JP2012094395A - 二次電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来とは異なる構造をもち電池の電位から充電状態を検知できる二次電池を提供することを解決すべき課題とする。
【解決手段】活物質A及び活物質Bを含む正極を有し、前記活物質A単独では前記二次電池の使用電位範囲内での充放電容量の80%超の領域における電位変動が0.2V以内であり、前記活物質A及び活物質Bは前記二次電池全体の充放電容量のうちの少なくとも80%の領域である充放電領域における電圧変動が0.2V以下になる割合で配設され、前記活物質B単独では前記充放電領域における平均電位を基準として、0.2V以上高い充電電位と0.2V以上低い放電電位とをもつ。充放電に伴う電位変化が小さい領域をもつ活物質Aと、大きい領域をもつ活物質Bとを組み合わせることで電位による充電状態検出を可能になる。つまり、広い充電状態で安定した充放電電位を示すと共に、過充電や過放電になる前には充放電電位が大きく変化する。
【選択図】なし

Description

本発明は、充電状態の検知が容易な二次電池に関する。
高エネルギー密度を特徴とするリチウム二次電池が、携帯電話、ノートパソコン等の小型民生機器に従来から使用されてきた。近年では、定置型蓄電システム、ハイブリッド自動車、電気自動車などの大型機器への適用が検討されており、リチウム二次電池に要求される基本特性が多様化している。
その中でもLiFePOなどの2相共存型の充放電反応が進行する正極活物質を採用したリチウム二次電池は、充電状態の変化に伴う入力密度や出力密度の変化が少なくなり、入出力特性が安定した二次電池を提供することが可能になる。
ここで、LiFePOに限らず充電状態の変化に伴う電位変化が小さい二次電池においては電位変化から充電状態を検出するという観点からの改善が求められる場合がある。つまり、充放電時に充電状態の変化に伴う電位変化が小さくなって、検出した電池電位から充放電状態や異常発生などを判定することが困難になる。
充電状態の変化に伴う電位変化を検出できるようにするための従来技術としては、ソフトカーボンを負極活物質とする負極と、LiFe0.8Mn0.2POで表されるオリビン型リチウム化合物を正極活物質とする正極とを非水電解液を介して配置したことを特徴とする二次電池が開示されている(特許文献1)。
また、安定した出力特性を発揮することができると共に、充電状態などが検知しやすい二次電池を実現するために、リチウムイオンの拡散係数が異なる正極活物質を二種類以上混在させることで充放電時の電圧変化に段差を付けることができる電池が開示されている(特許文献2)。
更に、正極活物質にオリビン結晶構造を有するリチウム含有遷移金属複合酸化物と、層状結晶構造を有するリチウム含有遷移金属複合酸化物及びスピネル結晶構造を有するリチウム含有遷移金属複合酸化物の少なくとも一方と含む非水電解液二次電池が開示されている(特許文献3)。
特開2009−104983号公報 特開2010−27409号公報 特開2007−250299号公報
しかしながら、特許文献1に開示の電池は特許文献1の図1〜4から明らかなように充電深度が深い領域で充電電位が高くなるものの、その後はまた充電電位が平坦になるためそれ以降の充電深度の推定には利用できない。また、特許文献2に開示の電池ではリチウムイオンの拡散係数を変化させて充電電位や放電電位を変動させているが、拡散係数を望む大きさに制御することは困難であると共に、拡散係数の小さな活物質は高速充電時に充電し難く容量が無駄になることがあった。そして、特許文献3に開示の電池では、スピネル結晶構造及び層状結晶構造をもつリチウム含有遷移金属複合酸化物の少なくとも一方を採用するため、特許文献3の図2より明らかなようにSOCの変化に伴う電位変化が大きい領域が存在し、出力の安定性が充分でない場合があった。
本発明は上記実情に鑑み完成したものであり、従来とは異なる構造をもち電池の電位から充電状態を検知できる二次電池を提供することを解決すべき課題とする。
請求項1に記載の二次電池は、活物質A及び活物質Bを含む正極を有し、
前記活物質A単独では前記二次電池の使用電位範囲内での充放電容量の80%超の領域における電位変動が0.2V以内であり、
前記活物質A及び活物質Bは前記二次電池全体の充放電容量のうちの少なくとも80%の領域である充放電領域における電圧変動が0.2V以下になる割合で配設され、
前記活物質B単独では前記充放電領域における平均電位を基準として、0.2V以上高い充電電位と0.2V以上低い放電電位とをもつ
ことを特徴とする。
本発明の二次電池は、充放電に伴う電位変化が小さい領域をもつ活物質Aと、大きい領域をもつ活物質Bとを組み合わせることで出力特性に優れ、電位による充電状態(SOC:SOC以外にも二次電池の状態を表す語として充電深度、放電深度などの厳密には相違する用語があるが本明細書中においては二次電池への充放電時の状態を示す同様な語の代表としてSOCとの語を用いる。つまり、充電又は放電を行っている際にどの程度の充放電を行っており、後どの程度充放電を行うことができるかを判別するための指標としてSOCとの語を用いるものである。)検出を可能にし、更に容量の損失を低減した二次電池が提供できる。つまり、広い充電状態で安定した充放電電位を示すことができると共に、過充電や過放電になる直前ではなく余裕を持った状態において、充放電電位が大きく変化する二次電池を提供することができる。また、充放電電位の変化が生起するSOCは制御することもできる。
請求項2に記載の二次電池は、前記活物質AがLiFeMn(1−X)PO(0≦X≦1)である。LiFeMn(1−X)POは広い範囲のSOCでの電位変化が小さく、安定した出力特性を示す。
請求項3に記載の二次電池は、前記活物質BがLiFeMn(1−Y)SiO(0≦Y≦1)である。LiFeMn(1−Y)SiOは充放電電位のヒステリシスが大きいため満充電になる前に充放電電位が大きく変化する。従って、充放電電位の変化を検知することにより、過充電状態に近づいたことや過放電状態に近づいたことが検知しやすくなるが、過充電状態(又は過放電状態)に近くても放電時(又は充電時)の電圧は通常時の放電電圧(又は充電電位)と大きく変わらないため、充放電における入出力特性を安定させることができる。
請求項4に記載の二次電池は、LiFeMn(1−X)PO(0≦X≦1)である活物質Aと、LiFeMn(1−Y)SiO(0≦Y≦1)である活物質Bとを含む正極を有し、前記活物質A及び前記活物質Bの質量の和を基準として前記活物質Bの含有量は5質量%以上35質量%以下である。
これらの活物質A及び活物質Bを採用し、その存在比としてこの範囲を採用することで、
SOCの広い範囲で安定した充放電電位を示すことができると共に、過充電や過放電になる直前にはそれまでよりも充放電電位が大きく変化する二次電池を提供することができる。
実施例で用いたコイン型電池の断面図である。 試験例1の試験二次電池の充放電深度−電位曲線を示す図である。 試験例2の試験二次電池の充放電深度−電位曲線を示す図である。 試験例3の試験二次電池の充放電深度−電位曲線を示す図である。 試験例4の試験二次電池の充放電深度−電位曲線を示す図である。 試験例5の試験二次電池の充放電深度−電位曲線を示す図である。 試験例6の試験二次電池の充放電深度−電位曲線を示す図である。 二次電池の充放電深度−電位曲線からのt1及びt2の検知を説明する図である。
本発明の二次電池について実施形態に基づき以下詳細に説明を行う。本発明の二次電池の正極は活物質Aと活物質Bとを含む。また、正極はその他の要素を必要に応じて含む。負極の構成は特に限定されない。以下の説明ではリチウム二次電池に基づいている。リチウム二次電池は正極と負極とそれら正負極間に介在する電解質とその他必要な部材とを有する。
(正極)
活物質Aは単独で特性を評価したときに二次電池の使用電位範囲内での充放電容量の80%超の領域における電位変動が0.2V以内である。活物質Aとしてはオリビン型リチウム化合物が例示できる。LiFePOなどの2相共存型の充放電反応が進行する正極活物質を採用することで、充電状態の変化に伴う入力密度や出力密度の変化が少なくなり、入出力特性が安定した二次電池を提供することが可能になる。特にLiFeMn(1−X)PO(0≦X≦1)で表される材料を採用することが望ましい。
