JP2012093127A - バーチカルプローブヘッド - Google Patents

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幸廣 平井
Susumu Takeuchi
進 竹内
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Abstract

【課題】 屈曲部を有したプローブ針をプローブハウジングに容易に挿入および交換でき、プローブ先端位置の精度が容易に維持される低コスト構造を備えたバーチカルプローブヘッドを提供する。
【解決手段】 本発明のバーチカルプローブヘッド1は、テスト端子5aに接触して電気的に導通を有するプローブ先端2aと、電気信号測定装置に信号を伝達するインターポーザ4の接続端子4aと接触して電気的に導通を有するプローブ後端2bとを備え、プローブ下部2cとプローブ上部2dとの間に長手方向に沿って左右に屈曲する屈曲部2eを有するプローブ針2と、プローブ針をプローブ先端側から挿入可能な第1の開口3aを有する上部スルーホール3cと、プローブ先端を電子デバイス側に突出させる第2の開口3bを有する下部スルーホール3dとを有するプローブハウジング3と、上部シリコン基板3eと、下部シリコン基板3fとを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、液晶パネルやカメラモジュール、IC、LSI等の多電極半導体デバイスの検査用のプローブカードに備えられたプローブヘッドに関し、特に、垂直方向に沿って屈曲部を有するプローブ針をプローブヘッドに挿着する構造を備えたバーチカルプローブヘッドに関する。
液晶パネルやカメラモジュール、IC、LSI等の半導体デバイスは一般に矩形に形成され、その縁辺およびエリアに配列された多数の端子電極(以下、単に「電極」と略す)を設けている。
このようなデバイスは製造中の検査工程において、単品毎またはウエハ全体での動作試験などが行われ、大量生産品から不良品を排除するように品質管理される。その際、各半導体デバイス毎に専用のプローブカードが用いられる。このプローブカードにはプローブヘッドが備えられ、プローブヘッドに備えられたプローブ針の先端が電子デバイスのテスト端子に接触することによって検査がなされる。
図13は、従来のテストヘッドの概略を示し、インターフェースを伴ったマイクロ構造のテストヘッドを示す正面断面図である。
図13に示すように、テストヘッド101のプローブ針125の端部129は、電子デバイス105に備えられた複数のテスト端子103に同時に接触している。
このテストヘッド101は、プリント基板などの接続基板111に取り外し可能に接続されたプローブ針組立部107を備えている。この接続基板111やプローブ針組立部107が取り外し可能に構成されている点が重要な点である。つまり破損することなく分離するのが容易である。また、これらを取り付けるネジが設けられている基部113の内部115には、第1のガイド板117、第2のガイド板119、および第3のガイド板121が互いに関連して並行に設けられている。そして第3のガイド板121は、第1のガイド板117と第2のガイド板119との間に配置されており、第1のガイド板117、第2のガイド板119、および第3のガイド板121には、プローブ針125を通す複数のガイド孔123が設けられている。このガイド孔123、123…はプローブ針125の軸方向に開口して、プローブ針125を取り外し可能に支持している。このテストヘッド101は数千本のプローブ針125を取り付けることが可能である。また、このプローブ針125は、弾性をもった金属性のバネ材であり、例えば、座屈性ワイヤが好適である。これらの第1のガイド板117、第2のガイド板119、および第3のガイド板121は、電気的に絶縁性であり、例えば、プラスチック、ガラス、セラミック、シリコンなどから形成されている。第3のガイド板121のガイド孔123は、第1のガイド板117と第2のガイド板119との間に離間して設けられており、第1のガイド板117と第2のガイド板119のそれぞれのガイド孔123に対して横方向に相殺されるように設けられている。そのため、3つのガイド孔123に挿通したプローブ針125は曲がった形で配置され、この縦方向に長く直立したプローブ針125にカーブを持たせることによって、材料自体の弾性力による横方向の復元力が生じる。この復元力によって、ガイド孔123の側壁から横方向にプローブ針を押す力が生じる。結果的に、プローブ針125とガイド孔123との間に摩擦接触をもたらし、プローブ針125は基部113に保持される。これによって、プローブ針125がガイド孔123から抜け落ちないように安定的に保持される(例えば、特許文献1参照)。
US 6,150,830
しかしながら、液晶パネルやカメラモジュール、IC、LSI等の半導体デバイスを検査する場合、これらの半導体デバイスは微細化が進むとプロービングのZストロークおよび極小ピッチを確保するのが益々厳しくなっている。そのため、接続基板やプローブ針組立部が取り外し可能に構成されており、第3のガイド板のガイド孔は、第1のガイド板と第2のガイド板との間に離間して設けられ、それぞれ横方向に相殺されるように設けられている。そして、プローブ針にカーブを持たせることによって、横方向の復元力が生じ、この復元力によって、プローブ針とガイド孔との間に摩擦接触をもたらし、ガイド孔から抜け落ちないように安定的に保持されているが、プローブ針自身はテスト端子に接触する際に座屈して接触しており、プローブ針にストレスが掛るのは避けられない、また、プローブ針を組み立てたり交換したりする際に、挿入しづらい点が避けられない、他には、プローブ針のプローブ先端の上下位置が一定とは限らず合わせづらい。
本発明は、前記課題を解決するために創案されたものであり、1)プローブ針をプローブハウジングに挿入し易く交換が容易な点、2)プローブ針が座屈によるストレスを生じることなく互いに干渉せずに屈曲可能に並設される点、3)プローブ針のプローブ先端位置の精度が容易に維持される点、4)プローブ後端の導電端子によって多点接触構造の安定が図れる点、5)電気信号を取り出す複数の導電端子の間隔を広げることでファンアウト構造が図れる点、6)プローブ先端を微小間隔にすることによって正味の抵抗値を正確に測定可能なケルビンコンタクトにできる点、7)パワーデバイス対応のプローブ針を形成できる点、8)シールドコンタクトに対応できる点などの効果を有するバーチカルプローブヘッドを提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明のバーチカルプローブヘッドは、被検査対象である電子デバイスのテスト端子に接触して電気的に導通を有するプローブ先端と、電気信号測定装置に信号を伝達するインターポーザの接続端子と接触して電気的に導通を有するプローブ後端と、を備えるプローブ針において、前記プローブ先端を含む直線部で形成された部分をプローブ下部と称し、前記プローブ後端を含んで形成された部分をプローブ上部と称したとき、前記プローブ下部と前記プローブ上部との間に長手方向に沿って左右に屈曲する屈曲部を有する前記プローブ針と、前記プローブ針を前記プローブ先端側から挿入可能な第1の開口を有する上部スルーホールと、前記プローブ先端を前記電子デバイス側に突出させる第2の開口を有する下部スルーホールと、を有するプローブハウジングと、を備えるバーチカルプローブヘッドであって、前記プローブハウジングは、前記上部スルーホールを有する上部シリコン基板と、前記下部スルーホールを有する下部シリコン基板とを備えることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のバーチカルプローブヘッドであって、前記第1の開口は、前記プローブ針を上方から挿入脱着可能に形成され、その一辺の長さは前記プローブ針の屈曲方向の投影長さ、他辺の長さは前記プローブ針の前記非屈曲方向の断面長さであり、前記第2の開口は前記プローブ針を摺動可能に嵌着させることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載のバーチカルプローブヘッドであって、前記上部シリコン基板と前記下部シリコン基板との間に少なくとも1層の中間部シリコン基板が積層されていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載のバーチカルプローブヘッドであって、前記上部スルーホールは、前記上部シリコン基板の少なくとも上方に形成されており、かつ、前記下部スルーホールは、前記下部シリコン基板の少なくとも下方に形成され、前記上部スルーホールと前記下部スルーホールとの間に前記屈曲部の非屈曲方向の位置を支持する空洞部を備えることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1に記載のバーチカルプローブヘッドであって、前記下部スルーホールの上端は入り勝手部を備えた形状に形成されていることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1に記載のバーチカルプローブヘッドであって、前記上部シリコン基板と前記下部シリコン基板とは、前記上部シリコン基板の下面と前記下部シリコン基板の上面とが、面接触により分子間で直接接合されることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項3に記載のバーチカルプローブヘッドであって、前記中間部シリコン基板の上面および下面が、前記上部シリコン基板の下面、および前記下部シリコン基板の上面にそれぞれ面接触により分子間で直接接合されることを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項1に記載のバーチカルプローブヘッドであって、前記プローブ針と接触する前記シリコン基板の表面には、酸化膜が形成されていることを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、請求項1に記載のバーチカルプローブヘッドであって、前記プローブ上部は、前記プローブ先端を含むプローブ針の垂直軸芯から離れた側の前記上部スルーホールの一端に接触し、バネ性を有する前記プローブ針を付勢して装着したとき、および前記プローブ針が収縮したとき、の少なくとも一方のときに前記上部スルーホールの一端を押圧するように接触することを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、請求項1または請求項3に記載のバーチカルプローブヘッドであって、前記シリコン基板の表面には酸化膜が形成されていることを特徴とする。
