JP2012089734A - 逆阻止igbtの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】裏面に傾斜溝を有し、p型コレクタ層と導電接続されるp型分離溝を形成する工程を有する逆阻止IGBTのウエハプロセス処理工程を短縮すること。
【解決手段】n型ウエハ1の表面に、デバイス領域を取り囲む位置にp型領域20を形成する工程、前記デバイス領域内にMOSゲート構造10とAl電極18を形成する工程、レジスト22bを前記表面の保護膜として被覆する工程、前記ウエハ30の裏面にフォトレジスト22aで前記デバイス領域に対向する位置にエッチングマスクを形成する工程、裏面からアルカリエッチングにより前記p型領域20の底部に達する傾斜溝23を形成する工程、裏面のフォトレジスト22aのみを有機アルカリ系剥離液によって除去する工程、前記傾斜溝23に沿って分離層4bを、裏面にはp型コレクタ層6を、イオン注入とアニールとにより形成する工程を有する逆阻止IGBTの製造方法とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、半導体装置の製造工程におけるウエハプロセス、特には逆阻止IGBTのウエハプロセスに特有な製造方法に関する。
従来のプレーナ型pn接合構造を有するIGBT(絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ)は、主要な用途であるインバータ回路やチョッパー回路では、直流電源下で使用されるので、順方向耐圧の確保だけを考えて作られていた。しかし、最近、半導体電力変換装置において、回路の小型化、軽量化、高効率化、高速応答化および低コスト化を図ることが検討され、従来の順方向耐圧に加えて高信頼性の逆方向耐圧も備えたIGBTが要望されるようになった。以降の説明では、このような順方向耐圧と逆方向耐圧を備えたIGBTを逆阻止型IGBTと称することとする。
逆阻止型の半導体装置においては、順阻止能力と同等の逆阻止能力が必要となる。高信頼性の逆阻止能力を確保するために、通常は半導体チップの裏面近傍にあってチップ側面に露出する逆耐圧用pn接合の端面を、側面で露出させないようにチップ周縁部で屈曲させて側面に沿って表面まで延在させ表面で露出させる必要がある。以降の説明では、この裏面側から表面に延在させたpn接合を形成するために、チップ側面に沿って設けた拡散層を分離層と称する。
このpn接合の裏面側の領域がp型領域(p型コレクタ層)の場合、p型分離層ということにする。
図4は、従来の逆阻止型IGBTのp型分離層を形成する方法を、主要な製造工程順に並べた(a)〜(d)に示す半導体基板(以降ウエハまたは半導体ウエハ)の要部断面図である。この図4ではp型分離層4を塗布拡散によって形成する方法を示す。まず、ウエハ1上に膜厚がおおよそ2.5μm程度の熱酸化膜2を形成する(図4(a))。つぎに、この熱酸化膜2にp型分離層4を塗布拡散で形成するための開口部3を形成する(図4(b))。開口部3にボロンソース5を塗布し、高温、長時間の熱処理を行い、厚さ数百μm程度のp拡散層4aを形成する(図4(c))。その後、特に図示しないが、p型分離層4に囲まれた表面からIGBTに必要なMOSゲート構造10等を形成した後、裏面から研削してp型分離層4の底部に達する厚さに薄くする。研削後のウエハの符号を30とする。このウエハ30の研削面にp型コレクタ領域6とコレクタ電極7を形成し、p型分離層4のスクライブライン8で切断すれば、逆阻止電圧用のpn接合21の端面21aが表面のフィールド酸化膜19で保護される(図4(d))に示す逆阻止型IGBTチップ100ができる。
しかしながら、このp型分離層の形成方法では、高温、長時間の拡散処理を必要とする。さらにこの塗布拡散法によるp型分離層の形成では、膜厚が2.5μm程度のマスク酸化膜の形成を必要とする。その形成には1150℃の高温と約200時間が必要である。これらの高温、長時間の条件はウエハの結晶性を劣化させるなどの問題を引き起こす。
この問題を解決する逆阻止型IGBTの製造方法(図2)も公開されている。エミッタ側からの熱拡散により形成したp型拡散層20を、対向する反対面から形成した傾斜面9cの側壁に形成されるp型分離層4bと導電接続させることにより得られる図3の断面図に示す構成の逆阻止型IGBTである。この逆阻止型IGBTでは、p型拡散層20によって傾斜溝を浅くすることができるので、貫通型の傾斜溝を形成するプロセスに比べると、ウエハの補強板無しにウエハプロセスを進めることができるメリットがある。この傾斜溝の内側に形成される傾斜面を側面に持つ逆阻止型IGBTではp型分離層をイオン注入およびアニールにより短持間で同時に形成することができるので、長時間の熱拡散によってp型分離層を形成する場合に問題となる結晶欠陥や酸素起因の欠陥の問題、また、炉のダメージの問題を解決できるだけでなく、ウエハの補強板の貼付工程を必要としないので、工程短縮にもなる。
さらに別途、半導体基板の表面と裏面側とで異なるエッチングマスクを用いて半導体基板を分割する方法について公開されている文献がある(特許文献1)。
特開平5−285935号公報
しかしながら、前記図2に示す製造工程により作成された図3の逆阻止IGBTには、以下説明するような課題を抱えている。まず、前記図2に示す逆阻止IGBTの製造工程を説明する。数百μmの厚いn型ウエハ1の一方の主面側(表面側とする)に、酸化膜2をマスクにして格子状の平面パターンで、深さ約120μm、幅約200μmのp型拡散層20を形成する(図2(a))。このp型拡散層20の格子状パターンに囲まれたウエハ1の(100)面に、p型ベース領域16、該p型ベース領域16表面にn型エミッタ領域15、該n型エミッタ領域15と前記n型ウエハ1の表面領域に挟まれるp型ベース領域16の表面にゲート絶縁膜(図示せず)を介して設けられるゲート電極17などからなるMOSゲート構造10を形成する。さらに、ゲート電極17上を層間絶縁膜(図示せず)で覆った後、アルミニウムを主成分とするエミッタ電極18を被覆する。前記層間絶縁膜はエミッタ電極18で覆われる前に、前記p型ベース領域16表面と前記n型エミッタ領域15表面にエミッタ電極が接触するように開口部を形成しておく。この表面をレジスト22bで保護した後、ウエハ1の他方の主面(裏面とする)を研削してウエハ1の厚さを180μmにする。この厚さ180μmに研削したウエハの符号を30とする(図2(c))。
裏面研削後、厚さ180μmのウエハ30の裏面(研削側の面)に、前述した一方の主面側(表面側)のp型拡散層20の格子状平面パターンに対向する位置に合わせて、表面側の前記パターンとは同ピッチで逆格子状平面パターンからなるレジストマスク22aを形成する。このレジストマスク22aを用いて、ウエハ30をTMAH(Tetra Methyl Ammonium Hydroxide)の5%溶液に浸漬させることによって異方性エッチングを行なう(図2(d))。このTMAH溶液による(100)面の異方性エッチングによれば、傾斜溝23の傾斜面を(111)面とすることができる。図2(d)に示すように、レジストマスク22aで被覆されていない箇所に(111)結晶面を備えた傾斜溝23が形成される。ウエハ30の厚さは180μmであるので、深さ80μmの傾斜溝23の底部は対向する反対面に形成されている120μmの深さのp型拡散層20の底部に達する。
その後、図示しないが、レジスト22aと22bを除去し、再度、表面側にレジスト22bを形成して保護膜とし、コレクタ面と傾斜面との両領域にドーズ量1×1017cm−2程度の高濃度のボロンイオンをイオン注入し、アニールを施し、p型コレクタ層6とp型分離層4bとが同じp型同士で繋がった領域を形成する。前記アニールについては、たとえば、表面側のレジスト22bを除去後、裏面からの1.5Jcm−2程度のレーザーパルスや400℃程度の低温炉の中で保持することによって、表面側に形成されているMOSゲート構造10に悪影響がでない条件、方法で行う必要がある。この状態のウエハを、傾斜溝23の底部でスクライブカットすると逆阻止IGBTのチップができる(図2(e))。
このように、前述の逆阻止IGBTは、表面側にMOSゲート構造およびアルミニウム電極が形成されているので、裏面側の傾斜溝のエッチングの際に必要なマスクの形成条件に、表面側の構造に悪影響を及ぼさないようにしなければならないという制約がある。
しかしながら、図2(d)でレジスト22aを除去して、コレクタ面と傾斜面との両領域にp型コレクタ層6とp型分離層4bを形成する際に、レジスト22bも同時に剥離されるので、表面側の保護膜として必要なレジスト22bを再度形成し直す必要がある。ところが、前述のように、裏面側に傾斜溝23が形成されているために、レジスト22bの再塗布のため、ウエハの裏面を下側にしてスピンナー台上に吸着させる際に、裏面に設けた溝の凹部から空気が漏れるので、しっかりとした吸着が難しい。さらにウエハ30は裏面研削により薄くされているので、吸着力を強くすると、溝の凹部を起点としてウエハ割れが起きることがある。ウエハ割れに至らない場合も表面側にキズが付く、汚染されるなどの惧れがある。以上説明したことが前述した図2の製造工程で作成された逆阻止IGBTの解決しなければならない課題である。
本発明は、以上述べた点に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、半導体基板の裏面に傾斜溝を形成し、この傾斜溝を利用して裏面側のp型コレクタ層と導電接続されるp型分離溝を形成する工程を有する逆阻止IGBTのウエハプロセス処理工程を短縮することのできる逆阻止IGBTの製造方法を提供することである。
請求項1記載の発明によれば、第1導電型半導体基板の一方の主面に、半導体素子機能領域を取り囲む位置に第2導電型領域を形成する工程、前記半導体素子機能領域内にMOSゲート構造とアルミニウム電極を形成する工程、シリコーン系樹脂を主成分とするレジストを前記一方の主面の保護膜として被覆する工程、前記半導体基板の他方の主面にエポキシ樹脂系のフォトレジストで前記半導体素子機能領域に対向する位置をマスクするエッチングマスクパターンを形成する工程、他方の主面からアルカリエッチングにより前記第2導電型領域の底部に達する傾斜溝を形成する工程、他方の主面のエポキシ系樹脂系のフォトレジストのみを有機アルカリ系剥離液への浸漬かまたはプラズマ剥離によって除去する工程、前記傾斜溝に沿って分離層を、他方の主面には第2導電型コレクタ層を、第2導電型不純物のイオン注入およびアニールすることにより形成し、第2導電型コレクタ層と導電接続される第2導電型分離層を形成する工程を有する逆阻止IGBTの製造方法とする。前記シリコーン系樹脂を主成分とするレジストの硬化処理温度が前記エポキシ系樹脂を主成分とするフォトレジストの硬化処理温度と同じか、より高温であることが望ましい。また、前記シリコーン系樹脂を主成分とするレジストが感光性または非感光性のレジストであることが好ましい。またさらに、前記シリコーン系樹脂を主成分とするレジストの剥離方法が酸系の剥離液であることが望ましい。
本発明によれば、半導体基板の裏面に傾斜溝を形成し、この傾斜溝を利用して裏面側のp型コレクタ層と導電接続されるp型分離溝を形成する工程を有する逆阻止IGBTのプロセス処理工程を短縮する逆阻止IGBTの製造方法を提供することができる。
本発明の逆阻止IGBTの主要な製造工程を示す半導体基板の要部断面図である。 従来の逆阻止IGBTの主要な製造工程を示す半導体基板の要部断面図である。 図1または図2の製造工程で作成された逆阻止IGBTの要部断面図である。 従来の逆阻止IGBTの分離層を形成するための製造工程を示す半導体基板の要部断面図である。
以下、本発明の傾斜状の側面を備える逆阻止型IGBTの製造方法にかかる実施例について、図面を参照して詳細に説明する。本発明はその要旨を超えない限り、以下に説明する実施例の記載に限定されるものではない。
