次に、本発明の実施形態の商品出荷処理支援装置である、ハンディーターミナルの一例について説明する。
図1は、実施形態1の商品出荷処理支援装置の接続例を示す図である。
図1において、実施形態1の商品出荷処理支援装置は、ハンディーターミナル7であり、無線により商品梱包割付支援装置1と接続されており、商品梱包割付支援装置1は、インターネットやイントラネット等のネットワーク2を介して、商品受発注支援装置3と接続されている。
商品梱包割付支援装置1は、例えば、商品の保管場所である倉庫等に設けられるコンピュータ装置であり、商品の入出荷処理(入出庫処理も含む。)、棚卸処理等を行う装置であり、荷札を発行する荷札プリンタ4と、送り状を印刷する送り状プリンタ5と、ピッキングリスト等を印刷する通常プリンタ6とが接続されている一方、バーコードリーダ機能を有する実施形態1の商品出荷処理支援装置であるハンディーターミナル7が無線接続されている。なお、荷札プリンタ4や、送り状プリンタ5および通常プリンタ6は、1台のプリンタにより共有化しても勿論よい。
商品受発注支援装置3は、例えば、本社側に設けられる装置であり、受注処理や、発注処理、返品処理等を行うコンピュータ装置である。
図2は、実施形態1の商品出荷処理支援装置であるハンディーターミナル7の構成例を示す図である。
図2において、実施形態1のハンディーターミナル7は、例えば、装置本体71に、ディスプレイ72と、英数字の入力可能なキーボード等の入力部73と、バーコードを読み取るバーコード読取部74とが設けられている。
ハンディーターミナル7の装置本体71は、例えば、CPU711と、商品出荷処理支援プログラムを記憶したROMやRAM等の記憶部712と、商品梱包割付支援装置1と無線接続される無線インターフェース(I/F)713とが設けられている。
次に、実施形態1の商品出荷処理支援装置であるハンディーターミナル7の動作を説明する。なお、以下に示す動作は、実施形態1の商品出荷処理支援装置であるハンディーターミナル7において、CPU711が記憶部712に格納された商品出荷処理支援プログラムを実行することにより、図3に示すように動作して、本発明のピック開始画面表示手段、荷札印刷制御手段、ピック検品画面表示手段等として機能するものである。
図3は、実施形態1のハンディーターミナル7の動作の一例を示すフローチャートである。
作業者により、実施形態1のハンディーターミナル7に電源が入れられ、キーボード等の入力部73の操作により、記憶部712に記憶されている商品出荷処理支援プログラムが起動されると、まず、CPU711は、記憶部712から商品出荷処理支援プログラムを読み出して商品出荷処理支援実行することにより、商品出荷処理支援プログラムのメニュー画面を、ディスプレイ72に表示する(S300)。
図4は、ハンディーターミナル7のバーコード読取部74によりスキャンすべきピッキングリスト40の一例を示す図である。
図4に示すように、ピッキングリスト40には、梱包割付して配送する商品の出荷番号や、確定した商品の梱包割付、梱包容器に張り付ける荷札の出力、およびその荷札を出力する荷札プリンタ4の選択等を作業者に指示するピッキング(出荷)作業指示41が、バーコードにより印字されている。
出荷作業者が、このバーコードにより印字されたピッキング(出荷)作業指示41を、ハンディーターミナル7のバーコード読取部74によりスキャンすると、CPU711は、ハンディーターミナル7のディスプレイ72には、図5に示すようなピッキング開始のピック開始初期画面を表示する(S300)。
図5は、ハンディーターミナル7のディスプレイ72に表示されるピッキング開始のピック開始初期画面50の一例を示す図である。
図5に示すように、ピック開始初期画面50には、出荷番号(No.)表示欄51と、荷札プリンタ4の番号表示欄52とがあり、ピッキングリスト40上のピッキング(出荷)作業指示41をスキャンした段階では、出荷番号(No.)表示欄51に出荷番号が、例えば、“00000023”というように表示され、荷札プリンタの番号表示欄52には、荷札プリンタ4の識別番号は表示されない。
なお、ピック開始初期画面50には、さらに、前の画面に戻るための戻る(L)ボタン53と、荷札を発行させるための荷札発行(F1)ボタン54も設けられている。
また、ピック開始初期画面50には、荷札プリンタ4の選択とを作業者に促す指示として“荷札ラベルを新規発行します。ピック前に必ず行います!”等のメッセージも表示されている。
そして、出荷作業者が、ピッキングリスト40上のバーコードにより印字されたピッキング(出荷)作業指示41を、ハンディーターミナル7のバーコード読取部74によりスキャン後、荷札プリンタ4に張り付けられた識別バーコード41をスキャンし、正しく荷札プリンタ4に張り付けられた識別バーコード41がスキャンされると(S305“YES”)、ピック開始初期画面50の荷札プリンタの番号表示欄52に、荷札プリンタ4の識別番号が表示される(S310)。ここで、例えば、送り状プリンタ5や、通常プリンタ6にそれぞれ張り付けられた識別バーコード5a,6aをスキャンした場合には、荷札プリンタの番号表示欄52に、荷札プリンタ4の識別番号が表示されない。
そして、正しく荷札プリンタ4に張り付けられた識別バーコード4aがスキャンされ(S305“YES”)、荷札プリンタの番号表示欄52に荷札プリンタ4の識別番号が表示された状態で(S310)、出荷作業者が荷札発行(F1)ボタン54を選択すると(S315“YES”)、ピッキングリスト40上のピッキング(出荷)作業指示41の内容に従った、例えば、図6に示すような荷札が荷札プリンタ4から印刷され、ハンディーターミナル7のディスプレイ72には、図7に示すような荷札発行完了画面70が表示される。
図6は、本実施形態1における荷札60の一例を示す図である。
荷札60は、商品の梱包容器毎に張られる商品毎の荷札ラベル60a〜60cからなるもので、図6に示すように、1の作業現場に必要な商品(金具)の梱包容器毎にシールラベルに複数毎連続して印刷され、荷札プリンタ4から出力される。図6に示す荷札ラベル60a〜60cは、例えば、3つの梱包容器分の荷札ラベル60a〜60cの一例を示しており、荷札ラベル60a〜60c毎に剥がして張り付けることができる。
具体的には、図6に示すように、商品毎の各荷札ラベル60a〜60cには、後述するその商品の各種管理情報(お客様お問合わせ番号)を示す管理情報バーコード61a〜61cや配送先となる届け先(納品先)の住所や名称が記入されるお届け先記入欄62a〜62cと、配送先となる届け先(納品先)が工事現場等の場合においてその現場名(なお、その工事現場が例えば大規模開発現場で、その大規模開発現場の中にさらに工事現場(工事建物)や工事邸毎等の複数の現場がある場合にはその現場名または邸名等が記入される現場名記入欄63a〜63cと、納品日記入欄64a〜64cと、商品名と出荷数量が記入される商品名記入欄65a〜65cと、配送業者名記入欄66a〜66cと、基礎”や“構造”等のその商品の作業工程が記入される作業工程記入欄67a〜67cと、配送業者がこの荷物を管理するための荷物番号を示す荷物番号バーコード68a〜68c等が記入される荷物番号記入欄69a〜69cと、配送すべき商品を何箱で送り、この荷札ラベル60a〜60cが張られた梱包箱が、届け先に同時届けられる複数の箱中の何番目かを示す箱番号(No.)記入欄70a〜70c等が印刷され、各記入欄には対応する文字や数字等の荷札情報が記入される。なお、本実施形態では、管理情報(お客様お問合わせ番号)バーコード61a〜61cにより表される商品毎の管理情報を、荷札ラベル60a〜60c上では、“お客様お問合わせ番号”という形で表わしている。
ここで、管理情報(お客様お問合わせ番号)バーコード61a〜61cにより表される商品毎の管理情報には、本実施形態では、荷札ラベル60a〜60cに掲載される荷物番号バーコード68a〜68c以外の情報、すなわち、お届け先記入欄62a〜62cに記入されたお届け先名や、現場名記入欄63a〜63cに記入された現場名、納品日記入欄64a〜64cに記入された納品日、商品名記入欄65a〜65cに記入された商品名と出荷数量、配送業者名記入欄66a〜66cに記入された配送業者名、作業工程記入欄67a〜67cに記入された作業工程名、箱番号記入欄70a〜70cに記入された箱番号(No.)等が含まれているが、少なくとも、その商品の名称や識別番号等を示す商品情報と、その商品の出荷数量を示す出荷数量情報と、倉庫内の商品棚におけるその商品の置き場所(保管場所)を示す置き場所情報等を含むものであれば良い。
図7は、荷札発行完了画面70一例を示す図である。
図7に示すように、荷札プリンタ4から荷札60が発行されると、ピック開始初期画面50上には、荷札発行完了画面70が表示される。そのため、出荷作業者が、この荷札発行完了画面70においてOKボタン71を選択すると、CPU711は、ハンディーターミナル7のディスプレイ72に、図8に示すようなピック検品画面80を表示する(S325)。
図8は、S325の処理によりハンディターミナル7のディスプレイ72に表示されるピック検品画面80の一例を示す図である。
図8(a)に示すように、ピック検品画面80には、最初、処理の中断を示す中断(F2)ボタン84以外、内も情報が表示されていない。
そのため、出荷作業者は、図4に示すようなピッキングリスト40と、図6に示すような荷札60と、ハンディターミナル7とを持って、荷札ラベル60a〜60c毎に商品(金具)のピッキング処理を開始する。
具体的には、作業者は、ハンディーターミナル7のバーコード読取部74により、各荷札ラベル60a〜60cのお届け先記入欄62に印字されている管理情報(お客様お問合わせ番号)バーコード61a〜61cを上から順番にスキャンして(読み取り)、ハンディターミナル7内の記憶部712に各荷札ラベル60a〜60cの管理情報(お客様お問合わせ番号)を読み取り、CPU711がピック検品画面80上に、各荷札ラベル60a〜60cから読み取った商品毎の管理情報(お客様お問合わせ番号)である商品情報や、出荷数量情報、および置き場所情報等を後述する所定条件にて表示して、荷札ラベル60a〜60c毎に商品(金具)のピッキング処理を開始させる。