請求項11に記載の発明は、請求項1に記載のバーチカルプローブヘッドであって、前記上部シリコン基板と前記下部シリコン基板とを含んだ組み立て後のプローブハウジング全面にDLC(Diamond Like Carbon)コーティングを施すことを特徴とする。
請求項12に記載の発明は、請求項1に記載のバーチカルプローブヘッドであって、前記プローブ針が横断面矩形状に形成され、このプローブ針を、前記プローブ先端およびその周囲を除いて電気的に絶縁された状態で2つの前記プローブ針を前記屈曲部を互いに重ね合わせて一体的に並設して、前記重ね合わされた2つのプローブ針の前記プローブ後端の各々が前記インターポーザの各々の接続端子と接触することを特徴とする。
請求項13に記載の発明は、請求項1に記載のバーチカルプローブヘッドであって、前記プローブ針が横断面矩形状に形成され、このプローブ針を、複数枚を重ね合わせ、前記重ね合わされた複数のプローブ針の前記プローブ後端の各々が前記インターポーザの1つの接続端子に同時に接続することを特徴とする。
請求項14に記載の発明は、請求項12〜請求項14のいずれか1つに記載のバーチカルプローブヘッドであって、前記プローブ針が横断面矩形状に形成され、前記プローブ針を、このプローブ針の少なくとも2か所に絶縁スペーサを介して複数枚を重ね合わせたことを特徴とする。
請求項15に記載の発明は、請求項12〜請求項14のいずれか1つに記載のバーチカルプローブヘッドであって、前記プローブ針は、2つ以上の複数のプローブ針で構成され、この複数のプローブ針の互いに隣接する前記プローブ後端には、前記屈曲方向に互いに位置をずらして設けられた突起状の導電端子を備えることを特徴とする。
請求項16に記載の発明は、請求項12〜請求項14のいずれか1つに記載のバーチカルプローブヘッドであって、前記プローブ針のうち隣接する2つのプローブ針の前記2つのプローブ先端は、互いに絶縁膜の厚さで隔たって、前記プローブ針を重ね合わせた側に対面した稜を形成するように傾斜した形状であることを特徴とする。
請求項17に記載の発明は、請求項12〜請求項14のいずれか1つに記載のバーチカルプローブヘッドであって、前記プローブ上部は、前記プローブ先端を含んで垂直に延びた前記プローブ針の垂直軸芯に向かって延出した形状に形成され、前記延出して形成された長さは前記プローブ針の自然長における屈曲方向の投影長さに形成され、さらに前記第1の開口に隙間を有して摺動可能に形成されていることを特徴とする。
請求項18に記載の前記プローブ針の製造方法は、請求項1に記載のバーチカルプローブヘッドの製造方法であって、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)技術による製造方法であることを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、バーチカルプローブヘッドは、屈曲部を有するプローブ針と、上部スルーホールと下部スルーホールを有するプローブハウジングと、上部シリコン基板と下部シリコン基板と、を備えることによって、上部スルーホールおよび下部スルーホールの開口および側壁は、それぞれの開口の間隔が被検査デバイスの電極配置に従って決定され、アイソレーションの仕切りとなり、電位差をシリコン絶縁膜で防ぐことができる。また、プローブ針が垂直方向に対して伸縮するバネであり弾性変形するため、座屈によるストレスを生じさせることなく、隣接するプローブ針が互いに干渉せずに屈曲可能に並設されており、プローブ針をプローブハウジングに挿入し易く、プローブ針の交換が容易で、プローブ針を支持する縦方向、横方向、および垂直方向の位置精度が一定に保たれてプローブ先端位置の精度が容易に維持される。また、ケルビンコンタクト、パワーデバイスコンタクト、およびシールドコンタクトに対応でき、重ね合わせたプローブ針とプローブ針との間には絶縁膜を介して隙間を有するため、重ね合わせて構成されたプローブ針の各々に独立したバネ性が生じ、また、多点接触構造の安定が図れ、ピッチを広げることができるファンアウト構造を形成できる。これによって、高周波信号を印加して正味の抵抗値を正確に測定可能で、電子デバイスの電極との電気的接続時に確実なコンタクトを行い、接触信頼性を確保してプロービングすることができるという数々の効果がある。
請求項2に係る発明によれば、第1の開口をプローブ針がそのまま上方から挿入脱着可能なように形成し、第2の開口をプローブ針が摺動可能に嵌着させることによって、座屈によるストレスを生じさせることなく、隣接するプローブ針が互いに干渉せずに屈曲可能に並設されており、プローブ針をプローブハウジングに挿入し易く、プローブ針の交換が容易で、プローブ針を支持する縦方向、横方向、および垂直方向の位置精度が一定に保たれてプローブ先端位置の精度が容易に維持される。そして、プローブ針の屈曲部は、複数の曲点を有して形成されており、この複数の曲点の数は4つとし、その形状は、例えば、4つの曲点を有するS字状に屈曲したS字状屈曲部であり、同じく4つの曲点を有するくの字状に屈曲したくの字状屈曲部としても構わない。これはプローブ針が曲点を支点にしてカーブをして全長を縮めてバネとして働くもので座屈によるものではない。また、複数の曲点を有して形成されておれば良く、このように4つの曲点に限定することなく、これに伴って形成される形状もこれらに限定するものではない。このプローブ針の屈曲部によって、プローブ針は第1の開口から第2の開口へ通じるスルーホールおよび空洞部の側壁で支持されて摺動可能に嵌着されているので、プローブ針はその軸中心に回動することはなく、垂直方向の位置も一定に支持されている。すなわち、プローブ針を装着するスルーホールは入口が広く、出口が狭いという特徴によって、安定的に支持されている。そのため、プローブ先端位置は一定で、ぶら下がっていないため、従来技術のように落下することはなく、垂直方向への位置ずれもない。しかも、強制せずにフリーで支持されている。
請求項3に係る発明によれば、上部シリコン基板と下部シリコン基板との間に1層、または複数層の中間部シリコン基板を積層することによって、シリコン基板の内部構造の上下左右方向に様々な形状の空洞部などを容易に形成することができる。
請求項4に係る発明によれば、上部スルーホールと下部スルーホールとの間に前記屈曲部の非屈曲方向の側面を支持する空洞部を備えることによって、複数のプローブ針の屈曲部は、互いに干渉せずに屈曲可能に並設され、屈曲するときに互いに接触を避ける方向に逃げ、互いに独立した電気信号の導通を可能とする。
請求項5に係る発明によれば、下部スルーホールの上端を入り勝手部を備えた形状に形成することによって、所定の下部スルーホールではなく近隣の他の下部スルーホールに間違って入ることがなく、プローブ針をプローブハウジングに挿入し易く、プローブ針の交換が容易である。この入り勝手部の形状はR形状であり、このR形状はエッチング技術で容易に形成可能である。このような入り勝手部のR形状によって、プローブ針は支持されており挿着安定性がある。
請求項6に係る発明によれば、上部シリコン基板の下面と下部シリコン基板の上面とが、面接触により分子間で直接接合されることによって、接着材を用いることなく、上部シリコン基板と下部シリコン基板を容易に接合することができ、一体的に形成することができる。なお、接着材を用いて接合するようにしても構わない。
請求項7に係る発明によれば、中間部シリコン基板が、上部シリコン基板、および下部シリコン基板にそれぞれ面接触により分子間で直接接合されることによって、接着材を用いることなく、上部シリコン基板、中間部シリコン基板、および下部シリコン基板を容易に接合することができ、一体的に形成することができる。なお、接着材を用いて接合するようにしても構わない。
請求項8に係る発明によれば、プローブ針と接触するシリコン基板の表面に、酸化膜を形成することによって、それぞれのプローブ針は互いに独立した電気信号の導通を可能とし、そしてプローブハウジングは電気的に絶縁されているため、絶縁コーティング処理をしないプローブ針を用いることができる。また、プローブハウジングが絶縁コーティング処理を施さない場合は、プローブ先端を除いてプローブ針を絶縁コーティング処理する必要がある。この場合は、プローブハウジングのSiO2処理またはDLCコーティング処理が不要となりコスト低減ができる。また、このとき、プローブハウジングを金属(メタル)で形成することも可能である。プローブ針を絶縁コーティング処理しない場合、プローブハウジングに酸化膜またはDLCコーティングが施されて絶縁膜を形成している。
請求項9に係る発明によれば、プローブ針上部は、プローブ先端を含むプローブ針の垂直軸芯から離れた側の上部スルーホールの一端に接触し、バネ性を有するプローブ針を付勢して装着したとき、およびプローブ針が収縮したとき、の少なくとも一方のときに上部スルーホールの一端を押圧するように接触することによって、プローブ針はスルーホールの側壁に押圧されており、ずれ落ちることもなく位置決め精度も良い。プローブ針はワイヤタイプの横断面丸形である。後記する横断面矩形状のプローブ針のプローブ上部は周囲全体が第1の開口を有する上部スルーホールとの摩擦接触で支持されるため固定できる。バネ性を有するプローブ針を付勢して装着するとしたが、付勢せずに挿着しても良い。この場合、プローブ上部は必ずしも上部スルーホールの側壁に押圧されることはないが、主に下部スルーホールの入り勝手部で支持されており、スルーホールから抜け落ちることもなくプロービングの位置精度も良い。
請求項10に係る発明によれば、シリコン基板の表面に酸化膜を形成することによって、面接触により分子間で直接接合され、接着材を用いることなく、上部シリコン基板、中間部シリコン基板、および下部シリコン基板を容易に接合することができ、一体的に形成することができるとともに、このときプローブハウジングは電気的に絶縁されているため、絶縁コーティング処理をしないプローブ針を用いることができる。
請求項11に係る発明によれば、上部シリコン基板と下部シリコン基板とを含んだ組み立て後のプローブハウジング全面にDLC(Diamond Like Carbon)コーティングを施すことによって、プローブハウジングは電気的に絶縁されているため、絶縁性が向上するとともに、摩擦が小さくなるため摺動性がアップする。また、絶縁コーティング処理をしないプローブ針を用いることができる。
請求項12に係る発明によれば、プローブ針が横断面矩形状に形成され、このプローブ針を、プローブ先端部を除いて接触面が電気的に絶縁された状態で2つを重ね合わせ、重ね合わされた2つのプローブ針のプローブ先端が同じテスト端子に接触し、プローブ後端の各々がインターポーザの各々の接続端子と接触することによってケルビンコンタクトが可能である。また、プローブ先端を別のテスト端子に接触させた極小ピッチのプローブ針とすることも可能である。このときプローブ針は重ね合わせただけで接合していないため独立したバネ性が生じ、多点接触構造の安定が図れ、信号取出し部においてピッチを広げることができるファンアウト構造を形成できる。これによって、ケルビンコンタクトは、全く独立した電気回路を構成して、電子回路基板の検査の場合は、回路の低抵抗を高精度に測定し、通常ネットワークアナライザー等で高周波特性検査するところを抵抗値に置き換えてインピーダンスなどの判断をすることに活用できるため作業効率が格段に向上する。また、プローブ上部が特に接合することなく位置的には安定して、第1の開口にきっちりと嵌まっているため位置精度が向上する。さらに、接触面を接合することなくフリーにしたことによってそれぞれのプローブ針のプローブ後端に設けた導電端子がインターポーザの接続端子にそれぞれ独立に接触するため多点接触構造の安定が図れ、導電端子間のピッチを広げることができる。これによって、高周波信号を印加して抵抗値を正確に測定可能で、電子デバイスの電極との電気的接続時に確実なコンタクトを行い、接触信頼性を確保してプロービングすることができる。つまり、複数のプローブ針を重ね合わせて接合すると、複数のプローブ針をプローブハウジングに組み立てるときに作業上幾らか楽にはなるが、プローブ後端に設けた導電端子が複数であるためのコンタクト性に問題が起こる可能性がある。これは一般的に接触部分が一体的に複数存在すると相手の凹凸またはプローブ針側の公差による凹凸によって接触しない可能性があるからである。このようにケルビンコンタクトは、全く独立した電気回路を構成しているのに対し、パワーデバイス(大電流用)は、上部コンタクトの相手側は同一端子になっている。
請求項13に係る発明によれば、プローブ針が横断面矩形状に形成され、この複数のプローブ針を、プローブ先端部を除いて接触面の少なくとも一部が電気的に絶縁された状態で、複数枚を重ね合わせる場合、または全く絶縁しない場合において、インターポーザの同じ接続端子に同時に接続することによって、この複数のプローブ針にパワーデバイスを接続して大電流を流すことが可能となる。また、プローブ針横断面形状が角形であり、丸形に比べて断面積が大きく大電流を流すのに有利であり、許容電流、接触安定性、電流容量アップに効果を発揮し、また、プローブ針のプローブ後端の導電端子の間隔をずらすことによって電流が集中しないため電流を受ける側の負担の低減が可能である。
請求項14に係る発明によれば、プローブ針を、このプローブ針の少なくとも2か所に絶縁スペーサを介して複数枚を重ね合わせたことによって、少なくとも1つのプローブ針をグランド線にすることができ、信号線とグランド線をインピーダンスを整合させて用いることで、高周波信号伝送回路とすることができる。また、プロービング相手のグランド線と接続することも可能である。また、単に信号線にグランド線を沿わせて用いることによってシールド回路とすることができる。
請求項15に係る発明によれば、2つ以上の複数のプローブ針で構成され、この複数のプローブ針の互いに隣接するプローブ後端には、屈曲方向に互いに位置をずらして設けられた突起状の導電端子を備えることによって、電気信号の取り出し位置を離すことができ、導電端子間のピッチを広げることができるファンアウト構造を可能とする。
請求項16に係る発明によれば、複数のプローブ針のうち隣接する2つのプローブ針のプローブ先端は、互いに絶縁膜の厚さで隔たっており、2つのプローブ針を重ね合わせた側に対面した稜を形成するように傾斜した形状であることによって、プローブ先端間が極めて近接しており、例えば、プローブ針間の絶縁膜の厚さを1μmとした場合、2つ重ね合わせたプローブ針のプローブ先端間が1μmのケルビンコンタクトとすることができる。そして、プローブ後端に位置をずらして設けた導電端子を備えることによって、ファンアウト構造とすることができるため電気信号の取り出しは容易な構造とすることができる。そして、同一電極にコンタクトするので、極小パッド(電子デバイスのテスト端子)に二本のプローブ(ケルビン)コンタクトできる。なお、極小ピッチのプローブ針としても利用可能である。
請求項17に係る発明によれば、プローブ上部から水平方向に延出したプローブ後端を含むエリアによって、プローブ後端の領域が広くなり、導電端子の設置位置を隣接するプローブ針とは異なった位置に配設することができる。これによって、電気信号の取り出し位置が自由に設定できる構造とすることができ、顕著なファンアウト構造とすることができる。また、プローブ上部を第1の開口に嵌着できるため位置精度が良い。
請求項18に係る発明によれば、MEMS技術によって、形状そのものに精度が出る方式である。このMEMS技術は、従来のシリコンプロセスのエッチング又はレーザー加工技術により、容易にマイクロな機械構造を形成でき、機械的要素と電子回路要素を融合したシステムを構築できる。特に、精密加工性などの優れた特徴があり、小型化、高精度化、高信頼性化、低消費電力化、および経済性向上などの優れた効果がある。
本発明の第1の実施形態の構成を説明するための概略図であり、(a)は横断面が矩形状に形成されたプローブ針がコンタクトする前のプローブヘッドを示す斜視図、(b)はプローブ針がコンタクトしたときのプローブヘッドを示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係るプローブ針の屈曲部の詳細な動きを示す説明図であり、(a)はコンタクト前のプローブ針を示す正面図、(b)はコンタクト時のプローブ針を示す正面図である。 本発明の第1の実施形態に係るプローブハウジングの概略図であり、(a)は角形の下部スルーホールを備えたプローブハウジングを斜め上方から見た斜視図であり、(b)は上部シリコン基板を斜め上方から見た斜視図、(c)は下部シリコン基板を斜め上方から見た斜視図、(d)は(c)に示すA矢視図である。 本発明の第1の実施形態に係るプローブハウジングの変形例を示す概略図であり、(a)はプローブハウジングを示す斜視図、(b)は上部シリコン基板を示す斜視図、(c)は中間部シリコン基板を示す斜視図、および(d)は下部シリコン基板を示す斜視図、(e)は(d)に示すB矢視図である。 本発明の第2の実施形態に係るケルビンコンタクトのプローブ針とプローブハウジングの概略図であり、(a)は横断面矩形状に形成されたプローブ針がプローブハウジングに装着された状態の断面を示す斜視図、(b)はプローブ針をプローブ先端の周囲を除いて電気的に絶縁された2枚を重ね合わせた状態を示す斜視図、(c)は(b)に示すC矢視図、(d)は(c)に示すK部の拡大図、(e)は(c)に示すL部の拡大図、(f)(g)は(b)(c)に示すプローブ針の屈曲した状態の斜視図である。 本発明の第3の実施形態に係るパワーデバイス対応コンタクトのプローブ針とプローブハウジングの概略図であり、(a)は横断面矩形状に形成されたプローブ針がプローブハウジングに装着された状態の断面を示す斜視図、(b)はプローブ針をプローブ先端およびその周囲を除いて電気的に絶縁された多数を重ね合わせた状態を示す斜視図、(c)は(b)に示すD矢視図、(d)は(c)に示すQ部の拡大図、(e)は(c)に示すR部の拡大図、(f)(g)は(b)(c)に示すプローブ針の屈曲した状態の斜視図である。 本発明の第4の実施形態に係る高周波信号伝送回路対応コンタクトのプローブ針とプローブハウジングを示す概略斜視図であり、(a)はシールドプローブ針を備えたプローブヘッドを示す断面斜視図、(b)はシールドプローブ針を示す斜視図、(c)は(b)に示すE矢視図、(d)は(c)に示すT部の拡大図、(e)は(c)に示すU部の拡大図、(f)(g)は(b)(c)に示すプローブ針の屈曲した状態の斜視図である。 本発明の第4の実施形態に係る高周波信号伝送回路対応コンタクトのシールドプローブ針の実施例を説明する説明図であり、(a)(b)(c)(d)はそれぞれ高周波信号伝送回路を構成するプローブ針の構成を示す実施例の一部であり、GND−SIG−GND対応のプローブ針を示している。 