JP2012082580A - 建設機械 - Google Patents

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Abstract

【課題】冷却ファンとファンシュラウドとのチップクリアランス、被り量等を使用環境に応じて容易に変更することができる建設機械を提供する。
【解決手段】ファンシュラウド23を、熱交換器20に取付けられる枠板部24Aと該枠板部24Aの中央側に設けられ冷却ファン21の外周側を取囲む筒部24Bとを有する固定側リング24と、該固定側リング24の筒部24Bに着脱可能に取付けられ冷却ファン21の外周側を取囲む筒部25Aと該筒部25Aから径方向内側に折曲げられた内曲部25Bとを有する着脱側リング25とにより構成する。そして、固定側リング24の筒部24Bに設けた係合孔24Dに、着脱側リング25の筒部25Aに一体に設けた突部25Cを係合させることにより、固定側リング24に着脱側リング25を着脱可能に取付ける構成とする。
【選択図】図5

Description

本発明は、例えば油圧ショベル、ホイルローダ等の建設機械に関し、特に、冷却風の流れを整えるファンシュラウドを備えた建設機械に関する。
一般に、建設機械の代表例としての油圧ショベルは、自走可能なクローラ式の下部走行体と、該下部走行体上に旋回可能に搭載された上部旋回体とにより車体が構成され、上部旋回体の前部側には、作業装置が俯仰動可能に設けられている。そして、油圧ショベルは、上部旋回体を旋回させつつ作業装置を用いて土砂の掘削作業等を行うものである。
ここで、油圧ショベルの上部旋回体は、支持構造体をなす旋回フレームと、該旋回フレームの後端側に設けられ作業装置との重量バランスをとるカウンタウエイトと、該カウンタウエイトの前面側に位置して旋回フレームに搭載された原動機としてのエンジンと、該エンジンの近傍に設けられ加熱された液体を冷却する熱交換器と、該熱交換器に対面して配置され熱交換器に冷却風を供給する冷却ファンとを備えて構成されている。
この場合、熱交換器は、エンジンの冷却水を冷却するラジエータ、作動油を冷却するオイルクーラ等により構成され、エンジンの作動時に冷却ファンが回転することにより、熱交換器に向けて冷却風が供給され、冷却水、作動油等の冷却すべき液体を冷却することができる構成となっている。
ところで、市街地等の狭い作業場所での掘削に用いる油圧ショベルとして、小旋回式と呼ばれる小型の油圧ショベルが知られている。この小旋回式の油圧ショベルは、上部旋回体がほぼ下部走行体の車幅内で旋回できるようになっており、カウンタウエイトを旋回中心に近接させて配置することにより、上部旋回体をできるだけコンパクトに形成している。このため、小旋回式の油圧ショベルは、カウンタウエイトを旋回中心に近接させた分、カウンタウエイトの前側に位置する外装カバー内の機器収容スペースが非常に狭くなる。
一方、熱交換器に冷却風を供給する冷却ファンの外周側には、該冷却ファンを取囲んでファンシュラウドを設け、該ファンシュラウドにより熱交換器に効率よく冷却風を供給できるように構成している(例えば、特許文献1参照)。
ここで、冷却ファンによる冷却性能(ヒートバランス)は、冷却ファンの回転に伴って発生する騒音(風切音)とトレードオフの関係がある。このため、冷却ファンの冷却性能と騒音は、例えば油圧ショベルの使用環境に応じて調節できることが望ましい。即ち、例えば高い冷却性能が必要とされる環境(ヒートバランス過酷地域)で油圧ショベルを使用する場合には、冷却性能をより高くでき、例えば騒音規制の厳しい環境(低騒音地域)で油圧ショベルを使用する場合には、騒音をより低くできることが望ましい。
一方、冷却ファンの冷却性能と騒音は、例えば冷却ファンの回転速度、冷却ファンの羽根の先端とファンシュラウドとの隙間寸法であるチップクリアランス、冷却ファンに対するファンシュラウドの長さ方向(軸方向)の被り量等を変更することにより調節することができる。
実開平4−123327号公報
従来技術によれば、チップクリアランスや被り量を変更するには、ファンシュラウド全体の交換(脱着)が必要になり、その交換作業(脱着作業)が面倒になる虞がある。このため、冷却ファンの冷却性能と騒音を調節する場合、その調節を、例えば冷却ファンの回転速度の変更や熱交換器の仕様変更等により行わなければならないという問題がある。
しかも、従来技術によれば、例えば冷却ファンの冷却性能を高く(ファン風量を確保)すべく、冷却ファンとファンシュラウドとの間のチップクリアランスを小さく設定した場合に、冷却ファンを駆動するための無端ベルト(Vベルト)の交換作業が面倒になるという問題もある。即ち、チップクリアランスを小さく設定すると、冷却ファンの先端とファンシュラウドの内周縁との間を通じて無端ベルトを取出すことができなくなり、無端ベルトを交換するときに、冷却ファンの周囲からファンシュラウド全体を取外すといった面倒な作業が必要になる虞がある。
特に、小旋回式の油圧ショベルにおいては、エンジンの周囲の機器収容スペースが制限されるため、冷却ファンの周囲からファンシュラウドのみを取外すことができず、例えば熱交換器を車体(旋回フレーム)から取外す等の面倒な作業が必要になる虞がある。
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、冷却ファンとファンシュラウドとのチップクリアランス、被り量等を使用環境に応じて容易に変更することができ、しかも、冷却ファンを駆動するための無端ベルトの交換作業を容易に行うことができる建設機械を提供することを目的としている。
上述した課題を解決するため本発明は、原動機が搭載され自走可能な車体と、該車体に設けられ加熱された液体を冷却する熱交換器と、該熱交換器に対面して配置され該熱交換器に冷却風を供給する冷却ファンと、該冷却ファンの外周側に設けられ該冷却ファンを取囲むファンシュラウドとを備えてなる建設機械に適用される。
そして、請求項1の発明が採用する構成の特徴は、前記ファンシュラウドは、前記冷却ファンの外周側を取囲む筒部を有し長さ方向の一側が前記熱交換器に取付けられ長さ方向の他側が開口した固定側リングと、該固定側リングの筒部の開口側に着脱可能に取付けられ前記冷却ファンの外周側を取囲む筒部と該筒部から径方向内側に折曲げられた内曲部とを有する着脱側リングとにより構成したことにある。
請求項2の発明は、前記固定側リングの筒部には、円周方向に離間して複数の係合孔を設け、前記着脱側リングの筒部は、前記各係合孔に係合する複数の係合部材により前記固定側リングの筒部に着脱可能に取付ける構成としたことにある。
請求項3の発明は、前記固定側リングの筒部には、前記複数の係合孔を前記筒部の長さ方向に離間して複数組設けることにより、前記固定側リングに対して前記着脱側リングの長さ方向の取付位置を調整できる構成としたことにある。
請求項4の発明は、前記着脱側リングの筒部には、前記係合部材を一体に設ける構成としたことにある。
請求項5の発明は、前記固定側リングの筒部と前記着脱側リングの筒部の中心軸線は、前記冷却ファンの中心軸線に対して偏心させ、前記着脱側リングの内曲部の内周縁の中心軸線は、前記冷却ファンの中心軸線と一致するように、前記着脱側リングの筒部の中心軸線に対し偏心させる構成としたことにある。
請求項1の発明によれば、熱交換器に取付けられる固定側リングと該固定側リングに着脱可能に取付けられる着脱側リングとによりファンシュラウドを構成したので、固定側リングに予め取付けられている着脱側リングを、例えば内曲部の高さ寸法が異なる別の着脱側リングに交換することにより、冷却ファンとファンシュラウドとのチップクリアランスを容易に変更することができる。また、例えば筒部の長さ寸法(軸方向寸法)が異なる別の着脱側リングに交換することにより、冷却ファンとファンシュラウドとの被り量を変更することもできる。このため、例えば冷却ファンの冷却性能と騒音(風切音)を、建設機械の使用環境に応じた最適なものに調節すべく、チップクリアランスや被り量を変更する場合に、その変更を、着脱側リングを交換するといった容易な作業により行うことができる。
また、冷却ファンを駆動するための無端ベルトの交換は、固定側リングから着脱側リングを取外した状態で行うことができる。即ち、冷却ファンとファンシュラウドとのチップクリアランスを小さく設定した場合(冷却ファンの羽根の先端と内曲部の内周縁との間の隙間が小さい場合)でも、固定側リングから着脱側リングを取外すことにより、冷却ファンの羽根の先端と固定側リングの筒部の内周面との間を無端ベルトを通過させることができる。これにより、無端ベルトの交換作業を容易に行うことができる。
さらに、例えば冷却ファンの外径(翼径)が異なる機種同士の間で、ファンシュラウドの固定側リングを共通化することもできる。即ち、共通化する機種のうち最も外径が大きい冷却ファンに対応した筒部を有する共通の固定側リングと、冷却ファンの外径、必要なチップクリアランス等に対応した内曲部を有する着脱側リングとを組合わせることにより、それぞれの機種に応じたファンシュラウドを構成することができる。このため、冷却ファンの外径が異なる機種毎にファンシュラウド全体をそれに合わせて形成する必要がなくなり、ファンシュラウドの製造コストを低減することができる。
請求項2の発明によれば、固定側リングの筒部に設けた係合孔に係合する係合部材により固定側リングを着脱側リングに着脱可能に取付ける構成としたので、固定側リングから着脱側リングを着脱する作業を工具を必要とすることなく容易に行うことができる。
請求項3の発明によれば、固定側リングに対して着脱側リングの長さ方向の取付位置を調整できる構成としたので、この取付位置の調節により、冷却ファンとファンシュラウドとの被り量を変更することができる。このため、被り量の変更を、例えば筒部の長さ寸法(軸方向寸法)が異なる別の着脱側リングに交換することにより行う場合に比べ、変更作業の容易化、低コスト化を図ることができる。
請求項4の発明によれば、着脱側リングの筒部に係合部材を一体に設ける構成としたので、係合部材を別部品により構成する場合に比べ、部品点数の低減、着脱作業の容易化、作業性の向上を図ることができる。
