JP2014061528A - 連続圧延設備 - Google Patents

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Abstract

【課題】ボディクラウン制御とエッジドロップクラウン制御とを共に良好に行うことができるようにした、連続圧延設備を提供する。
【解決手段】圧延機を複数段に配置して板材2を連続して圧延する連続圧延設備1である。複数段に配置された圧延機のうちの前段側に、板材2のボディクラウン部を制御する第1のロールシフト式圧延機10が配置され、後段側に、板材2のエッジドロップクラウン部を制御する第2のロールシフト式圧延機20が配置されている。第2のロールシフト式圧延機20は、ロール軸方向にロール径が変化するとともにロール径の増減方向が逆転する変曲点をロール軸方向の端部領域に形成した上ロール21aと下ロール21bとを備え、かつ、これら上ロール21aと下ロール21bとが点対称で互いに補完形状にあるロールカーブを有するシフトロール21を備えて構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、連続圧延設備に関する。
従来、連続圧延設備として、複数段に配置された圧延機を備え、該圧延機に帯板を通すことで帯板を連続的に圧延し、薄くする設備が知られている。このような設備では、帯板の幅方向の板厚分布、すなわち帯板の幅方向中央部のボディクラウン(板クラウン)、もしくは帯板の幅方向端部のエッジドロップクラウンを所望の分布形状にすることが要望されている。なお、ボディクラウンの値は、後述する図2において、幅方向位置が0での板厚Δから、幅方向位置がW1での板厚W1を差し引いた値である。また、エッジドロップクラウンの値は、図2において、前記板厚W1から×印で示す板厚を差し引いた値である。
このような要望に応える技術として、特許文献1の技術が知られている。この特許文献1の技術では、連続圧延設備の上流側にロールシフト式圧延機を配置し、板クラウン制御(ボディクラウン制御)もしくはエッジドロップ制御(エッジドロップクラウン制御)を行っている。また、下流側にはロールシフト式圧延機を配置し、ロールをサイクルシフトすることにより、ロールの摩耗分散やヒートクラウン制御を行っている。これにより、この特許文献1の技術では、板幅スケジュールフリーと幅方向の板厚み分布の制御(板クラウン制御及びエッジドロップ制御)を行っている。
また、この特許文献1では、エッジドロップ制御を行う圧延機として、特許文献1の第2図に示される片テーパ式ロールシフト圧延機を用いるとしている。さらに、板クラウン制御を行う圧延機として、特許文献1の第1図に示されるロールシフト式、あるいは第3図に示されるS字形のロールをシフトする方式を採用するとしている。
特許第2616917号公報
熱間圧延材の幅方向のクラウン比率遺伝特性を活用したクラウン制御の検討 「塑性と加工(日本塑性加工学会誌)」 第38巻 第433号(1997-2)p.165-170
ところで、板クラウンは帯板の幅方向中央部であるボディクラウン部と、帯板の幅方向端部であるエッジドロップクラウン部とで特性が異なる。
非特許文献1によれば、その第5図(Fig.5)に示されるように最終製品から見ると、幅方向中央部であるボディクラウン部は前段スタンドの影響が大きく、幅方向端部であるエッジドロップクラウン部は後段スタンドの影響が大きいことが分かる。すなわち、ボディクラウン部の制御を行う圧延機とエッジドロップクラウン部の制御を行う圧延機とは、これらを同一グループ内に配置するとクラウン制御の効果が低くなる。
また、特許文献1においてエッジドロップクラウン制御を行う片テーパ式ロールシフト圧延機では、該圧延機のロール間を走行する帯板が横に蛇行すると、シフトロールのテーパ部での変形が増して帯板の蛇行がますます大きくなるという特性があり、エッジドロップ制御がし難いという問題がある。
また、帯板を圧延する際には、圧延によって出側エッジドロップクラウンを正の値で変化させたい(幅端に向かって薄くしたい)場合もあるが、片テーパ式ロールシフト圧延機では、幾何学的には帯板の板厚が幅端に向かって厚くなるため、エッジドロップクラウンを正の値で変化させるのが困難である。
本発明は前記事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、ボディクラウン制御とエッジドロップクラウン制御とを共に良好に行うことができるようにした、連続圧延設備を提供することにある。
本発明の連続圧延設備は、圧延機を複数段に配置して板材を連続して圧延する連続圧延設備において、
前記複数段に配置された圧延機のうちの前段側に、前記板材のボディクラウン部を制御する第1のロールシフト式圧延機が配置され、後段側に、前記板材のエッジドロップクラウン部を制御する第2のロールシフト式圧延機が配置され、
前記第2のロールシフト式圧延機は、ロール軸方向にロール径が変化するとともに該ロール径の増減方向が逆転する変曲点をロール軸方向の端部領域に形成した上ロールと下ロールとを備え、かつ、これら上ロールと下ロールとが点対称で互いに補完形状にあるロールカーブを有するシフトロールを備えて構成されていることを特徴とする。
また、前記連続圧延設備において、前記第1のロールシフト式圧延機は、ロール軸方向にロール径が変化するとともに該ロール径の増減方向が逆転する変曲点をロール軸方向の中心よりそれぞれの外側に2箇所ずつ形成した上ロールと下ロールとを備え、かつ、これら上ロールと下ロールとが点対称で互いに補完形状にあるロールカーブを有するシフトロールを備えて構成されていることが好ましい。
また、前記連続圧延設備においては、前記第2のロールシフト式圧延機のさらに後段側に、オシレーションロールシフトを行う第3のロールシフト式圧延機が配置されていることが好ましい。
本発明の連続圧延設備によれば、複数段に配置された圧延機のうちの前段側に、板材のボディクラウン部を制御する第1のロールシフト式圧延機を配置し、後段側に、板材のエッジドロップクラウン部を制御する第2のロールシフト式圧延機を配置したので、非特許文献1に示されるようにボディクラウン部の制御をより影響が大きい前段側で行い、かつ、エッジドロップクラウン部の制御をより影響が大きい後段側で行うことにより、ボディクラウン部の制御、エッジドロップクラウン部の制御を共に良好に行うことができる。
また、前段側でボディクラウン部を制御し、後段側でエッジドロップクラウン部を制御するようにしたので、前段側でのボディクラウン制御では帯板の幅方向中央部のボディクラウンは改善されるものの、エッジドロップクラウンはほとんど制御することができず、帯板の幅方向端部にはエッジドロップクラウンがある程度付いてしまう。その結果、後段側でのエッジドロップ制御の際には、ある程度のエッジドロップクラウンが入側板に付いた状態で、エッジドロップ制御が開始される。
しかし、本発明では、第2のロールシフト式圧延機として、片テーパ式ロールシフト圧延機ではなく、ロール軸方向にロール径が変化するとともに該ロール径の増減方向が逆転する変曲点をロール軸方向の端部領域に形成した上ロールと下ロールとを備え、かつ、これら上ロールと下ロールとが点対称で互いに補完形状にあるロールカーブを有するシフトロールを備えたものを用いるので、既に付いているエッジドロップクラウンに対しても、そのエッジドロップ制御を良好に行うことができる。
本発明に係る連続圧延設備の一実施形態の概略構成を示す側断面図である。 ボディクラウン部、エッジドロップクラウン部の説明図である。 第1のロールシフト式圧延機のシフトロールを模式的に示す正面図である。 第2のロールシフト式圧延機のシフトロールを模式的に示す正面図である。 (a)、(b)は第3のロールシフト式圧延機のシフトロールを模式的に示す正面図である。
以下、図面を参照して本発明の連続圧延設備を詳しく説明する。なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするため、各部材の縮尺を適宜変更している。
図1は、本発明に係る連続圧延設備の一実施形態の概略構成を示す側断面図であり、図1中符号1は連続圧延設備である。
この連続圧延設備1は、圧延機を複数段に配置してなる圧延機列F1〜F6のスタンドタンデムであり、帯板(板材)2を図1中左側から右側に連続して走行させ、圧延するものである。そして、この6スタンドタンデムのうち前段側、すなわち圧延機列F1〜F3には、帯板2のボディクラウン部を制御する第1のロールシフト式圧延機10が配置され、後段側、すなわち圧延機列F4、F5には、帯板2のエッジドロップクラウン部を制御する第2のロールシフト式圧延機20が配置されている。
また、本実施形態では、前記第2のロールシフト式圧延機20のさらに後段側、すなわち圧延機列F6に、オシレーションロールシフトを行う第3のロールシフト式圧延機30が配置されている。
さらに、圧延機列F1〜F6の下流側には、圧延後の帯板2の幅方向の板厚分布を検出する板厚分布検出装置40が配置されている。
