JPH0142267Y2 - - Google Patents

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JPH0142267Y2
JPH0142267Y2 JP4894882U JP4894882U JPH0142267Y2 JP H0142267 Y2 JPH0142267 Y2 JP H0142267Y2 JP 4894882 U JP4894882 U JP 4894882U JP 4894882 U JP4894882 U JP 4894882U JP H0142267 Y2 JPH0142267 Y2 JP H0142267Y2
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arc
coil
gas
plate
running plate
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JP4894882U
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、アーク回転形のガスしや断器の改良
に関するものである。
最近SF6ガス等の消弧性ガスを絶縁媒体とした
ガスしや断器として、アークをガス中で高速回転
させることにより消弧させるアーク回転形のガス
しや断器が注目されている。第1図は従来のアー
ク回転形ガスしや断器を示したもので、同図にお
いて1は絶縁容器、2及び3はそれぞれ上部導体
及び下部導体であり、下部導体3により容器1内
が消弧室4と排気室5とに仕切られている。消弧
室4及び排気室5は外部に対して気密に保持さ
れ、両室内にはSF6ガスが充填されている。上部
導体2には円柱状の主電路部6が突設され、この
主電路部6を囲むように多数の指状接触片7a,
7a,…とスプリング7b,7cとからなる固定
コンタクト7が配設されている。上部導体2には
また固定コンタクト7の基部付近を囲むコイル電
路部8が接続され、このコイル電路部8の下端に
設けられたフランジ部8aの下面に磁気駆動コイ
ル9の上端が接続されている。コイル9の下端に
は導電材からなる環状のアーク走行板10が配設
され、コイル9及びアーク走行板10は適宜の手
段によりコイル電路部8に対して固定されてい
る。コイル9の一端及び他端はそれぞれコイル電
路部8及びアーク走行板10に電気的に接続さ
れ、コイル電路部8からコイル9及びアーク走行
板10を通してアーク電流が流れ得るようになつ
ている。下部導体3の中央部を摺動自在に貫通し
て円柱状の可動コンタクト11が設けられ、この
可動コンタクト11は図示しない操作器により操
作されて固定コンタクト7に接離するようになつ
ている。下部導体3の下面に設けられた筒状の突
出部3aと可動コンタクト11とに跨つて多数の
接触子片12a,12a,…とスプリング12
b,12cとからなる集電子12が取付けられ、
この集電子12により下部導体3と可動コンタク
ト11とが電気的に接続されている。上部導体2
及び下部導体3にはそれぞれ外部端子2A及び3
Aが設けられている。また下部導体3には消弧室
4と排気室5とを連通させる貫通孔3bが適宜の
個数設けられている。
上記のしや断器にしや断指令が与えられると、
可動コンタクト11が固定コンタクト7から離れ
て先ず可動コンタクト11と固定コンタクト7と
の間にアークA1が生じる。可動コンタクト11
が更に移動するとアークがアーク走行板10に接
触してアーク走行板10と可動コンタクト11と
の間にアークA2が生じる。そしてアークがアー
ク走行板10に接触した瞬間から磁気駆動コイル
9に電流が流れ、このコイルによりアークA2
略直交する磁束が生じる。これによりアークに強
力な駆動力が与えられ、アークはアーク走行板に
沿つて高速回転する。アークは高速回転により急
速に冷却され、SF6ガスの電子捕捉作用により電
流零点で消滅する。アークにより生じた熱分解ガ
スは下部導体3の貫通孔3bを通して排気室5側
へ排気されるが、アーク走行板外周部付近では高
温分解ガスが吹だまり状態となつて滞留しやす
い。従つて、消弧性ガスの絶縁回復が遅れ、アー
ク走行板外周部と可動コンタクトとの間で再発弧
しやすくなり、しや断性能の低下をきたす。
又、アークの蛇行とか、上部及び下部導体の構
成によつてはループ電磁力等でアークがアーク走
行板10の外周側に移動してゆき、ついには図示
のA3のようにアーク走行板10の外周部までア
ークが延びることがある。このような状態になる
と、アークは磁気駆動コイル9の磁束が強い中央
部から外れ、回転速度が低下して、しや断性能の
低下をきたすこととなる。
また前述のように高温分解ガスがアーク走行板
の外周付近に滞留する場合には、消弧室4の内径
を大きくしておく必要があり、しや断器が大形化
する欠点があつた。更にアークがアーク走行板1
0の外周部付近まで延びる状態になると、アーク
の回転速度が低下するので、これを補なうため磁
気駆動コイル9の巻回数を増大しなければなら
ず、しや断器の軸線方向寸法が更に増大するとい
う欠点がある。
本考案の目的は、絶縁耐力の弱い高温分解ガス
の滞留しやすい箇所の絶縁耐力を補強し且つアー
クがアーク走行板の外周部まで延びるのを阻止し
てアークの走行範囲を限定することにより上記の
欠点を解消したガスしや断器を提供することにあ
る。
本考案は、消弧性を有するガスを封入した容器
内に接離可能な対の接触子固定及び可動コンタク
トを対向配置し、一方の接触子付近をアーク電流
が通電される磁気駆動コイルとアーク走行板とで
包囲し、前記磁気駆動コイルにより生じる磁界の
作用により前記アーク走行板に沿つてアークを回
転させて消弧するガスしや断器において、前記ア
ーク走行板の前記コイルと反対側の面の内周寄り
の環状部分を除いた領域を絶縁物で被覆したこと
を特徴とするものである。
以下第2図によつて本考案をその実施例ととも
に説明する。
第2図において第1図の各部と同等の部分には
同一の符号を付して示してある。即ち第2図にお
いて1は絶縁容器、2及び3はそれぞれ上部導体
及び下部導体であり、上部導体2に設けられた主
電路部6に固定コンタクト7が取付けられてい
る。また上部導体2に接続されたコイル電路部8
のフランジ部8aとアーク走行板10との間に磁
気駆動コイル9が配置され、このコイル9の一端
はコイル電路部8に、また他端はアーク走行板1
0に接続されている。11は下部導体3の中央部
を摺動自在に貫通して支持された可動コンタク
ト、12は可動コンタクト11と下部導体3との
間の電気的な接続を確実にするための集電子であ
り、以上の各部は、アーク走行板10を除き第1
図に示した例と同様に構成されている。
本考案は、上記のようなガスしや断器におい
て、アーク走行板10のコイル9と反対側の面の
内周寄りの環状部分10Aを除いた領域10Bを
絶縁物で被覆したものである。本実施例において
は、アーク走行板10の中央部付近から外周部に
至る部分の肉厚を薄くすることにより、アーク走
行板10のコイル9と反対側の面(本実施例では
下面)に周方向に連続した環状の段部10aが形
成され、この段部10aに環状の絶縁板20が接
合されている。アーク走行板10の下面の内周部
に残された環状部分10Aは、環状面10bを有
し、この環状面10bの内周部は固定コンタクト
7側に向つて次第に径が小さくなるテーパ面10
cを介してアーク走行板10の内周面に連続して
いる。尚テーパ面10cは必ずしも必要ではな
い。又、環状面10bは絶縁板20の下面と面一
でなくてもよく、むしろ絶縁板20下面より可動
コンタクト11の方向に突出している方が性能が
良い傾向にある。尚このようなアーク走行板10
の下面に絶縁板20を取付ける代りに、アーク走
行板10の下面の中央部付近から外周部にかけて
絶縁コーテイングを施すようにしてもよい。
上記のように、アーク走行板10のコイル9と
反対側の面の、内周寄りの環状部分10Aを除い
た領域を絶縁物で被覆すると、次の2点の効果が
得られる。
(1) 高温分解ガスが滞留しやすいアーク走行板外
周部の絶縁耐力が増強されるので、再発弧のお
それはなく、しや断性能が向上する上に、高温
分解ガスの滞留を排除する方策(消弧室4の内
径寸法拡大等)が不要となるため、しや断器の
小形化を図ることができる。
(2) アークはループ電磁力等の外周方向への駆動
力があつても図に符号A2で示したようにアー
ク走行板10の内周寄りの環状部分10Aに沿
つて回転することとなり、外周部まで庵行する
ことはない。従つてアークの走行範囲が、磁気
駆動コイル9の磁束が強く高速回転する内周寄
りの範囲に限定されるため磁気駆動コイル9の
巻回数を増大する必要もなく、しや断器の軸方
向寸法の増大を招くこともない。
上記実施例では、可動コンタクト11と固定
コンタクト7とがアークコンタクトと主コンタ
クトとを兼ねているが、アークコンタクトと主
コンタクトとを別個に設けて、電流しや断時に
先ず主コンタクトを開離させ、次いでアークコ
ンタクトを開離させるようにしたアーク回転形
ガスしや断器にも本考案を適用できるのは勿論
である。また可動コンタクト11として中空管
状のものを用いてその内部を通して排気室側に
ガスを排気させるようにしてもよい。
以上のように、本考案によれば、高温分解ガス
の滞留しやすいアーク走行板の外周部付近の絶縁
耐力が補強され、且つアークの走行範囲が限定さ
れるので、しや断性能を向上させるとともに、し
や断器の小形化を図ることができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来例の要部を示す縦断面図、第2図
は本考案の一実施例の要部を示す縦断面図であ
る。 1……絶縁容器、2……上部導体、3……下部
導体、7……固定コンタクト、9……磁気駆動コ
イル、10……アーク走行板、11……可動コン
タクト、20……絶縁板。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 消弧性を有するガスを封入した容器内に接離可
    能な対の接触子を対向配置し、一方の接触子付近
    をアーク電流が通電される磁気駆動コイルとアー
    ク走行板とで包囲し、前記磁気駆動コイルにより
    生じる磁界の作用により前記アーク走行板に沿つ
    てアークを回転させて消弧するガスしや断器にお
    いて、前記アーク走行板の前記コイルと反対側の
    面の内周寄りの環状部分を除いた領域を絶縁物で
    被覆したことを特徴とするガスしや断器。
JP4894882U 1982-04-05 1982-04-05 ガスしや断器 Granted JPS58152736U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4894882U JPS58152736U (ja) 1982-04-05 1982-04-05 ガスしや断器

Applications Claiming Priority (1)

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JP4894882U JPS58152736U (ja) 1982-04-05 1982-04-05 ガスしや断器

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Publication Number Publication Date
JPS58152736U JPS58152736U (ja) 1983-10-13
JPH0142267Y2 true JPH0142267Y2 (ja) 1989-12-12

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ID=30059846

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JP4894882U Granted JPS58152736U (ja) 1982-04-05 1982-04-05 ガスしや断器

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0629867Y2 (ja) * 1987-12-21 1994-08-10 日新電機株式会社 ガス遮断器

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JPS58152736U (ja) 1983-10-13

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