JP2012077013A - 貼付体用セパレータ及びこれを用いた貼付体 - Google Patents
貼付体用セパレータ及びこれを用いた貼付体 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2012077013A JP2012077013A JP2010221985A JP2010221985A JP2012077013A JP 2012077013 A JP2012077013 A JP 2012077013A JP 2010221985 A JP2010221985 A JP 2010221985A JP 2010221985 A JP2010221985 A JP 2010221985A JP 2012077013 A JP2012077013 A JP 2012077013A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- separator
- patch
- layer
- adhesion
- peeling
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Medicinal Preparation (AREA)
Abstract
【解決手段】本発明の貼付体用セパレータは、一側に粘着層を有する貼付体の前記粘着層に剥離可能に接着されるセパレータにおいて、セパレータの支持層の一側に形成された付着防止層が、複数の剥離力の異なる個所に分けられて形成されていることを特徴とする。剥離力の異なる個所は、複数種類の剥離力の異なるシリコーン系付着防止剤をゾーンコートすることで形成することができる。
【選択図】図2
Description
また、セパレータ(1’)/粘着層/基材/粘着層/セパレータ(1)のような両面にセパレータを設けた構造も知られている(図8参照)。
通常、貼付体に貼り合せているセパレーターは、シリコーン等の付着防止剤を塗工したものが主流で、同じシリコーンをセパレータの全面に塗工している。
このため、セパレータの剥離力は均一であり、剥離力を軽くする場合は剥離力の軽い剥離剤を用い、剥離力を重くする場合は剥離力の重い剥離剤を使用しなければならなかった。
また、特開2000−290174号には経皮吸収剤製品用セパレータは開示されている。
このセパレータは、最内層および最外層が共に透明な樹脂層であり、かつこれらの両層の中間に視認性付与機能を有する判別層が位置する積層体からなり、かつその積層体の少なくとも一方の表面に剥離剤による剥離処理層が形成された構造からなっている。
これにより、積層体への剥離処理層の形成が容易でかつ表面が平滑で安定した剥離性を発揮させることができる等の効果を有しているが、セパレータの剥離力については一律に安定した剥離性が開示されているに過ぎない。
セパレータの剥離性を部分的に変更するためには、セパレータに付着防止剤の未塗工部分を作る構成が想定されるが、剥離性を用途に合わせて最適に調整することは困難であった。
この発明は上記事情に鑑みて創案されたものであって、その解決しようとする問題点は、セパレータに剥離力の異なる複数種類のシリコーン等の付着防止剤をゾーンコートすることで剥離力を制御することができる貼付体用セパレータ及びこれを用いた貼付体を提供することにある。
一側に粘着層を有する貼付体の前記粘着層に剥離可能に接着されるセパレータにおいて、
セパレータの支持層の一側に形成された付着防止層が、複数の剥離力の異なる個所に分けられて形成されていることを特徴とする。
請求項2の発明では、
前記付着防止層の剥離力の重い個所と剥離力の軽い個所とが、方眼模様や縞模様等の交互に繰り返す模様状に形成されていることを特徴とする。
請求項3の発明では、
前記付着防止層が、その外周に沿って内側より剥離力の軽い個所が形成されており、貼付体から剥離する際のきっかけ部に形成されていることを特徴とする。
請求項4の発明では、
前記貼付体がその一部のみをセパレータから引き剥がす切抜線を有しており、セパレータの付着防止層が、前記切抜線に対応して囲まれた個所がその外側より剥離力が軽い個所に形成されていることを特徴とする。
請求項5の貼付体の発明では、
前記請求項1から4の貼付体用セパレータを有することを特徴とする。
また、貼付体が型抜きなどの場合であっても、容易に型抜きを行うことができる。
剥離力の異なる付着防止剤を使用する場合には、色着した付着防止剤を用いることで、剥離力の差異を視覚的に確認することができる。
セパレータ1は、図1に示すように、支持層2の一側面に付着防止剤による付着防止層3が形成された構造からなる。
支持層2は、例えば、紙、織布、不織布、編布、ラミネート、単層または積層フィルムなどが用いられる。
この発明では、その素材や構造は特に限定されるものではない。
付着防止層3は、例えば、シリコーンなどの付着防止剤を溶剤で希釈して支持層2に塗工し、加熱定着することにより形成される。
付着防止層3の形成に用いる付着防止剤としては、公知の剥離剤が用いられるが、本実施例ではシリコーン系の付着防止剤を用いた。
付着防止層3の厚みは、塗工法による場合、固形分基準で、0.01〜3g/m2程度が適当であるが、この発明では限定されない。
また、貼付体の用途も特に限定されず、広く適用することができる。
本実施例では、付着防止層3として剥離力の異なる付着防止剤を複数、本実施例では剥離力の異なる2種類の付着防止剤を用い、支持層2上にゾーンコートする。
ここで剥離力は、付着防止剤が処理された面にポリエステル粘着テープを貼り合わせて、所定の加重を載せて一定温度(70℃)で一定時間(20時間)熱処理し、これを引張試験機にかけ、前記処理面から前記ポリエステルテープを180°の角度で、一定の速度(0.3m/min)で剥がすときの抵抗値をいう。
本実施例では、上記抵抗値を相対的に大きい場合を「重い」とし、小さい場合を「軽い」と表現するが、セパレータ1の用途に合わせて各抵抗値は特定して用いられる。
本実施例では2種類の異なる剥離力の付着防止剤を用いたゾーンコートの一例を挙げて説明する。
図2に示す付着防止層3は、グラビアコーター等の公知の方法により、細かい方眼模様、ストライプ模様又はスリット模様などの交互に繰り返す模様状に塗工した場合を示す。
図において、黒く塗りつぶした部分が通常の剥離力を有するシリコーン系付着防止剤が塗工された個所3a、白い部分が超軽な剥離力を有するシリコーン系付着防止剤が塗工された個所3bである。
上記方眼パターンとすることで、簡単には剥がれにくいが付着防止層3全体の剥離力を下げることができ、剥がれ易い剥離力を得ることができる。
