JP6056718B2 - 金属帯の圧延方法 - Google Patents
金属帯の圧延方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6056718B2 JP6056718B2 JP2013187901A JP2013187901A JP6056718B2 JP 6056718 B2 JP6056718 B2 JP 6056718B2 JP 2013187901 A JP2013187901 A JP 2013187901A JP 2013187901 A JP2013187901 A JP 2013187901A JP 6056718 B2 JP6056718 B2 JP 6056718B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rolled
- rolling
- roll
- work roll
- evaluation
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
- 238000005096 rolling process Methods 0.000 title claims description 77
- 238000000034 method Methods 0.000 title claims description 26
- 239000002184 metal Substances 0.000 title claims description 14
- 239000000463 material Substances 0.000 claims description 72
- 238000011156 evaluation Methods 0.000 claims description 51
- 238000004364 calculation method Methods 0.000 claims description 10
- 125000004122 cyclic group Chemical group 0.000 description 6
- 230000002159 abnormal effect Effects 0.000 description 5
- 238000005098 hot rolling Methods 0.000 description 5
- 238000005097 cold rolling Methods 0.000 description 2
- 230000000295 complement effect Effects 0.000 description 2
- 230000007547 defect Effects 0.000 description 2
- 238000009826 distribution Methods 0.000 description 2
- 238000003462 Bender reaction Methods 0.000 description 1
- 229910000831 Steel Inorganic materials 0.000 description 1
- 230000005856 abnormality Effects 0.000 description 1
- 238000005299 abrasion Methods 0.000 description 1
- 238000012888 cubic function Methods 0.000 description 1
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 1
- 230000013011 mating Effects 0.000 description 1
- 230000007246 mechanism Effects 0.000 description 1
- 239000010959 steel Substances 0.000 description 1
Landscapes
- Control Of Metal Rolling (AREA)
Description
この方法はシフトピッチやシフト量上限などの設備制約によって決まる固定のシフトパターンであるため、ある被圧延材とその次の被圧延材との板幅の差によっては板道端部分でのロール摩耗や熱膨張の影響により、板端部の厚みが過厚(エッジハイスポット)になったり、過薄(エッジドロップ)になったりするなどの板厚プロフィル異常となる場合がある。
また特許文献3では、ワークロールプロフィルの目標値と予測計算値から決まる評価関数を各被圧延材のシフト位置を仮定して計算し、評価関数が最小となるようなシフト位置を圧延サイクルで圧延予定の全被圧延材について決定する方法が提案されている。
特許文献2 特開平06−154823号公報
特許文献3 特開昭63−260615号公報
また、特許文献2や特許文献3に記載されている方法では、ワークロールプロフィルをロール胴長全体にわたり目標のプロフィルとすることを特徴としており、被圧延材のワークロール上での板道範囲を考慮してシフト位置を決定するものではない。つまり、シフト位置を決定する際に『ワークロールプロフィルのどの位置で被圧延材を圧延するのか』を考慮していないために、被圧延材の板幅やシフト位置によっては、エッジハイスポットやエッジドロップなどの幅方向板厚プロフィル異常が生じるという問題がある。
[1]金属帯の圧延ラインにて、圧延サイクルにおける圧延予定の全被圧延材を、ロールプロフィルが3次以上の関数で表されるカーブを有し、軸方向位置で上下で互いに補完し合う形状のイニシャルロールカーブで形成された上下一対のワークロールを備えた圧延機により、該ワークロールを互いに逆向きの軸方向にシフトさせて圧延する圧延方法において、圧延サイクルにおける圧延予定の全被圧延材について、ワークロールシフトピッチに上限を設け、可能なワークロールシフト位置の組合せを仮定して、これらの組合せの全てについて、組合せ毎に、被圧延材とワークロールの接触部分におけるロールギャップの予測計算値と目標値との差を、被圧延材板幅方向の1点以上の評価点について、式(1)
に基づいて、評価関数J1として求め、そして、1点以上の評価点すべてについて求めたJ1の値を式(2)に基づいて評価関数J2として求め、次いでJ2を当該圧延サイクルの全被圧延材について合計した値を評価関数J3として求めた後に、組合せ毎のJ3の値の中で最小となるときの組合せのワークロールシフト位置を、圧延サイクルにおける圧延予定の全被圧延材についてのワークロールシフト位置として決定して圧延することを特徴とする金属帯の圧延方法。
[2]前記の上下一対のワークロールを備えた圧延機がタンデム型圧延機の少なくとも1つ以上のスタンドに設けられていることを特徴とする[1]に記載の金属帯の圧延方法。
本発明においては、互いに逆向きの軸方向にシフト可能であって、ロールプロフィルが3次以上の関数で表されるカーブを有し、軸方向位置で上下で互いに補完し合う形状のイニシャルロールカーブで形成された上下一対のワークロールを備える圧延機を使用する。図3に、この圧延機の上下一対のワークロールのみを示した。
このワークロールは、図3から分かるように、ロールプロフィル(ロールバレル)が僅かにS字状をなしており、軸方向位置で上下で互いに補完し合う形状となっている。
本発明は、圧延サイクルにおける圧延予定の全被圧延材について、被圧延材とワークロールの接触部分(板道)におけるロールギャップ形状を、目標とするロールギャップ形状とするように全被圧延材に対するワークロールシフト位置を決定することを特徴とする。
また、図1では、材板幅方向の1点以上の評価点A、B、・・・、Fを明瞭に示すために、フラットなワークロールを示しているが、本発明では、すでに記載したように、図3に示すようなロールプロフィルが3次以上の関数で表されるカーブを有しているロールが使用される。
本発明においては、最初に、圧延サイクルにおける圧延予定の全被圧延材について可能なワークロールシフト位置の組合せを仮定する。例えば、圧延予定の全被圧延材がN本である場合、1本目の被圧延材のワークロールシフト位置がX1、2本目のそれがX2、・・・、N本目のそれがXNとすると、ワークロールシフト位置の組合せは(X1、X2、・・・、XN)となる。
そして、X1、X2、・・・、XNの各値は可能な範囲において変わりうるから、それに応じた組合せ(すなわち圧延サイクルにおける圧延予定の全被圧延材について可能なワークロールシフト位置の組合せ)が考えられる。
(ステップ1)
被圧延材の幅方向に1点以上の評価点A、B、C・・・を定め、各評価点について、ワークロールのロールギャップの予測値と目標値とから下記の式(1)に基づいて被圧延材1本について第1の評価関数J1を計算する。
上記評価点の最板端からの距離についても具体的な数値はあくまで一例であり、本発明は、ここでの例に一義的に限定するものではない。
評価点A、B、C・・・の全てについて下記の式(2)に基づいて式(1)の評価関数J1を合計して第2の評価関数J2を求める。
圧延サイクルにおける全被圧延材について、下記の式(3)に基づいて式(2)の評価関数を合計して第3の評価関数J3を求める。
圧延サイクルにおける全被圧延材についてのワークロールシフト位置の可能な組み合わせすべてについて求めたJ3、・・・J3の値同士を比較して、その中で最も小さい場合のワークロールシフト位置を、当該圧延サイクルの圧延サイクルの全被圧延材のワークロールシフト位置として決定する。
このようにして決定されたワークロールシフト位置に基づいて、当該圧延サイクルの圧延サイクルの全圧延材を圧延する。
先行の被圧延材とこれの後続する次の被圧延材に対するワークロールシフト位置の変更量(ワークロールシフトピッチ)に上限を設けたい場合は、上限の値を考慮してワークロールシフト位置の組合せを仮定すればよい。
以上のステップ1〜5を図2に示す。
ロールギャップの目標値は、図1に示すように、被圧延材上の駆動側(ドライブサイド)と被駆動側(ワークサイド)の各評価点、例えばA〜F点と接するワークロール箇所のワークロール半径の平均と、ワークロールの胴長中央のワークロール半径との差を下記の式(4)に基づいて計算し、上下ワークロールについて合計して求める。ワークロールプロフィルの胴長中央と左右両評価点A〜Fを放物線や楕円などの2次曲線で結ぶように設定するのが好ましい。
ワークロールの熱膨張およびワークロールの磨耗については、例えば、それぞれ式(5)および式(6)に基づいて予測計算することができる。
(実施例1)
ロールプロフィルが3次以上の関数で表されるカーブを有し、軸方向位置で上下で互いに補完し合う形状のイニシャルロールカーブで形成された上下一対のワークロールを備えた圧延機をF1−F7の7スタンドすべてに備えたタンデム型仕上げ圧延機を有する熱間圧延ラインにて本発明の検証を行った。圧延機の設備仕様を表2に示す。
評価点は被圧延材の板端から25mm、75mm、150mmの3点とし、ワークロールシフトピッチの上限は20mmとした。
ベンダー荷重は圧延開始時75トンと設定し、圧延中の荷重変動に応じて制御した。
圧延後の被圧延材の厚みプロフィルの評価は板幅が1本前の被圧延材よりも約150mm広がる62本目にて行った。また、従来技術との比較を行うため図4とほぼ同じ厚み構成、幅構成のサイクルにて、従来のサイクリックシフト法によりWRシフト位置を決定し圧延を行った。
前段のF1〜F3スタンドの3スタンドには通常の軸方向にシフトしないワークロールを備え、後段のF4〜F7スタンドには、ロールプロフィルが3次以上の関数で表されるカーブを有し、軸方向位置で上下で互いに補完し合う形状のイニシャルロールカーブで形成された上下一対のワークロールを備えた7スタンドのタンデム型仕上げ圧延機を有する熱間圧延ラインにて本発明の検証を行った。
圧延機の設備仕様を表3に示す。
ベンダー荷重は圧延開始時は75トンと設定し、圧延中の荷重変動に応じて制御した。
Claims (2)
- 金属帯の圧延ラインにて、圧延サイクルにおける圧延予定の全被圧延材を、ロールプロフィルが3次以上の関数で表されるカーブを有し、軸方向位置で上下で互いに補完し合う形状のイニシャルロールカーブで形成された上下一対のワークロールを備えた圧延機により、該ワークロールを互いに逆向きの軸方向にシフトさせて圧延する圧延方法において、圧延サイクルにおける圧延予定の全被圧延材について、
ワークロールシフトピッチに上限を設け、可能なワークロールシフト位置の組合せを仮定して、これらの組合せの全てについて、組合せ毎に、被圧延材とワークロールの接触部分におけるロールギャップの予測計算値と目標値との差を、被圧延材板幅方向の1点以上の評価点について、下記式(1)
に基づいて、評価関数J1として求め、そして、1点以上の評価点すべてについて求めたJ1の値を下記式(2)
に基づいて評価関数J2として求め、次いでJ2を当該圧延サイクルの全被圧延材について合計した値を評価関数J3として求めた後に、組合せ毎のJ3の値の中で最小となるときの組合せのワークロールシフト位置を、圧延サイクルにおける圧延予定の全被圧延材についてのワークロールシフト位置として決定して圧延することを特徴とする金属帯の圧延方法。 - 前記の上下一対のワークロールを備えた圧延機がタンデム型圧延機の少なくとも1つ以上のスタンドに設けられていることを特徴とする請求項1に記載の金属帯の圧延方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013187901A JP6056718B2 (ja) | 2013-09-11 | 2013-09-11 | 金属帯の圧延方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013187901A JP6056718B2 (ja) | 2013-09-11 | 2013-09-11 | 金属帯の圧延方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015054334A JP2015054334A (ja) | 2015-03-23 |
JP6056718B2 true JP6056718B2 (ja) | 2017-01-11 |
Family
ID=52819104
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013187901A Active JP6056718B2 (ja) | 2013-09-11 | 2013-09-11 | 金属帯の圧延方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6056718B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108971224A (zh) * | 2018-09-27 | 2018-12-11 | 武汉钢铁有限公司 | 一种花纹钢板及其生产方法 |
CN108971225A (zh) * | 2018-09-27 | 2018-12-11 | 武汉钢铁有限公司 | 一种耐候花纹钢板及其生产方法 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6645453B2 (ja) * | 2017-02-15 | 2020-02-14 | Jfeスチール株式会社 | 金属帯の圧延方法 |
CN114798756B (zh) * | 2022-04-13 | 2022-11-11 | 北京科技大学 | 一种消除板带局部高点的多机架工作辊窜辊方法 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07148512A (ja) * | 1993-11-26 | 1995-06-13 | Kobe Steel Ltd | 圧延方法 |
