JP2013162909A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】インターフェース基板43が配設されたベース部材95に、カバー部材96が取り付けられる。インターフェース基板43に、外部装置に配線接続する第1のコネクタ43aと、払出し制御基板に配線接続する第2のコネクタ43bとが設けられる。カバー部材96は、第2のコネクタ42bに接続した第2の配線100の第2のコネクタ42bに対する抜き出し方向前側を覆う。カバー部材96に、第1のコネクタ43aに接続した第1の配線99の第1のコネクタ43aに対する抜き出し方向と交差する第1のコネクタ43aの周囲を囲うカバー側不正防止壁102が設けられる。ベース部材95に、球通出案内部材との間に形成される隙間を埋めるベース側不正防止壁98が設けられる。
【選択図】図29
Description
第1の接続部(43a)および第2の接続部(43b)が設けられた第1基板(43)を備え、該第1基板(43)の第1の接続部(43a)に外部装置が接続されると共に、外部装置との間で信号の授受が行なわれる第2基板(37a)の第3の接続部(37b)に第1基板(43)の第2の接続部(43b)が接続するよう構成された遊技機において、
前記第1基板(43)を保持し、遊技機側の設置部(15)に取り付けられるベース部材(95)と、
前記第2の接続部(43b)に第2の配線(100)を接続した状態で前記ベース部材(95)に対して着脱可能に取り付けられ、該第2の接続部(43b)に接続した第2の配線(100)の第2の接続部(43b)に対する抜き出し方向前側を覆うカバー部材(96)と、
前記カバー部材(96)に設けられ、前記第1の接続部(43a)に接続した第1の配線(99)の第1の接続部(43a)に対する抜き出し方向と交差する該第1の接続部(43a)の周囲を略隙間なく囲う第1不正防止部(102)と、
前記ベース部材(95)に設けられ、該ベース部材(95)を前記設置部(15)に取り付けた状態で、該設置部(15)に設けた他の部材(33)とベース部材(24)との間に形成される隙間を埋める第2不正防止部(98)とを備えたことを要旨とする。
前記カバー部材(96)には、第2のカバー部材(104)を回動自在に支持する枢支部(96b)が設けられ、該枢支部(96b)に枢支された第2カバー部材(104)は、前記基板ケース(41)から露出する第3の接続部(37b)に接続した第2の配線(100)の第3の接続部(37b)に対する抜き出し方向前側を覆うカバー位置および該第3の接続部(37b)を露出する開放位置との間を回動するよう構成したことを要旨とする。
請求項2に係る発明によれば、設置部に取り付けた基板ケースから露出する第3の接続部に対する外部からの不正なアクセスを、第2のカバー部材によって効果的に防ぐことができる。また、第1基板を保持するベース部材に取り付けられたカバー部材に、前記第2のカバー部材の枢支部を設けたので、設置部に第2のカバー部材の枢支部を別途設ける必要はなく、設置部の構成を簡略化し得る。
請求項3に係る発明によれば、カバー部材の配線開口から引き出して引き回される第2の配線に対する不正アクセスを第2のカバー部材で防止することができる。
請求項4に係る発明によれば、基板ケースから露出する第3の接続部を覆う第2のカバー部材における設置部から離間する外面を、基板ケースにおける設置部から離間する外面と略面一にすることで、不正基板が設置された場合の発見が容易となる。
実施例に係るパチンコ機10は、図1〜図3に示すように、前後に開口する矩形枠状に形成されて遊技店の図示しない設置枠台に縦置き姿勢で設置される固定枠としての外枠11の開口前面側に、遊技盤12を着脱可能に保持する本体枠としての中枠13が開閉および着脱可能に組み付けられて、該遊技盤12の裏側に、各種図柄を変動表示可能な図柄表示装置18が着脱可能に配設されている。また、前記中枠13の前面側には、前記遊技盤12を透視保護するガラス板や透明な合成樹脂材により形成された透明部材で前後に開口する窓部を覆うよう構成された装飾枠としての前枠19が開閉可能に組み付けられる。前枠19の下部位置には、パチンコ球を貯留する上球受け皿20および下球受け皿21が上下に離間して前枠19と一体的に開閉可能に設けられている。また前枠19には、下球受け皿21の側方に、前記中枠13に配設された打球発射装置22を作動する操作ハンドル23が設けられ、該操作ハンドル23の回動操作によって打球発射装置22が作動されて、前記上球受け皿20に貯留されたパチンコ球が前記遊技盤12に向けて発射されるようになっている。なお、実施例では、前記図柄表示装置18としては、各種図柄を表示可能な液晶パネルを収容ケースに収容した液晶表示装置が採用されるが、これに限られるものではなく、ドラム式の図柄表示装置やドットマトリックス式の図柄表示装置等の各種図柄を停止および変動表示可能な従来公知の各種の図柄表示装置を採用し得る。
前記外枠11は、図2および図3に示す如く、上縁を構成する外上枠部11aと、下縁を構成する外下枠部11bと、左縁(一方の縁)を構成する外第1側枠部11cと、右縁(他方の縁)を構成する外第2側枠部11dとから基本的に構成され、これら上下左右の枠部11a,11b,11c,11dを組み付けることで外枠11が縦長の矩形枠体として構成される。そして、外枠11に対して中枠13は、後述する中第1側枠部16側が、ヒンジ機構24を介して開閉および着脱自在に支持され、外枠11に対して中枠13を閉成することで、該外枠11の内側に中枠13が収容されるよう構成される。また、中枠13の後述する中第2側枠部17に設けた施錠装置25によって、該中枠13は外枠11に対して閉成状態に保持されるようになっている。実施例では、外上枠部11aおよび外下枠部11bが合成樹脂製で、外第1側枠部11cおよび外第2側枠部11dはアルミ等の金属材により成形されている。
