JP4431209B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ゲーム内容に必要な制御処理をなし得る電子制御基板を搭載した遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
パチンコ機やアレンジボール機に代表されるこの種の遊技機では、遊技操作に基づいて開始される1球毎の球送り発射作動により、上球皿から発射位置に送込まれた遊技球を遊技盤内に打出して所要のパチンコゲームを行ない得る。そしてゲーム中に発生及び成立される様々な入賞条件時や特別遊技状態時等において、機裏側の機構セット盤に着脱可能に装着された電子制御基板(一般的な代表例としてゲーム用の主制御基板)からの制御指令信号に基づき、例えば図柄可変表示装置や電動式入賞装置等の電気的な遊技部品が夫々の可動条件に従って作動制御されるようになっている。
【0003】
このような従来の遊技機にあって、前記電子制御基板は、互いに分離可能なトレー部材とカバー部材からなる保護ケース内に、パチンコゲームの制御に関係する回路基板を収容したケース単位のユニット構成とされ、他の遊技機構成要素とは区分して単一で取扱い得るようにされている。そして、前記回路基板上には例えばパチンコゲームのソフトプログラム内容等を記憶保持した電子デバイスが着脱可能に接続セットされると共に、当該電子制御基板に関しては、その電子制御基板に対して行われた不正な改変行為を官憲の検査・点検メンテナンス時等に発見できるようにするため、保護ケースを構成するトレー部材とカバー部材との接合部に対し不正に保護ケースが開放された場合の痕跡を残し得るように封印証紙を貼着したり、不正に操作できない止め具(ビス)で結合するようにしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述したような従来の電子制御基板にあっては、不正遊技者により遊技機の搭載枠ともされる前枠が外枠に対するセット状態から回動開放されて機裏側が露呈されたもとで、前記トレー部材とカバー部材との接合部が無理に押し開けられることがあった。そして、その押し開けによりできた隙間から専用・特殊治具が差し込まれて、回路基板上の純正電子デバイス(例えばCPU,ROM,RAM等)が遊技データや入賞確率データ等を不正に改ざんされた不正電子デバイスに取換えられるという事態が生じていた。ちなみに斯る不正は、深夜の遊技ホール内、外で行われることが多い。
【0005】
本発明は前述した課題を好適に解決するべくなされたものであって、パチンコ機等に代表される遊技機に実施されてケース体外側からの不正操作により、ケース体内の回路基板に接続された電子デバイスを着脱、移動、差換え等の不正を企画して出入れ交換できないようにした遊技機を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本願請求項1の発明は、遊技機で展開されるゲーム内容の電子制御に必要なハード部及びソフト部を備えた回路基板を組合せ形態に構成されたケース体内にセットしてケース単位で1つに取扱い得るようにした電子制御基板を搭載した遊技機であって、前記回路基板の所定部位にゲーム内容の制御に関連する電子デバイスを着脱可能に固定する一方、トレー部材及びカバー部材を接合セットしてなる前記ケース体を透明な合成樹脂により成形し、前記カバー部材の一部を前記回路基板上の前記電子デバイスと対応する位置で内面側へ直方体形状をなすように成形された凹み成形部とし、この凹み成形部の底部によって前記電子デバイスを前記ケース体の外側から視認し得るための透視窓を形成し、前記凹み成形部の内側に、前記電子デバイスの着脱行為を規制する制止部を電子デバイスと位置対応するようにして設け、前記ケース体外側からの不正操作による前記電子デバイスの着脱交換を阻止し得るようにし、前記制止部は、前記回路基板における対応する電子デバイスとの間に僅かの距離をおいて、前記回路基板と直交する方向における電子デバイスの移動を阻止する着脱制止部と、前記回路基板と平行な方向における電子デバイスの移動を阻止する移動制止部とを含んで構成され、前記着脱制止部は、前記凹み成形部の前記電子デバイスの表面と対向する対向面からなり、前記移動制止部は、前記凹み成形部の長手方向両端部において前記電子デバイスを包囲し、前記対向面から突出するように形成された複数の制止脚部からなり、ゲームの制御に関係する主制御基板と賞球払出しを制御する払出し制御基板をセットする機構セット盤を機裏側に備え、前記機構セット盤には、遊技盤の裏側の主要部位に合わせたサイズに形成した窓口の下部に賞球払出しを制御する払出し制御基板を着脱自在に収容セットし得る収容室が後向き開口状に形成され、前記収容室の開口面域を覆蓋し得る開閉支板を開閉連結支持手段により開閉可能に連結支持し、前記開閉支板の外側には、前記ケース体に収容してケース単位で構成されたゲーム内容を制御する電子制御基板としての主制御基板を着脱可能に組付けセットするとともに、前記ケース体に収容した前記主制御基板を前記開閉支板の内側で係合及び解除が可能な係合手段を利用して保持し、前記収容室には施錠用板が施錠用孔の形成された先端部を前記収容室から外方へ突出するように固定されているとともに、前記主制御基板の前記ケース体には前記施錠用板を挿通可能な長孔が形成されており、前記係合手段は、前記開閉支板の内側において前記開閉支板に形成された貫通孔と対応する位置に配設された係合口部と、前記ケース体の裏面側において前記開閉支板の貫通孔及び前記係合口部と対応する位置に突出形成された弾性変形可能な係合支持部材とからなり、前記主制御基板を前記開閉支板に組付けセットする場合には、前記収容室を露呈する開放位置とした前記開閉支板の貫通孔に前記係合支持部材を通過させて前記係合口部に嵌挿結合し、その後に前記開閉支板を前記開放位置から前記収容室を覆蓋する閉鎖位置に回動し、前記閉鎖位置において前記ケース体の長孔を通過して外部に突出した前記施錠用板の施錠用孔に錠を挿通し施錠することにより前記開閉支板を開放不能な状態とし、前記主制御基板を前記開閉支板から取外す場合には、前記錠を解錠した後、前記開閉支板を前記閉鎖位置から前記開放位置に回動し、前記開放位置において前記係合口部に係合している前記係合支持部材を弾性変形させて係合状態を解除し、前記貫通孔から抜き出すように構成したことを特徴とする。従って、本願請求項1の発明においては、電子制御基板のケース体内に専用・特殊治具が差し入れられ、その治具を使用して回路基板上から電子デバイスを脱着しようとしても、その着脱行為は制止部により規制される。また、制止部が電子デバイスの表面に当接していないため、電子デバイスが制止部から機械的損傷を受けるおそれがなく、また回路基板上から電子デバイスが回路基板と直交する方向において着脱される際には、着脱制止部によりその着脱行為が阻止され、また電子デバイスが回路基板上の接続セット位置から回路基板と平行な方向において着脱のため移動される際には、移動制止部によりその着脱移動行為が阻止される。また、開閉支板の外側に装着された主制御基板は錠が解錠されて開閉支板が開放状態とされない限り開閉支板の内側において係合手段を構成する係合口部とフックとの係合状態を解除できないので、不正遊技者により機裏側の機構セット盤が露呈された場合でも、主制御基板の不正脱着が確実に阻止され得る。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るパチンコ遊技機について、好適な実施形態を挙げて添付図面を参照しながら詳細に説明する。なお本実施形態では、遊技球を1個ずつ遊技盤内に打出して遊技球の入賞ゲーム(アウト球とセーフ球とに区分)を展開し、入賞成立(セーフ球の発生)に伴い機裏側の貯留球を球皿側へ排出供給するようにしたパチンコ機の場合を主に例示する。また、以下の説明において「右」又は「左」は、特にことわらない限り、機裏側から見た場合の「右」又は「左」を示すものとする。
【0009】
本実施形態のパチンコ機は、その基本的構成の概要として、図1及び図2に略示するように、機体の外郭をなす外枠1の開口前面側に、各種の遊技用構成部材をセットする縦長方形の前枠2が開閉及び着脱可能に組付けられており、この前枠2の前面側に機内部の遊技盤3を透視保護するための窓枠4と上球皿5とが共に横開き形態で開閉可能に組付け整合されると共に、前枠2の下部には下球皿6及び打球発射装置7等が装着されている。なお、外枠1の一側縁には球貸しシステムに利用されるカードユニット8が装備されている。一方、前記前枠2の裏側には各種の球経路及び処理部等を備えた機構セット盤9が着脱可能にセットされており、この機構セット盤9では図2のように前記遊技盤3裏側の主要部位に合わせたサイズに形成した窓口(図示しない)に保護カバー10が開閉可能にセットされ、また、窓口(図示しない)や保護カバー10の周囲には、球タンク11が前記カバー10の上方に位置して設けられると共に、同タンク11から整流樋12を介して貯留球が流下供給される区分供給経路部13が前記カバー10の右方領域に上下方向へ延設されている。そして、この区分供給経路部13の下流端には球払出し装置14が着脱可能にビス等で取着セットされ、この球払出し装置14から賞球又は貸し球として払出された貯留球が排出経路(図示しない)を介して前記上球皿5へ供給されるようになっている。
【0010】
さらに、前記保護カバー10の下方、即ち、機構セット盤9の下部外側には、後述する開閉支板15が横開き形態で開閉可能に支持され、同開閉支板15の外側にゲーム内容を制御する主制御基板16と、ランプ類の電飾表示部17の点灯や点滅状態を制御する電飾制御基板18が配置されている。また、前記開閉支板15の内側(前側)にはセーフ球検出処理と貯留球排出処理(賞球払出しと貸し球払出し)を制御する払出し制御基板(図2において破線で示す)19が配置され、開閉支板15よりも下方位置には前記打球発射装置7の作動状態を制御する発射制御基板20と、スピーカから発せられる効果音を制御する音声制御基板21が配置されている。なお、図2中の符号、22は電源部(AC24V)に接続されると共に賞球情報信号及び球貸し情報信号を図示しない外部コンピュータ等へ出力する外部接続端子板であり、23は球払出し装置14と払出し制御基板19とを電気的に中継接続する中継基板、24は前記カードユニット8と払出し制御基板19とを電気的に接続するインターフェースボードである。
【0011】
このような本実施形態のパチンコ機にあって、前記機構セット盤9の下部には図5に示すように前記払出し制御基板19を収容セットし得る収容室25が外向き(後向き)開口状に形成され、同収容室25内の下部左右に基板載置片26が前後方向へ延びるように突設されている。また、前記収容室25内の左側壁面近傍には金属板から形成された掛け止め部材27が取付固定され、同掛け止め部材27の右側縁ほぼ中央に先端部28aが鉤状をなす基板押え片28が前後方向へ延びるように外向きに突設されている。さらに、前記掛け止め部材27の左側縁には係合孔29を開口形成した上下一対の係合片30が左右方向へ弾性変形し得るように外方から切欠形成され、各係合片30の先端部は横向き外方へ斜状に折曲げられた係合解除用の摘み部31になっている。また、前記掛け止め部材27の下側縁からは先端部が下向き外方へ斜状に折曲げられた載置ガイド片32が前後方向へ延びるように外向きに突設されている。ちなみに前記基板押え片28と係合片30及び載置ガイド片32等を有する掛け止め部材27は一枚の金属板で折曲げ加工されている。
【0012】
また図5に示すように、前記収容室25内の右方寄りには、前記基板押え片28の突設位置から前記払出し制御基板19の左右方向長さと略等しい間隔をおいた位置に、左右方向へ弾性変形可能なフック33が前後方向へ延びるように突設されている。従って、収容室25内に収容された払出し制御基板19は、前記両基板載置片26により下方から支持された状態において、その一端(図9では左端)を基板押え片28の先端部28aにより前後方向において掛止め保持されるとともに、その他端(図9では右端)を前記フック33の弾性力により圧接保持されるようになっている。なお、図5に示すように前記収容室25内の上部略中央には前記払出し制御基板19を収容室25内に収容セットした状態において当該払出し制御基板19の上端面よりも上方となる位置に複数のボス部34が横方向へ所定間隔をおいて並設され、このボス部34に対して施錠用板35が施錠用孔36の形成された先端部を収容室25から大きく外方へ突出するようにしてネジ37により締着固定されている。
【0013】
また、前記機構セット盤9の下部外側において前記収容室25の凹設領域よりも右側方の領域は前記中継基板23等の設置領域38とされ、同領域38のほぼ中央よりも右側部分には中継基板23を嵌め込み支持するためのボックス39とインターフェースボード24を掛け止め保持するための係止爪40が形成されている。一方、前記設置領域38のほぼ中央よりも左側部分には複数のリブ41が縦横へ格子状をなすように形成され(図3,図5参照)、各リブ41が交差する端面にはネジ穴42が形成されている。そして、前記設置領域38の左半分に対応する形状の被覆用の支持板43が前記リブ41を覆うように配置されると共に、同支持板43の複数箇所に前記各ネジ穴42と対応するように形成された各ネジ孔44にネジ45が挿着されて、前記設置領域38の左半分には支持板43が装着セットされている。
【0014】
前記支持板43は蝶番式支持具の一部として、ほぼ縦長方形状をなす金属板より形成されて、その右側縁には複数(本実施形態では5つ)のカール状の軸受け部46が上下方向へそれぞれ所定の間隔をおいて曲げ形成されている。そして、この支持板43の各軸受け部46の間に前記開閉支板15の右側縁に曲げ形成された蝶番式の支持具としての複数(本実施形態では3つ)のカール状の軸受け部47が嵌まり込み、その嵌め込み状態において各軸受け部46,47へ丸棒状をなす支ピン48が着脱不能に適宜圧入されることにより、開閉支板15は横開き形態で前記収容室25を覆う閉鎖位置と同収容室25を露呈させる開放位置との間で開閉可能に支持されている。そして、本実施形態では、前記各軸受け部46,47と支ピン48により開閉連結支持手段49が構成されている。
【0015】
一方、図5,10に示すように前記開閉支板15の左側縁には前記収容室25を覆う状態となる閉鎖位置において収容室25内に差し込まれる差込片50が内向きに折曲げ形成され、同差込片50にはその差込状態において収容室25側の前記係合片30の係合孔29に嵌合係止可能な係合爪51が突設されている。また、差込片50の先端部は横向き内方へ折曲げられ、開閉支板15を閉鎖位置へ回動した際における収容室25内への差込片50の差込動作をスムーズならしめる形態とされ、また差込片50の基端部には開閉支板15の開閉操作を容易ならしめる摘み部52が形成されている。そして、本実施形態では、前記係合片30の係合孔29と前記差込片50の係合爪51により係合部が構成されている。
【0016】
また、図5,6に示すように前記開閉支板15の右側部には上下一対の貫通孔53が形成され、この両貫通孔53と対応する上下一対の係合口部54を有する合成樹脂製のロック用の係合支片55が前記貫通孔53と係合口部54を一致させるようにして開閉支板15の内側面にネジ56により締付け固定されている。そして、前記開閉支板15の上下各縁には、前記貫通孔53が形成された位置と前記差込片50が折曲げ形成された左側縁との間に亘って補強用リブ57がそれぞれ内方に向けて折曲げ形成され、開閉支板15が閉鎖位置とされたときには、上側の補強用リブ57が前記施錠用板35の下側直近に差し込まれると共に、下側の補強用リブ57が収容室25側の前記載置ガイド片32の上面に摺動案内されて差し込まれるようになっている。
【0017】
ここで前記開閉支板15の素材構成について説明すると、この開閉支板15は前記収容室25の開口面域(外側)を覆蓋し得る横長方形状に形成された金属板からなり、本実施形態のものにあっては鉄板が使用されている。即ち、パチンコ機においてゲーム内容等を制御する制御基板は一般にその保護ケースが合成樹脂製の成形部材で構成されているため、保護ケース内に収容した回路基板については電磁波遮断対策等を図る必要がある。そこで、本実施形態では、前記主制御基板16と電飾制御基板18が装着セットされる開閉支板15の素材に導電性を有する金属板の一種である鉄板を採用することとしたのである。
【0018】
このような開閉支板15の外面における左端寄り領域には、図5に示すように前記電飾制御基板18にほぼ対応する形状の鉄板から形成された支持板58が取付固定されており、同支持板58の両側縁には上下方向に沿う係合溝59aを備えた係止爪59が上下各位置に形成されると共に、その支持板58の上縁には先端部が鉤状をなす押えフック60が切欠形成されている。そして、前記各係止爪59の係合溝59aに電飾制御基板18の両側縁から突設された各係合片61を上方から挿入すると共に、前記押えフック60により電飾制御基板18の上縁を押えることにより、電飾制御基板18は開閉支板15の外側に前記支持板58を介して着脱可能になっている。また、前記支持板58の右側縁に接するようにして開閉支板15の外面には上下一対の上向き支軸62を突設した縦長の支持片63が取付固定されている。そして、この支持片63の支軸62に対して前記主制御基板16を回動可能に支持し得るようになっている。
【0019】
さて、本実施形態における主制御基板16は図12に例示するように、前記遊技盤3側における各種電気的部品・手段に係る入出力制御等を図る電子デバイス(例として、CPU,ROM,RAM等)64を接続部65を介して着脱可能に接続セットする回路基板66を、図8に例示するように、トレー部材67と同トレー部材67を覆蓋するカバー部材68とが着脱可能に接合された保護ケース69内に収容してユニット化されたケース単位で取扱い得るようになっている。ところで、パチンコ機に使用される制御基板(例えば、主制御基板16)にあっては、適正な制御内容(ソフトプログラム内容)で正常に使用することを前提とした不正改造・変更防止対策のため、かかる制御基板を収容するケース体としての保護ケースについては透明樹脂成形することにより保護ケース内に収容された回路基板表面側の電子部品(例えば、電子デバイス64)や回路基板裏面側の回路パターン等を外部から容易に透視可能とすることが義務付けられている。そのため、本実施形態においても前記回路基板65の脱着交換や電子デバイス64の不正改造交換等を容易に発見し得るように、前記保護ケース69を構成するトレー部材67及びカバー部材68については両者67,68共に透明な合成樹脂で成形されている。
【0020】
また、このような主制御基板16では、前記回路基板66の不正脱着等に係る不正行為の防止策として、前記保護ケース69の不正開放を阻止すると共にその不正開放の履歴を残し得るように複数の不正開放防止手段70を装備している。この不正開放防止手段70は、図2,図3,図11等に例示するように、保護ケース69の下端縁左右両側にそれぞれ4つずつ設けられたものであって、具体的な図示は省略するが、各不正開放防止手段70はトレー部材67の下端縁から下方に向け一体成形された下部半体とカバー部材68の下端縁から下方に向け一体成形された上部半体からなる結合ボス部71を有している。そして、トレー部材67にカバー部材68を覆蓋セットする際に前記上下両半体を整合当接させ、その整合当接状態にある前記結合ボス部71に締付け専用のビス72をねじ込むことにより前記トレー部材67とカバー部材68を一般工具を使用しても分離不能な状態に接合セットできるようになっている。これにより、前記保護ケース69を開放して回路基板66を露出させるには、戻し(逆回し)不能とされた前記ビス72で連結された結合ボス部71をトレー部材67及びカバー部材68から切断しない限り、トレー部材67とカバー部材68を分離開放できないことになり、もしも前記結合ボス部71を切断することによる不正開放が行われた場合には、その切断の痕跡が明確に残るため不正開放の有無が容易に視認されるものである。なお、本実施形態ではこのような結合ボス部71が8つ形成されているので、合計7回までの不正開放の痕跡を把握し得る。
【0021】
一方、前記主制御基板16の保護ケース69には、そのトレー部材67の裏面側に図6,7,9,10に例示するようなほぼ筒状をなすロック用のフック73が前記開閉支板15の貫通孔53及び開閉支板15の内側に配設された前記係合支片55の係合口部54と対応するように突出形成されている。このフック73は、弾性変形可能な係合片として機能する弾性片73aが2つ形成されてなり、各弾性片73aの先端部が摘み部73bとされ、その摘み部73bの表面上には係合部73cが形成されている。また、前記トレー部材67の上縁左端寄り(図6においては上縁右端寄り)には前記収容室25側の施錠用板35を挿通可能な横長の長孔74が形成されると共に、前記トレー部材67の左側縁には前記開閉支板15側の支軸62を挿通可能な軸孔75が形成された上下一対の突片76が一体形成されている。
【0022】
従って、この保護ケース69によりケース単位とされた主制御基板16では、前記開閉支板15の外面側において前記支軸62に突片76の軸孔75を挿通支持させたもとで、前記支軸62を支点として回動可能に支持されると共に、保護ケース69の裏面すなわちトレー部材67の裏面を開閉支板15の外面に当接させた状態では、前記フック73が開閉支板15内側の係合口部54に対して弾性的に嵌挿結合し(図7,図9参照)、二股状をなす前記弾性片73aの摘み部73bを摘んで内方へ弾性変形させない限り、係合部73cを利用した当該フック73と前記係合口部54との係合状態を解除できないようになっている。また、図7に例示するように開閉支板15に対する保護ケース69(主制御基板16)の装着セット状態においては、前記長孔74から更に外方へ先端部が突出してなる施錠用板35の施錠用孔36に対して管理者側で管理される正規鍵又は錠でもってしか解錠できない錠(例として南京錠)77が挿通されて施錠される。そして、本実施形態では、前記係合口部54とフック73により係合手段78が構成されると共に、そのフック73により係合手段78の係合支持部材が構成され、また前記施錠用孔36を有する施錠用板35と錠77により錠手段が構成されている。
【0023】
一方、前記主制御基板16の保護ケース69のカバー部材68には、図2,3,5に示すように横長方形状をなす透視窓79が形成されている。この透視窓79は、図11〜図14に例示するように、前記カバー部材68の一部が前記回路基板66上の電子デバイス(CPU,ROM,RAM等)64と対応する位置で内面側へ直方体形状をなすように成形された凹み成形部80の底部によって構成されている。そして、この透視窓79を介して前記電子デバイス64の表面に記された表記部81の表記内容が視認可能になっていると共に、万一、前記電子デバイス64が不正遊技者により他の不正電子デバイスに着脱交換されている場合の当該不正事実を発見し得るようになっている。
【0024】
また、前記凹み成形部80は、前記電子デバイス64の表面と対向する対向面82が当該電子デバイス64との間に僅か(例えば1〜2mm程度)の距離しか確保されないように着脱制止部として成形されると共に、その凹み成形部80の長手方向両端部には、図11〜図14から理解されるように、回路基板66上の電子デバイス64を僅か(例えば1〜2mm程度)な距離をおいて包囲する6つの制止脚部83が移動制止部として前記対向面82から突出するように形成されている。前記各制止脚部83はその側面形状が、凹み成形部80の内方側すなわち電子デバイス64側となる辺を斜辺とする台形状に形成されており、その先端部(下端部)は回路基板66の表面との間に極僅か(例えば1mm程度)の距離しか確保されないように成形されている。そして、本実施形態では、前記凹み成形部80の対向面(着脱制止部)82と制止脚部(移動制止部)83により制止部84が構成されている。従って、接合セットされたトレー部材67とカバー部材68とを無理に押し開けて、両者67,68の間から不正治具を差し入れて前記電子デバイス64を不正脱着しようとしても、凹み成形部80の対向面82により電子デバイス64の接続部65からの着脱行為を制止できる一方、万一その接続部65から電子デバイス64が取外されたとしても、制止脚部83によりその位置から当該電子デバイス64を取出す行為を制止できるようになっている。
【0025】
次に本実施形態のパチンコ遊技機の作用につき説明する。
さて、本実施形態のパチンコ機では外枠1から前枠2を回動開放して機裏側の機構セット盤9を露呈させたもとで、次のようにして払出し制御基板19と主制御基板16が機裏側に装着セットされる。尚、開閉支板15については既に開閉連結支持手段49により機構セット盤9の下部外側に開閉可能に支持されているものとし、主制御基板16については装着セット前に回路基板66等が保護ケース69内に収容されたケース単位で取扱可能な形態とされているものとする。また、主制御基板16を開閉支板15の外面に装着セットする場合については、開閉支板15が開放位置又は閉鎖位置のいずれの状態にあっても可能であるが、ここでは開放位置にある開閉支板15に装着する場合を例にして説明する。
【0026】
まず、払出し制御基板19を収容室25に装着セットするには、摘み部15aを把持して開閉支板15を開放位置にすることにより収容室25を露呈させる。そして、払出し制御基板19の下端を基板載置片26により支持させながら、同基板19を左端側から収容室25内に挿入してその左端を基板押え片28に当てがって支持し、その状態から払い出し制御基板19の右端を収容室25側に押し込む。すると、収容室25内の右側に位置するフック33が払出し制御基板19の右端に押されて左右方向へ弾性変形し、その弾性力に基づき払い出し制御基板19を基板押え片28側へ押しつけ支持する。従って、払出し制御基板19は、基板載置片26により下方から支持された状態において、収容室25内にフック33の摩擦係止作用を伴って基板押え片28の先端部28aにより掛け止め保持される。
【0027】
次に、主制御基板16を開閉支板15の外面に装着セットするには、その保護ケース69における突片76の軸孔75を開閉支板15における支持片63の支軸62に上方から挿入する。すると、主制御基板16の保護ケース69は開閉支板15の外側に回動可能な状態に支持される(図10参照)。そして、その状態から前記支軸62を支点として保護ケース69をその裏面が開閉支板15の外面に近ずく方向へ回動させると、同ケース69の裏面から突出形成されているフック73が開閉支板15の貫通孔53を通過して、図7,9に示すように係合口部54に嵌挿結合される。
【0028】
前記各制御基板19,16の装着セット作業が終了すると、開閉支板15が開放位置から閉鎖位置に回動される。すると、開閉支板15は差込片50が収容室25側の係合片30に摺動当接して同係合片30を横向き外方へ若干弾性変形させる。そして、その状態から開閉支板15が更に回動されて閉鎖位置に至ると、差込片50の係合爪51が係合片30の係合孔29に嵌合係止し、これにより開閉支板15は閉鎖位置に係止保持される。また、この開閉支板15の閉鎖位置への回動に伴い、収容室25側から突出する施錠用板35は保護ケース69におけるトレー部材68の長孔73を通過して施錠用孔36が形成された先端部を外部に突出させる。そこで、この施錠用孔36に錠77を施錠すると、開閉支板15は前記閉鎖位置において開放不能状態とされる。
【0029】
一方、この開閉支板15を閉鎖位置に施錠した状態から前記主制御基板16と払出し制御基板19を取外す場合は、前記錠77が解錠された後、開閉支板15が開き動作される。即ち、収容室25の左端から横向き外方へ出ている係合解除用の摘み部31が更に横向き外方へ押されて、係合片30の係合孔29に対する差込片50の係合爪51の係止状態が解除される。そして、その状態から開閉支板15の摘み部52が把持されて開き方向へ回動されると開閉支板15は開放位置とされる。
【0030】
そして、この開閉支板15が開放位置とされたもとで、主制御基板16を取外す場合は、開閉支板15の内面側において指先操作により前記フック73の二股状をなす弾性片73aの摘み部73bが摘まれて同フック73の係合部73cと係合口部54との係合状態が解除され、主制御基板16の保護ケース69の裏面が開閉支板15の外面から離間する方向へ回動させられる。すると、前記フック73が開閉支板15の貫通孔53から抜け出るため、その状態から保護ケース69を上方に持ち上げると、前記支軸62から突片76の軸孔75が外れて主制御基板16は開閉支板15から取外される。
【0031】
また、同様に開閉支板15が開放位置とされたもとで、払出し制御基板19を取外す場合は、収容室25内のフック33を払出し制御基板19から離間する方向へ弾性変形させながら、同基板19を右方へ若干移動してその左端における基板押え片28の掛け止め保持状態を解除する。そして、その状態において払出し制御基板19を把持すれば同基板19は収容室25内から容易に取出される。
【0032】
従って、以上のように構成された本実施形態のパチンコ遊技機によれば、次のような効果を奏し得る。
(1)開閉支板15の外面側に装着された主制御基板16は錠(錠手段)77が解錠されて開閉支板15が開放状態とされない限り(軸48は抜取れない)開閉支板15の内側において係合手段78を構成する係合口部54とフック73との係合状態を解除できないので、不正遊技者により前枠2が外枠1から回動開放されて機裏側の前記主制御基板16が露呈された場合でも、主制御基板16の不正脱着を確実に阻止することができる。
【0033】
(2)また前記主制御基板16は、その保護ケース(ケース体)69の裏面から突出させたフック(係合支持部材)73が開閉支板15の外側から貫通孔53に貫通支持されると共に、その貫通支持状態において開閉支板15の内側に位置する係合口部(他の遊技機構成要素)54に係合する構成であるため、前記開閉支板15の貫通孔53に対するフック(係合支持部材)73の貫通支持構造でもって主制御基板16をケース体単位で開閉支板15に掛け止め支持することができる。
【0034】
(3)また前記施錠用板35と錠77からなる錠手段を解錠した場合は、開閉支板15を開放位置に回動開放することにより簡単に開閉支板15の内側における係合手段78が露呈するので、その係合手段78の係合状態、即ち、係合口部54に対するフック73の係合状態を容易に解除して、主制御基板16を保護ケースごと容易に開閉支板15から取外すことができる。
【0035】
(4)しかも、主制御基板16の保護ケース69は開閉支板15の外面上に支軸62を支点として回動可能に支持された構成であるため、保護ケース69内に収容された回路基板66の裏面側(回路パターン等がある)を点検するときには、いちいち保護ケース69を開閉支板15から持ち上げなくても前記支軸62を支点として回動させるだけで簡単にその点検作業を行うことができる。そして、その状態から主制御基板16の保護ケース69を開閉支板15側へ閉じ動作させて前記フック73を貫通孔53に挿通させれば、フック73が係合口部54に弾性変形を伴って嵌挿結合されるため指先によるワンタッチ操作で主制御基板16を開閉支板15に装着セットすることができる。
【0036】
(5)さらにパチンコ遊技機の厚さ方向(前後方向)において前記主制御基板16及び電飾制御基板18と一部重合する配置状態で収容室25内に収容されている払出し制御基板19を着脱交換等する際には、前記主制御基板16及び電飾制御基板18を開閉支板15に装着セットした状態のままで当該支板15を開放位置へ回動させれば前記収容室25の開口面域を露呈させることができるので、前記払出し制御基板19の着脱交換作業を迅速容易に行うことができる。
【0037】
(6)一方、前記払出し制御基板19については、基板載置片26により下方から支持しつつフック33による弾性的な摩擦係止作用および基板押え片28による掛け止め保持作用を付与して収容室25内に位置決め装着することができるので、ビス等の取付用部品を省略できて払出し制御基板19の装着セット構成を簡素化することができる。一方、収容室25から払出し制御基板19を取り出す際には前記フック33の弾性力に抗して該基板19を移動させることにより基板押え片28の掛け止め保持状態を解除すれば簡単に収容室25から該基板19を取り出せるので、より一層着脱交換作業を迅速に行うことができる。
【0038】
(7)また前記開閉支板15を閉鎖位置から開放位置に回動開放する際には、係合解除用の摘み部31を摘んで係合片30を横向き外方へ弾性変形させることにより当該係合片30の係合孔29に対する開閉支板15側の係合爪51の嵌合係止状態が解除されるので、開閉支板15はその摘み部52を把持して簡単に開放位置側へ回動開放することができる。また反対に、開放位置にある開閉支板15を閉鎖位置に閉鎖セットする際には、開閉支板15の閉じ動作に伴い同支板15の差込片50が前記係合片30に摺動当接して当該係合片30を横向き外方へ弾性変形させるので、前記係合孔29と係合爪51とを自動的に嵌合係止させて開閉支板15を簡単に閉鎖セット状態にできる。
【0039】
(8)しかも前記開閉支板15は、その素材が導電性を有する鉄板により構成されているため、当該開閉支板15により電磁波を遮断して前記主制御基板16の回路基板66等を好適に保護することができる。そして、この開閉支板15については、前述した主制御基板16等の支持機能を有する部材構成と前記電磁波遮断機能を有する部材構成との兼用部材構成とされているため、パチンコ遊技機における部品点数を少なくしてコスト低減に貢献することができる。
【0040】
(9)また主制御基板16においては、保護ケース69のカバー部材68に凹み成形部80を形成することにより透視窓79を設け、この透視窓78によって保護ケース69内に収容した回路基板66上の電子デバイス64の表記部81を一目瞭然に視認できるので、電子デバイス64が不正脱着されているような場合には、その不正事実の発見を迅速容易に行うことができる。
【0041】
(10)しかも前記凹み成形部80の電子デバイス64との対向面82は電子デバイス64との間の距離が僅かしか確保されないように近接配置されているので、不正遊技者が針金等を保護ケース69のトレー部材67とカバー部材68との間に差し込んで前記電子デバイス64を回路基板66上の接続部65から回路基板66と直交する方向へ脱着しようとしても、その脱着に必要なスペースをなくして当該不正脱着を有効に阻止することができる。さらに前記接続部65から電子デバイス64が万一脱着されたとしても、その電子デバイス64を包囲するように僅かの距離をおいて近接配置された制止脚部83が移動制止部として脱着位置から当該電子デバイス64が回路基板66と平行な方向へ移動されるのを阻止しているので、より確実に当該不正脱着行為を有効に阻止することができる。
【0042】
(11)また着脱制止部として機能する前記対向面82及び移動制止部として機能する静止脚部83は、いずれも前記電子デバイス64の表面に直接接触する構成でなく、当該電子デバイス64から僅かの距離をおいて近接配置される構成であるため、トレー部材67に対するカバー部材68の接合セット時に前記対向面82及び制止脚部83によって電子デバイス64に対し機械的損傷を与えたりすることがないばかりか、正規の着脱交換作業に基づき新たに接続部65へ接続セットされた交換後の純正電子デバイスが規格的に少々サイズの異なるものであったとしても、それらのサイズ的な違いは前記僅かの距離により吸収することができる。しかも、制止脚部83は直方体形状をなす凹み成形部80から側面形状が台形状をなす短かな板片とされ、針金等の不正治具により簡単には折ることができない構成になっているので、制止部としての機能を確実に果たすことができる。
【0043】
なお前記実施形態におけるパチンコ遊技機は次のように構成を変更して具体化してもよい。
例えば、前記実施形態では開閉支板15の外面に支軸62を有する支持片63を設ける一方、主制御基板16の保護ケース69には前記支軸62に対応する軸孔75の形成された突片76を設け、これらの構成により主制御基板16を開閉支板15に対して回動可能に支持したが、これを図15に示すような支持構成としてもよい。即ち、この図15に示す別例においては、保護ケース69におけるトレー部材67の裏面三箇所からフック73を突出形成し、これら各フック73と対応する位置で、開閉支板15には貫通孔53が3つ形成されると共に、同支板15の内面には係合口部54を一つ備えた装着片55が3つ取付固定されている。
【0044】
従って、この別例においては、主制御基板16における保護ケース69側の各フック73を開閉支板15の各貫通孔53に位置合わせして挿入すれば、前記実施形態の場合と同様に、開閉支板15の内側で各係合口部54と各フック73が互いに嵌挿結合して錠77を解錠して開閉支板15を開放位置にしない限り、前記各係合口部54と各フック73からなる係合手段78の係合解除をできないようにできる。また開閉支板15に対して適数個(図示3つ)のフック73が係合支持部材として機能するので主制御基板16の保護ケース69を開閉支板15に対して同様に掛け止め支持することができる。
【0045】
また前記実施形態では装着片55の係合口部54とフック73により係合手段78を構成したが、これを図16に示すような構成としてもよい。即ち、この図16の別例では、主制御基板16の保護ケース69におけるトレー部材67の裏面から先端部に鉤状部85が形成されたフック部材86を係合支持部材として突出形成し、開閉支板15には前記鉤状部85の通過を許容する形状の貫通孔87を形成している。そして、開閉支板15の内面側に形成したボス部88にはビス89を介して前記フック部材86の鉤状部85に係止可能なロックレバー90を回動可能に支持すると共に、このロックレバー90の先端部には同ロックレバー90を常には前記フック部材86と当接する方向へ付勢するバネ91の一端を取着している。
【0046】
従って、この別例においては、前記ロックレバー90をバネ91の付勢力に抗して図16(b)における時計方向へ回動させた状態において、前記フック部材86の鉤状部85を開閉支板15の外側から貫通孔87に挿入して開閉支板15の内側に突出させる。そして、その状態において前記ロックレバー90をバネ91の付勢力に基づき図16(b)における反時計方向へ回動させれば、前記フック部材86の鉤状部85にロックレバー90が係止するので、前記実施形態の場合と同様に、錠77を解錠して開閉支板15を開放位置にしない限り、前記鉤状部85とロックレバー90からなる係合手段78の係合解除をできないようにできる。また係合支持部材として機能するフック部材86を利用して主制御基板16の保護ケース69を開閉支板15に対して掛け止め支持できる。
【0047】
さらに前記実施形態における係合手段78は、これを図17に示すような構成としてもよい。即ち、この図17の別例では、主制御基板16の保護ケース69におけるトレー部材67の裏面に横長の係止孔92が形成された係合受け部93を一体形成し、開閉支板15には前記係止孔92に対応する形状の貫通孔94を形成している。そして、係合支持部材としての軸部95の先端に前記係止孔92及び貫通孔94に挿入可能な一対の係止部96を軸部95と直交する方向へ形成した係止具97を利用し、その係止具97の軸部95を前記貫通孔94及び係止孔92に開閉支板15の内面側から挿入した後、前記係止具97を90度だけ回転操作することにより前記係合受け部93の係止孔92に前記係止部96を係合するようにしている。
【0048】
従って、この別例においても、前記実施形態の場合と同様に、錠77を解錠して開閉支板15を開放位置にしない限り、前記係止具97を回動操作できないため、係止孔92と係止部96とからなる係合手段78の係合解除をできないようにできる。また係合支持部材として機能する軸部95を利用して主制御基板16の保護ケース69を開閉支板15に対して掛け止め支持できる。
【0049】
また前記実施形態では開閉支板15を鉄板により構成したが、導電性を有して電磁波遮断効果を発揮するものであれば、銅板等の他の金属板を使用してもよい。さらに、開閉支板15については平板形状のものに限定されず、多数の孔が形成された多孔板形状のものでもよく、その場合は開閉支板15の軽量化に貢献することができる。
【0050】
また開閉支持板15の開閉連結支持手段49については、前記実施形態におけるカール状軸受け46,47と支ピン48からなる構成に限定されず、開閉支板15を機構セット盤9の下部外側に開閉可能に支持し得る構成であれば、様々な蝶番構成を開閉連結支持手段49として採用し得る。そして、その開閉連結支持手段49については前記実施形態のように支ピン48の圧入によって解離不能な構成としてもよく、また合鍵により解離可能な蝶番構成としてもよい。
【0051】
また前記実施形態では主制御基板16の保護ケース69に施錠用板35が挿通する長孔74を形成したが、この長孔74は開閉支板15に形成してもよい。この場合にも錠77を解錠しない限り開閉支板15を開放位置へ回動できないので、前記実施形態と同様に開閉支板15内側の係合手段78について付勢遊技者による係合解除を不能にできる。
【0052】
また開閉支板15の内側に(パチンコ機から見ると前側に)、前記錠77とは別の施錠手段又はカバー等を付設して、開閉支板15が万一不正に開放されても、不正遊技者が開閉支板15内側の係合手段78を手早く簡単には係合解除できないようにしてもよい。
【0053】
【発明の効果】
本願請求項1の発明によれば、不正遊技者により機裏側の電子制御基板が露呈されたもとで、同基板のケース体の外側から不正操作によりケース体内へ専用・特殊治具が差し入れられた場合でも、カバー部材の内側に電子デバイスに位置対応させて設けられた制止部によって、ケース体内の回路基板に接続された電子デバイスが不正に着脱交換される事態を好適に防止することができる。また、前記制止部は回路基板上の電子デバイスの表面に当接しないため、その制止部により電子デバイスが機械的損傷を受けるような事態を防止できると共に、制止部が着脱行為に対する規制方向の異なる着脱制止部と移動制止部とを含んでいるため、より確実に電子デバイスの不正な着脱交換を防止することができる。また、不正遊技者により機裏側の機構セット盤が露呈された場合でも、主制御基板の不正脱着を確実に阻止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係るカードユニットを併設したパチンコ機を略示する正面図。
【図2】 同じくカードユニットを併設したパチンコ機を略示する背面図。
【図3】 本実施形態における制御基板を開閉支板の外側に装着した状態を示す正面図。
【図4】 図3から主制御基板と電飾制御基板を取外した状態を示す一部破断正面図。
【図5】 機構セット盤下部での各部材の組付け関係を示す分解斜視図。
【図6】 開閉支板に対する主制御基板の組付け関係を示す分解斜視図。
【図7】 主制御基板の組付けセット状態を示す一部破断側断面図。
【図8】 図3のA−A線断面図。