本発明の逆阻止型IGBTの製造方法にかかる実施例1について、以下、図面を参照して詳細に説明する。数百μmの厚いn型ウエハ1の一方の主面側(表面側とする)に(図1(a))、酸化膜2をマスクにして格子状の平面パターンで、深さ約120μm、幅約200μmのp型拡散層20を周知の熱拡散方法により形成する(図1(b))。
このp型拡散層20の格子状パターンに囲まれたウエハ1の(100)面に、p型ベース領域16、該p型ベース領域表面にn型エミッタ領域15、該n型エミッタ領域15と前記n型ウエハ1の表面領域に挟まれるp型ベース領域16の表面にゲート絶縁膜(図示せず)を介して設けられるゲート電極17などからなるMOSゲート構造10を形成する。さらに、ゲート電極17上を層間絶縁膜(図示せず)で覆った後、アルミニウムを主成分とするエミッタ電極18を被覆する。前記層間絶縁膜はエミッタ電極で覆われる前に、前記p型ベース領域16表面と前記n型エミッタ領域15表面にエミッタ電極が接触するように開口部を形成しておく。表面側全体をレジスト22bを塗布して保護した後、ウエハ1の他方の主面(裏面とする)を研削してウエハ1の厚さを180μmにする(図1(c))。この厚さ180μmに研削したウエハの符号を30とする。図1(b)中、二重点線はその間が省略されていることを表す。
この表面側のレジスト22bについてはパターン形成しないので、感光性機能については無くても良い。ただし、後工程で裏面側に形成するレジスト22aを剥離液やプラズマ灰化処理により除去する際に、表面側の前記レジスト22bが同時に除去されないように、レジスト22aとは異なる剥離特性を備えている必要がある。さらに、前記表面側のレジスト22bのポストベーク温度(レジスト膜の硬化温度)は後述する裏面側のレジスト22aのポストベーク温度より高温であることが望ましい。たとえば、レジスト22bのポストベーク温度は180℃であり、レジスト22aのポストベーク温度は150℃のように温度差を設ける。そのようなレジストとして、シリコーン系樹脂を主成分とするレジスト(たとえば、信越化学製、SINR3170S−18)が挙げられる。このシリコーン系樹脂を主成分とするレジストは耐プラズマ性と酸系の剥離液によってのみ溶解されるという剥離特性を有している。
裏面研削後、厚さ180μmのウエハ30の裏面(研削側の面)を軽いエッチング等で平滑化および清浄化した後に、前述した一方の主面側(表面側)のp型拡散層20の格子状平面パターンに対向する位置に合わせて、表面側の前記パターンとは同ピッチで、逆格子状平面パターンからなるレジスト22aパターンを形成する(図1(c))。このレジスト22aパターンをエッチングマスクとして用いて、ウエハ30をTMAH(Tetra Methyl Ammonium Hydroxide、水酸化四メチルアンモニウム)の5%溶液に浸漬させることによってアルカリによる異方性エッチングを行なう(図1(d))。このTMAH溶液による(100)面の異方性エッチングによれば、傾斜溝23の傾斜面を(111)面とすることができる。すなわち、図1(d)に示すように、レジスト22aで被覆されず、ウエハ30のシリコン面が露出する箇所に、深さ80μmで(111)結晶面を備えた傾斜溝23が形成される。ウエハ30の厚さは180μmであるので、深さ80μmの傾斜溝23の底部は対向する反対面に形成されている120μmの深さのp型拡散層20の底部に達する。
レジスト22aについては感光性のレジストであって、前述のアルカリエッチングの終了後、レジスト22aの剥離処理をする際に、表面側の前記レジスト22bを残したまま、裏面側のレジスト22aのみを剥離することが本発明の特徴とするところである。そのため、裏面側のレジスト22aはアルカリエッチング終了後、有機アルカリ系剥離液で剥離できる性質を備えている。一方、前記表面側のレジスト22bはこの有機アルカリ系剥離液では剥離されない。従って、裏面側のプロセスの終了後、レジストの剥離をする際に、裏面側のレジスト22aのみ剥離され、表面側のレジスト22bを残すことができる。そのような裏面側のレジスト22aとしては、エポキシ系樹脂を主成分とする感光性のレジストが好ましい。たとえば、日本化薬製のKMPR1005、SU−8 3000などがある。
前述のように裏面側に、傾斜溝23の形成し、裏面側のレジスト22aを剥離した後、表面側に残されたレジスト22bを保護膜とする。裏面側のコレクタ面と傾斜面との両領域にドーズ量1×1017cm−2程度の高濃度のボロンイオンをイオン注入し、アニールを施し、p型コレクタ層6とp型分離層4bとが同じp型同士で繋がった領域を形成する。この結果、p型分離層4bは一端でp型コレクタ層6と繋がり、他端で前記p型拡散層20と同じp型領域で繋がることになるので、p型コレクタ層6により形成される逆阻止電圧用のpn接合21の端面21aが従来のチップ側面ではなく、表面側に延在することになり、表面に形成されるフィールド酸化膜19により接合端面21aが確実に保護されるので、図3の要部断面図に示す高信頼性の逆阻止電圧を備えるIGBTとすることができる。
前記p型コレクタ層6とp型分離層4bを形成するためのイオン注入後のアニールは、たとえば、表面側のレジスト22bを除去後、裏面からの1.5Jcm−2程度のレーザーパルスや400℃程度の低温炉の中で保持することによって、表面側に形成されているMOSゲート構造10に悪影響がでない条件、方法で行う必要がある。この状態のウエハを、傾斜溝23の底部でスクライブカットすると逆阻止IGBTのチップができる(図1(e))。
以上説明したように、実施例1で説明した逆阻止IGBTの製造方法によれば、ウエハの両面に形成したレジストをマスクとして、半導体基板の裏面に傾斜溝を形成した後、p型分離溝を形成する際に、表面側の前記レジスト22bを残したまま、裏面側のレジスト22aを剥離することができ、前記表面側のレジスト22bの再塗布形成を省略することができるので、逆阻止IGBTのプロセス処理工程を短縮することができる。
1、30 ウエハ
2 熱酸化膜
3 開口部
4 p型分離層
4a p型拡散層
4b p型分離層
6 p型コレクタ層
7 コレクタ電極
8 スクライブライン
9c p型分離層
10 MOSゲート構造
15 n型エミッタ領域
16 p型ベース領域
17 ゲート電極
18 エミッタ電極
19 フィールド酸化膜
20 p型拡散層
22a 裏面側レジスト
22b 表面側レジスト
23 傾斜溝

Claims (4)

  1. 第1導電型半導体基板の一方の主面に、半導体素子機能領域を取り囲む位置に第2導電型領域を形成する工程、前記半導体素子機能領域内にMOSゲート構造とアルミニウム電極を形成する工程、シリコーン系樹脂を主成分とするレジストを前記一方の主面の保護膜として被覆する工程、前記半導体基板の他方の主面にエポキシ樹脂系のフォトレジストで前記半導体素子機能領域に対向する位置をマスクするエッチングマスクパターンを形成する工程、他方の主面からアルカリエッチングにより前記第2導電型領域の底部に達する傾斜溝を形成する工程、他方の主面のエポキシ系樹脂系のフォトレジストのみを有機アルカリ系剥離液への浸漬かまたはプラズマ剥離によって除去する工程、前記傾斜溝に沿って分離層を、他方の主面にはコレクタ層を、第2導電型不純物のイオン注入およびアニールすることにより形成し、コレクタ層と導電接続される第2導電型分離層を形成する工程を有することを特徴とする逆阻止IGBTの製造方法。
  2. 前記シリコーン系樹脂を主成分とするレジストの硬化処理温度が前記エポキシ系樹脂を主成分とするフォトレジストの硬化処理温度と同じか、より高温であることを特徴とする請求項1記載の逆阻止IGBTの製造方法。
  3. 前記シリコーン系樹脂を主成分とするレジストが感光性または非感光性のレジストであることを特徴とする請求項1または2記載の逆阻止IGBTの製造方法。
  4. 前記シリコーン系樹脂を主成分とするレジストの剥離方法が酸系の剥離液であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の逆阻止IGBTの製造方法。

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