JP5231332B2 - 多段変速機 - Google Patents

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Description

本発明は、互いに平行な歯車軸にそれぞれ複数の駆動歯車と被動歯車が変速段毎に常時噛み合い状態で軸支された多段変速機に関する。
この常時噛合い式の多段変速機は、駆動歯車と被動歯車の一方が歯車軸に固定され、他方が歯車軸に回転自在に軸支され、係合手段により回転自在の歯車のうち歯車軸に係合する歯車を切り換えることで変速を行う。
この歯車と歯車軸の係合に、カム部材により作動するラチェット部材を用いた構成が、同じ出願人により先に出願された例(特許文献1)にある。
特願2008−246755
同特許文献1に開示された多段変速機の歯車軸は、外周に複雑な形状をしたラチェット部材が揺動可能に嵌合する複雑な形状をした凹部が多数形成されている。
歯車軸に形成される凹部は、複雑な形状のラチェット部材を揺動可能に嵌合するために、複雑な形状をしており、この複雑な形状の凹部を変速段ごとに多数形成しなければならない。
したがって、歯車軸の加工が非常に難しくコストが嵩んでいた。
本発明は、かかる点に鑑みなされたもので、その目的とする処は、係合手段が組み込まれる歯車軸の加工形成が容易でコストの低減を図ることができる多段変速機を供する点にある。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、互いに平行な歯車軸にそれぞれ複数の駆動歯車と被動歯車が変速段毎に常時噛み合い状態で軸支され、前記駆動歯車と前記被動歯車の一方の複数の歯車が歯車軸に固定され、他方の複数の歯車と歯車軸との間に設けられ互いの係合を行う係合手段が切り換え駆動されて変速を行う多段変速機において、前記係合手段は、各歯車の内周面に周方向に係合面を有して突出して形成された係合凸部と、前記歯車軸の中空内周面に軸方向に移動自在に摺接され摺接面に複数のカム溝が軸方向所要箇所に形成されたカムロッドと、前記歯車軸の所要箇所に径方向に貫通した貫通孔に嵌挿され前記軸方向に移動するカムロッドの摺接面と前記カム溝に交互に接して進退する従動部材と、支軸ピンを中心に揺動し前記従動部材を受ける受部と前記係合凸部の係合面に当接するラチェット爪部とを揺動中心に関して互いに反対側に有し前記従動部材の進退で揺動して前記ラチェット爪部で前記係合凸部と係合および係合解除を行うラチェット部材と、前記ラチェット爪部を係合凸部の係合面に係合する揺動方向に前記ラチェット部材を付勢する付勢手段とを備え、前記ラチェット部材は前記歯車の正転方向で前記係合凸部が当接する正転用ラチェット部材と、前記歯車の逆転方向で前記係合凸部が当接する逆転用ラチェット部材がそれぞれ対称位置に一対ずつ設けられ、前記歯車軸は、外周にそれぞれ一対の前記正転用ラチェット部材と前記逆転用ラチェット部材を収納する軸方向凹部が軸方向に連続して形成されるとともに、それぞれ一対の前記正転用ラチェット部材と前記逆転用ラチェット部材の軸方向両側に突設される前記支軸ピンを嵌入する凹部が内周縁に形成された半円弧板状をなすラチェットホルダを嵌合する周方向溝が周方向に形成される多段変速機とした。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の多段変速機において、前記歯車軸の外周の前記周方向溝に外側から嵌合され環状をなす一対の前記ラチェットホルダの外周に環状の軸受カラー部材が外嵌され、前記軸受カラー部材に前記歯車が回転自在に軸支されることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1または請求項2記載の多段変速機において、前記歯車軸の外周の前記軸方向凹部は軸方向視で面対称に形成されることを特徴とする。
請求項1記載の多段変速機によれば、歯車軸は、外周にラチェット部材を揺動可能に複数収納する軸方向凹部を軸方向に連続して形成し、ラチェット部材の軸方向両側に突設される支軸ピンを外側から押さえ位置決めして軸支する環状をなすラチェットホルダを嵌合する周方向溝を周方向に形成するので、歯車軸の外周を軸方向に切削加工して簡単に軸方向凹部を形成でき、周方向に切削加工して簡単に周方向溝を形成することができ、歯車軸の加工形成が容易でコストの低減を図ることができる。
請求項2記載の多段変速機によれば、ラチェットホルダが周方向に複数分割して形成され、歯車軸の外周の前記周方向溝に外側から嵌合されたラチェットホルダの外周に環状の軸受カラー部材が外嵌され、軸受カラー部材に歯車が回転自在に軸支されるので、歯車軸の周方向溝にラチェットホルダを外側から嵌合し易く、嵌合したラチェットホルダは歯車を回転自在に軸支する軸受カラー部材により外嵌されて抜け止めとされるため、特別にラチェットホルダの抜け止め部材を必要とせず部品点数を抑えることができる。
請求項3記載の多段変速機によれば、歯車軸の外周の軸方向凹部は軸方向視で面対称に形成されるので、軸方向凹部の切削加工が一層容易となる。
本発明の一実施の形態に係る多段変速機の断面図である。 カウンタ歯車軸およびその周りの構造を示す断面図(図4,図5のII−II線断面図)である。 カウンタ歯車軸およびその周りの構造を示す別の断面図(図4,図5のIII−III線断面図)である。 図2,図3のIV−IV線断面図である。 図2,図3のV−V線断面図である。 コントロールロッドとロストモーション機構の分解斜視図である。 コントロールロッドにロストモーション機構組み付けた状態とカムロッド等の分解斜視図である。 カウンタ歯車軸の斜視図である。 同カウンタ歯車軸の左側面図(図8のIX矢視図)である。 同カウンタ歯車軸の断面図である。 ラチェット部材の斜視図である。 同カウンタ歯車軸に組み込まれたラチェット部材と分解したラチェットホルダを示す一部欠損し一部省略して示した斜視図である。 同カウンタ歯車軸に組み込まれた状態のラチェット部材とラチェットスプリングの斜視図である。 ラチェット部材の動きを説明するための説明図である。 カウンタ歯車軸にラチェット部材,ラチェットホルダ等を組み込んだ状態を示す斜視図である。 図15に示すカウンタ歯車軸に2点鎖線で示した軸受カラー部材を加えた斜視図である。