図8(b)は、各荷札ラベル60a〜60cの管理情報(お客様お問合わせ番号)を読み取った後のピック検品画面80の一例を示す図である。
図8(b)に示すように、各荷札ラベル60a〜60cの管理情報(お客様お問合わせ番号)を読み取った後のピック検品画面80には、各荷札ラベル60a〜60cから読み取った管理情報(お客様お問合わせ番号)バーコード61a〜61cに基づいて、荷札ラベル毎に、まずは最初の荷札ラベル60aの商品の管理情報(お客様お問合わせ番号)81と、商品番号82とが表示されると共に、その商品の置き場所を示す置き場所情報83とが表示される。
図8(b)に示すピック検品画面80の一例では、置き場所情報83として、“11−B−01−01”という情報が表示されている。
例えば、この置き場所情報83の“11−B−01−01”は、最初の“11”が倉庫1階のエリア1等を示し、次の “B”が例えば当該倉庫1階のエリア1の通路Bを示し、次の“01”が当該通路Bの右側の棚であることを示し、最後の “01”が当該通路Bの右側の棚の0段目(一番上)の棚の1列目であることを示すことにより、その商品の置かれている場所を示している。
そのため、出荷作業者は、ハンディターミナル7のディスプレイ72にて英数字で表示されるピック検品画面80の置き場所情報83を参照することにより、その商品が置かれている棚まで、間違いなく、簡単かつ正確に移動することができる。
そして、その商品が置かれている棚にも、ピック検品画面80の置き場所情報83と同様に、英数字で表された置き場所情報と、その置き場所情報を示すバーコードが記載されたロケーションプレート(ロケーションラベル)と、その商品の商品名や商品番号と、それら商品名や商品番号を示すバーコードとが記載された商品情報プレート(商品ラベル)とが張り付けられている。なお、本実施形態では、後述するように、商品棚のロケーションプレート(ロケーションラベル)から読み取った置き場所情報と、ハンディターミナル7のディスプレイ72上に表示された荷札ラベル60a〜60cから読み取った置き場所情報83との一致・不一致により、商品棚に置かれている商品と、ハンディターミナル7のディスプレイ72上に表示された検品中の商品との一致・不一致を判断しているので、その商品が置かれている棚に張り付けられたロケーションプレート(ロケーションラベル)の場所情報と、商品情報プレート(商品ラベル)の商品情報との対応は、荷札ラベル60a〜60cに表されている各商品の場所情報の商品情報との対応は、一致させておく必要がある。
そのため、出荷作業者が、商品倉庫内にて、ハンディターミナル7のディスプレイ72上に表示された置き場所情報83の“11−B−01−01”という情報を参照して、置き場所情報83の“11−B−01−01”が示す商品棚に移動する。
そして、出荷作業者は、移動した商品棚に張り付けられたロケーションプレート(ロケーションラベル)のバーコードをハンディーターミナル7のバーコード読取部74によりスキャンして、ロケーションプレート(ロケーションラベル)から置き場所情報を読み取ると、CPU711は、商品出荷処理支援プログラムの実行により、商品棚のロケーションプレート(ロケーションラベル)から読み取った置き場所情報と、ハンディターミナル7のディスプレイ72上に表示された荷札ラベル60a〜60cから読み取った置き場所情報83とが一致しているか否かを判断する(S330)。ここで、本実施形態では、このように検品すべき商品を正しく検品しているか否かを、置き場所情報の一致・不一致により判断している。これは、出荷作業者が、商品情報ではなく、置き場所情報に従って検品する商品の棚等を探すことになり、検品の際の、出荷作業者の思い込みによる商品取り違い等を防止できる。なお、検品すべき商品の一致・不一致を、場所情報でなく、商品番号あるいは商品名等の商品情報により判断するようにしても良いし、さらには、場所情報と商品番号の組や、場所情報と商品名の組等の一致・不一致により判断するようにしても良い。ここで、商品番号や商品名等の商品情報を使用する場合は、その棚に張り付けられた商品情報プレート(商品ラベル)の商品情報を読み取ることになる。
そして、商品棚のロケーションプレート(ロケーションラベル)から読み取った置き場所情報と、ハンディターミナル7のディスプレイ72上に表示された荷札ラベル60a〜60cから読み取った置き場所情報83とが一致していない場合は(S330“NO.”)、CPU711は、商品出荷処理支援プログラムの実行により、ハンディターミナル7のディスプレイ72上にエラーメッセージを表示したり、何も表示しない。
これに対し、商品棚のロケーションプレート(ロケーションラベル)から読み取った置き場所情報と、ハンディターミナル7のディスプレイ72上に表示された荷札ラベル60a〜60cから読み取った置き場所情報83とが一致した場合は(S330“YES”)、CPU711は、商品出荷処理支援プログラムの実行により、ピック検品画面80上に、さらに、その商品名や、その商品の出荷数量および、現在の在庫数から出荷数量を引いた残余数量等を表示する(S335)。
このように、商品棚のロケーションプレート(ロケーションラベル)から読み取った置き場所情報と、ハンディターミナル7のディスプレイ72上に表示された荷札ラベル60a〜60cから読み取った置き場所情報83とが一致した場合にのみ、ピック検品画面80上に商品名等が表示されることにより、出荷作業者は、荷札ラベル60a〜60cに表示された商品を間違うことなくピッキング(出庫)処理できることになる。
また、その商品の出荷数量および、現在の在庫数から出荷数量を引いた残余数量等が表示されるので、それらの数量を参照することにより、実際に商品棚に残っている数量と、これから出荷する出荷数量とを比較することができるので、熟練者でなくても、商品の置き場所を間違えて、出荷する商品や出荷数量を間違えたり、さらには出荷する商品を見逃したり、商品の補充忘れ等を防止することができる。
図9は、商品棚のロケーションプレート(ロケーションラベル)から読み取った置き場所情報と、ハンディターミナル7のディスプレイ72上に表示された荷札ラベル60a〜60cから読み取った置き場所情報83とが一致した場合における、ピック検品画面80の一例を示す図である。
図9において、ピック検品画面80には、図8と同様にその商品の管理情報(お客様お問合わせ番号)81と、商品番号82と、置き場所情報83と、中断(F2)ボタン84との他に、商品棚のロケーションラベル(ロケーションプレート)から読み取った置き場所情報と、ハンディターミナル7のディスプレイ72上に表示された荷札ラベル60a〜60cから読み取った置き場所情報83とが一致したので、さらに、その商品の名称やサイズ、規格、梱包箱に入っている数である入り数等を示す商品情報85と、出荷数量(図上では、“バラ数”としている。)86と、現在棚にある在庫(ストック)数から出荷数量を減算した残余数量(図上では、“残バラ数”としている。)87と、当該商品の検品作業の完了を示すOK(R)ボタン88とが表示される。
ここで、CPU711は、図8に示すピック検品画面80の状態ではなく、図9に示すピック検品画面80の状態になって初めてOK(R)ボタン88を表示している。この理由は、商品棚のロケーションプレート(ロケーションラベル)から読み取った置き場所情報と、ハンディターミナル7のディスプレイ72上に表示された荷札ラベル60a〜60cから読み取った置き場所情報83とが一致した図9に示すピック検品画面80の状態になって、初めて検品作業が開始可能になるので、OK(R)ボタン88の表示により、商品棚の商品と、荷札ラベル60a〜60cから読み取った商品情報とが一致したこと、すなわち検品作業開始可能であることを出荷作業者に知らせたり、さらには商品棚のロケーションプレート(ロケーションラベル)から読み取った置き場所情報と、ハンディターミナル7のディスプレイ72上に表示された荷札ラベル60a〜60cから読み取った置き場所情報83とが一致しない間は、OK(R)ボタン88の誤選択を防止して、検品作業の誤りを未然に防止するためである。なお、このことは、付属品の場合も同様であり、CPU711は、図12に示すように、付属品のピック検品画面でも、商品棚のロケーションプレート(ロケーションラベル)から読み取った置き場所情報と、ハンディターミナル7のディスプレイ72上に表示された荷札ラベル60a〜60cから読み取った置き場所情報83とが致した後に、OK(R)ボタン124を表示する。
なお、図9では、商品情報85の一例として、“エーステンプレート II−ZM (CPQ45×8S-AP・II 入数(100)”と表示され、 出荷数量(バラ数)86が“50”枚、残余数量(残バラ数)87が入り数“100”から出荷数量(バラ数)86を減算した“50”枚が表示されている。
ここで、この“エーステンプレート II−ZM (CPQ45×8S-AP・II 入数(100)”の商品の場合、本体品が“エーステンプレート II−ZM”は、100個入りの箱で当該棚に置かれており、この本体品には、ビス等の付属品が“CPQ45×8S-AP・I”が付属され、一体として取り扱っていることも示している。
そのため、出荷作業者は、商品棚のところで、ハンディターミナル7のディスプレイ72上に表示された商品情報85と、その商品棚に張り付けられた商品情報プレートとを比較して、出荷すべき商品に間違いがないか確認すると共に、出荷数量86の“50”枚を参照して、その分だけ、その商品棚から商品情報85が示す商品を取り出して出荷するようにする。
