JP2002340381A - 給排気装置 - Google Patents

給排気装置

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JP2002340381A
JP2002340381A JP2001277989A JP2001277989A JP2002340381A JP 2002340381 A JP2002340381 A JP 2002340381A JP 2001277989 A JP2001277989 A JP 2001277989A JP 2001277989 A JP2001277989 A JP 2001277989A JP 2002340381 A JP2002340381 A JP 2002340381A
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Japan
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air
air supply
exhaust
exhaust device
supply
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Application number
JP2001277989A
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English (en)
Inventor
Yoshinori Narukawa
嘉則 成川
Yoshimasa Kikuchi
芳正 菊池
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Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 給気チャンバー部分をコンパクト化し、ユニ
ット構造で従来一般の排気専用の換気装置にも取付ける
ことができるようにするとともに、給気チャンバーユニ
ットの空気吹出口へ供給される空気流を均一な高流速な
ものとする。 【解決手段】 下方側所定局所領域の空気を集気して排
気する吸気フード22の外周部に各々独立して取り付け
られる給気チャンバーユニット20a、20b・・を、
それぞれ空気吹出口24に連通する給気ダクト接続口3
0、給気空間31、整流通路34を備えて構成して、給
気ダクトを介して給気ダクト接続口30に導かれた外気
が、給気空間31内に導入され、同給気空間31内で動
圧分布が均一化された後、整流通路34を通ることによ
り、より均一な高流速の空気流となって空気吹出口2
4,24,24に供給されるようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、所定局所領域の
外周囲を覆うエアカーテン流を形成し、該エアカーテン
流の内側において、該局所領域の空気を吸引することに
より外部に排気するようにした給排気装置に関するもの
である。
【0002】
【先行技術】例えば所定の局所領域の換気を行う換気用
給排気装置として、該局所領域の外周囲を覆うようにエ
アカーテン状に空気を送風する一方、該エアカーテン流
内において、該局所領域の空気を吸引して外部に排出す
るようにしたものが、本願発明者等によって既に提案さ
れている。
【0003】例えば、その一例として図25および図2
6に示されるようなものがある。
【0004】図25および図26において、符号1は、
例えば加熱調理器等の臭気や煙等汚染空気発生源を有す
る所定局所領域の上方部に設けられた例えば下面側が開
口した略直方体形状の給気チャンバー(外気送風チャン
バー)であり、この給気チャンバー1の内側下方には、
その天板部1aおよび側板部1bとの間に各々所定の間
隔を置いて角錐台形状の下方から上方に次第に小径とな
った排気方向への吸気フード2が、前記給気チャンバー
1の下端側開口面よりも所定寸法下方位置まで延びて一
体に設けられている(オフセット設置)。そして、それ
により、前記給気チャンバー1とその内側の吸気フード
2との間に、後述する給気ダクト(外気送風ダクト)3
の外気導入口3aを介して吸入した外気を、空気吹出口
4方向に導く給気空間(外気送風空間)が形成されてい
る。該給気空間は、第1の筒壁5の下端を支持する水平
方向の隔壁(仕切板)8によって、第1,第2の給気空
間9A,9Bに区画され、また前記吸気フード2の側板
部2bの外周に上下2段に設けられた第1の筒壁5と第
2の筒壁6とによって、流速を均一に増大させる整流通
路7と空気吹出口4用の空気吹出通路とが各々形成され
ている。
【0005】さらに、前記給気チャンバー1の天板部1
aの一側部には、給気ダクト3を介して供給される外気
を導入すべく前記給気ダクト3の外気導入口3aを接続
する外気導入口接続用の開口部19aが、また前記給気
チャンバー1の天板部1aおよび吸気フード2の天板部
2aの相互に重合する中央位置部分には排気ダクト10
の内気吸入口10a接続用の開口部19bが各々設けら
れ、それぞれ給気ダクト3の外気導入口3a、排気ダク
ト10の内気吸入口10aがそれぞれ連通状態で接続さ
れ、それら各ダクト3,10の外気吸入端、内気排出端
がそれぞれ戸外に延設されている。そして、これら給気
ダクト3、排気ダクト10の図示しない戸外への延設端
には、例えば多翼送風機(シロッコファン)よりなる外
気送風ファン、排気ファン(吸気ファン)がそれぞれ設
けられ、それらの駆動により各々対応する外気送風作
用、内気排気作用が実現されるようになっている。
【0006】ところで、前記空気吹出口4は、例えば、
前記給気チャンバー1の下部側開口面(側板部1b下端
側開口面)の内側の第2の筒壁6と前記吸気フード2の
側板部2bとの間にあって全周方向に連続して角環状に
開口されており、その上方位置から下方位置外方に向け
て所定の傾斜角で斜めに形成されている。そして、その
空気吹出通路部分には、螺旋方向下方に所定の傾斜角を
有した旋回流生成ステータ11,11・・・が全周方向
に所定の間隔を保って並設されている。
【0007】また、前記吸気フード2の下端部2cは、
前記空気吹出口4の外周端よりも低くなるように、下方
側に所定寸法ストレートに曲げられて略等径の筒体部
(下端部)を形成しており、その内側に広面積の集気用
開口12を形成している。そして、同集気用開口12の
上部位置左右には、空気清浄化手段として、油受け1
4,14を介してグリスフィルタ15,15が頂部を連
結閉塞プレート16で連結閉塞された状態で、ハの字状
に下方側を開いて並設されており、前記集気用開口12
を介して上方に吸込まれ、排気ダクト10の内気吸入口
10a方向に流れて行く室内空気中のオイルミスト成分
を同グリスフィルタ15,15部分で回収除去するよう
になっている。該オイルミスト成分の回収時において、
グリスフィルタ15,15から流れ落ちるオイルは、下
方側油受け14,14内に留められ、所望の油取出通路
を介して取り出される。
【0008】そして、前記吸気フード2の前記筒体状の
下端部2cの上端位置よりも上方側のフード傾斜面部の
外周面には、前記空気吹出口4から吹き出される吹出空
気流を可能な限り水平方向にガイドするための風向制御
縁部18が前記空気吹出口4に近接して設けられている
一方、該風向制御縁部18には、スリット18a,18
a・・・が設けられている。したがって、空気吹出口4
から吹き出された空気は、該空気吹出口4を出て直ぐに
風向制御縁部18の上面で水平方向外方にガイドされる
ようになり、効果的に吹出気流の風速を減速させること
なく吹出方向を水平方向に安定させることができ、均一
で乱れのない旋回気流を生成できるようになる。
【0009】しかも、その場合において、前記風向制御
縁部18には、前記上面側から下面側に貫通したスリッ
ト18a,18a・・・が設けられていて、図示のよう
に、下方にも旋回空気流F1′が吹き出されるようにな
っている。
【0010】このように、水平方向のみでなく、スリッ
ト18a,18a・・・を介して下方側へも旋回空気流
1′を吹き出すことができるようにすると、上述の作
用に加えて、下方への吹き出し旋回空気流F1′によっ
て下方から上方への吸込上昇気流の上昇速度が向上し、
一時的又は瞬間的に吹き込む横風による吹出気流の乱れ
からの立ち直りが速くなる。
【0011】以上の構成では、図示の状態で、今例えば
前記給気ダクト3側の外気送風ファンおよび排気ダクト
10側の排気ファンが駆動されたとすると、先ず前記給
気ダクト3を介して外気導入口3aに導かれた外気が、
外気送風ファンの送風圧によって、先ず前記第1の給気
