JP2012077795A - 潤滑構造およびその潤滑構造を用いた多段変速機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】オイルシール(40)の外周環状開口(40xo)が軸受開口部(1e)の内周面の油路開口(1x)に臨み、内周環状開口(40xi)が円筒状カラー部材(33)の連通孔(33x)に臨むとともに、内側弾性リップ部(42i)が円筒状カラー部材(33)の外周面に弾性的に圧接して内周環状開口(40xi)から連通孔(33x)に潤滑油を導くように構成された潤滑構造において、円筒状カラー部材(33)は、最大外径(d1)に比較して軸方向内側端部(33e)の外径(d2)が小さい潤滑構造およびその潤滑構造を用いた多段変速機。
【選択図】図21
Description
しかし、軸部材の両端に種々の機構が取り付けられて、油路を形成することができない場合がある(例えば、特許文献1参照)。
すなわち、カウンタ歯車軸をベアリングを介して軸支するケースの軸受の軸受開口部に嵌挿された環状のオイルシールと円筒状カラー部材に潤滑油の導入路を形成して、軸受開口部の内周面に開口した油路開口とカウンタ歯車軸の内外を貫通した導入孔とを前記オイルシールと円筒状カラー部材の導入路が連通している。
そのため、軸受開口部に予め嵌挿された環状のオイルシールの内周面とカウンタ歯車軸の外周面との間に円筒状カラー部材が挿入されたとき、円筒状カラー部材の軸方向内側端面の外周縁部が、オイルシールの軸方向内側の内周縁部から中心軸側に斜め軸方向外側に向けて突出した内側弾性リップ部のリップ先端に当接して内側弾性リップ部がめくり返され、内側弾性リップ部が元の中心軸側に斜め軸方向外側に向けて突出した状態に弾性復帰せずにめくり返された状態のままとなってしまうことがある。
軸部材(12)を回転自在に軸支するケース(1)の軸受開口部(1e)の内周面に環状のオイルシール(40)が内嵌され、
前記オイルシール(40)の内周面と前記軸部材(12)の外周面との間に円筒状カラー部材(33)が嵌挿され、
前記円筒状カラー部材(33)は、外周面から内周面に連通する連通孔(33x)が設けられ、
前記軸部材(12)には、前記円筒状カラー部材(33)の前記連通孔(33x)に対向する位置に前記軸部材内部の中空部に連通するオイル導入孔(12x)が穿孔され、
前記オイルシール(40)は、外周面に周方向に亘って開口した外周環状開口(40xo)と内周面に周方向に亘って開口した内周環状開口(40xi)とが内部連通路(40x)により連通されるとともに、軸方向内側の内周縁部から中心軸側に斜め軸方向外側に向けて突出した内側弾性リップ部(42i)が環状に設けられ、
前記外周環状開口(40xo)が前記軸受開口部(1e)の内周面の油路開口(1x)に臨み、
前記内周環状開口(40xi)が前記円筒状カラー部材(33)の前記連通孔(33x)に臨むとともに、前記内側弾性リップ部(42i)が前記円筒状カラー部材(33)の外周面に弾性的に圧接して前記内周環状開口(40xi)から前記連通孔(33x)に潤滑油を導くように構成された潤滑構造において、
前記円筒状カラー部材(33)は、最大外径(d1)に比較して軸方向内側端部(33e)の外径(d2)が小さいことを特徴とする潤滑構造である。
前記円筒状カラー部材(33)の軸方向内側端部(33e)の先端部は、先細りとなってテーパ面(33t)が形成され、同テーパ面(33t)の先端縁の外径(d3)が前記オイルシール(40)の前記内側弾性リップ部(42i)の内径(ds)より小さいことを特徴とする。
ケース(1)内に一対のベアリング(7L,7R)を介して回転自在に架設された互いに平行な歯車軸(12)にそれぞれ複数の駆動歯車(m1〜m6)と被動歯車(n1〜n6)が変速段毎に常時噛み合い状態で軸支され、前記駆動歯車(m1〜m6)と前記被動歯車(n1〜n6)の一方の複数の歯車が歯車軸(11)に固定され、他方の複数の歯車と歯車軸(12)との間で歯車軸と各歯車の係合を歯車ごとに切り換える係合切換機構が備えられ、変速駆動機構により前記係合切換機構が駆動されて変速を行う多段変速機であって、
前記係合切換機構は、
各歯車(n1〜n6)の内周面の周方向複数箇所に周方向に係合面を有して設けられた係合部(31)と、
前記歯車軸(12)に軸支され揺動する一端が前記係合部(31)の係合面と係合および係合解除を行う揺動爪部材(R)と、
前揺動爪部材(R)の揺動する他端に径方向内側から接するピン部材(23)と、
前記歯車軸(12)の中空部内周面に軸方向に指向して削成されたカム案内溝(12g)に嵌って軸方向に移動し前記ピン部材(23)に摺接する摺接面に複数のカム面(v1〜v6)が軸方向所要箇所に形成され移動により前記ピン部材(23)を介して前記揺動爪部材(R)を作動する複数のカムロッド(C)とを備え、
前記変速駆動機構が、前記カムロッド(C)の内側で前記歯車軸(12)の中空中心軸に嵌挿され軸方向の移動により前記カムロッド(C)を移動させるシフトロッド(51)を備えた多段変速機において、
前記歯車軸(12)を回転自在に軸支する前記ケース(1)の軸受開口部(1e)の内周面に環状のオイルシール(40)が内嵌され、
前記オイルシール(40)の内周面と前記歯車軸(12)の外周面との間に円筒状カラー部材(33)が嵌挿され、
前記円筒状カラー部材(33)は、外周面から内周面に連通する連通孔(33x)が設けられ、
前記歯車軸(12)には、前記円筒状カラー部材(33)の前記連通孔(33x)に対向する位置に前記歯車軸内部の中空部に連通するオイル導入孔(12x)が穿孔され、
前記オイルシール(40)は、外周面に周方向に亘って開口した外周環状開口(40xo)と内周面に周方向に亘って開口した内周環状開口(40xi)とが内部連通路(40x)により連通されるとともに、軸方向内側の内周縁部から中心軸側に斜め軸方向外側に向けて突出した内側弾性リップ部(42i)が環状に設けられ、
前記外周環状開口(40xo)が前記軸受開口部(1e)の内周面の油路開口(1x)に臨み、
前記内周環状開口(40xi)が前記円筒状カラー部材(33)の前記連通孔(33x)に臨むとともに、前記内側弾性リップ部(42i)が前記円筒状カラー部材(33)の外周面に弾性的に圧接して前記内周環状開口(40xi)から前記連通孔(33x)に潤滑油を導くように構成された潤滑構造を備え、
前記円筒状カラー部材(33)は、最大外径(d1)に比較して軸方向内側端部(33e)の外径(d2)が小さいことを特徴とする多段変速機である。
前記円筒状カラー部材(33)の軸方向内側端部(33e)の先端部は、先細りとなってテーパ面(33t)が形成され、先端外径(d3)が前記オイルシール(40)の前記内側弾性リップ部(42i)の内径(ds)より小さいことを特徴とする。
前記係合切換機構が設けられた前記歯車軸(12)を出力軸(12)とし、
前記出力軸(12)における前記ベアリング(7L)のインナレース(7Li)が嵌合されるジャーナル部(12j)より外側に突出した軸端部が、最外端に形成された雄ねじ(12e)と、前記雄ねじ(12e)の内側に形成されたスプライン溝(12s)と、前記スプライン溝(12s)の前記雄ねじ(12e)との境目部分に周方向に形成された外周溝(12f)とからなり、
前記出力軸(12)に外嵌した前記円筒状カラー部材(33)が前記ジャーナル部(12j)に嵌着した前記インナレース(7Li)に当接し、
前記スプライン溝(12s)にスプライン嵌合した出力スプロケット(32)が皿バネ(34)を挟んで前記円筒状カラー部材(33)を押圧し、
前記外周溝(12f)に嵌合した半割コッタ(35)が前記出力スプロケット(32)を受けとめ、
前記半割コッタ(35)の外周面と外側面に対向する外周壁と環状側壁とからなる環状リテーナ(36)が前記半割コッタ(35)に外嵌されて前記半割コッタ(35)を保持し、
前記雄ねじ(12e)に螺合したナット部材(37)が前記環状リテーナ(36)を前記半割コッタ(35)との間に挟むように構成したことを特徴とする。
本実施の形態に係る多段変速機10は、自動二輪車に搭載される内燃機関に組み込まれて構成されている。
図1は内燃機関Eの一部省略した右側面図であり、図2は多段変速機10の断面図(図1のII-II線断面図)であり、同図1および図2に示すように、該多段変速機10は、内燃機関と共通の機関ケース1に設けられている。
上側機関ケース1Uと下側機関ケース1Lは、クランク軸6およびクランク軸6と同じ高さ位置で変速室2内の高い位置にあるカウンタ歯車軸12を上下から挟むように軸支して合体する。
摩擦クラッチ5の左側には、クランク軸6の回転が伝達されるプライマリ被動ギヤ4がメイン歯車軸11に回転自在に軸支されている。
内燃機関のクランク軸の回転がプライマリ被動ギヤ4から係合状態の摩擦クラッチ5を介してメイン歯車軸11に伝達される。
ボール16は小径孔部11bに軸方向の同位置に3個が入る外径を有し、長尺プッシュロッド15lの右端部15lrと短尺プッシュロッド15sの左端部の互いに対向する端面には円環状に浅い環状溝が形成されていて3個のボール16を安定して挟持することができる。
一方、短尺プッシュロッド15sの右端部は、メイン歯車軸11から右方に突出して摩擦クラッチ5のプレッシャプレート5pの中心部に当接している。
3個のボール16はスラストベアリングの役割をなし、短尺プッシュロッド15sの回転を長尺プッシュロッド15lに伝達しない。
右ベアリング3Rに沿って第1駆動変速歯車m1がメイン歯車軸11に一体に形成され、メイン歯車軸11の同第1駆動変速歯車m1と左ベアリング3Lとの間に形成されたスプラインに右から左へ順に順次径を大きくした第2,第3,第4,第5,第6駆動変速歯車m2,m3,m4,m5,m6がスプライン嵌合されている。
カウンタ歯車軸12において、図3および図4に示すように、右ベアリング7Rの左に介装されたカラー部材14Rを介して外装された右端の軸受カラー部材13と、左ベアリング7Lの右に介装されたカラー部材14Lを介して外装された左端の軸受カラー部材13との間に、等間隔に5つの軸受カラー部材13が外装され、この全部で7つの軸受カラー部材13の隣り合う軸受カラー部材13,13間に跨るようにして右から左へ順に順次径を小さくした第1,第2,第3,第4,第5,第6被動変速歯車n1,n2,n3,n4,n5,n6が回転自在に軸支されている。
カウンタ歯車軸12に変速段が奇数段の奇数段歯車(第1,第3,第5被動変速歯車n1,n3,n5)と変速段が偶数段の偶数段歯車(第2,第4,第6被動変速歯車n2,n4,n6)が交互に配列されることになる。
シフトロッド51の軸方向の移動は、ロストモーション機構52,53を介してカムロッドCを軸方向に連動し、このカムロッドCの移動がカウンタ歯車軸12に組み込まれた係合手段20により各被動変速歯車nを選択的にカウンタ歯車軸12と係合して変速を行う。
図7を参照して、変速駆動機構50のシフトロッド51は、円柱棒状をなし、軸方向の左右2か所に縮径して形成された外周凹部51a,51bがそれぞれ所定長さに亘って形成されている。
シフトロッド51の右端は雄ねじが形成された雄ねじ端部51bbとなっており、雄ねじ端部51bbの手前に6角形状のナット部51cが形成されている。
左右のロストモーション機構52,53は、同じ構造のものを互いに左右対称になるように配設している。
なお、コッタ52cは、スプリングホルダ52hの内周凹部52haの内径を外径とし、シフトロッド51の外周凹部51aの外径を内径とした中空円板状をなし、組み付けのため半割りにされている。
したがって、シフトロッド51が軸方向に移動すると、左右のロストモーション機構52,53の圧縮コイルスプリング52s,53sを介してスプリングホルダ52h,53hが軸方向に移動する。
カムロッドCは、断面が特別な形状をしておらず概ね外形が単純な矩形の角柱棒状部材であるので、カムロッドCを容易に製造することができる。
このシフトロッド操作子55の螺着されたナット57より右側に延出した円筒部に直径方向に穿孔したピン孔55hが形成されており、同ピン孔55hにシフトピン58が貫通する。
筒状ガイド部8gは、シフトロッド操作子55が摺動する円孔8ghを備え、その下部が斜め下方に切り欠かれてガイド長孔8glが軸方向に長尺に形成されている。
筒状ガイド部8gのガイド長孔8glにシフトロッド操作子55を嵌挿すると同時に、シフトロッド操作子55を貫通するシフトピン58の直方体状をした摺動部58bを筒状ガイド部8gのガイド長孔8glに摺動自在に嵌挿し、シフトピン58の端部の係合部58aをシフトドラム67のシフト案内溝Gに摺動自在に係合させる。
変速用モータ等の変速用アクチュエータ(図示せず)の動力(または手動のシフト操作の作動力)を、シフトドラム67の側縁に形成されたギヤ67gに伝達してシフトドラム67を順次変速段位置に回動する。
なお、1速の前にニュートラルNの位置がある。
この中空円筒状のカウンタ歯車軸12は、内径がロストモーション機構52,53のスプリングホルダ52h,53hの外径に略等しく、シフトロッド51に取り付けられたスプリングホルダ52h,53hを摺動自在に嵌挿する。
8本のカムロッドCao,Cao,Cae,Cae,Cbo,Cbo,Cbe,Cbeは、図8に示す配列で対応するカム案内溝12gに摺動自在に嵌合する。
同種類のカムロッドCは、中心軸に関して対称位置に配設される。
カウンタ歯車軸12に対するカム部材Cの回り止めとなるカム案内溝12gは、断面コ字状の単純な形状をして簡単に加工成形できる。
カウンタ歯車軸12の右側円筒部12cにはワッシャ14Rを介してベアリング7Rが嵌合される(図3,図4参照)。
なお、カウンタ歯車軸12の内側中空部の左端開口は栓部材39により閉塞される。
スプライン溝12sにスプライン嵌合される出力スプロケット32の組付構造およびオイル導入孔12xを用いる潤滑構造は後記する。
右側の拡大内径部の内側に前記シフトロッド操作子55が半分程挿入されている。
また、短尺矩形凹部12qと軸方向溝12avとの間の厚肉部で周方向溝12cv上にピン孔12hが前記カム案内溝12gまで径方向に穿孔されている。
各周方向溝12cv上にはそれぞれ4か所ピン孔12hが形成される。
ピン孔12hにはピン部材23が摺動自在に嵌挿される。
なお、ピン孔12hが連通するカム案内溝12gの幅は、ピン部材23の外径幅より小さい。
したがって、ピン孔12hを進退するピン部材23がカム案内溝12gに脱落することがないので、カウンタ歯車軸12への係合手段20の組み付けを容易にする。
ピン孔12h内でのピン部材23の進退は、その遠心側端部を周方向溝12cvの底面より外側に出没させる。
このようにして、全ての揺動爪部材Rが組み付けられた状態を図12に示す。
そして、合致した軸受凹部Rdと軸方向溝12avに支軸ピン26が嵌合される。
また、ピン受部Rrは、ピン部材23を受け止めるだけの幅を具えれば足りるので、揺動爪部材Rを小型に形成することができ、かつ他方の係合爪部Rpの遠心力による揺動を容易にすることができる。
また、ピン部材23が退行したときは、圧縮スプリング22により付勢された係合爪部Rpがカウンタ歯車軸12の中央円筒部12aの外周面より外側に突出し被動変速歯車nと係合可能とする。
同様に、正回転偶数段揺動爪部材Raeが前記正回転偶数段用カムロッドCaeの移動により進退するピン部材23により揺動し、逆回転偶数段係合部材Rbeが前記逆回転偶数段用カムロッドCbeの移動により進退するピン部材23により揺動する。
カウンタ歯車軸12の中央円筒部12aの軸方向溝12avに埋設される支軸ピン26は、中央円筒部12aの外周面に接する深さに埋設されるので、軸受カラー部材13が外装されると、ガタなく固定される。
各被動変速歯車nは、左右内周縁部(内周面の左右周縁部)に切欠きが形成されて左右切欠きの間に薄肉環状の突条30が形成されており、この突条30を挟むように左右の軸受カラー部材13,13が切欠きに滑動自在に係合する(図3,図4参照)。
係合凸部31は、側面視(図5,図6に示す軸方向視)で薄肉円弧状をなし、その周方向の両端面が前記揺動爪部材Rの係合爪部Rpと係合する係合面をなす。
軸受カラー部材13は、各被動変速歯車nの軸方向の力を支え、軸方向の位置決めとスラスト力を受けることができる。
他の第3,第4,第5,第6被動変速歯車n3,n4,n5,n6も同様で空回りしている(図3,図4参照)。
図14(a)は当該状態の図3の歯車等を省略した断面図であり、図14(b)は当該状態の図4の歯車等を省略した断面図であり、図14(c)は図14(a),図14(b)のc−c線断面図(第1被動変速歯車n1の断面図)、図14(d)は図14(a),図14(b)のd−d線断面図(第2被動変速歯車n2の断面図)である。
なお、図14(c)において、有効に動力伝達している揺動爪部材Rと係合凸部31には格子ハッチを施している。
そこで、本カウンタ歯車軸12は、左ベアリング7Lによる軸支部の左側にオイル導入孔12xを形成して外周面から潤滑油を導入する潤滑構造を採用している。
図15および図16の下側機関ケース1Lの上面図と側面図を参照して、下側機関ケース1Lのベアリング7Lのアウタレース7Loを嵌合支持する軸受部1bは、内径を縮径して軸方向外側に膨出した軸受開口部1eを有しており、軸受部1bと軸受開口部1eの各内周面の軸方向外側寄りに内周溝1bv、1evが形成されている。
また、軸受開口部1eの内周面の軸方向内側に内周突条1epが形成されている(図18参照)。
図15および図16に示すように、下側機関ケース1Lには主油路Yが形成されていて、主油路Yから分岐した枝油路yが軸受開口部1eに延びて軸受開口部1eの内周面に油路開口1xを形成している(図18参照)。
図19に示すように、環状のオイルシール40は、円筒部と内フランジ部とで断面L字に屈曲した環状金属片にゴム部材が焼き付けられた大径の外側環状シール部片41と小径の内側環状シール部片42が、同軸に内フランジ部を互いに外側にし軸方向に互いにオフセットして組み合わされゴム部材が互いを連結して構成されている。
そして、外側環状シール部片41のゴム部材は、内フランジ部の内周縁部が軸方向内側に向け若干中心軸側に斜めに環状弾性リップ部41iが延出して形成されており、内側環状シール部片42の円筒部は外側環状シール部片41の円筒部と環状弾性リップ部41iとの間に挿入された構成となっている。
なお、環状弾性リップ部41iの先端近傍にはリングバネ43が外嵌される。
また、内側環状シール部片42の内フランジ部の外周縁部から遠心側に斜め軸方向内側に向けて突出した外側弾性リップ部42oが環状に設けられている。
そのため、オイルシール40は、内周面に環状弾性リップ部41iと内側弾性リップ部42iとの間に周方向に亘って開口した内周環状開口40xiが形成され、外周面に外側環状シール部片41の円筒部と外側弾性リップ部42oとの間に周方向に亘って開口した外周環状開口40xoが形成されている。
オイルシール40の外力が加わらないときの最小内径は、環状弾性リップ部41iと内側弾性リップ部42iがなす内径dsである(図19参照)。
なお、オイルシール40の内径は弾性変化する。
そして、軸方向内側端部33eの先端部は、先細りとなってテーパ面33tが形成され、テーパ面33tの先端縁の外径d3は、内側弾性リップ部42iの内径dsより小さいが、軸方向内側端部33eの外径d2は、内側弾性リップ部42iの内径dsより大きい。
すなわち、d3<ds<d2<d1の関係にある。
なお、円筒状カラー部材33は、軸方向外側端部の外周縁に切欠き33bが形成されている。
このように軸受開口部1eに内嵌されたオイルシール40の内周面とカウンタ歯車軸12の外周面との間に、円筒状カラー部材33が嵌挿される。
こうして、カウンタ歯車軸12の内側中空部に供給する本潤滑構造が構成される。
このように、内側弾性リップ部42iを元の正常な姿勢に戻すことが可能であるが、めくり返された内側弾性リップ部42iにより円筒状カラー部材33の嵌挿は抵抗が大きく円滑ではない。
内側弾性リップ部42iがこのようにめくり返された状態にあると、オイルシール40の内部連通路40xを流れるオイルの油圧は内側弾性リップ部42iをさらにめくる方向に作用して円筒状カラー部材33の外周面との間に隙間を形成して潤滑油が漏れるおそれが多分にあり、カウンタ歯車軸12の内側中空部に潤滑油が十分供給されないことになる。
