JP6023346B2 - イオン発生装置 - Google Patents

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Description

本発明はイオン発生装置に関する。
近年、放電により空気中にイオンを放出するイオン発生装置とそのイオンを空気流により室内に送出する送風ファンとを備えた空気調和機が広く普及している。ここでイオン発生装置には、空気中にイオンを放出するイオン発生器と、空気中のイオン量を測定するイオンセンサとを備えるものがある。このイオン発生装置によれば、イオンセンサによるイオン量の測定結果に基づきイオン発生器の経時劣化を監視したり、イオン発生器によるイオンの放出量を制御したりすることができる。このようなイオン発生装置に係る従来技術が特許文献1に開示されている。
特許文献1に記載された従来の空気調和機は空気中にイオンを放出するイオン発生器と、空気中のイオン量を測定するイオンセンサとを個別に備える。この空気調和機はイオンセンサにより室内のイオン量を検知し、室内のイオンが所定量になるよう調節している。
特開2011−85288号公報
ここで、イオンセンサには、回路基板の表面に形成した捕集電極にイオンが触れることにより生じる単位時間当たりの電荷を電流として検知する仕組みのものがある。イオンが捕集電極に触れることにより生じる電流はピコアンペア(pA)からナノアンペア(nA)レベルの超微小電流であり、回路パターン間にはギガオーム(GΩ)以上のレベルの絶縁抵抗が必要である。
一方、このようなイオンセンサの回路基板における塵埃の付着や塩害などといった問題の対策として、回路基板全体を合成樹脂でコーティングして回路部を封止する方法が従来用いられている。しかしながら、コーティング剤の経時劣化を考慮したうえで回路パターン間に上記のような絶縁状態を維持することは困難であった。したがって、特に塩害が発生し易い環境でイオンセンサを用いることに問題があった。
本発明は、上記の点に鑑みなされたものであり、イオンセンサの回路基板における塵埃の付着や塩害などといった問題の発生を抑制することができ、且つ回路パターン間の絶縁状態を維持することが可能なイオン発生装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明のイオン発生装置は、空気中にイオンを放出するイオン発生部を有するイオン発生器と、回路基板と前記イオン発生器が放出したイオンを捕集する前記回路基板の第一面に設けた捕集電極と前記捕集電極を用いて空気中のイオン量を測定するために動作する前記回路基板の第二面に設けた回路部とを有するイオンセンサと、前記イオン発生器及び前記イオンセンサを内蔵するとともに前記イオン発生部を外部に露出する放出開口と前記捕集電極を外部に露出する捕集開口とを有して空気流通空間に臨んで配置される本体筐体と、を備え、前記回路基板の前記第二面の表面上に空気層を形成しながら前記第二面を液密に封止したことを特徴としている。
この構成によれば、回路基板の回路部を設けた第二面を液密に封止したので、回路部への塵埃や塩水、水などの侵入が防止される。したがって、回路基板における塵埃の付着や塩害などといった問題の発生が抑制される。さらに、回路基板の第二面の表面上に空気層を形成したので、回路部が空気絶縁の状態となる。したがって、回路パターン間の絶縁状態が維持される。
なお、ここで述べた「液密」とは、水の流通を妨げる「水密」や気体の流通を妨げる「気密」と同様に、ミスト状のものを含む塩水や薬液などの液体の流通を妨げることを意味する。回路基板の第二面を液密に封止することで塵埃などの固体や液体の流通を妨げるが、一方気体については気密でも良く、通気性があっても良い。
また、上記構成のイオン発生装置において、前記イオンセンサを内蔵するケースと、前記ケースに設けた前記ケースの外部に前記捕集電極を露出する電極開口と、前記電極開口の周縁に対応する前記ケースと前記回路基板の前記第一面との間に設けた前記ケースの内側を液密に封止する封止部材と、を備えることを特徴としている。
この構成によれば、イオンセンサがケースに内蔵されて捕集電極のみが電極開口から外部に露出し、電極開口の周縁は封止部材で液密に封止される。したがって、捕集電極をケースの外部に露出させつつ、ケースの内部への塵埃や塩水、水などの侵入が防止される。また、ケースの内部で回路基板の第二面の表面上に空気層が形成されるので、回路部が空気絶縁の状態となる。
また、上記構成のイオン発生装置において、前記回路基板の前記第一面に対して前記捕集電極と前記封止部材とが重なり合うことを特徴としている。
この構成によれば、イオンセンサによるイオン検知の感度が向上する。
また、上記構成のイオン発生装置において、前記回路基板の前記第二面に取り付けた前記第二面から離隔して対向する天井部を有する枠体と、前記枠体の周囲を覆うように設けた封止樹脂と、を備えることを特徴としている。