板厚分布検出装置40は、圧延機列F1〜F6を出た帯板2の板厚分布を検出して検出結果を制御装置50に出力する。
制御装置50は、板厚分布検出装置40から送られてきた検出結果と、予め設定され入力された所望値(設定値)とのずれを算出し、算出した結果に基づき、各スタンドの圧延機に制御信号としてそれぞれシフト設定値をフィードバックし、帯板2の板厚分布が所望値(設定値)になるように制御する。
ここで、帯板(板材)のボディクラウン部、エッジドロップクラウン部とは、図2に示すように、幅方向における板厚分布の領域である。すなわち、薄板クラウンについては、図2に示すように、幅端から幅端W1までの間の領域をエッジドロップクラウン部(エッジドロップクラウン領域)と云い、一方の側の幅端W1から他方の側の幅端W1までの間の領域をボディクラウン部(ボディクラウン領域)と云う。ここで、W1、W2は研究者等によって任意に設定される長さであり、例えばW1としては、100mmが採用されたり、125mmや75mmが採用される。W2としては、25mmや、その他の長さが採用される。なお、W2は、代表エッジドロップ領域クラウンの算出に用いられる値である。
圧延機列F1〜F3を構成する第1のロールシフト式圧延機10は、図1に示すように、上下に配置された上ロール11a及び下ロール11bからなるシフトロール11と、上ロール11a、下ロール11bをその上方、あるいは下方から支持する控ロール12、12とを備えて構成されている。
上ロール11a、下ロール11bは、これらの間に帯板2を通して圧延する作業ロールである。第1のロールシフト式圧延機10には、これら上ロール11a、下ロール11bを、図3に示すように互いに反対方向の軸方向(ロール軸P方向)にシフトさせる、ロールシフト装置13が備えられている。
また、上ロール11a、下ロール11bは、ロール径が変化するとともに、該ロール径の増減方向が逆転する変曲点を、ロール軸P方向の中心よりそれぞれの外側に2箇所ずつ形成している。そして、シフトロール11は、それぞれのロールカーブが、上ロール11aと下ロール11bとで点対称となり、かつ、互いに補完形状となるように配置されて構成されている。
すなわち、上ロール11a、下ロール11bのロールカーブは、いずれも第1領域14aから第5領域14eまでの五つの領域を有して形成されている。第1領域14aは、ロールの軸方向中心部においてロール径が軸方向の一方から他方に向かって変化している。第2領域14bは、第1領域14aの外側にあり、ロール径の変化方向(増減方向)が逆転している。したがって、第1の変曲点H1を形成している。第3領域14cは、第2領域14bの外側にあってロール径が第1領域14aのロール径の変化方向と反対の方向に変化している。第4領域14dは、第3領域14cの外側にあってロール径の変化方向(増減方向)が逆転している。したがって、第2の変曲点H2を形成している。第5領域14eは、第4領域14dの外側にあってロール径が第3領域14cのロール径の変化方向と反対の方向に変化している。
なお、上ロール11aと下ロール11bとは互いに補完形状となるように配置されている、としているが、この補完形状とは、図3に示したように互いの凹凸形状が噛み合った状態を云う。このように凹凸形状が噛み合った状態で上ロール11aと下ロール11bとが配置されることにより、基本位置(初期位置)では上ロール11aと下ロール11bとの間が、ロール軸P方向において均一な隙間を形成するようになっている。
上ロール11a、下ロール11bのロールカーブ形状として、ロール軸P方向の中心よりそれぞれの外側に2箇所ずつ変曲点H1、H2を形成し、これによって上ロール11a、下ロール11bを起伏の多い形状にしているので、この第1のロールシフト式圧延機10では、ロール軸P方向の中心側にて変形が集中するようになっている。したがって、板クラウンの制御効果を、ボディクラウン部でより大きくすることができる。特に、変曲点H1、H2をよりロール軸P方向の中心側(内側)に形成すれば、板クラウンの制御効果を、ボディクラウン部でさらに大きくすることができる。
すなわち、特許文献1の第1図に示されたシフトロールや第3図に示されたシフトロールでは、板材の中心部(センター部)のみを狙う制御としては、ロールカーブが緩やかなため、制御能力が不十分である。これに対し、本実施形態のシフトロール11は、前記したようにロール軸P方向の中心側にてロールカーブがより変化しているので、ボディクラウン部の制御能力が大きくなっている。
また、ロールシフトそのものによる形状変位と、ロール撓みによる変位とを合成した結果をなだらかな変位とし、しかもロールシフトによるクラウンの変化を大きくすることができるようになっている。
よって、このようなロールカーブを有することにより、シフトロール11はロールシフトによるクラウン変化能力が大きくなっており、ボディクラウン制御をより良好に行うことができる。
図1に示すように圧延機列F4、F5を構成する第2のロールシフト式圧延機20は、上下に配置された上ロール21a及び下ロール21aからなるシフトロール21と、上ロール21a、下ロール21bをその上方、あるいは下方から支持する控ロール22、22とを備えて構成されている。
上ロール21a、下ロール21bは、これらの間に帯板2を通して圧延する作業ロールである。第2のロールシフト式圧延機20には、これら上ロール21a、下ロール21bを、図4に示すように互いに反対方向の軸方向(ロール軸P方向)にシフトさせる、ロールシフト装置23が備えられている。
また、上ロール21a、下ロール21bは、ロール径が変化するとともに、該ロール径の増減方向が逆転する変曲点を、ロール軸P方向の端部領域に形成している。そして、シフトロール21は、それぞれのロールカーブが、上ロール21aと下ロール21bとで点対称となり、かつ、互いに補完形状となるように配置されて構成されている。なお、ここで云う補完形状も、図3に示した第1のロールシフト式圧延機10の場合と同様に、互いの凹凸形状が噛み合った状態を云う。
図4に示すように上ロール21a、下ロール21bのロールカーブは、いずれも第1領域24aから第3領域24cまでの三つの領域を有して形成されている。第1の領域24aは、ロールの軸方向中心部においてロール径が軸方向の一方から他方に向かって変化している。第2領域24bは、第1領域24aの外側にあり、ロール径の変化方向(増減方向)が逆転している。したがって、変曲点Hを形成している。第3領域24cは、第2領域24bの外側にあってロール径が第1領域14aのロール径の変化方向と反対の方向に変化している。
ここで、変曲点Hは各ロール21a、21bのロール軸P方向の端部領域に形成されている。具体的には、この変曲点Hの近傍が、主にエッジドロップクラウンの制御をなす箇所となるため、変曲点Hは各ロール21a、21bの端縁から例えば100mm以下の位置に形成される。
このように上ロール21a、下ロール21bのロールカーブ形状として、ロール軸P方向の端部領域に変曲点Hを形成しているので、この第2のロールシフト式圧延機20は、片テーパ式ロールシフト圧延機のように帯板2が一旦蛇行するとこの蛇行がますます大きくなるといったことがなく、蛇行を起こしにくいものとなっている。また、エッジドロップをプラスにもマイナスにも調整できるので、エッジドロップクラウン部の制御能力が大きくなっている。
すなわち、本実施形態では、前段側で第1のロールシフト式圧延機10によってボディクラウン部を制御し、後段側で第2のロールシフト式圧延機20によってエッジドロップクラウン部を制御するようにしている。したがって、前段側の第1のロールシフト式圧延機10によるボディクラウン制御によって帯板2の幅方向中央部のボディクラウンは改善されるものの、第1のロールシフト式圧延機10ではエッジドロップクラウンはほとんど制御することができず、そのため、帯板2の幅方向端部にはエッジドロップクラウンがある程度付いてしまう。その結果、後段側の第2のロールシフト式圧延機20によってエッジドロップ制御を行う際には、入側板にある程度のエッジドロップクラウンが付いた状態となっている。すなわち、第2のロールシフト式圧延機20では、エッジドロップクラウンが付いた状態の帯板2に対して、エッジドロップ制御を開始する。
圧延時には、板平坦度維持のため、入側、出側での板比率クラウンを大きく変化させないことが望ましいとされている。したがって、入側に付いているエッジドロップをいきなりゼロにすることは平坦度維持の点から好ましくなく、エッジドロップ制御プロセスでは、徐々にエッジドロップを小さくしていくことが必要である。よって、エッジドロップ領域(エッジドロップクラウン部)に対応するロールの形状は、エッジドロップを、プラスにもマイナスにも変化させることができる形状が望ましい。
ところが、特許文献1に示された片テーパ式ロールシフト圧延機のような片テーパロールシフト方式の制御では、幾何学的には帯板2の板厚が幅端に向かって厚くなるため、エッジドロップクラウンを正の値で変化させるのが困難である。
