー30の凸部32を位置させ、中継コネクタカバー60の縁部63に凸部32を引っ掛けるようにして、裏カバー30の基部31を凹部17にセットする(図12参照)。凹部17に収納された裏カバー30は、凸部32が縁部63に係止されて、正面方向には取り出せなくなる。
また、裏カバー30を前方に抜けない構造とすることで、メイン基板ケース10に固定するようにしてあるので、ネジを一切使わずに保護カバー1の取り付けができ、作業工程を簡素化することができる。
ところで、上記した実施の形態では、保護カバー1が中継コネクタカバー60を跨いで間接的に中継コネクタ接栓53を引き抜き不能としてあったが、中継コネクタカバー60を設けない場合であっても、保護カバー1を固定することにより、中継コネクタ接栓53の上端部付近が連結部23で覆われるので、保護カバー1を破壊しない限り、中継コネクタ接栓53を引き抜き不能となる。
また、上記した実施の形態では、中継コネクタ挿通孔15を挟んでサブコネクタ挿通孔13の対向側に凹部17を形成してあったが、コネクタ挿通孔と凹部17との位置関係は、このようなものに限られない。例えば、特に図示しないが、サブコネクタ挿通孔13に隣接させて凹部17を設け、凹部17に裏カバー30を収納固定し、これに上カバー20を取り付けてサブコネクタ接栓51を覆うようにしてもよい。すなわち、本発明に係る保護カバー1には、連結部23を備えていないものも含まれる。
さらに、上記した実施の形態では、凹部17と保護カバー1で保護するコネクタ接栓が露出するコネクタ挿通孔が、メイン基板ケース10の同一面(正面)に形成されていたが、凹部17とコネクタ挿通孔はメイン基板ケース10の隣接し合う異なる面に形成されていてもよい。例えば、凹部17がメイン基板ケース10の正面端部に形成され、コネクタ挿通孔が凹部17と隣接するメイン基板ケース10の側面や上面又は底面に形成してあってもよい。また、凹部17がメイン基板ケース10の上面端部に形成され、コネクタ挿通孔が凹部17と隣接するメイン基板ケース10の側面に形成してあってもよい。これらのように形成した場合には、当然、保護ケース1の形状も凹部17とコネクタ挿通孔の位置関係に合わせて変更される。いずれにせよ、凹部17に収納固定した裏カバー30に上カバー20を取り付けて被覆部22がコネクタ接栓を覆うことができるようになっていればよい。
なお、本発明は、メイン基板ユニット7Aに装着されるコネクタの保護だけでなく、サブ基板ユニット7Bやその他の基板ユニットに応用することができる。また、スロットマシン以外の遊技機、例えばパチンコ遊技機の制御基板にも応用することができる。
2 筐体 3 前扉
3A 正面パネル 3B 上パネル
3C 下パネル 3D 下皿
3E メダル払い出し口
4 メダルセレクター 5 操作部
5A メダル投入口 5B ベットスイッチ
5C スタートスイッチ 5D ストップスイッチ
5E 精算スイッチ
6 リールユニット 6A 回転リール
7 制御装置 7A メイン基板ユニット
7B サブ基板ユニット 7C 中継基板ユニット
7D リール基板ユニット
8 ホッパーユニット 9 電源ユニット
10 メイン基板ケース 11 正面ケース
12 背面ケース 13 サブコネクタ挿通孔(第一挿通孔)
14 電源コネクタ挿通孔 15 中継コネクタ挿通孔(第二挿通孔)
16 リールコネクタ挿通孔 17 凹部
18 開放部 19 カバー固定部
19A ボス 19B ネジ穴
20 上カバー 21 固定部
22 被覆部 23 連結部
24 係止凹部(被係止部) 25 肉薄部
26 切欠部
30 裏カバー 31 基部
32 凸部(本体係止部) 33 爪部(カバー係止部)
34 弾性片
40 コネクタ接栓座 41 サブコネクタ接栓座(第一コネクタ接栓座)
42 電源コネクタ接栓座 43 中継コネクタ接栓座(第二コネクタ接栓座)
44 リールコネクタ接栓座
50 コネクタ接栓 51 サブコネクタ接栓(第一コネクタ接栓)
52 電源コネクタ接栓 53 中継コネクタ接栓(第二コネクタ接栓)
54 リールコネクタ接栓
60 中継コネクタカバー 61 ネジカバー
62 固定凹部 63 縁部
64 ガイド部 65 固定ネジ
70 ケーブル 71 メインサブケーブル
72 メイン電源ケーブル 73 メイン中継ケーブル
74 メインリールケーブル 75 サブリールケーブル
80 図柄表示窓
90 演出装置 100 メイン基板
Claims (2)
- 内部に回路基板を収納する箱状の基板ケースと、
前記回路基板に取り付けられるとともに前記基板ケースに開口された挿通孔から外部に露出するコネクタ接栓座と、
前記コネクタ接栓座に嵌合されるとともに前記回路基板と外部基板とを電気的に接続するためのケーブルが連結されたコネクタ接栓と、
前記コネクタ接栓の周囲を覆って当該コネクタ接栓を保護する保護カバーと、を備えた遊技機であって、
前記基板ケースにおいて前記挿通孔の近傍には、凹部が形成されており、
前記保護カバーは、前記凹部の内部に収納固定される裏カバーと、裏カバーに装着され前記挿通孔及び前記コネクタ接栓座に嵌合されたコネクタ接栓を覆う上カバーとから構成され、
前記裏カバーは、前記基板ケースに係止される本体係止部と、前記上カバーを固定するためのカバー係止部とを備え、
前記上カバーは、前記裏カバーのカバー係止部に取り外し不能に係止される被係止部と、前記挿通孔及びコネクタ接栓を覆う被覆部とを備え、
前記裏カバーを前記凹部内に固定し、前記上カバーの被覆部が前記挿通孔及びコネクタ接栓を覆った状態で、前記上カバーと裏カバーを固定することにより、前記コネクタ接栓が外部から接触不能になるとともに、前記裏カバーは前記凹部から抜き出し不能となって前記上カバーが前記基板ケースに取り外し不能に固定され、前記上カバーを破壊しないと前記裏カバーを前記凹部から取り出すことができず、前記保護カバーを前記基板ケースから取り外せないように形成されていることを特徴とする遊技機。 - 前記基板ケースには、前記挿通孔として、第一挿通孔と、第一挿通孔に隣接して配置される第二挿通孔が形成され、
前記回路基板には、前記コネクタ接栓座として、前記第一挿通孔から外部に露出する第一コネクタ接栓座と、前記第二挿通孔から外部に露出する第二コネクタ接栓座が設けられ、
前記コネクタ接栓として、前記第一コネクタ接栓座に嵌合される第一コネクタ接栓と、前記第二コネクタ接栓座に嵌合される第二コネクタ接栓とを備え、
前記凹部は、前記第二挿通孔を挟んで前記第一挿通孔の対向側に形成されており、
前記保護カバーの上カバーは、前記被係止部と被覆部との間に、前記第二挿通孔及び第二挿通孔に嵌合された第二コネクタ接栓の少なくとも一部を被覆可能な第二被覆部を備え、
前記上カバーの被覆部が前記第一挿通孔及び第一コネクタ接栓を覆い、前記第二被覆部が前記第二挿通孔及び第二コネクタ接栓の少なくとも一部を覆った状態で、前記凹部内に収納固定した裏カバーに前記上カバーを固定することにより、前記第一コネクタ接栓が外部から接触不能になるとともに、前記第二コネクタ接栓が引き抜き不能になることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
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