また、同時に、出荷数量86の“50”枚を参照して、その分だけ、その商品棚から商品情報85が示す商品を取り出した際、出荷作業者は、その商品棚に残っているその商品の数と、ピック検品画面80上に表示された残余数量(残バラ数)87とを比較することにより、出荷数量として取り出した数量が正しいのかや、過去に取り忘れがなかった等を確認したり、棚卸しすることができる。これにより、熟練者でなくても、正確に出荷数量を取り出したり、その場で棚卸することが可能となる。
ここで、残余数量(残バラ数)87については、残余数量(残バラ数)87が異なる場合は、出荷作業者は、ハンディターミナル7の入力部73により、残余数量(残バラ数)87を変更して記憶することができる。なお、出荷数量86は変更できないように設定されている。
そして、CPU711は、残余数量(残バラ数)87が0になるか否かを判断しており(S340)、残余数量(残バラ数)87が0になった場合は(S340“YES”)、CPU711は、ハンディターミナル7のディスプレイ72上に、“商品棚を確認して、商品情報プレートを剥がして下さい。”等の、出荷作業者に対し商品情報プレートを剥がすことを促すメッセージを表示する(S345)。これにより、出荷作業者は、商品棚の商品の残余数量(残バラ数)87が0になった場合は、その商品棚を確認して、商品情報プレートを剥がすので、商品情報プレートの貼られていない商品棚は、商品の在庫がないということが、一目でわかることになり、商品の在庫の補給も容易になる。なお、商品棚の商品の残余数量(残バラ数)87が0になった場合は、その商品棚を確認して、商品情報プレートを剥がすことが、出荷作業者に徹底ないしは習慣化されているのであれば、このS340とS345の処理は、省略しても良い。
そして、その商品の出荷作業が終了すると、出荷作業者は、OK(R)ボタン88を押すので、CPU711は、OK(R)ボタン88が押されたことを検出すると(S350“YES”)、続いてその商品にネジやビス等の付属品があるか否かを判断する(S355)。ここで、その商品にネジやビス等の付属品があるか否かを判断しているのは、この商品のように、プレート等の本体品と、ネジやビス等の付属品とを一つの商品として取り扱っているものがあるからである。勿論、付属品のない本体品を商品として取り扱ったり、付属品自体を商品として取り扱う場合もある。
そして、付属品がある場合は(S355“YES”)、CPU711は、図10に示すような本体品ピック完了画面100を表示し(S360)、次いで図11に示すような付属品ピック開始画面110を表示して(S365)、S325のピック検品画面の処理所処理に戻る。
図10は、本体品ピック完了画面100の一例を示す図である。
図10に示すように、本体品ピック完了画面100には、“本体品ピック終了!”等のメッセージが表示される。そして、出荷作業者がピッキング終了画面100のOKボタン101を押すと、図11に示すような付属品ピック開始画面110が表示される。
図11は、付属品ピック開始画面110の一例を示す図である。
図11に示すような付属品ピック開始画面110において、出荷作業者が、OKボタン111を選択することにより、CPU711は、S325のピック検品画面の処理所処理に戻り、この商品として、本体品に付属された付属品のピッキング処理を開始する。
そして、CPU711は、付属品のピッキング処理を開始すると、図10に示すように本体品ピック完了画面100下のピック検品画面80では表示されていた中断(F2)ボタン84を、図11に示す付属品ピック開始画面110下のピック検品画面80や、さらには後述する図12〜図14の付属品のピック検品画面120のように、中断(F2)ボタン84を消去または削除する。その理由は、「本体品+付属品」で構成される商品のピッキングについては、構成される「商品」すべて、すなわち付属品がピッキングされるまで、中断が出来ないようにしないと、本実施形態では、「本体品+付属品」を一単位として取り扱い、注文商品コード単位(在庫管理単位)としているため、付属品からピッキングしなさいという指示が行えず、付属品の途中で中断を許した場合の作業再開手順に不具合がでるからである。そのため、CPU711は、中断(F2)ボタン84を、本体品のピック作業中を示す図8〜図10に示すような本体品のピック開始画面80でのみ表示して、本体品のピック作業中でのみ中断が可能であり、付属品のピック作業が開始後は中断不可にすることにより、「本体品+付属品」の出荷作業がスムーズに進むようにするためである。その結果、CPU711は、後述する図15に示すように、「本体品+付属品」の注文商品コード単位(在庫管理単位)での検品作業が終了すると、再度、中断(F2)ボタン84を表示して、「本体品+付属品」の出荷作業がスムーズに進むようにしている。
図12は、付属品のピック検品画面120の一例を示す図である。
図12に示す付属品のピック検品画面120は、図8に示す本体品のピック検品画面80と基本的には同じである。つまり、付属品のピック検品画面120には、各荷札ラベル60a〜60cから読み取った管理情報(お客様お問合わせ番号)バーコード61a〜61cに基づいて、その商品の管理情報(お客様お問合わせ番号)121と、商品番号122とが表示されると共に、その商品の置き場所を示す置き場所情報123と、処理の中断を示す中断(F2)ボタン124とが表示される。なお、ここでは、付属品のピック検品であるので、管理情報(お客様お問合わせ番号)121は、本体品の管理情報(お客様お問合わせ番号)121と同じ、“000000230002”が表示される。
そして、図12に示す付属品のピック検品画面120の場合、置き場所情報123である“11−Z−01−01 付属”というように、付属品であることが追加されて表示さる。これにより、ハンディターミナル7のディスプレイ72に表示された付属品のピック検品画面120の置き場所情報123を参照することにより、出荷作業者は、付属品のピッキング処理が開始することが明確に分かる。なお、本体品の場合、置き場所情報123に、“本体”と追加表示されないが、“本体”と追加表示されても勿論よい。
そして、出荷作業者が、付属品のピック検品画面120の置き場所情報123である“11−Z−01−01 付属”を参照して、商品倉庫1階エリア1のZ通路の付属品の商品棚の場所に行き、本体品の場合と同様に、付属品の置かれた商品棚に張り付けられた商品情報プレートを、ハンディーターミナル7のバーコード読取部74によりスキャンして、商品棚のロケーションプレート(ロケーションラベル)から読み取った置き場所情報と、ハンディターミナル7のディスプレイ72上に表示された荷札ラベル60a〜60cから読み取った置き場所情報83とが一致した場合は(S330“YES”)、CPU711は、商品出荷処理支援プログラムの実行により、ピック検品画面120上に、その付属品の商品名や、その商品の出荷数量、OK(R)ボタン124等を表示する(S335)。なお、付属品の場合、在庫管理をしていないため、残余数量を表示しない。
よって、本体品の場合と同様に、付属品の商品名の表示により、作業者は、ハンディターミナル7に表示された商品を間違うことなくピッキング(出庫)処理できることになる。また、その商品の出荷数量および、現在の在庫数から出荷数量を引いた残余数量等が表示されるので、それらの数量を参照することにより、実際に商品棚に残っている数量と、これから出荷する出荷数量とを比較することができるので、熟練者でなくても、商品の置き場所を間違えて、出荷する商品や出荷数量を間違えたり、さらには出荷する商品を見逃したり、商品の補充忘れ等を防止することができる。
図13は、商品棚のロケーションプレート(ロケーションラベル)から読み取った置き場所情報と、ハンディターミナル7のディスプレイ72上に表示された荷札ラベル60a〜60cから読み取った置き場所情報83とが一致した場合における、付属品のピック検品画面120の一例を示す図である。
図13に示す付属品のピック検品画面120でも、図9に示す本体品のピック検品画面80と同様に、その商品(本体品)の管理情報(お客様お問合わせ番号)121と、商品番号122と、置き場所情報123とが表示されると共に、商品棚のロケーションプレート(ロケーションラベル)から読み取った置き場所情報と、ハンディターミナル7のディスプレイ72上に表示された荷札ラベル60a〜60cから読み取った置き場所情報83とが一致したので、さらに、その付属品の名称やサイズ、規格、箱に入っている数である入り数等の商品情報125と、その出荷数量126,127と、さらにOK(R)ボタン124とが表示される。
つまり、図13に示す付属品のピック検品画面120では、付属品の商品情報125として、“カネシンビス CPQ−45 CPQ45(80入) 入数(80)”と表示され、 出荷数量(小袋数)126が“5”袋と、バラ数127が“0”本と表示されている。これにより、付属品が400本(80本×5袋)出荷されることがわかる。ここで、もし、この付属品を410本出荷する場合には、出荷数量(小袋数)126が“5”袋と、バラ数127が“10”本と表示されることになる。
ただし、本実施形態では、付属品の場合、本体品と異なり、在庫管理をしないため、図13に示す付属品のピック検品画面120では、図9に示す本体品のピック検品画面80とは異なり、残余数量87は表示せず、小袋数126と、バラ数127とにより、付属品の出荷数量を示している。そのため、付属品の場合は、次のS340の残余数量が0であるか否かの判断処理と、S345の残余数量が0の場合に商品棚の商品ラベルを剥がすメッセージ表示処理とは、省略する。なお、付属品でも、在庫管理をする場合は、残余数量87を表示して、次のS340,345の処理を実行するようにしても勿論よい。
そして、出荷作業者は、この付属品の出荷作業が完了し、OKボタン124を選択すると(S350“YES”)、続いてその付属品に付属品があるか否かを判断する(S355)。
ここで、付属品がない場合(S355“NO.”)、CPU711は、荷札60から読み取った管理情報に基づいて、続いて検品すべき次の商品があるか否かを判断し(S370)、検品すべき次の商品がある場合は(S370“YES”)、S325の次の商品のピック検品画面の表示処理(S325)に戻る一方、検品すべき次の商品がない場合は(S370“NO.”)、ハンディーターミナル7のディスプレイ72に、図14に示すような荷札60に掲載された全ての商品のピッキング処理が完了したことを示すピック完了画面140を表示し(S375)、次に送り状発行推薦画面150を表示する(S380)。
図14は、荷札60に掲載された全ての商品のピッキングが終了した場合に表示されるピック完了画面140の一例を示す図である。
図14に示すように、ピック完了画面140には、例えば、“梱包No.0002のピック検品完了です!。出荷No.00000023のバラピックの検品完了です!”等の荷札60に掲載された全ての商品の出荷作業が完了したことを示す完了メッセージが表示され、出荷作業者がピック完了画面140のOKボタン141を選択すると、CPU711がそれを検知して、図15に示すような送り状発行推薦画面150を表示する(S380)。
図15は、送り状発行推薦画面150の一例を示す図である。
図15に示すように、送り状発行推薦画面150には、例えば、“出荷番号(No.) 00000023 全てのピック検品完了です! 送り状発行に移動します!)”等の送り状発行処理を推薦するメッセージが表示される。なお、前述したように、CPU711は、「本体品+付属品」の注文商品コード単位(在庫管理単位)での検品作業が終了すると、図15に示す送り状発行推薦画面150下の付属品のピック検品画面120に示すように、中断(F2)ボタン84を表示して、作業の中断を可能にする。
そして、出荷作業者が送り状発行推薦画面150のOKボタン151を押すと、CPU711は、図16に示すような送り状発行画面160を表示する(S385)。
図16は、送り状発行画面160の一例を示す図である。
図16に示すように、送り状発行画面160には、例えば、“00000023”等の出荷番号(No.)161と、何も表示されていないプリンタ番号(No.)162と、戻る(L)ボタン163と、発行(F1)ボタン164とが表示される。この何も表示されていないプリンタ番号(No.)162により、出荷作業者に対し、送り状プリンタ5に張り付けられた識別バーコード5aのスキャン(読み取り)を促す。
出荷作業者が、正確に送り状プリンタ5に張り付けられた識別バーコード5aのスキャン(読み取り)を実行すると、CPU711は、図17に示すように送り状発行画面160にプリンタ番号(No.)162として、スキャンした送り状プリンタ5の識別バーコード5aから読み取った当該送り状プリンタ5の識別番号“9990002”を表示する。その際、出荷作業者が、間違えて通常プリンタ7等の識別バーコード7aのスキャン(読み取り)した場合には、プリンタ番号(No.)162として、その識別番号が表示されなかったり、エラーメッセージを表示して、送り状プリンタ5でないことを、出荷作業作業者に知らせる。
そして、プリンタ番号(No.)162として、送り状プリンタ5の識別番号“9990002”が正しく表示された、図17に示すような送り状発行画面160において、出荷作業者により発行(F1)ボタン164が押されると、CPU711は、それを検出して、送り状プリンタ5から所定の送り状を発行させると共に(S390)、図18に示すような送り状発行完了画面180をハンディーターミナル7のディスプレイ72に表示させる(S395)。
図18は、送り状発行完了画面180の一例を示す図である。
図18に示すように、送り状発行完了画面180には、例えば、“送り状発行指示完了! 出荷案内書発行に移動します!”の送り状発行完了のメッセージが表示されている。
そして、出荷作業者が、送り状発行完了画面180のOKボタン181を押すと、CPU711は、それを検出して、図19示すような出荷案内書発行画面190を表示する(S400)。
図19は、出荷案内書発行画面190の一例を示す図である。
図19に示すように、出荷案内書発行画面190には、例えば、“00000023”等の出荷番号(No.)191と、何も表示されていないプリンタ番号(No.)192と、戻る(L)ボタン193と、発行(F1)ボタン194とが表示される。この何も表示されていないプリンタ番号(No.)192により、出荷作業者に対し、出荷案内書を発行する通常プリンタ6に張り付けられた識別バーコード6aのスキャン(読み取り)を促す。
出荷作業者が、正確に通常プリンタ6に張り付けられた識別バーコード6aのスキャン(読み取り)を実行すると、CPU711は、図20に示すように、プリンタ番号(No.)192として、スキャンした通常プリンタ6に張り付けられた識別バーコード6aから読み取った当該通常プリンタ6の識別番号“9990001”を表示する。その際、出荷作業者が、間違えて他の送り状プリンタ5等の識別バーコード5aのスキャン(読み取り)した場合には、プリンタ番号(No.)192として、その識別番号が表示されなかったり、エラーメッセージを表示して、通常プリンタ6でないことを、出荷作業作業者に知らせる。
そして、プリンタ番号(No.)192として通常プリンタ6の識別番号“9990001”が正しく表示された、図20に示すような出荷案内書発行画面190において、発行(F1)ボタン194が押されると、CPU711は、それを検出して、通常プリンタ6から、次の図21に示すような出荷案内書210を発行させて(S405)、一連の出荷作業支援処理が終了する。
図21は、出荷案内書210の一例を示す図である。
図21において、出荷案内書210には、図6に示す各荷札ラベル60a〜60cのお届け先記入欄62a〜62cそれぞれに印字された管理情報バーコード61a〜61cから読み取った商品毎の管理情報に基づいて、出荷すべき商品毎に、商品コードと、商品名(品名/規格)と、その商品のケース入り数と、出荷数量を示すケース数、バラ数および総バラ数と、梱包番号(No.)210a等が記載される。ここで、梱包番号(No.)210aには、各荷札ラベル60a〜60cの箱番号記入欄70a〜70cに記入された箱番号(No.)に対応した番号が印字される。このため、梱包番号(No.)210aにより、各荷札ラベル60a〜60cや、各荷札ラベル60a〜60cが張り付けられる梱包箱と、簡単に対応をとることが可能となる。なお、梱包番号(No.)210aは、“1”や、“2”という表記ではなく、各荷札ラベル60a〜60cの箱番号記入欄70a〜70cに記入された箱番号(No.)をそのまま使用して“1/3”や、“2/3”という表記でも勿論よい。
従って、本実施形態1の商品出荷処理支援装置であるハンディーターミナル7によれば、作業者がピッキングリストにおいて複数の商品の出荷指示を示す出荷指示バーコードをスキャンして読み取ると、荷札プリンタの識別バーコードを読み取るように作業者に促すピック開始画面を表示し、そのピック開始画面を参照して荷札プリンタの識別バーコードを読み取ると、荷札プリンタから少なくとも商品毎の管理情報を示す管理情報バーコードが記載された荷札を印刷させる荷札印刷指示を出力させ、さらにその荷札に記載された管理情報バーコードを読み取ると、ハンディーターミナル7のディスプレイ71に、各商品が置かれている場所を示す置き場所情報等を表示したピック検品画面80を表示し、出荷作業者がその置き場所情報に基づいて当該商品が置かれている場所にいき、当該商品が置かれている場所に張り付けられたロケーションラベル(ロケーションプレート)にバーコードにより印字された当該置き場所を示す置き場所情報を読み取り、ロケーションラベル(ロケーションプレート)から読み取った置き場所情報と、荷札ラベル60a〜60cの管理情報バーコード61a〜61cから読み取った置き場所情報83とが一致すると、CPU711は、ピック検品画面80上に、当該商品の商品名等を示す商品情報85と、出荷数量(バラ数)86とを表示するので、熟練者でなくても、ピック検品画面80を参照しながら、荷札60によって出荷指示された各商品を確実かつ正確に出荷することができる。
また、本実施形態の商品出荷処理支援装置であるハンディーターミナル7では、出荷指示に基づいて、検品すべき商品が本体品の場合、在庫管理を行っているため、当該商品の商品情報85と、出荷数量(バラ数)86と共に、当該商品の残余数量(残バラ数)87を表示するようにしたので、その残余数量(残バラ数)87と、商品の置かれてい棚に残る実際の商品の残余数量とを比較することにより、熟練者でなくても、よりさらに、商品を正確に出荷することができると共に、その場で棚卸しも実行できることになる。
また、本実施形態の商品出荷処理支援装置であるハンディーターミナル7では、当該商品が置かれている場所に設けられたロケーションラベル(ロケーションプレート)から読み取った置き場所情報と、荷札ラベル60a〜60cの管理情報バーコード61a〜61cから読み取った置き場所情報83とが一致した場合、ピック検品画面80,120に、当該商品の商品情報と出荷数量だけでなく、当該商品の検品作業の完了を選択させるOKボタン88,124を表示するようにしているので、置き場所情報が一致しない段階では、OKボタン88,124が表示されず、OKボタン88,124を誤って押すことを防止できるので、熟練者でなくても、間違えることなく、各商品を確実かつ正確に出荷することができる。
また、本実施形態の商品出荷処理支援装置であるハンディーターミナル7では、出荷すべき商品が、本体品とその付属品とからなる場合、本体品のピック検品画面80による検品が終了した後、付属品のピック検品画面120を表示し、本体品のピック検品画面80では、出荷すべき商品の検品作業の中断を選択させる中断ボタン84を表示する一方、付属品のピック検品画面120では、中断ボタン84を表示しないので、付属品の検品の際に、誤って中断ボタン84を押すことを防止できるので、熟練者でなくても、間違えることなく、付属品を確実かつ正確に出荷することができる。
実施形態2.
次に、本発明の実施形態2の商品出荷処理支援装置であるハンディーターミナル7について説明する。なお、実施形態2のハンディーターミナル7は、上記実施形態1のハンディーターミナル7と構成および動作がほぼ同じであり、異なるのは、付属品のピック検品画面の表示だけであるので、この点についてのみ説明する。
図22は、実施形態2のピック検品画面220の一例を示す図である。
上記実施形態1では、図13に示す実施形態1のピック検品画面120のように、本体品に付属するネジやビス等の付属品の出荷数量は、小袋数126およびバラ数127等の数により示していたが、実施形態2のピック検品画面220では、小袋数126およびバラ数127の代わりに、重量221を表示している。
つまり、実施形態2のピック検品画面220では、CPU711は、商品出荷処理支援プログラムの実行により、付属品の出荷本数を、単位重量を基に、重量221に換算して表示する。
具体的には、図13に示す実施形態1のピック検品画面120では、付属品の“カネシンビス CPQ−45 CPQ45(80入) 入数(80)”を400本出荷することを、出荷数量(小袋数)126を“5”袋と、バラ数127を“0”本と表示したが、この実施形態2では、単位重量の例えば、“1.00”gを参照して、(400本×1.00g=400gと重量換算し、さらに、重量換算の際の誤差や、付属品の紛失等を考慮して、例えば、2.5%分の増量、すなわち10本(10g)分の増量を追加した重量“410g”を重量221として表示する。
これにより、出荷作業者は、小袋数126およびバラ数127の表示による数量表示でなく、重量221による表示により、付属品の出荷数量を重量計により量ることが可能となるので、バラ数127の表示により付属品の数を数える場合より、出荷作業が容易になる。
従って、本実施形態2の商品出荷処理支援装置であるハンディーターミナル7によれば、上記実施形態1のハンディーターミナル7と同様に、荷札ラベル60a〜60cの管理情報バーコード61a〜61cから読み取った置き場所情報と、ロケーションラベル(ロケーションプレート)に印字された置き場所バーコードから読み取った置き場所情報とが合致すると、ピック検品画面80上に、当該商品の商品名等を示す商品情報85と、出荷数量(バラ数)86とが表示されるので、熟練者でなくても、ピック検品画面80を参照しながら、荷札60によって出荷指示された各商品を確実かつ正確に出荷することができると共に、当該商品の商品名と、出荷数量と共に、当該商品の残数量が表示されるので、商品の置かれている棚に残る商品の残数量と比較をすることにより、熟練者でなくても、よりさらに、商品を正確に出荷することができる。
特に、実施形態2の商品出荷処理支援装置であるハンディーターミナル7では、検品すべき商品が釘やネジ等の付属品で、当該商品の出荷数量を本数により指定された場合、指定された本数を重量に換算して重量により表示するようにしたので、本数を数えるという作業が不要となり、熟練者でなくても、商品を簡単に出荷することができる。
また、実施形態2の商品出荷処理支援装置であるハンディーターミナル7では、検品すべき商品が釘やネジ等の付属品で、当該商品の出荷数量を本数により指定された場合、指定された本数を重量に換算して重量により表示する際、余裕を見て、指定された本数の重量より多い重量を算出して表示するようにしたので、重量による出荷でも、現場で当該商品が不足する等のことを防止することが可能となり、熟練者でなくても、商品を簡単に出荷することができる。
なお、本実施形態2であるハンディーターミナル7では、付属品の出荷数量は、図22のピック検品画面220に示すように、図13に示す実施形態1のピック検品画面120の小袋数126およびバラ数127の代わりに、重量221による表示にして説明したが、これに限らず、例えば、図23のピック検品画面230に示すように、小袋の入数未満の分を示すバラ数127のみ重量221による表示に代えて、小袋数126と、バラ数の重量221とを表示して、小袋数126とバラ数の重量221との合計により、付属品の出荷数量を示すようにしても良いし、さらには、図24のピック検品画面240に示すように、小袋数126およびバラ数127と共に、重量221を並列表示して、出荷作業者に、本数表示と、重量表示の2種類の出荷数量を示すようにしても良い。なお、図23の小袋数126とバラ数の重量221との合計により付属品の出荷数量を示す場合にも、重量表示221だけの出荷数量表示の場合と同様に、付属品の本数を数える必要がないので、出庫作業が簡単になる。ただし、図23に示すように、付属品の出荷数量を、小袋数126とバラ数の重量221との合計により表示する場合、出荷作業者は、小袋数126表示により指示された袋数を出庫してOKボタン124を押下げ、バラ数の重量221表示により指示されたグラム数を出庫してOKボタン124を押下げることになるので、ピック検品画面230に子袋用とバラ重量用のOKボタン124を2つ並列して表示しても良いし、OKボタン124が2回押されるまで消えないようにしても良い。このようにして、出荷作業者に、OKボタン124を2回押下げさせることにより、出荷作業者が子袋だけとってバラの出庫忘れ(取り忘れ)や、バラだけとって子袋の出庫忘れ(取り忘れ)を防止することができる。なお、図23や図24のピック検品画面230,240における重量221表示の場合も、指定された本数の重量より多い重量を算出して表示するようにしても良い。
また、ピック検品画面120の一部に切り替えボタン(図示せず)を設け、出荷作業者がその切り替えボタン(図示せず)を押すと、図13に示す実施形態1のピック検品画面120の小袋数126およびバラ数127の表示から、図22のピック検品画面220の重量221の表示に切り替えたり、さらには、図23のピック検品画面230や、図24のピック検品画面240に切り替わるようにしても勿論よい。
なお、上記実施形態1,2の説明では、出荷すべき一梱包容器当たり一商品を梱包することを前提として、図6に示すような一梱包容器当たり一荷札ラベルとした、荷札ラベル60a〜60cからなる荷札60により説明したが、出荷すべき一梱包容器当たり複数の商品を梱包する場合には、図6に示すような荷札ラベル60a〜60cでは、商品名記入欄65a〜65cのスペースが小さい。そのため、例えば、CPU711は、図25に示すように、商品ラベル60aに続いて、商品名記入欄65a1〜65a4が複数(ここでは、説明の便宜上4つとしている。)設けられた商品サブラベル60a1を印刷して、その梱包容器に商品ラベル60aと商品サブラベル60a1を張り付けられるようにしても良い。なお、この場合、商品サブラベル60a1は、あくまで商品ラベル60aの補助であり、商品ラベル60aが梱包すべき複数の商品の商品名を示すだけであるので、管理情報バーコード61aは、省略され、印刷されない。
また、上記実施形態1,2の説明では、プリンタ4〜6の識別情報や、ピッキングリスト40や荷札60上の指示や情報等を一次元のバーコードにより記述して説明したが、これば、あくまで、一例であり、本発明にかかる商品出荷処理支援装置が読み取ることが可能な情報の表示形態であれば、一次元のバーコードに限らず、二次元のバーコードでも、さらには、磁気やRF−ID等の無線ICタグ等を用いても、さらには、これらを混在して使用しても勿論よい。
また、上記実施形態1,2の説明では、集荷作業者に指示するピッキング(出荷)作業指示41がバーコードにより印字されたピッキングリスト40は、図4に示すように紙で印刷され、本発明にかかる商品出荷処理支援装置がそのピッキング(出荷)作業指示41を読み取って、商品のピッキング(出荷)作業を開始するように説明したが、本発明では、これに限らず、例えば、商品梱包割付支援装置1等から直接、本発明にかかる商品出荷処理支援装置であるハンディーターミナル7等に伝送されるようにしても勿論よい。
また、上記実施形態1,2のハンディーターミナル7では、商品として建築資材の梱包処理を一例に説明したが、本発明では、これに限らず、例えば、土木工事であれば土木工事に関連する商品、水道工事であれば水道工事に関連する商品、工場であれば工場で使用する商品、というように、梱包して配送する商品であれば対象となる。
実施形態3.
前記実施形態1,2では、図6や図25に示すように、各梱包箱に貼られる、梱包箱毎の荷札60である各荷札ラベル60a〜60cには、後述するその商品の各種管理情報(お客様お問合わせ番号)を示す管理情報バーコード61a〜61cや配送先となる届け先(納品先)の住所や名称が記入されるお届け先記入欄62a〜62cと、配送先となる届け先(納品先)が工事現場等の場合においてその現場名(なお、その工事現場が例えば大規模開発現場で、その大規模開発現場の中にさらに工事現場(工事建物)や工事邸毎等の複数の現場がある場合にはその現場名または邸名等が記入される現場名記入欄63a〜63cと、納品日記入欄64a〜64cと、商品名と出荷数量が記入される商品名記入欄65a〜65cと、配送業者名記入欄66a〜66cと、基礎”や“構造”等のその商品の作業工程が記入される作業工程記入欄67a〜67cと、配送業者がこの荷物を管理するための荷物番号を示す荷物番号バーコード68a〜68c等が記入される荷物番号記入欄69a〜69cと、配送すべき商品を何箱で送り、この荷札ラベル60a〜60cが張られた梱包箱が、届け先に同時届けられる複数の箱中の何番目かを示す箱番号(No.)記入欄70a〜70c等が印刷され、各記入欄には対応する荷札情報を荷札プリンタ4により印字するように説明したが、出荷作業者は、荷札60に印字されたそれらの文字や数字等の荷札情報を読まないと、荷札ラベル60a〜60cの貼られた箱が同一場所に配送されるべきものか否かを判断できない。ここで、荷札情報は、例えば、商品受発注処理装置3にてオペレータによって入力した情報の一部であり、ネットワーク2を介して、商品梱包割付支援装置1が受信して記憶している。そして、商品梱包割付支援装置1が商品出荷処理支援装置であるハンディーターミナル7からの荷札印刷制御信号を受信したときに、商品梱包割付支援装置1が荷札プリンタ4に送信して印刷させる。
そこで、本実施形態3では、出荷作業者等が、梱包箱毎に貼り付けられた各荷札ラベル60a〜60cに印字されたそれらの文字や数字等の荷札情報を逐一読まなくても、各荷札ラベル60a〜60cの貼られた箱が同一場所に配送されるべきものか否かを、一目で簡単に判断できるようにした邸名ラベルの印刷を行う邸名ラベル印刷制御装置、および邸名ラベル印刷制御プログラムについて説明する。
従って、実施形態3の邸名ラベル印刷制御装置、および邸名ラベル印刷制御プログラムでは、邸名ラベルの印字例および印字方法についてのみ特徴があり、それ以外の処理については、前記実施形態1,2が適用されるし、また、前記実施形態1,2の以外の商品出荷処理支援システムにおいて、荷札の印刷と共に、邸名ラベルの印刷を行うようにしても良い。
図26は、実施形態3の商品出荷支援システムの全体構成例を示す図である。
図26に示す実施形態3の商品出荷支援システムでは、図1に示す実施形態1の商品出荷支援システムに対し、邸名プリンタ8を追加している。
邸名プリンタ8は、実施形態1,2の荷札60と同様に、梱包箱等に貼り付け可能なラベルに対し、白黒印刷も含めカラー印刷を行うことができるものである。ここで、実施形態3では、このラベルには、“○○の杜1−3街区 1−1−11号棟”等の工事邸の邸名が、邸名情報として黒字で印字されているので、以降、邸名ラベルとよぶことにする。
そして、実施形態3では、後述するように、例えば、商品梱包割付支援装置1のCPU111が、記憶部112に格納された本発明の邸名印刷制御プログラムを実行することにより、本発明の荷札印刷制御信号検出手段、および邸名印刷制御手段として機能して、邸名プリンタ8に対し邸名ラベル27を印刷させる。なお、前記実施形態1,2では、商品出荷処理支援装置であるハンディーターミナル7のCPU711が(図2参照)、荷札印刷制御手段としても機能しているので、商品出荷処理支援装置であるハンディーターミナル7のCPU711に、本発明の荷札印刷制御信号検出手段、および邸名印刷制御手段としての機能を持たせるようにしても勿論よい。
ここで、邸名ラベルの印刷は、梱包箱毎の全ての荷札ラベル60a〜60c、すなわち全ての届け先(得意先)毎に出力しても良いが、届け先(得意先)によっては、梱包箱毎に実施形態1,2のような荷札ラベル60a〜60cがあれば、梱包箱への邸名ラベルの貼り付けは不要であるというところもある。
そこで、本実施形態3では、商品受発注処理支援装置3にて、オペレータが商品の届け先(得意先)毎、すなわち得意先コード毎に、邸名ラベルの印刷を行うのであれば例えば“1”、邸名ラベルの印刷を行わないのであれば例えば“0”という邸名ラベル有無フラグを、予め設定ないしは選択しておいて、邸名ラベル27を印刷する届け先(得意先)を指定し、邸名ラベル印刷制御装置としての商品梱包割付支援装置1が、その邸名ラベル有無フラグを参照して、邸名ラベル有無フラグが“1(邸名ラベル27を印刷する。)”の届け先(得意先)の場合のみ、邸名プリンタ8に対し邸名印刷制御信号を出力する。
図27は、本発明の邸名ラベル印刷制御装置である実施形態3の商品梱包割付支援装置1の構成例を示す図である。
図27において、本発明の邸名ラベル印刷制御装置である商品梱包割付支援装置1は、汎用のコンピュータ装置であり、装置本体11と、ディスプレイ12と、キーボード等の入力部13等とが接続されている。
装置本体11は、CPU111と、各種プログラムや、ネットワーク2を介し商品受発注処理支援装置3から送信されてきた荷札情報等の各種データを記憶したHDDやメモリ等の記憶部112と、荷札プリンタ4や、送り状プリンタ5、通常プリンタ6、邸名プリンタ8と接続するためのプリンタインタフェース(I/F)113と、ハンディーターミナル7と接続するための無線インタフェース(I/F)114と、ネットワーク2と接続するためのネットワークインタフェース(I/F)115とを有している。
そして、本実施形態3の商品梱包割付支援装置1では、CPU111が記憶部112に格納された各種プログラムの内、本発明の邸名印刷制御プログラムを実行することにより、本発明の荷札印刷制御信号検出手段、および邸名印刷制御手段として機能して、ハンディーターミナル7より商品梱包割付支援装置1を介し荷札ラベル60a〜60cに印刷を行う荷札プリンタ4に送信される、出荷すべき商品の荷札情報を印刷させる荷札印刷制御信号を検出し、荷札印刷制御信号が検出された場合、荷札情報に含まれる商品の納品日情報に基づいて、次の図27に示すように、納品日の曜日毎に、異なる色またはパターンのカラーマークである縁取りカラーラインを、邸名情報と共に邸名ラベルに印刷するように、邸名プリンタ8に対し邸名印刷制御信号を出力するものである。従って、商品梱包割付支援装置1の記憶部112には、商品受発注処理支援装置3からネットワーク2を介して、荷札情報だけでなく、商品受発注処理支援装置3にてオペレータが、得意先毎に設定ないしは選択した、邸名ラベルの印刷を行うか否かを示す邸名ラベル有無フラグと、工事邸の邸名である邸名情報等が転送されて記憶されているものとする。なお、邸名情報として、商品梱包割付支援装置1が記憶している図6や図25に示すような荷札60に印字される荷札情報を利用するようにしても勿論よい。この場合には、荷札60の現場名記入欄63a〜63cに記載される、配送先となる届け先(納品先)が工事現場等の場合においてその現場名が邸名情報となり、その工事現場が例えば大規模開発現場で、その大規模開発現場の中にさらに工事現場(工事建物)や工事邸毎等の複数の現場がある場合にはその複数の工事現場(工事建物)や工事邸の現場名または邸名等が邸名情報となる。このようにすると、荷札ラベル60aの現場名記入欄63aに記入された現場名等(図6や図25参照。)と、邸名ラベル27に記入された邸名情報27aと(図28や図29等参照。)が一致することになり、出荷作業者は、荷札ラベル60aの現場名と邸名ラベルの邸名情報とが一致しているか否かを確認することにより、梱包箱に荷札ラベル60aと邸名ラベル27を貼り付ける際、貼り付け間違いを防止することができる。なお、荷札ラベル60aの現場名記入欄63aに記入された現場名等と、邸名ラベル27に記入された邸名情報27aとを一致させることは、邸名情報として、荷札情報を使用せずに、商品梱包割付支援装置1に記憶されている邸名情報を使用する場合にも適用するようにしても良い。
次に動作を説明する。
まず、倉庫や出荷センター側等における出荷作業者が、商品出荷処理支援装置であるハンディーターミナル7を携帯して、前記実施形態1,2にて説明しように、商品梱包割付支援装置1から送信され受信した商品受発注情報や商品梱包割付情報等の各種情報を参照して、商品の梱包割付処理と、出荷処理とを行う。
そして、その出荷作業者がハンディーターミナル7を携帯して、例えば、図3に示すように、その得意先毎の各種情報を参照して、商品の出荷処理を行う際、荷札60の発行(印刷)を指示する荷札印刷制御信号を商品梱包割付支援装置1に対し送ると(図3のS315“YES”)、商品梱包割付支援装置1は、その荷札印刷制御信号を受信して、荷札プリンタ4から図6や図25に示すような複数の荷札ラベル60a〜60c等から構成される荷札60を発行(印刷)させる(図3のS320)。
