JP2012080501A - 画像処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】特定の端末装置を使用する者の在席状況によって、自装置の利用を制限することができる画像処理装置を提供する。
【解決手段】管理者端末30aの電源状態は、管理者の在席状況に応じて変化し、各電源状態には、管理者の在席状況が反映されている。たとえば、電源オン状態には管理者の在席が、省電力モード状態には管理者の離席が、電源オフ状態には管理者の不在がそれぞれ反映されている。画像処理装置10は、ネットワーク2に接続された管理者端末30aから電源状態を示す電源状態情報(電源取得要求に対する電源状態応答)を取得し、その電源状態情報に基づいて、自装置の電源状態を切り替え、自装置の利用を制限する。
【選択図】図1

Description

本発明は、プリンタや複合機などの画像処理装置に係り、特に、自装置の利用を制限する制御を行う画像処理装置に関する。
ネットワークを介してPC(パーソナルコンピュータ)などの端末装置と接続されるプリンタや複合機などの画像処理装置では、省電力の観点から、接続されている端末装置の稼動状況に応じて自装置の電源状態を変更するものがある。
たとえば、特許文献1には、ネットワークに接続されている端末装置の稼動状態を検出し、検出した稼動中の端末装置の台数に応じて自装置の電力機能を切り替える画像形成装置が開示されている。
特開2007−28062号公報
一般ユーザと管理者が各々の端末装置を通じて画像処理装置を利用するオフィス環境などにおいては、管理者が席を離れていたり不在であったりする場合に、情報漏洩や不正利用防止の観点から、一般ユーザによる画像処理装置の利用を制限したいことがある。このような要望に対し、稼動中の端末装置の台数に応じて画像形成装置の電力機能を切り替える特許文献1の技術では対応することができない。
本発明は、上記の問題を解決しようとするものであり、特定の端末装置を使用する者の在席状況によって、自装置の利用を制限することができる画像処理装置を提供することを目的としている。
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
[1]複数の電源状態を切り替え可能な特定の端末装置からその電源状態を示す電源状態情報を取得する取得部と、
前記取得部で取得した電源状態情報に基づいて、自装置の利用制限に関する制御を行う制御部と、
を有する
ことを特徴とする画像処理装置。
上記発明では、画像処理装置は、複数の電源状態を切り替え可能な特定の端末装置からその電源状態を示す電源状態情報を取得し、その取得した電源状態情報に基づいて、自装置の利用制限に関する制御を行う。
特定の端末装置の電源状態は、当該端末装置の使用者が在席して当該端末装置を使用しているときは電源オン状態になり、その使用者が不在で当該端末装置を使用していないときは電源オフ状態などになる。これらの電源状態には、特定の端末装置を使用する者の在席や不在などの在席状況が反映されており、この特定の端末装置を使用する者の在席状況が反映された電源状態を示す電源状態情報に基づいて、自装置の利用制限に関する制御を行うことにより、特定の端末装置を使用する者の在席状況によって、自装置の利用を制限することができる。
[2]当該画像処理装置は、前記特定の端末装置を含む複数の端末装置とネットワークを介して接続されており、そのネットワークを介して前記複数の端末装置から受信したジョブを実行し、
前記自装置の利用制限に関する制御は、
前記特定の端末装置以外の端末装置から受信したジョブの受付制限に関する制御を含む
ことを特徴とする[1]に記載の画像処理装置。
上記発明では、画像処理装置の利用制限として、特定の端末装置以外の端末装置から受信したジョブの受付制限を行うことができる。
[3]当該画像処理装置は、自装置の利用が制限されない第1の電源状態と、前記第1の電源状態よりも自装置の消費電力が少なくされて自装置の利用が制限される第2の電源状態とを有し、
前記制御部は、前記電源状態情報によって示される前記特定の端末装置の電源状態に応じて、自装置を前記第1の電源状態または前記第2の電源状態に切り替える
ことを特徴とする[1]または[2]に記載の画像処理装置。
上記発明では、特定の端末装置の電源状態に応じて、画像処理装置(自装置)を第1の電源状態または第2の電源状態に切り替える。第1の電源状態では自装置の利用が制限されず、第2の電源状態では第1の電源状態よりも自装置の消費電力(自装置内の給電箇所)が少なくされて自装置の利用が制限される。このように、特定の端末装置の電源状態に応じて、自装置の電源状態を切り替えるだけで、自装置の利用を制限することができる。また、第2の電源状態に切り替えたときには、自装置の利用を制限しつつ省電力効果も得られる。
[4]前記第1の電源状態は、前記電源状態情報によって示される前記特定の端末装置の電源状態に応じて切り替えられる、自装置を即利用可能な第1状態と、前記第1状態よりも自装置の消費電力が少なくされて自装置を即利用不可能な第2状態とを有し、
前記制御部は、前記第2状態にて自装置に対する利用の指示を受けた場合には、前記電源状態に応じた切り替えよりも優先して自装置を前記第1状態に切り替える
ことを特徴とする[3]に記載の画像処理装置。
上記発明では、第1の電源状態内でも更に、特定の端末装置の電源状態に応じて、画像処理装置(自装置)を第1状態または第2状態に切り替える。第1状態では、自装置が即利用可能となり、第2状態では、第1状態よりも自装置の消費電力(自装置内の給電箇所)が少なくされて自装置が即利用不可能となる。この第2状態では自装置を即利用することはできないが、省電力効果が得られる。また、第2状態にて自装置に対する利用の指示を受けた場合には、特定の端末装置の電源状態に応じた切り替えよりも優先して、自装置が第1状態に切り替えられて利用可能となる。これにより、自装置の利用が制限されない第1の電源状態においても第2状態に切り替えたときには省電力効果が得られる。
[5]ジョブを受け付ける受付部と、
前記受付部で受け付けたジョブを実行する実行部とを備え、
前記第2の電源状態は、前記電源状態情報によって示される前記特定の端末装置の電源状態に応じて切り替えられる、第3状態と、前記第3状態よりも自装置の消費電力が少ない第4状態とを有し、
前記制御部は、前記第3状態ではジョブを受け付けるが保存して実行を保留にし、該ジョブは自装置を前記第1の電源状態に切り替えた場合に前記保留を解除して実行し、前記第4状態ではジョブの受け付けを拒否する
ことを特徴とする[2]〜[4]のいずれか1項に記載の画像処理装置。
上記発明では、第2の電源状態内でも更に、特定の端末装置の電源状態に応じて、画像処理装置(自装置)を第3状態または第4状態に切り替える。第3状態では、ジョブを受け付けるが保存して実行を保留にし、このジョブは自装置を第1の電源状態に切り替えた場合に保留を解除して実行する。この第3状態では、ジョブを即実行しないことによる利用制限を行うが、ジョブは受け付け可能とする。また第4状態では、第3状態よりも自装置の消費電力(自装置内の給電箇所)が少なくされ、ジョブの受け付けを拒否する。この第4状態では、ジョブの受け付けを拒否することによる利用制限を行いつつ、省電力効果も得られる。この自装置の利用が制限される第2の電源状態においては、第3状態ではジョブを受付可能であり、たとえば、全てのジョブを受付拒否するといった利用制限などと比較して、利便性が高められる。
[6]前記制御部は、第1のCPUと第2のCPUとを有し、
前記第1のCPUは、当該画像処理装置の各部の動作を制御すると共に、前記第2の電源状態では動作を停止し、
前記第2のCPUは、前記第1のCPUとは独立して動作し、少なくとも前記第2の電源状態では、前記自装置の利用制限に関する制御を行う
ことを特徴とする[2]〜[4]のいずれか1項に記載の画像処理装置。
上記発明では、画像処理装置(自装置)の各部の動作を制御する第1のCPUが第2の電源状態で動作を停止しても、第1のCPUとは独立して動作する第2のCPUによって、自装置の利用制限に関する制御を行うことができる。なお、第1の電源状態における自装置の利用制限に関する制御は、第1のCPUと第2のCPUのいずれが行ってもよい。
[7]当該画像処理装置は、複数の前記特定の端末装置とネットワークを介して接続されており、
前記制御部は、前記複数の特定の端末装置から取得した各々の電源状態情報によって示される各々の電源状態のうち、電源オン状態側に最も近い電源状態に基づいて、前記自装置の利用制限に関する制御の変更を行う
