JP2012089495A - 真空インタラプタの接点 - Google Patents

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Abstract

【課題】迅速なアーク消弧性能と、接点接触時に電極に加わる機械的応力に対する耐力としての機械的強度に優れた真空インタラプタの接点を提供する。
【解決手段】真空インタラプタの可動接点2及び固定接点3は、接触面の中心Cからそれぞれ離れた複数の位置から外周面側に延びるように形成される複数のスロット部2a1、2a2又は3a1、3a2と、隣接する1対のスロット部2a1、2a2又は3a1、3a2間に形成されるペタル部2a、3aとを有し、アークの回転運動を誘導すると共に、ペタル部2a、3aの幅の狭い機械的脆弱部位を最小限に抑えるように、それぞれのスロット部2a1、2a2又は3a1、3a2は、中心Cに近い閉じた第1端部2a3、3a3と、前記外周面に近い開いた第2端部2a4、3a4と、第1端部2a3、3a3から直線的に延設される第1スロット部2a1、3a1と、第1スロット部2a1、3a1から所定の角度で折り曲げられて第2端部2a4、3a4に直線的に延設される第2スロット部2a2、3a2とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、真空回路遮断器(Vacuum Circuit Breaker; VCB)の中核接点機構部(contacts mechanism)である真空インタラプタに関し、特に、迅速なアーク消弧性能と、接点接触時に電極に加わる機械的応力に対する耐力としての機械的強度に優れた真空インタラプタの接点に関する。
以下、図6を参照して一般の真空インタラプタの構成例を説明する。
一般に、真空インタラプタは、図6に示すように、電気的絶縁性及び耐熱性に優れたセラミックなどの陶器材料で形成され、上下部がそれぞれ開放された絶縁容器9と、絶縁容器9内に挿入され、一端部には固定接点3が設けられ、他端部は電気的に例えば電源に接続される固定電極4と、絶縁容器9内に挿入され、一端部には可動接点2が設けられ、他端部は電気的に例えば負荷側に接続される可動電極1とを含む。
符号5は可動電極1を移動可能に支持する金属製気密ベローズ(sealing bellows)を示し、符号6は気密ベローズ5を遮蔽してアークから保護するように可動電極1に設けられる遮蔽板を示す。
符号7は絶縁容器9の下部開放部と可動電極1との間を密閉するように絶縁容器9に溶接されて固定設置される可動側シールカップ(seal cup)を示し、符号8は絶縁容器9の上部開放部と固定電極4との間を密閉するように絶縁容器9に溶接されて固定設置される固定側シールカップを示す。
符号10は絶縁容器9の内壁面をアークから保護するように絶縁容器9の中央に設けられる中央遮蔽板を示す。
このように構成される一般の真空インタラプタは、スプリングや電動機などの動力源とリンクとから構成されるアクチュエータ(図示せず)からの駆動力の伝達により、図6の状態で可動電極1が上昇すると、可動電極1の一端部に設けられた可動接点2が固定接点3に接触する。従って、可動電極1側に電気的に接続される負荷側と固定電極4側に電気的に接続される電源側とが電気的に接続され、閉路動作状態となる。
前記アクチュエータからの駆動力の伝達により、前記閉路動作状態で可動電極1が下降すると、可動電極1の一端部に設けられた可動接点2が固定接点3から分離される。従って、可動電極1側に電気的に接続される負荷側と固定電極4側に電気的に接続される電源側とが電気的に切断され、開路動作状態となる。
開路動作時には、図7に示すように、可動接点2と固定接点3との間にアークAが発生し、アークAによりアーク電流Iarcが流れ、アーク電流Iarcの周辺にアーク電流Iarcによる磁界Bが形成される。すると、アークAは、可動接点2と固定接点3との間の距離Lと磁界Bにより、横方向の力、すなわちいわゆるローレンツ力と呼ばれる力Fを受ける。従って、ローレンツ力により外側に押し出されるアークは、図8に示すように、可動接点2及び固定接点3における複数のペタル(petal)と呼ばれる電気的導体経路の形状に沿って接点表面上で回転する。
以下、図9〜図12を参照して従来の真空インタラプタの接点構造の2つの例を説明する。
図9〜図12に示す真空インタラプタの接点は、図8に示すような横磁界方式接点構造を有する。横磁界方式接点構造においては、電流の方向が、図8において矢印で示すa→b→c→d→eの経路のように、略軸方向(すなわち、垂直方向)であるので、電流の周辺に直角方向に形成される磁界の方向は横方向となる。以下、図9〜図12を参照して横磁界方式接点構造を有する真空インタラプタの接点について説明する。
横磁界方式接点構造を有する真空インタラプタにおいて、回路の短絡電流などの事故電流により開離する接点間に発生したアークの金属蒸気を迅速に接点表面上で回転させて消弧できるか否かは、迅速に極間絶縁(insulated status between contacts)状態、すなわち接点間が電気的に完全に遮断された状態となって効果的な回路遮断を行えるか否かを左右する。
そこで、アークの金属蒸気を回転させる回転力を増大させるために、接点2、3のペタル2a、3aの長さを増加させたものが、図9及び図10に示す従来技術の一例である。
図9及び図10に示す従来技術の一例においては、ペタル2a、3aの長さが増加するので、アークの金属蒸気を迅速に回転させるのには効果的であるが、図示のように、接点2、3の直径φが増加することにより、真空インタラプタの直径が大きくなり、ひいては、真空インタラプタを採用する真空遮断器のサイズが大きくなるという問題があった。
また、図9に示すように、ペタル2a、3aの折曲部の幅Wが狭いため、真空インタラプタの接点閉路動作時に機械的衝撃により接点の変形や損傷が発生しやすく、従って、接点開閉特性が急激に低下するという問題を引き起こすことがあった。
一方、図11及び図12に示す従来技術の他の例においては、ペタル2a、3aの長さlを増加させながらも、接点2、3の直径は増加させないことに特徴がある。
図11及び図12に示す従来技術の他の例においては、ペタル2a、3aの長さlが増加するので、アークの金属蒸気を迅速に回転させるのには効果的であり、接点2、3の直径が増大しないため、真空インタラプタ及び真空遮断器のサイズが増加しないという利点がある。
しかし、図11に示すように、ペタル2a、3aの開始部分の幅Wsが狭いため、真空インタラプタの接点閉路動作時に機械的衝撃により接点の変形や損傷が発生しやすく、従って、接点開閉特性が急激に低下するという問題を引き起こすことがあった。
本発明は、このような従来技術の問題を解決するためになされたもので、本発明の目的は、ペタルが長いのでアーク消弧性能に優れ、接点の直径が大きくなく、かつ接点開閉時の機械的衝撃に対する機械的変形や損傷を防止して機械的強度を維持することのできる真空インタラプタの接点を提供することにある。
上記の本発明の目的は、可動接点及び固定接点を含む真空インタラプタの接点において、前記可動接点及び前記固定接点は、それぞれ、接触面の中心からそれぞれ離れた複数の位置から外周面側に延びるように形成される複数のスロット部と、隣接する1対の前記スロット部間に形成されるペタル部とを有し、アークの回転運動を誘導すると共に、前記ペタル部の幅の狭い機械的脆弱部位を最小限に抑えるように、それぞれの前記スロット部は、前記中心に近い閉じた第1端部と、前記外周面に近い開いた第2端部と、前記第1端部から直線的に延設される第1スロット部と、前記第1スロット部から所定の角度で折り曲げられて前記第2端部に直線的に延設される第2スロット部とを有することを特徴とする、本発明による真空インタラプタの接点を提供することにより達成される。
前記本発明による真空インタラプタの接点は、前記接点の中心から所定の直径で凹状に形成される接点中心凹部をさらに含み、アークの回転運動を誘導するように、前記接点中心凹部の外周面から前記第1スロット部までの長さが所定の第1距離を有することがさらに効果的である。
前記本発明による真空インタラプタの接点において、前記所定の第1距離は、零(ゼロ)より大きく、5ミリメートル(mm)以下であることがさらに効果的である。
前記本発明による真空インタラプタの接点において、前記所定の角度は、30°以上、60°以下の角度であることがさらに効果的である。
前記本発明による真空インタラプタの接点において、アークの回転運動を誘導するように、それぞれの前記スロット部は、前記第1端部から隣接するスロット部の前記第2スロット部までの長さが所定の第2距離を有することがさらに効果的である。
前記本発明による真空インタラプタの接点において、前記所定の第2距離は、接点厚さの0.8倍以上、2倍以下であることがさらに効果的である。
本発明による真空インタラプタの接点は、可動接点及び固定接点が、それぞれ、接触面の中心からそれぞれ離れた複数の位置から外周面側に延びるように形成される複数のスロット部と、隣接する1対の前記スロット部間に形成されるペタル部とを有し、それぞれの前記スロット部が、前記中心に近い閉じた第1端部と、前記外周面に近い開いた第2端部と、前記第1端部から直線的に延設される第1スロット部と、前記第1スロット部から所定の角度で折り曲げられて前記第2端部に直線的に延設される第2スロット部とを有するので、アークの回転運動を誘導してアークの金属蒸気を迅速に消弧することができ、前記ペタル部の幅の狭い機械的脆弱部位を最小限に抑えることができるという効果がある。
本発明による真空インタラプタの接点は、前記接点の中心から所定の直径で凹状に形成される接点中心凹部をさらに含み、前記接点中心凹部の外周面から前記第1スロット部までの長さが所定の第1距離を有するので、接点開閉時の機械的強度を維持することができるという効果がある。
本発明による真空インタラプタの接点は、前記所定の第1距離が、零(ゼロ)より大きく、5ミリメートル(mm)以下であるので、接点開閉時の機械的強度を維持することができるという効果がある。
本発明による真空インタラプタの接点は、前記所定の角度が、30°以上、60°以下の角度であるので、アークの回転運動を誘導してアークの金属蒸気を迅速に消弧することができ、前記ペタル部の幅の狭い機械的脆弱部位を最小限に抑えることができるという効果がある。
本発明による真空インタラプタの接点は、それぞれの前記スロット部が、前記第1端部から隣接するスロット部の前記第2スロット部までの長さが所定の第2距離を有するので、接点開閉時の機械的強度を維持することができるという効果がある。
本発明による真空インタラプタの接点は、前記所定の第2距離が、接点厚さの0.8倍以上、2倍以下であるので、接点開閉時の機械的強度を維持することができるという効果がある。
本発明の好ましい実施形態による真空インタラプタの接点構造を示す接点(可動接点又は固定接点)の平面図である。 本発明の好ましい実施形態による真空インタラプタの接点形状を示す、図1のA−A線縦断面図である。 本発明の好ましい実施形態による真空インタラプタの接点構造を示す接点(可動接点及び固定接点)の斜視図である。 本発明の好ましい実施形態による真空インタラプタの接点における接点開離時のアークの移動を示す動作状態図である。 本発明の好ましい実施形態による真空インタラプタの接点における接点開離時のアークの電圧波形を示す波形図である。 一般の真空インタラプタの構造を示す断面図である。 図6の真空インタラプタにおいて接点開離時に発生するアークがローレンツ力により外側に押し出されることを示す説明図である。 図6の真空インタラプタにおける接点接触時の電流の流れを示す動作状態図である。 従来の真空インタラプタの接点構造の一例を示す接点の平面図である。 図9の接点の縦断面図である。 従来の真空インタラプタの接点構造の他の例を示す接点の平面図である。 図11の接点の縦断面図である。
上記の本発明の目的とそれを達成する本発明の構成及び作用効果は、添付の図面を参照した本発明の好ましい実施形態の後述する詳細な説明によりさらに明確に理解できるであろう。
本発明の好ましい実施形態による真空インタラプタの接点2、3は、図3に示すように、可動接点2及び固定接点3を含む。図3において、符号2a2、3a2はスロット部、符号1は可動電極、符号4は固定電極をそれぞれ示す。真空インタラプタの全体構成は図6を参照して前述した通りであるので、本発明の接点構造以外の部分については重複を避けるために説明及び図示を省略する。
本発明の好ましい実施形態による真空インタラプタの接点2、3は、図8を参照して前述した横磁界方式の接点であって、電流の方向が縦方向(垂直方向)であり、磁界は縦方向の電流と直角をなすように形成されるので横磁界(水平磁界)を形成する。
図1及び図2に示すように、本発明の好ましい実施形態による真空インタラプタにおいて、可動接点2は、複数のスロット部2a1、2a2と、ペタル部2aとを含む。固定接点3は、複数のスロット部3a1、3a2と、ペタル部3aとを含む。
複数のスロット部2a1、2a2は、可動接点2において接触面の中心Cからそれぞれ離れた複数(本実施形態では3つ)の位置から外周面側に延びるように形成される。同様に、複数のスロット部3a1、3a2は、固定接点3において接触面の中心Cからそれぞれ離れた複数(本実施形態では3つ)の位置から外周面側に延びるように形成される。
本発明の好ましい実施形態によれば、ペタル部2aは、図1及び図3に示すように3つ設けられ、それぞれのペタル部2aは、隣接する1対のスロット部2a1、2a2間に形成され、翼のような形状を有し、導電性を有する材料からなる。同様に、ペタル部3aは、図1及び図3に示すように3つ設けられ、それぞれのペタル部3aは、隣接する1対のスロット部3a1、3a2間に形成され、翼のような形状を有し、導電性を有する材料からなる。
