JP2014021297A - 録音再生装置、録音再生方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】録音再生装置は、外部メモリから読み込まれた音声データを格納する記憶部と、内蔵又は接続されたマイクロホンで集音される音声を入力する音声入力部と、内蔵又は接続されたスピーカによる音声出力を実行させる音声出力部と、再生処理としての上記記憶部の音声データの音声出力部への転送と、録音処理としての上記音声入力部の音声データの上記記憶部への格納の制御を行う制御部と、とを有している。
そして、上記制御部は、音声データの再生時に該音声データの停止位置検出処理、及び再生開始から該停止位置までの再生時間検出処理を行うとともに、該再生時間検出処理で検出した再生時間に基づいて停止時間を設定し、上記停止位置検出処理で検出した位置で、上記停止時間の間再生を停止させ、上記停止位置から再生を再開させる制御を行う。
【選択図】図4
Description
この場合、聞き取り(ヒアリング)の練習をしながら、発音(スピーキング)の練習をしようとすると途中で装置を止めたり、再開する操作等が必要となり使いづらいものとなっている。
しかし、お手本の音声とユーザ自ら発音した音声を連続して録音等するために自動で発音練習の時間が提供されるものではなく、複雑な操作が必要である。
本開示は、簡単な操作で、連続するお手本の音声の途中に発音練習のための時間を付加できる録音再生装置を提供することを目的とする。
そして上記制御部は、音声データの再生時に該音声データの停止位置検出処理、及び再生開始から該停止位置までの再生時間検出処理を行うとともに、該再生時間検出処理で検出した再生時間に基づいて停止時間を設定し、上記停止位置検出処理で検出した位置で、上記停止時間の間再生を停止させ、上記停止位置から再生を再開させる制御を行う。
<1.録音再生装置の構成>
<2.再生処理について>
<3.録音処理について>
<4.録音再生装置による語学学習の一般的方法>
<5.第1の実施の形態>
<5−1.無音区間検出処理>
<5−2.再生しながらの発音練習中の制御動作>
<5−3.再生しながらの発音練習と同時に録音する制御動作>
<6.第2の実施の形態>
<7.その他変形例>
実施の形態の録音再生装置の構成を図1により説明する。図1ではICレコーダを例としたものである。図1に示すように、録音再生装置はテンポラリバッファ1、テンポラリバッファコントローラ2、DSP(Digital Signal Processor)3、CPU(Central Processing Unit)4、メモリカードI/F(メモリカードインターフェース)6、DMAC(Direct Memory Access Controller)7、14、PCM_I/F(パルスコードモジュレーションインターフェース)8、11、ADC(A/Dコンバータ)9、マイクロホン10、ヘッドホン13およびDAC(D/Aコンバータ)12で構成され、それらがバスで接続されている。
メモリカードI/F6は録音再生装置と外部メモリ5を接続するものである。
テンポラリバッファコントローラ2はテンポラリバッファ1への音声データの書き込み制御、テンポラリバッファ1からの音声データの読み出し制御を行うものである。
DSP3はデジタル音声データ(PCMデータ)を所定形式のデータ(例えばMP3)に変換したり、又はその逆の変換のための演算処理を行うものである。
DMAC14はデジタル音声データをCPU4を経由しないで転送するもので、ここではテンポラリバッファ1のデジタル音声データを直接PCM_I/F11に転送するものである。DMAC7は逆にPCM_I/F8からのデジタル音声データをテンポラリバッファ1に転送するものである。ここでPCM_I/F8および11はデジタル音声データをシリアル転送のための一般的なインターフェース規格であるInter−IC Sound規格の形式に変換するものである。
DAC12は、ヘッドホン13から音声として出力させるためにデジタル音声データをアナログ音声に変換するものである。
CPU4は上記の各機器の動作を制御するものであり、録音再生装置の処理全体の流れを管理するものである。
音声(お手本音声等)を再生する場合、テンポラリバッファ1に格納された音声データはPCM_I/F11に送られ、DAC12を経由してヘッドホン13により再生される。
この音声データは外部メモリ5に格納されていたものであり、メモリカードI/F、テンポラリバッファコントローラ2を経由してテンポラリバッファ1に転送されたものである。外部メモリ5は、例えば不揮発性のメモリであるフラッシュメモリ、SDカード、メモリスティック等で構成されている。音声データはテンポラリバッファ1に格納された状態でデータ処理が行われる。
以上が全体処理の流れである。
実施の形態に係る録音再生装置の再生処理について図1により説明する。再生処理は、図のa、b、c、dの順に再生動作の処理が行われる。
a.CPU(中央処理装置)4の指示により、外部メモリ5に保存された音声データファイル(語学練習ではお手本となる)が、メモリカードI/F6とテンポラリバッファコントローラ2を経由し、テンポラリバッファ1 へ転送される。この音声データファイルは、圧縮データ、例えばMP3形式となっている。テンポラリバッファ1は、内部処理のために一時的に音声データを保存しておくもので、例えばMobile SDRAM、SRAM等の記憶メモリが使用される。
c.変換されたPCMデータは再度テンポラリバッファ1に送られ保存される。
d.CPU4の指示により、DMAC14(ダイレクトメモリアクセスコントローラ)が、テンポラリバッファ1に保存されたデータをPCM_I/F11 に転送する。PCM_I/F11によりPCM音声データは、IC間デジタル音声データのシリアル転送のための一般的なインターフェース規格であるInter−IC Sound規格の形式になりDAC12に送られる。ここで、デジタル音声がアナログ音声に変換されヘッドホン13から音声が出力される。ヘッドホン13は通常のスピーカでよい。
上記の手順により外部メモリ5に保存されている所定形式の音声データは最終的にヘッドホン13から音声として出力(再生)される。この動作が再生処理である。
実施の形態に係る録音再生装置の録音処理について図2により説明する。図のe、f、g、h、iの順に録音動作の処理が行われる。
f.CPU4の指示により、DMAC7がPCM_I/F8からテンポラリバッファコントローラ2を経由してテンポラリバッファ1に上記デジタル音声データ(PCM音声データ)を転送し保存する。
g.テンポラリバッファ1に保存されたデジタル音声データは、DSP3に送られ信号処理などの演算が行われ圧縮データ(例えばMP3形式のデータ)に加工される。
h.加工されたデータは再度テンポラリバッファ1に送られ保存される。
i.CPU4の指示により、テンポラリバッファ1に保存されたデータは、テンポラリバッファコントローラ2とメモリカードI/F6を経由して、外部メモリ5に保存される。
上記の手順によりマイクロホン10から取り込まれた音声は、最終的に外部メモリ5に圧縮データの形で保存(録音)される。この動作が録音処理である。またテンポラリバッファ1への音声データの保存の動作も録音処理である。
録音再生装置による語学学習の一般的方法を図14により説明しておく。図14はユーザが語学学習をする場合の録音再生装置100の一般的な使用の形態を示すものである。
図14Aに示すように録音再生装置100が再生するお手本音声を単に聴くという形態が考えられる。この場合、お手本となる音声データファイルを再生するのみでよく、同じセンテンスを発音して練習を行うためには、まず図14A左端の図に示すように、再生されたセンテンスをユーザが聴く、つぎに中央の図のように手動で録音再生装置100を停止させた後に発音練習を行い、右端の図のようにその後再度再生させる。これによりユーザは聴きとりの練習をすることができる。ボタン操作も大きな負担となるものではない。
この場合、図14B左図のように録音再生装置100で再生し、その横にもう1台の録音再生装置200を置き、録音再生装置100の再生音声を録音再生装置200で録音する。次に図14B右図のように録音再生装置100の再生を停止し、ユーザ自ら発音し、これを録音再生装置200で録音する。これにより、録音再生装置200にはお手本の音声とユーザ自ら発音した音声とが交互に録音される。これを再生すれば、ユーザはお手本の音声とユーザ自ら発音した音声を連続して聴くことができ、2つを比較確認することができる。ただし、録音用の録音再生装置200がもう1台必要である。
このボタン操作はつぎのようになる。お手本音声を再生しながら録音をするために、(a)まず録音開始ボタンと再生開始ボタンを同時に押す。お手本が終わった時点で再生停止ボタンを押す。(b)つぎにユーザの発音した音声を録音するために録音開始ボタンを押す。発音が終わった時点で録音停止ボタンを押す。この操作により上記と同様のことを実現できる。
ただし、ボタン操作自体は単純であるが、頻繁な操作が必要であり、誤操作を起こしやすく、扱いづらいものである。さらに操作ボタンの設置場所のスペースが録音再生装置100に大きく取られてしまうという不都合もある。
いずれにしても、お手本音声の再生と発音練習の音声の録音を連続して実行することはユーザにとって負担の大きい作業であり、語学学習に集中できないという状況となる。
以上より、ユーザは1台の録音再生装置によりお手本音声の再生、発音練習の音声の録音等が簡単な操作で実現でき、語学学習に集中できる録音再生装置100を求めている。
第1の実施の形態にかかる録音再生装置の動作について説明する。本実施の形態に係る録音再生装置は、お手本となる音声ファイルを再生しながら無音区間を検出し、一定の長さの無音区間を検出した時点で、お手本音声の再生を停止し、ユーザが発音練習をできる機能を自動で提供するものである。その実施の形態について、<無音区間付加制御動作>、<再生しながらの発音練習動作中の制御>、<再生しながらの発音練習と同時に録音する制御動作>について順番に説明する。
お手本の音声データに対して無音区間の部分を検出するための処理動作について図3、図4、図5により説明する。
図3は、音声データの無音区間が何秒間続けば無音区間と判断するかの時間の設定等の表示例および録音再生装置の無音区間検出動作中の内部構成を示すものである。既に説明した部分と同様となる部分については同一符号を付して説明を省略する。
図3Aは無音区間の判定時間および判定をするための無音判別閾値を設定する画面である。
無音区間設定の無音区間とは、お手本音声において無音の状態が続く区間のことで、この場合、3秒の間無音が続いたとき無音区間と判断するものである。
また、無音判別閾値とは、デジタル信号であるお手本音声の信号が無音と判定するか否かの判定値のことをいい、お手本音声のデジタル信号の大きさが、−60dBFS以下のとき無音と判定されるものである。これらの値はユーザが設定することができる。
a、b、cの処理により外部メモリ5から取り込まれ圧縮データ(例えばMP3形式)が通常のPCMデータに変換され、これがテンポラリバッファ1に保存される。c’はこのテンポラリバッファ1に保存されたPCMデータをCPU4により、そのデジタル信号の大きさが最大値から−60dBFSを超えているかどうか解析される。−60dBFS以下であり、且つこの状態が3秒間以上続けば無音状態と判定する。
図4に示すように、CPU4により2つの処理が並行して動作する。ステップS101、ステップS102、ステップS109が再生処理である。ステップS108、ステップS103〜ステップS107、ステップS110、ステップS111が無音区間の検出処理である。この2つの処理はCPU4の制御の下、並行してなされる。
停止フラグがオンでない場合、CPU4は引き続き再生処理を継続させ、再生時間の累積を行う。
この停止フラグは、以下に説明する無音区間の検出処理において3秒間の無音区間が検出されたときオンに設定される。
無音区間でなければ、ステップS110に進みカウントをクリアし、ステップS111に進み次の音声データを取得する。そして再度ステップS104に進み、CPU4は無音区間であるかどうか判定する。上記カウントは−60dBFS以下のデジタルデータの数を表すものである。
無音区間であれば、ステップ107に進み、CPU4はカウントアップ(カウントをインクリメント)する。
そしてステップS105でCPU4はカウント値が3秒に対応するかどうか判定する。カウント値が3秒に対応する(無音状態が3秒間続く)場合、ステップS106に進み、CPU4は停止フラグがオンにし、ステップS109に進み停止フラグがオンなのでCPU4は再生処理を停止させる。カウント値が3秒に対応しない(無音状態が3秒間続かない)場合、ステップS111に進み、次の音声データを取得しステップS104に進み、CPU4は無音区間であるかどうかの判定を繰り返す。
発音練習期間はCPU4は何らかの処理動作をする必要がないので、CPU4をSleep処理による待機状態にしたり若しくは供給電源を断にするなど、消費電力の小さい状態(1つのLEDの消費電力とほぼ同じといわれる)にすることができる。これにより消費する電力を限りなく小さくできる。待機状態若しくは電源断の時間管理はRTC(Real Time clock)によって行われ、RTCからの信号により、CPU4を待機状態から復帰させたり、電源の再供給を行うことができる。そして再生の停止した位置から再生を始めることができる。
1の枠は、無音状態の検出動作の開始状態を表している。左端から無音検出動作が開始される。丸印は開始位置を表している。3秒分のデジタルデータを読み込み、各デジタルデータが−60dBFSより小さいかどうかの判定動作を開始する。ここで同時に再生も開始される。
2の枠は、検出開始1秒後の状態を表しており、1秒後に無音状態が検出された場合を表している。時間経過と共に無音状態の検出の終わったデータ分が必ず先読みされる。ここでは4秒分のデータに対して3秒間無音であるかどうか判定する状態を表している。開始から3秒後には、過去の3秒分のデータも保持することになり、その状態では6秒分(3×2)のデータに対して3秒間無音であるかどうかを判定する。この図で無音状態のない1秒間分のデータはPCM出力としてヘッドホン13に転送され再生される。
4の枠は、検出開始3秒後の状態を表しており、無音状態を再度検出した状態を表している。再生は継続しており、その時間は再生累積時間として累積計算されている。
5の枠は、検出開始4秒後の状態を表しており、無音状態が継続している状態を表している。再生は継続しており、その時間は再生累積時間として累積計算されている。
6の枠は、検出開始5秒後の状態を表しており、無音状態が継続しており、その無音継続時間が3秒になった状態を表している。これにより無音状態が3秒間継続したので、無音区間検出処理は一時停止する。同時に再生処理も停止する。
7の枠および8の枠は、停止状態を表しており、無音状態までの音声データはPCM出力としてヘッドホン13に転送されすでに再生されている。再生累積時間と同じ時間、再生処理は停止する。同時に音声データ上の停止位置が記憶される。この停止中、お手本を聴いたユーザは、そのお手本による会話の練習が可能となる。
すなわち、録音再生装置はお手本音声データの再生時に音声データの無音位置検出処理、及び再生開始から無音位置までの再生時間検出処理を行い、無音位置のタイミングで、再生時間検出処理で検出した再生時間相当期間の再生停止を行い、再生停止してから再生時間相当期間経過後に再生を再開することができる。
この無音区間検出処理は無音状態を検出しているが、再生すべきデジタル音声データ上の特定の情報(例えば、後に説明するファイルの切れ目)を検出することにより停止位置検出処理として動作させることができる。
お手本の音声データを再生しながら、ユーザが発音練習をする場合のCPU4の動作について図6により説明する。
発音練習動作は上記で説明したとおり、まずお手本の音声データが自動で再生され、同時に無音状態が検出され、無音状態が所定の時間継続すれば、お手本音声データの再生を停止し、その停止期間(停止前の再生時間と同じ時間)中、ユーザが発音練習をするというものである。
図6に示すようにステップS201では、CPU4はお手本の音声データ上の、再生を停止した位置を記憶する。この位置は再生を再開するときの位置となる。これにより発音練習後に再生が再開したとき元の位置から再生を開始させることができることになる。
ステップS202では、CPU4はRTCに待ち時間を設定する。この待ち時間は図4の再生累積時間と同じ値である。ステップS203では、CPU4はSleep処理により自らを待機状態にしたり又は自らを電源断にする。これによりCPU4は自らを低消費電力状態にすることができる。ステップS204では、RTCが再生累積時間に達したかどうか判定する。再生累積時間に達していなければ、再生累積時間になるまでステップS204を繰り返す。
再生累積時間に達していればステップS205に進み、ステップS205でRTCはCPU4を待機状態から元の状態に復帰させたり又はCPU4に電源の再供給の処理を行う。そして、つぎにCPU4は音声データの再生を開始させる。再生の位置は、ステップS201では記憶された停止位置からである。
この図6の再生停止処理の期間にユーザは発音練習をすることができる。すなわち、自動で発音練習用の区間を設けるものである。
実施の形態に係る録音再生装置がお手本の音声データを再生しながら、お手本音声データとユーザの発音練習の音声を録音する場合のCPU4の制御動作について図7、図8により説明する。
上記<5−2>においては、録音再生装置が再生するお手本音声データをユーザ聴き、その後録音再生装置から一定期間無音状態が提供され、その期間、ユーザは発音練習ができるという態様であった。
ここでは、お手本音声データが再生され、同時にそのお手本音声データが録音され、その後上記と同様に一定期間無音状態が提供され、その期間発音練習をし、同時にその発音練習の音声が録音されるというものである。
これにより、後に録音された内容を再生するとお手本音声とそのお手本音声についての発音練習した内容が交互に聴取することができ好適である。
b’は再生するお手本音声データを外部メモリ5に保存する処理である。この処理は、bの処理と同時に行われる。bの処理はすでに説明した通り、圧縮データを通常のPCMデータに変換するための処理である。したがって、PCMデータに変換前の形式でお手本音声データとして外部メモリ5の所定領域に書き込まれる。すなわち再生のために外部メモリ5から読み込まれたお手本音声データは、一度テンポラリバッファ1に保存されるが、通常のPCMデータに変換するためにDSP3に送られる、この動作と同時に外部メモリ5にも送られ当該メモリ5の所定領域に書き込まれるものである。ただし、お手本データの録音をしない場合は、この処理は省略される。
図8に示すように、ステップS301では、CPU4は図4の処理(お手本音声データの再生と無音状態の検出)と同時にお手本音声データの録音を行う。この録音は図7のb’の処理により行われ、録音再生装置の内部で動作する。お手本音声データの録音をしない場合は、お手本音声データの再生のみ行われる。
ステップS305では、再生累積時間に達したかどうか判定される。これはRTCの内容をCPU4が読むことにより判定される。再生累積時間に達していなければ、再生累積時間になるまでステップS305を繰り返す。再生累積時間に達するまで発音練習と発音練習内容の録音ができる。
再生累積時間に達するとステップS306に進み、CPU4は録音再生装置を再生状態にするとともに録音状態(図7の録音処理動作に切り替える)にする。そして、CPU4はつぎのお手本音声データの再生および録音の開始制御を行う。再生および録音の位置は、再生停止処理(図6)において記憶された停止位置からである。この処理がお手本の音声データファイルが終了するまで繰り返される。
第2の実施の形態について図9により説明する。第1の実施の形態では、録音再生装置は、お手本となる音声ファイルを再生しながら無音区間を検出し、一定の長さの無音区間を検出した時点で、お手本音声の再生を停止し、ユーザが発音練習をできる期間を提供するものであった。本実施の形態は、無音区間の検出とともに音声ファイルの切れ目の検出を行って、一定の長さの無音状態だけでなく、ファイルの切れ目でもお手本音声の再生を停止し、自動でユーザに発音練習時間を提供する機能を提供するものである。
図9に示すように、ステップS103とステップS104の間にファイルの切れ目を検出するための処理が付加されている。ファイルの切れ目であるかどうかはCPU4がファイル管理情報に基づいて判断する。
ファイルの切れ目が検出された場合、無音区間の検出は行わずステップS106に進み、CPU4は停止フラグがオンにし再生動作を停止させる。
ファイルの切れ目が検出されない場合、ステップS104に進み、無音区間であるかどうかのCPU4は検出動作を行う。以降、図4と同様の処理が行われる。
第2の実施の形態においても、再生しながらの発音練習、再生しながらの発音練習と同時に録音する動作等、これらの動作は第1の実施の形態と同様である。
以上、実施の形態を説明してきたが、録音されたお手本音声データファイルおよび発音練習した音声データファイルにメタ情報を付加することで再生動作においてメタ情報を参照することによりさまざまな再生方法が提供できる。また、これにより他のPC(パーソナルコンピュータ)アプリケーションと連携できる機能を持つことが可能となる。
ここでは、メタ情報の付加およびデータベース作成、それらを使用した再生動作の動作例について説明する。
このメタ情報を参照することにより、録音された音声データを順番どおりに再生するだけでなく、順番を変えたり、必要なデータのみを何度も再生することが可能となる。また、録音ファイル内容を編集しなおし、再生ファイルを再構成することも可能となる。また、他の機種の録音再生装置でも同様の再生が可能となる。さらに、録音ファイルを他のPCアプリケーションで利用することが可能となる。