以下、本発明に係る一実施の形態について図1ないし図16に基づいて説明する。
本実施の形態に係る多段変速機10は、自動二輪車に搭載される内燃機関に組み込まれて構成されている。
図1は、該多段変速機10の断面図であり、同図1に示すように、該多段変速機10は、内燃機関と共通の機関ケース1に設けられている。
左右割りの左機関ケース1Lと右機関ケース1Rが合体して構成された機関ケース1は、変速室2を形成しており、同変速室2にメイン歯車軸11とカウンタ歯車軸12が互いに平行に左右方向に指向して回転自在に軸支されている。
メイン歯車軸11は、左機関ケース1Lの側壁と右機関ケース1Rにベアリング3L,3Rを介して回転自在に軸支され、右ベアリング3Rを貫通して変速室2から突出した右端部には内燃機関のクランク軸の回転がクラッチを介して伝達される機構(図示せず)が設けられている。
他方、カウンタ歯車軸12も、左機関ケース1Lの側壁と右機関ケース1Rにベアリング7L,7Rを介して回転自在に軸支され、カウンタ歯車軸12の左ベアリング7Lに隣接した部分に出力ギヤ5がスプライン嵌合して固定されている。
メイン歯車軸11には、左右のベアリング3L,3Rの間に駆動変速歯車m群がメイン歯車軸11と一体に回転可能にメイン歯車軸11に構成されている。
右ベアリング3Rに沿って第1駆動変速歯車m1がメイン歯車軸11に一体に形成され、メイン歯車軸11の同第1駆動変速歯車m1と左ベアリング3Lとの間に形成されたスプラインに右から左へ順に順次径を大きくした第2,第3,第4,第5,第6駆動変速歯車m2,m3,m4,m5,m6がスプライン嵌合されている。
他方、カウンタ歯車軸12には、左右のベアリング7L,7Rの間に被動変速歯車n群が円環状の軸受カラー部材18を介して回転自在に軸支されている。
カウンタ歯車軸12において、右ベアリング7Rの左に介装されたカラー部材14Rを介して外装された右端の軸受カラー部材18と、出力ギヤ5の右に介装されたカラー部材14Lを介して外装された左端の軸受カラー部材18との間に、等間隔に5つの軸受カラー部材18が外装され、この全部で7つの軸受カラー部材18の隣り合う軸受カラー部材18,18間に跨るようにして右から左へ順に順次径を小さくした第1,第2,第3,第4,第5,第6被動変速歯車n1,n2,n3,n4,n5,n6が回転自在に軸支されている。
メイン歯車軸11と一体に回転する第1,第2,第3,第4,第5,第6駆動変速歯車m1,m2,m3,m4,m5,m6は、カウンタ歯車軸12に回転自在に軸支される対応する第1,第2,第3,第4,第5,第6被動変速歯車n1,n2,n3,n4,n5,n6にそれぞれ常時噛み合っている。
第1駆動変速歯車m1と第1被動変速歯車n1の噛合が、最も減速比の大きい1速を構成し、第6駆動変速歯車m6と第6被動変速歯車n6の噛合が、最も減速比の小さい6速を構成し、その間順次減速比が小さくなって2速、3速、4速、5速が構成される。
カウンタ歯車軸12に変速段が奇数段の奇数段歯車(第1,第3,第5被動変速歯車n1,n3,n5)と変速段が偶数段の偶数段歯車(第2,第4,第6被動変速歯車n2,n4,n6)が交互に配列されることになる。
中空筒状をなすカウンタ歯車軸12は、各被動変速歯車nと係合可能な係合手段20が後記するように組み込まれ、後記するように係合手段20の1構成要素である種類ごと2本ずつ4種類の計8本のカムロッドC(Cao,Cao,Cae,Cae,Cbo,Cbo,Cbe,Cbe)がカウンタ歯車軸12の中空内周面に形成された後記するカム案内溝12gに嵌合して軸方向に移動自在に設けられる。
このカムロッドCを駆動して変速する変速駆動手段50の1構成要素であるコントロールロッド51が、カウンタ歯車軸12の中空中心軸に挿入されており、コントロールロッド51の軸方向の移動は、ロストモーション機構52,53を介して連動してカムロッドCを軸方向に移動する。
このコントロールロッド51を軸方向に移動する機構が、右機関ケース1Rに設けられている。
コントロールロッド51の軸方向の移動は、ロストモーション機構52,53を介してカムロッドCを軸方向に連動し、このカムロッドCの移動がカウンタ歯車軸12に組み込まれた係合手段20により各被動変速歯車nを選択的にカウンタ歯車軸12と係合して変速を行う。
図6を参照して、変速駆動手段50のコントロールロッド51は、円柱棒状をなし、軸方向の左右2か所に縮径して形成された外周凹部51a,51bがそれぞれ所定長さに亘って形成されている。
コントロールロッド51の右端は雄ねじが形成された雄ねじ端部51bbとなっており、雄ねじ端部51bbの手前に段部51cが形成されている。
このコントロールロッド51の左右の外周凹部51a,51bにそれぞれ対応してロストモーション機構52,53が組み付けられる。
左右のロストモーション機構52,53は、同じ構造のものを互いに左右対称になるように配設している。
左側のロストモーション機構52は、コントロールロッド51を摺動自在に嵌挿するスプリングホルダ52hが長尺ホルダ52hlと短尺ホルダ52hsの連結で構成され、内周面にコントロールロッド51の外周凹部51aに対応する内周凹部52haが形成されている。
このスプリングホルダ52hにコントロールロッド51を貫通させてスプリングホルダ52hを外周凹部51aに位置させたとき、スプリングホルダ52hの内周凹部52haとコントロールロッド51の外周凹部51aの両空間が共通の空間を構成する。
スプリングホルダ52hの内周凹部52haとコントロールロッド51の外周凹部51aの両空間に跨るようにスプリング受けである左右一対のコッタ52c,52cが対向して嵌挿され、両コッタ52c,52c間にコントロールロッド51に巻回される圧縮コイルスプリング52sが介装されて両コッタ52c,52cを離間する方向に付勢する。
