JP2012077923A - 空気調和機 - Google Patents

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Abstract

【課題】イオン検出器に埃、露等が付着しないようにして、イオン発生の有無を長期間安定して検出できるようにする。
【解決手段】キャビネット3の空気通路6内にイオンを発生するイオン発生器20と、発生したイオンを検出するイオン検出器21と、空気通路6の風をイオン検出器21に導く導風部が設けられる。キャビネット3に、空気通路6に連通する検出室40が形成され、検出室40にイオン検出器21が内装される。導風部は、検出室40の入口を開閉する開閉体50を有し、開閉体50は、イオン検出時に入口を開放する。空気通路6の風がイオン検出器21に送られる。開閉体50は、イオン非検出時に検出室40に風が入らないように入口を閉じ、イオン検出器21を空気通路6から遮蔽した状態にする。
【選択図】図4

Description

本発明は、空気を清浄化するためのイオンを発生する機能を備えた空気調和機に関する。
空気調和機において、空気中の水分子をプラスイオンおよびマイナスイオンで帯電させることによって、室内の空気を清浄化するイオン発生装置が搭載されている。空気調和機には、熱交換された空気が吹出口に向けて流れる空気通路が形成され、イオン発生装置は、空気通路に設けられる。イオン発生装置から発生したイオンは空気通路に放出され、風によって吹出口から室内に吹き出される。
イオン発生装置は、イオンを発生するイオン発生器と、発生したイオンを検出するイオン検出器とを備えている。イオン発生器は、放電電極と誘電電極との間に高電圧交流の駆動電圧を印加することにより、コロナ放電を発生させてプラスイオンおよびマイナスイオンを発生する。
イオン発生器の稼動が長期にわたると、コロナ放電に伴うスパッタ蒸発によって放電電極が損耗する。また、化学物質、埃等の異物が放電電極に累積的に付着する。このような場合、放電が不安定になり、イオンの発生量が減少することが避けられない。イオンの発生量が減少すると、イオン発生器の保守が必要であることを使用者に報知する。そのため、空気中のイオンの有無を判断する必要がある。
例えば特許文献1には、空気中のイオンを捕集する捕集電極を備え、イオンを捕集したときの捕集電極の電位の変化に基づいて、イオンの発生の有無を検出するイオン検出器が開示されている。
特開2007−114177号公報
空気調和機の空気通路に設けられたイオン発生装置のイオン検出器は、常に空気通路を流れる風にさらされる。そのため、イオン検出器の捕集電極に埃等が付着しやすい。特に、冷房運転時に冷風が吹き出されると、イオン検出器が冷やされ、発露する。すると、イオン検出器に埃等がより一層付着しやすくなる。その結果、イオン検出器のイオン捕集能力が低下して、イオンの発生を正しく検出できなくなるおそれがある。
本発明は、上記に鑑み、イオンを検出していないときにイオン検出器が風に当たらないようにして、露、埃等の付着を防ぎ、イオン発生の有無を長期間安定して検出できる空気調和機の提供を目的とする。
本発明は、キャビネットに、熱交換器を通った風が吹出口から吹き出すように空気通路が形成され、空気通路内にイオンを発生するイオン発生器と、発生したイオンを検出するイオン検出器と、空気通路の風をイオン検出器に導く導風部が設けられたものである。
導風部は、イオン非検出時にイオン検出器を空気通路から遮蔽した状態にする。イオン検出時には、空気通路からイオン検出器にイオンを含んだ風を導く。したがって、空気調和機の運転中、風はイオン検出器に当たらないので、埃等がイオン検出器に付着することはない。
キャビネットに、空気通路に連通する検出室が形成され、検出室にイオン検出器が内装される。導風部は、検出室の入口を開閉する開閉体を有し、開閉体は、イオン検出時に入口を開放する。空気通路の風が入口からイオン検出器に送られ、イオン検出器はイオンを検出可能となる。開閉体は、イオン非検出時に検出室に風が入らないように、入口を閉じる。これによって、イオン検出器と空気通路とは遮断される。空気通路から検出室への埃の侵入を防げるとともに、冷気が検出室に入り込むことがなく、イオン検出器に露が付くことも防げる。
