JP2012090210A - 音声出力装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】スピーカ等に対する音声の無入力検出を柔軟に行い、専用の検出回路を抹消することによるコストダウンと汎用性の向上を実現する。
【解決手段】デジタル音声に基づいてアナログ音声をスピーカ200に出力するデジタルアンプ100において、デジタル音声のデジタル値を周期的に取得し、当該デジタル値をアナログ音声としてスピーカ200に出力した場合に無入力とならない数を比較器31で検出してカウンター32でカウントし、ポーリング期間tあたりのカウンター32のカウント値が所定数未満の場合にデジタルアンプ100のオートパワーダウン処理を制御部40が実行するようになっている。
【選択図】図2

Description

本発明は音声出力装置に関し、特にデジタル音声に基づいてアナログ音声を出力する音声出力装置に関する。
従来、音声の入出力を行う機器においては、入力された音声や出力する音声に基づいて、各種の処理を行っている。例えば、特許文献1には、音声のミュート状態に応じてミキサー回路を減勢する技術が開示されている。また、特許文献2には、マイク入力された音声をA/D変換して得たデジタルデータについてフレームエネルギーを計算し、フレームエネルギーがしきい値より大きければ有音、それ以外は無音と判定する技術が開示されている。また、特許文献3には、マイク入力された音声をA/D変換して得たデジタルデータについてフレームエネルギーを計算し、フレームエネルギーがしきい値より大きければ有音、それ以外は無音と判定する音声記録再生装置について開示されている。また、特許文献4には、デジタルオーディオデータのゼロクロスの頻度が所定の基準頻度(サンプリング周波数の1/2付近におけるゼロクロスの頻度に基づいて決定される)以上であるか否かを判別して補間処理を行う技術が開示されている。なお、特許文献2には、音声をデジタル伝送するI2S(Inter IC Sound)バスについて記載されている。
特開平11−73256号公報 特開2007−257701号公報 特開平7−168599号公報 WO2006/011265(特登4446072号公報)
ところで、従来、スピーカ等に対する音声の無入力は、音声をアナログ的に検出する専用の検出回路を設けることにより監視することが一般的であった。専用の検出回路は既定の閾値を利用して安定した無入力の検出が可能である一方、設計変更に対する柔軟性が低く、設計や部品のコストダウンの障害となっていた。また、ユーザビリティを向上させるフレキシブルな設計変更も困難であり、複数の製品間で部品や周辺回路の設計を汎用化することも容易ではなかった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、スピーカ等に対する音声の無入力検出の柔軟性の向上、無入力検出にかかる設計や部品のコストダウン、無入力検出にかかるユーザビリティの向上、無入力検出技術の汎用性向上、の少なくとも1つ以上を実現可能な音声出力装置の提供を目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の音声出力装置は、デジタル音声に基づいてアナログ音声を出力する音声出力装置において、計数手段と省電力手段とを備える構成としてある。
上記計数手段は、上記デジタル音声から周期的にデジタル値を取得し、当該デジタル値をアナログ音声として出力する場合に出力先の機器が無入力となるか否かを判断し、無入力とならない数(計数値)を計数する。なお、当該音声出力装置の音声出力先となる機器は、例えばスピーカである。
次に、上記省電力手段は、第1規定期間内における上記計数手段の計数値が所定数未満であるか否かを判断し、当該計数値が所定数以上になると省電力処理を実行する。省電力処理は、少なくとも当該音声出力装置におけるデジタル音声の出力に関係する処理における消費電力を低減できればよく、例えば、上記デジタル音声の出力に関係する構成の電源停止やスタンバイ状態への移行、当該音声出力装置そのものの電源停止やスタンバイ状態への移行等、各種の態様が考えられる。むろん、省電力処理を行うにあたり省電力処理を行うことをユーザーに映像や音声で通知するようにしても構わない。
以上のように、当該音声出力装置においては、無入力を検出すると省電力手段が省電力処理を実行するため、デジタル音声に基づいて当該音声出力装置の音声出力先となる機器における無入力時に、当該音声出力装置において省電力処理を実行可能となり、スピーカ等における無入力の検出を柔軟に行うことが可能となる。また、専用の検出回路を抹消できるためコストダウンとなる。また、デジタル的に過出力検出や過出力防止を行うため、各種音声出力装置に適用可能となり、汎用性が向上する。
また、上記計数手段の選択的な一態様として、上記計数手段は、上記デジタル値が所定の閾値以上となるデジタル値の数を、上記無入力とならない数として計数する構成とされる。すなわち、上記アナログ音声が無出力であるか否かを、例えば、当該アナログ音声を変換して得られた上記デジタル音声のデジタル値を所定の閾値と比較することで判断する。このように、所定の閾値に基づいて無入力となるか否かを判断することにより、簡易な処理で計数手段を実現できる。なお、所定の閾値は、上記音声出力装置の出力先となる機器、上記音声出力装置と出力先となる機器の間の伝送経路、等に応じて適宜に決定される。
また、上記計数手段の選択的な一態様として、上記計数手段は、上記デジタル音声のサンプリング周波数と同じ周期で上記デジタル音声のデジタル値を周期的に取得する構成とされる。無入力となるか否かの判定を、上記アナログ音声のサンプリング周波数と同じ周期で実行することにより、無入力であるか否かの判定を高精度かつ最適に実行することができる。よって、無入力の判定精度を向上しつつ判定頻度を最適化することが出来る。よって、省電力処理を適切に実行できるようになる。
また、上記省電力手段の選択的な一態様として、上記省電力手段は、100msecあたりの上記計数値が1未満となる場合に上記音声出力装置の省電力処理を実行する構成とされる。すなわち、上記計数手段がデジタル音声そのものについて無入力であるか否かを判定して計数しつつ、上記省電力手段が上記計数手段から適宜のタイミングで計数値を取得して無入力の判定を行うことになる。このとき、省電力手段が計数値を取得する適宜のタイミングに通信経路のトラフィック等に起因して変動が発生すると計数値の基準となる値も変化することになる。そこで、基準となる計数値を単位時間当たりの計数値としておくことにより、上記省電力手段は基準となる計数値を容易に得ることができる。すなわち、上記省電力手段は、上記計数値の取得間隔に単位時間当たりの計数値を乗ずることにより、各回に取得した計数値と比較すべき数値を容易に得ることが出来る。従って、計数値の取得タイミングの変動に影響されることなく、適切に省電力処理の実行可否を判断できるように構成できる。
また、上記省電力手段の選択的な一態様として、上記省電力手段は、上記第1規定期間内における上記計数手段の計数値が上記所定数未満になる状態が上記第1規定期間より長い第2規定期間の間継続すると、上記省電力処理を実行する構成とされる。すなわち、瞬間的な無入力時に省電力処理を実行するようにしてしまうと、入力が一時的に途切れた場合等にも省電力処理が実行されてしまうことになり、省電力処理と復帰処理を頻繁に行って逆に電力消費が上昇する可能性もあるし、ユーザビリティも損なわれる。そこで、実際の無入力の検出に利用する第1規定期間と省電力処理を実行するか否かの判定に利用する第2規定期間との2種類の規定期間を設けておき、無入力の判定と省電力処理の実行の判定とをそれぞれ適切に判定できるようにする。このように、判定期間を2種類設けることにより、判定の柔軟性、調整の容易性を向上することが出来るし、ユーザビリティも向上できる。
以上説明したように本発明によれば、スピーカ等に対する音声の無入力検出を柔軟に行うことが可能となり、専用の検出回路を抹消できるためコストダウンとなる。また、各種音声出力装置に適用可能となり、汎用性が向上する。
請求項2にかかる発明によれば、簡易な処理で無入力のカウントを行うことができる。
請求項3にかかる発明によれば、無入力の判定精度を向上するとともに判定頻度を最適化することができる。
