JP2002254818A - 多色感熱記録媒体及び印字方法 - Google Patents

多色感熱記録媒体及び印字方法

Info

Publication number
JP2002254818A
JP2002254818A JP2001060255A JP2001060255A JP2002254818A JP 2002254818 A JP2002254818 A JP 2002254818A JP 2001060255 A JP2001060255 A JP 2001060255A JP 2001060255 A JP2001060255 A JP 2001060255A JP 2002254818 A JP2002254818 A JP 2002254818A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
region
printing
thermosensitive coloring
thermosensitive
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001060255A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiyuki Tamura
敏行 田村
Takayuki Hiyoshi
隆之 日吉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba TEC Corp
Original Assignee
Toshiba TEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba TEC Corp filed Critical Toshiba TEC Corp
Priority to JP2001060255A priority Critical patent/JP2002254818A/ja
Publication of JP2002254818A publication Critical patent/JP2002254818A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Heat Sensitive Colour Forming Recording (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構造で極力多色による印字が可能で、
多色による識別用など各種目的に応じて共用できる上
に、目的に応じた多色発色を同一の加熱エネルギーの付
与で行える多色感熱記録媒体を提供する。 【解決手段】 基材11上に形成された第1の感熱発色
層12と、この第1の感熱発色層11の一部の発色機能
を無能化又は鈍化させた減感領域13と、隣接する層同
士で互いに積層領域をもたせて減感領域13上に形成さ
れて、各々第1の感熱発色層12とは異なる色に発色す
る互いに発色色の異なる複数の第2の感熱発色層15
a,15b,15cと、を備えることで、第2の感熱発
色層15a,15b,15cを加熱した場合、単層領域
4a,4c,4eではその第2の感熱発色層15a,1
5b,15cの単色発色による色で印字でき、第2の感
熱発色層同士の積層領域4b,4dではその第2の感熱
発色層15a,15b、15b,15c同士の混色発色
による色で印字できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発色する色が異な
る複数の発色領域を有する多色感熱記録媒体及び印字方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】1枚の感熱記録媒体で、多色により識別
可能な感熱フォームを得るには、感熱紙上にオフセット
印刷等により情報を異なる色で印刷して複数種類設ける
方法が一般的である。ここで感熱フォームとは、例え
ば、感熱記録媒体に所定の感熱発色により印字される領
域に印字枠が前もって印刷等により形成されている領域
を有するラベル等をいう。宅配便用の伝票のフォームを
例に採れば、色の異なる文字で元払および着払と印刷し
た2種類の感熱フォームで形成する。この感熱記録紙を
用いた場合、顧客に応じて感熱フォームを変更する必要
がある。
【0003】また、商品等の配送に使用する配送ラベル
を考えた場合、商品の情報(例えば、商品名、製造元、
販売元、製造日等の情報)よりもさらに大きい文字等に
より目立つように配送先等が印字されているラベルを使
用することにより、誤配送を防ごうとしている。さら
に、商品を積み上げたときに色により配送先を区分する
ことで、誤配送を防ぐために、プリ印刷された感熱紙を
用いて、配送先毎に背景色が異なるラベルを貼付した
り、配送先をカラープリンタにより印字して、色による
区分を可能にしたりする方法が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】配送ラベルに関して、
大きな文字等の情報による誤配送防止方法は、似たよう
な文字の場合には誤認識を生じやすく、また、一目で容
易に判断できるものでないので、あまり好ましい方法と
は言えない。
【0005】また、プリ印刷による方法は、複数の配送
先に応じた専用の配送ラベルを準備する必要があり、印
字装置が複数ない場合は配送先に応じて配送ラベルを交
換する必要が生じる等の問題が生じた。
【0006】また、カラープリンタによる方法は、複数
の印刷ユニットを持たなければならないので、コスト高
になんている。
【0007】2色感熱紙で行う方法は、配送先が2箇所
であればよいが、それ以上になると対応が難しかった。
【0008】より一般的に考えた場合、複数の感熱フォ
ームを実現するために多色感熱記録媒体がある。多色感
熱記録媒体は例えば特開昭57−178791号公報等
で知られるように、異なる発色温度で異なる色調を発色
させる少なくとも2つの感熱発色層を紙等の基材に形成
