JP2010055960A - イオン発生装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数のイオン発生器が発生させたイオンが相互に干渉することを抑制することにより、高濃度のイオンを発生させることが可能なイオン発生装置を提供する。
【解決手段】連結壁43、連結部51b、及びダクト5が、吸込口11,11から吸入された空気を、イオン発生器6a,6c及びイオン発生器6b,6dの夫々2つから一の嵌合孔12及び他の嵌合孔12へ分流させる。また、イオン発生器6a,6d及びイオン発生器6b,6cの夫々2つを1秒毎に交互にオン/オフさせ、イオン発生器6a,6dを同相で1秒毎にオン/オフさせる。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数のイオン発生器を有するイオン発生装置に関する。
近年、空気中の水分子を正(プラス)及び/又は負(マイナス)のイオンで帯電させることにより、居住空間内の空気を清浄化する技術が盛んに用いられている。例えば、空気清浄機をはじめとするイオン発生装置では、内部の通風路の途中に正及び負のイオンを発生させるイオン発生器を配設し、発生させたイオンを空気と共に外部の空間へ放出するようにしている。
清浄空気中の水分子を帯電させているイオンは、居住空間において浮遊粒子を不活性化させ、浮遊細菌を死滅させると共に臭気成分を変性させるため、居住空間全体の空気が清浄化される。
標準的なイオン発生器は、針電極と対向電極との間、又は放電電極と誘電電極との間に高圧交流の駆動電圧を印加することにより、コロナ放電を発生させて正及び負のイオンを発生させる。
例えば、特許文献1に開示された空気清浄機では、空気と共に放出されたイオンの濃度は、通常の室内において1000〜2000個/cm3 であるため、セラチア菌,バチルス菌等の細菌に対してある程度の除菌効果が期待できる。但し、ウイルスを除去する効果、及びカーテン、衣類等に付着している付着臭を除去する効果が小さいため、室内でのイオン濃度を高められるイオン発生装置が要望されている。
また、1つのイオン発生器では、イオンの発生量に限界があるため、通風路に複数のイオン発生器を備えて発生させるイオンの量を増加させる試みがなされている。
特許第3770784号公報
しかしながら、1つの通風路に複数のイオン発生器を配したとしても、通風路におけるイオンの濃度が飽和状態となるため、発生するイオンの量が複数倍されるものではなく、室内のイオンの濃度を有効に高めることは困難である。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、複数のイオン発生器が発生させたイオンが相互に干渉することを抑制することにより、高濃度のイオンを発生させることが可能なイオン発生装置を提供することにある。
上述したように、従来、正のイオンであるH+(H2O)m (mは任意の自然数)、及び負のイオンであるO2 -(H2O)n(nは任意の自然数)が、イオンの反応によって空気中の浮遊細菌等を殺菌することは知られていた。しかしながら、前記イオンは各々が再結合して消滅するため、イオン発生器の極近傍では高濃度が実現できても、イオン発生器からの距離が遠くなればなるほど急激にその濃度が減少するものである。従って、実験装置のような容積の小さい空間ではイオン濃度を数万個/cm3 とすることが出来ても、実際の居住空間や作業空間等、容積の大きい空間ではせいぜい2〜3,000個/cm3 の濃度とするのが限度であった。
一方発明者らは、実験室レベルで前記イオン濃度が7,000個/cm3 の場合、トリインフルエンザウイルスを10分間で99%まで、50,000個/cm3 の場合は、99.9%まで除去できることを発見した。夫々の除去率が持つ意味は、空気中に1,000個/cm3 のウイルスが存在したと仮定した場合、夫々10個/cm3 及び1個/cm3 が残留することを示す。換言すれば、イオン濃度を7,000個/cm3 から50,000個/cm3 に高めることによって、残留するウイルスが1/10になるのである。
このことから、人などが生活する居住空間及び作業空間の全体にわたってイオン濃度を高濃度にすることが、感染症予防や環境浄化において非常に重要なことであるといえる。
本発明に係るイオン発生装置は、以上のような知見に基づくものであり、複数のイオン発生器が発生させたイオンを、吸入した空気と共に放出口から放出するイオン発生装置において、前記放出口を複数有し、前記空気を、放出口毎に異なる1又は複数のイオン発生器から、夫々の放出口へ分流させる分流体を備えることを特徴とする。
本発明にあっては、分流体が、放出口毎に固有の1又は複数のイオン発生器から夫々の放出口へ、吸入された空気を分流させる。
これにより、各放出口固有のイオン発生器が夫々発生させるイオンに重なりが生じて相互に干渉することを抑止する。
本発明に係るイオン発生装置は、前記分流体によって、前記放出口の1つへ前記空気が分流せしめられるべき複数のイオン発生器は、互いに異なる位相で通電されるように構成してあることを特徴とする。
本発明にあっては、1つの放出口に固有の複数のイオン発生器に対し、互いに異なる位相で通電するため、複数のイオン発生器の夫々が発生させるイオン同士が干渉する割合を減少させる。
本発明に係るイオン発生装置は、前記複数のイオン発生器は、交番的に通電されるように構成してあることを特徴とする。
本発明にあっては、1つの放出口に固有の複数のイオン発生器に対し、交番的に通電するため、複数のイオン発生器の夫々が発生させるイオン同士が干渉することを抑止する。
本発明に係るイオン発生装置は、前記複数のイオン発生器は、等しいデューティで通電されるように構成してあることを特徴とする。
本発明にあっては、1つの放出口に固有の複数のイオン発生器に対し、等しいデューティで通電するため、複数のイオン発生器夫々の稼動寿命が複数倍される。
本発明に係るイオン発生装置は、前記放出口を2つ有し、隣り合って組をなす前記イオン発生器を2組備え、各組のイオン発生器の一方及び他方から、夫々前記放出口の一方及び他方へ前記空気が分流させられるようにしてあり、各組のイオン発生器は、夫々交互に等しいデューティで通電されるように構成してあることを特徴とする。
本発明にあっては、隣り合う2組のイオン発生器について、各組の一方及び他方から、夫々2つの放出口のうちの一方及び他方へ、吸入された空気を分流させる。また、各組のイオン発生器に対し、夫々交互に等しいデューティで通電する。
これにより、隣り合うイオン発生器が、例えば互いに電磁的に干渉することを抑止すると共に、全てのイオン発生器の稼動寿命が倍加される。
本発明に係るイオン発生装置は、イオンの量を検出する検出手段と、該検出手段が検出したイオンの量が、所定量以下であるか否かを判定する手段と、所定量以下であると判定した場合、警告を発する警告手段とを備えることを特徴とする。
本発明にあっては、検出手段が検出したイオンの量が所定量以下である場合、警告手段が警告を発する。
これにより、信頼性を高め、例えば業務用としての連続運転に適したものとすることができる。
本発明に係るイオン発生装置は、前記検出手段は、イオンの量を、イオンの発生部位、イオンの放出部位、又は外部の所定部位で検出するように構成してあることを特徴とする。
本発明にあっては、検出手段が3つの異なる部位の何れにおいてもイオンの量を検出できるため、異なる用途及び/又は使用目的に応じて、イオンの量の検出部位を柔軟に対応させることができる。
本発明に係るイオン発生装置は、イオン発生器に流れる電流を検出する手段と、イオン発生器が通電されているときに前記手段が検出した電流値が所定値以上であるか否かを判定する手段と、該手段が所定値未満であると判定した場合、前記警告手段が警告を発するように構成してあることを特徴とする。
本発明にあっては、イオン発生器が通電されているときにイオン発生器に流れる電流が所定値以下であると判定した場合、前記警告手段が警告を発する。
これにより、イオン発生器の正常性を簡便に把握して、信頼性を更に高めることができる。
本発明によれば、分流体が、吸入された空気を、イオン発生器から放出口へと分流させる。
これにより、各放出口固有のイオン発生器が夫々発生させるイオンに重なりが生じて相互に干渉することを抑止する。従って、高濃度のイオンを発生させることが可能となる。
以下本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。図1は本発明に係るイオン発生装置の構成を示す縦断正面図、図2はイオン発生装置の構成を示す縦断側面図、図3はイオン発生器6a,6b,6c,6dが前壁5aに取り付けられた状態を示す模式的な正面図である。
図中1はハウジングであり、ハウジング1は、下部に吸込口11,11を夫々有して離隔し対向する両側壁1a,1b、及び中央部に二つの嵌合孔12,12を有する天壁1cを備える。ハウジング1内の下部には、回転軸方向の両側に出力軸21,21を有するモータ2が配され、該モータ2の出力軸21,21の夫々には、二つのケーシング4,4に回転自在に収容された二つの羽根車3,3が装着されている。
羽根車3,3の上方には、夫々の回転により発生する気流を個別に上方へ通流させる筒部としての二つのダクト5,5が夫々配設されている。ダクト5,5の夫々は、二つのイオン発生部61,62を夫々有するイオン発生器6a,6c、6b,6dを下部に有し、嵌合孔12,12に取外しを可能に配置された風向体7,7を備える。イオン発生器6a,6bの上方には、発生したイオンを検出するためのイオンセンサ64及びイオンセンサ64の電位を検出するためのイオン検出回路65が配されている。尚、モータ2と、羽根車3,3とケーシング4,4とが送風機を構成している。
ハウジング1は、更に、平面視矩形をなす底壁1dと、該底壁1dの前後の二辺に連なる前壁1e及び後壁1fとを備え、略直方体をなしている。前壁1eの下部には、後述する操作部85及び表示部86が配されている(図示せず)。両側壁1a,1b下部の吸込口11,11には、羽根車3,3が吸込口11,11から吸込む空気を通過させ、該空気中の異物を除去して清浄空気にするフィルタ8,8が取り付けられている。天壁1cの嵌合孔12,12はその長手方向が前後となる長方形をなし、前側の内面が鉛直に対して前方へ傾斜し、後側の内面が鉛直に対して後方へ傾斜している。また、ハウジング1は上下方向の途中で上分体と下分体とに分断され、下分体にケーシング4,4が装着され、上分体にダクト5,5が装着されている。
羽根車3,3は、外縁に対し回転中心側が回転方向へ変位する複数の羽根3aを有する多翼羽根車、換言すると円筒形状をなすシロッコファンであり、一端に軸受板を有し、該軸受板の中心に開設されている軸孔にモータ2の出力軸21,21が取り付けられ、他端の開口から中心部の空洞へ吸込んだ空気を外周部の羽根3a間から放出するように構成されている。
ケーシング4,4は、羽根車3,3の回転により発生する気流を羽根車3,3の回転方向へ誘導し、気流の速度を増すための円弧形誘導壁41,41、及び該円弧形誘導壁41,41の一部から円弧形誘導壁41,41の接線方向の一方へ上向きに開放された吹出口42,42を有する。吹出口42,42は円弧形誘導壁41,41の一部から円弧形誘導壁41,41の接線方向の一方へ、且つ鉛直に対して斜め方向へ突出する角筒形状をなしている。
また、ケーシング4,4は、深皿形をなし、円弧形誘導壁41,41及び吹出口42,42用の開放部を有するケーシング本体4a,4aと、羽根車3,3の前記開口と対応する箇所が開放されており、ケーシング本体4a,4aの開放側を閉塞する蓋板4b,4bとを備え、ケーシング本体4a,4a夫々の対向側が仕切り用の連結壁43にて一体に連結されている。また、蓋板4b,4bの開放部とフィルタ8,8との間に、複数の通気孔を有する通気板9,9が設けられている。
連結壁43のモータ2と対応する箇所は一方のケーシング本体4a側へ窪む凹所を有し、該凹所の縁部に深皿状の支持板44が取り付けられ、凹所及び支持板44の中央部間にゴム板45,45を介してモータ2を挾着保持し、凹所及び支持板44の中央部に開設されている軸孔に出力軸21,21が挿通され、出力軸21,21に羽根車3,3を取り付けてある。また、連結壁43の上端はケーシング4,4よりも上方へ延出されている。
ダクト5,5は、その下端が吹出口42,42に連なり、その上端が嵌合孔12,12に連なり、上下方向の途中が絞られている角筒形の筒部からなる。また、ダクト5,5は、吹出口42,42から円弧形誘導壁41,41の接線方向の一方に沿って配された前壁5a,5a、及び吹出口42,42からほぼ鉛直に配された後壁5b,5bを有する。前壁5a,5a及び後壁5b,5bには、ほぼ鉛直に配された二つの側壁5c,5c、5d,5dが連なっており、吹出口42,42から吹き出された空気を、前壁5a,5a及び側壁5c,5c、5d,5dに沿って層流とし、鉛直に沿わせて通流させるように構成されている。
前壁5a,5aにはイオン発生部61,62に対応する貫通孔が開設されており、該貫通孔にイオン発生器6a,6b,6c,6dが嵌込みにより取り付けられ、後壁5b,5bにはモータ2、イオン発生器6a,6b,6c,6d、イオンセンサ64及び電源線に接続されている回路基板10と、該回路基板10を被覆するカバー20とが取り付けられている。
また、ダクト5,5は上下方向の途中でダクト上分体51とダクト下分体52とに分断されている。ダクト下分体52は角筒形をなし、横方向の中央が連結壁43にて仕切られている。ダクト上分体51は、横方向に離隔して並置される角筒部51a,51aの下部が連結部51bにて一体に連なっており、連結部51b及び連結壁43にて仕切られている。また、ダクト上分体51の上端には、外部から指等の異物が挿入されるのを防ぐための防護網30,30を配してある。
風向体7,7は、前後方向の断面形状が逆台形をなす角枠部71,71、及び該角枠部71,71内に前後方向へ離隔して並置され、鉛直に対して前後方向一方へ傾斜する複数の風向板72,72を有し、等形状に形成されている。角枠部71,71の前後の壁は鉛直に対して前後方向へ傾斜している。
イオン発生器6a,6b,6c,6dの夫々は、羽根車3,3の回転により発生する空気の通流方向と略直交する方向へ離隔した二つのイオン発生部61,62を備える。イオン発生部61,62の夫々は、内奥側に尖鋭状をなす放電電極、及び該放電電極を囲繞する誘導電極を有し、高電圧を印加された放電電極がコロナ放電を発生する。これにより、一方のイオン発生部61がプラスのイオンを、他方のイオン発生部62がマイナスのイオンを夫々発生させるように構成されている。
イオン発生器6a,6b,6c,6dは、保持体63に保持されてダクト5,5夫々の前壁5a,5aに取り付けられている。イオン発生器6a,6b、及びイオン発生器6c,6dの夫々2つは、マイナスのイオン発生部62同士を向かい合わせ、前記通流方向と略直交する方向に隣り合わせて組をなすようにしてあり、夫々の組を、前記通流方向に離隔して並置してある。イオン発生器6a,6b,6c,6d夫々のイオン発生部61,62は、前記貫通孔からダクト5,5内に臨んでいる。また、保持体63のダクト5,5への取り付け側はイオン発生部61,62夫々に対応する4箇所が開口されており、各開口63a,・・63aの夫々にイオン発生部61,62を配してある。
イオンセンサ64は、イオンを捕集する略矩形の板状電極からなり、イオン発生器6a,6b夫々のイオン発生部62,62が発生させたマイナスのイオンを直近で検出するために、電極面をダクト5,5内に露出させてある。イオンセンサ64がマイナスのイオンを捕集した場合、イオンセンサ64の電位が低下する。イオンセンサ64の電位は、接地電位に対する電圧値としてイオン検出回路65で検出されるようにしてある。
尚、イオンセンサ64は、イオン発生部62,62の直近に配したが、これに限定されるものではなく、例えば嵌合孔12の近傍又はハウジング1の一部に配してもよい。
上述のとおり構成されたイオン発生装置は、居住室内に据えられる。送風機のモータ2の駆動により、羽根車3,3が回転し、室内の空気が両側の吸込口11,11から二つのケーシング4,4内へ吸込まれ、吸込まれた空気中の塵埃等の異物はフィルタ8,8により除去される。この際、ケーシング4,4内に吸込まれた空気は、羽根車3,3周りの円弧形誘導壁42,42により層流となり、この層流の空気が円弧形誘導壁41,41に沿って吹出口42,42へ通流し、該吹出口42,42からダクト5,5内へ吹き出される。
図4は、イオン発生装置の制御系の概略構成を示すブロック図である。制御系の中枢となるのはCPU81であり、CPU81は、プログラム等の情報を記憶するROM82、一時的に発生した情報を記憶するRAM83、及び時間を計時するためのタイマ84と互いにバス接続されている。CPU81は、ROM82に予め格納されている制御プログラムに従って入出力、演算等の処理を実行する。
CPU81には、更に、イオン発生装置の風量を変更する操作を受け付けるための操作部85と、警告、運転状態等の情報を表示するLEDからなる表示部86と、羽根車3,3が装着されたモータ2を駆動するための送風機駆動回路87と、イオンセンサ64に接続されたイオン検出回路65とがバス接続されている。
CPU81にバス接続された出力インタフェース88,88,88,88夫々の出力側は、イオン発生器駆動回路91,91,91,91の制御入力PC1,PC2,PC3,PC4に接続されている。イオン発生器駆動回路91,91,91,91夫々の出力の一端は、陰極が接地電位に接続された12Vの直流電源E1の陽極に接続されており、他端は、イオン発生器6a,6b,6c,6dの電源入力V1,V2,V3,V4に接続されている。
イオン発生器6a,6b,6c,6d夫々の接地入力G1,G2,G3,G4は、駆動電流を検出するための抵抗R1,R1,R1,R1を介して接地電位に接続されており、接地入力G1,G2,G3,G4夫々と抵抗R1,R1,R1,R1との接続点は、DC5V電源に接続された駆動電流検出回路92,92,92,92夫々の入力に接続されている。駆動電流検出回路92,92,92,92夫々の検出出力は、CPU81にバス接続された入力インタフェース89,89,89,89の入力側に接続されている。
上述した構成において、タイマ84が所定時間を計時する都度、CPU81が、出力インタフェース88,88,88,88を介して、イオン発生器駆動回路91,91,91,91の制御入力PC1,PC2,PC3,PC4のオン/オフを反転させる。これにより、イオン発生器駆動回路91,91,91,91の夫々が、イオン発生器6a,6b,6c,6dの電源入力V1,V2,V3,V4と、直流電源E1の陽極との接続を所定時間毎に接/断する。
また、駆動電流検出回路92,92,92,92の夫々が、イオン発生器6a,6b,6c,6dが駆動されている時の電流が所定値以上であるか否かを検出する。
図5は、イオン発生器6aに接続されたイオン発生器駆動回路91及び駆動電流検出回路92の構成例を示す回路図である。イオン発生器6b,6c,6dの夫々に接続されたイオン発生器駆動回路91,91,91及び駆動電流検出回路92,92,92についても同様である。
イオン発生器駆動回路91は、直流電源E1の陽極及び電源入力V1に夫々エミッタ及びコレクタが接続されたPNPトランジスタQ2を備える。該PNPトランジスタQ2のベース及びエミッタ間には抵抗R4が接続され、前記PNPトランジスタQ2のベース及び制御入力PC1の間に抵抗R5が接続されている。
駆動電流検出回路92は、抵抗R1及び接地入力G1の接続点に一端が接続された抵抗R2を備え、抵抗R2の他端は、一端が接地電位に接続されたコンデンサC1及び抵抗R3夫々の他端と、エミッタ接地のNPNトランジスタQ1のベースとに接続されている。該NPNトランジスタQ1のコレクタは、検出出力として入力インタフェース89の入力側に接続されると共に、DC5V電源に一端が接続された抵抗R4の他端と接続されてプルアップされている。
尚、PNPトランジスタQ1を用いることなく別途A/D変換器を備え、抵抗R2の他端から出力される電圧を、一端が接地電位に接続されたコンデンサで積分して前記A/D変換器へ入力し、デジタル化された電圧値を検出するようにしてもよい。
図5において、出力インタフェース88の出力が「L」となり、負論理の制御入力PC1がオンした場合、PNPトランジスタQ2にベース電流が流れるため、イオン発生器6aの電源入力V1がPNPトランジスタQ2のエミッタ及びコレクタを介して直流電源E1の陽極に接続される。これにより、イオン発生器6aが駆動されて駆動電流が接地端子G1から抵抗R1を介して接地電位に流れ込む。
この場合、抵抗R1の両端に現れた電圧を、抵抗R2及びR3で分圧してNPNトランジスタQ1のベースに印加してあるため、駆動電流が所定値以上のときにNPNトランジスタQ1がオンしてコレクタが「L」となる。入力インタフェース89は、前記コレクタの「L」を負論理の検出信号(オン)として取り込むようにしてある。
図6は、出力インタフェース88,88,88,88の夫々から制御入力PC1,PC2,PC3,PC4へ入力される駆動信号のタイミングチャートである。制御信号PC1,PC2に入力される駆動信号は、デューティ50%で交互に1秒オン/1秒オフを繰り返し、制御入力PC1,PC4、及び制御入力PC2,PC3の夫々2つに入力される駆動信号は、同位相でオン/オフを繰り返すようにしてある。これにより、イオン発生器駆動回路91,91、91,91の夫々は、イオン発生器6a,6d、6b,6cへの電源供給を1秒おきに交互に接/断する。従ってイオン発生器6a,6dと、イオン発生器6b,6cとが1秒おきに交互に駆動される。
尚、制御入力PC1,PC3、及び制御入力PC2,PC4の夫々2つは、オン及びオフの期間の重なりが無いようにしてあるが、これに限定されるものではなく、オン及び/又はオフの期間に重なりがあってもよい。
図7は、イオン発生器6a,6b,6c,6dを駆動させるCPU81の処理手順を示すフローチャートである。以下の処理は、ROM82に予め格納されている制御プログラムに従って随時実行され、処理が終了する都度、再び実行されるようにしてある。
尚、オン/オフのフェーズを示すFLG1の内容は、RAM83に記憶されるものとする。
CPU81は、タイマ84に1秒の計時を開始させる(ステップS11)。尚、計時させる時間は1秒に限定されるものではなく、例えば0.5秒、1.5秒等の時間であってもよい。その後、CPU81は、タイマ84が計時を終了したか否かを判定する(ステップS12)。計時を終了していないと判定した場合(ステップS12:NO)、CPU81は、タイマ84が計時を終了するまで待機する。計時を終了したと判定した場合(ステップS12:YES)、CPU81は、FLG1がセットされているか否かを判定する(ステップS13)。
FLG1がセットされていると判定した場合(ステップS13:YES)、CPU81は、FLG1をクリアして(ステップS14)反転させる。その後、CPU81は、一の出力インタフェース88の出力をオフさせてイオン発生器駆動回路91の制御入力PC1をオフさせる(ステップS15)。同様に、CPU81は、制御入力PC2をオンさせ(ステップS16)、制御入力PC3をオンさせる(ステップS17)と共に、制御入力PC4をオフさせて(ステップS18)処理を終了する。
ステップS13でFLG1がセットされていないと判定した場合(ステップS13:NO)、CPU81は、FLG1をセットする(ステップS19)。その後、CPU81は、一の出力インタフェース88の出力をオンさせてイオン発生器駆動回路91の制御入力PC1をオンさせる(ステップS20)。同様に、CPU81は、制御入力PC2をオフさせ(ステップS21)、制御入力PC3をオフさせる(ステップS22)と共に、制御入力PC4をオンさせて(ステップS23)処理を終了する。
図8は、イオン発生器6aの駆動電流の異常を検出して警告を発するCPU81の処理手順を示すフローチャートである。以下の処理は、ROM82に予め格納されている制御プログラムに従って、適宜(例えば10分周期で)実行される。尚、実行の周期は10分に限定されるものではなく、任意の時間とすることができる。
尚、ALM1及びFLG1の内容は、RAM83に記憶されるものとする。
CPU81は、イオン発生器6aが駆動されていない状態を検出するために、RAM83に記憶したFLG1がセットされているか否か(即ち、制御入力PC1がオンされているか否か)を判定する(ステップS31)。セットされていると判定した場合(ステップS31:YES)、CPU81は、FLG1がクリアされるまで待機する。セットされていないと判定した場合(ステップS31:NO)、CPU81は、イオン発生器6aが駆動されている状態を検出するために、RAM83に記憶したFLG1がセットされたか否かを判定する(ステップS32)。セットされていないと判定した場合(ステップS32:NO)、CPU81は、FLG1がセットされるまで待機する。
FLG1がセットされた(即ち、制御入力PC1が立上った)と判定した場合(ステップS32:YES)、CPU81は、例えば50msだけ処理をディレイさせる(ステップS33)。尚、50msのディレイは、後述する検出信号が安定化するまで待機するものであり、50msに限定されるものではない。その後、CPU81は、駆動電流検出回路92の検出信号を入力インタフェース89から取り込み(ステップS34)、取り込んだ検出信号がオンしているか否かを判定する(ステップS35)。オンしていないと判定した場合(ステップS35:NO)、CPU81は、異常を検出したことを示すフラグであるALM1が既にセットされているか否かを判定する(ステップS36)。
ALM1がセットされていると判定した場合(ステップS36:YES)、CPU81は、異常が継続しているものとして処理を終了する。ALM1がセットされていないと判定した場合(ステップS36:NO)、CPU81は、ALM1を新たにセットし(ステップS37)、表示部86の青ランプを消灯させる(ステップS38)と共に、警告を示す赤ランプを点灯させて(ステップS39)処理を終了する。
ステップS35で検出信号がオンしていると判定した場合(ステップS35:YES)、CPU81は、ALM1が既にセットされているか否かを判定する(ステップS40)。セットされていないと判定した場合(ステップS40:NO)、CPU81は処理を終了する。既にセットされていると判定した場合(ステップS40:YES)、CPU81は、警告を解除するために、ALM1をクリアし(ステップS41)、更にアラーム解除サブルーチンを呼び出して実行し(ステップS42)、処理を終了する。
イオン発生器6dの駆動電流の異常を検出して警告を発するフローチャートについても同様であるため、説明の詳細を省略する。この場合は、ALM1をALM4に置き換えるものとする。
イオン発生器6b,6cの駆動電流の異常を検出して警告を発するフローチャートについては、更に、ステップS31,32にてFLG1がクリアされているか否かを判定するように変更する。この場合は、ALM1を、夫々ALM2,ALM3に置き換えるものとする。
尚、ALM2,ALM3及びALM4の内容は、RAM83に記憶される。
図9は、発生したイオンの量の異常を検出して警告を発するCPU81の処理手順を示すフローチャートである。以下の処理は、ROM82に予め格納されている制御プログラムに従って、上述した図8の処理を実行していないときに適宜(例えば10分周期で)実行される。尚、実行の周期は10分に限定されるものではなく、任意の時間とすることができる。また、ALM5はRAM83に記憶するものとする。
CPU81は、イオンの量の測定に先立ち、出力インタフェース88,88,88,88を強制的にディセーブル(非稼動)状態とし(ステップS51)、制御入力PC1,PC2,PC3,PC4がオンされないようにする。その後、CPU81は、タイマ84に5秒の計時を開始させ(ステップS52)、タイマ84が計時を終了したか否かを判定する(ステップS53)。尚、このときの5秒は、イオンセンサ64の電位が回復するまで待機する時間であり、5秒に限定されるものではない。計時を終了していないと判定した場合(ステップS53:NO)、CPU81は、タイマ84が計時を終了するまで待機する。
計時を終了したと判定した場合(ステップS53:YES)、CPU81は、イオン検出回路65が検出した電圧値を検出電圧値1として取り込み(ステップS54)、取り込んだ値をRAM83に記憶する(ステップS55)。その後、CPU81は、出力インタフェース88,88,88,88をイネーブル(稼動)状態とし(ステップS56)、制御入力PC1,PC2,PC3,PC4が上述した図7の処理によってオン/オフされるようにする。
次いで、CPU81は、タイマ84に5秒の計時を開始させ(ステップS57)、タイマ84が計時を終了したか否かを判定する(ステップS58)。尚、このときの5秒は、検出された電圧値が定常値に達するまで待機する時間であり、5秒に限定されるものではない。計時を終了していないと判定した場合(ステップS58:NO)、CPU81は、タイマ84が計時を終了するまで待機する。計時を終了したと判定した場合(ステップS58:YES)、CPU81は、イオン検出回路65が検出した電圧値を検出電圧値2として取り込む(ステップS59)。
その後、CPU81は、RAM83から検出電圧値1を読み出し(ステップS60)、読み出した検出電圧値1から取り込んだ検出電圧値2を減算して(ステップS61)、算出した値が0.5V以下であるか否かを判定する(ステップS62)。0.5V以下であると判定した場合(ステップS62:YES)、CPU81は、異常を検出したことを示すフラグであるALM5が既にセットされているか否かを判定する(ステップS63)。
ALM5がセットされていると判定した場合(ステップS63:YES)、CPU81は、異常を検出しなかったものとして処理を終了する。ALM5がセットされていないと判定した場合(ステップS63:NO)、CPU81は、ALM5を新たにセットし(ステップS64)、表示部86の青ランプを消灯させる(ステップS65)と共に、警告を示す赤ランプを点灯させて(ステップS66)処理を終了する。
ステップS62で0.5V以下でないと判定した場合(ステップS62:NO)、CPU81は、ALM5が既にセットされているか否かを判定する(ステップS67)。セットされていないと判定した場合(ステップS67:NO)、CPU81は処理を終了する。既にセットされていると判定した場合(ステップS67:YES)、CPU81は、警告を解除するために、ALM5をクリアし(ステップS68)、更にアラーム解除サブルーチンを呼び出して実行し(ステップS69)、処理を終了する。
図10は、アラーム解除のサブルーチンに係るCPU81の処理手順を示すフローチャートである。アラーム解除のサブルーチンが呼び出された場合、CPU81は、ALM1がセットされているか否かを判定する(ステップS71)。ALM1がセットされていると判定した場合(ステップS71:YES)、CPU81は、アラームを解除せずに処理を終了してリターンする。ALM1がセットされていないと判定した場合(ステップS71:NO)、CPU81は、ALM2がセットされているか否かを判定する(ステップS72)。
ALM2がセットされていると判定した場合(ステップS72:YES)、CPU81は、アラームを解除せずに処理を終了してリターンする。ALM2がセットされていないと判定した場合(ステップS72:NO)、CPU81は、ALM3がセットされているか否かを判定する(ステップS73)。ALM3がセットされていると判定した場合(ステップS73:YES)、CPU81は、アラームを解除せずに処理を終了してリターンする。
ALM3がセットされていないと判定した場合(ステップS73:NO)、CPU81は、ALM4がセットされているか否かを判定する(ステップS74)。ALM4がセットされていると判定した場合(ステップS74:YES)、CPU81は、アラームを解除せずに処理を終了してリターンする。ALM4がセットされていないと判定した場合(ステップS74:NO)、CPU81は、ALM5がセットされているか否かを判定する(ステップS75)。
ALM5がセットされていると判定した場合(ステップS75:YES)、CPU81は、アラームを解除せずに処理を終了してリターンする。ALM5がセットされていないと判定した場合(ステップS75:NO)、CPU81は、表示部86の青ランプを点灯させる(ステップS76)と共に、警告を示す赤ランプを消灯させて(ステップS77)リターンする。これにより、警告が解除される。
図11は、イオン発生器6a,6b,6c,6dのうち2つ又は4つを用いて、イオン発生部61,62の極性と通電時間とを変更した場合の、特定の室内における平均イオン濃度の測定例を示す図表である。図中A,B,C,Dは、夫々イオン発生器6a,6b,6c,6dに対応する。また、「+」,「−」は、夫々イオン発生部61,62に対応する。ケース1,2,4では、プラスのイオン発生部61同士を図3の通流方向と略直交する方向に向かい合わせ、ケース5では、マイナスのイオン発生部62同士を前記方向に向かい合わせて配置してある。また、ケース3では、プラスのイオン発生部61とマイナスのイオン発生部62とを前記方向に向かい合わせてある。
通電時間については、ケース1では常時オンとし、ケース2,3,4,5では、1秒オン/1秒オフを2秒周期で繰り返している。更に、ケース2,5では、前記方向に向かい合って組をなすイオン発生器同士を交互にオン/オフさせ、ケース3,4では、前記組をなすイオン発生器同士を同相でオン/オフさせている。図11より、ケース5(即ち図3と同配置)の場合に、ケース1の2つ常時オンの場合と同程度である52000〜52400個/cm3 の平均イオン濃度が得られることが示される。ケース5では、ケース1と比較して各イオン発生器6a,6b,6c,6dの稼動寿命を倍加することも可能となる。
尚、ケース5の構成により、空気と共に放出されたイオンの濃度が、通常の室内において7000個/cm3 程度に高められることが確認された。
以上のように、本実施の形態によれば、連結壁、連結部、及びダクトが、嵌合孔毎に2つずつ固有のイオン発生器から夫々の嵌合孔へ、吸込口から吸入された空気を分流させる。
これにより、各嵌合孔固有のイオン発生器が夫々発生させるイオンに重なりが生じて相互に干渉することを抑止する。従って、高濃度のイオンを発生させることが可能となる。
また、1つの嵌合孔に固有の2つのイオン発生器に対し、互いに異なる位相で通電する。これにより、2つのイオン発生器から時間的に重なって発生するイオンの割合が減少する。
従って、2つのイオン発生器の夫々が発生させるイオン同士が干渉する割合を減少させることが可能となる。
更にまた、1つの嵌合孔に固有の2つのイオン発生器に対し、交番的に通電する。これにより、2つのイオン発生器から時間的に重ならないようにイオンが発生する。
従って、2つのイオン発生器の夫々が発生させるイオン同士が干渉することを抑止することが可能となる。
更にまた、1つの嵌合孔に固有の2つのイオン発生器に対し、等しいデューティで通電する。
従って、2つのイオン発生器夫々の稼動寿命を倍加することが可能となる。
更にまた、隣り合って組をなすイオン発生器の2組について、各組の一方及び他方の夫々から、2つの放出口のうちの一方及び他方へ、吸込口から吸入された空気を分流させる。また、各組のイオン発生器に対し、夫々交互に等しいデューティで通電する。
従って、全てのイオン発生器の稼動寿命を倍加することが可能となる。また、イオン発生器のトランスの磁束が互いに鎖交するようにイオン発生器を隣り合わせたときは、イオン発生器同士が互いに電磁的に干渉することを抑止することが可能となる。
更にまた、イオン検出回路が検出した電圧値が、イオンセンサが検出したイオンの量に対応しており、前記電圧値が0.5V以下である場合に、表示部の赤ランプを点灯させて警告を発する。
従って、信頼性が高められ、例えば業務用としての連続運転に適したものとすることが可能となる。
更にまた、イオンセンサをイオン発生部の直近、嵌合孔の近傍、又はハウジングの一部に配してイオンの量を検出する。
従って、異なる用途及び/又は使用目的に応じて、イオンの量の検出部位を柔軟に対応させることが可能となる。
更にまた、イオン発生器が通電されている期間にイオン発生器の駆動電流が所定値以下となって駆動電流検出回路の検出信号がオフとなった場合、表示部の赤ランプを点灯させて警告を発する。
従って、イオン発生器の正常性を簡便に把握して、信頼性を更に高めることが可能となる。
尚、本実施の形態にあっては、2つのイオン発生器が発生させたイオンが、空気と共に1つの嵌合孔から吹き出されるようになっているが、これに限定されるものではなく、3つ以上のイオン発生器が発生させたイオンが、空気と共に1つの嵌合孔から吹き出されるようにしてもよい。
また、嵌合孔の数は2つに限定されず、3つ以上を備えるものであってもよい。
更にまた、駆動電流検出回路の検出信号は、イオン発生器が通電されている期間に検出しているが、これに限定されるものではなく、イオン発生器が通電されていない期間も含めた平均的な駆動電流に基づいて検出するようにしてもよい。
更にまた、警告として表示部の赤ランプを点灯させているが、これに限定されるものではなく、ブザーを備えて警告音を発するようにしてもよく、また、音声合成回路及びスピーカを備えて警告音声を発するようにしてもよい。
本発明に係るイオン発生装置の構成を示す縦断正面図である。 イオン発生装置の構成を示す縦断側面図である。 イオン発生器が前壁に取り付けられた状態を示す模式的な正面図である。 イオン発生装置の制御系の概略構成を示すブロック図である。 イオン発生器に接続されたイオン発生器駆動回路及び駆動電流検出回路の構成例を示す回路図である。 出力インタフェースの夫々から制御入力へ入力される駆動信号のタイミングチャートである。 イオン発生器を駆動させるCPUの処理手順を示すフローチャートである。 イオン発生器の駆動電流を検出して警告を発するCPUの処理手順を示すフローチャートである。 発生したイオンの量の異常を検出して警告を発するCPUの処理手順を示すフローチャートである。 アラーム解除のサブルーチンに係るCPUの処理手順を示すフローチャートである。 イオン発生器のうち2つ又は4つを用いて、イオン発生部の極性と通電時間とを変更した場合の、特定の室内における平均イオン濃度の測定例を示す図表である。
符号の説明
1 ハウジング
2 モータ
3 羽根車
4 ケーシング
41 円弧形誘導壁
43 連結壁(分流体)
5 ダクト
51a 角筒部(一部が分流体)
51b 連結部(分流体)
6a,6b,6c,6d イオン発生器
61,62 イオン発生部
64 イオンセンサ(検出手段)
65 イオン検出回路(検出手段)
12 嵌合孔(放出口)
86 表示部(警告手段)
92 駆動電流検出回路(電流を検出する手段)
R1 抵抗(電流を検出する手段)
本発明に係るイオン発生装置は、以上のような知見に基づくものであり、複数のイオン発生器が発生させたイオンを、吸入した空気と共に放出口から放出するイオン発生装置において、前記放出口を複数有し、プラスのイオン及びマイナスのイオンを夫々発生させるイオン発生部を有するイオン発生器を複数備え、各別に前記空気を通流させて各放出口から放出させるダクトを有し、前記複数のイオン発生器は、交番的に通電されるように構成してあることを特徴とする。
本発明に係るイオン発生装置は、前記ダクトに備えられる複数のイオン発生器は、等しいデューティで通電されるように構成してあることを特徴とする。
本発明に係るイオン発生装置は、前記放出口を2つ有し、隣り合うダクトに備えられて組をなす前記イオン発生器を2組備え、各組のイオン発生器は、夫々交互に等しいデューティで通電されるように構成してあることを特徴とする。
本発明に係るイオン発生装置は、イオンの量を検出する検出手段と、該検出手段が検出したイオンの量が、所定量以下であるか否かを判定する手段と、所定量以下であると判定した場合、警告を発する警告手段とをさらに備えることを特徴とする。
本発明に係るイオン発生装置は、以上のような知見に基づくものであり、複数のイオン発生器が発生させたイオンを、吸入した空気と共に放出口から放出するイオン発生装置において、前記放出口を複数有し、プラスのイオン及びマイナスのイオンを夫々発生させるイオン発生部を有するイオン発生器を複数備え、前記空気を送出する送風機の吹出口と前記放出口とを接続して各別に前記空気を通流させて各放出口から放出させるダクトを複数有し、前記複数のイオン発生器は、前記ダクト内にイオンを放出可能に取り付けられて交番的に通電されるように構成してあることを特徴とする。
本発明に係るイオン発生装置は、前記ダクトに取り付けられた複数の前記イオン発生器は、等しいデューティで通電されるように構成してあることを特徴とする。
本発明に係るイオン発生装置は、前記ダクトを2つ有し、各ダクトに2つずつ、イオン発生器が、前記空気の通流方向に並び、かつ前記通流方向と略直交する方向に並ぶ状態で取り付けられ、前記略直交する方向に並ぶイオン発生器は、夫々交互に等しいデューティで通電されるように構成してあることを特徴とする。

Claims (8)

  1. 複数のイオン発生器が発生させたイオンを、吸入した空気と共に放出口から放出するイオン発生装置において、
    前記放出口を複数有し、
    前記空気を、放出口毎に異なる1又は複数のイオン発生器から、夫々の放出口へ分流させる分流体を備えること
    を特徴とするイオン発生装置。
  2. 前記分流体によって、前記放出口の1つへ前記空気が分流せしめられるべき複数のイオン発生器は、互いに異なる位相で通電されるように構成してあることを特徴とする請求項1に記載のイオン発生装置。
  3. 前記複数のイオン発生器は、交番的に通電されるように構成してあることを特徴とする請求項2に記載のイオン発生装置。
  4. 前記複数のイオン発生器は、等しいデューティで通電されるように構成してあることを特徴とする請求項3に記載のイオン発生装置。
  5. 前記放出口を2つ有し、
    隣り合って組をなす前記イオン発生器を2組備え、
    各組のイオン発生器の一方及び他方から、夫々前記放出口の一方及び他方へ前記空気が分流させられるようにしてあり、
    各組のイオン発生器は、夫々交互に等しいデューティで通電されるように構成してあること
    を特徴とする請求項4に記載のイオン発生装置。
  6. イオンの量を検出する検出手段と、
    該検出手段が検出したイオンの量が、所定量以下であるか否かを判定する手段と、
    所定量以下であると判定した場合、警告を発する警告手段と
    を備えることを特徴とする請求項1から5までの何れか1項に記載のイオン発生装置。
  7. 前記検出手段は、イオンの量を、イオンの発生部位、イオンの放出部位、又は外部の所定部位で検出するように構成してあることを特徴とする請求項6に記載のイオン発生装置。
  8. イオン発生器に流れる電流を検出する手段と、
    イオン発生器が通電されているときに前記手段が検出した電流値が所定値以上であるか否かを判定する手段と、
    該手段が所定値未満であると判定した場合、前記警告手段が警告を発するように構成してあること
    を特徴とする請求項1から7までの何れか1項に記載のイオン発生装置。
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