JP2012077393A - 印刷用塗工紙 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明の課題は、原紙の少なくとも一方の面に顔料とバインダーを主成分とする塗工層を設けた印刷用塗工紙において、該塗工層上に炭酸カルシウム以外のカルシウム化合物を含有するオーバーコート層を設け、前記カルシウム化合物を印刷用塗工紙1m2あたりの少なくとも一方の面のオーバーコート層がカルシウムイオン換算で3mmol以上60mmol以下の範囲で含有し、塗工層中の顔料として重質炭酸カルシウムを塗工層中の総顔料100質量部に対して50質量部以上含有することを特徴とする印刷用塗工紙によって基本的に達成された。
【選択図】なし
Description
<原紙1の作製>
濾水度400mlcsfのLBKP100部からなるパルプスラリーに、填料として軽質炭酸カルシウム12部、両性澱粉0.8部、硫酸バンド0.8部、アルキルケテンダイマー型サイズ剤(サイズパインK903、荒川化学工業社製)1.0部を添加して、長網抄紙機で抄造し、サイズプレス装置で両面あたり酸化澱粉を3.0g/m2付着させ、マシンカレンダー処理をして坪量100g/m2の原紙1を作製した。この原紙の灰分は10%であった。
濾水度400mlcsfのLBKP100部からなるパルプスラリーに、填料としてカオリン12部、両性澱粉0.8部、硫酸バンド0.8部、アルキルケテンダイマー型サイズ剤(サイズパインK903、荒川化学工業社製)1.0部を添加して、長網抄紙機で抄造し、サイズプレス装置で酸化澱粉を3.0g/m2付着させ、マシンカレンダー処理をして坪量100g/m2の原紙2を作製した。この原紙の灰分は10%であった。
塗工層の塗工液は、下記の内容により調製した。
顔料 配合部数は表1に記載
バインダー 配合部数は表1に記載
上記の内容で配合し、水で混合・分散して、固形分濃度60%に調整した。
オーバーコート層のオーバーコート液は、下記の内容により調製した。
炭酸カルシウム以外のカルシウム化合物 内容は表1に記載
上記の内容で配合し、水で溶解して、固形分濃度10%に調整した。
A:重質炭酸カルシウム(SETACARB−HG、備北粉化工業社製)
B:軽質炭酸カルシウム(TP123、奥多摩工業社製)
C:カオリン(UW90、エンゲルハード社製)
D:合成非晶質シリカ(P705、東ソー・シリカ社製)
E:スチレン−アクリル系プラスチックピグメント(ローペイクHP91、ロームアンドハース社製)
(バインダー)
F:スチレン−ブタジエン共重合体ラテックス(JSR−2605G、JSR社製)
G:ポリビニルアルコール(PVA105、クラレ社製)
原紙に、塗工液をブレードコーターにて両面塗工し、乾燥させた後、オーバーコート液をエアーナイフコーターにて両面塗工し、乾燥させた後、カレンダー処理をして印刷用塗工紙を作製した。カレンダーは弾性ロールと金属ロールからなる装置を用いて、ニップ線圧は幅方向の厚みプロファイルが適切に得られる範囲において、弱い線圧(80kN/m)(実施例2と比較例2)と、強い線圧(180kN/m)(実施例1、3〜14、比較例1、3〜10)の2水準で行った。また、金属ロールの温度を、弱い線圧の処理では40℃、強い線圧の処理では180℃とした。カレンダー条件に関しては表1に示した。
実施例1〜14および比較例1〜10の印刷用塗工紙に対して、光沢度、オフセット印刷適性、インク吸収性、インク定着性、印刷ムラ、および発色性について下記の方法により評価を行った。その結果を表1に示す。
印刷用塗工紙の白紙光沢度は、JIS Z8741に準拠し、村上色彩技術研究所製デジタル光沢計GM−26D型を用いて入反射角度75°で測定した。マット系の印刷用塗工紙として光沢度が40%以下であればよく、グロス系の印刷用塗工紙として光沢度が50%以上であればよく、優れたグロス系の印刷用塗工紙として60%〜90%がよい。
ミヤコシ社製オフセットフォーム輪転機で、印刷速度:150m/分、使用インク:T&K TOKA UVベストキュア墨および金赤、UV照射量:8kW2基の条件で6000mの印刷を行い、印刷後ブランパイリングの発生状況および印刷サンプルの状態について目視評価で判定した。3〜5の評価であれば、実用上に問題はない。
5:極めて良好。
4:良好。
3:実用上問題ない範囲。
2:不良。
1:極めて不良。
印刷用塗工紙に、印刷機でブラック、シアン、マゼンタ、イエローの各単色および、ブラックインクを除く他の3色インクでの2重色(レッド、グリーン、ブルー)の計7色のベタパターンを、2cm×2cm四方で横一列に隙間なく並べて記録するという方法で、ベタ印刷を行った。印刷部分の各色ベタ部および境界部について目視評価で判定した。3〜5の評価であれば、実用上に問題はない。
5:色の境界部に滲みがない。
4:色の境界部にほとんど滲みがない。
3:色の境界部に滲みはあるものの、境界部がはっきり識別できる。
2:色の境界部が、はっきりせず、隣接する色が境界部を越えて若干移動している。
1:各色の境界がわからず、隣接する色への滲み出しが大きい。
所定の搬送速度で印刷機の排紙部に排出された印刷用塗工紙の印刷面を観察し、インクの擦れ跡の度合いを目視評価で判定した。3〜5の評価であれば、実用上に問題はない。
5:インクの擦れ跡が認められない。
4:インクの擦れ跡がほとんど認められない。
3:インクの擦れ跡がかすかに認められる。
2:インクの擦れ跡があり、部分的に印刷物が汚れたように見える。
1:印刷部分の全体的に、インクの擦れ跡が発生している。
印刷用塗工紙に、印刷機でブラック、シアン、マゼンタ、イエローの各単色および、ブラックインクを除く他の3色インクでの2重色(レッド、グリーン、ブルー)の計7色のベタパターンを、3cm×3cm四方で横一列に並べて記録するという方法で、ベタ印刷を行った。印刷部分の各色ベタ部の印刷濃度ムラについて目視評価で判定した。3〜5の評価であれば、実用上に問題はない。
5:印刷濃度ムラが認められない。
4:色によってはごく僅かに印刷濃度ムラが認められる。
3:印刷濃度ムラが僅かに認められる。
2:印刷濃度ムラが部分的に認められる。
1:印刷部分の全体的に、印刷濃度ムラが認められる。
印刷用塗工紙に、印刷機で、ブラック、シアン、マゼンタ、イエローの各単色および、ブラックインクを除く他の3色インクでの2重色(レッド、グリーン、ブルー)の計7色のベタパターンを、2cm×2cm四方で横一列に隙間なく並べて記録するという方法で、ベタ印字を行った。印字部の各色ベタ部の発色性を目視評価で判定した。3〜5の評価であれば、実用上に問題はない。
5:各色ベタ部に発色ムラがなく、鮮やかに発色している。
4:各色とも鮮やかに発色しているが、2重色部に若干発色ムラが見られる。
3:各単色部は発色ムラもなく良好であるが、2重色部は若干発色性が低めである。
2:各単色部に若干発色ムラが認められ、2重色部の発色性も低めである。
1:各色部に発色ムラが認められ、発色性も低めである。
実施例1〜14および比較例1〜10の印刷用塗工紙に対して、光沢度、オフセット印刷適性、インク吸収性、インク定着性、印刷ムラ、および発色性について下記の方法により評価を行った。その結果を表2に示す。
Claims (4)
- 原紙の少なくとも一方の面に顔料とバインダーを主成分とする塗工層を設けた印刷用塗工紙において、該塗工層上に炭酸カルシウム以外のカルシウム化合物を含有するオーバーコート層を設け、前記カルシウム化合物を印刷用塗工紙1m2あたりの少なくとも一方の面のオーバーコート層がカルシウムイオン換算で3mmol以上60mmol以下の範囲で含有し、塗工層中の顔料として重質炭酸カルシウムを塗工層中の総顔料100質量部に対して50質量部以上含有し、原紙が炭酸カルシウムを含有することを特徴とする印刷用塗工紙。
- 1m2の印刷用塗工紙に含まれる炭酸カルシウムのカルシウム量Aと炭酸カルシウム以外のカルシウム化合物のカルシウム量Bのカルシウムイオン換算mmol比(A/B)が1以上50以下である請求項1に記載の印刷用塗工紙。
- 塗工層の塗工量が片面あたり8.0g/m2以上25.0g/m2以下である請求項1に記載の印刷用塗工紙。
- カルシウム化合物が塩化カルシウムである請求項1に記載の印刷用塗工紙。
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