JP2003031066A - 電極、その製造方法、遮断器、その加工方法及び生産物 - Google Patents

電極、その製造方法、遮断器、その加工方法及び生産物

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JP2003031066A JP2001216589A JP2001216589A JP2003031066A JP 2003031066 A JP2003031066 A JP 2003031066A JP 2001216589 A JP2001216589 A JP 2001216589A JP 2001216589 A JP2001216589 A JP 2001216589A JP 2003031066 A JP2003031066 A JP 2003031066A
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Yohei Asakawa
洋平 浅川
Hideaki Onozuka
英明 小野塚
Motohiro Kikuchi
元宏 菊地
Yoshio Koguchi
義雄 湖口
Masahito Kobayashi
将人 小林
Masaya Takahashi
雅也 高橋
Shigeru Kikuchi
茂 菊地
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 真空ポンプ等の遮断器に用いられる電接面の
導電率を向上させた電極、その製造方法、遮断器、その加
工方法及び生産物の提供。 【解決手段】 電極1の電極本体1aが空孔率を有し、
電極本体1aの電接面4aより所定の深さの範囲の導電
率を電極本体1aの断面の導電率または裏面4bより所
定の深さの導電率よりも大きくする。電極1の電極本体
1aの電接面4aの導電率が低下することがなく、電極
本体1aの電接面4aにジュール熱が発生するおそれも
ない。電極1の通電時に電極本体1aの電接面4aの温
度上昇が大きくならず、電極本体1aの電接面4aの劣
化を防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、真空バルブ等の遮
断器に用いられる電極、その製造方法、遮断器、その加
工方法及び生産物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】真空遮断器は真空容器内に配置された可
動電極と固定電極との開閉により高電圧・大電流の開閉
を行うものである。真空遮断器の電極に要求される性能
としては、遮断電流が大きい、耐電圧が高い、充分な導
電率を有して発熱が少ない、可動電極と固定電極との間
の溶着がおこらないこと等が求められる。
【0003】真空遮断器の遮断時に可動電極と固定電極
との間にアークが生じる。このアークは電極の材料成分
の電離気体あるいは熱電子であると考えられている。こ
の電離気体が十分に拡散すると、可動電極と固定電極と
の間のアークが消滅するが、その前に再起電圧が上昇す
ると、可動電極と固定電極との間に再度アークを発生し
て遮断できなくなる。
【0004】真空遮断器の遮断性能については、電極の
電接面に面した接点材料部の材料特性が大きく影響する
ことが知られている。そのため、様々な材料系による実
験が行われており、Cu−BiやCu−Te等の溶解・
鋳造合金、あるいはCu−MoやCu−W等の焼結合金
が電極の材料として用いられてきた。電極の組成分布を
均一にしながら密度を向上させるための方法として、焼
結溶浸法も用いられている。
【0005】また、最近では、特開平11−25078
3号公報に開示されるように、真空バルブ用接点材料に
TiC等のセラミックスを第2元素の変わりとして用い
ようという試みもある。
【0006】さらに、電極の高機能化を目的とし、異な
る物性の材料を一体化した電極も実用化されている。例
えば、機械的強度の向上及び組立工数の低減を目的と
し、通常2種類以上の金属の合金である接点材料部と、
Cu等の高導電率材料の単相合金であるその支持部材と
を、金相学的に連続な構造とした一体溶浸電極が特開平
7−29461号公報に開示されている。
【0007】これらの中でも、全ての性能を比較的バラ
ンス良く満たすCu−Cr合金が電極の材料として広く
用いられており、この材料系においては、Al,Si,
Ta,Nb,Be,Hf,Ir,Pt,Zr,Si,R
h,Ru等の第3元素を加えた材料も用いられている。
【0008】また、電極の製造方法としては、焼結を用
いる方法が安価であり、最近、広く用いられるようにな
っている。しかしながら、電極の製造方法として焼結法
を用いた場合には焼結後も1〜10%程度の空孔が電極
の内部に残ってしまい、電極の導電率の低下を生じると
いった問題があった。
【0009】電極の導電率が低い場合には、熱拡散率が
減少する上に、より多くのジュール熱を発生するため、
電極の通電時の温度上昇が大きくなる。そのため、電極
の電接面が劣化しやすくなる。
【0010】また、真空遮断器の遮断性能について言え
ば、接点での温度上昇を生じるため、真空遮断器の遮断
時により多くの金属元素が気化,電離するためアークの
減衰が遅れ、真空遮断器の遮断性能が低下する。このた
め、電極の相対密度を向上させるために焼結後、再度プ
レスで加圧して電極全体の密度を向上させる必要があっ
た。
【0011】一般的に、焼結後の材料の相対密度を向上
させる方法として、焼結後に高温のまま鍛造を行う焼結
鍛造法が用いられている。
【0012】表面のみの密度を向上させる方法として
は、特開昭49−17311号公報に開示されるショッ
トピーニング法が知られている。
【0013】また、焼結後の製品を圧延により圧縮する
方法が特開平8−143910号公報に開示されてい
る。
【0014】さらに、他に加工方法により電極性能を向
上させる遮断器の電極の製造方法が特開平11−250
782号公報に開示されている。この特開平11−25
0782号公報に開示される遮断器の電極の製造方法
は、被加工物を保持して回転させ、被加工物の端面を超
硬旋削工具を用いて切削除去加工を行った後、第1の工
程で被加工物を正転させながらダイヤモンドバイトを用
いて切削除去加工を行い、第2の工程で被加工物を逆転
させながら第1の工程よりも0mm〜0.005mm突
き出したダイヤモンドバイトの逃げ面を用いて被加工物
の被加工面をバニッシング加工により仕上げ、被加工物
