JP2012076524A - 電動二輪車の車両接近告知制御装置 - Google Patents

電動二輪車の車両接近告知制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】電動二輪車の接近を歩行者等に告知するための告知音を適切な音量で出力できるようにした電動二輪車の車両接近告知制御装置を提供する。
【解決手段】電動二輪車1としての自車の車両区分と同じ車両区分のエンジン二輪車のエンジン音と同等の告知音を、電動モータMのモータ回転数Nmまたは車速Vに応じて発生させる音発生手段としてのスピーカ60を備える電動二輪車1の車両接近告知制御装置において、エンジン車両における走行時の走行音全体に対するエンジン音の音量データを記憶する疑似エンジン音量記憶手段251を含むと共に、告知音を制御する制御ユニット80を具備する。制御ユニット80は、低速走行時に、疑似エンジン音量記憶手段251が記憶している音量データに基づいてスピーカ60を制御する。疑似エンジン音量データは、車速Vの上昇に応じて音量が減少し、所定車速VLへ到達時にゼロになるように設定される。
【選択図】図27

Description

本発明は、電動二輪車の車両接近告知制御装置に係り、特に、電動二輪車の接近を歩行者等に告知する所定の告知音を発する電動二輪車の車両接近告知制御装置に関する。
近年、開発が進んでいる電動車両やハイブリッド車両においては、電動モータによって走行する際の走行音がエンジン車両の走行音に比して小さいため、歩行者等がその車両の接近を認知しにくいという課題があり、この課題への適切な対処が求められている。
特許文献1には、実際のエンジン車両から録音したエンジン音を、電動車両の車体に取り付けられたスピーカから告知音として出力することで、車両の接近を歩行者等に知らせるようにした車両接近告知制御装置において、モータ回転数(車速)情報およびアクセル開度情報に基づいて告知音の音量を変化させるようにした構成が開示されている。
特開平7−182587号公報
ところで、車両接近告知制御装置の適用については、特に、車両が低速で走行している際にその効果が期待されるものであるが、排気量が大きく低速走行時のエンジン回転数が低い四輪車においては、タイヤ等による走行音に比してエンジン音の影響が小さいため、エンジン車のエンジン音と同等の告知音を発生させることに問題は生じない。
これに対し、排気量が小さいために低速走行時でもエンジン回転数が高く、また、エンジンが車体外方に露出している二輪車においては、低速走行時におけるエンジン音の影響が四輪車より大きい。しかしながら、走行音全体における音量の比率は、車速の増加につれて、エンジン音よりタイヤ等による走行音の方が大きくなっていくので、車速の増加に応じてスピーカ告知音を大きくする方法では、告知音が過大となる可能性が生じる。
本発明の目的は、上記従来技術の課題を解決し、電動二輪車の接近を歩行者等に告知するための告知音を適切な音量で出力できるようにした電動二輪車の車両接近告知制御装置を提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明は、電動二輪車(1)としての自車の車両区分と同じ車両区分のエンジン二輪車のエンジン音と同等の告知音を、電動モータ(M)のモータ回転数(Nm)または車速(V)に応じて発生させる音発生手段(60)を備える電動二輪車(1)の車両接近告知制御装置において、前記車両接近告知制御装置は、前記エンジン車両における走行時の走行音全体に対するエンジン音の音量データを記憶する疑似エンジン音量記憶手段(251)を備え、前記電動二輪車(1)の低速走行時に、前記疑似エンジン音量記憶手段(251)が記憶している音量データに基づいて前記音発生手段(60)を制御する点に第1の特徴がある。
また、前記疑似エンジン音量データは、前記車速(V)の上昇に応じて音量が減少するように設定されていると共に、所定車速(VL)へ到達時にゼロになる点に第2の特徴がある。
また、前記電動二輪車(1)は、前記電動モータ(M)から駆動輪(WR)を駆動する駆動経路上に遠心クラッチ(216)を備え、前記制御ユニット(80)は、前記電動モータ(M)の回転数(Nm)が前記遠心クラッチ(216)の接続回転数に到達する以前で、かつ前記車速(V)がゼロ近傍の状態では、前記モータ回転数(Nm)に応じて前記音発生手段(60)を制御する点に第3の特徴がある。
また、前記疑似エンジン音量データは、前記電動二輪車(1)が該当する車両区分と同じ車両区分のエンジン車両における最大の排気量のエンジン音に相当するように設定されている点に第4の特徴がある。
また、雨量を検知する雨滴センサ(257)と明るさを検知する照度センサ(258)とを備え、前記制御ユニット(80)は、前記雨滴センサ(257)によって降雨状態を検知した場合には、前記音発生手段(60)の音量を増加させる補正を行い、一方、前記照度センサ(258)によって夜間であることを検知した場合には、前記音発生手段(60)の音量を減少させる補正を行うように構成されている点に第5の特徴がある。
また、前記制御ユニット(80)は、前記電動二輪車(1)の操向ハンドル(9)を覆うハンドルカバー(8)に備えられるホーンスイッチ(133)と連結されており、該ホーンスイッチ(133)のオン操作を検知すると、前記音発生手段(60)からホーン音を発生させる点に第6の特徴がある。
また、前記音発生手段(60)は、前記電動二輪車(1)の車体フレーム(34)のヘッドパイプ(36)を前方から覆うフロントカバー(7)の車体後方側にスピーカであり、前記制御ユニット(80)は、前記フロントカバー(7)の車体後方側で前記スピーカの近傍に配置される点に第7の特徴がある。
また、前記制御ユニット(80)は、前記電動二輪車(1)の操向ハンドル(9)を覆うハンドルカバー(8)の内側であって、前記操向ハンドル(9)のハンドルバー(135)の下部で、かつ該ハンドルバー(135)の一端部に取り付けられた右側のハンドルグリップ(9a)の近傍に配設されている点に第8の特徴がある。
さらに、前記制御ユニット(80)の作動をオンオフする告知音スイッチ(118)を備え、前記告知音スイッチ(118)は、前記スピーカ(60)と一体に構成されており、前記告知音スイッチ(118)を突没操作する操作子が、前記フロントカバー(7)に連なって前記ヘッドパイプ(36)の車体後方側を覆うレッグシールド(10)に形成された貫通孔から車体後方に露出するように構成されている点に第9の特徴がある。
第1の特徴によれば、エンジン車両における走行時の走行音全体に対するエンジン音の音量データを記憶する疑似エンジン音量記憶手段を含むと共に、告知音を制御する制御ユニットを具備し、制御ユニットは、電動二輪車の低速走行時に、疑似エンジン音量記憶手段が記憶している音量データに基づいて音発生手段を制御するので、低速時に同車格のエンジン二輪車と同等の疑似エンジン音を発生させることができる上に、車速の増加に応じて大きくなるタイヤのロードノイズ等に合わせた適性な全走行音量を発生させることができる。また、4輪車に比べて低速時のエンジン音を歩行者などに良好に発音させることができ、かつ車速の上昇に伴って疑似エンジン音が過大にならないように制御することができる。
第2の特徴によれば、疑似エンジン音量データは、車速の上昇に応じて音量が減少するように設定されていると共に、所定車速へ到達時にゼロになるので、車速ゼロからの極低速時では、疑似エンジン音が歩行者などに良好に認識され、車速が上昇するにつれてタイヤのロードノイズ等の走行音で認識されることとなり、走行音が過大になることがない。また、所定車速に到達すると告知音がゼロになるので、消費電力も抑えることができ、小型の電動二輪車両の電力に有利となる。
第3の特徴によれば、電動二輪車は、電動モータから駆動輪を駆動する駆動経路上に遠心クラッチを備え、制御ユニットは、電動モータの回転数が遠心クラッチの接続回転数に到達する以前で、かつ車速がゼロ近傍の状態では、モータ回転数に応じて音発生手段を制御するので、スクータなどのエンジン車両と同様に、遠心クラッチが接続するまで、すなわち、発進前の車速が出ない状態においても疑似エンジン音を発生させることができ、電動二輪車両の発進時を歩行者などに認識させることができる。
第4の特徴によれば、疑似エンジン音量データは、電動二輪車が該当する車両区分と同じ車両区分のエンジン車両における最大の排気量のエンジン音に相当するように設定されているので、車両区分は、車両の大きさや重量、走行速度との相関関係があるため、歩行者が発音により認知する疑似エンジン音によって近接する車両の大きさや重量などを想定する上では、該当する車両区分の最大のエンジン排気量の発音をさせることで、よりよい危険回避行動を促すことができる。
第5の特徴によれば、雨量を検知する雨滴センサと明るさを検知する照度センサとを備え、制御ユニットは、雨滴センサによって降雨状態を検知した場合には、音発生手段の音量を増加させる補正を行い、一方、照度センサによって夜間であることを検知した場合には、音発生手段の音量を減少させる補正を行うように構成されているので、周囲の環境に応じた発音制御が可能となり、歩行者などへの良好な発音が実行できる。
第6の特徴によれば、制御ユニットは、電動二輪車の操向ハンドルを覆うハンドルカバーに備えられるホーンスイッチと連結されており、該ホーンスイッチのオン操作を検知すると、音発生手段からホーン音を発生させるので、音発生手段によってホーン機能を兼用することができ、部品点数を低減することが可能となる。
第7の特徴によれば、音発生手段は、電動二輪車の車体フレームのヘッドパイプを前方から覆うフロントカバーの車体後方側にスピーカであり、制御ユニットは、フロントカバーの車体後方側で前記スピーカの近傍に配置されるので、音発生手段および制御ユニットが、車両の前部のフロントカバー内に配置されるので、歩行者への発音が車両の前部から行うことができる上、制御ユニット自体もスピーカの近傍に配置できるので、接続配線を短くすることができる。また、接近告知制御装置をオプショナルパーツとして設定する場合には、フロントカバーを外してスピーカと制御ユニットをまとめて装着できるので、作業工数を低減することが可能となる。
第8の特徴によれば、制御ユニットは、電動二輪車の操向ハンドルを覆うハンドルカバーの内側であって、操向ハンドルのハンドルバーの下部で、かつ該ハンドルバーの一端部に取り付けられた右側のハンドルグリップの近傍に配設されているので、エンジンのスタータボタン(セルボタン)が不要となる電動二輪車において空きスペースとなる部分を有効利用して、制御ユニットを取り付けることが可能となる。
第9の特徴によれば、制御ユニットの作動をオンオフする告知音スイッチを備え、前記告知音スイッチは、スピーカと一体に構成されており、告知音スイッチを突没操作する操作子が、フロントカバーに連なってヘッドパイプの車体後方側を覆うレッグシールドに形成された貫通孔から車体後方に露出するように構成されているので、早朝などの人のいない時間で近所の人が就寝しているような時など、ユーザの任意にシステムの作動・不作動を選択できるので、使い勝手を向上させることができる。また、告知音スイッチをスピーカと一体にして部品点数を削減でき、かつ運転者の使いやすいハンドル部近傍に露出させることができる。
本発明の一実施形態に係る車両接近告知制御装置を備えた電動二輪車の側面図である。 電動二輪車の透視側面図である。 車体フレームの側面図である。 車体フレームの斜視図である。 ヘッドパイプの前方部分の分解斜視図である。 フロントカバー等を取り外した状態の車体正面図である。 図5に示したカバー部材の変形例に係るカバー部材の正面図(a)および断面図(b)である。 図5に示したカバー部材の第2変形例に係るカバー部材の正面図(a)および断面図(b)である。 フロントステーまわりの構造を示す拡大正面図である。 ヘッドパイプまわりの構造を示す一部断面側面図である。 スピーカの取付状態を示す斜視図である。 操向ハンドルまわりの構造を示す斜視図である。 収納ボックスまわりの構成を示す一部断面側面図である。 収納ボックスまわりの構成を示す上面図である。 本発明の第2実施形態に係る接近告知制御装置を適用した電動二輪車の側面図である。 本発明の第2実施形態に係るフロントステーまわりの拡大正面図である。 本発明の第2実施形態に係る収納ボックスまわりの構成を示す一部断面側面図である。 本発明の第2実施形態に係る収納ボックスまわりの構成を示す一部断面正面図である。 本発明の第2実施形態に係る収納ボックスまわりの構成を示す上面図である。 本発明の第2実施形態に係るバッテリケースまわりの構成を示す一部断面正面図である。 制御ユニットの一部断面上面図である。 図19のB−B線断面図である。 電動二輪車の車体構成を示す上面図である。 車体上方から見たスイングアームの断面図である。 制御ユニットの構成を示すブロック図である。 各種車両における車速と走行音の関係を示すグラフである。 接近告知音出力制御の手順を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る車両接近告知制御装置を備えた電動二輪車1の側面図である。また、図2は、電動二輪車1の透視側面図である。電動二輪車1は、低床フロア15を有するスクータ型の鞍乗型電動車両であり、スイングアーム21に内蔵された電動モータMが発揮する回転動力によって、車軸23で軸支された後輪WRが回転駆動されるように構成されている。
電動二輪車1の車体フレーム34は、前輪WFを軸支するフロントフォーク2および該フロントフォーク2の上部に連結されたバー状の操向ハンドル9を操向可能に支承して後上がりに傾斜したヘッドパイプ36と、該ヘッドパイプ36から後下がりに延びるメインフレーム35と、該メインフレーム35の下部に湾曲部38を介して連結されて後方に延びる左右一対のアンダフレーム39と、それらのアンダフレーム39の後端に一体に連なって後上がりに延びる左右一対のリヤフレーム40とを備える。ヘッドパイプ36は、ステアリングステム37を回動自在に軸支しており、このステアリングステム37の上端に操向ハンドル9が固定され、一方、ステアリングステム37の下端部にはフロントフォーク2の上端部を支持するアンダブラケット68が固定されている。
車体フレーム34の両リヤフレーム40の前部に設けられたピボットプレート19には、車体を左側に傾けた起立状態に保持するためのサイドスタンド20が回動可能に取り付けられると共に、スイングアーム21の前部がピボット軸58を介して揺動可能に支承されている。左側のリヤフレーム40の後部とスイングアーム21の後部との間にはリヤクッションユニット31が設けられている。また、スイングアーム21の下部には、車体を直立させるメインスタンド22が取り付けられている。スイングアーム21は、車幅方向左側のアームのみで後輪WRを軸支する片持ち式とされており、電動モータMの出力を制御するPDU(パワー・ドライブ・ユニット)52が片持ちアーム前方でピボット軸58の直後の位置に配設されている。
電動二輪車1は、ヘッドパイプ36を前方から覆うフロントカバー7と、シート24に座った乗員の脚部を前方から覆うようにしてヘッドパイプ36の後方からフロントカバー7に連なるレッグシールド10と、シート24に座った乗員の足を載せるようにしてレッグシールド10の下部に連なると共にバッテリケース47を上方から覆う低床フロア15と、両アンダフレーム39の両側を覆うようにして低床フロア15の両側から垂下する左右一対のフロアサイドカバー17と、両フロアサイドカバー17の下縁間を結ぶアンダカバー18と、シート24の下方を前方から覆うようにして低床フロア15の後端から立ち上がるシート下前部カバー16と、シート24の下方を両側から覆うようにしてシート下前部カバー16の両側に連なる左右一対のサイドカバー25と、後輪WRを上方から覆って両サイドカバー25に連なるリヤカバー28とを備える。
バッテリケース47は、低床フロア15、フロアサイドカバー17、アンダカバー18、シート下前部カバー16およびサイドカバー25で覆われている。フロントカバー7の前端には、ヘッドパイプ36に固定されたフロントステー33で支持されるようにしてヘッドライト4が配設され、一方、リヤフレーム40にはテールライト30が取り付けられている。テールライト30の下方にはリヤフェンダ32が配設されている。
ヘッドライト4の車幅方向左右にはウインカ5が配設され、ヘッドライト4の後方には警報を発するホーン69が配設されている。フロントカバー7の下方に配置されるフロントフェンダ3は、前輪WFを上方から覆うようにしてフロントフォーク2に取り付けられており、一方、スイングアーム21の上部には、後輪WRを前方斜め上方から覆うサブフェンダ26が取り付けられている。
操向ハンドル9の車幅方向中央はハンドルカバー8で覆われており、フロントカバー7の前方に配置されるフロントキャリア6がフロントステー33で支持されている。フロントキャリア6には、荷かご66等を取り付けることができる。シート24の後方かつリヤカバー28の上部には荷台27が設けられ、この荷台27の上方に配置されるリヤキャリア29がリヤフレーム40に着脱可能に取り付けられている。
左右のアンダフレーム39の間には、電動モータMに電力を供給する、例えば、72Vの高電圧バッテリ48を内蔵するバッテリケース47が、両アンダフレーム39で支持されるようにして配置されている。また、左右のアンダフレーム39間には、バッテリケース47の略中央部を跨ぐクロス部材44が設けられており、低床フロア15は該クロス部材44によって支持されている。
