JP2012086377A - 製本装置、製本システム - Google Patents

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Abstract

【課題】メルトタンクから劣化した接着剤を効率よく、かつ安全に除去することが可能なくるみ製本装置を提供すること。
【解決手段】接着剤が塗布された用紙の束の端面に表紙用紙を接着して冊子となす製本モードと、メルトタンクに収納した接着剤を表紙用紙に流下、排出し、接着剤を受けとめた表紙用紙を装置外に排出する接着剤排出モードとの動作を選択可能にする。
【選択図】図6

Description

本発明は用紙の束の端面に加熱溶融された接着剤を塗布し、表紙となる用紙に接着して製本する製本装置、及びこのような製本装置と画像形成装置とを接続してなる製本システムに係る。
製本装置は、用紙に画像を形成する画像形成装置に接続されて、画像形成装置の動作と連係して、画像形成装置から排出された用紙を製本する製本システムとして使用されることが多い。そして、綴じ対象の用紙の束を形成し、用紙の束の端面の背部となる部位に接着剤を塗布して表紙となる用紙を接着して、表紙用紙にてコの字状にくるまれた形態の冊子となす、いわゆるくるみ製本処理を行う製本装置が知られている。
くるみ製本処理に使用される接着剤として、通常は熱溶融性の接着剤(以下、単に接着剤と記す)が用いられる。接着剤は、例えばメルトタンク等の接着剤貯留部に貯留され、製本処理を行うに先だって、加熱手段により所定の温度に加熱され、溶融される。そして、溶融された状態にて用紙の束の背部に塗布されたのち、用紙の束と表紙用紙とを接合した状態で放熱、冷却される。熱溶融性の接着剤は冷却されることにより固化し、用紙の束と表紙用紙とが固着され、用紙の束が綴じられた冊子となる。
このような、くるみ製本処理を実行するにつれて、メルトタンク内の接着剤は消費され減少する。くるみ製本処理を行うには、メルトタンク内の接着剤の量は所定の範囲内に保つ必要があり、通常はメルトタンク内の接着剤の量が所定の範囲以下になると新たな接着剤が補充されて、メルトタンク内の接着剤の量は所定の範囲に保たれる。
ところで、熱溶融タイプの接着剤は長時間加熱されると劣化する。劣化は、色の変化あるいは着色、臭気の発生、固形物の生成、等であり、製本品質を低下させたり、製本装置の設置環境に影響を及ぼしたりする原因となる。
このため、塗布動作を行わない待機状態が所定時間継続したとき、接着剤貯留部(メルトタンク)内の接着剤を加熱する加熱手段の加熱条件を変更し、接着剤貯留部内の接着剤の温度を製本実行温度より低い保温温度にすることにより、接着剤の劣化を抑制する技術が提案されている(特許文献1参照)。
特開2005−238526
しかし、特許文献1に提案されている技術においても、製本処理の実行頻度が低いときは、接着剤の消費が少ないので、新たな接着剤の補充が少なく、メルトタンク内に接着剤が滞留する時間が長くなり、接着剤の劣化に至ることがある。
前述のように接着剤の劣化は製本品質を低下させたり、製本装置の設置環境に影響を及ぼしたりするので、劣化した接着剤はメルトタンクから除去される必要がある。
このため、捨て製本処理(廃棄対象となる冊子を作製する製本処理)を大量に行ってメルトタンク内の劣化した接着剤を消費することや、人手によりメルトタンクから劣化した接着剤を容器に排出させ、劣化した接着剤を廃棄することが行われている。
捨て製本処理により劣化した接着剤を除去する方法は除去に長時間を要することや、捨て製本のための被加工物を準備、装填する必要があるなど、作業効率が良くない。また、人手によりメルトタンクから劣化した接着剤を容器に排出させる方法は、溶融した高温の接着剤を扱うため危険を伴う。
従来、特許文献1に提案されているような、接着剤の劣化を抑制する技術はあったが、劣化した接着剤を効率よく、かつ安全にメルトタンクから除去する技術は提案されていなかった。
本発明はこのような状況に鑑みなされたもので、メルトタンクから劣化した接着剤を効率よく、かつ安全に除去することが可能なくるみ製本装置を提供することを課題とする。
上記課題は以下の手段により解決される。
1.用紙を集積、整合して用紙の束を形成する集積部と、
冊子の表紙となる表紙用紙を所定の位置に搬送する表紙用紙搬送移動部と、
加熱、溶融された熱溶融性の接着剤を収納するメルトタンクと、
前記メルトタンクを用紙の束に沿って移動させるメルトタンク移動手段と、
前記メルトタンク移動手段にて前記メルトタンクを移動しつつ用紙の束の端面に前記メルトタンク内の接着剤を塗布し、接着剤が塗布された用紙の束の端面に表紙用紙を接着して冊子となす製本モードと、前記メルトタンク内の接着剤を前記メルトタンク外に排出する接着剤排出モードとを実行すべく制御する製本制御部と、
を有することを特徴とする製本装置。
2.前記接着剤排出モードにて動作するときの接着剤の前記メルトタンク外への排出は、前記メルトタンクに収納した接着剤を表紙用紙上に排出し、前記メルトタンクから排出された接着剤を受けとめた表紙用紙を装置外に排出することによりなされることを特徴とする前記1に記載の製本装置。
3.前記メルトタンクは収納した接着剤を排出可能な排出口と、前記排出口を開放、あるいは閉鎖することが可能な蓋部材を有し、
前記製本装置が前記製本モードで動作するとき、前記蓋部材は前記排出口を閉鎖し、前記接着剤排出モードで動作するとき、前記蓋部材は前記排出口を開放することを特徴とする前記1又は2に記載の製本装置。
4.前記製本制御部は、前記接着剤排出モードにて動作して前記メルトタンクから接着剤を排出する間、前記表紙用紙搬送移動部の動作、若しくは前記表紙用紙搬送移動部及び前記メルトタンク移動手段の両者の動作を制御して、前記メルトタンクと前記メルトタンクから排出される接着剤を受けとめる表紙用紙との対向位置を変動させることを特徴とする前記1〜3のいずれか1項に記載の製本装置。
5.前記排出口を閉鎖している状態の前記蓋部材が前記排出口を開放する状態に移動されることを防止する安全装置を有し、前記安全装置が機能しているときは前記接着剤排出モードでの動作がなされず、前記安全装置の機能が解除されたときは前記接着剤排出モードでの動作が可能になることを特徴とする前記3に記載の製本装置。
6.用紙に画像形成を行う画像形成装置と、該画像形成装置から用紙を受け取り冊子を作製する前記1〜5のいずれか1項に記載の製本装置と、を有することを特徴とする製本システム。
本発明により、メルトタンクから劣化した接着剤を効率よく、かつ安全に除去することが可能なくるみ製本装置を提供することができる。
本発明の実施の形態に係る製本システムの全体を示す図である。 製本装置Bの正面断面図である。 用紙S1の束に接着剤を塗布する工程を説明する図である。 接着剤塗布部60を説明する図である。 蓋部材65を説明する図である。 メルトタンク61の回動動作にともなう蓋部材65の動作を説明する図である。 接着剤塗布部60の移動を説明する図である。 用紙の束に表紙用紙を接合する工程を説明する図である。 表紙折り曲げ手段901の上面図である。 接合後の表紙用紙の処理を説明する図である。 本実施の形態の製本システムを制御する制御系のブロック図である。 モード切り替え入力部38に表示される画面の例を示す図である。 本発明の実施の形態の製本システムにおける製本装置Bの制御動作を説明するフローチャートである。 図13におけるステップS5の内容の前半を、ステップS501〜S505に展開したフローチャートである。 図13におけるステップS5の内容の後半を、ステップS506〜S516に展開したフローチャートである。 製本装置Bが接着剤排出モードにて動作し、接着剤を排出するときのメルトタンク61と表紙用紙との位置関係を説明する図である。 本発明の第2の形態の製本装置の動作を説明するフローチャートである。 第2の形態の製本装置が接着剤排出モードにて動作し、接着剤を排出するときのメルトタンク61と表紙用紙との位置関係を説明する図である。 本発明の第2の形態のバリエーションの動作を説明するフローチャートの一部である。 本発明の第2の形態のバリエーションの動作を説明するフローチャートの残部である。 第2の形態のバリエーションが接着剤排出モードにて動作し、接着剤を排出するときのメルトタンク61と表紙用紙との位置関係を説明する図である。
図示の実施の形態により本発明を説明するが、本発明は該実施の形態に限られない。
図1は、画像形成装置と本発明の実施の形態に係る製本装置とを接続して成る製本システムを示す図である。製本システムは画像形成装置A及び製本装置Bからなる。
画像形成装置Aは電子写真方式により用紙に画像を形成し排出する。画像形成装置Aは、画像形成部A1、原稿搬送装置A2、画像読取部A3、制御部A4、定着部A6、用紙搬送部A7、操作表示部A8を有する。
制御部A4は、操作表示部A8を介してユーザから入力されたジョブ条件に基づいて画像形成装置Aの各部の動作を制御し、入力されたジョブ条件に基づく画像形成を行わせる。
原稿搬送装置A2は原稿を1枚ずつ読取位置に搬送する。画像読取部A3は原稿搬送装置A2により搬送された原稿又は原稿台9に載置された原稿の画像を読み取って、画像情報を取得する。
画像形成部A1において、ドラム状の感光体1の周囲に帯電装置2、露光装置3、現像装置4、転写装置5A、分離装置5B及びクリーニング装置6が配置され、これらの電子写真プロセス装置により、帯電、露光、現像及び転写が行われて感光体1上に画像読取部A3が取得した画像情報に基づくトナー像が形成される。この、トナー像は用紙搬送部A7により搬送される用紙S1に転写される。
用紙S1は給紙トレイ7Aに収納されており、制御部A4の制御のもとに用紙搬送部A7により操作表示部A8を介して入力されたジョブ条件に合致する用紙S1が給紙トレイ7Aから1枚ずつ給紙され、転写装置5Aにより、感光体1上のトナー像が用紙S1に転写される。
用紙S1に転写されたトナー像が定着部A6を通過して定着処理される。定着処理された用紙S1は、切り替えゲート7Dにより排紙ローラ7Cを介して製本装置Bに送り込まれるか、再給紙路7Eに搬送されるかを切り替え案内する。
ジョブ条件が片面プリントにおけるフェースアップ排紙をおこなうとき、及び、ジョブ条件が両面プリントであり用紙S1の表裏両面に定着処理されたものであるときは、定着処理された用紙S1は切り替えゲート7Dにより図示下方に案内され、排紙ローラ7Cにより製本装置Bに送り込まれる。
一方、ジョブ条件が片面プリントにおけるフェースダウン排紙をおこなうとき、及び、ジョブ条件が両面プリントであり用紙S1の片面に定着処理されたものであるときは、定着処理された用紙S1は切り替えゲート7Dにより図示下方に案内される。
フェースダウン排紙においては、用紙S1は図示下方に案内、搬送された後に、スイッチバックして図示上方に搬送され、排紙ローラ7Cにより製本装置Bに送り込まれる。
用紙の両面に画像形成がなされるときは、片面側に画像転写、定着がなされた用紙S1は図示下方に案内され、スイッチバックによる表裏反転後に再給紙路7Eを経て、転写装置5Aが配置された転写部に再給紙され、用紙S1の裏面に画像の転写が行われる。裏面に画像の転写がなされた用紙Sは定着処理され、排紙ローラ7Cから製本装置Bに送り込まれる。
製本装置Bは画像形成装置Aから送り込まれた用紙を複数枚束ねて用紙の束を形成し、用紙の束の端面の背部に接着剤を塗布するとともに、用紙の束の背部に表紙を接合して用紙の束と表紙からなる冊子を形成するくるみ製本処理を行う製本装置である。
製本装置Bは製本モードと接着剤排出モードとの2つの動作モードで動作することが可能である。製本モードで動作するときは画像形成装置Aの画像形成動作と連動して、画像形成装置Aから排出された用紙にくるみ製本処理を施す、若しくは、くるみ製本処理を施さずそのまま機外に排出する。また、接着剤排出モードで動作するときは、後述するメルトタンク61に収容された接着剤を安全に排出することができる。この接着剤排出モードの動作についての詳細は後述する。
製本装置Bは、通常は製本モードで動作し、ユーザの操作により接着剤排出モードで動作させることができる。
製本装置Bは用紙反転部40、集積部50、接着剤塗布部60、表紙用紙搬送移動部90を備え、更に用紙搬送部10、排紙皿20、製本制御部30、表紙用紙収納部80、モード切り替え入力部38、及び冊子排出部100を備える。
製本装置Bは通常は製本モードで動作するように構成され、モード切り替え入力部38を介して、オペレータ若しくはメンテナンスサービス担当者による接着剤排出モードにて動作させるための入力操作がなされたときのみ接着剤排出モードで動作する。
製本制御部30は、製本モードで動作するときは画像形成装置Aの制御部A4と連係し、画像形成装置Aの操作表示部A8を介してユーザから入力されたジョブ条件に基づいて製本装置Bの各部の動作を制御し、入力されたジョブ条件に基づいて、画像形成装置Aから受け入れた用紙S1の処理を行う。
製本装置Bが製本モードで動作するときの動作を説明する。なお、以下の説明において、画像形成装置Aにおいて画像が形成され、製本装置Bに供給される用紙を用紙S1、表紙用紙を表紙用紙S2、用紙S1に表紙用紙S2が接合されて形成された冊子を冊子S3と称することにする。
画像形成装置Aから受け入れた用紙S1は用紙搬送部10により搬送される。そして、用紙搬送部10に設けられた切り替えゲート11により排出路12を経て排紙皿20に排出されるか又は用紙反転部40に搬送される。
受け入れた用紙S1がくるみ製本の対象でない場合(操作表示部A8を介してユーザから入力されたジョブ条件にて定まる)には排出路12を経て排紙皿20に用紙S1が排出される。
くるみ製本の対象である場合には、受け入れた用紙S1は、搬送路13を経て用紙反転部40に搬送される。
用紙反転部40に搬送された用紙S1は、用紙反転部40においてスイッチバックした後に、集積部50に搬送される。集積部50においては、搬送された複数の用紙S1が集積されて用紙の束が形成される。集積部50にジョブ条件にて定まる1冊の冊子となる枚数の用紙S1が集積され、1冊の冊子となる用紙S1の束が形成されると回転して、用紙S1の束をほぼ垂直状態に保持する。
垂直状態で集積部50に保持された用紙S1の束の下側端面(背部)に、接着剤塗布部60により接着剤が塗布される。
用紙S1の束の接着剤が塗布された端面に、表紙用紙搬送移動部90により集積部50に対向する位置まで搬送された表紙用紙S2が押し当てられて、用紙S1の束と表紙用紙S2とが接着され、表紙用紙S2がコの字状に折り曲げられる。
用紙S1の束に表紙用紙S2が接着されて形成された冊子S3は、冊子排出部100に排出される。
図2は製本装置Bの正面断面図である。
製本装置Bは、用紙搬送部10、製本制御部30、用紙反転部40、集積部50、接着剤塗布部60、表紙用紙収納部80、表紙用紙搬送移動部90、モード切り替え入力部38を有する。
接着剤塗布部60は、溶融した接着剤を収容するとともに塗布ローラ62が配されているメルトタンク61と、メルトタンク61を搭載して製本装置B内を移動する移動筐体70を有する。
移動筐体70は、製本装置Bの筐体に互いに平行に固定されたガイド板79A、79Bに沿って、図3における紙面に垂直な方向に移動可能に製本装置Bに配設されている。
移動筐体70が移動することにより、移動筐体70に搭載されたメルトタンク61が図3の紙面に垂直な方向移動され、メルトタンク61内の溶融された接着剤を担持した塗布ローラ62が用紙S1の束の下側端面SAに当接して、用紙S1の束の下側端面SAに接着剤を塗布する。
そして、製本制御部30の制御のもとに、集積部50に集積された用紙S1の束の端面に接着剤塗布部60にて接着剤を塗布され、接着剤が塗布された用紙S1の束に表紙用紙S2を接合し、さらに、表紙用紙S2をコの字状に折り曲げて冊子となす。
表紙用紙S2は、製本装置Bの下部に設けられた表紙用紙収納部80の表紙収納トレイ801に収納されており、送り出しローラ802により搬送される。そして搬送方向の後端側を、裁断手段としてのカッター81により適切な長さになるように裁断さる。裁断された表紙用紙S2は表紙用紙搬送移動部90の水平ベルト98A、98Bにて、接着剤が塗布された用紙S1の束に対向する位置に搬送される。そして、表紙用紙搬送移動部90が表紙用紙S2を用紙S1の束に押圧して接合し、さらに、表紙用紙S2をコの字状に折り曲げて冊子となす。また、80Sは、表紙用紙収納部80内の表紙用紙S2の有無を検知する用紙センサである。
モード切り替え入力部38は、通常は製本モードで動作する製本装置Bを接着剤排出モードにて動作させるための入力部である。モード切り替え入力部38は、製本装置Bが動作するモードの表示を行う画面のほかに、モード切り替え入力部38を介してオペレータあるいはメンテナンス担当者の判断結果を入力できる画面を表示する。表示される画面については後述する。
製本装置Bが製本モードで動作するとき、搬送路13を搬送された用紙S1は排紙ローラ14で搬送され、さらに搬送ローラ401により傾斜した反転ガイド402に沿って上方に搬送された後に、搬送ローラ401が回転を反転することにより、反転ガイド402に沿って下方に搬送される。403は反転ガイド402上の用紙S1を整合する整合部材、404は反転部402に複数の用紙S1を暫定集積する場合に使用されるストッパであり、実線の位置と点線の位置とに設定可能である。実線の位置では反転ガイド402上に用紙S1が暫定集積されず、点線の位置にあるときに用紙S1が反転ガイド402上に暫定集積される。整合部材403は反転ガイド402に用紙を集積する場合に作動して用紙を搬送幅方向に整合する。反転ガイド402及びストッパ404は集積部50に用紙S1を集積する前段階で用紙S1を暫定集積するバッファ集積部を構成する。
ストッパ404が実線の位置にあるとき、用紙S1は集積部50に落下し集積する。集積部50は支持板502及び受け板506を有し、用紙反転部40を下降した用紙S1は支持板502及び受け板506により傾斜状態で支持される。
画像形成装置Aから順次排出された用紙S1は集積部50に集積され、用紙S1の束が形成される。束を形成する用紙S1の枚数は、1冊の冊子となる用紙の枚数であり、ジョブ条件により定まる。504は集積された用紙S1を押さえる押さえ部材であり、505は用紙の側縁を整合する整合板である。
1冊の冊子となる枚数の用紙S1の束が集積され、用紙の束が形成されると、集積部50が軸501を軸にして回転して、用紙S1の束を傾斜状態から垂直状態にする。垂直状態に保持された用紙S1の束に接着剤の塗布がなされる。
図3は、用紙S1の束に接着剤を塗布する工程を説明する図である。図3(a)は用紙S1の束が垂直状態に保持された状態を示す図である。このとき用紙S1の束は支持板502と押さえ部材504とに挟持されるとともに下部を受け板506に当接されており、下方に滑落することはない。そして保持板503は用紙S1の束から離間している位置、すなわち保持板503は用紙S1の束を保持しない保持解除位置にある。
図3(b)は、保持板503が保持板駆動モータM4に駆動されて移動して、用紙S1の束を押圧し、支持板502とともに用紙S1の束を保持する用紙保持位置に移動された状態を示す図である。
この、保持板503の移動に際し、保持板503が用紙S1の束に当接し押圧する過程における保持板駆動モータM4の駆動トルクの急激な増大が検知されると保持板駆動モータM4が停止し、用紙S1の束が支持板502と保持板503により強固に保持される。また、この保持板503の停止位置はエンコーダ509により検知され、用紙S1の束の厚さの情報として、位置検知手段511の記憶装置に記憶される。
用紙S1の束が保持された段階で、押さえ部材504と受け板506が駆動機構(図示せず)により移動される。受け板506の移動により用紙S1の束の下側端面SA(図3における下面)は開放され、下側端面SAが露出される。この状態で用紙S1の束は支持板502と用紙保持位置に移動した保持板503とにより保持されており、下方に滑落することはない。
用紙S1の束の下側端面SAが開放されると、接着剤塗布部60がホームポジションから移動し、非図示の移動筐体70に搭載されているメルトタンク61が図3(c)における紙面に垂直な方向に移動する。メルトタンク61の移動に伴い、メルトタンク61に配されている塗布ローラ62が、開放された用紙S1の束の下側端面SAに回転しつつ当接する。
図示されるHMAはメルトタンク61に収容されている接着剤である。接着剤HMAは高温になると溶融し、冷却されることにより固化する熱溶融性の接着剤であり、メルトタンク61の内部に配設されているヒータにより加熱されて溶融している。
非図示の塗布ローラ駆動モータにより回転される塗布ローラ62は、その下部をメルトタンク61内の溶融した接着剤HMAに浸漬しており、その周面に溶融した接着剤を担持する。そして、用紙S1の束の下側端面SAに回転しつつ当接することにより、周面に担持した接着剤が下側端面SAに塗布される。
図4は、接着剤塗布部60を説明する図である。
図4(a)は接着剤塗布部60を図2の右側から見た図、図4(b)は図4(a)に示される接着剤塗布部60をその右側から見た図である。また、図4(c)は図4(a)から後述する移動筐体70の手前側の側部の一部を切り開いた図、図4(d)は、図4(b)から後述する待ち受け部材75の一部を切り取った図、図5(e)は図4(d)の主要部を拡大した図である。
図4(a)、(b)、(c)、(d)、(e)に示すように、接着剤塗布部60はメルトタンク61と、メルトタンク61を搭載する移動筐体70を有する。
メルトタンク61は、側面部61A、61B、61C、61D及び底面部61Eからなる図示上方が開放された容器体であり、溶融した接着剤HMAを収容する。そして、側面部61A及び側面部61の側面部61C側上方にはそれぞれ軸61SA及び軸61SBが配されている。また、側面部61Dの中央、底面部61Eの近傍には排出口61Hが配されている。
移動筐体70は、2つの平行な側部と、2つの側部を連結する底部からなる断面がコの字型の形状に構成されている。また図示されるように底部の一部(図4(a)、(c)に示すメルトタンク61の右側面の下方)は切り欠かれている。
