JP2012091219A - 圧延機および圧延方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】一対のワークロールのロールクラウンが4次以上の高次関数で規定されるS字形状であると共に、該上下一対のワークロールの軸方向への移動量が0である時のロールギャップ形状が、ロール端部においてロールギャップが最大かつ該ギャップの変化率(勾配)がほぼ0となるようにロールクラウンを形成する。
【選択図】図2
Description
図1において、符号Bはロールバレル長を、δはワークロールの軸方向での移動量(シフト量)、Aは被圧延材を、Wは被圧延材の幅を、CLは圧延中心(ミル中心)を、それぞれ示している。
このようなロールは、ロール1、2を互いにロール軸方向に逆向きに移動すると、図1中符号Aで示す被圧延材の位置でのロールギャップの形状が変化するように上下で互いに補完し合うロールクラウンを有する。
このように、ロールクラウンが高次関数で表されるワークロールを配置して組み込まれた圧延機では、シフト量δに対応して2次曲線等の偶関数で表される左右対称な凸形の等価イニシャルロールクラウンから凹形の等価イニシャルロールクラウンにまで変更可能である。
なお、図1や図2、後述する図3では、ロールクラウン(ロールバレル形状)や被圧延材の板クラウンは、その特徴を強調するために、ロール半径の変化や板厚の変化を誇張して描いている。
[1]軸方向位置において上下で互いに補完し合うS字形状のロールクラウンを有し、
互いに逆向きに軸方向に移動させてロールギャップの修正を行うことができる一
対のワークロールを備える4重式圧延機であって、該一対のワークロールのロー
ルクラウンが4次以上の高次関数で規定されるS字形状であると共に、該上下一
対のワークロールの軸方向への移動量が0である時のロールギャップ形状が、ロ
ール端部においてロールギャップが最大かつ該ギャップの変化率(勾配)がほぼ
0となるようにロールクラウンが形成されていることを特徴とする4重式圧延機。
[2]前記ロールクラウンが4次の関数式で与えられ、2次の係数C2と4次の係数
C4とが
C4=−(C2/2)
の関係にあることを特徴とする、[1]に記載の4重式圧延機。
[3]前記ロールクラウンが6次の関数式で与えられ、2次の係数C2、4次の係数C4
および6次の係数C6が
C4=−C2 、
C6=(C2/3)
の関係にあることを特徴とする、[1]に記載の4重式圧延機。
[4]複数のスタンドからなるタンデム式圧延機において、少なくとも1スタンド以上
の圧延機に、請求項1〜3のいずれかに記載の4重式圧延機を配備したことを特
徴とするタンデム式圧延機。
[5]複数のスタンドからなるタンデム式圧延機において、被圧延材の進行方向に対し
て、上流側の少なくとも1スタンド以上の圧延機に、[1]〜[3]のいずれか
に記載の4重式圧延機を配備したことを特徴とするタンデム式圧延機。
[6][1]〜[3]のいずれかに記載の4重式圧延機により被圧延材を圧延する圧延
方法。
[7][4]または[5]に記載のタンデム式圧延機により被圧延材を圧延する圧延方
法。
まず、図3に示すような座標系で、高次関数ワークロールのロールクラウン(ロールバレルの外形カーブ)rが式(1)のような3次関数である場合を考える。
ただし、xはワークロール胴長の半幅で除した無次元化座標であり、胴長端部で±1の値をとる。
なお、図2からも分かるように、上ワークロール1と下ワークロールのロールクラウンは点対称、すなわちr(−x)=−r(x)になっているので、r2の奇数次元の項には−(マイナス)符号がついている。
図4から分かるように、シフト量0の時においては300μm凸カーブと等価のロールで圧延することとなり、広幅材圧延時においてはロールのたわみも小さくなることから逆クラウンや腹伸びが発生しやすくなるという問題があったことは前述のとおりである。
これらの係数は、当然低次の方がロール中央部に及ぼす影響が大きいため、2次の係数は元々狭幅材圧延において所望されるクラウン制御能力範囲から決定した値のままとすべきであり、それより高次の4次あるいは6次係数のみをロール端部での変化率(勾配)が0となるように定めればよい。
すなわち、式(12)が0となる条件をξについて解くと、
なお、奇数次の係数C1、C3、C5については、式(11)から分かるように、シフト量0の時はロールギャップ形状に関与しないため説明を省略したが、特許文献3などに記載されている従来技術にしたがって、これらの係数を決めればよい。
