JP2012082559A - 刺繍枠 - Google Patents
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Abstract
【課題】調節ねじを回転させるための操作摘みを、小さい操作力でも容易に回転させることができ、外枠を内枠に固く締め付けることができる刺繍枠を提供する。
【解決手段】刺繍枠10は、外枠13と、内枠14と、締付機構15とを備える。締付機構15は、外枠13の分断部17の両側に設けられた一対のねじ装着部18,19と、ねじ装着部18,19間の間隔を調節可能な調節ねじ20とから構成され、内枠14に対して外枠13を締め付ける。調節ねじ20の操作側端部に操作摘み25を設ける。操作摘み25を、調節ねじ20の軸方向と略同一方向に延びる第1姿勢と、調節ねじ20の軸方向とは交差する方向に延びる第2姿勢とにわたって切替え可能に構成する。
【選択図】図1
【解決手段】刺繍枠10は、外枠13と、内枠14と、締付機構15とを備える。締付機構15は、外枠13の分断部17の両側に設けられた一対のねじ装着部18,19と、ねじ装着部18,19間の間隔を調節可能な調節ねじ20とから構成され、内枠14に対して外枠13を締め付ける。調節ねじ20の操作側端部に操作摘み25を設ける。操作摘み25を、調節ねじ20の軸方向と略同一方向に延びる第1姿勢と、調節ねじ20の軸方向とは交差する方向に延びる第2姿勢とにわたって切替え可能に構成する。
【選択図】図1
Description
本発明は、外枠と内枠で加工布を保持する刺繍枠に関する。
刺繍ミシンでは、加工布を保持する刺繍枠と、刺繍枠を移送する刺繍枠移送機構とを備えている。刺繍枠移送機構により、刺繍枠をX方向(左右方向)とY方向(前後方向)との二方向に移送させながら、針棒機構及びその他の駆動機構を制御して、所望の刺繍模様を加工布に縫製する。
刺繍枠には、例えば特許文献1に開示されているものがあり、略矩形状に連続する内枠と、分断部を有する略矩形状の外枠と、内枠に対して外枠を締め付ける締結機構(締付機構)とから構成されている。締結機構は、外枠の分断部を挟むように設けられた一対の分断端部(ねじ装着部)と、分断端部をつなぐように装着された締め付けビス(調節ねじ)を備えている。刺繍枠に加工布を取付ける際には、ユーザは、刺繍枠の外枠と内枠との間に加工布を挟持させて、締め付けビスの頭部を指先で回転させ、分断端部間の間隔が小さくなるように調節する。このようにして、外枠と内枠で加工布を保持する。
また、特許文献2の刺繍枠の締付機構は、調節ねじを回転させるための操作軸が連結機構を介して調節ねじに連結され、操作軸が調節ねじに対して揺動可能に構成されている。刺繍枠に加工布を取付ける際には、ユーザは、刺繍枠の外枠と内枠との間に加工布を挟持させて、操作軸を操作し易い位置に揺動(移動)させてから、操作軸の先端の操作部(操作摘み)を指先で回転させることによって調節ねじを回転させ、ねじ装着部間の間隔が小さくなるように調節する。このようにして、外枠と内枠で加工布を保持する。
上記した特許文献1,2の刺繍枠の締付機構では、締め付けビスの頭部又は操作軸の操作部の外径が比較的小さく形成されている。このため、ユーザによっては、締め付けビス又は操作部を十分に大きな力で回転させることが難しく、外枠を内枠に固く締め付けることができない場合がある。このため、締め付けビスの頭部又は操作軸の操作部の外径を大きくすることで、小さい操作力でも、締め付けビス又は操作部を回転させるようにすることも考えられる。しかしながら、締め付けビスの頭部又は操作軸の操作部の外径を大きくすると、締め付けビス又は操作部がミシンベッドに接触して、縫製時に刺繍枠移送機構が刺繍枠を正しく移送することができないという問題がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、調節ねじを回転させるための操作摘みを、小さい操作力でも容易に回転させることができ、外枠を内枠に固く締め付けることができる刺繍枠を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1の刺繍枠は、外枠と、前記外枠に内嵌されて該外枠との間に加工布を挟持可能な内枠と、前記外枠の枠部分を分断した分断部の両側に設けられた相対向する一対のねじ装着部と、前記一対のねじ装着部にわたって装着され、これらねじ装着部間の間隔を調節可能な調節ねじとから構成され、前記内枠に対して前記外枠を締め付ける締付機構と、を備えた刺繍枠において、前記調節ねじの操作側端部に、前記調節ねじの軸方向と略同一方向に延びる第1姿勢と、前記調節ねじの軸方向とは交差する方向に延びる第2姿勢とにわたって切替え可能に支持される操作摘みを備えるところに特徴を有する。
上記構成によれば、刺繍枠に加工布を取付ける際に、外枠と内枠との間に加工布を配置し、操作摘みを第2姿勢に切替えてから操作摘みを回転させることができる。従って、操作摘みが第2姿勢のときには、操作摘みの外径が大きくなったことに相当するので、操作摘みを回転させるための操作力は小さくても、調節ねじを回転させる回転トルクを大きくすることができる。よって、ユーザは、操作摘みひいては調節ねじを小さい操作力で容易に回転させることができ、外枠を内枠に固く締め付けることができる。また、操作摘みを第1姿勢に戻すことにより、縫製時に刺繍枠移送機構が刺繍枠を移送する際、操作摘みがミシンベッドに接触することを防止することができる。
本発明の請求項2の刺繍枠は、外枠と、前記外枠に内嵌されて前記外枠との間に加工布を挟持可能な内枠と、前記外枠の枠部分を分断した分断部の両側に設けられた相対向する一対のねじ装着部と、前記一対のねじ装着部にわたって装着され、これらねじ装着部間の間隔を調節可能な調節ねじとから構成され、前記内枠に対して前記外枠を締め付ける締付機構と、前記調節ねじを回転させるための操作軸であって、その軸中心と前記調節ねじの軸中心とが同一方向又は異なる方向となる第1の位置から、外枠との間の間隔が大きくなる方向に傾けた第2の位置との間で揺動可能に構成された操作軸と、前記操作軸を前記調節ねじに連結する連結機構であって、前記操作軸の回転トルクを前記調節ねじに伝達する連結機構と、を備えた刺繍枠において、前記操作軸の操作側端部に、前記操作軸の軸方向と略同一方向に延びる第1姿勢と、前記操作軸の軸方向とは交差する方向に延びる第2姿勢とにわたって切替え可能に支持される操作摘みを備えるところに特徴を有する。
上記構成によれば、刺繍枠に加工布を取付ける際に、外枠と内枠との間に加工布を配置し、操作軸を外枠から離れた第2の位置に揺動させると共に、操作摘みを第2姿勢に切替えてから、操作摘みを回転させることができる。従って、ユーザは、操作軸を第2の位置に揺動させ且つ操作摘みを第2姿勢に切替えて操作摘みを回転させることができる。そして、操作摘みが第2姿勢のときには、操作摘みの外径が大きくなったことに相当するので、操作摘みを回転させるための操作力は小さくても、調節ねじを回転させる回転トルクを大きくすることができる。よって、操作摘みひいては調節ねじを小さい操作力でも容易に回転させることができ、外枠を内枠に固く締め付けることができる。また、操作摘みを第1姿勢に戻すと共に、操作軸を第1の位置に戻すことにより、縫製時に刺繍枠移送機構が刺繍枠を移送する際、操作摘みがミシンベッドに接触することを防止することができる。
請求項3の刺繍枠は、請求項1又は2の発明において、前記操作摘みは、その長手方向の略中間部が、軸部材により前記調節ねじ又は前記操作軸に対して回動可能に支持され、前記第2姿勢のとき、前記調節ねじ又は前記操作軸と前記操作摘みとが略T字状をなす位置関係となるところに特徴を有する。
請求項4の刺繍枠は、請求項1から請求項3のいずれか1項の発明において、前記操作摘みの前記第1姿勢及び第2姿勢を保持するための保持部材を備えるところに特徴を有する。
請求項5の刺繍枠は、請求項3の発明において、前記操作摘みには、その略中心に沿って長手方向に延びる切込溝が部分的に形成されていると共に、前記調節ねじ又は前記操作軸の操作側端部には、前記切込溝内に挿入される平板状部が設けられ、前記軸部材は、前記平板状部を貫通するように配置されており、前記操作摘みの姿勢の切替えに伴い、前記平板状部と前記切込溝とが相対的に回動するところに特徴を有する。
請求項6の刺繍枠は、請求項1から請求項5のいずれか1項の発明において、前記操作摘みの長手方向両端部は、凸状の半球面形状をなしているところに特徴を有する。
請求項1の刺繍枠によれば、調節ねじの操作側端部に支持される操作摘みを、調節ねじの軸方向と略同一方向に延びる第1姿勢と、該軸方向とは交差する方向に延びる第2姿勢とにわたって切替え可能に構成したので、操作摘みが第2姿勢のときには、操作摘みの外径が大きくなったことに相当するので、操作摘みを回転させるための操作力は小さくても、調節ねじを回転させる回転トルクを大きくすることができる。よって、ユーザは、操作摘みひいては調節ねじを小さい操作力で容易に回転させることができ、外枠を内枠に固く締め付けることができる。また、操作摘みを第1姿勢に戻すことにより、縫製時に刺繍枠移送機構が刺繍枠を移送する際、操作摘みがミシンベッドに接触することを防止できるという優れた効果を奏する。
請求項2の刺繍枠によれば、調節ねじを回転させるための操作軸を第1の位置と第2の位置との間で揺動可能に設けると共に、操作軸の操作側端部に支持される操作摘みを、該操作軸の軸方向と略同一方向に延びる第1姿勢と、該軸方向と交差する方向に延びる第2姿勢とにわたって切替え可能に構成したので、ユーザは、操作軸を第2の位置に揺動させ且つ操作摘みを第2姿勢に切替えて操作摘みを回転させることができる。そして、操作摘みが第2姿勢のときには、操作摘みの外径が大きくなったことに相当するので、操作摘みを回転させるための操作力は小さくても、調節ねじを回転させる回転トルクを大きくすることができる。よって、操作摘みひいては調節ねじを小さい操作力でも容易に回転させることができ、外枠を内枠に固く締め付けることができる。また、操作摘みを第1姿勢に戻すと共に、操作軸を第1の位置に戻すことにより、縫製時に刺繍枠移送機構が刺繍枠を移送する際、操作摘みがミシンベッドに接触することを防止できるという優れた効果を奏する。
請求項3の刺繍枠によれば、請求項1又は2に記載の発明の効果に加えて、操作摘みが、軸部材により調節ねじ又は操作軸に対して回動可能に支持されると共に、第2姿勢のときに略T字状をなすように構成されているので、操作摘みの支持構造が簡単で、ユーザによる操作摘みの姿勢の切替え操作も、操作摘みを回動させるだけで容易に行うことができる。さらに、第2姿勢のときに、調節ねじ又は操作軸と操作摘みとが略T字状、つまり略直角に交差する姿勢となるので、操作摘みを回転させる操作を容易に行うことができる。
請求項4の刺繍枠によれば、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の発明の効果に加えて、操作摘みの第1姿勢及び第2姿勢を保持するための保持部材を備えるので、操作摘みを回転させる操作を行うときに、操作摘みが第2姿勢からずれてしまうことを抑制することができる。よって、操作摘みを回転させる操作を更に容易に行うことができる。また、縫製時において、操作摘みが第1姿勢からずれてしまうことを抑制することができる。
請求項5の刺繍枠によれば、請求項3に記載の発明の効果に加えて、操作摘みには、その略中心に沿って長手方向に延びる切込溝が部分的に形成されていると共に、調節ねじ又は操作軸の操作側端部には、前記切込溝内に挿入される平板状部が設けられ、軸部材は、前記平板状部を貫通するように配置されており、前記操作摘みの姿勢の切替えに伴い、前記平板状部と前記切込溝とが相対的に回動するので、調節ねじ又は操作軸の操作側端部に、操作摘みをコンパクトに配置することができる。また、比較的簡単な構造で、操作摘みの操作力を調節ねじ又は操作軸に確実に伝達することができる。更には、切込溝の形状によって、平板状部の相対的な回動範囲を規制することができる。
請求項6の刺繍枠によれば、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の発明の効果に加えて、操作摘みの長手方向両端部が凸状の半球面形状をなしているので、操作摘みを摘んで操作させるときの操作感を良くすることができる。
[第1の実施形態]
以下、本発明の第1の実施形態について、図1〜図6に基づいて説明する。まず、刺繍縫製が可能なミシンについて説明する。図6は、ミシン1の全体の外観を示す図である。図6に示すように、ミシン1は、左右方向に延びるベッド部2と、ベッド部2の右端部から上方に延びる脚柱部3と、脚柱部3の上端から左方に延びるアーム部4とを一体的に有して構成されている。アーム部4の先端部が、頭部5とされている。なお、ミシン1を操作するユーザが位置する側を前方とし、その反対側を後方とする。また、脚柱部3が位置する側を右側とし、その反対側を左側とする。
以下、本発明の第1の実施形態について、図1〜図6に基づいて説明する。まず、刺繍縫製が可能なミシンについて説明する。図6は、ミシン1の全体の外観を示す図である。図6に示すように、ミシン1は、左右方向に延びるベッド部2と、ベッド部2の右端部から上方に延びる脚柱部3と、脚柱部3の上端から左方に延びるアーム部4とを一体的に有して構成されている。アーム部4の先端部が、頭部5とされている。なお、ミシン1を操作するユーザが位置する側を前方とし、その反対側を後方とする。また、脚柱部3が位置する側を右側とし、その反対側を左側とする。
前記頭部5には、縫針(図示せず)を有する針棒6が上下動可能に設けられていると共に、刺繍用の押え足7が設けられている。以下、いずれも図示はしないが、前記ベッド部2の上面には、前記針棒6に対応して針板が設けられている。針板の下方には、刺繍縫製ではない通常の縫製(実用模様の縫製)のときに加工布を移送する送り機構、縫針と協働して縫目を形成する回転釜、回転釜を駆動する釜機構が設けられている。アーム部4及び頭部5内には、ミシンモータにより回転駆動される主軸、主軸の駆動により針棒6を上下動させる針棒機構、針棒6の上下動に同期して上下動するように天秤を駆動する天秤機構が設けられている。
そして、前記ベッド部2の左端部には、周知の刺繍枠移送装置8が着脱可能に装着される。刺繍枠移送装置8は、詳しい説明はしないが、加工布Wを保持した刺繍枠10が着脱可能に装着されるキャリッジ(図示せず)をY方向に移動させるY方向移送機構部9と、Y方向移送機構部9をX方向(左右方向)に移動させるX方向移送機構部(図示せず)とを備えている。これにより刺繍枠10は、ベッド部2上においてY方向(前後方向)及びX方向(左右方向)へ移送される。
また、アーム部4の前面部には、縫製作業の起動と停止を指令する起動・停止キー11を含む複数個のキースイッチが設けられている。前記脚柱部3の前面には、大型で縦長形状をなす表示装置12が設けられている。表示装置12は、タッチパネル付きの液晶カラーディスプレイから構成されている。ユーザは、表示装置12のタッチパネルを操作することにより、複数の実用模様や刺繍模様の中から所望の模様を選択したり、縫製作業のモードを設定したりすることができる。
次に、本実施形態に係る刺繍枠10について、図1〜図5も参照して詳しく説明する。図1に示すように、刺繍枠10は、外枠13と、外枠13に内嵌されて該外枠13との間に加工布Wを挟持可能な内枠14と、内枠14に対して前記外枠13を締め付ける締付機構15とを備える。外枠13は、例えばプラスチックからなり、水平面内に位置する前、左、後、右の連続した4つの外枠辺13a〜13dを有し、全体として前後方向にやや長くコーナー部が丸みを帯びた略矩形枠状に構成されている。また、左側の外枠辺13bには、前記刺繍枠移送装置8のキャリッジに連結される取付け部16が左方に延びて一体に設けられている。このとき、外枠辺13aと外枠辺13dとの間、すなわち外枠13の右前部のコーナー部分には、外枠13の枠部分を分断した分断部17が形成されている。更に、外枠13には、分断部17の両側に位置して一対のねじ装着部18,19が設けられ、この部分に締付機構15が設けられる。
前記内枠14は、例えばプラスチックからなり、水平面内に位置する連続した4つの内枠辺14a〜14dを一体に有し、外枠13の内側に嵌まり込む大きさの略矩形枠状に構成されている。内枠辺14a〜14dの内周縁の内側には、それぞれリブ14eが突出して一体に形成されている。これらリブ14eにより、内枠14が外力により変形しないように補強される。
前記締付機構15は、図2、図3にも示すように、前記一対のねじ装着部18,19と調節ねじ20とを備えている。一対のねじ装着部18,19は、外枠辺13aの右端及び外枠辺13dの前端からそれぞれ外側に、つまり右斜め前方に平行に突出するように形成され、分断部17の両側に相対向して設けられている。調節ねじ20は、これらねじ装着部18,19間の間隔を調節するためのもので、ねじ装着部18,19間にまたがって延びるように設けられている。調節ねじ20は、金属材料からなり、図3に示すように、右側の基端側(操作側端部)に後述する操作摘み25が取付けられ、操作摘み25の左側に径大部20aを有すると共に、径大部20aの左側に径小な軸部を有している。軸部のうち、基端側(右端側)を除く部分は、雄ねじが形成された雄ねじ部20bになっている。
図3に示すように、ねじ装着部18には、挿通孔18aが水平方向に延びて図3で左右方向に貫通するように形成されている。挿通孔18aは、前記調節ねじ20の軸部が挿通されるもので、該軸部の外径よりも径大に形成されている。また、図2に示すように、ねじ装着部18の中央部には、上下方向に貫通する円形孔18bが形成されている。円形孔18b内に円柱状のナット部材22が挿入されている。図3に示すように、ナット部材22には、前記挿通孔18aに連続するように水平方向に延びるねじ孔22aが形成されており、ねじ孔22aに、前記調節ねじ20の雄ねじ部20bが螺合される。
一方、前記ねじ装着部19には、図3に示すように、中央部に位置して上下方向に貫通する円形孔19cが形成されている。そして、円形孔19cの左側に位置して水平方向(図3で左右方向)に延びる挿通孔19aが形成されていると共に、円形孔19cの右側に位置して水平方向(図3で左右方向)に延びる径大な挿通孔19bが形成されている。挿通孔19aは、前記調節ねじ20の軸部(雄ねじが形成されていない部分)が挿通される内径を有し、前記挿通孔19bは、前記調節ねじ20の径大部20a挿通される内径を有している。
そして、前記円形孔19c内には、円柱状をなす止め金具23が固定されている。止め金具23は、水平方向(図3で左右方向)に延び、前記調節ねじ20の軸部が挿通される貫通孔23aが形成されている。これにて、前記調節ねじ20は、図3で右方からねじ装着部19の挿通孔19bに差し込まれ、止め金具23の貫通孔23a、挿通孔19aを通し、更に、前記ねじ装着部18の挿通孔18aに差し込まれる。そして、ナット部材22のねじ孔22aに対して雄ねじ部20bがねじ込まれる。このとき、調節ねじ20は、ねじ装着部19に対し、調節ねじ20の径大部20aが止め金具23に当接する位置に位置決めされる。また、ねじ装着部18,19間には、調節ねじ20の雄ねじ部20b外周に遊嵌された状態で、付勢部材としてのばね21が設けられている。ばね21の弾性力により、ねじ装着部18,19は夫々離間する方向(拡がる方向)に付勢されている。
これにて、調節ねじ20を右回りに回転させると、雄ねじ部20bがナット部材22のねじ孔22aに相対的にねじ込まれることによって、ねじ装着部18がねじ装着部19に近づく方向に移動する。つまり、外枠13の内周面が狭くなるように締め付けられる。また、調節ねじ20を左回りに回転させると、雄ねじ部20bがナット部材22のねじ孔22aから相対的に抜け出す方向に移動することによって、ねじ装着部18がねじ装着部19から離れる方向に移動する。このとき、ばね21の弾性力により、ねじ装着部18,19間の間隔は拡げられる。つまり、外枠13の内周面が拡がるので、内枠14に対する締め付けが緩められる。
さて、本実施形態では、前記調節ねじ20の基端部に設けられる操作摘み25は、調節ねじ20の軸方向と略同一方向に延びる第1姿勢(図2(a)、図4参照)と、調節ねじ20の軸方向とは交差、この場合直交する方向に延びる第2姿勢(図2(b)、図5参照)とにわたって切替え可能に設けられる。以下、操作摘み25部分の構成について、図4及び図5も参照して詳述する。
すなわち、調節ねじ20の基端部(径大部20aよりも先端側部分)には、平板状部24が一体に設けられている。平板状部24に、前記操作摘み25が取付けられる。操作摘み25は、金属材料からなり、図3で左右方向に長い円柱状をなすと共に、長手方向両端部が凸状の半球面形状に形成されている。また、両端を除く外周面には、ローレット加工25a(図2参照)が施されている。そして、図4、図5に示すように、操作摘み25には、その略中心に沿って切込溝26が部分的に形成されている。切込溝26は、図5に示すように、長辺側の第1壁26aと、短辺側の第2壁26bとが設けられるように形成されている。また、切込溝26の幅は、調節ねじ20の平板状部24が差込可能な幅で形成されている。
前記操作摘み25の長手方向の略中央部には、切込溝26に直交して図3で上下に貫通するように、段付き孔27が形成されている。段付き孔27に軸部材としての段付きねじ28が挿入される。また、図4、図5にも示すように、前記平板状部24の先端部側には、段付き孔27に対応してねじ孔24aが形成されている。前記段付き孔27は、図3で、切込溝26の上側に位置して径中部及び径大部が段部27aを介して設けられている。前記段付きねじ28は、前記段付き孔27及び平板状部24のねじ孔24aに対応しており、先端(図3で下端)に径小部を有し、中間部に前記ねじ孔24aに螺合するねじ部28bを有し、その上側に径中部を有し、上端に前記段部27aに収容される頭部28aを有している。段付きねじ28の頭部28aには、マイナスドライバー(図示せず)を用いて段付きねじ28を平板状部24に固定させるための溝が形成されている。
操作摘み25を調節ねじ20(平板状部24)に取付けるにあたっては、操作摘み25の切込溝26に平板状部24を差し込んで、段付き孔27とねじ孔24aとの位置合わせを行った状態で、図3で上方から段付きねじ28を段付き孔27に挿入する。そして、段付きねじ28のねじ部28bを、平板状部24のねじ孔24aに螺合させて固定する。このように、操作摘み25は、平板状部24に対し回動可能に支持される。このとき、段付きねじ28の頭部28aと段付き孔27の段部27aとの間には、保持部材として環状の波ばね29が圧縮された状態で装着される。
これにて、操作摘み25は、図2(a)及び図4に示すように、平板状部24の一辺部が第1壁26aに当接して調節ねじ20の軸方向と略同一方向に延びる第1姿勢と、図2(b)及び図5に示すように、平板状部24の他方の一辺部が第2壁26bに当接して軸方向とは交差する方向に延びる第2姿勢とにわたって切替え(回動)可能になっている。このように、操作摘み25は約90°回動するように構成され、操作摘み25が第2姿勢のときは、平板状部24の調節ねじ20と操作摘み25とが略T字状をなす位置関係となる。操作摘み25の姿勢の切替えに伴い、平板状部24と切込溝26とが相対的に回動する。このとき、前記波ばね29は、圧縮された状態で装着されているので、操作摘み25が回動するときには摩擦抵抗力が付与される。つまり、操作摘み25は、摩擦抵抗力により前記第1姿勢又は第2姿勢に保持される。
次に、上記した構成の刺繍枠10の作用について説明する。
刺繍枠10に加工布Wをセットするにあたっては、まず、図1に示すように、ユーザは、外枠13を作業テーブル(図示せず)の上に載置する。このときには、操作摘み25を第1姿勢にしておき、外枠13のねじ装着部18,19の間隔を適当に拡げた状態にしておく。前記操作摘み25が第1姿勢にあるときには、図3に示すように、操作摘み25は外枠13の下面よりも少し上方に位置するので、操作摘み25が作業テーブルに当接して外枠13の一部を浮き上がらせることはない。次に、ユーザは、外枠13の上側に加工布Wを被せ、刺繍模様を縫製したい位置に位置合わせをする。そして、内枠14を外枠13の内側に嵌まるように位置合わせをしながら、加工布Wの上側から下方に押さえる。このように、外枠13の内側に内枠14を嵌め込むことで、外枠13の内周側に加工布Wが押し込まれ、外枠13の内周と内枠14の外周との間に加工布Wが挟まれる。
刺繍枠10に加工布Wをセットするにあたっては、まず、図1に示すように、ユーザは、外枠13を作業テーブル(図示せず)の上に載置する。このときには、操作摘み25を第1姿勢にしておき、外枠13のねじ装着部18,19の間隔を適当に拡げた状態にしておく。前記操作摘み25が第1姿勢にあるときには、図3に示すように、操作摘み25は外枠13の下面よりも少し上方に位置するので、操作摘み25が作業テーブルに当接して外枠13の一部を浮き上がらせることはない。次に、ユーザは、外枠13の上側に加工布Wを被せ、刺繍模様を縫製したい位置に位置合わせをする。そして、内枠14を外枠13の内側に嵌まるように位置合わせをしながら、加工布Wの上側から下方に押さえる。このように、外枠13の内側に内枠14を嵌め込むことで、外枠13の内周側に加工布Wが押し込まれ、外枠13の内周と内枠14の外周との間に加工布Wが挟まれる。
次に、ユーザは、刺繍枠10を少し持ち上げ、操作摘み25を指先で掴んで右回り(図2(b)に示す矢印B方向)に回転させる。これにより、調節ねじ20が右回りに回転し、ねじ装着部18,19が、その間隔が狭くなるように移動する。このようにして、外枠13を内枠14に対して締め付けることができる。しかし、操作摘み25が第1姿勢にあるときでは、操作摘み25の外径が小さいので、十分に大きな力で操作摘み25を回転させることが難しい。そこで、操作摘み25を、段付きねじ28を中心に、図2(a)及び図4に示す矢印Aの方向に約90°回動させる。すると、操作摘み25は、図2(a)及び図4に示す第1姿勢から図2(b)及び図5に示す第2姿勢に切り替えられる。このように、操作摘み25を第2姿勢に切り替えた後、操作摘み25を指先で掴んで、右回りに回転させる。操作摘み25が第2姿勢のときには、操作摘み25の外径が大きくなったことに相当するので、操作摘み25を回転させるための操作力は小さくても、調節ねじ20を回転させるトルクを大きくすることができる。従って、ユーザは、操作摘み25ひいては調節ねじ20を小さい操作力で容易に回転させることができ、外枠13を内枠14に対して固く締め付けることができる。またこのとき、ユーザは、加工布Wの外縁部(図示せず)を外側に向って引っ張って、加工布Wに弛みがないように展張させる。
外枠13の締め付けが完了した後は、操作摘み25を回動させて、第2姿勢から第1姿勢に戻す。この後、加工布Wを保持した刺繍枠10を刺繍枠移送装置8のキャリッジに装着し、刺繍縫製動作を実行させる。このとき、操作摘み25は第1姿勢にあるので、縫製時に操作摘み25がベッド部2に接触することはない。
刺繍縫製動作が完了すると、刺繍枠移送装置8から刺繍枠10を取り外す。そして、刺繍枠10から加工布Wを取り外す。加工布Wの取外しは、操作摘み25を左回りに回転させることにより、ねじ装着部18,19間の間隔を拡げて外枠13の内枠14に対する締付けを緩め、内枠14を外枠13から外すことにより行うことができる。このときにも、操作摘み25を第2姿勢に切り替えて操作することにより、小さい操作力で操作摘み25(調節ねじ20)を容易に回転させることができる。
このような構成の刺繍枠10によれば、内枠14に対して外枠13を締め付ける締付機構15において、調節ねじ20の基端部に設けられる操作摘み25を第1姿勢と第2姿勢との間で切替え可能に構成した。従って、操作摘み25が第2姿勢のときには、操作摘み25の外径が大きくなったことに相当するので、操作摘み25を回転させるための操作力は小さくても、調節ねじ20を回転させる回転トルクを大きくすることができる。よって、ユーザは、操作摘み25を小さい操作力で容易に回転させることができ、外枠13を内枠14に固く締め付けることができる。また、操作摘み25を第1姿勢に戻すことにより、縫製時に操作摘み25がベッド部2に接触することなく、刺繍枠移送装置8は刺繍枠10を正しく移送することができる。
本実施形態では、調節ねじ20に対する操作摘み25の支持構造として、段付きねじ28及び波ばね29を用いているので、操作摘み25の支持構造が簡単で、ユーザによる操作摘み25の姿勢の切替え操作も容易に行うことができる。操作摘み25が第2姿勢にあるとき、調節ねじ20と操作摘み25とは略T字状、つまり略直角に交差する姿勢となるので、操作摘み25を回転させる操作を容易に行うことができる。
このとき、波ばね29による摩擦抵抗力により、操作摘み25の第1姿勢及び第2姿勢が保持されるので、操作摘み25を回転させるときに、操作摘み25が第2姿勢からずれてしまうことを抑制することができる。また、縫製時においても、操作摘み25が第1姿勢からずれてしまうことを抑制することができる。
また、本実施形態では、操作摘み25の切込溝26内に、調節ねじ20の操作側端部の平板状部24を配置する構成としたので、操作摘み25をコンパクトに配置することができる。また、比較的簡単な構造で、操作摘み25の操作力を調節ねじ20に確実に伝達することができる。また、切込溝26の第1壁26a又は第2壁26bと、平板状部24とが当接することで、操作摘み25の回動範囲を規制することができる。
さらに、本実施形態では、操作摘み25の長手方向両端部が凸状の半球面形状をなしているので、ユーザが、操作摘み25を指で摘んで操作するときの操作感を良くすることができる。
さらに、本実施形態では、操作摘み25の長手方向両端部が凸状の半球面形状をなしているので、ユーザが、操作摘み25を指で摘んで操作するときの操作感を良くすることができる。
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態について、図7〜図18を参照して述べる。なお、第2の実施形態に係る刺繍枠30が、上記第1の実施形態に係る刺繍枠10と異なる点は、締付機構35の構成にある。すなわち、第2の実施形態では、調節ねじの基端部に直接的に操作摘みを設けることに代えて、調節ねじ38を回転させるための操作軸39を設け、操作軸39の操作側端部に操作摘み54を設けている。以下、第1の実施形態と同一部分には同一符号を付して、その詳細な説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
次に、本発明の第2の実施形態について、図7〜図18を参照して述べる。なお、第2の実施形態に係る刺繍枠30が、上記第1の実施形態に係る刺繍枠10と異なる点は、締付機構35の構成にある。すなわち、第2の実施形態では、調節ねじの基端部に直接的に操作摘みを設けることに代えて、調節ねじ38を回転させるための操作軸39を設け、操作軸39の操作側端部に操作摘み54を設けている。以下、第1の実施形態と同一部分には同一符号を付して、その詳細な説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
図7に示すように、第2の実施形態に係る刺繍枠30は、第1の実施形態の刺繍枠10と同様に、略矩形枠状をなす外枠31と内枠32とを有する。外枠31と内枠32は、それぞれプラスチックからなる。外枠31の内側に内枠32が嵌め込まれることにより、外枠31と内枠32との間で加工布Wを挟持できる。外枠31は、水平面内に位置する前、左、後、右の4つの外枠辺31a〜31dを有する。左側の外枠辺31bの中央部には、刺繍枠移送装置8のキャリッジに連結される取付け部33が左方に延びて一体に設けられている。また、前側の外枠辺31aの中央部には、外枠31の枠部分を分断した分断部34が形成されている。分断部34に、内枠32に対して外枠31を締め付ける締付機構35が設けられる。
前記内枠32は、水平面内に位置する4つの内枠辺32a〜32dを有し、内枠辺32a〜32dの内周縁の内側には、それぞれリブ32eが突出して形成されている。
前記内枠32は、水平面内に位置する4つの内枠辺32a〜32dを有し、内枠辺32a〜32dの内周縁の内側には、それぞれリブ32eが突出して形成されている。
さて、前記締付機構35について、図8〜図18を参照して詳述する。図8などに示すように、締付機構35は、一対のねじ装着部36,37と、調節ねじ38と、操作軸39と、連結機構40と、枢支機構41と、操作摘み54とを備えている。一対のねじ装着部36,37は、前記分断部34の両側に外枠辺31aから前側に突出して一体に形成され、分断部34の両側に左右に対向して設けられている。ねじ装着部36,37には、図14に示すように、それぞれ挿通孔36a,37aが水平方向(左右方向)に貫通するように形成されている。そのうち、ねじ装着部36には、鉛直方向に延びる円形孔36bが形成され、円形孔36bに円柱状のナット部材42が挿入されている。ナット部材42には、前記挿通孔36aに連続するように左右方向に延びるねじ孔42aが形成されている。
図14に示すように、調節ねじ38は、基端(図14で右端)に位置する頭部38aと、そこから左方に延びる軸部38bと、先端側の雄ねじ部38cとから構成されている。前記調節ねじ38は、その先端側が、右方から前記挿通孔37a及び前記挿通孔36aに順に差し込まれ、その際に前記ナット部材42のねじ孔42aに、雄ねじ部38cが螺合される。頭部38aは、右側で開口する円筒状に形成されており、ねじ装着部37の右外壁部に配置されている。軸部38bは、挿通孔37aに回転可能に挿通支持されている。軸部38bの先端側には、一対の座金43,44と止め輪45が嵌挿され、ねじ装着部37の左右の外壁部に当接している。調節ねじ38を右回り回転させると、一対のねじ装着部36,37間が狭くなる方向に移動し、調節ねじ38を左回りに回転させると一対のねじ装着部36,37間が拡がる方向に移動する。
次に、操作軸39の回転トルクを調節ねじ38に伝達するための連結機構40について説明する。図13、図14に示すように、調節ねじ38の頭部38aには、端部(図13、図14では右側端部)が開口した連結穴46が形成されている。連結穴46の開口側端部は右側が径大なテーパ穴となっている。また、連結穴46の周壁には、調節ねじ38の軸方向に延びた一対のスリット47が形成されている(図17参照)。操作軸39の先端部39aは、連結穴46よりも小径に形成され、連結穴46に遊嵌される。先端部39aに、軸中心と直交して、図16にも示すように、係合ピン48が摺動自在に挿通されている。係合ピン48の両端部が、一対のスリット47に摺動自在に係合される。これにより、操作軸39が調節ねじ38に連結される。
操作軸39は、軸中心に回転可能であり、その回転トルクは、操作軸39の先端部39aから係合ピン48を介して、調節ねじ38に伝達される。また、操作軸39の先端部39aは、係合ピン48が一対のスリット47内で回動することにより、係合ピン48を中心として回動可能である。このように連結機構40は、操作軸39を回動させて任意の角度に傾けた状態でも、回転トルクを調節ねじ38に伝達可能なユニバーサル継手として機能する。なお、係合ピン48が操作軸39の先端部39aから脱落するのを防止するために、調節ねじ38の頭部38aには、プラスチック製の円筒状のカバースリーブ49(図18参照)が装着されている。
図11、図14に示す枢支機構41は、操作軸39を外枠31に回動自在に枢支するものである。操作軸39は、連結機構40及び枢支機構41を介して、その軸中心と調節ねじ38の軸中心とが異なる方向に揺動可能である。具体的には、操作軸39は、操作軸39の軸中心と調節ねじ38の軸中心とが同一方向となる第1の位置(図9に示す位置)から、外枠31との間の間隔が大きくなる方向に傾けた第2の位置(図10に示す位置)との間で揺動可能に構成されている。なお、第1の位置は、操作軸39の軸中心と調節ねじ38の軸中心とが異なる方向となっていてもよい。
図8、図11、図14に示すように、外枠31の下面には、枢支金具50が一対のねじ51により密着して固定されている。図18にも示す枢支金具50は、基部50aと、枢支部50bと、ストッパー部50cとを有する。基部50aは、ねじ51で固定され、枢支部50bは、基部50aから垂直に立ち上がっている。ストッパー部50cは、基部50aの端部から突設されて、操作軸39の揺動範囲を規制している。
図13、図15にも示すように、操作軸39の軸部39bには、プラスチック製の連結具52が外嵌される。略半円筒状の連結具52の中央部に連結孔52aが設けられ、連結孔52aに操作軸39が挿入される。前記連結具52は、段部39cと止め輪55により、操作軸39の軸方向へ移動しないように規制される。操作軸39は、連結具52に対して回動可能に挿通している。また、操作軸39は、支持アーム56により支持されている。前記操作軸39の図13で右側の基端部(操作側端部)には、平板状部53が一体に設けられている。平板状部53に、操作摘み54が装着されている。操作摘み54部分の構成については後述する。
支持アーム56は、屈曲した金属板で形成されている。支持アーム56の操作側端部は、連結具52の内側の溝(図18参照)に、矩形板状の座金57を介してねじ58により固定されている。また、支持アーム56の他端部は、枢支金具50の枢支部50bに、調節ねじ38の軸中心と平行に、段付きピン59により回動可能に枢支されている。段付きピン59の軸中心は、調節ねじ38の軸中心と直交している。
操作軸39は、段付きピン59を回動中心として回動可能であり、上記したように、操作軸39を外枠辺31aと平行な水平姿勢に位置させた第1の位置(図9に示す位置)と、外枠31との間の間隔及び内枠32の下面を含む水平面との間の間隔が大きくなる上方に傾けた第2の位置(図10に示す位置)とにわたって揺動可能である。
段付きピン59の頭部59aと支持アーム56の間には、図示しない波ばねが装着されている。波ばねにより、支持アーム56の操作側端部が回動するときに摩擦抵抗力が付与され、操作軸39を、第1の位置と第2の位置を含む第1の位置と第2の位置との間の任意の位置に保持可能になっている。操作軸39が第1の位置のとき、枢支金具50のストッパー部50cにより下側から受け止められ、操作軸39の揺動範囲が規制される。
さて、第2の実施形態では、前記操作軸39基端部に設けられる操作摘み54は、操作軸39の軸方向と略同一方向に延びる第1姿勢(図8〜図10参照)と、操作軸39の軸方向とは交差、この場合直交する方向に延びる第2姿勢(図11、図12参照)とにわたって切替え可能に設けられる。以下、操作摘み54部分の構成について、図13〜図18も参照して詳述する。
すなわち、操作軸39の基端部(段部39cよりも先端側部分)には、平板状部53が一体に設けられている。平板状部53に、前記操作摘み54が取付けられる。操作摘み54は、金属材料からなり、図9及び図13で左右方向に長い円柱状をなすと共に、長手方向両端部が凸状の半球面形状に形成されている。また、両端を除く外周面には、ローレット加工54a(図9、図10参照)が施されている。そして、図13、図14に示すように、操作摘み54には、その略中心に沿って、切込溝60が部分的に形成されている。切込溝60は、図13、図15に示すように、長辺側の第1壁60aと、短辺側の第2壁60bとが設けられるように形成されている。また、切込溝60の幅は、操作軸39の平板状部53が差込可能な幅で形成されている。
前記操作摘み54の長手方向の略中央部には、切込溝60に直交して図14で上下に貫通するように、段付き孔61が形成されている。段付き孔61に軸部材としての段付きねじ62が挿入される。また、前記平板状部53の先端部側には、段付き孔61に対応してねじ孔53aが形成されている。前記段付き孔61は、切込溝60の下側に位置して径中部及び径大部が段部61aを介して設けられている。前記段付きねじ62は、前記段付き孔61及び平板状部53のねじ孔53aに対応しており、先端に径小部を有し、中間部に前記ねじ孔53aに螺合するねじ部62bを有し、その下側に径中部を有し、下端に前記段部61aに収容される頭部62aを有している。段付きねじ62の頭部62aには、マイナスドライバー(図示せず)を用いて段付きねじ62を平板状部53に固定させるための溝が形成されている。
操作摘み54を操作軸39(平板状部53)に取付けるにあたっては、操作摘み54の切込溝60に平板状部53を差し込んで、段付き孔61とねじ孔53aとの位置合わせを行った状態で、図14で正面側(紙面下方)から段付きねじ62を段付き孔61に挿入する。そして、段付きねじ62のねじ部62bを、平板状部53のねじ孔53aに螺合させて固定する。このように、操作摘み54は、平板状部53に対し回動可能に支持される。このとき、段付きねじ62の頭部62aと段付き孔61の段部61aとの間には、保持部材として環状の波ばね63(図18参照)が圧縮された状態で装着される。
これにて、操作摘み54は、図13に示すように、平板状部53の一辺部が第1壁60aに当接して操作軸39の軸方向と略同一方向に延びる第1姿勢と、図15に示すように、平板状部53の他方の一辺部が第2壁60bに当接して軸方向とは交差する方向に延びる第2姿勢とにわたって切替え(回動)可能になっている。このように、操作摘み54は約90°回動するように構成され、操作摘み54が第2姿勢のときは、操作軸39と操作摘み54とが略T字状をなす位置関係となる。操作摘み54の姿勢の切替えに伴い、平板状部53と切込溝60とが相対的に回動する。このとき、前記波ばね63は、圧縮された状態で装着されているので、操作摘み54が回動するときには摩擦抵抗力が付与される。つまり、操作摘み54は、摩擦抵抗力により前記第1姿勢又は第2姿勢に保持される。
次に、上記した第2の実施形態の刺繍枠30の作用について説明する。
第1の実施形態と同様に、刺繍枠30に加工布Wをセットするにあたっては、まず、ユーザは、図7に示すように、外枠31を作業テーブル(図示せず)の上に載置する。このときには、操作軸39を第1の位置にし、操作摘み54を第1姿勢にしておく。また、外枠31のねじ装着部36,37間の間隔を適当に拡げた状態にしておく。前記操作軸39が第1の位置で、且つ操作摘み54が第1姿勢にあるときには、図9に示すように、操作摘み54は外枠31の下面よりも少し上方に位置するので、操作摘み54が作業テーブルに当接して外枠31の一部を浮き上がらせることはない。次に、ユーザは、外枠31の上側に加工布Wを被せ、刺繍模様を縫製したい位置に位置合わせをする。そして、内枠32を外枠31の内側に嵌まるように位置合わせをしながら、加工布Wの上側から下方に押さえる。このように、外枠31の内側に内枠32を嵌め込むことで、外枠31の内周側に加工布Wが押し込まれ、外枠31の内周と内枠32の外周との間に加工布Wが挟まれる。
第1の実施形態と同様に、刺繍枠30に加工布Wをセットするにあたっては、まず、ユーザは、図7に示すように、外枠31を作業テーブル(図示せず)の上に載置する。このときには、操作軸39を第1の位置にし、操作摘み54を第1姿勢にしておく。また、外枠31のねじ装着部36,37間の間隔を適当に拡げた状態にしておく。前記操作軸39が第1の位置で、且つ操作摘み54が第1姿勢にあるときには、図9に示すように、操作摘み54は外枠31の下面よりも少し上方に位置するので、操作摘み54が作業テーブルに当接して外枠31の一部を浮き上がらせることはない。次に、ユーザは、外枠31の上側に加工布Wを被せ、刺繍模様を縫製したい位置に位置合わせをする。そして、内枠32を外枠31の内側に嵌まるように位置合わせをしながら、加工布Wの上側から下方に押さえる。このように、外枠31の内側に内枠32を嵌め込むことで、外枠31の内周側に加工布Wが押し込まれ、外枠31の内周と内枠32の外周との間に加工布Wが挟まれる。
次に、ユーザは、操作摘み54を指先で掴んで、図9に示す第1の位置から、矢印Cに示す向きに操作軸39を揺動させ、図10に示すように、操作軸39と外枠31との間の間隔が大きくなる第2の位置にする。その後、操作摘み54を、図10に示す第1姿勢から、図11及び図12に示す第2姿勢まで、矢印Dに示す向きに操作摘み54を回動させる。
次に、ユーザは、操作摘み54を指先で掴んで、右回り(図12に示す矢印E方向)に回転させる。すると、操作摘み54の回転が、操作軸39及び連結機構40を介して調節ねじ38に伝達され、調節ねじ38が右回りに回転する。これにより、ねじ装着部36,37が、それぞれ間隔が狭くなる方向に移動する。このようにして、外枠31を内枠32に対して締め付けることができる。しかし、操作摘み54が第1姿勢にあるときでは、操作摘み54の外径が小さいので、十分に大きな力で操作摘み54を回転させることが難しい。そこで、操作摘み54を、段付きねじ62を中心に、図10で矢印Dに示す向きに約90°回動させる。すると、操作摘み54は、図9、図10に示す第1姿勢から図11、図12に示す第2姿勢に切り替えられる。
このように、ユーザは、操作摘み54を第2姿勢に切り替えた後、操作摘み54を指先で掴んで、右回りに回転させる。操作摘み54が第2姿勢のときには、操作摘み54の外径が大きくなったことに相当するので、操作摘み54を回転させるための操作力は小さくても、調節ねじ38を回転させるトルクを大きくすることができる。従って、ユーザは、操作摘み54(調節ねじ38)を小さい操作力で容易に回転させることができ、外枠31を内枠32に対して固く締め付けることができる。またこのとき、ユーザは、加工布Wの外縁部(図示せず)を外側に向って引っ張って、加工布Wに弛みがないように展張させる。
外枠31の締め付けが完了した後は、操作摘み54を回動させて、第2姿勢から第1姿勢に戻す。そして、操作摘み54を下方(図9に示す矢印Cとは逆方向)へ揺動させて、操作軸39を第2の位置から第1の位置に戻す。この後、加工布Wを保持した刺繍枠30を刺繍枠移送装置8のキャリッジに装着し、刺繍縫製動作を実行させる。このとき、操作軸39は第1の位置で、且つ操作摘み54は第1姿勢にあるので、縫製時に操作摘み54がベッド部2に接触することはない。
刺繍縫製動作が完了すると、刺繍枠移送装置8から刺繍枠30を取り外す。そして、刺繍枠30から加工布Wを取り外す。加工布Wの取外しは、操作摘み54を左回りに回転させることにより、ねじ装着部36,37間の間隔を拡げて外枠31の内枠32に対する締付けを緩め、内枠32を外枠31から外すことにより行うことができる。このときにも、操作軸39を第2の位置に揺動させ、操作摘み54を第2姿勢に切り替えて操作することにより、小さな操作力で操作摘み54(調節ねじ38)を容易に回転させることができる。
このような構成の刺繍枠30によれば、内枠32に対して外枠31を締め付ける締付機構35において、操作軸39を第1の位置と第2の位置との間で揺動可能にすると共に、操作軸39の基端部に設けられる操作摘み54を第1姿勢と第2姿勢との間で切替え可能に構成した。従って、操作摘み54が第2姿勢のときには、操作摘み54の外径が大きくなったことに相当するので、操作摘み54を回転させるための操作力は小さくても、調節ねじ38を回転させる回転トルクを大きくすることができる。よって、ユーザは、操作摘み54を小さい操作力で容易に回転させることができ、外枠31を内枠32に固く締め付けることができる。また、操作摘み54を第1姿勢に戻し、且つ操作軸39を第1の位置に戻すことにより、縫製時に操作摘み54がベッド部2に接触することなく、刺繍枠移送装置8は刺繍枠10を正しく移送することができる。
本実施形態では、操作軸39に対する操作摘み54の支持構造として、段付きねじ62及び波ばね63を用いているので、操作摘み54の支持構造が簡単で、ユーザによる操作摘み54の姿勢の切替え操作も、容易に行うことができる。操作摘み54が第2姿勢にあるとき、操作軸39と操作摘み54とは略T字状、つまり略直角に交差する姿勢となるので、操作摘み54を回転させる操作を容易に行うことができる。
そして、波ばね63による摩擦抵抗力により、操作摘み54の第1姿勢及び第2姿勢が保持されるので、操作摘み54を回転させるときに、操作摘み54が第2姿勢からずれてしまうことを抑制することができる。また、縫製時においても、操作摘み54が第1姿勢からずれてしまうことを抑制することができる。
また、本実施形態では、操作摘み54の切込溝60内に、操作軸39の操作側端部の平板状部53を配置する構成としたので、操作摘み54をコンパクトに配置することができる。また、比較的簡単な構造で、操作摘み54の操作力を調節ねじ38に確実に伝達することができる。また、切込溝60の第1壁60a又は第2壁60bと、平板状部53とが当接することで、操作摘み54の回動範囲を規制することができる。
さらに、本実施形態では、操作摘み54の長手方向両端部が凸状の半球面形状をなしているので、ユーザが、操作摘み54を摘んで操作させるときの操作感を良くすることができる。
さらに、本実施形態では、操作摘み54の長手方向両端部が凸状の半球面形状をなしているので、ユーザが、操作摘み54を摘んで操作させるときの操作感を良くすることができる。
なお、本発明は上記した各実施形態に限定されるものではなく、様々な拡張、変更が可能である。
例えば、上記実施形態では、刺繍枠10,30を略矩形枠状に構成したが、円形あるいは楕円形に構成してもよい。また、上記実施形態では、操作摘み25,54に切込溝26,60を設けて、それぞれ平板状部24,53を挿入し、軸部材である段付きねじ28,62により支持するようにしたが、操作摘み25,54が調節ねじ20又は操作軸39に対して回動可能に支持される構造であれば、適宜構成を変更してもよい。また、操作摘み25,54は、段付きねじ28,62を中心に約90°回動可能な構成としたが、回動可能角度は90°でなくてもよい。
例えば、上記実施形態では、刺繍枠10,30を略矩形枠状に構成したが、円形あるいは楕円形に構成してもよい。また、上記実施形態では、操作摘み25,54に切込溝26,60を設けて、それぞれ平板状部24,53を挿入し、軸部材である段付きねじ28,62により支持するようにしたが、操作摘み25,54が調節ねじ20又は操作軸39に対して回動可能に支持される構造であれば、適宜構成を変更してもよい。また、操作摘み25,54は、段付きねじ28,62を中心に約90°回動可能な構成としたが、回動可能角度は90°でなくてもよい。
また、保持部材として波ばね29,63を用いたが、操作摘み25,54に摩擦抵抗力を付与して操作摘み25,54の姿勢を保持するものであれば、別の構造のものでもよく、例えば、切込溝26,60の内壁面に係合突起を設けると共に、平板状部24,53に係合孔を設けて操作摘み25,54の姿勢を保持するようにしてもよい。
その他、本発明は、ミシン1に取付けられる刺繍枠10,30に限らず、手工芸用の刺繍枠にも適用できるなど、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施し得るものである。
その他、本発明は、ミシン1に取付けられる刺繍枠10,30に限らず、手工芸用の刺繍枠にも適用できるなど、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施し得るものである。
1 ミシン
13,31 外枠
14,32 内枠
15,35 締付機構
17,34 分断部
18,19,36,37 ねじ装着部
20,38 調節ねじ
24,53 平板状部
25,54 操作摘み
26,60 切込溝
28,62 段付きねじ(軸部材)
29,63 波ばね(保持部材)
39 操作軸
40 連結機構
W 加工布
13,31 外枠
14,32 内枠
15,35 締付機構
17,34 分断部
18,19,36,37 ねじ装着部
20,38 調節ねじ
24,53 平板状部
25,54 操作摘み
26,60 切込溝
28,62 段付きねじ(軸部材)
29,63 波ばね(保持部材)
39 操作軸
40 連結機構
W 加工布
Claims (6)
- 外枠と、
前記外枠に内嵌されて該外枠との間に加工布を挟持可能な内枠と、
前記外枠の枠部分を分断した分断部の両側に設けられた相対向する一対のねじ装着部と、前記一対のねじ装着部にわたって装着され、これらねじ装着部間の間隔を調節可能な調節ねじとから構成され、前記内枠に対して前記外枠を締め付ける締付機構と、を備えた刺繍枠において、
前記調節ねじの操作側端部に、前記調節ねじの軸方向と略同一方向に延びる第1姿勢と、前記調節ねじの軸方向とは交差する方向に延びる第2姿勢とにわたって切替え可能に支持される操作摘みを備えたことを特徴とする刺繍枠。 - 外枠と、
前記外枠に内嵌されて前記外枠との間に加工布を挟持可能な内枠と、
前記外枠の枠部分を分断した分断部の両側に設けられた相対向する一対のねじ装着部と、前記一対のねじ装着部にわたって装着され、これらねじ装着部間の間隔を調節可能な調節ねじとから構成され、前記内枠に対して前記外枠を締め付ける締付機構と、
前記調節ねじを回転させるための操作軸であって、その軸中心と前記調節ねじの軸中心とが同一方向又は異なる方向となる第1の位置から、外枠との間の間隔が大きくなる方向に傾けた第2の位置との間で揺動可能に構成された操作軸と、
前記操作軸を前記調節ねじに連結する連結機構であって、前記操作軸の回転トルクを前記調節ねじに伝達する連結機構と、を備えた刺繍枠において、
前記操作軸の操作側端部に、前記操作軸の軸方向と略同一方向に延びる第1姿勢と、前記操作軸の軸方向とは交差する方向に延びる第2姿勢とにわたって切替え可能に支持される操作摘みを備えたことを特徴とする刺繍枠。 - 前記操作摘みは、その長手方向の略中間部が、軸部材により前記調節ねじ又は前記操作軸に対して回動可能に支持され、
前記第2姿勢のとき、前記調節ねじ又は前記操作軸と前記操作摘みとが略T字状をなす位置関係となることを特徴とする請求項1又は2記載の刺繍枠。 - 前記操作摘みの前記第1姿勢及び第2姿勢を保持するための保持部材を備えていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の刺繍枠。
- 前記操作摘みには、その略中心に沿って長手方向に延びる切込溝が部分的に形成されていると共に、
前記調節ねじ又は前記操作軸の操作側端部には、前記切込溝内に挿入される平板状部が設けられ、
前記軸部材は、前記平板状部を貫通するように配置されており、
前記操作摘みの姿勢の切替えに伴い、前記平板状部と前記切込溝とが相対的に回動する
ことを特徴とする請求項3記載の刺繍枠。 - 前記操作摘みの長手方向両端部は、凸状の半球面形状をなしていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の刺繍枠。
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2010
- 2010-10-14 JP JP2010231505A patent/JP2012082559A/ja active Pending
-
2011
- 2011-09-19 US US13/236,087 patent/US20120090519A1/en not_active Abandoned
- 2011-09-29 CN CN2011103076742A patent/CN102560924A/zh active Pending
- 2011-10-06 TW TW100136291A patent/TW201215730A/zh unknown
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