アークの回転運動を誘導すると共に、ペタル部2a、3aの幅の狭い機械的脆弱部位を最小限に抑えるように、それぞれのスロット部2a1、2a2は、中心Cに近い閉じた第1端部2a3と、可動接点2の外周面に近い開いた第2端部2a4と、第1端部2a3から直線的に延設される第1スロット部2a1と、第1スロット部2a1から所定の角度で折り曲げられて第2端部2a4に直線的に延設される第2スロット部2a2とを有し、同様に、それぞれのスロット部3a1、3a2は、中心Cに近い閉じた第1端部3a3と、固定接点3の外周面に近い開いた第2端部3a4と、第1端部3a3から直線的に延設される第1スロット部3a1と、第1スロット部3a1から所定の角度で折り曲げられて第2端部3a4に直線的に延設される第2スロット部3a2とを有する。
つまり、本発明の特徴によれば、スロット部2a1、2a2又は3a1、3a2が、直線状に延設されるスロット部分と、当該スロット部分から所定の角度θで折り曲げられて延設されるスロット部分とを含むことにより、隣接する1対のスロット部2a1、2a2又は3a1、3a2により複数のペタル部2a、3aが回転する翼状に形成されるので、アークの回転を誘導することができ、また、スロット部分が、直線的に延び、さらに折り曲げられるように形成される構造を有することにより、ペタル部2a、3aの幅の狭い機械的脆弱部位を最小限に抑えることができる。ここで、前記所定の角度θは、30°以上、60°以下の角度であることが好ましい。
図1及び図2に示すように、本発明の好ましい実施形態による真空インタラプタにおいて、可動接点2及び固定接点3は、それぞれ、中心Cから所定の直径dで凹状に形成される接点中心凹部C1をさらに含む。
接点開閉時の機械的強度を維持するために、図1に示すように、接点中心凹部C1の外周面から第1スロット部2a1、3a1までの長さは、所定の第1距離W1にする。ここで、所定の第1距離W1は、零(ゼロ)より大きく、5ミリメートル(mm)以下であることが好ましい。
このような特徴を式で表すと、下記式1のとおりである。
0<W1≦5mm ・・・・・式1
接点開閉時の機械的強度を維持するために、それぞれのスロット部2a1、2a2又は3a1、3a2は、第1端部2a3、3a3から隣接するスロット部の第2スロット部2a2、3a2までの長さを所定の第2距離W2にする。ここで、第2距離W2は、接点厚さtの0.8倍以上、2倍以下であることが好ましい。
このような特徴を式で表すと、下記式2のとおりである。
0.8t≦W2≦2t ・・・・・式2
図3に示すように、本発明の好ましい実施形態による真空インタラプタにおける可動接点2及び固定接点3は、それぞれ可動電極1及び固定電極4に接続されて図6に示すような真空インタラプタに設けられる。
一方、図1〜図5を参照して、前述したように構成される本発明による真空インタラプタの接点の働きを説明する。
まず、図4及び図5を参照して、本発明による真空インタラプタを含む真空遮断器に接続された電力回路に短絡電流などの大電流が発生することにより、回路遮断のために本発明による真空インタラプタの接点が開離動作する状況とその効果を説明する。
図4の(a)〜(e)は、接点の開離動作の進行を示す図である。
図4の(a)に示す可動接点2と固定接点3との開離初期には、大きな事故電流の遮断により金属蒸気のアークAが発生し、アークAは、図7を参照して前述したローレンツ力により可動接点2と固定接点3との間で外側に押し出されて柱状に収縮し、図5に示すように一定の電圧を有する。
その後、アークAは、図5のアークの回転時期に示すように変動する電圧を有し、図4の(b)、(c)、(d)に示すように、可動接点2と固定接点3との間の距離が遠ざかることにより接点表面に沿って回転する。
その後、アークAは、図5の完全拡散時期に示すように電圧が急激に低下し、図4の(e)に示すように完全に拡散して消滅する。
本発明による可動接点2及び固定接点3は、前述したように、スロット部2a1、2a2又は3a1、3a2が、直線状に延設されるスロット部分と、当該スロット部分から所定の角度θで折り曲げられて延設されるスロット部分とを含む。従って、隣接する1対のスロット部2a1、2a2又は3a1、3a2により複数のペタル部2a、3aが回転する翼状に形成されるので、アークの迅速な回転を誘導することができ、可動接点2と固定接点3との開離及び絶縁回復、すなわち事故電流の完全遮断時間が短くなる。
次に、図4を参照して、本発明による真空インタラプタを含む真空遮断器に接続された電力回路を接続(投入)するために本発明による真空インタラプタの接点が閉路位置に動作する状況とその効果を説明する。
本発明による真空インタラプタの接点が閉路位置に動作するとは、可動接点2と固定接点3とが接触する位置に動作することであるので、図4の(e)から(a)へと開離動作の逆順で動作し、閉路動作では、図4に示すようなアークAは発生しない。
