JP2012080160A - 高周波回路部品、及び通信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 複数の送受信系を取り扱う高周波部品において、多層基板を小型化しても干渉が生じ難く、優れた電気的特性が得られる高周波部品を提供する。
【解決手段】 複数の誘電体層からなる多層基板であり、第1の分波回路に繋がる伝送経路として、多層基板の誘電体層に形成された電極パターンにより、第1の通信システムの受信信号が流れる受信伝送経路と、第1の通信システムの送受信信号が流れる送受信伝送経路と、第1の通信システムの送信経路が流れる送信伝送経路が並んで形成され、各伝送経路のアイソレーションを高めるためのグランドパターンが少なくとも各伝送経路の間に形成されることを特徴とする高周波回路部品。
【選択図】 図1

Description

本発明は、複数の通信システムに対応した高周波回路に用いられ、前記通信システムの送受信信号の伝送経路を切り替えるスイッチ回路と、分波回路(デュプレクサ)を備えた高周波回路部品、およびそれを用いた通信装置に関する。
世界の携帯電話には種々のアクセス方式があり、またそれぞれの地域において複数のアクセス方式が混在している。たとえば、現在主流となっているアクセス方式の一つとして、TDMA (Time Division Multiple Access、時分割多元接続)方式がある。このTDMA方式を採用している主な通信方式として、日本のPDC (Personal Digital Cellular)、欧州を中心としたGSM900 (Global System for Mobile Communications) やDCS1800 (Digital Cellular System 1800)、米国を中心としたGSM850、DCS1900(PCS (Personal Communications Service))等の方式(システム)がある。
その他に最近米国、韓国や日本で普及しつつあるアクセス方式にCDMA (Code Division Multiple Access、符号分割多元接続)方式がある。代表的な規格として米国を中心としたIS−95 (Interim Standard−95) があり、高速データ伝送を実現し得る第三世代通信方式のW−CDMA (Wideband CDMA)も実用化されている。また欧州ではIMT―2000準拠の通信方式の欧州標準で、UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)と呼ばれる通信システムで、W―CDMAとTD−CDMAの両方式から選択する方式もある。このように世界各国で様々な通信方式が利用されている。
従来の携帯電話は一つの通信方式に設計されていたが、近年の利用者数の増大及び使用者の利便性から、複数の通信方式やアクセス方式が利用可能なマルチバンド携帯電話が実用に供され、さらにクアトロバンド以上の携帯電話の要求もある。このようなマルチバンド携帯電話の高周波回路においては、単純に通信方式毎に高周波部品を設けると高周波回路が大型化してしまうので、小型化のために異なる通信方式の高周波部品の共通化と複合化が進められている。
上記CDMA方式やUMTS方式は送受信を同時に行なう通信方式であり、この通信方式に用いる高周波部品は分波回路(以後、デュプレクサ)が用いられる。その一例として、特許文献1の図3には、複数の異なる通信システムの送信回路と受信回路を切り換えるスイッチモジュールが開示されている。このスイッチモジュールは、アンテナと、アンテナに接続された多重切換スイッチと、複数の送信端子、受信端子を備えており、多重切換スイッチのポートの一つがデュプレクサを介して一つの通信システムの送信端子と受信端子に接続されている。また、多重切換スイッチの他のポートは別の送信端子と別の受信端子につながれ、多重切換スイッチはアンテナとこれら3つの端子への接続を切換える構造を持つ。
特許文献2も同様に、CDMA方式とTDMA方式の信号を切換える高周波複合部品が記載されている。特許文献2の高周波複合部品は、アンテナと、CDMA方式とTDMA方式の送信信号をアンテナへ送出するダイプレクサと、ダイプレクサの後段に配置される2つのデュプレクサを配置しており、このデュプレクサで両方式の信号を送信部と受信部へ分離する構造を持つ。
また、特許文献3には、3つ以上の周波数帯域の通信システムの信号を誘電体による積層部品により切換えてアンテナと各通信システムの送信端子や受信端子と接続/非接続とするスイッチモジュールが記載され、図1には送受信端子の後段にデュプレクサを配置する構造が記載されている。このスイッチモジュールは、1台で複数の通信システムが利用可能な携帯電話(マルチバンド携帯電話)に用いられるが、デュプレクサを搭載するものではない。
特開2002−185356(図3) 特開2001−177433(図1) 特開2008−271420(図1)
このような高周波回路部品は、多くの回路素子を多層基板に構成する必要がある。ただし、多層基板内の配線は複雑になりやすく、異なる回路素子を構成する電極パターン間での相互干渉が生じやすくなる。相互干渉により信号が他の経路に漏れて、挿入損失特性の劣化などの悪影響が発生する場合があった。
特にデュプレクサでは送信信号と受信信号を同時に扱うため、送信回路から受信回路へと漏洩した信号は受信感度劣化などの悪影響の原因となる。デュプレクサを搭載した多層基板では多層基板内の配線間のアイソレーションが特に求められる。
そこで本発明は、複数の送受信系を取り扱う高周波回路部品において、多層基板を小型化しても干渉が生じ難く、優れた電気的特性が得られる高周波回路部品、およびそれを用いた通信装置を提供することを目的とする。