メタ情報はデータベースのようなファイルを別途用意してそこに付加してもよい。これによっても上記と同様の機能を発揮できる。
態動作に切り替える)に設定する。この時点で発音練習ができることになり、CPU4は発音練習内容の録音を開始させる。ステップS405では、CPU4はRTCを起動する。RTCには、待ち時間が設定され、この値は図5の再生累積時間と同じ値となっている。
ステップS406では、再生累積時間に達したかどうか判定される。これはRTCに設定された待ち時間をCPU4が読むことにより判定される。再生累積時間に達していなければ、再生累積時間になるまでステップS406を繰り返す。再生累積時間に達するまで発音練習と発音練習内容の録音ができる。
再生累積時間に達するとステップS407に進み、CPU4は録音再生装置を再生状態にするとともに録音状態(図7の録音処理動作に切り替える)にする。そして、CPU4はつぎのお手本音声データの再生および録音の開始制御を行う。再生および録音の位置は、再生停止処理(図6)において記憶された停止位置からである。この処理がお手本の音声データファイルが終了するまで繰り返される。
ここでの説明の目的であるメタ情報の付加又はデータベースへの記録のタイミングは、上記の手順中、ステップS402の処理の後に行われる。
(i)録音したものをそのまま再生する。メタ情報等を利用しない場合である。図13Aに示すように、お手本音声が一定の時間流れ,それに続いて,ユーザが発音練習した音声が交互に流れる。マスター音声(ここでは英語のお手本)とユーザの練習音声との比較が交互にできるというものである。
(ii)ユーザが発音練習した音声のみを連続して再生する。図13Bに示すようにユーザの練習の音声のみ聴くことができる。元々、お手本音声は録音せず、ユーザが発音練習した音声のみが録音されていれば、図のような再生方法となる。
ところが図11で記録したメタデータ又はデータベースを利用すると、図11で記録したメタデータ又はデータベースは、図12で示した内容へ情報を展開することができる。図12中のユーザのみの音声集合ファイルについて開始ポイントから終了ポイントまで再生することで、ユーザが発音練習した音声のみが連続して流す機能を実現できる。
上記アプリケーションがインストールされていないPCであっても、上記(ii)と同じように、ユーザが発音練習した音声のみを再生することができる。図11で記録したメタ情報又はデータベースは、図12で示した内容へ情報を展開することができ、開始ポイントと終了ポイントへの情報をもとに、ユーザの発音練習箇所のみを抜き出すことができるからである。
同様に、上記(iii)、(iv)と同じ機能を実現できる。図11で記録したメタ情報又はデータベースを利用して、お手本音声を左側スピーカ、ユーザ音声を右側スピーカから出力するように又はお手本音声とユーザ音声をミックスした音声をスピーカから出力するように、DSP3又はCPU4による信号処理を行い、ファイル編集処理を行ってファイルを作成することができるからである。
(1)外部メモリから読み込まれた音声データを格納する記憶部と、
内蔵又は接続されたマイクロホンで集音される音声を入力する音声入力部と、
内蔵又は接続されたスピーカによる音声出力を実行させる音声出力部と、
再生処理としての上記記憶部の音声データの音声出力部への転送と、録音処理としての上記音声入力部の音声データの上記記憶部への格納の制御を行う制御部と、
を有し、
上記制御部は、音声データの再生時に該音声データの停止位置検出処理、及び再生開始から該停止位置までの再生時間検出処理を行うとともに、該再生時間検出処理で検出した再生時間に基づいて停止時間を設定し、上記停止位置検出処理で検出した位置で、上記停止時間の間再生を停止させ、上記停止位置から再生を再開させる制御を行う録音再生装置。
(2)上記停止位置は所定時間以上の無音区間が検出された位置である上記(1)に記載の録音再生装置。
(3)上記停止位置は音声データのファイルの切れ目である上記(1)又は(2)に記載の録音再生装置。
(4)上記制御部は、音声データの再生中には、上記音声出力部へ転送される再生音声データを上記外部メモリに保存する制御を行う上記(1)乃至(3)に記載の録音再生装置。
(5)上記制御部は、再生停止中に上記音声入力部から入力された音声データを上記外部メモリに保存する制御を行う上記上記(4)に記載の録音再生装置。
