JP4218003B2 - 遊技機における基板の収容箱体抜止め構造 - Google Patents

遊技機における基板の収容箱体抜止め構造 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、遊技機における基板の収容箱体抜止め構造に関し、更に詳細には、基板を収容した収容箱体を、遊技機裏側に配設された取付ベースに着脱可能に装着するよう構成した遊技機における基板の収容箱体抜止め構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
パチンコ機やアレンジボール機に代表されるこの種のパチンコ遊技機の基本構成としては、外枠に組付けられた中枠に、上球皿ユニット、打球発射装置を配設した下球皿ユニット、球送り装置、各種の球処理部等を有する機構セット盤等の遊技構成部材が夫々設置されると共に、中枠の正面内部には、遊技盤が着脱交換可能にセットされる。この遊技盤には、図柄可変表示装置、電動式入賞装置、スイッチ付き入賞具、遊技表示具、ランプ類等の電気的遊技器具が所定位置に夫々セットされると共に、該遊技盤裏面には、図柄可変表示装置等の遊技部品の裏側を覆蓋保護する裏カバー部材が配設されている。
【0003】
前記パチンコ遊技機では、機裏側のスペースの有効利用を図る目的で、前記裏カバー部材に、制御基板や電源基板等の基板を配設するための設置部を凹設し、この設置部に、基板が収容された基板ケースを着脱可能に配設する構成が提案されている。すなわち、基板ケースに設けた複数の係合片を、設置部に対応的に設けた被係合片に、該基板ケースを設置部に対して所定方向にスライドして係合することで、設置部に基板ケースが装着される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前記設置部には、該設置部に装着された基板ケースの抜止めを行なうための係止フックが弾性変形可能に設けられ、該基板ケースにおける前記係合片を被係合片に係合する際のスライド方向後側の端縁部に該係止フックを係合させている。しかるに係止フックは、基板ケースを設置部から取外したり取付ける際には弾性変形して、該基板ケースのスライドを許容しなければならず、該係止フックと基板ケースとの係合量は小さく、遊技機の運搬時等の振動により係止フックが基板ケースから外れ易く、該ケースが設置部から脱落するおそれがあった。なお、係止フックを大型化したり剛性を高めて基板ケースに対する係合状態が強固となるよう構成すれば、高い抜止め効果は期待できるものの、この場合は基板ケースの設置部に対する取付けや取外し作業が困難となってしまう問題を招く。
【0005】
【発明の目的】
本発明は、前述した従来の技術に内在している前記課題に鑑み、これを好適に解決するべく提案されたものであって、基板の収容箱体を取付ベースに対して確実に抜止めし得ると共に、該収容箱体の取付けや取外し作業を容易に行ない得る遊技機における基板の収納箱体抜止め構造を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前述した課題を克服し、所期の目的を達成するため、本発明に係る遊技機における基板の収箱体抜止め構造は、
基板(132)が収容される収容箱体(128)における底板部(124a)の外面に係合片(134)が設けられると共に、遊技機裏側に配設された取付ベース(36)における前記底板部(124a)の外面に対向する設置面部(88)に前記係合片(134)が係脱可能に係合する被係合片(90)が設けられ、前記収容箱体(128)の底板部(124a)を取付ベース(36)の設置面部(88)に対向した状態で、該取付ベース(36)に対して前記収容箱体(128)を所定方向にスライドすることで、被係合片(90)に係合片(134)が係合して該収容箱体(128)が取付ベース(36)に装着される遊技機において、
前記収容箱体(128)は、前記被係合片(90)から係合片(134)を離脱するスライド方向前側の端部に、前記底板部(124a)からの高さ寸法が低い段部(138)が形成され、
前記取付ベース(36)に、該ベース(36)に装着された前記収容箱体(128)が、前記係合片(134)を被係合片(90)に係合する方向へスライドするのを規制する規制手段(98)と、該ベース(36)に装着された前記収容箱体(128)が被係合片(90)から係合片(134)を離脱する方向へスライドする際に、該収容箱体(128)の離脱方向前側に臨む前記段部(138)の側端面に対し、該収容箱体(128)を前記被係合片(90)から係合片(134)を離脱し得る量のスライドを許容する空間を画成する規制壁(96)とが設けられ、
前記規制壁(96)には、該規制壁(96)の前記規制手段(98)側に臨む内面から該規制手段(98)に向けて突設した回動支軸(108)に回動自在に係合する基部(114)および該基部(114)から延出して前記規制壁(96)と収容箱体(128)の段部(138)の側端面との間に画成される前記空間と略同一の幅寸法に設定された規制部(118)を有し、該規制部(118)が規制壁(96)に沿って回動可能な抜止め手段(112)が配設され、
前記抜止め手段(112)は、前記規制部(118)が前記空間に挿入されて前記収容箱体(128)における前記被係合片(90)から係合片(134)を離脱する方向へのスライドを規制する規制位置と、該空間から規制部(118)が離脱して収容箱体(128)における前記被係合片(90)から係合片(134)を離脱する方向へのスライドを許容する解放位置との間を回動可能に構成されると共に、前記回動支軸 (108) の軸方向に変位可能に構成され、
前記抜止め手段(112)の規制部(118)に、前記規制壁(96)側に突出して抜止め手段(112)を解放位置から規制位置に回動する際に規制壁(96)の内面に接触するピン(118a)が形成されると共に、
前記規制部(118)の底部には、抜止め手段(112)を規制位置に回動した際に、前記取付ベース(36)の設置面部(88)に設けた被係止部(110)に係止することで該抜止め手段(112)を規制位置に保持する係止部(122)が形成されることを特徴とする。
【0007】
前述した課題を克服し、所期の目的を達成するため、本願の別の発明に係る遊技機における基板の収容箱体抜止め構造は、
基板 (132) が収容される収容箱体 (128) における底板部 (124a) の外面に係合片 (134) が設けられると共に、遊技機裏側に配設された取付ベース (36) における前記底板部 (124a) の外面に対向する設置面部 (88) に前記係合片 (134) が係脱可能に係合する被係合片 (90) が設けられ、前記収容箱体 (128) の底板部 (124a) を取付ベース (36) の設置面部 (88) に対向した状態で、該取付ベース (36) に対して前記収容箱体 (128) を所定方向にスライドすることで、被係合片 (90) に係合片 (134) が係合して該収容箱体 (128) が取付ベース (36) に装着される遊技機において、
前記収容箱体 (128) は、前記被係合片 (90) から係合片 (134) を離脱するスライド方向前側の端部に、前記底板部 (124a) からの高さ寸法が低い段部 (138) が形成され、
前記取付ベース (36) に、該ベース (36) に装着された前記収容箱体 (128) が、前記係合片 (134) を被係合片 (90) に係合する方向へスライドするのを規制する規制手段 (98) と、該ベース (36) に装着された前記収容箱体 (128) が被係合片 (90) から係合片 (134) を離脱する方向へスライドする際に、該収容箱体 (128) の離脱方向前側に臨む前記段部 (138) の側端面に対し、該収容箱体 (128) を前記被係合片 (90) から係合片 (134) を離脱し得る量のスライドを許容する空間を画成する規制壁 (96) とが設けられ、