の被加工面の表面粗さを向上させることを目的としてい
る。被加工物の被加工面の表面粗さが良くなることで、
遮断時にアーク放電の起点となる突起をなくして遮断性
能を向上させることを目的としている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】従来の焼結鍛造法は、
鍛造設備と鍛造型が共に高額なものであり、多大な設備
投資を必用とする。
【0016】また、特開昭49−17311号公報に開
示されたショットピーニング法も専用の設備を必用と
し、設備投資が多大となり、また対象ワークが脆い場合
には欠けを生じるという欠点がある。
【0017】また、特開平8−143910号公報に開
示された表面圧延を用いる方法も同様に多大な設備投資
を必用とし、対象となる製品も板状の物に限定される。
【0018】さらに、特開平11−250782号公報
に開示された遮断器の電極の製造方法では、表面粗さ向
上による耐電圧の向上は期待できるが、焼結材料に存在
する接点材料部の空孔による導電率の低下を改善するこ
とはできない。なぜなら、遮断器用電極の性能の向上を
目的とし、表面から有意な範囲の空孔率を加工により減
少させると、板厚減少が必然的に起こる。しかしなが
ら、切り込み以上の板厚減少は起こりえず、切削加工用
ダイヤモンドバイトの背面を用いて、0mm〜0.00
5mmの切り込みでバニッシング加工を行う場合にも、
板厚減少及び内部の空孔率の減少はほぼないといえる。
【0019】本発明の第1の目的は、空孔率を有する電
極本体の電接面より所定の深さの範囲の導電率を電極本
体の断面の導電率または裏面より所定の深さの範囲の導
電率よりも大きくし、電極本体の電接面の導電率が低下
することがなく、電極本体の電接面に多くのジュール熱
が発生するおそれもなく、通電時の温度上昇が大きくな
らず、電極本体の電接面の劣化を防止することが可能な
電極を提供することにある。
【0020】本発明の第2の目的は、圧密化工程におい
て電極本体の電接面より深さ0.5mmの範囲の空孔率
を平均空孔率よりも小さくし、電極本体の電接面を確実
に圧密化し、従来のような多大な設備投資を必要とせ
ず、電極の製造が簡単な工程のみで行え、電極の製造コ
ストの低減化を図ることが可能な電極の製造方法を提供
することにある。
【0021】本発明の第3の目的は、電極の電接面の温
度上昇が小さく、遮断時にアークの減衰が遅れることが
なく、遮断性能を向上させることが可能な遮断器を提供
することにある。
【0022】本発明の第4の目的は、被加工物の端面の
被加工面をバニッシング工具によるバニッシング加工に
より後退させ、被加工物の被加工面部が塑性変形により
圧密化され、被加工物の被加工面部が緻密で硬くなり、
被加工物の被加工面部の空孔率が減少し、被加工物の端
面の被加工面部の強度をバニッシング工具により確実に
向上させることが可能な電極の加工方法を提供すること
にある。
【0023】本発明の第5の目的は、被加工物の被加工
面部を圧密化した遮断器に最適な生産物を提供すること
にある。
【0024】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の電極は、電極本体が空孔率を有し、電極本
体の接点となる電接面より所定の深さの範囲の導電率を
電極本体の断面の導電率または裏面より所定の深さの範
囲の導電率よりも大きくしたことを特徴とする。
【0025】本発明の電極は、電極本体の電接面と裏面
との間に貫通孔を設けてある。
【0026】本発明の電極は、電極本体の電接面に溝を
形成してある。
【0027】本発明の電極は、電極本体が焼結合金から
なる。
【0028】本発明の電極は、電極本体の平均空孔率が
1〜10vol%である。
【0029】本発明の電極は、電極本体の電接面より深
さ2mmの範囲の導電率が断面の導電率または裏面より
深さ2mmの範囲の導電率と比較して1.2倍以上大き
くなっている。
【0030】本発明の電極は、電極本体の電接面より深
さ0.5mmの範囲の空孔率が平均空孔率よりも小さく
なっている。
【0031】本発明の電極の製造方法は、金属粉末を原
材料として電極本体を成形する成形工程と、電極本体の
成形に金属粉末を加熱により結合させる焼結工程と、電
極本体の電接面より深さ0.5mmの範囲の空孔率を平
均空孔率よりも小さくする圧密化工程とを備えたことを
特徴とする。
【0032】本発明の遮断器は、上記の電極を用いたこ
とを特徴とする。
【0033】本発明の電極の加工方法は、空孔率を有す
る焼結素材からなる被加工物を保持して回転させ、被加
工物の端面を切削工具により切削除去加工した後、被加
工物の端面の被加工面をバニッシング工具により一回も
しくは複数回バニッシング加工し、被加工物の被加工面
をバニッシング加工により後退させ、被加工物の被加工
面部を塑性変形により圧密化することを特徴とする。
【0034】本発明の電極の加工方法は、空孔率を有す
る焼結素材からなる被加工物を保持して回転させ、被加
工物の外周面または内周面を切削工具により切削除去加
工した後、被加工物の外周面または内周面の被加工面を
バニッシング工具によりバニッシング加工し、被加工物
の被加工面をバニッシング加工により後退させ、被加工
物の被加工面部を塑性変形により圧密化することを特徴
とする。
【0035】本発明の電極の加工方法は、空孔率を有す
る焼結素材からなる被加工物を保持してドリルにより孔
明け加工した後、被加工物の貫通孔の内周面の被加工面
を孔加工用バニッシング工具によりバニッシング加工
し、被加工物の貫通孔の被加工面をバニッシング加工に
より内径を拡大するように後退させ、被加工物の貫通孔
の被加工面部を塑性変形により圧密化することを特徴と
する。
【0036】本発明の電極の加工方法は、空孔率を有す
る焼結素材からなる被加工物を保持して回転させ、被加
工物の端面を切削工具により切削除去加工した後、被加
工物の端面の被加工面をフライス形バニッシング工具に
よりバニッシング加工し、被加工物の被加工面をバニッ
シング加工により後退させ、被加工物の被加工面部を塑
性変形により圧密化することを特徴とする。
【0037】本発明の電極の加工方法は、空孔率を有す
る焼結素材からなる被加工物を保持して回転させ、被加
工物の端面を切削工具により切削除去加工した後、被加
工物とバニッシング工具との相対的な移動が被加工物の
端面の被加工面と並行であり、かつ被加工物の被加工面
全面にバニッシング工具を接触させるような工具経路に