その際、本実施形態3の商品梱包割付支援装置1では、まずは、荷札印刷制御信号検出手段として機能して、ハンディーターミナル7から送信された荷札印刷制御信号を検出し、続いて邸名印刷制御手段として機能し、記憶部113に設定されている得意先毎の邸名ラベル有無フラグを参照して、“1(邸名ラベル27を印刷する。)”が設定されている場合には、邸名プリンタ8に対し、邸名ラベルの印刷の有無を指示する邸名印刷制御信号を出力する。
すると、邸名プリンタ8は、荷札プリンタ4から荷札60を構成する各荷札ラベル60a〜60cが印刷されるのとほぼ同時に、あるいは多少前後して、後述するような邸名ラベル27を印刷する。
図28は、実施形態3の邸名プリンタ8によりカラー印刷される邸名ラベル27の一例を示す図である。
図28に示すように、実施形態3の商品梱包割付支援装置1CPU111は、邸名印刷制御手段として、邸名プリンタ8に対し邸名ラベル27を印刷させる際、工事邸の名称を示す邸名情報27aと共に、荷札情報に含まれる商品の納品日情報に基づいて、納品日の曜日毎に、異なる色またはパターンのカラーマークとして縁取りカラーライン27bを印刷させる。
つまり、図28に示す例では、邸名ラベル27の中央には、黒字で、“○○の杜1−3街区 1−1−11号棟” 等の建築物の邸名情報27aを印刷する一方、邸名ラベル27の例えば、四辺に、納品日の曜日毎に、日曜日は配達をしないものとして、月曜日から土曜日まで、それぞれ、例えば、黄色、赤色、青色、緑色、紫色、茶色等のカラーマークである細幅の縁取りカラーライン27bを印刷する。結果として、邸名ラベル27は、四辺が、曜日毎に異なる色の縁取りカラーライン27bが印刷されることになる。なお、四辺への縁取りカラーライン27bは、あくまで異なる色またはパターンのカラーマークの一例であり、上下二辺、または左右二辺の縁取りカラーラインでも良いし、縁へのカラーラインでなくても勿論良く、要は、納品日の曜日毎に、異なる色の縦・横・斜め等のカラーラインや、記号等のカラーマークを印刷するものであれば良い。
そして、邸名ラベル27は、図6に示す荷札60の荷札ラベル60aと同様に、それぞれ、出荷作業者等により、商品を梱包する梱包箱に貼り付けられる。そのため、例えば、図6に示すように、届け先に、3つの梱包箱が配送(納品)され、荷札ラベル60a〜60cが1/3〜3/3の3つ印刷される場合には、邸名ラベル27も、その荷札ラベル60a〜60cの枚数、すなわち同一場所に配送される梱包箱の数に応じて、印刷されることになる。
そのため、ハンディーターミナル7を使用している出荷作業者は、荷札プリンタ4から印刷された荷札60である各荷札ラベル60a〜60cと、邸名プリンタ8から印刷された邸名ラベル27とを受け取り、各梱包箱に、対応する商品の梱包が完了した時点で、対応する各荷札ラベル60a〜60cと、邸名ラベル27とを貼り付けるようにする。
従って、実施形態3の邸名ラベル印刷制御装置である商品梱包割付支援装置1および邸名印刷制御プログラムによれば、出荷作業者は、例えば、図6や図25に示すように、梱包箱毎に貼り付けられた各荷札ラベル60a〜60cに印字された届け先印刷欄62a〜62cや、現場名印刷欄63a〜63cと、納品日印刷欄64a〜64cに印刷された納品日を確認しなくても、邸名ラベル27の四辺等に印刷された縁取りカラーライン27bの色を確認するだけで、納品日の曜日を判断することが可能となる。
そのため、例えば、倉庫などで、同一現場に同じ週の複数日に納品すべき商品を予め仕分けして梱包しておいても、邸名ラベル27の四辺等に印刷された縁取りカラーライン27bの色を確認するだけで、黄色なら月曜日納品、赤色であれば火曜日納品、・・・、緑色であれば木曜日納品、紫色あれば金曜日納品、というように、一目見て、一目瞭然に同じ日に配送する商品の梱包箱を認識することができ、送り先間違い等の配送ミスをより防止することが可能となる。
その結果、作業者が梱包箱に貼り付けられる等した荷札60上の文字や数字等の荷札情報を読まなくても、邸名ラベル27の四辺等に印刷された縁取りカラーライン27bの色を確認するだけで、荷札60の貼られた梱包箱が同一日時に配送されるべきものか、同一場所に配送されるべきものか等、一目の簡単かつ正確に判断でき、出荷の確認が非常に簡単になるとともに、出荷ミスをより防止することができる。
なお、本実施形態3の説明では、邸名ラベル27の四辺等に印刷された縁取りカラーライン27bの色を変えることにより、納品日の曜日を示すように説明したが、本発明では、これに限らず、納品日の曜日毎に邸名ラベル27全体の色を変えても良いし、さらには、納品日の曜日毎に異なるパターンのカラーマーク、例えば、月曜日は丸、火曜日は□、水曜日は三角等の異なるパターンのカラーマークを邸名ラベル27に印刷することにより納品日の曜日を示すようにしても勿論よい。
実施形態4.
前記実施形態3では、商品の納品日情報に基づいて、納品日の曜日毎に、邸名ラベル27に対して異なる色またはパターンのカラーマークとして、例えば、縁取りカラーライン27bを印刷するように説明したが、実施形態4では、さらに、出荷すべき商品の同一の届け先(納品先)に、複数の置き場所、例えば、建築施工現場であれば、複数の工事邸がある場合を考慮したものである。
これは、例えば、出荷すべき商品の同一の届け先が大規模な開発エリアや、大規模工場、大規模商店等である場合には、届け先が同一でも、同時に納品すべき商品が多数あり、しかも、その同一届け先である大規模開発エリアや、大規模工場、大規模商店等の中で、異なる複数の置き場所(工事邸)に配送する場合が多い。そのため、このような場合でも、届け先において作業者が簡単に一目瞭然で間違いなく簡単に認識できると、届け先にとっても、再度、その届け先にて各置き場所(工事邸)毎に仕分けや配送する際、非常に便利となる。
そこで、実施形態4では、邸名ラベル27の上下左右四辺の縁に、実施形態3と同様に曜日を色により示す縁取りカラーライン27bを印刷すると共に、出荷すべき商品の同一の届け先(納品先)に、複数の置き場所(工事邸)がある場合、邸名ラベル27に、出荷すべき商品の同一の届け先(納品先)における複数の置き場所毎に、異なるパターンのカラーマークを印刷するようにしたことを特徴とする。
そのため、本実施形態4の商品梱包割付支援装置1では、CPU111が記憶部112に格納された各種プログラムの内、実施形態4の邸名印刷制御プログラムを実行することにより、本発明の荷札印刷制御信号検出手段、複数工事邸判断手段、および邸名印刷制御手段として機能して、ハンディーターミナル7より商品梱包割付支援装置1を介し荷札ラベル60a〜60cに印刷を行う荷札プリンタ4に送信される、出荷すべき商品の荷札情報を印刷させる荷札印刷制御信号を検出し、荷札印刷制御信号が検出された場合、荷札情報に含まれる商品の納品日情報に基づいて、実施形態3と同様に納品日の曜日毎に、異なる色またはパターンのカラーマークである縁取りカラーライン27bを、邸名情報27aと共に邸名ラベル27に印刷するように邸名プリンタ8に対し邸名印刷制御信号を出力すると共に、荷札印刷制御信号が検出された場合、荷札情報に含まれる商品の届け先情報に基づいて、出荷すべき商品の同一の届け先に複数の工事邸があるか否かを判断し、複数の工事邸があると判断した場合、当該複数の工事邸毎に異なる色またはパターンであり、かつ、納品日の曜日毎に異なる色またはパターンも縁取りカラーライン27b等とも印刷箇所が異なるカラーマークとして、図29に示すような縦カラーライン27cを邸名ラベルに印刷するように、前記邸名プリンタに対し邸名印刷制御信号を出力するものである。従って、実施形態4の商品梱包割付支援装置1の記憶部112には、実施形態3と同様に、商品受発注処理支援装置3からネットワーク2を介して、荷札情報だけでなく、商品受発注処理支援装置3にてオペレータが、得意先毎に設定ないしは選択した、邸名ラベルの印刷を行うか否かを示す邸名ラベル有無フラグと、邸名情報等が転送されて記憶されているものとする。なお、本実施形態4でも、実施形態3と同様に、邸名情報として、商品梱包割付支援装置1が記憶している図6や図25に示すような荷札60に印字される荷札情報を利用するようにしても勿論よい。このようにすれば、実施形態3と同様に、荷札ラベル60aの現場名記入欄63aに記入された現場名等(図6や図25参照。)と、邸名ラベル27に記入された邸名情報27aと(図28や図29等参照。)が一致することになり、出荷作業者は、荷札ラベル60aの現場名と邸名ラベルの邸名情報とが一致しているか否かを確認することにより、梱包箱に荷札ラベル60aと邸名ラベル27を貼り付ける際、貼り付け間違いを防止することができる。なお、荷札ラベル60aの現場名記入欄63aに記入された現場名等と、邸名ラベル27に記入された邸名情報27aとを一致させることは、邸名情報として、荷札情報を使用せずに、商品梱包割付支援装置1に記憶されている邸名情報を使用する場合にも適用するようにしても良い。
図29は、実施形態4の邸名プリンタ8によりカラー印刷される邸名ラベル27の一例を示す図である。
図29に示す実施形態4の邸名ラベル27では、その邸名ラベル27の四辺の縁部分以外の内部に印字する縦カラーライン27cの色の違いにより、置き場所(工事邸)を仕分けることもできる。
つまり、図29に示すように、実施形態4の邸名ラベル27では、邸名ラベル27の上下左右四辺の縁に、実施形態3と同様に曜日を色により示す縁取りカラーライン27bを印刷すると共に、邸名ラベル27の縁部分以外の内部に、カラーマークとして、色の異なる縦カラーライン27cを印刷するようにして、この縦カラーライン27cの色により置き場所(工事邸)を区分けするようにしたものである。従って、縦カラーライン27cの色が例えば5色あれば、5つの置き場所(工事邸)まで区分けすることができる。勿論、縦カラーライン27cでなく、横ラインでも勿論良いし、斜めラインでも勿論よい。
これにより、縦カラーライン27cの色として、例えば、7色用意しておくことにより、7箇所の置き場所を指定することができる。勿論、縦カラーライン27cの色の数を増やせば、それに応じて、色の数に応じて多数の置き場所を指定することが可能となる。
図30(a)〜(e)は、図29に示すように、縦カラーライン27cの本数(パターン)を変更することにより、置き場所(工事邸)を区分けするようにした、実施形態4の邸名ラベル27の一例を示す図である。
例えば、図30(a)に示すように1本の縦カラーライン27cにより、“○○の杜1−3街区 1−1−11号棟”等の置き場所(工事邸)を示し、図30(b)に示すように2本の縦カラーライン27cにより、“○○の杜1−3街区 1−1−12号棟”等の置き場所(工事邸)を示し、図30(c)に示すように3本の縦カラーライン27cにより、“○○の杜1−3街区 1−1−13号棟”等の置き場所(工事邸)を示し、図30(d)に示すように4本の縦カラーライン27cにより、“○○の杜1−3街区 1−1−14号棟”等の置き場所(工事邸)を示し、図30(e)に示すように5本の縦カラーライン27cにより、“○○の杜1−3街区 1−1−15号棟”等の置き場所(工事邸)を示している。
これにより、図30(a)〜(e)に示す場合には、縦カラーライン27cの本数(パターン)により、5箇所の置き場所を指定ないしは区別することができる。なお、5本というのは、あくまで一例であり、3本、4本でも、6本以上でも勿論よい。
このように、実施形態4では、曜日を色により示す邸名ラベル27の上下左右四辺の実施形態3の縁カラーライン27bだけでなく、邸名ラベル27の縁部分以外の内部に、カラーマークとして、縦カラーライン27cの色だけでなく、その本数(パターン)によっても、置き場所(工事邸)を指定ないしは区別できるようにしたものである。
その結果、図29と図30(a)〜(e)とを組み合わせると、例えば、縦カラーライン27cの色を7色設定可能であり、かつ、縦カラーライン27cの本数(パターン)を1本〜5本まで引けるので、縦カラーライン27cの色と本数(パターン)とにより、最大、7色×5本=35通りの置き場所(工事邸)まで指定ないしは区別することができる。
その結果、同じ配送先となる“○○の杜1−3街区”に、複数の置き場所(工事邸)があっても、邸名ラベル27にカラー印刷する、縦カラーライン27cの色と本数により、最大35棟分まで、指定ないしは区別することが可能となる。
ここで、縦カラーライン27cの色と本数には、最大値という制限があり、また、いつも配送するたびに、その最大値ギリギリまで縦カラーライン27cの色と本数とを使用するとは限らないので、曜日(配送日)が変わった場合でも、縦カラーライン27cの色と本数のパターンを連続して継続的に使用する第1の方法と、リセットする第2の方法の2通りある。
つまり、第1の方法では、曜日(配送日)が変わった場合でも、縦カラーライン27cの色と本数の35通りのパターンをリセットせずに、連続して使用する。このようにすれば、現場で商品が滞留していても、次の日には、異なる縦カラーライン27cの色と本数のパターンのものが配送されてくるので、縦カラーライン27cの色と本数により、現場における置き場所を識別することが可能となる。なお、最後のパターンの印刷が終了した場合、最初のパターンに戻り、当該最初のパターンから印刷する。ただし、週が変わった場合には、基本的には、縦カラーライン27cの色と本数の35通りのパターンをリセットして、最初のパターンから印刷するようにする。
その一方、第2の方法では、曜日(配送日)が変わった場合、縦カラーライン27cの色と本数の35通りのパターンをリセットして、毎日、最初のパターンから印刷するようにする。このようにした場合、現場で商品が滞留した場合、基本的には、縦カラーライン27cの色と本数のパターンが同じでも、異なる置き場所を示しているので、実施形態3の邸名ラベル27の縁取りカラーライン27bを参照して、配達曜日(配達日時)を確認したり、荷札60に印字された情報を参照する必要が出てくるが、現場で商品の滞留が起きない場合には、かかる問題も発生しないし、毎日、縦カラーライン27cの色と本数のパターンがリセットされるので、現場の作業者にとって、わかりやすいというメリットがある。
従って、実施形態4の邸名ラベル印刷制御装置である商品梱包割付支援装置1および邸名印刷制御プログラムによれば、邸名ラベル27にカラー印刷する縦カラーライン27cの色と本数とを乗算した数の組み合わせまで指定ないしは区別することが可能となり、例えば、出荷すべき商品の同一の届け先が大規模な開発エリアや、大規模工場、大規模商店等である場合には、届け先が同一でも、同時に納品すべき商品が多数あり、しかも、その同一届け先(納品先)である大規模開発エリアや、大規模工場、大規模商店等の中で、異なる複数の置き場所(工事邸)に配送する場合が多いような場合でも、届け先において作業者が邸名ラベル27に印刷された縦カラーライン27cの色と本数とにより、複数の置き場所を簡単に一目瞭然で間違いなく簡単に認識することができ、届け先(納品先)における仕分け作業者にとっても、再度、その届け先にて各置き場所毎に配送する際、非常に便利となり、仕分けミスを減らすことが可能となる。
なお、本実施形態4の説明では、前記実施形態3と組み合わせて、すなわち実施形態3による邸名ラベル27への四辺の縁取りカラーライン27bと、実施形態4の縦カラーライン27cの色と本数との組み合わせにより説明したが、本発明では、これに限らず、前記実施形態3と組み合わせず、すなわち実施形態3による邸名ラベル27への四辺の縁取りカラーライン27bを採用せずに、例えば、図31(a)〜(e)に示すように、本実施形態4における、邸名ラベル27の縁部分以外に印刷する縦カラーライン27cの色と本数とにより置き場所(工事邸)を区別することを、単独で採用するようにしても勿論よい。なお、この場合には、実施形態3による邸名ラベル27への四辺の縁取りカラーライン27bの存在を無視しても良いので、邸名ラベル27への四辺の縁に、縦カラーライン27c等を印刷するようにしても勿論よい。
また、前記実施形態3,4では、図26に示すように、新たに邸名プリンタ8を設けて説明したが、本発明では、これに限らず、荷札プリンタ4がカラープリンタであれば、荷札ラベル60a〜60cへの荷札情報等の印刷と同時に、例えば、図32(a)に示すように、荷札ラベル60aの四辺に本発明のカラーマークとして実施形態3の縁取りカラーライン27bをカラー印刷したり、さらには、図32(b)に示すように、荷札ラベル60aの四辺以外に本発明のカラーマークとして実施形態4の縦カラーライン27cをカラー印刷して、荷札ラベル0a〜60cへの実施形態3,4のカラーマークにより、納品日の曜日や置き場所(工事邸)を指定するようにしても勿論よい。この場合、邸名プリンタ8や、図28〜図30等に示す邸名ラベル27も不要となり、図1に示す商品受発注処理支援システムと同じ構成となる。なお、この荷札ラベル60aには、図6に示す荷札ラベル60a〜60cとは異なり、新たに、備考欄71aが設けられており、その備考欄71aに配送先(納品先)における注意情報である、例えば、「養生配送必要あり。」とか、「2t車まで」とか、「現場不在時配置可」、「現場不在時配置不可」、「ヘルメット着用」等の荷札情報が記入される。
また、実施の形態3,4では、建築工事関係の商品や部品の配送を一例に説明したため、邸名ラベルに置き場所(工事邸)の名称として“邸名”を直接記入するように説明したが、建築工事関係以外の商品の配送に使用する場合には、これに限らず、例えば、同一納品先(配送先)の置き場所の名称として、“A様宅”や“B様宅”、・・・、あるいは“A家”や“B家”、・・・、さらには“Aブロック”や“Bブロック”、・・・、“A工場”、“B工場”、・・・、“A地点”や“B地点”、・・・、等、同一納品先における置き場所毎の名称を記入するようにしても勿論よい。