すなわち、カウンタ歯車軸12は、出力軸であり、スプライン嵌合された出力スプロケット32にチェーン38が巻き掛けられて、チェーン38を介して後輪側に動力が伝達され、車両が走行する。
そして、カウンタ歯車軸12の最外端の雄ねじ12eに袋状のナット部材37を螺合させ、環状リテーナ36を半割コッタ35との間に挟んで固定する(図17参照)。
したがって、チェーン38の巻き掛けにより出力スプロケット32に作用する軸方向に振れる力成分を皿バネ34により吸収しながら所要の軸方向範囲内に出力スプロケット32を常に位置させて、安定した動力伝達を可能としている。
図10のカウンタ歯車軸12の左側面図に示すように、カウンタ歯車軸12の中空の内周面には、前記8か所のカム案内溝12gを2つおきにした4か所の放射位置(周方向に等間隔位置)に軸方向給油溝12yがカム案内溝12gに平行に削成されている(図5,図6参照)。
なお、各軸方向給油溝12yはピン部材23が位置する軸方向位置のうち隣り合う軸方向位置で穿孔された径方向給油孔12zには連通せず、1つおきの軸方向位置の径方向給油孔12zと連通する。
20…係合手段、32…出力スプロケット、33…円筒状カラー部材、33e…軸方向内側端部、33t…テーパ面、33x…連通孔、34…皿バネ、35…半割コッタ、36…環状リテーナ、37…ナット部材、
40…オイルシール、40x…内部連通路、40xi…内周環状開口、40xo…外周環状開口、41…外側環状シール部片、41i…環状弾性リップ部、42…内側環状シール部片、42i…内側弾性リップ部、42o…外側弾性リップ部、43…リングバネ、
50…変速駆動機構、51…シフトロッド、55…シフトロッド操作子、58…シフトピン、67…シフトドラム、
m…駆動変速歯車、n…被動変速歯車、C…カムロッド、R…揺動爪部材。
Claims (5)
- 軸部材(12)を回転自在に軸支するケース(1)の軸受開口部(1e)の内周面に環状のオイルシール(40)が内嵌され、
前記オイルシール(40)の内周面と前記軸部材(12)の外周面との間に円筒状カラー部材(33)が嵌挿され、
前記円筒状カラー部材(33)は、外周面から内周面に連通する連通孔(33x)が設けられ、
前記軸部材(12)には、前記円筒状カラー部材(33)の前記連通孔(33x)に対向する位置に前記軸部材内部の中空部に連通するオイル導入孔(12x)が穿孔され、
前記オイルシール(40)は、外周面に周方向に亘って開口した外周環状開口(40xo)と内周面に周方向に亘って開口した内周環状開口(40xi)とが内部連通路(40x)により連通されるとともに、軸方向内側の内周縁部から中心軸側に斜め軸方向外側に向けて突出した内側弾性リップ部(42i)が環状に設けられ、
前記外周環状開口(40xo)が前記軸受開口部(1e)の内周面の油路開口(1x)に臨み、
前記内周環状開口(40xi)が前記円筒状カラー部材(33)の前記連通孔(33x)に臨むとともに、前記内側弾性リップ部(42i)が前記円筒状カラー部材(33)の外周面に弾性的に圧接して前記内周環状開口(40xi)から前記連通孔(33x)に潤滑油を導くように構成された潤滑構造において、
前記円筒状カラー部材(33)は、最大外径(d1)に比較して軸方向内側端部(33e)の外径(d2)が小さいことを特徴とする潤滑構造。 - 前記円筒状カラー部材(33)の軸方向内側端部(33e)の先端部は、先細りとなってテーパ面(33t)が形成され、同テーパ面(33t)の先端縁の外径(d3)が前記オイルシール(40)の前記内側弾性リップ部(42i)の内径(ds)より小さいことを特徴とする請求項1記載の潤滑構造。
- ケース(1)内に一対のベアリング(7L,7R)を介して回転自在に架設された互いに平行な歯車軸(12)にそれぞれ複数の駆動歯車(m1〜m6)と被動歯車(n1〜n6)が変速段毎に常時噛み合い状態で軸支され、前記駆動歯車(m1〜m6)と前記被動歯車(n1〜n6)の一方の複数の歯車が歯車軸(11)に固定され、他方の複数の歯車と歯車軸(12)との間で歯車軸と各歯車の係合を歯車ごとに切り換える係合切換機構が備えられ、変速駆動機構により前記係合切換機構が駆動されて変速を行う多段変速機であって、
前記係合切換機構は、
各歯車(n1〜n6)の内周面の周方向複数箇所に周方向に係合面を有して設けられた係合部(31)と、
前記歯車軸(12)に軸支され揺動する一端が前記係合部(31)の係合面と係合および係合解除を行う揺動爪部材(R)と、
前揺動爪部材(R)の揺動する他端に径方向内側から接するピン部材(23)と、
前記歯車軸(12)の中空部内周面に軸方向に指向して削成されたカム案内溝(12g)に嵌って軸方向に移動し前記ピン部材(23)に摺接する摺接面に複数のカム面(v1〜v6)が軸方向所要箇所に形成され移動により前記ピン部材(23)を介して前記揺動爪部材(R)を作動する複数のカムロッド(C)とを備え、
前記変速駆動機構が、前記カムロッド(C)の内側で前記歯車軸(12)の中空中心軸に嵌挿され軸方向の移動により前記カムロッド(C)を移動させるシフトロッド(51)を備えた多段変速機において、
前記歯車軸(12)を回転自在に軸支する前記ケース(1)の軸受開口部(1e)の内周面に環状のオイルシール(40)が内嵌され、
前記オイルシール(40)の内周面と前記歯車軸(12)の外周面との間に円筒状カラー部材(33)が嵌挿され、
前記円筒状カラー部材(33)は、外周面から内周面に連通する連通孔(33x)が設けられ、
前記歯車軸(12)には、前記円筒状カラー部材(33)の前記連通孔(33x)に対向する位置に前記歯車軸内部の中空部に連通するオイル導入孔(12x)が穿孔され、
前記オイルシール(40)は、外周面に周方向に亘って開口した外周環状開口(40xo)と内周面に周方向に亘って開口した内周環状開口(40xi)とが内部連通路により連通されるとともに、軸方向内側の内周縁部から中心軸側に斜め軸方向外側に向けて突出した内側弾性リップ部(42i)が環状に設けられ、
前記外周環状開口(40xo)が前記軸受開口部(1e)の内周面の油路開口(1x)に臨み、
前記内周環状開口(40xi)が前記円筒状カラー部材(33)の前記連通孔(33x)に臨むとともに、前記内側弾性リップ部(42i)が前記円筒状カラー部材(33)の外周面に弾性的に圧接して前記内周環状開口(40xi)から前記連通孔(33x)に潤滑油を導くように構成された潤滑構造を備え、
前記円筒状カラー部材(33)は、最大外径(d1)に比較して軸方向内側端部(33e)の外径(d2)が小さいことを特徴とする多段変速機。 - 前記円筒状カラー部材(33)の軸方向内側端部(33e)の先端部は、先細りとなってテーパ面(33t)が形成され、先端外径(d3)が前記オイルシール(40)の前記内側弾性リップ部(42i)の内径(ds)より小さいことを特徴とする請求項3記載の多段変速機。
- 前記係合切換機構が設けられた前記歯車軸(12)を出力軸(12)とし、
前記出力軸(12)における前記ベアリング(7L)のインナレース(7Li)が嵌合されるジャーナル部(12j)より外側に突出した軸端部が、最外端に形成された雄ねじ(12e)と、前記雄ねじ(12e)の内側に形成されたスプライン溝(12s)と、前記スプライン溝(12s)の前記雄ねじ(12e)との境目部分に周方向に形成された外周溝(12f)とからなり、
前記出力軸(12)に外嵌した前記円筒状カラー部材(33)が前記ジャーナル部(12j)に嵌着した前記インナレース(7Li)に当接し、
前記スプライン溝(12s)にスプライン嵌合した出力スプロケット(32)が皿バネ(34)を挟んで前記円筒状カラー部材(33)を押圧し、
前記外周溝(12f)に嵌合した半割コッタ(35)が前記出力スプロケット(32)を受けとめ、
前記半割コッタ(35)の外周面と外側面に対向する外周壁と環状側壁とからなる環状リテーナ(36)が前記半割コッタ(35)に外嵌されて前記半割コッタ(35)を保持し、
前記雄ねじ(12e)に螺合したナット部材(37)が前記環状リテーナ(36)を前記半割コッタ(35)との間に挟むように構成したことを特徴とする請求項3または請求項4記載の多段変速機。
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