よりバニッシング加工を行い、被加工物の被加工面をバ
ニッシング加工により後退させ、被加工物の被加工面部
を塑性変形により圧密化することを特徴とする。
【0038】本発明の電極の加工方法は、被加工物の被
加工面のバニッシング加工による後退量が最大300μ
mである。
【0039】本発明の生産物は、上記の電極の加工方法
により加工されたことを特徴とする。
【0040】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の実施の形態
における電極を示す図である。図1において、1は電極
であり、電極1の電極本体1aが空孔率を有し、電極本
体1aには接点となる電接面4aと裏面4bとの間に中
心軸線上に沿って貫通孔1bが穿設され、電極本体1a
の電接面4aには3つの溝2が形成されている。
【0041】電極1の電極本体1aの電接面4aに面す
る端部には、図1に示すように、圧密化した接点部3が
一体に形成されている。
【0042】電極1は電極本体1aの電接面4aより所
定の深さの範囲の導電率が電極本体1aの断面の導電率
または裏面4bより所定の深さの範囲の導電率よりも大
きくされている。
【0043】電極1の電極本体1aはCrとCuとの重
量パーセントが25対75の焼結合金からなる。電極1
は電極本体1aの平均空孔率が1〜10vol%であ
る。
【0044】電極1は電極本体1aの電接面4aより深
さ2mmの範囲の導電率が断面の導電率または裏面4b
より深さ2mmの範囲の導電率と比較して1.2倍以上
大きくなっている。
【0045】電極1は電極本体1aの電接面4aより深
さ0.5mmの範囲の空孔率が平均空孔率よりも小さく
なっている。
【0046】図2は本発明の実施の形態における遮断器
を示す図である。図2において、Vは遮断器としての真
空バルブであり、真空バルブVは図1に示した電極1を
固定電極5及び可動電極6に用いている。
【0047】真空バルブVは、図2に示すように、固定
電極5と、固定電極5に接離自在の可動電極6と、固定
電極5に接続した固定導体7と、可動電極6に接続した
可動導体8と、可動導体8を直動させるためのガイド9
と、真空容器となるセラミック筒10と、セラミック筒
10の上端の開口を閉塞する固定側端板11と、可動導
体8の外側に設けたベローズ12と、セラミック筒10
の下端の開口を閉塞する可動側端板13と、可動導体8
に可動電極6の下側に臨んで設けたベローズシールド1
4と、セラミック筒10の内側に設けた中間シールド1
5とを有する。
【0048】真空バルブVは内部を真空に保つために密
閉されている。そのために、固定電極5側は、セラミッ
ク筒10、固定側端板11、固定導体7の間に隙間がな
いように接続されている。
【0049】また、可動電極6側は、可動導体8に厚さ
0.1mm程度のSUS(ステンレス鋼)により伸縮可
能なように蛇腹構造に形成されたベローズ12の上端が
隙間のないように接続され、ベローズ12の下端が可動
側端板13に隙間のないように接続され、可動側端板1
3はセラミック筒10の下端に隙間のないように接続さ
れている。
【0050】さらに、ベローズシールド14はベローズ
12を固定電極5と可動電極6との間で発生するアーク
から保護するためのものであり、中間シールド15は固
定電極5と可動電極6との間で発生するアークからセラ
ミック筒10を保護するためのものである。
【0051】真空バルブVは、可動導体8を外力により
動作させることで、通電時に接触している可動電極6と
固定電極5とを分離することにより断路する。
【0052】電極1の電接面4aの溝2は、真空バルブ
Vの大電流の遮断時に固定電極5と可動電極6との間で
発生するアークに対して横方向の磁界を加えて電磁力に
より回転させることで、真空バルブVの遮断性能を向上
させるためのものである。
【0053】この電極1の電接面4aの溝2は図2に示
す固定電極5と可動電極6においては対称の形状となっ
ている。
【0054】なお、電極1の電接面4aに形成する溝2
の形状は様々なものが考えられているが、本発明はスパ
イラル溝の形状を限定するものではなく、また、スパイ
ラル溝が存在しない電極に対しても適用することが可能
である。
【0055】図3は本発明の実施の形態における電極の
製造方法を示す図である。本発明の電極の製造方法は、
金属粉末を原材料として電極本体1aを成形する成形工
程と、電極本体1aの成形に金属粉末を加熱により結合
させる焼結工程と、電極本体1aの電接面4aより深さ
0.5mmの範囲の空孔率を平均空孔率よりも小さくす
る圧密化工程とを備えている。
【0056】本発明の電極の製造方法を図3(a)〜
(h)に工程順に示す。まず、計量工程では、図3
(a)に示すように、金属粉末であるCr粉末32aと
Cu粉末32bを原材料として計量する。このとき望ま
しくは、vol%をそれぞれ25%及び75%とする。
【0057】次いで、混合工程では、図3(b)に示す
ように、Cr粉末32aとCu粉末32bとを混合して
混合粉体32cを形成する。
【0058】次いで、成形工程では、図3(c)に示す
ように、混合粉体32cを所定の圧力で圧粉成形して圧
粉体32dを形成する。
【0059】次いで、焼結工程では、図3(d)に示す
ように、圧粉体32dを炉33内にて温度1000℃程
度の高温で焼結して焼結体34を形成する。
【0060】次いで、図3(e)に示すように、オート
ツールチェンジ(ATC)機能を備えた旋盤(図示せ
ず)を用い、焼結体34を旋盤のチャックの爪35によ
り把持し、焼結体34の外周面及び裏端面を超硬旋削工
具16を用いて荒加工を行う。
【0061】次いで、図3(e)に示すように、焼結体
34にドリル37により貫通孔1bを穿設して孔明け加
工を行う。
【0062】次いで、図3(e)に示すように、焼結体
34の外周面及び裏端面を仕上げ工具36を用いて仕上
げ加工を行う。
【0063】その後、電極の電接面となる焼結体34の
表端面側を加工するために、焼結体34の旋盤のチャッ
クの爪35による掴み換えを行う。
【0064】次いで、図3(e)に示すように、焼結体
34の外周面及び表端面を超硬旋削工具16を用いて荒
加工を行う。
【0065】次いで、図3(e)に示すように、焼結体
34の外周面及び表端面を仕上げ工具36を用いて仕上
げ加工を行い、焼結体34の貫通孔1bの内周面を内径
仕上げ工具38を用いて仕上げ加工を行う。
【0066】次いで、圧密化工程では、図3(f)に示