この場合も、黒く塗りつぶした部分が通常の剥離力を有するシリコーン系付着防止剤が塗工された個所3a、白い部分が超軽な剥離力を有するシリコーン系付着防止剤が塗工された個所3bであり、前記短いピッチの縞模様とすることで、簡単には剥がれにくいが、縞の延出方向に対する付着防止層3全体の剥離力を下げることができ、剥がれ易い剥離力を得ることができる。
上記パターンにすることで、周辺部が剥がすきっかけ部分となり、剥がし易くなる。
図5(a)は貼付体10Aを貼付体の基材から剥がした状態の斜視図であり、ハッチング部分は貼付体10Aが抜き取られて軽剥離個所3eの一部が露出した状態を示し、図5(b)はその断面を示す。
これにより、貼付体10の抜き取りたい部分に強弱をつけることで、セパレータ1からの型抜き等を容易に行うことができる。
また、色彩や輪郭形状などの塗工デザインを工夫して、視覚効果を得るようにしてもよい。
貼付体は経皮吸収剤に限らず、セパレータを有する各種の貼付体に適用しうる。
この両面テープ10では、表面のセパレータ1’を剥がし、被接着体に貼り付けて逆表面のセパレータ1を剥がすときに、セパレータ1、1’の一方又は双方の内面の左右の端面部を軽い剥離力を有するシリコーン系付着防止剤が塗工された軽剥離個所3cとし、該軽剥離個所3cで囲まれた内側の部分を重い剥離力を有するシリコーン系付着防止剤を塗工した重剥離個所3dとしているので、セパレータを剥がしやすくことができる。
その他、要するにこの発明の要旨を変更しない範囲で種々設計変更しうること勿論である。
また、菓子などの食品加工の工程等でクッキングシートとして用いることができる。
2 支持層
3 付着防止層
10 貼付体
Claims (5)
- 一側に粘着層を有する貼付体の前記粘着層に剥離可能に接着されるセパレータにおいて、
セパレータの支持層の一側に形成された付着防止層が、複数の剥離力の異なる個所に分けられて形成されていることを特徴とする貼付体用セパレータ。 - 付着防止層の剥離力の重い個所と剥離力の軽い個所とが、方眼模様や縞模様等の交互に繰り返す模様状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の貼付体用セパレータ。
- 付着防止層が、その外周に沿って内側より剥離力の軽い個所が形成されており、貼付体から剥離する際のきっかけ部に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の貼付体用セパレータ。
- 貼付体がその一部のみをセパレータから引き剥がす切抜線を有しており、セパレータの付着防止層が、前記切抜線に対応して囲まれた個所がその外側より剥離力が軽い個所に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の貼付体用セパレータ。
- 請求項1から4の貼付体用セパレータを有することを特徴とする貼付体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010221985A JP5856366B2 (ja) | 2010-09-30 | 2010-09-30 | 貼付体用セパレータ及びこれを用いた貼付体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010221985A JP5856366B2 (ja) | 2010-09-30 | 2010-09-30 | 貼付体用セパレータ及びこれを用いた貼付体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012077013A true JP2012077013A (ja) | 2012-04-19 |
JP5856366B2 JP5856366B2 (ja) | 2016-02-09 |
Family
ID=46237670
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010221985A Expired - Fee Related JP5856366B2 (ja) | 2010-09-30 | 2010-09-30 | 貼付体用セパレータ及びこれを用いた貼付体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5856366B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11017866B2 (en) | 2019-09-03 | 2021-05-25 | Silicon Storage Technology, Inc. | Method of improving read current stability in analog non-volatile memory using final bake in predetermined program state |
Citations (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US3503782A (en) * | 1967-05-29 | 1970-03-31 | Phillips Petroleum Co | Differential release paper |
JPS50125462U (ja) * | 1974-03-29 | 1975-10-15 | ||
JPS51124063U (ja) * | 1975-04-02 | 1976-10-07 | ||
JPS59443U (ja) * | 1982-06-25 | 1984-01-05 | 大阪シ−リング印刷株式会社 | 粘着シ−ト |
JPH04120727U (ja) * | 1991-04-18 | 1992-10-28 | 大協薬品工業株式会社 | 剥離ライナ−を具備した貼付剤 |
JPH09328661A (ja) * | 1996-06-12 | 1997-12-22 | Fujimori Kogyo Kk | 剥離シート |
JPH10230576A (ja) * | 1996-12-17 | 1998-09-02 | Diafoil Co Ltd | 離型フィルム |
JP2001334622A (ja) * | 2000-05-24 | 2001-12-04 | Mitsubishi Polyester Film Copp | 離型フィルム |
JP2002154181A (ja) * | 2000-11-20 | 2002-05-28 | Mitsubishi Polyester Film Copp | 離型フィルム |
WO2003030796A1 (en) * | 2001-10-05 | 2003-04-17 | Hanjin Printing & Chemical Co., Ltd. | Color individual packing sheet for disposable sanitary napkin |