活物質A及び活物質Bは二次電池全体の充放電容量のうちの少なくとも80%の領域である充放電領域における電圧変動が0.2V以下になる割合で用いられる。その割合については後に詳述する。二次電池全体の充放電容量は二次電池の使用電位範囲を設定することで決定できる。
活物質Bは単独で特性を評価したときに前述の充放電領域における平均電位を基準として、0.2V以上高い充電電位と0.2V以上低い放電電位とをもつ。活物質Bとしては充放電時における電位のヒステリシスが大きいことが望ましい。ヒステリシスが大きいことで充電時にSOCが100%に至らなくてもその前で大きな電位変化が生じることになり、また、反対に放電時にSOCが0%に至らなくてもその前に大きな電位変化が生じることになる。つまり、二次電池に悪い影響を与える前の段階のSOCにおいて大きな電位変化を生じることから、二次電池のSOC制御をより良く行うことができる。ここで、充放電時の電位にヒステリシスを有するとは、活物質Bについて単独でSOC−充放電電位曲線を測定したときに、SOC50%における充電電位と放電電位との差が0.5V以上であるものをいう。望ましい活物質Bとしてはケイ酸塩が例示でき、特にLiFeMn(1−Y)SiO(0≦Y≦1)であることが望ましい。Yとしては特に限定されるものでないが、0以上1未満であることが望ましく、0.25以上0.75以下であることが更に望ましく、0.25以上0.5以下であることがより望ましい。
活物質A及び活物質Bの形態、並びに、存在状態は特に限定しない。形態としては通常は粉末状を採用する。存在状態は両者を粉末状とした上で混合したり、別々に配設(重ねて層状に配設したり、異なる部位に配設したりできる。)することもできる。活物質A及び活物質Bを重ねて配設する場合には、活物質A及び活物質Bの混合比が全体として設定した値になればどのように重ねても良い。例えば、重ねる順番はどちらでも構わないし、同一の活物質について複数回重ねても良いし、両者の混合物(混合比は問わない)を重ねても良い。層状に形成した場合、その層の厚さ方向における活物質A及び活物質Bの存在比を変化させても良い。
活物質Aと活物質Bとの存在比としては先に説明した充放電領域における電位変動が0.2V以下になるように決定されるが、望ましい存在比としては活物質A及び活物質Bの質量の和を基準として、活物質Bが5〜35質量%程度存在することが好ましく、15〜30質量%程度存在することが更に望ましい。
また、活物質Aと活物質Bとの存在比を変化させることで、充放電領域の範囲を調節することができる。以下に活物質A及び活物質Bの存在比と、活物質A及び活物質Bの特性値との関係について説明する。
特性値としては以下の値を採用する。活物質Aについては、電気容量をCx(mAh/g:充電時に後述するt1を算出する場合には充放電領域及びそれ以上の電位を示す領域の電気容量、放電時に後述するt2を算出する場合には充放電領域及びそれ以下の電位を示す領域の電気容量)、存在比rx(質量基準:0<rx<1)とする。活物質Bについては、電気容量をCy(mAh/g::充電時に後述するt1を算出する場合には充放電領域及びそれ以上の電位を示す領域の電気容量、放電時に後述するt2を算出する場合には充放電領域及びそれ以下の電位を示す領域の電気容量)、充放電領域における平均電位よりも高い(又は低い)電位範囲における活物質Bの電気容量をCz(mAh/g)、存在比ry(質量基準:0<ry<1、ry+rx=1)とする。
Czとして充放電領域における平均電位よりも高い電位範囲における活物質Bの電気容量を設定する場合、充電時のSOC変化を電位変化により検知できる範囲t1(0<t1<1の範囲で設定する:例えばt1が0.1であればSOCが90%(100%−100%×t1)以上になると大きな電位変化が生じるため検知できる。)とその他の特性値との関係は、式(1):rx=(Cz−t1・Cy)/(Cz−t1・Cy+t1・Cx)、式(2):ry=(t1・Cx)/(Cz−t1・Cy+t1・Cx)からなる連立方程式を解くことで計算することができる。
そして、Czとして充放電領域における平均電位よりも低い電位範囲における活物質Bの電気容量を設定する場合、放電時のSOC変化を電位変化により検知できる範囲t2(0<t2<1の範囲で設定する:例えばt2が0.1であればSOCが10%(100%×t2)以下になると大きな電位変化が生じるため検知できる。)とその他の特性値との関係は、式(3):rx=(Cz−t2・Cy)/(Cz−t2・Cy+t2・Cx)、式(4):ry=(t2・Cx)/(Cz−t2・Cy+t2・Cx)からなる連立方程式を解くことで計算することができる。
例えば、Cx=160、Cy=200、Cz=140、t1(又はt2)=0.1として計算すると、rx=(140-0.1×200)/(140-0.1×200+0.1×160)=120/136=0.88、ry=(0.1×160)/(140-0.1×200+0.1×160)=16/136=0.12又はry=1−rx=0.12として混合させる存在比(活物質Aと活物質Bとを存在させる量)を算出することができる。
なお、二次電池における充放電領域としてどのような電位範囲を設定するかによってある程度は増減するものの、活物質Bにおける平均電位よりも高い(又は低い)電位範囲の電気容量(Cz)は活物質Aと活物質Bとが決まれば、ほぼ一義的に決定される値である。そのため、t1とt2との組み合わせは任意に設定できないことが通常であると考えられる。従って、t1とt2との値は双方を考慮して適正に設定することが望ましい。
活物質A及び活物質Bとして採用されうる材料としてはリチウム含有遷移金属酸化物(遷移金属はCo、Mn、Ni、Feなど)を採用することもできる。
その他に有することができる要素としては導電材、結着材、集電体などが挙げられる。活物質A及びBは、導電材、結着材などと混合した状態で集電体の表面に層状に形成された活物質層を形成することができる。例えば、正極活物質と結着材と導電材等とを水、NMP等の溶媒中で混合した後、集電体上に塗布して形成することができる。
導電材は、活物質Aや活物質Bから生成される電子の授受を行う材料であり、導電性を有するものであればよい。例えば炭素材料や導電性高分子材料が挙げられる。炭素材料としてはケッチェンブラック、アセチレンブラック、カーボンブラック、グラファイト、カーボンナノチューブ、非晶質炭素等が例示できる。また、導電性高分子材料としてはポリアニリン、ポリピロール、ポリチオフェン、ポリアセチレン、ポリアセンが例示できる。
結着材は活物質Aや活物質Bなどの構成要素を結合させて電極を形作る材料である。種々の高分子材料を採用することができ、化学的・物理的安定性が高いものが望ましい。例えば、ポリフッ化ビニリデン、ポリテトラフルオロエチレン、エチレンプロピレンゴム(EPDM)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、ニトリルゴム(NBR)、フッ素ゴム等が挙げられる。また、導電材として導電性高分子材料を採用すると、導電材の作用に加え結着材の作用を発現させることができる。集電体はアルミニウムなどの金属から形成される金属箔などを採用することができる。
(負極)
負極の構成は特に限定されないが、適正な負極活物質を有することができる。負極活物質の種類によっては結着材や集電体などを用いる場合もある。結着材は正極にて説明したものと同様のものが採用できる。集電体は銅などの金属から形成される金属箔などを採用することができる。
リチウム二次電池を構成する場合には、負極の活物質としては、リチウムイオンを吸蔵及び放出できる化合物を単独乃至は組み合わせて用いることができる。リチウムイオンを吸蔵及び放出できる化合物の一例としてはリチウム等の金属材料、ケイ素、スズ等を含有する合金材料、グラファイト、チタン酸化物、コークス、有機高分子化合物焼成体又は非晶質炭素等の炭素材料が挙げられる。これらの活物質は単独で用いるだけでなく、これらを複数種類混合して用いることもできる。
例えば、負極活物質としてリチウム金属箔を用いる場合、銅等の金属からなる集電体の表面にリチウム箔を圧着することで形成できる。また負極活物質として合金材料、炭素材料を用いる場合は、負極活物質と結着材等とを水、NMP等の溶媒中で混合した後、銅等の金属からなる集電体上に塗布して形成することができる。