移動筐体70の2つの側部には、ローラ70Rが回転可能に配されておる。そして、移動筐体70は、ローラ70Rを、製本装置Bの筐体に互いに平行に固定されたガイド板79A、79Bに当接させて、ガイド板79A、79Bに沿って図4(a)における左右方向、図4(b)における紙面に垂直な方向に移動可能に製本装置Bに配設されている。
移動筐体70のガイド板79A、79Bに沿っての移動は、移動筐体70の側部の上部に固定されているタイミングベルト71Bが駆動されることによりなされる。タイミングベルト71Bは、噛み合う移動筐体駆動歯車71Gが移動筐体駆動モータM3により回転されることにより駆動される。
移動筐体駆動モータM3はステッピングモータであり、その回転方向及び回転角度は製本制御部30により制御される。
図4(a)は、接着剤塗布部60がホームポジションある状態の図である。移動筐体70は、移動筐体駆動モータM3が製本制御部30の制御のもとに移動されることにより、ホームポジションからガイド板79A、79Bに沿って移動される。移動筐体70の移動により移動筐体70に搭載されているメルトタンク61も移動筐体70と一体で移動する。移動筐体70を移動させる移動筐体駆動モータM3は、メルトタンク移動手段として機能する。
72A、72Bは移動筐体70の底部に固定されたメルトタンク支持アームである。メルトタンク支持アーム72A、72Bはそれぞれの上部で、メルトタンク61の側面部61A及び61Bにそれぞれ固定された軸61SA及び軸61SBを、メルトタンク61が軸61SA及び軸61SBを回動中心にして回動自在に支持する。
73はソレノイドであり、移動筐体70の底部に固定されている。ソレノイド73は通電時には可動鉄芯73Pがソレノイド73の本体に引き込まれ、非通電時には可動鉄芯73Pがソレノイド73の本体から突出するタイプのソレノイドであり製本制御部30の制御のもとに通電、非通電の制御がなされる。
ソレノイド73の可動鉄芯73Pはメルトタンク61の底面部61Eに連結されており、メルトタンク支持アーム72A、72Bとともにメルトタンク61を支持する。
74A、74Bは移動筐体70の底部とメルトタンク61の底面部61Eの間に配されている付勢バネである。付勢バネ74A、74Bは、移動筐体70の底部からメルトタンク61を押し上げる方向に付勢し、ソレノイド73の非通電時にはソレノイド73の本体から突出(第1の位置)した可動鉄芯73Pとともに、メルトタンク61をメルトタンク61の軸61SA及び軸61SBを回動中心にして押し上げ、メルトタンク61を、その底面部61Eが水平になる、すなわちメルトタンク61を水平に保つ。画像形成装置A及び製本装置Bからなる製本システム、あるいは製本装置Bが通常の画像形成及び製本動作を行うときは、メルトタンク61は水平に保たれる。
なお、ソレノイド73が通電されたときは、可動鉄芯73Pがソレノイド73の本体に引き込まれ、付勢バネ74A、74Bの付勢力に抗してメルトタンク61をメルトタンク61の軸61SA及び軸61SBを回動中心にして引き下げ、メルトタンク61の底面を傾斜させる。このソレノイド73へ通電し、メルトタンク61を傾斜させる動作は、製本装置Bが接着剤排出モードで動作するときにのみなされ、製本モードで動作するときにはなされない。接着剤排出モードでの動作については後述する。なお、製本装置Bにおけるメルトタンク61の回動はソレノイド73の通電、非通電によりなされるが、ソレノイドに依らず、モータ等の回転駆動源により回動を行うように構成してもよい。
62は塗布ローラであり、メルトタンク61の内部に、その上部をメルトタンク61から突出させるとともに回転可能に配置される。塗布ローラ62は塗布ローラ駆動モータM1により回転駆動される。
塗布ローラ62は、下部を溶融した接着剤HMAに浸漬されており、回転することにより、その外周面に溶融した接着剤HMAを担持する。
メルトタンク61の内部底面に非図示のヒータが配されており、メルトタンク61に収納された接着剤を加熱し、溶融する。なお、接着剤は、非図示の接着剤容器に固形の形態で収納されており、メルトタンク61内の溶融した接着剤HMAの量が所定の値以下になると、非図示の接着剤容器からメルトタンク61に自動供給される。
64は温度センサであり、メルトタンク61の内部の底面付近に配置される。温度センサ64は、メルトタンク61内の接着剤HMAの温度を検出する。製本制御部30は温度センサ64の温度検出結果に基づいて、ヒータ63の動作を制御し、メルトタンク61内の接着剤HMAを適切な温度範囲に保つ。
65は蓋部材である。蓋部材65はメルトタンク61に固定されたピン67A、67Bに、ピン67A、67Bを回動中心にして回動可能取り付けられている。
図5は、蓋部材65を説明する図である。
蓋部材65は、支持部651及び支持部652を連結部653で連結した形態に構成されている。
支持部651は上側腕部651Aと下側腕部651Bを有するとともに、ピン係合穴651H1とバネ係合穴651H2が配されている。同様に、支持部652は上側腕部652Aと下側腕部652Bを有するとともに、ピン係合穴652H1とバネ係合穴652H2が配されている。連結部653は、排出口覆い部654を有するとともに、排出口覆い部654に2つの取り付け穴654H1、654H1が配されている。
蓋部材65は支持部651に配されたピン係合穴651H1及び支持部652に配されたピン係合穴652H1を、図4(c)に示すメルトタンク61の側面部61A、61Bに固定されたピン67A、67Bに係合させることにより、ピン67A、67Bを回動中心にして回動可能にメルトタンク61に取り付けられる。
メルトタンク61に固定されたピン68A、68Bとバネ係合穴651H2、バネ係合穴652H2とに掛け渡された引っ張りバネ66A、66Bにより、蓋部材65は、ピン67A、67Bを回動中心にしてメルトタンク61の側面部61D方向に付勢され、排出口覆い部654が側面部61Dを圧接する。
側面部61Dを圧接する排出口覆い部654により、メルトタンク61の側面部61Dに配された排出口61Hを覆い、メルトタンク61内の溶融した接着剤HMAの排出口61Hからの流出が防止される。
なお、蓋部材65は、ピン67A、67Bを回動中心にして回動することにより、排出口覆い部654がメルトタンク61の排出口61Hを覆う位置(閉鎖位置)とメルトタンク61の排出口61Hを開放する位置(開放位置)とに移動可能である。製本装置Bが製本モードで動作するときは、蓋部材65は、排出口覆い部654がメルトタンク61の排出口61Hを覆う閉鎖位置にあり、メルトタンク61内の溶融した接着剤HMAが排出口61Hから流出することはない。蓋部材65が、排出口覆い部654がメルトタンク61の排出口61Hを開放する開放位置となるのは、製本装置Bが接着剤排出モードで動作するときであり、詳細は後述する。なお、製本装置Bにおける蓋部材65の回動動作は、メルトタンク61の回動動作によりなされるが、モータ等の回転駆動源により回動を行うように構成してもよい。
また、図4(b)、(d)、(e)に示される69A、69Bは止めネジであり、メルトタンク61の側面部61Dに配されたネジ穴(非図示)に、図5に示す蓋部材65に配された取り付け穴654H1、654H1を介して螺合し、蓋部材65を閉鎖位置に止着する。止めネジ69A、69Bは、所定の工具、例えば、ドライバ、若しくはレンチを使用することにより、取り外すことが可能である。このように、止めネジ69A、69Bは、装着されたときは蓋部材65を、排出口61Hを閉鎖する状態に止着する止着部材として機能する。
図4に示される75は、待ち受け部材である。待ち受け部材75は移動筐体70の2つの平行な側部に両端を支持されて固定されている。待ち受け部材75は、メルトタンク61の回動動作に伴い移動される蓋部材65の上側腕部651A、652A及び下側腕部651B、652Bに当接することにより、蓋部材65を、ピン67A、67Bを回動中心にして回動させ、メルトタンク61の排出口61Hを覆う位置(閉鎖位置)とメルトタンク61の排出口61Hを開放する位置(開放位置)とに移動させる。
図6は、メルトタンク61の回動動作にともなう蓋部材65の動作を説明する図である。図6(a)はメルトタンク61が水平な位置にある状態、図6(b)はメルトタンク61が傾斜した位置にある状態を示す図である。
図6(a)はソレノイド73が通電されない状態を示す図である。前述したように、ソレノイド73の通電、非通電は製本制御部30の制御のもとになされ、製本装置Bが製本モードで動作するときはソレノイド73への通電はなされない。
メルトタンク61は、メルトタンク支持アーム72A及びその奥側に配置されたメルトタンク支持アーム72Bに、軸61SA及びその図面奥側に配された軸61SBを回動中心にして回動可動に支持されている。
ソレノイド73が通電されない状態では、可動鉄芯73Pはソレノイド本体より突出しており、突出した可動鉄芯73Pと、付勢バネ74A及びその奥側に配置された付勢バネ74Bに付勢されて、メルトタンク61はその底面部61Eが押し上げられる。そして、メルトタンク61は、軸61SA、61SBをメルトタンク支持アーム72A、72Bに支持されるとともに、底面をソレノイド73の突出した位置にある可動鉄芯73Pと付勢バネ74A、74Bの付勢力により、底面が水平に配置される。
蓋部材65は、メルトタンク61に配されたピン67A及びその奥側に配されたピン67Bを回動中心にして回動可能に配されており、引っ張りバネ66A及びその奥側に配置されている引っ張りバネ66Bにより、蓋部材65の排出口覆い部654がメルトタンク61の側面部61Dを圧接する方向に付勢されている。そして、メルトタンク61が水平位置にあるときは、引っ張りバネ66A、66Bの付勢力により、蓋部材65の排出口覆い部654が側面部61Dに圧接し、排出口61Hを覆う(開放位置)。したがって、メルトタンク61が水平位置にあるときは、メルトタンク61内の溶融した接着剤HMAが排出口61Hから流出することが防止される。このとき、蓋部材65は、下側腕部651B及びその奥側の下側腕部652Bが待ち受け部材75に当接し、排出口覆い部654のメルトタンク61側面への当接を確実にする。
図6(b)はソレノイド73が通電された状態を示す図である。前述したように、製本装置Bが製本モードで動作するときソレノイド73が通電される。
図6(a)に示す状態からソレノイド73が通電されると、可動鉄芯73Pはソレノイド本体に引き込まれ、付勢バネ74A、74Bの付勢力に抗してメルトタンク61を、軸61SA、61SBを回動中心にして図示矢印R1方向に回動する。メルトタンク61の回動により、メルトタンク61は、ソレノイド73が通電されない状態の底面を水平にした状態から、底面が傾斜された状態となる。このとき、蓋部材65は、上側腕部651A及びその奥側の下側腕部652Bが待ち受け部材75に当接し、引っ張りバネ66A、66Bの付勢力に抗して、ピン67A、ピン67Bを回動中心にして図示R2方向に回動し、蓋部材65の排出口覆い部654がメルトタンク61の側面部61Dから離間する。排出口覆い部654の側面部61Dからの離間により、メルトタンク61の排出口61Hは開放され、傾斜したメルトタンク61内の溶融した接着剤HMAは排出口61Hから流出する。図示矢印Zはメルトタンク61から流出する接着剤HMAを表している。また、移動筐体70は、その底部の一部が切り欠かれているため、接着剤HMAは、移動筐体70に干渉されることなく排出口61Hから移動筐体70の下方に流下する。
この、蓋部材65の上側腕部651A、652Aが待ち受け部材75に当接することによりなされる蓋部材65の図示R2方向に回動は、止めネジ69A、69B(図4参照)が取り外されたときに可能である。止めネジ69A、69Bが取り外されないときは、ソレノイド73が通電されてメルトタンク61が図示R1方向に回動され、蓋部材65の上側腕部651A、652Aが待ち受け部材75に当接しても蓋部材65の図示R2方向の回動はなされないので、メルトタンク61の排出口61Hは開放されず、メルトタンク61内の溶融した接着剤が流出することはない。したがって、予期せぬ接着剤の流出により、製本装置Bの内部が汚損されたり、高温の接着剤に接触することによる人体への影響を与えたりすることが防止される。このように、止めネジ69A、69Bは安全装置として機能する。
図6(b)に示す状態からソレノイド73の通電が断たれると、可動鉄芯73Pはソレノイド本体より突出し、メルトタンク61は、突出した可動鉄芯73Pと、付勢バネ74A、74Bに付勢されて、底面部61Eが押し上げられ図6(b)に示す矢印R1とは反対方向に回動される。そして、メルトタンク61が回動されることにより、蓋部材65の上側腕部651A、652Aは待ち受け部材75から離間し、蓋部材65は引っ張りバネ66A、66Bの付勢力により、図6(b)に示す矢印R2とは反対方向に回動される。蓋部材65の回動により排出口覆い部654がメルトタンク61の側面部61Dに圧接し、メルトタンク61の排出口61Hを覆い、図6(a)に示す状態となる。
製本動作の説明に戻り、図3(b)の塗布前の段階から図3(c)の塗布段階を図7により説明する。
接着剤塗布部60は、ローラ70Rを、製本装置Bの筐体に互いに平行に固定されたガイド板79A、79Bに当接させて、ガイド板79A、79Bに沿って移動可能に製本装置Bに配設されている。
図7は、接着剤塗布部60の移動を説明する図である。
塗布前の段階では、接着剤塗布部60は図7(a)に示すガイド板79A、79Bに沿う右端位置であるホームポジションにある。製本装置Bが製本モードで動作するとき、接着剤塗布部60におけるメルトタンク61を傾斜させる動作はなされず、メルトタンク61の姿勢は水平に保たれる。
接着剤塗布部60はホームポジションから左方向に移動して図7(b)に示すガイド板79A、79Bに沿う左端位置に到達すると、ホームポジションすなわち図7(a)に示す位置に復帰する。この接着剤塗布部60の移動は、移動筐体駆動モータM3にて駆動される移動筐体駆動歯車71Gに噛み合うタイミングベルト71Bの駆動で行われる。移動筐体駆動モータM3はステッピングモータであり、その回転方向及び回転角度は製本制御部30により制御される。接着剤塗布部60は、移動筐体駆動モータM3が製本制御部30の制御のもとに移動されることにより、ホームポジションと左端位置間を移動すること、また、ホームポジションと左端位置の間の所定の位置、例えば後述する接着剤排出位置に移動し停止することも可能である。
接着剤塗布部60がホームポジションから左端位置に移動され、ホームポジションに復帰する過程で、接着剤塗布部60の塗布ローラ62は用紙S1の束の下側端面SAに接触する。塗布ローラ62は、非図示の塗布ローラ駆動モータM1により回転され、その外周にメルトタンク61に収容されている溶融した接着剤HMAを担持する。塗布ローラ62が用紙S1の束の下側端面SAに接触しつつ移動されることにより、塗布ローラ62の外周面に担持された接着剤が用紙S1の束の下側端面SAに塗布される。
接着剤塗布部60のホームポジションからの移動開始は、図3(b)に示すように用紙S1の束が保持された段階で、受け板506が駆動機構(図示せず)により移動されて、用紙S1の束の下側端面SAが開放され下側端面SAが露出することを待ってなされるようにタイミングが制御される。
接着剤塗布部60が用紙S1の束の下側端面SAに接着剤を塗布し、ホームポジションに戻ると、表紙用紙S2の接合が行われる。
表紙用紙S2は表紙用紙収納部80の表紙収納トレイ801に収納されており、送り出しローラ802により搬送される。そして搬送方向の後端側を、カッター81により適切な長さになるように裁断される。裁断された表紙用紙S2は表紙用紙搬送移動部90の水平ベルト98A、98Bにて搬送され、表紙折り曲げ手段901上に水平状態で載置される。水平ベルト98A、98Bは水平ベルト駆動モータM7にて駆動される。水平ベルト駆動モータM7はステッピングモータであり、その回転方向及び回転角度は製本制御部30により制御される。製本制御部30は水平ベルト駆動モータM7の動作を制御することにより、表紙折り曲げ手段901上に載置する表紙用紙S2の位置を制御することができる。
なお、カッター81は、用紙S1のサイズ情報及び位置検知手段511において記憶されている用紙S1の束の厚さの情報に基づいた長さになるよう表紙用紙S2の搬送方向の後端側を裁断する。従って、形成された冊子S3における用紙S1と表紙用紙S2の見開き側小口の端部が揃うようになる。また、表紙用紙S2の切り屑は屑容器82に収容される。
鎖線で示す表紙折り曲げ手段901は押圧部材91、92、押圧部材91、92を駆動するカム93、94等の複数の部材で構成される。
用紙の束への表紙用紙の接合を図8及び図9を参照して説明する。図8は、用紙の束に表紙用紙を接合する工程を説明する図であり、図9は、表紙折り曲げ手段901の上面図である。
図8(a)は用紙S1の束に接着剤の塗布が完了した状態を示す。図8(a)の状態では、表紙用紙搬送移動部90は、図2に示したように、用紙S1の束の下面から離れた下方位置で表紙用紙S2を支持しているので、図8(a)には図示されていない。
表紙用紙S2を所定位置に指示した表紙用紙搬送移動部90は、垂直ベルト99A、99B(図2参照)により駆動されて上昇し、図8(b)に示す状態となり、表紙用紙S2を用紙S1の束の下側端面SA、即ち、接着剤塗布面に接触させる。垂直ベルト99A、99Bは、製本制御部30の制御のもとに作動するモータ(非図示)にて駆動される。
そして表紙折り曲げ手段901が更に上昇されると、図8(c)に示すように押圧部材91、92は表紙用紙S2を用紙S1の束に向けて左右から押圧し、表紙用紙S2の背表紙となる部位と表表紙となる部位の境界及び背表紙となる部位と裏表紙となる部位との境界に折り目を付与するとともに、表紙用紙S2を用紙S1に密着させる。このようにして、用紙S1に表紙用紙S2が接着されて、冊子が形成される。
図8に示す表紙用紙S2の接合工程は、接着剤塗布部60が図7(a)のホームポジションに戻った直後に開始される。従って、接着剤の塗布完了直後から表紙用紙S2の接合工程が開始されるので、塗布された接着剤が接合前に乾燥することが防止され、乾燥による接着不良が防止される。
押圧部材91、92の左右方向への移動は、図9に示されるカム93、94により行われる。モータ(非図示)により駆動されるカム93、94は非図示のモータにより駆動される。但し、押圧部材91、92はカムにより移動する構成以外にも、押圧部材にラックを設け、該ラックに噛み合うピニオンの回転で移動させる構成など、他の機構を用いることが可能である。
水平ベルト98A、98Bは、水平ベルト駆動モータM7により駆動され、表紙用紙を搬送する。そして、図2に示す表紙折り曲げ手段901がホームポジションにある状態、及び図8(b)に示す状態では、図9の実線で示す位置にあって、表紙用紙S2を載置、支持するが、図8(c)に示す表紙折り曲げ手段901が上昇、あるいは上昇した位置から下降する工程では、図9の鎖線で示す退避位置に移動して、表紙折り曲げ手段901の上昇・下降を妨げない。
表紙用紙S2の接合後の表紙用紙S2の処理について、図10により説明する。
表紙用紙S2の接合が完了すると、表紙用紙搬送移動部90が垂直ベルト99A、99Bにより駆動されて下降し、ホームポジションに戻る。水平ベルト98A、98Bも図9の実線で示す位置に戻る。
続いて、保持板503が保持解除位置に移動されるとともに、押圧部材91、92が押圧を解除する。これにより、用紙S1の束及び表紙用紙S2からなる冊子S3が水平ベルト98A、98B上に滑落する。図10(a)は、このようにして冊子S3が水平ベルト98A、98Bにより支持された状態を示す。
図10(a)の状態において、水平ベルト98A、98Bが矢印のように移動を開始すると冊子S3は水平ベルト98A、98Bにより左方向に搬送され図10(b)に示すように右方に倒れた状態で水平ベルト98A、98Bにより搬送される。
冊子排出部100における排紙台101はベルト駆動で上下方向に移動する。冊子S3を搬送する水平ベルト98A、98Bと同じ高さに移動された排紙台101に、水平ベルト98A、98Bから冊子S3が受け渡されて製本装置Bから排出される。
なお、集積部50は図10(a)に示す状態となった段階、即ち、保持板503が保持解除位置に移動する動作とともに、集積部50が回転して図2に示す傾斜状態に配置され、後続する用紙S1の製本が可能になる。
また、集積部50が、図3(a)に示す状態、即ち、傾斜状態から垂直状態に回転してから、図10(a)の段階を経て、集積部50が垂直状態から傾斜状態に復帰するまでの期間において、接着剤塗布部60による接着剤の塗布及び表紙用紙S2の接合が行われるが、この期間においても製本装置Bは画像形成装置Aから連続して排出される用紙S1を受け入れることもできる。
すなわち、集積部50が垂直状態から傾斜状態に復帰するまでの期間、画像形成装置Aから排出された用紙S1を反転ガイド402に一時集積し、集積部50が図2の傾斜状態に復帰した時点で、反転ガイド402に集積された用紙S1を集積部50に搬送するように構成することにより、製本装置Bを画像形成装置Aと組み合わせてなる製本システムの作業効率を上げることができる。
熱溶融タイプの接着剤は長時間加熱されると劣化する。接着剤劣化は、色の変化あるいは着色、臭気の発生、固形物の生成、等をもたらし、製本品質を低下させたり、製本装置の設置環境に影響を及ぼしたりする原因となる。製本装置Bは接着剤排出モードで動作するときメルトタンク内の接着剤を簡単、かつ安全に排出することができる。
製本装置Bは、通常は製本モードにて動作するように構成されているが、オペレータ若しくはメンテナンスサービス担当者が、製本装置Bにおけるモード切り替え入力部38を操作することにより接着剤排出モードで動作させることができる。
オペレータ若しくはメンテナンスサービス担当者は、形成される冊子における接着部分の色の変化や、固形物付着等の製本品質の低下や、製本装置Bからの臭気の発生等から、メルトタンク61内の接着剤が劣化した、と判断したとき、製本装置Bを接着剤排出モードで動作させ、メルトタンク61内の接着剤を簡単、かつ安全に排出することができる。