本発明の第5の実施形態の構成を説明するための概略図であり、(a)は丸形のプローブ針がコンタクト前のプローブヘッドの断面を示す斜視図、(b)はプローブ針がコンタクト時のプローブヘッドを示す斜視図である。 本発明の第5の実施形態に係るプローブハウジングの概略図であり、(a)はプローブハウジングの斜視図、(b)は上部シリコン基板を斜め上方から見た斜視図、(c)は下部シリコン基板を斜め上方から見た斜視図、(d)は(c)に示すF矢視図である。 本発明の第1〜第5の実施形態に係るプローブハウジングの製造方法を示す概略図であり、(a)はプローブハウジングの上面図、(b)はプローブハウジングの底面図、(c)はウエハ全面に形成されたプローブハウジングの斜視図であり、プローブハウジングがウエハにどのように形成されるかを示している。なお、(a)は(c)に示すG矢視図、(b)は(c)に示すH矢視図である。 本発明の第1第1〜第5の実施形態に係るプローブハウジングの製造方法を示す概略図であり、(a)はプローブハウジングの上面図、(b)はプローブハウジングの底面図、(c)はウエハに複数に分割して形成されたプローブハウジングの斜視図であり、プローブハウジングがウエハにどのように形成されるかを示している。なお、(a)は(c)に示すI矢視図、(b)は(c)に示すJ矢視図である。 従来のテストヘッドを示す断面図である。
以下、本発明に係るバーチカルプローブヘッドの実施形態を図面を参照しながら詳細に説明する。
<第1の実施形態>
図1は、本発明の第1の実施形態の構成を説明するための概略図であり、(a)は横断面が矩形状に形成されたプローブ針のコンタクト前のプローブヘッドを示す斜視図、(b)はプローブ針のコンタクト時のプローブヘッドを示す斜視図である。
図1の(a)に示すように、バーチカルプローブヘッド1は、プローブ針2、プローブハウジング3、およびインターポーザ4を備えている。
このプローブ針2は、被検査対象である電子デバイス5のテスト端子5aに接触して電気的に導通を有するプローブ先端2aと、電気信号測定装置(図略)に電気信号を伝達するインターポーザ4と接触して電気的に導通を有するプローブ後端2bとを備えている。そして、プローブ先端2aを含む直線部で形成された部分をプローブ下部2cと称し、プローブ後端2bを含んで垂直に延びたプローブ針2の垂直軸芯に向かって延出した形状に形成された部分をプローブ上部2dと称したとき、この延出して形成された長さはプローブ針2の自然長における屈曲方向の投影長さに形成され、さらに第1の開口3aに隙間を有して摺動可能に形成されている。そして、プローブ下部2cとプローブ上部2dとの間にプローブ針2の長手方向に沿って左右に屈曲する屈曲部2eを備えている。プローブ針2のプローブ後端2bには凸形状の導電端子2fを形成している。この導電端子の凸形状は柱状、山形形状、三角形状、四角形状、丸形状、およびそれらの錐形状など、その他の形状であっても構わない。
図1の(b)に示すように、矢印はプローブ針2が伸縮するときの屈曲方向を示している。このプローブ針2の屈曲部2eは、複数の曲点を有して形成されている。この複数の曲点の数は4つとし、その形状は、例えば、4つの曲点を有するS字状に屈曲したS字状屈曲部であり、同じく4つの曲点を有するくの字状に屈曲した、くの字状屈曲部としても構わない。これはプローブ針が曲点を支点にしてカーブして、全長を縮めてバネとして働くもので座屈によるものではない。また、複数の曲点を有して形成されておれば良く、4つの曲点に限定することなく、形成される形状もこれらに限定するものではない。
プローブハウジング3は、プローブ針2をプローブ先端2a側から挿入可能な第1の開口3aを有する上部スルーホール3cと、プローブ先端2aを電子デバイス5側に突出させる第2の開口3bを有する下部スルーホール3dとを備えている。
さらにプローブハウジング3は、上部スルーホール3cを有する上部シリコン基板3eと、下部スルーホール3dを有する下部シリコン基板3fとを備えている。上部スルーホール3cは、上部シリコン基板3eの上方に形成されており、かつ、下部スルーホール3dは、下部シリコン基板3fの下方に形成されている。そして上部スルーホール3cと下部スルーホール3dとの間には屈曲部3eの非屈曲方向の位置を支持する空洞部3gを備えている。なお、上部スルーホール3cおよび下部スルーホール3dの長さは、適宜決定して形成するようにしても良い。さらに下部スルーホール3dの下部シリコン基板3fには入り勝手部3hが形成されている。この入り勝手部3hはカーブを描いて形成されたプローブ針2を上方から挿入するときに、所定の下部スルーホール3dに間違わずに容易に挿着できるようにしたものであり、プローブ針2を下方にずれ落ちないように支える箇所である。第1の開口3aは、プローブ針2をそのまま上方から挿入脱着可能に形成され、その一辺の長さはプローブ針2の屈曲方向の投影長さ3aa、他辺の長さはプローブ針2の非屈曲方向の断面長さ3abであり、屈曲した形状を備えたプローブ針2を第1の開口3aからそのまま自然落下させるように挿入できる。また、第2の開口3bはプローブ針2を摺動可能に形成されている。これによって、複数のプローブ針2の屈曲部2eは、互いに干渉せずに屈曲可能に並設され、屈曲するときに互いに接触を避ける方向に逃げ、互いに独立した電気信号の導通を可能とする。
このようにバーチカルプローブヘッド1は、屈曲部を有するプローブ針2と、上部スルーホール3cと下部スルーホール3dとを有するプローブハウジング3と、上部シリコン基板3eと下部シリコン基板3fとを備えることによって、上部スルーホール3cおよび下部スルーホール3dの開口3a、3bおよび仕切り壁3iは、それぞれの開口3a、3bの間隔が被検査デバイス(電子デバイス)5の電極(テスト端子)5aの配置に従って決定され、アイソレーションの仕切りとなり、電位差をシリコン絶縁膜で防ぐことができる。また、プローブ針2が垂直方向に対して伸縮するバネであり弾性変形するため、座屈によるストレスを生じさせることなく、隣接するプローブ針が互いに干渉せずに屈曲可能に並設されており、プローブ針2をプローブハウジング3に挿入し易く、プローブ針2の交換が容易で、プローブ針2を支持する縦方向、横方向、および垂直方向の位置精度が一定に保たれてプローブ先端2a位置の精度が容易に維持される。また、詳細は後記するが、ケルビンコンタクトおよびパワーデバイスコンタクト、およびシールドコンタクトに対応できる。この重ね合わせたプローブ針とプローブ針との間には絶縁膜を介して隙間を有するため、重ね合わせて構成されたプローブ針の各々に独立したバネ性が生じ、また、多点接触構造の安定が図れ、ピッチを広げることができるファンアウト構造を形成できる。これによって、高周波信号を印加して正味の抵抗値を正確に測定可能で、電子デバイスの電極との電気的接続時に確実なコンタクトを行い、接触信頼性を確保してプロービングすることができるという数々の効果がある。
また、下部スルーホール3dの上端を入り勝手部3hを備えた形状に形成することによって、プローブ針2は、所定の下部スルーホール3dではなく近隣の他の下部スルーホール3dに間違って入ることがなく、プローブ針2をプローブハウジング3に挿入し易く、プローブ針2の交換が容易である。この入り勝手部の形状はR形状であり、このR形状はエッチング技術で容易に形成可能である。このような入り勝手部のR形状によって、プローブ針は支持されており挿着安定性がある。なお、入り勝手部のR形状はこれに限定することはなく、他のCカット形状などであっても構わない。
図2は、本発明の第1の実施形態に係るプローブ針の屈曲部の詳細な動作を示す説明図であり、(a)はコンタクト前のプローブ針を示す正面図、(b)はコンタクト時のプローブ針を示す正面図である。
図2の(a)に示すように、プローブハウジング3に装着されたプローブ針2はプローブ先端3aが下部スルーホール3dの第2の開口3bから突出している。そしてプローブ後端2bの凸形状の導電端子2fがインターポーザ4の接続端子4aに押圧されて、プローブ上部2dは第1の開口3aに摺動可能に嵌着されている。このとき、プローブ上部2dはやや付勢された状態で側壁3k、入り勝手部3h、および上部スルーホール3cおよび下部スルーホール3dとの接触箇所によって支持されている。導電端子2fの位置はプローブ後端2b上で適宜決定することができる。
図2の(b)に示すように、プローブ針2のプローブ先端3aが電子デバイス5のテスト端子5aに接触して、プローブ針2は収縮している。このとき屈曲部2eは、空洞部3g内でさらに屈曲している。このとき、プローブ針2のプローブ上部2dは、プローブ先端2aを含むプローブ針2の垂直軸芯clから離れた側の上部スルーホール3cの一端(短手方向側壁)3kに接触する。そして、プローブ上部2dは、上部スルーホール3cの一端である短手方向側壁3kに押圧されて摩擦接触により支持されている。そしてプローブ針2の屈曲部2eは、上部スルーホール3cの下方に設けられた空洞部3gの長手方向側壁3jによって回動を阻止され、プローブ針2は第1の開口3aを含む上部スルーホール3cの両方の側壁3j、3kによって支持されて回動しない。そして、プローブ針2のプローブ下部2cは下部スルーホール3dに摺動可能に嵌着されている。
これによって、プローブ針2は上部スルーホール3cの側壁3kに押圧され、さらに、下部スルーホール3dの入り勝手部3hに支持され、プローブ針2の水平方向および垂直方向位置が支持されてずれ落ちることもなく位置決め精度が良い。また、プローブ上部の周囲全体が上部スルーホール3cの第1の開口3a、長手方向側壁3j、および短手方向側壁3kとの摩擦接触で支持されるためしっかりと固定でき、位置精度も良い。長手方向側壁3jは空洞部3gの側壁にも延長している。なお、バネ性を有するプローブ針を付勢して装着するとしたが、付勢せずに嵌着しても良い。この場合、プローブ上部2dは必ずしも上部スルーホール3cの側壁に押圧されることはなくフリーであるが、主に下部スルーホール3dの入り勝手部3hで支持されており、プローブハウジング3から抜け落ちることもなくプロービングの位置精度も良い。つまり、プローブ針2を装着するスルーホールは入口が広く、出口が狭いという特徴によって、プローブ針2を安定的に支持する方向である。また、プローブ先端2aの位置は一定で、プローブ針2はぶら下がっていないため、従来技術のように落下しないように微妙な調整を必要とせず、垂直方向への位置ずれもない。例えば、漏斗のように下すぼまりであるので上から挿入したプローブ針は下に抜け落ちることはなく、また、上からはインターポーザの接続端子が付勢して押えているため、プローブ針は上方にもずれることがなく、極めて自然に安定している。しかも、強制せずにフリーで支持されるので挿入し易く、側壁で支持されるため回転することはない安定構造である。そして、このプローブ針2の屈曲部2eによって、プローブ針2は第1の開口3aから第2の開口3bへ通じるスルーホール3c、3dおよび空洞部3gの側壁で支持されて摺動可能に嵌着されているので、プローブ針2はその軸中心に回動することもない。
図3は、本発明の第1の実施形態に係るプローブハウジングの概略図であり、(a)は角形の下部スルーホールを備えたプローブハウジングを斜め上方から見た斜視図であり、(b)は上部シリコン基板を斜め上方から見た斜視図、(c)は下部シリコン基板を斜め上方から見た斜視図、(d)は(c)に示すA矢視図である。
図3の(a)(b)(c)(d)に示すように、プローブハウジング3は、MEMES技術によって高度な精密性で形成された横断面角形のプローブ針2を挿着可能な下部スルーホール3dを備えている。プローブ針は横断面が丸形でも構わない。
そして、図3の(b)(c)に示すように、上部シリコン基板3eと下部シリコン基板3fとは、上部シリコン基板3eの下面3ebと、下部シリコン基板3fの上面3faとが、面接触により分子間で直接接合される。つまり、下部シリコン基板3fに上部シリコン基板3eを位置合わせして、適当な一端から重ね合わせて行くことによって、周囲の一点から徐々に分子間接合が進行して行くことによって直接接合される。このとき接着材を用いることなく、上部シリコン基板3eと下部シリコン基板3fを容易に接合することができ、一体的に形成することができる。なお、接着材を用いて接合するようにしても構わない。
図4は、本発明の第1の実施形態に係るプローブハウジングの変形例を示す概略図であり、(a)はプローブハウジングを示す斜視図、(b)は上部シリコン基板を示す斜視図、(c)は中間部シリコン基板を示す斜視図、および(d)は下部シリコン基板を示す斜視図、(e)は(d)に示すB矢視図である。
図4の(b)(c)(d)に示すように、上部シリコン基板3e´と下部シリコン基板3f´との間に少なくとも1層の中間部シリコン基板3mが積層されても構わない。
これによって、シリコン基板の内部構造の上下左右方向に様々な形状の空洞部などを容易に形成することができる。
また、中間部シリコン基板3mの上面3maおよび下面3mbが、上部シリコン基板3e´の下面3eb´、および下部シリコン基板3f´の上面3fa´にそれぞれ面接触により分子間で直接接合される。このように、中間部シリコン基板3mが、上部シリコン基板3e´、および下部シリコン基板3f´にそれぞれ面接触により分子間で直接接合されることによって、接着材を用いることなく、上部シリコン基板3e´、中間部シリコン基板3m、および下部シリコン基板3f´を容易に接合することができ、一体的に形成することができる。なお、接着材を用いて接合するようにしても構わない。
図3の(b)(c)(d)および図4の(b)(c)(d)(e)に示すように、プローブ針2と接触するシリコン基板3e、3e´、3m、3f、3f´の表面には、酸化膜を形成している。これによって、それぞれのプローブ針2は互いに独立した電気信号の導通を可能としている。また、プローブハウジング3は電気的に絶縁されているため、絶縁コーティング処理をしないプローブ針を用いることができる。このようにプローブ針を絶縁コーティング処理しない場合に、プローブハウジングは絶縁コーティング処理をする必要があるが、プローブ先端およびその周辺を除いてプローブ針を絶縁コーティング処理した場合は、プローブハウジングは絶縁コーティング処理をしなくても良く、必須ではないため、プローブハウジングのSiO2処理またはDLCコーティング処理が不要となりコスト低減できる。また、プローブハウジングを金属(メタル)で形成することも可能である。
また、プローブ針2とシリコン基板3e、3e´、3m、3f、3f´とが接触する接触面だけでなく、それぞれのシリコン基板3e、3e´、3m、3f、3f´の全体の表面に酸化膜を形成することによって、上部シリコン基板および下部シリコン基板、または上部シリコン基板、中間部シリコン基板、および下部シリコン基板の面接触により分子間で直接接合が促進される。これによって接着材を用いることなく、上部シリコン基板、中間部シリコン基板、および下部シリコン基板を容易に接合することができ、一体的に形成することができる。
図3および図4に示すように、上部シリコン基板3e、3e´と下部シリコン基板3f、3f´とを含んだ組み立て後のプローブハウジング3、3´全面にDLC(Diamond Like Carbon)コーティングを施しても構わない。この上部シリコン基板3eと下部シリコン基板3fとを含んだ組み立て後のプローブハウジング3とは中間部シリコン基板を含んでも構わない。これによって、プローブハウジングは電気的に絶縁されているため、絶縁性が向上するとともに、摩擦が小さくなるため摺動性がアップする。また、絶縁コーティング処理をしないプローブ針を用いることができる。なお、図4の(d)に示すように、プローブハウジング3´は角形の下部スルーホールを備えた例であるが、丸形のプローブ針を用いて丸形の下部スルーホールを備えても構わない。
<第2の実施形態>
図5は、本発明の第2の実施形態に係るケルビンコンタクトのプローブ針とプローブハウジングの概略図であり、(a)は横断面矩形状に形成されたプローブ針がプローブハウジングに装着された状態の断面を示す斜視図、(b)はプローブ針をプローブ先端の周囲を除いて電気的に絶縁された2枚を重ね合わせた状態を示す斜視図、(c)は(b)に示すC矢視図、(d)は(c)に示すK部の拡大図、(e)は(c)に示すL部の拡大図、(f)(g)は(b)(c)に示すプローブ針の屈曲した状態の斜視図である。
図5の(a)に示すように、プローブハウジング23に2つのプローブ針22、22´が装着された様子が記載されている。図5の(b)(c)に示すように、プローブ針22、22´は2つに重ね合わされてケルビンコンタクトに対応している。また、互いに隣接するプローブ針22、22´のプローブ後端22b、22b´には、屈曲方向に互いに間隔をずらした導電端子22f、22f´が設けられている。例えば、ケルビンコンタクトのプローブ針22、22´はピッチPが50μmで並設されている。このケルビンコンタクトのプローブ針22、22´は、プローブ先端22aとプローブ先端22a´との間隔Mが1μmとなっている。このとき導電端子22f、22f´間の間隔Nは間隔Mよりはるかに大きく設定できる。これによって、電気信号の取り出し位置を離すことができ、ファンアウト構造を可能とする。そして、図5の(d)(e)に示すように、重ね合わせたプローブ針22とプローブ針22´との間には絶縁膜22g、22g´を介して隙間を有している。また、このプローブ針22、22´は横断面矩形状に形成され、さらに、プローブ上部22d、22d´は、プローブ先端22a、22a´を含んで垂直に延びたプローブ針22、22´の垂直軸芯clに向かって延出した形状に形成されている。この延出した部分を含めたプローブ後端22b、22b´に導電端子22f、22f´が設けられている。そして、重ね合わされた2つのプローブ針22、22´の2つのプローブ先端22a、22a´は、互いに絶縁膜22g、22g´の厚さで隔たって、プローブ針22、22´を重ね合わせた側に対面した稜22h、22h´を形成している。この稜稜22hと稜22h´の間隔を、例えば、1μmの極小間隔で形成している。
図5の(f)(g)に示すように、重ね合わされた2つのプローブ針22、22´のプローブ後端22b、22b´の各々、または各々の導電端子22f、22f´が、インターポーザ(図略)の各々の接続端子(図略)と接続し、プローブ先端22a、22a´がテスト端子(図略)に接触し、プローブ針22、22´はそれぞれ独立に伸縮するのでテスト端子や接続端子の平坦度のバラツキにも対応できて接続精度が良い。
これによれば、隣接する2つのプローブ針のプローブ先端は、互いに絶縁膜の厚さで隔たっており、2つのプローブ針を重ね合わせた側に対面した稜を形成するように傾斜した形状としたことによって、プローブ先端間が極めて近接しており、例えば、プローブ針間の絶縁膜の厚さを1μmとした場合、2つ重ね合わせたプローブ針のプローブ先端間が1μmのケルビンコンタクトとすることができる。そして、プローブ後端に位置をずらして設けた導電端子を備えることによって、ファンアウト構造とすることができるため電気信号の取り出しは容易な構造とすることができる。そして、同一電極にコンタクトするので、極小パッド(電子デバイスのテスト端子)に二本のプローブ針(ケルビン)をコンタクトできる。
さらに、プローブ針が横断面矩形状に形成され、このプローブ針を、プローブ先端の周囲を除いて電気的に絶縁された状態で2つを重ね合わせ、重ね合わされた2つの極小間隔のプローブ針のプローブ先端が同じテスト端子に接触し、プローブ後端の各々がインターポーザの各々の接続端子と接触することによってケルビンコンタクトが可能である。また、プローブ先端を別のテスト端子に接触させた極小ピッチのプローブ針とすることも可能である。
これによって、ケルビンコンタクトは、全く独立した電気回路を構成して、電子回路基板の検査の場合は、回路の低抵抗を高精度に測定し、通常ネットワークアナライザーなどで高周波特性検査するところを抵抗値に置き換えてインピーダンスなどの判断をすることに活用できるため作業効率が格段に向上する。また、プローブ上部が直方体形状に形成されているので、上部スルーホールの開口にきっちりと嵌まっており、位置精度が向上する。さらに、接触面を接合することなくフリーにしたことによってそれぞれのプローブ針のプローブ後端に設けた導電端子がインターポーザの接続端子にそれぞれ独立に接触するため多点接触構造の安定が図れ、電気信号取出し部において導電端子間のピッチを広げることができるファンアウト構造を形成でき、高周波信号を印加して抵抗値を正確に測定可能で、電子デバイスの電極との電気的接続時に確実なコンタクトを行い、接触信頼性を確保してプロービングすることができる。つまり、複数のプローブを重ね合わせて接合すると、複数のプローブ針をプローブハウジングに装着して組み立てるときに作業上幾らか楽にはなるが、プローブ後端に設けた導電端子が複数であるためのコンタクト性に問題が起こる可能性がある。これは一般的に接触部分が一体的に複数存在すると相手の凹凸またはプローブ側の公差による凹凸によって接触しない可能性があるからである。
なお、このプローブ針は、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)技術によって製造されている。これは、MEMS技術によって、形状そのものに精度が出る方式である。このMEMS技術は、従来のシリコンプロセスのエッチング又はレーザー加工技術により、容易にマイクロな機械構造を形成でき、機械的要素と電子回路要素を融合したシステムを構築できる。特に、精密加工性などの優れた特徴があり、小型化、高精度化、高信頼性化、低消費電力化、および経済性向上などの優れた効果がある。
<第3の実施形態>
図6は、本発明の第3の実施形態に係るパワーデバイス対応コンタクトのプローブ針とプローブハウジングの概略図であり、(a)は横断面矩形状に形成されたプローブ針がプローブハウジングに装着された状態の断面を示す斜視図、(b)はプローブ針をプローブ先端およびその周囲を除いて電気的に絶縁された多数を重ね合わせた状態を示す斜視図、(c)は(b)に示すD矢視図、(d)は(c)に示すQ部の拡大図、(e)は(c)に示すR部の拡大図、(f)(g)は(b)(c)に示すプローブ針の屈曲した状態の斜視図である。
図6の(a)に示すように、プローブハウジング33に複数のプローブ針32、32´…が装着された様子が記載されている。図6の(b)(c)に示すように、複数のプローブ針32、32´…はパワーデバイスに対応しており、図6では6つのプローブ針32、32´、32、32´、32、32´を重ね合わせている。また互いに隣接するプローブ針32、32´…のプローブ後端32a、32a´…には、屈曲方向に互いに間隔をずらした導電端子32f、32f´が設けられている。例えば、パワーデバイス対応のプローブ針32、32´のプローブ先端32a、32a´の間隔は、導電端子32f、32f´間の間隔よりはるかに小さい。これによって、電気信号の取り出し位置を引き離すことができ、ファンアウト構造を可能とする。
そして、図6の(d)(e)に示すように、隣接したプローブ針32とプローブ針32´との間には絶縁膜32g、32g´を介して隙間を有している。また、このプローブ針32、32´は横断面矩形状に形成され、さらに、プローブ上部32、32d´は、プローブ先端32a、32a´を含んで垂直に延びたプローブ針32、32´の垂直軸芯clに向かって延出した形状に形成されている。この延出した部分を含めたプローブ後端32b、32b´に導電端子32f、32f´が設けられている。
また、図6の(f)(g)に示すように、重ね合わされた複数のプローブ針32、32´…のプローブ後端32b、32b´…の各々、または各々の導電端子32f、32f´が、インターポーザ(図略)の電源の接続端子(図略)と接続し、プローブ先端32a、32a´…が電源対応のテスト端子(図略)に接触する。このとき、プローブ針32、32´…はそれぞれ独立に伸縮するのでテスト端子や接続端子の平坦度のバラツキにも対応できて接続精度が良い。本実施形態では6つのプローブ針を重ねて用いているが、これに限定するものではなく、2つでも8つでも構わない。それ以上であっても構わない。
これによれば、複数のプローブ針のプローブ先端は、互いに絶縁膜の厚さで隔たっており、絶縁膜の厚さ次第でプローブ先端間が極めて近接可能で、例えば、プローブ針間の絶縁膜の厚さを1μmとした場合、複数重ね合わせたプローブ針のプローブ先端間が1μmのパワーデバイス対応コンタクトとすることができる。そして、プローブ後端に位置をずらして設けた導電端子を備えることによって、ファンアウト構造とすることができるため電気信号の取り出しは容易な構造とすることができる。
さらに、プローブ針を電気的に絶縁しない状態で複数を重ね合わせても構わない。この場合、大電流を流すとプローブ針間でスパークを発生することがあるが、プローブ先端の周囲を除いて電気的に絶縁された状態で複数を重ね合わせることによって、スパークを防ぐことができる。そして、重ね合わされた複数の極小間隔のプローブ針のプローブ先端が同じテスト端子に接触し、プローブ後端がインターポーザの電源対応の接続端子と接触することによってパワーデバイス対応コンタクトが可能である。また、プローブ先端を別のテスト端子に接触させた極小ピッチのプローブ針とすることも可能である。
また、プローブ上部が直方体形状に形成されているので、上部スルーホールの開口にきっちりと嵌まっている。このため位置精度が向上する。さらに、接触面を接合することなくフリーにしたことによってそれぞれのプローブ針のプローブ後端に設けた導電端子がインターポーザの接続端子にそれぞれ独立に接触するため多点接触構造の安定が図れ、電気信号取出し部において導電端子間のピッチを広げることができるファンアウト構造を形成できる。これによって、高周波信号を印加して抵抗値を正確に測定可能で、電子デバイスの電極との電気的接続時に確実なコンタクトを行い、接触信頼性を確保してプロービングすることができる。このように、前記したケルビンコンタクトは、全く独立した電気回路を構成しているのに対し、パワーデバイス(大電流用)は、上部コンタクトの相手側は同一端子になっている。
これによれば、プローブ針が横断面矩形状に形成され、この複数のプローブ針を、プローブ先端部を除いて接触面の少なくとも一部が電気的に絶縁された状態で、複数枚を重ね合わせ、インターポーザの同じ接続端子に同時に接続することによって、この複数のプローブ針にパワーデバイスを接続して大電流を流すことが可能となる。また、プローブ針横断面形状が角形であり、丸形に比べて断面積が大きく大電流を流すのに有利であり、許容電流、接触安定性、電流容量アップに効果を発揮し、また、プローブ針のプローブ後端の導電端子の間隔をずらすことによって電流が集中しないため電流を受ける側の負担の低減が可能である。
また、複数のプローブ針で構成され、この複数のプローブ針の互いに隣接するプローブ後端には、屈曲方向に互いに位置をずらして設けられた突起状の導電端子を備えることによって、電気信号の取り出し位置を離すことができ、導電端子間のピッチを広げることができるファンアウト構造を可能とする。
このプローブ針も第2の実施形態に係るプローブ針と同様に、MEMS技術によって製造される。
<第4の実施形態>
図7は、本発明の第4の実施形態に係る高周波信号伝送回路対応コンタクトのプローブ針とプローブハウジングの一部を示す概略斜視図であり、(a)はシールドプローブ針を備えたプローブヘッドを示す断面斜視図、(b)はシールドプローブ針を示す斜視図、(c)は(b)に示すE矢視図、(d)は(c)に示すT部の拡大図、(e)は(c)に示すU部の拡大図、(f)(g)は(b)(c)に示すプローブ針の屈曲した状態の斜視図である。図8は、高周波信号伝送回路対応コンタクトのシールドプローブ針の実施例を説明する説明図であり、(a)(b)(c)(d)はそれぞれ高周波信号伝送回路を構成するプローブ針の構成を示す実施例の一部であり、GND−SIG−GND対応のプローブ針の例を示している。
図7に示すように、プローブ針42が横断面矩形状に形成され、プローブ針42を、このプローブ針の少なくとも2か所に絶縁スペーサ7を介して複数枚を重ね合わせている。この絶縁スペーサ7は、プローブ針42の上部に絶縁スペーサ7a、7a、下部に絶縁スペーサ7b、7bが設けられている。また、プローブ針42の上部、下部のどちらか1か所に絶縁スペーサを設けるようにしても構わない。
このようにプローブ針を、このプローブ針の少なくとも2か所に絶縁スペーサを介して複数枚を重ね合わせたことによって、少なくとも1つのプローブ針をグランド線にすることができ、信号線とグランド線をインピーダンスを整合させて用いることで、高周波信号伝送回路とすることができる。また、プロービング相手のグランド線と接続することも可能である。また、単に信号線にグランド線を沿わせて用いることによってシールド回路とすることができる。