請求項4にかかる発明によれば、計数値の取得タイミングの変動に影響されることなく、適切に省電力処理の実行可否を判断できるように構成できる。
請求項5にかかる発明によれば、判定の柔軟性、調整の容易性を向上することが出来るし、ユーザビリティも向上できる。
請求項6のような、より具体的な構成において、上述した請求項1〜請求項5の各発明と同様の作用を奏することはいうまでもない。
デジタルアンプの構成を示すブロック図である。 省電力処理の第1実施形態を示すフローチャートである。 省電力処理の第2実施形態を示すフローチャートである。
(1)本実施形態の構成:
(2)省電力処理の第1実施形態:
(3)省電力処理の第2実施形態:
(4)まとめ:
(1)本実施形態の構成:
図1は、デジタルアンプの構成を示すブロック図である。デジタルアンプは、本実施形態において、デジタル音声に基づいてアナログ音声を出力する音声出力装置を構成する。なお、本発明にかかる音声出力装置はデジタルアンプに限るものではない。例えば、本発明の音声出力装置に相当する構成を含んで構成される電気機器・電子機器であればいかなるものであってもよく、例えば、本発明の音声出力装置に相当する構成を含んで構成される映像や音声の再生装置(テレビ、レコーダ、プレーヤ等)、本発明の音声出力装置に相当する構成を含んで構成される映像や音声の再生システム(HTiB(Home Theater in a Box)等のシステム)として実現することもできる。
図1において、デジタルアンプ100は、アナログ音声入力端子から入力されるアナログ音声をデジタル音声に変換するA/Dコンバーター50と、デジタル音声をデコードするデコーダ10と、デジタル音声に各種のデジタル音声処理を行うDSP(Digital Signal Processor)20と、デジタル音声を増幅するオーディオアンプ30と、デジタルアンプ100の全体を制御する制御部40を備えている。
A/Dコンバーター50は、アナログ音声入力端子を備えており、アナログ音声入力端子から入力されるアナログ音声を所定のサンプリング周波数でデジタル音声に変換する。このようにして作成されたデジタル音声は、デコーダ10へ入力される。本実施形態のデジタルアンプにおいては、アナログ音声入力端子に外部機器が所定の接続ケーブル等により接続されるが、上述したようにデジタルアンプを内蔵する電気機器・電子機器等であれば、当該機器の内部構成が接続される場合もある。
デコーダ10は、所定の符号化方式で符号化された音声データを復号化するデコード機能を備え、音声をデジタル伝送可能なデジタル伝送路によりA/Dコンバーター50と接続され、音声をデジタル伝送可能なデジタル伝送路によりDSP20と接続されている。デコーダ10は、圧縮音声データをデコード機能によりデコードしてデジタル音声を再生し、再生したデジタル音声をデジタル伝送路を介してDSPに出力する。圧縮音声データは、例えば、MPEG(Moving Picture Experts Group)の音声データである。デジタル伝送路は、例えば、I2S(Inter IC Sound)バスである。なお、デコーダ10に入力されるデータが符号化されていないのであれば(デコードする必要が無いのであれば)、入力された音声データをスルー出力してもよいし、或いはデジタルアンプにデコーダを構成まない構成としてもよい。
DSP20は、デジタル音声のボリュームを制御するボリューム制御部21と、デジタル音声の周波数特性を制御するイコライザ22と、を備えており、音声をデジタル伝送可能なデジタル伝送路によりオーディオアンプ30と接続されている。DSP20は、ボリューム制御部21によりデコーダ10から入力されたデジタル音声のボリュームを調整したり、イコライザ22によりデコーダ10から入力されたデジタル音声の周波数特性を調整したりして、調整後のデジタル音声をオーディオアンプ30に出力する。ボリュームや周波数特性は、不図示の操作部から入力される操作入力に基づいて調整されたり、当該操作入力によりプリセットされた設定値に基づいて調整されたりする。デジタル伝送路は、例えば、I2Sバスである。