図11は、本実施の形態の製本システムを制御する制御系のブロック図である。製本装置Bは画像形成装置Aに連動して動作するように構成される。
なお、同図では本発明の実施形態の動作に必要な部分の周囲を中心に記載してあり、その他の製本システムとして既知の部分については省略してある。
画像形成装置AにおけるA4は制御部である。制御部A4は、CPU(A41)、ROM(A42)、RAM(A43)を有するコンピュータシステムである。制御部A4は、画像形成装置Aの画像形成部A1、原稿搬送装置A2、画像読取部A3、定着部A6、用紙搬送部A7、操作表示部A8の動作を制御する制御手段として機能するに加えて製本装置Bの動作を制御し、後述の製本装置Bの製本制御部30とともに、製本システムの動作を制御する。
CPU(A41)は、ROM(A42)に収納されたプログラムを実行することにより操作表示部A8を介して入力されたジョブ条件に基づいて画像形成装置Aの各部の動作を制御し、用紙S1に画像形成を行い製本装置Bに排出する。また、製本装置Bの製本制御部30を制御して製本装置Bを画像形成装置Aの画像形成動作に連動にて動作させる。
ROM(A42)は、操作表示部A8を介して入力されたジョブ条件に基づいて画像形成装置A及び製本装置Bを動作させるためのプログラムを収納する。
RAM(A43)は、複数の情報の収納と読み出しが可能であり、CPUA41が、画像形成装置A及び製本装置Bの制御を実行する際に生成したデータあるいは取得したデータを収納する。
通信部(A48)は通信手段として機能し、製本装置Bの通信部(38)に接続されており、画像形成装置Aと製本装置Bとが連係して動作するための各種情報を送受信する。
A49はバスであり、バス(A49)には、制御部A4とともに、画像形成装置Aの各部が接続されており、相互の情報の授受を可能にしている。
そして、制御部A4は、操作表示部A8から入力されたジョブ情報に基づいて、バス(A49)に接続された各装置、機構部の動作を制御し、ジョブ情報に基づいて選定された用紙S1に、ジョブ情報に基づく画像形成を行わせる。
また、バス(A49)に接続されている通信部(A48)は製本装置Bの通信部(38)と接続されており、画像形成装置Aと製本装置Bと間で信号の授受を行うことを可能にしている。画像形成装置Aと製本装置Bと間で授受される信号には、画像形成装置Aが画像形成ジョブを実行中であることを示す信号、実行中のジョブはくるみ製本をおこなうか否かの情報、くるみ製本を行うジョブのときは形成する冊子を構成する用紙の枚数の情報が含まれる。
そして、制御部A4は、画像形成装置Aを、入力されたジョブ情報に基づく用紙の搬送と画像形成を行うように制御するとともに、接続された製本装置Bの製本制御部30を制御して、入力されたジョブ情報に基づく後処理を行うように制御する。
製本装置Bにおける30は製本制御部である。製本制御部30は、CPU(31)、ROM(32)、RAM(33)を有するコンピュータシステムである。製本制御部30は、用紙搬送部10、用紙反転部40、集積部50、接着剤塗布部60、表紙用紙収納部80、表紙用紙搬送移動部90、モード切り替え入力部38の動作を制御する。
CPU(31)は、ROM(32)に収納されたプログラムを実行することにより画像形成装置Aの各部の動作を制御する。
ROM(32)は、製本装置Bが製本モードに基づいて動作するときの製本モードプログラムと、接着剤排出モードに基づいて動作するときの接着剤排出モードプログラムを収納する。
製本モードプログラムは、製本装置Bを、画像形成装置Aから排出された用紙S1を集積部50に集積して用紙S1の束となし、くるみ製本処理を施して排出する、若しくは、画像形成装置Aから排出された用紙S1を排紙皿20に排出する製本モードにて動作させるプログラムである。
接着剤排出モードプログラムは、製本装置Bを、接着剤塗布部60におけるメルトタンク61に収容されている接着剤を排出させる接着剤排出モードにて動作させるプログラムである。
また、ROM(32)は、モード切り替え入力部38に表示する画面38G1、画面38G2、画面38G3、画面38G4、画面38G5の画像情報を収納している。画面38G1〜画面38G5については後述する。
CPU(31)は通常は製本モードプログラムにて製本装置Bにて動作させ、モード切り替え入力部38を介して接着剤排出モード実行指示情報が入力されたときは、製本装置Bを接着剤排出モードプログラムにて動作させる。
RAM(33)は、複数の情報の収納と読み出しが可能であり、CPU31が、画像形成装置A及び製本装置Bの制御を実行する際に生成したデータあるいは取得したデータを収納する。
通信部(38)は通信手段として機能し、画像形成装置Aの通信部(A48)に接続されており、画像形成装置Aと製本装置Bとが連係して動作するための各種情報を送受信する。
39はバスであり、バス(39)には、製本制御部30とともに、製本装置Bの各部が接続されており、相互の情報の授受を可能にしている。
また、バス(39)に接続されている通信部(38)は画像形成装置Aの通信部(A48)と接続されており、画像形成装置Aと製本装置B間で信号の授受を行うことを可能にしている。画像形成装置Aと製本装置Bと間で授受される信号には、画像形成装置Aが画像形成ジョブを実行中であることを示す信号、実行中のジョブはくるみ製本をおこなうか否かの情報、くるみ製本を行うジョブのときは形成する冊子を構成する用紙S1の枚数の情報が含まれる。
そして、CPU(31)は、製本モードプログラムに基づいて製本装置Bを動作させるとき、画像形成装置Aの動作と連係して、画像形成装置Aの操作表示部A8から入力されたジョブ情報に基づいて製本装置Bの各部の動作を制御して、入力されたジョブ情報に基づく後処理を行うように制御する。すなわち、画像形成装置Aから受け入れた用紙S1を、入力されたジョブ条件に基づいて、くるみ製本処理を施す、若しくは、くるみ製本処理を施さずそのまま機外に排出するように動作させる。
CPU(31)は、モード切り替え入力部38を介して接着剤排出モード実行指示情報が入力されたときは、製本装置Bを接着剤排出モードプログラムに基づいて動作させる。接着剤排出モードプログラムに基づいて製本装置Bを動作させるときは、接着剤塗布部60のメルトタンク61から接着剤を排出させる。
図12は、モード切り替え入力部38に表示される画面の例を示す図である。モード切り替え入力部38に表示される画面の情報は、ROM(32)に収納されており、CPU(31)の制御のもとにROM(32)から画面38G1〜38G5のいずれかが読み出され、モード切り替え入力部38に表示される。また各画面に表示されるYESボタンをオペレータあるいはメンテナンス担当者が押す(タッチする)ことによりオペレータあるいはメンテナンス担当者の判断結果、あるいは実行状況をCPU(31)に伝達することができる。
図12(a)は画面38G1である。画面38G1は製本装置Bが製本モードで動作する状態にあり、製本可能であることを示すメッセージが表示される。また、接着剤排出を行うときはYESボタンを押すことをオペレータあるいはメンテナンス担当者に促すメッセージと、YESボタン38G1Yが表示される。
図12(b)は画面38G2であり、画面38G1にて「YESボタン」が押され、製本装置Bが接着剤排出モードで動作を開始すると表示される。画面38G2には、止めネジ69A、69Bの取り外しを促すメッセージと、止めネジの取り外しがなされたときはYESボタンを押すことをオペレータあるいはメンテナンス担当者に促すメッセージと、YESボタン38G2Yが表示される。
図12(c)は画面38G3であり、製本装置Bが接着剤排出モードで動作するにあたり表紙用紙収納部80に表紙用紙S2が収納されていないときに表示される。画面38G3には、表紙用紙収納部80に表紙用紙S2を装填することを促すメッセージと、表紙用紙S2の装填がなされたときはYESボタンを押すことをオペレータあるいはメンテナンス担当者に促すメッセージと、YESボタン38G3Yが表示される。
図12(d)は画面38G4であり、製本装置Bが接着剤排出を行う準備が整ったことを示すメッセージが表示される。画面38G4には、接着剤排出を開始させるときはYESボタンを押すことをオペレータあるいはメンテナンス担当者に促すメッセージと、YESボタン38G4Yが表示される。
図12(e)は画面38G5であり、メルトタンク61からの接着剤排出が終了したときに表示される。画面38G5には、止めネジ69A、69Bにより蓋(蓋部材65)をメルトタンク61に固定することを促すメッセージと、蓋(蓋部材65)の固定がなされたときはYESボタンを押すことをオペレータあるいはメンテナンス担当者に促すメッセージと、YESボタン38G5Yが表示される。
製本装置Bは、通常は製本モードで動作し、画像形成装置Aの画像形成動作に連係して用紙の後処理を行う。そして、モード切り替え入力部38を介して接着剤排出モード実行指示情報が入力されたとき接着剤排出モードで動作し、メルトタンク61からの接着剤排出を含む接着剤排出に係る一連の動作が終了すると製本モードに復帰する。
次に、本発明の実施の形態の画像形成装置A、製本装置Bからなる製本システムの動作を説明する。
図13は、本発明の実施の形態の製本システムにおける製本装置Bの制御動作を説明するフローチャートである。
製本装置BのCPU(31)は、ステップS1にてモード切り替え入力部38に画面38G1(図12(a)参照)を表示させる。
次いで、CPU(31)は、ステップS2にて、画像形成装置Aが画像形成ジョブを実行中か否か否かを確認する。画像形成装置Aが画像形成ジョブを実行中であるときは、画像形成装置Aが画像形成ジョブを実行中であることを示す信号が発信されるので、その信号の有無を以て画像形成装置Aが画像形成ジョブを実行中か否か否かを確認することができる。画像形成装置Aが画像形成ジョブを実行中である(ステップS2 Yes)のときはステップS3に移行する。
ステップS3では、CPU(31)は製本モードプログラムを実行し製本モードにて製本装置Bの各部の動作を制御し、画像形成装置Aから伝達されたジョブ情報に基づく後処理を行う。すなわち、画像形成装置Aから受け入れた用紙S1に、ジョブ情報に基づく後処理を実行し、機外に排出する。そして、ステップS6に移行する。
一方、画像形成装置Aが画像形成ジョブを実行中でない(ステップS2 No)のときはステップS4に移行し画面38G1に表示されているYESボタン38G1Yが押されたか否かを確認する。YESボタン38G1Yが押された(ステップS4 Yes)ときはステップS5に移行する。
ステップS5では、CPU(31)は接着剤排出モードプログラムを実行し接着剤排出モードにて製本装置Bの各部の動作を制御し、メルトタンク61に収容されている接着剤を排出する。そして、ステップS6に移行する。なお、ステップS5におけるCPU(31)の制御動作の詳細については後述する。
また、ステップS4にてYESボタン38G1Yが押されない(ステップS4 No)ときはステップS6に移行する。