前記規制壁 (96) には、該規制壁 (96) の前記規制手段 (98) 側に臨む内面から該規制手段 (98) に向けて突設した回動支軸 (108) に回動自在に係合する基部 (114) および該基部 (114) から延出して前記規制壁 (96) と収容箱体 (128) の段部 (138) の側端面との間に画成される前記空間と略同一の幅寸法に設定された規制部 (118) を有し、該規制部 (118) が規制壁 (96) に沿って回動可能な抜止め手段 (112) が配設され、
前記抜止め手段 (112) は、前記規制部 (118) が前記空間に挿入されて前記収容箱体 (128) における前記被係合片 (90) から係合片 (134) を離脱する方向へのスライドを規制する規制位置と、該空間から規制部 (118) が離脱して収容箱体 (128) における前記被係合片 (90) から係合片 (134) を離脱する方向へのスライドを許容する解放位置との間を回動可能に構成され、
前記抜止め手段 (112) の規制部 (118) に、前記規制壁 (96) 側に突出して抜止め手段 (112) を解放位置から規制位置に回動する際に規制壁 (96) の内面に接触するピン (118a) が形成されると共に、
前記規制部 (118) の底部には、抜止め手段 (112) を規制位置に回動した際に、前記取付ベース (36) の設置面部 (88) に設けた被係止部 (110) に係止することで該抜止め手段 (112) を規制位置に保持する係止部 (122) が形成され、
前記規制壁 (96) には、抜止め手段 (112) が規制位置まで回動した際に前記ピン (118a) が嵌まり込む通孔 (96a) が形成されることを特徴とする。
前述した課題を克服し、所期の目的を達成するため、本願の更に別の発明に係る遊技機における基板の収容箱体抜止め構造は、
基板 (132) が収容される収容箱体 (128) における底板部 (124a) の外面に係合片 (134) が設けられると共に、遊技機裏側に配設された取付ベース (36) における前記底板部 (124a) の外面に対向する設置面部 (88) に前記係合片 (134) が係脱可能に係合する被係合片 (90) が設けられ、前記収容箱体 (128) の底板部 (124a) を取付ベース (36) の設置面部 (88) に対向した状態で、該取付ベース (36) に対して前記収容箱体 (128) を所定方向にスライドすることで、被係合片 (90) に係合片 (134) が係合して該収容箱体 (128) が取付ベース (36) に装着される遊技機において、
前記収容箱体 (128) は、前記被係合片 (90) から係合片 (134) を離脱するスライド方向前側の端部に、前記底板部 (124a) からの高さ寸法が低い段部 (138) が形成され、
前記取付ベース (36) に、該ベース (36) に装着された前記収容箱体 (128) が、前記係合片 (134) を被係合片 (90) に係合する方向へスライドするのを規制する規制手段 (98) と、該ベース (36) に装着された前記収容箱体 (128) が被係合片 (90) から係合片 (134) を離脱する方向へ スライドする際に、該収容箱体 (128) の離脱方向前側に臨む前記段部 (138) の側端面に対し、該収容箱体 (128) を前記被係合片 (90) から係合片 (134) を離脱し得る量のスライドを許容する空間を画成する規制壁 (96) とが設けられ、
前記規制壁 (96) には、該規制壁 (96) の前記規制手段 (98) 側に臨む内面から該規制手段 (98) に向けて突設した回動支軸 (108) に回動自在に係合する基部 (114) および該基部 (114) から延出して前記規制壁 (96) と収容箱体 (128) の段部 (138) の側端面との間に画成される前記空間と略同一の幅寸法に設定された規制部 (118) を有し、該規制部 (118) が規制壁 (96) に沿って回動可能な抜止め手段 (112) が配設され、
前記抜止め手段 (112) は、前記規制部 (118) が前記空間に挿入されて前記収容箱体 (128) における前記被係合片 (90) から係合片 (134) を離脱する方向へのスライドを規制する規制位置と、該空間から規制部 (118) が離脱して収容箱体 (128) における前記被係合片 (90) から係合片 (134) を離脱する方向へのスライドを許容する解放位置との間を回動可能に構成され、
前記抜止め手段 (112) の規制部 (118) に、前記規制壁 (96) 側に突出して抜止め手段 (112) を解放位置から規制位置に回動する際に規制壁 (96) の内面に接触するピン (118a) が形成されると共に、
前記規制部 (118) の底部には、抜止め手段 (112) を規制位置に回動した際に、前記取付ベース (36) の設置面部 (88) に設けた被係止部 (110) に係止することで該抜止め手段 (112) を規制位置に保持する係止部 (122) が形成され、
前記抜止め手段 (112) の基部 (114) は、相互に離間する一対の片部 (116a,116a) からなる挟持片 (116) を介して前記回動支軸 (108) に回動自在に係合すると共に、前記規制部 (118) に形成された前記ピン (118a) は、抜止め手段 (112) の解放位置において前記規制壁 (96) の設置面部 (88) から離間する側の端縁に当接するよう構成されることを特徴とする。
【0008】
【作用】
遊技機裏側に配設される取付ベースに対して、基板が収容される収容箱体を装着した後、取付ベースに配設された抜止め手段を解放位置から規制位置に移動させる。これにより収容箱体は、取付ベースに設けた被係合片から該収容箱体に設けた係合片が離脱する方向へのスライドが規制され、該収容箱体の取付ベースからの抜止めが好適に達成される。また抜止め手段に設けた係止部を、取付ベースに設けた被係止部に係止することで、抜止め手段が規制位置から簡単に移動するのは防止される
【0009】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係る遊技機における基板の収容箱体抜止め構造につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下詳細に説明する。
【0010】
(パチンコ遊技機の全体構成について)
先ず、本実施例のパチンコ遊技機(遊技機)に関する基本的な構成について、図12または図13を参照して説明する。このパチンコ遊技機Pは、例えば矩形枠体としての外枠Aの開口前面側に対して、中枠Bが連結支持手段および施錠手段を利用して着脱および開放可能に組付けられている。そして中枠Bの前側部分には、ガラス板166を組付けた横開き式の前枠Cと上球皿Dが夫々着脱および開放可能に組付けられると共に、該上球皿Dの後側に電動式の球送り装置(図示せず)等がセットされている。また、前記中枠Bの下部に下球皿Eおよび打球発射装置F等が設置されると共に、該中枠Bの裏側に機構セット盤G等が装備され、更に該中枠Bの後側に設けた保持枠Hの前面内部に、所要の遊技領域Iを構成した遊技盤Jが着脱交換可能にセットされる。
【0011】
前記遊技盤Jには、図13および図14に示すように、略円形状に湾曲形成したレールにより囲まれた遊技領域Iの前側において、その略中央部に遊技部品としての電動式入賞装置Mが配置される。この電動式入賞装置Mは、遊技盤Jの後方に大きく突出する大型部品であって、その内部に、前後動可能な可動部材154が配設された遊技室156が画成される。また電動式入賞装置Mにおける上部の左右両側には、入賞具を構成する開閉部材158,158が配設されており、この開閉部材158,158が、遊技盤Jの後方に配置された駆動機構部160(図2参照)の動作と連繋して開閉することで、前記遊技室156が開放または閉成されるようになっている。更に遊技室156の下方には、特定領域(所謂Vゾーン)162および一般領域164,164が夫々形成されており、遊技室156内に入った遊技球がこの特定領域162に通入することで、特別遊技状態が発生する。
【0012】
なお、遊技盤Jにおける遊技領域Iの縦央下部には、第1始動入賞具(遊技部品)N1が配設されている。この第1始動入賞具N1は、その内部に配設されたスイッチ(図示せず)で遊技球の入賞を検出することにより、前記開閉部材158,158を2回開閉動させる。また第1始動入賞具N1の左右両側部には第2始動入賞具(遊技部品)N2が夫々配設されており、第1始動入賞具N1と同様に、その内部に配設された図示しないスイッチが遊技球の入賞を検出することにより、開閉部材158,158を1回開閉動させるようになっている。更に、電動式入賞装置Mに近接した所要位置には、風車とも称されて遊技球の流下方向を変更する案内車11と、遊技状態に応じて照射パターンが変更制御される電飾装置12等が配設される。
【0013】
また前記機構セット盤Gは、前記中枠Bの後側に設けた保持枠Hに対してその裏側から着脱可能に装備され、図12に示す如く、保持枠Hに対応し得る方形サイズに樹脂成形された本体13の中央部に遊技盤裏面の点検用の窓口14が開口され、遊技盤Jの裏面に着脱可能に配設された裏セット部材15(図2参照)がこの窓口14内に臨んでいる。裏セット部材15には、遊技盤Jや電動式入賞装置Mに形成された各種入賞用部品(前記始動入賞具N1,N2、特定領域162または一般領域164等)に入賞した遊技球を裏側へ通出して排出案内するための通路(図示せず)が複数形成されている。なお、以後の説明における「左」あるいは「右」は、パチンコ遊技機Pを裏側から観察した状態(図12の状態)において指称し、また図12の奥側を「前」、手前側を「後」と指称するものとする。更に、後述する取付ベース体36や電源装置32の説明において、「前後」または「上下」とは、図12に示す水平姿勢に保持された状態での関係で指称する。
【0014】
前記機構セット盤Gにおける本体13の裏側には、図12に示す如く、その上方右隅部に、枠用の外部接続端子板17が設置されると共に、前記窓口14の下方には、前記打球発射装置Fを制御する発射制御基板18を収容した発射制御装置19と、前記遊技盤Jでのパチンコゲームに応じた効果音を発生制御する音声制御基板20を収容した音声制御装置21とが左右に離間して配置されている。また発射制御装置19あるいは音声制御装置21と一部が前後の関係で重なるようにして、パチンコ遊技機Pを全体的に制御する主制御基板22を収容した主制御装置23および賞球払出装置Lを制御する払出制御基板24を収容した払出制御装置25が左右に隣接する状態で本体13に配置されている。
【0015】
(裏カバー部材について)
前記遊技盤Jの裏側には、その後方に大きく突出する状態で配設される前記電動式入賞装置Mや第1および第2始動入賞具N1,N2の裏側を覆蓋保護する裏カバー部材26が配設されている。この裏カバー部材26は、図1に示す如く、合成樹脂を材質として矩形箱状に成形した第1カバー材28と、その直下に配置される第2カバー材30とから構成され、これらが裏セット部材15あるいは機構セット盤Gに対して横開き式に回動し得るよう軸支されている。そして第2カバー材30には、後述する電源装置32を収容し得る寸法で設置スペース34が形成されており、この設置スペース34に対して、電源装置32が取付ベース体36を介して回動可能に配設されるよう構成してある。更に第2カバー材30には、取付ベース体36の移動を規制するための係止部材38(後述)が配設されており、取付ベース体36を回動させた後にこの係止部材38を所定方向に移動させることによって、第2カバー材30に対して取付ベース体36を水平姿勢または垂直姿勢で位置決め保持し得るよう構成される。
【0016】
(第1カバー材について)
前記裏カバー部材26を構成する第1カバー材28は、図2および図3に示すように、全体が略矩形の箱形状に成形されており、前記裏セット部材15の裏面に対して大きな離隔空間の保護室28aが画成され、この保護室28a内に前記電動式入賞装置Mの後方への突出部が収容保護されるようになっている。また第1カバー材28の左側端部には、上下方向に離間して一対の支持片42,42が形成されている。この支持片42,42には上下に貫通する孔が穿設されており、裏セット部材15の左側に形成された支持板の対応位置に設けられた上下の支軸(図示せず)に対して当該支持片42,42を挿通することにより、第1カバー材28は、裏セット部材15に対する上下方向への着脱と左右方向への回動(横開き)が可能な状態で連結支持される。また第1カバー材28の裏面板部40aには、放熱用の複数の長孔40bが形成されている。
【0017】
前記第1カバー材28は、その係脱手段として、右側のフランジ部45に配置された出没式の係止具(ピン状の止め具)46と、裏セット部材15における右側の係止具46に対応する位置に形成された係止筒部(図示せず)とを利用して、係脱可能に係止されるようになっている。但し、裏セット部材15に対する当該第1カバー材28の着脱構造に関しては、実施例の構成に限定されるものでなく、例えば裏セット部材15または第1カバー材28に配設した回動式止め具を相手側に係脱可能に係止し得る形式のものや、その他の各種構成が適宜に採用可能である。また着脱・開閉手段と係脱手段とは左右逆であってもよい。
【0018】
前記第1カバー材28の裏面板部40aにおける左側下端部には、図3に示す如く、被係合部48が形成されると共に、これと対向する他端部(右側下端部)に係止用孔50が前後に貫通するよう穿設されている。被係合部48は、裏面板部40aから後方に向けて縦長矩形状に突設した矩形段部であって、右側を指向する側面に開口部48aが開設してある。また係止用孔50には、図15に示す前記主制御装置23の右側端部における所定位置に設けた出没式の係止具51が係脱可能に挿通係合されるようになっている。この主制御装置23の左側端部における所定位置には、裏面部23aと面一で左方に延出する係合板片23bが一体成形されており、この係合板片23bは、被係合部48の開口部48aに挿通し得る寸法に設定される。すなわち、主制御装置23と前後に重なる例えば発射制御装置19の点検や交換等に際して機構セット盤Gから取外した主制御装置23を上下および表裏を反転させた姿勢で、前記開口部48aに右側から係合板片23bを挿通した後、出没式の係止具51を第1カバー材28の係止用孔50に挿通係止させることで、第1カバー材28の裏面に主制御装置23を装着し得るよう構成されている。なおこの構造自体は、主制御装置23のみに関するものではなく、機構セット盤Gに配設されるその他の装置等に対しても、同様の構造を適用させることは可能である。
【0019】
(第2カバー材について)
前記裏カバー部材26を構成する第2カバー材30は、図2および図3に示す如く、第1カバー材28よりも横長の箱枠状に成形されたものであって、該第2カバー材30によって、前記電動式入賞装置Mの後方への突出部や前記第1および第2始動入賞具N1,N2の後方への突出部を収容保護するよう構成される。そして、この第2カバー材30の中央部に、前記電源装置32を収容し得る寸法の設置スペース34を画成している。この設置スペース34は、第2カバー材30の前後方向に連通した収納空間であって、上部枠部52と左右両側枠部53,53および下部枠部54とで画成される。このうち上部枠部52は、第1カバー材28の裏面板部40aと同じ位置まで後方に突出するよう成形され、該上部枠部52には、下側が開放する断面コ字状に形成された金属製の補強板52aが、上部枠部材52の前後面を挟む状態で左右方向の略全長に亘って配設されて補強されている。また左右両側枠部53,53は、上部枠部52の左右端部と連接する部位から上下方向の略中央部に至る部位までが、第1カバー材28の前後寸法の約1/2となるよう寸法設定されており、この取付面部53a,53aに、各係止部材38を上下方向に摺動可能に配設するための係合孔56が夫々開設されている。この係合孔56は、長方形状の開口部56aと、該開口部56aの上端縁から所要長さで上方に延在する上溝部56bと、開口部56aの下端縁から下方に延在する下溝部56cとで構成される。
【0020】
なお前記開口部56aは、その左右の幅寸法および上下の長さ寸法が、係止部材38の後述する係止体70を構成する上係止片84の第1リブ84a,84aが形成された左右の幅寸法、および該第1リブ84aの上下の長さ寸法よりも僅かに大きく設定され、左右両側枠部53,53の夫々に前側から係止体70を装着する際に、第1リブ84a,84aを開口部56aから後方に通過させ得るよう構成してある。また上溝部56bの幅寸法は、係止体70の上係止片84における左右の幅寸法よりも僅かに広くなるよう設定されると共に、下溝部56cは、係止体70に形成される棒状支持体80(後述)の上下動を許容する幅寸法に設定されている。
【0021】
前記左右両側枠部53,53における各取付面部53aの下方には、該取付面部53aより後方に突出する支持突部58が夫々形成されると共に、各支持突部58の内側面(他方の支持突部58との対向面)には、後方に開放する所定幅の切欠61が前後方向に所定長さで形成されている。また各支持突部58には、各切欠61と対向する外側に、後端から前方に向けて所定長さで延在する弾性変形可能な弾性片60が形成されており、該弾性片60は、内側から外側に向けて押圧することで弾性変形し得るよう構成される。前記切欠61は、取付ベース体36に配設される支持軸100(後述)の挿通を許容する幅寸法に設定され、この切欠61を介して支持突部58に後側から挿通された支持軸100を、該切欠61の前端縁と前記弾性片60とにより回動可能に支持するようになっている。また支持突部58の上面には、図1に示す如く、前記取付面部53aとの連設部に矩形状の通孔62が開設されており、係止部材38の後述する係止突片76がこの通孔62に対して挿脱可能に構成される。更に、前記下部枠部54には、設置スペース34側に所定高さで立上がる支持板片64が一体的に形成され、この支持板片64は、取付ベース体36を回動させた際に所定位置でその回動を規制して、水平姿勢と垂直姿勢とに位置決めするべく機能する。
【0022】
なお、前記第2カバー材30の左側端部には、上下方向に離間して支持片65,65が形成されている。この支持片65,65には孔が上下に貫通するよう穿設されており、前記機構セット盤Gの左側に形成された支持板部材66(図1および図12参照)に上下に離間して設けた支軸66a,66aに支持片65,65を挿通することにより、第2カバー材30は、機構セット盤Gに対する上下方向への着脱と左右方向への回動(横開き)が可能な状態で連結支持されるようになっている。また第2カバー材30は、その右側のフランジ部55に配置された出没式の係止具(ピン状の止め具)57と、裏セット部材15における右側の対応する位置に形成された係止筒部(図示せず)とを利用して、係脱可能に係止されるよう構成してある。更に、前記フランジ部55には、前側に延出する係止フック55aが形成され、該係止フック55aが前記機構セット盤Gの対応位置に設けられた被係止部(図示せず)に係脱可能に係合するようになっている。すなわち、前記遊技盤Jの交換に際して機構セット盤Gから裏セット部材15が取外された際であっても、前記係止フック55aを機構セット盤Gの被係止部に係合することで、当該第2カバー材30を定位置に保持させることができるよう構成してある。但し、裏セット部材15に対する第2カバー材30の係脱構造に関しては、前述した第1カバー材28の場合と同様に、実施例の構成に限定されるものでなく、その他の各種構成が適宜に採用可能であり、また機構セット盤Gまたは裏セット部材15に対する着脱・開閉手段と係脱手段とは左右逆に配置されていてもよい。
【0023】
(係止部材)
前記第2カバー材30における前記左右両側枠部53,53には、係止手段としての合成樹脂製の係止部材38が夫々配設される。なお、左右の係止部材38,38の構成は対称であるので、右側枠部53に配設される右側の係止部材38の構成につき説明し、左側の係止部材38の同一部材には同じ符号を付すのみとする。
【0024】
前記係止部材38は、図1および図5に示すように、右側枠部53の前記取付面部53aを挟んで第2カバー材30の後面側に位置する係合摘み体68と、前面側に位置する係止体70とから構成される。係合摘み体68は、第2カバー材30の取付面部53aに沿って摺動する略矩形状の垂直部72と、該垂直部72の上端部および下端部から後方に向けて平行に突出成形された上下一対の摘み片74,74と、下側の摘み片74の底面から下方に所定長さで形成されたフック状の係止突片76とから形成され、該係止突片76が前記支持突部58の通孔62を介して支持突部58に係脱可能に係合し得るようになっている。また下側の摘み片74を上側の摘み片74に近接するよう摘むことで、係止突片76の支持突部58に対する係合状態を解除し得るよう構成される。なお、前記垂直部72の中央部には、小径の挿通孔78が前後に貫通するよう穿設されている。
【0025】
前記係止部材38を構成する係止体70は、図1および図5に示す如く、第2カバー材30の取付面部53aに沿って上下方向に摺動する垂直基部82と、該垂直基部82における幅方向中央の上端部に一体成形された上係止片84および下端部に一体成形された下係止片85とから基本的に構成されている。前記上係止片84は、図5に示す如く、垂直基部82から上方に延在した後に前方に折曲形成され、更にその前端が下方に折曲された下方に開放する略コ字状に形成されると共に、その左右幅寸法は前記係合孔56における上溝部56bを摺動可能な寸法に設定してある。また上係止片84における後側の垂直部の左右両側には、垂直基部82から後方に前記取付面部53aの厚みより僅かに離間して上下方向に延在する第1リブ84aが夫々形成されると共に、水平部および前側の垂直部の左右両側には、前後方向に延在する第2リブ84bが夫々形成されており、該第2リブ84bの後端は、垂直基部82の後面と略同一位置に臨んでいる。
【0026】
そして、前記係止体70は、上係止片84に設けた第1リブ84a,84aを、前記係合孔56の開口部56aに対して前側から挿通して後側に臨ませることで、該第1リブ84a,84aと、第2リブ84b,84b、垂直基部82とで取付面部53aを前後に挟んだ状態で上下に摺動可能に取付けられるようになっている。また垂直基部82の上端部近傍には、後方に突出する棒状支持体80が形成され、該棒状支持体80の前記係合孔56の下溝部56cから後方に突出する端部に、前記係合摘み体68が装着される。
【0027】
前記棒状支持体80は、図5(a)に示す如く、円柱を軸方向に沿って2分割し、この2分割された各部材を僅かの間隙を設けた状態で配設したものであって、その開放端部には径方向に突出する膨出部80aが夫々形成されている。すなわち、前記係合摘み体68の挿通孔78に前側から挿通した棒状支持体80の膨出部80a,80aを後側に臨ませることで、係止体70に対して係合摘み体68は一体的に上下動可能に装着される。なお、前記垂直基部82の裏面には、図5に示す如く、左右方向に延在する2つの突条82a,82aが上下に離間して平行に突設されており、この突条82a,82aは、前記取付面部53aと垂直基部82との接触面積を小さくすることで、係止体70のスムーズな上下動を行なわせるべく機能する。
【0028】
前記下係止片85には、係止部材38を取付面部53aに装着した際に、前記支持突部58における上面の下方に臨む位置に、前記通孔62に上端部が挿通される取付片86が形成され、当該係止部材38における下部側での前後動を規制し得るよう構成される。なお取付片86は、前記係合摘み体68の係止突片76と干渉しない位置に設けられ(図5(b)参照)、係止突片76の通孔62に対する挿脱を許容するよう設定される。また下係止片85における外側面(他方の係止部材38から離間する側)には、水平な第1リブ85bと垂直な第2リブ85cとが一体成形され、両リブ85b,85cは、係止体70の剛性を向上させるべく機能する。更に、第2リブ85cに関しては、前記第2カバー材30における右側枠部53の対向する側面に当接して左右方向の移動を規制する機能も有する。また前記下係止片85の前方下端部に、切欠85aが形成されている。
【0029】
前述したように構成された係止部材38は、前記上係止片84の上端が上溝部56bの上端に当接した上方の解除位置(図10(b))と、前記係合摘み体68における係止突片76の下端が前記通孔62に上方から挿通されて支持突部58に係合する下方の保持位置(図10(a),(c))との間を上下動するよう構成される。そして、係止部材38の解除位置においては、第2カバー材30に配設された取付ベース体36の回動による姿勢変化を許容し、該係止部材38の保持位置においては、取付ベース体36の係止片106(後述)が、前記下係止片84の切欠85aの下面に係合することで、該取付ベース体36を水平姿勢に位置決め保持するか、あるいは取付ベース体36の係止片106が、前記上係止片84の後側の垂直部(第2リブ84bの垂直部)における後面に係合することで、該取付ベース体36を垂直姿勢に位置決め保持し得るよう構成されている。
【0030】
(取付ベース体について)
前記第2カバー材30の前記設置スペース34には、図1に示す如く、基板の設置手段としての取付ベース体(取付ベース)36が回動可能に配設される。この取付ベース体36は金属板を折曲形成したものであって、図6に示すように、設置スペース34の開口面と略同一寸法の横長矩形状に成形された設置面部88と、該設置面部88の左右両側端部に折曲形成された取付部としての右側壁部96および左側壁部98と、取付ベース体36の水平姿勢において設置面部88の両側壁部96,98の間に臨む前側の端縁部に立上がるよう折曲形成された遮蔽部としての前壁部92とから基本的に構成される。また、設置面部88の後側の端縁部には、前壁部92と対向する後壁部94が折曲形成されている。
【0031】
前記左右の両側壁部96,98の外側面には、図6に示すように、前記後壁部94に近接する開放端側の角部近傍(水平姿勢とした状態で側壁部96,98の中央に対して後方側にずれた位置)に、外方に延出する短尺な軸体102と該軸体102の開放端に一体成形された大径部104とからなる支持軸100が夫々配設されると共に、前壁部92に近接する端縁下部に、前記係止部材38における上下の係止片84,85に係合可能な係止片106が、夫々外方に向けて略直角に折曲形成されている。そしてこの取付ベース体36は、両支持軸100,100が、前記第2カバー材30の左右の支持突部58,58に回動可能に支持され、前記前壁部92が前側に位置する設置面部88の水平姿勢と、該前壁部92が上側に位置する設置面部88の垂直姿勢とに姿勢変化可能に構成される。また、設置面部88の水平姿勢(図10(a))では、各係止片106が対応する係止部材38の下係止片85に係合して位置決めされると共に、設置面部88の垂直姿勢(図10(c))では、前記各係止片106が対応する係止部材38の上係止片84に係合して位置決めされるようになっている。
【0032】
なお、前記設置面部88の水平姿勢では、図10(a)に示す如く、該設置面部88における支持軸100より前方に位置する部位が第2カバー材30における下部枠部54に形成した前記支持板片64の上端縁に当接して回動が規制され、また設置面部88の垂直姿勢では、図10(c)に示す如く、該設置面部88における支持軸100より下方に位置する部位が支持板片64の裏面に当接して回動が規制されるよう構成される。また解除位置の係止部材38に対しては、前記係止片106が接触することなく取付ベース体36が回動し得るよう設定されている。
【0033】
図6に示す如く、前記設置面部88の左右方向および前後方向に所定間隔離間した4箇所の部位には、後述する電源装置32を係脱可能に支持固定する被係合片90が、夫々上方に向けてL字状に立上がるよう折曲形成されている。また、前後方向に離間配置された被係合片90,90は、設置面部88から離間する端部で略平行に折曲された片部が相互に対向するよう形成してある。なお、前記左側壁部98は、取付ベース体36に装着された電源装置32の収容箱体128(後述)が、該収容箱体128に設けられた係合片134を前記被係合片90に係合する際の方向(係合方向)へスライドするのを規制する規制手段としても機能する。
【0034】
また前記右側壁部96には、内側(左側壁部98を向く側)に突出する回動支軸108が、前記係止片106の上部位置に配設されており、該回動支軸108には、後述する基板ケース止部材112が回動可能に止着される。なお、右側壁部96は、取付ベース体36に装着された前記収容箱体128が被係合片90から係合片134を離脱する方向(離脱方向)へスライドする際に、該収容箱体128の離脱方向前側に臨む端部(実施例では右端部)に対し、該収容箱体128を前記被係合片128から係合片134を離脱し得る量のスライドを許容する空間を画成する規制壁として機能するよう構成される。更に、右側壁部96に近接する設置面部88に、基板ケース止部材112の係止片122が係脱可能に係合する被係止部としての孔110が穿設されている。なお、金属製の取付ベース体36を、合成樹脂製の第2カバー材30に配設することで、該カバー材30の剛性が高められるようになっている。
【0035】
(電源装置について)
前記第2カバー材30に配設された取付ベース体36には、電源装置32が着脱可能に装着される。この電源装置32は、図8に示すように、合成樹脂製で方形皿状に形成された収容ケース体124に、着脱可能にカバー体126を組付けることで収容箱体128を構成し、該収容箱体128の内部に画成される収容室130に電源基板(基板)132を収容セットして構成される。
【0036】
前記電源基板132が収容設置される収容ケース体124の底板部124aには、その外面(取付ベース体36の設置面部88と対向する面)に、図9に示す如く、前記取付ベース体36の前記被係合片90に対応して係合片134が夫々形成されており、前後に対向する係合片134,134では、底板部124aから離間する端部で略平行に折曲された片部が相反する向きとなるよう設定される。すなわち取付ベース体36に対して収容ケース体124を、各被係合片90の右側に対応する各係合片134を臨ませた状態で、該収容ケース体124を左方へスライドすることによって、被係合片90に係合片134が上下の関係で係合して、取付ベース体36に対して収容ケース体124の抜け止めがなされると共に、該取付ベース体36の前記左側壁部98に当接した状態で位置決め保持される。
【0037】
また図8あるいは図9に示すように、前記収容ケース体124の左右の両側端部には、係合突起136が前後に離間して複数突設されると共に、該ケース体124の後端部には、同じく係合突起136が左右方向の略中央に突設されている。そして、これら複数の係合突起136を介して、該収容ケース体124に前記カバー体126が着脱可能に取付けられるよう構成してある。
【0038】
前記カバー体126は、前記電源基板132を透視可能に覆蓋保護するものであって、透明な合成樹脂材により箱状に形成され、その平板面126aおよびその前後方向の両端面126b,126cには、放熱用の孔部126dが多数形成されている。また、カバー体126における下端部の後側および右側には段部138が形成され、該段部138に、前記電源基板132に設けられる各コネクタ受部140,141,142,143,144,145を外部に挿通するためのコネクタ用通孔146が対応的に設けられると共に、電源基板132に設けられる電源プラグ147や電源スイッチ148を外部に挿通するためのプラグ用通孔149およびスイッチ用通孔150も対応的に設けられている。
【0039】
前記カバー体126における左右の側端部および後端部には、図8あるいは図9に示すように、係合孔151が、前記収容ケース体124の各係合突起136と対応する位置に形成されており、これら複数の係合孔151を収容ケース体124の対応する係合突起136に係合することで、該カバー体126が収容ケース体124に工具等を用いることなく着脱可能に取付けられるようになっている。またカバー体126の収容ケース体124を指向する内面側の周縁部に、収容ケース体124の底板部124aに収容された電源基板132に当接する複数の位置決め片152(図9)が突設されており、収容ケース体124にカバー体126を取付けたときに、前記収容室130に収容される電源基板132を、底板部124aと位置決め片152とにより上下から挟持することで位置決めセットするよう構成される。すなわち、収容ケース体124およびカバー体126に対し、電源基板132はネジ等の固定手段を用いることなく位置決めセットされるようになっている。
【0040】
(基板ケース止部材について)
前記取付ベース体36の右側壁部96に設けた回動支軸108には、合成樹脂を材質として成形された抜止め手段としての基板ケース止部材112が配設される。この基板ケース止部材112は、取付ベース体36に装着した電源装置32が、該取付ベース体36から離脱するのを防止するためのものであって、図7に示す如く、側面視において略T字状を呈するよう成形され、前後方向に延在する基部114の前端下部に、前後に離間する一対の片部116a,116bからなる挟持片116が形成されている。そして、この挟持片116を回動支軸108に係合することで、該基板ケース止部材112は右側壁部96に対して回動可能に配設され、後述する規制位置と解放位置との間を回動し得るようになっている。
【0041】
また、前記基部114の下側には、上方に開放するコ字状の規制部118が、その前側に設けた連設部117を介して連設されている。また規制部118の後側の上端に、L字状を呈する把持片119における水平部の前端が連設されると共に、該把持片119における垂直部の上端が基部114の後端に連設されている。この規制部118の底部における後端側には、フック状に形成された係止部としての係止片122が一体に形成されており、基板ケース止部材112を前記回動支軸108を中心として規制部118の底面を前記設置面部88に近接する方向に回動することで、係止片122が前記孔110に係合して該止部材112が規制位置に位置決め保持されるよう構成される。また、基部114と把持片119の水平部とを手指等で把持して該水平部を基部114に近接するよう弾性変形させることで、前記規制部118の係止片122が孔110との係合を解除する離脱方向に変位し、これにより規制部118が設置面部88から大きく離間する解放位置に基板ケース止部材112を回動させ得るようになっている。
【0042】
前記基板ケース止部材112における規制部118の左右幅寸法は、前記取付ベース体36に装着した電源装置32における前記収容箱体128の右端部と、取付ベース体36の右側壁部96との間に画成される空間の幅寸法と略同一に設定される。すなわち、電源装置32を取付ベース体36に装着した後、基板ケース止部材112を解放位置から規制位置に回動することで、前記空間に規制部118が挿入されて電源装置32の右方への移動(前記の離脱方向へのスライド)を規制し、これにより電源装置32の取付ベース体36に対する脱落を防止するよう構成される。
【0043】
図7に示す如く、前記基板ケース止部材112の規制部118における前記右側壁部96と対向する右側面下部に、外方に突出するピン118aが形成されており、該基板ケース止部材112を解放位置に回動した際に、該ピン118aが右側壁部96の上端上方に臨むよう設定される。すなわち、右側壁部96の上端にピン118aが当接可能になっており、基板ケース止部材112が不用意に規制位置に向けて回動しないよう構成される。但し、前記回動支軸108に対して基板ケース止部材112は、左右方向に僅かに変位可能に配設されており、ピン118aを右側壁部96の上端から離間するよう基板ケース止部材112を左側に変位させれば、該止部材112を規制位置へ回動することは可能となる。また右側壁部96には、基板ケース止部材112が規制位置まで回動した際に前記ピン118aが嵌まり込む通孔96aが穿設されており、該ピン118aが通孔96aに嵌まり込むことで、該基板ケース止部材112を規制位置に位置決め保持し得るようになっている。
【0044】
【実施例の作用】
次に、前述のように構成された本実施例に係るパチンコ遊技機における基板の収容箱体抜止め構造の作用につき説明する。
【0045】
本実施例のパチンコ遊技機Pの遊技盤Jに、例えば図13に示すような第2種の大型の電動式入賞装置Mが配設される場合、該入賞装置Mの下方には小型の第1および第2始動入賞具N1,N2が配設されるため、前記裏カバー部材26における上部側の第1カバー材28による遊技部品の大きな覆蓋保護スペースを必要とするが、下部側の第2カバー材30による遊技部品の大きな覆蓋保護スペースは必要としない。従って、この場合は第2カバー材30には水平姿勢で電源装置32を配設する。すなわち、前記第2カバー材30に回動可能に軸支されている前記取付ベース体36は、図10(a)および図11(a)に示す如く、前記前壁部92が前側に臨むと共に前記設置面部88が水平姿勢に保持される。このとき、保持位置に臨む前記各係止部材38の下係止片85の切欠85aが、取付ベース体36における各側壁部96,98に設けた係止片106に上方から係合して、該ベース体36の前壁部92を上方へ移動させる方向(図における反時計方向)の回動が規制される。またこの状態で、前記支持軸100より前方に臨む設置面部88の部位が、前記下部枠部54に設けた支持板片64の上端縁に上方から当接して図における時計方向への回動も規制され、これによって取付ベース体36は水平姿勢で位置決め保持される。
【0046】
前記水平姿勢の取付ベース体36に対し、前記電源基板132を収容箱体128に収容配置した電源装置32を配設する際には、前記基板ケース止部材112を解放位置に回動する。この状態で、取付ベース体36の設置面部88と収容箱体128の底板部124aを対向すると共に、前記各被係合片90の右側に対応する各係合片134を臨ませた状態で、該収容箱体128を左方(係合方向)へスライドすることによって、被係合片90に係合片134が上下の関係で係合して、取付ベース体36に対して電源装置32の抜け止めがなされる。このとき、電源装置32における収容箱体128の左端部は、取付ベース体36の前記左側壁部98に当接した状態で位置決めされる。次に、前記基板ケース止部材112を解放位置から規制位置に回動することで、電源装置32における収容箱体128の右端部と取付ベース体36の右側壁部96との間に画成される空間に前記規制部118が挿入されて、該電源装置32の右方への移動は規制される。すなわち、前記被係合片90に対して係合片134が離脱する方向に電源装置32が移動することはなく、取付ベース体36に対して電源装置32は水平姿勢で位置決め保持される。なお、前記基板ケース止部材112の係止片122が設置面部88の孔110に係合し、該止部材112は規制位置に保持される。
【0047】
前記基板ケース止部材112は、収容箱体128と右側壁部96との間の空間に挿入されることで、前記電源装置32の取付ベース体36からの脱落を防止するものであるから、該止部材112と収容箱体128との当接面積は大きく、確実な脱落防止を図り得る。しかも、取付ベース体36は金属板を折曲形成して、左右の側壁部96,98および前後の壁部92,94により電源装置32(収容箱体128)を位置決めし得るから、前記基板ケース止部材112を解放位置に回動させない限り、電源装置32の離脱方向への移動は規制され、従って運搬中や遊技中等に該電源装置32が取付ベース体36から脱落するのは確実に防止される。