(電解質)
電解質は正極及び負極の間のイオンなどの荷電担体の輸送を行う媒体であり、特に限定しないが、リチウム二次電池が使用される雰囲気下で物理的、化学的、電気的に安定なものが望ましい。
例えば、電解質としては、LiBF、LiPF、LiCFSO、LiN(CFSO、LiN(CSO、LiN(CFSO)(CSO)の中から選ばれた1種以上を支持電解質とし、これを有機溶媒に溶解させた電解液が好ましい。有機溶媒としては、プロピレンカーボネート、エチレンカーボネート、1,2−ジメトキシエタン、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、エチルメチルカーボネート、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、テトラヒドロピラン等及びこれらの混合物が例示できる。中でもカーボネート系溶媒を含む電解液は、高温での安定性が高いことから好ましい。また、ポリエチレンオキサイドなどの固体高分子に上記の電解質を含んだ固体高分子電解質やリチウムイオン伝導性を有する高分子材料、セラミック、ガラス等の固体電解質も使用可能である。
(その他必要な部材)
その他必要な部材としては、セパレータ、ケース、電極端子などが二次電池の構成や使用形態に応じて選択される。
正極と負極との間には電気的な絶縁作用とイオン伝導作用とを両立する部材であるセパレータを介装することが望ましい。電解質が液状である場合にはセパレータは、液状の電解質を保持する役割をも果たす。セパレータとしては、多孔質合成樹脂膜、特にポリオレフィン系高分子(ポリエチレン、ポリプロピレン)やガラス繊維からなる多孔質膜、不織布が例示できる。更に、セパレータは、正極及び負極の間の絶縁を担保する目的で、正極及び負極よりも更に大きい形態を採用することが好ましい。
正極、負極、電解質、セパレータなどは何らかのケース内に収納することが一般的である。ケースは、特に限定されるものではなく、公知の材料、形態で作成することができる。ケースにはケースの内外で電力の授受を行う電極端子が設けられる。
(充放電状態の検出方法)
本発明の二次電池についてSOCを検出する方法としては充放電時における充放電電位を測定し、その測定値から二次電池のSOCを推定する。SOCの推定は充放電電位−SOC曲線の傾きが一定以上大きくなる点を検知することで、前述したt1やt2に相当する点に対応するSOCに到達したことを検知するものである(図8参照)。どの程度傾きが大きくなればt1やt2に到達したと判断するかは適宜決定できる。例えば、充放電電位−SOC曲線の傾きが一定以上大きくなった点をもってSOCがt1やt2に到達したと判断できる。一定以上大きくなったかどうかの判断基準としては例えばSOC1%当たりの電圧変化ΔVとした場合に、ΔV>0.0025V(0.2V/SOC80%)になる点としたり、ΔV>0.005Vになる点としたり、ΔVが一定のSOCの範囲(例えばSOC1%や2%)で継続して一定以上になる点としたりすることができる。なお、この判定基準は柔軟に決定することが可能である。つまり、判定基準を変えると同じ充放電電位−SOC曲線であっても過充電(又は過放電)に近づいたと判断されるSOCの値は変化するが、本発明の目的はSOCが過充電や過放電に近づいたことを如何に確実に検知できるかという点にある。従って、判定基準を変えることにより検知できるSOCの大きさが変わったとしても、そのSOCの変化に応じて二次電池を制御することで本発明の目的を十分に達成することが可能である。
充放電状態を検知するために用いられる装置としては充放電電位を測定する手段と、現在の大まかなSOCを推定する手段と、それらの手段から導出される充放電電位−SOC曲線の傾きが一定以上大きくなる点を求める手段とがあればよい。充放電電位を測定する手段としては電位計が例示され、SOCを推定する手段としては電流積分計や電流計と計時手段との組み合わせなどが例示できる。傾きが大きくなる点を求める手段としてはコンピュータなどを採用することができる。
以下、本発明の二次電池について実施例に基づいて詳細に説明を行う。なお、本発明は以下の実施例の範囲のみに限定されるものではないことは言うまでもない。
(試験二次電池の作成)
表1に示す組成をもつ各試験例の正極活物質と導電材としてのアセチレンブラックとを均一に混合し、Nメチル-2-ピロリドンに懸濁させた。更に結着剤としてのポリフッ化ビニリデンを加え、黒色のスラリーを得た。これを集電体(アルミ箔)に塗布し、真空乾燥して正極を作製した。
ここで、試験例1〜3については活物質A及び活物質Bを混合して懸濁させた。試験例4については活物質Aと活物質Bとについて別々に懸濁させてスラリーを調製し、まず活物質Aを含むスラリーを集電体上に塗布・乾燥した後、活物質Bを含むスラリーをその上に重ねて塗布・乾燥した。試験例5については活物質A単独で、試験例6については活物質B単独で懸濁させた。
Figure 2012094395
図1に作成したコイン型電池の断面図を示す。正極1として上記方法で作成した正極を用い、負極2にはリチウム金属を用いた。電解質には、エチレンカーボネートとジエチルカーボネートを混合した有機溶媒に、LiPF6を1.0mol/Lの濃度で添加した非水溶媒電解液を用いた。
これらの正負極1,2とをセパレータ7(ポリエチレン製の多孔質膜)を介して 積層した発電要素をステンレス製のケース(正極ケース4と負極ケース5から構成されている)中に収納し、コイン型電池を製造した。正極ケース 4と負極ケース5とは正極端子と負極端子とを兼ねている。正極ケース4と負極ケース5との間にはポリプロピレン製のガスケット6を介装することで密閉性と正極ケース4と負極ケース5との間の絶縁性とを確保した。
以下に活物質A及び活物質Bの合成方法の一例を挙げる。下記の方法の他の一般的な方法、例えば、固相合成法、ゾルゲル法、共沈法また水熱合成法を用いても合成できる。
・活物質Aの合成例
Li源及びPO4源としてリン酸二水素リチウムLiHPOを、Fe源としてシュウ酸鉄(II)二水和物FeC・2HOを、Mn源として酢酸マンガン(II)Mn(CHCOO)を用い、Li:Fe:Mn:POがモル比で1:0.25:0.75:1になるように精秤した。原料をエタノールと共にボールミルを用いて充分に混合した後に、乾燥させ乳鉢で解砕した粉末をアルゴンガス雰囲気で600℃、12時間焼成した。得られた焼成物をボールミルで再度粉砕した後、ポリビニルアルコール水溶液と混合、乾燥し、アルゴンガス雰囲気で600℃、12時間焼成した。(オリビンと炭素の質量比が97:3となるように調整)。
・活物質Bの合成例
Li源として水酸化リチウムLiOHを、Fe源としてシュウ酸鉄(II)二水和物FeC・2HOを、Mn源として酢酸マンガン(II)Mn(CHCOO)を、Si源としてSiOを用い、Li:Fe:Mn:Siがモル比で2:0.25:0.75:1になるように精秤した。原料をエタノールと共にボールミルを用いて充分に混合した後に、乾燥させ乳鉢で解砕した粉末をアルゴンガス雰囲気で650℃、12時間焼成した。得られた焼成物に対し、ボールミル粉砕とアルゴンガス雰囲気で1100℃、12時間焼成する操作を2度行った。得られた粉末とアセチレンブラックを98:2の質量比として、遊星ボールミルを用いて混合した。さらに、混合物をアルゴンガス雰囲気で600℃、12時間焼成した。焼成物は乳鉢で解砕した。
(充放電試験)
表1に示す使用電位範囲について充放電試験を行った。結果を図2(試験例1)〜図7(試験例6)に示す。図2〜7から充放電時の充放電深度−電位曲線の様子を求め、その曲線の傾きが変化する点の充放電深度を求めた。結果を表1に併せて示す。表1における充電時とは充電を継続していった際の充放電深度−電位曲線の傾きが大きくなる点の充電深度を示し、放電時とは放電を継続していった際の充放電深度−電位曲線の傾きが大きくなる点の充電深度(放電深度)を示す。試験例1〜5の試験二次電池ではその充電時と放電時とで示されるSOCの範囲(充放電領域)で安定した出力が得られた。試験例6の試験二次電池については充放電深度の全域にわたり電位変化が大きく、電位変化から充放電深度を推定することは容易であったため特に曲線の傾きが大きくなる点は示していないが、全域において電位変化が大きく安定した出力を得ることができなかった。