なお、コッタ52cは、スプリングホルダ52hの内周凹部52haの内径を外径とし、コントロールロッド51の外周凹部51aの外径を内径とした中空円板状をなし、組み付けのため半割りにされている。
右側のロストモーション機構53(スプリングホルダ53h,長尺ホルダ53hl,短尺ホルダ53hs,内周凹部53ha,コッタ53c,圧縮コイルスプリング53s)も同じ構造をしてコントロールロッド51の外周凹部51bに配設される。
したがって、コントロールロッド51が軸方向に移動すると、左右のロストモーション機構52,53の圧縮コイルスプリング52s,53sを介してスプリングホルダ52h,53hが軸方向に移動する。
このコントロールロッド51の左右の外周凹部51a,51bに取り付けられたロストモーション機構52,53のスプリングホルダ52h,53hの外周面に、8本のカムロッドC(Cao,Cao,Cae,Cae,Cbo,Cbo,Cbe,Cbe)が放射位置にあって当接される(図7参照)。
カムロッドCは、断面が矩形で軸方向に長尺に延びる角柱棒状部材であり、スプリングホルダ52h,53hと接する内周側面の反対側の外周側面がカム面を形成しており、カム面にカム溝vが所要3か所に形成され、内周側面にはスプリングホルダ52h,53hのいずれか一方を左右から挟むように係止する一対の係止爪pが突出している。
カムロッドCは、断面が特別な形状をしておらず概ね外形が単純な矩形の角柱棒状部材であるので、カムロッドCを容易に製造することができる。
カム溝v1,v3,v5が奇数段歯車(第1,第3,第5被動変速歯車n1,n3,n5)に対応する3か所に形成された奇数段用カムロッドCao,Cboには、正回転(加速時に被動変速歯車nからカウンタ歯車軸12に力が加わる回転方向)用と逆回転(減速時に被動変速歯車nからカウンタ歯車軸12に力が加わる回転方向)用の2種類があり、一方の正回転奇数段用カムロッドCaoは、内周側面に右側スプリングホルダ53hに係止する係止爪pを有し、他方の逆回転奇数段用カムロッドCboは、内周側面に左側スプリングホルダ52hに係止する係止爪pを有する(図7参照)。
同様に、カム溝v2,v4,v6が偶数段の偶数段歯車(第2,第4,第6被動変速歯車n2,n4,n6)に対応する3か所に形成された偶数段用カムロッドCae,Cbeには、正回転用と逆回転用の2種類があり、一方の正回転偶数段用カムロッドCaeは、内周側面に左側スプリングホルダ52hに係止する係止爪pを有し、他方の逆回転偶数段用カムロッドCbeは、内周側面に右側スプリングホルダ53hに係止する係止爪pを有する(図7参照)。
したがって、コントロールロッド51の軸方向の移動により、右側のロストモーション機構53の圧縮コイルスプリング53sを介してスプリングホルダ53hとともに正回転奇数段用カムロッドCaoと逆回転偶数段用カムロッドCbeが軸方向に連動し、左側のロストモーション機構52のコイルスプリング52sを介してスプリングホルダ52hとともに逆回転奇数段用カムロッドCboと正回転偶数段用カムロッドCaeが軸方向に連動する。
図7に示すように、コントロールロッド51の段部51cより右側の右端部分には、円筒状をしたコントロールロッド操作子55が、その内側に嵌装されたボールベアリング56を介して取り付けられる。
ボールベアリング56は、コントロールロッド51の段部51cより右側の右端部分に嵌入され、雄ねじ端部51bbに螺合されるナット57により段部51cとの間で挟まれて締結される。
したがって、コントロールロッド操作子55は、コントロールロッド51の右端部を回転自在に保持している。
このコントロールロッド操作子55の螺着されたナット57より右側に延出した円筒部に直径方向に穿孔したピン孔55hが形成されており、同ピン孔55hにシフトピン58が貫通する。
コントロールロッド操作子55に貫通されたシフトピン58は、図1を参照して、両端を突出させている。
このコントロールロッド操作子55およびシフトピン58を右側から変速駆動カバー60が覆っており、変速駆動カバー60の内側に左右方向に指向して形成された2条の溝条60a,60bに、シフトピン58のコントロールロッド操作子55から突出した部分が摺動自在に嵌合してシフトピン58を回り止めして左右に案内する。
右機関ケース1Rと変速駆動カバー60との間には、シフトドラム61が両端の支軸部61a,61bを軸支して回転自在に架設されており、このシフトドラム61のシフト溝61vにシフトピン58の突出した端部が摺動自在に嵌合している。
シフトドラム61のシフト溝61vは、ドラム外周面に略一周に亘って螺旋を描くように形成され、その間に所定回動角度(例えば60度)毎に1速から6速までの各変速段位置およびその途中にニュートラル位置が形成されている。
したがって、シフトドラム61の回動は、シフト溝61vに嵌合するシフトピン58をコントロールロッド操作子55とともに軸方向に移動させる。
コントロールロッド操作子55はコントロールロッド51の右端部を回転自在に保持しているので、結局シフトドラム61の回動はコントロールロッド51を軸方向に移動させる。
右機関ケース1Rと変速駆動カバー60との間には、シフトドラム61と平行に中間軸62が回動自在に架設されており、中間軸62には大径中間ギヤ63が嵌着されるとともに、小径中間ギヤ62gが一体に形成されており、小径中間ギヤ62gは前記シフトドラム61の側縁に形成されたドラムギヤ61gと噛合する。
そして、右機関ケース1Rに左側から取り付けられる変速用モータ65の駆動軸65dの駆動ギヤ65gは中間軸62の大径中間ギヤ63に噛み合わされる。
したがって、変速用モータ65が駆動されると、駆動軸65dの回転が中間軸62の大径中間ギヤ63と小径中間ギヤ62gの減速ギヤ機構を介してシフトドラム61の回動に伝達され、シフトドラム61を順次変速段位置に回動する。
以上のように、変速駆動手段50は、変速用モータ65の駆動によってシフトドラム61が回動し、シフトドラム61の回動がシフト溝61vに嵌合したシフトピン58を案内して軸方向に移動し、シフトピン58の移動がコントロールロッド操作子55を介してコントロールロッド51を軸方向に移動し、コントロールロッド51の移動がロストモーション機構52,53を介して係合手段20の8本のカムロッドCao,Cao,Cae,Cae,Cbo,Cbo,Cbe,Cbeを連動する。
ロストモーション機構52,53が組み付けられたコントロールロッド51は、カウンタ歯車軸12の中空内に挿入され中心軸に配設される。
この中空円筒状のカウンタ歯車軸12は、内径がロストモーション機構52,53のスプリングホルダ52h,53hの外径に略等しく、コントロールロッド51に取り付けられたスプリングホルダ52h,53hを摺動自在に嵌挿する。
そして、カウンタ歯車軸12の中空の内周面における8か所の放射位置に断面が矩形の8本のカム案内溝12gが軸方向に指向して延出形成されている(図9,図10参照)。
なお、8か所のカム案内溝12gを2つおきにした4か所の放射位置に給油溝12oがカム案内溝12gに平行に削成されている。
8本のカムロッドCao,Cao,Cae,Cae,Cbo,Cbo,Cbe,Cbeは、図7に示す配列で対応するカム案内溝12gに摺動自在に嵌合する。
同種類のカムロッドCは、対称位置に配設される。
カウンタ歯車軸12に対しカム部材Cを軸方向に案内するカム案内溝12gは、断面コ字状の単純な形状をして簡単に加工成形できる。
カム案内溝12gの深さはカムロッドCの放射方向の幅に等しく、よってカムロッドCの外周側面であるカム面はカム案内溝12gの底面に摺接し、内周側面は中空内周面と略同一面をなしてスプリングホルダ52h,53hの外周面に接し、内周側面から突出した係止爪pはスプリングホルダ52h,53hのいずれかを両側から挟むようにして掴む。
中空筒状をなすカウンタ歯車軸12は、図8を参照して、左右端部12b,12cがベアリング7L,7Rが外嵌されて軸受けされる部分で、左端部12bの右側に出力ギヤ5が嵌合されるスプライン12sが形成され、同スプライン12sと右端部12cとの間に軸受カラー部材18を介して被動変速歯車nが軸支される中央円筒部12aを有する。
カウンタ歯車軸12の中空内は、カム案内溝12gが形成される内径がスプリングホルダ52h,53hの外径に等しい内周面が形成されている。
カウンタ歯車軸12の中空内にコントロールロッド51とロストモーション機構52,53と8本のカムロッドCao,Cao,Cae,Cae,Cbo,Cbo,Cbe,Cbeが組み込まれると、これら全てが一緒に回転し、コントロールロッド51が軸方向に移動すると、左側ロストモーション機構52のコイルスプリング52sを介して逆回転奇数段用カムロッドCboと正回転偶数段用カムロッドCaeが軸方向に連動し、右側ロストモーション機構53のコイルスプリング53sを介して正回転奇数段用カムロッドCaoと逆回転偶数段用カムロッドCbeが軸方向に連動する。
ロストモーション機構52,53がカウンタ歯車軸12の軸方向に並んでコントロールロッド51の外周面と複数のカムロッドCの内側面との間に介装されるので、カウンタ歯車軸12の中空内にあってコントロールロッド51,ロストモーション機構52,53,カムロッドCと径方向に重なる構造で多段変速機10の軸方向の拡大を避け、ロストモーション機構52,53をカウンタ歯車軸12の中空内にコンパクトに収容して、多段変速機10自体の小型化を図ることができる。
ロストモーション機構52,53は、コントロールロッド51上に軸方向に2つ設け、各ロストモーション機構52,53は互いに別のカムロッドCを連動するので、1本のコントロールロッド51の移動に対して複数のカムロッドCに2種類の異なる動きをさせて変速を滑らかにさせることを可能とするとともに、ロストモーション機構52,53を対称な構造として、製造コストを抑えるとともに組立て時の部品管理を容易とする。
図8ないし図10を示すように、カウンタ歯車軸12の中央円筒部12aは、後記するラチェット部材Rを揺動可能に複数所定間隔で配列して収納する軸方向凹部13が軸方向に連続して形成される。
軸方向凹部13は、図9に示す軸方向視で、長円を円弧状に湾曲させた面対称の形状をしており、両端部が円弧状(端部円弧面12f)をなす。
このような軸方向に指向した軸方向凹部13が、中央円筒部12aに周方向に等間隔に4本切削加工して形成されている。
軸方向凹部13の底円弧面は、前記スプライン12sの外周面と略同一面をなす。
また、中央円筒部12aは、ラチェット部材Rをその両側で位置決めし保持する後記するラチェットホルダ16を嵌合する周方向に形成された周方向溝14が、軸方向に等間隔に5本切削加工して形成されている。
したがって、カウンタ歯車軸12の中央円筒部12aは、4本の軸方向凹部13が軸方向に切削加工され、5本の周方向溝14が周方向に切削加工されることで、図8に示すように扇形状をして突出した突片12Pが軸方向に6個配列したものが、周方向に4列形成された形状をなしている。
周方向4個の突片12Pの組は、軸方向に6組形成され、各組それぞれ第1,第2,第3,第4,第5,第6被動変速歯車n1,n2,n3,n4,n5,n6に対応した位置にある。
そして、周方向に4列の突片12Pの列のうち軸対称の2列の突片12Pにおける右から奇数番目の突片12Pについて、および他の軸対称の2列の突片12Pにおける右から偶数番目の突片12Pについて、その突片12Pの扇形状の周方向に対向する両辺に沿って径方向外側から中心に向かって穴あけ加工を施してボール孔15が形成されている。
ボール孔15は、突片12Pの外周縁部を半円に削るとともに、中央円筒部12aをカム案内溝12gに達するまで穿孔される。
すなわち、カウンタ歯車軸12の中空内周面から周方向の8か所に刻設されたカム案内溝12gの放射方向にさらにボール孔15が穿孔される。
以上のように、本カウンタ歯車軸12は、外周に4本の軸方向凹部13を軸方向に連続して形成し、5本の周方向溝14を周方向に形成するので、いずれも切削加工により簡単に加工形成することができ、製造コストの低減を図ることができる。