オーディオアンプ30は、デジタル音声を増幅する機能を備えており、スピーカ200にアナログ接続されている。オーディオアンプ30は、DSP20から入力されたデジタル音声を増幅し、増幅後のデジタル音声をデジタル/アナログ変換し、アナログ音声をスピーカ200に出力する。デジタル音声の増幅は、例えば、デジタル音声を音声変調したPWM(Pulse Width Modulation)波やPDM(Pulse Density Modulation)波の形で増幅するD級増幅で行うことができる。なお、スピーカ200は、デジタルアンプ100に内蔵されていてもよいし、外部接続されていてもよい。本実施形態においては、スピーカ200が音声出力装置からアナログ音声を入力される機器を構成する。
また、オーディオアンプ30は、デジタル音声を所定の閾値と比較する比較器31と、比較結果をカウントするカウンター32と、を備えている。比較器31は、DSPから入力されたデジタル音声を所定の閾値と比較し、所定の閾値以上もしくは以下の場合にカウンター32のカウント値(計数値)を増加させる。所定の閾値や、比較器31が所定の閾値以上/以下の何れの場合にカウンター32のカウント値を増加させるかは、操作部60の操作入力や制御部40の制御に基づいて設定することができる。比較器31やカウンター32は、本実施形態において計数手段を構成する。
比較器31は、オーディオアンプ30に入力されるデジタル音声を周期的に所定の閾値と比較する。そして、所定の閾値以上のデジタル音声を検知するとカウンター32をカウントアップさせたり、逆に所定の閾値以下のデジタル音声を検知するとカウンター32をカウントアップさせたりする。所定の閾値以上のデジタル音声を検知するか所定の閾値以下のデジタル音声を検知するかは、工場出荷時のプリセット、操作部60の操作入力、等に基づいて適宜設定することができる。
デジタル音声と所定の閾値の比較周期は様々な態様が可能であるが、好適にはデジタル音声のサンプリングレート(例えば44.1kHz)とする。むろん、例えば処理負荷を低減する場合は、デジタル音声のサンプリングレートの2のn乗分の1の周期としてもよいし、その他の周期を選択しても構わない。なお、以下で説明する実施形態では、デジタル音声と所定の閾値の比較周期をデジタル音声のサンプリング周波数に一致させた場合を例にとって説明することにする。
所定の閾値は、スピーカ200の仕様に応じて、適宜、比較器31に設定される値であり、当該所定の閾値に相当するデジタル音声をスピーカ200に出力した場合にスピーカ200において無入力となる値である。所定の閾値は、工場出荷時にプリセットされてもよいし、操作部60の操作入力に基づく制御や制御部40の制御に基づいて、適宜、変更できるようにしてもよい。
なお、本実施形態は、オーディオアンプ30に比較器31やカウンター32を備える構成としたが、比較器31やカウンター32は、ボリューム段より後段であれば配置可能であり、例えば、DSP20の中のボリューム制御部21より後段に配置することもできる。
制御部40は、演算処理を行うCPU、演算処理のワークエリアとなるRAM、制御プログラムを格納するROM等のプログラム実行環境を備えており、CPUがROMに格納されている制御プログラムを実行することにより、デジタルアンプ100の全体を制御する。例えば、制御部40は、各構成10〜30を互いに通信可能に接続するバス70を介して通信を行うことにより、各構成10〜30を制御することができる。各構成10〜40を接続するバス70は、例えば、I2C(Inter-Integrated Circuit)とすることができる。なお、各構成10〜40が制御部40と同じチップ内に形成された場合は、チップの内部バスで接続することもできる。
制御部40は、バス70を介してオーディオアンプ30を制御することにより、カウンター32のカウント値を取得したり、カウンター32のカウント値をリセットしたり、カウントの開始や終了を指示したりすることができる。また、バス70を介してデコーダ10、DSP20、オーディオアンプ30の何れかを制御することにより、スピーカ200の無入力を検出して省電力処理を実行することが出来る。省電力処理は、少なくとも当該音声出力装置におけるデジタル音声の出力に関係する処理における消費電力を低減できればよく、例えば、上記デジタル音声の出力に関係する構成の電源を停止するオートパワーダウンや消費電力を低減するスタンバイ状態への移行、当該音声出力装置そのものの電源を停止するオートパワーダウンや消費電力を低減するスタンバイ状態への移行等、各種の態様が考えられる。なお、以下で説明する省電力処理では、デジタルアンプ100そのものの電源を停止するオートパワーダウンを実行する場合を例にとって説明してある。
(2)省電力処理の第1実施形態:
次に、図2を参照しつつ、省電力処理の第1実施形態について説明する。同図では、省電力処理をフローチャートにより示してある。省電力処理は、デジタルアンプ100の電源が投入されている間に、もしくはデジタルアンプ100に対してアナログ音声が入力されている間に、制御部40によって実行されている。なお、本実施形態では、所定の閾値以上のデジタル音声を検知するとカウンター32をカウントアップするように比較器31を構成してあるものとする。
処理が開始されると、バス70を介して比較器31とカウンター32を制御することによりデジタル音声の比較とカウントを開始させ(S100)、その後、所定時間が経過するまで待機する(S105)。そして、所定時間が経過すると(S105:Yes)、バス70を介してカウンター32のカウント値を取得する(S110)。所定時間は、本実施形態において第1規定期間を構成し、制御部40がカウンター32にカウント値を問合せて取得するポーリング間隔t(sec)に相当する。ポーリングによりカウント値を取得すると、バス70を介してカウンター32のカウント値をリセットする(S115)。リセットにより、カウンター32は、新たなカウントを開始する。
次に、取得したカウント値が所定数以上であるか否かを判断する(S120)。カウント値が所定数以上の場合は(S120:Yes)、スピーカ200においてアナログ音声の入力があった(無入力でない)ものと判断して、APD(Auto Power Down)のフラグを「False」にする(S125)。
所定数は、ポーリング間隔tを1(sec)未満(0を除く)とすると、10回×ポーリング間隔として求めることが可能であり、例えば、ポーリング間隔tを100msecとすると、10回×0.1sec=1回、が所定数となる。すなわち、制御部40は、ポーリング間隔に、単位時間当たりの無入力判定の閾値となるカウント値を乗ずることにより、各回に取得したカウント値と比較すべき所定数を得るようにしてある。このように、所定値を、単位時間当たりの計数値から適宜に算出できるようにしておくことにより、バス70のトラフィック等に起因してポーリング間隔に変動が発生しても、この変動に合わせて所定数を適宜に算出することが出来る。
ステップS125においてフラグを「False」に変更すると、APDのタイマーが作動中であるか否かを判断する(S130)。タイマーが作動中の場合は、無入力が解消したものと判断してタイマーを停止し(S135)、タイマーが作動していない場合は、入力ありの状態が継続しているものとして、ポーリング間隔の経過を待って(S105)、再びカウント値を判断する処理を実行する(S110〜)。なお、制御部40には、内部もしくは外部からクロック信号が入力されており、ポーリング間隔の計時やタイマーの計時を行えるようになっているものとする。
一方、ステップS120においてカウント値がが所定数未満の場合は(S120:No)、スピーカ200においてアナログ音声が無かった(無入力)ものと判断し、APDのフラグが「False」になっている場合(S140:Yes)は「True」に変更し(S145)、APDのタイマーが第2規定時間以上であるか否かを判断する(S150)。APDのフラグが既に「True」になっている場合は(S140:No)、ステップS145をスキップして、APDのタイマーが第2規定時間以上であるか否かを判断することになる(S150)。
第2規定時間は、省電力処理を実行する際に無入力が継続すべき時間であり、上述したポーリング間隔よりも長く設定されている。より具体的には、第2規定時間は、デジタルアンプ100に接続されたスピーカ200から出力される音声を、視聴者が視聴していないことが明白となる時間とすることが可能であり、例えば、第2規定時間は25(min)とすることができる。この第2規定時間は、ユーザーにより適宜に設定したり、向上出荷時に適切に設定したりすることができる。
APDのタイマーが第2規定時間以上の場合は(S150:Yes)、デジタルアンプ100の音声処理に関する構成、もしくはデジタルアンプ100全体を停止させるオートパワーダウン処理を実行するオートパワーダウン処理を実行する(S155)。一方、APDのタイマーが第2規定時間未満の場合は(S150:No)、省電力を行うには無入力の継続時間が不足してるものとして、ポーリング間隔の経過を待って(S105)、再びカウント値を判断する処理を実行する(S110〜)。以上の処理を実行する制御部40は、本実施形態において省電力手段を構成することになる。
以上の実施形態によれば、例えばポーリング間隔tを100(msec)とし、第2規定期間を25(min)とすると、カウント値が1(=10回×0.1(sec))未満の無入力が、15000回連続して検出されるとオートパワーダウン処理が実行される。また、例えばポーリング間隔tを1(sec)とし、第2規定期間を25(min)とすると、カウント値が10(=20Hz×1(sec))未満の無入力が、1500回連続して検出されると、オートパワーダウン処理が実行される。逆に言えば、カウント値が1回でも1以上もしくは10以上の状態が検出されると、タイマーがリセットされ、オートパワーダウン処理は実行されない。よって、スピーカ200における無入力時に適切に省電力を行うとともに、ユーザビリティを向上もしくは低下させずに済む。
(3)省電力処理の第2実施形態:
次に、図3を参照しつつ、省電力処理の第2実施形態について説明する。同図では、省電力処理をフローチャートにより示してある。省電力処理は、デジタルアンプ100の電源が投入されている間に、もしくはデジタルアンプ100に対してアナログ音声が入力されている間に、制御部40によって実行されている。なお、本実施形態では、所定の閾値以下のデジタル音声を検知するとカウンター32をカウントアップし、所定の閾値を超えるデジタル音声を検知するとカウンター32をリセット(クリア)するように比較器31を構成してあるものとする。
処理が開始されると、バス70を介して比較器31とカウンター32を制御することによりデジタル音声の比較とカウントを開始させ(S200)、その後、所定時間が経過するまで待機する(S205)。そして、所定時間が経過すると(S205:Yes)、バス70を介してカウンター32のカウント値を取得する(S210)。所定時間は、本実施形態において第1規定期間を構成し、制御部40がカウンター32にカウント値を問合せて取得するポーリング間隔t(sec)に相当する。ポーリングによりカウント値を取得すると、バス70を介してカウンター32のカウント値をリセットする(S215)。リセットにより、カウンター32は、新たなカウントを開始する。
次に、取得したカウント値が所定数未満であるか否かを判断する(S220)。所定数は、比較器31がポーリング間隔t(sec)の間に比較したデジタル値の全てが、所定の閾値以下であった場合のカウント値である。この所定数は、比較器31がデジタル音声を比較する周期をfsとし、ポーリング間隔tとすると、fs×t、で表すことが出来る。ポーリング間隔tは、100(msec)〜200(msec)以上で、1(sec)未満の範囲で適宜に決定することが出来る。
なお、実際には、バス70のトラフィック状況を考慮して所定数を決定することが望ましい。制御部40はカウンター32の制御にバス70を使用しているため、バス70のトラフィック状況次第では、無入力状態であるにもかかわらず無入力と判定される値に達していないカウンター値を取得してしまう可能性があるためである。具体的には、上述した所定数(=fs×t)に補正係数を乗じて、fs×t×0.9、とする。むろん、この補正係数は一例であり、本発明を適用する機器の通信経路のトラフィック状況に応じて、補正係数を0より大きく1以下の範囲で適宜に選択することが出来る。