ステップS6にて製本装置Bの電源がOFFされたか否かが確認される。製本装置Bの電源は製本装置Bに配された電源スイッチ(非図示)により直接、あるいは画像形成装置Aに配された電源スイッチ(非図示)により間接的にOFFされる。製本装置Bの電源がOFFされていない(ステップS6 Yes)ときステップS1に移行する。そして、ステップS1〜ステップS6までの工程を、製本装置Bの電源がOFFされるまで反復実行し、電源がOFFされた(ステップS6 Yes)ときCPU(31)の制御動作を終了する。このようにCPU(31)は、通常は、モード切り替え入力部38に画面38G1を表示しておき、画面38G1に表示されているYESボタン38G1Yが押されないときは製本モードで製本装置Bを動作させ、画面38G1に表示されているYESボタン38G1Yが押されたときのみ接着剤排出モードにて製本装置Bを動作させる。
図13におけるステップS5で行う接着剤排出モードによる製本装置Bの制御の詳細を、図14、15及び図16を参照して説明する。
図14は、図13におけるステップS5の内容の前半を、ステップS501〜S505に展開したフローチャートであり、図15は、図13におけるステップS5の内容の後半を、ステップS506〜S516に展開したフローチャートである。また図16は、製本装置Bが接着剤排出モードにて動作し、接着剤を排出するときのメルトタンク61と表紙用紙との位置関係を説明する図である。
前述したように、図13のステップS4にて表示された画面38G1に表示されているYESボタン38G1Yが、オペレータあるいはメンテナンス担当者により押された(ステップS4 Yes)ときはステップS5に移行する。
ステップS5に移行すると、CPU(31)は、図14に示すフローチャートにおけるステップS501にて画面38G2を表示させる。そしてオペレータあるいはメンテナンス担当者が、ホームポジションに位置する接着剤塗布部60のメルトタンク61に螺合されている止めネジ69A、69Bを取り外し、画面38G2のYESボタン38G2Yを押すことを待つ。YESボタン38G2Yが押される(ステップS502 Yes)とステップS503に移行する。
ステップS502では表紙用紙収納部80に表紙用紙S2が収納されているか否かを確認する。表紙用紙S2が収納されているか否かは、表紙用紙収納部80の用紙センサ80Sにより検知される。CPU(31)は、用紙センサ80Sの検知結果により、表紙用紙収納部80に表紙用紙S2が収納されていることを確認できた(ステップS503 Yes)ときステップS506(図15参照)に移行する。また、表紙用紙収納部80に表紙用紙S2が収納されていることを確認できなかった(ステップS503 No)ときステップS504に移行する。
CPU(31)は、ステップS504にて画面38G3を表示させる。そしてオペレータあるいはメンテナンス担当者が、表紙用紙収納部80に表紙用紙S2を装填し、画面38G3のYESボタン38G3Yを押すことを待つ。YESボタン38G3Yが押される(ステップS505 Yes)とステップS506(図15参照)に移行する。
CPU(31)は、図15におけるステップS506にて画面38G4を表示させる。そして、そしてオペレータあるいはメンテナンス担当者が、画面38G4のYESボタン38G4Yを押すことを待つ。
YESボタン38G4Yが押される(ステップS507 Yes)とステップS508に移行する。
CPU(31)は、ステップS508にて表紙用紙搬送移動部90の動作を制御して表紙用紙収納部80に収納されている表紙用紙S2を接着剤受け止め位置Aに搬送させる。
接着剤受け止め位置Aは、水平ベルト98A、98Bに載置された表紙用紙S2の搬送方向前端と後端の中央が表紙折り曲げ手段901の中央に一致する位置である。この、表紙用紙S2の接着剤受け止め位置Aへの搬送は、CPU(31)が水平ベルト98A、98Bを駆動する水平ベルト駆動モータM7の動作を制御することによりなされる。
CPU(31)は、表紙用紙S2が接着剤受け止め位置Aに搬送されると、ステップS509にて接着剤塗布部60をホームポジションから接着剤排出位置に移動させる。
接着剤排出位置は、接着剤塗布部60に搭載されているメルトタンク61(底面が水平に配置されている)の側面部61D(排出口61Hが配されている)が、接着剤受け止め位置Aに搬送された表紙用紙S2の搬送方向に平行な2辺の中央の直上に位置する位置である。この接着剤塗布部60の接着剤排出位置への移動は、CPU(31)が接着剤塗布部60を移動させる移動筐体駆動モータM3の動作を制御することによりなされる。
図16(a)は、接着剤受け止め位置Aに移動された表紙用紙S2と接着剤排出位置に移動されたメルトタンク61を説明する図である。
接着剤排出位置に移動されたメルトタンク61の側面部61Dは、接着剤受け止め位置Aに搬送された表紙用紙S2の搬送方向に平行な2辺の中央(中心線L)の直上に位置する。したがって、図示されるように、接着剤排出位置に移動されたメルトタンク61の排出口61Hは、接着剤受け止め位置Aに搬送された表紙用紙S2の中心Oのほぼ直上に位置する。なおこの状態ではメルトタンク61は底面が水平に配置されており、排出口61Hは蓋部材65(非図示)により覆われているのでメルトタンク61内の接着剤HMAが排出口61Hを介して流出することはない。
再び図15にもどる。ステップS509に続くステップS510にて、CPU(31)は、ソレノイド73に通電させる(ソレノイド73 ON)。
ソレノイド73が通電されることにより、メルトタンク61は回動され、底面が傾斜した状態になる。メルトタンク61の回動により、蓋部材65の、上側腕部651A及びその奥側の下側腕部652Bが待ち受け部材75に当接し、蓋部材65が図6(b)に示す矢印R2方向に回動されて排出口覆い部654がメルトタンク61の側面部61Dから離間する。排出口覆い部654のメルトタンク61の側面部61Dから離間することによりメルトタンク61の排出口61Hが開放され、排出口61Hを介してメルトタンク61に収容されている接着剤HMAが流出する。すなわち排出される。メルトタンク61から排出された接着剤HMAは、接着剤受け止め位置Aに搬送された表紙用紙S2のほぼ中心位置に流下し、表紙用紙S2に受け止められる。表紙用紙S2に受け止められた接着剤HMAは、接着剤が表紙用紙S2に受け止められる位置(以下、流下位置と記す)を中心とするほぼ同心円状に表紙用紙S2の周辺に向かって表紙用紙S2の表面に沿って流動するが、表紙用紙S2及び周囲の空気に触れることにより冷却されて固化し表紙用紙S2に固着する。図16(b)は、回動されたメルトタンク61の排出口61Hから接着剤HMAが流下し、表紙用紙S2に受け止められる状態を説明する図である。図示されるように、表紙用紙S2に受け止められた接着剤HMAは、流下位置を中心とするほぼ同心円状に表紙用紙S2の表面に沿って流動し、展延する。そして時間の経過とともに冷却されて流動が止まり、表紙用紙S2に固着する。
CPU(31)は、ステップS510にてソレノイド73に通電させ、メルトタンク61に収容されている接着剤HMAの排出を開始させると、ステップS511にてメルトタンク61からの接着剤HMAの排出完了を待つ。
メルトタンク61の内部には、メルトタンク61に収容されている接着剤HMAの温度を検出する温度センサ64が配設されている。温度センサ64がメルトタンク61に収容されている溶融している接着剤HMAに浸漬されているときは、溶融している接着剤HMAの温度を検出するが、メルトタンク61内の接着剤HMAが排出されると接着剤HMAによる浸漬されなくなり、検出する温度は低くなる。CPU(31)は、接着剤排出モードで動作するとき、温度センサ64の検出温度が低下することを以て、メルトタンク61からの接着剤HMAの排出がなされた(ステップS511 Yes)と判断し、ステップS512に移行する。
ステップS512ではソレノイド73への通電を断たせる(ソレノイド73 OFF)。
ソレノイド73の通電を断つことにより、メルトタンク61は、底面が水平となる方向に回動される。メルトタンク61の回動により、蓋部材65の、上側腕部651A及びその奥側の下側腕部652Bが待ち受け部材75から離間し、蓋部材65は引っ張りバネ66A、66Bの付勢力により、図6(b)に示す矢印R2とは反対方向に回動される。そして、引っ張りバネ66A、66Bの付勢力により、排出口覆い部654がメルトタンク61の側面部61Dに圧接し、メルトタンク61の排出口61Hを覆う。このとき、蓋部材65の下側腕部651B、652Bが待ち受け部材75に当接し、排出口覆い部654のメルトタンク61側面への当接を確実にする。
メルトタンク61を底面が水平な姿勢に回動すると、CPU(31)は、ステップS513にて移動筐体駆動モータM3の動作を制御して、接着剤排出位置にある接着剤塗布部60をホームポジションに移動させる。そして続くステップS514にて、水平ベルト駆動モータM7の動作を制御して接着剤受け止め位置Aにある接着剤HMAが固着された表紙用紙S2を冊子排出部100に排出させる。
CPU(31)は、表紙用紙S2を冊子排出部100に排出させるとステップS515にて画面38G5を表示させる。そしてオペレータあるいはメンテナンス担当者が、接着剤排出のために取り外した止めネジ69A、69Bにより蓋(蓋部材65)をメルトタンク61に固定し、画面38G5のYESボタン38G5Yを押すことを待つ。YESボタン38G5Yが押される(ステップS516 Yes)と、CPU(31)は接着剤排出モードによる一連の動作を終了し、図13におけるステップS6に移行する。
ステップS514にて冊子排出部100に排出された、接着剤HMAが付着されている表紙用紙S2は、オペレータあるいはメンテナンス担当者により簡単、かつ安全に除去することが可能である。
このように、製本装置Bは、接着剤排出モードで動作させることにより、メルトタンク61から劣化した接着剤を効率よく、かつ安全に除去することが可能である。
前述の接着剤排出モードにおいては、製本制御部30は、接着剤受け止め位置Aに移動された表紙用紙S2に接着剤排出位置に移動されたメルトタンク61から接着剤を流下させる。すなわち、接着剤を排出するときのメルトタンク61と接着剤を受け止める表紙用紙の対向位置は一定であり、表紙用紙S2のほぼ中央部にメルトタンク61から接着剤を流下させる。表紙用紙S2に受け止められた接着剤は流動、展延し、時間の経過とともに冷却されて固化し、表紙用紙S2に固着する。接着剤の流動、展延は、図16(b)に示すように、流下位置を中心とするほぼ同心円状に表紙用紙S2の周辺に向かってなされる。したがって、メルトタンク61からの接着剤の排出は、表紙用紙S2の周辺に向かって流動、展延する接着剤が、表紙用紙S2の周辺を越えない範囲で可能である。
ところで、表紙用紙S2は、用紙S1の束に接着され、冊子に形成されたとき、表紙用紙S2の長手方向が冊子の表表紙部、背表紙部、裏表紙部となるので、長手方向の長さが長手方向に直交する方向(以下、幅方向と記す)の長さに比べて長く構成されている。したがって、メルトタンク61からの接着剤の排出は、表紙用紙S2の周辺に向かって流動、展延する接着剤が、表紙用紙S2の幅方向の辺を越えない範囲で可能である。一方、長手方向の辺には、流動、展延する接着剤が到達するまでには余裕がある。