した記録材料であり、通常、高温発色層を下層とし、低
温発色層を上層としたものである。これらの発色層を発
色させるために熱エネルギーを印加するための手段とし
て一般的にサーマルヘッドが用いられている。このよう
な記録媒体を用いて印字記録を行う際に、異なる熱エネ
ルギーを印加することにより異なる色調の画像が得られ
る。例えば、比較的低い熱エネルギーを印加する場合は
青色に発色し、比較的高い熱エネルギーを印加する場合
は黒色に発色する、という具合である。
【0009】この種の多色感熱記録媒体は低い熱エネル
ギーを印加した場合、低い熱エネルギーで発色する感熱
発色層は問題ないが、高い熱エネルギーで発色する発色
層を発色させる際に、例えば、印字パターンの端部が低
温になり、その際に低いエネルギーで発色する感熱発色
層が発色するために混色が生じてしまうという問題点が
ある。この原因は、高い熱エネルギーを印加する際のサ
ーマルヘッドの加熱ドット周辺は低温になっているので
輪郭部が低温になってしまい、そのため低い印加熱エネ
ルギーで発色する感熱発色層が発色するからである。
【0010】複数の感熱記録を行うフォームを上述した
従来の多色感熱記録媒体から得ることは混色が避けられ
ないという問題点や高温感熱発色材料と低温感熱発色材
料に差をつける必要が生じるので高温側の発色感度を低
下させるしかなかった。
【0011】また、色調の異なる感熱記録媒体を1つの
基材上に貼り合わせる手段は、手間がかかりコスト高と
なる。上述したように2色感熱記録媒体による方法は、
複数の感熱発色層が混色するという問題と混色を避ける
ため発色開始温度差を大きくさせる必要がある。そのた
め、低感度で発色させる必要があるので、低感度、すな
わち、発色させるためには高い熱エネルギーの印加が必
要なため、サーマルヘッドの発熱素子は多大な負荷を受
けるために寿命低下をきたす原因ともなっている。ま
た、高い熱エネルギーを印加させるために印加時間を要
することとなり、印字速度を低下せざるを得ないもので
もある。また、できる限りの混色を防止するための熱履
歴の制御が要求されシステムとしても複雑になり、その
ためコスト高になってしまう。
【0012】そこで、本発明は、簡単な構造で極力多色
による印字が可能で、多色による識別用など各種目的に
応じて共用できる上に、目的に応じた多色発色を同一の
加熱エネルギーの付与により行わせることができ、簡単
な印字制御で済む使い勝手のよい多色感熱記録媒体及び
その印字方法を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の多
色感熱記録媒体は、基材と、この基材上に形成された第
1の感熱発色層と、この第1の感熱発色層の一部の発色
機能を無能化又は鈍化させた減感領域と、隣接する層同
士で互いに積層領域をもたせて前記減感領域上に形成さ
れて、各々前記第1の感熱発色層とは異なる色に発色す
る互いに発色色の異なる複数の第2の感熱発色層と、を
備える。
【0014】従って、第2の感熱発色層を加熱した場
合、単層領域ではその第2の感熱発色層の単色発色によ
る色で印字させることができるとともに、第2の感熱発
色層同士の積層領域ではその第2の感熱発色層同士の混
色発色による色で印字させることができる。つまり、異
なる色で発色する第2の感熱発色層自体を複数設けると
ともに第2の感熱発色層同士の混色発色も積極的は利用
することにより、必要とする色数分の第2の感熱発色層
を個別に設けることなく、例えば3種類の第2の感熱発
色層を設けるだけで、少なくとも3種類〜7種類の異な
る発色領域を多色感熱記録媒体に持たせることができ、
多色による識別用など各種目的に応じて共用できる上
に、目的に応じた多色発色を同一の加熱エネルギーの付
与により行わせることができ、簡単な印字制御で済む使
い勝手のよい多色感熱記録媒体を提供できる。
【0015】請求項2記載の発明の多色感熱記録媒体
は、基材と、この基材上の一部に形成された第1の感熱
発色層と、隣接する層同士で互いに積層領域をもたせて
前記基材上の他部に形成されて、各々前記第1の感熱発
色層とは異なる色に発色する複数の第2の感熱発色層
と、を備える。
【0016】従って、第2の感熱発色層を加熱した場
合、単層領域ではその第2の感熱発色層の単色発色によ
る色で印字させることができるとともに、第2の感熱発
色層同士の積層領域ではその第2の感熱発色層同士の混
色発色による色で印字させることができる。つまり、異
なる色で発色する第2の感熱発色層自体を複数設けると
ともに第2の感熱発色層同士の混色発色も積極的は利用
することにより、必要とする色数分の第2の感熱発色層
を個別に設けることなく、例えば3種類の第2の感熱発
色層を設けるだけで、少なくとも3種類〜7種類の異な
る発色領域を多色感熱記録媒体に持たせることができ、
多色による識別用など各種目的に応じて共用できる上
に、目的に応じた多色発色を同一の加熱エネルギーの付
与により行わせることができ、簡単な印字制御で済む使
い勝手のよい多色感熱記録媒体を提供できる。
【0017】請求項3記載の発明の多色感熱記録媒体
は、基材と、この基材上に形成された第1の感熱発色層
と、この第1の感熱発色層の一部の発色機能を間欠的な
領域パターンで無能化又は鈍化させた減感領域と、隣接
する層同士で互いに積層領域をもたせて前記間欠的な領
域パターンの前記減感領域及び減感領域間の前記第1の
感熱発色層上に形成されて、各々前記第1の感熱発色層
とは異なる色に発色する互いに発色色の異なる複数の第
2の感熱発色層と、を備える。
【0018】従って、基本的には、請求項1記載の発明
の場合と同様であるが、第1の感熱発色層に対して減感
領域が間欠的な領域パターンで形成されており、複数の
第2の感熱発色層が減感領域間の第1の感熱発色層上に
直接的に形成されている領域を含むため、この第1の感
熱発色層と第2の感熱発色層との混色発色による色で印
字させる発色領域も付加されることとなり、より多くの
色の異なる発色領域を多色感熱記録媒体に持たせること
ができる。
【0019】請求項4記載の発明は、請求項3記載の多
色感熱記録媒体において、前記第2の感熱発色層の単層
領域は、前記間欠的な領域パターンの前記減感領域及び
前記第1の感熱発色層に跨って形成されている。
【0020】従って、請求項3記載の多色感熱記録媒体
を実現する上で、第2の感熱発色層の単色発色による発
色領域を確保し、さらに、第1の感熱発色層と第2の感
熱発色層との2層の混色発色による発色領域を増やすこ
とができ、より多くの色の異なる発色領域を多色感熱記
録媒体に持たせることができる。
【0021】請求項5記載の発明は、請求項3又は4記
載の多色感熱記録媒体において、前記第2の感熱発色層
同士の積層領域は、前記間欠的な領域パターンの前記減
感領域及び前記第1の感熱発色層に跨って形成されてい
る。
【0022】従って、請求項3又は4記載の多色感熱記
録媒体を実現する上で、第2の感熱発色層同士の混色発
色による発色領域を確保し、さらに、第1の感熱発色層
と第2の感熱発色層同士の積層領域とによる3層分の混
色発色による発色領域を増やすことができ、より多くの
色の異なる発色領域を多色感熱記録媒体に持たせること
ができる。
【0023】請求項6記載の発明は、請求項1,3,4
又は5記載の多色感熱記録媒体において、前記減感領域
と前記第2の感熱発色層との間にバリア層が形成されて
いる。
【0024】従って、第2の感熱発色層の顕色剤の減感
領域への移動をバリア層により防止でき、第1の感熱発
色層との無用な混色を防止できる。
【0025】請求項7記載の発明は、ラベル構造の請求
項1ないし6記載の多色感熱記録媒体において、商品等
の対象品の配送先区分のための情報を印字する区分領域
が前記複数の第2の感熱発色層により形成され、その各
々異なる色で発色し択一的に印字される発色領域の位置
が各々配送先毎に予め割り当てられている。
【0026】従って、多色感熱記録媒体において区分領
域は複数の第2の感熱発色層によりその数以上の異なる
色で発色する発色領域により形成され、これらの発色領
域の位置が各々配送先毎に予め割り当てられているの
で、共通の多色感熱記録媒体に対して配送先に応じて択
一的に選択された位置の発色領域に対して区分情報の印
字を行わせるだけで、配送先毎にその区分情報の印字位
置と印字色とが異なることとなり、識別しやすい配送ラ
ベルを提供できる。
【0027】請求項8記載の発明の印字方法は、請求項
1又は2記載の多色感熱記録媒体に対して印字情報に従
い加熱手段により同一の加熱エネルギーを付与する印字
工程により、前記第1の感熱発色層の単層領域ではその
単色発色による印字、前記第2の感熱発色層の単層領域
ではその単色発色による印字、前記第2の感熱発色層同
士の積層領域ではその混色発色による印字を行わせるよ
うにした。
【0028】従って、請求項1又は2記載の多色感熱記
録媒体を用いた場合の多色印字を同じ加熱エネルギーの
付与等により簡単に行うことができる。
【0029】請求項9記載の発明の印字方法は、請求項
3ないし5の何れか一記載の多色感熱記録媒体に対して
印字情報に従い加熱手段により同一の加熱エネルギーを
付与する印字工程により、前記第1の感熱発色層の単層
領域ではその単色発色による印字、前記減感領域上の前
記第2の感熱発色層の単層領域ではその単色発色による
印字、前記第1の感熱発色層上の前記第2の感熱発色層
の単層領域ではその混色発色による印字、前記減感領域
上の前記第2の感熱発色層同士の積層領域ではその混色
発色による印字、前記第1の感熱発色層上の前記第2の
感熱発色層同士の積層領域ではこれらの混色発色による
印字を行わせるようにした。
【0030】従って、請求項3ないし5記載の多色感熱
記録媒体を用いた場合の多色印字を同じ加熱エネルギー
の付与等により簡単に行うことができる。
【0031】請求項10記載の発明の印字方法は、請求
項7記載の多色感熱記録媒体の第1の感熱発色層の単独
領域に対して印字情報に従い加熱手段により加熱エネル
ギーを付与することにより商品等の対象品に関する情報
を印字させ、前記多色感熱記録媒体の前記区分領域に対
して配送先に応じて択一的に選択された位置の発色領域
に対して配送先区分のための情報に従い前記加熱手段に
より同一の加熱エネルギーを付与することにより印字を
行わせるようにした。
【0032】従って、請求項7記載の多色感熱記録媒体
を用いた場合の識別印字を同じ加熱エネルギーの付与等
により簡単に行うことができる。
【0033】
【発明の実施の形態】本発明の第一の実施の形態を図1
及び図2に基づいて説明する。本実施の形態の多色感熱
記録媒体は、配送ラベル1への適用例を示す。
【0034】図1は、本実施の形態の配送ラベル1の概
略構成例を示し、(a)は平面図、(b)は厚さ方向を
誇張して示す縦断正面図、(c)は厚さ方向を誇張して
示す縦断側面図である。
【0035】配送ラベル1は、サーマル方式のバーコー
ドプリンタ等により印字情報が印字されて、図2に示す
ように商品を箱詰めした配送用のダンボール箱2等に貼
付されて使用されるラベル構造のものである。まず、平
面的な構成について説明する。配送ラベル1には商品情
報領域3と区分領域4とが設けられており、商品情報領
域3と区分領域4とは異なる色で発色するようになって
いる。
【0036】商品情報領域3に印字される商品情報は例
えば、商品名3a、製造日時3b、バーコード3c、ロ
ゴ3d等である。区分領域4は、商品の区分、例えば、
配送先等を印字させるための領域であり、本実施の形態
では、例えば、5つ以下の配送先を想定しており、各々
異なる色で発色する5つの発色領域4a,4b,4c,
4d,4eを帯状に等間隔で均等に配設させることによ
り形成されている。択一的に印字されるこれらの発色領
域4a,4b,4c,4d,4eの位置が各々配送先毎
に予め割り当てられている。例えば、配送先として、南
町店、北町店、中町店、東町店、西町店があった場合、
南町店の場合には発色領域4a、北町店の場合には発色
領域4b、中町店の場合には発色領域4c、東町店の場
合には発色領域4d、西町店の場合には発色領域4eの
如く割り当てられている。
【0037】次に、このような配送ラベル1の断面的な
構成について説明する。まず、アンダーコート層が設け
られた基材11上には第1の感熱発色層12が全面的に
設けられている。この第1の感熱発色層12には部分的
に鈍化又は無能化させた減感領域13が形成されてい
る。この減感領域13は、多色感熱記録媒体の用途によ
ってその形成位置や形状が決められる。本実施の形態で
は、配送ラベル1に適用されており、区分領域4に対応
するように減感領域13の形成位置や形状が決められて
いる。この減感領域13上にはバリア層14が塗布形成
され、その上に、各々第1の感熱発色層12とは発色す
る色が異なり互いの発色する色も異なる3つの第2の感
熱発色層15a,15b,15cが積層形成されてい
る。これらの第2の感熱発色層15a,15b,15c
は図1(b)に示すように、各々単層領域を有するとと
もに、第2の感熱発色層15a,15b同士の積層領
域、第2の感熱発色層15b,15c同士の積層領域を
有するように、一部重なる状態で積層形成されている。
さらに、全体は保護層16により覆われている。
【0038】このような第2の感熱発色層15a,15
b,15cを平面的に見た場合、第2の感熱発色層15
aの単層領域により発色領域4aが形成され、第2の感
熱発色層15a,15b同士の積層領域により発色領域
4bが形成され、第2の感熱発色層15bの単層領域に
より発色領域4cが形成され、第2の感熱発色層15
b,15c同士の積層領域により発色領域4dが形成さ
れ、第2の感熱発色層15cの単層領域により発色領域
4eが形成されている。
【0039】例えば、第2の感熱発色層15aはシアン
の感熱発色層であり、第2の感熱発色層15bはマゼン
タの感熱発色層であり、第2の感熱発色層15cはイエ
ローの感熱発色層である。積層領域では、混色した感熱
発色が可能で、発色領域4bは青色に発色し、発色領域
4dは赤色に発色する。即ち、3種類の第2の感熱発色
層15a,15b,15cで、シアン、青、マゼンタ、
赤、イエローの5色の感熱発色が可能になったことを示
している。混色させる組合せは、フレキソ印刷で行える
ので任意にできる。例えば、シアン色とイエロー色でよ
い(この場合、緑色になる)。また、混色させる色の第
2の感熱発色層は、3原色に限るものではない。
【0040】より具体的に説明する。アンダーコート層
が設けられた基材11上に、下記に示す第1の感熱発色
層12の塗工液をマイクログラビアコーターで乾燥重量
8g/mになるように塗布乾燥した。
【0041】<第1の感熱発色層12の塗工液> 顕色剤分散液 顕色剤:4−ヒドロキシ−4´−イソポロポキシジフェ
ニルスルフォン分散液(中京油脂社製のF−647)…
…17.5重量部 増感剤:メチルステロアマイド分散液(中京油脂社製の
D−757)…16重量部 滑剤 :ステアリン酸亜鉛分散液(中京油脂社製のZ−
7−30)…4重量部 発色防止剤:パラフィンワックス分散液(中京油脂社製
のD−337)…1.75重量部 無機顔料:水酸化アルミニウム…1重量部 PVA117(10%溶液)…2.5重量部 上記配合で、ペイントシェーカーで3時間分散して分散
液を得た。 ロイコ液 ODB−2分散液(中京油脂社製H-272)…5重量部 塗工液 ロイコ液と顕色剤液を1:1で混合して塗工液を得た。
【0042】<減感領域13の作製>IB−F370
(三洋化成社製)をIPAとプロピレングリコールモノ
メチルエーテルの1:1溶液で15%溶液に希釈した溶
液4重量部に、減感剤として2−メチルピペラジンを1
重量部溶解した液をフレキソ印刷で塗布量が8g/m
になるように第1の感熱発色層12上に塗布乾燥して部
分的な減感領域13を得た。
【0043】<第2の感熱発色層15a,15b,15
c> 第2の感熱発色層15aのロイコ液(シアン) ロイコ染料にH3035(山田化学社製)…1.5重量部 PVA117(10%溶液)…5重量部 水…5重量部 第2の感熱発色層15bのロイコ液(マゼンタ) ロイコ染料にRED-3(山本化成社製)…1.5重量部 PVA117(10%溶液)…5重量部 水・・・5重量部 第2の感熱発色層15cのロイコ液(イエロー) ロイコ染料に3,6−ジメトキシフルオラン…1.5重
量部 PVA117(10%溶液)…5重量部 水・・・5重量部 顕色剤分散液 顕色剤:4−ヒドロキシ−4´−イソポロポキシフェニ
ルスルフォン分散液(中京油脂社製のF−647)…1
7.5重量部 増感剤:メチルステロアマイド分散液(中京油脂社製の
D−757)…16重量部 滑剤 :ステアリン酸亜鉛分散液(中京油脂社製のZ−
7−30)…4重量部 発色防止剤:パラフィンワックス分散液(中京油脂社製
のD−337)…1.75重量部 無機顔料:水酸化アルミニウム…1重量部 PVA117(10%溶液)…2.5重量部 上記配合で、ペイントシェーカーで3時間分散して分散
液を得た。 赤系ロイコ液 ロイコ液はPSD-Emの分散液を用いた(中京油脂社製のH-
683)…5重量部 青系ロイコ液 ロイコ染料にCVL(クリスタルバイオレットラクトン)
…1.5重量部 PVA117(10%溶液)…5重量部 水…5重量部 上記配合でペイントシェーカーで3時間分散して混合液
を得た。 緑系ロイコ染料 ロイコ染料にGreen40(山本化成社製)…1.5重量部 PVA117(10%溶液)…5重量部 水…5重量部 上記配合でペイントシェーカーで3時間分散して混合液
を得た。 なお、塗工液は各色のロイコ液に顕色剤液を1:1で混
合して塗工液とした。
【0044】第2の感熱発色層15a,15b,15c
はフレキソ印刷により6g/m塗布乾燥して各々得
た。
【0045】<保護層16の形成>保護層16は、PV
A117の5%溶液10重量部に、水酸化アルミニウム
1重量部にガラスビーズを入れペイントシェーカーで分
散して得た分散液を乾燥膜厚2μm積層した。さらに、
カレンダー処理をして完成した。
【0046】このようにして得られた配送ラベル1は、
第1の感熱発色層12の発色する色とは異なる色で発色
する第2の感熱発色層15が第1の感熱発色層12の感
度を鈍化又は無能化した減感領域13上に設けられてい
るので、第1の感熱発色層12による商品情報領域3と
第2の感熱発色層15により形成された区分領域4とは
同一の加熱エネルギーで高速に印字可能である。区分領
域4に設けられた第2の感熱発色層15a,15b,1
5cは各々単層領域、積層領域で異なる色の発色が可能
であり(発色領域4a〜4e)、配送先に応じて印字す
る発色領域4a〜4eを選択するだけで、その位置及び
色を変えることが可能である。
【0047】即ち、本実施の形態の配送ラベル1は、第
1の感熱発色層12と第2の感熱発色層15a〜15c
とを発色させるために付与する加熱エネルギーが同一の
材料を選択することにより、各々の発色は、ほぼ同一の
加熱エネルギーを付与することにより、商品情報領域3
では第1の感熱発色層12のみによる単色発色による印
字色で印字され、区分領域4においては、配送先に応じ
て択一的に選択された発色領域4a〜4eの何れかの発
色領域において単色発色又は混色発色により配送先が印
字される。
【0048】従って、例えば、前述したような配送先の
割当て例で説明すると、配送のために荷物(ダンボール
箱2)を積み上げると、南町店向けに荷物が正しく積み
上げられていると、図2中の(a)に示すように、全て
シアン色で発色する一番左側の発色領域4aに配送先が
印字がされており、一目で正しく荷物(ダンボール箱
2)が並べられていることが発色している色及び位置か
ら判断可能である。
【0049】これに対して、図2中の(b)に示すよう
に、左側から3番目の発色領域4cの位置に印刷された
中町店向けの配送ラベル1が貼付されたダンボール箱2
が南町店向けのダンボール2の積み重ね列中に混じって
いたとすると、その配送先の印字色及び印字位置が明ら
かに異なるので、間違った配送先の荷物が混じっている
ことを即座かつ適正に判断でき、配送先の間違いを未然
に防止できる。
【0050】本実施の形態では、第2の感熱発色層15
a〜15cが3色の例で説明したが、それに限られるも
のではなく、4色以上であってもよい。
【0051】なお、本実施の形態では、第1の感熱発色
層12を無能化又は鈍化させた減感領域13上に異なる
色の3種類の第2の感熱発色層15a〜15cを用いて
5種類の色の感熱発色を可能にしたが、減感領域13上
に設けるのではなく、例えば、図3に示すように、第1
の感熱発色層12が部分的に塗工されていない基材11
上に直接的に第2の感熱発色層15a〜15cを同様に
設けても、同じ効果が得られることはいうまでもない。
【0052】また、第1の感熱発色層12としては予め
基材11上に形成されている市販の感熱紙を用いるよう
にしてもよい。
【0053】本発明の第二の実施の形態を図4に基づい
て説明する。第一の実施の形態で示した部分と同一部分
は同一符号を用いて示し、説明も省略する。本実施の形
態は、第2の感熱発色層15a〜15cに関しては、前
述した実施の形態と同様であるが、第1の感熱発色層1
2に対する減感領域13の形成方法(領域パターン)を
異ならせることにより、第1の感熱発色層12との混色
も利用するようにしたものである。
【0054】即ち、減感領域13は、第2の感熱発色層
15a〜15cの下部を完全に網羅しているのではな
く、第2の感熱発色層15a〜15cの下の一部に減感
領域13がない部分が存在するように間欠的な領域パタ
ーンで形成されている。即ち、第2の感熱発色層15a
〜15cに関して、各々の単層領域、積層領域は共に、
減感領域13上に位置する部分と減感領域13間の第1
の感熱発色層12上に直接位置する部分とに均等に分け
られている。第1の感熱発色層12上に直接位置する部
分は、加熱エネルギーの付与により第1の感熱発色層1
2も発色するので、第2の感熱発色層による発色との混
色発色(第2の感熱発色層が単層領域では第1の感熱発
色層との2色の混色発色、第2の感熱発色層同士の積層
領域では第1の感熱発色層との3色の混色発色)により
さらに別の色で発色する領域となる。これにより、第一
の実施の形態との対比では、異なる色で発色する発色領
域が発色領域4a〜4jとして10色分に倍増されてい
る。
【0055】このように、減感領域13の領域パターン
をコントロールすることにより、第1の感熱発色層12
までも混色に利用することが可能となり、より少ない第
2の感熱発色層構成で、区分可能な発色領域の数を増や
すことができる。
【0056】なお、第1の感熱発色層12の減感領域1
3の間欠的な領域パターンは第2の感熱発色層15a,
15b,15c各々の単層領域部分にのみ形成し、第2
の感熱発色層15a,15b,15c同士の積層領域部
分は全て減感領域13とすることで、混色発色は、全て
2色の組合せで行われるように構成してもよい。
【0057】なお、これらの実施の形態では、第1の感
熱発色層12を黒としたが、これに限ることはなく、バ
ーコードを認識する必要が生じるのであれば,青色のロ
イコ染料を使用すれば良い(第1の感熱発色層12を混
色に利用する場合は、この方が望ましい。)。
【0058】また、これらの実施の形態では、配送ラベ
ル1に適用された多色感熱記録媒体の例で説明したが、
配送ラベル1に限らず、各種用途に適用できる。特に、
配送ラベル1のように複数の発色領域4a〜4e,4a
〜4jに関して択一的に印字されるものに限らず、同時
的に異なる色で必要な情報が印字されるものにも適用し
得るのはもちろんである。
【0059】また、これらの実施の形態では、第2の感
熱発色層同士の積層領域の膜厚をほぼ同一に形成するこ
とにより、その積層領域の混色発色は各々の発色の中間
色となる例で説明したが、これらの積層領域の各々の膜
厚を適宜変えることにより、積層領域での混色による発
色の色を変化させることも可能である。
【0060】
【発明の効果】請求項1記載の発明の多色感熱記録媒体
によれば、基材と、この基材上に形成された第1の感熱
発色層と、この第1の感熱発色層の一部の発色機能を無
能化又は鈍化させた減感領域と、隣接する層同士で互い
に積層領域をもたせて前記減感領域上に形成されて、各
々前記第1の感熱発色層とは異なる色に発色する互いに
発色色の異なる複数の第2の感熱発色層と、を備えるの
で、第2の感熱発色層を加熱した場合、単層領域ではそ
の第2の感熱発色層の単色発色による色で印字させるこ
とができるとともに、第2の感熱発色層同士の積層領域
ではその第2の感熱発色層同士の混色発色による色で印
字させることができる。つまり、異なる色で発色する第
2の感熱発色層自体を複数設けるとともに第2の感熱発
色層同士の混色発色も積極的は利用することにより、必
要とする色数分の第2の感熱発色層を個別に設けること
なく、例えば3種類の第2の感熱発色層を設けるだけ
で、少なくとも3種類〜7種類の異なる発色領域を多色
感熱記録媒体に持たせることができ、多色による識別用
など各種目的に応じて共用できる上に、目的に応じた多
色発色を同一の加熱エネルギーの付与により行わせるこ
とができ、簡単な印字制御で済む使い勝手のよい多色感
熱記録媒体を提供できる。
【0061】請求項2記載の発明の多色感熱記録媒体に
よれば、基材と、この基材上の一部に形成された第1の
感熱発色層と、隣接する層同士で互いに積層領域をもた
せて前記基材上の他部に形成されて、各々前記第1の感
熱発色層とは異なる色に発色する複数の第2の感熱発色
層と、を備えるので、第2の感熱発色層を加熱した場
合、単層領域ではその第2の感熱発色層の単色発色によ
る色で印字させることができるとともに、第2の感熱発
色層同士の積層領域ではその第2の感熱発色層同士の混
色発色による色で印字させることができる。つまり、異
なる色で発色する第2の感熱発色層自体を複数設けると
ともに第2の感熱発色層同士の混色発色も積極的は利用
することにより、必要とする色数分の第2の感熱発色層
を個別に設けることなく、例えば3種類の第2の感熱発
色層を設けるだけで、少なくとも3種類〜7種類の異な
る発色領域を多色感熱記録媒体に持たせることができ、
多色による識別用など各種目的に応じて共用できる上
に、目的に応じた多色発色を同一の加熱エネルギーの付
与により行わせることができ、簡単な印字制御で済む使
い勝手のよい多色感熱記録媒体を提供できる。
【0062】請求項3記載の発明の多色感熱記録媒体に
よれば、基材と、この基材上に形成された第1の感熱発
色層と、この第1の感熱発色層の一部の発色機能を間欠
的な領域パターンで無能化又は鈍化させた減感領域と、
隣接する層同士で互いに積層領域をもたせて前記間欠的
な領域パターンの前記減感領域及び減感領域間の前記第
1の感熱発色層上に形成されて、各々前記第1の感熱発
色層とは異なる色に発色する互いに発色色の異なる複数
の第2の感熱発色層と、を備えるので、基本的には、請
求項1記載の発明の場合と同様であるが、第1の感熱発
色層に対して減感領域が間欠的な領域パターンで形成さ
れており、複数の第2の感熱発色層が減感領域間の第1
の感熱発色層上に直接的に形成されている領域を含むた
め、この第1の感熱発色層と第2の感熱発色層との混色
発色による色で印字させる発色領域も付加されることと
なり、より多くの色の異なる発色領域を多色感熱記録媒
体に持たせることができる。
【0063】請求項4記載の発明によれば、請求項3記
載の多色感熱記録媒体において、前記第2の感熱発色層
の単層領域は、前記間欠的な領域パターンの前記減感領
域及び前記第1の感熱発色層に跨って形成されているの
で、請求項3記載の多色感熱記録媒体を実現する上で、
第2の感熱発色層の単色発色による発色領域を確保し、
さらに、第1の感熱発色層と第2の感熱発色層との2層
の混色発色による発色領域を増やすことができ、より多
くの色の異なる発色領域を多色感熱記録媒体に持たせる
ことができる。
【0064】請求項5記載の発明によれば、請求項3又
は4記載の多色感熱記録媒体において、前記第2の感熱
発色層同士の積層領域は、前記間欠的な領域パターンの
前記減感領域及び前記第1の感熱発色層に跨って形成さ
れているので、請求項3又は4記載の多色感熱記録媒体
を実現する上で、第2の感熱発色層同士の混色発色によ
る発色領域を確保し、さらに、第1の感熱発色層と第2
の感熱発色層同士の積層領域とによる3層分の混色発色
による発色領域を増やすことができ、より多くの色の異
なる発色領域を多色感熱記録媒体に持たせることができ
る。
【0065】請求項6記載の発明によれば、請求項1,
3,4又は5記載の多色感熱記録媒体において、前記減
感領域と前記第2の感熱発色層との間にバリア層が形成
されているので、第2の感熱発色層の顕色剤の減感領域
への移動をバリア層により防止でき、第1の感熱発色層
との無用な混色を防止できる。
【0066】請求項7記載の発明によれば、ラベル構造
の請求項1ないし6記載の多色感熱記録媒体において、
商品等の対象品の配送先区分のための情報を印字する区
分領域が前記複数の第2の感熱発色層により形成され、
その各々異なる色で発色し択一的に印字される発色領域
の位置が各々配送先毎に予め割り当てられているので、
多色感熱記録媒体において区分領域は複数の第2の感熱
発色層によりその数以上の異なる色で発色する発色領域
により形成され、これらの発色領域の位置が各々配送先
毎に予め割り当てられているので、共通の多色感熱記録
媒体に対して配送先に応じて択一的に選択された位置の
発色領域に対して区分情報の印字を行わせるだけで、配
送先毎にその区分情報の印字位置と印字色とが異なるこ
ととなり、識別しやすい配送ラベルを提供できる。
【0067】請求項8記載の発明の印字方法によれば、
請求項1又は2記載の多色感熱記録媒体に対して印字情
報に従い加熱手段により同一の加熱エネルギーを付与す
る印字工程により、前記第1の感熱発色層の単層領域で
はその単色発色による印字、前記第2の感熱発色層の単
層領域ではその単色発色による印字、前記第2の感熱発
色層同士の積層領域ではその混色発色による印字を行わ
せるようにしたので、請求項1又は2記載の多色感熱記
録媒体を用いた場合の多色印字を同じ加熱エネルギーの
付与等により簡単に行うことができる。
【0068】請求項9記載の発明の印字方法によれば、
請求項3ないし5の何れか一記載の多色感熱記録媒体に
対して印字情報に従い加熱手段により同一の加熱エネル
ギーを付与する印字工程により、前記第1の感熱発色層
の単層領域ではその単色発色による印字、前記減感領域
上の前記第2の感熱発色層の単層領域ではその単色発色
による印字、前記第1の感熱発色層上の前記第2の感熱
発色層の単層領域ではその混色発色による印字、前記減
感領域上の前記第2の感熱発色層同士の積層領域ではそ
の混色発色による印字、前記第1の感熱発色層上の前記
第2の感熱発色層同士の積層領域ではこれらの混色発色
による印字を行わせるようにしたので、請求項3ないし
5記載の多色感熱記録媒体を用いた場合の多色印字を同
じ加熱エネルギーの付与等により簡単に行うことができ
る。
【0069】請求項10記載の発明の印字方法によれ
ば、請求項7記載の多色感熱記録媒体の第1の感熱発色
層の単独領域に対して印字情報に従い加熱手段により加
熱エネルギーを付与することにより商品等の対象品に関
する情報を印字させ、前記多色感熱記録媒体の前記区分
領域に対して配送先に応じて択一的に選択された位置の
発色領域に対して配送先区分のための情報に従い前記加
熱手段により同一の加熱エネルギーを付与することによ
り印字を行わせるようにしたので、請求項7記載の配送
ラベル用の多色感熱記録媒体を用いた場合の識別印字を
同じ加熱エネルギーの付与等により簡単に行うことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態の配送ラベルを示
し、(a)は概略平面図、(b)は縦断正面図、(c)
は縦断側面図である。
【図2】配送用ダンボール箱の積み重ね状態を示し、
(a)は正しい積み重ね状態を示す斜視図、(b)は誤
った積み重ね状態を示す斜視図である。
【図3】変形例の配送ラベルを示し、(a)は概略平面
図、(b)は縦断正面図、(c)は縦断側面図である。
【図4】本発明の第二の実施の形態の配送ラベルを示
し、(a)は概略平面図、(b)は縦断正面図である。
【符号の説明】
1 多色感熱記録媒体 4 区分領域 4a〜4j 発色領域 11 基材 12 第1の感熱発色層 13 減感領域 14 バリア層 15a〜15c 複数の第2の感熱発色層

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材と、 この基材上に形成された第1の感熱発色層と、 この第1の感熱発色層の一部の発色機能を無能化又は鈍
    化させた減感領域と、隣接する層同士で互いに積層領域
    をもたせて前記減感領域上に形成されて、各々前記第1
    の感熱発色層とは異なる色に発色する互いに発色色の異
    なる複数の第2の感熱発色層と、を備える多色感熱記録
    媒体。
  2. 【請求項2】 基材と、この基材上の一部に形成された
    第1の感熱発色層と、 隣接する層同士で互いに積層領域をもたせて前記基材上
    の他部に形成されて、 各々前記第1の感熱発色層とは異なる色に発色する複数
    の第2の感熱発色層と、を備える多色感熱記録媒体。
  3. 【請求項3】 基材と、 この基材上に形成された第1の感熱発色層と、 この第1の感熱発色層の一部の発色機能を間欠的な領域
    パターンで無能化又は鈍化させた減感領域と、 隣接する層同士で互いに積層領域をもたせて前記間欠的
    な領域パターンの前記減感領域及び減感領域間の前記第
    1の感熱発色層上に形成されて、各々前記第1の感熱発
    色層とは異なる色に発色する互いに発色色の異なる複数
    の第2の感熱発色層と、を備える多色感熱記録媒体。
  4. 【請求項4】 前記第2の感熱発色層の単層領域は、前
    記間欠的な領域パターンの前記減感領域及び前記第1の
    感熱発色層に跨って形成されている請求項3記載の多色
    感熱記録媒体。
  5. 【請求項5】 前記第2の感熱発色層同士の積層領域
    は、前記間欠的な領域パターンの前記減感領域及び前記
    第1の感熱発色層に跨って形成されている請求項3又は
    4記載の多色感熱記録媒体。
  6. 【請求項6】 前記減感領域と前記第2の感熱発色層と
    の間にバリア層が形成されている請求項1,3,4又は
    5記載の多色感熱記録媒体。
  7. 【請求項7】 商品等の対象品の配送先区分のための情
    報を印字する区分領域が前記複数の第2の感熱発色層に
    より形成され、その各々異なる色で発色し択一的に印字
    される発色領域の位置が各々配送先毎に予め割り当てら
    れているラベル構造の請求項1ないし6記載の多色感熱
    記録媒体。
  8. 【請求項8】 請求項1又は2記載の多色感熱記録媒体
    に対して印字情報に従い加熱手段により同一の加熱エネ
    ルギーを付与する印字工程により、前記第1の感熱発色
    層の単層領域ではその単色発色による印字、前記第2の
    感熱発色層の単層領域ではその単色発色による印字、前
    記第2の感熱発色層同士の積層領域ではその混色発色に
    よる印字を行わせるようにした印字方法。
  9. 【請求項9】 請求項3ないし5の何れか一記載の多色
    感熱記録媒体に対して印字情報に従い加熱手段により同
    一の加熱エネルギーを付与する印字工程により、前記第
    1の感熱発色層の単層領域ではその単色発色による印
    字、前記減感領域上の前記第2の感熱発色層の単層領域
    ではその単色発色による印字、前記第1の感熱発色層上
    の前記第2の感熱発色層の単層領域ではその混色発色に
    よる印字、前記減感領域上の前記第2の感熱発色層同士
    の積層領域ではその混色発色による印字、前記第1の感
    熱発色層上の前記第2の感熱発色層同士の積層領域では
    これらの混色発色による印字を行わせるようにした印字
    方法。
  10. 【請求項10】 請求項7記載の多色感熱記録媒体の第
    1の感熱発色層の単独領域に対して印字情報に従い加熱
    手段により加熱エネルギーを付与することにより商品等
    の対象品に関する情報を印字させ、 前記多色感熱記録媒体の前記区分領域に対して配送先に
    応じて択一的に選択された位置の発色領域に対して配送
    先区分のための情報に従い前記加熱手段により同一の加
    熱エネルギーを付与することにより印字を行わせるよう
    にした印字方法。
JP2001060255A 2001-03-05 2001-03-05 多色感熱記録媒体及び印字方法 Pending JP2002254818A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001060255A JP2002254818A (ja) 2001-03-05 2001-03-05 多色感熱記録媒体及び印字方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001060255A JP2002254818A (ja) 2001-03-05 2001-03-05 多色感熱記録媒体及び印字方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002254818A true JP2002254818A (ja) 2002-09-11

Family

ID=18919702

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001060255A Pending JP2002254818A (ja) 2001-03-05 2001-03-05 多色感熱記録媒体及び印字方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002254818A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012064100A (ja) * 2010-09-17 2012-03-29 Kaneshin:Kk 邸名ラベル印刷制御装置、および邸名ラベル印刷制御プログラム
CN111159770A (zh) * 2019-12-31 2020-05-15 医渡云(北京)技术有限公司 文本数据脱敏方法、装置、介质及电子设备

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012064100A (ja) * 2010-09-17 2012-03-29 Kaneshin:Kk 邸名ラベル印刷制御装置、および邸名ラベル印刷制御プログラム
CN111159770A (zh) * 2019-12-31 2020-05-15 医渡云(北京)技术有限公司 文本数据脱敏方法、装置、介质及电子设备
CN111159770B (zh) * 2019-12-31 2022-12-13 医渡云(北京)技术有限公司 文本数据脱敏方法、装置、介质及电子设备

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5803505A (en) Business record having a multicolor imagable surface
JP2001510407A (ja) 熱で画像形成可能な減感または遮蔽区域を有する事務記録
US6054246A (en) Heat and radiation-sensitive imaging medium, and processes for use thereof
US6578875B2 (en) Product label
JP2002254818A (ja) 多色感熱記録媒体及び印字方法
JP6197576B2 (ja) 感熱転写記録媒体
CN113279288A (zh) 高级热熔蓝图纸
JP2000301835A (ja) 多色感熱記録媒体
EP1215644B1 (en) Adhesive recording paper
JP2003291533A (ja) 可逆性多色表示媒体及びそれを用いた多色表示方法
JP2000343818A (ja) 可逆性感熱記録シート
JP2006297625A (ja) サーマル記録媒体
JPH082115A (ja) 熱転写シート、多色熱転写方法及び多色印字物
JP4157781B2 (ja) 感熱記録媒体
JP4191326B2 (ja) 2色感熱記録媒体及びその製法
JP2942112B2 (ja) 感熱記録材料
JP2002187359A (ja) 多色感熱記録媒体、その製造方法および印字方法
JP2001225553A (ja) 情報記録媒体及びその記録方法
JP2020044830A (ja) 真贋判定システム、真贋判定方法、熱転写シート及び印画物の製造方法
JP3009184U (ja) カラー熱転写記録媒体
JP3603989B2 (ja) 2色感熱記録材料
JPH0615985A (ja) 熱破壊記録層を有する印刷記録シート
JPH0632048A (ja) 感圧記録紙
JPS6166687A (ja) 2色発色感熱記録体
NZ260439A (en) Business record form with initially colourless coatings and developers which produce various colours when activated by heat or pressure