すように、焼結体34の電接面となる表端面を同一加工
機内で図9に示すバニッシング工具39を用いてバニッ
シング加工を行う。
【0067】その後、図3(g)に示すように、焼結体
34の表端面にマシニングセンターによりエンドミル4
0を用いて溝入れ加工を行い、焼結体34の電接面4a
である表端面に溝2を形成し、図3(h)に示すよう
に、生産物となる電極1が製造される。
【0068】以上が、本発明における電極1の製造工程
の概要である。この内図3(e)における電極1の電接
面4aとなる焼結体34の表端面の荒加工及び図3
(f)における焼結体34の表端面のバニッシング加工
が電極1の性能向上に寄与しており、本発明の特徴であ
る。
【0069】図4は電極の要部を示す拡大図である。電
極1の電接面4aより0.5mmの範囲の接点部3の空
孔率が、図4に示すように、電極1の電極本体1aの全
体の平均空孔率よりも小さくなっており、電極1の接点
部3の導電率が向上している。この点については後程詳
細に述べる。
【0070】次に、本発明による電極1の導電率の向上
について述べる。図5は電極1となる焼結素材の焼結後
の理想密度,測定密度及び空孔率を示す図である。焼結
素材の焼結後の理想密度は、図5に示すように、平均
8.441g/cm である。また、焼結素材の焼結後
の測定密度は、図5に示すように、平均8.151g/
cmである。さらに、焼結素材の焼結後の空孔率は、
図5に示すように、アルキメデス法により測定した結果
平均3.4%である。
【0071】図6は電極となる焼結素材の焼結後、荒加
工後、バニッシング後における電接面、断面、裏面につ
いて渦電流方式による導電率(Internation
alAnnealed Copper Standar
d:IACS%と略称する)を測定した結果を示す図で
ある。本発明では、直径53mm、厚さ11.7mmの
25%Crと75%Cuとの焼結素材を用いて焼結後、
荒加工後、バニッシング後における焼結素材の電接面、
断面、裏面についてIACS%を測定した。
【0072】図7は焼結素材のIACS%の測定箇所を
示す図である。電極1となる焼結体34からなる焼結素
材のIACS%の測定箇所は、図7に示すように、電接
面4aと裏面4bと断面4dである。
【0073】IACS%は、軟銅線を基準とした導電率
の相対値である。本発明では、直径10mmの測定子を
焼結素材の測定箇所の表面に接触させ、渦電流の変化を
抵抗に換算する測定方法を用いた。この測定方法では、
焼結素材の表面からおよそ2mmの範囲の導電率を測定
することができる。この範囲は電極1の遮断性能に与え
る範囲とほぼ同じである。
【0074】焼結素材の焼結後では、図6に示すよう
に、焼結素材の電接面のIACS%が26.4%で、焼
結素材の断面のIACS%が28.2%で、焼結素材の
裏面のIACS%が27.5%である。焼結後の焼結素
材の電接面,断面,裏面の空孔率が大きいために、図6
に示すように、焼結後の焼結素材の電接面,断面,裏面
のIACS%が低下している。
【0075】また、焼結素材の荒加工後では、図6に示
すように、焼結素材の電接面のIACS%が30.8%
で、焼結素材の断面のIACS%が27.8%で、焼結
素材の裏面のIACS%が26.5%である。
【0076】さらに、焼結素材のバニッシング加工を行
った後では、図6に示すように、焼結素材の電接面のI
ACS%が36.4%で、焼結素材の断面のIACS%
が27.7%で、焼結素材の裏面のIACS%が25.
2%である。
【0077】断面のIACS%は焼結後の焼結素材の導
電率であると見なせる。よって、焼結素材にバニッシン
グ加工を行うことにより、バニッシング加工後の焼結素
材の電接面の導電率が焼結素材の断面の導電率と比較し
て1.3倍に向上したといえる。このように、焼結素材
のバニッシング加工後における、焼結素材の電接面の導
電率と焼結素材の断面あるいは裏面の導電率とが異なる
ことが、本発明の電極の特徴である。
【0078】次に、本発明に使用した工具及び加工条件
について詳細を述べる。本発明の電極の加工方法は、空
孔率を有する焼結素材からなる被加工物となる焼結体3
4を保持して回転させ、焼結体34の端面を切削工具で
ある超硬旋削工具16により切削除去加工した後、焼結
体34の端面の被加工面をバニッシング工具39により
バニッシング加工し、焼結体34の被加工面をバニッシ
ング加工により後退させ、焼結体34の被加工面部を塑
性変形により圧密化する。焼結素材の平均空孔率は1〜
10vol%である。
【0079】図8は本発明の電極の加工方法に用いる超
硬旋削工具を示す図である。図8に示す超硬旋削工具1
6は電極となる焼結体34の電接面4aの荒加工に用い
られるものである。超硬旋削工具16は1辺16mm,
厚さ4mmの超硬K25相当のTiNコーティングされ
たスローアウェイ工具であり、図8に示すように、超硬
旋削工具16のノーズアール17は0.8mmである。
【0080】超硬旋削工具16のチップの掬い角は0゜
である。超硬旋削工具16の切り込み角19が93゜
で、超硬旋削工具16は25mm角のシャンクバイト1
8に取り付けて用いられる。
【0081】焼結素材の電接面の超硬旋削工具16によ
る荒加工の条件は、旋盤主軸の回転数S=500rev
/min、切り込みd=1mm、送りf=0.3mm/
revで、超硬旋削工具16を焼結素材の外周側から内
周側に向って送りながら切削する。
【0082】図9は本発明の電極の加工方法に用いるバ
ニッシング工具を示す図である。図9に示すバニッシン
グ工具39は電極となる焼結体34の電接面4aのバニ
ッシング加工に用いられるものである。バニッシング工
具39は、図9に示すように、20mm角のシャンク2
1と、シャンク21に取り付けられた台座22と、台座
22に荷重を加えるためのスプリング23と、台座22
をシャンク21に固定するための飛び出し防止用ねじ2
7と、台座22に取り付けられた先端のSR(曲率半
径)25が10mmのダイヤモンドチップ24とからな
る。
【0083】導電率について前記した焼結素材の電接面
のバニッシング工具39によるバニッシング加工の条件
は、プリロードを310Nかけた状態で、バニッシ量を
0.3mmとし、回転数S=500rev/min、送
りf=0.1mm/revで、バニッシング工具39を
焼結素材の内周側から外周側に向って送る。
【0084】なお、本発明の電極の加工方法において、