図8の(a)に示すように、GND−SIG−GND対応のプローブ針42、42、42は、絶縁スペーサ7bを介して配置されており、それぞれテスト端子5aに電気的に導通している。(b)に示すように、GND−SIG−GND対応のプローブ針42、42、42は、絶縁スペーサ7bを介して配置されており、両端のGND対応のプローブ針42、42はテスト端子5aとの間で電気的に絶縁されている。両端のGND対応のプローブ針42、42の間にあるSIG対応のプローブ針42はテスト端子5aに電気的に導通している。(c)に示すように、GND−SIG−GND対応のプローブ針42、42、42は、絶縁スペーサ7bを介して配置されており、両端のGND対応のプローブ針42、42はテスト端子5aとの間で電気的に絶縁されており、両端のGND対応のプローブ針42、42の間にあるSIG対応のプローブ針42はテスト端子5aに電気的に導通している。このとき3本のプローブ針42、42、42は同じテスト端子5a´上に配置されている。(d)に示すように、GND−SIG−GND対応のプローブ針42、42、42は、絶縁スペーサ7bを介して配置されており、両端のGND対応のプローブ針42、42の下にはテスト端子5aがなく従って電気的に絶縁されており、両端のGND対応のプローブ針42、42の間にあるSIG対応のプローブ針42はテスト端子5aに電気的に導通している。プローブ針の下にテスト端子がない場合でも、各プローブ針は独立して伸縮するためプロービングの高さが異なっても問題ない。なお、これらは、高周波信号伝送回路を実現可能に構成する実施例であり、これらに限定するものではない。また、プローブ針はプローブ上部の導電端子42fを絶縁コーティング処理していないが、プローブ先端およびその周辺を除いてプローブ針を絶縁コーティング処理したもの、並びにプローブ先端およびその周辺を絶縁コーティング処理したもの、およびプローブ針全面に絶縁コーティング処理をしていないものなどの組み合わせを、プローブ針間に絶縁スペーサ7a、7bを介して重ね合わせている。さらに、GND−SIG−GND対応のプローブ針42、42、42の3本のプローブ針を例に説明したが、これに限定するものではなく、4本でもそれ以下でも以上でも構わない。例えば、GND−SIG対応、SIG−SIG−GND対応、SIG―SIG―SIG対応、GND−SIG−SIG―GND対応などのプローブ針としても構わない。
<第5の実施形態>
次に、本発明に係るバーチカルプローブヘッドの第5の実施形態を図面を参照しながら詳細に説明する。第5の実施形態が第1の実施形態と異なる点は、第1の実施形態では、プローブ針がMEMS技術によって形成された横断面角形であるが、第5の実施形態では、プローブ針がピアノ線などの線材を用いて形成した横断面丸形とした点である。
図9は、本発明の第5の実施形態の構成を説明するための概略図であり、(a)は丸形のプローブ針がコンタクト前のプローブヘッドの断面を示す斜視図、(b)はプローブ針がコンタクト時のプローブヘッドを示す斜視図である。
図10は、本発明の第5の実施形態に係るプローブハウジングの概略図であり、(a)はプローブハウジングの斜視図、(b)は上部シリコン基板を斜め上方から見た斜視図、(c)は下部シリコン基板を斜め上方から見た斜視図、(d)は(c)に示すF矢視図である。
図9の(a)に示すように、バーチカルプローブヘッド11は、プローブ針12、プローブハウジング13、およびインターポーザ4を備えている。
図9の(b)に示すように、矢印はプローブ針12が伸縮するときの屈曲方向を示している。このプローブ針12の屈曲部12eは、複数の曲点を有して形成されている。この複数の曲点の数は4つとし、その形状は4つの曲点を有するS字状に屈曲したS字状屈曲部である。 このプローブ針12は、被検査対象である電子デバイス5のテスト端子5aに接触して電気的に導通を有するプローブ先端12aと、電気信号測定装置(図略)に電気信号を伝達するインターポーザ4と接触して電気的に導通を有するプローブ後端12bとを備えている。プローブ先端12aを含む直線部で形成された部分をプローブ下部12cと称し、プローブ後端12bを含む直線部で形成された部分をプローブ上部12dと称したとき、プローブ下部12cとプローブ上部12dとの間にプローブ針12の長手方向に沿って左右に屈曲する屈曲部12eを備えている。プローブ針12のプローブ後端12bには凸形状の導電端子12fを形成している。この導電端子の凸形状は柱状、山形形状、三角形状、四角形状、丸形状、およびそれらの錐形状など、その他の形状であっても構わない。
図9の(a)(b)に示すように、プローブハウジング13は、プローブ針12をプローブ先端12a側から挿入可能な第1の開口13aを有する上部スルーホール13cと、プローブ先端12aを電子デバイス5側に突出させる第2の開口13bを有する下部スルーホール13dとを備えている。
さらにプローブハウジング13は、上部スルーホール13cを有する上部シリコン基板13eと、下部スルーホール13dを有する下部シリコン基板13fとを備えている。上部スルーホール13cは、上部シリコン基板13eの上方に形成されており、かつ、下部スルーホール13dは、下部シリコン基板13fの下方に形成されている。そして上部スルーホール13cと下部スルーホール13dとの間には屈曲部13eの非屈曲方向の位置を支持する空洞部13gを備えている。なお、上部スルーホール13cおよび下部スルーホール13dの長さは、適宜決定して形成するようにしても良い。さらに下部スルーホール13dの下部シリコン基板13fには入り勝手部13hが形成されている。この入り勝手部13hはカーブを描いて形成されたプローブ針12を上方から挿入するときに、所定の下部スルーホール13dに間違わずに容易に挿着できるようにしたものであり、プローブ針12を下方にずれ落ちないように支える箇所である。第1の開口13aは、プローブ針12をそのまま上方から挿入脱着可能に形成され、その一辺の長さはプローブ針12の屈曲方向の投影長さ13aa、他辺の長さはプローブ針12の非屈曲方向の断面長さ13abであり、屈曲した形状を備えたプローブ針12を第1の開口13aからそのまま自然落下させるように挿入できる。また、第2の開口13bはプローブ針12を摺動可能に形成されている。これによって、複数のプローブ針12の屈曲部12eは、互いに干渉せずに屈曲可能に並設され、屈曲するときに互いに接触を避ける方向に逃げ、互いに独立した電気信号の導通を可能とする。
このようにバーチカルプローブヘッド11は、屈曲部を有するプローブ針12と、上部スルーホール13cと下部スルーホール13dとを有するプローブハウジング13と、上部シリコン基板13eと下部シリコン基板13fとを備えることによって、上部スルーホール13cおよび下部スルーホール13dの開口13a、13bおよび仕切り壁13iは、それぞれの開口13a、13bの間隔が被検査デバイス(電子デバイス)5の電極(テスト端子)5aの配置に従って決定され、アイソレーションの仕切りとなり、電位差をシリコン絶縁膜で防ぐことができる。
プローブハウジング13に装着されたプローブ針12はプローブ先端13aが下部スルーホール13dの第2の開口13bから突出している。そしてプローブ後端12bの凸形状の導電端子12fが、インターポーザ4の接続端子4aに押圧されて、プローブ針12はやや付勢された状態で側壁13k、入り勝手部13h、および上部スルーホール13cおよび下部スルーホール13dとの接触箇所によって支持されている。
プローブ針12のプローブ先端13aが電子デバイス5のテスト端子5aに接触して、プローブ針12は収縮している。このとき屈曲部12eは、空洞部13g内でさらに屈曲している。このとき、プローブ針12のプローブ上部12dは、プローブ先端12aを含むプローブ針12の垂直軸芯clから離れた側の上部スルーホール13cの一端(短手方向側壁)13kに接触する。そして、プローブ上部12dは、上部スルーホール13cの一端である短手方向側壁13kに押圧されて摩擦接触により支持されている。そしてプローブ針12の屈曲部12eは、上部スルーホール13cの下方に設けられた空洞部13gの長手方向側壁13jによって回動を阻止され、プローブ針12は第1の開口13aを含む上部スルーホール13cの両方の側壁13j、13kによって支持されて回動しない。そして、プローブ針12のプローブ下部12cは下部スルーホール13dに摺動可能に嵌着されている。
これによって、プローブ針12は上部スルーホール13cの側壁13kに押圧され、さらに、下部スルーホール13dの入り勝手部13hに支持され、プローブ針12の水平方向および垂直方向位置が支持されてずれ落ちることもなく位置決め精度が良い。また、プローブ針12はワイヤタイプの断面丸形としたが、横断面矩形状のプローブ針のようにしても構わない。
図11は、本発明の第1〜第5の実施形態に係るプローブハウジングの製造方法を示す概略図であり、(a)はプローブハウジングの上面図、(b)はプローブハウジングの底面図、(c)はウエハ全面に形成されたプローブハウジングの斜視図であり、プローブハウジングがウエハにどのように形成されるかを示している。なお、(a)は(c)に示すG矢視図、(b)は(c)に示すH矢視図である。
図12は、本発明の第1第1〜第5の実施形態に係るプローブハウジングの製造方法を示す概略図であり、(a)はプローブハウジングの上面図、(b)はプローブハウジングの底面図、(c)はウエハに複数に分割して形成されたプローブハウジングの斜視図であり、プローブハウジングがウエハにどのように形成されるかを示している。なお、(a)は(c)に示すI矢視図、(b)は(c)に示すJ矢視図である。
図11の(a)(b)(c)に示すように、ウエハ6の上面の全面の矩形領域には、長方形の上部スルーホール3c、13c、23c、33c、43cが並列に設けられたプローブハウジング3、3´、23、33、43がMEMS技術によって形成されている。また、ウエハ6の下面には、丸形または角形の下部スルーホール3d、3d´、13d、23d、33dが並列に設けられている。
