JP2012093231A - 疲労試験装置 - Google Patents

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司 上笹貫
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聖紘 柏木
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Abstract

【課題】実機条件の負荷による疲労試験を実施することが可能な疲労試験装置を提供する。
【解決手段】疲労試験装置は、外部波形発生部11と、制御部12と、駆動部13とを具備する。外部波形発生部11は、実機での荷重又は変位に合わせた時系列の波形データ21に基づいて、波形信号31を生成する。制御部12は、波形信号31に基づいて、駆動信号32を生成する。駆動部13は、駆動信号32に基づいて、供試体2に負荷33として荷重又は変位を与える。
【選択図】図2

Description

本発明は、疲労試験装置に関する。
供試体を疲労試験する疲労試験装置が知られている。疲労試験装置は、一般的に、定常波(一定振幅)及び簡単なプログラム波形に対応した荷重を供試体に付与することが可能である。図1は、典型的な疲労試験装置101の構成を示すブロック図である。疲労試験装置101は、制御装置112とアクチュエータ113とロードセル114と変位計115を備えている。制御装置112は、定常波(一定振幅)又は簡単なプログラム波形に対応した駆動信号132を出力する。アクチュエータ113は、駆動信号132に基づいて、供試体112に負荷(荷重又は変位)133を与える。ロードセル114は、アクチュエータ113が供試体112に与える荷重と同じ荷重を与えられ、その荷重を計測し、計測結果141を制御装置112に出力する。変位計115は、アクチュエータ113の作用により供試体112に与えられた変位を計測し、計測結果142を制御装置112に出力する。制御装置112は、ロードセル114で計測された荷重及び/又は変位計115で計測された変位と、出力した定常波又は簡単なプログラム波形とに基づいて、駆動信号132を調整する。
上述のような既存の装置は、実機(例示:航空機、ロケット、船舶、車両)の条件の負荷を発生することは困難である。実機では、波形の数及び種類が膨大で、それらが複雑に組み合わされたスペクトラム波の負荷が発生するからである。既存の装置は、そのような複雑なスペクトラム波を供試体に負荷として与えることは困難であり、実機条件(スペクトラム波)の負荷で供試体を疲労試験することが難しい。その一方で、実機の設計の精度を向上させるため、実機条件の負荷による疲労試験の実施を要求されるケースが増加してきている。実機条件の負荷による疲労試験を実行可能な技術が望まれる。
関連する技術として、特開2009−85848号公報(特許文献1)に疲労試験装置が開示されている。この疲労試験装置は、サーボモータによってワークに繰り返し荷重を加える。この疲労試験装置は、波形データ入力手段と、第1のスペクトル演算手段と、スペクトルデータ補正手段と、ワーク試験手段と、出力波形データ取得手段と、第2のスペクトル演算手段と、補正係数修正手段とを有する。波形データ入力手段は、離散化された少なくとも一周期分の入力波形データを入力する。第1のスペクトル演算手段は、該入力波形データをスペクトルに変換する演算を行い初期スペクトルデータを生成する。スペクトルデータ補正手段は、該初期スペクトルデータにおいて、周波数ごとに定められた補正係数を該初期スペクトルデータの各スペクトル成分に乗じて第1のスペクトルデータを生成する。ワーク試験手段は、該第1のスペクトルデータを逆変換して得られる試験用波形データに基づいてテスト用ワークを変形させる。出力波形データ取得手段は、ワーク試験手段によって加えられるテスト用ワークの変形量の変動を示す出力波形データを取得する。第2のスペクトル演算手段は、該出力波形データに基づいて該テスト用ワークの変形量の変動波形のスペクトルを演算して第2のスペクトルデータを得る。補正係数修正手段は、該入力スペクトルデータの各周波数のスペクトル成分と、該第2のスペクトルデータの対応する周波数のスペクトル成分とに基づいて、該補正係数を修正する。
また、実用新案登録第3119610号公報(特許文献2)に疲労試験機および逆伝達関数演算装置が開示されている。この疲労試験機は、目標波形に逆伝達関数を乗じて生成された駆動信号により負荷アクチュエータを駆動して供試体に負荷を加えるようにしている。この疲労試験機は、目標波形生成手段と、逆伝達関数演算手段と駆動信号生成手段とを備えている。目標波形生成手段は、目標波形を生成する。逆伝達関数演算手段は、逆伝達関数を演算する。駆動信号生成手段は、目標波形と逆伝達関数とにより駆動信号を生成する。逆伝達関数算出手段は、伝達関数算出部と、逆伝達関数算出部とを含む。伝達関数算出部は、供試体に入力するランダム波形信号と、そのランダム波形信号の入力により得られる検出波形信号との比に基づいて伝達関数を算出する。逆伝達関数算出部は、算出された伝達関数の逆数を算出して逆伝達関数を算出する。ランダム波形信号は、低周波数域では高い分解能で選択した周波数成分を含み、高周波数域では粗い分解能で選択した周波数成分を含む。
特開2009−85848号公報 実用新案登録第3119610号公報
本発明の目的は、実機条件(スペクトラム波)の負荷による疲労試験を実施することが可能な疲労試験装置を提供することにある。
この発明のこれらの目的とそれ以外の目的と利益とは以下の説明と添付図面とによって容易に確認することができる。
以下に、発明を実施するための形態で使用される番号・符号を用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの番号・符号は、特許請求の範囲の記載と発明を実施するための形態との対応関係を明らかにするために括弧付きで付加されたものである。ただし、それらの番号・符号を、特許請求の範囲に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
上記課題を解決するために、本発明の疲労試験装置は、外部波形発生部(11)と、制御部(12)と、駆動部(13)とを具備する。外部波形発生部(11)は、実機での荷重又は変位に合わせた時系列の波形データ(21)に基づいて、波形信号(31)を生成する。制御部(12)は、波形信号(31)に基づいて、駆動信号(32)を生成する。駆動部(13)は、駆動信号(32)に基づいて、供試体(2)に負荷(33)として荷重又は変位を与える。
上記の疲労試験装置において、駆動部(13)が与える荷重の大きさを計測する荷重計測部(14)及び駆動部(13)が与える変位の大きさを計測する変位計測部(15)のうちの少なくとも一方を更に具備することが好ましい。その場合、波形生成部(11)は、荷重計測部(14)及び変位計測部(15)の少なくとも一方の計測結果と波形データ(21)とに基づいて、計測結果が波形データ(21)に対応するように、波形信号(31)を補正する。
上記の疲労試験装置において、外部波形発生部(11)は、波形生成部(22)と、信号生成部(23)とを備えることが好ましい。その場合、波形生成部(22)は、波形データ(21)に基づいて、波形(22a)を生成する。信号生成部(23)は、波形(22a)に基づいて、前記波形信号(31)を生成する。
上記の疲労試験装置において、外部波形発生部(11)は、倍率の値の入力に基づいて、波形信号(31)の振幅に当該倍率の値を掛けた信号を波形信号(31)として出力することが好ましい。
上記の疲労試験装置において、波形データ(21)は、負荷の回数、負荷の最大値、負荷の最小値を含むことが好ましい。
上記の疲労試験装置において、供試体(2)に生じるき裂長さ(35)を計測するき裂計測部(3)を更に具備することが好ましい。その場合、き裂計測部(3)は、波形データ(21)とき裂長さ(35)とに基づいて、き裂進展特性を算出する。
本発明により、実機条件(スペクトラム波)の負荷による疲労試験を実施することが可能となる。
図1は、典型的な疲労試験装置の構成を示すブロック図である。 図2は、本発明の実施の形態に係る疲労試験装置の構成を示すブロック図である。 図3は、本発明の実施の形態に係るスペクトラム発生装置の構成を示すブロック図である。 図4は、本発明の実施の形態に係る波形データの一例を示すテーブルである。 図5は、本発明の第2の実施の形態に係る疲労試験装置の構成を示すブロック図である。 図6は、負荷の回数とき裂長さとの関係の一例を示すグラフである。
以下、本発明の実施の形態に係る疲労試験装置について、添付図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態に係る疲労試験装置の構成について説明する。
図2は、本発明の第1の実施の形態に係る疲労試験装置の構成を示すブロック図である。疲労試験装置1は、実機条件(スペクトラム波)の負荷を供試体2に付与して疲労試験を実施する。ここで実機は、航空機、ロケット、船舶、車両に例示される。疲労試験装置1は、スペクトラム発生装置11と、制御装置12と、アクチュエータ13と、ロードセル14と、変位計15を具備している。
スペクトラム発生装置11は、実機での負荷(荷重又は変位)を模擬する時系列の波形データに基づいて、波形を示す波形信号31を生成する。制御装置12は、波形信号31に基づいて、駆動信号32を生成する。駆動信号32は、波形信号31で示される波形通りに負荷(荷重又は変位)を供試体に与えるようにアクチュエータ13を駆動させる信号である。アクチュエータ13は、駆動信号32に基づいて、波形信号31で示される波形通りの負荷(荷重又は変位)33を供試体2に与える。ロードセル14は、アクチュエータ13が供試体2に与える荷重と同じ荷重を与えられ、その荷重を連続的(経時的)に計測し、計測結果41をスペクトラム発生装置11に出力する。変位計15は、アクチュエータ13の作用により供試体12に与えられた変位を連続的(経時的)に計測し、計測結果42をスペクトラム発生装置11に出力する。
スペクトラム発生装置11は、更に、ロードセル14からの計測結果41及び変位計15からの計測結果42のうちの少なくとも一方をフィードバックされる。そして、計測結果41及び計測結果42のうちの少なくとも一方と実機での負荷を模擬する波形データとに基づいて、少なくとも一方の計測結果が波形データに対応するように(波形データの負荷を再現するように)、波形信号31を補正(調整)する。なお、計測結果41、42のフィードバック先は、制御装置12であっても良い。
次に、スペクトラム発生装置11について更に説明する。
図3は、本発明の第1の実施の形態に係るスペクトラム発生装置11の構成を示すブロック図である。スペクトラム発生装置11は、波形生成部22と、信号生成部23と、D/A変換部24とを具備している。ただし、波形データ21は、外部で生成され、ネットワーク又は記録媒体を介してスペクトラム発生装置11のメモリ(例示:HDD、RAM、不揮発性メモリ;図示されず)に予め入力されている。
波形生成部22は、実機条件での負荷(荷重又は変位)に合わせた時系列の波形データ21に基づいて、波形22aを生成する。波形データ21は、所定の時間単位毎の波形の条件を示し、例えば、波(振動)の最大値や最小値、周期の数(波の繰り返しの数)を含んだ、時系列のデータである。その時系列データにおいて、波形の数や種類や組合せには制限がなく、任意の数や種類や組合せの波形を用いることができる。波形22aは、サイン波(sin波)や、台形波や、のこぎり波や、それらの組合せに例示される。波形を発生させる方法は従来の技術を用いることができる。
信号生成部23は、波形生成部22で生成された波形22aを信号化して、波形信号31(A)を生成する。波形信号31(A)はアナログ信号である。また、信号生成部23は、ロードセル14から計測結果41や変位計15から計測結果42を受け取る。計測結果41、42は、荷重や変位の時間変化、すなわち波形として得られる。そして、波形生成部22で生成された波形2aと、計測結果41、42の少なくとも一方とを比較して、計測結果41、42が波形22aに対応するように(波形22aの負荷を再現するように)、波形信号31(A)を制御する。例えば、波形22aを目標値とし、計測結果41、42入力値とし、波形信号31(A)を出力値とするPID制御をする。PID制御における比例ゲイン、積分ゲイン、微分ゲインは、予め実験やシミュレーション等で設定しておく。
D/A変換部24は、アナログ信号の波形信号31(A)をD/A変換してデジタル信号の波形信号31として出力する。
スペクトラム発生装置11では、設定項目として、少なくとも、1波のポイント数、サンプリング周波数、リピート回数、係数を設定することができる。1波のポイント数は、1周期分の波の形状を規定する時間と振幅との組で表される点(座標)の数である。サンプリング周波数は、D/A変換においてサンプリングする周波数である。リピート回数は、1つの波形データ21で示されるスペクトラム波形を繰返す回数である。係数は、1つの波形データ21で示されるスペクトラム波形を任意の倍率で変更するときの倍率である。1波のポイント数、リピート回数、及び係数は、例えば、波形生成部22に入力される。サンプリング周波数は、例えば、D/A変換部24に入力される。