空孔率を有する焼結素材からなる被加工物となる焼結体
34を保持して回転させ、焼結体34の外周面または内
周面を切削工具により切削除去加工した後、焼結体34
の外周面または内周面の被加工面をバニッシング工具に
よりバニッシング加工し、焼結体34の被加工面をバニ
ッシング加工により後退させ、焼結体34の被加工面部
を塑性変形により圧密化することも可能である。
【0085】図10は図9のバニッシング工具のスプリ
ング特性を示す図である。バニッシング工具39の台座
22に加わる荷重が、図10に示すように、スプリング
23の変位の増加に応じて比例して増加している。飛び
出し防止用ねじ27の締め付け具合によりスプリング2
3にプリロードをかけることが可能である。
【0086】焼結素材の電接面のバニッシング工具39
によるバニッシング加工により、図4に示すように、焼
結素材の電接面から0.5mmの範囲での密度が大きく
なっている。焼結素材の電接面からの密度変化は深さ方
向に分布を生じているが、その総量を求めるには、焼結
素材の板厚の減少量を測定すれば良い。
【0087】図12〜図14はバニッシング加工の条件
を変化させた場合について、焼結素材の板厚減少量を測
定した結果である。
【0088】ここで、用いているバニッシ量とは焼結素
材の表面から深さ方向にバニッシング工具39のダイヤ
モンドチップ24をどれだけ進入させるかを指令するN
C加工機の指令値である。
【0089】NC加工機の指令値としては切削除去加工
で用いられる切り込みと同等であるが、バニッシングの
場合には、スプリング23の歪みによりバニッシング工
具39の台座22が逃げるので、切り込みという言葉は
不適切と考えられ、本発明ではバニッシ量として扱う。
【0090】また、バニッシ量から板厚減少量を引いた
ものがバニッシング工具39のスプリング23の歪みで
ある。図12より、回転速度は板厚減少量に大きな影響
を与えないことがわかる。
【0091】図13は送り速度の板厚減少量に与える影
響を示す図である。図13は送り速度を変えた場合につ
いての結果である。バニッシング加工の条件はプリロー
ドが250N及び310Nとしてそれぞれについて、回
転数がS=500rev/min、送りがf=0.05
mm/rev、0.1mm/rev、0.2mm/re
v、0.3mm/revである。
【0092】図14は荒加工の送り速度のバニッシング
加工での板厚減少量への影響を示す図である。図14は
前工程の荒加工の条件を変えた場合についての結果であ
る。荒加工の条件は回転数がS=1500rev/mi
n、切り込みがd=1mmである。また、バニッシング
加工の条件はプリロードが310N、回転数がS=50
0rev/min、送りがf=0.1mm/rev、バ
ニッシ量が0.3mmである。
【0093】ここでは、荒加工での送り速度を変化させ
て、それによるバニッシング加工による焼結素材の板厚
減少量を示す。この結果、荒加工の送り速度を大きくす
ると、図14に示すように、焼結素材の板厚減少量が小
さくなる。これは、送り速度を大きくすると背分力が大
きくなるため、荒加工時にもわずかながら焼結素材の表
面の空孔率が減少するためである。このように、前工程
の荒加工との条件の組み合わせによる効果的な、バニッ
シング加工も行える。
【0094】図15は荒加工後とバニッシング加工後と
の焼結素材の板厚減少量の段差の断面曲線を示す図であ
る。焼結素材の板厚減少量の測定位置は中心から半径で
15mmの箇所であり、図15に示すように、非バニッ
シング部分との段差により測定した。荒加工後とバニッ
シング加工後との焼結素材の板厚減少量が、図15に示
すように、73μmである。
【0095】図16は本発明の電極の加工方法に用いる
スプリング無しのバニッシング工具を示す図である。図
16に示すバニッシング工具50は電極となる焼結体3
4の電接面4aのバニッシング加工に用いられるもので
ある。バニッシング工具50は、図16に示すように、
シャンク21と、シャンク21に取り付けられた台座2
2と、スペーサー26と、台座22をシャンク21に固
定するための飛び出し防止用ねじ27と、台座22に取
り付けられた先端のSR(曲率半径)25が10mmの
ダイヤモンドチップ24とからなる。
【0096】図17はスプリング無しのバニッシング工
具を用いた場合のバニッシ量の板厚減少量に与える影響
を示す図である。スプリング23の代わりにスペーサー
26を設けた図16に示したバニッシング工具50を用
いて位置制御によりバニッシング加工を行った場合につ
いて説明する。バニッシング加工の条件は、回転数がS
=500rev/min、送りがf=0.1mm/re
vであり、バニッシ量が0.05mm、0.075m
m、0.1mm、0.15mm、0.2mm、0.3m
mである。
【0097】この場合においても、バニッシ量と板厚減
少量とは一致していない。これは、バニッシングによる
反力で加工機が歪み、バニッシング工具50が逃げてい
ることによる。バニッシ量は他の方法に比べて大きく、
剛性の高い加工機においては有効なものである。
【0098】次に、図16に示すスプリング無しのバニ
ッシング工具50を用いて、繰り返しバニッシング加工
を行った場合について述べる。バニッシング加工の条件
は回転数がS=500rev/min、送りがf=0.
1mm/revである。バニッシ量は0.1mmとし、
バニッシング加工の繰り返し回数を1回、2回、3回と
した。この場合には、バニッシ量を0.1mmずつ大き
くしているが、加工機の歪みが繰り返し回数により変化
しないために板厚減少量も約0.1mmずつ大きくなっ
ている。
【0099】図18は繰り返してバニッシング加工を行
う場合と、バニッシ量の変動の場合について横軸に板厚
減少量、縦軸にIACS%を示した図である。このよう
に、繰り返してバニッシング加工を行った場合では板厚
減少量が大きくなるが、IACS%の向上はそれほど大
きくない。
【0100】また、IACS%を向上させるためには、
図18より板厚減少量を50μm以上にするのが望まし
いといえる。焼結素材を対象にしたバニッシング加工に
よる表面圧密化方法の効果は、導電率の向上に限定され
るものではない。
【0101】図19はバニッシ量の板厚減少量に与える
影響を示す図であり、図19はプリロードをかけなかっ
た場合についての結果である。バニッシング加工の条件
は回転数がS=500rev/min、送りがf=0.
1mm/revであり、バニッシ量が0.1mm、0.