両アンダフレーム39の前部には、バッテリケース47の前側下部を前方から保護する前部保護部材41がその中央部をメインフレーム35の下端に連結するようにして設けられている。さらに、両アンダフレーム39の後部には、バッテリケース47の後部下部を後方から保護する後部保護部材43が設けられており、車体前後方向に延びる複数の下部保護部材42が、バッテリケース47を下方から保護するようにして前部および後部保護部材41,43間に設けられている。
バッテリケース47の前部には、左右一対の冷却空気導入ダクト45の下流端部が接続管46を介して接続され、両冷却空気導入ダクト45は、レッグシールド10内でメインフレーム35を両側から挟むように該メインフレーム35に沿って延設されている。一方、レッグシールド10には、メインフレーム35とヘッドパイプ36との連結部に対応した位置に、車体前方に凹む凹部11が形成されており、該凹部11の上部を覆うリッド12がレッグシールド10に取り付けられている。リッド12の下縁と凹部11との間には空気吸入口13が形成されており、両冷却空気導入ダクト45の上端側は、この空気吸入口13に通じるようにしてレッグシールド10に接続される。
バッテリケース47の後部上面には、冷却ファン53が取り付けられており、この冷却ファン53の作動により空気吸入口13から吸入された空気が、冷却空気導入管45および接続管46を介してバッテリケース47内に導入され、これにより、バッテリケース47内の高電圧バッテリ48が冷却される。
左右のリヤフレーム40の間には、シート24の下方かつスイングアーム21の上方に配置される合成樹脂製の収納ボックス49が、両リヤフレーム40で支持されるようにして配置されている。収納ボックス49は、開閉可能なシート24で上方から覆われており、収納ボックス49の後側下部には、ヘッドライト4やテールライト30等の補機類に電力を供給する、例えば12Vの低電圧バッテリ51を収納する収納凹部50が下方に突出して一体に形成されている。
本発明に係る車両接近告知制御装置は、自車に取り付けられた音発生手段としてのスピーカから所定の告知音を出力することで、歩行者等に自車の接近を知らせるものである。本実施形態に係る電動二輪車1では、告知音を発するスピーカ60をフロントカバー7の内側でヘッドパイプ36より上方の位置に設けると共に、スピーカ60の出力を制御する制御ユニット80を、収納ボックス49の内部で低電圧バッテリ51の前方に配設している。
また、告知音を発するスピーカは車体に複数設けることが可能であり、本実施形態では、車幅方向中央で収納ボックス49の前端面に、第2スピーカ70を配設している。この第2スピーカ70によれば、出力した告知音がレッグシールド10等に反射して、車体の左右および後方からでも告知音を認識することが可能となる。
図3,4は、車体フレーム34の側面図および同斜視図である。ヘッドパイプ36とメインフレーム35との接合部には、両者の結合強度を高めると共に各種補機類の取付ステーとして機能するガセット57が設けられている。メインフレーム35はヘッドパイプ36から後方下方に直線状に延びて、車幅方向に延出する前部保護部材41に接続されている。両冷却空気導入ダクト45は、レッグシールド10内でメインフレーム35を両側から挟むように該メインフレーム35に沿って延設されている。アンダフレーム39は、ガセット57の下方でメインフレーム35の車幅方向左右に接続される湾曲部38と一体に形成されている。前部保護部材41は、その車幅方向左右端部で湾曲部38に接合されている。また、バッテリケース37の後方上方で左右のリヤフレーム40の間には、車幅方向に延出する第1クロスパイプ59が配設されている。
なお、第2スピーカの取付位置は種々の変更が可能であり、例えば、メインフレーム35の下端部で車幅方向左右の前部保護部材41の間に取り付けることもできる。
高電圧バッテリ48を収納するバッテリケース47は、有底箱形のケース本体47bと、ケース本体47bの上部開口部を覆う蓋47aとで構成されている。ケース本体47bと蓋47aとの接合面の周囲には、フランジ部56が形成されている。
アンダフレーム39の上面には、サイドブラケット54が溶接固定されている。クロス部材44およびバッテリケース47のフランジ部56は、このサイドブラケット54に固定される。フランジ部56は、クロス部材44を避けるようにして形成されており、サイドブラケット54の上面にボルト55によって固定されている。前部保護部材41と後部保護部材43との間には、バッテリケース47を保護する下部保護部材42が両保護部材41,43を連結して設けられている。
図5は、ヘッドパイプ36の前方部分の分解斜視図である。前記と同一符号は、同一または同等部分を示す。ヘッドライト4およびウインカ5はユニット化されており、この灯火器ユニットを支持するフロントステー33は、1本の丸パイプ材を曲げ加工して形成されることで左右方向に間隔をあけて配置されると共にヘッドパイプ36の前方に配置される起立フレーム部104と、この起立フレーム部104の直線部分を左右で連結する上側連結板105および下側連結板107とからなる。フロントステー33は、上下の連結板105,107の裏面側に結合されるパイプ材(不図示)によってヘッドパイプ36に固定されている。
起立フレーム部104の下部前方には、左右一対の支持台108が設けられ、該支持台108の下面にはそれぞれウエルドナット109が溶着されている。また、上側連結板105の左右に間隔をあけた2箇所にもウエルドナット106が溶着されている。フロントカバー7において、支持台108のウエルドナット109に対応する部分には、下側キャリア固定孔103が形成されており、一方、上側連結板105のウエルドナット106に対応する部分には、上側キャリア固定孔102が形成されている。
フロントキャリア6は、このキャリア固定孔102,103に挿通する締結部材を用いて、フロントステー33に対して共締め固定される。フロントステー33の前方下部で左右の支持台108の間には、左右一対のウエルドナット116を用いてヘッドライト4を固定するヘッドライトステー115が取り付けられている。
電動二輪車1は、操向ハンドル9の右側端部に取り付けられたスロットルグリップの回動によりスロットル操作を行うように構成されている。本実施形態では、このスロットル操作を検知するスロットル開度センサのセンサ本体67が、ヘッドパイプ36の前方の位置に配設されている。スロットルグリップに連結されるスロットルワイヤ111の他端部は、センサ本体67に回転可能に取り付けられたプーリ110の外周端部に連結されている。これにより、プーリ110の回転軸の回動状態に基づいて、スロットルグリップの操作状態を検知することができる。プーリ110は、ねじりコイルスプリング(不図示)によってスロットルを戻す方向に常時付勢されている。
インナワイヤ111をアウタチューブで被覆したスロットルケーブル114は、ヘッドパイプ36の前方で車幅方向右側から左側へ取り回され、そして、湾曲しながら再び右側に取り回されて、取付ステー113によって所定の位置に固定されている。プーリ110の上方には、プーリ110が他の部品等と接触することを防ぐ防護庇112が設けられる。
フロントカバー7の車幅方向左寄りで、上側キャリア固定孔102の上部には、歩行者等に電動二輪車1の接近を知らせるスピーカ60の車体前方の位置に対応する部分に、2本の貫通スリット90aが形成された円形のカバー部材90が取り付けられている。カバー部材90は、フロントカバー7に対して着脱可能に構成されている。
図6は、フロントカバー7等を取り外した状態の車体正面図である。前記と同一符号は、同一または同等部分を示す。スピーカ60は、レッグシールド10の車体前方側の面で、車幅方向中央のヘッドパイプ36に対して車体左側にオフセットして配置されている。一方、ヘッドパイプ36を挟んで車幅方向右側には、メインスイッチのキーシリンダ115が配設されている。キーシリンダ115の一端部には、メインキー(不図示)を挿入するキー孔が形成されており、このキー孔は、レッグシールド10に設けられた貫通孔から車体後方側に露出している(図12参照)。スピーカ60とキーシリンダ115は、車体中心(ヘッドパイプセンターC)に対して、車幅方向にほぼ等距離かつ略同じ高さに配設されているので、重量バランスやケーブルなどの通しに有利である。
スピーカ60は、フロントステー33の上側連結板33の上部から車体前方に臨むように配設されている。また、フロントステー33に取り付けられるフロントキャリア6(図2参照)もフロントステー33の高さに合わせて形成されているので、スピーカ60から出力される告知音がフロントキャリア6等に妨げられることがない。また、フロントキャリア6に大型の荷かご66(図1参照)等を取り付けた際にも、スピーカ66が荷かご66の上部寄りの位置に配設されているため、荷かご66に荷物が入れられた状態でも発音が妨げられる可能性が低減される。
スロットル開度センサのプーリ110は、車幅方向右側のキーシリンダ115の下方に配設されており、スロットルケーブル114は、ヘッドパイプ36の前方から車幅方向左側を通過した後、ヘッドパイプ36の後方を通って車体右側に取り回される。
図7は、図5に示したカバー部材90の変形例に係るカバー部材91の正面図(a)および断面図(b)である。カバー部材91には、告知音を通過する貫通スリット91aが3本配設されている。カバー部材91の外周部にはフランジ92が設けられており、フロントカバー7の裏面側に設けられたボス93を用いて、ネジ94によってフロントカバー7に固定することができる。このように、カバー部材91は、フロントカバー7に着脱可能に構成されているので、例えば、告知音の音量調整やデザイン変更を目的として他の種々の形状のカバー部材に換装したり、また、スピーカ60を備えていない車両においては貫通スリットのない蓋部材に換装することができる。
図8は、図5に示したカバー部材90の第2変形例に係るカバー部材95の正面図(a)および断面図(b)である。断面図(b)は、正面図(a)のA−A線断面図である。カバー部材95は、略扇形の窓部96aが形成されたベース部材96と、この窓部96aを遮蔽する回転プレート97とからなる。回転プレート97は、その外周端面99がベース部材96の内周溝に係合して回転自在となるように構成されている。これにより、操作突起100を把持して回転プレート97を回転させることで、窓部96aの開口面積を任意に変更することができる。カバー部材95の外周部にはフランジ98が設けられており、フロントカバー7の裏面側に設けられたボス101を用いて、ネジ102によってフロントカバー7に固定される。
図9は、フロントステー33まわりの構造を示す拡大正面図である。前記と同一符号は、同一または同等部分を示す。プーリ110を上方から覆う防護庇112は、車幅方向外方に向かうにつれて下方位置となるように傾斜しており、その前端部は、プーリ110の中心部よりも車体前方に配置されている。センサ本体67(図5参照)やプーリ110は、ヘッドパイプ36に近接すると共に、車体側面視でヘッドパイプ36の下端部の位置よりも後方に配置されている。また、車体正面視においては、センサ本体67やプーリ110は、ヘッドパイプ36の車幅方向右側にオフセットして配置されている。
スロットル開度センサのセンサ本体67やプーリ110は、側面視でフロントステー33の起立フレーム部104とヘッドパイプ36との間に配置されているので、万一、フロントカバー7に外力が加わった際にも、センサ本体67やプーリ110が外力の影響を受ける可能性が低減される。
さらに、ヘッドパイプ36の前方で湾曲して配索されるスロットルケーブル114に合わせて、プーリ110の回転軸やインナワイヤ111の取り出し方向もヘッドパイプ36の軸方向に対して傾斜している。これにより、操向ハンドル9の回動動作がセンサ出力に影響を与える可能性が低減される。スロットルケーブル114は、ヘッドパイプ36とスピーカ60の間を円弧状に湾曲しながら通過してヘッドパイプ36の前方へ導かれて、スロットル開度センサのセンサ本体67に軸支されたプーリ110に連結される。
また、プーリ110の上方に設けられる防護庇112によれば、ヘッドパイプ36の上方の締め付け部位から組み付け時にビスやボルトが落下したとしても、この防護庇112で落下物を受けるようにしてプーリ110の回転動作に影響を与えないようにすることができる。防護庇112は、車幅方向外方下方に向かって傾斜しているので、上方からのビスやボルト等を車幅方向外方、すなわち、取付部材の少ない方に落下させることができると共に、防護庇112の上部に水分等が溜まることを防ぐことができる。
さらに、車幅方向右側の起立フレーム部104の側面部には、万一、前方からの外力の作用によって起立フレーム部104が後方に移動した場合でも、起立フレーム部104とプーリ110との干渉を避けるための凹部104aが形成されている。
図10は、ヘッドパイプ36まわりの構造を示す一部断面側面図である。フロントキャリア6は、丸パイプステー6a,6bを介してフロントステー33に固定されている。フロントキャリア6は、例えば、1本の丸パイプ材を曲げ加工して形成されることで左右方向に間隔をあけて配置されるフレーム部分と、該フレーム部分の直線部分を連結する板状部材とによって構成することができる。
前記したように、告知音を出力するスピーカ60は、ヘッドパイプ36の車幅方向左側で、フロントステー33の後方上方に配設されている。本実施形態ではスピーカ60の後部に、告知音を出力するか否かを選択する告知音スイッチが一体に設けられている。告知音スイッチ118は、レッグシールド10の壁面に固定される保持部材117に対して車体前後方向に摺動操作される突没式のオンオフスイッチであり、その操作子は、レッグシールド10の車体後方側の面に露出している。キーシリンダ115とスピーカ60は、車体側面視でオーバーラップしてヘッドパイプ36の前上方に配設されている。
図11は、スピーカ60の取付状態を示す斜視図である。スピーカ60は、後側ケース61と前側カバー63との間にコーン紙やマグネット等の機能部品を収納してなる。スピーカ60は、後側ケース61に形成された2箇所のフランジ61aを、レッグシールド10の前面に形成されたボス62に対してネジ等の締結部材62aによって締結することで固定される。
ヘッドパイプ36の車幅方向左側には、ヘッドパイプ36の前方で車幅方向左側を通って車体前方に配索されるスロットルケーブル114に沿うように、ハーネス170が配索されている。ハーネス170の横には、フロントブレーキケーブル170aが配索されている。フロントステー33の上側連結板105には、ウエルドナット106(図5参照)のネジ孔106aに対応する位置にゴム製の防振グロメット106bが取り付けられている。なお、車幅方向右側のウエルドナット106に対応する部分のほか、フロントステー33の支持台108(図5参照)のウエルドナット109に対応する部分にも同様の防振グロメットが取り付けられる。
図12は、操向ハンドル9まわりの構造を示す斜視図である。この図は、乗員の視点から俯瞰した状態に相当する。操向ハンドル9は、ヘッドパイプ36に回動自在に軸支されるステアリングステム37の上端部に固定されるハンドルパイプ135と、該ハンドルパイプ135の両端部に固定されるハンドルグリップ9aとからなる。車幅方向右側のハンドルグリップ9aは、ハンドルパイプ135に対して回転可能に軸支されており、スロットルケーブル114と連結されたスロットル装置として機能とする。
ハンドルカバー8の車幅方向中央には、車速や積算距離、バッテリ残量等の各種情報を表示するメータ装置130が配設されている。メータ装置130は、液晶ディスプレイ等の各種表示装置によって構成することができる。メータ装置130の車幅方向右側には、メータ装置130に表示されるオドメータおよびトリップメータの切替操作とトリップメータのリセットとを行う操作ボタン134が配設されている。
車幅方向左側のハンドルグリップ9aの近傍でハンドルカバー8には、上から順に、ヘッドライト4の光軸切替スイッチ131、ウインカ5の作動スイッチ132、ホーン69の作動スイッチ133が配設されている。
なお、通常のエンジン車両においては、右側のハンドルグリップ9aの近傍にエンジンのスタータボタンが配設されることが多いが、本実施形態に係る電動二輪車1ではスタータボタンが不要なため設けられておらず、その分の空きスペースができる。スピーカ60の出力を制御する制御ユニット80aは、この空きスペースを利用して、右側のハンドルバー135の下方でハンドルカバー8の内部に配設してもよい。
キーシリンダ115は、ヘッドパイプ36の車幅方向右側に固定されたステー136に取り付けられており、メインキーを挿入するキー孔が、レッグシールド10に形成された貫通孔から後方上方に向けて露出している。ヘッドパイプ36を挟んで車幅方向左側には、スピーカ60の告知音スイッチ118が配設されている。なお、警告音を発するホーン69を用いて接近告知音を出力したり、逆に、スピーカ60を用いて警告音を出力するようにして部品点数を低減することも可能である。
図13は、収納ボックス49まわりの構成を示す一部断面側面図である。車体フレーム34における左右一対のリヤフレーム40で支持される収納ボックス49の前端上部には、車幅方向に指向する支軸137が配設されている。一方、シート24の底板24aの前部下面には被支持板141が一対のボルト142で固着されており、被支持板141の下方に配置される支持部材138が、支軸137を介して収納ボックス49に回動可能に支持される。被支持板141には左右一対の筒部材140の上端がピン151によって固定されており、筒部材140の下部は、支持部材138に対して上下スライド可能に嵌合されている。支持部材138と被支持板141との間には、筒部材140をそれぞれ囲繞するコイル状のばね139が介設されている。このばね139を用いたスライド構造によって、シート24を全開した際の緩衝ストッパ機構が構成される。
収納ボックス49の底部には、下方に突出する収納凹部50が形成されている。収納凹部50は、主に低電圧バッテリ51を収納するバッテリ収納凹部50aと、主に制御ユニット80を収納する制御ユニット収納凹部50bとからなる。バッテリ収納凹部50a内に配置された低電圧バッテリ51は、バッテリ収納凹部50aの前後で収納ボックス49の底部に固設されたフック145に低電圧バッテリ51の上面にかけられるバンド143の両端の係合片144を係合することで収納ボックス49に固定されている。低電圧バッテリ51は、その端子部分が車体上方かつ後方に位置するように配設される。
制御ユニット80および低電圧バッテリ51は、収納ボックス49の底部上面に着脱可能に取り付けられるカバー板148によって上方から覆われている。カバー板148は、制御ユニット80の周囲の4箇所で、ねじ部材149によって締結されている。
収納ボックス49は、車体側面視で、その一部がリヤフレーム40に重なるように配置されている。両リヤフレーム40間を車幅方向で連結する第1クロスパイプ59は、収容凹部50の最低部とカバー板148との間の高さに配置されている。制御ユニット80は、その一部が車体側面視でリヤフレーム40と重なると共に、車体上面視で第1クロスパイプ59と重なるように配置されている。また、カバー板148は、低電圧バッテリ51および制御ユニット80の上面を略面一に覆うように構成されている。これにより、各部品に別個独立したカバー板が不要となる上に、収納ボックス内の収納物を安定して保持することが可能となる。
第1クロスパイプ59の左右に間隔をあけた2箇所には、ステー150が固着されており、該ステー150の下面にはウエルドナットが固着されている。このウエルドナットに対して、制御ユニット収納凹部50bの底面側からボルトを螺合することで、収納ボックス49の前方側が第1クロスパイプ59に固定される。また、第1クロスパイプ59の後方上方には、両リヤフレーム40間を連結する第2クロスパイプ40aが配設されている。収納ボックス49の後壁には、この第2クロスパイプ40aに上方から係合する段差状の係合部が形成されている。バッテリ収納凹部50aの後壁には、ハーネス147を固定するクリップ146が設けられている。
制御ユニット収納凹部50b内で、制御ユニット80の車体前方側には、制御ユニット80から延出するハーネスを車体側のハーネスと連結するためのカプラ81が隣接配置されている。
収納ボックス49の車体前方側には、前記した第2スピーカ70が固定されている。第2スピーカ70は、収納ボックス49の車体前方側の壁面49aに設けられるボス71を用いてボルト等の締結部材72によって、車幅方向中央の位置に固定されている。この第2スピーカ70から出力される告知音は、車体前方に向かって出力された後、レッグシールド10の車体後方側の面で車幅方向左右および車体後方に反射する。また、第2スピーカ70が収納ボックス49に取り付けられることで、スピーカ専用の取付部材が不要となる上、収納ボックス49が第2スピーカ70の反響部材にもなり、小型のスピーカで所望の音圧を確保することができる。
図14は、収納ボックス49まわりの構成を示す上面図である。前記と同一符号は、同一または同等部分を示す。バッテリ収納凹部50aに収められる低電圧バッテリ51は、プラス側端子155およびマイナス側端子156が車体後方上方に位置するように配設されている。プラス側端子155から取り出された電源ラインは、メインハーネス147に取り込まれて、その一方側が車体前方に取り回される。メインハーネス147の他方側は、各種補機類に電力を供給するため、バッテリ収納凹部50aの車幅方向右側の底部に形成された出口孔152から収納ボックス49の外部へ取り出される。マイナス端子156から取り出されたアースラインもメインハーネス147に取り込まれる。
バッテリ収納凹部50aの車幅方向左側には、ヒューズボックス159が配設されている。ヒューズボックス159は、バッテリ収納凹部50aの底部と制御ユニット収納凹部50bの底部との間の位置に配設されている。メインハーネス147から取り出される制御ユニット接続用ハーネス83は、上下方向でヒューズボックス159とカバー板148との間に挟まれるようにして車体前方側に配索される。
低電圧バッテリ51とヒューズボックス159との間には、車体上方に立設する仕切板158が形成されており、ヒューズボックス159は、この仕切板158およびバッテリ収納凹部50aの車幅方向左側の側壁に挟まれるように固定されている。この仕切板158によれば、低電圧バッテリ51の近傍にヒューズボックス159を配置することを可能としてメンテナンス性が高められると共に、ヒューズボックス159を保持したまま低電圧バッテリ51を着脱する作業が容易となる。
カバー板148を固定するねじ部材149が螺合されるねじ孔149aの周囲には、カバー板148と面接触して防水性等を発揮するシール面160が設けられている。シール面160のうち、ヒューズボックス159の車体前方側には、制御ユニット接続用ハーネス83を通過させるための凹部161が形成されている。
バッテリ収納凹部50aの底部で、車幅方向左方寄りかつ前方寄りの位置には、内部に浸入した水を排出する第1水抜き孔191が設けられている。また、ヒューズボックス159と仕切り板158との間の底部にも第2水抜き孔192が設けられている。これにより、万一、制御ユニット収納凹部50bに水分等が浸入した場合でも、制御ユニット収納凹部50bと連続的かつ制御ユニット収納凹部50bより低い位置に形成されたバッテリ収納凹部50aの第1水抜き孔191から素早く排出される。また、ヒューズボックス159の取付底部に水分が浸入した場合には、第2水抜き孔192によってこれを排出することができる。なお、サイドスタンド20が車幅方向右側に取り付けられている場合には、第1水抜き孔191を車幅方向右側寄りに設けることができる。
ヒューズボックス159の上部を通って車体前方側に取り回される制御ユニット接続用ハーネス83と、制御ユニット80から取り出される接続ハーネス82とは、制御ユニット80の車体前方側に位置するカプラ81によって接続されている。カプラ81は、ゴム製のカプラカバー190で覆われている。すなわち、制御ユニット80の車体前方側の面にカプラ81を近接配置すると共に、接続ハーネス82の一端に設けられるコネクタによって接続され、かつ低電圧バッテリ51の側方を通って後方に延出される制御ユニット接続用ハーネス83が、低電圧バッテリ51に連なる配線と共に収納ボックス49の外部に導出されるので、制御ユニット接続用ハーネス83をスペース効率よくまとめて収納ボックス49内に配線することが可能となる。
上記したような制御ボックス収納構造によれば、収納ボックス49の底部に設けられた制御ユニット収容凹部50bに制御ユニット80が収容されるので、雨等の影響が制御ユニット80に及ばないようにしつつ外部からの衝撃に対して制御ユニット80を有効に保護することができる。また、収納ボックス49内で制御ユニット80はカバー板84で上方から覆われているので、収納ボックス49に対する他の収納品の出し入れが容易になる上、制御ユニット80への他の収納品の干渉に対しても有利となる。
また、制御ユニット収納凹部50bに連なるバッテリ収納凹部50aに低電圧バッテリ51が収容されるので、制御ユニット80の近傍に低電圧バッテリ51が配置されることになり、電源の確保が容易となると共に、制御ユニット80を低電圧バッテリ51に直接接続することも可能として配線効率の向上を図ることができる。また、低電圧バッテリ51は、その上部に端子155,156が位置するように配置されるので、万一、バッテリ収納凹部50aに水分等が流入しても端子155,156への影響を避けることができる。
さらに、リヤフレーム40の一部と制御ユニット収容凹部50bとが側面視で重なって配置されると共に、上下方向でバッテリ収容凹部50aの最低部とカバー板148との間に配置される第1クロスパイプ59が両リヤフレーム40間に架設されているので、制御ユニット収容凹部50bが両リヤフレーム40および第1のクロスパイプ92で囲まれることとなり、外部からの影響が制御ユニット80に及ぶことをより一層抑制することができる。
図示するように、収納ボックス49は車体中心線Cの中央に位置するように配設されている。これに対して、制御ユニット80および低電圧バッテリ51は、片持ち式のスイングアーム21のアーム部に電動モータM等を内蔵するために車体左側に偏る重心位置を修正するため、車体中心線Cに対して車幅方向右側にオフセットして配設されている。制御ユニット80および低電圧バッテリ51の配設位置と、車体の重心位置との関係の詳細に関しては後述する。
図15は、本発明の第2実施形態に係る接近告知制御装置を適用した電動二輪車1aの側面図である。前記と同一符号は、同一または同等部分を示す。本実施形態は、第2スピーカおよび制御ユニットの配置が異なる点に特徴がある。第2スピーカおよび制御ユニットの配置を除いては図1と同様であるので、同様部分の説明は省略する。
第2スピーカ70aは、収納ボックス49から下方に突出する収納凹部50の下部に、発音方向を下方に向けて配設されている。この場合、第2スピーカ70aから出力される告知音を車体側方に導くための導音ダクト154が設けられる。導音ダクト154に導かれた告知音は、車幅方向左右のサイドカバー25にそれぞれ形成された貫通孔25aから車幅方向左右に発音される。
また、配設位置の変形例として、第2スピーカ70bは、低床フロア15の下方に配設される高電圧バッテリ48のバッテリケース47の下面に、発音方向を下方に向けて配設することができる。この場合、第2スピーカ70bから出力される告知音を拡散させるメガホンまたはホルン形状の導音ダクト177が設けられる。導音ダクト177の下面は、アンダカバー42aの下面と略面一になるように構成される。
一方、制御ユニット80aは、図12に示したように、エンジンのスタータボタンが不要になるために確保される空きスペースを利用して、右側のハンドルバー135の下方でハンドルカバー8の内部に配設することができる。さらに、制御ユニット80bは、スピーカ60の下方でフロントステー33の背面側の位置に配設することができる。
図16は、本発明の第2実施形態に係るフロントステー33まわりの拡大正面図である。前記と同一符号は、同一または同等部分を示す。この図では、スピーカ60の下方でフロントステー33の背面側の位置に配設される制御ユニット80bの取付構造を示す。制御ユニット80bの取付構造を除いては図9と同様であるので、同様部分の説明は省略する。
制御ユニット80bは、その上下端部に形成されたフランジ199を用いて、フロントステー33の車幅方向左側の起立フレーム部104に固定することができる。このような取付構造によれば、フロントキャリア6等に外力が加わった場合にも、この外力が制御ユニット80bに影響を与えることを防ぐことができる。また、スピーカ60と制御ユニット80bとが近接配置されるので、接近告知制御装置をオプショナルパーツとして設定した場合に、フロントカバー7を取り外すのみで、車体に対する後付け作業を一度に行うことが可能となる。また、この配置によれば、スピーカ60と制御ユニット80bを一体部品として形成して、接近告知制御装置の取付作業をより簡単にすることもできる。
図17は、本発明の第2実施形態に係る収納ボックス49まわりの構成を示す一部断面側面図である。前記と同一符号は、同一または同等部分を示す。この図では、収納ボックス49から下方に突出する収納凹部50の下部に、発音方向を下方に向けて配設される第2スピーカ70aの取付構造を示す。第2スピーカ70aの取付構造を除いては図13と同様であるので、同様部分の説明は省略する。
本実施形態では、第2スピーカ70aが、バッテリ収納凹部50aの下面に形成されたボス152およびねじ部材153を用いて、発音方向を車体下方に向けて取り付けられている。第2スピーカ70aは車幅方向略中央に配設されており、第2スピーカ70aが出力する告知音を車体側方に導くための導音ダクト154が設けられている。
図18および図19は、本発明の第2実施形態に係る収納ボックス49まわりの構成を示す一部断面正面図および同上面図である。前記と同一符号は、同一または同等部分を示す。第2スピーカ70aは、バッテリ収納凹部50aの下面に取り付けられている。
第2スピーカ70aの周囲には、パイプ状部材からなる導音ダクト154が設けられており、第2スピーカ70aから出力された告知音は、導音ダクト154を通って車体左右方向に導かれて、シート24の下部に配設される左右一対のサイドカバー25に形成された貫通孔25aから車体側方に発音される。導音ダクト154の端部にはフランジ25dが形成されており、サイドカバー25の裏面側に形成されたボス25bおよびねじ部材25cを用いて互いに固定される。
上記したような第2スピーカ70aの取付構造によれば、バッテリ収納凹部50aの下部というデッドスペースを有効利用して第2スピーカ70aを取り付けられると共に、第2スピーカ70aによる告知音を車体左右方向に発音することが可能となる。また、このような導音ダクト157によれば、第2スピーカ70aの発音方向を任意に変更できるので、第2スピーカの配置自由度が高められる。
図19を参照して、車幅方向左側のサイドカバー25には、メインキー174の回動動作によりシート24を解錠するためのキーシリンダ173が配設されている。メインキー174を回動すると、収納ボックス49の後端に設けられるロック機構172がシート24の下面に固定されたフック(不図示)を開放するように構成されている。この図では、低電圧バッテリ51の上部に取り付けられるカバー板148を取り外した状態を示している。収納ボックス49を第1クロスパイプ59(図17参照)に固定するねじ部材171の周囲で、カバー板148を取り付けるねじ孔149aの周囲は、カバー板148と密着してシール性を発揮できるように平面状とされている。
図20は、本発明の第2実施形態の変形例に係るバッテリケース47まわりの構成を示す一部断面正面図である。前記と同一符号は、同一または同等部分を示す。この図では、車体前方から見た際のバッテリケース47の断面を示している。ケース本体47bの上部開口部の周縁には嵌合リブ56aが形成されており、蓋47aの開口周縁には嵌合溝56bが形成されている。この両者が嵌合することでケース本体47bと蓋47aとの接合部からの浸水を防止して水密性が確保される。なお、ケース本体47bの開口部周縁に形成されるフランジ56は、ゴム等からなるグロメット181を介してボルト55によってサイドブラケット54に固定されている。
本変形例では、第2スピーカ70bが、ケース本体47bの底面に形成されたボス175およびねじ部材176を用いて、その発音方向を車体下方に向けて取り付けられている。第2スピーカ70bは、路面Gに近い位置で車幅方向略中央に配設されており、第2スピーカ70bの周囲には、メガホンまたはホルン形状の導音ダクト177が配設されている。導音ダクト177は、ねじ部材179によってケース本体47bの底面に固定されると共に下方に向かって開口面積が広がるように形成される筒部材178と、第2スピーカ70bへの砂等の影響を低減するネットプレート180とからなる。
上記した第2スピーカ70bの配置によれば、バッテリケース47の下部というデッドスペースを有効利用して第2スピーカ70bを取り付けることができる。また、ホルン形状の導音ダクト177を用いることで、路面に向けて発音された音を、路面の反射と合わせて広く拡散させることが可能となる。さらに、底面の広いバッテリボックス47が良好な振動面となり、小型スピーカであっても十分な発音機能を得ることができる。
図21は、制御ユニット80の一部断面上面図である。制御ユニット80は、制御基板183を収納したケース182に対して、防水グロメット184を介して配線基部185を取り付けた構成とされる。配線基部185には、制御基板183に接続される接続ハーネス82が貫通している。接続ハーネス82は、第1カプラ187が接続される第1配線186と、第2カプラ189が接続される第2配線188とからなる。
図22は、図19のB−B線断面図である。第1カプラ187および第2カプラ189は、制御ユニット80の車体前方の位置で上下方向に重なるように配設されている。そして、第1カプラ187および第2カプラ189が、1つのカプラカバー190によって覆われることとなる。なお、本実施形態では、第1カプラ187に2ピン式、第2カプラ189に4ピン式の部品が使用されている。
図23は、電動二輪車1の車体構成を示す上面図である。前記と同一符号は、同一または同等部分を示す。レッグシールド10は、ヘッドパイプ36を側方から覆うようにして該ヘッドパイプ36の前方に延出されており、そのレッグシールド10の両側縁は、フロントステー33の車幅方向左右の位置で、フロントカバー7の両側縁に連接されることとなる。このような構成により、フロントカバー7の小型化を図ることができる。ヘッドパイプ36の車幅方向左側にはスピーカ60が配設され、ヘッドパイプ36を挟んで車幅方向右側にはキーシリンダ115が配設される。