ことを特徴とする[1]〜[6]のいずれか1項に記載の画像処理装置。
上記発明では、特定の端末装置が複数の場合には、その複数の特定の端末装置から取得した各々の電源状態情報によって示される各々の電源状態のうち、電源オン状態側に最も近い(状態レベルの最も高い)電源状態に基づいて、画像処理装置(自装置)の利用制限に関する制御を行う。
上述したように、特定の端末装置の電源状態には、当該端末装置を使用する者の在席状況が反映されており、ここでは、電源オン状態側に最も近い電源状態にある特定の端末装置を使用する者の在席状況によって、画像処理装置の利用制限に関する制御を行うことができる。
[8]ジョブを受け付ける受付部と、
前記受付部で受け付けたジョブを実行する実行部とを備え、
前記自装置の利用制限に関する制御は、ジョブを受け付けて即実行する制御と、ジョブを受け付けるが保存して実行を一時保留にする制御と、ジョブの受け付けを拒否する制御とを含む
ことを特徴とする[1]に記載の画像処理装置。
上記発明では、特定の端末装置から電源状態を示す電源状態情報を取得し、その取得した電源状態情報に基づいて、画像処理装置(自装置)の利用制限に関する制御を行うに当たり、ジョブを受け付けて即実行する制御、または、ジョブを受け付けるが保存して実行を一時保留にする制御、または、ジョブの受け付けを拒否する制御を行う。自装置の利用制限においては、ジョブの一時保留と受付拒否が切り替えられるようになり、たとえば、全てのジョブを受付拒否するといった利用制限などと比較して、利便性が高められる。
[9]前記自装置の利用制限に関する制御による、利用を制限する機能が設定可能である
ことを特徴とする[1]〜[8]のいずれか1項に記載の画像処理装置。
上記発明では、画像処理装置の利用を制限する機能を任意に設定することができる。たとえば、全ての機能の利用を制限したり、一部の機能の利用を制限したりするなどが設定できるようになる。
本発明に係る画像処理装置によれば、特定の端末装置を使用する者の在席状況によって、自装置の利用を制限することができる。したがって、特定の端末装置を使用する者が離席や不在などの場合に、画像処理装置の利用を制限して、他の者による不正利用などを防止することが可能となる。
本発明の第1の実施形態に係る画像処理装置が接続されたネットワークシステムを示す説明図である。 本発明の第1の実施形態に係る画像処理装置の概略構成を示すブロック図である。 端末装置の概略構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る電源状態変更リストの一例を示す図である。 画像処理装置のサブCPUが行う電源状態の遷移動作を示す流れ図である。 画像処理装置のサブCPUが行う省電力モードA状態から電源オン状態への遷移動作を示す流れ図である。 本発明の第2の実施形態に係る電源状態変更リストの一例を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る画像処理装置のサブCPUが行う電源状態の遷移動作を示す流れ図である。 図8の電源状態遷移における詳細な動作を示す流れ図である。 本発明の第3の実施形態に係る画像処理装置が行う端末装置からプリントジョブを受信したときの動作を示す流れ図である。 画像処理装置が電源オン状態または省電力モードA状態に遷移したときにスプールジョブを実行する動作を示す流れ図である。 本発明の第3の実施形態に係るジョブ受付制限変更リストの一例を示す図である。 画像処理装置が操作パネルを通じたジョブの受付制限を行う場合の動作を示す流れ図である。 画像処理装置が端末装置から受信したプリントジョブの受付制限を行う場合の動作を示す流れ図である。 画像処理装置がスプールジョブを実行する場合の動作を示す流れ図である。
以下、図面に基づき本発明の実施形態を説明する。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態に係る画像処理装置10が接続されたネットワークシステム5の一例を示している。画像処理装置10は、LAN(Local Area Network)などのネットワーク2を介して複数台の端末装置30と接続されている。
画像処理装置10は、記録紙に画像を形成して出力する機能を備えたプリンタや複合機などである。本例では、画像処理装置10は、原稿を光学的に読み取ってその複製画像を記録紙に印刷するコピージョブ、読み取った原稿の画像データをファイルにして保存したり外部端末へネットワークを通じて送信したりするスキャンジョブ、端末装置30からネットワーク2を通じて受信した印刷データに係る画像を記録紙に印刷するプリントジョブなどのジョブを実行する機能を備えた複合機である。
画像処理装置10は、電力消費を抑える省電力機能を備えており、本実施形態では、2種類の省電力モードを含む4つの電源状態を備えている。詳細には、すべての部分に通電されてジョブを実行可能な電源オン状態(通常状態)と、電源オン状態より電力消費の少ない省電力モードA状態と、省電力モードA状態よりさらに電力消費の少ない省電力モードB状態と、省電力モードB状態よりさらに電力消費の少ない電源オフ状態を備えている。これらの電源状態では、電源オフ状態、省電力モードB状態、省電力モードA状態、電源オン状態の順に、電源状態のレベル(状態レベル)が高くなる。
端末装置30は、画像処理装置10に対して、スキャンジョブやプリントジョブなどのジョブを投入してその実行を要求する機能を備えた情報処理装置である。端末装置30は、OSプログラムや画像処理装置10のドライバプログラム、文書や画像を作成・編集するアプリケーションプログラムなどがインストールされたパーソナルコンピュータ(PC)などで構成される。スキャンジョブやプリントジョブの投入など画像処理装置10に対する各種の要求は画像処理装置10用のドライバプログラムによって行われる。
端末装置30も画像処理装置10と同様に、電力消費を抑える省電力機能を備えており、本実施形態では、2種類の省電力モードを含む4つの電源状態を備えている。詳細には、各部へ通電されて各種の処理を実行可能な電源オン状態(通常状態)と、電源オン状態より電力消費の少ない省電力モードA状態と、省電力モードA状態よりさらに電力消費の少ない省電力モードB状態と、省電力モードB状態よりさらに電力消費の少ない電源オフ状態(シャットダウン)を備えている。これらの電源状態も、電源オフ状態、省電力モードB状態、省電力モードA状態、電源オン状態の順に、電源状態のレベル(状態レベル)が高くなる。
また、ネットワーク2に接続されている複数台の端末装置30には、ユーザの使用する端末装置30(ユーザ端末30b)と、管理者の使用する端末装置30(管理者端末30a)がある。管理者とは、画像処理装置10の管理者権限を有する者(装置管理者)や、ユーザの所属する組織の管理職能を有する者(職務上の組織管理者)などである。本実施形態では、ユーザに対して画像処理装置10の利用を制限する権限を有する特定の者(特定者)を上記の管理者としており、特定者の使用する特定の端末装置30が管理者端末30aとなっている。
画像処理装置10は、ネットワーク2に接続されている複数台の端末装置30のうちの管理者端末30aに対して電源状態を問い合わせ(電源状態取得要求Qを送信)し、管理者端末30aから受信した電源状態情報Rに基づいて、自装置の電源状態を切り替える機能を備えている。上記の問い合わせは、設定された一定周期(所定の時間間隔)で繰り返し行われる。
図2は、画像処理装置10の概略構成を示している。画像処理装置10は、当該画像処理装置10の動作を統括制御するメインCPU(Central Processing Unit)11と、このメインCPU11に接続されたROM(Read Only Memory)12と、RAM(Random Access Memory)13と、スキャナ部14と、プリンタ部15と、ファクシミリ部16と、表示部17と、操作部18と、画像処理部19とを備えている。さらに、メインCPU11には、サブCPU21を内部に備えたブリッジ部20が接続されている。ブリッジ部20には、メモリ22と、不揮発メモリ23と、ネットワークI/F部24と、ハードディスク装置25が接続されている。また、画像処理装置10は、当該画像処理装置10の各部へ電力供給する電源部28を備えている。
メインCPU11ではOSプログラムをベースとし、その上で、ミドルウェアやアプリケーションプログラムなどが実行される。サブCPU21は、メインCPU11より処理能力が小さく消費電力も少ないCPUである。
メインCPU11は、ブリッジ部20を通じてサブCPU21およびブリッジ部20に接続されている各部へアクセスして情報を授受可能になっている。サブCPU21は、ブリッジ部20を通じてメモリ22、不揮発メモリ23、ネットワークI/F部24、ハードディスク装置25にアクセスでき、メインCPU11とも情報を授受することができる。これにより、たとえば、メモリ22や不揮発メモリ23は、メインCPU11とサブCPU21との間の情報授受の媒体としても使用される。
ROM12には各種のプログラムが格納されており、これらのプログラムに従ってメインCPU11が処理を実行することでジョブの実行など画像処理装置10の各機能が実現される。RAM13はメインCPU11がプログラムを実行する際に各種のデータを一時的に格納するワークメモリや画像データを格納する画像メモリなどとして使用される。なお、その他の必要なプログラムはハードディスク装置25からRAM13にロードされて実行される。
スキャナ部14、プリンタ部15、ファクシミリ部16、表示部17、操作部18、画像処理部19などはメインCPU11によって動作が制御される。たとえば、メインCPU11は、ネットワーク2を通じて端末装置30から受信したプリントジョブに係る印刷をプリンタ部15に行わせるように制御する。
電源部28は、商用電源を適宜の電圧に変換して画像処理装置10の各部へ電力を供給する。また、メインCPU11やサブCPU21からの指示に従って、電力を供給するか供給停止するかを電力供給先別に制御する機能を備えている。
ここでは、電源オン状態(通常状態)では全ての部分に電力供給(給電)する。省電力モードA状態では、スキャナ部14、プリンタ部15、ファクシミリ部16(受信部を除く)、表示部17、画像処理部19、ハードディスク装置25への給電は停止し、他の部分へは給電する。ただし、省電力モードA状態では、メインCPU11は能力を低下させて低消費電力で動作する。省電力モードB状態では、RAM13へは給電を継続するがメインCPU11やROM12への給電は停止し、メインCPU11は動作を停止する。
この省電力モードA状態と省電力モードB状態では、RAM13への給電が継続されており(OS管理状態)、電源オン状態へ復帰してメインCPU11が稼動すると、RAM13に記憶されている情報に基づいて直ぐに通常の動作に復帰することができる。また、電源オン状態への復帰時間は、省電力モードA状態よりも給電を停止している部分の多い省電力モードB状態の方が長くなる。
電源オフ状態では、サブCPU21、メモリ22、不揮発メモリ23、ネットワークI/F部24には給電し、他の部分(メインCPU11も含む)への給電は停止するようになっている。
スキャナ部14は、原稿を光学的に読み取って画像データを取得する機能を果たす。スキャナ部14は、たとえば、原稿に光を照射する光源と、その反射光を受けて原稿を幅方向に1ライン分読み取るラインイメージセンサと、ライン単位の読取位置を原稿の長さ方向に順次移動させる移動手段と、原稿からの反射光をラインイメージセンサに導いて結像させるレンズやミラーなどからなる光学経路、ラインイメージセンサの出力するアナログ画像信号をデジタルの画像データに変換する変換部などを備えて構成される。
プリンタ部15は、画像データに応じた画像を記録紙上に画像形成する機能を果たす。ここでは、記録紙の搬送装置と、感光体ドラムと、帯電装置と、レーザーユニットと、現像装置と、転写分離装置と、クリーニング装置と、定着装置とを有し、電子写真プロセスによって画像形成を行う、所謂、レーザープリンタとして構成されている。画像形成は他の方式でもかまわない。
ファクシミリ部16は、ファクシミリ送信および受信に係る動作を制御する。
画像処理装置10の操作パネルは表示部17と操作部18を備えて構成される。表示部17は、液晶ディスプレイ(LCD…Liquid Crystal Display)などで構成され、各種の操作画面、設定画面などを表示する機能を果たす。操作部18は、ユーザからジョブの投入や設定など各種の操作を受け付ける機能を果たす。操作部18は、表示部17の画面上に設けられて押下された座標位置を検出するタッチパネルのほかテンキーや文字入力キー、スタートキーなどを備えて構成される。
画像処理部19は、画像の拡大縮小、回転などの処理のほか、印刷データをイメージデータに変換するラスタライズ処理、画像データの圧縮、伸張処理などを行う。
メモリ22はサブCPU21のワークメモリとして使用される。不揮発メモリ23は、電源がオフされても記憶内容が破壊されないメモリ(フラッシュメモリ)であり、後述する電源状態変更リストやサブCPU21が実行するプログラムなどが記憶されている。ネットワークI/F部24は、ネットワーク2を通じて端末装置30やその他の外部装置と各種のデータを送受信する機能を果たす。ハードディスク装置25は、大容量不揮発の記憶装置であり、プログラムのほか、たとえば、印刷データや画像データの保存に使用される。
サブCPU21は、メインCPU11とは別に、OSプログラムに関係なく独自に動作し、メインCPU11の動作あるいは給電が停止する電源状態でも、サブCPU21は稼動している。画像処理装置10は、サブCPU21が稼動している状態であれば、メモリ22や不揮発メモリ23へのアクセス、ネットワークI/F部24による通信を行うことができる。すなわち、ネットワークI/F部24はサブCPU21によってルーティングされ、OS上のソフトウェアに依存することなく、ネットワーク2を介して端末装置30などの外部装置と通信することができる。
図3は、端末装置30の概略構成の一例を示している。端末装置30は、メインCPU31と、ROM32と、RAM33と、入出力I/F部34と、ブリッジ部40と、サブCPU41と、メモリ42と、不揮発メモリ43と、ネットワークI/F部44と、ハードディスク装置45と、電源部48とを備えている。さらに入出力I/F部34を介して、キーボードやマウスなどの入力デバイス35と、液晶ディスプレイなどの表示装置36が接続されている。
ROM32には起動用のプログラムや固定データが記憶される。RAM33には、ハードディスク装置45からロードしたプログラムが記憶される。またRAM33は、メインCPU31がプログラムを実行する際に各種のデータを一時的に格納するワークメモリなどとして使用される。
不揮発メモリ43は、電源をオフにしても記憶内容が破壊されないメモリ(フラッシュメモリ)である。ネットワークI/F部44は、ネットワーク2を介して画像処理装置10や他の外部装置と各種のデータを送受信する機能を果たす。ハードディスク装置45は、大容量不揮発の記憶装置であり、OSプログラムや画像処理装置10のドライバプログラム、ミドルウェア、各種アプリケーションプログラム、ファイル、データなどが保存される。
端末装置30においても、サブCPU41は、メインCPU31より処理能力が小さく消費電力も少ないCPUである。メインCPU31ではOSプログラムをベースとし、その上で、ミドルウェアやアプリケーションプログラムなどが実行される。サブCPU41は、OSプログラムなしで動作し、メインCPU31に比べて、負荷の少ない処理を実行する。
メインCPU31は、ブリッジ部40を通じてサブCPU41およびブリッジ部40に接続されている各部へアクセスして情報を授受可能になっている。サブCPU41は、ブリッジ部40を通じてメモリ42、不揮発メモリ43、ネットワークI/F部44、ハードディスク装置45にアクセスでき、メインCPU31とも情報を授受することができる。これにより、たとえば、メモリ42や不揮発メモリ43は、メインCPU31とサブCPU41との間の情報授受の媒体としても使用される。
電源部48は、商用電源を適宜の電圧に変換して端末装置30の各部へ電力を供給する。また、メインCPU31やサブCPU41からの指示に従って、電力を供給するか供給停止するかを電力供給先別に制御する機能を備えている。
ここでは、電源オン状態(通常状態)では全ての部分に電力供給(給電)する。省電力モードA状態では、入出力I/F部34、ハードディスク装置45への給電は停止し、他の部分へは給電する。ただし、省電力モードA状態では、メインCPU31は能力を低下させて低消費電力で動作する。省電力モードB状態では、さらにメインCPU31への給電も停止し、メインCPU31は動作を停止する。
この省電力モードA状態と省電力モードB状態では、RAM33への給電が継続されており、OS管理状態にあり、電源オン状態へ復帰してメインCPU31が稼動すると、RAM33に記憶されている情報に基づいて直ぐに通常の動作に復帰することができる。また省電力モードは、モードA→モードBの順に段階的に移行し、移行するに従って電源オン状態への復帰時間が長くなる。すなわち、省電力モードA状態よりも給電を停止している部分の多い省電力モードB状態の方が電源オン状態への復帰時間は長くなる。
電源オフ状態(シャットダウン)では、さらにROM32への給電も停止する。電源オフ状態においても、サブCPU41、メモリ42、不揮発メモリ43、ネットワークI/F部44には、図示省略のメイン電源スイッチがオフされたり商用電源の供給が停止されたりしない限り、給電される。電源オフ状態から通常の稼動状態(電源オン状態)に復帰するためには、メインCPU31はOSの立ち上げ、すなわち、初期化から始めることになる。
端末装置30は、画像処理装置10と同様に、電源オフ状態においてもサブCPU41が稼動している。そして、サブCPU41が稼動している状態であれば、メモリ42や不揮発メモリ43へのアクセス、ネットワークI/F部44による通信を行うことができる。すなわち、ネットワークI/F部44はサブCPU41によってルーティングされ、OS上のソフトウェアに依存することなく、ネットワーク2を介して画像処理装置10などの外部装置と通信することができる。
また、端末装置30の省電力機能は、手動または自動で作動するようになっている。手動の場合には、端末装置30は電源オン状態にて、省電力機能を作動させる操作を受けると、省電力モードA状態に遷移する。自動の場合には、端末装置30は電源オン状態にて、無操作状態で所定時間が経過すると、自動的に省電力モードA状態に遷移する。また、いずれの場合も省電力モードA状態に遷移した後は、更に無操作状態で所定時間が経過すると、自動的に省電力モードB状態に遷移するようになっている。この電源オン状態から省電力モードA状態に自動遷移する所定時間と、省電力モードA状態から省電力モードB状態に自動遷移する所定時間とは、予め設定しておく。管理者端末30aにおいては、前者は比較的短い時間、たとえば5分や10分などに設定し、後者はそれよりも長い時間、たとえば30分や1時間などに設定しておく。
また端末装置30は、省電力モードA状態または省電力モードB状態で操作を受けると、自動的に電源オン状態に遷移(復帰)するようになっている。
これにより、管理者が管理者端末30aを立ち上げて使用(操作)しているときには、管理者端末30aは電源オン状態を継続する。管理者が席を離れるため、省電力機能を作動させる操作を行うと、管理者端末30aは電源オン状態から省電力モードA状態に遷移する。また、管理者が省電力機能を作動させる操作を行わずに席を離れた場合には、管理者端末30aは無操作状態で所定時間(10分など)が経過すると、自動的に省電力モードA状態に遷移する。
この省電力モードA状態で無操作状態が所定時間(1時間など)継続される前に、管理者が席に戻って管理者端末30aを使用(操作)すると、管理者端末30aは省電力モードA状態から電源オン状態に復帰する。省電力モードA状態で無操作状態が所定時間継続されると、管理者端末30aは自動的に省電力モードB状態に遷移する。その後、管理者が席に戻って管理者端末30aを使用(操作)すると、管理者端末30aは省電力モードB状態から電源オン状態に復帰する。また、管理者が不在で管理者端末30aを使用していないときには、管理者端末30aは電源オフ状態となる。
このように、管理者端末30aの電源状態は、管理者の在席状況(離席状況)に応じて変化し、各電源状態には、管理者の在席状況の詳細が反映されている。本実施形態の4つの電源状態においては、電源オン状態には管理者の在席が、省電力モードAには管理者の一時離席が、省電力モードBには管理者の長時間離席が、電源オフ状態には管理者の不在がそれぞれ反映されている。
前述したように、画像処理装置10は、管理者端末30aの電源状態(管理者端末30aから受信した電源状態情報R)に基づいて、自装置の電源状態を切り替えるようになっており、この管理者端末30aの電源状態(管理者の在席状況)に基づいた自装置の電源状態の切り替えによって、自装置の利用を制限するようになっている。
図4は、画像処理装置10の不揮発メモリ23(ハードディスク装置25でもよい)に記憶されている電源状態変更リスト50の一例を示している。この電源状態変更リスト50には、管理者端末30aの電源状態に自装置(画像処理装置10)の電源状態を連動させて切り替えるための情報が登録されている。
詳細には、電源状態変更リスト50には、管理者端末30aの端末名とIPアドレスが登録されている。端末名はネットワーク管理者などが管理者端末30aに割り当てた名称である。IPアドレスは、管理者端末30aのネットワーク2内のIPアドレスである。
さらに、管理者端末30aの電源状態と、画像処理装置10の電源状態の項目が設けてあり、両項目には、管理者端末30aの4つの電源状態(電源オン、省電力モードA、省電力モードB、電源オフ)と、これに連動させて切り替える画像処理装置10の4つの電源状態(電源オン、省電力モードA、省電力モードB、電源オフ)とが、一対一に対応付けて登録されている。
次に、画像処理装置10の動作について説明する。
図5は、画像処理装置10のサブCPU21が行う電源状態の遷移動作を示す流れ図である。
画像処理装置10のサブCPU21は、一定時間経過毎に図4に示す処理を行う。この一定時間は、管理者端末30aに設定されている自動で省電力機能を作動させる(省電力モードAに移行する)時間よりも短い時間にすることが好ましい。たとえば、管理者端末30a側で10分に設定されている場合には、上記の一定時間はそれよりも短い1分や5分などにすることが好ましい。
サブCPU21は、電源状態変更リスト50に登録されている管理者端末30aに対して電源状態取得要求を送信し(ステップS101)、この電源状態取得要求に対する応答として送信先の管理者端末30aから電源状態応答を受信するか否かを監視する(ステップS102;No)。
管理者端末30aでは、電源状態取得要求を受信すると、サブCPU41が現在の自装置の電源状態を示す情報(電源状態情報)を含む電源状態応答を作成し、これを先ほど受信した電源状態取得要求の送信元(画像処理装置10)へ送信する。
画像処理装置10のサブCPU21は、電源状態応答を受信すると(ステップS102;Yes)、その電源状態応答に含まれている電源状態情報から管理者端末30aの電源状態を把握し、電源状態変更リスト50に従い自装置の電源状態を遷移させる(ステップS103)。
具体的には、管理者端末30aの電源状態を電源オンと把握した場合には、電源状態変更リスト50に従い、自装置の電源状態を電源オンに遷移させる。管理者端末30aの電源状態を省電力モードAと把握した場合には、電源状態変更リスト50に従い、自装置の電源状態を省電力モードAに遷移させる。管理者端末30aの電源状態を省電力モードBと把握した場合には、自装置の電源状態を省電力モードBに遷移させる。管理者端末30aの電源状態を電源オフと把握した場合には、自装置の電源状態を電源オフに遷移させる。
図6は、画像処理装置10のサブCPU21が行う省電力モードA状態から電源オン状態への遷移動作を示す流れ図である。
画像処理装置10のサブCPU21は、操作パネルで操作部18に対する操作を受けると、または、端末装置30からプリントジョブを受信すると(ステップS201)、自装置の電源状態を確認する。自装置の電源状態が省電力モードAの場合には(ステップS202;Yes)、サブCPU21は自装置の電源状態を電源オンに遷移させる(ステップS203)。自装置の電源状態が電源オンまたは省電力モードBまたは電源オフの場合には(ステップS202;No)、その現在の電源状態を維持する。
図5と図6において、管理者端末30aが電源オン状態であれば、画像処理装置10はそれに連動して電源オン状態となり、図6のステップS201で、操作パネルに対する操作を受けたり、端末装置30からプリントジョブを受信したりしたときに、その電源オン状態にて通常の動作を行う。たとえば、操作パネルを通じて、原稿のコピーやファクシミリ送信などのジョブを受け付けて実行したり、端末装置30から受信したプリントジョブを受け付けて実行したりする。なお、画像処理装置10が電源オン状態のときには、管理者端末30aは電源オン状態となっており、プリントジョブは管理者端末30aもしくはユーザ端末30bから受信することになる。
また、管理者端末30aが省電力モードA状態であれば、画像処理装置10はそれに連動して省電力モードA状態となり、図6のステップS201で、操作パネルに対する操作を受けたり、端末装置30からプリントジョブを受信したりしたときに、ステップS202、S203で、省電力モードAから電源オン状態に遷移(復帰)し、通常の動作を行う。たとえば、電源オン状態に復帰してから、操作パネルを通じて、原稿のコピーやファクシミリ送信などのジョブを受け付けて実行したり、端末装置30から受信したプリントジョブを受け付けて実行したりする。なお、画像処理装置10が省電力モードA状態のときには、管理者端末30aは省電力モードA状態となっており、プリントジョブはユーザ端末30bから受信することになる。
このように、画像処理装置10は、管理者端末30aが電源オン状態または省電力モードA状態であれば、それに連動して自装置も電源オン状態または省電力モードA状態になり、これらの電源状態では、全てのジョブを受け付けて実行する。すなわち、ユーザ(管理者を含む)は画像処理装置10を利用することができる(図4参照)。
また、管理者端末30aが省電力モードB状態または電源オフ状態であれば、画像処理装置10はそれに連動して省電力モードB状態または電源オフ状態となり、図6のステップS201で、操作パネルに対する操作を受けたり、端末装置30からプリントジョブを受信したりしても、画像処理装置10は電源オン状態に遷移(復帰)せずにその省電力モードB状態または電源オフ状態を維持する。この場合は、操作パネルを通じたジョブ(原稿のコピーやファクシミリ送信などのジョブ)の受け付けを拒否したり、端末装置30から受信したプリントジョブの受け付けを拒否したりすることになる。この省電力モードB状態と電源オフ状態では、全てのジョブが受付拒否され実行不可能となる。すなわち、ユーザは画像処理装置10を利用できなくなる(図4参照)。
このように、本実施形態に係る画像処理装置10は、管理者端末30aから電源状態を示す電源状態情報(電源取得要求に対する電源状態応答)を取得し、その電源状態情報に基づいて、自装置の電源状態を切り替え、自装置の利用を制限する。
前述したように、管理者端末30aの電源状態は、管理者の在席状況(離席状況)に応じて変化し、各電源状態には、管理者の在席状況が反映されている。本実施形態では、電源オン状態には在席が、省電力モードAには一時離席が、省電力モードBには長時間離席が、電源オフ状態には不在がそれぞれ反映されている。
また画像処理装置10は、管理者端末30aが電源オン状態(管理者・在席)または省電力モードA状態(管理者・一時離席)であれば、それに連動して自装置も電源オン状態または省電力モードA状態になり、これらの電源状態では、全てのジョブを受け付けて実行する。この管理者の在席または一時離席の場合には、ユーザは画像処理装置10が利用可能となる。
一方、管理者端末30aが省電力モードB状態(管理者・長時間離席)または電源オフ状態(管理者・不在)であれば、画像処理装置10はそれに連動して省電力モードB状態または電源オフ状態になり、これらの電源状態では、全てのジョブを受付拒否する(実行不可能)。この管理者の長時間離席または不在の場合には、ユーザは画像処理装置10が利用不可能となる。このように、管理者が長時間離席や不在の場合には、画像処理装置10の利用が制限され(利用不可能)、ユーザによる画像処理装置10の不正利用などを防止することができる。
また本実施形態では、管理者端末30aの電源状態に連動させて、画像処理装置10の電源状態を切り替えるだけで、画像処理装置10の利用を制限することができ、特に、省電力モードB状態や電源オフ状態に切り替えたときには、画像処理装置10の利用を制限しつつ省電力効果も得られる。また、画像処理装置10を利用可能とする場合でも、省電力モードA状態に切り替えたときには省電力効果が得られる。
[第2の実施形態]
第1の実施形態では、管理者端末30aが1台の場合を説明したが、第2の実施形態では、管理者端末30aが複数台の場合を説明する。前述した図1は、ネットワーク2に管理者端末30aが1台だけ接続されている状態を示しているが、本実施形態では、ネットワーク2に管理者端末30aが複数台接続されているものとして説明する。
図7は、本実施形態に係る電源状態変更リスト60の一例を示している。この電源状態変更リスト60には、ネットワーク2に接続されている複数台の管理者端末30aの端末名とIPアドレスが対応付けて登録されている。管理者端末30aと画像処理装置10の各々の電源状態の項目に登録されている情報は、第1の実施形態で説明したものと同じである。
図8は、本実施形態に係る画像処理装置10のサブCPU21が行う電源状態の遷移動作を示す流れ図である。ここでは、画像処理装置10の電源状態は、複数台の管理者端末30aのうち電源オン状態側に最も近い電源状態(電源オン、省電力モードA、省電力モードB、電源オフの4つの電源状態における状態レベルの最も高い管理者端末30aの電源状態)に連動させて切り替えるようにしている。
画像処理装置10のサブCPU21は、一定時間経過毎に図8に示す処理を行う。サブCPU21は、電源状態変更リスト60に登録されている複数台の管理者端末30aに対して電源状態取得要求を送信し(ステップS301)、この電源状態取得要求に対する応答として送信先の全ての管理者端末30aから電源状態応答を受信するか否かを監視する(ステップS302;No)。
サブCPU21は、上記の全ての管理者端末30aから電源状態応答を受信すると(ステップS302;Yes)、各々の電源状態応答に含まれている各々の電源状態情報から各管理者端末30aの電源状態を把握し、電源状態変更リスト60に従い自装置の電源状態を遷移させる(ステップS303)。
図9は、上記のステップS303の処理を詳細に示す流れ図である。
画像処理装置10のサブCPU21は、複数台の管理者端末30aの中に、1台でも電源オン状態の管理者端末30aがある場合には(ステップS401;Yes)、電源状態変更リスト60に従い、自装置の電源状態を電源オンに遷移させる(ステップS402)。また、電源オン状態の管理者端末30aは存在しないが(ステップS401;No)、1台でも省電力モードA状態の管理者端末30aがある場合には(ステップS403;Yes)、電源状態変更リスト60に従い、自装置の電源状態を省電力モードAに遷移させる(ステップS404)。
また、省電力モードA状態の管理者端末30aは存在しないが(ステップS403;No)、1台でも省電力モードB状態の管理者端末30aがある場合には(ステップS405;Yes)、電源状態変更リスト60に従い、自装置の電源状態を省電力モードBに遷移させる(ステップS406)。また、省電力モードB状態の管理者端末30aが存在しない場合には(ステップS405;No)、全ての管理者端末30aが電源オフ状態であることになり、電源状態変更リスト60に従い、自装置の電源状態を電源オフに遷移させる(ステップS407)。
なお、画像処理装置10が操作パネルで操作を受けた場合や端末装置30からプリントジョブを受信した場合の動作(省電力モードA状態から電源オン状態への遷移動作)は、第1の実施形態の図6で説明した内容と同じであり、ここでは説明を省略する。
このように、管理者端末30aが複数台の場合には、それらの管理者端末30aから取得した各々の電源状態情報によって示される各々の電源状態のうち、電源オン状態側に最も近い電源状態に基づいて、画像処理装置10の電源状態を切り替え、自装置の利用を制限する。前述したように、管理者端末30aの電源状態には、その管理者端末30aを使用する管理者の在席状況が反映されており、ここでは、電源オン状態側に最も近い電源状態にある管理者端末30aを使用する管理者の在席状況によって、画像処理装置10の利用を制限することができる。
具体的には、画像処理装置10は、管理者端末30aが1台でも電源オン状態(管理者・在席)、または、電源オン状態はないが1台でも省電力モードA状態(管理者・一時離席)であれば、それに連動して自装置も電源オン状態または省電力モードA状態になり、これらの電源状態では、全てのジョブを受け付けて実行する(全ジョブ実行可能)。この管理者が1人でも在席または一時離席している場合には、ユーザは画像処理装置10が利用可能となる。
一方、電源オン状態や省電力モードA状態の管理者端末30aがなく、1台でも省電力モードB状態(管理者・長時間離席)、または、全てが電源オフ状態(管理者・不在)であれば、画像処理装置10はそれに連動して省電力モードB状態または電源オフ状態になり、これらの電源状態では、全てのジョブの受け付けを拒否する(全ジョブ実行不可能)。この在席または一時離席している管理者が1人もおらず、全ての管理者が長時間離席または不在のいずれかである場合には、ユーザは画像処理装置10が利用不可能となり、画像処理装置10の利用が制限され(利用不可能)、ユーザによる画像処理装置10の不正利用などを防止することができる。
[第3の実施形態]