(6)上記制御部は、音声データの再生中には、上記音声出力部へ転送される再生音声データを上記外部メモリに保存する制御を行うとともに、再生停止中には、上記音声入力部からの音声データを上記外部メモリに保存する制御を行い、上記外部メモリに保存された上記再生音声データおよび上記音声入力部から入力された音声データにメタ情報が付加される上記(1)に記載の録音再生装置。
(7)上記メタ情報が音声データの開始ポイントと停止ポイントである上記(6)に記載の録音再生装置。
(8)上記制御部は、上記メタ情報に基づいて、上記外部メモリの再生音声データおよび上記音声入力部からの音声データの再生制御を行う上記(6)又は(7)に記載の録音再生装置。
Claims (9)
- 外部メモリから読み込まれた音声データを格納する記憶部と、
内蔵又は接続されたマイクロホンで集音される音声を入力する音声入力部と、
内蔵又は接続されたスピーカによる音声出力を実行させる音声出力部と、
再生処理としての上記記憶部の音声データの音声出力部への転送と、録音処理としての上記音声入力部の音声データの上記記憶部への格納の制御を行う制御部と、
を有し、
上記制御部は、音声データの再生時に該音声データの停止位置検出処理、及び再生開始から該停止位置までの再生時間検出処理を行うとともに、該再生時間検出処理で検出した再生時間に基づいて停止時間を設定し、上記停止位置検出処理で検出した位置で、上記停止時間の間再生を停止させ、上記停止位置から再生を再開させる制御を行う録音再生装置。 - 上記停止位置は所定時間以上の無音区間が検出された位置である請求項1に記載の録音再生装置。
- 上記停止位置は音声データのファイルの切れ目である請求項1に記載の録音再生装置。
- 上記制御部は、音声データの再生中には、上記音声出力部へ転送される再生音声データを上記外部メモリに保存する制御を行う請求項1に記載の録音再生装置。
- 上記制御部は、再生停止中に上記音声入力部から入力された音声データを上記外部メモリに保存する制御を行う請求項1に記載の録音再生装置。
- 上記制御部は、音声データの再生中には、上記音声出力部へ転送される再生音声データを上記外部メモリに保存する制御を行うとともに、再生停止中には、上記音声入力部からの音声データを上記外部メモリに保存する制御を行い、上記外部メモリに保存された上記再生音声データおよび上記音声入力部から入力された音声データにメタ情報が付加される請求項1に記載の録音再生装置。
- 上記メタ情報が音声データの開始ポイントと停止ポイントである請求項6に記載の録音再生装置。
- 上記制御部は、上記メタ情報に基づいて、上記外部メモリの再生音声データおよび上記音声入力部からの音声データの再生制御を行う請求項7に記載の録音再生装置。
- 外部メモリから読み込まれた音声データを格納する記憶部と、内蔵又は接続されたマイクロホンで集音される音声を入力する音声入力部と、内蔵又は接続されたスピーカによる音声出力を実行させる音声出力部と、再生処理としての上記記憶部の音声データの音声出力部への転送と、録音処理としての上記音声入力部の音声データの上記記憶部への格納の制御を行う制御部とを有する録音再生装置の再生方法であって、
音声データの再生時に音声データの停止位置検出処理、及び再生開始から上記停止位置までの再生時間検出処理を行い、
上記停止位置のタイミングで、上記再生時間検出処理で検出した再生時間相当期間の再生停止を行い、
再生停止してから上記再生時間相当期間経過後に再生を再開する録音再生方法。
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JP (1) | JP2014021297A (ja) |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH08278743A (ja) * | 1995-04-04 | 1996-10-22 | Sony Corp | 記録再生装置及び記録再生方法 |
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2012
- 2012-07-19 JP JP2012160176A patent/JP2014021297A/ja active Pending
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