スペクトラム発生装置11の例えば波形生成部22は、波形データ21に基づいて、リアルタイムで波形のカウント数、試験のトータル時間、試験の残り時間、波形の周波数、波形を把握している。ただし、波形のカウント数は、試験開始からその時点までの累積の波形の数であり、1周期分の波形につき1個カウントされる。試験のトータル時間は、試験開始から試験終了までの時間である。試験の残り時間は、試験トータル時間からその時点までの試験時間を引いた時間である。波形の周波数は、その時点での波形の周波数である。波形は、その時点での波の形である。これら波形のカウント数、試験のトータル時間、試験の残り時間、波形の周波数、波形は、スペクトラム発生装置11付属の表示装置又は外部接続された表示装置(いずれも図示されず)にリアルタイムで表示される。
また、それらのデータは、例えば、試験中、スペクトラム発生装置11内のフラッシュメモリのような不揮発メモリ(図示されず)に、試験経過時刻と共に、随時書き込まれ、記録されていく。従って、スペクトラム発生装置11では、試験中(連続負荷中)に何らかの原因で疲労試験装置が停止した場合でも、停止時の波形のカウント数が記録に残る。そのため、疲労試験装置を再スタートさせる場合には、再スタートさせたい波形のカウント数を入力すれば、入力したカウント数の波形から負荷を再開することができる。すなわち、任意の波形からスタート可能である。
次に、波形データ21について説明する。
図4は、本発明の第1の実施の形態に係る波形データの一例を示すテーブルである。波形データ21は、実機条件に合わせた負荷(荷重又は変位)の時系列データ(スペクトラム波形データ)である。すなわち、実機において時系列で発生する荷重や変位を示すデータである。ファイル形式は、テキストファイルやCSV(Comma−Separated Values)ファイルに例示される。この図の例では、波形データ21は、負荷回数、負荷(荷重)の最大値Max(tonf)、負荷(荷重)の最小値Min(tonf)、及び負荷シーケンスNo.の各要素を有し、それらが互いに関連付けられている。
ここで、負荷回数は、その負荷(荷重)を与える回数を示している。例えば、この図において、負荷回数“1”の場合には1回、“3”の場合には3回、その欄(行)の負荷を与えることを示している。負荷としてサイン波(sin波)を想定している場合、1回はサイン波1周期分となり、3回はサイン波3周期分となる。
Max(tonf)は、与える負荷の最大値を示している。Min(tonf)は、与える負荷(荷重)の最小値を示している。負荷としてサイン波(sin波)を想定している場合、Max(tonf)は1周期内のサイン波の山での最大値であり、Min(tonf)は1周期内のサイン波の谷での最小値である。例えば、この図において、Max=5tonf、Min=0tonfの場合には、最大値(山の頂点)が5tonf、最小値(谷の底)が0tonfのサイン波を示している。
負荷シーケンスNo.は、一つながりの負荷を示すIDである。例えば、負荷シーケンスNo.“1”は、9個の負荷が連続的に行われる一連の負荷試験を示している。負荷試験は、複数の負荷シーケンスを並べて連続的に行う。例えば、負荷シーケンスNo.1〜5が有る場合、負荷試験はNo.1〜5を連続的に行う。ただし、各シーケンスを個別に行っても良いし、複数の負荷シーケンスを所望の順番に並べ替えて連続的に行っても良い。また、各負荷シーケンスのうちどこから始めてもよい。すなわち、任意の波形からスタートが可能である。
このような波形データ21は、例えば、実機の専用プログラムを用いて、実機運用条件を模擬した時系列データを作成することで、取得することができる。あるいは、実機において計測することにより取得することができる。例えば、航空機用の波形データ21は、航空機専用プログラムを用いて、航空機の運航条件を模擬して作成することができる。なお、波形データ21に関しては特に制限は無く、データ数にも制限は無い。また、波形の倍率を任意に変更できる。
次に、本発明の第1の実施の形態に係る疲労試験装置1の動作について説明する。