請求項5の発明によれば、着脱側リングの筒部の中心軸線に対し内曲部の内周縁の中心軸線が偏心する構成としているので、固定側リングの筒部および着脱側リングの筒部の中心軸線と冷却ファンの中心軸線とが偏心する場合でも、冷却ファンとファンシュラウドとのチップクリアランスを、内曲部の内周縁の全周にわたって一定の値にできる。このため、例えば原動機の周囲の機器収容スペースが狭くなる等により冷却ファンの中心軸線に対し熱交換器の中心位置がずれるような場合でも、冷却ファンとファンシュラウドとのチップクリアランスを適切に調節することができる。
本発明の第1の実施の形態による油圧ショベルを示す正面図である。 図1の油圧ショベルを外装カバーの後部側を省略した状態で上方からみた平面図である。 エンジン、冷却ファン、ファンシュラウド、熱交換器等を示す斜視図である。 冷却ファン、ファンシュラウドを示す斜視図である。 冷却ファン、ファンシュラウドを示す分解斜視図である。 冷却ファン、ファンシュラウド等を示す図2中の矢示VI−VI方向からみた断面図である。 冷却ファン、ファンシュラウドを示す図6中の矢示VII−VII方向からみた断面図である。 ファンシュラウドの一の着脱側リングを別の着脱側リングに交換する前と交換した後を示す図7と同方向からみた断面図である。 ファンシュラウドの着脱側リングの取付位置を変更する前と変更した後を示す図7と同方向からみた断面図である。 本発明の第2の実施の形態による冷却ファン、ファンシュラウドを示す斜視図である。 冷却ファン、ファンシュラウドを示す図6と同様な断面図である。 本発明の第1の変形例によるファンシュラウドを示す図7と同方向からみた断面図である。 本発明の第2の変形例によるファンシュラウドを示す図7と同方向からみた断面図である。
以下、本発明に係る建設機械の実施の形態を、油圧ショベルに適用した場合を例に挙げ、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1ないし図9は本発明の第1の実施の形態を示している。図中、1は建設機械としての油圧ショベルで、該油圧ショベル1は、左,右のクローラ(履帯)2Aを有する自走可能なクローラ式の下部走行体2と、該下部走行体2上に旋回可能に搭載された上部旋回体3とにより車体が構成されている。そして、上部旋回体3の前部側には、スイング式の作業装置4が俯仰動可能に、かつ左,右方向に揺動可能に設けられ、この作業装置4によって土砂の掘削作業等を行うものである。
ここで、上部旋回体3は、図2に示すように、下部走行体2の車幅(左,右のクローラ2Aの間隔)とほぼ等しい左,右方向の幅寸法を有し、上方からみてほぼ円形状に形成されている。これにより、油圧ショベル1は、上部旋回体3が下部走行体2上で旋回動作を行ったときに、後述するカウンタウエイト10の後面10Aがほぼ下部走行体2の車幅内に収まる後方小旋回式の油圧ショベルとして構成されている。そして、上部旋回体3は、後述の旋回フレーム5、運転席6、カウンタウエイト10、エンジン11、熱交換器20、冷却ファン21、ファンシュラウド23、外装カバー27等により構成されている。
5は上部旋回体3のベースとなる旋回フレームで、該旋回フレーム5は、左,右方向の中央部を前,後方向に延びる厚肉な平板状の底板5Aと、該底板5Aの上面側に立設され前,後方向に延びた左,右の縦板5B,5Cと、これら左,右の縦板5B,5Cの前端部に設けられた支持ブラケット5Dと、底板5Aの左側に設けられた円弧状の左枠部材5Eと、底板5Aの右側に設けられた円弧状の右枠部材5Fとにより大略構成され、強固な支持構造体をなしている。
そして、旋回フレーム5の前端側に位置する支持ブラケット5Dには、作業装置4が左,右方向に揺動可能に取付けられ、旋回フレーム5の底板5Aの後端側には後述のカウンタウエイト10が取付けられる構成となっている。また、右縦板5Cの後部側と右枠部材5Fの後部側との間には、熱交換器取付台5Gが配設され、この熱交換器取付台5G上には、後述する熱交換器20が取付けられる構成となっている。
6は旋回フレーム5の中央部に配設された運転席で、該運転席6はオペレータが着席するものである。そして、運転席6の前側には、オペレータによって操作される走行レバー・ペダル7が配置され、運転席6の左,右両側には、オペレータによって操作される作業レバー8が配置されている。また、運転席6の上側はキャノピ9によって覆われている。
10は旋回フレーム5の後端部に取付けられたカウンタウエイトで、該カウンタウエイト10は、例えば鋳造手段を用いて一体形成された重量物からなり、旋回フレーム5の後端部から上方に立上っている。そして、カウンタウエイト10は、作業装置4との重量バランスをとると共に、後述のエンジン11、熱交換器20等を後方から覆うものである。
ここで、カウンタウエイト10の後面10Aは、上部旋回体3の旋回中心を中心とする円弧状に形成され、上部旋回体3が下部走行体2上で旋回動作を行ったときに、カウンタウエイト10の後面10Aがほぼ下部走行体2の車幅内に収まるようになっている。また、カウンタウエイト10は、上部旋回体3の旋回半径を小さく抑えるため、上部旋回体3の旋回中心に接近して配置されている。
11はカウンタウエイト10の前面10B側に位置して旋回フレーム5上に搭載された原動機としてのエンジンを示し、該エンジン11は、後述の油圧ポンプ19等を駆動するものである。そして、エンジン11は、クランク軸(図示せず)の軸線が左,右方向に延びる横置き状態で配置され、その四隅が防振マウント12を介して旋回フレーム5に取付けられている。また、エンジン11の左,右方向の一側(本実施の形態では右側)には、クランク軸よりも上側に位置して水ポンプ(ウォータポンプ)13と発電用のオルタネータ14とが前,後方向に並んで設けられている。
ここで、水ポンプ13は、エンジン11によって駆動されることにより、エンジン11のウォータジャケット(図示せず)にエンジン冷却水を循環させるものである。また、オルタネータ14は、エンジン11によって駆動されることにより発電を行うものである。
このために、図3等に示すように、エンジン11のクランク軸の端部には駆動プーリ15が取付けられ、水ポンプ13の回転軸13Aには第1従動プーリ16が取付けられ、オルタネータ14の回転軸(図示せず)には第2従動プーリ17が取付けられ、これら駆動プーリ15、第1,第2の従動プーリ16,17は同一平面上に配置されている。
そして、駆動プーリ15、第1,第2の従動プーリ16,17にはVベルトと呼ばれる無端ベルト18が巻回して設けられ、駆動プーリ15の回転が無端ベルト18を介して第1,第2の従動プーリ16,17に伝達されることにより、エンジン11によって水ポンプ13、オルタネータ14が駆動される構成となっている。
19はエンジン11の左,右方向の他側(本実施の形態では左側)に取付けられた油圧ポンプで、該油圧ポンプ19は、エンジン11によって駆動されることにより、油圧ショベル1に搭載された各種の油圧アクチュエータに向けて作動用の圧油を供給するものである。
20はエンジン11の左,右方向の一側(右側)に設けられた熱交換器を示し、該熱交換器20は、エンジン冷却水、作動油等の加熱された流体を冷却するものである。ここで、熱交換器20は、旋回フレーム5の熱交換器取付台5G上に取付けられたラジエータ20A、オイルクーラ20B等により構成され、ラジエータ20Aのうちオイルクーラ20Bとは反対側の面には、後述する冷却ファン21の外周側を取囲むようにファンシュラウド23が取付けられている。
そして、ラジエータ20Aは、エンジン11のウォータジャケットとの間で循環するエンジン冷却水の熱を、冷却ファン21からの冷却風中に放熱することにより、加熱されたエンジン冷却水を冷却するものである。一方、オイルクーラ20Bは、油圧ショベル1に搭載された各種の油圧アクチュエータから作動油タンク(図示せず)に環流する作動油(戻り油)の熱を、冷却ファン21からの冷却風中に放熱することにより、加熱された作動油を冷却するものである。
21は熱交換器20と対面して設けられた吸込式の冷却ファンで、該冷却ファン21は、第1従動プーリ16に取付けられ、水ポンプ13と共にエンジン11により回転駆動されるものである。ここで、冷却ファン21は、図4等に示すように、円筒部21Aと、該円筒部21Aの内周側に設けられ第1従動プーリ16に接続部材22を介して取付けられる内向きフランジ状の取付部21Bと、円筒部21Aの外周側に列設された複数枚(本実施の形態では6枚)の羽根21Cとによって構成されている。
そして、冷却ファン21は、エンジン11によって駆動されることにより、図2中の矢示Fで示すように外装カバー27内に外気を吸込み、この外気を冷却風として熱交換器20のラジエータ20A、オイルクーラ20B等に供給するものである。
次に、冷却風の流れを整えるファンシュラウド23について説明する。
即ち、23は冷却ファン21の外周側に設けられ該冷却ファン21を取囲むファンシュラウドで、該ファンシュラウド23は、冷却ファン21の周囲の冷却風の流れを整えるものである。ここで、ファンシュラウド23は、後述の固定側リング24と、着脱側リング25と、プラグ26により大略構成されている。
24は冷却ファン21の外周側を取囲んで設けられた固定側リングを示し、該固定側リング24は、長さ方向(中心軸線A−A方向)の一側(本実施の形態では右側)がラジエータ20Aに取付けられ、長さ方向の他側(左側)が開口している。ここで、固定側リング24は、例えば合成樹脂材料、ゴム材料、金属材料等により環状に形成されたもので、ボルト等の締結部材(図示せず)を用いてラジエータ20Aに固定される略矩形状の枠板部24Aと、枠板部24Aの中央部に設けられ冷却ファン21の外周側を取囲む円筒状の筒部24Bとにより大略構成されている。
また、枠板部24Aと筒部24Bとの間には、筒部24Bの外周面から径方向外側に突出する複数の膨出部24Cが設けられている。これら各膨出部24Cは、ラジエータ20Aに設けられた放熱部(図示せず)の形状に合わせて形成されており、これにより、冷却風が放熱部全体から各膨出部24C、筒部24Bを通じて冷却ファン21側に効率良く流れるように構成している。
さらに、固定側リング24の筒部24Bには、円周方向に離間して複数、具体的には円周方向に等間隔に離間して8個の係合孔24Dが長さ方向(中心軸線A−A方向)に離間して2組、合計16個の係合孔24Dが設けられている。これら各係合孔24Dは、後述する着脱側リング25の各突部25Cが係合するもので、これら各突部25Cと各係合孔24Dとの係合により、固定側リング24に着脱側リング25を着脱可能に取付ける構成となっている。また、各係合孔24Dは、固定側リング24の筒部24Bの長さ方向(中心軸線A−A方向)に離間して2組設けることにより、図9に示すように、固定側リング24に対して着脱側リング25の長さ方向の取付位置を調整できるように構成している。
25は冷却ファン21の外周側を取囲み固定側リング24の開口側に着脱可能に取付けられた着脱側リング25を示している。ここで、着脱側リング25は、例えば合成樹脂材料、ゴム材料等により円環状に形成されたもので、固定側リング24の筒部24Bの開口側に着脱可能に取付けられ冷却ファン21の外周側を取囲む円筒状の筒部25Aと、該筒部25Aから径方向内側に折曲げられた内向きフランジ状の内曲部25Bとにより大略構成されている。
また、着脱側リング25の筒部25Aには、固定側リング24の各係合孔24Dに係合する係合部材としての突部25Cが設けられている。即ち、着脱側リング25の筒部25Cの外周面には、円周方向に離間して複数、具体的には、円周方向に等間隔に離間して合計8個の突部25Cが、着脱側リング25の筒部25Aと一体に設けられている。ここで、各突部25Cは、ツリー型クリップとして形成され、係合孔24Dの内径寸法と略同じ外径寸法を有する円柱部25C1と、基端側が係合孔24Dの内径寸法よりも大きい外径寸法を有する円錐部25C2とにより構成されている。
各係合孔24Dに各突部25Cを係合するときは、各突部25Cの円錐部25C2を弾性変形させつつ各係合孔24D内に挿通する。そして、図7等に示すように、円錐部25C2が各係合孔24D内を通過し弾性復帰した状態で、各突部25Cが各係合孔24Dから容易に抜出ないように係合され、これら各係合孔24Dと各突部25Cとの係合により、着脱側リング25が固定側リング24の筒部24Bに取付けられる構成となっている。
また、図7に示すように、着脱側リング25の内曲部25Bの高さ寸法Hは、着脱側リング25を固定側リング24の筒部24Bに取付けた状態で、着脱側リング25の内曲部25Bの内周縁と冷却ファン21の羽根21Cの先端との隙間寸法であるチップクリアランスCが所望の値となるように設定している。また、図7に示すように、着脱側リング25の筒部25Aの長さ寸法Lは、着脱側リング25を固定側リング24の筒部24Bに取付けた状態で、着脱側リング25の内曲部25Bの側面と冷却ファン21の羽根21Cの後端との距離である被り量Wが所望の値となるように設定している。
即ち、冷却ファン21の回転速度が一定の場合、例えばチップクリアランスCが小さい程、冷却風の風量(ファン風量)が大きくなり冷却性能を高くできるが、風切音が大きくなり騒音が大きくなる。これとは逆に、チップクリアランスCが大きい程、冷却風の風量が小さくなり冷却性能(ヒートバランス)が低下するが、風切音は小さくなり騒音を小さくできる。また、被り量Wによっても冷却性能と騒音との関係が変化する。そこで、冷却性能と騒音とが最適になるように、例えば十分な冷却性能を得られ可及的に低騒音になるように、内曲部25Bの高さ寸法Hと筒部25Aの長さ寸法Lを設定している。
26は固定側リング24の係合孔24Dに嵌着されたプラグで、該プラグ26は、固定側リング24の係合孔24Dのうち着脱側リング25の突部25Cが係合していない係合孔24Dを塞ぐものである。これにより、固定側リング24の筒部24B内を通過する冷却風が係合孔24Dを通じて漏出しないようにし、冷却性能が低下したり冷却風が係合孔24Dを通過することにより騒音が生じたりすることを防止している。
27は運転席6を取囲んで旋回フレーム5上に設けられた外装カバーを示し、該外装カバー27は、図1および図2に示すように、カウンタウエイト10と共にエンジン11、油圧ポンプ19、熱交換器20等を覆うものである。そして、外装カバー27のうち熱交換器20と対面する部位には、冷却ファン21の回転によって外装カバー27内に冷却風を流入させる冷却風流入口と、熱交換器20等を冷却した冷却風を外部に流出させる冷却風流出口(いずれも図示せず)が形成されている。
本実施の形態による油圧ショベル1は上述の如き構成を有するもので、この油圧ショベル1を用いて土砂の掘削作業等を行うときには、まず、エンジン11を作動させて油圧ポンプ19を駆動する。
この状態で、運転席6に着席したオペレータが走行レバー・ペダル7等を操作することにより、下部走行体2を自走させて油圧ショベル1を作業現場まで移動させる。そして、油圧ショベル1が作業現場まで移動した後には、オペレータが作業レバー8等を操作することにより、上部旋回体3を旋回させつつ作業装置4によって土砂等の掘削作業を行うことができる。
ここで、エンジン11が作動してクランク軸が回転すると、このクランク軸の回転が、駆動プーリ15から無端ベルト18を介して第1,第2従動プーリ16,17に伝達され、第1従動プーリ16の回転によって水ポンプ13の回転軸13Aが回転すると共に、第2従動プーリ17の回転によってオルタネータ14の回転軸が回転する。これにより、エンジン冷却水が、水ポンプ13によってエンジン11のウォータジャケット内を循環すると共に、オルタネータ14によって発電が行われる。
この場合に、第1従動プーリ16の回転に伴って冷却ファン21が回転することにより、図2中に矢示Fで示すように、外装カバー27内に外気が吸込まれ、この外気が冷却風となって、熱交換器20のオイルクーラ20B、ラジエータ20A等に供給される。このとき、冷却ファン21の周囲を通過する冷却風は、冷却ファン21の外周側を覆うファンシュラウド23によってその流れが整えられる。これにより、オイルクーラ20B、ラジエータ20A等に冷却風を効率よく供給することができる。
次に、油圧ショベル1の使用環境に応じて冷却ファン21の冷却性能と騒音を調節する作業について説明する。
即ち、例えば高い冷却性能が必要とされる環境(ヒートバランス過酷地域)で油圧ショベル1を使用する場合には、より高い冷却性能で稼働できることが必要になる場合がある。逆に、騒音規制の厳しい環境(低騒音地域)で油圧ショベル1を使用する場合には、より低騒音で稼働できることが必要になる場合がある。
本実施の形態の場合は、油圧ショベル1の使用環境が変わる等により、冷却性能と騒音の調節が必要になったときに、その調節を、着脱側リング25の内曲部25Bの内周縁と冷却ファン21の羽根21Cの先端との隙間寸法であるチップクリアランスC、着脱側リング25の内曲部25Bの側面と冷却ファン21の羽根21Cの後端との距離である被り量Wを変更することにより行う。具体的には、図8に示すように、着脱側リング25を交換することによりチップクリアランスCを変更し、図9に示すように、着脱側リング25の取付位置を調節(変更)することにより被り量Wを変更する。
例えば、図8に示すように、内曲部25Bの高さ寸法H1が小さい着脱側リング25から、内曲部25B′の高さ寸法H2が大きい着脱側リング25′に交換した場合は、高さ寸法の差H3分チップクリアランスCを小さくできる。これにより、冷却風の風量(ファン風量)を大きくして、冷却性能を高くすることができる。これとは逆に、内曲部25B′の高さ寸法H2が大きい着脱側リング25′から、内曲部25Bの高さ寸法H1が小さい着脱側リング25に交換した場合は、チップクリアランスCを大きくできる。これにより、ファン風量を小さくすることができ、騒音(風切音)を小さくできる。
また、図9に示すように、突部25Cが係合する係合孔24Dを変更(突部25Cの係合位置を軸方向にずらす)ことにより着脱側リング25の取付け位置を変更した場合は、内曲部25Bの側面の位置が軸方向に寸法J分変更でき、その分、被り量Wを増減できる。この場合も、被り量Wの増減に応じて、冷却性能と騒音との関係を調節することができる。
このような着脱側リング25の交換作業、取付位置の変更作業は、次のように行う。先ず、何れの場合も、その時取付けられている着脱側リング25を固定側リング24から取外すべく、着脱側リング25の各突部25Cを固定側リング24の係合孔24Dから外す。そして、取付位置を変更する場合には、図9に示すように、着脱側リング25の各突部25Cを固定側リング24の長さ方向(軸方向)にずれた別の係合孔24Dに係合させ、着脱側リング25を固定側リング24に取り付ける。これにより、被り量Wを変更(増減)することができる。
一方、着脱側リング25を交換する場合には、固定側リング24の係合孔24Dから各突部25Cが外された状態の着脱側リング25を、固定側リング24の筒部24Bの内周面と冷却ファン21の羽根21Cの先端との間を通じて冷却ファン21の周囲から取出す。そして、例えば高さ寸法H2が大きい別の着脱側リング25′を、固定側リング24の筒部24Bの内周面と冷却ファン21の羽根21Cの先端との間を通じて冷却ファン21の周囲に配置する。そして、図8に示すように、高さ寸法H2が大きい別の着脱側リング25′の各突部25Cを固定側リング24の各係合孔24Dに係合させ、固定側リング24に取り付ける。これにより、チップクリアランスCを変更(増減)することができる。
以上のように、本実施の形態によれば、熱交換器20に取付けられる固定側リング24と該固定側リング24に着脱可能に取付けられる着脱側リング25とによりファンシュラウド23を構成したので、固定側リング24に予め取付けられている着脱側リング25を、内曲部25Bの高さ寸法Hが異なる別の着脱側リング25′に交換することにより、冷却ファン21とファンシュラウド23とのチップクリアランスCを容易に変更することができる。また、着脱側リング25の係合位置を変更することにより、固定側リング24に対して着脱側リング25の長さ方向の取付位置を調整(変更)できる構成としたので、この取付位置の調節により、冷却ファン21とファンシュラウド23との被り量Wを容易に変更することができる。
このため、例えば冷却ファン21の冷却性能と騒音(風切音)を、油圧ショベル1の使用環境に応じた最適なものに調節すべく、チップクリアランスCや被り量Wを変更する場合に、その変更を、着脱側リング25を交換したり取付位置を調節するといった容易な作業により行うことができる。特に、被り量Wの変更は、取付位置を調節することにより行うことができるため、例えば被り量Wの調節を筒部25Aの長さ寸法(軸方向寸法)Lが異なる別の着脱側リングに交換することにより行う場合に比べ、変更作業の容易化、低コスト化を図ることもできる。
また、着脱側リング25は、固定側リング24の筒部24Bに設けた係合孔24Dに係合する突部25Cにより固定側リング24に着脱可能に取付ける構成としたので、固定側リング24から着脱側リング25を着脱する作業を工具を必要とすることなく容易に行うことができる。特に、係合孔24Dに係合する係合部材としての突部25Cを着脱側リング25の筒部25Aに一体に設ける構成としたので、係合部材を別部品により構成する場合に比べ、部品点数の低減、着脱作業の容易化、作業性の向上を図ることもできる。
また、本実施の形態によれば、冷却ファン21を駆動するための無端ベルト18の交換を、固定側リング24から着脱側リング25を取外した状態で行うこともできる。即ち、冷却ファン21とファンシュラウド23とのチップクリアランスCを小さく設定した場合でも、固定側リング24から着脱側リング25を取外すことにより、冷却ファン21の羽根21Cの先端と固定側リング24の筒部24Bの内周面との間を無端ベルト18を通過させることができる。これにより、無端ベルト18の交換作業を容易に行うことができる。
さらに、本実施の形態によれば、例えば冷却ファン21の外径(翼径)が異なる機種同士の間で、ファンシュラウド23の固定側リング24を共通化することもできる。即ち、共通化する機種のうち最も外径が大きい冷却ファン21に対応した筒部24Bを有する共通の固定側リング24と、冷却ファン21の外径、必要なチップクリアランスC等に対応した内曲部25Bを有する着脱側リング25とを組合わせることにより、それぞれの機種に応じたファンシュラウド23を構成することができる。このため、冷却ファン21の外径が異なる機種毎にファンシュラウド23全体をそれに合わせて形成する必要がなくなり、ファンシュラウド23の製造コストを低減することができる。
次に、図10および図11は本発明の第2の実施の形態を示している。本実施の形態の特徴は、着脱側リングの筒部の中心軸線に対し内曲部の内周縁の中心軸線を偏心させたことにある。なお、本実施の形態では、上述した第1の実施の形態と同一の構成要素に同一符号を付し、その説明を省略するものとする。
図中、31は冷却ファン21の外周側に設けられたファンシュラウドで、該ファンシュラウド31は、上述した第1の実施の形態と同様に、固定側リング32と、着脱側リング33とにより大略構成されている。
32は熱交換器20に取付けられる固定側リングで、該固定側リング32は、熱交換器20に取付けられる略矩形状の枠板部32Aと、該枠板部32Aの中央側に設けられ冷却ファン21の外周側を取囲む円筒状の筒部32Bと、枠板部32Aと筒部32Bとの間に設けられた膨出部32Cと、筒部32Bに設けられ後述する着脱側リング33の各突部33Cが係合する係合孔32Dとにより大略構成されている。ここで、固定側リング32の筒部32Bの中心軸線A−Aは、冷却ファン21の中心軸線B−Bに対して偏心している。
33は固定側リング32の開口側に着脱可能に取付けられた着脱側リングで、該着脱側リング33は、固定側リング32の筒部32Bの開口側に着脱可能に取付けられ冷却ファン21の外周側を取囲む筒部33Aと、該筒部33Aから径方向内側に折曲げられた内向きフランジ状の内曲部33Bと、筒部33Aの外周面に設けられ固定側リング32の各係合孔32Dに係合する係合部材としての突部33Cとにより大略構成されている。
ここで、着脱側リング33の筒部33Aの中心軸線A−Aは、固定側リング32の筒部32Bと同様に、冷却ファン21の中心軸線B−Bに対して偏心している。一方、着脱側リング33の内曲部33Bの内周縁の中心軸線B−Bは、冷却ファン21の中心軸線B−Bと一致するように、着脱側リング33の筒部33Aの中心軸線A−Aに対し偏心させている。
本実施の形態による油圧ショベル1は、上述の如きファンシュラウド31により冷却風の流れを整えるもので、その基本的作用については、上述した第1の実施の形態によるものと格別差異はない。
然るに、本実施の形態によれば、着脱側リング33の筒部33Aの中心軸線A−Aに対し内曲部33Bの内周縁の中心軸線B−Bが偏心する構成としているので、固定側リング32の筒部32Bおよび着脱側リング33の筒部33Aの中心軸線A−Aと冷却ファン21の中心軸線B−Bとが偏心する場合でも、冷却ファン21とファンシュラウド31とのチップクリアランスCを、内曲部33Bの内周縁の全周にわたって一定の値にできる。このため、エンジン11の周囲の機器収容スペースが狭くなる等により冷却ファン21の中心軸線B−Bに対し熱交換器20の中心位置がずれるような場合でも、冷却ファン21とファンシュラウド31とのチップクリアランスCを適切に調節することができる。
なお、上述した実施の形態では、固定側リング24,32の筒部24B,32Bに係合孔24D,32Dを筒部24B,32Bの長さ方向(軸方向)に離間して2組設ける場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えば図12に示す第1の変形例のように、係合孔41を長さ方向(軸方向)に離間して3組設ける構成としてもよい。また、図示は省略するが、係合孔を4組以上設ける構成とすることもできるし、係合孔を1組設ける構成とすることもできる。係合孔を1組設ける構成とする場合には、被り量の変更は、例えば筒部の長さ寸法(軸方向寸法)が異なる別の着脱側リングに交換することにより行うことができる。
上述した実施の形態では、着脱側リング25,33の筒部25A,33Aに係合部材としての突部25C,33Cを一体に設ける場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えば図13に示す第2の変形例のように、着脱側リング51の筒部51Aに着脱側係合孔51Bを設け、該着脱側係合孔51Bと固定側リング24の係合孔41に係合する係合片(ネジ式クリップ)52により、着脱側リング51を固定側リング24に着脱可能に取付ける構成としてもよい。また、図示は省略するが、固定側リングの筒部の内周面に径方向内側に突出する突部を設けると共に、着脱側リングの筒部に係合孔を設ける構成とすることもできる。また、係合部材についても、突部25C,33C、係合片52に限らず、着脱側リングを固定側リングに(例えばワンタッチで)着脱可能に取付けることができるものであれば、各種形式のものを用いることができる。
上述した実施の形態では、原動機としてエンジン11を設け、該エンジン11に取付けられた冷却ファン21を無端ベルト18を介して回転駆動する構成とした場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、冷却ファンをエンジンから切離し、電動モータ、油圧モータ等の他の原動機により冷却ファンを回転駆動する構成としてもよい。
上述した実施の形態では、運転席6の上方を覆うキャノピ9を用いた油圧ショベル1を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限らず、例えば、運転席6の前,後、左,右、上方を覆うキャブボックスを用いた他の油圧ショベルに適用してもよい。
さらに、上述した実施の形態では、建設機械として油圧ショベル1を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限るものではなく、例えばホイルローダ、油圧クレーン、ブルドーザ等の他の建設機械に適用してもよい。
1 油圧ショベル(建設機械)
2 下部走行体(車体)
3 上部旋回体(車体)
11 エンジン(原動機)
20 熱交換器
21 冷却ファン
23,31 ファンシュラウド
24,32 固定側リング
24B,32B 筒部
24D,32D,41 係合孔
25,25′,33,51 着脱側リング
25A,33A,51A 筒部
25B,25B′,33B 内曲部
25C,33C 突部(係合部材)
52 係合片(係合部材)

Claims (5)

  1. 原動機が搭載され自走可能な車体と、該車体に設けられ加熱された液体を冷却する熱交換器と、該熱交換器に対面して配置され該熱交換器に冷却風を供給する冷却ファンと、該冷却ファンの外周側に設けられ該冷却ファンを取囲むファンシュラウドとを備えてなる建設機械において、
    前記ファンシュラウドは、前記冷却ファンの外周側を取囲む筒部を有し長さ方向の一側が前記熱交換器に取付けられ長さ方向の他側が開口した固定側リングと、
    該固定側リングの筒部の開口側に着脱可能に取付けられ前記冷却ファンの外周側を取囲む筒部と該筒部から径方向内側に折曲げられた内曲部とを有する着脱側リングとにより構成したことを特徴とする建設機械。
  2. 前記固定側リングの筒部には、円周方向に離間して複数の係合孔を設け、前記着脱側リングの筒部は、前記各係合孔に係合する複数の係合部材により前記固定側リングの筒部に着脱可能に取付ける構成としてなる請求項1に記載の建設機械。
  3. 前記固定側リングの筒部には、前記複数の係合孔を前記筒部の長さ方向に離間して複数組設けることにより、前記固定側リングに対して前記着脱側リングの長さ方向の取付位置を調整できる構成としてなる請求項2に記載の建設機械。
  4. 前記着脱側リングの筒部には、前記係合部材を一体に設ける構成としてなる請求項2または3に記載の建設機械。
  5. 前記固定側リングの筒部と前記着脱側リングの筒部の中心軸線は、前記冷却ファンの中心軸線に対して偏心させ、前記着脱側リングの内曲部の内周縁の中心軸線は、前記冷却ファンの中心軸線と一致するように、前記着脱側リングの筒部の中心軸線に対し偏心させる構成としてなる請求項1,2,3または4に記載の建設機械。
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