JP2005263657A (ja) * | 2004-03-17 | 2005-09-29 | Tokuhon Corp | 貼付剤用両面離型フィルム |
-
2010
- 2010-09-30 JP JP2010221985A patent/JP5856366B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US3503782A (en) * | 1967-05-29 | 1970-03-31 | Phillips Petroleum Co | Differential release paper |
JPS50125462U (ja) * | 1974-03-29 | 1975-10-15 | ||
JPS51124063U (ja) * | 1975-04-02 | 1976-10-07 | ||
JPS59443U (ja) * | 1982-06-25 | 1984-01-05 | 大阪シ−リング印刷株式会社 | 粘着シ−ト |
JPH04120727U (ja) * | 1991-04-18 | 1992-10-28 | 大協薬品工業株式会社 | 剥離ライナ−を具備した貼付剤 |
JPH09328661A (ja) * | 1996-06-12 | 1997-12-22 | Fujimori Kogyo Kk | 剥離シート |
JPH10230576A (ja) * | 1996-12-17 | 1998-09-02 | Diafoil Co Ltd | 離型フィルム |
JP2001334622A (ja) * | 2000-05-24 | 2001-12-04 | Mitsubishi Polyester Film Copp | 離型フィルム |
JP2002154181A (ja) * | 2000-11-20 | 2002-05-28 | Mitsubishi Polyester Film Copp | 離型フィルム |
WO2003030796A1 (en) * | 2001-10-05 | 2003-04-17 | Hanjin Printing & Chemical Co., Ltd. | Color individual packing sheet for disposable sanitary napkin |
JP2005263657A (ja) * | 2004-03-17 | 2005-09-29 | Tokuhon Corp | 貼付剤用両面離型フィルム |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5856366B2 (ja) | 2016-02-09 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US11679579B2 (en) | Varnish-coated release liner | |
CA2159543C (en) | Method of making a laminate having variable adhesive properties | |
CA2631267A1 (en) | Two-sided non-stick release film | |
JP6171196B2 (ja) | 蓋材、保形シート付き蓋材、及び包装体 | |
US20100324507A1 (en) | Micro-and/or nano-structured protective or process film | |
WO2005123860A1 (ja) | 粘着シートの製造方法 | |
EP0855892A4 (ja) | ||
JPH0620043U (ja) | 粘着加工シート及び剥離紙 | |
JP6410624B2 (ja) | 貼付体シート | |
JP5856366B2 (ja) | 貼付体用セパレータ及びこれを用いた貼付体 | |
JP6040520B2 (ja) | 配送伝票 | |
JP2007217598A (ja) | 貼着性積層体およびその製造方法 | |
JP2014081549A (ja) | 穴閉塞用ラベル、穴閉塞用ラベル連続体、及びその連続体の製造方法 | |
JP2009221380A (ja) | 粘着シート及びそれを用いた剥離シート付粘着シート | |
JP6607739B2 (ja) | 貼付材、貼付材の積層体、貼付材の製造方法、および貼付材の積層体の製造方法 | |
JPH0830U (ja) | 粘着加工シート及び剥離紙 | |
JP6593930B2 (ja) | 医療用フィルム製品ならびに医療用フィルム製品の製造方法 | |
US10941322B2 (en) | Release liner | |
JP5044770B2 (ja) | 貼付材 | |
JP2005043891A (ja) | グリップタブ付きラベル | |
JPH02302484A (ja) | ロール状粘着テープおよびその製造方法 | |
JPH0520524Y2 (ja) | ||
KR20170018748A (ko) | 입체 디자인 네일 스티커 | |
JP2009167368A (ja) | 接着シート | |
JP3758746B2 (ja) | 剥離シート、それを用いた粘着製品及びその製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20130906 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20140625 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20140627 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140822 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20150401 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20150601 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20151202 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20151211 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5856366 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |