JP2012085531A - ギヤードモータ - Google Patents

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Abstract

【課題】ロータの内側に新たな構造の減速機構を設けることにより、外径寸法の構造の簡素化および小型化を図ることのできるギヤードモータを提供すること。
【解決手段】ギヤードモータ1では、第1の内歯歯車20と、この第1の内歯歯車20とモータ軸線L方向で離間する第2の内歯歯車50と、遊星歯車3と、遊星歯車3を自転可能に保持する遊星キャリア4とによって、ロータ90の内側には減速機構10が構成されている。ロータ90は円筒状の永久磁石92を備えており、永久磁石92の内側に遊星歯車3の第1の外歯歯車部分31および第2の外歯歯車部分32が位置している。第1の内歯歯車20と第2の内歯歯車50とがモータ軸線L方向に配置された構造になっているため、固定要素、入力要素および出力要素の全てを半径方向に配置した場合と比較して、モータ軸線L方向の空間を有効利用できるので、モータの外径寸法を小型化できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、ロータの内側に変速機構を内蔵したギヤードモータに関するものである。
高トルクを得るために、遊星歯車を用いた変速機構を付加したギヤードモータが提案されている。例えば、偏心支軸に第1の遊星歯車と第2の遊星歯車とを互いに結合した状態に取り付け、第1の内歯歯車が固定要素としての第1の内歯歯車に沿って自転と交点とを行う際、第2の遊星歯車によって、同心支軸に回転自在に支持された第2の内歯歯車を駆動させ、プーリから回転出力を得る構成が提案されている(特許文献1参照)。
但し、このようなモータは、ロータの外側に減速機構を設けたため、ギヤードモータのサイズが大きい。そこで、減速機構をロータの内側に配置したギヤードモータが提案されている。例えば、ロータの回転軸の周りに形成された外歯歯車と、この外歯歯車の周りに同心状に配置された固定の内歯歯車との間に、外歯歯車および内歯歯車とに噛合する遊星歯車を配置したものが提案されている(特許文献2参照)。
特開2004−340191号公報 特開2002−272056号公報
しかしながら、特許文献2に示すようなギヤードモータでは、回転軸の外周に外歯歯車を形成したため、回転軸の外周側に遊星歯車を配置し、その外周側に内歯歯車を配置せざるを得ず、モータの外径寸法が大きくなってしまうという問題点がある。また、回転軸の両軸端には、回転軸を回転可能に支持する軸受が配置されているにも関わらず、回転軸の外周に入力要素としての外歯歯車を形成すると、回転軸に対する軸受の周りに、出力要素としての遊星キャリアに対する軸受を配置する必要があり、構造が複雑になってしまい、組み立てに多大な手間がかかるという問題点がある。
以上の問題に鑑みて、本発明の課題は、ロータの内側に新たな構造の減速機構を設けることにより、外径形寸法の構造の簡素化および小型化を図ることのできるギヤードモータを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明では、ステータと、該ステータの内側に配置されたロータと、該ロータの内側で当該ロータの回転を変速して出力する変速機構とを有するギヤードモータにおいて、前記変速機構は、前記ロータに対して同軸状に配置された第1の内歯歯車と、該第1の内歯歯車とモータ軸線方向で離間する位置で当該第1の内歯歯車に対して同軸状に配置された第2の内歯歯車と、前記第1の内歯歯車と噛合する第1の外歯歯車部分、および前記第2の内歯歯車と噛合する第2の外歯歯車部分を備えた遊星歯車と、前記遊星歯車を自転可能に保持する遊星キャリアとを有し、前記第1の内歯歯車、前記第2の内歯歯車、および前記遊星キャリアのうちの1つが固定要素とされ、他の1つが前記ロータからの入力要素とされ、残りの1つが出力要素とされており、前記ステータ側に駆動コイルが配置され、前記ロータ側に永久磁石が配置されており、前記永久磁石は円筒状であり、前記遊星歯車は、前記第1の外歯歯車部分および前記第2の外歯歯車部分がモータ軸線方向およびモータ軸線方向と直交する半径方向で前記永久磁石の内側に位置していることを特徴とする。
本発明では、ロータの内側では、第1の内歯歯車と第2の内歯歯車とがモータ軸線方向に配置されているとともに、前記第1の内歯歯車と噛合する第1の外歯歯車部分、および前記第2の内歯歯車と噛合する第2の外歯歯車部分を備えた遊星歯車が用いられている。このため、固定要素、入力要素および出力要素の全てを半径方向に配置した場合と比較して、モータ軸線方向の空間を有効利用できるので、モータの外径寸法を小型化できる。また、第1の内歯歯車と第2の内歯歯車とをモータ軸線方向に配置したため、第1の内歯歯車、第2の内歯歯車および遊星キャリアを固定要素、入力要素および出力要素のいずれに対応させた場合でも、第1の内歯歯車および第2の内歯歯車の内側を利用して軸受などを配置できるなど、ギヤードモータの構造を簡素化することができる。さらに、内歯歯車を2つ用いたため、これらの内歯歯車を略同一の外径寸法とすれば、ロータの内側空間を有効利用できるので、ギヤードモータの構造の簡素化および小型化を図ることができる。また、前記ステータ側に駆動コイルが配置され、前記ロータ側に永久磁石が配置されているので、整流のためのブラシなどが不要である分、ギヤードモータの構造の簡素化および小型化を図ることができる。
