JP2012083044A - 導風体、放電装置、および画像形成装置 - Google Patents

導風体、放電装置、および画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 送り込まれた空気を貫通溝の長手方向に沿って均一に吹き出す導風体、放電装置、および画像形成装置を提供する。
【解決手段】 第1の方向に延びた外形を有し、その延びた外形の一端に設けられ外部から内部に空気が送り込まれるための空気送り込み口と、内部から外部に空気が吹き出すための、該第1の方向に延びた第1の貫通溝とを有する筐体と、空気送り込み口から送り込まれた空気を筐体内で、第1の方向の長さが第1の貫通溝の長さよりも短い開口へと誘導し、該空気を該開口に、第1の方向に交わる第2の方向に流入させる空気誘導部と、筐体内で第1の方向に延びて該筐体の内部空間を、開口から空気が入る第1空間と、第1の貫通溝から空気が出て行く第2空間とに仕切る仕切りであって、該第1の方向に延びた第2の貫通溝を有し、該第2の貫通溝の隙間が、該開口に対向した箇所では他の箇所よりも大きい仕切りとを備えた。
【選択図】 図9

Description

本発明は、導風体、放電装置、および画像形成装置に関する。
従来より、取入口からの空気を出口開口に導く導通部と、エルボ管を出口開口の長手方向に沿って配列設置した空気通過体と、空気通過体のエルボ管の通風孔からの通過空気を吹出口に案内するガイド部とを備え、導通部の通過断面積を取入口から遠ざかるにしたがって漸次狭める仕切板を設け、ガイド部に空気の温度調節を行なう熱交換器を設けた吹き出し装置が知られている(特許文献1参照)。
特開平5−66047号公報
本発明は、送り込まれた空気を、貫通溝の長手方向(第1の方向)での風速差を抑えて吹き出すことができる導風体、放電装置、および画像形成装置を提供することを目的とする。
請求項1に係る導風体は、
第1の方向に延びた外形を有し、その延びた外形の一端に設けられ外部から内部に空気が送り込まれるための空気送り込み口と、内部から外部に空気が吹き出すための、この第1の方向に延び且つ第1の方向と交わる方向に貫通した第1の貫通溝とを有する筐体と、
上記空気送り込み口から送り込まれた空気を上記筐体内で、上記第1の方向の長さが上記第1の貫通溝の長さよりも短い開口へと誘導し、この空気をこの開口に、上記第1の方向に交わる第2の方向に流入させる空気誘導部と、
上記筐体内で上記第1の方向に延びてこの筐体の内部空間を、上記開口から空気が入る第1空間と、上記第1の貫通溝から空気が出て行く第2空間とに仕切る仕切りであって、この第1の方向に延び且つ上記第2の方向に貫通した第2の貫通溝を有し、この第2の貫通溝の隙間の間隔が、この開口に対向した箇所では他の箇所よりも大きい仕切りと、
を備えたことを特徴とする。
請求項2に係る導風体は、
上記空気誘導部が、上記筐体の上記第1の方向の全長のうち、上記空気送り込み口側に寄った位置に設けられた開口に空気を誘導するものであることを特徴とする。
請求項3に係る放電装置は、
第1の方向に延びた外形を有し、その延びた外形の一端に設けられ外部から内部に空気が送り込まれるための空気送り込み口と、内部から外部に空気が吹き出すための、この第1の方向に延び且つ第1の方向と交わる方向に貫通した第1の貫通溝とを有する筐体と、
上記空気送り込み口から送り込まれた空気を上記筐体内で、上記第1の方向の長さが上記第1の貫通溝の長さよりも短い開口へと誘導し、この空気をこの開口に、この第1の方向に交わる第2の方向に流入させる空気誘導部と、
上記筐体内で上記第1の方向に延びてこの筐体の内部空間を、上記開口から空気が入る第1空間と、上記第1の貫通溝から空気が出て行く第2空間とに仕切る仕切りであって、この第1の方向に延び且つ上記第2の方向に貫通した第2の貫通溝を有し、この第2の貫通溝の隙間の間隔が、この開口に対向した箇所では他の箇所よりも大きい仕切りと、
上記筐体の上記第1の貫通溝に対向した位置で上記第1の方向に張られ、電圧が供給されることで放電する放電線とを備えたことを特徴とする。
請求項4に係る画像形成装置は、
表面に像が形成されてこの像を保持する像保持体;
上記像保持体の表面に沿って第1の方向に張られ、電圧が供給されることで放電してこの像保持体の表面に電荷を付与する放電線;
上記第1の方向に延びた外形を有し、その延びた外形の一端に設けられ外部から内部に空気が送り込まれるための空気送り込み口と、内部から外部に空気が吹き出すための、この第1の方向に延び且つ第1の方向と交わる方向に貫通して上記放電線に対向している第1の貫通溝とを有する筐体と、
上記空気送り込み口から送り込まれた空気を上記筐体内で、上記第1の方向の長さが上記第1の貫通溝の長さよりも短い開口へと誘導し、この空気をこの開口に、この第1の方向に交わる第2の方向に流入させる空気誘導部と、
上記筐体内で上記第1の方向に延びてこの筐体の内部空間を、上記開口から空気が入る第1空間と、上記第1の貫通溝から空気が出て行く第2空間とに仕切る仕切りであって、この第1の方向に延び且つ上記第2の方向に貫通した第2の貫通溝を有し、この第2の貫通溝の隙間の間隔が、この開口に対向した箇所では他の箇所よりも大きい仕切りとを備えた導風体;および
上記像保持体の、電荷が付与された表面に像を形成する像形成部;
を備えたことを特徴とする。
請求項1に係る導風体によれば、本構成を有しない場合と較べて、送り込まれた空気を、貫通溝の長手方向(第1の方向)での風速差を抑えて吹き出すことができる。
請求項2に係る導風体によれば、開口が空気送り込み口側に寄った位置に設けられていない場合と較べて、筐体の省スペース化が図られる。
請求項3に係る放電装置によれば、本構成を有しない場合と較べて、放電線への放電生成物の付着を抑えることができる。
請求項4に係る画像形成装置によれば、本構成を有しない場合と較べて、放電線に付着した放電生成物に起因する画像濃度のムラを抑えることができる。
比較例のプリンタの概略構成図である。 放電器と導風器とを分解して示した分解斜視図である。 空気吹き出し口のX方向の位置と風速との関係を示すグラフ図である。 別の比較例の導風器を示す斜視透視図である。 空気吹き出し口のX方向の位置と風速との関係を示すグラフ図である。 導風器の斜視透視図である。 空気吹き出し口のX方向の位置と風速との関係を示すグラフ図である。 本発明の第1実施形態に相当するプリンタの概略構成図である。 導風器の斜視透視図である。 導風器を、図9とは別の角度から示した斜視透視図である。 第2仕切り板の正面図である。 空気吹き出し口のX方向の位置と風速との関係を示すグラフ図である。 別態様の第2仕切り板の正面図である。 別態様における空気吹き出し口のX方向の位置と風速との関係を示すグラフ図である。 更に別態様の第2仕切り板の正面図である。 図15に示す別態様における空気吹き出し口のX方向の位置と風速との関係を示すグラフ図である。 第2実施形態の導風器の斜視透視図である。 第2実施形態における第1仕切り板の正面図である。 第2実施形態における空気吹き出し口のX方向の位置と風速との関係を示すグラフ図である。 仕切り板の別態様の正面図である。 図20に示す別態様における空気吹き出し口のX方向の位置と風速との関係を示すグラフ図である。
以下、本発明の実施形態について説明する前に、実施形態に対する比較例について説明する。
図1は、比較例のプリンタの概略構成図である。
図1に示すプリンタ100は、本発明の画像形成装置に対する比較例であり、記録媒体上に白黒画像の形成を行なうモノクロプリンタである。このプリンタ100では、記録媒体を媒体カセット200に収容しており、後述する感光体ロール300上でトナー像を形成し、形成したトナー像を、媒体カセット200から引き出した記録媒体上に転写し、トナー像が転写された記録媒体を加熱および加圧することでトナー像を記録媒体上に定着させる。これにより、記録媒体上には、画像が形成される。
プリンタ100には、感光体ロール300が備えられている。感光体ロール300は、紙面に垂直な方向に延びたロールであり、矢印A方向に回転する。
プリンタ100には、感光体ロール300に対向した帯電装置400が備えられている。帯電装置400は、本発明の放電装置に対する比較例であり、放電器410および導風器420を備えている。
放電器410は、放電ワイヤ411、図1には不図示の電源部412(図2参照)、およびシールド413(図2参照)を備えている。放電ワイヤ411は、紙面に垂直な方向に張られた金属製のワイヤであり、感光体ロール300に対向している。この放電ワイヤ411には、電源部412から高電圧が供給される。一方、シールド413は地絡されている。このため、放電器410では、放電ワイヤ411に電源部412から高電圧が供給されるとコロナ放電が起きる。コロナ放電が起きると、対向する感光体ロール300の表面に電荷が付与される。また、放電に伴って窒素酸化物などの放電生成物が発生する。放電ワイヤ411にこの放電生成物が付着すると、放電生成物が付着した部分の放電が妨げられるので、感光体ロール300に対する電荷付与にムラが生じる。この電荷付与のムラは、画像の濃度ムラを生じる。
導風器420は、本発明の導風体に対する比較例であり、筐体421と、複数の導風板422(図2参照)とを備えている。導風器420は、外部から送り込まれた空気を放電ワイヤ411に向けて吹き出し、放電ワイヤ411への放電生成物の付着を防ぐためのものである。
ここで、図2は、放電器と導風器とを分解して示した分解斜視図である。尚、図2には、送風器500および感光体ロール300も示されており、送風器500は、導風器420に空気を送り込む。
放電器410には、電源部412が備えられており、電源部412は、スイッチ4121と電源4122と有している。放電ワイヤ411は、スイッチ4121に接続されている。このスイッチ4121がオン状態になると、放電ワイヤ411には高電圧が供給される。矢印A方向に感光体ロール300が回転中に、放電ワイヤ411に高電圧が供給されて放電が起きると、感光体ロール300の全表面に電荷が付与される。
導風器420の筐体421は、空気送り込み口421aと空気吹き出し口421bとを有している。
空気送り込み口421aは、筐体421の一端に設けられており、空気送り込み口421aには、送風器500からの空気がX方向に送り込まれる。
一方、空気吹き出し口421bからは、空気送り込み口421aに送り込まれた空気が吹き出す。また、空気吹き出し口421bの形状は、放電ワイヤ411の全体に向けて空気を吹き出すために、長手方向がX方向に沿った長方形となっている。
この筐体421の内部には、複数の導風板422が備えられている。これら複数の導風板422は、空気送り込み口421aに送り込まれた空気を空気吹出口421aの各箇所へと導くためのものである。
ここで、図1に戻って、このプリンタ100の他の構成要素を説明しつつ、このプリンタ100におけるトナー像の形成、トナー像の転写、およびトナー像の定着について簡単に説明する。
放電器410の放電により表面に電荷が付与されている感光体ロール300に対し、画像データに応じた露光が露光器600により行われる。この露光により、感光体ロール300の表面には、画像データに応じた静電潜像が形成される。
現像器700は、現像ロール701を備えており、帯電トナーを収容している。現像ロール701は、電圧が印加され、感光体ロール300に近接した位置に配置されている。また、現像ロール701は、帯電したトナーを表面に保持する。感光体ロール300の表面に形成されている静電潜像と電圧が印加されている現像ロール701との間には電界が発生する。このため、現像ロール701が、帯電したトナーを保持しながら矢印B方向に回転すると、帯電トナーが静電潜像側に移行し、静電潜像がトナーで現像される。
転写ロール800は、矢印D方向に回転し、転写ロール800には、帯電トナーの極性とは逆極性の電位が付与されている。また、記録媒体が搬送経路Lを矢印C方向に搬送されて来る。そして転写ロール800は、その記録媒体を、トナー像を表面に保持した感光体ロール300との間に挟み込みながら矢印D方向に回転する。これにより、感光体ロール300が保持しているトナー像が記録媒体上に転写される。定着器900は、加圧ロール910および加熱ロール920を有している。定着器900では、これら加圧ロール910と加熱ロール920との間に、トナー像が転写された記録媒体を挟み込み、これら加圧ロール910と加熱ロール920が回転する。これにより、トナー像が転写された記録媒体は加熱および加圧されてトナー像は記録媒体上に定着される。トナー像が定着された記録媒体はプリンタ100の外に排出される。
ところで、このプリンタ100において上述した濃度ムラのない画像形成を行うためには、空気吹き出し口421b(図2参照)から放電ワイヤ411の全体に対して、放電生成物を吹き飛ばすことのできる程度の風速で空気が吹き出している必要がある。
図3は、空気吹き出し口のX方向の位置と風速との関係を示すグラフ図である。
図3には、図2に示す導風器420の空気吹き出し口421bの各箇所から吹き出す空気の風速が示されている。
図3では、横軸が空気吹き出し口421bのX方向に沿った位置を表し、縦軸が空気の風速を表している。尚、横軸に刻まれている0から300までの数値は、空気吹き出し口421bの、空気送り込み口421aとは反対側の端を原点とした場合の原点からの距離(mm)を表している。また、図3には、放電生成物質を吹き飛ばして放電ワイヤ411への付着を防ぐために必要な基準風速1.5(m/s)が点線で示されている。
図2に示す導風器420では、空気吹き出し口421bの原点(0mm)から中央付近(150mm)にかけて、風速ムラが激しく、ほぼ無風の箇所(25mm〜30mm、95mm〜105mm)も見られ、全体的に基準風速1.5(m/s)を下回っている。つまり、図2に示す導風器420では、導風板422が設けられているものの、風速のムラが生じてしまう。
ここで、本発明の導風体に対する別の比較例として、図2に示す導風器420とは異なるタイプの導風器について説明する。
図4は、別の比較例の導風器を示す斜視透視図である。
この導風器430は、筐体435を備えており、筐体435は、図2に示す導風器420と同様に、斜線が付されて示されている空気送り込み口435aと、開口の形状が長方形の空気吹き出し口435bとを有している。また、図4では、この図4が透視図であることで筐体435の天井部分や側面部分の一部が判別しにくいが、この導風器430は、天井部分や側面部分も筐体435に覆われていて、空気送り込み口435aと空気吹き出し口435b以外からの空気の出入りはない。
また、この導風器430は、筐体435の内部に、第1仕切り板431、第2仕切り板432、および第3仕切り板433の計3枚の仕切り板を備えている。
3枚の仕切り板のうちの第1仕切り板431は、筐体435のX方向の全長のほぼ半分程度の長さの板部材であり、筐体435の第1直線部分4351に対向して備えられている。第1の仕切り板431は、この第1直線部分4351との間に第1空間435cを形成している。この第1空間435cの一端には上述した空気送り込み口435aが位置しており、空気送り込み口435aから送り込まれた空気は、第1空間435c内をX方向に進む。
また、筐体435は、第1仕切り板433とは流入口431aを間に置いて第1仕切り板431のX方向の延長線上に延びている第2直線部分4352を有している。この第2直線部分4352も、筐体435のX方向の全長のほぼ半分程度の長さを有する。
また、筐体435は、第1直線部分4351と第2直線部分4353とを繋ぐ湾曲部分4353を有している。この湾曲部分4353は、X方向からY方向へ徐々に曲がった部分である。この湾曲部分4353は、空気送り込み口435aから送り込まれてX方向に進む空気の前に立ちはだかり、空気を上述の流入口431aに導く。
3枚の仕切り板のうちの第2仕切り板432は、筐体435のX方向の全長と同じ程度の長さの板部材であり、第1仕切り板431および第2直線部分4352に対向して備えられている。この第2仕切り板432は、第1仕切り板431および第2直線部分4352との間に第2空間435dを形成している。この第2空間435dは、流入口431aへと導かれた空気が次に進む空間である。また、この第2仕切り板432には、X方向に沿って延びたスリット432aが設けられている。第2空間435dに進んできた空気は、このスリット432aから次の空間へ流出する。
3枚の仕切り板のうちの第3仕切り板433は、筐体435のX方向の全長と同じ程度の長さの板部材であり、第2仕切り板432に対向して備えられている。この第3仕切り板433は、第2仕切り板432との間に第3空間435eを形成している。この第3空間435eには、第2仕切り板432のスリット432aから空気が流入してくる。また、第3仕切り板433にも、X方向に沿って延びたスリット433aが設けられている。第3空間435eに進んできた空気は、このスリット433aから流出して空気吹き出し口435bから吹き出す。
図5は、空気吹き出し口のX方向の位置と風速との関係を示すグラフ図である。
図5には、図4に示す導風器430の空気吹き出し口435bの各箇所から吹き出す空気の風速が示されている。
図5でも、図3と同様に、横軸が空気吹き出し口435b(図4参照)のX方向にそった位置を表し、縦軸が空気の風速を表している。また、放電生成物質を吹き飛ばして放電ワイヤ411への付着を防ぐために必要な基準風速1.5(m/s)が点線で示されている。
図4に示す導風器430では、空気吹き出し口435bの中央付近(原点から100mmから180mmまでの位置)の風速が、その中央付近を挟んだ両脇での風速に比べて激しく落ち込み、無風ではないが基準風速を大きく下回っている。
次に、本発明の導風体に対するさらに別の比較例として、図2および図4に示す導風器420,430とは異なるタイプの導風器について説明する。
図6は、導風器の斜視透視図である。尚、図6では、図4に示されている部材と同じ種類の部材については、図4において付されている符号と同じ符号を付している。
図6に示す導風器440と図4に示す導風器430との相違点は、図6に示す導風器440の方が筐体の内部に備えられている仕切り板が1枚多い点である。
前述したように、図4に示す導風器430では、流入口431aを経た空気は、中央付近では風速が落ち込み、中央付近を挟んだ両脇では風速が大きいというアンバランスな状態となる。そこで、図6に示す導風器440では、筐体内にもう1つ空間を追加し、風速のアンバランスを均している。以下、この相違点について説明する。
導風器440では、図4に示す導風器430の第3空間435eに追加仕切り板434を備えることで第3空間435eを前段と後段の2つの空間に分けている。
追加仕切り板434は、筐体435のX方向の全長と同じ程度の長さの板部材であり、第2仕切り板432との間に前段空間4351eを形成している。前段空間4351eには、第2仕切り板432のスリット432aから空気が流入する。
この追加仕切り板434にも、X方向に沿って延びたスリット434aが設けられている。前段空間4351eに流入してきた空気は、このスリット434aから次の空間へ流出する。
追加仕切り板434は、第3仕切り板433との間に後段空間4352eを形成している。後段空間4352eには、追加仕切り板434のスリット434aから空気が流入する。後段空間4352eに流入した空気は、第3仕切り板433のスリット433aから流出して空気吹き出し口435bから吹き出す。
図7は、空気吹き出し口のX方向の位置と風速との関係を示すグラフ図である。
図7には、図6に示す導風器440の空気吹き出し口435bの各箇所から吹き出す空気の風速が示されている。
図6に示す導風器440では、空気吹き出し口435bの中央部分の風速の落ち込みが改善されていると共に、X方向の全域に渡って風速は基準風速を上回っている。
しかしながら、この導風器440は、図4に示す導風器430に比べて空間の数が多いため、X方向の全域に渡って基準風速以上の空気を空気吹き出し口435bから吹き出させるには、図4に示す導風器430に比べて、単位時間あたりに送り込む空気量をかなり増加させる必要がある。従って、図2に示す送風器500よりもずっと強力な送風器が必要となり、装置の大型化やコストアップ等の原因となる。
以上説明した比較例と比較しながら、以下、本発明の実施形態について説明する。
図8は、本発明の第1実施形態に相当するプリンタの概略構成図である。
図8に示すプリンタ10と図1に示すプリンタ100とでは、帯電装置の導風器が相違している。
この第1実施形態のプリンタ10の底部には、比較例のプリンタと同様に、媒体カセット20が備えられている。この媒体カセット20には、記録媒体が積み重ねられて収容されている。媒体カセット20の上方には感光体ロール30が備えられている。感光体ロール30は、紙面に垂直な方向に延びたロールであり、矢印A方向に回転する。
プリンタ10には、感光体ロール30に対向した帯電装置1が備えられている。帯電装置1は、放電器2および導風器3を備えている。この帯電装置1が、本発明の放電装置の第1実施形態である。
放電器2は、図2において既に説明した放電器410と同じ種類のものであり、放電ワイヤ411、図8には不図示の電源部412(図2参照)、およびシールド413(図2参照)を備えている。放電ワイヤ411は、紙面に垂直な方向に張られた金属製のワイヤであり、スイッチ4121がオン状態になると、放電ワイヤ411には高電圧が供給される。一方、シールド413は地絡されている。このため、放電器2では、放電ワイヤ411に高電圧が供給されるとコロナ放電が起きる。
導風器3は、筐体35を備えており、外部から送り込まれた空気を放電ワイヤ411に向けて吹き出し、放電ワイヤ411への放電生成物の付着を防ぐ。この導風器3が、本発明の導風体の第1実施形態である。この放電ワイヤ411が、本発明にいう放電線の一例に相当する。この導風器3の詳細説明は後に回し、プリンタ10の説明を続ける。このプリンタ10の他の構成要素を説明しながら、このプリンタ10における、トナー像の形成、トナー像の転写、およびトナー像の定着について説明する。
プリンタ10には、感光体ロール30の右斜め上に、露光器60が備えられている。露光器60は、外部から送信されてきた画像データに応じて感光体ロール30の表面を露光する。
帯電装置1によって表面に電荷が付与されている感光体ロール30に対し、露光器60によって画像データに応じた露光が行われると、感光体ロール30の表面には画像データに応じた静電潜像が形成される。
プリンタ10には、感光体ロール30の右側に、現像器70が備えられている。現像器70は、感光体ロール30に近接した位置に現像ロール721を備えると共に帯電トナーを収容している。現像ロール721には、電圧が印加されており、現像ロール721は、帯電したトナーを表面に保持する。感光体ロール30の表面に形成されている静電潜像と現像ロール721との間には電界が発生する。このため、現像ロール721が、帯電したトナーを保持しながら矢印B方向に回転すると、帯電トナーが静電潜像側に移行し、静電潜像がトナーで現像される。プリンタ10には、感光体ロール30の下側に、搬送経路Lを挟んで、転写ロール80が備えられている。転写ロール80は矢印D方向に回転し、転写ロール80には帯電トナーの極性とは逆極性の電位が付与されている。また、記録媒体が搬送経路Lを矢印C方向に搬送されて来る。そして転写ロール80は、その記録媒体を、トナー像を表面に保持した感光体ロール30との間に挟み込みながら矢印D方向に回転する。これにより、感光体ロール30が保持しているトナー像が記録媒体上に転写される。プリンタ10には、転写ロール80の左側には、定着器90が備えられている。定着器90は、加圧ロール91および加熱ロール92を有している。加圧ロール91および加熱ロール92は、トナー像が転写され搬送経路Lに沿って搬送されてきた記録媒体を挟みながら回転する。これにより、トナー像が転写された記録媒体は加熱および加圧されてトナー像は記録媒体上に定着される。トナー像が定着された記録媒体は、プリンタ100の外に排出される。感光体ロール30が、本発明にいう像保持体の一例に相当し、露光器60と現像器70を併せたものが、本発明にいう像形成部の一例に相当する。
ここで、上述した導風器3の詳細について説明する。
図9は、導風器の斜視透視図である。図10は、導風器を、図9とは別の角度から示した斜視透視図である。
導風器3の筐体35は、X方向に延びた外形をしており、空気送り込み口35aと空気吹き出し口35bとを有している。空気送り込み口35aは、斜線が付されて示されている。この筐体35が、本発明にいう筐体の一例に相当する。
空気送り込み口35aは、筐体35の一端に設けられており、この筐体35の内部には、この空気送り込み口35aを通じて、送風器50により空気がX方向に送り込まれる。この空気送り込み口35aが、本発明にいう空気送り込み口の一例に相当する。この送風器50は、図2に示す送付器50と同種の送風器である。
一方、空気吹き出し口35bからは、空気送り込み口35aに送り込まれた空気が吹き出す。また、空気吹き出し口35bの形状は、放電ワイヤ411の全体に向けて空気を吹き出すために、長手方向がX方向に沿った長方形となっている。
この導風器3は、図4に示す導風器430と同様に、筐体35の内部に、第1仕切り板31、第2仕切り板32、および第3仕切り板33の計3枚の仕切り板を備えている。
3枚の仕切り板のうちの第1仕切り板31は、筐体35の第1直線部分351に対向して備えられており、この第1直線部分351との間に、空気送り込み口35aから送り込まれた空気がX方向に進む第1空間35cを形成している。
図4に示す筐体435と同様に、図9に示す筐体35も、第1仕切り板31のX方向の延長線上に延びた第2直線部分352を有しており、この第1仕切り板31とこの第2直線部分352との間には、X方向の長さが空気吹き出し口35bに比べて短い流入口31aが形成されている。この流入口31aが、本発明にいう開口の一例に相当する。
また、図4に示す筐体435と同様に、図9に示す筐体35も、第1直線部分351と第2直線部分352とを繋ぐ、X方向からY方向へ徐々に曲がった湾曲部分353を有している。この湾曲部分353も、空気送り込み口35aから送り込まれてX方向に進む空気の前に立ちはだかり、空気をX方向に交わるY方向に誘導して上述の流入口31aに流入させる。この湾曲部分353が、本発明にいう空気誘導部の一例に相当する。
3枚の仕切り板のうちの第2仕切り板32は、筐体35のX方向の全長と同じ程度の長さの板部材であり、第1仕切り板31および第2直線部分352との間に、流入口31aへ導かれた空気が次に入る第2空間35dを形成している。また、この第2仕切り板32には、X方向に沿って延びたスリット32aが設けられている。
この第2空間35dが、本発明にいう第1空間の一例に相当し、第2仕切り板32が、本発明にいう仕切り板の一例に相当する。また、このスリット32aが、本発明にいう第2の貫通溝の一例に相当する。
第2仕切り板32に設けられたスリット32aは、広幅部321aと狭幅部322aとで構成されている。
図11は、第2仕切り板の正面図である。
図11に示す第2仕切り板32は、長方形の板部材であり、長手方向に沿った全長300mmのスリット32aを有している。ただし、中央の長さ40mmの広幅部321aと、この広幅部321aを挟んだ両脇の狭幅部322aとではスリット間隔が異なっており、広幅部321aのスリット間隔が4mmとなっている一方、狭幅部322aのスリット間隔は2mmになっている。
広幅部321aは、図10に示すように、流入口31aに対向した部分である。このようにスリット32aに広狭が設けられていると、流入口31aを経て第2空間35dへ流れ込んだ空気が第2仕切り板32のスリット32aから流出して第3空間35eへ入る際に、このスリット32aの長さ方向の各部における風速の差が抑えられることを発明者らは見い出した。この結果、広狭がないスリットが用いられる場合(例えば図4に示す比較例)と較べて、第3空間35eにおける空気密度のアンバランスが抑制される。
図9に戻って説明を続ける。
筐体35の内部に備えられた3枚の仕切り板のうちの第3仕切り板33は、筐体35のX方向の全長と同じ程度の長さの板部材であり、第2仕切り板32との間に、第2仕切り板32のスリット32aから流出した空気が次に入る第3空間35eを形成している。また、第3仕切り板33にも、X方向に沿って同じ隙間で延びたスリット33aが設けられている。
第3空間35eに進んできた空気は、このスリット33aから流出して空気吹き出し口35bから吹き出す。この第3空間35eが、本発明にいう第2空間の一例に相当し、スリット33aが、本発明にいう第1の貫通溝の一例に相当する。
図12は、空気吹き出し口のX方向の位置と風速との関係を示すグラフ図である。
図12には、図9に示す導風器の空気吹き出し口35bの各所から吹き出す空気の風速が示されている。尚、図12では、横軸が空気吹き出し口35bのX方向に沿った位置を表し、縦軸が空気の風速を表している。尚、横軸に刻まれている0から300までの数値は、空気吹き出し口35bの、空気送り込み口35aとは反対側の端を原点とした場合の原点からの距離(mm)を表している。また、図12には、放電生成物質を吹き飛ばして放電ワイヤ411への付着を防ぐために必要な基準風速1.5(m/s)が点線で示されている。
図9に示す導風器3では、図4に示す導風器430で発生するような、空気吹き出し口35bの中央部分の風速の落ち込みは発生せず、X方向の全域に渡って風速は基準風速を上回っている。また、この導風器3では、図6に示す導風器440のような、空気密度を均すための空間が不要なため、上述したように、空気送り込み口35aへ空気を送り込む送風器50は、図2に示す送風器50と同種の送風器である。
このように導風器3からムラのない風が吹き出すので図8の放電器1のワイヤ411には放電生成物が付着しない。従って図8に示す感光体ロール30の表面にはムラなく電荷が付与され、プリンタ10では放電生成物に起因する画像の濃度ムラが防がれている。
次に、図9に示す導風器3に備えられている第2仕切り板32と置換可能な別態様の仕切り板320について説明する。
図13は、別態様の第2仕切り板の正面図である。
図13に示す仕切り板320も、長手方向に沿った全長300mmのスリット32bを有している。ただし、このスリット32bの広幅部321bのスリット間隔は7mmとなっており、図10に示すスリット32aの広幅部321aと比べて3mm大きくなっている。尚、このスリット32bの狭幅部322bのスリット間隔は図10に示すスリット32aの狭幅部322aと同じ2mmである。
図14は、別態様における空気吹き出し口のX方向の位置と風速との関係を示すグラフ図である。
図14には、図9に示す導風器3の第2仕切り板32を、図13に示す仕切り板320に置換した場合の、空気吹き出し口35bの各箇所から吹き出る空気の風速を示すグラフが示されている。図14のグラフの横軸および縦軸は、図12のグラフの横軸および縦軸と同様であり、図14にも、基準風速1.5(m/s)が点線で示されている。
図9に示す導風器3の第2仕切り板32を、広幅部のスリット間隔が大きい、図13に示す仕切り板320に置き換えても、図9に示す導風器3に第2仕切り板32が備えられていた時に得られた風速分布(図12参照)と遜色のない風速分布が得られる。このことから、広幅部のスリット間隔の4mmから7mmへの拡大による影響は少ないことが確認できた。
次に、図9に示す導風器3に備えられている第2仕切り板32と置換可能な、図13に示す仕切り板320とは更に別の態様の仕切り板321について説明する。
図15は、更に別態様の第2仕切り板の正面図である。
図15に示す仕切り板321も、長手方向に沿った全長300mmのスリット32cを有している。このスリット32cの広幅部321cのスリット間隔は、図11に示す第2仕切り板32の隙間寸法と同じ4mmであるが、広幅部321cの長さは第2仕切り板32の長さ40mmの2倍の80mmとなっている。また、このスリット32cの狭幅部322cのスリット間隔は図10に示すスリット32aの狭幅部322aと同じ2mmである。
図16は、図15に示す別態様における空気吹き出し口のX方向の位置と風速との関係を示すグラフ図である。
図16には、図9に示す導風器3の第2仕切り板32を、図15に示す仕切り板321に置き換えた場合の、空気吹き出し口35bの各箇所から吹き出る空気の風速を示すグラフが示されている。図16のグラフの横軸および縦軸は、図12のグラフの横軸および縦軸と同様であり、図16にも、基準風速1.5(m/s)が点線で示されている。
図9に示す導風器3の第2仕切り板32を、広幅部の長さが長い仕切り板321に置き換えても、図9に示す導風器3に第2仕切り板32が備えられていた時に得られた風速分布(図12参照)と遜色のない風速分布が得られている。このことから、広幅部の長さの40mmから80mmへの拡大による影響は少ないことが確認できた。
以上で本発明の第1実施形態の説明を終了し、以下、本発明の第2実施形態について説明する。この第2実施形態は、導風器が異なる点を除いて第1実施形態と同様の形態であるので、以下では導風器に着目した説明を行う。
図17は、第2実施形態の導風器の斜視透視図である。
図17には、本発明の導風器の第2実施形態である導風器5が示されている。この導風器5と図6に示す放電器2とからなる放電装置が、本発明の放電装置の第2実施形態であり、この放電装置を備えたプリンタが、本発明の画像形成装置の第2実施形態である。
図17に示す導風器5と、図9に示す導風器3との相違点は、空気送り込み口から送り込まれた空気が誘導されて流れ込む流入口の位置が異なっている点と、この流入口の位置の変更に伴ってスリットの広幅部の位置も変更されている点にある。
図17に示す導風器5では、流入口51aの位置を空気送り込み口55aに近接させている。このため、図17に示す導風器5では、図9に示す導風器3において形成されているような広い第1空間35cは不要であり、導風器5の筐体55の容積は、導風器3の筐体35の容積よりも小さくなっている。
図17に示す導風器5は、図9に示す導風器3と同様に、X方向に延びた筐体55を有しており、空気吹き出し口55bの形状も、長手方向がX方向に沿って延びた長方形である。また、空気送り込み口55aは、筐体55の一端に設けられている。
導風器5の筐体55は、直線部分551と湾曲部分552とを有している。
直線部分551は、構造上、図9に示す導風器3の筐体35の第2直線部分352に対応している。また、図17に示す湾曲部分552は、構造上、図9に示す筐体35の湾曲線部分353に対応しており、空気送り込み口55aに近接した位置に配置されている。このため、送風器50(図9参照)から空気送り込み口55aへ送り込まれた空気は、X方向に沿って進む間もなく湾曲部分552によって流入口51aに導かれる。この湾曲部分552も、本発明にいう空気誘導部の一例に相当する。
この導風器5は、筐体55の内部に、第1仕切り板51と第2仕切り板52の計2枚の仕切り板を備えている。
これら2枚の仕切り板のうちの第1仕切り板51は、筐体55のX方向の全長と同じ程度の長さの板部材であり、筐体55の直線部分551に対向して備えられている。第1仕切り板51は、この直線部分551との間に、空気送り込み口55aから送り込まれ流入口51aに導かれた空気が入る第1空間55cを形成している。この第1空間55cが、本発明にいう第1空間の一例に相当し、第1仕切り板51が、本発明にいう仕切り板の一例に相当する。また、このスリット51aが、本発明にいう第2の貫通溝の一例に相当する。
この第1仕切り板51には、X方向に沿って延びたスリット51aが設けられている。
第1仕切り板51に設けられたスリット51aは、広幅部511aと狭幅部512aとで構成されている。
図18は、第2実施形態における第1仕切り板の正面図である。
図18に示す第1仕切り板51のスリット51aは、全長が300mmであり、長さ40mmの広幅部511aが左端に寄って設けられている。この広幅部511aのスリット間隔が4mmとなっている一方、狭幅部512aのスリット間隔は2mmになっている。
この導風器5でも、流入口51aを経て第1空間55cへ流れ込んだ空気が第1仕切り板51のスリット51aから流出して次の空間へ入る際に、このスリット51aの長さ方向の各部における風速の差が抑えられる。
図17に戻って説明を続ける。
筐体55内部に備えられた2枚の仕切り板のうちの第2仕切り板52は、筐体55のX方向の全長と同じ程度の長さの板部材であり、第1仕切り板51との間に第2空間55dを形成している。第2空間55dは、この第1仕切り板51のスリット51aから流出した空気が次に進む空間である。また、この第2仕切り板52にも、X方向に沿って同じ隙間のスリット52aが設けられている。第2空間55dに進んだ空気は、このスリット52aから流出して空気吹き出し口55bから吹き出す。この第2空間55dが、本発明にいう第2空間の一例に相当し、スリット52aが、本発明にいう第1の貫通溝の一例に相当する。
図19は、第2実施形態における空気吹き出し口のX方向の位置と風速との関係を示すグラフ図である。
図19には、図17に示す導風器5の空気吹き出し口55bの各箇所から吹き出す空気の風速が示されている。尚、図19のグラフの横軸および縦軸は、図12のグラフの横軸および縦軸と同様であり、図19にも、基準風速1.5(m/s)が点線で示されている。
図17に示す導風器5によれば、図4に示す導風器430で発生するような極端な風速の落ち込みは発生せず、X方向の全域で基準風速が確保されている。また、この導風器5でも第1実施形態と同様に、空気密度のアンバランスを均すための空間が不要なため、空気送り込み口55aへ空気を送り込む送風器50は第1実施形態と同じである。さらには、図17に示す導風器5の筐体55は、流入口51aが空気送り込み口51aに近接しているので、図9に示す導風器3の筐体35に比べて容積のコンパクト化が図られている。
次に、図17に示す導風器5に備えられている第1仕切り板51と置換可能な別態様の仕切り板について説明する。
図20は、仕切り板の別態様の正面図である。
図20に示す仕切り板510も、長手方向に沿った全長300mmのスリット51bを有している。ただし、このスリット51bの広幅部511bのスリット間隔は7mmとなっており、図18に示すスリット51aの広幅部511aと比べて3mm大きくなっている。尚、図20に示すスリット51bの狭幅部512bのスリット間隔は、図18に示すスリット51aの狭幅部512aと同じである。
図21は、図20に示す別態様における空気吹き出し口のX方向の位置と風速との関係を示すグラフ図である。
図21には、図17に示す導風器5の第1仕切り板51を、図20に示す仕切り板510に置換した場合の、空気吹き出し口55bの各箇所から吹き出す空気の風速を示すグラフが示されている。図21のグラフの横軸および縦軸は、図12のグラフの横軸および縦軸と同様であり、図21にも、基準風速1.5(m/s)が点線で示されている。
図17に示す導風器5の第1仕切り板51を、広幅部のスリット間隔が大きい、図20に示す仕切り板510に置き換えても、図17に示す導風器5において得られた風速分布(図19参照)と遜色のない風速分布が得られている。このことから、第2実施形態の筐体5でも、広幅部のスリット間隔の4mmから7mmへの拡大による影響は少ないことが確認できた。
尚、上述の実施形態では、本発明にいう開口の一例として、X方向に延びた外形を有する筐体の中央、または、空気送り込み口に近い側の端部に流入口を示したが、本発明にいう開口は、X方向の長さがスリット32aの長さよりも短ければよく、例えば、これら中央と端部との間に設けられていても良い。
1 帯電装置
2 放電器
3、5 導風器
31 第1仕切り板
31a 流入口
32 第2仕切り板
32a、33a スリット
321a 広幅部
322a 狭幅部
33 第3仕切り板
35 筐体
35a 空気送り込み口
35b 空気吹き出し口
35c 第1空間
35d 第2空間
35e 第3空間
351 第1直線部分
352 第2直線部分
353 湾曲部分

Claims (4)

  1. 第1の方向に延びた外形を有し、その延びた外形の一端に設けられ外部から内部に空気が送り込まれるための空気送り込み口と、内部から外部に空気が吹き出すための、該第1の方向に延び且つ該第1の方向と交わる方向に貫通した第1の貫通溝とを有する筐体と、
    前記空気送り込み口から送り込まれた空気を前記筐体内で、前記第1の方向の長さが前記第1の貫通溝の長さよりも短い開口へと誘導し、該空気を該開口に、前記第1の方向に交わる第2の方向に流入させる空気誘導部と、
    前記筐体内で前記第1の方向に延びて該筐体の内部空間を、前記開口から空気が入る第1空間と、前記第1の貫通溝から空気が出て行く第2空間とに仕切る仕切りであって、該第1の方向に延び且つ前記第2の方向に貫通した第2の貫通溝を有し、該第2の貫通溝の隙間の間隔が、該開口に対向した箇所では他の箇所よりも大きい仕切りと、
    を備えたことを特徴とする導風体。
  2. 前記空気誘導部が、前記筐体の前記第1の方向の全長のうち、前記空気送り込み口側に寄った位置に設けられた開口に空気を誘導するものであることを特徴とする請求項1記載の導風体。
  3. 第1の方向に延びた外形を有し、その延びた外形の一端に設けられ外部から内部に空気が送り込まれるための空気送り込み口と、内部から外部に空気が吹き出すための、該第1の方向に延び且つ該第1の方向と交わる方向に貫通した第1の貫通溝とを有する筐体と、
    前記空気送り込み口から送り込まれた空気を前記筐体内で、前記第1の方向の長さが前記第1の貫通溝の長さよりも短い開口へと誘導し、該空気を該開口に、該第1の方向に交わる第2の方向に流入させる空気誘導部と、
    前記筐体内で前記第1の方向に延びて該筐体の内部空間を、前記開口から空気が入る第1空間と、前記第1の貫通溝から空気が出て行く第2空間とに仕切る仕切りであって、該第1の方向に延び且つ前記第2の方向に貫通した第2の貫通溝を有し、該第2の貫通溝の隙間の間隔が、該開口に対向した箇所では他の箇所よりも大きい仕切りと、
    前記筐体の前記第1の貫通溝に対向した位置で前記第1の方向に張られ、電圧が供給されることで放電する放電線とを備えたことを特徴とする放電装置。
  4. 表面に像が形成されて該像を保持する像保持体;
    前記像保持体の表面に沿って第1の方向に張られ、電圧が供給されることで放電して該像保持体の表面に電荷を付与する放電線;
    前記第1の方向に延びた外形を有し、その延びた外形の一端に設けられ外部から内部に空気が送り込まれるための空気送り込み口と、内部から外部に空気が吹き出すための、該第1の方向に延び且つ該第1の方向と交わる方向に貫通して前記放電線に対向している第1の貫通溝とを有する筐体と、
    前記空気送り込み口から送り込まれた空気を前記筐体内で、前記第1の方向の長さが前記第1の貫通溝の長さよりも短い開口へと誘導し、該空気を該開口に、該第1の方向に交わる第2の方向に流入させる空気誘導部と、
    前記筐体内で前記第1の方向に延びて該筐体の内部空間を、前記開口から空気が入る第1空間と、前記第1の貫通溝から空気が出て行く第2空間とに仕切る仕切りであって、該第1の方向に延び且つ前記第2の方向に貫通した第2の貫通溝を有し、該第2の貫通溝の隙間の間隔が、該開口に対向した箇所では他の箇所よりも大きい仕切りとを備えた導風体;および
    前記像保持体の、電荷が付与された表面に像を形成する像形成部;
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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