そして、試験例5の試験二次電池では10%−95%の広い範囲で安定した出力特性を示すが、充電時では95%になるまで明確に電位変化を検出できず5%しか余裕が無いことが分かった。放電時も充電時と同様に10%しか余裕がないことが分かった。
それに対して、試験例1〜4の試験二次電池では充電時及び放電時の双方において15%〜20%(25%)の余裕があり、電池のSOCを検知したい部分(過充電や過放電のおそれがある領域)で検知することを可能にし、過放電や過充電のおそれを少なくすることができる。
(充放電深度−電位曲線における傾きが大きくなる位置(充放電領域)の制御)
前述した式(1)〜(4)に基づき充放電領域の位置を算出した結果と、上述の試験により求めた結果とを表2に示す。なお、t1及びt2について実測した値(補正無し)は図から読みとった値であり、図2〜図5における電位−充放電深度曲線から読み取ったものである。
具体的にはt1は充電時における電圧変化が大きくなるところからSOC100%までの部分であり、t2は放電時における電圧変化が大きくなるところからSOC0%までの部分である。電圧変化が大きくなるところはSOC1%当たりの電圧変化をΔVとすると、ΔV>0.0025V(0.2V/SOC80%)になる部分とした。
そして、補正有りとは活物質Aに由来する電気容量を差し引いて計算した値である。具体的には活物質A単独で含有させた電極について、前述した方法と同じ方法にて充放電深度−電位曲線における傾きが大きくなる位置を特定し(図6に具体例を示す。図6では充電時における傾きが大きくなってからの容量をt1A、放電時における傾きが大きくなってからの容量をt2Aで表した。)、その容量に相当する大きさを実測したt1(補正無し)やt2(補正無し)から引くことで活物質Bに由来するt1(補正有り),t2(補正有り)を算出した。従って、補正により減少する値は活物質Aの種類により変化する。
Figure 2012094395
表2より明らかなように、補正後の実測値と計算値とは試験例4の充電時の値を除き、1〜2割の変動幅に収まっている。つまり、t1及びt2について狙った値を実現すること可能である。なお、試験例4において充電時の計算値と実測値(補正有り)との差が大きいのは活物質Aと活物質Bとを別々に重ね合わせて活物質層を形成したためであると考えられる。
つまり、試験例4では、LiMPO4の上にLi2MSiO4を重ねて塗っており、Li2MSiO4が集電体から遠い部分にあるため、充電時に分極が大きくなりやすい状況になっていると考えられる。結果として、生起した分極の大きさだけ理論上よりも早い段階で充電の上限電圧に到達することになる。したがって、理論値のt1よりも実際のt1が小さくなるものと考えられる。
1 …正極
1a…正極集電体
2 …負極
2a…負極集電体
3 …電解液
4 …正極ケース
5 …負極ケース
6 …ガスケット
7 …セパレータ
10…コイン型電池

Claims (4)

  1. 活物質A及び活物質Bを含む正極を有し、
    前記活物質A単独では前記二次電池の使用電位範囲内での充放電容量の80%超の領域における電位変動が0.2V以内であり、
    前記活物質A及び活物質Bは前記二次電池全体の充放電容量のうちの少なくとも80%の領域である充放電領域における電圧変動が0.2V以下になる割合で配設され、
    前記活物質B単独では前記充放電領域における平均電位を基準として、0.2V以上高い充電電位と0.2V以上低い放電電位とをもつ
    ことを特徴とする二次電池。
  2. 前記活物質AがLiFeMn(1−X)PO(0≦X≦1)である請求項1に記載の二次電池。
  3. 前記活物質BがLiFeMn(1−Y)SiO(0≦Y≦1)である請求項1又は2に記載の二次電池。
  4. LiFeXMn(1−X)PO(0≦X≦1)である活物質Aと、
    LiFeYMn(1−Y)SiO(0≦Y≦1)である活物質Bとを含む正極を有し、
    前記活物質A及び前記活物質Bの質量の和を基準として前記活物質Bの含有量は5質量%以上35質量%以下である二次電池。
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