JP5862248B2 (ja) * | 2011-12-01 | 2016-02-16 | Jfeスチール株式会社 | 金属帯の圧延方法 |
-
2013
- 2013-09-11 JP JP2013187901A patent/JP6056718B2/ja active Active
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108971224A (zh) * | 2018-09-27 | 2018-12-11 | 武汉钢铁有限公司 | 一种花纹钢板及其生产方法 |
CN108971225A (zh) * | 2018-09-27 | 2018-12-11 | 武汉钢铁有限公司 | 一种耐候花纹钢板及其生产方法 |
CN108971225B (zh) * | 2018-09-27 | 2020-10-30 | 武汉钢铁有限公司 | 一种耐候花纹钢板的生产方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2015054334A (ja) | 2015-03-23 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5368702B2 (ja) | 圧延ストリップのプロフィル及び平坦性を調節するための凸形ロール | |
JP6056718B2 (ja) | 金属帯の圧延方法 | |
US8322178B2 (en) | Method for performing temper rolling on steel strip and method for manufacturing high tensile-strength cold rolled steel sheet | |
EP3205415B1 (en) | Method for producing metal plate with protruding ridge | |
JP4701762B2 (ja) | 熱延鋼板の圧延方法 | |
KR20140121413A (ko) | 부등변 부등후 산형강의 제조 장치 및 제조 방법 | |
JP5862248B2 (ja) | 金属帯の圧延方法 | |
JP5929328B2 (ja) | 金属帯の圧延方法 | |
JP5862247B2 (ja) | 金属帯の圧延方法 | |
JP5088002B2 (ja) | 鋼帯の圧延方法および高張力冷延鋼帯の製造方法 | |
JP4986463B2 (ja) | 冷間圧延における形状制御方法 | |
JP5924065B2 (ja) | 金属帯の圧延ラインにおけるワークロールシフト圧延方法 | |
JP6645453B2 (ja) | 金属帯の圧延方法 | |
JP4617929B2 (ja) | 熱延鋼板の圧延方法 | |
KR100216299B1 (ko) | 6단 압연기 | |
JP5361656B2 (ja) | 差厚板の製造方法 | |
US4910988A (en) | Method for rolling metal sheets | |
EP3444043A1 (en) | Rolling roll and rolling system comprising same | |
JP7098626B2 (ja) | 金属ストリップを圧延する方法及び装置 | |
CN103402662B (zh) | 导辊及其制造方法 | |
KR102393094B1 (ko) | 3롤 압연 시스템 | |
KR100657564B1 (ko) | 테이퍼 롤을 이용한 열연재의 에지 드롭 저감방법 | |
WO2015174075A1 (ja) | 金属帯の圧延方法 | |
JPH0620562B2 (ja) | 熱間圧延時の板クラウン制御方法 | |
JP6699628B2 (ja) | 金属帯の圧延方法および冷却設備の制御装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20150422 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20160318 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20160426 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20160615 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20161108 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20161121 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6056718 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |