JP5867254B2 - 音量調節装置 - Google Patents

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本発明は、外部から供給される電源の電圧に応じて音量を調節する音量調節装置に関する。
スピーカを駆動する音声増幅素子(トランジスタ、FETなど)が知られている。音声増幅素子は、スピーカを介して音を出力する制御を行う様々な機器に搭載される。機器の一例として、音声による遠隔会議を行うための音響装置が挙げられる。
音声増幅素子に供給される電源に異常が発生した場合、音声増幅素子はスピーカから音を適切に出力させることができなくなる可能性がある。例えば、音声増幅素子の電源の異常として過電流や過電圧を検出した場合に、スピーカの音量が抑制されるように音声増幅素子への入力信号を制御し、音途切れの発生を防止する技術が提案されている(特許文献1参照)。
特開2006−174268号公報
しかしながら、特許文献1に記載された技術を音量調節装置に適用するためには、音声増幅素子への入力信号を制御する機能を音量調節装置に実装する必要がある。このため、音量調節装置の構成が複雑化し、音量調節装置の処理負荷が増大するという問題点がある。
本発明の目的は、実装する機能を抑制して構成を簡素化することによって、処理負荷を軽減させることが可能な音量調節装置を提供することである。
本発明に係る音量調節装置は、スピーカから出力される音の音量を調節するために操作部が操作されたことを検出し、前記操作に応じて電気状態を所定の検出状態に変化させる検出回路と、前記検出回路の前記電気状態が前記検出状態である場合に、前記スピーカを駆動して前記音の音量を変化させる駆動部と、前記駆動部の電源の電圧と所定のしきい値とを比較し、比較結果を示す信号を出力する比較器と、前記比較器から出力された前記信号に基づいて、前記操作部に対する操作の有無に関わらず、前記検出回路の前記電気状態を、前記操作部が操作されたときと同じ前記電気状態である前記検出状態に切り替える切り替え回路とを備え、前記駆動部は、前記切り替え回路によって前記電気状態が前記検出状態に切り替えられた場合、前記スピーカを駆動して前記音量を変化させることを特徴とする。
本発明によれば、比較器は、駆動部の電源の電圧と所定のしきい値とを比較することによって、駆動部の電源の状態を特定する。切り替え回路は、特定された電源の状態に応じて、検出回路の電気状態を検出状態に切り替える。駆動部は、操作部の操作を検出する機能を利用し、駆動部の電源の電圧と所定のしきい値との関係に基づいてスピーカを制御することによって、音量を制御することができる。音量調節装置は、実装する機能を抑制して構成を簡素化しつつ、スピーカの音量を駆動部の電源の状態に応じて制御することが可能となる。従って、音量調節装置の処理負荷を軽減させることが可能となる。
本発明において、前記切り替え回路は、前記電源の電圧の方が前記しきい値よりも小さいことを示す信号が前記比較器から出力された場合に、前記検出回路の前記電気状態を前記検出状態に切り替え、前記駆動部は、前記切り替え回路によって、前記検出回路の前記電気状態が前記検出状態に切り替えられた場合に、前記スピーカから出力される音の音量が小さくなるように前記スピーカを駆動してもよい。駆動部の電源の電圧が所定のしきい値よりも小さい場合、駆動部はスピーカから音を適切に出力できない可能性がある。このような場合に切り替え回路は、スピーカの音量を小さくするための操作が操作部に対して行われた場合と同様の電気状態となるように、検出回路の電気状態を切り替える。駆動部は、スピーカの音量を小さくする。このため音量調節装置は、常に適切な音量でスピーカから音が出力されるように制御できる。
本発明において、前記切り替え回路は、前記電源の電圧の方が前記所定電圧よりも小さいことを示す信号が前記比較器から出力された場合に、前記検出回路の前記電気状態を前記検出状態に切り替え、前記駆動部は、前記検出回路の前記電気状態が前記検出状態である場合に、前記スピーカからの前記音の出力が停止するように前記スピーカを制御してもよい。駆動部の電源の電圧が所定のしきい値よりも小さい場合、駆動部はスピーカから音を適切に出力できない可能性がある。このような場合に切り替え回路は、スピーカからの音の出力を停止させるための操作が操作部に対して行われた場合と同様の電気状態となるように、検出回路の電気状態を切り替える。駆動部は、スピーカからの音の出力を停止させる。これによって音量調節装置は、駆動部の電源の電圧が低下した場合にスピーカを消音することで、不適切な音量の音がスピーカから出力される問題を解消できる。
本発明において、前記検出回路は、前記操作部を操作することによって指定された前記音量に応じた異なる複数の電気状態である複数の検出状態に変化し、前記駆動部は、前記複数の検出状態に基づき、前記操作部を操作することによって指定された音量の前記音が前記スピーカから出力されるように前記スピーカを駆動し、前記切り替え回路は、前記電源の電圧の方が前記所定電圧よりも小さいことを示す信号が前記比較器から出力された場合に、前記検出回路の状態を、前記信号が出力される前の音量よりも小さい音量が前記操作部を介して指定された場合の前記検出状態に切り替え、前記駆動部は、前記切り替え回路によって前記検出回路の状態が前記検出状態に切り替えられた場合に、前記比較器から前記信号が出力される前の音量よりも小さい音量の音が前記スピーカから出力されるように前記スピーカを駆動してもよい。このようにして音量調節装置は、複数の音量を指定することが可能な操作部(例えばボリュームスイッチなど)が音量調節装置に適用された場合でも、駆動部の電源の電圧が低下した場合にスピーカの音量を小さくすることが可能となる。
本発明において、前記切り替え回路が前記検出回路の前記電気状態を前記検出状態に繰り返し切り替えるように、前記切り替え回路を制御する制御部を備えてもよい。音量調節装置は、検出回路の電気状態を繰り返し切り替えることによって、駆動部の電源の電圧としきい値との関係を駆動部に繰り返し通知することができる。このため駆動部は、スピーカの音量の変化を繰り返し検出することが可能となる。

遠隔会議システム1を示す模式図である。 音響装置10の電気的構成を示すブロック図である。 音量調節装置106の回路図である。 音量調節装置106の各部位における電気状態を示すグラフである。 音量調節装置206の回路図である。 音量調節装置206の各部位における電気状態を示すグラフである。 音量調節装置306の回路図である。 音量調節装置306の各部位における電気状態を示すグラフである。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。図1を参照し、遠隔会議システム1について説明する。遠隔会議システム1は、音響装置10およびPC20を備える。音響装置10およびPC20は、USB(登録商標)ケーブル2によって接続される。PC20はネットワーク4に接続される。PC20は、他の拠点に設置された他のPC20と、ネットワーク4を介して通信を行う。遠隔会議システム1は、音響装置10のユーザと、他のPC20に接続された他の音響装置10のユーザとの間で、音声による遠隔会議を行うために使用される。
音響装置10は、スピーカ11、マイク12、および操作部13を備える。音響装置10は、USBケーブル2を介してPC20から受信した音のデータに基づき、スピーカ11から音を出力する。音響装置10は、マイク12を介して集音した音のデータを、USBケーブル2を介してPC20に送信する。操作部13は、音響装置10に対して各種設定を行うためのボタンである。操作部13は、Upボタン131、Downボタン132、およびMuteボタン133を備える。Upボタン131は、スピーカ11の音量を大きくするためのボタンである。Downボタン132は、スピーカ11の音量を小さくするためのボタンである。Upボタン131およびDownボタン132が長押しされた場合、スピーカ11の音量は段階的に変化する。Muteボタン133は、スピーカ11を消音するためのボタンである。
PC20は、他の拠点に設置された他のPC20から、ネットワーク4を介して音のデータを受信した場合、USBケーブル2を介して音響装置10に音のデータを送信する。PC20は、USBケーブル2を介して音のデータを受信した場合、ネットワーク4を介して他のPC20に対して音のデータを送信する。これによって音響装置10のユーザは、他の拠点に設置された他の音響装置10のユーザの音声を聴くことができる。またPC20は、USBケーブル2を介して音響装置10に電源を供給する。音響装置10は、供給される電源によって駆動する。
図2を参照し、音響装置10の電気的構成について説明する。音響装置10は、音響装置10全体の制御を司るCPU101を備える。CPU101は、ROM102、RAM103、フラッシュメモリ104、通信部105、音量調節装置106、およびマイクインタフェース回路108と電気的に接続する。操作部13およびスピーカ11は、音量調節装置106と電気的に接続する。マイク12は、マイクインタフェース回路108と電気的に接続する。ROM102には、ブートプログラムやBIOS等が記憶される。RAM103には、タイマやカウンタ、一時的なデータが記憶される。フラッシュメモリ104には、CPU101の制御プログラムが記憶される。通信部105は、USBケーブル2を介してPC20(図1参照)と通信を行う。音量調節装置106は、スピーカ11を駆動することによってスピーカ11から音を出力させる。また音量調節装置106は、操作部13に対する操作に応じ、スピーカ11の音量を調節する。マイクインタフェース回路108は、マイク12が集音した音の信号を増幅した後デジタル化し、CPU101に送信する。
音響装置10の電源は、USBケーブル2を介してPC20から供給される。PC20から供給された電源は、二つの電源VspおよびVccに分けられる。電源Vspは、音量調節装置106が備える駆動部33(図3参照)を駆動するための電源である。電源Vccは、駆動部33以外のデバイスを駆動するための電源である。電源Vspは、最大電流制限回路109の出力端子に接続する。最大電流制限回路109の入力端子は、USBケーブル2のピンのうち、電源を供給するVbusに接続する。最大電流制限回路109は、Vbusを介して供給された電圧をそのまま出力端子に出力しつつ、Vbusを介して供給される電流の最大値を制限する。電源Vccは、電源制御部107の出力端子に接続する。電源制御部107の入力端子は、Vbusに接続する。電源制御部107は、Vbusを介して供給された電圧を、駆動部33以外のデバイスが駆動可能な電圧に降圧し安定化する。例えば電源Vspの電圧は5.0Vであり、電源Vccの電圧は3.3Vである。
なお音響装置10は、USBケーブル2を介して供給される電源ではなく、図示外のACアダプタを介して供給される電源に基づいて駆動できるようにしてもよい。例えば音響装置10は、ACアダプタが接続されているか否かを検出してもよい。音響装置10は、ACアダプタが接続されている場合、ACアダプタを介して供給される電源に基づいて駆動するように制御してもよい。また例えば音響装置10は、ACアダプタが接続されていない場合であってUSBケーブル2が接続されている場合には、USBケーブル2を介して供給される電源に基づいて駆動するように制御してもよい。
USBケーブル2を介して音響装置10に供給することが可能な電力は、規格によって制限されている。USBケーブル2を介して音響装置10に安定的に供給することが可能な電力の上限は2.5W(電圧の上限 5V、電流の上限 500mA)である。音響装置10の消費電流が増加する主な原因として、スピーカ11の音量が大きくなることが挙げられる。理由は、スピーカ11から音が出力される場合に駆動部33(図3参照)によって消費される消費電流は、他のデバイスの消費電流と比較して非常に大きいためである。音響装置10が、上述した電力制限の範囲内で駆動するためには、大電流を消費するデバイスに対して電流制限の回路を設けることが有効である。このため音響装置10では、スピーカ11を駆動する駆動部33の電源Vspに最大電流制御回路109が設けられる。最大電流制御回路109は、駆動部33に供給される電流を制限する。反面、駆動部33に供給される電流が最大電流制限回路109によって制限された場合、電流が制限されることによって電荷が枯渇する可能性がある。この場合、電源Vspの電圧は低下する。
電源Vspの電圧が、駆動部33の消費電流の増加に伴い低下した場合、スピーカ11の音量が不安定になる可能性がある。理由は、電源Vspの電圧の低下によって、スピーカ11から出力される音の振幅が不安定になるためである。特に、スピーカ11から出力される音の振幅が駆動部33の電源Vspの電圧よりも大きい場合、駆動部33は、スピーカ11から適切な音量の音を出力させることができない。これに対して本実施形態では、駆動部33の電源Vspの電圧が所定のしきい値(電圧値Vth、後述)よりも小さくなった場合、スピーカ11の音量を音量調節装置106が自動的に調整する。これによって音量調節装置106は、駆動部33に供給される電圧が低下した場合でも、適切な音量の音が常にスピーカ11から出力されるように制御する。以下詳説する。
図3を参照し、音量調節装置106の回路構成について説明する。音量調節装置106は、比較器31、トランジスタ32、駆動部33、および検出部34を備える。比較器31は、二つの入力電圧を比較し、比較結果を示す信号を出力する。比較器31は周知のコンパレータである。検出部34は、Downボタン132の押下を検出した場合に電気状態を変化させる回路部分である。駆動部33は、(1)CPU101(図2参照)から受信した音のデータをアナログ信号に復号する機能、(2)復号したアナログ信号を増幅し、スピーカ11に出力することによってスピーカ11から音を出力させる機能、(3)検出部34の電気状態に応じ、スピーカ11の音量を調整する機能、を備える。駆動部33の一例として、周知のスピーカアンプが挙げられる。トランジスタ32は、Downボタン132への操作の有無に関わらず、比較器31から出力される信号に応じて検出部34の電気状態を切り替える。
比較器31、トランジスタ32、駆動部33、検出部34、および周辺デバイスの接続状態について説明する。比較器31は、電源Vccによって駆動する。比較器31の−側の入力端子に、抵抗361、362の一端側、およびコンデンサ363の一端側が接続する。抵抗362およびコンデンサ363の他端側にグランドが接続する。抵抗361の他端側に電源Vspが接続する。抵抗362およびコンデンサ363は、電源Vspに重畳するノイズをカットするためのフィルタを構成する。比較器31の+側の入力端子に、抵抗371、372の一端側、およびコンデンサ373の一端側が接続する。抵抗372およびコンデンサ373の他端側にグランドが接続する。抵抗371の他端側に電源Vccが接続する。抵抗372およびコンデンサ373は、電源Vccに重畳するノイズをカットするためのフィルタを構成する。比較器31の出力端子に抵抗321の一端側が接続する。抵抗321の他端側に、トランジスタ32のベースが接続する。
トランジスタ32のエミッタに、Downボタン132の接点343、およびグランドが接続する。トランジスタ32のコレクタに、Downボタン132の接点342、抵抗341の一端側、および駆動部33の入力端子Linが接続する。抵抗341の他端側に電源Vccが接続する。接点342、343は、Downボタン132が押下されていない場合に非導通状態であり、Downボタン132が押下された場合に導通する。トランジスタ32のコレクタ−エミッタ間が非導通状態であり、且つ、Downボタン132が押下されていない場合、入力端子Linの電気状態はHi(電源Vccの電圧(単位/V))が供給されている状態)になる。Downボタン132が押下された場合、入力端子Linの電気状態はLow(電圧0(単位/V))になる。以下、Downボタン132の押下によって電気状態が変化する上述の回路部分、即ち、抵抗341、接点342、および入力端子Lin間を結ぶ回路部分を、検出部34という。Downボタン132が押下されていない場合、検出部34の電気状態はHiになり、Downボタン132が押下された場合、検出部34の電気状態はLowになる。
駆動部33は、電源Vspによって駆動する。駆動部33の入力端子SinにCPU101(図2参照)が接続する。駆動部33の出力端子にスピーカ11が接続する。
音量調節装置106の駆動原理について説明する。USBケーブル2を介して供給される電圧(以下、「供給電圧」という。)は、後述する電圧値Vth以上であることを想定する。駆動部33は、CPU101(図2参照)から送信された音のデータを、入力端子Sinを介して受信する。駆動部33は、受信した音のデータをアナログ信号に復号する。駆動部33はアナログ信号を増幅し、デフォルトの音量でスピーカ11から音が出力されるように振幅を調整する。駆動部33は、増幅されたアナログ信号をスピーカ11に出力することによって、スピーカ11を駆動する。スピーカ11から、デフォルトの音量で音が出力される。なおこの状態では、Downボタン132は押下されていないので、検出部34の電気状態はHiである。
ユーザがスピーカ11の音量を下げるために、Downボタン132を押下したとする。接点342、343が導通し、検出部34の電気状態は、HiからLowに変化する。駆動部33は、入力端子Linを介し、検出部34の電気状態がHiからLowに変化したことを検出する。駆動部33は、スピーカ11に出力しているアナログ信号の増幅率を所定率分低下させることによって、アナログ信号の振幅を所定電圧分小さくする。これによって、スピーカ11の音量は所定量分小さくなる。
ユーザがDownボタン132を長押ししたとする。検出部34の電気状態は、Downボタン132が押下されている間継続してLowになる。駆動部33は、所定周期で入力端子Linの電気状態を繰り返し監視し、検出部34の電気状態がLowであることを繰り返し検出する。駆動部33は、検出部34の電気状態がLowであることを検出する毎に、増幅率を所定率分ずつ徐々に低下させる。アナログ信号の振幅は、所定電圧分ずつ小さくなる。これによってスピーカ11の音量は、所定量分ずつ段階的に小さくなる。
供給電圧が低下した場合における音量調節装置106の駆動原理について、図3および図4を参照して説明する。Downボタン132は押下されないことを想定する。図4のうちグラフ41は、駆動部33が入力端子Sinを介して受信した音のデータを復号したアナログ信号の波形(以下、「入力波形」という。)を示す。グラフ43は、電源Vspの電圧、即ち供給電圧を示す。グラフ45は、比較器31の出力端子の電圧を示す。グラフ47は、検出部34の電圧(電気状態)を示す。グラフ49は、駆動部33が復号したアナログ信号を増幅する場合の増幅率を示す。グラフ51は、駆動部33からスピーカ11に対して出力されるアナログ信号の波形(以下、「出力波形」という。)を示す。
比較器31は、抵抗361、362によって分圧された電源Vspの電圧を、抵抗371、372によって分圧された電源Vccの電圧と比較する。ここで電源Vspの電圧は供給電圧と同値である。また電源Vccは、電源制御部107(図2参照)によって供給電圧が降圧され安定化されたものである。このため、供給電圧が電源Vcc以上である限り、供給電圧が低下した場合でも電源Vccの電圧は安定的に推移する。このため比較器31は、抵抗371、372によって分圧された電源Vccの電圧を、基準電圧として取り扱うことができる。比較器31は、抵抗361、362によって分圧された電源Vspの電圧(以下、「被モニタ電圧」という。)と基準電圧とを比較する。比較器31は、被モニタ電圧が基準電圧以上である場合、出力端子にLowを出力する。比較器31は、被モニタ電圧が基準電圧よりも小さい場合、出力端子にHiを出力する。
なお、抵抗361、362、371、372の抵抗値は、それぞれ、電源Vspの電圧と所定のしきい値である電圧値Vthとが比較器31によって比較されるように調整される。このため比較器31は、電源Vspの電圧が電圧値Vth以上である場合、出力端子にLowを出力し、電源Vspの電圧が電圧値Vthよりも小さい場合、出力端子にHiを出力することになる。以下、比較器31が被モニタ電圧と基準電圧とを比較することを、「電源Vspの電圧と電圧値Vthとを比較する。」と言い換える。
図4に示すように、電源Vspの電圧が電圧値Vth以上である矢印61の間(グラフ43)、比較器31は出力端子からLowを出力する(グラフ45)。抵抗321およびトランジスタ32のベースの電圧はLowになる。ベースの電圧がLowである場合、コレクタ−エミッタ間に電流は流れず、非導通状態となる。コレクタ−エミッタ間が非導通状態である場合、検出部34の電気状態は、Downボタン132の操作状態に依存する。Downボタン132が押下されていないので、検出部34の電気状態はHiになる(グラフ47)。駆動部33の入力端子Linの電気状態はHiになるので、駆動部33は増幅率を変化させない(グラフ49)。このためスピーカ11からは、デフォルトの音量で音が出力される(グラフ51)。
矢印63の間、入力波形の振幅が徐々に大きくなったとする(グラフ41)。スピーカ11の音量が増加することに伴い、スピーカ11の消費電流は増加し、供給電圧は徐々に低下する。このため電源Vspの電圧も徐々に低下する(グラフ43)。但し、電源Vspの電圧は電圧値Vth以上であるため、比較器31は出力端子からLowを継続して出力する(グラフ45)。検出部34の電気状態はHiになり(グラフ47)、駆動部33の入力端子Linの電気状態もHiになるので、駆動部33は増幅率を変化させない(グラフ49)。
入力波形の振幅がさらに大きくなり(グラフ41)、供給電圧がさらに低下したとする。そしてt1時点で、電源Vspの電圧が電圧値Vthよりも小さくなったとする(グラフ43)。比較器31は出力端子からHiを出力する(グラフ45)。トランジスタ32のベースの電圧がHiになり、コレクタ−エミッタ間に電流が流れ、導通する。検出部34の電気状態は、Downボタン132が押下された状態と同じ状態になる。Downボタン132が押下されているか否かに関わらず、検出部34の電気状態はLowに変化する(グラフ47)。駆動部33の入力端子LinもLowになるので、駆動部33は増幅率を低下させる(グラフ49)。これによって出力波形の振幅は小さくなる(グラフ51)。
電源Vspの電圧が電圧値Vthよりも小さい矢印65の間(グラフ43)、比較器31は出力端子からHiを継続して出力する(グラフ45)。トランジスタ32のコレクタ−エミッタ間は導通し、検出部34の電気状態は継続してLowになる(グラフ47)。駆動部33の入力端子Linも継続してLowになる。駆動部33は、入力端子Linの電気状態を周期的に監視し、検出部34の電気状態がLowであることを検出する毎に、増幅率を所定率分ずつ徐々に低下させる(グラフ49)。出力波形の振幅は所定電圧分ずつ小さくなる(グラフ51)。スピーカ11の音量は、所定量分ずつ段階的に小さくなる。
スピーカ11の音量が小さくなったことに伴い、供給電圧の低下傾向は緩慢になる(グラフ43)。そして矢印65の間で、供給電圧は逆に上昇し始める。供給電圧の上昇に伴い、電源Vspの電圧も上昇する。そしてt2時点で、電源Vspの電圧が電圧値Vth以上になったとする(グラフ43)。比較器31は出力端子からLowを出力する(グラフ45)。トランジスタ32のベースの電圧もLowになり、コレクタ−エミッタ間は非導通状態になる。検出部34の電気状態は、Downボタン132が押下されない状態と同じ状態になる。検出部34の電気状態はHiに変化する(グラフ47)。駆動部33の入力端子LinもHiになるので、駆動部33は増幅率の変化を停止させ、t2時点の増幅率を保持する(グラフ49)。矢印67の間、駆動部33は増幅率を低い状態で保持するので、出力波形の振幅は、小さい状態のまま推移する(グラフ51)。
以上説明したように、音量調節装置106では、比較器31が駆動部33の電源Vspの電圧と電圧値Vthとを比較することによって、駆動部33の電源Vspの状態を特定する。トランジスタ32は、電源Vspの電圧が電圧値Vthよりも小さくなった場合、検出部34の電気状態をHiからLowに切り替える。検出部34の電気状態がLowの状態は、Downボタン132が押下された場合の検出部34の電気状態と同一である。トランジスタ32は、Downボタン132が押下されているか否かに関わらず、検出部34の電気状態を、Downボタン132が押下されていると同一の状態に切り替えることができる。このため音量調節装置106は、駆動部33がDownボタン132の押下時に増幅率を低下させる機能を利用し、電源Vspの電圧が低下した場合に増幅率を低下させ、スピーカ11の音量を小さくすることができる。このように音量調節装置106は、電源Vspの電圧低下に応じてスピーカ11の音量を抑制する機能を、実装する機能を簡素化しつつ実現している。このため音量調節装置106は、処理負荷を軽減させることができる。また、音量調節装置106のコストを抑制することが可能となる。
なお、電源Vspの電圧低下に応じて駆動部33が増幅率を低下させる理由は、このような場合に駆動部33はスピーカ11を安定的に駆動することができず、スピーカ11から適切な音量の音が出力されない可能性があるためである。また、過電流の発生によって電源Vspの電圧が低下している可能性もある。これに対して音量調節装置106は、駆動部33の電源Vspの電圧がVthよりも小さくなった場合、増幅率を低下させることによってスピーカ11から大きな音量の音が出力されないように制御する。供給電圧および電源Vspの電圧は、スピーカ11の消費電流が大きくなる程小さくなる傾向があるため、スピーカ11の音量を小さくし、スピーカ11の消費電流を抑制することによって、電源Vspの低下傾向は抑制される。また、スピーカ11から出力される音の振幅が電源Vspの電圧よりも大きくなる状態は解消されやすくなる。これらによって音量調節装置106は、駆動部33の電源Vspの電圧が低下することによって適切な音量の音がスピーカから出力されない問題を解消できる。また音量調節装置106は、過電流の発生が電源Vspの電圧低下の要因である場合には、スピーカ11の音量を小さくすることによって、渦電流である場合に発生する可能性のある音途切れを防止することが可能となる。
なお、駆動部33の例としてスピーカアンプが挙げられる。比較器31の例として、コンパレータの他、オペアンプ等が挙げられる。このように音量調整装置106は、スピーカ11を駆動して音量を調節する機能を、CPUを用いることなく簡単な回路構成で実現することが可能となる。
なお、本発明は上述の実施形態に限定されず、種々の変更が可能である。図3では、接点343はグランドに接続した。Downボタン132が押下された場合、接点342、343は導通し、検出部34の電気状態はLowとなった。これに対し、Downボタン132周辺回路は、キースキャンと呼ばれる入力方式に基づいた構成であってもよい。この場合、接点342、343の両端にトランジスタが接続されてもよい。比較器31は、接点342、343の両端に接続されたトランジスタのコレクタ−エミッタ間の導通/非導通を切り替えてもよい。これによって、Downボタン132周辺回路がキースキャン入力方式に基づいた構成であっても、上述の実施形態と同様の機能を実現できる。
上述の実施形態において音量調節装置106は、電源Vspの電圧が電圧値Vthよりも小さい場合に検出部34の電気状態を切り替え、スピーカ11の音量が小さくなるように駆動部33を制御した。これに対して音量調節装置106は、別の方法で制御を行なっても良い。例えば音量調節装置106は、電源Vspの電圧が電圧値Vthよりも大きい場合に検出部34の電気状態を切り替え、スピーカ11の音量が大きくなるように駆動部33を制御してもよい。これによって音量調節装置106は、駆動部33の電源Vspの電圧に余裕がある場合にスピーカ11の音量を大きくすることができるので、供給電圧を有効的に利用しつつスピーカ11から音を出力させることができる。
また例えば音量調節装置106は、電源Vspの電圧が電圧値Vthよりも大きい場合に検出部34の電気状態を切り替え、スピーカ11の音量が小さくなるように駆動部33を制御してもよい。これによって音量調節装置106は、駆動部33の電源Vspの異常として過電圧を検出した場合にスピーカ11の音量を小さくすることができる。これによって音量調節装置106は、駆動部33の電源Vspが過電圧となった場合において発生する可能性のある音途切れを防止することが可能となる。
上述の実施形態では、検出部34の電気状態を切り替える切り替え部としてトランジスタ32を用いた。検出部34の電気状態を切り替えるデバイスは、トランジスタに限定されない。例えば、トランジスタ32の代わりにFETやフォトカプラを用いても良い。上述の実施形態では、駆動部33は音声のデータを復号する機能を有していた。駆動部33は、スピーカ11を駆動する機能およびスピーカ11の音量を調節する機能のみを有していてもよい。駆動部33は、音声のデータを復号したアナログ信号を受信して増幅し、スピーカ11に出力することによってスピーカ11を駆動してもよい。
Downボタン132の代わりに、Muteボタン133が接点342、343に接続されてもよい。接点342、343は、Muteボタン133が押下されていない場合に非導通状態となり、Muteボタン133が押下された場合に導通状態となってもよい。この場合、Muteボタン133が押下されていない状態で、検出部34の電気状態はHiになり、Muteボタン133が押下された状態で、検出部34の電気状態はLowになる。また比較器31は、電源Vspの電圧が電圧値Vthよりも小さい場合に、Muteボタン133が押下されているか否かに関わらず、検出部34の電気状態をLowに切り替えてもよい。駆動部33は、入力端子Linを介して検出部34の電気状態を検出し、Lowを検出した場合、スピーカ11へのアナログ信号の出力を停止することによって、スピーカ11を消音してもよい。
以上によって音量調節装置106は、駆動部33の電源Vspの電圧が電圧Vspよりも小さい場合、Muteボタン133が押下されているか否かに関わらず、スピーカ11を消音させることができる。このため音量調節装置106は、不適切な音量の音がスピーカ11から出力されることを抑止できる。また音量調節装置106は、駆動部33がMuteボタン133の押下時にスピーカ11を消音させる機能を利用し、電源Vspの電圧が低下した場合もスピーカ11を消音させることができる。これによって音量調節装置106は、実装する機能を簡素化しつつ、電源Vspの電圧低下時にスピーカ11を消音する機能を実現することができる。
上述の実施形態では、遠隔会議に使用される音響装置10に音量調節装置106が適用された。音量調節装置106が適用される装置は、音響装置10以外の他の装置であってもよい。例えば音量調節装置106は、USBケーブル2等の通信ケーブルを介して他の機器から供給される電源によって駆動する様々な装置に適用することが可能である。通信ケーブルを介して他の機器から電源が供給される場合、供給される電力には制限が設けられる場合が多いためである。
<第一変形例>
以下、本発明の第一変形例における音量調節装置206(図5参照)について説明する。音量調節装置206が音量調節装置106と異なる点は、操作部13(図2参照)として可変抵抗742(図5参照)が音量調節装置206に接続される点である。可変抵抗742は、スピーカ11の音量を連続的に調整するためのボリュームスイッチである。
音量調節装置206の回路構成について説明する。トランジスタ32のコレクタに一端側が接続する抵抗341の他端側に、A/Dコンバータ73の入力端子および可変抵抗742の可変端子が接続される。可変抵抗742の一端側に電源Vccが接続し、他端側にグランドが接続する。A/Dコンバータ73は、電源Vccによって駆動する。A/Dコンバータ73の出力端子は、駆動部33の入力端子Linに接続する。可変抵抗742が調節された場合、抵抗341、可変抵抗742の可変端子、およびA/Dコンバータ73の入力端子間を結ぶ回路部分の電圧は、0〜Vccの間で変化する。可変抵抗742を調節することによって電気状態が変化する回路部分、即ち、抵抗341、可変抵抗742の可変端子、およびA/Dコンバータ73の入力端子間を結ぶ回路部分が、検出部74に相当する。その他の回路構成は、音量調節装置106と同一である。
A/Dコンバータ73は、入力端子を介して検出部74の電圧を検出する。A/Dコンバータ73は、検出した電圧をデジタル化し、出力端子からデジタル信号を出力する。駆動部33は、入力端子Linから入力されるデジタル信号に基づいて検出部74の電圧を検出する。駆動部33は、検出した電圧の大きさに比例して音量が大きくなるように、増幅率を決定する。駆動部33は、復号したアナログ信号を、決定した増幅率で増幅する。駆動部33は、増幅したアナログ信号をスピーカ11に出力する。スピーカ11から音が出力される。
供給電圧が低下した場合における音量調節装置206の駆動原理について、図5および図6を参照して説明する。電源Vspの電圧が電圧値Vth以上である矢印61、63の間(グラフ43)、比較器31は出力端子からLowを出力する(グラフ45)。トランジスタ32のベースの電圧はLowになり、コレクタ−エミッタ間は非導通状態となる。コレクタ−エミッタ間が非導通状態である場合、検出部74の電圧(電気状態)は、可変抵抗742に対する操作の程度に応じて連続的に変化する(グラフ47)。A/Dコンバータ73は、検出部74の電圧をデジタル化し、デジタル信号を駆動部33の入力端子Linに出力する。駆動部33は、入力端子Linを介して検出部74の電圧を検出し、電圧に応じた増幅率を決定する(グラフ49)。