【0048】
前記取付ベース体36を水平姿勢とした状態では、その設置面部88に装着された電源装置32の前側には金属製の前壁部92が臨んでおり、該前壁部92により遊技盤Jに設けられる遊技部品と電源基板132とを遮蔽することで、ノイズの影響を抑制することができる。また、前記取付ベース体36の側壁部96,98に対する支持軸100,100の配設位置を、水平姿勢において中央から後方側でかつ上方にずらしているから、該取付ベース体36の水平姿勢における前記電源装置32の後方への突出寸法を小さく抑えることができる。また水平姿勢における電源装置32の上方への突出寸法も小さく抑えられ、前記第2カバー材30における上部スペースを有効利用し得る(図10(a)参照)。
【0049】
次に、前記遊技盤Jの交換に伴って、例えば第1種の小型の図柄可変表示装置を盤中央に配設する場合では、該表示装置の下方には大型電動式の入賞装置が配設されるため、前記裏カバー部材26における上部側の第1カバー材28による遊技部品の大きな覆蓋保護スペースは必要としないが、第2カバー材30による遊技部品の大きな覆蓋保護スペースが必要となる。従って、この場合は、前記取付ベース体36を垂直姿勢としたもとで電源装置32を垂直姿勢で配設することで、第2カバー材30の前側に大きな覆蓋保護スペースを確保する。すなわち、前記各側枠部53に配設されている係止部材38の後方に突出している前記係合摘み体68の摘み片74,74を手指等で把持して相互に近接することで、前記係止突片76は、前記支持突部58の通孔62との係合状態が解除される方向に変位し、そのまま係止部材38を前記係合孔56に沿って解除位置まで上方に移動させる。これによって係止部材38の下係止片85が、前記取付ベース体36の係止片106から上方に離間し、該ベース体36は、前記前壁部92を上方に移動させる方向(図10の反時計方向)への回動が可能な状態となる。従って、図10(b)に示す如く、前記支持軸100,100を中心として取付ベース体36を反時計方向に回動し、前記設置面部88における下端部を、前記下部枠部54における支持板片64の後面に当接させる。次いで、前記係止部材38を保持位置まで下方に移動させることで、図10(c)に示す如く、前記上係止片84が取付ベース体36の係止片106に上方から係合して、該ベース体36の時計方向への回動が規制される。これにより、取付ベース体36は設置面部88が垂直となる姿勢に位置決め保持され、これに配設された電源装置32も垂直姿勢に保持される。なお、前記係止突片76が通孔62に係合して係止部材38は保持位置に保持されるから、取付ベース体36および電源装置32は垂直姿勢に安定的に保持される。
【0050】
このように電源装置32が垂直姿勢に保持されることで、図10(c)に示す如く、前記取付ベース体36は前記第2カバー材30における取付面部53aから前方に大きく突出することはなく、該ベース体36の前側にも大型電動式の入賞装置等の遊技部品の後部を収容保護することができる。すなわち、遊技盤Jに配設される電動式入賞装置Mや始動入賞具N1,N2等の遊技部品の仕様変更に際して遊技盤Jの裏側への突出する部分の寸法が変更された場合においては、裏カバー部材26の設計変更を行なうことなく、第2カバー材30に対して取付ベース体36を回動して姿勢を変化することで対応でき、製造コストを低く抑えることができる。また、取付ベース体36を垂直姿勢とした状態においても、金属製の設置面部88により電源装置32と、遊技盤Jに設けられる遊技部品とが遮蔽されるから、ノイズの影響を抑制することができる。
【0051】
なお、前記取付ベース体36から電源装置32を取外す場合は、前記基板ケース止部材112の基部114と把持片119の水平部とを手指等で把持して該水平部を基部114に近接するよう弾性変形させることで、前記規制部118の係止片122が孔110との係合を解除する離脱方向に変位し、この状態で基板ケース止部材112を解放位置に回動させる。しかる後、前記電源装置32を右方(離脱方向)にスライドさせることで、前記被係合片90に対する係合片134の係合が解除され、該電源装置32を取付ベース体36から取外すことができる。このように、基板ケース止部材112の係止片122と取付ベース体36の孔110との係合解除は、把持片119を把持することで生ずる弾性変形により行なうから簡単であり、かつ弾性変形する部分が大きいから、繰り返し疲労により係止片122が破損するおそれは小さく、耐久寿命は長くなる。
【0052】
実施例では、取付ベース体に配設する基板として電源基板を例に挙げて説明したが、本願発明はこれに限定されるものでなく、対象となる基板は発射制御基板や音声制御基板等、その他の基板であってもよい。また実施例では、取付ベース体に装着された収容箱体のスライドを規制する規制手段として、該収容箱体の対応する端部に当接する左側壁部を用いたが、例えば取付ベース体の被係合片、あるいは収容箱体の係合片に規制手段としての壁等を設け、該壁に係合片や被係合片が当接することでスライドを規制する構成を採用し得る。更に、実施例では裏カバー部材に回動可能に配設された別体の取付ベース体に、収容箱体を装着する場合で説明したが、裏カバー部材に回動不能状態で一体に設けた取付ベースに収容箱体を装着するものであってもよい。
【0053】
に、抜止め手段は合成樹脂製に限定されるものでなく、係止部を被係止部から弾性変形により離脱させ得るものであれば、薄肉金属製等であってもよい。なお、取付ベースに対する収容箱体の取付け時および取外し時のスライド方向は、実施例とは逆、あるいは上下方向であってもよく、その取外し時のスライドを規制する側に抜止め手段が配設されていればよい。
【0054】
【発明の効果】
以上説明した如く、本発明に係る遊技機における基板の収容箱体抜止め構造によれば、取付ベースに装着された収容箱体と規制壁との間の空間に抜止め手段を挿脱するよう構成したから、抜止め手段と収容箱体との当接面積を大きく確保することができ、収容箱体の確実な脱落防止を図ることができる。また、抜止め手段に設けた係止部を取付ベースに設けた被係止部に係止することで、該抜止め手段を規制位置に保持するよう構成したから、遊技機の運搬時等の振動により抜止め手段が規制位置から簡単に移動することはなく、収容箱体のより確実な脱落防止を図り得る
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な実施例に係るパチンコ遊技機における基板の収容箱体抜止め構造を示す分解斜視図である。
【図2】実施例に係る裏セット部材および裏カバー部材を配設した遊技盤を示す側面図である。
【図3】実施例に係る裏カバー部材の第1カバー材および第2カバー材を示す背面図である。
【図4】実施例に係る裏カバー部材の第1カバー材および第2カバー材を示す右側面図および左側面図である。
【図5】実施例に係る係止部材を分解状態と組立て状態で示す斜視図である。
【図6】実施例に係る基板の収容箱体抜止め構造を構成する取付ベース体を示す正面図、左右側面図および平面図である。
【図7】実施例に係る取付ベース体に配設される基板ケース止部材を示す側面図および底面図である。
【図8】実施例に係る取付ベース体に配設される電源装置を示す分解斜視図である。
【図9】実施例に係る取付ベース体に配設される電源装置における収容箱体を分解した状態を示す正面図である。
【図10】実施例に係る第2カバー材に配設した取付ベース体および電源装置を回動させる状態を示す動作図である。
【図11】実施例に係る第2カバー材に対して係止部材を介して取付ベース体を水平姿勢と垂直姿勢とに位置決め固定した状態を示す要部斜視図である。
【図12】実施例に係るパチンコ遊技機の背面図である。
【図13】実施例に係るパチンコ遊技機の正面図である。
【図14】実施例に係るパチンコ遊技機の遊技盤を示す正面図である。
【図15】実施例に係るパチンコ遊技機に配設される主制御装置を示す斜視図である。
【符号の説明】
36 取付ベース体(取付ベース)
88 設置面部
90 被係合片
96 右側壁部(規制壁)
96a 通孔
98 左側壁部(規制手段)
108 回動支軸
110 孔(被係合部)
112 基板ケース止部材(抜止め手段)
114 基部
116 挟持片
116a 片
18 規制部
118a ピ
22 係止片(係止部)
124a 底板部
128 収容箱体
132 電源基板(基板)
134 係合片
138 段部

Claims (3)

  1. 基板が収容される収容箱体における底板部の外面に係合片が設けられると共に、遊技機裏側に配設された取付ベースにおける前記底板部の外面に対向する設置面部に前記係合片が係脱可能に係合する被係合片が設けられ、前記収容箱体の底板部を取付ベースの設置面部に対向した状態で、該取付ベースに対して前記収容箱体を所定方向にスライドすることで、被係合片に係合片が係合して該収容箱体が取付ベースに装着される遊技機において、
    前記収容箱体は、前記被係合片から係合片を離脱するスライド方向前側の端部に、前記底板部からの高さ寸法が低い段部が形成され、
    前記取付ベースに、該ベースに装着された前記収容箱体が、前記係合片を被係合片に係合する方向へスライドするのを規制する規制手段と、該ベースに装着された前記収容箱体が被係合片から係合片を離脱する方向へスライドする際に、該収容箱体の離脱方向前側に臨む前記段部の側端面に対し、該収容箱体を前記被係合片から係合片を離脱し得る量のスライドを許容する空間を画成する規制壁とが設けられ、
    前記規制壁には、該規制壁の前記規制手段側に臨む内面から該規制手段に向けて突設した回動支軸に回動自在に係合する基部および該基部から延出して前記規制壁と収容箱体の段部の側端面との間に画成される前記空間と略同一の幅寸法に設定された規制部を有し、該規制部が規制壁に沿って回動可能な抜止め手段が配設され、
    前記抜止め手段は、前記規制部が前記空間に挿入されて前記収容箱体における前記被係合片から係合片を離脱する方向へのスライドを規制する規制位置と、該空間から規制部が離脱して収容箱体における前記被係合片から係合片を離脱する方向へのスライドを許容する解放位置との間を回動可能に構成されると共に、前記回動支軸の軸方向に変位可能に構成され、
    前記抜止め手段の規制部に、前記規制壁側に突出して抜止め手段を解放位置から規制位置に回動する際に規制壁の内面に接触するピンが形成されると共に、
    前記規制部の底部には、抜止め手段を規制位置に回動した際に、前記取付ベースの設置面部に設けた被係止部に係止することで該抜止め手段を規制位置に保持する係止部が形成される
    ことを特徴とする遊技機における基板の収容箱体抜止め構造。
  2. 基板が収容される収容箱体における底板部の外面に係合片が設けられると共に、遊技機裏側に配設された取付ベースにおける前記底板部の外面に対向する設置面部に前記係合片が係脱可能に係合する被係合片が設けられ、前記収容箱体の底板部を取付ベースの設置面部に対向した状態で、該取付ベースに対して前記収容箱体を所定方向にスライドすることで、被係合片に係合片が係合して該収容箱体が取付ベースに装着される遊技機において、
    前記収容箱体は、前記被係合片から係合片を離脱するスライド方向前側の端部に、前記底板部からの高さ寸法が低い段部が形成され、
    前記取付ベースに、該ベースに装着された前記収容箱体が、前記係合片を被係合片に係合する方向へスライドするのを規制する規制手段と、該ベースに装着された前記収容箱体が被係合片から係合片を離脱する方向へスライドする際に、該収容箱体の離脱方向前側に臨む前記段部の側端面に対し、該収容箱体を前記被係合片から係合片を離脱し得る量のスライドを許容する空間を画成する規制壁とが設けられ、
    前記規制壁には、該規制壁の前記規制手段側に臨む内面から該規制手段に向けて突設した回動支軸に回動自在に係合する基部および該基部から延出して前記規制壁と収容箱体の段部の側端面との間に画成される前記空間と略同一の幅寸法に設定された規制部を有し、該規制部が規制壁に沿って回動可能な抜止め手段が配設され、
    前記抜止め手段は、前記規制部が前記空間に挿入されて前記収容箱体における前記被係合片から係合片を離脱する方向へのスライドを規制する規制位置と、該空間から規制部が離脱して収容箱体における前記被係合片から係合片を離脱する方向へのスライドを許容する解放位置との間を回動可能に構成され、
    前記抜止め手段の規制部に、前記規制壁側に突出して抜止め手段を解放位置から規制位置に回動する際に規制壁の内面に接触するピンが形成されると共に、
    前記規制部の底部には、抜止め手段を規制位置に回動した際に、前記取付ベースの設置面部に設けた被係止部に係止することで該抜止め手段を規制位置に保持する係止部が形成され、
    前記規制壁には、抜止め手段が規制位置まで回動した際に前記ピンが嵌まり込む通孔が形成される
    ことを特徴とする遊技機における基板の収容箱体抜止め構造。
  3. 基板が収容される収容箱体における底板部の外面に係合片が設けられると共に、遊技機裏側に配設された取付ベースにおける前記底板部の外面に対向する設置面部に前記係合片が係脱可能に係合する被係合片が設けられ、前記収容箱体の底板部を取付ベースの設置面部に対向した状態で、該取付ベースに対して前記収容箱体を所定方向にスライドすることで、被係合片に係合片が係合して該収容箱体が取付ベースに装着される遊技機において、
    前記収容箱体は、前記被係合片から係合片を離脱するスライド方向前側の端部に、前記底板部からの高さ寸法が低い段部が形成され、
    前記取付ベースに、該ベースに装着された前記収容箱体が、前記係合片を被係合片に係合する方向へスライドするのを規制する規制手段と、該ベースに装着された前記収容箱体が被係合片から係合片を離脱する方向へスライドする際に、該収容箱体の離脱方向前側に臨む前記段部の側端面に対し、該収容箱体を前記被係合片から係合片を離脱し得る量のスライドを許容する空間を画成する規制壁とが設けられ、
    前記規制壁には、該規制壁の前記規制手段側に臨む内面から該規制手段に向けて突設した回動支軸に回動自在に係合する基部および該基部から延出して前記規制壁と収容箱体の段部の側端面との間に画成される前記空間と略同一の幅寸法に設定された規制部を有し、該規制部が規制壁に沿って回動可能な抜止め手段が配設され、
    前記抜止め手段は、前記規制部が前記空間に挿入されて前記収容箱体における前記被係合片から係合片を離脱する方向へのスライドを規制する規制位置と、該空間から規制部が離脱して収容箱体における前記被係合片から係合片を離脱する方向へのスライドを許容する解放位置との間を回動可能に構成され、
    前記抜止め手段の規制部に、前記規制壁側に突出して抜止め手段を解放位置から規制位置に回動する際に規制壁の内面に接触するピンが形成されると共に、
    前記規制部の底部には、抜止め手段を規制位置に回動した際に、前記取付ベースの設置面部に設けた被係止部に係止することで該抜止め手段を規制位置に保持する係止部が形成され、
    前記抜止め手段の基部は、相互に離間する一対の片部からなる挟持片を介して前記回動支軸に回動自在に係合すると共に、前記規制部に形成された前記ピンは、抜止め手段の解放位置において前記規制壁の設置面部から離間する側の端縁に当接するよう構成される
    ことを特徴とする遊技機における基板の収容箱体抜止め構造。
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