カウント値が所定数未満の場合は(S220:Yes)、ノイズによる誤検出を除外するための処理を行う(S225)。本実施形態では、アナログ音声をA/D変換したデジタル音声に基づいて処理を行っているため、ライン系のノイズを拾ってしまい、実際には入力が無くても純然たる0信号にならない。そこで、カウント値が一定の値以下の場合は、ノイズをカウントしているものとみなして無入力とみなす。この一定の値は、上述した所定数や補正係数との兼ね合いで適宜に設定されるものであり、アナログ音声が入力されていない時にカウンター32がカウントするカウント値の平均値や最大値を、この一定の値として採用することが出来る。
一例として、図3では、一定の値を100としてある。すなわち、カウント値が100より大きい場合は(S225:Yes)アナログ音声の入力が実際には無かったものと判断し、ポーリング間隔の経過を待って(S205)、再びカウント値を判断する処理を実行する(S210〜)。一方、カウント値が100以下の場合は(S225:No)無入力でなくアナログ音声の入力が実際にあったものと判断し、APDのフラグを「False」にする(S230)。
APDのフラグを「False」に変更すると(S230)、オートパワーダウンを実行するか否かを判断するためのタイマーが動作中であれば(S235:Yes)、タイマーを停止・リセットさせ(S240)、タイマーが動作していない場合は(S235:No)、ポーリング間隔の経過を待って(S205)、再びカウント値を判断する処理を実行する(S210〜)。
一方、ステップS220の判断においてカウント値が所定数以上の場合は(S220:No)、APDのフラグが「False」であるか否かを判断する(S245)。スピーカ200においてアナログ音声が無かった(無入力)ものと判断し、APDのフラグが「False」になっている場合(S245:Yes)は「True」に変更し(S250)、APDのタイマーが第2規定時間以上であるか否かを判断する(S255)。APDのフラグが既に「True」になっている場合は(S245:No)、ステップS250をスキップして、APDのタイマーが第2規定時間以上であるか否かを判断することになる(S255)。
第2規定時間は、省電力処理を実行する際に無入力が継続すべき時間であり、上述したポーリング間隔よりも長く設定されている。より具体的には、第2規定時間は、デジタルアンプ100に接続されたスピーカ200から出力される音声を、視聴者が視聴していないことが明白となる時間とすることが可能であり、例えば、第2規定時間は25(min)とすることができる。この第2規定時間は、ユーザーにより適宜に設定したり、工場出荷時に適切に設定したりすることができる。
APDのタイマーが第2規定時間以上の場合は(S255:Yes)、デジタルアンプ100の音声処理に関する構成、もしくはデジタルアンプ100全体を停止させるオートパワーダウン処理を実行する(S260)。一方、APDのタイマーが第2規定時間未満の場合は(S255:No)、省電力を行うには無入力の継続時間が不足してるものとして、ポーリング間隔の経過を待って(S205)、再びカウント値を判断する処理を実行する(S210〜)。以上の処理を実行する制御部40は、本実施形態において省電力手段を構成することになる。
以上の実施形態によれば、例えば、所定の閾値との比較を行う周期を44.1(kHz)とし、ポーリング間隔tを100(msec)とし、第2規定期間を25(min)とすると、カウント値が3969(=44100(Hz)×0.1(sec)×0.9)未満の無入力が15000回連続して検出されるとオートパワーダウン処理が実行される。また、例えば、所定の閾値との比較を行う周期を44.1(kHz)とし、ポーリング間隔tを1(sec)とし、第2規定期間を25(min)とすると、カウント値が39690(=44100(Hz)×1(sec)×0.9)未満の無入力が、1500回連続して検出されると、オートパワーダウン処理が実行される。逆に、カウント値が1回でも1以上もしくは10以上の状態が検出され、各カウント値が100以下であった場合は、タイマーが停止・リセットされ、オートパワーダウン処理は実行されない。よって、スピーカ200における無入力時に適切に省電力を行うとともに、ユーザビリティを向上もしくは低下させずに済む。