【図9】 図3のB−B線断面図。
【図10】制御基板の組付けセット前状態を示す一部破断平断面図。
【図11】制御基板を収容する保護ケースの要部拡大一部破断平面図。
【図12】電子デバイスと制止部の対応関係を示す一部破断斜視図。
【図13】図11のC−C線断面図。
【図14】図11のD−D線断面図。
【図15】別形態例で制御基板を開閉支板の外側に装着した状態を示す正面図。
【図16】係合手段の別例を示すものであり、(a)は要部拡大側断面図、(b)は開閉支板の内側からみた場合の要部拡大正面図。
【図17】係合手段の他の別例を示すものであり、(a)は要部拡大側断面図、(b)は開閉支板の外側からみた場合の要部拡大正面図。
【符号の説明】
9…機構セット盤、 15…開閉支板、 16…主制御基板、
19…払出し制御基板、 25…収容室、 28…基板押え片、
29…係合孔 30…係合片 33…フック、
35…施錠用板、 49…開閉連結支持手段、 50…差込片、
51…係合爪、 53…貫通孔、 54…係合口部、
62…支軸、 63…支持片、 64…電子デバイス
65…接続部、 66…回路基板、 67…トレー部材、
68…カバー部材、 69…保護ケース、 73…フック、
74…長孔、 75…軸孔、 76…突片、
77…錠、 78…係合手段、 79…透視窓、
80…凹み成形部、 81…表記部、 82…対向面、
83…制止脚部、 84…制止部、 85…鉤状部、
86…フック部材、 87…貫通孔、 90…ロックレバー
92…係止孔、 93…係合受け部、 94…貫通孔、
95…軸部、 96…係止部、 97…係止具。

Claims (1)

  1. 遊技機で展開されるゲーム内容の電子制御に必要なハード部及びソフト部を備えた回路基板を組合せ形態に構成されたケース体内にセットしてケース単位で1つに取扱い得るようにした電子制御基板を搭載した遊技機であって、
    前記回路基板(66)の所定部位にゲーム内容の制御に関連する電子デバイス(64)を着脱可能に固定する一方、トレー部材(67)及びカバー部材(68)を接合セットしてなる前記ケース体(69)を透明な合成樹脂により成形し、前記カバー部材(68)の一部を前記回路基板(66)上の前記電子デバイス(64)と対応する位置で内面側へ直方体形状をなすように成形された凹み成形部(80)とし、この凹み成形部(80)の底部によって前記電子デバイス(64)を前記ケース体(69)の外側から視認し得るための透視窓(79)を形成し、前記凹み成形部(80)の内側に、前記電子デバイス(64)の着脱行為を規制する制止部(84)を電子デバイス(64)と位置対応するようにして設け、前記ケース体(69)外側からの不正操作による前記電子デバイス(64)の着脱交換を阻止し得るようにし、
    前記制止部(84)は、前記回路基板(66)における対応する電子デバイス(64)との間に僅かの距離をおいて、前記回路基板(66)と直交する方向における電子デバイス(64)の移動を阻止する着脱制止部(82)と、前記回路基板(66)と平行な方向における電子デバイス(64)の移動を阻止する移動制止部(83)とを含んで構成され、
    前記着脱制止部(82)は、前記凹み成形部(80)の前記電子デバイス(64)の表面と対向する対向面(82)からなり、
    前記移動制止部(83)は、前記凹み成形部(80)の長手方向両端部において前記電子デバイス(64)を包囲し、前記対向面(82)から突出するように形成された複数の制止脚部(83)からなり、
    ゲームの制御に関係する主制御基板(16)と賞球払出しを制御する払出し制御基板(19)をセットする機構セット盤(9)を機裏側に備え、
    前記機構セット盤(9)には、遊技盤(3)の裏側の主要部位に合わせたサイズに形成した窓口の下部に賞球払出しを制御する払出し制御基板(19)を着脱自在に収容セットし得る収容室(25)が後向き開口状に形成され、前記収容室(25)の開口面域を覆蓋し得る開閉支板(15)を開閉連結支持手段(49)により開閉可能に連結支持し、
    前記開閉支板(15)の外側には、前記ケース体(69)に収容してケース単位で構成されたゲーム内容を制御する前記電子制御基板としての主制御基板(16)を着脱可能に組付けセットするとともに、前記ケース体(69)に収容した前記主制御基板(16)を前記開閉支板(15)の内側で係合及び解除が可能な係合手段(78)を利用して保持し、
    前記収容室(25)には施錠用板(35)が施錠用孔(36)の形成された先端部を前記収容室(25)から外方へ突出するように固定されているとともに、前記主制御基板(16)の前記ケース体(69)には前記施錠用板(35)を挿通可能な長孔(74)が形成されており、
    前記係合手段(78)は、前記開閉支板(15)の内側において前記開閉支板(15)に形成された貫通孔(53)と対応する位置に配設された係合口部(54)と、前記ケース体(69)の裏面側において前記開閉支板(15)の貫通孔(53)及び前記係合口部(54)と対応する位置に突出形成された弾性変形可能な係合支持部材(73)とからなり、
    前記主制御基板(16)を前記開閉支板(15)に組付けセットする場合には、前記収容室(25)を露呈する開放位置とした前記開閉支板(15)の貫通孔(53)に前記係合支持部材(73)を通過させて前記係合口部(54)に嵌挿結合し、その後に前記開閉支板(15)を前記開放位置から前記収容室(25)を覆蓋する閉鎖位置に回動し、前記閉鎖位置において前記ケース体(69)の長孔(74)を通過して外部に突出した前記施錠用板(35)の施錠用孔(36)に錠(77)を挿通し施錠することにより前記開閉支板(15)を開放不能な状態とし、
    前記主制御基板(16)を前記開閉支板(15)から取外す場合には、前記錠(77)を解錠した後、前記開閉支板(15)を前記閉鎖位置から前記開放位置に回動し、前記開放位置において前記係合口部(54)に係合している前記係合支持部材(73)を弾性変形させて係合状態を解除し、前記貫通孔(53)から抜き出すように構成したことを特徴とする遊技機。
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