図12の(a)(b)(c)に示すように、ウエハ6の上面の全面の矩形領域には、区分けされた上部スルーホール3c、3c´、13c、23c、33c、43cが並列に設けられたプローブハウジング3がMEMS技術によって形成されている。また、ウエハ6の下面には、丸形または角形の下部スルーホール3d、3d´、13d、23d、33d、43cが並列に設けられている。
このようにプローブハウジング3、3´、13、23、33、43が、MEMS技術によって製造されることによって、高精度の形状が形成されている。
以上、好ましい実施の形態を説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱することの無い範囲内において適宜変更が可能なものである。例えば、プローブハウジングはマトリックス状に複数設けているが、プローブ針を装着可能であれば実施例に限定されず、複数でなくても構わないし適宜構成可能である。
プローブ針は、4つの曲点を有するS字状屈曲部や、くの字状屈曲部として説明したが、座屈しない形状であればその他の形状でも構わない。また、曲点に限定することなく、形成される形状もこれらに限定するものではない。また、導電端子を凸型の丸形としたが、三角形、台形、針状などその他の形状であっても構わない。さらに、下部スルーホールに設けられた入り勝手部の形状は、R形状に限定することはなく、他のCカット形状、Cカット形状やR形状の組み合わせであっても構わない。また、プローブ針は、横断面が丸形でも角形でも構わない。また、上部シリコン基板、中間部シリコン基板、および下部シリコン基板の固定には分子間接合を用いたが、その他の接合方法を用いても構わない。また、プローブ針を絶縁して用いるか、絶縁せずに用いるかは、プローブハウジングの絶縁状況と関わり、適宜選択しても構わない。
本発明は、液晶パネルやカメラモジュール、IC、LSI等の多電極半導体デバイスの検査用のプローブカードに備えられたプローブヘッド、特に、垂直方向に沿って屈曲部を有するプローブ針をプローブヘッドに挿着する構造を備えたバーチカルプローブヘッドに適用される。
1、1´、11、21、31、41 バーチカルプローブヘッド
2、12、22、22´、32、32´、42 プローブ針
2a、12a、22a、22a´、32a、32a´、42a プローブ先端
2b、12b、22b、22b´32b、32b´、42b プローブ後端
2c、12c、22c、22c´32c、32c´、42c プローブ下部
2d、12d、22d、22d´、32d、32d´、42d プローブ上部
2e、12e、22e、22e´、32e、32e´、42e 屈曲部
2f、12f、22f、22f´、32f、32f´、42f 導電端子
22g、22g´、32g、32g´ 絶縁膜
3、13、23、33、43 プローブハウジング
3a、13a、23a、33a、43a 第1の開口
3aa、13aa、23aa、33aa、43aa 屈曲方向の投影長さ
3ab、13ab、23ab、33ab、43ab、 非屈曲方向の断面長さ
3b、13b、23b、33b、43b 第2の開口
3c、13c、23c、33c、43c 上部スルーホール
3d、13d、23d、33d、43d 下部スルーホール
3e、3e´、13e、23e、33e、43e 上部シリコン基板
3f、3f´、13f、23f、33f、43f 下部シリコン基板
3g、13g、23g、33g、43g 空洞部
3h、13h、23h、33h、43h 入り勝手部
3i、13i、23i、33i、43i 仕切り壁
3m 中間部シリコン基板
3j、13j、23j、33j、43j 長手方向側壁
3k、13k、23k、33k、43k 短手方向側壁
4 インターポーザ
4a 接続端子
5 電子デバイス
6 ウエハ
7、7a、7b 絶縁スペーサ

Claims (18)

  1. 被検査対象である電子デバイスのテスト端子に接触して電気的に導通を有するプローブ先端と、電気信号測定装置に信号を伝達するインターポーザの接続端子と接触して電気的に導通を有するプローブ後端と、を備えるプローブ針において、前記プローブ先端を含む直線部で形成された部分をプローブ下部と称し、前記プローブ後端を含んで形成された部分をプローブ上部と称したとき、前記プローブ下部と前記プローブ上部との間に長手方向に沿って左右に屈曲する屈曲部を有する前記プローブ針と、
    前記プローブ針を前記プローブ先端側から挿入可能な第1の開口を有する上部スルーホールと、前記プローブ先端を前記電子デバイス側に突出させる第2の開口を有する下部スルーホールと、を有するプローブハウジングと、
    を備えるバーチカルプローブヘッドであって、
    前記プローブハウジングは、前記上部スルーホールを有する上部シリコン基板と、前記下部スルーホールを有する下部シリコン基板とを備えることを特徴とするバーチカルプローブヘッド。
  2. 前記第1の開口は、前記プローブ針を上方から挿入脱着可能に形成され、その一辺の長さは前記プローブ針の屈曲方向の投影長さ、他辺の長さは前記プローブ針の前記非屈曲方向の断面長さであり、前記第2の開口は前記プローブ針を摺動可能に嵌着させることを特徴とする請求項1に記載のバーチカルプローブヘッド。
  3. 前記上部シリコン基板と前記下部シリコン基板との間に少なくとも1層の中間部シリコン基板が積層されていることを特徴とする請求項1に記載のバーチカルプローブヘッド。
  4. 前記上部スルーホールは、前記上部シリコン基板の少なくとも上方に形成されており、かつ、前記下部スルーホールは、前記下部シリコン基板の少なくとも下方に形成され、前記上部スルーホールと前記下部スルーホールとの間に前記屈曲部の非屈曲方向の位置を支持する空洞部を備えることを特徴とする請求項1に記載のバーチカルプローブヘッド。
  5. 前記下部スルーホールの上端は、入り勝手部を備えた形状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のバーチカルプローブヘッド。
  6. 前記上部シリコン基板と前記下部シリコン基板とは、前記上部シリコン基板の下面と前記下部シリコン基板の上面とが、面接触により分子間で直接接合されることを特徴とする請求項1に記載のバーチカルプローブヘッド。
  7. 前記中間部シリコン基板の上面および下面が、前記上部シリコン基板の下面、および前記下部シリコン基板の上面にそれぞれ面接触により分子間で直接接合されることを特徴とする請求項3に記載のバーチカルプローブヘッド。
  8. 前記プローブ針と接触する前記シリコン基板の表面には、酸化膜が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のバーチカルプローブヘッド。
  9. 前記プローブ上部は、前記プローブ先端を含むプローブ針の垂直軸芯から離れた側の前記上部スルーホールの一端に接触し、バネ性を有する前記プローブ針を付勢して装着したとき、および前記プローブ針が収縮したとき、の少なくとも一方のときに前記上部スルーホールの一端を押圧するように接触することを特徴とする請求項1に記載のバーチカルプローブヘッド。
  10. 前記シリコン基板の表面には酸化膜が形成されていることを特徴とする請求項1または請求項3に記載のバーチカルプローブヘッド。
  11. 前記上部シリコン基板と前記下部シリコン基板とを含んだ組み立て後のプローブハウジング全面にDLC(Diamond Like Carbon)コーティングを施すことを特徴とする請求項1に記載のバーチカルプローブヘッド。
  12. 前記プローブ針が横断面矩形状に形成され、このプローブ針を、前記プローブ先端およびその周囲を除いて電気的に絶縁された状態で、2つの前記プローブ針の前記屈曲部を互いに重ね合わせて一体的に並設して、前記重ね合わされた2つのプローブ針の前記プローブ後端の各々が前記インターポーザの各々の接続端子と接触することを特徴とする請求項1に記載のバーチカルプローブヘッド。
  13. 前記プローブ針が横断面矩形状に形成され、このプローブ針を、複数枚を重ね合わせ、前記重ね合わされた複数のプローブ針の前記プローブ後端の各々が前記インターポーザの1つの接続端子に同時に接触することを特徴とする請求項1に記載のバーチカルプローブヘッド。
  14. 前記プローブ針が横断面矩形状に形成され、前記プローブ針を、このプローブ針の少なくとも2か所に絶縁スペーサを介して複数枚を重ね合わせたことを特徴とする請求項1に記載のバーチカルプローブヘッド。
  15. 前記プローブ針は、2つ以上の複数のプローブ針で構成され、この複数のプローブ針の互いに隣接する前記プローブ後端には、前記屈曲方向に互いに位置をずらして設けられた突起状の導電端子を備えることを特徴とする請求項12〜請求項14のいずれか1つに記載のバーチカルプローブヘッド。
  16. 前記プローブ針のうち隣接する2つのプローブ針の前記2つのプローブ先端は、互いに絶縁膜の厚さで隔たって、前記プローブ針を重ね合わせた側に対面した稜を形成するように傾斜した形状であることを特徴とする請求項12〜請求項14のいずれか1つに記載のバーチカルプローブヘッド。
  17. 前記プローブ上部は、前記プローブ先端を含んで垂直に延びた前記プローブ針の垂直軸芯に向かって延出した形状に形成され、前記延出して形成された長さは前記プローブ針の自然長における屈曲方向の投影長さに形成され、さらに前記第1の開口に隙間を有して摺動可能に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のバーチカルプローブヘッド。
  18. 請求項1に記載の前記プローブ針の製造方法は、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)技術による製造方法であることを特徴とする請求項1に記載のバーチカルプローブヘッドの製造方法。
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