まず、実機条件に合わせた荷重又は変位の時系列データである波形データ21(例示:図4の波形データ)を取得する。そして、その波形データ21をスペクトラム発生装置11に入力する。スペクトラム発生装置11は、波形データ21を自身の記憶装置内に記憶する。
次に、供試体2を疲労試験装置1の所定の位置に固定する。その後、スペクトラム発生装置11は、波形データ21を読み出す。そして、その波形データ21に基づいて、波形データ21に対応する波形信号31を生成して、制御装置12へ出力する。制御装置12は、波形信号31に基づいて、波形信号31に対応する駆動信号32を生成して、アクチュエータ13に出力する。アクチュエータ13は、駆動信号32に基づいて、供試体2に負荷(荷重又は変位)33を与える。
この時、ロードセル14から荷重の大きさを示す計測結果41がスペクトラム発生装置11に出力される。変位計15から変位の大きさを示す計測結果42がスペクトラム発生装置11に出力される。スペクトラム発生装置11は、計測結果41及び計測結果42の少なくとも一方に基づいて、当該少なくとも一方の計測結果が波形データ21に対応するように、PID制御などにより波形信号31を補正(調整)する。
これら一連の動作は、波形データ21の負荷シーケンス(例示:図4では負荷シーケンスNo.1〜5)をすべて終了するまで続けられる。
以上、説明されたように、本実施の形態では、疲労試験において、実機条件のような波形の種類及び数が膨大で複雑なスペクトラム波の負荷を、スペクトラム発生装置を用いることにより、供試体に付与することが可能となる。それにより、複雑な実機条件に合った試験を供試体に対して行い、供試体の疲労に関する詳細なデータを得ることができる。その結果、実機の設計の精度を向上させることが可能となる。
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態に係る疲労試験装置の構成について説明する。
図5は、本発明の第2の実施の形態に係る疲労試験装置の構成を示すブロック図である。本実施の形態の疲労試験装置1は、第1の実施の形態の場合と比較して、き裂モニタリング装置3を更に具備している点で第1の実施の形態と異なっている。その他については、第1の実施の形態と同様である。従って、以下では、き裂モニタリング装置3について説明する。
き裂モニタリング装置3は、疲労試験中に供試体2に生じるき裂の状態をモニタし、計測する。例えば、き裂の状態として供試体2に生じるき裂の長さ35を計測する。更に、き裂モニタリング装置3は、き裂状態の計測と同時に、スペクトラム発生装置11(の波形生成部22)から波形データ21の波形のカウント数を取得する。波形のカウント数は負荷の回数に対応している。そして、き裂モニタリング装置3は、自動で負荷の回数とき裂の長さとの関係をグラフ化して、付属の表示装置又は外部接続された表示装置(いずれも図示されず)にリアルタイムで表示する。このように、負荷の回数と同時にき裂のモニタリングが可能である。なお、供試体2には、ノッチ又は予めき裂が設けられている。
き裂モニタリング装置3におけるき裂長さの検知方法としては、電気ポテンシャル法、センサによる検知(クラックゲージ)、画像処理などの公知の技術を用いることができる。また、スペクトラム発生装置11から取得するデータとしては、例えば負荷の最大値(Max(tonf))などのような波形データ21に含まれる他のデータであっても良い。その場合、き裂モニタリング装置3は、き裂長さと他のデータとの関係をグラフ化して表示する。
図6は、負荷の回数とき裂長さとの関係の一例を示すグラフである。横軸は負荷の回数(繰返し数(回))を示し、縦軸はき裂長さ(mm)を示している。グラフは、例えば、き裂長さが所定の長さ分だけ(例示:1mmピッチ)進展したとき、その時点での繰返し数(累積の回数)とき裂長さ(累積の長さ:mm)との関係を示している。すなわち、き裂進展特性を表している。
例えば、図4のような波形データ21を用いて試験をする場合、き裂モニタリング装置3を用いることで、波形データ21(スペクトラム波形)において、何番目の負荷シーケンスの、何番目の負荷により、どの程度き裂が進展したかを把握することが可能となる。それにより、実機条件における負荷の問題点を的確に把握することができる。
次に、本発明の第1の実施の形態に係る疲労試験装置1の動作について説明する。ここでは、き裂モニタリング装置3に関わる動作について説明する。それ以外の疲労試験装置1の動作は、第1の実施の形態と同様である。
疲労試験中において、き裂モニタリング装置3は、スペクトラム発生装置11から波形データ21の波形のカウント数を連続的に(例示:一カウント毎に)取得する。波形のカウント数は負荷の回数に対応している。き裂モニタリング装置3は、波形のカウント数を自身の記憶装置に記憶する。また、き裂モニタリング装置3は、波形のカウント数の取得と同時に、供試体2に生じるき裂の長さを連続的に計測している。そして、き裂モニタリング装置3は、き裂長さが所定の長さ分だけ(例示:1mmピッチ)進展したとき、その時点でのカウント数(累積の繰り返し数)とき裂長さ(累積の長さ)との関係を表示装置にプロットする。
本実施の形態の場合にも、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。加えて、負荷の回数とき裂長さとの関係を自動的に把握することができる。
本発明は上記各実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、各実施の形態は適宜変形又は変更され得ることは明らかである。また、技術的矛盾が発生しない限り、各実施の形態の技術は適宜組み合わせて使用可能である。
1 疲労試験装置
2 供試体
3 き裂モニタリング装置
11 スペクトラム発生装置
12 制御装置
13 アクチュエータ
14 ロードセル
15 変位計
21 波形データ
22 波形生成部
23 信号生成部
24 D/A変換部
101 疲労試験装置
102 供試体
112 制御装置
113 アクチュエータ
114 ロードセル
115 変位計
132 駆動信号
133 荷重又は変位
141 荷重フィードバック信号
142 変位フィードバック信号

Claims (6)

  1. 実機での荷重又は変位に合わせた時系列の波形データに基づいて、波形信号を生成する外部波形発生部と、
    前記波形信号に基づいて、駆動信号を生成する制御部と、
    前記駆動信号に基づいて、供試体に負荷として荷重又は変位を与える駆動部と
    を具備する
    疲労試験装置。
  2. 請求項1に記載の疲労試験装置において、
    前記駆動部が与える荷重の大きさを計測する荷重計測部及び前記駆動部が与える変位の大きさを計測する変位計測部のうちの少なくとも一方を更に具備し、
    前記波形生成部は、前記荷重計測部及び前記変位計測部の少なくとも一方の計測結果と前記波形データとに基づいて、前記計測結果が前記波形データに対応するように、前記波形信号を補正する
    疲労試験装置。
  3. 請求項1又は2に記載の疲労試験装置において、
    前記外部波形発生部は、
    前記波形データに基づいて、波形を生成する波形生成部と、
    前記波形に基づいて、前記波形信号を生成する信号生成部と
    を備える
    疲労試験装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の疲労試験装置において、
    前記外部波形発生部は、倍率の値の入力に基づいて、前記波形信号の振幅に当該倍率の値を掛けた信号を前記波形信号として出力する
    疲労試験装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の疲労試験装置において、
    前記波形データは、前記負荷の回数、前記負荷の最大値、前記負荷の最小値を含む
    疲労試験装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか一項に記載の疲労試験装置において、
    前記供試体に生じるき裂長さを計測するき裂計測部を更に具備し、
    前記き裂計測部は、前記波形データと前記き裂長さとに基づいて、き裂進展特性を算出する
    疲労試験装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN106568661A (zh) * 2016-11-07 2017-04-19 株洲时代新材料科技股份有限公司 一种橡胶材料典型承载工况下的ε~N疲劳曲线试验获取方法
CN112485107A (zh) * 2020-10-30 2021-03-12 中国直升机设计研究所 一种金属桨叶大梁裂纹扩展续航时间验证方法

Cited By (2)

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