JP2001311542A - 吸気・送風装置 - Google Patents

吸気・送風装置

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JP2001311542A
JP2001311542A JP2000130275A JP2000130275A JP2001311542A JP 2001311542 A JP2001311542 A JP 2001311542A JP 2000130275 A JP2000130275 A JP 2000130275A JP 2000130275 A JP2000130275 A JP 2000130275A JP 2001311542 A JP2001311542 A JP 2001311542A
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air supply
intake
pipe
hood
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JP2000130275A
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Inventor
Yoshimasa Kikuchi
芳正 菊池
Yoshinori Narukawa
嘉則 成川
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Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 吹出気流の偏流を解消して安定したエアカー
テン流を形成するようにした2重管構造の吸気・送風装
置を提供することを目的とする。 【解決手段】 この発明の吸気・送風装置では、所定局
所領域内の空気を旋回させて吸込み、外部に排気する吸
気管2と、該吸気管2の吸気口2aを有する下部外周囲
に設けられた吸気フード1と、上記吸気管2および吸気
フード1の外周囲に設けられ、上記吸気フード1の上部
に給気旋回空間4cを形成するとともに上記吸気フード
1の外周面との間に給気吹出口3を形成する給気チャン
バー4と、上記吸気管2の上記給気チャンバー4外上部
外周囲から上記給気チャンバー4内外周囲に亘って設け
られ、上記給気チャンバー4の給気旋回空間4c内下方
の上記吸気フード1の頂部1b面付近に開口した給気管
7とから構成し、給気管7から吸気フード1の頂部1b
面への吹出し時の偏向・圧損の付加により、吹出流速分
布の均一化を可能とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、外側吹出方向と
内側吸込方向との内外相互に逆方向に気流を生成させる
ことにより、所定の局所領域内の空気を周囲に拡散させ
ることなく効果的に吸気できるようにした吸気・送風装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば室内の所定の局所領域内の空気を
周囲に拡散させることなく、効率良く吸気して室外に排
出させるための有効な換気方法として、最近では、例え
ば図4に示すように、吸気ダクト22および給気ダクト
27の相互に直径の異なる2本のダクトを上下方向に同
軸状態で2重管構造に設置する一方、それらに対応して
大径の集気用開口21aを有する円錐台形状の吸気フー
ド21と、内周面24bと上記吸気フード21の外周面
21cとの間で給気拡大空間24cおよび給気吹出口2
3をそれぞれ形成する同じく円錐台形状の給気チャンバ
ー24とを内外2層構造に設け、上記吸気フード21の
頂部21b部分で上記吸気ダクト22下端の吸気口22
aと上記吸気フード21の集気用開口21aとを、また
上記給気チャンバー24の頂部24a側で上記給気ダク
ト27下端の給気用開口部27bと給気チャンバー24
の頂部24aとを、それぞれ接続することによって全体
として2重管構造のダクト配管よりなる室内側給排気ユ
ニット部を構成している。
【0003】また、該給排気ユニット部の上記吸気ダク
ト22および給気ダクト27各々の上端22b,27a
側各開口部には、それぞれ戸外への排気ダクト32の接
続口32aおよび戸外からの外気供給ダクト37の接続
口37aが同様に2重管構造で接続され全体として2重
管構造のダクト配管よりなる給排気換気システムが構成
されている。そして、同排気ダクト32の外端32b
は、排気ファン33の空気吸込口33aに、また同外気
供給ダクト37の外端37bは、給気ファン38の空気
吹出口38bに、それぞれ接続されている。なお、符号
33bは、排気ファン33の空気吹出口、38aは給気
ファン38の空気吸込口である。
【0004】該構成では、上記給気ファン38が駆動さ
れると、先ず上記外気供給ダクト37から上記給気ダク
ト27内の給気通路27cを介して上記給気チャンバー
24内の給気拡大空間24c内に外気が導入される。次
に該導入された外気を同給気拡大空間24c内で半径方
向外方に広げながら空気吹出口23から下方側所定局所
領域の外周囲に吹き出してエアカーテン流Faを形成す
るとともに、該エアカーテン流Fa内下方領域における
空気を当該エアカーテン流Faとは逆の上記吸気フード
21内の吸気口21aから吸気ダクト22方向に吸気
し、該吸気時の吸気負圧によって当該吸気口21a方向
に上昇する吸気流Fbを発生させて有効に換気を行うよ
うになっている。
【0005】ところで、このような構成の吸気・送風装
置の場合、吸気・排気ダクト22,32および給気・外
気供給ダクト27,37がそれぞれ相互に連続する外観
上1本の2重管構造となって、見映えが良いし、設置時
の施工作業も容易になる。
【0006】しかし、このような2重管構造の場合、そ
の構造上、どうしても設備価格が高くなる問題がある。
【0007】そこで、例えば上記のような2重管構造部
分を、例えば図5および図6に示すように、本来の機能
上有効な室内側の給排気ユニット部分だけに短かくし
て、その設備コストを低減するとともに2重管構造特有
の作用効果上のメリットを活用することが考えられる。
【0008】すなわち、図5および図6中、先ず符号1
2は、所定局所領域である臭気や煙等汚染空気発生源の
上方部に位置して上下に延びて設けられた室内側給排気
ユニット部の吸気管である。また、符号17は、同吸気
管12の外周囲に給気通路17cを介して同心状に設け
られ、部分的に2重管構造を形成する長さの短かい給気
管である。
【0009】そして、該給気管17の上端17a側の側
壁部には、戸外からの外気供給ダクト15の外気供給端
が外周面接線方向に偏心して接続され、その内側の外気
供給口15aは上記給気通路17c内において接線方向
に向いて開口されている。
【0010】したがって、該外気供給口15aから導入
された外気は、当該給気通路17c内において上記吸気
管12の外周囲を旋回しながら下方側給気用開口部17
bに供給される。
【0011】一方、符号14は、上下両方が開口した円
錐台形状の給気チャンバーであり、この給気チャンバー
14の内側には、給気旋回通路14cを形成する所定の
間隔を置いて同じく上下両方が開口した円錐台形状の排
気方向への吸気フード11が同軸状に設けられている。
そして、それにより、上記給気チャンバー14とその内
側の吸気フード11との間に、外気供給ダクト15の外
気導入口15aを介して接線方向に導入され、旋回成分
が与えられた外気を、さらに有効に旋回させながら空気
吹出口13方向に導く、進行方向に次第に通路位置が拡
大し、かつ通路幅が縮小した給気吹出通路14cが形成
され、上記空気吹出口13に供給する空気流に対して、
より高流速の旋回成分を付与するようになっている。
【0012】なお、この場合上記吸気管12の他端12
bには戸外への排気ダクトが接続され、また外気供給ダ
クト15の他端は戸外に延設されている。そして、それ
ら外気供給ダクト15、排気ダクトの図示しない戸外へ
の延設端には、上記従来例と同じく例えば多翼送風機
(シロッコファン)などよりなる給気ファン、排気ファ
ンがそれぞれ設けられており、それらの駆動により各々
対応する外気供給作用、内気排気作用が実現されるよう
になっている。
【0013】したがって、以上の構成では、今例えば上
記外気供給ダクト15側の給気ファンおよび排気ダクト
側の排気ファンがそれぞれ駆動されたとすると、先ず上
記外気供給ダクト15を介して外気導入口15aに導か
れた外気が、給気ファンからの送風圧によって先ず上記
給気通路17c内の接線方向に向けて吹き出される。そ
して、それによって図示のように吸気管12の外周を旋
回しながら下方側開口部17bまで移動した後、同開口
部17bから出て半径方向に広がりながら、周方向の全
体に均一な流速の安定した旋回流となって、上記給気チ
ャンバー14と上記吸気フード11との間の給気吹出通
路14cを流れながら、その下端側に設けられた空気吹
出口13に供給される。
【0014】そして、該空気吹出口13に供給された旋
回流が当該空気吹出口13から、螺旋状の旋回気流F1
となって、下方側所定局所領域の外周囲に向けて斜め方
向に吹き出される。
【0015】その結果、該螺旋状の吹出旋回気流F1
より、上記所定局所領域内の加熱調理器具等汚染空気発
生源から出る煙や臭気を周囲に拡散しないように包囲す
る確実なエアカーテン流が形成されるとともに、その中
心軸方向内側には、それと逆方向の上記吸気フード11
内上方の吸気口12a方向に向けて上記排気ファンの吸
引力により下方から上方に上昇する竜巻状の旋回吸気流
2が形成される。
【0016】そして、それにより上記螺旋状の吹出旋回
気流F1よりなるエアカーテン流によって包まれた加熱
調理器具部分の煙や臭気等汚染した空気の確実な排気、
清浄化が可能となる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記図5お
よび図6のように、給気管17を外気供給ダクト15と
連続したものとせず、給気管17部分を独立した構造の
ものとして、その長さを短かくすると、圧損が低下しす
ぎるので、給気通路14c内を流れる吹出給気流の速度
分布が安定せず、偏流が生じやすい。
【0018】したがって、その結果、下方側局所領域外
周囲に均一かつシール効果の高い螺旋状の旋回気流より
なるエアカーテン流F1を形成することができず、その
内側の竜巻状の上昇気流F2も不安定となる。
【0019】そのため、換気性能も悪化する。
【0020】本願発明は、このような問題を解決するた
めになされたもので、短かく形成した2重管構造の給気
管内において圧損付加構造を採用することによって、有
効に偏流を解消して安定したエアカーテン流を形成する
ことができるようにした吸気・送風装置を提供すること
を目的とするものである。
【0021】
【課題を解決するための手段】本願発明は、該目的を達
成するために、次のような課題解決手段を備えて構成さ
れている。
【0022】(1) 請求項1記載の発明 この発明の吸気・送風装置では、所定局所領域内の空気
を旋回させて吸込み、外部に排気する吸気管2と、該吸
気管2の吸気口2aを有する下部外周囲に設けられた吸
気フード1と、上記吸気管2および吸気フード1の外周
囲に設けられ、上記吸気フード1の上部に給気旋回空間
4cを形成するとともに上記吸気フード1の外周面との
間に給気吹出口3を形成する給気チャンバー4と、上記
吸気管2の上記給気チャンバー4外上部外周囲から上記
給気チャンバー4内外周囲に亘って設けられ、上記給気
チャンバー4の給気旋回空間4c内下方の上記吸気フー
ド1の頂部1b面付近に開口した給気管7とを備えて構
成されている。
【0023】該構成では、給気管7内に供給された給気
流は、給気管7内を上方側から下方側に流れ、やがて下
方側開口部から吹き出される。そして、その時、上記給
気管7の当該開口部は、給気旋回空間4c内下方の吸気
フード1の頂部1b付近に開口していることから、当該
開口部からの給気は、上記吸気フード1の頂部1b面に
向けて吹き出されることになり、急に半径方向外方に偏
向されることにより圧損を生じ、それによって流速分布
が均一化される。そして、その後、周方向の全体に均一
な流速の安定した旋回流となって、上記給気チャンバー
4と上記吸気フード1との間に設けられた空気吹出口3
に供給される。
【0024】そして、このようにして空気吹出口3に供
給された気流速度が安定した給気流が、下方側所定局所
領域の外周囲に向けて斜め方向に吹き出される。
【0025】その結果、該流速の安定した吹出気流F1
により、上記所定局所領域内から出るの汚染空気等を周
囲に拡散しないように包囲する確実なエアカーテン流が
形成されるとともに、その中心軸方向内側には、それと
逆方向の上記吸気管2の吸気口2a方向に向けて下方か
ら上方に上昇する吸引力の安定した吸気流F2が形成さ
れる。
【0026】そして、それにより上記吹出気流F1より
なるエアカーテン流によって包まれた所定局所領域の部
分からの汚染した空気の確実な排気、清浄化が可能とな
る。
【0027】(2) 請求項2の発明 この発明の吸気・送風装置では、上記請求項1記載の発
明の構成において、給気吹出口3には、給気旋回空間4
cから室内に吹き出される給気を螺旋状に旋回させる旋
回流生成手段3a,3a・・・が設けられており、該旋
回流生成手段3a,3a・・・を介して給気吹出口3か
ら吹き出される螺旋状の旋回気流F1によって吸気管2
の吸気口2a下方の所定局所領域を囲むエアカーテン流
を形成するとともに上記吸気口2aに吸込まれる上昇吸
気流F2を竜巻状に旋回させるように構成されている。
【0028】したがって、該構成では、上述のようにし
て空気吹出口3に供給された給気流が当該空気吹出口3
の空気吹出通路を通過する時に、上記旋回流生成ステー
タ3a,3a・・・によって、大きく旋回方向のベクト
ルが付与され、全周方向に気流速度が均一な安定した螺
旋状の旋回気流F1となって下方側局所領域の外周囲に
向けて斜め方向に吹き出される。
【0029】その結果、該螺旋状の安定した吹出旋回気
流F1により、上記所定局所領域から出る煙や汚染空気
を周囲に拡散しないように包囲する確実なエアカーテン
流が形成されるとともに、その中心軸方向内側には、そ
れと逆方向の上記吸気管2の吸気口2a方向に向けて上
記吸気ファンの吸引力により下方から上方に上昇する竜
巻状の吸引力の安定した旋回吸気流F2が形成される。
【0030】(3) 請求項3の発明 この発明の吸気・送風装置では、上記請求項1又は2記
載の発明の構成において、吸気フード1の頂部1bはフ
ラット面に形成され、上記給気管7の下部側給気用開口
部7bからの給気流は、該フラットな吸気フード1の頂
部1b面により半径方向外方に均等に偏向されるように
なっている。
【0031】このように、吸気フード1の頂部1bが、
フラット面に形成されていると、上記給気管7の下部側
給気用開口部7bから吹き出された給気流が頂部1b面
に向けて吹き出された後、排気方向外方に略直角に偏向
されるので、十分な圧損の付加による有効な流速の均一
化が可能となる。
【0032】そして、このような構成によると、吸気管
2と給気管7の2重管構造部の給気管7部分の長さを短
かくして低コスト化したとしても、その給気吹出口部分
である下方側給気用開口部7b部分での半径方向外方へ
の偏向作用により、有効な偏流防止効果を得ることがで
き、簡単な構成で従来の問題点を解決した高性能の換気
装置を実現することができるようになる。
【0033】(4) 請求項4の発明 この発明の吸気・送風装置では、上記請求項1,2又は
3記載の発明の構成において、給気管7内の給気通路7
cには、当該給気通路7cの接線方向に向けて外気が導
入され、該導入された外気が吸気管2の外周囲を旋回し
ながら下方側給気旋回空間4c内に供給されるようにな
っている。
【0034】該構成では、供給される外気が上記給気管
7内の給気通路7cに対し、その接線方向に向けて吹き
出されるようになっいてる。したがって、それによって
給気管7内の給気通路7c内を流れる給気流は、上記吸
気管2の外周を旋回しながら下方に供給されるようにな
り、予じめ有効な旋回成分を伴ったものとなる。
【0035】(5) 請求項5の発明 この発明の吸気・送風装置では、上記請求項1,2,3
又は4記載の発明の構成において、給気管7内の給気通
路7c内下流には、整流部材6が介設されている。
【0036】該構成では、上記給気管7内に導入された
給気流が、その下方側給気用開口部を出る前に、整流部
材6の整流作用により整流されて、より効果的な流速分
布の均一化が図られる。
【0037】
【発明の効果】以上の結果、本願発明の吸気・送風装置
によると、吸・排気性能が高く、高性能な局所排気型換
気装置を提供するのに適した吸気・送風装置を提供する
ことができるようになる。
【0038】
【発明の実施の形態】図1〜図3は、一例として換気装
置に適用した場合の本願発明の実施の形態に係るトルネ
ード型吸気・送風装置の構成を示している。
【0039】このトルネード型吸気・送風装置は、例え
ば一般家庭の台所又は飲食店の業務用厨房等におけるガ
ステーブル等汚染空気を発生する所定局所領域としての
加熱調理器具の上方部に設けられ、当該加熱調理器具の
外周囲を室外から導入した外気による上方側から下方側
への螺旋状の旋回渦流F1によってエアカーテン状に包
み込む一方、当該エアカーテン状の螺旋状の旋回渦流F
1内中心部に作用する吸気方向への吸引負圧により当該
エアカーテン状の螺旋状の旋回渦流F1内において下方
から上方に向けて生じる竜巻状の吸気旋回渦流F2を形
成せしめ、該竜巻状の上昇吸気旋回渦流F2によって上
記所定局所領域の加熱調理器具等から発生する煙や臭い
等を効率良く吸引して室外に排気できるようにしたもの
である。
【0040】図1〜図3中、先ず符号2は、上記臭気や
煙等汚染空気発生源である加熱調理器具の上方部に位置
して上下方向に延びて設けられた室内側給気ユニット部
の吸気管である。該吸気管2の下方側吸気口2aは室内
に開口している一方、上方側開口は、図示しない外部へ
の排気ダクトに接続されている。また、符号7は、同吸
気管2の上部外周囲に給気通路空間7cを介して同心状
に設けられ、部分的に2重管構造を形成する長さの短か
い給気管である。
【0041】そして、上記給気管7の上端7a側の側壁
部には、戸外からの外気供給ダクト5の外気供給端が外
周面接線方向に偏心して接続され、その内側の外気供給
口5aが上記給気通路7cの接線方向に向いて開口され
ている。したがって、該外気供給口5aから上記給気通
路7c内に導入された外気(矢線)は、図示のように上
記吸気管2の外周囲を旋回しながら下方側給気用開口部
7bに供給される。
【0042】一方、同給気通路7cの下方側開口部7b
に到る下流側には、上記のようにして形成された旋回流
を整流し、その流速分布を予じめ均一化するための多数
の空気流整流孔6a,6a・・・を有した整流板6が設
けられている。この整流板6は、例えばパンチングプレ
ートなどにより形成される。
【0043】一方、符号4は、下方側が開口し、上方側
が閉塞した例えば円錐台形状の給気チャンバーであり、
この給気チャンバー4の内側下方には、所定の間隔を置
いて相対的に深さの浅い同じく円錐台形状の排気方向へ
の吸気フード1が上記給気チャンバー4の下端側開口部
4bの所定上下幅付近に位置して同軸に設けられてい
る。そして、それにより、上記給気チャンバー4とその
内側の吸気フード1との間に、上記外気供給ダクト5の
外気供給口5aを介して吸入した外気を、有効に旋回さ
せながら空気吹出口3方向に導く、進行方向に次第に通
路径が拡大した給気旋回空間4cが形成され、同給気旋
回空間4c内において上記空気吹出口3に供給する空気
流の旋回速度を増速させるようになっている。そして、
この給気旋回空間4c下部の上記吸気フード1の頂部1
b面付近内には、上記吸気フード1の頂部1b面に所定
の間隔を置いて対向する形で上記給気管7の下方側給気
用開口部7bが開口している。
【0044】すなわち、該構成では、上記吸気フード1
の頂部1bは、その構造から図示のように所定半径のフ
ラット面となっている一方、該フラットな頂部1b面に
対して対向する状態で給気管7の下方側給気用開口部7
bの開口面が所定の間隔を保って開口されている訳であ
る。
【0045】したがって、上記のように整流板6で整流
された後に、給気用開口部7bの開口面から下方に吹き
出される給気は、上記吸気フード1の頂部1bのフラッ
ト面に向けて吹き降ろされ、同面にぶつかることによ
り、十分な圧損が付加されて、旋回しながらも半径方向
外方に均等に広がって流され、偏流が防止された後に、
上記空気吹出口3の空気吹出通路に供給されるようにな
る。
【0046】ところで、上記空気吹出口3は、例えば、
上記給気チャンバー4の下端側開口部4b内周面と上記
吸気フード1の上端部側肩部1c外周面との間にあって
所定の通路長さを有して全周方向に連続して環状に開口
されており、その上方側から下方側に向けて中心径が拡
大する所定の傾斜角で斜めに形成されている。そして、
その空気吹出通路部分には、それぞれ螺旋方向下方に所
定の傾斜角(ラジアル角)を有した多数の旋回流生成ス
テータ(旋回流生成手段)3a,3a・・・が全周方向
に所定の間隔を保って並設されている。
【0047】したがって、上記ようにして空気吹出口3
に供給された整流および偏向後の旋回流は、当該空気吹
出口3の空気吹出通路を通過する時に、上記旋回流生成
ステータ3a,3a・・・によって、さらに大きく旋回
方向のベクトルが付与され、より強く全周方向に気流速
度が均一な安定した螺旋状の旋回気流F1となって下方
側局所領域にある加熱調理器具の外周囲に向けて斜め方
向に吹き出されることになる。
【0048】ところで、以上のような構成において、上
記室内側給気管7への外部からの外気供給ダクト5およ
び室内側吸気管2から外部への排気ダクトの各々図示し
ない戸外への延設端には、例えば多翼送風機(シロッコ
ファン)などよりなる給気ファンおよび排気ファンがそ
れぞれ設けられ、それらの駆動により各々対応する外気
供給作用および排気作用がそれぞれ実現されるようにな
っている。また、上記吸気管2の吸気口2a部外周に
は、吸気フード1内に集気された内気を吸引する補助吸
気口2c,2c・・・が設けられている。
【0049】したがって、以上の構成では、今例えば上
記外気供給ダクト5側の給気ファンおよび排気ダクト側
の排気ファンがそれぞれ駆動されたとすると、先ず上記
外気供給ダクト5を介して外気供給口5aに導かれた外
気が、給気ファンからの送風圧によって上記給気管7内
の給気通路7c内の接線方向に向けて吹き出される。そ
して、それによって図示のように吸気管2の外周を旋回
しながら下方に向かって流れる給気流が形成される。該
給気流は、やがて下方側給気用開口部7bを出る手前で
上記整流板6の整流孔6a,6a・・・により整流され
て、第1段階の流速分布の均一化が行われる。そして、
その後、上記給気用開口部7bから下方側吸気フード1
のフラットな頂部1b面に向けて吹き出されて急に半径
方向に偏向されることにより圧損を生じ、それによって
第2段階の流速分布の均一化が行われる。そして、その
後、周方向の全体に均一な流速の安定した旋回流となっ
て上記給気チャンバー4の下部側開口部4b内周面と上
記吸気フード1の上端側肩部1c外周面との間に設けら
れた空気吹出口3に供給される。
【0050】そして、このようにして空気吹出口3に供
給された整流後の旋回流が当該空気吹出口3の空気吹出
通路を通過する時に、上記旋回流生成ステータ3a,3
a・・・によって、さらに大きく旋回方向のベクトルが
付与され、より強く全周方向に気流速度が均一な安定し
た螺旋状の旋回気流F1となって下方側局所領域にある
加熱調理器具の外周囲に向けて斜め方向に吹き出され
る。
【0051】その結果、該螺旋状の安定した吹出旋回気
流F1により、上記所定局所領域内の加熱調理器具から
出る煙や臭気を周囲に拡散しないように包囲する確実な
エアカーテン流が形成されるとともに、その中心軸方向
内側には、それと逆方向の上記吸気管2の吸気口2a方
向に向けて上記吸気ファンの吸引力により下方から上方
に上昇する竜巻状の大きな吸引力の安定した旋回吸気流
2が形成される。
【0052】そして、それにより上記螺旋状の吹出旋回
気流F1よりなるエアカーテン流によって包まれた加熱
調理器具部分の煙や臭気等汚染した空気の確実な排気、
清浄化が可能となる。
【0053】このような構成によると、吸気管2と給気
管7の2重管構造部の給気管7部分の長さを短かくして
低コスト化したとしても、その給気吹出口部分である下
方側給気用開口部7b部分での半径方向外方への偏向作
用により、有効な偏流防止効果を得ることができ、簡単
な構成で従来の問題点を解決した高性能の換気装置を実
現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施の形態に係る吸気・送風装置の
構成を示す斜視図である。
【図2】同装置の平面図である。
【図3】同装置の断面図(図2のA−A)である。
【図4】従来例に係る吸気・送風装置の構成を示す断面
図である。
【図5】従来例の改良例に係る吸気・送風装置の構成を
示す断面図である。
【図6】同装置の断面図である。
【符号の説明】
1は吸気フード、1aは集気用開口、2は吸気管、2a
は吸気口、3は空気吹出口、3aは旋回流生成ステー
タ、4は給気チャンバー、4cは給気旋回空間、5は外
気供給ダクト、5aは外気供給口、6は整流板、7は給
気管、7cは給気通路、7bは下方側給気用開口部であ
る。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定局所領域内の空気を旋回させて吸込
    み、外部に排気する吸気管(2)と、該吸気管(2)の
    吸気口(2a)を有する下部外周囲に設けられた吸気フ
    ード(1)と、上記吸気管(2)および吸気フード
    (1)の外周囲に設けられ、上記吸気フード(1)の上
    部に給気旋回空間(4c)を形成するとともに上記吸気
    フード(1)の外周面との間に給気吹出口(3)を形成
    する給気チャンバー(4)と、上記吸気管(2)の上記
    給気チャンバー(4)外上部外周囲から上記給気チャン
    バー(4)内外周囲に亘って設けられ、上記給気チャン
    バー(4)の給気旋回空間(4c)内下方の上記吸気フ
    ード(1)の頂部(1b)面付近に開口した給気管
    (7)とを備えてなる吸気・送風装置。
  2. 【請求項2】 給気吹出口(3)には、給気旋回空間
    (4c)から室内に吹き出される給気を螺旋状に旋回さ
    せる旋回流生成手段(3a),(3a)・・・が設けら
    れており、該旋回流生成手段(3a),(3a)・・・
    を介して給気吹出口(3)から吹き出される螺旋状の旋
    回気流(F1)によって吸気管(2)の吸気口(2a)
    下方の所定局所領域を囲むエアカーテン流を形成すると
    ともに上記吸気口(2a)に吸込まれる上昇吸気流(F
    2)を竜巻状に旋回させるようにしたことを特徴とする
    請求項1記載の吸気・送風装置。
  3. 【請求項3】 吸気フード(1)の頂部(1b)はフラ
    ット面に形成され、上記給気管(7)の下部側給気用開
    口部(7b)からの給気流は、該フラットな吸気フード
    (1)の頂部(1b)面により半径方向外方に均等に偏
    向されるようになっていることを特徴とする請求項1又
    は2記載の吸気・送風装置。
  4. 【請求項4】 給気管(7)内の給気通路(7c)に
    は、当該給気通路(7c)の接線方向に向けて外気が導
    入され、該導入された外気が吸気管(2)の外周囲を旋
    回しながら下方側給気旋回空間(4c)内に供給される
    ようになっていることを特徴とする請求項1,2又は3
    記載の吸気・送風装置。
  5. 【請求項5】 給気管(7)内の給気通路(7c)内下
    流には、整流部材(6)が介設されていることを特徴と
    する請求項1,2,3又は4記載の吸気・送風装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20100293804A1 (en) * 2008-01-15 2010-11-25 BSH Bosch und Siemens Hausgeräte GmbH Dryer having heat pump and fan
WO2019190052A1 (ko) * 2018-03-26 2019-10-03 서울대학교치과병원 에어커튼 형성 장치 및 의료용 연기 제거 장치

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