本発明は、複数の通信システムに対応して前記通信システムの送受信信号が通過する伝送経路を切り替えるスイッチ回路と、前記スイッチ回路に接続された第1の通信システムの送信信号と受信信号を分波する第1の分波回路を備えた高周波回路部品であって、前記高周波回路部品は電極パターンが形成された複数の誘電体層からなる多層基板を備え、前記第1の分波回路に繋がる伝送経路として、多層基板の誘電体層に形成された電極パターンにより、第1の通信システムの受信信号が流れる受信伝送経路と、第1の通信システムの送受信信号が流れる送受信伝送経路と、第1の通信システムの送信信号が流れる送信伝送経路が形成され、前記各伝送径路の少なくとも一部が、前記受信伝送経路、前記送受信伝送経路、前記送信伝送経路の順に並んで一つの誘電体層上に形成されるとともに、各伝送経路のアイソレーションを高めるためのグランドパターンが少なくとも各伝送経路の間に形成されることを特徴とする高周波回路部品である。
高周波回路部品の外形寸法により規制される領域内で、デュプレクサに繋がる各信号伝送経路を、他の回路素子(FETスイッチやスイッチモジュールの端子配置による接続線路の構成や、フィルタ回路、整合回路)等と多層基板の中で干渉しない程度に離して形成することは困難な場合が多い。そこで本発明者はデュプレクサに繋がる受信伝送経路、送受信伝送経路、送信伝送経路の並ぶ順序を特定し、かつその伝送経路間にグランドパターンを配置する事で各信号の漏洩を効果的に防げることを着想した。なお、請求項1において「前記受信伝送経路、前記送受信伝送経路、前記送信伝送経路の順に並ぶ」との記載は、各伝送経路の電極パターンが形成される領域がグランドパターンやグランドパターンにつながるビアホール以外の電極パターンを介さずに並んでいる状態を意味する。各伝送経路の素子が同じ形状であったり同方向に延びて平行であったりする必要は無い。
前記受信伝送経路は、前記多層基板の一辺に沿って形成された複数のビアホールを含むことが好ましい。
前記グランドパターンは、積層方向に重なるように複数層に渡って形成されていることが好ましい。
複数層に渡って形成された前記グランドパターンは、互いにビアホールで電気的に接続されることが好ましい。
前記高周波回路部品は、複数の通信システムとして、第1の通信システムの通過帯域よりも低い周波数の通過帯域を持つ第2の通信システムに対応し、
前記第2の通信システムの送信信号と受信信号を分波する第2の分波回路を備え、
前記第2の分波回路に繋がる複数の伝送経路間には前記グランドパターンが形成されない構成とすることが好ましい。
前記第1と第2の分波回路は前記多層基板に実装される同じ端子配置を持つ実装部品であり、前記第1と第2の分波回路の受信端子が前記積層基板の一辺に沿って並ぶよう配置することが好ましい。
前記第1と第2の分波回路の間には、前記第1と第2の分波回路に繋がれる前記伝送経路において用いられる回路用チップ素子が配置されていることが好ましい。
前記多層基板は、前記送受信伝送経路および前記送信伝送経路と積層方向に見て一体的に重なる第2のグランドパターンを備えた層が前記一つの誘電体層の上層側に形成され、第3のグランドパターンを備えた層が前記一つの誘電体層の下層側に形成されていることが好ましい。
前記第2のグランドパターンの上側の誘電体層には送受信伝送経路の少なくとも一部が形成されていることが好ましい。
前記高周波回路部品は、第3の通信システム用の受信端子及び送信端子、第4の通信システム用の受信端子及び送信端子、および第5の通信システムの送受信端子を備え、
前記スイッチ回路の複数のポートに、前記第1と第2の分波回路、第3の通信システム用の受信端子及び送信端子、前記第4の通信システム用の受信端子及び送信端子、前記第5の通信システムの送受信端子がそれぞれ接続され、
前記スイッチ回路はアンテナ端子と各ポートの接続/非接続を切換える構成を用いることができる。
これらの上記の高周波回路部品を用いて通信装置を得ることができる。
本発明によれば、複数の送受信系を取り扱う高周波部品において、多層基板を小型化しても干渉が生じにくく、優れた通信特性が得られる高周波部品を提供することができた。
本実施例に用いた積層基板の積層図である。 本実施例に用いた積層基板の積層図である。 本実施例の回路ブロック図である。 図3の等価回路である。 本実施例の高周波回路部品のアイソレーション特性を示す図である。
図3は無線通信器の高周波回路のブロック図であって、本発明の一実施例に係る高周波回路部品を用いて構成されたものである。但し、本発明の高周波回路部品はこのブロック図の高周波回路に限らず、他の回路構成であっても使用できるのは勿論である。
本発明の高周波回路部品はトリプルバンド、さらにはクワッドバンド以上の通信システムを扱う回路に用いることが好ましい。また、FDD(周波数分割複信)方式の高周波回路に用いることが好ましい。
以下に、幾つかの通信方式を例示しながら説明するが、各通信方式の周波数帯域は表1に示す通りであって、送信・受信は無線通信器端末を基準にしている。なお、前記通信方式については周知であるので、その詳しい説明を省く。また、本発明が利用される通信方式は、例示した通信システムにのみに限定されるものではなく、GPSや、他のCDMA方式等にも利用可能である。
Figure 2012080160
この実施例の高周波回路は5つの通信方式に用いられる回路である。周波数帯域f1の第1通信方式(例えばUMTS2100)、周波数帯域f2の第2通信方式(例えばUMTS800)、周波数帯域f3の第3通信方式(例えばGSM850)、周波数帯域f4の第4通信方式(例えばGSM900)、周波数帯域f5の第5通信方式(例えばUMTS 1900)、とに対応した高周波回路に用いられ、各通信方式の送受信信号の伝送線路を切り替えるスイッチ回路と、前記スイッチ回路に接続されるデュプレクサを少なくとも有する。
前記スイッチ回路は、少なくとも3つのポートを備えるSPnT(nは2以上の自然数)の高周波スイッチを用いることができる。下記の実施例においては、9つのポートを備えるSP8Tの電界効果トランジスタ(FET)スイッチSWを用いた。第1のポート(共通ポート)aはアンテナ端子に接続されるポートである。第1のポート(共通ポート)aとアンテナ端子の間には第1の整合回路MN1が配置される。また、第1の整合回路MN1とFETスイッチSWの間にはESD(electro−Static discharge;静電気放電)対策回路が配置される。
第2のポートbは第3の通信システムの送信端子Tx3に接続されるポートである。第2のポートbと送信端子Tx3の間には第1のローパスフィルタ回路LPF1が配置される。この第1のローパスフィルタ回路LPF1は第3の通信システムの送信信号を通過させ、その高調波の通過を阻止することができる。第1のローパスフィルタ回路LPF1の代わりにバンドパスフィルタを用いることもできる。第1のローパスフィルタ回路LPF1の前段には第2の整合回路MN2が配置されている。
第3のポートcは第4の通信システムの送信端子Tx4に接続されるポートである。第3のポートcと送信端子Tx4の間には第2のローパスフィルタ回路LPF2が配置される。この第2のローパスフィルタ回路LPF2は第4通信システムの送信信号を通過させることができる。第2のローパスフィルタ回路LPF2の代わりにバンドパスフィルタを用いることもできる。第2のローパスフィルタ回路LPF2の前段には第3の整合回路MN3が配置されている。
第4のポートdは第1の通信システムの高周波信号が通過するポートであり、第1のデュプレクサDUP1を介して第1の通信システムの送信端子Tx1および受信端子Rx1+、Rx1−に接続される。デュプレクサDUP1は、第1の通信システムの送信信号の周波数帯域を通過帯域とし受信信号の周波数帯域を阻止帯域とする送信用のバンドパスフィルタ部と、第3の通信システムの送信信号の周波数帯域を阻止帯域とし受信信号の周波数帯域を通過帯域とする受信用のバンドパスフィルタ部とが並列に接続された構成になっている。この送信用のバンドパスフィルタ部は第1の通信システムの送信端子Tx1に接続され、受信用のバンドパスフィルタ部は第1の通信システムの受信端子Rx1+、Rx1−に接続される。また、デュプレクサDUP1の前段には第4の整合回路MN4が配置される。
第5のポートeは第2の通信システムの高周波信号を通過させるポートであり、第2のデュプレクサDUP2を介して第2の通信システムの送信端子および受信端子に接続される。デュプレクサDUP2は、第2の通信システムの送信信号の周波数帯域を通過帯域とし受信信号の周波数帯域を阻止帯域とする送信用のバンドパスフィルタ部と、第2の通信システムの送信信号の周波数帯域を阻止帯域とし受信信号の周波数帯域を通過帯域とする受信用のバンドパスフィルタ部とが並列に接続された構成になっている。送信用のバンドパスフィルタ部は第2の通信システムの送信端子Tx2に接続され、受信用のバンドパスフィルタ部は第2の通信システムの受信端子Rx2+、Rx2−に接続される。また、第2のデュプレクサDUP2の前段には第5の整合回路MN5が配置される。
本実施例において第1と第2のデュプレクサDUP1,2は積層基板の上面又は下面に搭載するチップ素子であり、この2つのチップ素子の電極(スイッチに繋がる一つの電極、送信端子に繋がる一つの電極、受信端子に繋がる二つの電極)は、同じ位置に配置される。
第6のポートfは第3の通信システムの受信端子Rx3+、Rx3−に接続されるポートである。第6のポートfと受信端子Rx3+、Rx3−の間には第1のバンドパスフィルタ回路BPF1が配置される。この第1のバンドパスフィルタ回路BPF1は第3の通信システムの受信信号を通過させることができる。また、第1のバンドパスフィルタ回路BPF1の前段には第6の整合回路MN6が配置される。
第7のポートgと第8のポートhは第4の通信システムの受信端子Rx4+、Rx4−に接続されるポートである。第7のポートgと受信端子Rx4の間には第2のバンドパスフィルタ回路BPF2が配置される。この第2のバンドパスフィルタ回路BPF2は第4の通信システムの受信信号を通過させることができる。また、第7のポートgと第2のバンドパスフィルタ回路BPF2の間には第7の整合回路MN7が配置される。
第8のポートhは整合回路8を介してこの第2のバンドパスフィルタ回路BPF2に接続されており、第7のポートgと同様に、第4の通信システムの受信端子Rx4+、Rx4−に接続される。
例えば、第7のポートgはDCS用のポートとして、第8のポートはPCS用のポートとして使用できる。
本実施例において第1、第2のバンドパスフィルタ回路BPF1、2は積層基板の上面又は下面に搭載する不平衡入力−平衡出力の表面弾性波フィルタ回路を用いている。弾性波フィルタとしてBAWフィルタ、境界弾性波フィルタを用いることも出来る。
第9のポートiは第5の通信システムの送受信端子TRx5に接続されるポートである。
必要により、各送信端子、各受信端子、送受信端子の後段にDCカットコンデンサを配置する事もできる。
上記の各整合回路MN1〜MN8は、インダクタやコンデンサからなるものであって、多層基板内に電極パターンで形成することもできるし、チップインダクタ素子、チップコンデンサ素子などを用いても良い。整合回路は主としてインピーダンスマッチングのために用いられるが、高周波信号の位相調整のために用いられる場合もある。
これらの整合回路は、第1、第2のローパスフィルタ回路のインダクタ用電極パターンと、積層方向に重なり合わないように構成されることが好ましい。
また、デュプレクサは送信側のフィルタ回路と、受信側のフィルタ回路のインピーダンス特性によって、その入力側に、分波性能を向上するようにフェイズシフター(位相回路)を接続することもできる。位相回路を配置することで、他方の通信システムの周波数帯域で高インピーダンスが得られる。このフェイズシフターは伝送線路(インダクタ)や、インダクタとコンデンサで構成されるフィルタであって、そのインダクタとコンデンサの少なくとも一部は多層基板内に電極パターンで形成することができる。
スイッチ回路SWはアンテナ側の1端子と回路側の8端子を切換える高周波スイッチであり、例えば特開平8−140124号に開示されるような既知のスイッチ回路を用いることができる。本実施例においては、GaAsMESFET(GaAs Metal Semiconductor Field Effect Transistor)を用いたFETスイッチを用いた。
このスイッチSWには、外部からの切替信号をデコードするデコーダ(図示せず)が組み込まれており、そのデコーダには制御端子V1,V2,V3及び駆動電源端子Vddが接続され、これら端子に所定電圧の切替信号が入力されることでアンテナ側の第1のポートaと各ポートb〜iの接続/非接続が行なわれる。
図4は、図3の高周波回路の等価回路である。
第1の整合回路MN1は、アンテナと第1のポートaの間に配置されるインダクタL2と、このインダクタL2とアンテナのノードと接地点との間のキャパシタcaにより構成されている。また、この第1の整合回路MN1と第1のポートaのノードおよび接地点との間にはESD対策回路用のインダクタL1が配置される。インダクタL1,L2は積層基板の上面または下面に搭載されるチップインダクタを用いている。
ローパスフィルタ回路LPF1は、伝送線路lg1a〜lg1dからなる伝送線路と、キャパシタcg1,cg2,cg3からなる回路と、伝送線路lg2b〜lg2dからなる伝送線路と、キャパシタcg4,cg5からなる回路で多段のローパスフィルタ回路が形成されている。
また、伝送線路lg3とキャパシタcg4で第2の整合回路MN2の役割を果たす。伝送線路lgoは位相調整用の伝送線路である。
また、第2のローパスフィルタ回路LPF2、第3の整合回路MN3は、第1のローパスフィルタ回路LPF1と第2の整合回路MN2と同様の構成からなる。各素子の説明は省略する。
第4の整合回路は、伝送線路l1u1a、l1u1bおよびインダクタL3により構成される。同様に第5の整合回路は、伝送線路l8ua1およびインダクタL4により構成される。
なお本実施例は、伝送線路l1u1a、l1u1b、および伝送線路l8ua1は積層基板内の電極パターンで構成し、インダクタL3,L4は積層基板の上面または下面に搭載されるチップインダクタを用いている。
第6の整合回路は伝送線路lgr5とインダクタL5により構成される。第7の整合回路は伝送線路ldr3とインダクタL6により構成される。第8の整合回路は伝送線路lpr1とインダクタL7により構成される。
インダクタL5〜L7は積層基板の上面または下面に搭載されるチップインダクタであり、伝送線路lgr5、ldr3は積層基板内の電極パターンで構成されるが、後述の図面への記載は省略する。
第1のデュプレクサDUP1と第1の通信システムの送信端子Tx1の間には伝送線路l1u2a〜eが形成される。また、第2のデュプレクサDUP2と第2の通信システムの送信端子Tx2の間には伝送線路l8u2a、l8u2bが形成される。これらの伝送線路は位相調整を行なうためのものである。
図1、図2は本実施例の高周波回路部品の積層図である。
積層基板を構成する誘電体セラミクスとしては、例えばAl,Si及びSrを主成分として、Ti,Bi,Cu,Mn,Na,Kなどを副成分とするセラミクス、Al,Si及びSrを主成分として、Ca,Pb,Na,Kなどを複成分とするセラミクス、Al,Mg,Si及びGdを含むセラミクス、Al,Si,Zr及びMg含むセラミクスが挙げられる。誘電体の誘電率は5〜15程度が好ましい。また誘電体セラミクスの他に、樹脂や、樹脂/セラミック複合材を用いて多層基板を構成することも可能である。さらにHTCC(高温同時焼成セラミック)技術により、Alを主体とする多層基板内に、タングステンやモリブデン等の高温焼結可能な金属導体により電極パターンを形成しても良い。
誘電体層は、例えば誘電体セラミクスを、ドクターブレード法などの周知のシート化方法によってグリーンシート化したものであり、積層後焼結して一体化される。
得られた積層基板を850℃〜1000℃程度(焼成温度は用いる導体や誘電体セラミクスによる)で焼結して多層基板とし、これにFETスイッチやSAWフィルタを実装して本発明に係る高周波回路部品とした。
図1、図2において、丸でくくられた番号は、実装面から数えたグリーンシートの積層数であり、以後一番上の誘電体層から順次、グリーンシート1、グリーンシート2と称する。
図1の左側の一番上に記載する図((1))は、本実施例の積層基板の最上面に、第1と第2のデュプレクサDUP1,DUP2,スイッチ回路SW,およびチップインダクタL1〜L4を実装した状態を示す図である。
第1のデュプレクサDUP1は、スイッチ回路SWと接続されるアンテナ電極tANT(d)、第1の通信システムの送信端子と接続される送信電極tTx1、第1の通信システムの受信端子と接続される受信電極tRx1+、tRx1−を備える。このデュプレクサDUP1は、アンテナ電極tANT(d)が実装面の電極p1u2に、送信電極tTx1が電極p1u3に、受信電極tRx1+、tRx1−が電極p1u4、p1u5に接続された状態で搭載される。
第2のデュプレクサDUP2は、上記と同様に、スイッチ回路SWと接続されるアンテナ電極tANT(e)、第2の通信システムの送信端子と接続される送信電極tTx2、第2の通信システムの受信端子と接続される受信電極tRx2+、tRx2−を備える。この第2のデュプレクサDUP2は、アンテナ電極tANT(e)が実装面の電極p8u2に、送信電極tTx2が電極p8u3に、受信電極tRx2+、tRx2−が電極p8u4、p8u5に接続された状態で搭載される。
この実装面には、チップインダクタL3,L4が、第1のデュプレクサDUP1と第2のデュプレクサDUP2の間に配置される。インダクタL3,L4が第1と第2のデュプレクサの間に配置されることで、第1と第2のデュプレクサが離れて配置され、積層体内の各伝送線路も離れやすくなり、各伝送線路のアイソレーションが確保しやすくなる。
また、実装面の右下にはチップインダクタL1,L2が搭載され、その上側にSP8Tのスイッチ回路SWが配置される。
また、図面上、実装面の右上の部分には、図3に示すバンドパスSAWフィルタBPF1,BP2や、第6〜第8の整合回路に用いられるチップインダクタL5〜L7が配置されるが、図1では省略する。
第1のデュプレクサDUP1、第2のデュプレクサDUP2とも、受信電極が実装面の1辺に配置されるようにすることが好ましい。積層基板の側面側に形成したビアホールを受信伝送経路として使用でき、グリーンシート平面内での引き回しが少なくてすむ。また、端部のビアホールを用いるので他の回路素子とのアイソレーションを取りやすく、ノイズの影響を低減することができる。また、他の回路素子との寄生容量等による電気長のばらつきを防ぎ、平衡出力される場合の受信信号のフェイズバランスやアンプリチュードバランスをとりやすい。受信伝送経路は、積層体中のグリーンシートの総数の半分以上の層において、ビアホールのみで形成されていることが好ましい。
第1のデュプレクサDUP1に接続される積層基板内の各伝送経路について説明する。まず第1のデュプレクサDUP1と受信端子Rx1の間の受信伝送経路について説明する。
第1のデュプレクサDUP1の受信電極tRx1+と接触する電極p1u4にはグリーンシート2に形成された伝送線路l1u3aの一端が接続し、この伝送線路l1u3aは積層基板の左上に引き回され、他端がこの位置に形成されたグリーンシート2〜グリーンシート11のビアホール(破線で囲んだ部分)を介してグリーンシート12の伝送線路l1u3cの一端に接続される。伝送線路l1u3cの他端はグリーンシート12の裏面に形成された第1の通信システムの受信端子Rx1+に接続される。
第1のデュプレクサDUP1の第1の通信システムの受信電極tRx1−と接触する電極p1u5にはグリーンシート2のビアホールを介してグリーンシート3に形成された伝送線路l1u3bにより、図面上、積層基板の左上に引き回される。伝送線路l1u3bの他端はこの位置に形成されたグリーンシート3〜グリーンシート12のビアホール(破線で囲んだ部分)を介してグリーンシート12の裏面に形成された第3の通信システムの受信端子Rx1−に接続される。
なお、このビアホールからなる受信伝送経路は積層基板の側面に沿って並び、かつ、グリーンシート5、グリーンシート7、グリーンシート9に形成されたグランドパターンG51、G7、G9によりその周囲を囲まれ、他の回路素子とのアイソレーションが高められている。
次に、第1のデュプレクサDUP1とスイッチ回路SWの間の送受信伝送経路について説明する。この送受信伝送経路には、第1の通信システムの送信信号と受信信号の、両方の高周波信号が流れる。
第1のデュプレクサDUP1のアンテナ電極tANT(d)と接触する電極p1u2は、グリーンシート1〜グリーンシート6のビアホールを介してグリーンシート7の伝送線路l1u1b(1点破線で囲んだ素子)と接続される。伝送線路l1u1bの一部または全体は、破線で囲まれた前記2本の受信伝送経路のビアホールが並ぶ方向に対して平行に形成される。この伝送線路l1u1bと2本の受信伝送経路のビアホールの間には、前記のグランドパターンG7が形成され、デュプレクサDUP1に繋がる受信伝送経路と送受信伝送経路のアイソレーションが高められている。伝送線路l1u1bが形成される第7層だけでなく、その上下の層においても積層方向に重なる前記のグランドパターンG51とG9が形成され、各グランドパターンはビアホールにより相互に接続されて、複数層においてグランドパターンによる多段の壁ができるように構成される。
なお、グランドパターンG51、G7、G9を、隣り合う層で形成されないように他の層を介して形成したのは、誘電体層の一枚の厚さが30μ以下であったため、各誘電体層を圧着した時に積層剥がれが起きないようにしたものである。誘電体層の一層の厚みが比較的厚ければ、全ての層にこのグランドパターンを形成し、受信信号経路と送受信信号経路のアイソレーションをさらに確保するようにしてもよい。
グリーンシート7の伝送線路l1u1bは、その他端が、グリーンシート6〜グリーンシート2に形成されるビアホールを介してグリーンシート2の伝送線路l1u1aの一端に接続される。伝送線路l1u1aの他端は、図面上、スイッチ回路SWの左上角の端子dに接続される。この伝送線路l1u1aはグリーンシート3のほぼ全面を覆うグランドG3よりも上側の層で形成されているため、下層に形成されるフィルタ回路などへのノイズの影響を極力小さくできる。
また伝送線路l1u1aの一端に接続されるビアホールは、グリーンシート1のビアホールを介してグリーンシート1の電極plu1にも接続される。電極p1u1にはインダクタL3が配置される。インダクタL3は、電極p1u1とは異なる電極とビアホールを介してグリーンシート3のグランドパターンに接地され、整合回路MN4を形成する。
次に、第1のデュプレクサDUP1と送信端子Tx1の間の送信伝送経路について説明する。この送信伝送経路には、第1の通信システムの送信信号の高周波信号が流れる。
デュプレクサDUP1の送信電極tTx1と接触する電極p1u3はグリーンシート2〜グリーンシート5のビアホールを介してグリーンシート6の伝送線路l1u2cと接続される。伝送線路l1u2cは、グリーンシート7の伝送線路l1u2a(2点破線で囲んだ素子)、グリーンシート8の伝送線路l1u2dとともにインダクタ素子を形成し、位相調整回路の役割を持つ。
このインダクタ素子はグリーンシート7の伝送線路l1u2eの一端に接続される。伝送線路l1u2eの他端はグリーンシート8のビアホールを介してグリーンシート9の伝送線路l1u2bの一端に接続される。伝送線路l1u2bの他端はグリーンシート9〜グリーンシート12のビアホールを介して裏面に形成される第1の通信システムの送信端子Tx1に接続される。
グリーンシート7において、送受信伝送経路のl1u1bと、送信伝送経路であるl1u2a、l1u2eの間にはグランドパターンG7が形成される。グランドパターンG7は、受信伝送経路の点線で囲まれたビアホールと送受信伝送経路l1u1bの間に形成される左側のグランド部と、この送受信伝送経路l1u1bと送信伝送経路であるl1u2a、l1u2eの間のグランド部がほぼ平行に並べて形成され、この両方のグランド部の一端側同士は接続されて一体のグランドパターンG7となっている。なお、グランドパターンG7は送信伝送経路であるl1u2aの右側に延長して伸びる枝状のグランドパターンも形成され、他の回路素子とのアイソレーションを確保している。
また、グリーンシート5、グリーンシート9にも積層方向に重なる同様のグランドパターンG51、G52、G9が形成されており、複数層において高周波回路的に見てグランドの壁ができるように構成されている。グランドパターンG51、G52は他のグランドパターンG7,G9のように連結されていても良い。
第1のデュプレクサDUP1は、1GHzを超える高い周波数の高周波信号を分波するものであり、第1のデュプレクサDUP1に繋がる受信伝送経路、送受信伝送経路、送信伝送経路が隣接する構造である。そのため、高い周波数同士の伝送経路は互いの影響を受けやすく、低い周波数同士の伝送経路同士よりもノイズが発生しやすい。そのため上記のようにグランドパターンで互いを仕切り、各伝送経路のアイソレーションを確保することでノイズの発生を抑えた通信特性の良好な高周波回路部品を得ることができる。
また、送受信伝送経路l1u1bは、グリーンシート3のグランドパターンG3やグリーンシート10のグランドパターンG10から少なくとも他の層を介した内部側の層に形成することが好ましい。グランドパターンに送受信伝送経路が近づきすぎると伝送線路のインピーダンスが小さくなり、整合回路とのインピーダンスがずれて伝送ロスが増大しやすくなる。
なお、グリーンシート7において、受信伝送線路を並べた側面から見れば、積層基板の周囲側から順に、受信伝送経路、送受信伝送経路、送信伝送経路を配置することが好ましい。受信伝送経路は積層基板の周囲のビアホールとすることが好ましい。受信伝送経路は微弱な電流しか流れず、かつ平衡出力される受信信号のフェイズバランスやアンプリチュードバランスをとる必要があり、寄生容量等による電気長のばらつきを防ぎやすく、かつ他の回路素子と離しやすいよう、積層基板の側面側に配置されるビアホールを用いることが好ましい。
第2のデュプレクサDUP2に接続される積層基板内の各伝送経路について説明する。まず第2のデュプレクサDUP2と受信端子の間の受信伝送経路について説明する。
第2のデュプレクサDUP2の受信端子tRx2+と接触する電極p8u4にはグリーンシート2に形成された伝送線路l8u3aの一端が接続し、この伝送線路l8u3aはグリーンシート2上を図面左上方向に引き回され、その他端はグリーンシート2〜グリーンシート6のビアホールを介してグリーンシート7の伝送線路l8u3cの一端に接続される。伝送線路l8u3cの他端はグリーンシートの周囲に形成されたグリーンシート7〜グリーンシート12のビアホールを介して裏面に形成された第2の通信システムの受信端子Rx2+に接続される。
第2のデュプレクサDUP2の受信電極tRx2−と接触する電極p8u5にはグリーンシート2に形成された伝送線路l8u3bの一端が接続し、この伝送線路l8u3bはグリーンシート2の図面左上に引き回され、その他端はグリーンシート2〜グリーンシート12のビアホールを介して裏面に形成された第2の通信システムの受信端子Rx2−に接続される。
次に、第2のデュプレクサDUP2とスイッチ回路SWの間の送受信伝送経路について説明する。この送受信伝送経路には、第2の通信システムの送信信号と受信信号の両方の高周波信号が流れる。第2のデュプレクサDUP2のアンテナ電極tANT(e)と接触する電極p8u2はグリーンシート2の伝送線路l8u3aと接続される。伝送線路l8u3aは、その他端がスイッチ回路SWの図面上側中央の端子eに接続される。この伝送線路l8u3aはグリーンシート3のほぼ全面を覆うグランドパターンG3よりも上側の層で形成されているため、下層に形成されるフィルタ回路などへのノイズの影響を極力小さくできる。また、伝送線路l8u3aは途中で分岐し、グリーンシート1の電極p8u1に接続される。この電極p8u1上にはチップインダクタL4が搭載され、チップインダクタL4の他端はグリーンシート2のビアホールを介してグリーンシート3のグランドパターンG3に接地される。
次に、第2のデュプレクサDUP2と送信端子Tx2の間の送信伝送経路について説明する。この送信伝送経路には、第2の通信システムの送信信号の高周波信号が流れる。
デュプレクサDUP2の送信電極tTx2と接触する電極p8u3はグリーンシート2の伝送線路l8u2a、グリーンシート3の伝送線路l8u2bに接続される。伝送線路l8u2bの他端は、グリーンシート3〜グリーンシート8のビアホールを介してグリーンシート9の伝送線路l8u2cに接続される。伝送線路l8u2cの他端は、グリーンシート9〜グリーンシート12のビアホールを介して送信端子電極Tx2へ接続される。送信端子電極Tx2は、第1のデュプレクサDUP1の送信端子電極Tx1に隣接している。
この第2のデュプレクサDUP2に繋がる送信伝送経路は、グリーンシート9で、第1のデュプレクサDUP1に繋がる送信伝送経路と平行に、かつ、両者の間にビアなどの素子を介さず隣接した状態で並んでいる。両者の送信伝送経路を並べる事で小型化を図ることができる。またこの場合、第1の通信システムと第2の通信システムは使用する周波数帯域が500Mhz以上、さらには1000MHz以上離れていることが好ましい。一方の送信伝送経路を流れる信号の周波数帯域が他方の送信伝送経路に繋がるデュプレクサの阻止帯域になり、互いの影響を小さくできる。
第1のデュプレクサDUP1に接続される各伝送経路は並んだ状態で形成され、さらに伝送経路間にグランドパターンが形成されていたが、第2のデュプレクサDUP2に接続される各伝送経路(受信伝送経路、送受信伝送経路、送信伝送経路)は一つの層上で隣接して形成されておらず、それぞれの間にグランドパターンは必ずしも配置されていない。これは、第2のデュプレクサDUP2を通過する信号の周波数帯域は、第1のデュプレクサDUP1を通過する信号の周波数帯域よりも低いため、伝送経路同士によるノイズの発生が比較的少ないことが理由の一つである。
なお、積層方向に見て送受信伝送経路と送信伝送経路に重なる一体のグランドパターンが、これらの線路が形成される層の上下にそれぞれ形成されることが好ましい。この一体のグランドパターンはグリーンシートのほぼ全体を覆うものが好ましい。上下の層(グリーンシート3、グリーンシート10)のグランドパターンG3、G10で各伝送経路を挟む事で、受信伝送経路、送受信伝送経路、送信伝送経路のアイソレーションをさらに確保することができる。また、このグランドパターンG3のさらに上側や、G10のさらに下側で伝送経路や電源線路を自由に引き回すことができるので、積層基板の設計が容易に行なえ、かつ電源線路の引き回しによりフィルタ回路などが自由に配置できるので小型化に寄与することができる。
図4に示す、第3の通信システムの送信端子Tx3に接続される第1のローパスフィルタ回路LPF1や、第4の通信システムの送信端子Tx4に接続される第2のローパスフィルタ回路LPF2が積層体内に形成される(図1,2中には図示せず)。これらフィルタ回路の素子は、誘電体層からなる多層基板に、電極パターンやチップ部品として構成される。第1、第2のローパスフィルタ回路LPF1、LPF2は、積層方向の上下にグリーンシート3のグランドパターンGND3とグリーンシート10のグランドパターンGND10が配置される。フィルタ回路の素子は、このグランドパターンと積層方向で重なるようにグリーンシート4〜グリーンシート9の図面右上側に形成される。このフィルタ回路の素子は、積層方向に見て第1、第2のデュプレクサDUP1、DUP2の伝送経路と重ならない位置に形成されることが好ましい。
なお、接地されるキャパシタはグリーンシート3のグランドパターンG3かグリーンシート10のグランドパターンG10に隣接する層(グリーンシート4またはグリーンシート9)に配置されるが、その一部のキャパシタはグリーンシート10のビアホールを介してグリーンシート11に形成することもできる。
図4の第1のローパスフィルタ回路LPF1の伝送線路lg1a〜lg1d、lg2b〜lg2d、第2のローパスフィルタ回路LPF2の伝送線路lp1a〜lp1c、lp2a〜lp2cは、コイル状のインダクタとして積層基板内に形成される。
コイル用パターンはコンデンサ用パターンと比べて厚く形成され、断面積を大きくすることで抵抗を低減している。コイル用パターン等の周囲で層間に生じる空隙などの構造欠陥を防ぎながら抵抗低減の効果を得るには、コンデンサ用パターンは2μ〜10μm、コイル用パターンは15μm〜40μmに形成するのが好ましい。
最下層のグリーンシート12には、ほぼ全面を覆うグランドパターンG12が形成されており、裏面には回路基板に実装するための端子電極が周囲に沿って形成されている。なお、本実施例の要旨を分かりやすくするため、デュプレクサやアンテナに繋がる端子電極やその他いくつかの接地電極以外は省略する。
またこの端子電極の内側にはグランドパターンGR1、GR2が形成されている。
グリーンシート11は主にスイッチ回路SWを駆動するための電源ラインや、整合回路やフィルタ回路のキャパシタが形成される層である。図2のグリーンシート11の表記では、電源ライン、整合回路やフィルタ回路のキャパシタは省略する。隣接するグリーンシート10には、ほぼ全面を覆うグランドパターンG10が形成されている。グリーンシート10の一部は、電極が形成されてない抜き部を有する。この抜き部には、制御信号用線路とFETスイッチの制御信号入力ポートとを接続するビアホールや、キャパシタ用電極パターンを他の層の電極パターンと接続するビアホールが形成されている。
グリーンシート10とグリーンシート12のグランドパターンにより電源線路が挟まれるので、電源ラインが引き回されても伝送経路にノイズが発生することを抑制でき、回路設計が容易になるとともに、優れた通信特性を得ることができる。
スイッチ回路SWの制御端子V1,V2,V3,Vdd、および、高周波端子のうち、受信端子Rx1+,Rx1−、Rx2+,Rx2−、Rx3+,Rx3−、Rx4+,Rx4−を裏面の一辺または2辺に、送信端子Tx1、Tx2、Tx3、Tx4を裏面の異なる一辺に、それぞれ集めて配置することが好ましい。受信系端子の数が多い場合は2辺にまたがって配置することができる。
上記の端子配置とすることで、送信伝送経路と受信伝送経路のアイソレーションを確保しやすい。また、この端子配置にすることで高周波スイッチモジュールが回路基板に実装されたときに他の高周波回路との接続を短く出来る。特に上記の各受信端子を纏めて配置することで、他の信号端子や制御端子と距離を離せるので受信伝送経路への影響を低減することができるとともに、弾性波フィルタの平衡出力ポートとの接続を短くし、電気長のばらつきを低減することができる。
各受信伝送経路は、主にグリーンシートの周囲に形成されるビアホールにより形成される。各受信伝送経路は、少なくともグランドパターンにより上下で挟まれたグリーンシート4〜グリーンシート9においてはビアホールのみで形成されることが好ましい。このビアホールは、グランドパターンとは重ならないようにすることで、寄生容量等による電気長のばらつきを防ぎ、平衡出力される受信信号のフェイズバランスやアンプリチュードバランスをとりやすくできる。この実施例においては、多層基板においてグランドパターン以外の電極パターンとも重ならないように構成している。
積層基板の上面に搭載されたスイッチ回路やデュプレクサ、チップインダクタ、又はSAWフィルタの内、グランド端子が有るものは、そのグランド端子がグリーンシート1上の電極とグリーンシート2のビアホールを介してグリーンシート3に形成されたグランドパターンG3と接続される。またグリーンシート3に形成されたグランドパターンG3は、グリーンシート5、7、9、10、の各グランドパターンと複数のビアホールで接続されている。このような構成により、小型の多層基板であっても、グランドを分割する場合と比較し安定したグランド電位となり、またグランドで閉じた空間に、それぞれ制御信号用線路、インダクタ用電極パターンが形成されるため、制御信号用線路とインダクタ用電極パターンとが干渉することが無く、優れた電気的な特性を得ることが出来る。
図5に本実施例の高周波回路において、第1のデュプレクサDUP1の送信伝送経路と受信伝送経路とのアイソレーションを測定した結果を示す。また、参考として、グランドパターンG51,G52、G7、G9がないグリーンシートをそれぞれ作成し、積層基板として同様にアイソレーションの評価を行なった。本実施例の高周波回路部品は、高いアイソレーションが得られており、優れた通信特性が得られることがわかる。
以上説明したように、本発明によれば、複数の送受信系を取り扱う高周波回路部品において、多層基板を小型化しても回路相互の干渉が生じ難い高周波回路部品を提供することができる。
ANT:アンテナ、
SW:スイッチ回路、
DUP:分波回路(デュプレクサ)、
LPF:ローパスフィルタ、
BPF:バンドパスフィルタ、
MN:整合回路、
Rx:受信端子、
Tx:送信端子、
TRx:送受信端子
v1,v2,v3,vdd:電源端子

Claims (11)

  1. 複数の通信システムに対応して前記通信システムの送受信信号が通過する伝送経路を切り替えるスイッチ回路と、前記スイッチ回路に接続された第1の通信システムの送信信号と受信信号を分波する第1の分波回路を備えた高周波回路部品であって、
    前記高周波回路部品は電極パターンが形成された複数の誘電体層からなる多層基板を備え、
    前記第1の分波回路に繋がる伝送経路として、多層基板の誘電体層に形成された電極パターンにより、第1の通信システムの受信信号が流れる受信伝送経路と、第1の通信システムの送受信信号が流れる送受信伝送経路と、第1の通信システムの送信信号が流れる送信伝送経路が形成され、
    前記各伝送径路の少なくとも一部が、前記受信伝送経路、前記送受信伝送経路、前記送信伝送経路の順に並んで一つの誘電体層上に形成されるとともに、各伝送経路のアイソレーションを高めるためのグランドパターンが少なくとも各伝送経路の間に形成されることを特徴とする高周波回路部品。
  2. 請求項1に記載の高周波回路部品であって、
    前記受信伝送経路は、前記多層基板の一辺に並んで形成された複数のビアホールを含むことを特徴とする高周波回路部品。
  3. 請求項2に記載の高周波回路部品であって、
    前記グランドパターンは、積層方向に重なるように複数層に渡って形成されていることを特徴とする高周波回路部品。
  4. 請求項3に記載の周波回路部品であって、
    複数層に渡って形成された前記グランドパターンは、互いにビアホールで電気的に接続されることを特徴とする高周波回路部品。
  5. 請求項4に記載の高周波回路部品であって、
    前記高周波回路部品は、複数の通信システムとして、第1の通信システムの通過帯域よりも低い周波数の通過帯域を持つ第2の通信システムに対応し、
    前記第2の通信システムの送信信号と受信信号を分波する第2の分波回路を備え、
    前記第2の分波回路に繋がる複数の伝送経路間には前記グランドパターンが形成されないことを特徴とする高周波回路部品。
  6. 請求項5に記載の高周波回路部品であって、
    前記第1と第2の分波回路は前記多層基板に実装される同じ端子配置を持つ実装部品であり、
    前記第1と第2の分波回路の受信端子が前記積層基板の一辺に沿って並ぶよう配置されることを特徴とする高周波回路部品。
  7. 請求項6に記載の高周波回路部品であって、
    前記第1と第2の分波回路の間には、前記第1と第2の分波回路に繋がれる前記伝送経路において用いられる回路用チップ素子が配置されることを特徴とする高周波回路部品。
  8. 請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の高周波回路部品であって、
    前記多層基板は、前記送受信伝送経路および前記送信伝送経路と積層方向に見て一体的に重なる第2のグランドパターンを備えた層が前記一つの誘電体層の上層側に形成され、第3のグランドパターンを備えた層が前記一つの誘電体層の下層側に形成されていることを特徴とする高周波回路部品。
  9. 請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の高周波回路部品であって、
    前記第2のグランドパターンの上側の誘電体層には送受信伝送経路の少なくとも一部が形成されたことを特徴とするスイッチモジュール。
  10. 請求項1乃至請求項9のいずれかに記載の高周波回路部品であって、
    前記高周波回路部品は、第3の通信システム用の受信端子及び送信端子、第4の通信システム用の受信端子及び送信端子、および第5の通信システムの送受信端子を備え、
    前記スイッチ回路の複数のポートに、前記第1と第2の分波回路、第3の通信システム用の受信端子及び送信端子、前記第4の通信システム用の受信端子及び送信端子、前記第5の通信システムの送受信端子がそれぞれ接続され、
    前記スイッチ回路はアンテナ端子と各ポートの接続/非接続を切換えることを特徴とする高周波回路部品。
  11. 請求項1乃至請求項10のいずれかに記載の高周波回路部品を用いた通信装置。
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