空間9A内に吹き出される。そして、同第1の給気空間
9Aから前記整流通路7内を上流7a側から下流7b側
へと流れることによって、より均一な流速の空気流とな
って前記給気チャンバー1内外気送風空間の第2の給気
空間9Bに入り、該第2の給気空間9Bから第2の筒壁
6内の空気吹出通路を通り、その下流側前記吸気フード
2の側板部2bの外周囲(装置本体の側部)の空気吹出
口4に供給される。そして、該空気吹出口4部分の空気
吹出通路を通過する時に、前記旋回流生成ステータ1
1,11・・・によって、旋回方向のベクトルが付与さ
れ、強い螺旋状の旋回気流F1となって前記のように水
平方向と下方の両方に吹き出される。
【0012】この結果、該吹き出された螺旋状の吹出旋
回気流の水平方向成分F1により、前記所定局所領域内
の加熱調理器具から出る煙や臭気を周囲に拡散しないよ
うに包囲するエアカーテンが形成されるとともに、その
中心軸方向内側には、それと逆方向の前記排気ダクト1
0側の前記吸気フード2の集気用開口12方向に向けて
前記排気ファンの吸引力により下方から上方に上昇する
竜巻状の大きな吸引力の旋回吸気流F2が形成される。
【0013】そして、それにより前記螺旋状の吹出旋回
気流F1よりなるエアカーテンによって包まれた加熱調
理器具部分の煙や臭気等汚染した空気の確実な吸気、清
浄化が可能となる。
【0014】また、この場合、前記空気吹出口4は、例
えば給気チャンバー1の下方側開口面と吸気フード2の
下端部2c側開口面を上下方向に所定寸法だけオフセッ
トすることによって前記給気チャンバー1の下端側第2
の筒壁6の内周面と前記吸気フード2の側板部2bの外
周面との間に形成される空間を利用して、吹出方向に所
定の通路長さを有して全周方向に連続して環状に開口さ
れており、その上方側から下方側に向けて所定の傾斜角
で斜めに形成されている。
【0015】したがって、該構成では、給気チャンバー
1の下面側開口面と略同一の開口面積の可及的に広い集
気用開口12を形成することが可能となり、結局給気チ
ャンバー1の外径は必要とする集気用開口12の開口径
に対応した外径のもので足りるようになり、それだけ装
置本体をコンパクトに形成することができるようにな
る。
【0016】また、このトルネード型給排気装置は、装
置本体部分が全体として直方体形状をしていることか
ら、壁が直交する部屋のコーナ部(角部)などに設ける
ことも容易になる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】前記のような構造の給
排気装置の場合、略同じ大きさで形状の異なる給気チャ
ンバー1と吸気フード2とを上下方向に所定寸法オフセ
ットした状態で、同心上に一体化し、それらの間に形成
される隙間を利用して空気吹出口4を形成するようにな
っており、その構造から生じる次のような課題がある。
【0018】(1) 排気機能だけの従来の換気装置に
比べて構造が複雑であるため、装置本体が大型のものと
なり、相当に高コストなものとなる。
【0019】(2) 排気のための吸気フード集気用開
口面の面積を広く取れるのは良いが、吸気フードの開口
面積が広くなればなるほど、該開口内における排気方向
への吸気風速が低下し、集気用開口の開口縁部付近での
煙漏れが増大する。
【0020】本願発明は、このような問題を解決するた
めになされたもので、上述の給気チャンバー部分をコン
パクト化し、ユニット構造で従来一般の排気専用の換気
装置等にも取付けることができるようにするとともに、
給気チャンバーユニットの空気吹出口に供給される空気
流を均一な高流速なものとすることを目的とするもので
ある。
【0021】
【課題を解決するための手段】本願発明は、該目的を達
成するために、次のような課題解決手段を備えて構成さ
れている。
【0022】(1) 請求項1の発明 この発明の給排気装置は、下方側所定局所領域の空気F
2を集気して排気する吸気フード22と、該吸気フード
22の外周に取り付けられ、下方側に該吸気フード22
の集気用開口21aの外周囲に空気F1を吹き出す空気
吹出口24を備え、前記吸気フード22の外周部に各々
独立して取り付けられる給気チャンバーユニット20a
〜20dとからなり、該給気チャンバーユニット20a
〜20dは、それぞれ空気吹出口24に連通する給気ダ
クト接続口30、給気空間31、整流通路34を備えて
構成されていることを特徴としている。
【0023】該構成では、下方側所定局所領域の空気F
2を集気用開口21aを介して集気して排気する所謂吸
気フード22の外周に対して、下方側に該吸気フード2
2の集気用開口21aの外周囲方向に空気F1を吹き出
す空気吹出口24を備えた給気チャンバーユニット20
a〜20dが任意に取り付けられるようになっている。
【0024】したがって、給気チャンバー部分のコンパ
クト化が可能となり、ユニット構造で、従来一般の排気
専用の換気装置等にも容易に取付けることができるよう
になり、簡単かつ低コストな構造で、先行例の装置同様
の高性能の給排気作用を実現できる給排気装置を提供す
ることをができるようになる。
【0025】また、給気チャンバーユニット20a〜2
0dは、吸気フード22の外周部に各々独立して取り付
けられるから、その取り付けも容易で、例えば、その内
の何れかを省略することにより、壁面や壁面間のコーナ
部への装置本体の取付けも可能となる。
【0026】さらに、先ず給気ダクトを介して給気ダク
ト接続口30に導かれた外気Aが、給気空間31内に導
入される。そして、同給気空間31内で動圧分布が均一
化された後、整流通路34を通ることにより、より均一
な高流速の空気流となって前記給気チャンバーユニット
20a〜20dの下部側にあって前記吸気フード22の
外周囲に位置する空気吹出口24,24・・・に供給さ
れるようになる。
【0027】(2) 請求項2の発明 この発明の給排気装置は、前記請求項1記載の発明の構
成において、前記給気空間31の上流には、前記給気ダ
クト接続口30を介して供給される給気Aを分流する給
気分流手段46が設けられていることを特徴としてい
る。
【0028】したがって、該構成では、給気ダクトから
給気空間31内に供給される給気流Aが給気分流手段4
6により分流されることとなり、空気吹出口24全体の
流速分布が略均一になる。その結果、よりシール性の高
いエアカーテンを形成することができる。
【0029】(3) 請求項3の発明 この発明の給排気装置は、前記請求項2記載の発明の構
成において、前記給気分流手段46は、前記給気ダクト
接続口30の下流側に位置して水平方向に延びる樋状の
仕切り部材52と、該仕切り部材52に形成された複数
の給気流通穴53,53・・とによって構成されている
ことを特徴としている。
【0030】したがって、該構成では、給気ダクトから
給気空間31内に供給される給気流Aが樋状の仕切り部
材52内に一旦流入した後に、水平方向に拡散する過程
で給気流通穴53,53・・を介して分流されることと
なり、空気吹出口24全体の流速分布がより一層略均一
になる。その結果、より一層シール性の高いエアカーテ
ンを形成することができる。
【0031】(4) 請求項4の発明 この発明の給排気装置は、前記請求項3記載の発明の構
成において、前記各給気流通穴53は、多数の空気流通
穴56,56・・を有する多孔板55によってそれぞれ
覆われていることを特徴としている。
【0032】したがって、該構成では、樋状の仕切り部
材52内に流入した給気Aは、多孔板55の空気流通穴
を通って分流されることとなり、その抵抗により流速が
大幅に低減されることとなる。その結果、仕切り部材5
2内における給気Aの水平方向への拡散が促進され、空
気吹出口24全体の流速分布がより一層略均一になり、
より一層シール性の高いエアカーテンを形成することが
できる。
【0033】(5) 請求項5の発明 この発明の給排気装置は、前記請求項3および4のいず
れか一項記載の発明の構成において、前記給気流通穴5
3,53・・は、前記給気ダクト接続口30の直下を避
けて形成されていることを特徴としている。
【0034】したがって、該構成では、樋状の仕切り部
材52内に流入した給気Aが、仕切り部材52内におい
て水平方向に拡散することなく給気流通穴53,53・
・から流出してしまうことがなくなり、分流効果が促進
される。その結果、空気吹出口24全体の流速分布がよ
り一層略均一になり、より一層シール性の高いエアカー
テンを形成することができる。
【0035】(6) 請求項6の発明 この発明の給排気装置は、前記請求項2記載の発明の構
成において、前記給気分流手段46は、前記給気ダクト
接続口30の下流側に位置して水平方向に延び且つ一面
が多数の空気流通穴56,56・・を有する多孔板55
からなる樋状の仕切り部材52によって構成されている
ことを特徴としている。
【0036】したがって、該構成では、樋状の仕切り部
材52内に流入した給気Aは、多孔板55の空気流通穴
56,56・・を通って分流されることとなり、その抵
抗により流速が大幅に低減されることとなる。その結
果、仕切り部材52内における給気Aの水平方向への拡
散が促進され、空気吹出口24全体の流速分布がより一
層略均一になり、より一層シール性の高いエアカーテン
を形成することができる。
【0037】(7) 請求項7の発明 この発明の給排気装置は、前記請求項1,2,3,4,
5および6のいずれか一項記載の発明の構成において、
前記給気チャンバーユニット20a〜20dの下端に
は、前記空気吹出口24に向かう給気Aの一部を導出し
て前記吸気フード22内にショートサーキットさせるた
めの給気漏洩口54がそれぞれ設けられていることを特
徴としている。
【0038】したがって、該構成では、給気チャンバー
ユニット20a〜20dに供給された給気A(換言すれ
ば、外気)の一部が給気漏洩口54から漏れ出た後、吸
気フード22内にショートサーキットされ、その後排気
2とともに室外へ排出されることとなる。その結果、
室内への外気導入量が低減せしめられることとなり、室
内空調負荷を低減させることができる。
【0039】(8) 請求項8の発明 この発明の給排気装置は、前記請求項1、2、3、4、
5、6および7のいずれか一項記載の発明の構成におい
て、前記給気チャンバーユニット20a〜20dは、天
井Cより所定距離H下方に隔たった位置に位置するよう
に配置されていることを特徴としている。
【0040】したがって、該構成では、吸気フード22
の外周に対して給気チャンバーユニット20a〜20d
を現地取付する際に、天井Cと取付位置との間に給気チ
ャンバーユニット20a〜20dを取り付けるための作
業スペースを確保することができることとなり、取付作
業性の向上に寄与する。
【0041】(9) 請求項9の発明 この発明の給排気装置は、前記請求項1、2、3、4、
5、6、7および8のいずれか一項記載の発明の構成に
おいて、前記集気用開口21aには、その外周側から中
央部側方向に昇り傾斜した集気用ガイド板29,29が
設けられていることを特徴としている。
【0042】したがって、該構成では、吸気フード22
の集気用開口21aの開口径が大きくても、実質的に集
気用ガイド板29,29によって通路面積が上方に行く
ほど絞られ、スムーズに吸気流速増大作用が実現され
る。その結果、排気性能が向上する。
【0043】(10) 請求項10の発明 この発明の給排気装置は、前記請求項1、2、3、4、
5、6、7、8および9のいずれか一項記載の発明の構
成において、前記給気ダクト接続口30が、複数設けら
れていることを特徴としている。
【0044】したがって、該構成では、給気ダクトから
給気空間31内に供給される給気流Aの速度が相当に速
い場合にも、複数の給気ダクト接続口30,30・・・
を介して、該給気空間31内全体に略均一に流入して、
空気吹出口24全体の流速分布が略均一になり、よりシ
ール性の高いエアカーテンを形成することができる。
【0045】(11) 請求項11の発明 この発明の給排気装置は、前記請求項1、2、3、4、
5、6、7、8、9および10のいずれか一項記載の発
明の構成において、前記空気吹出口24には、吹き出さ
れる空気F1を螺旋状に旋回させる旋回流生成手段3
6,36・・・が設けられていることを特徴としてい
る。
【0046】したがって、該構成では、前記空気吹出口
24,24・・・の空気吹出通路を通過する時に、前記
旋回流生成手段36,36・・・によって、旋回方向の
ベクトルが付与され、強い螺旋状の旋回気流F1となっ
て下方側局所領域にある加熱調理器具等の外周囲に向け
て斜め方向に吹き出される。
【0047】その結果、該螺旋状の吹出旋回気流F1
より、前記所定局所領域内の加熱調理器具等から出る煙
や臭気を周囲に拡散しないように包囲するエアカーテン
が形成されるとともに、その中心軸方向内側には、それ
と逆方向の前記排気ダクト側の前記吸気フード22の集
気用開口21a方向に向けて前記排気ファンの吸引力に
より下方から上方に上昇する竜巻状の大きな吸引力の旋
回吸気流F2が形成される。
【0048】そして、それにより前記螺旋状の吹出旋回
気流F1よりなるエアカーテンによって包まれた加熱調
理器具部分の煙や臭気等汚染した空気の確実な吸気、清
浄化が可能となる。
【0049】(12) 請求項12の発明 この発明の給排気装置は、前記請求項1、2、3、4、
5、6、7、8、9、10および11のいずれか一項記
載の発明の構成において、前記吸気フード22内の集気
空間21には、排気される空気F2中のオイルミスト成
分を回収するグリスフィルタ25,25が設けられてい
ることを特徴としている。
【0050】したがって、該構成では、前記吸気フード
22の集気用開口21aを介して集気空間21の上方に
吸込まれ、排気ダクト10方向に流れて行く室内空気F
2中のオイルミスト成分が、同グリスフィルタ15,1
5部分で確実に回収除去されるようになる。
【0051】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、下方側所定局
所領域の空気F2を集気して排気する吸気フード22
と、該吸気フード22の外周に取り付けられ、下方側に
該吸気フード22の集気用開口21aの外周囲に空気F
1を吹き出す空気吹出口24を備え、前記吸気フード2
2の外周部に各々独立して取り付けられる給気チャンバ
ーユニット20a〜20dとからなり、該給気チャンバ
ーユニット20a〜20dを、それぞれ空気吹出口24
に連通する給気ダクト接続口30、給気空間31、整流
通路34を備えて構成して、吸気フード22の外周に対
して、下方側に該吸気フード22の集気用開口21aの
外周囲方向に空気F1を吹き出す空気吹出口24を備え
た給気チャンバーユニット20a〜20dが任意に取り
付けられるようしているので、給気チャンバー部分のコ
ンパクト化が可能となり、ユニット構造で、従来一般の
排気専用の換気装置等にも容易に取付けることができる
ようになり、簡単かつ低コストな構造で、先行例の装置
同様の高性能の給排気作用を実現できるという効果があ
る。
【0052】また、給気チャンバーユニット20a〜2
0dは、吸気フード22の外周部に各々独立して取り付
けられるから、その取り付けも容易で、例えば、その内
の何れかを省略することにより、壁面や壁面間のコーナ
部への装置本体の取付けも可能となるという効果もあ
る。
【0053】さらに、給気ダクトを介して給気ダクト接
続口30に導かれた外気Aが、給気空間31内に導入さ
れ、同給気空間31内で動圧分布が均一化された後、整
流通路34を通ることにより、より均一な高流速の空気
流となって空気吹出口24,24,24に供給されるこ
ととなり、シール性の高いエアカーテンを形成すること
ができるという効果もある。
【0054】請求項2の発明におけるように、前記請求
項1記載の給排気装置において、前記給気空間31の上
流に、前記給気ダクト接続口30を介して供給される給
気Aを分流する給気分流手段46を設けた場合、給気ダ
クトから給気空間31内に供給される給気流Aが給気分
流手段46により分流されることとなり、空気吹出口2
4全体の流速分布が略均一になって、よりシール性の高
いエアカーテンを形成することができる。
【0055】請求項3の発明におけるように、前記請求
項2記載の給排気装置において、前記給気分流手段46
を、前記給気ダクト接続口30の下流側に位置して水平
方向に延びる樋状の仕切り部材52と、該仕切り部材5
2に形成された複数の給気流通穴53,53・・とによ
って構成した場合、給気ダクトから給気空間31内に供
給される給気流Aが樋状の仕切り部材52内に一旦流入
した後に、水平方向に拡散する過程で給気流通穴53,
53・・を介して分流されることとなり、空気吹出口2
4全体の流速分布がより一層略均一になって、より一層
シール性の高いエアカーテンを形成することができる。
【0056】請求項4の発明におけるように、前記請求
項3記載の給排気装置において、前記各給気流通穴53
を、多数の空気流通穴56,56・・を有する多孔板5
5によってそれぞれ覆うようにした場合、樋状の仕切り
部材52内に流入した給気Aは、多孔板55の空気流通
穴56,56・・を通って分流されることとなり、その
抵抗により流速が大幅に低減されることとなって、仕切
り部材52内における給気Aの水平方向への拡散が促進
