JP2012077076A - 共役ジエンの製造方法 - Google Patents
共役ジエンの製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2012077076A JP2012077076A JP2011196087A JP2011196087A JP2012077076A JP 2012077076 A JP2012077076 A JP 2012077076A JP 2011196087 A JP2011196087 A JP 2011196087A JP 2011196087 A JP2011196087 A JP 2011196087A JP 2012077076 A JP2012077076 A JP 2012077076A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- conjugated diene
- gas
- producing
- solvent
- butene
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Abstract
【解決手段】 炭素原子数4以上のモノオレフィンを含む原料ガスと分子状酸素含有ガスを反応器に供給し、触媒の存在下、酸化脱水素反応を行うことにより生成される対応する共役ジエンを含む生成ガスを得た後、該生成ガスを有機溶媒と接触させ、該共役ジエンを含む溶液を得、更に該共役ジエンを含む溶液を蒸留して共役ジエンを得る共役ジエンの製造方法において、蒸留に供する該共役ジエンを含む溶液中の金属成分の濃度が2.5wt%未満であることを特徴とする共役ジエンの製造方法。
【選択図】なし
Description
この反応は例えば以下の反応式に従って進行し、水が副生する。
C4H8+1/2O2→C4H6+H2O
n−ブテンの接触酸化脱水素反応によるブタジエンの製造は、工業的にはナフサ分解で副生するC4留分(C4炭化水素混合物。以下、「BB」と称す場合がある。)からのブタジエンの抽出分離プロセスにおいて、抽出蒸留塔でブタジエンを分離して得られた、1−ブテンの他、2−ブテン、ブタン等を含む混合物(以下、この混合物を「BBSS]と称す場合がある。)中に含まれるブテンからブタジエンを製造する方法が提案されている。
制されるが、酸化脱水素反応を行い、得られた共役ジエンと有機溶媒とを接触させ、共役ジエンが吸収された有機溶媒を連続的に蒸留するプロセスでは、重合禁止剤を添加しても蒸留塔内に高沸点化合物が蓄積される、という問題が判明した。
[1] 炭素原子数4以上のモノオレフィンを含む原料ガスと分子状酸素含有ガスを反応器に供給し、触媒の存在下、酸化脱水素反応を行うことにより生成される対応する共役ジエンを含む生成ガスを得た後、該生成ガスを有機溶媒と接触させ、該共役ジエンを含む溶液を得、更に該共役ジエンを含む溶液を蒸留して共役ジエンを得る共役ジエンの製造方法において、蒸留に供する該共役ジエンを含む溶液中の金属成分の濃度が2.5wt%未満であることを特徴とする共役ジエンの製造方法。
[2] 前記共役ジエンを含む溶液を分離器に供給し、蒸留により前記有機溶媒と前記共役ジエンとを分離する工程を更に有することを特徴とする[1]に記載の共役ジエンの製造方法。
[3] 前記金属成分が、周期表の第6〜10族の金属であることを特徴とする[1]又は[2]に記載の共役ジエンの製造方法。
[4] 前記周期表の第6〜10族の金属が鉄族金属であることを特徴とする[3]に記載の共役ジエンの製造方法。
[5] 前記有機溶媒が炭素原子数6以上の炭化水素からなる溶媒であることを特徴とする[1]〜[4]のいずれか1項に記載の共役ジエンの製造方法。
[6] 前記分離器で蒸留により分離された有機溶媒を回収し、前記生成ガスと接触させる有機溶媒として、循環する工程を更に有することを特徴とする[1]〜[5]のいずれかに記載の共役ジエンの製造方法。
[7] 前記共役ジエンを含む溶液中の不飽和アルデヒド濃度が10.0wt%以下であ
ることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の共役ジエンの製造方法。
[8] 前記触媒が、下記一般式(1)で表される複合酸化物触媒であることを特徴とする[1]〜[7]のいずれか1項に記載の共役ジエンの製造方法。
(式中、Xはマグネシウム(Mg)、カルシウム(Ca)、亜鉛(Zn)、セリウム(Ce)及びサマリウム(Sm)からなる群から選ばれる少なくとも1種の元素であり、Yはナトリウム(Na)、カリウム(K)、ルビジウム(Rb)、セシウム(Cs)及びタリ
ウム(Tl)からなる群から選ばれる少なくとも1種の元素であり、Zはホウ素(B)、リン(P)、砒素(As)及びタングステン(W)からなる群から選ばれる少なくとも1種の元素である。また、a〜jはそれぞれの元素の原子比を表し、a=12のとき、b=0.1〜7、c=0〜10、d=0〜10(但しc+d=1〜10)、e=0.05〜3、f=0〜2、g=0.04〜2、h=0〜3、i=0〜48の範囲にあり、またjは他の元素の酸化状態を満足させる数値である。)
[9] 前記原料ガスが、エチレンの2量化により得られる1−ブテン、シス−2−ブテン、トランス−2−ブテン若しくはこれらの混合物を含有するガス、n−ブタンの脱水素若しくは酸化脱水素反応により生成するブテン留分、又は重油留分を流動接触分解する際に得られる炭素原子数が4の炭化水素を多く含むガスであることを特徴とする[1]〜[8]のいずれか1項に記載の共役ジエンの製造方法。
本発明では、炭素原子数4以上のモノオレフィンを含む原料ガスと分子状酸素含有ガスとを触媒層を有する反応器に供給し、酸化脱水素反応により対応する共役ジエンを製造する。
子数4の炭化水素類を多く含むガス(以下、FCC−C4と略記することがある)をそのまま原料ガスとする、又は、FCC−C4からリンや砒素などの不純物を除去したものを原料ガスとして使用しても差し支えない。なお、ここでいう、主成分とは、原料ガスに対
して、通常40体積%以上、好ましくは60体積%以上、より好ましくは75体積%以上、特に好ましくは99体積%以上を示す。
MoaBibCocNidFeeXfYgZhSiiOj (1)
なお、式中、Xはマグネシウム(Mg)、カルシウム(Ca)、亜鉛(Zn)、セリウム(Ce)及びサマリウム(Sm)からなる群から選ばれる少なくとも1種の元素である。Yはナトリウム(Na)、カリウム(K)、ルビジウム(Rb)、セシウム(Cs)及びタリウム(Tl)からなる群から選ばれる少なくとも1種の元素である。Zはホウ素(B)、リン(P)、砒素(As)及びタングステン(W)からなる群から選ばれる少なくとも1種の元素である。
また、この複合酸化物触媒は、この複合酸化物触媒を構成する各成分元素の供給源化合物を水系内で一体化して加熱する工程を経て製造する方法がよい。例えば、前記各成分元素の供給源化合物の全部を水系内で一体化して加熱してもよい。
まず、この複合酸化物触媒の製造方法においては、前記前工程で用いられるモリブデンが、モリブデンの全原子比(a)の内の一部の原子比(a1)相当のモリブデンであり、前記後工程で用いられるモリブデンが、モリブデンの全原子比(a)からa1を差し引いた残りの原子比(a2)相当のモリブデンであることが好ましい。そして、前記a1が0
.5<a1/(c+d+e)<3を満足する値であることが好ましく、さらに、前記a2が0<a2/b<8を満足する値であることが好ましい。
Moの供給源化合物としては、パラモリブデン酸アンモニウム、三酸化モリブデン、モリブデン酸、リンモリブデン酸アンモニウム、リンモリブデン酸等が挙げられる。
Coの供給源化合物としては、硝酸コバルト、硫酸コバルト、塩化コバルト、炭酸コバルト、酢酸コバルト等が挙げられる。
Niの供給源化合物としては、硝酸ニッケル、硫酸ニッケル、塩化ニッケル、炭酸ニッケル、酢酸ニッケル等が挙げられる。
Biの供給源化合物としては、塩化ビスマス、硝酸ビスマス、酸化ビスマス、次炭酸ビスマス等が挙げられる。また、X成分(Mg,Ca,Zn,Ce,Smの1種又は2種以上)やY成分(Na,K,Rb,Cs,Tlの1種又は2種以上)を固溶させた、BiとX成分やY成分との複合炭酸塩化合物として供給することもできる。
また、BiとX成分との複合炭酸塩化合物は、炭酸アンモニウム又は重炭酸アンモニウムの水溶液等に、硝酸ビスマス及びX成分の硝酸塩等の水溶性化合物からなる水溶液を滴下混合し、得られた沈殿を水洗、乾燥することによって製造することができる。
その他の成分元素の供給源化合物としては、下記のものが挙げられる。
Kの供給源化合物としては、硝酸カリウム、硫酸カリウム、塩化カリウム、炭酸カリウム、酢酸カリウム等を挙げることができる。
Csの供給源化合物としては、硝酸セシウム、硫酸セシウム、塩化セシウム、炭酸セシウム、酢酸セシウム等を挙げることができる。
Tlの供給源化合物としては、硝酸第一タリウム、塩化第一タリウム、炭酸タリウム、酢酸第一タリウム等を挙げることができる。
Pの供給源化合物としては、リンモリブデン酸アンモニウム、リン酸アンモニウム、リン酸、五酸化リン等を挙げることができる。
Asの供給源化合物としては、ジアルセノ十八モリブデン酸アンモニウム、ジアルセノ十八タングステン酸アンモニウム等を挙げることができる。
Mgの供給源化合物としては、硝酸マグネシウム、硫酸マグネシウム、塩化マグネシウム、炭酸マグネシウム、酢酸マグネシウム等が挙げられる。
Caの供給源化合物としては、硝酸カルシウム、硫酸カルシウム、塩化カルシウム、炭酸カルシウム、酢酸カルシウム等が挙げられる。
Ceの供給源化合物としては、硝酸セリウム、硫酸セリウム、塩化セリウム、炭酸セリウム、酢酸セリウム等が挙げられる。
Smの供給源化合物としては、硝酸サマリウム、硫酸サマリウム、塩化サマリウム、炭酸サマリウム、酢酸サマリウム等が挙げられる。
この原料化合物の水溶液又は水分散液の調製は、供給源化合物の水性系での一体化により行われる。ここで各成分元素の供給源化合物の水性系での一体化とは、各成分元素の供給源化合物の水溶液あるいは水分散液を一括に、あるいは段階的に混合及び/又は熟成処理を行うことをいう。即ち、(イ)前記の各供給源化合物を一括して混合する方法、(ロ)前記の各供給源化合物を一括して混合し、そして熟成処理する方法、(ハ)前記の各供給源化合物を段階的に混合する方法、(ニ)前記の各供給源化合物を段階的に混合・熟成処理を繰り返す方法、及び(イ)〜(ニ)を組み合わせる方法のいずれもが、各成分元素の供給源化合物の水性系での一体化という概念に含まれる。ここで、熟成とは、工業原料もしくは半製品を、一定時間、一定温度等の特定条件のもとに処理して、必要とする物理性、化学性の取得、上昇あるいは所定反応の進行等を図る操作をいい、一定時間とは、通常10分〜24時間の範囲であり、一定温度とは通常室温〜水溶液又は水分散液の沸点範囲をいう。
この熟成とは、前記触媒前駆体用スラリーを所定温度で所定時間、撹拌することをいう。この熟成により、スラリーの粘度が上昇し、スラリー中の固体成分の沈降を緩和し、とりわけ次の乾燥工程での成分の不均一化を抑制するのに有効となり、得られる最終製品である複合酸化物触媒の原料転化率や選択率等の触媒活性がより良好となる。
る。更に100℃を超えると、溶解槽に耐圧容器が必要となり、また、ハンドリングも複雑になり、経済性及び操作性の面で著しく不利となる。
前記撹拌方法としては、任意の方法を採用することができ、例えば、撹拌翼を有する撹拌機による方法や、ポンプによる外部循環による方法等が挙げられる。
灼熱減量(%)=[(W0−W1)/W0]×100
・W0:触媒前駆体を150℃で3時間乾燥して付着水分を除いたものの重量(g)
・W1:付着水分を除いた前記触媒前駆体を更に500℃で2時間熱処理した後の重量(g)
前記の後工程では、前記の前工程において得られる触媒前駆体とモリブデン化合物(全原子比aからa1相当を差し引いた残りのa2相当)とビスマス化合物の一体化を、水性溶媒下で行う。この際、アンモニア水を添加するのが好ましい。X、Y、Z成分の添加もこの後工程で行うのが好ましい。また、この発明のビスマス供給源化合物は、水に難溶性ないし不溶性のビスマスである。この化合物は、粉末の形態で使用することが好ましい。触媒製造原料としてのこれら化合物は粉末より大きな粒子のものであってもよいが、その熱拡散を行わせるべき加熱工程を考えれば小さい粒子である方が好ましい。従って、原料としてのこれらの化合物がこのように粒子の小さいものでなかった場合は、加熱工程前に粉砕を行うべきである。
次に、このものを、好ましくは450〜650℃の温度条件にて1〜16時間程度の最終熱処理に付す。以上のようにして、高活性で、かつ目的とする酸化生成物を高い収率で与える複合酸化物触媒が得られる。
の効果を阻害しない範囲で、分子状酸素含有ガスには、任意の不純物を含んでいても良い。含んでいても良い不純物として、具体的には、窒素、アルゴン、ネオン、ヘリウム、CO、CO2、水等が挙げられる。この不純物の量は、窒素の場合、通常90体積%以下、好ましくは85体積%以下、より好ましくは80体積%以下である。窒素以外の成分の場合、通常10体積%以下、好ましくは1体積%以下である。この量が多すぎると、反応に必要な酸素を供給するのが難しくなる傾向にある。
以下に、混合ガスの代表的な組成を示す。
・n−ブテン:C4留分合計に対して50〜100vol%
・C4留分合計:5〜15vol%
・O2:C4留分合計に対して40〜120vol/vol%
・N2:C4留分合計に対して500〜1000vol/vol%
・H2O:C4留分合計に対して90〜900vol/vol%
本発明の酸化脱水素反応に用いられる反応器は特に限定されないが、具体的には、管型
反応器、槽型反応器、又は流動床反応器が挙げられ、好ましくは、固定床反応器、より好ましくは固定床の多管式反応器やプレート式反応器であり、最も好ましくは固定床の多管式反応器である。
また、本発明では、必要に応じて、反応器から排出される生成ガスに含まれる水分を除去する工程(以下、脱水工程と略記することがある)を有していても良い。脱水工程を設けることにより、後段のプロセスにおける各工程における水分による機器腐食や、後段のプロセスで溶媒を使用する際に、溶媒への不純物の蓄積を防止できることがあるため好ましい。本発明の脱水工程については、生成ガスに含まれる水分を除去できる工程であれば、特に限定されない。脱水工程は反応器の後段の工程であれば、特に限定されないが、冷却工程を有しているプロセスであれば、上述の冷却工程の後に脱水工程を行うことが好ましい。反応器から排出される生成ガス中に含まれる水分量は、原料ガスの種類や分子状酸素含有ガスの量、更には、原料ガスと共に混合される水蒸気等により異なるが、通常は、4〜35vol%、好ましくは10〜30vol%の水分が含有されている。また、冷却工程を有するプロセスで、冷却溶媒として水を使用する冷却工程を経過した後の生成ガス中の水分濃度は、通常、100volppm〜2.0vol%である。また、露点として、0〜100℃、好ましくは、10〜80℃である。
ことができる。この中でも、再生の容易さ、取り扱いの容易さという観点から、モレキュラーシーブ等の乾燥剤(水分吸着剤)が好ましく利用される。
脱水工程にモレキュラーシーブ等の乾燥剤を利用する場合は、水以外にも生成ガス中に含まれる高沸点副生物が吸着除去される。ここで除去される高沸点副生物は、アントラキノン、フルオレノン、フタル酸などのことである。
吸収塔を用いる場合、通常は、有機溶媒と生成ガスとを向流接触させることで、生成ガス中の共役ジエンと未反応の炭素原子数4以上のモノオレフィン並びに炭素原子数3以下の炭化水素化合物などが有機溶媒に吸収される。炭素原子数3以下の炭化水素化合物としては、例えば、メタン、アセチレン、エチレン、エタン、メチルアセチレン、プロピレン、プロパン、又はアレンなどが挙げられる。
本発明の溶媒吸収工程で使用する有機溶媒としては、通常、炭素原子数6以上の炭化水素であり、好ましくは、炭素原子数6〜10の脂肪族飽和炭化水素や炭素原子数6〜8の芳香族炭化水素、又はアミド化合物などが用いられる。具体的には、例えばジメチルホルムアミド(DMF)、トルエン、キシレン、N−メチル−2−ピロリドン(NMP)等を用いることができる。これらの中でも、好ましくは、無機ガスを溶解しにくいことから炭素原子数6〜8の芳香族炭化水素が好ましく、特にトルエンが好ましい。
ど、共役ジエンの吸収効率が低下する傾向にある。
溶媒吸収工程で得られる共役ジエンを含む溶液中には、主として目的生成物である共役ジエンが含まれており、その溶液中の共役ジエンの濃度としては、通常は、1〜20重量%であり、好ましくは3〜10重量%である。この溶液中の共役ジエンの濃度が高いほど、共役ジエンの重合あるいは揮発による消失分が多くなる傾向にあり、低いほど、同じ生産量での有機溶媒の循環必要量が増加する為に、運転に要するエネルギーコストが大きくなる傾向にある。
本発明において、共役ジエンを含む溶液中に金属成分が存在するが、金属成分としては、通常、周期表の第6〜10族の金属であり、好ましくは、鉄族金属である。具体的には、クロム、モリブデン、鉄、コバルト、ニッケルであり、この中でも、好ましくは、鉄、ニッケル、クロムである。
系)、インコロイ、ハステロイ、チタニウムなどが使用され、中でも炭素鋼、ステンレス
鋼(オーステナイト系、オーステナイト・フェライト系、フェライト系、マルテンサイト
系)が好ましく、更に好ましくはステンレス鋼(オーステナイト系、オーステナイト・フェライト系、フェライト系、マルテンサイト系)である。具体的な炭素鋼の種類としては、
STPG370、STPL380などがあり、ステンレス鋼としては、SUS304、SUS316、SUS329J1、SUS405、SUS403などがある(これらの名称は、JIS(日本工業規格)で規格化されている名称である)。これらの材質を用いることで、共役ジエンを含む溶液中の金属濃度を2.5wt%未満に制御しやすくなる。
系)、インコロイ、ハステロイ、チタニウムなどが使用され、中でも炭素鋼、ステンレス
鋼(オーステナイト系、オーステナイト・フェライト系、フェライト系、マルテンサイト
系)が好ましく、更に好ましくはステンレス鋼(オーステナイト系、オーステナイト・フェライト系、フェライト系、マルテンサイト系)である。具体的な炭素鋼の種類としては、
STPG370、STPL380などがあり、ステンレス鋼としては、SUS304、SUS316、SUS329J1、SUS405、SUS403などがある(これらの名称は、JIS(日本工業規格)で規格化されている名称である)。これらの材質を用いることで、共役ジエンを含む溶液中の金属濃度を2.5wt%未満に制御しやすくなる。
ーステナイト系、オーステナイト・フェライト系、フェライト系、マルテンサイト系)、
インコロイ、ハステロイ、チタニウムなどが使用され、中でも炭素鋼、ステンレス鋼(オ
ーステナイト系、オーステナイト・フェライト系、フェライト系、マルテンサイト系)が
好ましく、更に好ましくはステンレス鋼(オーステナイト系、オーステナイト・フェライ
ト系、フェライト系、マルテンサイト系)である。具体的な炭素鋼の種類としては、ST
PG370、STPL380などがあり、ステンレス鋼としては、SUS304、SUS316、SUS329J1、SUS405、SUS403などがある(これらの名称は、JIS(日本工業規格)で規格化されている名称である)。これらの材質を用いることで、共役ジエンを含む溶液中の金属濃度を2.5wt%未満に制御しやすくなる。有機溶媒は循環して再使用するうちに、上記金属成分以外にも、他の不純物が有機溶媒中に蓄積する場合があるため、一部の有機溶媒を抜き出して蒸留やデカンテーション、沈降、吸着剤やイオン交換樹脂などとの接触処理などの公知の精製方法により有機溶媒中から金属成分と共にこれらの不純物を除去しながら循環することが望ましい。
蒸留塔としては充填塔、棚段塔のいずれもが使用できるが、多段蒸留が好ましい。共役ジエンと溶媒を分離するには、蒸留塔理論段を5段以上、特に10段〜20段とするのが
好ましい。50段を越える蒸留塔は、蒸留塔建設の経済性、運転難易度、及び安全管理のためには好ましくない。また段数が小さすぎると分離が困難となる。
蒸留塔としては充填塔、棚段塔のいずれもが使用できるが、多段蒸留が好ましい。共役ジエンとフランなどの不純物を分離するには、蒸留塔理論段を5段以上、特に10段〜20段とするのが好ましい。50段を越える蒸留塔は、蒸留塔建設の経済性、運転難易度、及び安全管理のためには好ましくない。また段数が小さすぎると分離が困難となる。このようにして得られる精製された共役ジエンは、純度が99.0〜99.9%の共役ジエンである。
以下に、図面を参照して、本発明の共役ジエンの製造方法に関するプロセスの実施形態について、ブタジエンを製造する例を挙げて説明する。
図1は本発明プロセスの実施の態様の一つである。
図1において、1は反応器、2はクエンチ塔、3,6,13は冷却器(熱交換器)、4,7,14はドレンポット、8A,8Bは脱水塔、9は加熱器(熱交換器)、10は溶媒吸収塔、11は脱気塔、12は溶媒分離塔を示し、符号100〜126は配管を示す。なお、反応器1から得られる生成ガスは、脱水工程で、圧縮ガス、脱水ガスとなる。しかし、これらのガスは、水以外の含有割合は同一であり、また、含まれる水のほとんどは液状なので、各ガスの気体部分の成分割合は、同一と考えてよい。このため、以下において、生成ガス、圧縮ガス、及び脱水ガスについて、単に「生成ガス」と称する場合がある。
り触媒が充填された多管式の反応器1(酸化脱水素反応器)に供給する。反応器1からの
反応生成ガスは、配管105よりクエンチ塔2に送給され、20〜99℃程度に冷却される。クエンチ塔2には、配管106より冷却水が導入され、生成ガスと向流接触する。そして、この向流接触で生成ガスを冷却した水は、配管107より排出される。なお、この冷却排水は、熱交換器(図示せず)で冷却されて再度クエンチ塔2において循環使用される。クエンチ塔2で冷却された生成ガスは、塔頂から留出され、次いで配管108より冷却器3を経て室温に冷却される。冷却により発生した凝縮水は配管109よりドレンポット4に分離される。水分離後のガスは更に配管110を経て圧縮機5で0.1〜0.5MPa程度に昇圧され、昇圧ガスは配管111を経て冷却器6で再度10〜30℃程度に冷却される。冷却により発生した凝縮水は配管112よりドレンポット7に分離される。水分離後の圧縮ガスは、モレキュラーシーブ等の乾燥剤が充填された脱水塔8A,8Bに導
入され脱水処理される。脱水塔8A,8Bは圧縮ガスの脱水と乾燥剤の加熱乾燥による再生とが交互に行われる。即ち、圧縮ガスは、まず、配管113,113aを経て脱水塔8Aに導入されて脱水処理され、配管114a,114を経て溶媒吸収塔10に送給される。この間に、脱水塔8Bには、配管122、加熱器9、配管123,123a,123bを経て150〜250℃程度に加熱された窒素ガスが導入され、乾燥剤の加熱による水分の脱着が行われる。脱着した水分を含む窒素ガスは、配管124a,124b、124を経て冷却器13で室温まで冷却され、凝縮水が配管125よりドレンポット14に分離された後、配管126より排出される。
脱水工程における脱水塔内の乾燥剤の再生時間は、特に限定されないが、通常6〜48時間、好ましくは、12〜36時間、更に好ましくは18〜30時間である。
脱水塔8A,8Bからの脱水ガスは、必要に応じて冷却器(図示せず)で10〜30℃程度に冷却された後、溶媒吸収塔10に送給され、配管115からの溶媒(吸収溶媒)と向流接触される。これにより、脱水ガス中の共役ジエンや未反応の原料ガスが吸収溶媒に吸収される。吸収溶媒に吸収されなかった成分(offガス)は、溶媒吸収塔10の塔頂より配管117を経て排出され燃焼廃棄される。このとき、吸収溶媒として、トルエンのような比較的沸点の低い溶媒を用いると経済的に無視できない量の溶媒が配管117を経て揮散することがある。このような場合はより沸点の高い溶媒を用いて沸点の低い溶媒を回収する工程を配管117の先に設けてもよい。この溶媒吸収塔10で、ブタジエンや未反応の原料ガスを吸収溶媒に吸収した溶媒吸収液は、溶媒吸収塔10の塔底より抜き出され、配管116より脱気塔11に送給される。溶媒吸収塔10で得られるブタジエンの溶媒吸収液には、若干量の窒素、酸素も吸収されているため、次いでこの溶媒吸収液を脱気塔11に供給して加熱することにより、液中に溶存する窒素や酸素をガス化して除去する。この際、ブタジエンや原料ガス、溶媒の中には、その一部がガス化することがあるため、この脱気塔11の塔頂に設けたコンデンサ(図示せず)でこれを液化して溶媒吸収液中に回収する。凝縮しなかった原料ガス、ブタジエン等は窒素、酸素の混合ガスとして配管118より抜き出され、共役ジエンの回収率を高めるために圧縮機5の入口側へ循環され再度処理が行われる。一方、溶媒吸収液を脱気した脱気処理液は配管119より溶媒分離塔12へ送給される。
[製造例1:複合酸化物触媒の調製]
パラモリブデン酸アンモニウム54gを純水250mlに70℃に加温して溶解させた。次に、硝酸第二鉄7.18g、硝酸コバルト31.8g及び硝酸ニッケル31.8gを純水60mlに70℃に加温して溶解させた。これらの溶液を、充分に攪拌しながら徐々に混合した。
得られた触媒前駆体の粒状固体(灼熱減量:1.4重量%)を粉砕し、パラモリブデン酸アンモニウム40.1gを純水150mlにアンモニア水10mlを加え溶解した溶液に分散した。次に、純水40mlにホウ砂0.85g及び硝酸カリウム0.36gを25
℃の加温下に溶解させて、上記スラリーを加えた。
Mo:Bi:Co:Ni:Fe:Na:B:K:Si=12:5:2.5:2.5:0.4:0.35:0.2:0.08:24
なお、触媒調製の際のモリブデンの原子比a1とa2は、それぞれ6.9と5.1であった。
図1に示すプロセスフローに従って、連続的にブタジエンの製造を行った。内径27m
m、長さ3500mmの反応管を113本備えた反応器1内の反応管に、反応管1本あた
り、製造例1で製造された複合酸化物触媒530mlとイナートボール(Tipton Corp.製)723mlとを混合して充填した。
・空気 :59.9vol/hr
・窒素 :47.9vol/hr
・水蒸気 :40.2vol/hr
反応器1の出口から抜き出されたブタジエンを含有する生成ガスは、クエンチ塔2で水と接触させ86℃まで冷却された後、更に冷却器3で室温まで冷却した。
圧縮器5で圧縮された生成ガスは、モレキュラーシーブ3A(ユニオン昭和(株)製)を充填した脱水塔8A又は8Bに供給され脱水処理された。
G370)に供給され吸収溶媒であるトルエンを溶媒吸収塔10の上部に600kg/hで供給し、圧力0.2MpaG、温度16℃の条件下で、向流接触させて生成ガス中のブタジエン等の炭化水素を吸収させ、溶媒吸収塔10の塔底からブタジエンを含む溶液を得た。そして、脱気塔11(本体材質 STPL380、STPG370)でこの溶液中の
酸素や窒素を分離し、更に溶媒分離塔12(本体材質 STPL380、STPG370
)で塔底温度120℃、圧力0.1MpaGで、溶液からトルエンを分離して1,3−ブタジエンを回収した。同時に脱気塔11の塔底から缶出液をサンプリングした。
316)オートクレーブ容器に入れ、窒素ガスを導入して該容器の圧力を0.1MPaGとして、オートクレーブ内の脱気塔11の缶出液を120℃まで昇温させて3時間加熱した。オートクレーブ中の加熱前のサンプリングした脱気塔11の缶出液の組成をガスクロマトグラフィーした際の代表的な成分の組成を表−2に示す。缶出液中には金属成分とし
て鉄が、0.4wtppm存在した。なお、ガスクロマトグラフィーは、島津製 型番GC−14B FID(カラム:BPX−5およびAL2O3/Na2SO4)を使用し、オー
トクレーブの加熱用の熱媒体はシリコンオイルを使用した。3時間加熱した後にオートクレーブを室温まで冷却した後、該容器内の溶液をガスクロマトグラフィーで分析した。結果を表−2に示す。
オートクレーブでの加熱前後でサンプリングした脱気塔11の缶出液中の1、3−ブタジエンが0.41wt%、メタクロレインが0.02wt%減少して、1、3−ブタジエンとメタクロレインにより形成される高沸点成分である1−ホルミル−1−メチル−3−シクロヘ
キセンが0.02wt%増加していた。
実施例1において、反応器1内の反応管1本あたりの製造例1で製造された複合酸化物
触媒とイナートボール(Tipton Corp.製)の充填量をそれぞれ367ml、367mlに変更し、空気と窒素と水蒸気を供給量をそれぞれ62.4vol/h、29.9vol/h、35.3vol/hに変更した以外は全て同様に酸化脱水素反応を行い、ブタジエン製造を実施した。また、実施例1と同様に脱気塔11の缶出液をサンプリングしてオートクレーブに入れて加熱した。加熱前のサンプリングした脱気塔11の缶出液の組成を表−2に示す。缶出液中には金属成分として鉄が、1.5wtppm存在した。結果を表−2に示す。オートクレーブでの加熱前後でサンプリングした脱気塔11の缶出液中の1、3−ブタジエンが0.43wt%、メタクロレインが0.28wt%減少して、1、3−ブタジエンとメタクロレインにより形成される高沸点成分である1−ホルミル−1−メチル−3−シクロヘキセンが0.13wt%増加した。
実施例1において、反応器1内の反応管1本あたりの製造例1で製造された複合酸化物
触媒とイナートボール(Tipton Corp.製)の充填量をそれぞれ622ml、384mlに変更し、原料ガスであるBBSS、空気、窒素及び水蒸気の供給量をそれぞれ16.5vol/hr、90.3vol/hr、52.8vol/hr、17.6vol/hrに変更した以外は全て同様に酸化脱水素反応を行い、ブタジエン製造を実施した。また、実施例1と同様に脱気塔11の缶出液をサンプリングしてオートクレーブに入れて加熱した。加熱前のサンプリングした脱気塔11の缶出液の組成を表−2に示す。缶出液中には金属成分として鉄が、2.6wtppm存在した。結果を表−2に示す。オートクレーブでの加熱前後でサンプリングした脱気塔11の缶出液中の1、3−ブタジエンが0.46wt%、メタクロレインが0.30wt%減少して、1、3−ブタジエンとメタクロレインにより形成される高沸点成分である1−ホルミル−1−メチル−3−シクロヘキセンが
0.46wt%増加してした。
て、1、3−ブタジエンを消失させると同時に高沸点成分を増加させていることが分かる。
2 クエンチ塔
3,6,13 冷却器
4,7,14 ドレンポット
8A,8B 脱水器
9 加熱器
10 溶媒吸収塔
11 脱気塔
12 溶媒分離塔
101〜121 配管
Claims (9)
- 炭素原子数4以上のモノオレフィンを含む原料ガスと分子状酸素含有ガスを反応器に供給し、触媒の存在下、酸化脱水素反応を行うことにより生成される対応する共役ジエンを含む生成ガスを得た後、該生成ガスを有機溶媒と接触させ、該共役ジエンを含む溶液を得、更に該共役ジエンを含む溶液を蒸留して共役ジエンを得る共役ジエンの製造方法において、蒸留に供する該共役ジエンを含む溶液中の金属成分の濃度が2.5wt%未満であることを特徴とする共役ジエンの製造方法。
- 前記共役ジエンを含む溶液を分離器に供給し、蒸留により前記有機溶媒と前記共役ジエンとを分離する工程を更に有することを特徴とする請求項1に記載の共役ジエンの製造方法。
- 前記金属成分が、周期表の第6〜10族の金属であることを特徴とする請求項1又は2に記載の共役ジエンの製造方法。
- 前記周期表の第6〜10族の金属が鉄族金属であることを特徴とする請求項3に記載の共役ジエンの製造方法。
- 前記有機溶媒が炭素原子数6以上の炭化水素からなる溶媒であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の共役ジエンの製造方法。
- 前記分離器で蒸留により分離された有機溶媒を回収し、前記生成ガスと接触させる有機溶媒として、循環する工程を更に有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の共役ジエンの製造方法。
- 前記共役ジエンを含む溶液中の不飽和アルデヒド濃度が10.0wt%以下であること
を特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の共役ジエンの製造方法。 - 前記触媒が、下記一般式(1)で表される複合酸化物触媒であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の共役ジエンの製造方法。
MoaBibCocNidFeeXfYgZhSiiOj (1)
(式中、Xはマグネシウム(Mg)、カルシウム(Ca)、亜鉛(Zn)、セリウム(Ce)及びサマリウム(Sm)からなる群から選ばれる少なくとも1種の元素であり、Yはナトリウム(Na)、カリウム(K)、ルビジウム(Rb)、セシウム(Cs)及びタリウム(Tl)からなる群から選ばれる少なくとも1種の元素であり、Zはホウ素(B)、リン(P)、砒素(As)及びタングステン(W)からなる群から選ばれる少なくとも1種の元素である。また、a〜jはそれぞれの元素の原子比を表し、a=12のとき、b=0.1〜7、c=0〜10、d=0〜10(但しc+d=1〜10)、e=0.05〜3、f=0〜2、g=0.04〜2、h=0〜3、i=0〜48の範囲にあり、またjは他の元素の酸化状態を満足させる数値である。) - 前記原料ガスが、エチレンの2量化により得られる1−ブテン、シス−2−ブテン、トランス−2−ブテン若しくはこれらの混合物を含有するガス、n−ブタンの脱水素若しくは酸化脱水素反応により生成するブテン留分、又は重油留分を流動接触分解する際に得られる炭素原子数が4の炭化水素を多く含むガスであることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の共役ジエンの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011196087A JP5780072B2 (ja) | 2010-09-10 | 2011-09-08 | 共役ジエンの製造方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010203333 | 2010-09-10 | ||
JP2010203333 | 2010-09-10 | ||
JP2011196087A JP5780072B2 (ja) | 2010-09-10 | 2011-09-08 | 共役ジエンの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012077076A true JP2012077076A (ja) | 2012-04-19 |
JP5780072B2 JP5780072B2 (ja) | 2015-09-16 |
Family
ID=46237722
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011196087A Active JP5780072B2 (ja) | 2010-09-10 | 2011-09-08 | 共役ジエンの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5780072B2 (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014181222A (ja) * | 2013-03-21 | 2014-09-29 | Mitsubishi Chemicals Corp | 共役ジエンの製造方法 |
KR20150059080A (ko) * | 2013-11-21 | 2015-05-29 | 주식회사 엘지화학 | 부타디엔 제조 공정 내 에너지 재활용 방법 |
JP2016514731A (ja) * | 2013-03-28 | 2016-05-23 | ユーオーピー エルエルシー | 酸化的脱水素化プロセスからの1,3‐ブタジエンの精製のための方法 |
WO2017053870A1 (en) * | 2015-09-25 | 2017-03-30 | Uop Llc | Processes and apparatuses for production of butadiene |
JP2017100989A (ja) * | 2015-12-01 | 2017-06-08 | Jxtgエネルギー株式会社 | ブタジエンの製造方法 |
KR101782674B1 (ko) * | 2014-07-02 | 2017-09-27 | 주식회사 엘지화학 | 부타디엔 제조 공정 내 에너지 재활용 방법 |
KR101782675B1 (ko) * | 2014-07-02 | 2017-09-27 | 주식회사 엘지화학 | 부타디엔 제조 공정 내 에너지 재활용 방법 |
KR101784046B1 (ko) | 2014-07-02 | 2017-10-10 | 주식회사 엘지화학 | 부타디엔 제조 공정 내 에너지 재활용 방법 |
Citations (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US3674887A (en) * | 1970-12-24 | 1972-07-04 | Phillips Petroleum Co | Oxidative dehydrogenation process |
JPS4885503A (ja) * | 1972-02-03 | 1973-11-13 | ||
JPS60193931A (ja) * | 1984-03-13 | 1985-10-02 | Nippon Zeon Co Ltd | ブタジエンの回収法 |
JPS61167635A (ja) * | 1985-01-19 | 1986-07-29 | デグツサ・アクチエンゲゼルシヤフト | 3‐シクロヘキセン‐1‐カルボキシアルデヒドの製法 |
JPS6413040A (en) * | 1987-07-07 | 1989-01-17 | Hakuto Kagaku Kk | Agent for treating inner surface of olefin-production apparatus |
JPH0753416A (ja) * | 1993-08-11 | 1995-02-28 | Mitsubishi Gas Chem Co Inc | モノアルケニルベンゼン類の精製法 |
JPH09262479A (ja) * | 1996-03-29 | 1997-10-07 | Kuraray Co Ltd | ルイス酸触媒 |
JP2003505438A (ja) * | 1999-07-27 | 2003-02-12 | ユニオン・カーバイド・ケミカルズ・アンド・プラスティックス・テクノロジー・コーポレイション | 改良された金属リガンド錯体触媒プロセス |
JP2004513931A (ja) * | 2000-11-16 | 2004-05-13 | ビーエーエスエフ アクチェンゲゼルシャフト | 1,3−粗ブタジエンから1,3−純ブタジエンを蒸留により取得するための方法及び装置 |
JP2008527135A (ja) * | 2005-01-18 | 2008-07-24 | ヨチュン・エヌシーシー・カンパニー・リミテッド | 1,3−ブタジエンの重合防止剤及びこれを投入する1,3−ブタジエンの重合防止方法 |
JP2010090083A (ja) * | 2008-10-10 | 2010-04-22 | Mitsubishi Chemicals Corp | 共役ジエンの製造方法 |
-
2011
- 2011-09-08 JP JP2011196087A patent/JP5780072B2/ja active Active
Patent Citations (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US3674887A (en) * | 1970-12-24 | 1972-07-04 | Phillips Petroleum Co | Oxidative dehydrogenation process |
JPS4885503A (ja) * | 1972-02-03 | 1973-11-13 | ||
JPS60193931A (ja) * | 1984-03-13 | 1985-10-02 | Nippon Zeon Co Ltd | ブタジエンの回収法 |
JPS61167635A (ja) * | 1985-01-19 | 1986-07-29 | デグツサ・アクチエンゲゼルシヤフト | 3‐シクロヘキセン‐1‐カルボキシアルデヒドの製法 |
JPS6413040A (en) * | 1987-07-07 | 1989-01-17 | Hakuto Kagaku Kk | Agent for treating inner surface of olefin-production apparatus |
JPH0753416A (ja) * | 1993-08-11 | 1995-02-28 | Mitsubishi Gas Chem Co Inc | モノアルケニルベンゼン類の精製法 |
JPH09262479A (ja) * | 1996-03-29 | 1997-10-07 | Kuraray Co Ltd | ルイス酸触媒 |
JP2003505438A (ja) * | 1999-07-27 | 2003-02-12 | ユニオン・カーバイド・ケミカルズ・アンド・プラスティックス・テクノロジー・コーポレイション | 改良された金属リガンド錯体触媒プロセス |
JP2004513931A (ja) * | 2000-11-16 | 2004-05-13 | ビーエーエスエフ アクチェンゲゼルシャフト | 1,3−粗ブタジエンから1,3−純ブタジエンを蒸留により取得するための方法及び装置 |
JP2008527135A (ja) * | 2005-01-18 | 2008-07-24 | ヨチュン・エヌシーシー・カンパニー・リミテッド | 1,3−ブタジエンの重合防止剤及びこれを投入する1,3−ブタジエンの重合防止方法 |
JP2010090083A (ja) * | 2008-10-10 | 2010-04-22 | Mitsubishi Chemicals Corp | 共役ジエンの製造方法 |
Cited By (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014181222A (ja) * | 2013-03-21 | 2014-09-29 | Mitsubishi Chemicals Corp | 共役ジエンの製造方法 |
JP2016514731A (ja) * | 2013-03-28 | 2016-05-23 | ユーオーピー エルエルシー | 酸化的脱水素化プロセスからの1,3‐ブタジエンの精製のための方法 |
KR20150059080A (ko) * | 2013-11-21 | 2015-05-29 | 주식회사 엘지화학 | 부타디엔 제조 공정 내 에너지 재활용 방법 |
KR101676531B1 (ko) * | 2013-11-21 | 2016-11-15 | 주식회사 엘지화학 | 부타디엔 제조 공정 내 에너지 재활용 방법 |
KR101784046B1 (ko) | 2014-07-02 | 2017-10-10 | 주식회사 엘지화학 | 부타디엔 제조 공정 내 에너지 재활용 방법 |
KR101782674B1 (ko) * | 2014-07-02 | 2017-09-27 | 주식회사 엘지화학 | 부타디엔 제조 공정 내 에너지 재활용 방법 |
KR101782675B1 (ko) * | 2014-07-02 | 2017-09-27 | 주식회사 엘지화학 | 부타디엔 제조 공정 내 에너지 재활용 방법 |
US10066514B2 (en) | 2014-07-02 | 2018-09-04 | Lg Chem, Ltd. | Method of recycling energy in process of butadiene preparation |
WO2017053870A1 (en) * | 2015-09-25 | 2017-03-30 | Uop Llc | Processes and apparatuses for production of butadiene |
US10155704B2 (en) | 2015-09-25 | 2018-12-18 | Uop Llc | Processes and apparatuses for production of butadiene |
JP2017100989A (ja) * | 2015-12-01 | 2017-06-08 | Jxtgエネルギー株式会社 | ブタジエンの製造方法 |
WO2017094382A1 (ja) * | 2015-12-01 | 2017-06-08 | Jxエネルギー株式会社 | ブタジエンの製造方法 |
US10647638B2 (en) | 2015-12-01 | 2020-05-12 | Jxtg Nippon Oil & Energy Corporation | Method for producing butadiene |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5780072B2 (ja) | 2015-09-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5648319B2 (ja) | 共役ジエンの製造方法 | |
JP5780072B2 (ja) | 共役ジエンの製造方法 | |
JP5621305B2 (ja) | 共役ジエンの製造方法 | |
JP5621304B2 (ja) | 共役ジエンの製造方法 | |
JP5652151B2 (ja) | 共役ジエンの製造方法 | |
JP2010090083A (ja) | 共役ジエンの製造方法 | |
JP2010275210A (ja) | 共役ジエンの製造方法 | |
JP5994726B2 (ja) | 共役ジエンの製造方法 | |
JP2010090082A (ja) | 共役ジエンの製造方法 | |
JP2012240963A (ja) | 共役ジエンの製造方法 | |
JP2013119530A (ja) | 共役ジエンの製造方法 | |
WO2016143783A1 (ja) | 共役ジエンの製造方法 | |
JP2010280653A (ja) | 共役ジエンの製造方法 | |
JP5682130B2 (ja) | 共役ジエンの製造方法 | |
JP2011132218A (ja) | 共役ジエンの製造方法 | |
JP2013177380A (ja) | 共役ジエンの製造方法 | |
JP2012106942A (ja) | 共役ジエンの製造方法 | |
JP2012111751A (ja) | 共役ジエンの製造方法 | |
WO2014148323A1 (ja) | 1,3-ブタジエンの製造方法 | |
JP5780069B2 (ja) | 共役ジエンの製造方法 | |
JP6187334B2 (ja) | 共役ジエンの製造方法 | |
JP2013213028A (ja) | 共役ジエンの製造方法 | |
JP2012111699A (ja) | 共役ジエンの製造方法 | |
JP2011148764A (ja) | 共役ジエンの製造方法 | |
JP5780038B2 (ja) | 共役ジエンの製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20140325 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20141202 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20141216 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20150209 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20150616 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20150629 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5780072 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |