JP2012077036A - 固形医薬組成物及び医薬製剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】イブプロフェンの溶出性が向上し、経時でも溶出性が維持されるという、経時安定性に優れた固形医薬組成物、及びこれを配合してなる固形医薬製剤を提供する。
【解決手段】(A)イブプロフェン、(B)ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、及び(C)二酸化ケイ素を含有する固形医薬組成物。
【選択図】なし

Description

本発明は、イブプロフェンを含有する固形医薬組成物及び医薬製剤に関する。
経口タイプの医薬製剤、特に固形内服薬は、薬物の溶出性の向上が、体内吸収・薬効発現に重要である。特に、イブプロフェンは解熱鎮痛薬であり、速溶性が求められている。しかし、イブプロフェンは水難溶性成分であり、溶出性に課題を有する。
溶出性向上の手段として、界面活性剤との共溶融で溶解性を高める方法が提案されている(特許文献1:特表2003−508434号公報)。この技術においては、界面活性剤の融点が初期溶解性に関与し、低融点のものほど溶出性の向上効果が高い傾向にあることがわかっている。しかし、初期溶出性が良好であっても、経時での溶出性には課題があった。
特表2003−508434号公報
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、イブプロフェンの溶出性が向上し、経時でも溶出性が維持されるという、経時安定性に優れた固形医薬組成物、及びこれを配合してなる固形医薬製剤を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記目的を達成するため鋭意検討した結果、界面活性剤の中でもポリオキシエチレン脂肪酸エステルを用い、これに二酸化ケイ素を配合することにより、初期での溶出性はもちろん、経時でも予想外に高い溶出性が得られ、経時安定性が改善された医薬組成物が得られることを見出し、本発明をなすに至った。
従って、本発明は、下記固形医薬組成物及び医薬製剤を提供する。
請求項1:
(A)イブプロフェン、(B)ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、及び(C)二酸化ケイ素を含有することを特徴とする固形医薬組成物。
請求項2:
(B)/(A)で表される、(A)成分に対する(B)成分の含有質量比が0.5〜2である請求項1記載の固形医薬組成物。
請求項3:
(C)/{(A)+(B)}で表される、(A)及び(B)成分の合計量に対する(C)成分の含有質量比が0.15〜1である請求項1又は2記載の固形医薬組成物。
請求項4:
(B)成分がポリオキシエチレンステアリン酸エステルである請求項1乃至3のいずれか1項記載の固形医薬組成物。
請求項5:
請求項1乃至4のいずれか1項記載の固形医薬組成物を配合してなり、粒状剤、錠剤、細粒剤又はカプセル剤である医薬製剤。
本発明によれば、イブプロフェンの溶出性に優れ、経時での溶出性が改善されて、経時安定性に優れた固形医薬組成物、及びこれを配合してなる固形医薬製剤を提供することができる。
本発明の固形医薬組成物は、(A)イブプロフェン、(B)ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、及び(C)二酸化ケイ素を含有するものである。
(I)固形医薬組成物
(A)イブプロフェン
イブプロフェンとしては、イブプロフェン(2−(4−isobutylphenyl)propionic acid)及びその塩類、例えば、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、アンモニウム、メチルグルカミン、さらにはリジン等のアミノ酸との塩等が挙げられる。イブプロフェン又はその塩は解熱鎮痛薬として有効である。これらは1種単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。OCT医薬品とする場合、医薬品承認基準量に基づき、イブプロフェン1日服用量として200〜600mgが好ましく、390〜450mgが特に好ましい。また、固形医薬組成物中10〜60質量%含まれることが好ましく、より好ましくは15〜55質量%である。
(B)ポリオキシエチレン脂肪酸エステル
ポリオキシエチレン脂肪酸エステルは、界面活性剤の1種でありイブプロフェンの溶解促進剤として配合する。界面活性剤のなかでもポリオキシエチレン脂肪酸エステルとイブプロフェンとを共溶融させることで、イブプロフェンの融点が低融点側にシフトし、初期溶出性を向上させることができると共に、後述する(C)二酸化ケイ素と組み合わせて用いることで経時での溶出性を向上させることができる。なお、イブプロフェンの融点のシフトはDSC等により確認することができる。
ポリオキシエチレン脂肪酸エステルは、エチレンオキサイド平均付加モル数が20〜60のものが好ましく、30〜50のものがより好ましい。また、ポリオキシエチレン脂肪酸エステルの脂肪酸としては、炭素数10〜22の飽和又は不飽和脂肪酸が好ましく、炭素数12〜18の飽和脂肪酸がさらに好ましい。ポリオキシエチレンモノ脂肪酸エステルとしては、例えば、ポリオキシエチレン(40)モノステアリン酸エステル、ポリオキシエチレン(45)モノステアリン酸エステル、ポリオキシエチレン(55)モノステアリン酸エステル等が挙げられ、これらはイブプロフェンの溶解促進効果と取り扱い性の点において有利であり、これらのなかでも特に、ポリオキシエチレン(40)モノステアリン酸エステルが好ましい。
(B)成分の配合量は、固形医薬組成物中10〜60質量%、特に20〜45質量%であることが好ましい。また、(B)/(A)で表される、(A)成分に対する(B)成分の含有質量比が0.5〜2であることが好ましく、より好ましくは0.6〜2であり、更に好ましくは0.6〜0.8である。上記範囲よりも低すぎるとイブプロフェンの溶解促進効果が十分でなくなる場合がある。一方、高すぎると嵩高くなり、製剤化が困難になる場合がある。
(C)二酸化ケイ素
二酸化ケイ素は、イブプロフェンを経時安定的に高溶解状態に保つ補助をする。特に(B)成分のポリオキシエチレン脂肪酸エステルと二酸化ケイ素とを併用することで、これらをそれぞれ単独で配合しても達成することができないイブプロフェンの経時での溶出性を改善することができる。二酸化ケイ素としては、軽質無水ケイ酸、含水二酸化ケイ素、シリカ、ホワイトカーボン等の一般名称を有するものが挙げられる。
また、市販品を用いることもでき、富士シリシア化学社の「サイリシア」、「サイロスフェア」(いずれも商品名)等が挙げられ、1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。
(C)成分の含有量は内服薬として許容される範囲内であれば、特に限定されないが、OTC医薬品とする場合、二酸化ケイ素を1日量として1〜3000mgが好ましい。また、固形医薬組成物中5〜60質量%、特に15〜50質量%であることが好ましい。(C)/{(A)+(B)}で表される、(A)及び(B)成分の合計量に対する(C)成分の含有質量比が0.15〜1が好ましく、より好ましくは0.3〜1であり、更に好ましくは0.4〜0.9である。上記範囲よりも低すぎるとイブプロフェンの溶出速度が低下する場合がある。一方、高すぎると嵩高くなり、製剤化が困難になる場合がある。
本発明の固形医薬組成物中の(A)、(B)及び(C)成分の合計含有量は、30〜100質量%、特に30〜95質量%とすることが好ましい。本発明の固形医薬組成物には、上記成分以外に本発明の効果を損なわない範囲で、他の成分を適量配合することができる。他の成分としては、例えば、上記成分以外の医薬品の有効成分や機能性食品の機能成分等の生理活性成分、結合剤、崩壊剤等の賦形剤、滑沢剤、香料、矯味剤(甘味料、酸味料等)、界面活性剤等が挙げられる。
具体的には、生理活性成分としては、アスピリン、アセトアミノフェン、エトドラック、メフェナミック、メクロフェナミック、ピロキシカム、イソプロピルアンチピリン、トラネキサム酸等の(A)成分以外の抗炎症剤;ニトラゼパム、トリアゾラム、フェノバルビタール、アミバルビタ−ル、アリルイソプロピルアセチル尿素、ブロムワレニル尿素等の催眠・鎮静剤;フェニトイン、メタルビタール、プリミドン、クロナゼパム、カルバマゼピン、バルプロ酸等の抗てんかん剤;塩酸メクリジン、ジメンヒドリナート等の鎮うん剤;イミプラニン、ノキシプチリン、フェネルジン等の抗うつ剤;ハロペリドール、メプロバメート、クロルジアゼポキシド、ジアゼバム、オキサゼバム、スルピリド等の精神神経用剤;パパベリン、アトロピン、エトミドリン等の鎮けい剤;ジゴキシン、ジギトキシン、メチルジゴキシン、ユビデカレノン等の強心剤;ピンドロール、アジマリン、ジソピラミド等の不整脈剤;ヒドロクロロチアジド、スピロノラクトン、トリアムテレン、フロセミド、ブメタニド等の利尿剤;レセルピン、メシル酸ジヒドロエルゴトキシン、塩酸プラゾシン、メトプロロール、プロプラノロール、アテノロール等の抗高血圧剤;ニトログリセリン、硝酸イソソルビド、ジルチアゼム、ニフェジピン、ジピリダモール等の冠血管拡張剤;ノスカピン、サルブタモール、プロカテロール、ツロプテロール、トラニラスト、臭化水素酸デキストロメトルファン、リン酸ジヒドロコデイン等の鎮咳剤;ブロムヘキシン塩酸塩、アンブロキソール塩酸塩、グアイフェネシン等の去痰剤;ニカルジピン、ピンポセチン等の脳循環改善剤;塩酸メチルエフェドリン等の交感神経興奮剤;エリスロマイシン、ジョサマイシン、クロラムフェニコール、テトラサイクリン、リファンピシン、グリセオフルビン等の抗生物質;ジフェンヒドラミン、プロメタジン、メキタジン、クレマスチンフマル酸塩等の抗ヒスタミン剤;トリアムシノロン、デキサメタゾン、ベタメタゾン、プレドニソロン、ダナゾール、メチルテストステロン、酢酸クロルマジノン等のステロイド剤;ビタミンA類、ビタミンB類、ビタミンC類(アスコルビン酸等)、ビタミンD類、ビタミンE類、ビタミンK類、葉酸(ビタミンM類)等のビタミン剤;ジメチコン、ファモチジン、ラニチジン、シメチジン、ニザチジン、メトクロプラミド、ファモチジン、オメプラゾール、スルピリド、トレピブトン、スクラルファート、制酸剤(水酸化アルミニウム、合成ヒドロタルサイト、酸化マグネシウム、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム等)等の消化器系疾患治療剤;カフェイン、ジクマロール、シンナリジン、クロフィブラート、ゲファルナート、ブロベネシド、メルカプトプリン、メトトレキサート、ウルソデスオキシコール酸、メシル酸ジヒドロエルゴタミン、グルクロノラクトン、γ−アミノ酪酸、コンドロイチン、コンドロイチン硫酸ナトリウム、ラクトフェリン、乳性タンパク、システイン、コラーゲン等が挙げられる。
結合剤としては、例えば、澱粉、α化デンプン、ショ糖、ゼラチン、アラビアゴム末、メチルセルロース、カルメロース、カルメロースカルシウム、カルメロースナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルピロリドン、プルラン、デキストリン等を用いることができる。
賦形剤としては、例えば、カルメロース、カルメロースカルシウム、カルメロースナトリウム、クロスカルメロースナトリウム、カルボキシメチルセルロースカルシウム、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、クロスポビドン等の崩壊剤;乳糖、コーンスターチ、タルク、結晶セルロース、粉糖、マンニトール、軽質無水ケイ酸、炭酸カルシウム、L−システイン等を用いることができる。
滑沢剤としては、例えば、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、ポリエチレングリコール、タルク、ステアリン酸、ショ糖脂肪酸エステル等を用いることができる。香料としては、例えば、メントール、リモネン、植物精油(ハッカ油、ミント油、ライチ油、オレンジ油、レモン油等)等が挙げられる。
甘味料としては、例えば、サッカリンナトリウム、アスパルテーム、ステビア、グリチルリチン酸二カリウム、アセスルファムカリウム、ソーマチン、スクラロース、果糖等が挙げられる。
酸味料としては、例えば、クエン酸、酒石酸、リンゴ酸、コハク酸、フマル酸、乳酸又はそれらの塩等が挙げられる。
界面活性剤としては、ノニオン界面活性剤、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤等が挙げられる。
本発明の固形医薬組成物は、(A)イブプロフェン及び(B)ポリオキシエチレン脂肪酸エステルを共溶融し、(C)二酸化ケイ素を加えて粉末化(固体分散体化)させる方法であれば、任意の方法で製造することができる。例えば、攪拌造粒、流動層造粒、押し出し造粒、乾式造粒等が挙げられ、これらの製法を組み合わせて製造することもできる。この場合、共溶融は、80〜90℃で20〜30分間攪拌混合することで行うことができる。従来、イブプロフェンと、融点の低い界面活性剤とを共溶融させて製剤化するには、液状又は半液状の内容物をゼラチン膜等の強固な膜で覆ったソフトカプセルのような製剤に限られていた。本発明の製造方法によれば、粉体化が可能であるため種々の製剤を製造でき、製剤としての多様性に優れた医薬組成物を得ることができる。
固形医薬組成物の平均粒径は1〜800μmが好ましく、2〜400μmがより好ましく、4〜350μmがさらに好ましい。なお、平均粒径はレーザー回折散乱式粒度分布測定器(乾式)によるメジアン径(D50)である。
(II)医薬製剤
固形医薬組成物を、そのまま又は他の任意成分と混合し、粒状剤(顆粒剤、細粒剤、散剤)としたり、さらに必要に応じて打錠して錠剤、カプセル剤等の医薬製剤にすることができる。固形医薬組成物の含有量は、医薬製剤中30〜95質量%が好ましく、40〜90質量%がより好ましい。
医薬製剤には、固形医薬組成物以外の任意成分を適量配合することができる。任意成分としては、錠剤、粒状剤、カプセル剤に配合される成分を、本発明の効果を損なわない範囲で配合することができる。これらの成分は1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができ、その適量を配合することができる。任意成分としては、下記のものが挙げられる。なお、医薬製剤には、上記(C)成分を、固形医薬組成物とは別に配合することができる。医薬製剤中の(C)成分の含有量はOTC医薬品として許容される配合量であれば特に限定されないが、通常5〜60質量%が好ましい。
具体的には、生理活性成分としては、アスピリン、アセトアミノフェン、エトドラック、メフェナミック、メクロフェナミック、ピロキシカム、イソプロピルアンチピリン、トラネキサム酸等の(A)成分以外の抗炎症剤;ニトラゼパム、トリアゾラム、フェノバルビタール、アミバルビタ−ル、アリルイソプロピルアセチル尿素、ブロムワレニル尿素等の催眠・鎮静剤;フェニトイン、メタルビタール、プリミドン、クロナゼパム、カルバマゼピン、バルプロ酸等の抗てんかん剤;塩酸メクリジン、ジメンヒドリナート等の鎮うん剤;イミプラニン、ノキシプチリン、フェネルジン等の抗うつ剤;ハロペリドール、メプロバメート、クロルジアゼポキシド、ジアゼバム、オキサゼバム、スルピリド等の精神神経用剤;パパベリン、アトロピン、エトミドリン等の鎮けい剤;ジゴキシン、ジギトキシン、メチルジゴキシン、ユビデカレノン等の強心剤;ピンドロール、アジマリン、ジソピラミド等の不整脈剤;ヒドロクロロチアジド、スピロノラクトン、トリアムテレン、フロセミド、ブメタニド等の利尿剤;レセルピン、メシル酸ジヒドロエルゴトキシン、塩酸プラゾシン、メトプロロール、プロプラノロール、アテノロール等の抗高血圧剤;ニトログリセリン、硝酸イソソルビド、ジルチアゼム、ニフェジピン、ジピリダモール等の冠血管拡張剤;ノスカピン、サルブタモール、プロカテロール、ツロプテロール、トラニラスト、臭化水素酸デキストロメトルファン、リン酸ジヒドロコデイン等の鎮咳剤;ブロムヘキシン塩酸塩、アンブロキソール塩酸塩、グアイフェネシン等の去痰剤;ニカルジピン、ピンポセチン等の脳循環改善剤;塩酸メチルエフェドリン等の交感神経興奮剤;エリスロマイシン、ジョサマイシン、クロラムフェニコール、テトラサイクリン、リファンピシン、グリセオフルビン等の抗生物質;ジフェンヒドラミン、プロメタジン、メキタジン、クレマスチンフマル酸塩等の抗ヒスタミン剤;トリアムシノロン、デキサメタゾン、ベタメタゾン、プレドニソロン、ダナゾール、メチルテストステロン、酢酸クロルマジノン等のステロイド剤;ビタミンA類、ビタミンB類、ビタミンC類(アスコルビン酸等)、ビタミンD類、ビタミンE類、ビタミンK類、葉酸(ビタミンM類)等のビタミン剤;ジメチコン、ファモチジン、ラニチジン、シメチジン、ニザチジン、メトクロプラミド、ファモチジン、オメプラゾール、スルピリド、トレピブトン、スクラルファート、制酸剤(水酸化アルミニウム、合成ヒドロタルサイト、酸化マグネシウム、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム等)等の消化器系疾患治療剤;カフェイン、ジクマロール、シンナリジン、クロフィブラート、ゲファルナート、ブロベネシド、メルカプトプリン、メトトレキサート、ウルソデスオキシコール酸、メシル酸ジヒドロエルゴタミン、グルクロノラクトン、γ−アミノ酪酸、コンドロイチン、コンドロイチン硫酸ナトリウム、ラクトフェリン、乳性タンパク、システイン、コラーゲン等が挙げられる。
結合剤としては、例えば、澱粉、α化デンプン、ショ糖、ゼラチン、アラビアゴム末、メチルセルロース、カルメロース、カルメロースカルシウム、カルメロースナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルピロリドン、プルラン、デキストリン等を用いることができる。
賦形剤としては、例えば、カルメロース、カルメロースカルシウム、カルメロースナトリウム、クロスカルメロースナトリウム、カルボキシメチルセルロースカルシウム、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、クロスポビドン等の崩壊剤;乳糖、コーンスターチ、タルク、結晶セルロース、粉糖、マンニトール、軽質無水ケイ酸、炭酸カルシウム、L−システイン等を用いることができる。
滑沢剤としては、例えば、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、ポリエチレングリコール、タルク、ステアリン酸、ショ糖脂肪酸エステル等を用いることができる。香料としては、例えば、メントール、リモネン、植物精油(ハッカ油、ミント油、ライチ油、オレンジ油、レモン油等)等が挙げられる。
甘味料としては、例えば、サッカリンナトリウム、アスパルテーム、ステビア、グリチルリチン酸二カリウム、アセスルファムカリウム、ソーマチン、スクラロース、果糖等が挙げられる。
酸味料としては、例えば、クエン酸、酒石酸、リンゴ酸、コハク酸、フマル酸、乳酸又はそれらの塩等が挙げられる。
界面活性剤としては、ノニオン界面活性剤、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤等が挙げられる。
以下、実施例及び比較例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。
[実施例1〜16]
表1〜3の組成となるよう攪拌造粒装置内にて二酸化ケイ素を攪拌し、イブプロフェンとポリオキシエチレン(40)ステアリン酸エステルを85℃で20分間プロペラ羽根攪拌装置にて共溶融させた液を滴下、含浸させることにより顆粒を得た。必要に応じ整粒を行い、350μm以下の粉体で評価を行った。
<評価方法>
[溶出性]
日局溶出試験法に基づき、下記方法に従って試験を実施した。試験開始後5分における溶出率を評価した。結果を表1〜3に示す。
[溶出試験の詳細な条件]
イブプロフェン130mg/900mLとなるように、各粉体を添加して試験を実施した。溶出試験液はpH4.5の酢酸ナトリウム緩衝液(水20Lに酢酸ナトリウム三水和物59.8gと酢酸33.2mLを加えて溶かしたもの)を用い、溶出試験器(DISSOLUTION TESTER 富山産業(株)製)にて試験した。初期及び40℃で1ヶ月保存後の粉体を評価した。
[溶出率:5分後の溶出率]
溶出率は、製剤中に含まれるイブプロフェンの量と溶液中に溶出したイブプロフェンの溶出量から、下記の式を用いて算出した。
溶出率(%)={溶出したイブプロフェンの量(mg)
/製剤中のイブプロフェンの量(mg)}×100
評価基準
◎:溶出試験後5分の溶出率70%以上
○:溶出試験後5分の溶出率50%以上70%未満
×:溶出試験後5分の溶出率50%未満
Figure 2012077036
Figure 2012077036
Figure 2012077036
[比較例1〜5]
表4の組成となるよう攪拌造粒装置内にて二酸化ケイ素(又は結晶セルロース)を攪拌し、イブプロフェンとB成分(又はショ糖ステアリン酸エステル、POE硬化ヒマシ油)を85℃で20分間プロペラ羽根攪拌装置にて共溶融させた液を滴下、含浸させることにより顆粒を得た。必要に応じ整粒を行い、350μm以下の粉体で評価を行った。
得られた粉体を実施例1〜16と同様に評価した。結果を表4に示す。
Figure 2012077036
実施例で使用した原料を下記に示す。
Figure 2012077036
[実施例17]
下記成分を混合し、タブレッティングテスターにて打錠し、直径10mmの錠剤とした。
組成 配合量
実施例2の顆粒(固形医薬組成物) 286g
ブロムヘキシン塩酸塩 4g
クレマスチンフマル酸塩 0.45g
無水カフェイン 25g
アスコルビン酸 100g
デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物 16g
dl−メチルエフェドリン塩酸塩 20g
二酸化ケイ素(サイリシア740) 10g
結晶セルロース(セオラスKG801) 150g
乳糖 150g
低置換度ヒドロキシプロピルセルロース 30g
クロスカルメロースナトリウム 20g
ステアリン酸マグネシウム 3g
[実施例18]
下記成分を混合し、細粒剤とした。
組成 配合量
実施例3の顆粒(固形医薬組成物) 338g
ブロムヘキシン塩酸塩 4g
クレマスチンフマル酸塩 0.45g
アスコルビン酸 100g
ジヒドロコデインリン酸塩 8g
dl−メチルエフェドリン塩酸塩 20g
二酸化ケイ素(サイリシア740) 30g
D−マンニトール 150g
香料 0.5g
[実施例19]
下記成分を混合し、タブレッティングテスターにて打錠し、直径10mmの錠剤とした。
組成 配合量
実施例4の顆粒(固形医薬組成物) 390g
無水カフェイン 25g
結晶セルロース(セオラスPH302) 150g
D−マンニトール 150g
低置換度ヒドロキシプロピルセルロース 30g
クロスポビドン(XL−10) 20g
ステアリン酸マグネシウム 3g
スクラロース 1.5g
香料 0.5g
[実施例20]
下記成分を混合し、細粒剤とした。
組成 配合量
実施例2の顆粒(固形医薬組成物) 286g
無水カフェイン 25g
アリルイソプロピルアセチル尿素 60g
結晶セルロース(セオラスKG801) 150g
乳糖 150g
[実施例21]
下記成分を混合し、タブレッティングテスターにて打錠し、直径10mmの錠剤とした。
組成 配合量
実施例5の顆粒(固形医薬組成物) 454g
アンブロキソール塩酸塩 15g
クレマスチンフマル酸塩 0.45g
アスコルビン酸 100g
デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物 16g
dl−メチルエフェドリン塩酸塩 20g
乾燥水酸化アルミニウムゲル 70g
結晶セルロース(セオラスKG801) 150g
クロスカルメロースナトリウム 20g
ステアリン酸マグネシウム 3g
香料 0.5g

Claims (5)

  1. (A)イブプロフェン、(B)ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、及び(C)二酸化ケイ素を含有することを特徴とする固形医薬組成物。
  2. (B)/(A)で表される、(A)成分に対する(B)成分の含有質量比が0.5〜2である請求項1記載の固形医薬組成物。
  3. (C)/{(A)+(B)}で表される、(A)及び(B)成分の合計量に対する(C)成分の含有質量比が0.15〜1である請求項1又は2記載の固形医薬組成物。
  4. (B)成分がポリオキシエチレンステアリン酸エステルである請求項1乃至3のいずれか1項記載の固形医薬組成物。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項記載の固形医薬組成物を配合してなり、粒状剤、錠剤、細粒剤又はカプセル剤である医薬製剤。
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