この構成によれば、枠体を用いて回路基板の第二面の表面上に空気層を形成しながら、封止樹脂により第二面が液密に封止される。したがって、回路部を空気絶縁の状態としながら回路基板の第二面を液密に封止する作用が向上する。
また、上記構成のイオン発生装置において、空気中に正イオンを放出する正イオン発生部と、空気中に負イオンを放出する負イオン発生部と、前記捕集開口の周囲に対応する前記本体筐体の外面であって前記正イオン発生部及び前記負イオン発生部の少なくとも一方の空気流通方向下流側に配置されて空気流通空間に向かって突出するリブ部と、を備え、前記リブ部が、前記捕集開口の空気流通方向上流側及び下流側の各々において空気流通方向に沿って延びるよう形成された第一リブと、前記第一リブと交差する方向から前記捕集開口に空気を導入するための第二リブと、前記捕集開口に対して遠方に配置された前記正イオン発生部または前記負イオン発生部の側の端部に対応して設けられて前記遠方に配置されたイオン発生部が放出するイオンの前記捕集開口への流入を阻止するための遮蔽リブと、を備えることを特徴としている。
この構成によれば、第一リブが空気流通方向に沿って流れるイオンを捕集電極に導く。第二リブが第一リブと交差する方向の例えば空気の澱み部に滞留するイオンを捕集電極に導く。遮蔽リブが捕集電極に導きたくない方のイオン発生部が放出するイオンの捕集電極への流入を阻止する。したがって、正イオンまたは負イオンのうちイオンセンサで測定したい極性のイオンを効率的に捕集電極に導く。
また、上記構成のイオン発生装置は、少なくとも一部に発泡スチロールを利用して形成した前記空気流通空間に臨んで配置されるイオン発生装置であって、空気中に正イオンを放出する正イオン発生部を備え、前記イオンセンサが、前記正イオン発生部の空気流通方向下流側に配置されることを特徴としている。
発泡スチロールは一般的にプラスに帯電し易いことが分かっている。すなわち、負イオンが発泡スチロール製の空気流通空間に付着し易くなり、空気中の負イオンの量が減少する傾向となる。したがってこの構成によれば、イオンセンサが正イオンを好適に捕集して効率的にイオン量を測定する。
また、上記構成のイオン発生装置において、前記本体筐体の外部に対して光を照射する発光部を備え、前記発光部が、前記イオン発生部の空気流通方向下流側に配置されることを特徴としている。
この構成によれば、発光部の帯電を妨げる。したがって、発光部への埃の蓄積が抑制され、本体筐体の外部に対して効果的に光が照射される。
また、上記構成のイオン発生装置において、前記イオンセンサの前記回路部が、前記捕集電極のリセット時に前記捕集電極の電圧を基準電圧に設定する電極設定部と、前記捕集電極の電圧を測定する電極電圧測定部と、前記捕集電極のリセットの直後及び前記イオン発生器がイオン放出動作をしていないときに前記電極電圧測定部が測定した前記捕集電極の電圧が前記基準電圧であるか否かを判定する基準電圧判定部と、前記基準電圧判定部が前記捕集電極のリセットの直後及び前記イオン発生器がイオン放出動作をしていないときに前記捕集電極の電圧が前記基準電圧でないと判定したことに係る情報を出力する出力部と、を備えることを特徴としている。
この構成によれば、イオンセンサは捕集電極のリセット時に捕集電極の電圧を基準電圧に設定するので、捕集電極のリセットの直後及びイオン発生器がイオン放出動作をしていないときに捕集電極の電圧を測定することによりイオンセンサの異常を識別する。したがって、イオン発生器の異常或いは経時劣化とイオンセンサの異常とが区別される。
本発明の構成によれば、イオンセンサの回路基板における塵埃の付着や塩害などといった問題の発生を抑制することができ、且つ回路パターン間の絶縁状態を維持することが可能なイオン発生装置を提供することができる。
本発明の第1実施形態に係るイオン発生装置の斜視図である。 本発明の第1実施形態に係るイオン発生装置の正面図である。 本発明の第1実施形態に係るイオン発生装置の上面図である。 本発明の第1実施形態に係るイオン発生装置の側面図である。 本発明の第1実施形態に係るイオン発生装置の背面図である。 本発明の第1実施形態に係るイオン発生装置の蓋を外した状態の背面図である。 本発明の第1実施形態に係るイオン発生装置のイオンセンサ及びケースの斜視図である。 本発明の第1実施形態に係るイオン発生装置のイオンセンサ及びケースの正面図である。 本発明の第1実施形態に係るイオン発生装置のイオンセンサ及びケースの背面図である。 図8に示すイオンセンサ及びケースのX−X線における垂直断面側面図である。 本発明の第1実施形態に係るイオン発生装置のイオンセンサのケースの蓋を外した状態の斜視図である。 本発明の第1実施形態に係るイオン発生装置のイオンセンサのケースの蓋を外した状態の背面図である。 本発明の第1実施形態に係るイオンセンサの回路基板の第一面を示す平面図である。 本発明の第1実施形態に係るイオンセンサの回路基板の第二面を示す平面図である。 本発明の第1実施形態に係るイオンセンサによるイオン量の測定動作に係るタイミングチャートである。 本発明の第1実施形態に係るイオンセンサによるイオン量の測定動作に係るタイミングチャートである。 本発明の第1実施形態に係るイオンセンサによるイオン量の測定動作に係るタイミングチャートである。 本発明の第2実施形態に係るイオン発生装置のイオンセンサの垂直断面上面図である。 本発明の第3実施形態に係るイオン発生装置のイオンセンサの構成を示すブロック図である。 本発明の第3実施形態に係るイオンセンサによるイオン量の測定動作に係るタイミングチャートである。