これに対し、本実施形態の第2のロールシフト式圧延機20では、ロール軸方向にロール径が変化するとともに該ロール径の増減方向が逆転する変曲点Hをロール軸方向の端部領域に形成した上ロール21aと下ロール21bとを備え、かつ、これら上ロール21aと下ロール21bとが点対称で互いに補完形状にあるロールカーブを有するシフトロール21を備えているので、前記したようにエッジドロップをプラスにもマイナスにもすることができる。
したがって、上流のボディクラウン制御で形成されたエッジドロップを制御するためには、本実施形態の第2のロールシフト式圧延機20でエッジドロップクラウン制御を行うことが特に有効となる。
また、この第2のロールシフト式圧延機20では、片テーパ式ロールシフト圧延機のような帯板2の蛇行の問題もほとんど無く、したがってエッジドロップクラウン制御を良好に行うことができる。
圧延機列F6を構成する第3のロールシフト式圧延機30は、図1に示すように、上下に配置された上ロール31a及び下ロール31aからなるシフトロール31と、上ロール31a、下ロール31bをその上方、あるいは下方から支持する控ロール32、32とを備えて構成されている。
上ロール31a、下ロール31bは、これらの間に帯板2を通して圧延する作業ロールである。第3のロールシフト式圧延機30には、これら上ロール31a、下ロール31bを、図5(a)、(b)に示すように互いに反対方向の軸方向(ロール軸P方向)にシフトさせる、ロールシフト装置33が備えられており、これによってオシレーションロールシフトが行われるようになっている。
すなわち、このようなロールシフト装置33によって上ロール31a、下ロール31bは、図5(a)に示すように上ロール31aと下ロール31bとがほぼ全面で対向する状態と、図5(b)に示すように上ロール31aの一方の端部側と下ロール31bの他方の端部側とが逆方向にずれる状態とをサイクルシフトするようになっている。
これにより、第3のロールシフト式圧延機30では、ロールの摩耗分散やヒートクラウン制御を行うことができる。
このような構成からなる連続圧延設備1によって帯板2を連続圧延するには、まず、帯板2を圧延機列F1〜F6の一段目の圧延機F1(10)に通し、以下、順番に六段目の圧延機F6(30)まで通す。そして、圧延機列F1〜F6を通した後、圧延機列F1〜F6の下流側に配置した板厚分布検出装置40によって圧延後の帯板2の幅方向の板厚分布を検出する。
このように圧延機列F1〜F6を順番に通すことで、特に前段側の圧延機列F1〜F3では圧延機として第1のロールシフト式圧延機10を用いているので、これら第1のロールシフト式圧延機10によってボディクラウン制御をより良好に行うことができる。また、後段側の圧延機列F4、F5では圧延機として第2のロールシフト式圧延機20を用いているので、これら第2のロールシフト式圧延機20によってエッジドロップクラウン制御をより良好に行うことができる。さらに、第2のロールシフト式圧延機20の後段側の圧延機列F6では圧延機として第3のロールシフト式圧延機30を用いているので、ロールの摩耗分散やヒートクラウン制御を行うことができる。
また、板厚分布検出装置40によって圧延機列F1〜F6を出た帯板2の板厚分布の検出結果を制御装置50に出力し、制御装置50によって各スタンドの圧延機にそれぞれシフト設定値をフィードバックするので、各圧延機でそれぞれシフト設定値に基づいてロールシフト量を調整することにより、帯板2の板厚分布を所望値(設定値)になるように制御することができる。
このように、本実施形態の連続圧延設備1によれば、ボディクラウン部の制御をより影響が大きい前段側で行い、エッジドロップクラウン部の制御をより影響が大きい後段側で行うようにしたので、ボディクラウン部の制御、エッジドロップクラウン部の制御を共に良好に行うことができる。
また、エッジドロップクラウン部の制御を行う第2のロールシフト式圧延機20として、片テーパ式ロールシフト圧延機ではなく、変曲点Hをロール軸方向の端部領域に形成した上ロール21aと下ロール21bとを備えるシフトロール21を備えたものを用いるので、既に付いているエッジドロップクラウンに対しても、そのエッジドロップ制御を良好に行うことができる。
また、ボディクラウン部の制御を行う第1のロールシフト式圧延機10として、ロール軸P方向の中心よりそれぞれの外側に2箇所ずつ変曲点H1、H2を形成し、これによって上ロール11a、下ロール11bを起伏の多い形状にしたシフトロール11を備えたものを用いるので、上ロール11a、下ロール11bがロール軸P方向の中心側にて変形が集中していることにより、板クラウンの制御効果を、ボディクラウン部でより大きくすることができる。
また、第2のロールシフト式圧延機20のさらに後段側に、オシレーションロールシフトを行う第3のロールシフト式圧延機30を配置しているので、この第3のロールシフト式圧延機30によってロールの摩耗分散やヒートクラウン制御を行うことができる。
なお、本発明は前記実施形態に限定されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
例えば、前記実施形態では第2のロールシフト式圧延機20のさらに後段側に、オシレーションロールシフトを行う第3のロールシフト式圧延機30を配置したが、近年では硬いハイスロールが使われることもあり、オシレーションロールシフトを行わない場合も多いため、圧延機列F6の圧延機として、第3のロールシフト式圧延機30に代えてエッジドロップクラウン部を制御する第2のロールシフト式圧延機20を配置してもよい。
また、その場合には、圧延機列F4の圧延機として、第2のロールシフト式圧延機20に代えてボディクラウン部を制御する第1のロールシフト式圧延機10を配置し、用いることもできる。
また、このように本発明の連続圧延設備では、圧延機列F6の圧延機として第3のロールシフト式圧延機30を用いる場合と、第2のロールシフト式圧延機20を用いる場合があるため、この圧延機列F6の圧延機として、第3のロールシフト式圧延機30用のシフトロール31と第2のロールシフト式圧延機20用のシフトロール21との間で互換性のある圧延機を用いるのが好ましい。
同様に、圧延機列F4の圧延機としても、第2のロールシフト式圧延機20用のシフトロール21と第1のロールシフト式圧延機10用のシフトロール11との間で互換性のある圧延機を用いるのが好ましい。
また、一般に非シフトの圧延機では、ロールの全体たわみを補償する目的で、ロールに中心対称の放物型のロールクラウン形状を付与しているが、本発明に係るロールシフト式圧延機のシフトロール形状も、このたわみ補償のロールカーブを加算した形状としてもよい。
また、前記実施形態では、本発明の連続圧延設備を6スタンドタンデムである設備について適用した場合について説明したが、本発明はこれに限定されることなく、例えば7スタンドタンデムである設備についても適用可能である。
1…連続圧延設備、2…帯板(板材)、10…第1のロールシフト式圧延機、11…シフトロール、11a…上ロール、11b…下ロール、20…第2のロールシフト式圧延機、21…シフトロール、21a…上ロール、21b…下ロール、30…第3のロールシフト式圧延機、31…シフトロール、31a…上ロール、31b…下ロール、40…板厚分布検出装置、50…制御装置、P…ロール軸、H1、H2、H…変曲点

Claims (3)

  1. 圧延機を複数段に配置して板材を連続して圧延する連続圧延設備において、
    前記複数段に配置された圧延機のうちの前段側に、前記板材のボディクラウン部を制御する第1のロールシフト式圧延機が配置され、後段側に、前記板材のエッジドロップクラウン部を制御する第2のロールシフト式圧延機が配置され、
    前記第2のロールシフト式圧延機は、ロール軸方向にロール径が変化するとともに該ロール径の増減方向が逆転する変曲点をロール軸方向の端部領域に形成した上ロールと下ロールとを備え、かつ、これら上ロールと下ロールとが点対称で互いに補完形状にあるロールカーブを有するシフトロールを備えて構成されていることを特徴とする連続圧延設備。
  2. 前記第1のロールシフト式圧延機は、ロール軸方向にロール径が変化するとともに該ロール径の増減方向が逆転する変曲点をロール軸方向の中心よりそれぞれの外側に2箇所ずつ形成した上ロールと下ロールとを備え、かつ、これら上ロールと下ロールとが点対称で互いに補完形状にあるロールカーブを有するシフトロールを備えて構成されていることを特徴とする請求項1記載の連続圧延設備。
  3. 前記第2のロールシフト式圧延機のさらに後段側に、オシレーションロールシフトを行う第3のロールシフト式圧延機が配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の連続圧延設備。
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