2次の係数C2、4次の係数C4および6次の係数C6とが
また、本発明において、ロール端部におけるロールギャップの変化率を「ほぼ0」と限定しているが、0あるいは実質的に0に近い値をも含むものとして、このように限定されている。
なお、本発明は以下の実施例に限られるものではなく、被圧延材として鋼以外の金属材料に、また圧延機としては単スタンドからなる圧延機にも適用できることはいうまでもない。
ロール胴長はワークロール、バックアップロールともに2400mmであり、ワークロールシフト可能量は±120mmである。
高次関数からなるロールバレル形状を有するワークロールをクラウン制御能力を必要とする前段のスタンドF1〜F3に適用した。表1に示すようにF1、F2には前記説明と同様に最大等価イニシャルロールクラウン量Crmaxを1000μm、最小等価イニシャルロールクラウン量Crminを−400μmとなるロールクラウンが設定され、F3には最大等価イニシャルロールクラウン量Crmaxを600μm、最小等価イニシャルロールクラウン量Crminを−200μmとなるロールクラウンが設定されている。また、後段のスタンドのF4〜F7は、S字状ではない通常のワークロールを備えた4重式圧延機であり、ワークロールベンディングのみの制御となっている。
ワークロールシフト量は、表2に示すように製品1(1200mm幅)についてはほぼ制御能力最大であり、製品2(2150mm幅)については、被圧延材の幅寸法が胴長長さに近く、ワークロールをシフトする余裕がなく、シフト量を0mmとした。
図7から分かるように、製品1(1200mm幅)については問題なく良好な板厚プロフィル(板クラウン)を得ることができたが、製品2(2150mm幅)ついては約100μmの逆クラウンとなった。また、通板も不安定であり、F2、F3で腹伸び形状となるとともに、蛇行に起因してウェッジ(幅方向中央部の板厚に対する幅方向の両端部側に存在する板厚差)が発生した。
図8から分かるように、1200mm幅の製品については比較例とほぼ同じ良好なクラウンを得ることができるとともに、2150mm幅の製品についてはわずかな逆クラウンは残ったものの、板クラウンは比較例に比べて著しい改善が得られ、スタンド間の形状不良や蛇行などの圧延不安定現象はなく、通板も良好であった。
2:下ワークロール
3:上ワークロールのロールクラウン
4:下ワークロールのロールクラウン
5:上バックアップロール
6:下バックアップロール
Claims (7)
- 軸方向位置において上下で互いに補完し合うS字形状のロールクラウンを有し、互いに逆向きに軸方向に移動させてロールギャップの修正を行うことができる一対のワークロールを備える4重式圧延機であって、該一対のワークロールのロールクラウンが4次以上の高次関数で規定されるS字形状であると共に、該上下一対のワークロールの軸方向への移動量が0である時のロールギャップ形状が、ロール端部においてロールギャップが最大かつ該ギャップの変化率(勾配)がほぼ0となるようにロールクラウンが形成されていることを特徴とする4重式圧延機。
- 前記ロールクラウンが4次の関数式で与えられ、2次の係数C2と4次の係数C4とが
C4=−(C2/2)
の関係にあることを特徴とする、請求項1に記載の4重式圧延機。 - 前記ロールクラウンが6次の関数式で与えられ、2次の係数C2、4次の係数C4および6次の係数C6が
C4=−C2 、
C6=(C2/3)
の関係にあることを特徴とする、請求項1に記載の4重式圧延機。 - 複数のスタンドからなるタンデム式圧延機において、少なくとも1スタンド以上の圧延機に、請求項1〜3のいずれか一項に記載の4重式圧延機を配備したことを特徴とするタンデム式圧延機。
- 複数のスタンドからなるタンデム式圧延機において、被圧延材の進行方向に対して、上流側の少なくとも1スタンド以上の圧延機に、請求項1〜3のいずれか一項に記載の4重式圧延機を配備したことを特徴とするタンデム式圧延機。
- 請求項1〜3のいずれか一項に記載の4重式圧延機により被圧延材を圧延する圧延方
法。 - 請求項4または5に記載のタンデム式圧延機により被圧延材を圧延する圧延方法。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2010
- 2010-10-28 JP JP2010242723A patent/JP5625749B2/ja active Active
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