され、空気吹出口24全体の流速分布がより一層略均一
になる結果、より一層シール性の高いエアカーテンを形
成することができる。
【0057】請求項5の発明におけるように、前記請求
項3および4のいずれか一項記載の給排気装置におい
て、前記給気流通穴53,53・・を、前記給気ダクト
接続口30の直下を避けて形成するようにした場合、樋
状の仕切り部材52内に流入した給気Aが、仕切り部材
52内において水平方向に拡散することなく給気流通穴
53,53・・から流出してしまうことがなくなり、分
流効果が促進される結果、空気吹出口24全体の流速分
布がより一層略均一になり、より一層シール性の高いエ
アカーテンを形成することができる。
【0058】請求項6の発明におけるように、前記請求
項2記載の給排気装置において、前記給気分流手段46
を、前記給気ダクト接続口30の下流側に位置して水平
方向に延び且つ一面が多数の空気流通穴56,56・・
を有する多孔板55からなる樋状の仕切り部材52によ
って構成した場合、樋状の仕切り部材52内に流入した
給気Aは、多孔板55の空気流通穴56,56・・を通
って分流されることとなり、その抵抗により流速が大幅
に低減されることとなる結果、仕切り部材52内におけ
る給気Aの水平方向への拡散が促進され、空気吹出口2
4全体の流速分布がより一層略均一になり、より一層シ
ール性の高いエアカーテンを形成することができる。
【0059】請求項7の発明におけるように、前記請求
項1、2、3、4、5および6のいずれか一項記載の給
排気装置において、前記給気チャンバーユニット20a
〜20dの下端に、前記空気吹出口24に向かう給気A
の一部を導出して前記吸気フード22内にショートサー
キットさせるための給気漏洩口54をそれぞれ設けた場
合、給気チャンバーユニット20a〜20dに供給され
た給気A(換言すれば、外気)の一部が給気漏洩口54
から漏れ出た後、吸気フード22内にショートサーキッ
トされ、その後排気F2とともに室外へ排出されること
となり、室内への外気導入量が低減せしめられることと
なって、室内空調負荷を低減させることができる。
【0060】請求項8の発明におけるように、前記請求
項1、2、3、4、5、6および7のいずれか一項記載
の給排気装置において、前記給気チャンバーユニット2
0a〜20dを、天井Cより所定距離H下方に隔たった
位置に位置するように配置した場合、吸気フード22の
外周に対して給気チャンバーユニット20a〜20dを
現地取付する際に、天井Cと取付位置との間に給気チャ
ンバーユニット20a〜20dを取り付けるための作業
スペースを確保することができることとなり、取付作業
性の向上に寄与する。
【0061】請求項9の発明におけるように、前記請求
項1、2、3、4、5、6、7および8のいずれか一項
記載の給排気装置において、前記集気用開口21aに、
その外周側から中央部側方向に昇り傾斜した集気用ガイ
ド板29,29を設けた場合、吸気フード22の集気用
開口21aの開口径が大きくても、実質的に集気用ガイ
ド板29,29によって通路面積が上方に行くほど絞ら
れ、スムーズに吸気流速増大作用が実現される結果、排
気性能が向上する。
【0062】請求項10の発明におけるように、前記請
求項1、2、3、4、5、6、7、8および9のいずれ
か一項記載の給排気装置において、前記給気ダクト接続
口30を複数設けた場合、給気ダクトから給気空間31
内に供給される給気流Aの速度が相当に速い場合にも、
複数の給気ダクト接続口30,30・・・を介して、該
給気空間31内全体に略均一に流入して、空気吹出口2
4全体の流速分布が略均一になり、よりシール性の高い
エアカーテンを形成することができる。
【0063】請求項11の発明におけるように、前記請
求項1、2、3、4、5、6、7、8、9および10の
いずれか一項記載の給排気装置において、前記空気吹出
口24は、吹き出される空気F1を螺旋状に旋回させる
旋回流生成手段36,36・・・を設けた場合、前記空
気吹出口24,24・・・の空気吹出通路を通過する時
に、前記旋回流生成手段36,36・・・によって、旋
回方向のベクトルが付与され、強い螺旋状の旋回気流F
1となって下方側局所領域にある加熱調理器具等の外周
囲に向けて斜め方向に吹き出されることとなり、該螺旋
状の吹出旋回気流F1により、前記所定局所領域内の加
熱調理器具等から出る煙や臭気を周囲に拡散しないよう
に包囲するエアカーテンが形成されるとともに、その中
心軸方向内側には、それと逆方向の前記排気ダクト側の
前記吸気フード22の集気用開口21a方向に向けて前
記排気ファンの吸引力により下方から上方に上昇する竜
巻状の大きな吸引力の旋回吸気流F2が形成されること
となる。その結果、前記螺旋状の吹出旋回気流F1より
なるエアカーテンによって包まれた加熱調理器具部分の
煙や臭気等汚染した空気の確実な吸気、清浄化が可能と
なる。
【0064】請求項12の発明におけるように、前記請
求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10および
11のいずれか一項記載の給排気装置において、前記吸
気フード22内の集気空間21に、排気される空気F2
中のオイルミスト成分を回収するグリスフィルタ25,
25を設けた場合、前記吸気フード22の集気用開口2
1aを介して集気空間21の上方に吸込まれ、排気ダク
ト10方向に流れて行く室内空気F2中のオイルミスト
成分が、同グリスフィルタ25,25部分で確実に回収
除去されるようになる。
【0065】
【発明の実施の形態】図1〜図15は、本願発明の第1
の実施の形態に係る給排気装置を採用して構成したトル
ネード型局所換気装置の構成を示している。
【0066】この実施の形態のトルネード型局所換気装
置は、一例として例えば一般家庭の台所又は飲食店の業
務用厨房等におけるガステーブル等所定局所領域として
の加熱調理器具の上方部に設けられ、該加熱調理器具の
外周囲を室外から導入した外気による上方側から下方側
への螺旋状の旋回空気流F1によってエアカーテン状に
包み込む一方、該エアカーテン状の螺旋状の旋回空気流
1内中心部に作用する吸気方向への吸引負圧により該
エアカーテン状の螺旋状の旋回空気流F1内において上
方に向けて生じる竜巻状の吸気旋回気流F2を形成せし
め、該竜巻状の上昇旋回気流F2によって前記所定局所
領域の加熱調理器具等から発生する煙や臭い等を効率良
く吸引して室外に排気できるようになっており、その場
合において前記螺旋状の旋回空気流F1を吹き出す給気
チャンバー部分をコンパクトにユニット化したことを特
徴とするものである。
【0067】先ず同装置本体の全体的な構成を示す図1
〜図3中、符号22は、前記臭気や煙等汚染空気発生源
を有する所定局所領域の上方部に設けられた例えば下面
側が開口し、同開口部が集気用開口21aに形成された
略直方体形状の吸気フードであり、この吸気フード22
の上部外周囲(4方部位)には、下部側に背面側上方か
ら前面側下方方向へ下り傾斜した空気吹出口24を具備
した給気チャンバー20が着脱可能に取り付けられてい
る。
【0068】また、該吸気フード22の前記集気用開口
21aの上方部には、下方側所定局所領域から出る室内
空気F2中のオイルミスト成分を回収除去するための、
例えば金属メッシュ構造のグリスフィルタ25,25が
設けられている。
【0069】このグリスフィルタ25,25は、図示の
ように、下方側樋状の油受け26および上方側隔壁状の
取付板28,28を介してVの字状に上方側を開いて並
設されており、前記集気用開口21aを介して上方に吸
込まれ、排気ダクト方向に流れて行く室内空気中のオイ
ルミスト成分を確実に回収除去する。該オイルミスト成
分の回収時において、前記グリスフィルタ25,25か
ら流れ落ちるオイルは、前記下方側油受け26内の一端
側方向に下降傾斜した油留り部27内に留められ、前記
一端側低位部から外部への所望の油取出通路(図示省
略)を介して取り出される。
【0070】ところで、この実施の形態の前記給気チャ
ンバー20は、図示のように、前記直方体形状の吸気フ
ード22上部の前後左右各面に対応する4組の相互に独
立した樋状の給気チャンバーユニット20a〜20dよ
りなっている。
【0071】すなわち、該給気チャンバーユニット20
a〜20dの各々は、例えば図4に示すように、天板3
7a、前板37b、背板37c、底板37dを有する断
面方形構造の箱体よりなり、該箱体の内部を底部側傾斜
板部33bと上部側垂直板部33aよりなる仕切板33
によって、大容積の給気空間31と上下方向に延びる小
容積の背板37c側整流通路34とに区画し、底板37
d側の上部に設けた背面側から前面側への下降傾斜板3
8とともに前記上方から下方にストレートに延びた整流
通路34の下流部を前記背面側から前面側方向に下降傾
斜させることによって、上方位置から下方位置外方に向
けて所定の傾斜角で斜め前方に傾斜した空気吹出通路を
形成している。そして、該空気吹出通路部分に螺旋方向
下方に所定の傾斜角を有した旋回流生成ステータ(旋回
流生成手段)36,36・・・を長手方向に所定の間隔
を保って並設するとともに同通路の下流域を空気吹出口
24に構成している。
【0072】一方、天板部37aには給気ダクト接続口
30が設けられており、図示しない給気ダクトを介して
吸入した外気は、一旦前記給気空間31内に導入されて
動圧分布が安定化された後に、さらに仕切板33を介し
て前記整流通路34に供給され、同整流通路34を介し
て整流されて流速分布が均一化された空気が前記空気吹
出口24に供給されるようになっている。そして、同空
気吹出口24部分の前記旋回流生成ステータ36,36
・・・によって旋回方向のベクトルが付与された後に、
前記所定局所領域の外周囲を覆うように吹き出される。
【0073】そして、該構成の給気チャンバーユニット
20a〜20dは、それぞれその背板37c側を介して
吸気フード22側に取り付けられている。
【0074】一方、前記吸気フード22の天板部22a
の中央部には、排気ダクト接続口40が設けられ、該排
気ダクト接続口40を介して排気ダクトが連通状態で接
続されるようになっており、その内気排出端が戸外に延
設されている。そして、前記給気ダクト、排気ダクト各
々の図示しない戸外への延設端には、例えば多翼送風機
(シロッコファン)よりなる外気送風ファン、排気ファ
ン(吸気ファン)がそれぞれ設けられ、それらの駆動に
より各々対応する外気供給作用、内気排気作用が実現さ
れるようになっている。
【0075】また、前記吸気フード22の下端部22c
は、前記給気チャンバーユニット20a〜20dの空気
吹出口24位置よりも低くなるように、下方側に所定寸
法ストレートに延びて略等径の筒体部を形成しており、
その内側に広面積の集気用開口21aを形成している
が、同集気用開口21aの外周縁部分では、図3に示す
ように内側上方にU状に曲げられて油受け溝23を形成
している。そして、その集気空間21内上方位置には、
集気される室内空気F2の吸気流速を高めるとともに、
その流れを前記中央部側グリスフィルタ25,25方向
にガイドする外周側から中央部方向に昇り傾斜した集気
用ガイド板29,29,29,29が設けられている。
したがって、前記吸気フード22の内周面および集気用
ガイド板29,29,29,29に付着した後、流下す
る油は、前記油受け溝23内に留められて、外部に排出
されるとともに、竜巻状に上昇する室内空気流F2がス
ムーズにグリスフィルタ25,25を通って高流速で排
気ダクト方向に流れされるようになっている。
【0076】以上の構成では、例えば図3に示すよう
に、前記給気ダクト側の外気送風ファンおよび排気ダク
ト側の排気ファンがそれぞれ駆動されたとすると、先ず
前記給気ダクトを介して給気ダクト接続口30に導かれ
た外気が、外気送風ファンの送風圧によって前記給気空
間31内に導入される。そして、同給気空間31内で動
圧分布が均一化された後、整流通路34を通ることによ
り、より均一な高流速の空気流となって前記給気チャン
バーユニット20a〜20dの下部側にあって前記吸気
フード22の外周囲(装置本体の側部)に設けられた空
気吹出口24,24,24,24に供給される。そし
て、該空気吹出口24,24,24,24の空気吹出通
路を通過する時に、前記旋回流生成ステータ36,36
・・・によって、旋回方向のベクトルが付与され、強い
螺旋状の旋回気流F1となって下方側局所領域にある加
熱調理器具等の外周囲に向けて斜め方向に吹き出され
る。
【0077】その結果、該螺旋状の吹出旋回気流F1
より、前記所定局所領域内の加熱調理器具等から出る煙
や臭気を周囲に拡散しないように包囲するエアカーテン
が形成されるとともに、その中心軸方向内側には、それ
と逆方向の前記排気ダクト側の前記吸気フード22の集
気用開口21a方向に向けて集気用ガイド板29,29
で絞られながら前記排気ファンの吸引力により下方から
上方に高流速で上昇する竜巻状の大きな吸引力の旋回吸
気流F2が形成される。
【0078】そして、それにより前記螺旋状の吹出旋回
気流F1よりなるエアカーテンによって包まれた加熱調
理器具部分の煙や臭気等汚染した空気の確実な吸気、清
浄化が可能となる。
【0079】以上のように、本願発明の実施の形態の給
排気装置によると、給気チャンバー20部分がコンパク
トにユニット化され、吸気フード22の外周囲部分に対
して簡単に取り付けられるようになっているので、装置
本体側に空気吹出口24,24,24,24を、装置本
体中央部に集気用開口21aを備えた構造のトルネード
型給排気装置を、簡単、かつ低コストに提供できるよう
になる。
【0080】また、その結果、吸気フード22部分が従
来一般の換気扇構造の場合にも、容易に適用することが
できるようになるので、より低コストなものにすること
ができる。
【0081】さらに、集気用ガイド板29,29・・の
設置により、集気用開口21aの開口径の大きさに拘わ
らず、吸気風速の向上効果を得られることができる。
【0082】(第1の変形例)以上の図1〜図4の構成
では、上述のように吸気フード22の集気用開口21a
の内側に、周辺部側方から中央部側上方に昇り傾斜した
集気用ガイド板29,29を設けたが、この集気用ガイ
ド板29,29は、例えば図5に示すように省略するこ
ともできる。
【0083】この場合、前記集気用ガイド板29,29
による吸気風速向上作用、グリスフィルタ25,25方
向への気流ガイド作用が無くなるために、例えば図示F
2′のような吹出気流F1の影響による若干の誘引流れが
生じる可能性がある。
【0084】しかし、この問題は、例えば前記排気ダク
ト側排気ファンの回転数を高めることにより、吸気方向
への吸引力を増大させれば、略解消することができる。
【0085】(第2の変形例)また、以上の図1〜図4
の構成における集気用ガイド板29,29は、例えば図
6のような傾斜角θ=0°の水平板構造の場合にも、一
応同様のグリスフィルタ方向への気流ガイド作用を実現
することができる。
【0086】ただし、該構成の場合には、図示矢印に示
すような衝突成分により集気用開口21a外周側への誘
引流れF2′が多くなる可能性があるので、より好まし
くは、上述の図1〜図4の構成のように所定の傾斜角θ
を持たせて設置する方が良い。
【0087】その場合、該傾斜角θは、例えばθ=45
°程度(図3程度)が適当である。
【0088】(第3の変形例)また、以上の図1〜図4
の構成では、前後位置の給気チャンバーユニット20
a,20bを左右に長く、それらの左右両端部間に左右
の給気チャンバーユニット20c,20dが挟み込まれ
るような形で、吸気フード22の外周囲に取り付けるレ
イアウト構造としたが、これは例えば図7に示すよう
に、相互に端部側で一方の一端面が他方の側面に連接さ
れるレイアウト構造としても良い。
【0089】(第4の変形例)また、前記図1〜図4の
ようなレイアウト構造を採用した場合において、例えば
後部側の給気チャンバーユニット20bを省略すると、
例えば図8に示すように、部屋の壁W面に接して設置す
ることも可能となる。
【0090】(第5の変形例)また、一方前記図1〜図
4のようなレイアウト構造を採用した場合において、例
えば後部側および右側の給気チャンバーユニット20
b,20dを各々省略するとともに左側部側および前部
側各給気チャンバーユニット20c,20aの他端を短
かくすると、例えば図9に示すように、部屋の壁W1
2間のコーナ面に接して設置することも可能となる。
【0091】(第6の変形例)前記4組の給気チャンバ
ーユニット20a〜20dのレイアウト構造は、さらに
例えば図10に示すように、相互に各端部側で一端面が
他端面に斜めに突き合わされて連接されるレイアウト構
造としても良い。なお、図中、A〜Dは、該4方の各突
き合わせ面位置を示している。
【0092】(第7の変形例)また、前記4組の給気チ
ャンバーユニット20a〜20dは、例えば図11に示
すように、それぞれ対応する吸気フード22面の長さの
ものとし、対角方向4方の各コーナ部にコーナ部材4
1,41・・を設ける構成とすることもできる。
【0093】その場合、例えば各コーナ部材41,41
・・は、図12および図13に示すように、その天板4
1a、側板41b等を含めて各給気チャンバーユニット
20a〜20dと同様の寸法、形状のものとする一方、
各々コーナ部材41,41・・および給気チャンバーユ
ニット20a〜20d共々その前板41b,37bの下
部部分を内側方向への下降傾斜面39,39・・・とす
ることによって、デザイン的にも見映えの良いものとす
るなどの方法が採用される。
【0094】(第8の変形例)ところで、上述のような
本実施の形態の給気チャンバーユニット20a〜20d
の構成では、例えば図14に示すように、給気ダクト接
続口30が1組の場合、給気ダクト3側から高流速の給
気Aが供給されると、それが給気空間31の底部に衝突
した後、長手方向両端側A1,A2の2つの流れに分流し
て、両端側で整流通路34に供給され、結局空気吹出口
24から吹き出される空気流も両端側で強く、中央部側
で弱い偏流となる傾向を生じる。そのため、形成される
エアカーテンのシール性を害う。
【0095】このような問題を解決する手段としては、
例えば先ず1つの手段として前記給気ダクト接続口30
を長手方向に複数個設けることによって、給気ダクト3
から導入される給気流速の分布を長手方向の略全体に亘
って可及的に均一化させる構成が採用される。その場
合、給気ダクト3は、例えば1本の給気ダクト3を給気
ダクト接続口30,30・・・側で複数本に分岐させる
マニホールド構造が好ましい。
【0096】しかし、該マニホールド構造の場合には、
どうしてもコストがアップする。そこで、より低コスト
で、それ以上に有効に流速分布を均一にする手段とし
て、例えば図15に示すように、給気空間31の上流域
に、1本の給気ダクト3および1個の給気ダクト接続口
30を介して供給される給気流Aの流速を低減する給気
流速制限手段45を設けて、給気流Aの流速を低下させ
るとともに、全体の流速分布の均一化を図った上で、給
気空間31内に導入する構成も採用される。
【0097】この給気流速制限手段45は、水平な隔壁
板の中央寄り等給気流の流速分布を均一にするのに適切
な位置に複数の給気流入口45a,45bを設けて構成
されており、高流速で入ってくる給気流Aを一端隔壁面
に衝突させて、その流速を低下させた後、該適切な位置
に配置された、適切な大きさの給気流入口45a,45
bを介して給気空間31内全体に均一に分布させて導入
することにより、以後の流れを均一にして、図示のよう
に空気吹出口24から、その長手方向全体に均一な流速
(A1=A2=A3・・・・・・=An)で吹き出させ
る。
【0098】この結果、螺旋状の旋回気流によって形成
されるエアカーテンのシール性も一層向上する。
【0099】第2の実施の形態 図16〜図24は、本願発明の第2の実施の形態に係る
給排気装置を採用して構成したトルネード型局所換気装
置の構成を示している。
【0100】この実施の形態のトルネード型局所換気装
置も、第1の実施の形態におけると同様に、一例として
例えば一般家庭の台所又は飲食店の業務用厨房等におけ
るガステーブル等所定局所領域としての加熱調理器具の
上方部に設けられ、該加熱調理器具の外周囲を室外から
導入した外気による上方側から下方側への螺旋状の旋回
空気流F1によってエアカーテン状に包み込む一方、該
エアカーテン状の螺旋状の旋回空気流F1内中心部に作
用する吸気方向への吸引負圧により該エアカーテン状の
螺旋状の旋回空気流F1内において上方に向けて生じる
竜巻状の吸気旋回気流F2を形成せしめ、該竜巻状の上
昇旋回気流F2によって前記所定局所領域の加熱調理器
具等から発生する煙や臭い等を効率良く吸引して室外に
排気できるようになっており、その場合において前記螺
旋状の旋回空気流F1を吹き出す給気チャンバー部分を
コンパクトにユニット化したことを特徴とするものであ
る。
【0101】先ず同装置本体の全体的な構成を示す図1
6〜図18中、符号22は、前記臭気や煙等汚染空気発
生源を有する所定局所領域の上方部に設けられた例えば
下面側が開口し、同開口部が集気用開口21aに形成さ
れた略直方体形状の吸気フードであり、この吸気フード
22の外周囲(4方部位)には、下部側に背面側上方か
ら前面側下方方向へ下り傾斜した空気吹出口24を具備
した給気チャンバー20が着脱可能に取り付けられてい
る。
【0102】また、該吸気フード22の前記集気用開口
21aの上方部には、下方側所定局所領域から出る室内
空気中のオイルミスト成分を回収除去するための、例え
ば金属メッシュ構造のグリスフィルタ25,25が設け
られている。
【0103】このグリスフィルタ25,25は、図示の
ように、下方側樋状の油受け26および上方側隔壁状の
取付板28,28を介してVの字状に上方側を開いて並
設されており、前記集気用開口21aを介して上方に吸
込まれ、排気ダクト方向に流れて行く室内空気中のオイ
ルミスト成分を確実に回収除去する。該オイルミスト成
分の回収時において、前記グリスフィルタ25,25か
ら流れ落ちるオイルは、前記下方側油受け26内の一端
側方向に下降傾斜した油留り部27内に留められ、前記
一端側低位部から外部への所望の油取出通路(図示省
略)を介して取り出される。
【0104】ところで、この実施の形態の前記給気チャ
ンバー20は、図示のように、前記直方体形状の吸気フ
ード22の前後左右各面に対応する4組の相互に独立し
た樋状の給気チャンバーユニット20a〜20dよりな
っている。
【0105】すなわち、該給気チャンバーユニット20
a〜20dの各々は、例えば図18に示すように、天板
37a、前板37b、底板37cを有する背面が開放さ
れた断面略長方形構造の箱体よりなっており、前記吸気
フード22の前後左右各面に固着された取付板47に対
して着脱自在に取り付けられることとなっている。該取
付板47の上端部47aと吸気フード22の前後左右各
面との間には、上方が開放された係合隙間48が形成さ
れており、該係合隙間48に対して給気チャンバーユニ
ット20a〜20dの各々の天板37aにおける背面側
端部に下向きに一体に突設されたリブ49を係止するこ
とにより、給気チャンバーユニット20a〜20dの各
々が着脱自在に取り付けられることとなっている。従っ
て、取付状態においては、給気チャンバーユニット20
a〜20dの各々の背面側は、前記取付板47によって
閉塞されることとなっている。
【0106】ところで、前記したような取付構造を採用
した場合、吸気フード22は、天井Cに接するように取
り付けられるのが通例であるが、前記取付板47の上端
を天井Cに接するように取り付けると、天井Cが邪魔に
なって現地取付が困難となる。そこで、本実施の形態に
おいては、前記取付板47を、その上端部が天井Cとの
間に所定の距離Hだけ離れた位置に位置するように取り
付けることとしている。つまり、給気チャンバーユニッ
ト20a〜20dは、天井Cより所定距離Hだけ下方に
隔たった位置に位置するように配置されることとなるの
である。このようにすると、吸気フード22に対して給
気チャンバーユニット20a〜20dを現地取付する際
に、天井Cと取付板47の上端部との間に給気チャンバ
ーユニット20a〜20dを取り付けるための作業スペ
ースを確保することができることとなり、取付作業性の
向上に寄与する。ところが、このような取付構造とした
場合、給気チャンバーユニット20a〜20dと天井C
との間に空間部が形成されることとなって、内部に配設
される給気ダクト51(後述する)が丸見えとなってし
まうので、本実施の形態においては、給気チャンバーユ
ニット20a〜20dの各々の天板37aの前端と天井
Cとの間に目隠し用の遮蔽板57が配設されている。
【0107】そして、前記給気チャンバーユニット20
a〜20dの各々を構成する前記箱体の内部を底部側傾
斜板部33bと上部側垂直板部33aよりなる仕切板3
3によって、大容積の給気空間31と上下方向に延び且
つ前記取付板47との間に形成される小容積の整流通路
34とに区画し、背面側から前面側へ下降傾斜された底
板37cとともに前記上方から下方にストレートに延び
た整流通路34の下流部を前記背面側から前面側方向に
下降傾斜させることによって、上方位置から下方位置外
方に向けて所定の傾斜角で斜め前方に傾斜した空気吹出
通路38を形成している。そして、該空気吹出通路38
部分に螺旋方向下方に所定の傾斜角を有した旋回流生成
ステータ(旋回流生成手段)36,36・・・を長手方
向に所定の間隔を保って並設するとともに同通路38の
下流域を空気吹出口24に構成している。
【0108】一方、天板37aには給気ダクト接続口3
0が設けられており、給気ダクト51を介して外気Aが
給気空間31に供給されることとなっている。該給気空
間3の上流域には、給気ダクト51および給気ダクト接