本発明において、前記変速機構は、例えば減速機構である。このように構成すると、小型のギヤードモータで大きなトルクを得ることができる。
本発明においては、例えば、前記遊星キャリアが前記ロータと一体に回転可能に形成されて前記入力要素を構成し、前記第1の内歯歯車が前記固定要素を構成し、前記第2の内歯歯車が前記出力要素を構成している。
本発明において、前記遊星歯車は、該遊星歯車の回転中心軸線上に貫通穴を備え、前記遊星キャリアは、前記貫通穴に嵌って前記遊星歯車を回転可能に支持する遊星歯車用固定軸を備えていることが好ましい。このように構成すると、遊星歯車を回転中心軸線方向において長い距離にわたって支持できるので、遊星歯車がガタついて異音を発生するのを確実に防止することができる。
本発明において、前記遊星歯車は、該遊星歯車の回転中心軸線上に回転軸を備え、前記回転軸の両端が前記遊星キャリアに回転可能に支持されていることが好ましい。このように構成すると、遊星歯車を回転中心軸線方向において離間した2箇所で支持できるので、遊星歯車がガタついて異音を発生するのを確実に防止することができる。
本発明において、前記第1の内歯歯車、前記遊星キャリア、および前記第2の内歯歯車は、モータ軸線に沿ってこの順に配置されている構成を採用した場合、前記遊星キャリアは、前記第1の内歯歯車と前記第2の内歯歯車との間で前記遊星歯車を自転可能に支持する遊星歯車支持部を備え、当該遊星歯車支持部の外周側に前記ロータとの連結部が形成されている構成を採用することができる。このように構成すると、内歯歯車を2つ用いた場合でも、遊星キャリアとロータとを容易に連結できるので、ギヤードモータの構造の簡素化および小型化を図ることができる。
本発明において、前記遊星キャリアを回転可能に支持する遊星キャリア用支軸を備え、当該遊星キャリア用支軸による前記遊星キャリアの支持位置は、前記遊星キャリア用支軸の軸線方向において前記第1の内歯歯車および前記第2の内歯歯車と重なる位置にあって、当該軸線方向で前記第1の内歯歯車と前記第2の内歯歯車とに挟まれた部分に前記遊星キャリアと前記ロータとの連結部が形成されている構成を採用することができる。
本発明において、前記第1の内歯歯車の中央位置には軸受が配置され、前記第2の内歯歯車には、モータ軸線方向における一方側に出力軸が構成されているとともに、他方側には、前記遊星キャリアを回転可能に支持する遊星キャリア用支軸が構成されており、当該遊星キャリア用支軸の軸端部が前記軸受に保持されていることが好ましい。このように構成すると、ロータ、遊星キャリア、第2の内歯歯車を回転させるための回転軸や軸受を重複して配置する必要がないので、ギヤードモータの構造の簡素化および小型化を図ることができる。
本発明において、前記遊星キャリアを回転可能に支持する遊星キャリア用支軸と、前記遊星キャリア用支軸にワッシャを介して固定された圧縮バネとを有し、前記遊星キャリアは、前記遊星歯車用固定軸の前記第1の内歯歯車の側の端が固定されている第1の遊星歯車支持部と第2の内歯歯車の側の端が固定されている第2の遊星歯車支持部とを備え、前記第1の内歯歯車の中央位置には第1の軸穴が形成され、前記第2の内歯歯車の中央位置には第2の軸穴が形成され、前記第1の軸穴には前記遊星キャリア用支軸が嵌め込み固定されているとともに、当該第1の軸穴の前記第2の内歯歯車の側の開口縁には前記第1の遊星歯車支持部が当接しており、前記第2の軸穴には、前記遊星キャリア用支軸が嵌っているとともに、当該第2の軸穴の前記第1の内歯歯車の側の開口縁には前記第2の遊星歯車支持部が当接しており、前記第2の内歯歯車は、前記遊星キャリア用支軸に回転可能に支持されており、前記圧縮バネは、前記第2の内歯歯車を、モータ軸線方向で前記第1の内歯歯車の側に向かって付勢している構成を採用することもできる。
本発明においては、前記第1の外歯歯車部分と前記第2の外歯歯車部分とは、歯数およびモジュールが等しく、前記第1の外歯歯車部分および前記第2の外歯歯車部分のうち、少なくとも一方が転位歯車である構成を採用することができる。このように構成すると、第1の内歯歯車と第2の内歯歯車の内径寸法および外径寸法を略同一にしたまま、第1の内歯歯車と第2の内歯歯車の歯数を相違させた場合でも、遊星歯車において、第1の外歯歯車部分および第2の外歯歯車部分を各々、適正に第1の内歯歯車と第2の内歯歯車と噛合させることができる。
本発明において、前記第1の外歯歯車部分および前記第2の外歯歯車部分は、歯数およびモジュールが相違し、前記第1の内歯歯車および前記第2の内歯歯車は、ピッチ円が略同一である構成を採用することができる。このように構成すると、第1の内歯歯車および第2の内歯歯車は、ピッチ円が略同一である構成を採用することができる。それ故、第1の内歯歯車および第2の内歯歯車については、2つの内歯歯車の外径寸法を略同一にしたまま、内歯歯車同士の歯数を相違させができるので、ロータの内側空間を有効利用でき、ギヤードモータの構造の簡素化および小型化を図ることができる。また、第1の外歯歯車部分と第2の外歯歯車部分との歯数の違いを利用しての変速も可能である。
この場合、前記ステータは、ステータコアの内側に前記駆動コイルが配置された状態でインサート成形してなることが好ましい。このように構成すると、コイルボビンを省略できる分、ステータの小型化、あるいはサイズを同一にしたままでのトルクの増大を図ることができる。
本発明では、ロータの内側では、第1の内歯歯車と第2の内歯歯車とがモータ軸線方向に配置されているとともに、前記第1の内歯歯車と噛合する第1の外歯歯車部分、および前記第2の内歯歯車と噛合する第2の外歯歯車部分を備えた遊星歯車が用いられている。このため、固定要素、入力要素および出力要素の全てを半径方向に配置した場合と比較して、モータ軸線方向の空間を有効利用できるので、モータの外径寸法を小型化できる。また、第1の内歯歯車と第2の内歯歯車とをモータ軸線方向に配置したため、第1の内歯歯車、第2の内歯歯車および遊星キャリアを固定要素、入力要素および出力要素のいずれに対応させた場合でも、第1の内歯歯車および第2の内歯歯車の内側を利用して軸受などを配置できるなど、ギヤードモータの構造を簡素化することができる。さらに、内歯歯車を2つ用いたため、これらの内歯歯車を略同一の外径寸法とすれば、ロータの内側空間を有効利用できるので、ギヤードモータの構造の簡素化および小型化を図ることができる。
本発明の実施の形態1に係るギヤードモータの構成を模式的に示す縦断面図である。 本発明の実施の形態1に係るギヤードモータの構成を模式的に示す分解斜視図である。 (a)、(b)は各々、本発明の実施の形態1に係るギヤードモータの減速機構(変速機構)の構成を示す分解斜視図、および遊星キャリアの平面図である。 本発明の実施の形態2に係るギヤードモータの構成を模式的に示す縦断面図である。 本発明の実施の形態2に係るギヤードモータの構成を模式的に示す分解斜視図である。 (a)、(b)は各々、本発明の実施の形態2に係るギヤードモータの減速機構(変速機構)の構成を示す分解斜視図、および遊星キャリアの平面図である。
以下に、図面を参照して、本発明を適用したギヤードモータについて説明する。
[実施の形態1]
(全体構成)
図1および図2は、本発明の実施の形態1に係るギヤードモータの構成を模式的に示す縦断面図、および分解斜視図である。図3(a)、(b)は各々、本発明の実施の形態1に係るギヤードモータの減速機構(変速機構)の構成を示す分解斜視図、および遊星キャリアの平面図であり、図3(a)では、各要素を部分的に切欠いて示してある。
図1、図2および図3(a)に示すように、本形態のギヤードモータ1は、下ケース68、第1の内歯歯車体2、コイルアセンブリ60、回転体9、第2の内歯歯車体5、ワッシャ8、上ケース69、および端板7を重ねた構造を有しており、以下に詳述するように、ステッピングモータ構造のモータ本体と、遊星歯車機構からなる減速機構(変速機構)とが構成されている。
まず、下ケース68は、環状のフランジ部分681の内周縁から極歯680が起立する外ステータコアとして構成されている一方、上ケース69は、環状のフランジ部分691の内周縁から極歯690が起立する外ステータコアとして構成されている。コイルアセンブリ60は、2相分の内ステータコア66、67と2相分の駆動コイル65とをインサート成形してなり、2枚の内ステータコア66、67および2つの駆動コイル65は樹脂63でモールドされている。内ステータコア66、67でも、環状のフランジ部分から極歯660、670が起立しており、コイルアセンブリ60を両側から挟むように、下ケース68および上ケース69を重ねることにより、内周面に沿って複数の極歯660、670、680、690が並ぶ円筒状のステータ6が構成される。なお、コイルアセンブリ60には、樹脂63により形成された端子台630に対して計4本の端子ピン62が固着されており、これらの端子ピン62には、2つの駆動コイル65の端部が各々、接続してある。
第1の内歯歯車体2は、ステータ6の内径寸法よりわずかに小径の底板部分21と、この底板部分21から上方に起立する円筒部22とを備えており、第1の内歯歯車体2は、底板部分21がステータ6の内側でステータ6に対して固定されている。
ここで、円筒部22の内周面には第1の内歯歯車20が形成されている。また、第1の内歯歯車体2では、底板部分21の中央、すなわち第1の内歯歯車20の中央位置に貫通穴からなる軸受25が形成されている。
回転体9は、円盤部96と、この円盤部96の外周部分からモータ軸線L方向の両側に向かって円筒状に延びた胴部91とを有している。胴部91の外周面には、周方向にN極とS極とが交互に着磁された円筒状の永久磁石92が固着されており、円筒状の胴部91と永久磁石92とによって、ロータ90が構成されている。また、ロータ90とステータ6とによって、ステッピングモータ構造のモータ本体が構成されている。ここで、ロータ90の下部開口94は、内径寸法が第1の内歯歯車体2の円筒部22よりわずかに大きく、円筒部22は、下部開口94の内部にロータ90と同軸状に配置されている。
図1、図2および図3(a)、(b)に示すように、円盤部96の両面側中央には、平面形状の外周輪郭が円形の肉厚部分99が形成されており、この肉厚部分99の中央には、回転体9を回転させる際のラジアル軸受となる貫通穴98が形成されている。なお、肉厚部分99の下面は、第1の内歯歯車体2の底板部分21の上面に支持され、回転体9のモータ軸線L方向の位置が規制されている。
回転体9において、円盤部96は、第1の内歯歯車体2と第2の内歯歯車体5との間で2つの遊星歯車3を自転可能に保持する遊星キャリア4の遊星歯車支持部40として構成され、遊星歯車支持部40の外周側がロータ90との連結部49になっている。すなわち、遊星キャリア4において、遊星歯車支持部40には、半径方向の内側位置に2つの小径の歯車保持穴46が対称位置に形成されており、これらの歯車保持穴46の外側には、歯車保持穴46に各々繋がるように、2つの大径の歯車挿入穴47が形成されている。なお、歯車保持穴46は、一部が円盤部96の肉厚部分99にかかる位置に形成されており、それにより、肉厚部分99は、半円形状の切欠き97が対称位置に形成されている。
2つの遊星歯車3は各々、歯車保持穴46の内径寸法よりわずかに小径の軸部30と、この軸部30の一方側端部に形成された第1の外歯歯車部分31と、軸部30の他方側端部に形成された第2の外歯歯車部分32とを備えており、第1の外歯歯車部分31および第2の外歯歯車部分32の外径寸法は、軸部30の外径寸法や歯車保持穴46の内径寸法より大きいが、歯車挿入穴47の内径よりも小さい。従って、遊星歯車3を一方側端部から歯車挿入穴47に途中位置まで挿入した後、内側にずらせば、軸部30が歯車保持穴46に嵌った状態となる。その結果、遊星歯車3は、自転可能な状態で遊星キャリア4に保持され、第1の外歯歯車部分31および第2の外歯歯車部分32は、一部が肉厚部分99の切欠き97内に位置する。
第2の内歯歯車体5は、円板状のフランジ部51と、このフランジ部51の外周縁から下方に延びた円筒部52とを備えており、円筒部52の内周面には第2の内歯歯車50が形成されている。ここで、フランジ部51および円筒部52は、外径寸法がロータ90の上部開口93の内径部分よりも小径であり、ロータ90の上部開口93の内側にロータ90に対して同軸状に配置されている。また、第2の内歯歯車体5において、フランジ部51および円筒部52は、外径寸法が第1の内歯歯車体2の円筒部22(第2の内歯歯車50)の外径寸法と等しい。
また、第2の内歯歯車体5では、フランジ部51の上面中央から出力軸56がモータ軸線Lに沿って延びている一方、フランジ部51の下面中央からは遊星キャリア用支軸57がモータ軸線Lに沿って延びている。ここで、出力軸56と遊星キャリア用支軸57とは同軸状に形成されており、出力軸56および遊星キャリア用支軸57の中心軸線がモータ軸線Lと一致する。出力軸56は外周面の一部が平坦面560になっており、ギヤードモータ1をモータ機器に搭載する際、モータ機器側のピニオンなどが固着される。遊星キャリア用支軸57は、回転体9(ロータ90および遊星キャリア4)の貫通穴98を貫通して、下端部571が第1の内歯歯車体2の底板部分21に形成された軸受25に回転可能に支持されている。この状態で、第2の内歯歯車体5のフランジ部51の下面は、回転体9の肉厚部分99の近傍で対向し、回転体9のモータ軸線L方向の位置を規制している。
端板7には、その両端部にギヤードモータ1をモータ機器に取り付ける際の穴72が各々形成されているとともに、中央には、出力軸56が貫通する穴71が形成されている。穴71にはワッシャ8が固定されており、ワッシャ8は、出力軸56に対するラジアル軸受として機能する。なお、端板7はステータ6の端面に対して固定されている。
(動作)
このように構成したギヤードモータ1において、遊星歯車3は、第1の内歯歯車20と噛合する第1の外歯歯車部分31と、第2の内歯歯車50と噛合する第2の外歯歯車部分32とでは、歯数およびモジュールが等しいのに対して、第1の内歯歯車20の歯数は、第2の内歯歯車50の歯数より、例えば2枚多い。また、ロータ90が回転すると、遊星キャリア4(入力要素)がロータ90と一体に回転するので、第1の内歯歯車20および第2の内歯歯車50に噛合する遊星歯車3は自転しながら公転する。ここで、第1の内歯歯車20は、ステータ6に固定された固定要素であり、第2の内歯歯車50は、モータ軸線L周りに回転可能に配置された出力要素であり、第2の内歯歯車50の歯数と第1の外歯歯車の歯数に対応する減速比をもって回転し、その回転出力は出力軸56から出力される。このようにして、本形態では、第1の内歯歯車20と、この第1の内歯歯車20とモータ軸線L方向で離間する第2の内歯歯車50と、遊星歯車3と、遊星歯車3を自転可能に保持する遊星キャリア4とによって、ロータ90の内側に減速機構10が構成されている。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態のギヤードモータ1では、ロータ90の内側には減速機構10が構成されている。従って、小型のギヤードモータ1で大きなトルクを得ることができる。
また、本形態の減速機構10では、第1の内歯歯車20と第2の内歯歯車50とがモータ軸線L方向に配置された構造になっているため、固定要素、入力要素および出力要素の全てを半径方向に配置した場合と比較して、モータ軸線L方向の空間を有効利用できるので、モータの外径寸法を小型化できる。
また、第1の内歯歯車20と第2の内歯歯車50とを利用して減速機構10を構成したため、第1の内歯歯車20および第2の内歯歯車50の内側を利用して軸受25やワッシャ8を配置できるなど、ギヤードモータ1の構造を簡素化することができる。例えば、本形態では、第1の内歯歯車20の中央位置には軸受25が配置されているとともに、第2の内歯歯車50には、遊星キャリア4を回転可能に支持する遊星キャリア用支軸57が構成されており、この遊星キャリア用支軸57の下端部571が軸受25に保持されている。このため、ロータ90、遊星キャリア4、第2の内歯歯車50を回転させるための回転軸や軸受を重複して配置する必要がないので、ギヤードモータ1の構造の簡素化および小型化を図ることができる。
しかも、第2の内歯歯車体5において、フランジ部51および円筒部52は、外径寸法が第1の内歯歯車体2の円筒部22(第2の内歯歯車50)の外径寸法と等しいため、ロータ90の内側空間を有効利用できるので、ギヤードモータ1の構造の簡素化および小型化を図ることができる。
また、遊星キャリア4は、遊星歯車3を自転可能に支持する遊星歯車支持部40の外周側にロータ90との連結部49を備えているので、第1の内歯歯車20および第2の内歯歯車50からなる2つの内歯歯車を用いた場合でも、遊星キャリア4とロータ90とを容易に連結できる。それ故、ギヤードモータ1の構造の簡素化および小型化を図ることができる。
さらに、本形態で、第1の外歯歯車部分31と第2の外歯歯車部分32とは、歯数およびモジュールが等しく、第1の外歯歯車部分31および第2の外歯歯車部分32はいずれも転位歯車である。このため、円筒部22(第1の内歯歯車20)と円筒部52(第2の内歯歯車50)の外径寸法を略同一にしたまま、第1の内歯歯車20と第2の内歯歯車50の歯数を相違させた場合でも、遊星歯車3において、第1の外歯歯車部分31および第2の外歯歯車部分32は各々、第1の内歯歯車20と第2の内歯歯車50と適正に噛合する。
また、本形態では、ステータ6側に駆動コイル65を配置し、ロータ90側に永久磁石92を配置したので、整流のためのブラシなどが不要である分、ギヤードモータ1の構造の簡素化および小型化を図ることができる。また、ステータ6は、ステータコアに対して駆動コイル65が配置された状態でインサート成形してなるため、コイルボビンを省略できる分、ステータ6の小型化、あるいはサイズを同一にしたままでのトルクの増大を図ることができる。
(その他の実施の形態)
上記形態の減速機構10では、遊星キャリア4を入力要素とし、第1の内歯歯車20を固定要素とし、第2の内歯歯車50を出力要素としたが、遊星キャリア4を固定要素とし、第1の内歯歯車20および第2の内歯歯車50のうちの一方を入力要素とし、他方を出力要素としてもよい。
また、上記形態の減速機構10では、第1の外歯歯車部分31および第2の外歯歯車部分32では、歯数およびモジュールが等しい構成としたが、第1の外歯歯車部分31および第2の外歯歯車部分32を歯数およびモジュールが相違する構成としてもよい。このように構成すると、第1の内歯歯車20および第2の内歯歯車50は、ピッチ円が略同一である構成を採用することができる。それ故、第1の内歯歯車20および第2の内歯歯車50については、2つの内歯歯車の外径寸法を略同一にしたまま、内歯歯車同士の歯数を相違させることができるので、ロータ90の内側空間を有効利用でき、ギヤードモータ1の構造の簡素化および小型化を図ることができる。また、第1の外歯歯車部分31と第2の外歯歯車部分32との歯数の違いを利用しての変速も可能である。
さらに、上記形態では、遊星キャリア4(遊星歯車3)、第1の内歯歯車20、および第2の内歯歯車50によって減速機構10を構成したが、その歯数の設定を変更して、上記遊星歯車機構からなる増速機構をロータ90の内側に構成してもよい。
さらにまた、上記形態では、変速機構(減速機構10)を1組のみ構成したが、変速機構(減速機構10)を複数組、ロータ90の内側に構成してもよい。
[実施の形態2]
(全体構成)
図4および図5は、本発明の実施の形態2に係るギヤードモータの構成を模式的に示す縦断面図、および分解斜視図である。図6(a)、(b)は各々、本発明の実施の形態2に係るギヤードモータの減速機構(変速機構)の構成を示す分解斜視図、および遊星キャリアの平面図であり、図6(a)では、各要素を部分的に切欠いて示してある。なお、本形態の基本的な構成は、実施の形態1と同様であるため、共通する部分には同一の符号を付して説明する。
図4、図5および図6(a)に示すように、本形態のギヤードモータ1は、下ケース68および上ケース69を備えた円筒状のステータ6の内側で、第1の内歯歯車体2、回転体9、および第2の内歯歯車体5を重ねた構造を有しており、以下に詳述するように、ステッピングモータ構造のモータ本体と、遊星歯車機構からなる減速機構(変速機構)とが構成されている。
下ケース68は、環状のフランジ部分の内周縁から極歯が起立する外ステータコアとして構成されている一方、上ケース69は、環状のフランジ部分691の内周縁から極歯690が起立する外ステータコアとして構成されている。ステータ6は、下ケース68(外ステータコア)、上ケース69(外ステータコア)、2相分の内ステータコア66、67と2相分の駆動コイル65とを備えている。下ケース68および上ケース69と同様、内ステータコア66、67でも、環状のフランジ部分から極歯が起立しており、下ケース68および上ケース69を重ねることにより、内周面に沿って複数の極歯が並ぶ。ステータ6では、コイルボビンを構成する樹脂部分に端子台630が一体に形成されている。端子台630には、計4本の端子ピン62が固着されており、これらの端子ピン62には、2つの駆動コイル65の端部が各々、接続してある。
第1の内歯歯車体2は、ステータ6の下面に重なる底板部分21Aと、この底板部分21Aから上方に起立する円筒部22とを備えており、円筒部22の内周面には第1の内歯歯車20が形成されている。第1の内歯歯車体2では、底板部分21Aの中央、すなわち第1の内歯歯車20の中央位置に軸穴25Aが形成されている。軸穴25Aには、遊星キャリア用支軸57Aの下端部が嵌め込み固定されており、遊星キャリア用支軸57Aは、第1の内歯歯車体2の底板部分21Aの中央で起立している。
回転体9は、円弧状板部96Aと、この円弧状板部96Aの外周部分からモータ軸線L方向の両側に向かって円筒状に延びた胴部91とを有している。胴部91の外周面には、周方向にN極とS極とが交互に着磁された円筒状の永久磁石92が固着されており、円筒状の胴部91と永久磁石92とによって、ロータ90が構成されている。また、ロータ90とステータ6とによって、ステッピングモータ構造のモータ本体が構成されている。ここで、ロータ90の下部開口94は、内径寸法が第1の内歯歯車体2の円筒部22よりわずかに大きく、円筒部22は、下部開口94の内部にロータ90と同軸状に配置されている。
図4、図5および図6(a)、(b)に示すように、円弧状板部96Aには遊星キャリア4Aが連結されている。遊星キャリア4Aは、モータ軸線L方向に延びた軸穴410Aが形成された筒部41A、この筒部41Aの下端部に形成された第1の遊星歯車支持部42A、および筒部41Aの上端部に固着された第2の遊星歯車支持部43Aを備えており、回転体9において、円弧状板部96Aは、遊星キャリア4とロータ90との連結部49になっている。また、遊星キャリア4Aの筒部41Aに形成された軸穴410Aには、遊星キャリア用支軸57Aが嵌っており、遊星キャリア4Aおよびロータ90が一体に構成された回転体9は、遊星キャリア用支軸57Aにより回転可能に支持されている。なお、第1の遊星歯車支持部42Aは、筒部41Aと一体に形成されている一方、第2の遊星歯車支持部43Aは、筒部41Aの上端部に嵌め込み固定されている。
遊星キャリア4では、第1の遊星歯車支持部42Aに2つの軸穴420Aが形成されている一方、第2の遊星歯車支持部43Aにも2つの軸穴430Aが形成されている。また、第1の遊星歯車支持部42Aの軸穴420A、および第2の遊星歯車支持部43の軸穴430Aには、2本の遊星歯車用支軸44Aの両端部が嵌め込み固定されている。
また、遊星キャリア4には2つの遊星歯車3が支持されている。2つの遊星歯車3は各々、遊星歯車用支軸44Aが嵌る貫通穴34Aが形成されており、2つの遊星歯車3は各々、遊星歯車用支軸44Aによって回転可能に支持されている。遊星歯車3の外周面には外歯が形成されており、かかる外歯のうち、軸線方向の下半部によって第1の外歯歯車部分31が構成され、上半部によって第2の外歯歯車部分32が構成されている。
第2の内歯歯車体5は、肉厚の円筒部56Aと、この円筒部56Aから下方に延びた肉薄の円筒部52とを備えており、円筒部52の内周面には第2の内歯歯車50が形成されている。円筒部52は、外径寸法がロータ90の上部開口93の内径部分よりも小径であり、ロータ90の上部開口93の内側にロータ90に対して同軸状に配置されている。第2の内歯歯車体5では、円筒部56Aの外周面に外歯560Aが形成されており、円筒部56Aは出力歯車(出力部)として構成されている。
また、第2の内歯歯車体5では、円筒部56Aに形成された軸穴561Aに遊星キャリア用支軸57Aが嵌っており、第2の内歯歯車体5は、遊星歯車用支軸44Aによって回転可能に支持されている。なお、円筒部56Aの上面には周溝565Aが形成されている一方、遊星キャリア用支軸57Aの上端側にはワッシャ58が嵌め込まれている。周溝565Aには、ワッシャ58と周溝565Aの底部との間に圧縮バネ59が配置されており、第2の内歯歯車体5は、モータ軸線方向Lにおける下方側(第2の内歯歯車体5の側)に向けて付勢されている。
このように構成したギヤードモータ1において、遊星キャリア用支軸57Aによる遊星キャリア4の支持位置の半径方向外側に第1の内歯歯車20および第2の内歯歯車50が配置されており、遊星キャリア用支軸57Aによる遊星キャリア4の支持位置と、第1の内歯歯車20および第2の内歯歯車50とは、モータ軸線方向Lにおいて重なっている。
(動作)
このように構成したギヤードモータ1において、遊星歯車3は、第1の内歯歯車20と噛合する第1の外歯歯車部分31と、第2の内歯歯車50と噛合する第2の外歯歯車部分32とでは、歯数およびモジュールが等しいのに対して、第1の内歯歯車20の歯数は、第2の内歯歯車50の歯数より、例えば2枚多い。また、ロータ90が回転すると、遊星キャリア4(入力要素)がロータ90と一体に回転するので、第1の内歯歯車20および第2の内歯歯車50に噛合する遊星歯車3は自転しながら公転する。ここで、第1の内歯歯車20は、ステータ6に固定された固定要素であり、第2の内歯歯車50は、モータ軸線L周りに回転可能に配置された出力要素であり、第2の内歯歯車50の歯数と第1の外歯歯車の歯数に対応する減速比をもって回転し、その回転出力は、第2の内歯歯車体5に構成された円筒部56A(出力歯車)から出力される。このようにして、本形態では、第1の内歯歯車20と、この第1の内歯歯車20とモータ軸線L方向で離間する第2の内歯歯車50と、遊星歯車3と、遊星歯車3を自転可能に保持する遊星キャリア4とによって、ロータ90の内側に減速機構10が構成されている。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態のギヤードモータ1では、ロータ90の内側には減速機構10が構成されている。従って、小型のギヤードモータ1で大きなトルクを得ることができる。また、本形態の減速機構10では、第1の内歯歯車20と第2の内歯歯車50とがモータ軸線L方向に配置された構造になっているため、固定要素、入力要素および出力要素の全てを半径方向に配置した場合と比較して、モータ軸線L方向の空間を有効利用できるので、モータの外径寸法を小型化できる。
また、第1の内歯歯車20と第2の内歯歯車50とを利用して減速機構10を構成したため、第1の内歯歯車20および第2の内歯歯車50の内側を利用して、回転体9(ロータ90および遊星キャリア4)、および第2の内歯歯車50を回転可能に支持する遊星キャリア用支軸57Aを配置することができるなど、ギヤードモータ1の構造の簡素化および小型化を図ることができる。
また、遊星キャリア用支軸57Aによる遊星キャリア4の支持位置は、モータ軸線方向Lにおいて第1の内歯歯車20および第2の内歯歯車50と重なる位置にあるため、モータ軸線方向Lにおけるギヤードモータ1の寸法を短縮することができる。しかも、かかる構造を採用した場合でも、モータ軸線方向Lにおいて第1の内歯歯車20と第2の内歯歯車50とに挟まれた領域に遊星キャリア4とロータ90とを連結する円弧状板部96Aを設けたので、第1の内歯歯車20および第2の内歯歯車50からなる2つの内歯歯車を用いた場合でも、遊星キャリア4とロータ90とを容易に連結できる。それ故、ギヤードモータ1の構造の簡素化および小型化を図ることができる。
さらに、本形態で、第1の外歯歯車部分31と第2の外歯歯車部分32とは、歯数およびモジュールが等しく、第1の外歯歯車部分31および第2の外歯歯車部分32はいずれも転位歯車である。このため、円筒部22(第1の内歯歯車20)と円筒部52(第2の内歯歯車50)の外径寸法を略同一にしたまま、第1の内歯歯車20と第2の内歯歯車50の歯数を相違させた場合でも、遊星歯車3において、第1の外歯歯車部分31および第2の外歯歯車部分32は各々、第1の内歯歯車20と第2の内歯歯車50と適正に噛合する。
また、本形態では、ステータ6側に駆動コイル65を配置し、ロータ90側に永久磁石92を配置したので、整流のためのブラシなどが不要である分、ギヤードモータ1の構造の簡素化および小型化を図ることができる。
さらに、遊星歯車3の貫通穴34Aに遊星歯車用固定軸が嵌った構造を採用しているので、遊星歯車3をモータ軸線L方向において長い距離にわたって支持できるので、遊星歯車3がガタついて異音を発生するのを確実に防止することができる。
[実施の形態3]
実施の形態2では、遊星キャリア4において、遊星歯車3を固定軸としての遊星歯車用支軸44Aにより回転可能に支持する構成を採用したが、遊星歯車3に回転軸を構成し、かかる回転軸の両端が遊星キャリア4に回転可能に支持されている構成を採用してもよい。このように構成すると、遊星キャリア4において、遊星歯車3をモータ軸線L方向において長い距離を隔てた2箇所で支持できるので、遊星歯車3がガタついて異音を発生するのを確実に防止することができる。
[実施の形態2、3の変形例]
実施の形態2、3では、遊星キャリア用支軸57Aを固定軸としたが、実施の形態1のように、遊星キャリア用支軸57Aを、第2の内歯歯車体5と一体の回転軸として構成してもよく、この場合、軸穴25Aは、遊星キャリア用支軸57Aに対する軸受として構成される。
[その他の実施の形態]
上記形態の減速機構10では、遊星キャリア4を入力要素とし、第1の内歯歯車20を固定要素とし、第2の内歯歯車50を出力要素としたが、遊星キャリア4を固定要素とし、第1の内歯歯車20および第2の内歯歯車50のうちの一方を入力要素とし、他方を出力要素としてもよい。
また、上記形態の減速機構10では、第1の外歯歯車部分31および第2の外歯歯車部分32では、歯数およびモジュールが等しい構成としたが、第1の外歯歯車部分31および第2の外歯歯車部分32を歯数およびモジュールが相違する構成としてもよい。このように構成すると、第1の内歯歯車20および第2の内歯歯車50は、ピッチ円が略同一である構成を採用することができる。それ故、第1の内歯歯車20および第2の内歯歯車50については、2つの内歯歯車の外径寸法を略同一にしたまま、内歯歯車同士の歯数を相違させることができるので、ロータ90の内側空間を有効利用でき、ギヤードモータ1の構造の簡素化および小型化を図ることができる。また、第1の外歯歯車部分31と第2の外歯歯車部分32との歯数の違いを利用しての変速も可能である。
さらに、上記形態では、遊星キャリア4(遊星歯車3)、第1の内歯歯車20、および第2の内歯歯車50によって減速機構10を構成したが、その歯数の設定を変更して、上記遊星歯車機構からなる増速機構をロータ90の内側に構成してもよい。
さらにまた、上記形態では、変速機構(減速機構10)を1組のみ構成したが、変速機構(減速機構10)を複数組、ロータ90の内側に構成してもよい。
1 ギヤードモータ
2 第1の内歯歯車体
3 遊星歯車
4 遊星キャリア
5 第2の内歯歯車体
6 ステータ
20 第1の内歯歯車
25 軸受
31 第1の外歯歯車部分
32 第2の外歯歯車部分
40 遊星歯車支持部
49 遊星歯車支持部とロータとの連結部
50 第2の内歯歯車
56 出力軸
56A 円筒部(出力ギア)
57、57A 遊星キャリア用支軸
90 ロータ
96 円盤部(ロータと遊星キャリアとの連結部)
96A 円弧状板部(ロータと遊星キャリアとの連結部)
98 貫通穴(ラジアル軸受)

Claims (12)

  1. ステータと、該ステータの内側に配置されたロータと、該ロータの内側で当該ロータの回転を変速して出力する変速機構とを有するギヤードモータにおいて、
    前記変速機構は、前記ロータに対して同軸状に配置された第1の内歯歯車と、該第1の内歯歯車とモータ軸線方向で離間する位置で当該第1の内歯歯車に対して同軸状に配置された第2の内歯歯車と、前記第1の内歯歯車と噛合する第1の外歯歯車部分、および前記第2の内歯歯車と噛合する第2の外歯歯車部分を備えた遊星歯車と、前記遊星歯車を自転可能に保持する遊星キャリアとを有し、
    前記第1の内歯歯車、前記第2の内歯歯車、および前記遊星キャリアのうちの1つが固定要素とされ、他の1つが前記ロータからの入力要素とされ、残りの1つが出力要素とされており、
    前記ステータ側に駆動コイルが配置され、前記ロータ側に永久磁石が配置されており、
    前記永久磁石は円筒状であり、
    前記遊星歯車は、前記第1の外歯歯車部分および前記第2の外歯歯車部分がモータ軸線方向およびモータ軸線方向と直交する半径方向で前記永久磁石の内側に位置していることを特徴とするギヤードモータ。
  2. 請求項1において、
    前記変速機構は、減速機構であることを特徴とするギヤードモータ。
  3. 請求項1または2において、
    前記遊星キャリアは、前記ロータと一体に回転可能に形成されて前記入力要素を構成し、
    前記第1の内歯歯車は前記固定要素を構成し、
    前記第2の内歯歯車は前記出力要素を構成していることを特徴とするギヤードモータ。
  4. 請求項3において、
    前記遊星歯車は、該遊星歯車の回転中心軸線上に貫通穴を備え、
    前記遊星キャリアは、前記貫通穴に嵌って前記遊星歯車を回転可能に支持する遊星歯車用固定軸を備えていることを特徴とするギヤードモータ。
  5. 請求項3において、
    前記遊星歯車は、該遊星歯車の回転中心軸線上に回転軸を備え、
    前記回転軸の両端が前記遊星キャリアに回転可能に支持されていることを特徴とするギヤードモータ。
  6. 請求項3において、
    前記第1の内歯歯車、前記遊星キャリア、および前記第2の内歯歯車は、モータ軸線に沿ってこの順に配置され、
    前記遊星キャリアは、前記第1の内歯歯車と前記第2の内歯歯車との間で前記遊星歯車を自転可能に支持する遊星歯車支持部を備え、
    当該遊星歯車支持部の外周側に前記ロータとの連結部が形成されていることを特徴とするギヤードモータ。
  7. 請求項3ないし5のいずれかにおいて、
    前記遊星キャリアを回転可能に支持する遊星キャリア用支軸を備え、
    当該遊星キャリア用支軸による前記遊星キャリアの支持位置は、前記遊星キャリア用支軸の軸線方向において前記第1の内歯歯車および前記第2の内歯歯車と重なる位置にあって、
    当該軸線方向で前記第1の内歯歯車と前記第2の内歯歯車とに挟まれた部分に前記遊星キャリアと前記ロータとの連結部が形成されていることを特徴とするギヤードモータ。
  8. 請求項3ないし6のいずれかにおいて、
    前記第1の内歯歯車の中央位置には軸受が配置され、
    前記第2の内歯歯車には、モータ軸線方向における一方側に出力部が構成されているとともに、他方側には、前記遊星キャリアを回転可能に支持する遊星キャリア用支軸が構成されており、
    当該遊星キャリア用支軸の軸端部が前記軸受に保持されていることを特徴とするギヤードモータ。
  9. 請求項4において、
    前記遊星キャリアを回転可能に支持する遊星キャリア用支軸と、
    前記遊星キャリア用支軸にワッシャを介して固定された圧縮バネとを有し、
    前記遊星キャリアは、前記遊星歯車用固定軸の前記第1の内歯歯車の側の端が固定されている第1の遊星歯車支持部と第2の内歯歯車の側の端が固定されている第2の遊星歯車支持部とを備え、
    前記第1の内歯歯車の中央位置には第1の軸穴が形成され、
    前記第2の内歯歯車の中央位置には第2の軸穴が形成され、
    前記第1の軸穴には前記遊星キャリア用支軸が嵌め込み固定されているとともに、当該第1の軸穴の前記第2の内歯歯車の側の開口縁には前記第1の遊星歯車支持部が当接しており、
    前記第2の軸穴には、前記遊星キャリア用支軸が嵌っているとともに、当該第2の軸穴の前記第1の内歯歯車の側の開口縁には前記第2の遊星歯車支持部が当接しており、
    前記第2の内歯歯車は、前記遊星キャリア用支軸に回転可能に支持されており、
    前記圧縮バネは、前記第2の内歯歯車を、モータ軸線方向で前記第1の内歯歯車の側に向かって付勢していることを特徴とするギヤードモータ。
  10. 請求項1ないし9のいずれかにおいて、
    前記第1の外歯歯車部分と前記第2の外歯歯車部分とは、歯数およびモジュールが等しく、
    前記第1の外歯歯車部分および前記第2の外歯歯車部分のうち、少なくとも一方が転位歯車であることを特徴とするギヤードモータ。
  11. 請求項1ないし9のいずれかにおいて、
    前記第1の外歯歯車部分および前記第2の外歯歯車部分は、歯数およびモジュールが相違し、
    前記第1の内歯歯車および前記第2の内歯歯車は、ピッチ円が略同一であることを特徴とするギヤードモータ。
  12. 請求項1ないし11のいずれかにおいて、
    前記ステータは、ステータコアの内側に前記駆動コイルが配置された状態でインサート成形してなることを特徴とするギヤードモータ。
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