(4)まとめ:
以上説明したように、上述した第1実施形態によれば、デジタル音声に基づいてアナログ音声をスピーカ200に出力するデジタルアンプ100において、デジタル音声のデジタル値を周期的に取得し、当該デジタル値をアナログ音声としてスピーカ200に出力した場合に無入力とならない数を比較器31で検出してカウンター32でカウントし、ポーリング期間tあたりのカウンター32のカウント値が所定数未満の場合にデジタルアンプ100のオートパワーダウン処理を制御部40が実行するようになっている。このように、スピーカに対する無入力時にオートパワーダウンを制御部40にて実行するプログラムにより行うことにより、スピーカ等に対する音声の無入力検出を柔軟に行うことが可能となり、専用の検出回路を抹消できるためコストダウンとなる。また、各種音声出力装置に適用可能となり、汎用性が向上する。
なお、本発明は上記実施例に限られるものでないことは言うまでもない。当業者であれば言うまでもないことであるが、
・上記実施例の中で開示した相互に置換可能な部材および構成等を適宜その組み合わせを変更して適用すること
・上記実施例の中で開示されていないが、公知技術であって上記実施例の中で開示した部材および構成等と相互に置換可能な部材および構成等を適宜置換し、またその組み合わせを変更して適用すること
・上記実施例の中で開示されていないが、公知技術等に基づいて当業者が上記実施例の中で開示した部材および構成等の代用として想定し得る部材および構成等と適宜置換し、またその組み合わせを変更して適用すること
は本発明の一実施例として開示されるものである。
10…デコーダ、20…DSP(Digital Signal Processor)、21…ボリューム制御部、22…イコライザ、30…オーディオアンプ、31…比較器、32…カウンター、40…制御部、50…A/Dコンバーター、60…操作部、100…デジタルアンプ、200…スピーカ

Claims (6)

  1. デジタル音声に基づいてアナログ音声を出力する音声出力装置において、
    上記デジタル音声のデジタル値を周期的に取得し、当該デジタル値を上記アナログ音声として出力する場合に上記アナログ音声の出力先となる機器において無入力とならないデジタル値の数を計数する計数手段と、
    第1規定期間あたりの上記計数手段の計数値が所定数未満の場合に当該音声出力装置の省電力処理を実行する省電力手段と、
    を備えることを特徴とする音声出力装置。
  2. 上記計数手段は、上記デジタル値が所定の閾値以上となるデジタル値の数を、上記無入力とならない数として計数する請求項1に記載の音声出力装置。
  3. 上記計数手段は、上記デジタル音声のサンプリング周波数と同じ周期で上記デジタル音声のデジタル値を周期的に取得する請求項1または請求項2に記載の音声出力装置。
  4. 上記省電力手段は、100msecあたりの上記計数値が1未満となる場合に上記音声出力装置の省電力処理を実行する請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の音声出力装置。
  5. 上記省電力手段は、上記第1規定期間内における上記計数手段の計数値が上記所定数未満になる状態が上記第1規定期間より長い第2規定期間の間継続すると、上記省電力処理を実行する請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の音声出力装置。
  6. 上記計数手段は、上記デジタル音声のサンプリング周波数と同じ周期で上記デジタル音声のデジタル値を周期的に取得し、上記デジタル値が所定の閾値以上となるデジタル値の数を上記無入力とならない数として計数し、
    上記省電力手段は、上記第1規定期間内における上記計数手段の計数値の100msecあたりの計数値が1未満となる状態が上記第1規定期間より長い第2規定期間の間継続すると、上記省電力処理を実行する請求項1に記載の音声出力装置。
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