第1および第2の実施形態では、画像処理装置10が省電力モードB状態のときは、全てのジョブの受け付けを拒否する場合を説明したが、第3の実施形態では、端末装置30から受信したプリントジョブは受け付けて保留にし、電源オン状態に復帰したときに保留を解除して実行する場合を説明する。
ここでは、画像処理装置10が端末装置30からプリントジョブを受信した場合は、図6に替えて、以下の動作を行う。また、図5(または図8、図9)で説明した動作は同様に行う。
図10は、本実施形態に係る画像処理装置10が行う端末装置30からプリントジョブを受信したときの動作を示している。
画像処理装置10のサブCPU21は、端末装置30からプリントジョブを受信すると(ステップS501)、そのプリントジョブの送信元が管理者端末30aであるかユーザ端末30bであるかを確認する(ステップS502)。プリントジョブの送信元が管理者端末30aである場合には(ステップS502;Yes)、サブCPU21はメインCPU11にそのプリントジョブの実行指示を出す。この指示を受けてメインCPU11は、プリントジョブを実行する(ステップS504)。
プリントジョブの送信元がユーザ端末30bである場合には(ステップS502;No)、サブCPU21は自装置の電源状態を確認する。自装置の電源状態が電源オンの場合には(ステップS503;Yes)、サブCPU21はメインCPU11にプリントジョブの実行指示を出す。この指示を受けてメインCPU11は、プリントジョブを実行する(ステップS504)。
自装置の電源状態が省電力モードAの場合には(ステップS503;No→ステップS505;Yes)、サブCPU21は自装置の電源状態を電源オンに遷移させ(ステップS506)、メインCPU11にプリントジョブの実行指示を出す。この指示を受けてメインCPU11は、プリントジョブを実行する(ステップS504)。
自装置の電源状態が省電力モードBの場合には(ステップS505;No→ステップS507;Yes)、サブCPU21は、受信したプリントジョブをスプールする(ステップS508)。そして、このプリントジョブの送信元となるユーザ端末30bに、プリントジョブをスプールした旨の通知を行う(ステップS509)。通知するメッセージの例は、「管理者不在につきジョブ実行できません。ジョブはスプールされ、管理者在席後に実行されます。」などにしてもよい。
自装置の電源状態が電源オフの場合には(ステップS507;No)、サブCPU21は、受信したプリントジョブを削除し(ステップS510(ジョブの受付拒否))、このプリントジョブの送信元となるユーザ端末30bに、プリントジョブが実行不可である旨の通知を行う(ステップS511)。通知するメッセージの例は、「管理者不在につきジョブ実行できません。ジョブはキャンセルされました。」などにしてもよい。
図11は、画像処理装置10が電源オン状態または省電力モードA状態に遷移したときにスプールジョブを実行する動作を示している。
画像処理装置10のサブCPU21は、自装置の電源状態を電源オンまたは省電力モードAに遷移させると(ステップS601)、スプールされているプリントジョブの有無を確認する(ステップS602)。スプールされているプリントジョブがない場合には(ステップS602;No)、本処理を終了する。
スプールされているプリントジョブがある場合には(ステップS602;Yes)、自装置の電源状態を確認する(ステップS603)。自装置の電源状態が電源オンの場合には(ステップS603;Yes)、サブCPU21はメインCPU11に、スプールされているプリントジョブの実行指示を出す。この指示を受けてメインCPU11は、スプールされているプリントジョブを実行する(ステップS605)。
自装置の電源状態が省電力モードAの場合には(ステップS603;No)、サブCPU21は自装置の電源状態を電源オンに遷移させ(ステップS604)、メインCPU11に、スプールされているプリントジョブの実行指示を出す。この指示を受けてメインCPU11は、スプールされているプリントジョブを実行する(ステップS605)。
なお、画像処理装置10は、管理者端末30aに対する電源状態取得要求の送信および電源状態情報の受信によって、自装置の電源状態を管理者端末30aの電源状態に連動させており、管理者端末30aが省電力モードB状態から電源オン状態に復帰した場合は、自装置も省電力モードB状態から電源オン状態に復帰する。この復帰前の省電力モードB状態にてスプールしたプリントジョブは、電源オン状態に復帰したときに実行することになる。
また、管理者端末30aが省電力モードB状態から電源オン状態に復帰したが、その後すぐに手動で省電力機能が作動されたような場合には、その省電力モードB状態から電源オン状態への復帰後に、すぐに省電力モードA状態へ遷移する。これに対し、画像処理装置10が管理者端末30aに送信する電源状態取得要求の送信タイミングによっては、管理者端末30aが電源オン状態に復帰したときに送信されず、管理者端末30aが省電力モードA状態へ遷移したとき送信される可能性もある。このような場合、画像処理装置10は省電力モードB状態から省電力モードA状態に遷移することになり、この遷移前の省電力モードB状態にてスプールしたプリントジョブを、省電力モードA状態への遷移後に、電源オン状態に復帰して実行することになる。
このように、本実施形態に係る画像処理装置10は、管理者端末30aの電源状態(電源状態情報)に基づいて、自装置の利用制限に関する制御を行うに当たり、端末装置30から受信したプリントジョブを受け付けて即実行する制御、または、プリントジョブを受け付けるが保存して実行を一時保留にする制御、または、プリントジョブの受け付けを拒否する制御を行う。自装置の利用制限においては、プリントジョブの一時保留と受付拒否が切り替えられるようになり、たとえば、全てのプリントジョブを受付拒否するといった利用制限などと比較して、利便性が高められる。
[第4の実施形態]
第1〜第3の実施形態では、画像処理装置10は管理者端末30aの電源状態の変化に自装置の電源状態を連動させて、自装置の利用制限(ジョブの受付制限)に関する制御を行う場合を説明したが、第4の実施形態では、自装置の電源状態を連動させずに、自装置の利用制限に関する制御を行う場合を説明する。
本実施形態に係る画像処理装置10は、自装置の電源状態を設定に従って自動で遷移させるようになっている。たとえば、画像処理装置10は電源オン状態にて、無操作状態およびジョブの無受信状態で所定時間が経過すると、自動的に省電力モードA状態に遷移する。さらに、同状態で所定時間が経過すると、自動的に省電力モードB状態に遷移するようになっている。この電源オン状態から省電力モードA状態に自動遷移する所定時間と、省電力モードA状態から省電力モードB状態に自動遷移する所定時間とは、予め設定しておく。たとえば、前者は10分などに設定し、後者はそれよりも長い時間、たとえば1時間などに設定するようにしてもよい。また画像処理装置10は、省電力モードA状態または省電力モードB状態にて、操作を受けたりジョブを受信したりすると、自動的に電源オン状態に遷移(復帰)するようになっている。
図12は、画像処理装置10の不揮発メモリ23(ハードディスク装置25でもよい)に記憶されているジョブ受付制限変更リスト70の一例を示している。このジョブ受付制限変更リスト70は、管理者端末30aの電源状態に応じて、画像処理装置10のジョブの受付制限に関する制御を行うために使用される。
ジョブ受付制限変更リスト70には、管理者端末30aの端末名とIPアドレスが登録されており、さらに、管理者端末30aの電源状態(電源オン、省電力モードA、省電力モードB、電源オフ)と、その各電源状態に応じたジョブの受付制限に関する情報とが対応付けて登録されている。本実施形態では、ジョブの受付制限に関する情報として、「電源オン」には「全ジョブ受付許可」が対応付けて登録されており、「省電力モードA」には「全ジョブ受付許可」が対応付けて登録されており、「省電力モードB」には「プリントジョブはスプール/他のジョブは受付拒否」が対応付けて登録されており、「電源オフ」には「全ジョブ受付拒否」が対応付けて登録されている。
なお、ここではジョブ受付制限変更リスト70に登録された管理者端末30aの台数を1台にしているが、第2の実施形態で説明したように、複数台にすることも可能である。
図13は、画像処理装置10が操作パネルを通じたジョブの受付制限を行う場合の動作を示している。なお、ここでは管理者端末30aの台数が1台の場合を基本にして説明し、複数台の場合については補足的に説明する。
画像処理装置10のサブCPU21は、操作パネルで操作部18に対する操作を受けると(ステップS701)、ジョブ受付制限変更リスト70に登録されている管理者端末30a(複数台の場合はその全ての管理者端末30a)に対して電源状態取得要求を送信する(ステップS702)。
この電源状態取得要求に対する応答として送信先の管理者端末30a(複数台の場合はその全ての管理者端末30a)から電源状態応答を受信すると(ステップS703)、その電源状態応答に含まれている電源状態を示す情報を確認する。電源状態応答に電源オンまたは省電力モードAを示す情報が含まれていた場合(1台でも電源オン状態または省電力モードA状態の管理者端末30aがある場合)には(ステップS704;Yes)、サブCPU21は、ジョブ受付制限変更リスト70に従い、自装置をジョブの受け付けを許可する状態にし、自装置の電源状態を確認する(ステップS705)。
自装置の電源状態が電源オンの場合には(ステップS705;Yes)、メインCPU11は、操作パネルを通じて原稿のコピーやファクシミリ送信のジョブなどを受け付け、そのジョブを実行する(ステップS706)。
自装置の電源状態が省電力モードAの場合には(ステップS705;No)、サブCPU21は自装置の電源状態を電源オンに遷移させる(ステップS707)。そしてメインCPU11は、操作パネルを通じて原稿のコピーやファクシミリ送信のジョブなどを受け付け、そのジョブを実行する(ステップS706)。
また、電源状態応答に省電力モードBまたは電源オフを示す情報が含まれていた場合(1台でも省電力モードB状態または電源オフ状態の管理者端末30aがある場合)には(ステップS704;No)、サブCPU21は、ジョブ受付制限変更リスト70に従い、ジョブの受け付けを拒否する(ステップS708)。ここでは、操作パネルを作動させないことにより、操作パネルを通じたジョブの受け付けを拒否するようにする。
図14は、画像処理装置10が端末装置30から受信したプリントジョブの受付制限を行う場合の動作を示している。なお、ここでも管理者端末30aの台数が1台の場合を基本にして説明し、複数台の場合については補足的に説明する。
画像処理装置10のサブCPU21は、端末装置30からプリントジョブを受信すると(ステップS801)、そのプリントジョブの送信元が管理者端末30aであるかユーザ端末30bであるかを確認する(ステップS802)。プリントジョブの送信元が管理者端末30aである場合には(ステップS802;Yes)、サブCPU21は自装置の電源状態を確認する(ステップS806)。
自装置の電源状態が電源オンの場合には(ステップS806;Yes)、サブCPU21はメインCPU11にプリントジョブの実行指示を出す。この指示を受けてメインCPU11は、プリントジョブを実行する(ステップS807)。
自装置の電源状態が電源オン以外の場合には(ステップS806;No)、サブCPU21は自装置の電源状態を電源オンに遷移させ(ステップS808)、メインCPU11にプリントジョブの実行指示を出す。この指示を受けてメインCPU11は、プリントジョブを実行する(ステップS807)。
また、プリントジョブの送信元がユーザ端末30bである場合には(ステップS802;No)、サブCPU21は、ジョブ受付制限変更リスト70に登録されている管理者端末30a(複数台の場合はその全ての管理者端末30a)に対して電源状態取得要求を送信する(ステップS803)。
この電源状態取得要求に対する応答として送信先の管理者端末30a(複数台の場合はその全ての管理者端末30a)から電源状態応答を受信すると(ステップS804)、その電源状態応答に含まれている電源状態を示す情報を確認する(ステップS805)。電源状態応答に電源オンまたは省電力モードAを示す情報が含まれていた場合(1台でも電源オン状態または省電力モードA状態の管理者端末30aがある場合)には(ステップS805;Yes)、サブCPU21は、ジョブ受付制限変更リスト70に従い、自装置をジョブの受け付けを許可する状態にし、自装置の電源状態を確認する(ステップS806)。
自装置の電源状態が電源オンの場合には(ステップS806;Yes)、サブCPU21はメインCPU11にプリントジョブの実行指示を出す。この指示を受けてメインCPU11は、プリントジョブを実行する(ステップS807)。
自装置の電源状態が電源オン以外の場合には(ステップS806;No)、サブCPU21は自装置の電源状態を電源オンに遷移させ(ステップS808)、メインCPU11にプリントジョブの実行指示を出す。この指示を受けてメインCPU11は、プリントジョブを実行する(ステップS807)。
また、電源状態応答に省電力モードBを示す情報が含まれていた場合(1台でも省電力モードB状態の管理者端末30aがある場合)には(ステップS805;No→ステップS809;Yes)、サブCPU21はジョブ受付制限変更リスト70に従い、受信したプリントジョブをスプールする(ステップS810)。そして、このプリントジョブの送信元となるユーザ端末30bに、プリントジョブをスプールした旨の通知を行う(ステップS811)。
また、電源状態応答に電源オフを示す情報が含まれていた場合(1台でも電源オフ状態の管理者端末30aがある場合)には(ステップS809;No)、サブCPU21はジョブ受付制限変更リスト70に従い、受信したプリントジョブを削除し(ステップS812(ジョブの受付拒否))、このプリントジョブの送信元となるユーザ端末30bに、プリントジョブが実行不可である旨の通知を行う(ステップS813)。
図15は、画像処理装置10がスプールジョブを実行する場合の動作を示している。なお、ここでも管理者端末30aの台数が1台の場合を基本にして説明し、複数台の場合については補足的に説明する。
画像処理装置10のサブCPU21は、一定時間経過毎に図15に示す処理を行う。この一定時間は比較的短い時間、たとえば1分や5分などにすることが好ましい。
サブCPU21は、スプールされているプリントジョブの有無を確認する(ステップS901)。スプールされているプリントジョブがない場合には(ステップS901;No)、本処理を終了する。
スプールされているプリントジョブがある場合には(ステップS901;Yes)、サブCPU21は、ジョブ受付制限変更リスト70に登録されている管理者端末30a(複数台の場合はその全ての管理者端末30a)に対して電源状態取得要求を送信する(ステップS902)。
この電源状態取得要求に対する応答として送信先の管理者端末30a(複数台の場合はその全ての管理者端末30a)から電源状態応答を受信すると(ステップS903)、その電源状態応答に含まれている電源状態を示す情報を確認する。電源状態応答に省電力モードBまたは電源オフを示す情報が含まれていた場合(1台でも省電力モードB状態または電源オフ状態の管理者端末30aがある場合)には(ステップS904;No)、本処理を終了する。
電源状態応答に電源オンまたは省電力モードAを示す情報が含まれていた場合(1台でも電源オン状態または省電力モードA状態の管理者端末30aがある場合)には(ステップS904;Yes)、サブCPU21は、自装置の電源状態を確認する(ステップS905)。
自装置の電源状態が電源オンの場合には(ステップS905;Yes)、サブCPU21はメインCPU11に、スプールされているプリントジョブの実行指示を出す。この指示を受けてメインCPU11は、スプールされているプリントジョブを実行する(ステップS906)。
自装置の電源状態が電源オン以外の場合には(ステップS905;No)、サブCPU21は自装置の電源状態を電源オンに遷移させ(ステップS907)、メインCPU11に、スプールされているプリントジョブの実行指示を出す。この指示を受けてメインCPU11は、スプールされているプリントジョブを実行する(ステップS906)。
このように、本実施形態に係る画像処理装置10は、管理者端末30aの電源状態の変化に自装置の電源状態を連動させずに、ジョブの受付制限に関する制御を行う。そしてこの場合も、画像処理装置10は、管理者(1人または全員)が長時間離席している場合や不在の場合にはユーザに対して、自装置の使用を制限することができ、自装置の不正使用などを防止することができる。
なお、本実施形態における図13では、画像処理装置10が操作パネルを通じたジョブの受付制限を行う場合に、操作パネルに対する操作を受けてからジョブの受付制限に関する制御(自装置の利用制限に関する制御)を行うようにしているが、他のタイミングでその制御を行うようにしてもよい。
たとえば、画像処理装置10(サブCPU21)は、一定時間経過毎に管理者端末30aから電源状態(電源状態情報)を取得する。管理者端末30aの電源状態が電源オンまたは省電力モードAであれば、ジョブ受付制限変更リスト70に従い、自装置を利用可能(全ジョブ実行可能)な状態に遷移させて待機し、操作パネルに対する操作を受けた場合はその状態でジョブを受け付ける。また、管理者端末30aの電源状態が省電力モードBまたは電源オフであれば、ジョブ受付制限変更リスト70に従い、自装置を利用不可能(操作パネルを通じたジョブの受付拒否状態)な状態に遷移させ、管理者が不在であるため画像処理装置10を利用できない旨のメッセージを操作パネル(表示部17)に表示して待機するようにしてもよい。
以上、本発明の実施形態を図面によって説明してきたが、具体的な構成は実施形態に示したものに限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
実施形態では画像処理装置10が複合機の場合を例に説明したが、端末装置から何らかのジョブを受信して処理する装置であればよく、ネットワーク接続可能なプリンタや原稿を読み取るスキャナ装置など他の種類の画像処理装置であってもかまわない。
また、実施形態では画像処理装置10と端末装置30の電源状態を、同じ4つの状態(電源オン状態(通常状態)、省電力モードA状態、省電力モードB状態、電源オフ状態)に区別していたが、同じ3つ(電源オン状態、省電力モード状態、電源オフ状態)または5つ以上の状態に区別してもよいし、異なる複数の状態に区別してもよい。
たとえば、端末装置30の電源状態を、
S0:通常動作(電源オン状態)、
S1:メインCPUを省電力化するスリープ状態、
S2:OSがサポートによるサスペンド状態、
S3:メモリ以外への給電をほぼ停止するサスペンド状態(Suspend-To-RAM)、
S4:メモリの内容をハードディスク装置に保存後、メモリへの給電も停止するサスペンド状態(Suspend-To-Disk)、
S5:シャットダウン状態、
に分けて管理している場合に、これらS0〜S5を区別して電源状態を取得し、これらの電源状態に基づいて、画像処理装置10の利用制限に関する制御を変更するようにしてもよい。実施形態で説明した画像処理装置10の電源オン状態(通常状態)、省電力モードA状態、省電力モードB状態、電源オフ状態を上記のS0〜S5に連動させる場合は、電源オン状態をS0に対応させ、省電力モードA状態をS1とS2に対応させ、省電力モードB状態をS3とS4に対応させ、電源オフ状態をS5に対応させるなどしてもよい。
また画像処理装置10は、自装置の利用制限に関する制御の変更によって、利用を制限する機能を設定できるように構成してもよい。たとえば、プリントと送信、プリントにおけるカラーとモノクロなどで、利用を制限する機能を設定できるように構成してもよい。また、プリントと送信では、管理者端末30aが電源オン状態であればいずれも利用可能とし、管理者端末30aが省電力モードA状態であればプリント(PCプリント、コピー)は利用を許可して送信は利用を制限し、管理者端末30aが省電力モードBまたは電源オフ状態であれば全ての機能の利用を制限するなどしてもよい。プリントにおけるカラーとモノクロでは、管理者端末30aが電源オン状態であればいずれも利用可能とし、管理者端末30aが省電力モードA状態であればモノクロプリントは利用を許可してカラープリントは利用を制限し、管理者端末30aが省電力モードBまたは電源オフ状態であれば全ての機能の利用を制限するなどしてもよい。
2…ネットワーク
5…ネットワークシステム
10…画像処理装置
11…メインCPU
12…ROM
13…RAM
14…スキャナ部
15…プリンタ部
16…ファクシミリ部
17…表示部
18…操作部
19…画像処理部
20…ブリッジ部
21…サブCPU
22…メモリ
23…不揮発メモリ
24…ネットワークI/F部
25…ハードディスク装置
28…電源部
30…端末装置
30a…管理者端末
30b…ユーザ端末
31…メインCPU
32…ROM
33…RAM
34…入出力I/F部
35…入力デバイス
36…表示装置
40…ブリッジ部
41…サブCPU
42…メモリ
43…不揮発メモリ
44…ネットワークI/F部
45…ハードディスク装置
48…電源部
50…電源状態変更リスト
60…電源状態変更リスト
70…ジョブ受付制限変更リスト
Q…電源状態取得要求
R…電源状態情報

Claims (9)

  1. 複数の電源状態を切り替え可能な特定の端末装置からその電源状態を示す電源状態情報を取得する取得部と、
    前記取得部で取得した電源状態情報に基づいて、自装置の利用制限に関する制御を行う制御部と、
    を有する
    ことを特徴とする画像処理装置。
  2. 当該画像処理装置は、前記特定の端末装置を含む複数の端末装置とネットワークを介して接続されており、そのネットワークを介して前記複数の端末装置から受信したジョブを実行し、
    前記自装置の利用制限に関する制御は、
    前記特定の端末装置以外の端末装置から受信したジョブの受付制限に関する制御を含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 当該画像処理装置は、自装置の利用が制限されない第1の電源状態と、前記第1の電源状態よりも自装置の消費電力が少なくされて自装置の利用が制限される第2の電源状態とを有し、
    前記制御部は、前記電源状態情報によって示される前記特定の端末装置の電源状態に応じて、自装置を前記第1の電源状態または前記第2の電源状態に切り替える
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
  4. 前記第1の電源状態は、前記電源状態情報によって示される前記特定の端末装置の電源状態に応じて切り替えられる、自装置を即利用可能な第1状態と、前記第1状態よりも自装置の消費電力が少なくされて自装置を即利用不可能な第2状態とを有し、
    前記制御部は、前記第2状態にて自装置に対する利用の指示を受けた場合には、前記電源状態に応じた切り替えよりも優先して自装置を前記第1状態に切り替える
    ことを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
  5. ジョブを受け付ける受付部と、
    前記受付部で受け付けたジョブを実行する実行部とを備え、
    前記第2の電源状態は、前記電源状態情報によって示される前記特定の端末装置の電源状態に応じて切り替えられる、第3状態と、前記第3状態よりも自装置の消費電力が少ない第4状態とを有し、
    前記制御部は、前記第3状態ではジョブを受け付けるが保存して実行を保留にし、該ジョブは自装置を前記第1の電源状態に切り替えた場合に前記保留を解除して実行し、前記第4状態ではジョブの受け付けを拒否する
    ことを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  6. 前記制御部は、第1のCPUと第2のCPUとを有し、
    前記第1のCPUは、当該画像処理装置の各部の動作を制御すると共に、前記第2の電源状態では動作を停止し、
    前記第2のCPUは、前記第1のCPUとは独立して動作し、少なくとも前記第2の電源状態では、前記自装置の利用制限に関する制御を行う
    ことを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  7. 当該画像処理装置は、複数の前記特定の端末装置とネットワークを介して接続されており、
    前記制御部は、前記複数の特定の端末装置から取得した各々の電源状態情報によって示される各々の電源状態のうち、電源オン状態側に最も近い電源状態に基づいて、前記自装置の利用制限に関する制御の変更を行う
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  8. ジョブを受け付ける受付部と、
    前記受付部で受け付けたジョブを実行する実行部とを備え、
    前記自装置の利用制限に関する制御は、ジョブを受け付けて即実行する制御と、ジョブを受け付けるが保存して実行を一時保留にする制御と、ジョブの受け付けを拒否する制御とを含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  9. 前記自装置の利用制限に関する制御による、利用を制限する機能が設定可能である
    ことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の画像処理装置。
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