図2および図3に示すように、前記中枠13は、上縁をなす中上枠部14と、下縁をなし、スピーカ26、打球発射装置22、各種制御装置36,37,38およびインターフェース基板43等を設置する設置部として機能する中下枠部(固定部材)15と、左縁(一方の側縁)をなす中第1側枠部16と、右縁(他方の側縁)をなす中第2側枠部17とから構成されて、これら上下左右の枠部14,15,16,17を組み付けた際に、全体が外枠11の開口領域に整合する大きさに形成される。そして、前述したように外枠11に対して中枠13の中第1側枠部16側が、ヒンジ機構24を介して回動自在に支持されて、中第2側枠部17側が施錠装置25により施錠されるようになっている。また、中枠13には、上下左右の枠部14,15,16,17を組み付けることで前後に開口する遊技盤保持部27が画成され、該遊技盤保持部27に遊技盤12が着脱自在にセット保持される。実施例では、中上枠部14および中下枠部15が合成樹脂材で成形されると共に、中第1側枠部16および中第2側枠部17はアルミ等の金属材により成形されて、中枠13全体としての剛性を確保しつつ軽量化が図られている。図1,図3において、遊技盤12の前面に配設されている各種の遊技部品は、後述する案内レール44を除いて図示省略してある。
前記遊技盤12は、合板等の木製板部材の表面にセル板を配設したもの、あるいはアクリル板等の透明な合成樹脂材等からなる平板状の板部材で構成される。遊技盤12の前面には、案内レール44によって遊技領域12aが画成され(図1,図3参照)、前記中枠13に配設された打球発射装置22から発射されたパチンコ球が遊技領域12a内に打ち出され、該遊技領域12a内をパチンコ球が流下して遊技が行なわれる。また遊技盤12の前面には、図示しないが、遊技領域12a内に枠状装飾部材、パチンコ球が入賞可能な始動入賞装置、特別入賞装置、普通入賞装置等の各種入賞装置および多数本の遊技釘や風車等の各種遊技部品が配設されている。遊技盤12の裏側には、図柄表示装置18、可動演出装置および発光装置等の各種の遊技部品が配設される合成樹脂材で形成された設置部材45が配設される。そして、設置部材45に形成された前後に開口する開口部および枠状装飾部材に形成した窓口を介して図柄表示装置18の表示部を前面側から視認し得るよう構成されている。
前記パチンコ機10では、遊技盤12に配設された主制御装置39(電気部品)と、前記中枠13に配設された各種制御装置36,37,38(電気部品)とを電気的に接続する手段として、中枠13に対して遊技盤12を組み付けることで電気的に接続するドッキングコネクタ52を採用している。ドッキングコネクタ52は、中枠13側に設けられ、該中枠13に配設された各種制御装置36,37,38(具体的には制御基板36a,37a,38a)や前枠19に配設したスピーカ26や発光装置等の電気部品に接続される第1コネクタ53と、遊技盤12側に設けられ、該遊技盤12に配設された主制御装置39および統括制御装置47(具体的には主制御基板39aおよび統括制御基板47a)に接続する第2コネクタ54とを備え、中枠13に対して遊技盤12を組み付けることによって、第1コネクタ53が第2コネクタ54に嵌合して接続するよう構成される(図13,図14参照)。なお、実施例では主制御装置39に接続する第2コネクタ54が2つで、統括制御装置47に接続する第2コネクタ54が1つであり、主制御装置39に接続する2つの第2コネクタ54は、払出し制御装置37および発射制御装置38に接続するために用いられ、統括制御装置47に接続する第2コネクタ54は、前記前枠19に配設されたスピーカ26や各種発光装置に接続するために用いられる。実施例では、第1コネクタ53が雄型コネクタで、第2コネクタ54が雌型コネクタとなっている。
図6,図10〜図13に示すように、前記中枠13の中第2側枠部(他側部)17の内側に、透明な保護部材55が配設され、該保護部材55に、第1コネクタ53が上下方向に離間して複数配設されている。保護部材55は、前方に開口する後カバー56と、該後カバー56の前側開口を閉じるように後カバー56に組み付けられる前カバー57とから基本的に構成される。後カバー56は、図9に示す如く、前方に開口する箱状の保護部58と、該保護部58の下端縁から前方に所定長さで延出する第1下部延出部59と、保護部58における右側(中第2側枠部17側)の側端縁から前方に延出する側部延出部60とを備え、側部延出部60の下端縁は第1下部延出部59に接続されている。また、第1下部延出部59の前縁に、下方に向けて延出する第1取付延部59aが設けられ、該第1取付延部59aが前記中下枠部15にネジ止め固定されるようになっている。なお、保護部58の後側下部に、後述する第2取付ベース70を第1取付ベース31に固定するために機能するベース用第1被固定部61が設けられている。
前記第1コネクタ53は、図6,図7,図13に示す如く、前記取付部62に対してネジ止め固定される板状の固定部53aと、該固定部53aから前方に向けて突出する接続部53bとを備え、該接続部53bに設けた接触子(図示せず)に接続した配線67が固定部53aから後方に延出している。固定部53aには、前後方向に貫通する通孔53cが接続部53bを挟む左右両側に夫々形成されており、前記取付部62における各コネクタ用開口部62aと対応する前面に固定部53aの裏面を当接したもとで、各通孔53cに配設した後述のフローティング部材68のスリーブ68aに前側から挿通したネジ66を対応するネジ孔62bに螺挿することで、第1コネクタ53が取付部62の前側に取り付けられる。また、第1コネクタ53の後端から導出する配線67は、コネクタ用開口部62aから収容室S1に引き込まれて保護されるようになっている。
前記側部延出部60は、図6,図7に示す如く、前記保護部58の上端縁より上方に所定長さで延出する寸法に設定されると共に、該側部延出部60には、前側に向かうにつれて中枠13の中第1側枠部(一側部)16から離間する傾斜部60aが形成されている。すなわち、側部延出部60の傾斜部60aは、図13に示す如く、第1コネクタ53の取付部62から前方に離間するにつれて第1コネクタ53から離れるように変位し、該第1コネクタ53に対して第2コネクタ54を前側から接続するに際し、該第2コネクタ54や設置部材45が側部延出部60に干渉するのを防ぐよう構成される。また、側部延出部60には、傾斜部60aの前側に、前記中第1側枠部16と平行な取付板部60bが連設され、該取付板部60bを中第2側枠部17の内面に当接した状態でネジ止めするようになっている。実施例では、取付板部60bを中第2側枠部17にネジ止めすると共に、前記第1下部延出部59および第2下部延出部63を中下枠部15に夫々ネジ止めすることで、保護部材55が中枠13に位置決め固定される。なお、側部延出部60の取付板部60b、第1下部延出部59および第2下部延出部63を介して中枠13に保護部材55を位置決め固定した状態で、前記保護部58および側部延出部60の傾斜部60aは中第2側枠部17の後端より後方に位置するよう構成される。また、前記保護部58における側部延出部60に連なる外側面は、図13に示す如く、前側から後側に向かうにつれて中第2側枠部17から離間するよう傾斜している。すなわち、側部延出部60の傾斜部60aと保護部58の外側面とは前側から後側に向かうにつれて中第2側枠部17から離間するように一連で傾斜し、前記外枠11に対して中枠13を開閉する際に、中第2側枠部17の後端より後方に位置する保護部58や側部延出部60の傾斜部60aが外枠11(外第2側枠部11d)に干渉するのを回避するよう構成してある。