3mm、0.5mm、1.0mm、2.0mm、3.0
mmである。バニッシ量を大きくすると、図19に示す
ように、板厚減少量は大きくなる。
【0102】図20はバニッシ量の板厚減少量に与える
影響を示す図である。図20はバネ特性より換算したバ
ニッシング荷重を横軸に、板厚減少量を縦軸にして図1
9の内容を示したものである。バニッシング荷重を大き
くすると、図20に示すように、板厚減少量は大きくな
る。
【0103】次に、焼結素材の貫通孔の内周面のバニッ
シング加工に孔加工用バニッシング工具を用いた場合に
ついて説明する。本発明の電極の加工方法は、空孔率を
有する焼結素材からなる被加工物となる焼結体34を保
持してドリル37により孔明け加工した後、焼結体34
の貫通孔1bの内周面の被加工面を孔加工用バニッシン
グ工具51によりバニッシング加工し、焼結体34の貫
通孔1bの被加工面をバニッシング加工により内径を拡
大するように後退させ、焼結体34の貫通孔1bの被加
工面部を塑性変形により圧密化する。
【0104】図21は本発明の電極の加工方法に用いる
孔加工用バニッシング工具を示す図である。図21に示
す孔加工用バニッシング工具51は電極となる焼結体3
4の貫通孔1bの内周面のバニッシング加工に用いられ
るものである。孔加工用バニッシング工具51は、図2
1に示すように、フレーム31と、フレーム31内に移
動自在に設けたマンドレル30と、マンドレル30のフ
レーム31より突出する先端部に装着された4本のロー
ラー28と、マンドレル30を移動するための調整用ね
じ29とからなる。
【0105】孔加工用バニッシング工具51の4本のロ
ーラー28は、図21に示すように、フレーム31内の
マンドレル30により支持されており、調整用ねじ29
によりマンドレル30を調整用ねじ29によりフレーム
31の長手方向に移動させ、4本のローラー28部分の
直径を調整することが可能である。
【0106】電極1は、固定導体7及び可動導体8の先
端部を固定電極5及び可動電極6の凡そφ10mmの内
径の貫通孔に差込んで固定している。そのため、精度を
確保するため固定電極5及び可動電極6の貫通孔の内径
精度は厳しい。固定導体7及び可動導体8の固定電極5
及び可動電極6の貫通孔に対する取り付け後、固定導体
7及び可動導体8の接触により固定電極5及び可動電極
6の貫通孔の内径が拡大しないように、ある程度の強度
が必要とされる。
【0107】焼結素材を用いる場合には、電極1の貫通
孔1bの内周面の空孔率を減少させて強度を向上させる
ことが有効である。本発明の実施の形態では、図3
(e)に示した焼結体34の貫通孔1bの内周面の内径
仕上げ加工を、内径仕上げ工具38を用いた旋削加工か
ら孔加工用バニッシング工具51を用いたバニッシング
加工に変更する。
【0108】電極1の貫通孔1bの下孔加工は、内径よ
り、0.1〜0.2mm小さいドリル37を用いて行
う。次いで、直径を内径+0.01mmに調整した孔加
工用バニッシング工具51を回転数S=1600rev
/minで回転し、送りf=0.4mm/revで電極
1の貫通孔1bに挿入することで、電極1の貫通孔1b
の内径の仕上げ加工及びバニッシング加工を行う。
【0109】図11は焼結素材の断面のビッカース硬さ
の分布を示す図である。ビッカーズ硬さは、Cu粒子内
を測定している。焼結後の焼結素材の表面の硬さは、焼
結後の焼結素材の中心の硬さと比較して変化がない。ま
た、ドリル加工後の焼結素材の表面の硬さはドリル加工
後の焼結素材の中心の硬さと比較して、僅かしか向上し
ていない。さらに図11に示すように、バニシング加工
後の焼結素材の表面の硬さはHV76であり、バニシン
グ加工後の焼結素材の内部の硬さHV36と比較して大
きく向上している。このように表面の硬度が向上するこ
とにより、固定電極5と固定導体7及び可動電極6と可
動導体8の接続部での信頼性が向上する。これは、焼結
素材の表面の圧密化及び加工硬化によると考えられ、同
様の結果は他の焼結素材においても期待できる。
【0110】次に、焼結素材の電接面のバニッシング加
工にフライス形バニッシング工具を用いた場合について
説明する。本発明の電極の加工方法は、空孔率を有する
焼結素材からなる被加工物となる焼結体34を保持して
回転させ、焼結体34の端面を切削工具である超硬旋削
工具16により切削除去加工した後、焼結体34の端面
の被加工面をフライス形バニッシング工具52によりバ
ニッシング加工し、焼結体34の被加工面をバニッシン
グ加工により後退させ、焼結体34の被加工面部を塑性
変形により圧密化する。
【0111】図22は本発明の電極の加工方法に用いる
フライス形バニッシング工具を示す図である。図22に
示すフライス形バニッシング工具52は電極となる焼結
体34の電接面4aのバニッシング加工に用いられるも
のである。フライス形バニッシング工具52は、図22
に示すように、ローラー41と、ローラー41を支える
マンドレル42と、シャフト43と、シャフト43とマ
ンドレル42との間のスプリング44からなる。
【0112】フライス形バニッシング工具52のローラ
ー41の本数は4本であり、バニッシング加工時の回転
径は20mmである。フライス形バニッシング工具52
のシャフト43とマンドレル42とは、図22に示すよ
うに、キー45により相互に回転ができない構造となっ
ている。
【0113】フライス形バニッシング工具52のシャフ
ト43をマシニングセンターに取り付け、バニッシング
加工の条件は回転数をS=750rev/min、送り
をf=0.4mm/revとすることで、電極1の電接
面4aの圧密化を行うことができる。
【0114】図23は本発明の実施の形態における電極
の加工方法を示す図である。図23はあらかじめ焼結素
材である焼結体34の電接面4aに溝2が形成されてお
り、焼結体34の電接面4aの旋盤による加工が行えな
い場合である。本発明の電極の加工方法は、空孔率を有
する焼結素材からなる被加工物となる焼結体34を保持
して回転させ、焼結体34の端面を切削工具である超硬
旋削工具16により切削除去加工した後、焼結体34と
バニッシング工具39との相対的な移動が焼結体34の
端面の被加工面と並行であり、かつ焼結体34の被加工
面全面にバニッシング工具39を接触させるような工具
経路によりバニッシング加工を行い、焼結体34の被加
工面をバニッシング加工により後退させ、焼結体34の
被加工面部を塑性変形により圧密化する。
【0115】この場合では、例えばターニングセンター
のチャックに取り付けられた電極1に対して、電極1の
電接面4aに垂直に押し当てたバニッシング工具39を
主軸のC軸回転とバニッシング工具39のX軸方向への
移動により、図23に示すように、バニッシング経路4
6に沿ってバニッシング工具39を移動する。
【0116】この時、バニッシング工具39を移動する
バニッシング経路46の間隔fを0.05〜0.3mm
とし、電極1の電接面4aの全面にあたるように工具経
路を組むことにより、前記本発明と同様の電極1の電接
面4aの圧密化を行うことが可能となる。
【0117】本発明の電極の加工方法における、被加工
物となる焼結体34の被加工面のバニッシング加工によ
る後退量は最大300μmである。
【0118】本発明の実施の形態においては、Cu−C
rを主成分とした焼結後材料の真空遮断器用電極を対象
とした場合について述べたが、本発明の内容について
は、他の焼結素材についても同様の効果が期待でき、本
発明の要旨を変更しない範囲において、バニッシング工
具の材質,形状,バニッシング加工条件等が変更可能と
なっている。
【0119】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明の電極によ
れば、空孔率を有する電極本体の電接面より所定の深さ
の範囲の導電率を電極本体の断面の導電率または裏面よ
り所定の深さの範囲の導電率よりも大きくしたので、電
極本体の電接面の導電率が低下することがなく、電極本
体の電接面に多くのジュール熱が発生するおそれもない
ので、通電時の温度上昇が大きくならず、電極本体の電
接面の劣化を防止することができる。
【0120】本発明の電極によれば、遮断時のジュール
熱の発生が小さく金属気体の発生を抑えられたため、遮
断性能を向上させることができる。
【0121】本発明の電極によれば、電極本体の電接面
より深さ2mmの範囲の導電率が断面の導電率または裏
面より深さ2mmの範囲の導電率と比較して1.2倍以
上大きいので、電極本体の電接面の導電率を断面または
裏面の導電率よりも20%以上向上させることができ
る。
【0122】本発明の電極によれば、電極本体の電接面
より深さ0.5mmの範囲の空孔率が平均空孔率よりも
小さいので、電極本体の電接面の密度を向上させること
ができる。
【0123】本発明の電極の製造方法によれば、圧密化
工程において電極本体の電接面より深さ0.5mmの範
囲の空孔率を平均空孔率よりも小さくするので、電極本
体の電接面を確実に圧密化することができ、従来のよう
な多大な設備投資を必要とせず、電極の製造が簡単な工
程のみで行え、電極の製造コストの低減化を図ることが
できる。
【0124】本発明の遮断器によれば、上記の電極を用
いるので、電極の電接面の温度上昇が小さく、遮断時に
アークの減衰が遅れることがないので、遮断性能を向上
させることができる。
【0125】本発明の電極の加工方法によれば、被加工
物の端面の被加工面をバニッシング工具によるバニッシ
ング加工により後退させ、被加工物の被加工面部が塑性
変形により圧密化するので、被加工物の被加工面部を緻
密で硬くすることができ、被加工物の被加工面部の空孔
率が減少するので、被加工物の端面の被加工面部の強度
をバニッシング工具により確実に向上させることができ
る。
【0126】本発明の電極の加工方法によれば、被加工
物の外周面または内周面の被加工面をバニッシング工具
によるバニッシング加工により後退させ、被加工物の被
加工面部が塑性変形により圧密化するので、被加工物の
被加工面部の空孔率が減少し、被加工物の外周面または
内周面の被加工面部の強度をバニッシング工具により確
実に向上させることができる。
【0127】本発明の電極の加工方法によれば、被加工
物の貫通孔の内周面の被加工面を孔加工用バニッシング
工具によるバニッシング加工により内径を拡大するよう
に後退させ、被加工物の貫通孔の被加工面部が塑性変形
により圧密化するので、被加工物の貫通孔の被加工面部
の空孔率が減少し、被加工物の貫通孔の内周面の被加工
面部の強度を孔加工用バニッシング工具により確実に向
上させることができる。
【0128】本発明の電極の加工方法によれば、被加工
物の端面の被加工面をフライス形バニッシング工具によ
るバニッシング加工により後退させ、被加工物の被加工
面部を塑性変形により圧密化するので、被加工物の被加
工面部の空孔率が減少し、被加工物の端面の被加工面部
の強度をフライス形バニッシング工具により確実に向上
させることができる。
【0129】本発明の電極の加工方法によれば、被加工
物とバニッシング工具との相対的な移動が被加工物の端
面の被加工面と並行であり、かつ被加工物の被加工面全
面にバニッシング工具を接触させるような工具経路によ
りバニッシング加工を行うので、被加工物の被加工面を
バニッシング工具によるバニッシング加工により後退さ
せ、被加工物の被加工面部を塑性変形により圧密化する
ので、あらかじめ被加工物の端面に溝が形成してあるよ
うな場合でも、被加工物の溝を除いた部分の被加工面部
の空孔率が減少し、被加工物の端面の被加工面部の強度
をバニッシング工具により確実に向上させることができ
る。
【0130】本発明の生産物によれば、被加工物の被加
工面部を圧密化した遮断器に最適な電極を得ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における電極を示す図。
【図2】本発明の実施の形態における遮断器を示す図。
【図3】本発明の実施の形態における電極の製造方法を
工程順に示す図。
【図4】電極の要部を示す拡大図。
【図5】焼結素材の焼結後の理想密度,測定密度及び空
孔率を示す図。
【図6】焼結素材の焼結後、荒加工後、バニッシング後
における電接面、断面、裏面について渦電流方式による
導電率を測定した結果を示す図。
【図7】焼結素材の導電率の測定箇所を示す図。
【図8】本発明の電極の加工方法に用いる超硬旋削工具
を示す図。
【図9】本発明の電極の加工方法に用いるバニッシング
工具を示す図。
【図10】図9のバニッシング工具のスプリング特性を
示す図。
【図11】焼結素材の断面のビッカース硬さの分布を示
す図。
【図12】回転数の板厚減少量に与える影響を示す図。
【図13】送り速度の板厚減少量に与える影響を示す
図。
【図14】荒加工の送り速度のバニッシング加工での板
厚減少量への影響を示す図。
【図15】荒加工後とバニッシング加工後との焼結素材
の板厚減少量の段差の断面曲線を示す図。
【図16】本発明の電極の加工方法に用いるスプリング
無しのバニッシング工具を示す図。
【図17】スプリング無しのバニッシング工具を用いた
場合のバニッシ量の板厚減少量に与える影響を示す図。
【図18】繰り返してバニッシング加工を行う場合と、
バニッシ量の変動の場合について横軸に板厚減少量、縦
軸にIACS%を示した図。
【図19】バニッシ量の板厚減少量に与える影響を示す
図。
【図20】バニッシ量の板厚減少量に与える影響を示す
図。
【図21】本発明の電極の加工方法に用いる孔加工用バ
ニッシング工具を示す図。
【図22】本発明の電極の加工方法に用いるフライス形
バニッシング工具を示す図。
【図23】本発明の実施の形態における電極の加工方法
を示す図。
【符号の説明】
1 電極 1a 電極本体 1b 貫通孔 2 スパイラル溝 3 接点部 4a 電接面 4b 裏面 4d 断面 5 固定電極 6 可動電極 7 固定導体 8 可動導体 9 ガイド 10 セラミック筒 11 固定側端板 12 ベローズ 13 可動側端板 14 ベローズシールド 15 中間シールド 16 超硬旋削工具 17 ノーズアール 18 シャンクバイト 19 切り込み角 20 掬い角 21 シャンク 22 台座 23 スプリング 24 ダイヤモンドチップ 25 曲率半径 26 スペーサー 27 飛び出し防止用ねじ 28 ローラー 29 調整用ねじ 30 マンドレル 31 フレーム 32a Cr粉末 32b Cu粉末 32c 混合粉体 32d 圧粉体 33 炉 34 焼結体 35 爪 36 超硬仕上げ工具 37 超硬ドリル 38 内径仕上げ工具 39 バニッシング工具 40 超硬エンドミル 41 ローラー 42 マンドレル 43 シャフト 44 スプリング 45 キー 46 バニッシング経路 50 バニッシング工具 51 孔加工用バニッシング工具 52 フライス形バニッシング工具 V 真空バルブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01H 33/66 H01H 33/66 D // C22C 9/00 C22C 9/00 (72)発明者 菊地 元宏 茨城県日立市国分町一丁目1番1号 株式 会社日立製作所電機システム事業部内 (72)発明者 湖口 義雄 茨城県日立市国分町一丁目1番1号 株式 会社日立製作所電機システム事業部内 (72)発明者 小林 将人 茨城県日立市国分町一丁目1番1号 株式 会社日立製作所電機システム事業部内 (72)発明者 高橋 雅也 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 菊地 茂 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 Fターム(参考) 5G023 AA01 BA12 CA09 CA24 CA33 CA50 5G026 BA07 BB02 BB14 BC09 CA01 CB02 DA01 5G051 AC04

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電極本体が空孔率を有し、電極本体の電
    接面より所定の深さの範囲の導電率を電極本体の断面の
    導電率または裏面より所定の深さの範囲の導電率よりも
    大きくしたことを特徴とする電極。
  2. 【請求項2】 上記電極本体は電接面と裏面との間に貫
    通孔を設けてある請求項1に記載の電極。
  3. 【請求項3】 上記電極本体は電接面に溝を形成してあ
    る請求項1または2に記載の電極。
  4. 【請求項4】 上記電極本体は焼結合金からなる請求項
    1乃至3に記載の電極。
  5. 【請求項5】 上記電極本体の平均空孔率が1〜10v
    ol%である請求項1乃至4に記載の電極。
  6. 【請求項6】 上記電極本体は電接面より深さ2mmの
    範囲の導電率が断面の導電率または裏面より深さ2mm
    の範囲の導電率と比較して1.2倍以上大きい請求項1
    に記載の電極。
  7. 【請求項7】 上記電極本体は電接面より深さ0.5m
    mの範囲の空孔率が平均空孔率よりも小さい請求項1に
    記載の電極。
  8. 【請求項8】 金属粉末を原材料として電極本体を成形
    する成形工程と、電極本体の成形に金属粉末を加熱によ
    り結合させる焼結工程と、電極本体の電接面より深さ
    0.5mmの範囲の空孔率を平均空孔率よりも小さくす
    る圧密化工程とを備えたことを特徴とする電極の製造方
    法。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至8の何れかの電極を用いた
    ことを特徴とする遮断器。
  10. 【請求項10】 空孔率を有する焼結素材からなる被加
    工物を保持して回転させ、被加工物の端面を切削工具に
    より切削除去加工した後、被加工物の端面の被加工面を
    バニッシング工具によりバニッシング加工し、被加工物
    の被加工面をバニッシング加工により後退させ、被加工
    物の被加工面部を塑性変形により圧密化することを特徴
    とする電極の加工方法。
  11. 【請求項11】 空孔率を有する焼結素材からなる被加
    工物を保持して回転させ、被加工物の外周面または内周
    面を切削工具により切削除去加工した後、被加工物の外
    周面または内周面の被加工面をバニッシング工具により
    バニッシング加工し、被加工物の被加工面をバニッシン
    グ加工により後退させ、被加工物の被加工面部を塑性変
    形により圧密化することを特徴とする電極の加工方法。
  12. 【請求項12】 空孔率を有する焼結素材からなる被加
    工物を保持してドリルにより孔明け加工した後、被加工
    物の貫通孔の内周面の被加工面を孔加工用バニッシング
    工具によりバニッシング加工し、被加工物の貫通孔の被
    加工面をバニッシング加工により内径を拡大するように
    後退させ、被加工物の貫通孔の被加工面部を塑性変形に
    より圧密化することを特徴とする電極の加工方法。
  13. 【請求項13】 空孔率を有する焼結素材からなる被加
    工物を保持して回転させ、被加工物の端面を切削工具に
    より切削除去加工した後、被加工物の端面の被加工面を
    フライス形バニッシング工具によりバニッシング加工
    し、被加工物の被加工面をバニッシング加工により後退
    させ、被加工物の被加工面部を塑性変形により圧密化す
    ることを特徴とする電極の加工方法。
  14. 【請求項14】 空孔率を有する焼結素材からなる被加
    工物を保持して回転させ、被加工物の端面を切削工具に
    より切削除去加工した後、被加工物とバニッシング工具
    との相対的な移動が被加工物の端面の被加工面と並行で
    あり、かつ被加工物の被加工面全面にバニッシング工具
    を接触させるような工具経路によりバニッシング加工を
    行い、被加工物の被加工面をバニッシング加工により後
    退させ、被加工物の被加工面部を塑性変形により圧密化
    することを特徴とする電極の加工方法。
  15. 【請求項15】 被加工物の被加工面のバニッシング加
    工による後退量が最大300μmである請求項10乃至
    14に記載の電極の加工方法。
  16. 【請求項16】 請求項10乃至14の電極の加工方法
    により加工されたことを特徴とする生産物。
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