JP2012085694A - 加熱調理器 - Google Patents

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Abstract

【課題】調理物が少量の場合や、調理物が裏返される場所が温度センサーの真上から離れている場合、或いは熱伝導の悪いフライパンが使用されている場合などのように、調理物の裏返しによる温度低下が少ない場合でも、調理物の裏返しを検知できる加熱調理器を提供する。
【解決手段】調理物を加熱する加熱手段と、調理物の温度を測定する温度測定手段と、調理対象のメニューを入力する調理メニュー入力手段と、調理メニュー入力手段から入力された調理メニューの調理を行う自動加熱調理において、調理物の温度が目標温度の近傍に保たれるように加熱手段による加熱量を制御する目標温度維持制御を行う加熱制御手段とを備える加熱調理器であって、温度データを複数個記憶できる記憶手段と、裏返し検知アルゴリズムを実行する演算手段とを備えた加熱調理器。
【選択図】図7

Description

本願発明は、調理物を加熱する加熱手段と、前記調理物の温度を測定する温度測定手段と、調理対象のメニューを入力する調理メニュー入力手段と、前記調理メニュー入力手段から入力された調理メニューの調理を行う自動加熱調理において、前記温度測定手段により測定される前記調理物の温度が、前記調理メニューにより定まる目標温度の近傍に保たれるように前記加熱手段を制御する目標温度維持制御を行う加熱制御手段とを備える加熱調理器に関する。
従来から、表と裏の両面を加熱する必要がある加熱調理において、表面の加熱終了後に調理物の裏返しのタイミングを報知し、調理物の裏返しによる温度低下を温度センサーによって検知することで、調理物の裏返しを検知し、裏返しの検知後に裏面を加熱調理する加熱調理器が提案されている(例えば特許文献1参照)。
特開2007−103288号公報
しかしながら、特許文献1に開示の従来技術では、調理物が少量の場合や、調理物が裏返される場所が温度センサーの真上から離れていた場合、或いは熱伝導の悪いフライパンを使用した場合などでは、調理物の裏返しによる温度低下が非常に小さくなることがあった。そして、このように温度低下が小さい場合、調理物の裏返しを検知できず、裏面の調理に移行せず、調理が強制終了されることがあった。
図13は、少量の調理物である70gのホットケーキ(1枚の標準量は100g)を、温度センサーのあるフライパン中央部から左にずれた位置で調理した場合の状況図(a)と、調理物の温度及び5秒前との温度差を示すグラフ図(b)である。図13(b)では、Aの時点において調理物の投入が、Bの時点において調理物の裏返しが行われている。
従来の技術では、例えば5秒前との温度差が4℃以上になった場合に調理物の裏返しがあったと判定されていた。しかし、図13(a)のように、調理物が少量で、かつ、調理物が裏返される場所が温度センサーの真上から離れていた場合には、図13(b)のように、調理物が裏返されたBの時点でも温度低下が4℃に達さず(図13(b)では、裏返し(B)後の温度低下が、高々2℃程度である)、調理物の裏返しを検知できないという問題があった。
また、調理物の温度を目標温度の近傍に保つ目標温度維持制御を行う加熱調理器では、火力の制御により(加熱量を段階的に変化させて)、調理物の温度を所定の範囲に維持する。ここで、目標温度維持制御において、火力が高段階(強火)から低段階(弱火)に自動的に設定変更された場合には、自然放熱により調理物の温度が低下するが、従来の技術では、このような目標温度維持制御の自然放熱による温度低下と、少量の調理物を調理する場合の調理物の裏返しによる温度低下とを判別できないことがあった。
本願発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、調理物が少量の場合や、調理物が裏返される場所が温度センサーの真上から離れている場合、或いは熱伝導の悪いフライパンを使用する場合などのように、調理物の裏返しによる温度低下が少ない場合でも、調理物の裏返しを検知できる加熱調理器を提供する点にある。
上記目的を達成するための本願発明に係る加熱調理器の第1特徴構成は、調理物を加熱する加熱手段と、前記調理物の温度を測定する温度測定手段と、調理対象のメニューを入力する調理メニュー入力手段と、前記調理メニュー入力手段から入力された調理メニューの調理を行う自動加熱調理において、前記温度測定手段により測定される前記調理物の温度が、前記調理メニューにより定まる目標温度の近傍に保たれるように前記加熱手段による加熱量を制御する目標温度維持制御を行う加熱制御手段とを備える加熱調理器であって、
前記温度測定手段により検知された調理物の温度を温度データとして複数個記憶できる記憶手段と、
(1)予め設定された標本母集団決定条件に基づいて、前記記憶手段に記憶されている前記温度データから、調理物の裏返しを検知するための標本温度データを抽出する対象である標本母集団を構成する3個以上の前記温度データを決定する標本母集団決定ステップ、
(2)予め設定された標本抽出条件に基づいて、前記標本母集団から予め定められた3個以上の標本数の温度データを前記標本温度データとして抽出する標本抽出ステップ、
(3)前記標本温度データの夫々について、予め設定された基準条件に基づいて定められる基準温度との温度差を算出し、算出された前記温度差の積を判定指標として算出する判定指標算出ステップ、
(4)前記判定指標が閾値以上の場合に調理物の裏返しがあったと判定する裏返し判定ステップ、からなる裏返し検知アルゴリズムを実行する演算手段とを備えた点にある。
本願発明は、調理物の裏返し操作の検知を的確に行うことを目的とする。そして、調理物が裏返された場合、目標温度維持制御の自然放熱による場合に比べて、調理物の温度は大きく低下する。
例えば、図9(a)は、目標温度維持制御の自然放熱による温度低下を示す図である。図9(a)では、調理物の温度低下は、高々1.4℃以下である。一方、図9(b)は、調理物の裏返しによる温度低下を示す図である。図9(b)では、調理物の温度低下は、3.7℃以下となっている。これは、目標温度維持制御の自然放熱による温度低下を示す図9(a)に比べて、大きな値である。
そこで、各標本温度データについて前記温度差を得るための基準温度を適切に選択し、経時的に検知される複数の温度データを使用して基準温度からの温度差を求め、その積を判定指標とすることで、従来技術で判定指標とした一定時間前の温度差で判定する場合に比べて、調理物の裏返しをより的確に判定することが可能となる。なお、このような基準温度としては、例えば、標本温度データのうち、調理物の温度変化を他の温度データとの関係で良好に代表できる温度データを採用することができる。
また、温度上昇の場合と温度低下の場合を明確に区別するために、標本数は奇数がよい。温度上昇の場合の温度差は負数、温度低下の場合の温度差は正数となることから、判定指標を奇数個の温度差の積算値とすれば、温度上昇の場合の判定指標の値は負数、温度低下の場合の判定指標の値は正数となることが期待できる。これにより、温度上昇と温度低下とを、より的確に判定できるためである。
なお、標本数を奇数とする場合、3個以上とする。標本数を1とすると、判定指標は「温度差の積」でなく、単に「温度差」となる。これは、温度差の積を判定指標として算出することにより、目標温度維持制御による温度低下と調理物の裏返しによる温度低下と
をより的確に判別するという本願発明の技術的思想にそぐわない。
上記の特徴構成によれば、標本抽出条件や基準条件、閾値を適切に設定することにより、調理物が少量の場合や、調理物が裏返される場所が温度センサーの真上から離れていた場合、或いは熱伝導の悪いフライパンを使用する場合などのように、温度低下が小さく、温度低下を監視するだけでは調理物の裏返しを検知できない場合でも、調理物の裏返しを検知できる加熱調理器を提供することができる。
また、目標温度維持制御による温度低下と調理物の裏返しによる温度低下とをより的確に判別して、調理物の裏返しを検知する加熱調理器を提供できる。
本願発明に係る加熱調理器の第2特徴構成は、第1特徴構成において、前記温度データが、当該温度データを測定した時間を測定時間情報として保持しており、前記標本抽出条件が、前記標本母集団から、温度が高いものから順に前記標本数の前記温度データを抽出するように設定されており、前記基準条件が、前記標本母集団に含まれる前記温度データのうち、前記測定した時間が最も新しい前記温度データの温度を前記基準温度と定めるように設定されている点にある。
上記の特徴構成によれば、抽出される標本温度データは、標本母集団に含まれる温度データのうち、温度が高いものから順に標本数の温度データとなる。また、基準温度は、標本母集団に含まれる温度データのうち、最も直近に測定された温度データの温度となる。従って、算出される判定指標は、標本母集団に含まれる温度データのうち、標本数の高い温度と直近の温度との温度差の積となる。
ここで、調理物の裏返しによる温度低下は、目標温度維持制御の自然放熱に比べて温度低下の幅が大きいため、適切な標本数の温度差の積である判定指標で比較すると、単に1つの温度差で比較する場合に比べて、両者の差がより明確となる。
すなわち、上記の特徴構成のように標本抽出条件及び基準条件を設定することで、単に1つの温度差では判別しづらい目標温度維持制御の自然放熱による温度低下と調理物の裏返しによる温度低下とを、より確実に判別できる。
本願発明に係る加熱調理器の第3特徴構成は、第1又は第2特徴構成において、前記加熱手段が、加熱量を段階的に変化させて調理物の温度を上下させる加熱手段であって、前記閾値が、前記目標温度維持制御において、前記加熱手段による加熱量が高段階から低段階に設定変更された場合に生じる温度低下時において算出される前記判定指標の値より大きい値に設定されている点にある。
上記の特徴構成によれば、調理物の裏返しの判定基準とする閾値を、目標温度維持制御において火力を高段階から低段階に設定変更したことによる自然放熱による温度低下と、調理物の裏返しによる温度低下とを、確実に判別できる値に設定することができる。従って、目標温度維持制御の自然放熱による温度低下を、調理物の裏返しによる温度低下と誤検知することなく、調理物の裏返しを確実に検知することができる。
なお、上記閾値を、調理メニューや調理器具の種別等に応じて定まる設定値として加熱調理器の記憶手段や演算手段等に予め記憶しておき、入力された調理メニューや調理器具の種別に応じて、適切な値が閾値に設定される構成としてもよい。或いは、制御手段が、目標温度維持制御による加熱量の変化と、加熱量の変化に伴う調理物の温度の変化とを関連付けて監視し、加熱量を低段階に設定した場合に自然放熱により生じる温度低下時の前記判定指標の値を算出して、当該算出した判定指標の値より大きい値を閾値に設定する構成としてもよい。
本願発明に係る加熱調理器の第4特徴構成は、第1〜第3特徴構成の何れか1つにおいて、調理開始からの時間である調理時間を計測する調理時間計測手段を備え、前記調理時間計測手段により計測される調理時間が、前記調理メニュー入力手段から入力された調理メニュー毎に設定される裏返し検知実行時間帯である時間帯においてのみ前記裏返し検知アルゴリズムを実行するように前記演算手段を制御する裏返し検知実行制御手段を備えた点にある。
上記の特徴構成によれば、裏返しが行われる時間帯に限定して裏返し検知アルゴリズムを実行するため、演算手段に掛かる負荷を軽減することができる。また、裏返し検知を、実際に調理物の裏返しが行われる可能性がある時間帯に限定して実行するため、裏返しの誤検知等により、不適切な制御が行われる可能性を低減できる。
本願発明に係る加熱調理器の第5特徴構成は、第1〜第4特徴構成の何れか1つにおいて、前記標本母集団決定ステップが、標本母集団を構成する6個以上の前記温度データを決定する標本母集団決定ステップであって、前記演算手段が、前記標本母集団決定ステップを実行した後に、前記標本母集団に含まれる温度データから最も温度の高い温度データと最も温度の低い温度データとを除外するノイズ除去ステップを実行した後で、前記標本抽出ステップを実行する点にある。
上記の特徴構成によれば、裏返し検知において、標本母集団から、最も温度の高い温度データと最も温度の低い温度データとを除外した上で前記裏返し検知アルゴリズムを実行するため、少数の異常値が計測された場合でも、当該異常値による調理物の裏返し検知への影響を、ある程度軽減することができる。すなわち、このように簡単な構成で、裏返し検知の耐ノイズ性を高めることができる。
本願発明に係る加熱調理器の第6特徴構成は、第1〜第5特徴構成の何れか1つにおいて、前記温度測定手段が、前記目標温度の近傍において、1℃未満の温度を検知できる分解能を備える点にある。
上記の特徴構成によれば、目標温度維持制御の自然放熱による温度低下と調理物の裏返しによる温度低下との判別の精度を、より一層高めることができる。
すなわち、自動加熱調理の目標温度維持制御において、加熱手段の加熱量を高段階から低段階に自動的に設定変更することで生じる自然放熱では、温度低下が緩やかであるため、標本温度データの温度と基準温度との温度差が1℃未満となる場合がある。そして、1℃未満の温度差が多ければ多いほど、判定指標の値(温度差の積算値)は、0に近づく(収束する)。
一方、調理物の裏返しの場合、自然放熱の場合と比べて温度低下の幅が大きい。従って、温度測定手段の分解能が1℃未満であったとしても、温度差が1℃以上となるように標本抽出を行えば、判定指標の値が0に近づくことはない。
以上より、調理物の裏返しの検知が必要となる目標温度の近傍において、温度測定手段が1℃未満の温度を検知できる分解能を有すれば、自然放熱による温度低下と調理物の裏返しによる温度低下との差がより明確となる。これにより、調理物の裏返しの判定精度を一層高めることができる。
ガスコンロの斜視図である。 ガスコンロのブロック図である。 ガスコンロの設定入力パネルの正面図である。 ガスコンロの制御を示すフロー図である。 自動加熱調理の制御を示すフロー図である。 裏返し検知の制御を示すフロー図である。 裏返し検知アルゴリズムの適用を示す模式図である。 自動加熱調理における調理物の温度と判定指標の値の変化を示すグラフ図である。 温度センサーが1℃未満の分解能を有する場合の裏返し検知アルゴリズムの適用を示す模式図である。 標本母集団数、標本数を変化させた場合の判定指標値の変化を示すグラフ図である。 調理器具の種別を変えた場合の判定指標値の変化を示すグラフ図である。 調理器具の種別を変えた場合の判定指標値の変化を示すグラフ図である。 調理物が少量かつ温度センサーからずれた位置で調理された場合の(a)状況図及び(b)温度変化を示すグラフ図である。
以下では、本願発明に係る加熱調理器をグリル付きガスコンロ(以下単に「ガスコンロ」とする)に適用した実施形態について、図面に基づいて説明する。
〔加熱調理器(ガスコンロ)の構成〕
図1〜3に基づいて、本実施形態に係るガスコンロの構成について説明する。
図1は、本実施形態に係るガスコンロの斜視図である。
図1に示すように、本実施形態に係るガスコンロは、加熱手段としての3つのコンロバーナ1(1a、1b、1c)、及び、グリルバーナ2を備えたグリル部3からなるビルトインタイプのグリル付きガスコンロとして構成されている。また、グリル部3の燃焼排ガスを排気するためのグリル排気口4が形成され、トッププレート5にてガスコンロ上面が覆われており、このトッププレート5の上部に鍋等を受け止め支持するための五徳6が載置支持されている。
ガスコンロ前側面には、各コンロバーナ1a、1b、1c及びグリルバーナ2の点火及び消火や火力調節を指令する手動操作部Sが設けられている。このガスコンロは、マイクロコンピュータを備えて各種の制御を実行するように構成された制御部Cが、手動操作部Sにて入力された調理メニュー(調理内容)に基づいて、コンロバーナ1a、1b、1c及びグリルバーナ2を制御するように構成されている。ガスコンロ前側面には押し操作式の電源スイッチ9も設けられている。
図2は、本実施形態に係るガスコンロのブロック図である。
図2に示すように、3つのコンロバーナ1a、1b、1cの夫々には、点火手段としての点火器7及び着火状態を検出する熱電対8が設けられている。また、3つのコンロバーナ1a、1b、1cの夫々には、五徳6にて載置支持された調理容器等の被加熱物の底面部に接触して調理物(被加熱物)の温度を測定する温度測定手段である温度センサー10が設けられている。
前記3つのコンロバーナ1a、1b、1c及びグリルバーナ2へのガス供給構成について説明する。ガス供給路11には元電磁弁12が設けられ、ガス供給路11から、コンロバーナ用分岐路13a、13b、13c、グリルバーナ用分岐路13dの4系統に分岐している。コンロバーナ用分岐路13a、13b、13c及びグリルバーナ用分岐路13dの夫々には、ステッピングモータの駆動により燃料ガスの流量を調整して加熱量を調整する流量制御弁14が備えられている。
前記手動操作部Sの構成について説明する。ガスコンロ前側面19には、手動操作部Sとして、コンロバーナ1a、1b、1cの夫々に対して、各別に操作対象とするコンロバーナ1を選択し、点火及び消火や火力調節を指令するための、コンロバーナ1a、1b、1cの夫々に対応した3つの火力調節ダイアル20と、コンロバーナ1a、1b、1cにおける調理の設定を入力するコンロ用設定入力パネル21と、グリルバーナ2に対して点火及び消火や火力調整を入力するためのグリル用設定入力パネル22とが設けられている。手動操作部Sから入力された指令は加熱制御手段である制御部Cに入力され、制御部Cは、手動操作部S及び熱電対8、温度センサー10からの入力に基づいて、点火器7及び流量制御弁14を制御し、コンロバーナ1(1a、1b、1c)の動作を制御する。
また、制御部Cは、上記の手動操作部Sに加え、調理時間を計測する調理時間計測手段であるタイマーTmや、温度データや調理メニュー毎の調理方法(制御方法)等を記憶する記憶手段であるメモリM、或いは調理物の裏返し検知アルゴリズムを実行する演算手段である演算部CAから適宜入力を得て、又は、適宜これらの手段に指令を行い、これらの手段から適切な入力を得て、コンロバーナ1(1a、1b、1c)や演算部CAの動作を制御する。
図3は、本実施形態に係るガスコンロの設定入力パネルの正面図である。コンロ用設定入力パネル21は、押し操作式のスイッチとして構成されている。押し操作する毎に選択されたコンロバーナ1(1a、1b、1c)に点火を指令するオン状態と消火を指令するオフ状態とに切り換わる点消火スイッチ23、火力調節ダイアル20で操作対象として選択されたコンロバーナ1a、1b、1cの該当箇所が青色点滅し、かつ、燃焼中のコンロバーナ1a、1b、1cの該当箇所が青色点灯し、操作待ちの場合には状況に応じて青色または黄色点滅、異常終了した場合には赤色点灯、消火すると消灯するなどのように、該当箇所と点灯色と点灯の様子でコンロバーナの状態を表す状態表示ランプ24、加熱用のタイマー時間を増減設定するためのタイマー設定スイッチ25、設定されるタイマー時間を表示するタイマー表示部26、自動加熱調理における調理メニューを選択するメニュー切替スイッチ27、焼き加減を調整する焼き加減調整スイッチ28、後述する自動加熱調理を取り消し、マニュアル調理に切り替えるための取消スイッチ29等が設けられている。
ガスコンロが調理温度及び調理時間を決定し、調理物の裏返し指示を行う自動加熱調理では、使用者はメニュー切替スイッチ27及び焼き加減調整スイッチ28により、調理メニュー及び焼き加減を入力することができる。メニュー切替スイッチ27及び焼き加減調整スイッチ28が、調理メニュー入力手段Minに該当する。
使用者は、メニュー切替スイッチ27を押下することで、調理メニューを順次選択することができる。メニュー切替スイッチ27で選択できる調理メニューには、「ハンバーグ」「ホットケーキ」「お好み焼き」「餃子」がある。メニュー切替スイッチ27を押下する毎に、選択されている調理メニューが、「ハンバーグ」「ホットケーキ」「お好み焼き」「餃子」「選択なし(表示なし)」の順に、順次切替えられる。
使用者は、選択中の調理メニューをメニュー表示部27aで確認できる。メニュー表示部27aは調理メニュー名称とLEDランプとの組からなり、選択中の調理メニューのLEDランプが点灯する。
使用者は、焼き加減調整スイッチ28を押下することで、自動加熱調理における焼き加減(加熱量)を調整できる。焼き加減は「弱め」「標準」「強め」の3段階に調節できる。焼き加減調整スイッチ28を押下する毎に、選択されている焼き加減が、「弱め」「標準」「強め」の順に順次切替えられる。使用者は、選択中の焼き加減を焼き加減表示部28aで確認できる。焼き加減表示部28aでは、選択中の焼き加減のLEDランプが点灯する。なお、ここでいう「焼き加減」とは、例えば後述する表1に示す加熱温度・火力・調理時間を含む概念である。
図1、図2に示したように、本実施形態に係るガスコンロには、コンロバーナ1a、1b、1cの夫々において、五徳6で載置支持された被加熱物(調理物)の温度を測定する温度測定手段である温度センサー10が備えられている。ガスコンロは、点消火スイッチ23のオン操作により点火され、調理が開始されたコンロバーナ1(1a、1b、1c)について、点火により調理が開始されて以降、消火により調理が終了するまで、或いは、消火後、調理物の温度が十分に低下して安全な状態になったと確認されるまで、温度センサー10により、調理物の温度を、例えば1秒おきに、常時測定している。
そして、自動加熱調理において、温度センサー10で測定される調理物の温度が自動加熱調理における目標温度範囲の上限を超えて上昇した場合や、目標温度範囲の下限を超えて低下した場合には、目標温度の近傍になるように、制御部Cが、コンロバーナ1(1a、1b、1c)の火力(加熱量)を段階的に変化させる。すなわち、制御部Cは、調理物の温度が目標温度の近傍に保たれるようにコンロバーナ1を制御する目標温度維持制御を行う加熱制御手段の役割を果たす。例えば後述する表1に示す、表面焼き、裏面焼きの場合、火力1とあるのが低段階(弱火)であり、火力3とあるのが、高段階(強火)である。
〔加熱調理器(ガスコンロ)の制御〕
図4〜図6の制御フロー図に基づいて、本実施形態に係るガスコンロにおける自動加熱調理/マニュアル調理の選択、自動加熱調理、及び、調理物の裏返し検知の制御を説明する。
〔自動加熱調理/マニュアル調理の選択〕
図4は、本実施形態に係るガスコンロにおける調理を、自動加熱調理又はマニュアル調理のいずれで行うかの制御を示すフロー図である。自動加熱調理では、予熱、調理物の投入や裏返しの指示、加熱や加熱の停止、調理温度の設定を、ガスコンロが自動的に行う。マニュアル調理では、これらを全て使用者が行う。本実施形態に係るガスコンロでは、使用者は所定の操作により、自動加熱調理又はマニュアル調理のいずれを行うかを選択できる。
図4が示すように、本実施形態に係るガスコンロは、電源スイッチ9のオン操作後、点火(ステップS120)までに調理メニューが入力されたかどうかに基づいて、自動加熱調理又はマニュアル調理のいずれを行うかを判断する(ステップS130)。
調理メニューを入力する場合、調理メニューは、上述の操作により、調理メニュー入力手段Min(メニュー切替スイッチ27、焼き加減調整スイッチ28)から入力する(ステップS110)。
点火(ステップS120)は点消火スイッチ23の押下により行う。制御部Cは、点消火スイッチ23の押下があった時点で調理メニュー入力手段Min(メニュー切替スイッチ27、焼き加減調整スイッチ28)に入力されている調理メニューを、自動加熱調理の対象メニューとして受け付ける。
電源スイッチ9のオン操作後、点火(ステップS120)時点において調理メニューが入力されている場合は、ガスコンロは自動加熱調理を行う(ステップS130:Yes→S200)。一方、電源スイッチ9のオン操作後、点火時点において調理メニューが入力されていない場合は、ガスコンロはマニュアル調理を行う(ステップS130:No→マニュアル調理)。
例えば、焼き加減を標準としてホットケーキの自動加熱調理を行う場合、メニュー切替スイッチ27を押下し「ホットケーキ」を、焼き加減調整スイッチ28を押下し「標準」を選択した上で、点消火スイッチ23を押下する。
また、一旦入力した調理メニューをキャンセルしてマニュアル調理を行いたい場合は、点消火スイッチ23の押下前に取消スイッチ29を押下し、入力した調理メニューを取り消した上で、点消火スイッチ23を押下すればよい。
〔自動加熱調理の制御〕
自動加熱調理(ステップS200)では、入力された調理メニューに基づき、予熱、調理物の投入や裏返しの指示、加熱や加熱停止、加熱時の火力、調理温度の設定等を、ガスコンロが自動的に制御する。
表1に、焼き加減が標準の場合の、自動加熱調理における調理メニュー毎の制御方法(調理方法)を示す。調理メニュー毎の制御方法(表1の内容)は、メモリMに予め記憶されている。自動加熱調理では、ガスコンロ(制御部C)は、メモリMを参照し、入力された調理メニューの調理方法に基づいて、コンロバーナ1の動作を制御する。
Figure 2012085694
図5は、本実施形態に係るガスコンロにおける自動加熱調理の制御フロー図である。以下では、図5に基づいて、表1の「焼き加減を標準とするホットケーキの自動加熱調理」を行う場合について説明する。
ガスコンロの使用者は、自動加熱調理を行うコンロバーナ1に対応する火力調節ダイアル20を押下することで、調理に使用するコンロバーナ1(1a、1b、1c)を選択する。その後、メニュー切替スイッチ27を押下し「ホットケーキ」を選択し、焼き加減調整スイッチ28を押下し「標準」を選択した上で点消火スイッチ23を押下すると、選択されたコンロバーナ1において、焼き加減を標準とするホットケーキの自動加熱調理が開始される(ステップS200)。
自動加熱調理が開始されると、制御部Cは、入力された調理メニューに従いメモリMに記憶された制御方法を参照し、調理メニューに従った火力で、目標温度までの予熱を開始する(ステップS210)。例えば、調理メニューとして焼き加減を標準とするホットケーキが入力されている場合、表1の「予熱」を参照し、火力を3、目標温度を180℃として予熱を開始する。
予熱開始後、制御部Cは、温度センサー10により、調理物の温度を常時測定し、監視している。予熱により調理物の温度が目標温度に達すると、制御部Cは、使用者に調理物の投入を指示する(ステップS220)。本実施形態に係るガスコンロでは、制御部Cは、ブザーBZにより予熱完了音(投入指示音)を鳴らして、使用者に予熱の完了を報知するとともに、調理を行っているコンロバーナ1(1a、1b、1c)に対応する状態表示ランプ24を黄色点滅させることで、使用者に調理物の投入を指示する。
調理物の投入が行われると(ステップS230:Yes)、制御部Cは、入力された調理メニューに従いメモリMに記憶されている調理方法(表1)を参照し、調理メニューに従った火力・温度・時間で、表面の加熱調理を開始する(ステップS240)。
例えば、焼き加減を標準とするホットケーキの調理では、調理物の投入が行われると、制御部Cは、表1の「表面調理」の設定を参照し、火力1〜3の間で、目標温度を170℃とする目標温度維持制御を行いつつ3分間加熱するように、コンロバーナ1を制御する。
自動加熱調理では、制御部Cは、温度センサー10により、調理物の温度を常時測定しつつ、タイマーTmで調理時間を計測しながら、調理物を加熱する。調理物の温度が目標温度範囲の上限(例えば目標温度の170℃)を超えて上昇した場合は、コンロバーナ1の火力を高段階(表1の火力3)から低段階(表1の火力1)に自動的に設定変更するように制御する。これにより、自然放熱により調理物の温度を低下させ、目標温度である170℃の近傍に近づける。一方、火力の高段階から低段階への設定変更による自然放熱により、調理物の温度が目標温度範囲の下限(例えば、目標温度170℃より5℃低い165℃)を超えて低下した場合は、コンロバーナ1の火力を低段階から高段階に自動的に設定変更し、加熱により調理物の温度を上げ、目標温度である170℃の近傍に近づけるように制御する。このように、制御部Cは、調理物の温度が目標温度170℃の近傍に保たれるようにコンロバーナ1の火力を制御する目標温度維持制御を行いながら、かつ、タイマーTmで調理時間を計測しながら、調理物を所定の表面調理時間である3分間加熱する。
また、入力された調理メニュー毎に、裏返し検知実行時間帯が設定されている。裏返し検知実行時間帯は、表面調理時間の経過後或いは経過前の所定のタイミングに設定されている。制御部Cは、タイマーTmで計測している調理時間が裏返し検知実行時間帯に達すると、裏返し検知を開始するように、演算部CAを制御する(ステップS250:Yes→S300)。
裏返し検知実行時間帯の開始時間として、例えば、表面調理時間終了の30秒前が設定される。例えば、表1では、焼き加減を標準とするホットケーキの表面の調理時間が3分に設定されているため、この場合、タイマーTmにより計測された調理時間が表面の加熱調理の開始から2分30秒を経過した時点で、制御部Cは裏返し検知を開始する。
制御部Cは、裏返しを検知するか(ステップS260:Yes)、或いは裏返し検知実行時間帯が経過するまで、裏返し検知(ステップS300)を繰り返し実行するように演算部CAを制御する(ステップS300→S260:No→S265:Yes→S300)。すなわち、本実施形態において、制御部Cは、タイマーTmにより計測される調理時間が、調理メニュー毎に設定される裏返し検知実行時間帯である時間帯においてのみ、 裏返し検知アルゴリズムを実行するように演算手段を制御する、裏返し検知実行制御手段として動作する。
裏返し検知実行時間帯の終了時間は、例えば、表面調理時間終了の3分後に設定されている。表1では、焼き加減を標準とするホットケーキの表面の調理時間が3分に設定されているため、この場合、調理物の裏返しを検知するか(ステップS260:Yes)、或いは表面の加熱調理の開始から6分を経過した時点で、裏返し検知時間帯は終了する(ステップS300→S260:No→S265:No→S290)。また、裏返し検知時間帯の火力は低段階のみとする(裏返し待機中における調理物の焦げ過ぎを防止するため)。裏返し検知(ステップS300)の制御内容については後述する。
表面の調理時間が経過すると、制御部Cは、ブザーBZにより表面調理完了音(調理物裏返し指示音)を鳴らすとともに、調理を行っているコンロバーナ1(1a、1b、1c)に対応する状態表示ランプ24を青色点滅させる。これにより、使用者に表面の調理の完了を知らせるとともに、調理物の裏返しを指示する。使用者は、ガスコンロから裏返し指示を受けて、調理物を裏返す。
制御部Cは、裏返し検知(ステップS300)により調理物の裏返しを検知すると(ステップS260:Yes)、入力されている調理メニューに従いメモリMに記憶されている調理方法(表1)を参照し、調理メニューに従った火力・温度・時間で、裏面の加熱調理を開始する(ステップS270)。
例えば、焼き加減を標準とするホットケーキの調理では、裏返しを検知すると、制御部Cは、表1の「裏面調理」の設定を参照し、火力1〜3の間で、目標温度を160℃とする目標温度維持制御を行いつつ2分間加熱するように、コンロバーナ1を制御する。
裏面調理における自動加熱調理の制御(目標温度維持制御)の動作は、表面加熱調理(ステップS240)で説明した制御と同様である。
制御部Cは、裏面の調理時間が経過すると、加熱を停止し、自動加熱調理を終了する(ステップS280:Yes→S290→S200E)。本実施形態に係るガスコンロでは、ブザーBZにより調理完了音を鳴らして、使用者に調理の完了を報知するとともに、調理を行っているコンロバーナ1(1a、1b、1c)に対応する状態表示ランプ24を所定回数或いは所定時間、青色点滅させた後、消灯して、使用者に自動加熱調理の終了を知らせる。
以上により、ガスコンロは、自動加熱調理(ステップS200)を終了する。
〔裏返し検知〕
以下では、図6、図7に基づいて、裏返し検知(ステップS300)について説明する。図6は、裏返し検知の制御を示すフロー図である。また、図7は、裏返し検知アルゴリズムの適用を示す模式図である。
裏返し検知は、図6に示すステップからなる裏返し検知アルゴリズムを、演算手段である演算部CAが実行することにより実現される。図6に示されるように、本実施形態に係る裏返し検知アルゴリズムは、
(1)裏返し検知のための判定指標の算出に用いる標本Sdの抽出対象である標本母集団U0を決定する標本母集団決定ステップ(S310)、
(2)標本母集団に異常値が含まれる場合の影響を抑えるべく、標本母集団U0から異常値の除去を図るノイズ除去ステップ(S320)、
(3)調理物の裏返しの有無を判定するための判定指標Irを算出するための標本Sdを抽出する標本抽出ステップ(S330)、
(4)抽出した標本Sdに基づき、判定指標Irの値を算出する判定指標算出ステップ(S340)、
(5)算出された判定指標Irに基づき、裏返しの有無を判定する裏返し判定ステップ(S350)、の実行により実現される。
(1)標本母集団決定ステップ(S310)