続口30を介して供給される給気(換言すれば、外気
A)を水平方向に拡散分流する給気分流手段46が設け
られている。
【0109】該給気分流手段46は、図18および図1
9に示すように、前記給気ダクト接続口30の下流側に
位置して水平方向に延び且つ前記天板37aの下面に対
して上端が固着された樋状の仕切り部材52と、該仕切
り部材52の底面52aに形成された複数(例えば、4
個)の給気流通穴53,53・・とによって構成されて
いる。このようにすると、給気ダクト接続口30からの
給気(即ち、外気A)は、給気分流手段46を構成する
樋状の仕切り部材52内に一旦流入した後に、水平方向
に拡散する過程で給気流通穴53,53・・を介して分
流されることとなる。すると、給気空間31内に導入さ
れた給気流Aは、動圧分布が安定化され且つ流速も低下
することとなり、さらに仕切板33を介して前記整流通
路34に供給され、同整流通路34を介して整流されて
流速分布が均一化された空気が前記空気吹出口24に供
給されることとなる。そして、同空気吹出口24部分の
前記旋回流生成ステータ36,36・・・によって旋回
方向のベクトルが付与された後に、前記所定局所領域の
外周囲を覆うように吹き出される。このとき、図19に
示すように、空気吹出口24からは、その長手方向全体
にほぼ均一な流速(A1=A2=A3・・・・・=An)
で吹き出させることができる。なお、前記給気流通穴5
3,53・・は、前記給気ダクト接続口3の直下を避け
た位置に形成するのが、仕切り部材52内において給気
流Aの水平方向への拡散が得られなくなるのを防止する
上で好ましい。
【0110】さらに、本実施の形態においては、前記給
気チャンバーユニット20a〜20dの各々の背面側下
端には、前記空気吹出口24に向かう給気Aの一部A′
を導出する給気漏洩口54が前記整流通路34の下端に
連通して形成されている。該給気漏洩口54から漏れ出
た給気の一部A′は、吸気フード2の下端を回って吸気
フード22内にショートサーキットすることとなってい
る。このようにすると、給気チャンバーユニット20a
〜20dに供給された給気(即ち、外気A)の一部A′
が給気漏洩口53から漏れ出た後、吸気フード2内へシ
ョートサーキットした後、排気F2とともに室外へ排出
されることとなる。従って、室内への外気導入量が低減
せしめられることとなり、室内空調負荷の増大を抑制す
ることができる。
【0111】一方、前記吸気フード22の天板部22a
の中央部には、排気ダクト接続口40が設けられ、該排
気ダクト接続口40を介して排気ダクト(図示省略)が
連通状態で接続されるようになっており、その内気排出
端が戸外に延設されている。そして、前記給気ダクト、
排気ダクト各々の図示しない戸外への延設端には、例え
ば多翼送風機(シロッコファン)よりなる外気送風ファ
ン、排気ファン(吸気ファン)がそれぞれ設けられ、そ
れらの駆動により各々対応する外気供給作用、内気排気
作用が実現されるようになっている。
【0112】また、前記吸気フード22の下端部22c
は、前記給気チャンバーユニット20a〜20dの空気
吹出口24位置よりも低くなるように、下方側に所定寸
法ストレートに延びて略等径の筒体部を形成しており、
その内側に広面積の集気用開口21aを形成している
が、同集気用開口21aの外周縁部分では、図16に示
すように内側上方にU状に曲げられて油受け溝23を形
成している。そして、その集気空間21内上方位置に
は、集気される室内空気F2の吸気流速を高めるととも
に、その流れを前記中央部側グリスフィルタ25,25
方向にガイドする外周側から中央部方向に昇り傾斜した
集気用ガイド板29,29,29,29が設けられてい
る。したがって、前記吸気フード22の内周面および集
気用ガイド板29,29,29,29に付着した後、流
下する油は、前記油受け溝23内に留められて、外部に
排出されるとともに、竜巻状に上昇する室内空気流F2
がスムーズにグリスフィルタ25,25を通って高流速
で排気ダクト方向に流れされるようになっている。
【0113】ところで、前記給気チャンバーユニット2
0a〜20dは、図17に示すように、それぞれ対応す
る吸気フード22面の長さのものとし、対角方向4方の
各コーナ部にコーナ部材41,41・・を設ける構成と
することもできる。
【0114】以上の構成では、例えば図16に示すよう
に、前記給気ダクト51側の外気送風ファンおよび排気
ダクト側の排気ファンがそれぞれ駆動されたとすると、
先ず前記給気ダクト51を介して給気ダクト接続口30
に導かれた外気Aが、外気送風ファンの送風圧によって
給気分流手段6により拡散分流された後に前記給気空間
31内に導入される。そして、同給気空間31内で動圧
分布が均一化された後、整流通路34を通ることによ
り、より均一な高流速の空気流となって前記給気チャン
バーユニット20a〜20dの下部側にあって前記吸気
フード22の外周囲(装置本体の側部)に設けられた空
気吹出口24,24,24,24に供給される。そし
て、該空気吹出口24,24,24,24の空気吹出通
路を通過する時に、前記旋回流生成ステータ36,36
・・・によって、旋回方向のベクトルが付与され、強い
螺旋状の旋回気流F1となって下方側局所領域にある加
熱調理器具等の外周囲に向けて斜め方向に吹き出され
る。
【0115】その結果、該螺旋状の吹出旋回気流F1
より、前記所定局所領域内の加熱調理器具等から出る煙
や臭気を周囲に拡散しないように包囲するエアカーテン
が形成されるとともに、その中心軸方向内側には、それ
と逆方向の前記排気ダクト側の前記吸気フード22の集
気用開口21a方向に向けて集気用ガイド板29,29
で絞られながら前記排気ファンの吸引力により下方から
上方に高流速で上昇する竜巻状の大きな吸引力の旋回吸
気流F2が形成される。
【0116】そして、それにより前記螺旋状の吹出旋回
気流F1よりなるエアカーテンによって包まれた加熱調
理器具部分の煙や臭気等汚染した空気の確実な吸気、清
浄化が可能となる。
【0117】以上のように、本願発明の実施の形態の給
排気装置によると、給気チャンバー20部分がコンパク
トにユニット化され、吸気フード22の外周囲部分に対
して簡単に取り付けられるようになっているので、装置
本体側に空気吹出口24,24,24,24を、装置本
体中央部に集気用開口21aを備えた構造のトルネード
型給排気装置を、簡単、かつ低コストに提供できるよう
になる。
【0118】また、その結果、吸気フード22部分が従
来一般の換気扇構造の場合にも、容易に適用することが
できるようになるので、より低コストなものにすること
ができる。
【0119】以下においては、給気分流手段46の幾つ
かの変形例について説明する。
【0120】(第1の変形例)図20および図21に、
給気分流手段46の第1の変形例を備えた給気チャンバ
ーユニットが示されている。
【0121】この場合、給気分流手段46を構成すべく
仕切り部材52に形成される給気流通穴53を、多数の
空気流通穴56,56・・・を有する多孔板55で覆っ
ている。該多孔板55としては、例えばパンチメタルを
給気流通穴53よりやや大径に切り抜いたものが使用で
きる。このようにすると、樋状の仕切り部材52内に流
入した給気(即ち、外気A)は、多孔板55の空気流通
穴56,56・・・を通って分流されることとなり、そ
の抵抗により流速が大幅に低減される。すると、仕切り
部材52内における給気Aの水平方向への拡散が促進さ
れ、空気吹出口24全体の流速分布がより一層均一化さ
れることとなる。その結果、より一層シール性の高いエ
アカーテンを形成することができることとなる。
【0122】(第2の変形例)図22および図23に
は、給気分流手段46の第2の変形例を備えた給気チャ
ンバーユニットが示されている。
【0123】この場合、給気分流手段46を構成する樋
状の仕切り部材52の底部を、多数の空気流通穴56,
56・・・を有する多孔板55で形成している。このよ
うにすると、樋状の仕切り部材52内に流入した給気
(即ち、外気A)は、多孔板55の空気流通穴56,5
6・・・を通って分流されることとなり、その抵抗によ
り流速が大幅に低減される。すると、仕切り部材52内
における給気Aの水平方向への拡散が促進され、空気吹
出口24全体の流速分布がより一層均一化されることと
なる。その結果、より一層シール性の高いエアカーテン
を形成することができることとなる。
【0124】(第3の変形例)図24には、給気分流手
段46の第3の変形例を備えた給気チャンバーユニット
が示されている。
【0125】この場合、給気分流手段46を構成する仕
切り部材52は、断面V字形状とされており、その2面
52a,52bのうち整流通路34から遠い方の一面5
2aには、給気流通穴53が形成されている。このよう
にすると、給気流通穴53から給気空間31に導入され
た給気(即ち、外気A)が整流通路34に至るまでに十
分に流速低下されることとなり、空気吹出口24での流
速均一化が促進される。
【0126】なお、前記各変形例以外にも、仕切り部材
の形状を変えたり、給気流通穴を長手方向のスリット形
状等に変形したりすることもできる。要は、仕切り部
材、給気流通穴としては、給気を良好に分流することが
できるものであれば、形状等にはこだわらない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の第1の実施の形態に係るトルネード
型局所換気装置の構成を示す平面図である。
【図2】同装置の構成を示す図1のA−A線断面図であ
る。
【図3】同装置の構成を示す図1のB−B線断面図であ
る。
【図4】同装置の構成を示す拡大断面図(図1のC−
C)である。
【図5】同装置の第1の変形例の構成と作用を示す断面
図である。
【図6】同装置の第2の変形例の構成と作用を示す断面
図である。
【図7】同装置の第3の変形例の構成を示す平面図であ
る。
【図8】同装置の第4の変形例の構成を示す一部切欠平
面図である。
【図9】同装置の第5の変形例の構成を示す一部切欠平
面図である。
【図10】同装置の第6の変形例の構成を示す平面図で
ある。
【図11】同装置の第7の変形例の構成を示す平面図で
ある。
【図12】同装置の第7の変形例の要部の構成を示す拡
大斜視図である。
【図13】同第7の変形例の装置の要部の構成を示す拡
大断面図である。
【図14】図1〜図13までの装置の若干の問題点を示
す説明用斜視図である。
【図15】図14の問題点を解決した第8の変形例の要
部の構成を示す斜視図である。
【図16】本願発明の第2の実施の形態に係るトルネー
ド型局所換気装置の構成を示す縦断面図である。
【図17】同装置の平面図である。
【図18】同装置の要部の構成を示す拡大断面図であ
る。
【図19】同装置の要部の構成を示す拡大斜視図であ
る。
【図20】同装置の第1の変形例の構成を示す要部拡大
断面図である。
【図21】同装置の第1の変形例の構成を示す要部拡大
斜視図である。
【図22】同装置の第2の変形例の構成を示す要部拡大
断面図である。
【図23】同装置の第2の変形例の構成を示す要部拡大
斜視図である。
【図24】同装置の第3の変形例の構成を示す要部拡大
断面図である。
【図25】先行例に係る給排気装置により構成したトル
ネード型局所換気装置の構成を示す斜視図である。
【図26】同先行例の装置の構成と作用を示す拡大断面
図である。
【符号の説明】
20は給気チャンバー、20a〜20dは給気チャンバ
ーユニット、21は集気空間、21aは集気用開口、2
2は吸気フード、22aは吸気フード天板、22bは吸
気フード側板、24は空気吹出口、25はグリスフィル
タ、29は集気用ガイド板、30は給気ダクト接続口、
34は整流通路、37aは給気チャンバー天板、37b
は給気チャンバー前板、37cは給気チャンバー背板、
37dは給気チャンバー底板、40は排気ダクト接続
口、45は給気流速制限手段、46は給気分流手段、5
2は仕切り部材、53は給気流通穴、54は給気漏洩
口、55は多孔板、56は空気流通穴、Aは給気(外
気)、Cは天井、F1は吹出空気、F2は室内空気(排
気)、Hは距離である。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下方側所定局所領域の空気(F2)を集
    気して排気する吸気フード(22)と、該吸気フード
    (22)の外周に取り付けられ、下方側に該吸気フード
    (22)の集気用開口(21a)の外周囲に空気
    (F1)を吹き出す空気吹出口(24)を備え、前記吸
    気フード(22)の外周部に各々独立して取り付けられ
    る給気チャンバーユニット(20a)〜(20d)とか
    らなり、該給気チャンバーユニット(20a)〜(20
    d)は、それぞれ前記空気吹出口(24)に連通する給
    気ダクト接続口(30)、給気空間(31)、整流通路
    (34)を備えて構成されていることを特徴とする給排
    気装置。
  2. 【請求項2】 前記給気空間(31)の下流には、前記
    給気ダクト接続口(30)を介して供給される給気
    (A)を分流する給気分流手段(46)が設けられてい
    ることを特徴とする前記請求項1記載の給排気装置。
  3. 【請求項3】 前記給気分流手段(46)は、前記給気
    ダクト接続口(30)の下流側に位置して水平方向に延
    びる樋状の仕切り部材(52)と、該仕切り部材(5
    2)に形成された複数の給気流通穴(53),(53)
    ・・とによって構成されていることを特徴とする前記請
    求項2記載の給排気装置。
  4. 【請求項4】 前記各給気流通穴(53)は、多数の空
    気流通穴(56),(56)・・を有する多孔板(5
    5)によってそれぞれ覆われていることを特徴とする前
    記請求項3記載の給排気装置。
  5. 【請求項5】 前記給気流通穴(53),(53)・・
    は、前記給気ダクト接続口(30)の直下を避けて形成
    されていることを特徴とする前記請求項3および4のい
    ずれか一項記載の給排気装置。
  6. 【請求項6】 前記給気分流手段(46)は、前記給気
    ダクト接続口(30)の下流側に位置して水平方向に延
    び且つ一面が多数の空気流通穴(56),(56)・・
    を有する多孔板(55)からなる樋状の仕切り部材(5
    2)によって構成されていることを特徴とする前記請求
    項2記載の給排気装置。
  7. 【請求項7】 前記給気チャンバーユニット(20a)
    〜(20d)の下端には、前記空気吹出口(24)に向
    かう給気(A)の一部を導出して前記吸気フード(2
    2)内にショートサーキットさせるための給気漏洩口
    (54)がそれぞれ設けられていることを特徴とする前
    記請求項1、2、3、4、5および6のいずれか一項記
    載の給排気装置。
  8. 【請求項8】 前記給気チャンバーユニット(20a)
    〜(20d)は、天井(C)より所定距離(H)下方に
    隔たった位置に位置するように配置されていることを特
    徴とする前記請求項1、2、3、4、5、6および7の
    いずれか一項記載の給排気装置。
  9. 【請求項9】 前記集気用開口(21a)には、その外
    周側から中央部側方向に昇り傾斜した集気用ガイド板
    (29),(29)が設けられていることを特徴とする
    前記請求項1、2、3、4、5、6、7および8のいず
    れか一項記載の給排気装置。
  10. 【請求項10】 前記給気ダクト接続口(30)が、複
    数設けられていることを特徴とする前記請求項1、2、
    3、4、5、6、7、8および9のいずれか一項記載の
    給排気装置。
  11. 【請求項11】 前記空気吹出口(24)には、吹き出
    される空気(F1)を螺旋状に旋回させる旋回流生成手
    段(36),(36)・・・が設けられていることを特
    徴とする前記請求項1、2、3、4、5、6、7、8、
    9および10のいずれか一項記載の給排気装置。
  12. 【請求項12】 前記吸気フード(22)内の集気空間
    (21)には、排気される空気(F2)中のオイルミス
    ト成分を回収するグリスフィルタ(25),(25)が
    設けられていることを特徴とする前記請求項1、2、
    3、4、5、6、7、8、9、10および11のいずれ
    か一項記載の給排気装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010216663A (ja) * 2009-03-12 2010-09-30 Toyo Kitchen & Living Co Ltd レンジフード
JP2012083044A (ja) * 2010-10-13 2012-04-26 Fuji Xerox Co Ltd 導風体、放電装置、および画像形成装置
JP2017036909A (ja) * 2016-07-25 2017-02-16 株式会社ハイマート産業 水滴落下防止機構を有するレンジフード

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