このような閉路動作時に可動接点2及び固定接点3には大きな接触荷重が加わるが、本発明による真空インタラプタの可動接点2及び固定接点3は、折り曲げられた直線状に形成されるスロット部2a1、2a2又は3a1、3a2を有し、かつ接触面においてペタル部2a、3aの幅の狭い機械的脆弱部位がないため、可動接点2及び固定接点3の変形や損傷の発生が防止され、従って、真空インタラプタの開閉性能、動作信頼性、及び寿命が保証されるという作用効果を得ることができる。
また、本発明による真空インタラプタの可動接点2及び固定接点3は、図1及び図2に示すように、中心Cから所定の直径dで凹状に形成される接点中心凹部C1をさらに含み、接点中心凹部C1の外周面から第1スロット部2a1、3a1までの長さが所定の第1距離W1を有するため、接点開閉時に当該部分の機械的強度を維持するのに効果的である。
本発明による真空インタラプタの接点において、前記所定の第1距離W1は、零(ゼロ)より大きく、5ミリメートル(mm)以下であるため、接点開閉時に当該部分の機械的強度を維持するのに効果的である。
また、図1に示すように、本発明による真空インタラプタの接点において、スロット部2a1、2a2又は3a1、3a2は、直線状に延設されるスロット部分と、当該スロット部分から所定の角度θで折り曲げられて延設されるスロット部分とを含み、前記所定の角度θが、30°以上、60°以下の角度であるため、アークの回転運動を誘導してアークの金属蒸気を迅速に消弧すると共に、ペタル部の幅の狭い機械的脆弱部位を最小限に抑えるという効果を得ることができる。
さらに、本発明による真空インタラプタの接点において、それぞれのスロット部2a1、2a2又は3a1、3a2は、第1端部2a3、3a3から隣接するスロット部の第2スロット部2a2、3a2までの長さが所定の第2距離W2を有するため、ペタル部2a、3aの幅の狭い機械的脆弱部位が最小限に抑えられ、接点開閉時の衝撃により変形や損傷が発生することが防止されるので、接点の機械的強度を維持できるという効果を得ることができる。
本発明による真空インタラプタの接点において、第2距離W2は、接点厚さtの0.8倍以上、2倍以下であるため、ペタル部2a、3aの幅の狭い機械的脆弱部位が最小限に抑えられ、接点開閉時の衝撃により変形や損傷が発生することが防止されるので、接点開閉時に機械的強度を維持できるという効果を得ることができる。
1 可動電極
2 可動接点
3 固定接点
4 固定電極
2a、3a ペタル部
2a1、3a1、2a2、3a2 スロット部

Claims (6)

  1. 可動接点及び固定接点を含む真空インタラプタの接点において、
    前記可動接点及び前記固定接点は、それぞれ、
    接触面の中心からそれぞれ離れた複数の位置から外周面側に延びるように形成される複数のスロット部と、
    隣接する1対の前記スロット部間に形成されるペタル部とを有し、
    アークの回転運動を誘導すると共に、前記ペタル部の幅の狭い機械的脆弱部位を最小限に抑えるように、
    それぞれの前記スロット部は、
    前記中心に近い閉じた第1端部と、
    前記外周面に近い開いた第2端部と、
    前記第1端部から直線的に延設される第1スロット部と、
    前記第1スロット部から所定の角度で折り曲げられて前記第2端部に直線的に延設される第2スロット部と
    を有することを特徴とする真空インタラプタの接点。
  2. 前記接点の中心から所定の直径で凹状に形成される接点中心凹部をさらに含み、
    接点開閉時の機械的強度を維持するために、前記接点中心凹部の外周面から前記第1スロット部までの長さが、所定の第1距離を有することを特徴とする請求項1に記載の真空インタラプタの接点。
  3. 前記所定の第1距離が、零(ゼロ)より大きく、5ミリメートル(mm)以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の真空インタラプタの接点。
  4. 前記所定の角度が、30°以上、60°以下の角度であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の真空インタラプタの接点。
  5. 接点開閉時の機械的強度を維持するために、それぞれの前記スロット部は、前記第1端部から隣接するスロット部の前記第2スロット部までの長さが、所定の第2距離を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の真空インタラプタの接点。
  6. 前記所定の第2距離は、接点厚さの0.8倍以上、2倍以下であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の真空インタラプタの接点。
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