前記保護部58における中枠13の中第1側枠部16を向く左側壁(側壁)に引出口58aが形成され、前記収容室S1内の配線67が引出口58aから左方に向けて引き出されるようになっている(図11参照)。そして、収容室S1から引き出された配線67は、後述する配線ケース69の内部を引き回されて対応する制御装置36,37,38やスピーカ26や発光装置等の電気部品に接続される。
図5に示す如く、前記設置部材(取着部材)45の右下角部に基板取着部45aが設けられ、該基板取着部45aに配設した前記中継基板48に、設置部材45(遊技盤12)に配設された前記主制御装置39および統括制御装置47が配線を介して接続されている。また中継基板48に、前記保護部材55に配設した第1コネクタ53と対応する数の第2コネクタ54が、上下方向に離間して配設されている。各第2コネクタ54は、第1コネクタ53との接続部54aを後方に突出する状態で中継基板48に配設されている。
前記中枠13における中下枠部15の裏側に配設した前記第1取付ベース31には、前記球通出案内部材33の配設位置より右側に装置取着面部31aが設けられ、該装置取着面部31aに、前記電源制御装置36が取り付けられる(図15,図17参照)。装置取着面部31aは、第1取付ベース31の上端から所定高さ低い位置から下側に設けられ、該装置取着面部31aに取り付けられた電源制御装置36の基板ケース40の上面は、図15に示す如く、第1取付ベース31の上端から所定高さだけ低い位置に臨むよう構成される。これにより、装置取着面部31aに取り付けられた電源制御装置36と、中枠13の遊技盤保持部27にセットされた遊技盤12の後方に突出する主制御装置(電気部品)39および設置部材45との間に、後方に開口する空間部S3が電源制御装置36に沿って左右方向(横方向)に延在するように画成される。なお、第1取付ベース31には、装置取着面部31aの上側で空間部S3に臨む位置に、上下および左右方向に離間して後方に延出する係止フック31bが複数設けられており(図17参照)、これら複数の係止フック31bによって配線ケース69を空間部S3に収容した状態で保持するよう構成される。
前記配線ケース69は、図16および図17に示す如く、前面側に開口する樋状に形成された本体部69aと、該本体部69aにおける右端部に連設されて後面側に開口する樋状の導入部69bとを備え、本体部69aおよび導入部69bの内部に配線通路S4を画成している。そして、配線ケース69は、本体部69aの前側開口を前側に向けた姿勢で前記空間部S3に収容した際に、図11,図15に示す如く、前記係止フック31bが本体部69aの後面に係止することで位置決め保持され、該空間部S3は配線ケース69で埋められるよう構成される。前記導入部69bは、図11に示す如く、係止フック31bで係止された本体部69aに対して後方に所定長さだけ変位して本体部69aに連設されており、該導入部69bの右端側(横方向の一端側)に開口する配線入口69cが、中下枠部15に配線ケース69を取り付けた状態で、前記保護部材55に形成されて中下枠部15の後方に変位した位置で開口する前記引出口58aに接続するよう構成される。そして、保護部材55の引出口58aから引き出された配線67は、導入部69bの配線入口69cを介して配線通路S4に引き込まれて該配線通路S4を左方に引き回されるよう構成される。また、本体部69aの左端側(横方向の他端側)に開口する配線出口69dは、前記電源制御装置36の左端上方に位置し、配線通路S4を引き回された配線67は、該配線出口69dから電源制御装置36の左端側に引き出されて対応する電気部品に接続されるようになっている。
前記第1取付ベース31には、前記電源制御装置36の後側に、第2取付ベース(取付ベース,第1構成部品)70が着脱自在に配設され、該第2取付ベース70の裏面に、前記払出し制御装置37と発射制御装置(第2構成部品)38とが左右方向に並んだ状態で着脱自在に取り付けられるよう構成される(図10,図11参照)。第2取付ベース70を介して第1取付ベース31に取り付けられた発射制御装置(制御装置)38は、前記配線ケース69における所定領域の後側に臨んで、第2取付ベース70を介して配線ケース69の後面側を覆っている。なお、発射制御装置38は、前記配線ケース69における配線出口69dに対応する後側に位置し、該発射制御装置38によって配線出口69dの後側が覆われるようになっている。
前記第1取付ベース31には、図11,図17に示す如く、前記装置取着面部31aに取り付けた前記電源装置装置36の下側を後方に向けて延出する張出し部78が設けられ、該張出し部78の後面に、前記第2取付ベース70のベース用係合片70a,70aと対応する左右に離間する位置に、上方に差込み口79aを開口した差込み受部79が夫々設けられている。また、第1取付ベース31には、第2取付ベース70のベース用第2固定部77に対応する位置(装置取着面部31aの左側の位置)に、ベース用第2被固定部80が設けられている。なお、第2取付ベース70のベース用第1固定部74に対応するベース用第1被固定部61は、前述したように前記ドッキングコネクタ52の保護部材55に設けられている。ベース用第1被固定部61およびベース用第2被固定部80には、上下方向が長手となる長孔61a,80aが前後方向に貫通するように形成されている。すなわち、ベース用第1被固定部61およびベース用第2被固定部80の長孔61a,80aと、ベース用第1固定部74およびベース用第2固定部77の長孔74a,77aとは、長手が直交するになっている。そして、ベース用第1被固定部61およびベース用第2被固定部80の長孔61a,80aには、前記固定具75,75の係合突部75d,75d(後述)が、その長手を長孔61a,80aの長手に揃えた状態での挿脱が許容されるようになっている。前記ベース用第1被固定部61は、ドッキングコネクタ52の保護部材55に設けるのに代えて、中下枠部15に設けたものであってもよい。
