JP2012077359A - EuドープZnO膜形成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】安定した、高い発光効率の赤色発光が得られるEuドープZnO膜形成方法を提供する。
【解決手段】まず、第1工程で、H2Oガスを導入するスパッタ法で、基板101の上に、EuがドープされたZnOからなる薄膜102を形成する。次に、第2工程で、薄膜を加熱する。H2Oガスを用いているので、形成される膜にはH原子も導入されるようになる。この結果、主に620nm付近で発光するEuを添加したZnOを形成できるようになり、Euを添加したZnOで、高い発光効率で安定した赤色発光が得られるようになる。
【選択図】図1

Description

本発明は、EuをドープしたZnOの薄膜を形成するEuドープZnO膜形成方法に関する。
現在、GaAsやGaN系の材料より構成された種々の発光ダイオードが、製造されている。これらは、p型とn型の半導体を接合した構造となっている。このようなpn接合に順方向のバイアス電圧をかけると、正孔と電子が向き合うように移動し、正孔と電子とが出会って電子正孔対が形成される。この電子正孔対が消滅する際にエネルギーが放射遷移の形で放出されると、発光として観測される。例えば、ほぼ赤色、緑色、青色といった三原色に対応した発光ダイオードが実用化されている。
また、発光デバイスとして、希土類を添加した無機ELがある。この無機ELでは、2つの絶縁体層で発光層を挟み、さらに絶縁体層の上に電極を形成し、発光層に数十Vの電圧を印加する。電圧の印加により、電子が高速で発光層を通過するときに希土類イオンを励起し、発光する。一般的には、2価の陽イオンとなっている希土類イオンのf−d遷移の発光を使う蛍光体が多く、発光ピークのスペクトル幅は100nm程度になる。
また、発光層に希土類元素を添加した発光ダイオードも研究されている。これは、近年の光デバイスの小型化の要求により、発光ピークのスペクトル幅がより狭いシャープな発光を示す発光ダイオードの要求が高まっているためである。例えば、GaN半導体を用い、i層にEuをドープしたp−i−n構造を作製し、i層に生成した電子正孔対のエネルギーを効率よくEu3+の励起に伝えることにより、Eu3+からの単色発光を目指した研究が行われている。
上述したように、発光デバイスには、希土類が重要となっている。ここで、希土類原子を埋め込むための有力な母体材料として、これまでにZnOが取り上げられてきた。ZnOは、2元系酸化物として組成制御が容易であるという特徴がある。またZnOは、ワイドバンドギャップ半導体であるので、温度消光が比較的小さく、室温においてもドープした希土類原子からの発光が期待できる。
しかしこれまでの研究結果によると、エネルギー移動という観点からのZnOと希土類イオンの相互作用は弱いことが判明している。例えばEuは、可視域に発光ピークを有する実用上重要な希土類元素であるが、Eu3+を直接励起できる波長の光を用いた場合に発光効率が高い。共鳴波長からずれた波長の光によりZnOを励起した場合、励起したエネルギーが移動してEuを励起し、発光する効率は低い。これは、Zn2+とEu3+では価数が異なること、Euの原子半径がZnよりも大きいことなどから、EuがZnO結晶のZn原子を置換する形では取り込まれにくいためと考えられる。このため、例えばEuを用いた発光ダイオードを指向して、電子注入により発光させるためには、間接励起により発光させることが必要となる。
Euイオンの結晶内の存在状態としては、Eu3+とEu2+の可能性がある。Eu2+からの発光はf−d遷移に伴うもので、発光強度は強いがブロードな発光スペクトルを与える。一方、Eu3+からの発光はf−f遷移によるもので、618nm付近の赤色発光がメインピークを与える。また、上述したような発光波長が、母体となる結晶の状態にあまり影響されないという特徴がある。発光ピークがシャープであることは、信号を処理する光デバイスへの応用に向いていることを意味する。
ところで、Eu3+からの発光については、多くの報告がなされているが、報告毎に結果が異なっているのが現状であり、間接励起の場合にEu3+からの発光が観測される場合とされない場合がある。一般的に言うと、明瞭にf−f遷移の発光が見られる系は、ナノ構造を持つ低次元系や、溶媒やキャリアガスが関与するような成長手法を用いた場合に限られている。
例えば非特許文献1では、溶液法によりZnO:Eu薄膜を作製して発光特性を調査したことが報告されている。非特許文献1では、波長464.8nmの光でEu3+イオンを共鳴励起した場合には、Eu3+イオンからの発光だけが強く見られるが、265nmの光で励起した場合は、波長720nmをピークとするZnOからの赤色発光だけが観測されることが報告されている。
非特許文献2では、ZnO:Euナノロッドについて発光測定を行ったことについて報告されている。非特許文献2では、次のように報告している。まず、Eu3+イオンの7053遷移および7052遷移に各々対応する波長405nmおよび465.8nmの光で励起した場合には、Eu3+イオンからの620nmおよび700nmの発光が観測される。これに対し、325nmの光で励起した場合には、370nm付近のZnOバンド端発光と530−800nmに渡るブロードな発光だけが観測される。
一方、非特許文献3の報告では、ZnO結晶の形成プロセス中にEuをドープするのではなく、ZnO結晶膜にEuイオンを注入して得られたZnO:Eu試料では、266 nmの励起光により、Eu3+からの618nmの発光が観測されている。
S.A.M.Lima et al. ,"Low-voltage electroluminescence of europium in zinc oxide thin films", APPLIED PHYSICS LETTERS, vol.90, 023503, 2007. A.Ishizumi et al. ,"Structural and luminescence properties of Eu-doped ZnO nanorods fabricated by a microemulsion method", APPLIED PHYSICS LETTERS, vol.86, 253106, 2005. I.Sakaguchi et al. ,"Study of Optical Property in ZnO Thin Film Implanted with Eu by Combinatorial Ion Implantation Techniques", Japanese Journal of Applied Physics, Vol.44, No.41, pp.L1289-L1292, 2005. W.Jia et al. ,"Energy transfer from the host to Eu3+ in ZnO", Optical Materials, vol.23, pp.27-32, 2003. Y.Hayashi et al. ,"Photoluminescence of Eu-Doped ZnO Phosphors",Japanese Journal of Applied Physics, vol.34, pp.1878-1882, 1995.
以上に示したように、Eu3+からの発光が観測されるかどうかは、試料の作製手法や成膜条件に依存しており、また、同じ成膜手法によっても結果が異なっている。これは、Euをドープした膜(層)の、安定したプロセス条件が確立されていないことを示している。このように、Euを添加したZnOは有望な材料ではあるが、高い発光効率で安定した赤色(例えば波長618nm)の発光が得られていないという問題があった。
本発明は、以上のような問題点を解消するためになされたものであり、Euを添加したZnOで、高い発光効率で安定した赤色発光が得られるようにすることを目的とする。
本発明に係るEuドープZnO膜形成方法は、H2Oガスを導入するスパッタ法で、EuがドープされたZnOからなる薄膜を基板の上に形成する第1工程と、薄膜を加熱する第2工程とを少なくとも備える。
上記EuドープZnO膜形成方法において、第1工程では、Euを含有するZnOからなるターゲットを用いた電子サイクロトロン共鳴スパッタ法により、薄膜を形成すればよい。また、第1工程では、ZnOからなるターゲットを用いた電子サイクロトロン共鳴スパッタ法、およびEu23からなるターゲットを用いたマグネトロンスパッタ法により、薄膜を形成してもよい。
上記EuドープZnO膜形成方法において、H2Oガスの分圧は、0.01Pa以上0.1Pa以下とすればよい。また、加熱の温度は、600〜700℃の範囲とすればよい。なお、加熱は、酸素ガスが存在する雰囲気で行うとよい。
以上説明したように、本発明によれば、H2Oガスを導入するスパッタ法で、EuがドープされたZnOからなる薄膜を基板の上に形成するので、Euを添加したZnOで、高い発光効率で安定した赤色発光が得られるようになるという優れた効果が得られる。