入力波形の振幅が大きくなり(グラフ41)、供給電圧が低下したとする。そしてt1時点で、電源Vspの電圧が電圧値Vthよりも小さくなったとする(グラフ43)。比較器31は出力端子からHiを出力する(グラフ45)。トランジスタ32のベースの電圧がHiになり、コレクタ−エミッタ間に電流が流れ、導通する。可変抵抗742の抵抗成分のうち、グランドに接続する側の抵抗成分は、抵抗341と並列状態になる。このため、検出部74に対してグランド側に接続する抵抗成分は、電源Vcc側に接続する抵抗成分電圧よりも小さくなる。従って検出部74の電圧は、コレクタ−エミッタ間が非導通状態の場合と比較して小さくなり、電圧Vmとなる(グラフ47)。駆動部33は、入力端子Linを介して検出した検出部74の電圧Vmに応じて増幅率Gmを決定する。検出部74の電圧Vmは、t1以前よりも小さくなっているので、増幅率Gmも、t1以前と比べて小さくなる(グラフ49)。これによって出力波形の振幅は小さくなる(グラフ51)。
電源Vspの電圧が電圧値Vthよりも小さい矢印65の間(グラフ43)、比較器31は出力端子からHiを継続して出力する(グラフ45)。トランジスタ32のコレクタ−エミッタ間は導通した状態を維持する。検出部74の電圧は、継続してVmとなる。駆動部33は、入力端子Linの電気状態を周期的に監視し、検出部74の電圧がVmであることを繰り返し検出する。駆動部33は、増幅率を継続してGmに決定する(グラフ49)。出力波形の振幅は小さい状態のまま推移する(グラフ51)。
矢印65の間では、スピーカ11の音量が小さくなったことに伴い、供給電圧は逆に上昇し始める(グラフ43)。供給電圧の上昇に伴い、電源Vspの電圧も上昇する。そしてt2時点で、電源Vspの電圧が電圧値Vth以上になったとする(グラフ43)。比較器31は出力端子からLowを出力し(グラフ45)、トランジスタ32のコレクタ−エミッタ間は非導通状態になる。検出部74の電圧は、可変抵抗742に対する調節状態にのみ依存することになり、Vmよりも大きくなる(グラフ47)。増幅率はGmよりも大きくなる(グラフ49)。出力波形の振幅は大きくなる(グラフ51)。
以上説明したように、音量調節装置206は、駆動部33の電源Vspの電圧が電圧値Vthよりも小さくなった場合、電源Vspの電圧が電圧値Vth以上である場合よりも小さい音量でスピーカ11から音を出力させることができる。これによって、スピーカ11の音量を操作する操作部13として可変抵抗742が用いられた場合でも、音量調節装置206は、駆動部33の電源Vspの電圧が低下した場合にスピーカ11の音量を抑制できる。このため音量調節装置206は、上述の実施形態における音量調節装置106と同様、駆動部33の電圧Vspが低下した場合でも適切な音量の音を常にスピーカ11から出力させることが可能となる。
また音量調節装置206は、駆動部33が可変抵抗742の調整時に増幅率を変化させる機能を利用し、電源Vspの電圧が低下した場合に増幅率を低下させ、スピーカ11の音量を小さくできる。従って音量調節装置206は、電源Vspの電圧低下に応じてスピーカ11の音量を抑制する機能を、実装する機能を簡素化しつつ実現することが可能となる。
<第二変形例>
以下、本発明の第二変形例における音量調節装置306(図7参照)について説明する。音量調節装置306が音量調節装置106と異なる点は、パルスジェネレータ(以下、「PG」という。)81およびAND回路82を備える点である。PG81は、所定の周期でパルスを出力する。所定の周期は、一般にチャタリングと呼ばれる高速な周期ではなく、Downボタン132が複数回押下されたと駆動部83(後述)が判定可能な周期に設定される。AND回路82は周知の演算回路である。
また、駆動部33の代わりに駆動部83が用いられるという点で、音量調節装置306は音量調節装置106と異なる。駆動部83は駆動部33と異なり、所定周期で入力端子Linの電気状態を監視しない。駆動部83は、入力端子Linの電気状態がHiからLowに変化したことを検出し、Downボタン132が押下されたと判断する。このためDownボタン132が長押しされ、検出部34の電気状態が継続してLowになった場合、駆動部83は、検出部34の電気状態が最初にHiからLowに変化したことのみを検出し、増幅率を所定率分低下させる。このため駆動部83は、駆動部33のように、検出部34の電気状態がLowであることを所定周期で繰り返し検出し、増幅率を所定率分ずつ徐々に低下させない。
音量調節装置306の回路構成について説明する。比較器31の出力端子に、AND回路82の一方の入力端子が接続する。PG81は、電源Vccによって駆動する。PG81の出力端子に、AND回路82の他方の入力端子が接続する。AND回路82の出力端子に、抵抗321の一端側が接続する。駆動部83の入力端子SinおよびLin、およびその他の回路構成は、音量調節装置106と同一である。
供給電圧が低下した場合における音量調節装置306の駆動原理について、図7および図8を参照して説明する。Downボタン132は押下されないことを想定する。図8のうちグラフ46は、PG81の出力端子の電圧を示す。PG81は、所定の周期でパルスを継続的に出力している(グラフ46)。
電源Vspの電圧が電圧値Vth以上である矢印61、63の間(グラフ43)、比較器31は出力端子からLowを出力する(グラフ45)。AND回路82は、比較器31の出力端子の電圧とPG81の出力端子とのAND演算を行い、結果を出力端子に出力する。このためAND回路82は、比較器31の出力端子がLowである間はLowを出力端子に出力する。トランジスタ32のベースの電圧はLowになり、トランジスタ32のコレクタ−エミッタ間は非導通状態となる。検出部34の電気状態はHiになる(グラフ47)。駆動部83の入力端子Linの電気状態はHiになるので、駆動部83は増幅率を変化させない(グラフ49)。
入力波形の振幅が大きくなり(グラフ41)、供給電圧が低下した結果、t1時点で電源Vspの電圧が電圧値Vthよりも小さくなったとする(グラフ43)。比較器31は出力端子からHiを出力する(グラフ45)。矢印65の間、AND回路82は、PG81の出力端子から出力されるパルスがHiである間は出力端子の電圧をHiとし、PG81の出力端子から出力されるパルスがLowである間は出力端子の電圧をLowとする。このためトランジスタ32は、PG81から出力されるパルスに同期して、コレクタ−エミッタ間を導通状態/非導通状態に切り替える。検出部34の電気状態は、PG81の出力端子の電圧に同期し、Hi(PG81の出力端子Low)およびLow(PG81の出力端子Low)に繰り返し変化する(グラフ47)。
駆動部83は、入力端子Linを介して検出される検出部34の電気状態がHiからLowに変化するそれぞれのタイミングt11、t13、t15、t17(グラフ47)で、入力波形の増幅率を所定率分低下させる。増幅率は、PG81の出力端子から出力されるパルスの周期で、所定率分ずつ徐々に小さくなる(グラフ49)。出力波形の振幅も徐々に小さくなり(グラフ51)、スピーカ11の音量は、所定量分ずつ段階的に小さくなる。
供給電圧の上昇に伴い、電源Vspの電圧が上昇し、電源Vspの電圧が電圧値Vth以上になったとする(t2、グラフ43)。比較器31は出力端子からLowを出力する(グラフ45)。AND回路82の出力端子からLowが出力されるので、コレクタ−エミッタ間は非導通状態になり、検出部34の電気状態はHiに変化する(グラフ47)。矢印67の間、駆動部33は増幅率を低い状態で保持するので(グラフ49)、出力波形の振幅は、小さい状態のまま推移する(グラフ51)。
以上説明したように、音量調節装置306では、所定周期で入力端子Linの電気状態を監視する機能を有しない駆動部83が使用される場合でも、駆動部83の電源Vspの電圧低下に応じて、スピーカ11の音量を徐々に低下させることができる。このため音量調節装置306は、駆動部83の電圧Vspが低下した場合でも、スピーカ11から出力される音が安定化するレベルまで音量を段階的に小さくすることができる。従って音量調節装置306は、適切な音量の音を常に常にスピーカ11から出力させることが可能となる。
なお、トランジスタ32が本発明の「切り替え部」に相当する。PG81およびAND回路82が本発明の「制御部」に相当する。
2 USBケーブル
4 ネットワーク
10 音響装置
11 スピーカ
12 マイク
13 操作部
31 比較器
33、83 駆動部
34、74 検出部
106、206、306 音量調節装置
132 Downボタン

Claims (5)

  1. スピーカから出力される音の音量を調節するために操作部が操作されたことを検出し、前記操作に応じて電気状態を所定の検出状態に変化させる検出回路と、
    前記検出回路の前記電気状態が前記検出状態である場合に、前記スピーカを駆動して前記音の音量を変化させる駆動部と、
    前記駆動部の電源の電圧と所定のしきい値とを比較し、比較結果を示す信号を出力する比較器と、
    前記比較器から出力された前記信号に基づいて、前記操作部に対する操作の有無に関わらず、前記検出回路の前記電気状態を、前記操作部が操作されたときと同じ前記電気状態である前記検出状態に切り替える切り替え回路
    を備え、
    前記駆動部は、
    前記切り替え回路によって前記電気状態が前記検出状態に切り替えられた場合、前記スピーカを駆動して前記音量を変化させることを特徴とする音量調節装置。
  2. 前記切り替え回路は、
    前記電源の電圧の方が前記しきい値よりも小さいことを示す信号が前記比較器から出力された場合に、前記検出回路の前記電気状態を前記検出状態に切り替え、
    前記駆動部は、
    前記切り替え回路によって、前記検出回路の前記電気状態が前記検出状態に切り替えられた場合に、前記スピーカから出力される音の音量が小さくなるように前記スピーカを駆動することを特徴とする請求項1に記載の音量調節装置。
  3. 前記切り替え回路は、
    前記電源の電圧の方が前記所定電圧よりも小さいことを示す信号が前記比較器から出力された場合に、前記検出回路の前記電気状態を前記検出状態に切り替え、
    前記駆動部は、
    前記検出回路の前記電気状態が前記検出状態である場合に、前記スピーカからの前記音の出力が停止するように前記スピーカを制御することを特徴とする請求項1に記載の音量調節装置。
  4. 前記検出回路は、前記操作部を操作することによって指定された前記音量に応じた異なる複数の電気状態である複数の検出状態に変化し、
    前記駆動部は、
    前記複数の検出状態に基づき、前記操作部を操作することによって指定された音量の前記音が前記スピーカから出力されるように前記スピーカを駆動し、
    前記切り替え回路は、
    前記電源の電圧の方が前記所定電圧よりも小さいことを示す信号が前記比較器から出力された場合に、前記検出回路の状態を、前記信号が出力される前の音量よりも小さい音量が前記操作部を介して指定された場合の前記検出状態に切り替え、
    前記駆動部は、
    前記切り替え回路によって前記検出回路の状態が前記検出状態に切り替えられた場合に、前記比較器から前記信号が出力される前の音量よりも小さい音量の音が前記スピーカから出力されるように前記スピーカを駆動することを特徴とする請求項1に記載の音量調節装置。
  5. 前記切り替え回路が前記検出回路の前記電気状態を前記検出状態に繰り返し切り替えるように、前記切り替え回路を制御する制御部を備えたことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の音量調節装置。
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