前記ベース用第1固定部74およびベース用第2固定部77に支持される固定具75,75は同一構成のものであって、該固定具75は、前記各固定部74,77および各被固定部61,80に形成した長孔74a,77a,61a,80aに挿通不能な円板部75aと、該円板部75aの後面側に形成されて作業者が摘み操作可能な操作部75bと、円板部75aの前面側に形成されて、前記長孔74a,77a,61a,80aに挿脱可能な支持部75cと、該支持部75cの前端に形成されて長孔74a,77a,61a,80aに対して長手を揃えた状態でのみ挿脱可能な略矩形状の係合突部75dとから構成されている。なお、前記操作部75bは、作業者が摘み易いように長手と短手を有する略矩形状に形成されている。
図18,図19に示す如く、前記払出し基板ケース41における右側部(発射制御装置38と対向する側部とは反対の側部)に、外側方に突出する払出し用係合突部41aが設けられると共に、払出し基板ケース41の左側部(発射制御装置38と対向する側部)には、外側方に突出する第1ロック部(第1係合部)41bが設けられている。なお、実施例では、第1ロック部41bは上下方向に離間する2箇所に設けてある。これに対し、前記第2取付ベース70における第1設置面部71aには、払出し用係合突部41aに対応する位置に、左側に差込み口81aを開口した差込み受突部81が設けられると共に、該差込み受突部81から左方に離間して係止フック82が設けられている。そして、第1設置面部71aに対して払出し基板ケース41(払出し制御装置37)は、その前面を第1設置面部71aに対向させた姿勢で、払出し用係合突部41aが差込み受突部81の差込み口81aに挿入されると共に、係止フック82が払出し基板ケース41における第1ロック部41b,41bの形成位置の間の後面左端に係止した状態で位置決め保持される。また、第1設置面部71aに払出し基板ケース41を取り付けた状態で、前記第1ロック部41b,41bは、発射制御装置38側に向けて延出して前記第3設置面部71cに臨むよう構成される(図22参照)。
図18,図19に示す如く、前記発射基板ケース42における第2設置面部71bと対向する前面には、発射用係合部(係合部)83が複数箇所に設けられている。実施例では、発射用係合部83は、上下方向および左右方向に離間する4箇所に設けてある。この発射用係合部83は、図20に示す如く、発射基板ケース42の前面から突出して左右方向(発射制御装置38の第2取付ベース70に対するスライド方向)に延在する基部83aと、該基部83aの突出端から第2設置面部71bと平行に延出する係合片83bとから構成される。実施例では、上側に位置する2つの発射用係合部83では係合片83bが上方に向けて延出し、下側に位置する2つの発射用係合部83では係合片83bが下方に向けて延出している。これに対し、前記第2取付ベース70における第2設置面部71bには、各発射用係合部83に対応する位置に、前後方向に貫通する発射用貫通孔84および該発射用貫通孔84における前記第3設置面部71cに近接する側に設けた発射用被係合部(被係合部)85が夫々設けられている。発射用貫通孔84は、発射用係合部83を挿脱可能な挿脱用孔部84aと、該挿脱用孔部84aの右端に接続して発射用係合部83における基部83aの左右方向の移動は許容するが係合片83bの前後方向の挿脱は規制する移動用孔部84bとから構成される。なお、該移動用孔部84bは、前記発射用被係合部85が発射用貫通孔84内に張り出すように形成されることで画成される。そして、第2設置面部71bに対して発射基板ケース42(発射制御装置38)は、その前面を第2設置面部71bに対向させた姿勢で、発射用係合部83を発射用貫通孔84の挿脱用孔部84aに後側から挿通した状態で、該発射基板ケース42を右方(第3設置面部71c側)へスライドすることで、該発射用係合部83の係合片83bが発射用被係合部85に係合した状態で位置決め保持される。なお、第2設置面部71bに取り付けた発射基板ケース42の裏面(第2取付ベース70から離間する側の外面)は、前記1設置面部71aに取り付けられた前記払出し基板ケース41の裏面と略面一となるよう設定してある。
前記発射基板ケース42の前面には、前記固定具75の固定位置では該発射基板ケース42(発射制御装置38)を第2設置面部71b(第2取付ベース70)に取り付け可能とし、前記固定具75の解除位置では該発射基板ケース42を第2設置面部71bに取り付けを困難とする規制手段87が設けられている。この規制手段87は、図32に示す如く、発射基板ケース42を第2設置面部71bに取り付けた状態で、第2取付ベース70のベース用第2固定部77と対向する位置に設けられている。また規制手段87は、図20に示す如く、前側に突出し、上下方向(固定位置の操作部75bの短手方向)に離間する一対の規制片87a,87aで構成され、両規制片87a,87aは左右方向(第2設置面部71bに対する発射基板ケース42のスライド方向)に所要長さで延在している。両規制片87a,87aの離間寸法は、前記固定具75の操作部75bにおける短手方向の長さより大きく、かつ長手方向の長さより小さく設定される。そして、規制手段87は、図20(a),図21(a)に示す如く、前記操作部75b,75bの長手が左右方向を向く固定具75の固定位置では、該操作部75bが両規制片87a,87aの間に収容されて、発射基板ケース42の前面が第2設置面部71bに当接する位置、すなわち前記発射用係合部83が発射用貫通孔84に挿通されて該発射用係合部83が発射用被係合部85に係合可能な位置に臨むのを許容するよう構成される。これに対し、規制手段87は、図20(b),図21(b)に示す如く、前記操作部75bの長手が上下方向を向く固定具75の解除位置では、該操作部75bの後端(突出端)に両規制片87a,87aが当接して、発射基板ケース42の前面が第2設置面部71bに当接する位置、すなわち前記発射用係合部83が発射用貫通孔84に挿通されて該発射用係合部83が発射用被係合部85に係合可能な位置に臨むのが規制されるようになっている。なお、発射基板ケース42の前面に設けられる発射用係合部83と規制手段87との位置関係は、発射用係合部83を第2取付ベース70の発射用貫通孔84における挿脱用孔部84aの後側に臨む状態で、規制手段87がベース用第2固定部77に支持されている固定具75における操作部75bの後方に臨むよう設定される。すなわち、発射基板ケース42を左右方向に移動して規制手段87が操作部75bの後方に臨まない位置では、発射用係合部83が第2設置面部71bや発射用被係合部85に当接して発射用係合部83を挿脱用孔部84aに後側から挿入し得ないようになっている。
前記第2取付ベース70の第3設置面部71cに、前記払出し制御装置37および発射制御装置38を第2取付ベース70に対するロック状態およびロック解除状態とし得るロック手段88がスライド可能に配設されている。このロック手段88は、図24に示す如く、上下方向(払出し制御装置37および発射制御装置38の並び方向と交差する方向)に長手が延在する上下方向に長い部材であって、前後方向に貫通して上下方向に所要長さで延在するガイド孔88aが、上下方向に離間して複数(実施例では2つ)形成されている。そして、第3設置面部71cに突設されたガイド突部89が各ガイド孔88aに摺動自在に挿通された状態で、各ガイド突部89に後側から螺挿されたフランジ付きネジ(図示せず)によって、当該ロック手段88は第3設置面部71c(設置板71の後面)に対して上下方向にスライド自在に支持される。またロック手段88は、払出し制御装置37および発射制御装置38を第2取付ベース70に対してロック状態とするロック位置と、ロック解除状態とするロック解除位置とに後述する保持手段90によって保持されるようになっている。なお、ロック手段88の後面には、後方に突出する操作突起88bが設けられ、該操作突起88bを摘んでロック手段88を容易にスライド操作し得るよう構成してある。
前記第2取付ベース70およびロック手段88には、該ロック手段88をロック位置およびロック解除位置に保持可能な保持手段90が設けられている。この保持手段90は、ロック手段88に設けられた係合爪91と、第2取付ベース70に設けられた被係合保持部92とから構成される。係合爪91は、図19に示す如く、ロック手段88の下部側において前後方向に弾性変形可能に設けられ、該係合爪91は下端(長手方向の一端)に後方に向けて突出する爪部91aを備えている。前記被係合保持部92は、第2取付ベース70の第3設置面部71cに対応する下側の壁部72の後端から上側に延出する保持板92aと、該保持板92aに前後方向に貫通するよう形成された第1係合保持孔92bおよび第2係合保持孔92cとを備え、両係合保持孔92b,92cは上下方向に離間している。また保持板92aは、第3設置面部71cに取り付けられているロック手段88における前記係合爪91の形成位置の後側に臨むよう構成される。そして、ロック手段88のロック位置では、保持板92aの下側に位置する第1係合保持孔92bに係合爪91の爪部91aが係合してロック手段88はロック位置に保持され、ロック手段88のロック解除位置では、保持板92aの上側に位置する第2係合保持孔92cに係合爪91の爪部91aが係合してロック手段88はロック位置に保持される。
前記第1取付ベース31の裏側には、図25,図33に示す如く、前記球通路ユニット34に連通する前記球通出案内部材33の下方に離間して、前記インターフェース基板用のケース取付部93が設けられている。このケース取付部93は、後方を向く平な設置面93aの左端部に、右側に差込み口を開口した差込み受部分93bが突設されると共に、該設置面93aの右端部には係合凹部93cが設けられている。またケース取付部93の上面左端に、弾性変形可能な係止フック93dが設けられている。そして、差込み受部分93b、係合凹部93cおよび係止フック93dを介して、インターフェース基板43を収納した基板ケース94がケース取付部93に着脱自在に取り付けられるよう構成される。また、ケース取付部93と球通出案内部材33とが上下に離間して設けられていることで、ケース取付部93と球通出案内部材33との間には隙間が存在している。
前記インターフェース基板(第1基板)43は、図26に示す如く、ベース部材95と、該ベース部材95に着脱自在に取り付けられるカバー部材96とからなる前記基板ケース94に収納されてユニット化されている。なお、インターフェース基板43の基板ケース94については、以後、インターフェース基板ケースと指称する場合もある。
前記ベース部材95は、図27,図28に示す如く、矩形板状の基板固定部95aの外周縁から後方に壁部95bを突出した後側に開口する箱状に形成されたものであって、該基板固定部95aに、インターフェース基板43がネジ止め固定される(図30参照)。ベース部材95における左側の壁部95bに、前記ケース取付部93に設けた差込み受部分93bの差込み口に挿脱可能な係合突部95cが突設されると共に、右側の壁部には、前記ケース取付部93の係合凹部93cに係脱自在に係合する弾性変形可能な係合フック95dが設けられている。またベース部材95の前面左上部に、前記ケース取付部93の係止フック93dが係脱自在に係合する係合突起95eが設けられている。すなわち、インターフェース基板ケース94は、図33に示す如く、基板固定部95aの前面をケース取付部93の設置面93aに対向した姿勢において、係合突部95c、係合フック95dおよび係合突起95eが、ケース取付部93に設けた差込み受部分93b、係合凹部93cおよび係止フック93dに夫々係合することで、ケース取付部93に取り付けられる。
図28,図29に示す如く、前記インターフェース基板43の後面には、左端部側に偏った位置に第1のコネクタ(第1の接続部)43aが後方に向けて突設されており、該第1のコネクタ43aに、外部装置に接続する第1の配線99の配線側コネクタ99aが接続される。またインターフェース基板43の後面には、第1のコネクタ43aの右方に離間する位置に、接続口を後方に向けた複数の第2のコネクタ(第2の接続部)43bが突設され、各第2のコネクタ43bに、前記払出し制御基板37aに設けた第3のコネクタ(第3の接続部)37bに接続する第2の配線100の配線側コネクタ100aが接続されている。なお、インターフェース基板43の後面には、右端部に、接続口を右方に向けた他のコネクタ(他の接続部)43cが設けられ、該他のコネクタ43cには、パチンコ機10に設けた他の基板(図示せず)に接続する他の配線101の配線側コネクタ101aが接続されている。