本発明の第2の形態の製本装置は、表紙用紙S2が受け止めた接着剤を、表紙用紙S2の全域に展延することにより、メルトタンク61からより多くの接着剤の量を排出できるようにするものである。
以下、本発明の第2の形態の製本装置の動作を、図17及び図18を参照して説明する。
図17は、本発明の第2の形態の製本装置の動作を説明するフローチャートであり、図13におけるステップS5の内容の後半を、ステップS506〜S516に展開したフローチャートである。なお、ステップS5の内容の全半は、先に説明した図14に示したフローチャートのステップS501〜ステップS505と同一である。また、図17のフローチャートにおいて、先に説明した図15のフローチャートと同一のステップ番号を付した工程は、図15のフローチャートと同一の動作を行うので、一部説明は省略する。また、図18は、第2の形態の製本装置が接着剤排出モードにて動作し、接着剤を排出するときのメルトタンク61と表紙用紙との位置関係を説明する図である。
前述した図13におけるステップS4にて表示された画面38G1に表示されているYESボタン38G1Yが、オペレータあるいはメンテナンス担当者により押された(ステップS4 Yes)とき、ステップS5に移行する。
CPU(31)は、ステップS5に移行すると、図14におけるステップS501〜ステップS505の工程を経て、図17に示すフローチャートのステップS506に移行する。
ステップS506にては画面38G4が表示され、CPU(31)は、オペレータあるいはメンテナンス担当者が、画面38G4のYESボタン38G4Yを押すことを待つ。
YESボタン38G4Yが押される(ステップS507 Yes)とステップS508Bに移行する。
CPU(31)は、ステップS508Bにて表紙用紙搬送移動部90の動作を制御して表紙用紙収納部80に収納されている表紙用紙S2を接着剤受け止め位置Bに搬送させる。
接着剤受け止め位置Bは、水平ベルト98A、98Bに載置された表紙用紙S2を、その搬送方向前端と後端の中央を表紙折り曲げ手段901の中央より手前の予め定めた位置に停止させる位置である。この、表紙用紙S2の接着剤受け止め位置Bへの搬送は、CPU(31)が水平ベルト98A、98Bを駆動する水平ベルト駆動モータM7の動作を制御することによりなされる。
表紙用紙S2が接着剤受け止め位置Bに搬送されると、ステップS509にて接着剤塗布部60をホームポジションから接着剤排出位置に移動させる。
接着剤排出位置は、接着剤塗布部60に搭載されているメルトタンク61(底面が水平に配置されている)の側面部61D(排出口61Hが配されている)が、接着剤受け止め位置Aに搬送された表紙用紙S2の搬送方向に平行な2辺の中央の直上に位置する位置である。この接着剤塗布部60の接着剤排出位置への移動は、CPU(31)が接着剤塗布部60を移動させる移動筐体駆動モータM3の動作を制御することによりなされる。
図18(a)は、接着剤受け止め位置Bに移動された表紙用紙S2と接着剤排出位置に移動されたメルトタンク61を説明する図である。接着剤排出位置に移動されたメルトタンク61の側面部61Dは、接着剤受け止め位置Aに搬送された表紙用紙S2の搬送方向に平行な2辺の中央(中心線L)の直上に位置する。図示されるように、接着剤受け止め位置Bに搬送された表紙用紙S2の中心Oは、接着剤排出位置に移動されたメルトタンク61の排出口61Hの直下位置より、図示左手前に位置している。なおこの状態ではメルトタンク61は底面が水平に配置されており、排出口61Hは蓋部材65(非図示)により覆われているのでメルトタンク61内の接着剤HMAが排出口61Hを介して流出することはない。
再び図17にもどる。ステップS509に続くステップS510にて、CPU(31)は、ソレノイド73に通電させる(ソレノイド73 ON)。
ソレノイド73が通電されることにより、メルトタンク61は回動され、底面が傾斜した状態になる。メルトタンク61の回動により、排出口覆い部654がメルトタンク61の側面部61Dから離間し、メルトタンク61の排出口61Hが開放され、排出口61Hを介してメルトタンク61に収容されている接着剤HMAが流出する。すなわち排出される。
CPU(31)は、ソレノイド73に通電させ接着剤HMAのメルトタンク61からの排出を開始させると、ステップS5101にて接着剤排出位置Bに搬送された表紙用紙S2の中心Oがメルトタンク61の排出口61Hの直下に接近し、さらに排出口61Hの直下を通過する方向に定速度で移動させる。この、表紙用紙S2の定速度での移動は、CPU(31)が水平ベルト98A、98Bを駆動する水平ベルト駆動モータM7の動作を制御することによりなされる。
図18(b)は、回動されたメルトタンク61の排出口61Hから接着剤HMAが流下し、表紙用紙S2に受け止められる状態を示す図である。図示されるように、表紙用紙S2に受け止められた接着剤HMAは、流下位置を中心とするほぼ同心円状に表紙用紙S2の表面に沿って流動し、展延する。表紙用紙S2は、図示される矢印pの方向に単位時間あたりの移動量が一定である定速度で移動される。
メルトタンク61から排出された接着剤HMAは、表紙用紙S2に受け止められる。表紙用紙S2に受け止められた接着剤HMAは、接着剤が表紙用紙S2に受け止められる位置(以下、流下位置と記す)を中心とするほぼ同心円状に表紙用紙S2の周辺に向かって表紙用紙S2の表面に沿って流動するが、表紙用紙S2及び周囲の空気に触れることにより冷却されて固化し、表紙用紙S2に固着する。
図18(c)は、図18(b)に示した状態から所定時間が経過した時点の状態を示す図である。矢印p方向に移動されつつ接着剤HMAを受け止める表紙用紙S2の上面には、図示されるように、接着剤HMAが展延され、時間の経過とともに固化して流動が止まり、表紙用紙S2に固着する。
CPU(31)は、メルトタンク61に収容されている接着剤HMAの排出を開始させると、ステップS511にてメルトタンク61からの接着剤HMAの排出完了を待つ。
CPU(31)は、接着剤排出モードで動作するとき、温度センサ64の検出温度が低下することを以て、メルトタンク61からの接着剤HMAの排出がなされた(ステップS511 Yes)と判断し、ステップS512に移行する。
ステップS512ではソレノイド73への通電を断たせる(ソレノイド73 OFF)。ソレノイド73の通電を断つことにより、メルトタンク61は底面が水平となる方向に回動される。メルトタンク61の回動により、蓋部材65は引っ張りバネ66A、66Bの付勢力により、回動され、排出口覆い部654がメルトタンク61の側面部61Dに圧接し、メルトタンク61の排出口61Hを覆う。
メルトタンク61を底面が水平な姿勢に回動させると、CPU(31)はステップS5121にて、水平ベルト駆動モータM7の動作を制御して表紙用紙S2の定速度移動を停止させる。
そして、ステップS513にて、移動筐体駆動モータM3の動作を制御して接着剤排出位置にある接着剤塗布部60をホームポジションに移動させる。
以後、ステップS514にて、接着剤HMAが固着された表紙用紙S2を冊子排出部100に排出させ、ステップS515では画面38G5を表示させる。そしてステップS516にてオペレータあるいはメンテナンス担当者が、止めネジ69A、69Bにより蓋(蓋部材65)をメルトタンク61に固定し、画面38G5のYESボタン38G5Yを押す(ステップS516 Yes)と、接着剤排出モードによる一連の動作を終了し、図13におけるステップS6に移行する。
ステップS514にて冊子排出部100に排出された、接着剤HMAが付着されている表紙用紙S2は、オペレータあるいはメンテナンス担当者により簡単、かつ安全に除去することが可能である。
図17及び図18を参照して説明した本発明の第2の形態の製本装置は、接着剤排出中に表紙用紙Sを定速移動させるものであったが、接着剤排出中に表紙用紙Sとともにメルトタンク61を移動させるように構成してもよい。
以下、本発明の第2の形態のバリエーションを、図19、20及び図21を参照して説明する。
図19、20は、本発明の第2の形態のバリエーションの動作を説明するフローチャートであり、図17に示したステップS506〜S516の内容を一部変更したものである。そして、図19はその一部を、図20はその残部を記載したものである。
本発明の第2の形態の製本装置のバリエーションの動作は、図17を用いて先に説明した本発明の第2の形態の製本装置Bの接着剤排出動作の一部が変更されたものである。
なお、図19、20において図17と同一のステップ番号を付した工程は、図17と同一の内容であるので、説明は省略されている場合もある。また図21は、第2の形態のバリエーションが接着剤排出モードにて動作し、接着剤を排出するときのメルトタンク61と表紙用紙との位置関係を説明する図である。
前述した図13におけるステップS4にて表示された画面38G1に表示されているYESボタン38G1Yが、オペレータあるいはメンテナンス担当者により押された(ステップS4 Yes)とき、ステップS5に移行する。
CPU(31)は、ステップS5に移行すると、図14におけるステップS501〜ステップS505の工程を経て図19に示すステップS506に移行する。
ステップS506にては画面38G4が表示され、CPU(31)は、オペレータあるいはメンテナンス担当者が、画面38G4のYESボタン38G4Yを押すことを待つ。
YESボタン38G4Yが押される(ステップS507 Yes)とステップS508Cに移行する。
CPU(31)は、ステップS508Cにて表紙用紙搬送移動部90の動作を制御して表紙用紙収納部80に収納されている表紙用紙S2を接着剤受け止め位置Cに搬送させる。
接着剤受け止め位置Cは、水平ベルト98A、98Bに載置された表紙用紙S2を、その搬送方向前端と後端の中央を表紙折り曲げ手段901の中央より手前の予め定めた位置に停止させる位置である。この、表紙用紙S2の接着剤受け止め位置Cへの搬送は、CPU(31)が水平ベルト98A、98Bを駆動する水平ベルト駆動モータM7の動作を制御することによりなされる。
表紙用紙S2が接着剤受け止め位置Cに搬送されると、ステップS509にて接着剤塗布部60をホームポジションから接着剤排出位置に移動させる。
接着剤排出位置は、接着剤塗布部60に搭載されているメルトタンク61(底面が水平に配置されている)の側面部61D(排出口61Hが配されている)が、接着剤受け止め位置Aに搬送された表紙用紙S2の搬送方向に平行な2辺の中央の直上に位置する位置である。この接着剤塗布部60の接着剤排出位置への移動は、CPU(31)が接着剤塗布部60を移動させる移動筐体駆動モータM3の動作を制御することによりなされる。
図21(a)は、接着剤受け止め位置Cに移動された表紙用紙S2と接着剤排出位置に移動されたメルトタンク61を説明する図である。
接着剤排出位置に移動されたメルトタンク61の側面部61Dは、接着剤受け止め位置Aに搬送された表紙用紙S2の搬送方向に平行な2辺の中央(中心線L)の直上に位置する。したがって、図示されるように、接着剤受け止め位置Cに搬送された表紙用紙S2の中心Oは、接着剤排出位置に移動されたメルトタンク61の排出口61Hの直下位置より、図示左手前に位置している。なおこの状態ではメルトタンク61は底面が水平に配置されており、排出口61Hは蓋部材65(非図示)により覆われているのでメルトタンク61内の接着剤HMAが排出口61Hを介して流出することはない。
再び図19にもどる。ステップS509に続くステップS510にて、CPU(31)は、ソレノイド73に通電させる(ソレノイド73 ON)。ソレノイド73が通電されることにより、メルトタンク61は回動され、底面が傾斜した状態になる。メルトタンク61の回動により、排出口覆い部654がメルトタンク61の側面部61Dから離間し、メルトタンク61の排出口61Hが開放され、排出口61Hを介してメルトタンク61に収容されている接着剤HMAが流出する。すなわち排出される。
CPU(31)は、ソレノイド73に通電させ接着剤HMAのメルトタンク61からの排出を開始させると、ステップS5101にて接着剤排出位置Bに搬送された表紙用紙S2の中心Oがメルトタンク61の排出口61Hの直下に接近し、さらに排出口61Hの直下を通過する方向に定速度で移動させる。この、表紙用紙S2の定速度での移動は、CPU(31)が水平ベルト98A、98Bを駆動する水平ベルト駆動モータM7の動作を制御することによりなされる。
続くステップS5102では、メルトタンク61を搭載している接着剤塗布部60を、先ずホームポジションから遠ざかる方向に定速度で移動させる。メルトタンク61の定速度の移動は、CPU(31)が接着剤塗布部60を移動させる移動筐体駆動モータM3の動作を制御することによりなされる。
図21(b)は、回動されたメルトタンク61の排出口61Hから接着剤HMAが流下し、表紙用紙S2に受け止められる状態を示す図である。表紙用紙S2は、図示される矢印pの方向に単位時間あたりの移動量が一定である定速度で移動され、接着剤塗布部60に搭載されているメルトタンク61は図示される矢印qの方向(ホームポジションから遠ざかる方向)に定速度で移動される。
図示されるL、Lは、移動される接着剤塗布部60の移動範囲を示す仮想直線であり、表紙用紙Sの長手方向の2辺の内側の、所定位置に設定される。本発明の第2の形態のバリエーションは、接着剤塗布部60の移動に伴い矢印qの方向に定速度で移動されるメルトタンク61の排出口61Hが仮想直線Lの直上に到達すると、接着剤塗布部60の移動方向は反転され接着剤塗布部60は矢印q方向に移動され、矢印qの方向に定速度で移動される接着剤塗布部60のメルトタンク61の排出口61Hが仮想直線Lの直上に到達すると、接着剤塗布部60の移動方向は反転され接着剤塗布部60は矢印q方向に移動されるように構成される。この、メルトタンク61の仮想直線L、L間の往復移動は、CPU(31)が接着剤塗布部60を移動させる移動筐体駆動モータM3の回転方向及び回転角度を制御することによりなされる。
以下、移動される接着剤塗布部60におけるメルトタンク61における排出口61Hが仮想直線Lの直上に到達した位置を第1位置、排出口61Hが仮想直線Lの直上に到達した位置を第2位置と称することにする。
矢印qの方向に定速度で移動されるメルトタンク61から排出された接着剤HMAは、表紙用紙S2に受け止められる。表紙用紙S2に受け止められた接着剤HMAは流下位置を中心とするほぼ同心円状に表紙用紙S2の周辺に向かって表紙用紙S2の表面に沿って流動し、表紙用紙S2及び周囲の空気に触れることにより冷却されて固化し、表紙用紙S2に固着する。
図19に戻り、ステップS5102に続くステップ511Cでは、メルトタンク61からの接着剤HMAの排出が完了したか否かを確認する。接着剤HMAの排出が完了したか否かは、温度センサ64の検出温度によりなされる。接着剤HMAの排出が完了していない(ステップ511C No)ときは図20に示されるステップS5111に移行する。
図20におけるステップS5111ではCPU(31)は、接着剤塗布部60を移動させる移動筐体駆動モータM3の回転方向から接着剤塗布部60の移動方向がq方向であるか否かを確認し、接着剤塗布部60の移動方向がq方向である(ステップS5111 Yes)のときはステップS5112に移行し、接着剤塗布部60が第1位置に到達することを待つ。接着剤塗布部60が第1位置に到達したか否かは、移動筐体駆動モータM3の回転角度が所定の角度に到達したか否かで判断する。そして接着剤塗布部60が第1位置に到達する(ステップS5113 Yes)と図19に示すステップ511Cに戻る。また、ステップS5111で接着剤塗布部60の移動方向がq方向でない(ステップS5111 No)ときは、ステップS5114に移行し、接着剤塗布部60が第2位置に到達することを待つ。接着剤塗布部60が第1位置に到達したか否かは、移動筐体駆動モータM3の回転角度が所定の角度に到達したか否かで判断する。そして接着剤塗布部60が第2位置に到達する(ステップS5114 Yes)と図19に示すステップ511Cに戻る。511Cでは、メルトタンク61からの接着剤HMAの排出が完了したか否かが確認され、接着剤HMAの排出が完了していない(ステップ511C No)ときは、接着剤HMAの排出が完了するまでステップS5111〜ステップS5115の工程がくり返し実行される。ステップS5111〜ステップS5115の工程が実行される間、矢印pの方向に定速度で移動される表紙用紙S2にメルトタンク61からの接着剤HMAの排出がなされる。
図21(c)は、図21(b)に示した状態接着剤排出開始状態から所定時間が経過した時点の状態を示す図である。矢印p方向に移動されつつ接着剤HMAを受け止める表紙用紙S2の上面には、矢印qあるいはq方向に移動するメルトタンク61から排出された接着剤HMAがジグザグ状に展延され、時間の経過とともに固化して流動が止まり、表紙用紙S2に固着する。また、メルトタンク61の移動は、仮想直線L,Lの範囲内であるので、仮想直線L、Lの位置を予め適切に設定しておくことにより、表紙用紙S2の上面に流下、展延された接着剤HMAが、表紙用紙S2の端部を越えて流下することを防止できる。
ステップ511Cにて接着剤HMAの排出の完了が確認される(ステップ511C Yes)と、ステップS5116に移行し、接着剤塗布部60の移動が停止され、続くステップS512でソレノイド73への通電を断たせ(ソレノイド73 OFF),ステップS5121で表紙用紙S2の定速度での移動が停止される。
そして、ステップS513にて、移動筐体駆動モータM3の動作を制御して接着剤塗布部60をホームポジションに移動させる。
以後、ステップS514にて、接着剤HMAが固着された表紙用紙S2を冊子排出部100に排出させ、ステップS515では画面38G5を表示させる。そしてステップS516にてオペレータあるいはメンテナンス担当者が、止めネジ69A、69Bにより蓋(蓋部材65)をメルトタンク61に固定し、画面38G5のYESボタン38G5Yを押す(ステップS516 Yes)と、接着剤排出モードによる一連の動作を終了し、図13におけるステップS6に移行する。
ステップS514にて冊子排出部100に排出された、接着剤HMAが付着されている表紙用紙S2は、オペレータあるいはメンテナンス担当者により簡単、かつ安全に除去することが可能である。
このように、本発明の第2の実施の形態の製本装置Bは、メルトタンク61から劣化した接着剤を効率よく、かつ安全に除去することが可能であるとともに、メルトタンクから接着剤を排出するとき、メルトタンクから流下する接着剤を受けとめる表紙用紙を移動、あるいは、表紙用紙とともにメルトタンクを移動させて、両者の対向位置を変動させることによりメルトタンク61からより多くの接着剤の量を排出することができる。
A 画像形成装置
A1 画像形成部
A2 原稿搬送装置
A3 画像読取部
A4 制御部
A6 定着部
A7 用紙搬送部
A8 操作表示部
B 製本装置
10 用紙搬送部
20 排紙皿
30 製本制御部
38 モード切り替え入力部
40 用紙反転部
50 集積部
60 接着剤塗布部
61 メルトタンク
61H 排出口
62 塗布ローラ
63 ヒータ
64 温度センサ
65 蓋部材
69A、69B 止めネジ
70 移動筐体
M3 移動筐体駆動モータ
73 ソレノイド
75 待ち受け部材
80 表紙用紙収納部
80S 用紙センサ
81 カッター
90 表紙用紙搬送移動部
98A、98B 水平ベルト
99A、99B 垂直ベルト
M7 水平ベルト駆動モータ
100 冊子排出部
101 排紙台
S1 用紙
S2 表紙用紙
S3 冊子
HMA 接着剤

Claims (6)

  1. 用紙を集積、整合して用紙の束を形成する集積部と、
    冊子の表紙となる表紙用紙を所定の位置に搬送する表紙用紙搬送移動部と、
    加熱、溶融された熱溶融性の接着剤を収納するメルトタンクと、
    前記メルトタンクを用紙の束に沿って移動させるメルトタンク移動手段と、
    前記メルトタンク移動手段にて前記メルトタンクを移動しつつ用紙の束の端面に前記メルトタンク内の接着剤を塗布し、接着剤が塗布された用紙の束の端面に表紙用紙を接着して冊子となす製本モードと、前記メルトタンク内の接着剤を前記メルトタンク外に排出する接着剤排出モードとを実行すべく制御する製本制御部と、
    を有することを特徴とする製本装置。
  2. 前記接着剤排出モードにて動作するときの接着剤の前記メルトタンク外への排出は、前記メルトタンクに収納した接着剤を表紙用紙上に排出し、前記メルトタンクから排出された接着剤を受けとめた表紙用紙を装置外に排出することによりなされることを特徴とする請求項1に記載の製本装置。
  3. 前記メルトタンクは収納した接着剤を排出可能な排出口と、前記排出口を開放、あるいは閉鎖することが可能な蓋部材を有し、
    前記製本装置が前記製本モードで動作するとき、前記蓋部材は前記排出口を閉鎖し、前記接着剤排出モードで動作するとき、前記蓋部材は前記排出口を開放することを特徴とする請求項1又は2に記載の製本装置。
  4. 前記製本制御部は、前記接着剤排出モードにて動作して前記メルトタンクから接着剤を排出する間、前記表紙用紙搬送移動部の動作、若しくは前記表紙用紙搬送移動部及び前記メルトタンク移動手段の両者の動作を制御して、前記メルトタンクと前記メルトタンクから排出される接着剤を受けとめる表紙用紙との対向位置を変動させることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の製本装置。
  5. 前記排出口を閉鎖している状態の前記蓋部材が前記排出口を開放する状態に移動されることを防止する安全装置を有し、前記安全装置が機能しているときは前記接着剤排出モードでの動作がなされず、前記安全装置の機能が解除されたときは前記接着剤排出モードでの動作が可能になることを特徴とする請求項3に記載の製本装置。
  6. 用紙に画像形成を行う画像形成装置と、該画像形成装置から用紙を受け取り冊子を作製する請求項1〜5のいずれか1項に記載の製本装置と、を有することを特徴とする製本システム。
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