図1は、本発明の実施の形態におけるEuドープZnO膜形成方法を説明するための説明図である。 図2は、ECRスパッタ装置の構成例を示す構成図である。 図3は、2つのスパッタ法による膜の形成を実現する成膜装置の構成例を示す構成図である。 図4は、各条件の酸素ガス圧のスパッタ法により形成したZnO:Eu膜およびZnO膜のX線回折パタンを示す特性図である。 図5は、各条件のH2Oガス圧のスパッタ法により形成したZnO:Eu膜およびZnO膜のX線回折パタンを示す特性図である。 図6は、H2Oガス圧力4×10-3Paで成膜したZnO:Eu膜を、真空中で600℃,700℃,800℃,および900℃で加熱した後の発光スペクトルを示す特性図である。 図7は、H2Oガス圧力4×10-3Paで成膜したZnO:Eu膜を、酸素ガスの存在する雰囲気で600℃,700℃,800℃,および900℃で加熱した後の発光スペクトルを示す特性図である。 図8は、H2Oガス圧力0.01Paで成膜したZnO:Eu膜を、真空中で600℃,700℃,800℃,および900℃で加熱した後の発光スペクトルを示す特性図である。 図9は、図7は、H2Oガス圧力0.01Paで成膜したZnO:Eu膜を、酸素ガスの存在する雰囲気で600℃,700℃,800℃,および900℃で加熱した後の発光スペクトルを示す特性図である。 図10は、H2Oガス圧力0.04Paで成膜したZnO:Eu膜を、真空中で600℃,700℃,800℃,および900℃で加熱した後の発光スペクトルを示す特性図である。 図11は、図9は、図7は、H2Oガス圧力0.04Paで成膜したZnO:Eu膜を、酸素ガスの存在する雰囲気で600℃,700℃,800℃,および900℃で加熱した後の発光スペクトルを示す特性図である。
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。図1は、本発明の実施の形態におけるEuドープZnO膜形成方法を説明するための説明図である。この方法は、まず、第1工程S101で、H2Oガスを導入するスパッタ法で、基板101の上に、EuがドープされたZnOからなる薄膜102を形成する。次に、第2工程S102で、薄膜102を加熱する。
上述した本実施の形態によれば、H2Oガスを用いているので、形成される膜にはH原子も導入されるようになる。この結果、主に620nm付近で発光するEuを添加したZnOを形成できるようになり、Euを添加したZnOで、高い発光効率で安定した赤色発光が得られるようになる。
ここで、例えば、EuがドープされたZnOからなる薄膜102は、Euを含有するZnOからなるターゲットを用いた電子サイクロトロン共鳴(ECR)スパッタ法により、形成すればよい。これは、よく知られたECRスパッタ装置を用いればよい。
ECRスパッタ装置は、図2に示すように、成膜室201と、成膜室201に連通するプラズマ生成室203とを備える。プラズマ生成室203には、マイクロ波供給源204により例えば2.45GHzのマイクロ波が供給可能とされている。また、プラズマ生成室203の周囲には、例えば、0.0875T(テスラ)の磁場をプラズマ生成室203内に発生させる磁気コイル205が備えられている。
また、成膜室201には、プラズマ生成室203の出口近傍を取り巻くリング状のターゲット202が配置されている。ターゲット202は、所定のターゲットバイアス(高周波電力)が印加可能とされている。また、成膜室201内に載置される基板Wは、ヒータ206により加熱可能とされている。
上述したように構成されたECRスパッタ装置の成膜室201の内部に、ターゲット202と約20cm離間させて基板Wを載置した後、よく知られた排気機構(不図示)により、成膜室201の内部を所定の圧力にまで真空排気する。例えば、成膜室201の内部を、10-4〜10-5Pa台の高真空状態の圧力に減圧する。
次に、ECRスパッタ装置の処理室、例えばプラズマ生成室203に、アルゴンなどの不活性ガスおよびH2Oガスを導入して所定の真空度(圧力)とし、この状態で、磁気コイル205により2.45GHzのマイクロ波(500W程度)と0.0875Tの磁場とを供給して電子サイクロトロン共鳴条件とすることで、プラズマ生成室203内にECRプラズマを形成させる。
上述したことにより生成されたECRプラズマは、ECRスパッタ装置の磁気コイルの発散磁場により、プラズマ生成室203から、これに連通する成膜室201の側に放出される。この状態で、プラズマ生成室203の出口に配置されたターゲット202に、例えば、13.56MHz・500Wの高周波電力(ターゲットバイアス)を供給(印加)する。このことにより、生成されているECRプラズマにより発生した粒子が、ターゲット202に衝突してスパッタリング現象が起こり、ターゲット202を構成している粒子が飛び出す状態となる。