前記インターフェース基板ケース94のカバー部材96は、図27,図28,図30に示す如く、各第2のコネクタ43bに第2の配線100の配線側コネクタ100aを接続した状態で、前記ベース部材95に対して着脱可能に取り付けられるよう構成され、該カバー部材96によって第2のコネクタ43bに接続した第2の配線100の配線側コネクタ100aの後方(第2のコネクタ43bに対する抜き出し方向前側)を覆うよう構成されている。このカバー部材96は、図26(b),図29に示す如く、インターフェース基板43に設けた第1のコネクタ43aの後側を覆わない寸法に設定されて、ベース部材95にカバー部材96を取り付けた状態で、第1のコネクタ43aが後方に露出するよう構成される。またカバー部材96には、前記第1のコネクタ43aの上側、下側および左側の周囲(第1のコネクタ43aに接続した第1の配線99の配線側コネクタ99aの第1のコネクタ43aに対する抜き出し方向と交差する周囲)を略隙間なく囲うカバー側不正防止壁(第1不正防止部)102が設けられている。前記第1のコネクタ43aは、外部装置と接続されるために大型のコネクタが採用され、該第1のコネクタ43aでは、配線側コネクタ99aとの接続部位103に収納されている複数の接触子105が該接続部位103の前面(インターフェース基板43と対向する面)から突出して該基板43に接続されている。そして、前記カバー側不正防止壁102は、第1のコネクタ43aにおける接続部位103から基板側に突出する接触子105の周囲を囲っている(図34参照)。
前記カバー部材96の後面には、後部カバー部材(第2のカバー部材)104を回動自在に支持する枢支部96bが設けられている。この後部カバー部材104は、図18に示す如く、左端部に、上下方向に延在する軸部104aが設けられ、該軸部104aを前記枢支部96bに支持した状態で、右端部側が前後方向に回動するよう構成される。後部カバー部材104は、前記払出し制御装置37の第3のコネクタ37bおよび前記発射制御装置38の第4のコネクタ38bの後方を覆い得る寸法に設定されており(図12参照)、該後部カバー部材104は、払出し基板ケース41から露出する第3のコネクタ37bの後側(第3のコネクタ37bに接続した第2の配線100の第3のコネクタ37bに対する抜き出し方向前側)および発射基板ケース42から露出する第4のコネクタ38bの後側(第4のコネクタ38bに接続した配線の第4のコネクタ38bに対する抜き出し方向前側)を覆うカバー位置および該第3のコネクタ37bおよび第4のコネクタ38bを露出する開放位置の間を回動するよう構成される。なお、前記インターフェース基板43に配設した他のコネクタ43cは、カバー位置の後部カバー部材104で覆われると共に、該カバー位置の後部カバー部材104の内側で、前記カバー部材96の配線開口96aが開口するようになっている。
前記電源基板36aは、外部電源から供給された所定電圧(AC24V)の電源を、該電源基板36aに電気的に接続される各種制御基板37a,38a,39a,46a,47aに必要な電圧に変換して供給するよう構成される。前記遊技盤12に配設された各種制御基板39a,46a,47aは、前記ドッキングコネクタ52を介して電源基板36aに接続されるのに対し、前記中枠13に配設された各種制御基板37a,38aは、電源基板36aに配線を介して直接接続される。なお、遊技盤12に配設された主制御基板39aはドッキングコネクタ52に直接配線接続されるのに対し、前記演出表示制御基板46aおよび統括制御基板47aは、基本的には主制御基板39aを介してドッキングコネクタ52に電気的に接続されている。そして、各種制御基板37a,38a,39a,46a,47aに供給された電源が、該制御基板37a,38a,39a,46a,47aを作動させるための電源、および該制御基板37a,38a,39a,46a,47aで制御される図柄表示装置18、ランプやスピーカ、その他モータやソレノイド等の各種電気部品を作動させるための電源として使用される。なお、実施例では、前記前枠19に配設したスピーカ26および発光装置と統括制御基板47aとは、前述したように主制御基板39aを介することなくドッキングコネクタ52によって直接接続されている。
次に、実施例に係るパチンコ機10の作用につき説明する。
前記中枠13に遊技盤12を組み付けた状態で、該遊技盤12の設置部材45に配設されて後方に突出する前記主制御装置39と、前記第1取付ベース31に取り付けた前記電源制御装置36との間に画成されている空間部S3に配設された配線ケース69内に、前記ドッキングコネクタ52に接続する配線67を引き回すようにしたので、該配線67に対して不正基板を接続する不正行為を防止することができる。また、不正基板が設置される可能性のある前記空間部S3を配線ケース69で埋めているので、仮に不正基板が配線67に接続されたとしても、該不正基板を隠すように設置する空間部S3がなく、不正基板の発見は容易となる。
前記第2取付ベース70に対して前記払出し制御装置37は、図10に示す如く、前記払出し用係合突部41aを第1設置面部71aに設けた差込み受突部81の差込み口81aに挿入係合した状態で、該第1設置面部71aに設けた係止フック82によって係止されている。また、第2取付ベース70に対して前記発射制御装置38は、前記発射用係合部83を第2設置面部71bに設けた発射用被係合部85に係合した状態で係止されている。これら払出し制御装置37および発射制御装置38は、第2取付ベース70の第3設置面部71cに取り付けた1つのロック手段88によってロック状態に保持されている。すなわち、払出し制御装置37および発射制御装置38は、払出し用係合突部41a、係止フック82、発射用係合部83、発射用被係合部85等の係止手段のみでなく、ロック手段88で第2取付ベース70に係止保持されているので、運搬時等に発生する振動や衝撃等によって両制御装置37,38が第2取付ベース70から脱落するのを確実に防止し得る。
前記第1取付ベース31のベース用第2被固定部80と第2取付ベース70のベース用第2固定部77とを固定する前記固定具75は、図20(a),図21(a)に示す如く、固定位置では前記操作部75bが長手を左右方向に向けた姿勢となっている。この状態では、前記発射制御装置38の前面に設けた前記規制手段87の両規制片87a,87aが操作部75bの後端に当接することなく、該発射制御装置38の前面を第2取付ベース70の第2設置面部71bに当接する位置に臨ませることができる。すなわち、前記発射用係合部83を発射用貫通孔84の挿脱用孔部84aに後側から挿入することが許容され、該係合部83が発射用被係合部85に係合するように発射制御装置38を第2設置面部71bに対してスライドすることが可能となる。
前記払出し制御装置37と外部装置との信号の授受を中継する前記インターフェース基板43は、前記インターフェース基板ケース94に収容されている。そして、該インターフェース基板43に設けた第2のコネクタ43bにコネクタ接続された第2の配線100は、該基板ケース94に設けた配線開口96aを介してケース外に引き出されて、該第2の配線100が前記払出し制御装置37の第3のコネクタ37bに接続されている。インターフェース基板ケース94を構成するカバー部材96は、各第2のコネクタ43bの後側(第2のコネクタ43bに接続した第2の配線100の第2のコネクタ43bに対する抜き出し方向前側)を覆っており、該第2のコネクタ43bから第2の配線100の配線側コネクタ100aを簡単に抜き外すことはできず、第2のコネクタ43bに対する外部からの不正なアクセスを、カバー部材96によって効果的に防ぐことができる。
前記パチンコ機10では、外部電源から電源基板36aに供給される電源は、前記電源回路114によって電圧の安定化等の各種の処理が施された後に、前記各種制御基板37a,39a,46a,47aに、前記ドッキングコネクタ52を介して直接供給されたり、またはドッキングコネクタ52を介することなく直接供給される。そして、各制御基板37a,39a,46a,47aでは、供給された電源が、該制御基板37a,38a,39a,46a,47aを作動させるための電源、および該制御基板37a,38a,39a,46a,47aで制御される図柄表示装置18、ランプやスピーカ、その他モータやソレノイド等の各種電気部品を作動させるための電源として使用される。
本願は前述した実施例の構成に限定されるものではなく、その他の構成を適宜に採用することができる。
(1) 実施例では、保護部材から引き出した配線を配線ケースの内部に引き回すよう構成したが、保護部材から引き出した配線を適宜の空間部に引き回して対応する電気部品に接続するものであってもよい。
(2) 実施例では、電源制御装置、払出し制御装置、発射制御装置およびインターフェース基板(基板ケースに収納された状態の基板)を、中枠の中下枠部に対して第1取付ベースや第2取付ベースを介して取り付けるよう構成したが、中下枠部に各装置や基板の取着部を設け、該取着部に直接装置や基板を取り付ける構成を採用し得る。
(3) 実施例では、遊技盤側の電気部品と中枠側の電気部品とを、中枠に対する遊技盤の組み付けによって電気的に接続するドッキングコネクタを用いた場合で説明したが、中枠に対する遊技盤の組み付けによらず、各電気部品に接続する配線を中継基板や公知のコネクタを用いて電気的に接続する構成であってもよい。
(4) 実施例では、配線ケースを、後側に開口する導入部と前側に開口する本体部とから構成したが、前側に開口する本体部のみから配線ケースを構成したものであってもよい。
(5) 実施例では、配線ケースの後側の一部を発射制御装置で覆うようにしたが、該発射制御装置と並んで配設される払出し制御装置で配線ケースの後側を覆うようにしてもよい。また、配線ケースの後側を覆う制御装置は、発射制御装置や払出し制御装置に限定されるものではない。
(6) 実施例では、通電断信号の出力とリセット信号の出力とのAND条件で、第2コンデンサに蓄えられている電気を放電回路で強制的に放電するよう構成したが、リセット信号に代えて電源断信号回路から出力される電源断信号を用いることができる。すなわち、通電断信号の出力と電源断信号の出力とのAND条件で、第2コンデンサに蓄えられている電気を放電回路で強制的に放電するようにしてもよい。また、通電断信号の出力のみによって第2コンデンサに蓄えられている電気を放電回路で強制的に放電する構成を採用し得る。
(7) 実施例では、判定回路を、リセット信号回路(停止処理信号出力手段)からリセット信号(停止処理信号)が出力されたか否かを監視する停止処理信号監視手段と兼用するよう構成したが、判定回路とは別に、リセット信号回路(停止処理信号出力手段)からリセット信号(停止処理信号)が出力されたか否かを監視する停止処理信号監視手段を設ける構成を採用し得る。
(8) 実施例では、通電監視回路(電源監視手段)として非接触式回路を用いたが、電源断状態を検出可能なものであれば、接触式回路、その他公知の各種形態の手段を採用することができる。
(9) 実施例では、電界効果トランジスタを用いて第2コンデンサ(蓄電手段)と放電回路とを電気的に接続したり接続を遮断するよう構成したが、接続状態を切替える手段としては電界効果トランジスタに限定されるものでなく、常には第2コンデンサ(蓄電手段)と放電回路との電気的な接続を遮断し、判定回路(判定手段)が肯定判定したときに第2コンデンサ(蓄電手段)と放電回路とを電気的に接続し得るものであれば、公知の各種形態の手段を採用し得る。
(10) 実施例では、抵抗器と電界効果トランジスタとから放電手段を構成したが、放電手段の構成はこれに限定されるものではなく、常には第2コンデンサ(蓄電手段)との電気的な接続が遮断され、判定回路(判定手段)での肯定判定によって第2コンデンサ(蓄電手段)と電気的に接続されて、該第2コンデンサ(蓄電手段)に蓄えられている電気を消費し得るものであればよい。例えば、抵抗器に代えて、第2コンデンサ(蓄電手段)に蓄えられている電気を光に変換して消費するランプ(発光手段)等を採用可能である。
(11) 実施例では、中枠に配設した電源基板と、遊技盤側に配設した電気部品とを、中枠に対する遊技盤の組み付けによって電気的に接続するドッキングコネクタを用いた場合で説明したが、中枠に対する遊技盤の組み付けによらず、個々の電気部品と電源基板とを個別に配線やコネクタを用いて接続する構成であってもよい。
(12) 電源基板に配設される電源回路は、1つであっても複数であってもよく、複数の電源回路を設けた場合は、各電源回路に接続する複数の第2コンデンサが放電回路に接続されていればよい。
(13) 実施例では、ロック手段でロック状態とロック解除状態とにする制御装置として払出し制御装置および発射制御装置を挙げたが、他の制御装置であってもよい。
(14) 実施例では、第2取付ベースに対して左右方向に並べた制御装置を1つのロック手段でロック状態とロック解除状態とにする場合で説明したが、制御装置の並び方向は上下方向、あるいは斜め方向であってもよい。
(15) 実施例では、第2取付ベースに対する払出し制御装置(第1制御装置)および発射制御装置(第2制御装置)の係止構造を異ならせた場合で説明したが、同一の係止構造を採用したものであってもよく、またはその他公知の各種係止構造を採用し得る。そして、係止構造(前後動により係脱する係止構造やスライドにより係脱する係止構造)の形態に応じて、制御装置に設ける係合部とロック手段に設ける被係合部との形態を設定すればよい。
(16) 実施例では、ロック手段のロック解除位置で両方の制御装置をロック解除状態とするよう構成したが、第1制御装置に対応する第1ロック解除位置および第2制御装置に対応する第2ロック解除位置を夫々設定し、各制御装置を個別にロック解除状態とし得る構成であってもよい。また、更に両方の制御装置を同時にロック解除状態とする第3ロック解除位置を設定してもよい。
(17) 実施例では、払出し制御装置(第1制御装置)の第1ロック部(第1係合部)と発射制御装置(第2制御装置)の第2ロック部(第2係合部)とを、ロック手段のスライド方向に並ぶように構成したが、両ロック部がロック手段のスライド方向に並んでいない構成であってもよい。例えば、第1ロック部と第2ロック部とがロック手段を挟んで対向する構成や、両ロック部が対向することなく前記スライド方向にずれている構成であってもよい。
(18) 実施例では、第1基板をインターフェース基板とし、第2基板を払出し制御基板とした場合で説明したが、第1基板および第2基板としては、両基板に設けた接続部同士を配線で接続する必要のある基板であればよい。
(19) 後部カバー部材の形状は、実施例の形状に限定されるものでなく、インターフェース基板の周囲に配置された制御装置のケース外に露出するコネクタの露出領域に応じて、該露出領域の後側を覆い得る形状に設定すればよい。
(20) 実施例では、第2取付ベースを第1取付ベースに固定する複数の固定部のうちの1つを制御装置(発射制御装置)に重なる位置に設けたが、全ての固定部を対応する制御装置(払出し制御装置や発射制御装置)に重なる位置に設けて、全ての制御装置に実施例と同様な規制手段による規制構造を採用することができる。
(21) 実施例では、固定手段として回転式の固定具を挙げたが、スライドして固定位置および解除位置に変位可能な形態のものであってもよく、固定位置と解除位置とで操作部の位置や姿勢が変化するものであればよい。
(22) 実施例では、規制手段を一対の規制片で構成した場合で説明したが、該規制手段の形態はこれに限られるものではなく、固定手段の固定位置と解除位置との変位形態や操作部の位置や姿勢の変化に応じ、固定手段の固定位置で操作部に当接し、解除位置で操作部に当接しない形態であればよい。
(23) 遊技機としては、パチンコ機に限られるものではなく、アレンジボール機やパチンコ球を用いたスロットマシン等、その他各種の遊技機であってもよい。
33 球通出案内部材(他の部材)
37a 払出し制御基板(第2基板)
37b 第3のコネクタ(第3の接続部)
43 インターフェース基板(第1基板)
43a 第1のコネクタ(第1の接続部)
43b 第2のコネクタ(第2の接続部)
95 ベース部材
96 カバー部材
96a 配線開口
96b 枢支部
98 ベース側不正防止壁(第2不正防止部)
99 第1の配線
100 第2の配線
102 カバー側不正防止壁(第1不正防止部)
104 後部カバー部材(第2のカバー部材)
Claims (4)
- 第1の接続部および第2の接続部が設けられた第1基板を備え、該第1基板の第1の接続部に外部装置が接続されると共に、外部装置との間で信号の授受が行なわれる第2基板の第3の接続部に第1基板の第2の接続部が接続するよう構成された遊技機において、
前記第1基板を保持し、遊技機側の設置部に取り付けられるベース部材と、
前記第2の接続部に第2の配線を接続した状態で前記ベース部材に対して着脱可能に取り付けられ、該第2の接続部に接続した第2の配線の第2の接続部に対する抜き出し方向前側を覆うカバー部材と、
前記カバー部材に設けられ、前記第1の接続部に接続した第1の配線の第1の接続部に対する抜き出し方向と交差する該第1の接続部の周囲を略隙間なく囲う第1不正防止部と、
前記ベース部材に設けられ、該ベース部材を前記設置部に取り付けた状態で、該設置部に設けた他の部材とベース部材との間に形成される隙間を埋める第2不正防止部とを備えた
ことを特徴とする遊技機。 - 前記第2基板は、前記第3の接続部がケース外部に露出した状態で基板ケースに収納されて、前記設置部に基板ケースが取り付けられるよう構成されると共に、
前記カバー部材には、第2のカバー部材を回動自在に支持する枢支部が設けられ、該枢支部に枢支された第2カバー部材は、前記基板ケースから露出する第3の接続部に接続した第2の配線の第3の接続部に対する抜き出し方向前側を覆うカバー位置および該第3の接続部を露出する開放位置との間を回動するよう構成した請求項1記載の遊技機。 - 前記カバー部材に設けた配線開口から引き出された第2の配線は、前記カバー位置の第2のカバー部材の内部を引き回されて前記第3の接続部に接続される請求項2記載の遊技機。
- 前記第2のカバー部材は、前記カバー位置において、該第2のカバー部材における前記設置部から離間する側の外面が、前記基板ケースにおける設置部から離間する側の外面と略面一となる請求項2または3記載の遊技機。
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JPH0840224A (ja) * | 1994-08-02 | 1996-02-13 | Mitsubishi Agricult Mach Co Ltd | 車両における手動ブレーキ操作装置 |
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-
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- 2012-02-10 JP JP2012027846A patent/JP5690293B2/ja active Active
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