また、ボール孔15も所定箇所に径方向外側から中心に向かって穴あけ加工すればよいので、簡単に形成することができる。
ボール孔15には、従動ボール23が外側から摺動自在に嵌挿される。
なお、ボール孔15が連通するカム案内溝12gの幅は、ボール孔15の内径より小さい。
したがって、ボール孔15を進退する従動ボール23がカム案内溝12gに脱落することがないので、カウンタ歯車軸12への係合手段20の組み付けを容易にする。
カム案内溝12gにはカムロッドCが摺動自在に嵌合されるので、ボール孔15に嵌挿された従動ボール23は中心側が対応するカムロッドCのカム面に接し、カムロッドCの移動でカム溝vがボール孔15に対応すると従動ボール23がカム溝vに落ち込み、カム溝v以外の摺接面が対応すると従動ボール23は摺接面に乗り上げ、よって従動ボール23はカムロッドCの移動により進退する。
ボール孔15内での従動ボール23の進退は、その遠心側を軸方向凹部13の底円弧面より外側に出没させる。
以上のような構造のカウンタ歯車軸12の中央円筒部12aの外周部に形成された突片12Pに係る軸方向凹部13にラチェット部材Rが揺動可能に嵌合され、ラチェット部材Rの揺動中心に軸方向両側に突出して形成された支軸ピン26を外側から押さえ位置決めするラチェットホルダ16が周方向溝14に嵌合される。
このようにして、全てのラチェット部材Rが組み付けられた状態を図15に示す。
図11を参照して、ラチェット部材Rは、軸方向視で軸方向凹部13の端部円弧面12fに回動自在に嵌合する円弧面を形成する揺動基端部Rfから僅かに先細になってラチェット爪部Rpが延出しており、ラチェット爪部Rpは突片12Pと同じ厚さ(軸方向幅)を有し、揺動基端部Rfは軸方向の一方に膨出してラチェット爪部Rpより厚く、その膨出部からラチェット爪部Rpに沿って係止片Rrがラチェット爪部Rpと同方向に延出している。
係止片Rrはラチェット爪部Rpより短尺であり、ラチェット爪部Rpとの間にラチェットスプリング22が嵌合するスリットRsが形成されている。
揺動基端部Rfの左右両面の揺動中心から左右側方に支軸ピンRtが突出して一体に形成されている。
なお、支軸ピンRtはラチェット部材Rとは別体のものを貫通して一体化してもよい。
ラチェット爪部Rpと係止片Rrとの間のスリットRsは揺動中心に至るまで深く形成されていて、スリットRsのスリット底面Rssは揺動中心を通る傾斜面を形成している。
さらに、揺動基端部Rfにおける軸方向凹部13のボール孔15が開口する底面側に従動ボール23が嵌る浅い円穴であるボール受穴Rdが所要箇所に形成されている。
なお、ラチェット部材Rには、ラチェット爪部Rpに対して係止片Rrが互いに対称位置にある2つの種類がある。
このようなラチェット部材Rが、周方向に隣合う突片12P,12P間の軸方向凹部13に嵌挿される。
その際、ラチェット部材Rは軸方向凹部13のボール孔15が形成された側の端部円弧面12fに揺動基端部Rfを回動自在に嵌合して、図12に示すように、各被動変速歯車nに対応する4つの軸方向凹部13にそれぞれラチェット部材Rが嵌挿される。
ラチェット部材Rのラチェット爪部Rpは、突片12Pと軸方向幅が同じで軸方向位置を合わせて嵌挿されるので、スリットRsと係止片Rrは突片12Pから軸方向にはみ出す。
各被動変速歯車nに対応する4個のラチェット部材Rは、すべて突片12Pから同じ方向にスリットRsと係止片Rrをはみ出している。
図13に示すように、この4個のラチェット部材Rの突片12Pからはみ出し同一軸方向位置に配置される各スリットRsに、一部切断されて円環状をなすラチェットスプリング22が外側から嵌め込まれる。
ラチェットスプリング22は、4個のラチェット部材RのスリットRsに外嵌された状態で縮径する方向にばね力が働く。
なお、周方向に隣合うラチェット部材R,Rが、スリットRsと係止片Rrを備える軸方向を逆にし、ラチェットスプリング22を左右両側で嵌め込むようにしてもよく、こうすることで、ラチェット爪部Rpの向きを変えて使用することができ、ラチェット部材Rを1種類で済ますことができる。
図14を参照して、ラチェットスプリング22は、ラチェット部材RのスリットRsに嵌め込まれると、そのばね力はスリットRsのスリット底面Rssの一端縁Sを中心側に押圧する方向に働く。
すなわち、ラチェットスプリング22は、支軸ピンRtの揺動中心に対して、ラチェット部材Rのラチェット爪部Rpを外側遠心方向に突出する方向に付勢している。
一方、ボール孔15に摺動自在に嵌合された従動ボール23は、内側をカムロッドCが支持して外側がラチェット部材Rの揺動基端部Rfに当接しており、カムロッドCのカム溝vがボール孔15に対応し従動ボール23がカム溝vに落ち込こむと、図14に実線で示すように、ラチェット部材Rがラチェット爪部Rpを外側に突出して従動ボール23はボール受穴Rdの開口縁の揺動中心に関してラチェット爪部Rpとは反対側の点Bに接している。
カムロッドCが移動して、従動ボール23がカム溝v以外の摺接面に乗り上げると、従動ボール23はボール受穴Rdの開口縁の点Bを外側に押し上げるので、図14に2点鎖線で示すように、ラチェット部材Rはラチェットスプリング22のばね力に抗してラチェット爪部Rpを内側に揺動して、軸方向凹部13内に収める。
このとき、従動ボール23はボール受穴Rdに嵌る。
したがって、従動ボール23がカムロッドCのカム溝v以外の摺接面に接して外側に突出しているうちは、ラチェット部材Rはラチェットスプリング22のばね力に抗してラチェット爪部Rpを軸方向凹部13内に没しており、カムロッドCの移動で、従動ボール23がカムロッドCのカム溝vに落ち込むと、ラチェットスプリング22のばね力により、またカウンタ歯車軸12とともにラチェット部材Rが旋回していればラチェット爪部Rpが重錘として作用して遠心力によりラチェット爪部Rpを外側に突出し被動変速歯車nと係合可能となる。
図13は、奇数段歯車(第1,第3,第5被動変速歯車n1,n3,n5)の1つに対応する4個のラチェット部材R(Rao,Rbo)とラチェットスプリング22および偶数段歯車(第2,第4,第6被動変速歯車n2,n4,n6)の1つに対応する4個のラチェット部材R(Rae,Rbe)とラチェットスプリング22が、カウンタ歯車軸12に組み込まれた状態をカウンタ歯車軸12を省略して示した斜視図であり、互いの4個のラチェット部材Rは、90度角度回動した相対位置関係にある。
奇数段歯車(第1,第3,第5被動変速歯車n1,n3,n5)に対応する4個のラチェット部材Rは、歯車の正回転方向で当接して各奇数段被動変速歯車n1,n3,n5とカウンタ歯車軸12とが同期して回転するように係合する正回転奇数段ラチェット部材Raoと、歯車の逆回転方向で当接して各奇数段被動変速歯車n1,n3,n5とカウンタ歯車軸12とが同期して回転するように係合する逆回転奇数段係合部材Rboとが、それぞれ対称位置に一対ずつ設けられる。
同様に、偶数段歯車(第2,第4,第6被動変速歯車n2,n4,n6)に対応する4個のラチェット部材Rは、歯車の正回転方向で当接して各偶数段被動変速歯車n2,n4,n6とカウンタ歯車軸12とが同期して回転するように係合する正回転偶数段ラチェット部材Raeと、歯車の逆回転方向で当接して各偶数段被動変速歯車n2,n4,n6とカウンタ歯車軸12とが同期して回転するように係合する逆回転偶数段係合部材Rbeとが、それぞれ対称位置に一対ずつ設けられる。
ラチェット部材Rは突片12P,12P間の4つの軸方向凹部13にそれぞれ嵌挿され、ラチェットスプリング22が4個のラチェット部材RのスリットRsに外嵌された状態で、周方向溝14に半円弧板状をしたラチェットホルダ16が外側から嵌合される(図12参照)。
ラチェットホルダ16は、内径が周方向溝14の円周状底面の外径に等しく、外径が突片12Pの外周面の外径に等しく、厚さがラチェット部材Rから突出した支軸ピンRtの突出長に等しい半円弧板状をなし、ボール孔15を有する突片12Pを挟むようにその両側の軸方向凹部13に嵌挿されたラチェット部材R,Rの支軸ピンRt,Rtを嵌入する凹部16v,16vが内周縁に形成されている。
したがって、ラチェットホルダ16をラチェット部材Rの側面に沿って周方向溝14に嵌合すると、ラチェットホルダ16の内周縁の凹部16v,16vに隣合うラチェット部材R,Rの突出した支軸ピンRt,Rtが嵌入して、ラチェットホルダ16は支軸ピンRt,Rtを外側から押さえ位置決めして軸支することができる。
ラチェット部材Rの両側面に沿って一対のラチェットホルダ16,16を各周方向溝14に嵌合することで、ラチェット部材Rの両側に突出した支軸ピンRt,Rtを位置決めしてラチェット部材Rを確実に軸支することができる。
ラチェットホルダ16は中心軸に対して対称位置に設けられ、2枚が合わされて環状をなし、対称位置にあるラチェット部材Rを2個ずつ位置決め軸支することができる。
結局、各被動変速歯車nに対応する4個のラチェット部材Rは、左右2枚ずつの計4枚のラチェットホルダ16によって位置決め軸支される。
奇数段歯車に対応する4個のラチェット部材Rと偶数段歯車に対応する4個のラチェット部材Rは90度角度回動した相対位置関係にあるので、これらを位置決め軸支する4枚のラチェットホルダ16も90度角度回転した相対位置関係にある。
軸方向に隣合うラチェット部材R,R間の周方向溝14には90度角度回転した相対位置関係にあるラチェットホルダ16,16が重なり合って嵌合される。
この周方向溝14に重なり合って嵌合されるラチェットホルダ16,16の外周に両者に跨って軸受カラー部材18が外嵌されて半円弧板状のラチェットホルダ16が脱落するのが防止される。
なお、左右両端の各ラチェットホルダ16は軸方向に1枚であるので、周方向に合体されて環状をなしたラチェットホルダ16,16に幅狭の軸受カラー部材18が外嵌される。
軸受カラー部材18によりラチェットホルダ16の脱落が防止されることは、ラチェット部材Rが脱落防止されることになる。
したがって、図16に示すように、7個の軸受カラー部材18(図16に2点鎖線で示す)がカウンタ歯車軸12に等間隔に外装され、隣り合う軸受カラー部材18,18間に跨るようにして被動変速歯車nが回転自在に軸支される。
各被動変速歯車nは、左右内周縁部(内周面の左右周縁部)に切欠きが形成されて左右切欠きの間に薄肉環状の突条30が形成されており、この突条30を挟むように左右の軸受カラー部材18,18が切欠きに滑動自在に係合する(図2,図3参照)。
このようにしてカウンタ歯車軸12に軸受カラー部材18を介して第1,第2,第3,第4,第5,第6被動変速歯車n1,n2,n3,n4,n5,n6が回転自在に軸支される。
この各被動変速歯車nの内周面の突条30に係合凸部31が周方向に等間隔に4箇所形成されている(図4,図5参照)。
係合凸部31は、側面視(図4,図5に示す軸方向視)で薄肉円弧状をなし、その周方向の両端面が前記ラチェット部材Rのラチェット爪部Rpと係合する係合面をなす。
正回転奇数段ラチェット部材Rao(正回転偶数段ラチェット部材Rae)と逆回転奇数段係合部材Rbo(逆回転偶数段係合部材Rbe)は、互いに対向する側にラチェット爪部Rp,Rpを延出しており、正回転奇数段ラチェット部材Rao(正回転偶数段ラチェット部材Rae)は被動変速歯車n(およびカウンタ歯車軸12)の正回転方向で係合凸部31に当接して係合し、逆回転奇数段係合部材Rbo(逆回転偶数段係合部材Rbe)は被動変速歯車nの逆の回転方向で、係合凸部31に当接して係合する。
なお、正回転奇数段ラチェット部材Rao(正回転偶数段ラチェット部材Rae)は被動変速歯車nの逆の回転方向ではラチェット爪部Rpが外側に突出していても係合せず、同様に、逆回転奇数段係合部材Rbo(逆回転偶数段係合部材Rbe)は被動変速歯車nの正回転方向ではラチェット爪部Rpが外側に突出していても係合しない。
正回転奇数段ラチェット部材Raoが前記正回転奇数段用カムロッドCaoの移動により進退する従動ボール23により揺動し、逆回転奇数段係合部材Rboが前記逆回転奇数段用カムロッドCboの移動により進退する従動ボール23により揺動する。
同様に、正回転偶数段ラチェット部材Raeが前記正回転偶数段用カムロッドCaeの移動により進退する従動ボール23により揺動し、逆回転偶数段係合部材Rbeが前記逆回転偶数段用カムロッドCbeの移動により進退する従動ボール23により揺動する。
カムロッドCがニュートラル位置にあとき、全ての被動変速歯車nは、それぞれ対応する係合手段20のカムロッドCの移動位置により従動ボール23が突出してラチェット部材Rのラチェット爪部Rpを内側に引っ込めた係合解除状態にあって、カウンタ歯車軸12に対して自由に回転する。
そして、係合手段20のカムロッドCのニュートラル位置以外の移動位置により従動ボール23がカム溝vに入りラチェット部材Rが揺動してラチェット爪部Rpを外側に突出した係合可能状態となれば、対応する被動変速歯車nの係合凸部31がラチェット爪部Rpに当接して、該被動変速歯車nの回転がカウンタ歯車軸12に伝達されるか、またはカウンタ歯車軸12の回転が該被動変速歯車nに伝達される。
前記変速駆動手段50において、変速用モータ65の駆動によってシフトドラム61を所定量回動し、シフトドラム61の回動がシフト溝61vに嵌合したシフトピン58を介してコントロールロッド51を軸方向に所定量移動し、ロストモーション機構52,53を介して係合手段20の8本のカムロッドCao,Cao,Cae,Cae,Cbo,Cbo,Cbe,Cbeを連動する。
カムロッドCが軸方向に移動することで、カムロッドCのカム面に摺接する従動ボール23がカム溝vに入ったり抜けたりして進退し、ラチェット部材Rを揺動して、被動変速歯車nとの係合を解除し、他の被動変速歯車nと係合してカウンタ歯車軸12と係合する被動変速歯車nを変えることで変速が行われる。
なお、変速駆動手段として、変速駆動モータを駆動してシフトドラム61を回転して変速を行うようにしているが、シフトセレクトレバーの手動操作によってシフトドラム61を回転させるようにして変速を行うようにしてもよい。
内燃機関の動力は、摩擦クラッチ5を介してメイン歯車軸11に伝達されて、第1,第2,第3,第4,第5,第6駆動変速歯車m2,m3,m4,m5,m6を一体に回転しており、これらにそれぞれ常時噛合する第1,第2,第3,第4,第5,第6被動変速歯車n1,n2,n3,n4,n5,n6をそれぞれの回転速度で回転させている。
図2ないし図5は、1速状態を示しており、図4では第1被動変速歯車n1が矢印方向に回転し、図5では第2被動変速歯車n2が矢印方向に回転しており、第1被動変速歯車n1よりも第2被動変速歯車n2が高速で回転している。
第1被動変速歯車n1に対応する係合手段20の従動ボール23のみが正回転奇数段用カムロッドCaoのカム溝v1に入っており(図2参照)、したがって該係合手段20の正回転奇数段ラチェット部材Raoがラチェット爪部Rpを外側に突出して、回転する第1被動変速歯車n1の係合凸部31が正回転奇数段ラチェット部材Raoのラチェット爪部Rpに係合して(図4参照)、カウンタ歯車軸12を第1被動変速歯車n1とともに第1被動変速歯車n1と同じ回転速度で回転している。
この1速状態では、第2被動変速歯車n2は、対応する係合手段20の従動ボール23が偶数段用カムロッドCae,Cbeのカム溝v2から出て突出し(図3参照)、該係合手段20の偶数段ラチェット部材Rae,Rbeがラチェット爪部Rpを内側に引っ込めているので、空回りしている。
他の第3,第4,第5被動変速歯車n3,n4,n5,n6も同様で空回りしている(図2,図3参照)。
ここで、2速に変速すべく変速用モータ65が駆動し、シフトドラム61が回動してコントロールロッド51が軸方向右方に移動すると、ロストモーション機構52,53のコイルスプリング52s,53sを介して8本のカムロッドCao,Cao,Cae,Cae,Cbo,Cbo,Cbe,Cbeを連動して軸方向右方に移動しようとする。
正回転奇数段用カムロッドCaoは、従動ボール23を介して作動する正回転奇数段ラチェット部材Raoが第1被動変速歯車n1の係合凸部31と係合して第1被動変速歯車n1から動力を受けているので、正回転奇数段ラチェット部材Raoを揺動して係合を解除するのに相当大きな摩擦抵抗があり、当初直ぐには移動せず、よって逆回転偶数段用カムロッドCbeも停止したままであるが、正回転偶数段用カムロッドCaeと逆回転奇数段用カムロッドCboは抵抗なく移動する。
正回転偶数段用カムロッドCaeの移動で、カム溝v2に従動ボール23が入り、よって第2被動変速歯車n2に対応する正回転偶数段ラチェット部材Raeが圧縮スプリング22の付勢力およびラチェット爪部Rpの遠心力により揺動してラチェット爪部Rpを外側に突出し、第2被動変速歯車n2に係合可能となり、第1被動変速歯車n1とともに回転するカウンタ歯車軸12より高速で回転する第2被動変速歯車n2の係合凸部31が正回転偶数段ラチェット部材Raeの外側に突出したラチェット爪部Rpに追いつき当接する。
この直後から、より高速で回転する第2被動変速歯車n2によりカウンタ歯車軸12が第2被動変速歯車n2と同じ回転速度で回転し始め、第1被動変速歯車n1の係合凸部31から正回転奇数段ラチェット部材Raoのラチェット爪部Rpが離れ、実際の1速から2速へのシフトアップが実行される。
第1被動変速歯車n1の係合凸部31から正回転奇数段ラチェット部材Raoのラチェット爪部Rpが離れることで、正回転奇数段ラチェット部材Raoを固定する摩擦抵抗が無くなり、ロストモーション機構53のコイルスプリング53sにより付勢されていた正回転奇数段用カムロッドCaoが後れて右方に移動してカム溝v1に入っていた従動ボール23が抜け出し、正回転奇数段ラチェット部材Raoを揺動してそのラチェット爪部Rpを内側に引っ込める
以上のように、1速状態から減速比が1段小さい2速状態にシフトアップする際に、第1被動変速歯車n1の係合凸部31が正回転奇数段ラチェット部材Raoのラチェット爪部Rpに当接して係合しカウンタ歯車軸12を第1被動変速歯車n1と同速度で回転させている状態で、より高速で回転する第2被動変速歯車n2の係合凸部31が正回転偶数段ラチェット部材Raeのラチェット爪部Rpに追いつき当接してカウンタ歯車軸12を第2被動変速歯車n2とともにより高速度で回転させて変速するので、第1被動変速歯車n1の係合凸部31から正回転奇数段ラチェット部材Raoのラチェット爪部Rpは自然と離れていき係合が円滑に解除されるため、係合解除に力を要せず滑らかに作動して滑らかなシフトアップを行うことができる。
2速から3速、3速から4速、4速から5速、5速から6速の各シフトアップも同様に、被動変速歯車nがラチェット部材Rに係合している状態で、減速比が1段小さい被動変速歯車nがラチェット部材Rに係合してシフトアップがなされるので、係合解除に力を要せず滑らかに作動して変速用のクラッチを必要とせず、かつシフトアップ時の切換え時間に全くロスがなく、駆動力の抜けがないとともに変速ショックも小さく、滑らかなシフトアップを行うことができる。
シフトダウンも同様に、被動変速歯車nがラチェット部材Rに係合している状態で、減速比が1段大きい被動変速歯車nにラチェット部材Rが係合してシフトダウンがなされるので、係合解除に力を要せず滑らかに作動して変速用のクラッチを必要とせず、かつシフトダウン時の切換え時間に全くロスがなく、駆動力の抜けがないとともに変速ショックも小さく、滑らかなシフトダウンを行うことができる。
本多段変速機10におけるカウンタ歯車軸12は、外周に4本の軸方向凹部13を軸方向に連続して形成し、5本の周方向溝14を周方向に形成するので、いずれも切削加工により簡単に加工形成することができ、製造コストの低減を図ることができる。
カウンタ歯車軸12の外周の軸方向凹部13は軸方向視で面対称に形成されるので、軸方向凹部13の切削加工が一層容易となる。
ラチェットホルダ16が周方向に2分割して半円弧板状に形成され、カウンタ歯車軸12の外周の周方向溝14に外側から嵌合されたラチェットホルダ16の外周に環状の軸受カラー部材18が外嵌され、軸受カラー部材18に被動変速歯車nが回転自在に軸支されるので、カウンタ歯車軸12の周方向溝14にラチェットホルダ16を外側から嵌合し易く、嵌合したラチェットホルダ16は被動変速歯車nを回転自在に軸支する軸受カラー部材18により外嵌されて抜け止めとされるため、特別にラチェットホルダ16の抜け止め部材を必要とせず部品点数を抑えることができる。
m…駆動変速歯車、m1〜m6…第1〜第6駆動変速歯車、
n…被動変速歯車、n1〜n6…第1〜第6被動変速歯車、
1L…左機関ケース、1R…右機関ケース、2…変速室、4…プライマリ被動ギヤ、5…出力ギヤ、
10…多段変速機、11…メイン歯車軸、12…カウンタ歯車軸、12g…カム案内溝、13…軸方向凹部、14…周方向溝、15…ボール孔、16…ラチェットホルダ、18…軸受カラー部材、
20…係合手段、22…ラチェットスプリング、23…従動ボール、26…、31…係合凸部、
C…カムロッド、Cao…正回転奇数段用カムロッド、Cae…正回転偶数段用カムロッド、Cbo…逆回転奇数段用カムロッド、Cbe…逆回転偶数段用カムロッド、p…係止爪、v1,v2,v3,v4,v5,v6…カム溝、
R…ラチェット部材、Rao…正回転奇数段ラチェット部材、Rae…正回転偶数段ラチェット部材、Rbo…逆回転奇数段ラチェット部材、Rbe…逆回転偶数段ラチェット部材、Rt…支軸ピン、Rp…ラチェット爪部、Rr…係止片、Rs…スリット、Rd…ボール受穴、
50…変速駆動手段、51…コントロールロッド、51a,51b…外周凹部、52,53…ロストモーション機構、55…コントロールロッド操作子、60…変速駆動カバー、61…シフトドラム、61v…シフト溝、62…中間軸、65…変速用モータ。

Claims (3)

  1. 互いに平行な歯車軸にそれぞれ複数の駆動歯車と被動歯車が変速段毎に常時噛み合い状態で軸支され、前記駆動歯車と前記被動歯車の一方の複数の歯車が歯車軸に固定され、他方の複数の歯車と歯車軸との間に設けられ互いの係合を行う係合手段が切り換え駆動されて変速を行う多段変速機において、
    前記係合手段は、各歯車の内周面に周方向に係合面を有して突出して形成された係合凸部と、
    前記歯車軸の中空内周面に軸方向に移動自在に摺接され摺接面に複数のカム溝が軸方向所要箇所に形成されたカムロッドと、
    前記歯車軸の所要箇所に径方向に貫通した貫通孔に嵌挿され前記軸方向に移動するカムロッドの摺接面と前記カム溝に交互に接して進退する従動部材と、
    支軸ピンを中心に揺動し前記従動部材を受ける受部と前記係合凸部の係合面に当接するラチェット爪部とを揺動中心に関して互いに反対側に有し前記従動部材の進退で揺動して前記ラチェット爪部で前記係合凸部と係合および係合解除を行うラチェット部材と、
    前記ラチェット爪部を係合凸部の係合面に係合する揺動方向に前記ラチェット部材を付勢する付勢手段とを備え、
    前記ラチェット部材は前記歯車の正転方向で前記係合凸部が当接する正転用ラチェット部材と、前記歯車の逆転方向で前記係合凸部が当接する逆転用ラチェット部材がそれぞれ対称位置に一対ずつ設けられ、
    前記歯車軸は、外周にそれぞれ一対の前記正転用ラチェット部材と前記逆転用ラチェット部材を収納する軸方向凹部が軸方向に連続して形成されるとともに、それぞれ一対の前記正転用ラチェット部材と前記逆転用ラチェット部材の軸方向両側に突設される前記支軸ピンを嵌入する凹部が内周縁に形成された半円弧板状をなすラチェットホルダを嵌合する周方向溝が周方向に形成されることを特徴とする多段変速機。
  2. 前記歯車軸の外周の前記周方向溝に外側から嵌合され環状をなす一対の前記ラチェットホルダの外周に環状の軸受カラー部材が外嵌され、
    前記軸受カラー部材に前記歯車が回転自在に軸支されることを特徴とする請求項1記載の多段変速機。
  3. 前記歯車軸の外周の前記軸方向凹部は軸方向視で面対称に形成されることを特徴とする請求項1または請求項2記載の多段変速機。
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