以下、本発明の実施形態を図1〜図20に基づき説明する。
<第1実施形態>
最初に、本発明の第1実施形態に係るイオン発生装置について、図1〜図6を用いてその構成を説明する。図1〜図5はイオン発生装置の斜視図、正面図、上面図、側面図及び背面図である。図6はイオン発生装置の蓋を外した状態の背面図である。
イオン発生装置1は、図1及び図2に示すように本体筐体2、蓋部3、端子部4、イオン発生器10、イオンセンサ20、リブ部30及び発光部40を備える。
本体筐体2は外形が略直方体形状をなす箱形部材であり、その一面が主開口2a(図6参照)として開口する。本体筐体2の主開口2aには蓋部3が取り付けられて閉鎖される。本体筐体2の主開口2aと対向する他の一面である正面2bには各々略矩形をなすイオンの放出開口2cと捕集開口2dとを備える。イオン発生装置1は本体筐体2の放出開口2cと捕集開口2dとを有する正面2bが空気流通空間に臨むよう配置される。図1、図2及び図4に描画した白抜き矢印は空気の流通経路及び流通方向を示す。
蓋部3は本体筐体2の主開口2aを覆う平面視略矩形をなす。蓋部3は主開口2aに嵌合してネジ3aにより締め付けられて主開口2aを封止する(図3〜図5参照)。
端子部4は、図1及び図4に示すように本体筐体2の側面に配置され、イオン発生器10、イオンセンサ20及び発光部40と電気的に接続される。端子部4は外部から電力の供給を受けて、その電力をイオン発生器10、イオンセンサ20及び発光部40に供給する。また、端子部4は外部の例えば制御回路と電気的に接続され、制御信号等の授受に使用される。
イオン発生器10は、図1、図2及び図6に示すように本体筐体2の2箇所の放出開口2cに隣接して配置される。イオン発生器10は本体筐体2に対して着脱が可能である。イオン発生器10はイオンを放出するための放電に用いる放電電極13(13P、13N)やその他不図示の電子部品がハウジング11に設けられ、例えば図6に示すようにパッケージ化されている。
イオン発生器10は不図示の放電回路部、正イオン発生部12P及び負イオン発生部12Nを備える。放電回路部は外部から電力供給を受けて高圧の電気パルスを生成する高圧電気発生回路を備える。
正イオン発生部12P及び負イオン発生部12Nは所定の間隔で並べて配置され(図1及び図2参照)、各々別個の放出開口2cを通してイオン発生器10の本体筐体2の外部に向かって突出して空気流通空間に臨む(図3及び図4参照)。正イオン発生部12P及び負イオン発生部12Nは空気流通空間の空気流通方向と交差して略直角をなす方向に並ぶ。なお、正イオン発生部12P及び負イオン発生部12Nを総称してイオン発生部12と呼ぶことがある。
正イオン発生部12Pは正放電電極13Pを備え、負イオン発生部12Nは負放電電極13Nを備える。正放電電極13P及び負放電電極13Nは各々ハウジング11から外側に向かって突出する針状に形成される。正イオン発生部12P及び負イオン発生部12Nはともに同じ構造であり、各々の正放電電極13P、負放電電極13Nに高圧電気発生回路で生成された高電圧を供給して放電を発生させ、イオンを放出する。
ここで、イオン発生器10の正放電電極13P、負放電電極13Nには交流波形またはインパルス波形から成る電圧が印加される。正放電電極13Pには正電圧が印加され、コロナ放電による水素イオンが空気中の水分と結合して主としてH(HO)mから成る正イオンを発生する。負放電電極13Nには負電圧が印加され、コロナ放電による酸素イオンが空気中の水分と結合して主としてO (HO)nから成る負イオンを発生する。ここで、m、nは任意の自然数である。H(HO)m及びO (HO)nは空気中の浮遊菌や臭い成分の表面で凝集してこれらを取り囲む。
そして、式(1)〜(3)に示すように、衝突により活性種である[・OH](水酸基ラジカル)やH(過酸化水素)を微生物等の表面上で凝集生成して浮遊菌や臭い成分を破壊する。ここで、m’、n’は任意の自然数である。したがって、イオン発生器10はその外部を流通する空気に対して正放電電極13P及び負放電電極13Nで放電により発生させた正イオン及び負イオンを含ませるように放出することにより、例えば室内の殺菌や脱臭を行うことができる。
(HO)m+O (HO)n→・OH+1/2O+(m+n)HO ・・・(1)
(HO)m+H(HO)m’+O (HO)n+O (HO)n’
→ 2・OH+O+(m+m'+n+n')HO ・・・(2)
(HO)m+H(HO)m’+O (HO)n+O (HO)n’
→ H+O+(m+m'+n+n')HO ・・・(3)
なお、イオン発生器10によって正イオン及び負イオンを一緒に発生させても良いし、正イオンのみまたは負イオンのみを発生させても良い。
また、本発明において、イオンには帯電微粒子水も含むものとする。このとき、イオン発生器10は静電霧化装置からなり、静電霧化装置によってラジカル成分を含む帯電微粒子水が生成される。すなわち、静電霧化装置に設けた放電電極をペルチェ素子により冷却することで放電電極の表面に結露水が生じる。次に、放電電極にマイナスの高電圧を印加すると、結露水から帯電微粒子水が生成される。また、放電電極からは帯電微粒子水とともに空気中に放出される負イオンも発生する。
イオン発生器10は正イオンまたは負イオンのいずれかと、正イオンまたは負イオンの逆極性に帯電した微粒子水とを発生する静電霧化装置からなるものであっても良い。負イオン若しくは負に帯電した微粒子水が発生すると、室内の殺菌や脱臭に加えて、リラックス効果も生まれるとされる。
イオンセンサ20はケース5に内蔵され、本体筐体2の捕集開口2dに隣接して配置される(図2参照)。ケース5は本体筐体2に対して着脱が可能である。
ここで、イオン発生装置1は少なくとも一部に発泡スチロールを利用して形成した空気流通空間に臨んで配置される。発泡スチロールは一般的にプラスに帯電し易いことが分かっており、負イオンが発泡スチロール製の空気流通空間に付着し易くなる。このため、捕集開口2d及びイオンセンサ20は正イオン発生部12Pの空気流通方向下流側に配置される。なお、イオンセンサ20及びケース5の詳細な構成は後述する。
リブ部30は、図1〜図4に示すように本体筐体2の放出開口2cと捕集開口2dとを有する正面2bに設けられる。リブ部30は正イオン発生部12Pの空気流通方向下流側に位置する捕集開口2dの周囲に対応する箇所に配置される。リブ部30は本体筐体2の外面である正面2bから空気流通空間に向かって突出する。リブ部30は第一リブ31、第二リブ32及び遮蔽リブ33を備える。
第一リブ31は捕集開口2dの空気流通方向上流側及び下流側の各々において空気流通方向に沿って延びるよう形成される。第一リブ31は捕集開口2dの空気流通方向上流側及び下流側の各々において平行に延びる複数枚が空気流通方向と交差する方向に並べて設けられる。
第二リブ32は第一リブ31と交差して平行に延びる2枚が形成される。2枚の第二リブ32のうち1枚は捕集開口2dの空気流通方向上流側に設けた第一リブ31の下流端に連結し、他の1枚は捕集開口2dの空気流通方向下流側に設けた第一リブ31の上流端に連結し、それら2枚の間に捕集開口2dが配置される。これにより、第二リブ32は第一リブ31と交差する方向から捕集開口2dに空気を導入する。一方、2枚の第二リブ32は各々、第一リブ31との連結部に開口32aを有する。これにより、第二リブ32は空気流通方向に沿う空気の流れを妨げない。
遮蔽リブ33は正イオン発生部12Pまたは負イオン発生部12Nのうち捕集開口2dに対して遠方に配置された負イオン発生部12N側の端部に対応して設けられる。遮蔽リブ33は捕集開口2dに対する負イオン発生部12N側において2枚の第二リブ32の間隙を塞ぐように空気流通方向に沿って延びる。これにより、遮蔽リブ33は負イオン発生部12Nが放出する負イオンの捕集開口2dへの流入を阻止する。
発光部40は、図1及び図2に示すように本体筐体2の放出開口2cと捕集開口2dとを有する正面2bに設けられる。発光部40は負イオン発生部12Nの空気流通方向下流側に配置される。発光部40は発光体として例えばLED(Light Emitting Diode)を搭載したLED基板41(図6参照)と、LED光を空気流通空間側に拡散させるための拡散レンズ42とを備える。発光部40はイオン発生器10が正常に動作していることが外部から容易に認識できるよう発光する。
続いて、イオンセンサ20及びケース5の構成について、図7〜図14を用いて詳しく説明する。図7〜図9はイオンセンサ20及びケース5の斜視図、正面図及び背面図、図10は図8に示すイオンセンサ20及びケース5のX−X線における垂直断面側面図である。図11及び図12はケース5の蓋を外した状態の斜視図及び背面図である。図13及び図14はイオンセンサ20の回路基板の第一面を示す平面図及び第二面を示す平面図である。
イオンセンサ20はケース5に内蔵され、図7、図8、図11及び図12に示すように回路基板21を備える。
ここで、ケース5は外形が略直方体形状をなす箱形部材であり、その一面が主開口5aとして開口する。ケース5の主開口5aには蓋部6が取り付けられて閉鎖される。ケース5の主開口5aと対向する他の一面である正面5bには後述する捕集電極22をケース5の外部に露出する略矩形をなす電極開口5cを備える。ケース5は電極開口5cを有する正面5bが本体筐体2の捕集開口2dに隣接し、捕集電極22が空気流通空間に臨むよう本体筐体2の内部に配置される。
蓋部6は、図9に示すようにケース5の主開口5aを覆う平面視略矩形をなす。蓋部6は主開口5aに嵌合してネジ6aにより締め付けられて主開口5aを封止する。蓋部6とケース5との間には図10に示すパッキン7が挟み込まれる。パッキン7は例えばエチレン−プロピレン−ジエンゴム(EPDM)で矩形環状に形成され、主開口5aを液密に封止する。
回路基板21はその第一面21aに捕集電極22を備え(図10及び図13参照)、第二面21bに回路部23を備える(図10及び図14参照)。回路基板21の第一面21a及び第二面21bは回路基板21の表裏をなす。回路基板21は捕集電極22を設けた第一面21aがケース5の電極開口5cに隣接するようケース5の内部に配置される。
捕集電極22は帯形状に形成されて回路基板21の第一面21aに貼付される。捕集電極22は帯形状の長手方向とその長手方向と直角をなす幅方向とが各々電極開口5cの矩形の縦横の方向と一致するよう配置される。捕集電極22はその長手方向の長さが対応する電極開口5cの長さより長く、両端部が電極開口5cから外部に露出していない。
電極開口5cの周縁に対応するケース5と回路基板21の第一面21aとの間には封止部材であるパッキン8が挟み込まれる(図8及び図10参照)。パッキン8は例えばエチレン−プロピレン−ジエンゴム(EPDM)で矩形環状に形成され、電極開口5cにおいてケース5の内側を液密に封止する。捕集電極22の両端側において、回路基板21の第一面21aに対して捕集電極22とパッキン8とが重なり合う。そして、ケース5の内部では、図10に示すように回路基板21の第二面21bの表面上に空気層A1を形成しながら第二面21bを液密に封止している。このような構成の捕集電極22は電極開口5c及び捕集開口2dを通してイオン発生器10が空気中に放出したイオンを捕集する。
回路部23は回路基板21の第二面21bに形成され、捕集電極22と電気的に接続される。回路部23は捕集電極22を用いて空気中のイオン量を測定するために動作する。回路部23は測定したイオン量に係る情報を本体筐体2の端子部4を介して外部の例えば制御回路に送信する。
続いて、イオンセンサ20によるイオン量の測定動作について、図15〜図17を用いて説明する。図15〜図17はイオンセンサ20によるイオン量の測定動作に係るタイミングチャートである。
図15〜図17の上段には捕集電極22のリセット信号の波形を示す。図15〜図17の下段には捕集電極22にイオンが触れることにより生じる電流の積分波形を示す。なお、本実施形態では正イオンを検知するためにイオンセンサ20を設けているので、正イオン検知時の積分波形を実線で描画し、負イオン検知時の積分波形を一点鎖線で描画している。
イオンセンサ20は捕集電極22にイオンが触れることにより生じる単位時間当たりの電荷を電流として検知する。そして、回路部23に設けた不図示の積分器の容量を満たすことで捕集したイオン量に対応する電圧が得られる。この電圧を、捕集電極22をリセットしてから所定時間後に確認することによりイオン量の測定を行うことができる。捕集電極22のリセットは一定時間ごとに所定回数実施される。
具体的に説明すると、イオンセンサ20は捕集電極22のリセット時に捕集電極22の電圧を基準電圧に設定する。基準電圧は回路部23の動作電圧範囲の略中間電位に設定される。図15〜図17に示すように、例えば回路部23の動作電圧が3.3Vである場合、基準電圧は1.6Vに設定される。捕集電極22の電圧が基準電圧であるとき、検知したイオン量がゼロであることを意味する。リセット時の捕集電極22の電圧V1と、積分を開始して所定時間後の捕集電極22の電圧V2との差分(V2−V1)を導出することによりイオン量の測定を行うことができる。
ここで、図15はイオン発生器12が比較的新しい状態の正イオン検知時の積分波形を実線で描画している。リセット後、捕集電極22の電圧が急激に変化して正イオン量が適正であることを示す0Vに達している。
一方、イオン発生器12の経時劣化が進むと、図16に示すようにリセット後の捕集電極22の電圧の変化が緩やかになる。さらに、正イオン量が適正であることを示す0Vに達する前に次のリセットが行われるような状態となる。
そこで、先にイオンセンサ20及びケース5の構成について説明したように、イオン発生装置1では捕集電極22の両端側において、回路基板21の第一面21aに対して捕集電極22とパッキン8とが重なり合うようにしている。このような構成にすることにより、図17に示すようにリセット後の捕集電極22の電圧の変化を、図16に示す状態に対して急調にすることができる。すなわち、イオンセンサ20によるイオン検知の感度が向上している。
上記のように、本実施形態に係るイオン発生装置1は、空気中にイオンを放出するイオン発生部12を有するイオン発生器10と、回路基板21とイオン発生器10が放出したイオンを捕集する回路基板21の第一面21aに設けた捕集電極22と捕集電極22を用いて空気中のイオン量を測定するために動作する回路基板21の第二面21bに設けた回路部23とを有するイオンセンサ20と、イオン発生器10及びイオンセンサ20を内蔵するとともにイオン発生部12を外部に露出する放出開口2cと捕集電極22を外部に露出する捕集開口2dとを有して空気流通空間に臨んで配置される本体筐体2と、を備える。そして、イオン発生装置1は回路基板21の第二面21bの表面上に空気層A1を形成しながら第二面21b、すなわち回路部23を液密に封止する。
この構成によれば、回路部23への塵埃や塩水、水などの侵入を防止することができる。したがって、回路基板21における塵埃の付着や塩害などといった問題の発生を抑制することが可能である。さらに、空気層A1を形成することで、回路部23を空気絶縁の状態とすることができる。したがって、回路パターン間の絶縁状態を維持することが可能である。
また、イオン発生装置1は、イオンセンサ20を内蔵するケース5と、ケース5に設けたケース5の外部に捕集電極22を露出する電極開口5cと、電極開口5cの周縁に対応するケース5と回路基板21の第一面21aとの間に設けたケース5の内側を液密に封止するパッキン8と、を備える。この構成によれば、イオンセンサ20をケース5に内蔵して捕集電極22のみを電極開口5cから外部に露出させ、電極開口5cの周縁をパッキン8で液密に封止することができる。したがって、捕集電極22をケース5の外部に露出させつつ、ケース5の内部への塵埃や塩水、水などの侵入を防止することができる。また、ケース5の内部で回路基板21の第二面21bの表面上に空気層A1が形成されるので、回路部23を空気絶縁の状態とすることが可能である。
そして、本発明の上記実施形態の構成によれば、イオンセンサ20の回路基板21における塵埃の付着や塩害などといった問題の発生を抑制することができ、且つ回路パターン間の絶縁状態を維持することが可能なイオン発生装置1を提供することができる。
また、イオン発生装置1は回路基板21の第一面21aに対して捕集電極22とパッキン8とが重なり合うので、イオンセンサ20によるイオン検知の感度を向上させることができる。
また、イオン発生装置1は、空気中に正イオンを放出する正イオン発生部12Pと、空気中に負イオンを放出する負イオン発生部12Nと、捕集開口2dの周囲に対応する本体筐体2の外面であって正イオン発生部12Pの空気流通方向下流側に配置されて空気流通空間に向かって突出するリブ部30と、を備える。そして、リブ部30が、捕集開口2dの空気流通方向上流側及び下流側の各々において空気流通方向に沿って延びるよう形成された第一リブ31と、第一リブ31と交差する方向から捕集開口2dに空気を導入するための第二リブ32と、捕集開口2dに対して遠方に配置された負イオン発生部12Nの側の端部に対応して設けられて負イオン発生部12Nが放出する負イオンの捕集開口2dへの流入を阻止するための遮蔽リブ33と、を備える。
この構成によれば、第一リブ31が空気流通方向に沿って流れる正イオンを捕集電極22に導くことができる。第二リブ32が第一リブ31と交差する方向の例えば空気の澱み部に滞留する正イオンを捕集電極22に導くことができる。遮蔽リブ33が捕集電極22に導きたくない負イオンの捕集電極22への流入を阻止することができる。したがって、イオンセンサ20で測定したい正イオンを効率的に捕集電極22に導くことが可能である。
また、イオン発生装置1は、少なくとも一部に発泡スチロールを利用して形成した空気流通空間に臨んで配置される装置であって、空気中に正イオンを放出する正イオン発生部12Pを備える。そして、イオンセンサ20が正イオン発生部12Pの空気流通方向下流側に配置される。発泡スチロールは一般的にプラスに帯電し易いことが分かっている。すなわち、負イオンが発泡スチロール製の空気流通空間に付着し易くなり、空気中の負イオンの量が減少する傾向となる。したがってこの構成によれば、イオンセンサ20が正イオンを好適に捕集して効率的にイオン量を測定することが可能になる。
また、イオン発生装置1は本体筐体2の外部に対して光を照射する発光部40を備え、その発光部40が負イオン発生部12Nの空気流通方向下流側に配置される。この構成によれば、発光部40の帯電を妨げることができる。したがって、発光部40への埃の蓄積を抑制することができ、本体筐体2の外部に対して効果的に光を照射することが可能になる。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態に係るイオン発生装置について、図18を用いてその構成を説明する。図18はイオン発生装置のイオンセンサの垂直断面上面図である。なお、この実施形態の基本的な構成は先に説明した第1実施形態と同じであるので、第1実施形態と共通する構成要素には前と同じ符号を付し、図面の記載及びその説明を省略するものとする。
第2実施形態に係るイオン発生装置1ではイオンセンサ20が、図18に示すように枠体24及び封止樹脂25を備える。
枠体24は回路基板21の第二面21bに取り付けられる。枠体24は第二面21bから離隔して対向する天井部24aを有し、第二面21bに設けた回路部23全体を覆う形態をなす。そして、枠体24は第二面21bの表面上に空気層A2を形成する。
封止樹脂25は枠体24の周囲に設けられる。封止樹脂25は、例えばウレタンなどの防湿機能のあるコーティング材料からなる。封止樹脂25は枠体24を回路基板21の第二面21bに取り付けた後、枠体24の周囲を覆うように設けられる。
この構成によれば、枠体24を用いて回路基板21の第二面21bの表面上に空気層A2を形成しながら、封止樹脂25により第二面21bを液密に封止することができる。したがって、回路部23を空気絶縁の状態としながら回路基板21の第二面21bを液密に封止する作用を向上させることが可能である。
<第3実施形態>
次に、本発明の第3実施形態に係るイオン発生装置について、図19及び図20を用いてその構成を説明する。図19はイオン発生装置のイオンセンサの構成を示すブロック図、図20はイオンセンサによるイオン量の測定動作に係るタイミングチャートである。なお、この実施形態の基本的な構成は先に説明した第1実施形態と同じであるので、第1実施形態と共通する構成要素には前と同じ符号を付し、図面の記載及びその説明を省略するものとする。
第3実施形態に係るイオン発生装置1では、イオンセンサ20の回路部23が図19に示すように電極設定部23a、電極電圧測定部23b、基準電圧判定部23c及び出力部23dを備える。
電極設定部23aは捕集電極22のリセット時に捕集電極22の電圧を基準電圧に設定する。電極設定部23aは正負両イオンを検知するために基準電圧を回路部23の動作電圧範囲の略中間電位付近に設定することが好ましい(図15〜図17参照)。例えば、回路部23の動作電圧が3.3Vである場合、基準電圧は1.6Vに設定される。
電極電圧測定部23bは捕集電極22の電圧を測定する。捕集電極22の電圧を、捕集電極22をリセットしてから所定時間後(図15〜図17の積分期間の終点)に確認することによりイオン量の測定が行われる(V2−V1≠0でイオン有り)。
ここで、例えば捕集電極22のリセットの直後では、図15〜図17に示すように捕集電極22の電圧が基準電圧付近になっているはずである。同様に、例えばイオン発生器10がイオン放出動作をしていないときには、図20に実線波形で示すように捕集電極22の電圧が積分期間の終点においてもほぼ基準電圧になっているはずである(V2−V1=0でイオン無し)。
一方、イオンセンサ20は常時、図20に一点鎖線波形で示すように捕集電極22の電圧が動作電圧範囲の最大値や最小値になっていたり、その他の電圧値を維持した状態になっていたりすることがある。すなわち、イオンセンサ20自体に異常が生じている可能性があることが推定される。しかしながら、ここで単にリセット時の捕集電極22の電圧V1と、積分を開始して所定時間後の捕集電極22の電圧V2との差分(V2−V1=0)を導出すると、その差分がイオン発生器10に異常や経時劣化がある場合(V2−V1=0)と同様の結果になることが懸念される。
そこで、基準電圧判定部23cは捕集電極22のリセットの直後及びイオン発生器10がイオン放出動作をしていないときに電極電圧測定部23bが測定した捕集電極22の電圧が基準電圧であるか否かを判定する。これにより、イオン発生器10に異常や経時劣化がある場合と区別されて、イオンセンサ20自体に異常があることが識別される。
出力部23dは基準電圧判定部23cが捕集電極22のリセットの直後及びイオン発生器10がイオン放出動作をしていないときに捕集電極22の電圧が基準電圧でないと判定したことに係る情報、すなわちイオンセンサ20の異常状態に係る情報を出力する。この情報は本体筐体2の端子部4を介して外部の例えば制御回路に送信される。
上記のように、イオンセンサ20は捕集電極22のリセット時に捕集電極22の電圧を基準電圧に設定するので、捕集電極22のリセットの直後及びイオン発生器10がイオン放出動作をしていないときに捕集電極22の電圧を測定することによりイオンセンサ20の異常を識別することができる。したがって、イオン発生器10の異常或いは経時劣化とイオンセンサ20の異常とを区別することが可能である。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。
例えば、上記実施形態では、イオン発生装置1が発泡スチロールを利用して形成した空気流通空間に臨んで配置されることとしたが、イオン発生装置1の設置場所がそのような形態であることに限定されるわけではない。
また、上記実施形態では、捕集開口2d、イオンセンサ20及びリブ部30を正イオン発生部12Pの空気流通方向下流側に対応する箇所に配置してイオンセンサ20で正イオンを検知するように構成したが、負イオン発生部12Nの空気流通方向下流側に対応する箇所に配置してイオンセンサ20で負イオンを検知するように構成しても良い。
また、第1実施形態では、イオンセンサ20をケース5に内蔵して外部に対して液密に封止したが、ケース5を設けることなく、本体筐体2に直接内蔵して外部に対して液密に封止ように構成しても良い。
本発明はイオン発生装置において利用可能である。
1 イオン発生装置
2 本体筐体
2c 放出開口
2d 捕集開口
5 ケース
5c 電極開口
8 パッキン(封止部材)
10 イオン発生器
10 イオン発生器
12 イオン発生部
12P 正イオン発生部
12N 負イオン発生部
20 イオンセンサ
21 回路基板
21a 第一面
21b 第二面
22 捕集電極
23 回路部
23a 電極設定部
23b 電極電圧測定部
23c 基準電圧判定部
23d 出力部
24 枠体
24a 天井部
25 封止樹脂
30 リブ部
31 第一リブ
32 第二リブ
33 遮蔽リブ
40 発光部

Claims (7)

  1. 空気中にイオンを放出するイオン発生部を有するイオン発生器と、
    回路基板と前記イオン発生器が放出したイオンを捕集する前記回路基板の第一面に設けた捕集電極と前記捕集電極を用いて空気中のイオン量を測定するために動作する前記回路基板の第二面に設けた回路部とを有するイオンセンサと、
    前記イオン発生器及び前記イオンセンサを内蔵するとともに前記イオン発生部を外部に露出する放出開口と前記捕集電極を外部に露出する捕集開口とを有して空気流通空間に臨んで配置される本体筐体と、
    を備え、
    前記回路基板の前記第二面の表面上に空気層を形成しながら前記第二面を液密に封止したことを特徴とするイオン発生装置。
  2. 前記イオンセンサを内蔵するケースと、
    前記ケースに設けた前記ケースの外部に前記捕集電極を露出する電極開口と、
    前記電極開口の周縁に対応する前記ケースと前記回路基板の前記第一面との間に設けた前記ケースの内側を液密に封止する封止部材と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載のイオン発生装置。
  3. 前記回路基板の前記第一面に対して前記捕集電極と前記封止部材とが重なり合うことを特徴とする請求項2に記載のイオン発生装置。
  4. 前記回路基板の前記第二面に取り付けた前記第二面から離隔して対向する天井部を有する枠体と、
    前記枠体の周囲を覆うように設けた封止樹脂と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載のイオン発生装置。
  5. 空気中に正イオンを放出する正イオン発生部と、
    空気中に負イオンを放出する負イオン発生部と、
    前記捕集開口の周囲に対応する前記本体筐体の外面であって前記正イオン発生部及び前記負イオン発生部の少なくとも一方の空気流通方向下流側に配置されて空気流通空間に向かって突出するリブ部と、
    を備え、
    前記リブ部が、前記捕集開口の空気流通方向上流側及び下流側の各々において空気流通方向に沿って延びるよう形成された第一リブと、前記第一リブと交差する方向から前記捕集開口に空気を導入するための第二リブと、前記捕集開口に対して遠方に配置された前記正イオン発生部または前記負イオン発生部の側の端部に対応して設けられて前記遠方に配置されたイオン発生部が放出するイオンの前記捕集開口への流入を阻止するための遮蔽リブと、を備えることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のイオン発生装置。
  6. 少なくとも一部に発泡スチロールを利用して形成した前記空気流通空間に臨んで配置されるイオン発生装置であって、
    空気中に正イオンを放出する正イオン発生部を備え、
    前記イオンセンサが、前記正イオン発生部の空気流通方向下流側に配置されることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載のイオン発生装置。
  7. 前記本体筐体の外部に対して光を照射する発光部を備え、
    前記発光部が、前記イオン発生部の空気流通方向下流側に配置されることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載のイオン発生装置。
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