イオン発生器は、空気通路に面して設けられ、イオン発生器の送風方向下流側に検出室の入口が形成され、検出室の入口は、空気通路を通る風から離れて位置する。イオン非検出時、入口は開閉体により塞がれているが、空気調和機の運転中に生じる風は開閉体に直接触れにくくなる。そのため、冷風が吹いても、開閉体は冷えることがなく、検出室内の温度が下がらないので、発露を防止できる。
開閉体は、送風方向の下流側を開閉の中心として空気通路側に開く。イオン検出時、開いた開閉体に風が当たって、風の方向が変わり、イオン検出器に向かって風が流れる。イオン検出器が入口から離れた位置にあっても、イオンを含んだ風はイオン検出器に到達して、イオン検出器はイオンを検出可能となる。
イオン検出は運転開始時に行われる。冷風がまだ発生していないときに、イオン検出を行うことができる。イオン検出器は冷風に触れないので、イオン検出器に発露することはない。
本発明によると、イオン非検出時には、空気通路の風がイオン検出器に当たらないので、埃がイオン検出器に付着することを防止できる。また、冷気の侵入も阻止できるので、イオン検出器に露が付くことを防止できる。これによって、イオン検出器を清浄な状態に保つことができ、イオン発生の有無を長期間安定して検出することができる。
本発明の空気調和機の室内ユニットを示し、(a)パネルが閉姿勢のときの斜視図、(b)上開きしたときの斜視図、(c)下開きしたときの斜視図 (a)パネルが閉姿勢のときの室内ユニットの断面図、(b)上開きしたときの室内ユニットの断面図、(c)下開きしたときの室内ユニットの断面図 空気調和機の制御ブロック図 室内ユニットに搭載されたイオン発生装置の概略構成を示す断面図 イオン発生装置を装着する上パネルの斜視図 開閉体を示し、(a)閉状態のときの断面図、(b)開状態のときの断面図 キャビネットの表示部を示す図 表示部の断面図 イオン検出のタイミングとイオン発生の有無の確認結果を説明するためのタイムチャート イオン発生の有無の判断処理のフローチャート
本実施形態の空気調和機の室内ユニットを図1、2に示す。室内ユニットは、熱交換器1および室内ファン2を備え、これらがキャビネット3に内装されている。キャビネット3の前面から底面にかけて湾曲面とされる。キャビネット3の上面に吸込口4が形成され、湾曲面に吹出口5が形成される。
キャビネット3の内部には、吸込口4から吹出口5に至る空気通路6が形成され、この空気通路6に熱交換器1と室内ファン2とが配設される。吸込口5と熱交換器1との間に、フィルタ7が配され、吸込口4から吸込んだ室内の空気から塵埃を除去する。このフィルタ7を移動させながら清掃する清掃装置8が設けられる。
キャビネット3の湾曲面には、吹出口5を開閉するパネル10が設けられる。パネル10は、上下両開き可能とされる。パネル10は、湾曲した1枚のパネルによって形成され、キャビネット3の湾曲面を覆う。パネル10の幅は、キャビネット3の幅と同寸とされ、吹出口5の幅より大とされる。
そして、キャビネット3の前面には、前面の中段部分から底面にかけて、一段低くなるように前パネル11が形成される。これによって、幅方向全体に凹部が形成され、凹部にパネル10が嵌るようになっている。凹部を形成する前パネル11に開口が形成され、この開口が吹出口5である。そのため、パネル10は、吹出口5よりも前方に位置することになり、吹出口5および吹出口5の周囲の前パネル11を覆う。このとき、図1(a)、図2(a)に示すように、パネル10は閉姿勢となる。
パネル10は、上下の軸を中心にして、異なる方向に回動することにより、上下いずれかの方向に開く。図1(b)、図2(b)に示すように、パネル10は、冷房運転時には下軸12周りに上開きする。この上開き姿勢のとき、パネル10は、冷風を斜め上方向に導き、冷風が天井に沿って吹き出す。
図1(c)、図2(c)に示すように、暖房運転時には上軸13周りに下開きする。この下開き姿勢のとき、パネル10は、吹出口5の前方を遮蔽し、前方に向かって吹き出される温風を押さえ込み、温風を床面方向に導く。なお、冷房運転の初期時にも、パネル10は下開き姿勢とされ、冷風が床面方向に吹き出され、急速冷房が行われる。パネル10は、運転停止時には閉姿勢となり、吹出口5を覆って、キャビネット3と一体化する。
なお、吹出口5には、風向板14および図示しない補助ルーバが設けられる。風向板14は、左右方向に角度を変えて、左右方向の風向きを変える。補助ルーバは、パネル10の姿勢に応じて上下方向の角度を変え、吹き出される風を整流しながら上下方向の風向きを変える。
空気調和機では、室内ユニットに対して図示しない室外ユニットが室外に設置されている。室外ユニットには、圧縮機、熱交換器、四方弁、室外ファン等が内装され、これらと室内側の熱交換器1とによって冷凍サイクル15が形成される。そして、図3に示すように、冷凍サイクル15を制御する制御装置16が室内ユニットに設けられる。マイコンからなる制御装置16は、ユーザの指示および室温や外気温を検出する温度センサ等の各種のセンサ17の検出信号に基づいて、冷凍サイクル15を制御し、冷暖房運転を行う。このとき、制御装置16は、冷暖房運転に応じてパネル10の開閉を制御する。また、制御装置16は、定期的にあるいはユーザからの指示により、清掃装置8を制御して、フィルタ7を清掃する。
そして、本空気調和機は、室内の空気を清浄化するためにイオンを発生するイオン発生装置を搭載している。イオン発生装置は、イオンを発生するイオン発生器20と、発生したイオンを検出するイオン検出器21とを備えている。イオン発生器20およびイオン検出器21は、空気通路6に設けられる。
イオン発生器20は、放電電極および誘導電極と、これらを内装する収容ケースとを有する。放電電極は、針電極とされ、誘導電極は、環状に形成され、放電電極から一定距離離れて、放電電極の周りを囲んでいる。放電電極および誘導電極は、左右一対に設けられ、送風方向と直交する左右方向に並べられる。
各放電電極に高電圧を印加する高電圧発生回路25が設けられ、高電圧発生回路25は制御装置16に接続される。高電圧発生回路25に、制御装置16から駆動信号が入力されるとともに、直流電源あるいは交流電源が供給される。放電電極、誘導電極および高電圧発生回路25はユニット化され、収容ケース内に着脱自在に装着される。収容ケースの前面に2つの貫通孔が形成され、貫通孔に放電電極が臨んでいる。一方の放電電極からはプラスイオンが発生し、他方の放電電極からはマイナスイオンが発生する。
図4に示すように、イオン発生器20は、吹出口5の近傍の空気通路6に配される。空気通路6の吹出口5側の上壁は、上パネル30によって形成される。図5に示すように、上パネル30は、左右方向に長く形成され、キャビネット3に着脱可能に取り付けられる。
上パネル30の空気通路6に面する後壁31は、少し斜め下方向に傾斜した水平面とされ、後壁31の下流側に位置する前壁32は、斜め上方向に向かう傾斜面とされる。上パネル30の前壁32の前端が前パネル11に接続される。
イオン発生器20は、空気通路6の左右方向の中央に位置する。上パネル30の後壁31の左右方向の中央に凹み33が形成され、凹み33に収容ケースが着脱自在に装着される。イオン発生器20は、空気通路6に面し、イオン発生器20から発生したイオンは、空気通路6を流れる風によって運ばれ、吹出口5から室内に吹き出される。
イオン検出器21は、発生したイオンを捕集する捕集体と、捕集したイオンに応じた検出信号を制御装置16に出力するイオン検出回路35とを有する。導電性を有する捕集体は、センサ基板の前面に設けられた捕集電極とされ、銅テープ等による金属膜によって形成される。センサ基板の裏面に、イオン検出回路31が実装される。捕集体とイオン検出回路35とはセンサ基板内において電気的に接続され、イオン検出回路35は制御装置16にリード線を介して接続される。
イオン検出回路35は、公知のものであり、例えば特開2007−114177号公報に記載されているように、イオン検出回路35は、整流用のダイオード、p−MOS型FETなどから構成される。イオン検出器21は、プラスイオンあるいはマイナスイオンのいずれか一方のイオンを検出する。捕集体が、発生した両イオンのうち一方のイオンを捕集すると、捕集体の電位が上昇する。捕集したイオン量に応じて電位が上がる。イオン検出回路31は、この電位に応じた出力電圧をA/D変換して制御装置16に出力する。
イオン検知器21は、イオン発生器20の送風方向下流側に配され、空気通路6から離れて位置する。このイオン検出器21は、マイナスイオンを検出するものとされ、左右方向に並んだ放電電極のうち、マイナスイオンを発生する放電電極の下流側に、イオン検出器21が設けられる。
イオン検出器21を装着するための検出室40がキャビネット3に設けられる。検出室40は、上パネル30の前壁32とキャビネット3の内パネル41との間の空間に形成される。上パネル30の前壁32に、検出室40の入口42が形成され、入口42はイオン発生器20の下流側に位置する。検出室40の奥側にイオン検出器21が配置される。イオン検出器21は、入口42から離れた位置にある。上パネル30に、イオン検出器21のセンサ基板を取り囲むように支持体43が形成され、センサ基板が基板ホルダ44によって支持体43に保持される。イオン検出器21の捕集体の前方には、指等の異物が触れないようにグリル45が設けられている。
ところで、イオン検出器21は空気通路6から離れた検出室40の奥側に位置し、検出室40の入口42は空気通路6を通る風から離れて位置する。イオン検出器21には、空気通路6の風が直接当たらない。そこで、イオン検出のために空気通路6の風をイオン検出器21に導く導風部が設けられる。導風部は、検出室40の入口42を開閉する開閉体50と、開閉体50を開閉するための駆動部を有する。
図5,6に示すように、開閉体50は、入口42に対して開閉自在に設けられた平板からなり、入口42の周縁に当接することにより入口42を空気通路6に対して塞ぐ。開閉体50の検出室40側の内面に断熱材が設けられる。なお、51は補強用のリブである。
開閉体50は、送風方向の下流側を開閉の中心として空気通路6側に開く。開いた開閉体50は空気通路6内の風に当たり、風の向きを変える。開閉体50は、イオン検出時に空気通路6の風が検出室40に入るように入口42を開放し、イオン非検出時に検出室40に風が入らないように入口42を閉じる。開閉体50が閉じたとき、イオン検出器21は、空気通路6から遮蔽された状態となる。
駆動部は、開閉モータ52を有し、開閉モータ52は制御装置16により駆動制御される。開閉モータ52の回転力が開閉体50に伝達され、開閉体50は開閉する。開閉体50に、アーム53が一体的に形成される。アーム53は、左右両側に設けられ、アーム53は支持体43に設けられた支軸54に回動自在に支持される。支軸54は、入口42の下流側に位置する。開閉体50は、支軸54周りに回動し、開閉体50の上流側が入口42に対して移動する。
開閉モータ52は、吹出口5の左右方向の一側の側方に設けられる。開閉モータ52に着脱可能に連結された回転軸55が側方から中央に向かって左右方向に設けられる。回転軸55は、上パネル30に形成された保持台56に回転自在に保持される。回転軸55の先端にリンク57の一端が着脱可能に取り付けられ、リンク57の他端がアーム53に連結される。リンク57に長孔58が形成され、アーム53のピン59が長孔58にスライド自在に嵌められる。
開閉体50が閉じているとき、開閉モータ52が駆動すると、回転軸55が回転し、リンク57が回動する。リンク57の回動に伴って、ピン59が長孔58を移動しながらアーム53が支軸54周りに回動する。アーム53が入口42から空気通路6側に突き出し、開閉体50が開く。このとき、制御装置16は一定時間だけ開閉モータ52を駆動する。一定時間は、開閉体50が開いた状態になるまでの時間に設定される。開閉体50を閉じるときは、開閉モータ52は逆方向に一定時間だけ回転駆動される。なお、開閉体50の開閉を検知する位置センサ等の開閉センサを設けてもよい。開閉センサの検知に基づいて、制御装置16は、開閉モータ52を停止させる。
制御装置16は、イオン検出時にイオン発生器20およびイオン検出器21を作動させるとともに、開閉モータ52を駆動し、開閉体50を開いた状態にする。開閉体50が開くと、検出室40の入口42が開放される。開閉体50は、上パネル30から空気通路6に突き出した状態にある。室内ファン2が駆動され、空気通路6を通る風が開閉体50に当たり、流れの向きが変えられ、検出室40に導かれる。イオン発生器20から発生したイオンが風によって運ばれ、イオンを含んだ空気が検出室40内に流れ込む。イオン検出器21の捕集体がマイナスイオンを捕集し、イオン検出回路35がイオン量に応じた出力電圧を制御装置16に出力する。
イオン検出のタイミングは、空気調和機の運転開始に同期される。冷暖房運転が開始されたとき、同時にイオン発生器20が作動して、発生したイオンの検出が開始される。イオン検出は、所定の時間、例えば10秒間だけ行われる。イオン検出が終了すると、制御装置16は、開閉モータ52を駆動して、開いている開閉体50を閉じた状態にする。
イオン非検出時、開閉体50は検出室40の入口42を閉じている。冷暖房運転が行われているとき、風が空気通路6を流れるが、検出室40には風は入らない。これによって、検出室40への埃の侵入を防ぐことができ、イオン検出器21への埃の付着を防止できる。また、検出室40の入口42は空気通路6を通る風から離れた位置にあるので、開閉体50が冷風に直接触れる機会が減る。しかも、冷気が検出室40に入りにくくなり、検出室40の温度の低下を抑制できる。これにより、イオン検出器21への発露を防止でき、露を介して埃が付着することを防げる。さらに、運転開始時にイオン検出を実行することにより、蒸発器が十分に冷たくなる前なので、冷気がまだ発生せず、冷気が検出室40に入ることはなく、発露は生じない。以上のように、イオン検出器21には、露、埃等が付着することはなく、長期間安定してイオンを検出することができる。
そして、制御装置16は、イオンの発生の有無を判断する判断処理を実行する。すなわち、制御装置16は、イオン検出器21の出力に基づいてイオンの発生の有無を判断するイオン発生装置の判断部として機能する。
運転中、空気通路6に風が吹き、イオンが風によって運ばれる環境において、イオン発生の有無を正確に判断するために、制御装置16は、所定期間におけるイオン検出器21の出力に基づいてイオン発生の有無に関する第1の判断を行い、イオン発生無である第1の判断が複数回なされたとき、イオンが発生していないと最終的に判断する。制御装置16は、最終の判断結果を表示等により報知する。
図7、8に示すように、キャビネット3の前パネル11に、点灯することにより報知する表示部60が設けられる。表示部60は、LED61を有し、キャビネット3内にLED61が装着される。図8中、62は光を前方に導くガイド、63はLED61の光を受けて光る発光部材である。制御装置16は、イオンが発生していないと判断したとき、LED61を駆動して、表示部60を点灯させる。イオンが発生していると、判断したときには、表示部60は点灯しない。
イオンの有無の判断において、制御装置16は、イオン検出器21からの出力電圧に応じた出力値が規定値以上のとき、イオン発生有と判断し、規定値未満のとき、イオン発生無と判断する。あるいは、イオン検出中の出力値の最大値と最小値との差を算出し、この差が閾値以上であるとき、イオン発生有と判断し、この差が閾値未満のとき、イオン発生無と判断する。
図9に示すように、イオン検出は、空気調和機の運転開始時に行われる。そのため、所定期間中、冷暖房運転が開始されるたびに、イオン検出器21はイオンの有無を検出する。なお、所定期間として、1日が設定される。したがって、所定期間中、イオン検出は、1回以上行われる。イオン検出が行われるごとに制御装置16は、イオン発生の有無を確認する。所定期間が経過したとき、制御装置16は、確認結果に基づいて第1の判断を行う。図9(c)に示すように、所定期間中、冷暖房運転が1度も行われないとき、イオン検出は行われず、制御装置16は、イオン発生の有無の判断を行わない。
第1の判断において、制御装置16は、イオン検出器21からの出力毎にイオン発生有あるいはイオン発生無を確認する。所定期間中の最後の確認結果がイオン発生有の場合、制御装置16は、イオン発生有とする第1の判断を行う。例えば、所定期間中、複数の確認結果がすべてイオン発生有の場合、あるいは所定期間中、1回以上イオン発生無が確認されても、最後の確認結果がイオン発生有の場合、制御装置16は、イオン発生有と判断する。
これ以外の場合、制御装置16は、イオンが発生していないことを表すイオン発生エラーとする第1の判断を行う。例えば、図9(a)に示すように、所定期間中、複数の確認結果がすべてイオン発生無の場合、イオン発生エラーとされる。また、所定期間中、図9(b)に示すように、1回以上イオン発生有が確認されても、最後の確認結果がイオン発生無の場合、イオン発生エラーとされる。
そして、制御装置16は、複数の第1の判断に基づいてイオン発生の有無を最終的に判断する。すなわち、制御装置16は、第1の判断において、イオン発生無であると判断されたとき、引き続き所定期間、イオンの検出を行う。イオン発生無という第1の判断が連続して複数回なされたとき、制御装置16は、イオンが発生していないといった最終的な判断を行う。第1の判断がイオン発生有の場合、制御装置16は、イオンが発生しているとの最終的な判断を行う。その後、制御装置16は、所定期間のイオン検出を引き続き行って、同様に第1の判断を行う。
具体的な判断処理の動作を説明する。図10に示すように、空気調和機の電源がオンしているとき、制御装置16は、判断処理の待機状態にある。冷暖房運転、ドライ運転、送風運転といったいずれかの運転が開始される(S1)と、室内ファン2が駆動され、空気通路6に風が流れる。同時に、開閉体50が開き、イオン発生器20およびイオン検出器21が作動する。空気通路6の風が検出室40内に導かれ、イオン検出器21は、イオンの検出を行う(S2)。運転開始から一定時間、例えば10秒が経過すると、開閉体50は閉じ、イオン検出器21によるイオン検出は終了する。この後も、イオン発生器20は作動し続ける。
制御装置16は、イオン検出器21の出力に基づいてイオン発生エラーか否かを確認する(S3)。制御装置16は、イオン発生無のとき、イオン発生エラーであることを記憶する。例えば、エラーフラグをn=1とする。そして、制御装置16は、所定期間、ここでは24時間経過していないかをチェックする(S4)。マスクタイマ=0であるかがチェックされる。マスクタイマは24時間をカウントし、マスクタイマが0になると、初回運転から24時間経過したことになる。なお、午前0時から24時間をカウントしてもよい。
24時間が経過していないとき、一旦運転が停止され、次の運転が開始されると、イオン検出が行われ、制御装置16は、再びイオン発生の有無を確認する。このように、所定期間に複数回、イオン発生の有無が確認される。
S3において、制御装置16は、イオン発生有を確認したとき、エラーフラグをn=0とするとともに、エラーカウンタを0にリセットする(S8)。そして、制御装置16は、24時間経過していないかをチェックする(S9)。24時間が経過していないとき、制御装置16は、次の運転が開始されると、再びイオン発生の有無を確認する。
S4あるいはS9において、制御装置16は、24時間経過したことを確認すると、第1の判断を行う。この場合、エラーフラグn=1であるので、イオン発生エラーと判断して、エラーカウンタNを+1する(S5)。エラーカウンタはイオン発生エラーのカウント数を表す。
制御装置16は、エラーカウンタが規定回数に達したかチェックする(S6)。規定回数は、7回に設定されている。エラーカウンタがN=7になったとき、制御装置16は、イオンが発生していないと最終的な判断を行う。そして、制御装置16は、表示部60を点灯して、イオン発生エラーであることを報知する(S7)。エラーカウンタが7回に達していないとき、制御装置16は、最終的な判断を行わず、表示部60を点灯しない。エラー表示はされない(S10)。この後、運転が開始されると、再び制御装置16は判断処理を実行する。
イオン発生エラーが報知されると、ユーザは、イオン発生器20を備え付けのブラシで清掃する。あるいはユニットの交換を行う。これによって、イオン発生装置はイオンを発生させることができ、イオンによる快適な環境を提供することができる。
このように、イオン発生の有無を1回のイオン検出だけで判断せずに、決められた期間における複数回の判断に基づいて、最終的に判断がされる。したがって、イオンの誤検出による判断ミスをなくすことができ、イオン発生の有無を正確に判断することができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で上記実施
形態に多くの修正および変更を加え得ることは勿論である。導風部として、開閉モータの代わりに、開閉するパネルを利用する。パネルに縦リブを設ける。パネルが閉じているとき、縦リブが開閉体に当接する。開閉体は押されて開き、検出室の入口が開放される。すなわち、パネルが閉じた状態にあるとき、入口は常に開いている。パネルが開くと、縦リブが開閉体から離れ、ばねの付勢力により、開閉体は閉じて入口を塞ぐ。
イオン検出は、運転終了時に行ってもよい。運転が終了しても、室内ファンはしばらく駆動され、イオン発生器も作動し続ける。この間に、イオン検出器はイオンを検出する。また、イオン発生装置は空気調和機の運転が開始されると同時に作動するように設定されている。しかし、イオン発生運転がオンオフ可能となっている場合、イオン発生運転がオフのとき、イオンは発生しない。そこで、イオン発生運転がオフになっていても、制御装置は、空気調和機の運転が開始されると、一定時間だけイオン発生装置を強制的に作動させる。これによって、イオン発生の有無を常に判断することができる。
3 キャビネット
5 吹出口
6 空気通路
16 制御装置
20 イオン発生器
21 イオン検出器
35 イオン検出回路
40 検出室
42 入口
50 開閉体
52 開閉モータ

Claims (5)

  1. キャビネットに、熱交換器を通った風が吹出口から吹き出すように空気通路が形成され、空気通路内にイオンを発生するイオン発生器と、発生したイオンを検出するイオン検出器と、空気通路の風をイオン検出器に導く導風部が設けられ、導風部は、イオン非検出時にイオン検出器を空気通路から遮蔽した状態にすることを特徴とする空気調和機。
  2. キャビネットに、空気通路に連通する検出室が形成され、検出室にイオン検出器が内装され、導風部は、検出室の入口を開閉する開閉体を有し、開閉体は、イオン検出時に入口を開放し、空気通路の風がイオン検出器に送られ、開閉体は、イオン非検出時に検出室に風が入らないように、入口を閉じることを特徴とする請求項1記載の空気調和機。
  3. イオン発生器は、空気通路に面して設けられ、イオン発生器の送風方向下流側に検出室の入口が形成され、検出室の入口は、空気通路を通る風から離れて位置することを特徴とする請求項2記載の空気調和機。
  4. 開閉体は、送風方向の下流側を開閉の中心として空気通路側に開くことを特徴とする請求項2または3記載の空気調和機。
  5. イオン検出は運転開始時に行われることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の空気調和機。
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