以上のようにしてECRプラズマを生成してスパッタ状態にすることで、ターゲット202よりスパッタされている粒子(Zn原子,O原子,Eu原子)が、基板103の上に堆積し、基板103の上にEuドープZnO膜が形成される。また、H2Oが導入されているので、形成される膜には、H原子も導入されるようになる。この後、スパッタ状態を停止してから、ヒータ206を用いることで、形成したEuドープZnO膜を加熱する。
また、例えば、EuがドープされたZnOからなる薄膜102は、ZnOからなるターゲットを用いた電子サイクロトロン共鳴(ECR)スパッタ法、およびEu23からなるターゲットを用いたマグネトロンスパッタ法により形成してもよい。
上述した2つのスパッタ法による膜の形成を実現する成膜装置について図3を用いて説明する。この成膜装置は、図示しないターボ分子ポンプなどの真空排気装置が連通した真空処理室301と、真空処理室301の内部に設けられたECRプラズマ源302と、ECRプラズマ源302より生成されたECRプラズマによるスパッタを行うためのZnOからなるターゲット303とを備える。ECRプラズマ源302とターゲット303とにより、上述したECRスパッタ法を実現するECRスパッタ源が構成されていることになる。ECRプラズマ源302を動作させ、アルゴンガスを用いてECRプラズマを生成し、円筒型のターゲット303にRFを印加することでZn原子およびO原子がスパッタされ、これらが下流に位置する基板Wの表面に付着する。基板Wは、基板台310の上に載置されている。
また、この成膜装置は、RFマグネトロンプラズマ発生部304と、RFマグネトロンプラズマ発生部304により生成されたプラズマによりスパッタを行うためのEu23からなるターゲット305とを備え、これらが、導入部306により真空処理室301に接続されている。RFマグネトロンプラズマ発生部304とターゲット305とにより、上述したマグネトロンスパッタ法を実現するRFマグネトロンスパッタ源が構成されていることになる。
RFマグネトロンプラズマ発生部304によりアルゴンガスのプラズマを生成し、円板状のターゲット305にRFを印加することで、ターゲット305のEu原子およびO原子がスパッタされ(RFマグネトロンスパッタ)、これらが下流に位置する基板Wの表面に付着する。
これらの構成により、ターゲット303よりスパッタされて飛び出た粒子と、ターゲット305よりスパッタされて飛び出た粒子とが、真空処理室301の内部に配置された処理対象の基板Wの膜形成面に堆積することが可能となる。また、真空処理室301には、H2Oガスを導入するガス導入口307を備えている。なお、図3では、アルゴンなどのスパッタガスの導入については省略している。Eu23からなるターゲット305を用いることで、EuドープZnO膜が形成可能である。
上述した成膜装置では、ターゲット305の表面(スパッタされる面)の法線と基板Wの表面の法線とのなす角度が、60°以上90°未満にされている。図3において、角度θが、60°以上90°未満にされている。ECRプラズマ源302からのプラズマが流れる方向を基板Wの法線方向としており、ターゲット305の表面の法線と、ECRプラズマ源302からのプラズマが流れる方向とのなす角度がθであり、これが60°以上90°未満にされている。なお、本実施の形態では、円筒形状のターゲット303を用いており、ターゲット303の中空部の中心を通る線が、ECRプラズマ源302からのプラズマが流れる方向となっている。
上述した角度の範囲であれば、Euの堆積速度をあまり大きくしすぎることがなく、Euの導入量を所望の範囲に制御することができる。一方、上記角度が90°を超えると、ターゲット305が基板Wの膜形成面から見込めなくなり、ターゲット305からの粒子がほとんど到達しなくなる。このため、上記角度は90°未満とする。実際には、上記角度が80°を越えると、ターゲット305から見込める基板Wの表面の領域(幅)が狭くなりすぎる。従って、ターゲット305の表面の法線と基板Wの表面の法線とのなす角度は、60°〜80°の範囲とするとよりよい。
なお、基板Wの表面に平行な平面方向において、基板Wは、ターゲット305からのスパッタ粒子が到達する領域(範囲)内に入る位置に配置する。また、基板台310に、基板Wをこの中心部を通る法線を軸として回転させる基板回転機能を備え、この機能により基板Wを回転させることで、基板Wの面内における膜厚と各組成の均一性を確保することができる。
また、ECRプラズマ源302からのプラズマが流れる方向を基板Wの法線方向としており、この状態が、ECRスパッタ源による酸化チタン膜の堆積速度を最大とする。ECRプラズマ源302からのプラズマが流れる方向に対し、基板Wの法線方向をずらすほど、ECRプラズマ流(スパッタ粒子)の単位面積あたりの密度が低下し、堆積速度(成膜速度)が低下する。ECRプラズマ源302からのプラズマが流れる方向に対し、基板Wの法線方向をあまりずらすと、酸化チタン膜の堆積速度が低下しすぎ、相対的にEuのドープ量が多くなり、所望とするEuドープ量が得られない場合がある。従って、ECRプラズマ源302からのプラズマが流れる方向に対する基板Wの法線方向の角度は、あまり大きくしない方がよい。
上述した成膜装置を用いることで、基板Wの上にEuドープZnO膜が形成できる。また、H2Oガスを導入してスパッタ成膜すれば、形成される膜には、H原子も導入されるようになる。この後、スパッタ状態を停止し、基板W装置から搬入した後、所定の加熱装置を用いることで、形成したEuドープZnO膜を加熱する。
以下、H2Oガスを用いたスパッタ法で形成するEuドープZnO膜について、より詳細に説明する。本発明においては、上述したように、H2Oガスを用いてEuドープZnO(ZnO:Eu)膜を形成し、これを加熱して膜の結晶化とドープしたEuイオンの光学的活性化を図るところに特徴がある。以下では、H2Oガスを用いたことについて、より詳細に説明する。
2Oガスを導入して成膜すると、H2O分子がプラズマ中で分解し、H,O,およびOHなどの活性種が生成する。この結果、形成されるZnO結晶の形成に必要な酸素原子を供給するだけでなく、水素原子もZnO膜の格子内に数多く導入される。水素原子は、ZnO結晶にそれほど影響を与えないで、格子間位置に存在できる。このような状態でZnO:Eu膜を形成した後、引き続いて行う加熱により、ZnOの結晶性が向上すると同時に、Euイオンを活性化することができる。この加熱温度がそれほど高くなく、しかも加熱の処理時間が短い場合には、ある程度、膜中に水素原子が残存した状態になる。
このように膜中に取り込まれた水素の効果により、620nm付近にEu3+イオンからの発光を出現させることが可能となったものと考えられる。この物理的な意味は明らかではないが、水素の存在が、ZnO結晶からEu3+イオンへのエネルギー移動効率を高くすること、および、Eu3+イオンにより生じるZnO結晶の格子乱れを緩和することなどが考えられる。
例えば、非特許文献4では、固相反応によって形成したZnO:Eu膜からの発光の調査結果について報告されている。非特許文献4では、Eu源としてEu23を用いた場合には、530nm付近にピークを有する非常にブロードな発光が得られるのに対し、EuF3を用いた場合にはEu3+からの強い発光が621nmに観測されることが報告されている。この結果は、F-が深いドナー中心となり、自由キャリアのトラップとして働くことを示唆するものとされ、このF-からEu3+イオンへエネルギー移動が起こるものと、上記文献では推測されいてる。本発明においては、このようなF-イオンと同様な役割を、水素原子が果たしているものと考えられる。
また、非特許文献5では、Euモル濃度を1%および5%としたZnO:Eu多結晶焼結体の発光の調査結果について報告されている。この報告では、間接励起に対応する365nmの励起光の場合、室温においては、まず、520−550nmにピークを持つ緑色発光のみが観測されるものとされている。加えて、382nm,395nm,および467nmの光でEu3+イオンを直接励起した場合には、Eu3+5072遷移による発光が観測されるとされている。365nmの間接励起の光で発光させるには、Eu23の代わりにEuCl3を原材料としてEuを5mol%ドープし、14Kの低温で発光を測定することが必要となっている。この場合も、ClがFと同様な働きをしていると考えられる。
これらの文献例を参考にすると、ZnO結晶内に水素を含有させることが、Eu3+イオンからの発光を促進する効果を有するものと推察される。
なお、様々な種類のプラズマの中でも、とりわけECRプラズマは、ガスの励起効率が高いことが知られている。従って、ECRスパッタ法を使えば、必然的により多くの水素原子をZnO:Eu膜中に取り込むことができ、水素化したZnOを形成できる。従って、ECRスパッタ法を用いてZnO:Eu膜を形成することで、H2Oガスを用いることによる効果が、より効率的に得られるようになる。
以下、実施例を用いてより詳細に説明する。
[実施例]
まず、ECRプラズマスパッタ法を用いてZnO:Eu薄膜を形成する。ターゲットは、濃度1%のEu23を含有したZnOを用いる。また、スパッタ成膜時の条件は、まず、アルゴンガス流量を6sccmとする。この条件では、成膜室内の圧力は、3×10-2Paとなる。なお、sccmは流量の単位であり、0℃・1気圧の流体が1分間に1cm3流れることを示す。
2Oガスの供給は、純水を入れたステンレス容器内をバリアブルリークバルブを介して成膜室に接続することで行う。装置(成膜室)内の大気を排気する際に、バリアブルリークバルブを開け、ステンレス容器内の大気を排出し、H2Oの蒸気だけがステンレス容器とバリアブルリークバルブ間を満たすようにする。成膜中におけるH2Oガスの分圧は、4×10-3Paから0.1Paの間で変化させた。このとき、酸素ガスは導入しない。なお、基板はヒーター加熱していないが、表面にプラズマが照射されるために、表面温度は70℃程度にまで上昇した。ZnOは70℃という低温にあっても結晶化する。基板温度を上げて成膜すると、一旦付着したZnOがH2O分子と結合してZn(OH)2となり、熱脱離するため膜が形成できない。
また、結晶性を比較するために、H2Oガスを導入せずに、酸素ガスを導入して成膜した試料(比較試料)も作製した。なお、加熱処理は、真空中あるいは酸素ガス雰囲気下において、各試料につき設定した温度で1時間行った。
図4の(b)および(c)が、比較試料であり、酸素ガスを導入して形成したZnO:Eu膜のX線回折パタンである。また、図4の(a)が、酸素ガスを導入せずに形成したZnO:Eu膜のX線回折パタンである。基板は、主表面を(100)面としたシリコン基板である。酸素ガス圧(分圧)を、0Pa(a)、5×10-3Pa(b)、および0.07Pa(c)と変化させている。この条件の変化により、図4の(a)〜(c)に示すように、回折パタンが変化した。酸素ガスをわずかでも導入すると、(100)や(101)ピークの強度が大きく、c軸配向の度合いが低い。
またEuが含まれていないZnOターゲットを用い、酸素ガス圧を0.01Paとしてガラス基板上に成膜したZnO膜からのX線回折パタンが、図4の(d)である。(002)ピークだけが観測され、強くc軸配向していることを示している。よって、図4の(b)や(c)に見られるような多結晶化の様子は、1%という微量ではあるが、不純物のEuによってもたらされていることは明らかである。
次に、H2Oガスを用いて形成したZnO:Eu結晶のX線回折パタンを図5に示す。ZnOからの回折ピークは(002)だけが観測され、強くc軸優先配向していることが分かる。H2Oガスの圧力(分圧)を、(a)の0.01Paから(b)の0.04Paまで増やすに従い、(002)ピークはさらにシャープになり、強度も増大した。これはc軸優先配向ドメインが大きくなり、結晶性が向上したことを示している。
次に、各条件で形成したZnO:Eu薄膜(結晶)から得られる発光(発光スペクトル)について説明する。発光の測定には、励起波長325nmのHe−Cdレーザーを励起源に用い、分光器を通して分光した後、分光した光をフォトマル(光電子増倍管)により検出した。325nmの倍波の位置である650nmにレーザーの1次光が検出されるので、分光器に入る前に短波長フィルターでカットした。ただし、得られたスペクトルには、除き切れなかった1次光の信号が650nmの位置に見られる。
まず、導入するH2Oガス圧が4×10-3Paと低い条件で形成したZnO:Eu薄膜を真空中で加熱した結果について説明する。元々ZnO中の酸素が欠乏しており、真空中で加熱したことにより更に還元状態になるため、図6に示すように、600nm付近の発光は見られない。
次に、導入するH2Oガス圧が4×10-3Paと低い条件で形成したZnO:Eu薄膜を酸素雰囲気で加熱した結果について説明する。酸素雰囲気下でアニールすると、Eu原子が発光サイトに入り、図7に示すように、600〜620nmの発光が強まるが、同時に700nm帯のZnOからの欠陥発光が出現してしまう。これらは、いわゆるグリーンバンドと呼ばれる520nmをピークとする発光とは異なる。なお、図7に示すZnOのバンド端370nmのピークは励起子発光である。
次に、導入するH2Oガス圧が0.01Paと中ぐらい条件で形成したZnO:Eu薄膜を真空中で加熱した結果について説明する。真空中で加熱しているので、図8に示すように、可視域に強い発光は観測されない。
次に、H2Oガス圧が0.01Paと中ぐらい条件で形成したZnO:Eu薄膜を酸素雰囲気で加熱した結果について説明する。酸素中で加熱すると、図9に示すように、600℃のときに、620nmにピークを持つ発光が得られている。ただし、アニール温度を700℃、800℃と上げると、620nm以外の波長域からの発光も重なってくる。
次に、導入するH2Oガス圧が0.04Paと高い条件で形成したZnO:Eu薄膜を真空中で加熱した結果について説明する。この場合、図10に示すように、ピークが幅広ではあるが、800℃までは620nmをピークとした発光が得られている。ただし、700℃の場合と比べると、800℃ではピーク強度が減少し、また750nmのZnOの欠陥発光のピークが出現している。900℃では620nmの発光帯は完全に消滅している。
次に、導入するH2Oガス圧が0.04Paと高い条件で形成したZnO:Eu薄膜を酸素雰囲気中で加熱した結果について説明する。この場合、図11に示すように、700℃で620nmの強度は最大になっている。600℃よりも加熱温度が低い場合、このような620nm帯の発光はごく弱いため、最適なアニール温度は600〜700℃ということになる。
ところで、導入するH2Oガス圧をさらに高くすると、表面の酸化が多くなるためにターゲットの絶縁性が高くなり、ターゲットバイアス電圧の印加が効率よくできなくなり、スパッタ効率を低下させる。このため、安定に成膜できるH2Oガス圧(分圧)の限界は、0.1Pa以下とすればよい。よって、H2Oガス圧は、0.01Paから0.1Paの間にあることが望ましい。
ここで、これまでの研究報告によると、Euを添加したZnOにより、間接励起により618nmの発光が観測されたとするものもあれば、間接励起では618nmの発光は見られないと結論を下したものもある。このように様々な報告がなされる原因は定かではなく、成膜手法や成膜条件に依存すると考えられる。さらにZnOの形態についても、多結晶焼結体、薄膜、低次元ナノ構造と様々であり、発光しやすさもこのような形態に依存するものと考えられる。
これらに対し、本発明によれば、H2Oガスを導入するスパッタ法で、EuがドープされたZnOを堆積するようにしたので、スパッタ時のH2Oの導入圧を適宜に調節することで、620nm付近の発光が主であるZnO:Eu膜を安定して作成することが可能となる。
なお、本発明は以上に説明した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想内で、当分野において通常の知識を有する者により、多くの変形が実施可能であることは明白である。
101…基板、102…薄膜。

Claims (6)

  1. 2Oガスを導入するスパッタ法で、EuがドープされたZnOからなる薄膜を基板の上に形成する第1工程と、
    前記薄膜を加熱する第2工程と
    を少なくとも備えることを特徴とするEuドープZnO膜形成方法。
  2. 請求項1記載のEuドープZnO膜形成方法において、
    前記第1工程では、Euを含有するZnOからなるターゲットを用いた電子サイクロトロン共鳴スパッタ法により、前記薄膜を形成することを特徴とするEuドープZnO膜形成方法。
  3. 請求項1記載のEuドープZnO膜形成方法において、
    前記第1工程では、ZnOからなるターゲットを用いた電子サイクロトロン共鳴スパッタ法、およびEu23からなるターゲットを用いたマグネトロンスパッタ法により、前記薄膜を形成することを特徴とするEuドープZnO膜形成方法。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のEuドープZnO膜形成方法において、
    2Oガスの分圧は、0.01Pa以上0.1Pa以下とすることを特徴とするEuドープZnO膜形成方法。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のEuドープZnO膜形成方法において、
    前記加熱の温度は、600〜700℃の範囲とすることを特徴とするEuドープZnO膜形成方法。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のEuドープZnO膜形成方法において、
    前記加熱は、酸素ガスが存在する雰囲気で行うことを特徴とするEuドープZnO膜形成方法。
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