本実施形態に係るスイングアーム21は、車体左側のアームのみで後輪WRを支持する片持ち式とされる。そして、この片持ちアームの内部に電動モータMや減速機構等を内蔵しているため、車体後部における重心位置は、車体左側に偏りやすくなる。そこで、本実施形態では、ピボット軸58の近傍に配設されるPDU52を車体中心線Cに対して車体右側にオフセットして配置するのみならず、低電圧バッテリ51および制御ユニット80も車体右側にオフセットして配置することで、重心位置の左右バランスを図るように構成されている。さらに、図12で示したように、制御ユニット80aを右側の操向ハンドル9の近傍に配設した場合にも、重心位置の左右バランスを図る効果を得ることができる。
図24は、車体上方から見たスイングアーム21の断面図である。前記と同一符号は、同一または同等部分を示す。スイングアーム21は、左右一対のピボットプレート19に対して、スイングアームピボット(ピボット軸)58を介して揺動自在に軸支されている。ピボット軸58は、ネジ頭202を有する長尺のボルトであり、ブッシュ201を介してスイングアーム21側のボス200に支持される円筒カラー204に挿嵌されて、車幅方向右側のナット203によって固定されている。なお、ブッシュ201は、円筒カラー204に熱固着されており、また、ブッシュ201の外周側には、厚みの小さいカラー部材が熱固着されている。そして、該カラー部材およびブッシュ201が、前記ボス200の貫通孔に圧入されることで、スイングアーム21の車幅方向の位置が規定される。
モータドライバ52は、後輪WRの前方の幅広ケース部に収納されている。これにより、モータドライバ52は、電動二輪車1の前後輪を通る車体中心線Cを車幅方向に跨ぐようにしてスイングアーム21の前方寄りに配設されることとなる。前記したように、電動二輪車1は、モータドライバ52の配置の工夫により、電動モータMが車幅方向左側にオフセット配置されることによる車幅方向の重量バランスの偏りを整えるようにしている。図示するように、モータドライバ52の重心位置G1は、車体中心線Cより車幅方向右側に位置している。
本実施形態に係るスイングアーム21は、左側のアーム部のみで後輪WRを軸支する片持ち式であり、このアーム部の車体後方側の位置に、電動モータM、回転駆動力の断接機構としての遠心クラッチ216、減速機構221が集中配置されている。
電動モータMは、スイングアーム21の内壁に固定され、ステータコイルを有するステータ208と、モータ駆動軸212に固定されたロータ209とからなるインナーロータ式とされる。遠心クラッチ216は、クラッチシュー215が設けられるドライブプレート214と、クラッチシュー215の摩擦抵抗力により被動回転されるクラッチアウタ211とから構成されている。ドライブプレート214は、モータ駆動軸212の図示左側端部に固定されており、一方、クラッチアウタ211は、モータ駆動軸212に回転自在に挿通される出力軸218に固定されている。なお、モータ駆動軸212と出力軸218とは、ニードルローラベアリング217およびボールベアリング210によって相互回転可能に構成されている。
そして、遠心クラッチ216は、モータ駆動軸212が所定回転以上になる、すなわち、ドライブプレート214が所定回転以上になると、クラッチシュー215が径方向外側に移動して摩擦抵抗力を発生することで、クラッチアウタ211を被動回転させるように構成されている。これにより、電動モータMの回転駆動力が出力軸218に伝達されることとなる。なお、出力軸218の車幅方向左側端部は、スイングアームカバー205に嵌合された軸受213によって軸支されている。また、出力軸218の車幅方向右側は、伝動ケース237に嵌合された軸受219および減速機ケース220に嵌合された軸受223によって軸支されている。伝動ケース237の車体後方端部には、リヤショックユニット31の支持孔238が形成されている。スイングアームカバー205内で、電動モータMの車体前方側には、電動モータMの出力配線206およびモータ回転数センサ(不図示)の接続コネクタ207が配設されている。
出力軸218に伝達された回転駆動力は、減速機構221を介して最終出力軸(車軸)23に伝達される。詳しくは、出力軸218の図示右側端部に形成された減速ギヤ222に歯合する第1減速歯車228、該第1減速歯車228に固定されると共に減速機ケース220に嵌合された軸受225および伝動ケース237に嵌合された軸受226によって回転自在に軸支される第1減速軸224、第1減速軸224に形成された減速ギヤに歯合する第2減速歯車235を介して、該第2減速歯車235に固定されると共に伝動ケース237に嵌合された軸受236および減速機ケース220に嵌合された軸受233によって回転自在に軸支される最終出力軸23に伝達されることとなる。
最終出力軸23の図示右側端部には、後輪WRのホイール227が、カラー229を介して固定されている。ホイール227の内径側には、ライナー231を有するブレーキドラムが形成されており、その内側には、アンカピン(不図示)を軸にしてブレーキカム232によって駆動される上下一対のブレーキシュー230が収納されている。なお、軸受233の図示左方側には、オイルシール234が配置されている。
図25は、制御ユニット80の構成を示すブロック図である。制御ユニット80には、REG(レギュレータ)回路250、エンジン車両のエンジン音等の音源および音量が記録された疑似エンジン音量記憶手段としてのEEPROM251、システムの正常な運用を保持するためのWDT(ウォッチドッグタイマ)252、オーディオプロセッサ255およびアンプ256が含まれる。
制御ユニット80には、第1カプラ187を介してPDU52からの情報が入力される。また、制御ユニット80のREG回路250には、2ピン式の第2カプラ189を介して低電圧バッテリ51が接続される。さらに、制御ユニット80のアンプ256には、第2カプラ189を介してスピーカ60が接続される。オーディオプロセッサ255には、EEPROM251、WDT252の出力情報およびPDU52から入力されたモータ回転数Nmおよび車速Vが入力される。
オーディオプロセッサ255は、モータ回転数Nmおよび車速Vの情報に基づいて、EEPROM251から所定の音源を呼び出し、アンプ256を介して所定の音量でスピーカ60(および各種第2スピーカ)から告知音を出力する。
なお、この図では、低電圧バッテリ51からの入力部分とアンプ256からの出力部分とを分離して記載したが、前記したようにこの両部分は、4ピン式の第2コネクタ189に集約されている。また、オーディオプロセッサ255に対しては、雨滴センサ257や照度センサ258の出力情報をさらに入力することができる。この場合、例えば、4ピン式の第2コネクタ189を6ピン式に換装することで対処できる。
オーディオプロセッサ255は、雨滴センサ257によって降雨中であることが検知された場合には、雨音によって告知音の認知効果が低減しないように、通常時より告知音の音量を大きくすることができる。また、照度センサ258によって夜間であることが検知された場合には、通常時より告知音の音量を小さくするように設定できる。さらに、騒音センサ等を適用することにより、例えば、交通量が多い等で周囲の騒音が大きい場合に告知音の音量を大きくするように設定することもできる。
図26は、各種車両における車速と走行音の関係を示すグラフである。このグラフでは、A:エンジン2輪車、B:エンジン4輪車、C:動力なし2輪車をそれぞれ示している。エンジン2輪車とエンジン4輪車とを比較した場合、排気量が小さいために低速走行時におけるエンジン回転数が高く、かつエンジンが車体外方に露出しているエンジン2輪車の方が全体的に音圧レベル(音量)が大きくなる。
一方、Cで示す動力なし2輪車のデータは、動力源としてのエンジンを有さない実験用の車両を走行させた場合の音量を示している。この動力なし2輪車のデータに着目すると、発進直後にエンジン4輪車をやや超える走行音が、車速10km/hを過ぎるとその差が大きくなり始める。そして、車速20km/hでは、エンジン2輪車のA20に対して、やや小さいC20に至る。すなわち、走行音全体におけるエンジン音の比率は、車速の増加につれて小さくなり、車速20km/hでは、エンジン音の有無が走行音に与える影響はわずかなものとなる。
以上より、本実施形態に係る接近告知制御装置では、エンジン2輪車と同等の走行音を実現するために、Cの動力なし2輪車とAのエンジン2輪車との差である斜線部分が埋まるような音量でスピーカから出力するように設定されている。また、スピーカからの告知音は、車速20km/hを超えると出力しないように設定されている。
図27は、接近告知音出力制御の手順を示すフローチャートである。ステップS1では、PDU52からの情報に基づいてモータ回転数Nmが検知され、ステップS2では、PDU52からの情報に基づいて車速Vが検知される。ステップS3では、モータ回転数Nmが上限値NL以下であるか否かが判定される。この上限値NLは、電動モータMの出力伝達経路に配設された遠心クラッチ216(図24参照)の接続回転数に設定されている。
ステップS4では、モータ回転数Nmの増大に応じて音量が大きくなるようにスピーカ60から告知音が出力される。そして、ステップS5では、モータ回転数Nmが上限値NLを超えたか否かが判定され、肯定判定されるとステップS6に進み、否定判定されるとステップS4に戻る。すなわち、遠心クラッチが接続されるまでの非走行状態では、電動モータMの回転数に応じて大きくなるように告知音が出力されることとなる。
ステップS6では、車速Vが上限値VL以下であるか否かが判定される。本実施形態では、この上限値VLが車速20km/hに設定されている。ステップS6で肯定判定されると、ステップS7に進み、車速Vの増大に応じて目標音量との差を埋めるように告知音が出力される。本実施形態では、図26のグラフに示したように、C:動力なし2輪車とA:エンジン2輪車との間の斜線部を埋めるように告知音を出力する。
各所定車速における告知音の音量は、実験等により各車両に合わせて音量データとして予め設定することができ、これらの設定データは、制御ユニット80のEEPROM251(図25参照)に収納することができる。本実施形態では、電動二輪車1の車格に対応する50ccエンジンを搭載した原動機付き一種車両と同等の走行音が出力されるように設定されているが、例えば、電動二輪車の車格が普通二輪車に相当する場合には、400ccエンジンを搭載した普通二輪車と同等の走行音を出力させることができる。なお、電動二輪車の車格と告知音の音量との関係は、道路交通法上の車両区分や免許区分等に応じて任意に設定することができる。
そして、ステップS8では、車速Vが上限値VLを超えたか否かが判定され、肯定判定されると、ステップS9に進んで告知音の出力を停止して、一連の制御を終了する。なお、ステップS6で否定判定されると、ステップS9に進み、一方、ステップS8で否定判定されると、ステップS7に戻ることとなる。
上記したような接近告知音出力制御によれば、単にモータ回転数や車速の増加に基づいて音量を大きくするような制御方法に比して、実際のエンジン車の走行音に沿った音量で接近告知音を出力することが可能となる。具体的には、電動二輪車の車格または車両区分に対応したエンジン車と同等の走行音を出力するように制御することができる。さらに、接近告知音の音色は、電動二輪車の車格または車両区分に対応するエンジン車による録音データのほか、各種の音色を選択できるようにしてもよい。
なお、告知音を出力する各種スピーカ、スピーカを制御する制御ユニットの構造や配置等は、上記実施形態に限られず、種々の変更が可能である。本発明に係る接近告知制御装置は、電動2輪車に限られず、鞍乗型の三/四輪車等の各種電動車両に適用することができる。
1…電動二輪車、6…フロントキャリア、7…フロントカバー、10…レッグシールド、19…ピボットプレート、21…スイングアーム、23…後軸、24…シート、33…フロントステー、34…車体フレーム、36…ヘッドパイプ、47…バッテリケース、48…高電圧バッテリ、50…収納凹部、50a…バッテリ収納凹部、50b…制御ユニット収納凹部、51…低電圧バッテリ、52…PDU、58…ピボット軸、60…スピーカ、70,70a,70b…第2スピーカ、80,80a…制御ユニット、81…カプラ、82…接続ハーネス、83…制御ユニット接続ハーネス、110…プーリ、115…キーシリンダ、154…導音ダクト、177…導音ダクト、216…遠心クラッチ、221…減速機構、251…EEPROM、255…オーディオプロセッサ、256…アンプ、257…雨滴センサ、258…照度センサ、M…電動モータ、WR…後輪

Claims (9)

  1. 電動二輪車(1)としての自車の車両区分と同じ車両区分のエンジン二輪車のエンジン音と同等の告知音を、電動モータ(M)のモータ回転数(Nm)または車速(V)に応じて発生させる音発生手段(60)を備える電動二輪車(1)の車両接近告知制御装置において、
    前記車両接近告知制御装置は、前記エンジン車両における走行時の走行音全体に対するエンジン音の音量データを記憶する疑似エンジン音量記憶手段(251)を備え、前記電動二輪車(1)の低速走行時に、前記疑似エンジン音量記憶手段(251)が記憶している音量データに基づいて前記音発生手段(60)を制御することを特徴とする電動二輪車の車両接近告知制御装置。
  2. 前記疑似エンジン音量データは、前記車速(V)の上昇に応じて音量が減少するように設定されていると共に、所定車速(VL)へ到達時にゼロになることを特徴とする請求項1に記載の電動二輪車の車両接近告知制御装置。
  3. 前記電動二輪車(1)は、前記電動モータ(M)から駆動輪(WR)を駆動する駆動経路上に遠心クラッチ(216)を備え、
    前記車両接近告知制御装置は、前記電動モータ(M)の回転数(Nm)が前記遠心クラッチ(216)の接続回転数に到達する以前で、かつ前記車速(V)がゼロ近傍の状態では、前記モータ回転数(Nm)に応じて前記音発生手段(60)を制御することを特徴とする請求項1または2に記載の電動二輪車の車両接近告知制御装置。
  4. 前記疑似エンジン音量データは、前記電動二輪車(1)が該当する車両区分と同じ車両区分のエンジン車両における最大の排気量のエンジン音に相当するように設定されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の電動二輪車の車両接近告知制御装置。
  5. 雨量を検知する雨滴センサ(257)と明るさを検知する照度センサ(258)とを備え、
    前記車両接近告知制御装置は、前記雨滴センサ(257)によって降雨状態を検知した場合には、前記音発生手段(60)の音量を増加させる補正を行い、一方、前記照度センサ(258)によって夜間であることを検知した場合には、前記音発生手段(60)の音量を減少させる補正を行うように構成されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の電動二輪車の車両接近告知制御装置。
  6. 前記告知音を制御する制御ユニット(80)を備え、
    前記制御ユニット(80)は、前記電動二輪車(1)の操向ハンドル(9)を覆うハンドルカバー(8)に備えられるホーンスイッチ(133)と連結されており、該ホーンスイッチ(133)のオン操作を検知すると、前記音発生手段(60)からホーン音を発生させることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の電動二輪車の車両接近告知制御装置。
  7. 前記音発生手段(60)は、前記電動二輪車(1)の車体フレーム(34)のヘッドパイプ(36)を前方から覆うフロントカバー(7)の車体後方側にスピーカであり、
    前記制御ユニット(80)は、前記フロントカバー(7)の車体後方側で前記スピーカの近傍に配置されることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の電動二輪車の車両接近告知制御装置。
  8. 前記告知音を制御する制御ユニット(80)を備え、
    前記制御ユニット(80)は、前記電動二輪車(1)の操向ハンドル(9)を覆うハンドルカバー(8)の内側であって、前記操向ハンドル(9)のハンドルバー(135)の下部で、かつ該ハンドルバー(135)の一端部に取り付けられた右側のハンドルグリップ(9a)の近傍に配設されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の電動二輪車の車両接近告知制御装置。
  9. 前記制御ユニット(80)の作動をオンオフする告知音スイッチ(118)を備え、
    前記告知音スイッチ(118)は、前記スピーカ(60)と一体に構成されており、
    前記告知音スイッチ(118)を突没操作する操作子が、前記フロントカバー(7)に連なって前記ヘッドパイプ(36)の車体後方側を覆うレッグシールド(10)に形成された貫通孔から車体後方に露出するように構成されていることを特徴とする請求項7に記載の電動二輪車の車両接近告知制御装置。
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