演算部CAは、記憶手段に記憶されている温度データから、予め設定された標本母集団決定条件に基づいて、調理物の裏返しを検知するための判定指標Irの算出に用いる標本温度データSdを抽出する対象である、標本母集団U0を構成する3個以上の前記温度データを決定する(ステップS311)。
本実施形態に係るガスコンロは、温度センサー10により、1秒ごとに調理物の温度を測定し、測定された調理物の温度を、測定した時間の情報とともに、温度データとしてメモリMに記憶している。そして、図7(a)は、演算部CAが、予め設定された「記憶手段に記憶されている温度データのうち、測定した時間が直近の12個の温度データを標本母集団U0とする」という標本母集団決定条件に基づいて、標本母集団U0を決定する様子を示す模式図である。すなわち、図7(a)では、メモリMに記憶されている調理物の温度データのうち、現在から11秒前までの12個の温度データを標本母集団U0として決定している。
(2)ノイズ除去ステップ(S320)
標本母集団決定ステップ(S310)で決定した標本母集団U0には、強力な電波等の外乱的要因によるノイズの混入や信号処理過程における突発的なエラーなどの理由により、異常に高い/異常に低い温度データ(異常データ)が含まれる場合がある。このような異常データによる調理物の裏返し検知への悪影響を抑制するため、演算部CAは、標本母集団U0から、予め設定された標本除外条件に該当する標本温度データを除外したものを、標本温度データを抽出する対象の標本母集団Uとする(ステップS321)。
図7(b)は、演算部CAが、「温度が最大値の温度データ及び温度が最小値の温度データを除外する」という標本除外条件に基づいて、標本母集団決定ステップ(S310)で決定した標本母集団U0から、温度が最大の温度データRmax及び最小の温度データRminを除外する様子を示す模式図である。
これにより、何らかの原因により標本母集団U0に本来より異常に高い/異常に低い温度の温度データが含まれた場合でも、そのような異常データが1つだけであれば、当該異常データによる調理物の裏返し検知への悪影響を取り除くことができる。
(3)標本抽出ステップ(S330)
演算部CAは、ノイズ除去後の標本母集団Uから、予め設定された標本抽出条件に基づいて、裏返し検知のための判定指標Irの算出に用いる標本温度データSdを抽出する(ステップS331)。抽出する標本温度データSdの標本数nは、3以上とする。また、後ほど温度差D1、D2、・・・、Dnの積により判定指標Irを算出するので、温度差が負である場合と正である場合とを明確に識別するために、言い換えれば、調理物の温度が上昇傾向の場合と下降傾向の場合とを明確に識別するために、標本数は奇数であることが望ましい。
図7(c)は、演算部CAが、標本母集団U0から最大値Rmax、最小値Rminを除外した標本母集団Uにおいて、温度が高いものから順に、標本数を3として、標本温度データSdを抽出する様子を示す模式図である。すなわち、標本母集団Uにおいて、温度が1〜3番目に高い温度データを標本温度データSd1、Sd2、Sd3として抽出している。
(4)判定指標算出ステップ(S340)
抽出した標本データSdに基づいて、判定指標Irを算出する(ステップS341〜S345)。判定指標Irは、基準温度T0と標本データの温度T1、T2、・・・、Tnの温度差D1、D2、・・・、Dnの積で算出されるため、判定指標算出ステップS340は、さらに以下のステップS341〜S345から構成される。
(i)基準温度T0の決定(ステップS341)
(ii)温度差D1、D2、・・・、Dnの算出(ステップS343)
(iii)判定指標Irの算出(ステップS345)
(i)基準温度T0の決定(ステップS341)
演算部CAは、予め設定された基準条件に基づき、次ステップS343で温度差を算出するための基準とする基準温度T0を決定する。図7(d)では、基準条件として、「標本母集団Uに含まれる温度データのうち、直近の温度データの温度」を基準温度T0としている。
(ii)温度差D1、D2、・・・、Dnの算出(ステップS343)
演算部CAは、標本データSd1、Sd2、・・・、Sdnの温度T1、T2、・・・、Tnと、基準温度T0との温度差D1、D2、・・・、Dnを算出する。図7(d)では、標本抽出ステップS331で抽出した標本データSd1、Sd2、Sd3の温度T1、T2、T3と、基準温度決定ステップS341で決定した基準温度T0との温度差D1、D2、D3を算出している。
(iii)判定指標Irの算出(ステップS345)
演算部CAは、上記で算出した温度差D1、D2、・・・、Dnの積を判定指標Irとする。図7(d)では、Ir=D1×D2×D3=3×4×2=24となる。ここまでで、判定指標Irの値が算出される。
(5)裏返し判定ステップ(S350)
演算部CAは、判定指標Irの値に基づき、調理物の裏返しの有無を判定する。調理物の裏返しの有無は、判定指標Irの値が閾値Θ以上かどうかで判定する。裏返し判定ステップS350は、さらに以下のステップから構成される。
(i)閾値の決定(ステップS351)
(ii)調理物の裏返しの有無の判定(ステップS353)
(i)閾値の決定(ステップS351)
演算部CAは、調理物の裏返しの有無を判定する閾値Θを決定する。閾値Θは、目標温度維持制御において、火力を低段階に設定した場合に自然放熱により生じる温度低下時において算出される判定指標Irの値より大きい値に設定する。これにより、目標温度維持制御のために火力を低段階に設定したことによる温度低下と、調理物を投入したことによる温度低下との判別を可能にする。
図8は、自動加熱調理における調理物の温度Tの変化と、判定指標Irの値の変化を示すグラフ図である。図8において、実線が判定指標Ir、破線が調理物の温度Tの値の変化を示している。また、Aの時点で調理物の投入が、Bの時点で調理物の裏返しが行われている。
図8において、時間帯t1及びt2における判定指標Irの値は、目標温度維持制御により火力が低段階に設定されたために、自然放熱により生じている温度低下時の判定指標Irの値である。図8では、目標温度維持制御の自然放熱による温度低下時の判定指標Irの値は、いずれも10を超えていない。従って、図8の「焼き加減を標準とするホットケーキの調理」では、閾値Θを10以上とすれば、目標温度維持制御の自然放熱による温度低下を、調理物の裏返しによる温度低下と誤判定することを回避できる。
一方で、閾値Θが大きすぎる値に設定された場合は、調理物の裏返しにより温度低下が生じたにも関わらず、調理物の裏返しを検知できない可能性がある。従って、調理物の裏返しの判定基準である閾値Θは、目標温度維持制御の自然放熱による温度低下を調理物の裏返しによる温度低下と誤判定しない程度に大きい値であるとともに、調理物の裏返しによる温度低下時の判定指標Irの値より小さい値に設定される必要がある。
例えば図8の「焼き加減を標準とするホットケーキの調理」では、調理物の裏返し時の判定指標Irの値が15を超えていることから、閾値Θを15以下とすれば、調理物の裏返しによる温度低下を検知できる。
以上より、例えば図8の「焼き加減を標準とするホットケーキの調理」では、閾値Θを、自然放熱による温度低下時の判定指標Irの値より大きく、調理物の裏返しによる温度低下時の判定指標Irの値より小さい帯状の範囲ΘRの値(10〜15)に決定すればよい。
閾値Θは、調理メニューや焼き加減ごとに予め経験的に算出しておき、メモリMに記憶している。演算部CAは、自動加熱調理において、必要時にメモリMを参照し、入力された調理メニューや焼き加減に基づいて閾値Θを決定する(ステップS351)。例えば図8では、閾値Θを12に決定した。
(ii)調理物の裏返しの有無の判定(ステップS353)
演算部CAは、これまでに算出した判定指標Ir及び決定した閾値Θに基づいて、調理物の裏返しの有無を判定する。演算部CAは、調理物の裏返しの有無を、判定指標Irが閾値Θ以上かどうかで判定する。
判定指標Irが閾値Θ以上の場合、演算部CAは、調理物が裏返されたと判定する(ステップS353:Yes→S355)。一方、判定指標Irが閾値Θ未満の場合、調理物は裏返されていないものと判定する(ステップS353:No→S357)。
図8では、裏返し検知時間帯Tsのうち、時間帯Taにおいても、調理物の温度低下を見出すことができる。しかし、時間帯Taにおいては、判定指標Irは閾値Θ(=12)未満である。従って、演算部CAは、時間帯Taでは、調理物の裏返しは行われていないと判定する(ステップS353:No→S357)。
一方、図8では、時間Trにおいて、判定指標Irが閾値Θ(=12)以上となっている。従って、演算部CAは、時間Trにおいて、調理物の裏返しがあったものと判定する(ステップS353:Yes→S355)。
上記のような判定を行い、演算部CAは、裏返し判定アルゴリズムを終了する(ステップS355、S357→S390)。
〔温度センサーの分解能について〕
本願発明に係る裏返し検知アルゴリズムは、基準温度との温度差の積を判定指標として算出する。従って、調理物の裏返し検知が行われる目標温度の近傍において、1℃未満の温度を検知できる分解能を温度センサーが備える場合、本願発明に係る裏返し検知アルゴリズムは、より顕著な効果を期待できる。
図9は、目標温度の近傍において1℃未満の温度を検知できる分解能を備える温度センサーを用いて裏返し検知を行った場合の模式図である。図9(a)に見られるように、目標温度維持制御により、火力が高段階から低段階に設定変更され、自然放熱により温度が低下している場合、温度の低下は緩やかであるため、標本温度データSdnの温度Tnと基準温度T0との温度差Dnが1℃未満となる場合がある。そして、温度差Dnに1℃未満の値を含む場合、温度差Dnの積で表される判定指標Irの値は0に近づく。このような効果の違いは、温度差Dnが1℃未満の値を含まない図9(b)における判定指標Irの値と比較すると顕著である。
例えば、図9(a)は、温度差Dnに1℃未満の値を2つ含んでいる(1.4、0.7、0.7)。この場合、判定指標Irの値は
Ir=D1×D2×D3=1.4×0.7×0.7=0.686
となる(1℃未満の温度差を2つ含むため、Irの値が0に近づいている)。
一方、図9(b)は、温度差Dnに1℃未満の値を含まない(3.7、3.0、3.0)。この場合、判定指標Irの値は
Ir=D1×D2×D3=3.7×3.0×3.0=33.3
となる(1℃未満の温度差を含まないため、Irの値は0に近づかない)。
上記により算出された判定指標Irの値を比較すると、図9(b)(33.3)は、図9(a)(0.686)の約50倍となっている。このように温度センサーが目標温度の近傍において1℃未満の温度を検知できる分解能を備えることで、判定指標Irの値の違いがより顕著に表れ得る。
〔別実施形態〕
以下、別実施形態を列記する。
(1)母集団標本数及び標本数の設定
上記実施形態では、母集団標本数Unを12個、標本数nを3個として調理物の裏返し検知を行う構成を例示したが、母集団標本数Un及び標本数nは、その他の適切な値に設定されるように構成しても良い。
図10は、70gのホットケーキを、温度センサーのあるフライパン中央から左にずれた位置で常温で調理する場合に、母集団標本数Un、標本数nを変化させたときの判定指標Irの値の変化を示すグラフ図である。図10(a)(b)(c)(d)は夫々、
(a)母集団標本数Unが12個、標本数が3個の場合
(b)母集団標本数Unが12個、標本数が5個の場合
(c)母集団標本数Unが17個、標本数が3個の場合
(d)母集団標本数Unが17個、標本数が5個の場合
のグラフ図である。図10(a)(b)(c)(d)では、実線が判定指標Ir、破線が調理物の温度Tを示している。また、Aの時点で調理物を投入し、Bの時点で調理物を裏返している。
図10(a)(b)(c)(d)の夫々において、目標温度維持制御による自然放熱による温度低下時の判定指標の値と、調理物の裏返し時の判定指標の値とは、図中に帯状の範囲ΘRで示すように、ある程度の差を有する。従って、(母集団標本数Un、標本数n)を(12、3)以外の値に設定した場合(図10(a)(b)(c)(d))でも、図中の帯状の範囲ΘRで閾値Θを決定することで、調理物の裏返しを検知できる。すなわち、(母集団標本数Un、標本数n)は、(12、3)に限定されず、(12、5)、(17、3)、(17、5)等の適切な値に設定してもよい。
また、図10(a)(b)(c)(d)に見られるように、調理物の裏返し検知において、母集団標本数Un及び標本数nの設定により、閾値Θの設定のしやすさ(帯状の範囲ΘRの幅の大きさ)に差異が見られる。従って、本願発明において、入力された調理メニューに基づいて、母集団標本数Un、標本数n等により定められる標本抽出条件が設定される構成としてもよい。
(2)調理器具の熱容量の違いへの対応
上記実施形態では、ガス用フライパンで調理した場合の実施例を示したが、判定指標Irの値は、調理器具により大きく異なる。そこで、調理器具の種別に基づいて、閾値Θが設定される構成としてもよい。
図11は夫々、母集団標本数Unを12個、標本数nを3個として、(a)ガス用フライパンa、(b)ガス用フライパンb、(c)IH対応フライパン、で、70g或いは60gのホットケーキを、温度センサーのあるフライパン中央から左にずれた位置で常温で調理した場合の判定指標Irの値の変化を示すグラフ図である。ただし、ガス用フライパンaはアルミ製の一般的な肉厚のもので、ガス用フライパンbは同じくアルミ製であるが薄手のものである。
また、図12は夫々、母集団標本数Unを17個、標本数を5個として、(a)ガス用フライパンa、(b)ガス用フライパンb、(c)IH対応フライパン、で、70g或いは60gのホットケーキを、温度センサーのあるフライパン中央から左にずれた位置で常温で調理した場合の判定指標Irの値の変化を示すグラフ図である。
図11、図12から窺えるように、(a)(b)(c)の調理器具(フライパン)の違いにより、判定指標Irの値は大きく異なる。すなわち、調理器具の違いにより、適切な閾値Θの値も大きく異なる。従って、調理器具の種別を入力する手段を備え、入力された調理器具の種別に基づいて、閾値Θが決定される構成としてもよい。
また、入力された調理器具の種別に基づいて、母集団標本数Un、標本数n等により定められる標本抽出条件が設定される構成としてもよい。
(3)閾値の動的決定
上記実施形態では、閾値を、調理メニューや焼き加減ごとに予め経験的に算出しておき、メモリに記憶させておく構成を例示したが、目標温度維持制御の自然放熱による温度低下時の判定指標の値を計測し、計測された自然放熱による温度低下時の判定指標の値に基づいて、演算部が閾値を決定するように構成してもよい。
すなわち、調理物が裏返される以前に、少なくとも一度は目標温度維持制御の自然放熱による温度低下及び加熱が行なわれる自動加熱調理において、演算手段が、前記目標温度維持制御による温度低下時の判定指標の値を算出し、当該算出された目標温度維持制御による温度低下時の判定指標の値に基づいて、閾値を適切な値に決定する構成としてもよい。
(4)調理物の裏返しの判定基準
上記実施形態では、調理物の裏返しの有無を、判定指標の値が閾値以上かどうかで判定する構成(ステップS353)を例示したが、判定指標の値が所定時間以上(例えば5秒以上)長く閾値以上に保たれた場合に、調理物の裏返しがあったと判定する構成としてもよい。
このような構成によれば、所定時間以上監視することによりはじめて調理物の裏返しを認定するため、少数の異常値が計測された場合でも、当該異常値による判定への影響を抑え、より適切な判定を行い得る。すなわち、裏返し判定において、耐ノイズ性の向上を期待できる。
(5)上記実施形態では、裏返し検知アルゴリズム(S300)にノイズ除去ステップ(S320)を含む構成を例示したが、裏返し検知アルゴリズムは、ノイズ除去ステップを省略した構成としてもよい。
1、1a、1b、1c コンロバーナ(加熱手段)
10 温度センサー (温度測定手段)
27 メニュー切替スイッチ (調理メニュー入力手段)
28 焼き加減調整スイッチ (調理メニュー入力手段)
C 制御部 (加熱制御手段)
CA 演算部 (演算手段)
M メモリ (記憶手段)
Min 調理メニュー入力手段 (調理メニュー入力手段)
Tm タイマー (調理時間計測手段)

Claims (6)

  1. 調理物を加熱する加熱手段と、
    前記調理物の温度を測定する温度測定手段と、
    調理対象のメニューを入力する調理メニュー入力手段と、
    前記調理メニュー入力手段から入力された調理メニューの調理を行う自動加熱調理において、前記温度測定手段により測定される前記調理物の温度が、前記調理メニューにより定まる目標温度の近傍に保たれるように前記加熱手段による加熱量を制御する目標温度維持制御を行う加熱制御手段とを備える加熱調理器であって、
    前記温度測定手段により検知された調理物の温度を温度データとして複数個記憶できる記憶手段と、
    以下の(1)〜(4)のステップからなる裏返し検知アルゴリズムを実行する演算手段とを備えた加熱調理器。
    (1)予め設定された標本母集団決定条件に基づいて、前記記憶手段に記憶されている前記温度データから、調理物の裏返しを検知するための標本温度データを抽出する対象である標本母集団を構成する3個以上の前記温度データを決定する標本母集団決定ステップ。
    (2)予め設定された標本抽出条件に基づいて、前記標本母集団から予め定められた3個以上の標本数の温度データを前記標本温度データとして抽出する標本抽出ステップ。
    (3)前記標本温度データの夫々について、予め設定された基準条件に基づいて定められる基準温度との温度差を算出し、算出された前記温度差の積を判定指標として算出する判定指標算出ステップ。
    (4)前記判定指標が閾値以上の場合に調理物の裏返しがあったと判定する裏返し判定ステップ。
  2. 前記温度データが、当該温度データを測定した時間を測定時間情報として保持しており、
    前記標本抽出条件が、前記標本母集団から、温度が高いものから順に前記標本数の前記温度データを抽出するように設定されており、
    前記基準条件が、前記標本母集団に含まれる前記温度データのうち、前記測定した時間が最も新しい前記温度データの温度を前記基準温度と定めるように設定されている請求項1記載の加熱調理器。
  3. 前記加熱手段が、加熱量を段階的に変化させて調理物の温度を上下させる加熱手段であって、
    前記閾値が、前記目標温度維持制御において、前記加熱手段による加熱量を高段階から低段階に設定変更した場合に生じる温度低下時において算出される前記判定指標の値より大きい値に設定されている請求項1又は2記載の加熱調理器。
  4. 調理開始からの時間である調理時間を計測する調理時間計測手段とを備え、
    前記調理時間計測手段により計測される調理時間が前記調理メニュー入力手段から入力された調理メニュー毎に設定される裏返し検知実行時間帯である時間帯においてのみ、前記裏返し検知アルゴリズムを実行するように前記演算手段を制御する裏返し検知実行制御手段を備えた請求項1〜3いずれか一項記載の加熱調理器。
  5. 前記標本母集団決定ステップが、標本母集団を構成する6個以上の前記温度データを決定する標本母集団決定ステップであって、
    前記演算手段が、前記標本母集団決定ステップを実行した後に、前記標本母集団に含まれる温度データから最も温度の高い温度データと最も温度の低い温度データとを除外するノイズ除去ステップを実行した後で、前記標本抽出ステップを実行する請求項1〜4いずれか一項記載の加熱調理器。
  6. 前記温度測定手段が、前記目標温度の近傍において、1℃未満の温度を検知できる分解能を備える請求項1〜5いずれか一項記載の加熱調理器。
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