JP2012061274A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】ガイド部上に摩擦軽減部材を介して摺動する可動物を所定の位置で確実に停止させることのできる遊技機を提供することにある。
【解決手段】遊技機は、モータ34と、モータ34によって駆動される可動物と、前記可動物の動きをガイドするガイドレール51、52とを備え、前記可動部のガイドレール51、52と対向する位置に設けられ、前記可動物をガイドレール51、52に沿って可動させるローラ61、62と、前記可動物が所定の停止位置で停止するときにローラ61、62に近接する位置に設けられ、前記可動物を前記所定の停止位置で保持する第1磁石71、第2磁石72と、を有し、ローラ61、62と第1磁石71、第2磁石72とが磁力によって吸引することによって前記可動部を前記所定の停止位置で保持する。
【選択図】図4

Description

本発明は遊技機に係り、特に、ガイド部に沿って摺動する扉等の可動物を備える遊技機に関する。
このような遊技機としては、たとえば特許文献1に記載のようなものが知られている。特許文献1に記載の遊技機は、画像表示装置を備え、通常の状態では、左側扉および右側扉が画像表示装置の表示面を覆うようにして配置されたものとなっている。また、左側扉および右側扉は、それぞれガイドレールによって案内されて摺動できるようになっており、また、ガイドレールとの対向部にはローラを備えて構成されている。
そして、左側扉が左側へ、右側扉が右側へ摺動できる構成とすることにより、必要に応じ画像表示装置の表示面を現出させ、これにより遊技者は画像表示装置の表示面を目視できるようになっている。
このように、遊戯中に何らかのタイミングに合わせて、画像表示装置の表示面を遊技者に見せたり隠したりすることによって、遊技者に遊技の興趣を盛り上げるようになっている。
特開2004−350987号公報
このような遊技機において、左側扉および右側扉は、上述したように、ガイドレール上にローラを介して摺動できるようになっていることから、ガイドレールとの間の摩擦を軽減でき、それぞれの摺動は極めてスムーズに行い得るようになっている。
しかし、左側扉および右側扉のこのようなスムーズな摺動は、左側扉および右側扉を停止させる際、逆に、これら左側扉および右側扉は極めて動きやすい状態となっていることから、所定の位置に確実に停止させることが困難となる不都合が見いだされる。
この場合、たとえば、左側扉あるいは右側扉が移動範囲の終端にまで摺動した際に、左側扉あるいは右側扉の摺動を停止させるストッパ等を設けることが考えられる。しかし、極めて動き易い状態にある左側扉あるいは右側扉はストッパ等に衝突した際の反動でストッパ等から若干離れた位置で停止してしまうという問題が生じる。
なお、上述した不都合は、左側扉および右側扉がガイドレール上をローラを介して摺動する構成とするものばかりでなく、たとえばボール等(以下、このようなローラ、ボール等を摩擦軽減部材と称する場合がある)を介して摺動する構成としても同様に生じる。
本発明は、このような事情に基づいてなされたものであり、ガイド部上に摩擦軽減部材を介して摺動する可動物を所定の位置で確実に停止させることのできる遊技機を提供することにある。
本発明は、以下の構成によって把握することができる。
すなわち、本発明の遊技機は、駆動源と、前記駆動源によって駆動される可動物と、前記可動物の動きをガイドするガイド部とを備える遊技機であって、前記可動部の前記ガイド部と対向する位置に設けられ、前記可動物を前記ガイド部に沿って可動させる摩擦軽減部材と、前記可動物が所定の停止位置で停止するときに前記摩擦軽減部材に近接する位置に設けられ、前記可動物を前記所定の停止位置で保持する保持部と、を有し、前記摩擦軽減部材および前記保持部は、少なくとも一方が磁石によって構成され、前記摩擦軽減部材と前記保持部とが磁力によって吸引することによって前記可動部を前記所定の停止位置で保持する。
ここで、金属性部材からなる摩擦軽減部材を強磁性体で構成し、金属性の保持部を磁石で構成するようにしてもよい。また、金属性部材からなる摩擦軽減部材を磁石で構成し、金属性の保持部を強磁性体で構成してもよい。さらには、金属性部材からなる摩擦軽減部材および金属性の保持部をいずれも磁石で構成してもよい。
このように構成された遊技機は、可動物が所定の停止位置に摺動した際に、摩擦軽減部材(たとえば強磁性体によって形成されている)に近接する個所に該摩擦軽減部材を磁力によって吸引する部材(たとえば磁石)が配置されているから、磁力によって付勢された可動物は、他の力に影響されることなく、所定の位置に停止できるようになる。
本発明の遊技機によれば、ガイド部上を摩擦軽減部材を介して摺動する可動物を所定の位置で確実に停止させることができるようになる。
本発明の遊技機の実施態様を示す概略的な平面図である。 遊技盤の表示面を被って取り付けられる摺動扉機構であって、扉が閉じられた状態を示す図である。 遊技盤の表示面を被って取り付けられる摺動扉機構であって、扉が開けられた状態を示す図である。 図2に示した摺動扉機構のうち可動部のみを取り出して示した斜視図である。 図3に示した摺動扉機構のうち可動部のみを取り出して示した斜視図である。 ローラの扉に対する取り付け構造を示した図である。 図2に示した摺動扉機構のうち可動部のみを取り出して示した図である。 図3に示した摺動扉機構のうち可動部のみを取り出して示した図である。 本発明の遊技機の他の実施態様を示す図で、図2に示した摺動扉機構のうち一部をとり出して示した図である。 図6に対応させて描画した図で、磁石の取り付け個所によって不都合が生じることを示した説明図である。 図10に対応させて描画した図で、本発明の遊技機の効果を示す説明図である。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態(実施形態)について詳細に説明する。なお、実施形態の説明の全体を通して同じ要素には同じ番号を付している。
〈遊技機の概略構成〉
図1は、本発明の遊技機の実施態様を示す概略図であって、パチンコ遊技機の機枠に組み込まれる遊技盤10を示した平面図である。
図1において、遊技盤10の周辺の若干の領域を除く中央部は遊技領域11となっている。遊技領域11はほぼ円形のガイドレール12に囲まれるように構成され、このガイドレール12は、図中下側から左肩側にかけて外側レール12Aと内側レール12Bを備え、パチンコ球を外側レール12Aと内側レール12Bの間の通路を通して遊技領域11の上方へ導くようになっている。パチンコ球は、図示しない機枠に取り付けられた操作レバーによって駆動される打槌機構によって、図中下側から外側レール12Aと内側レール12Bの間の通路に発射されるようになっている。なお、遊技領域11の上方から落下するパチンコ球は、後述する入賞口、始動口等に入賞したものを除いて、遊技領域11の最下端位置に設けられアウト口13を通して回収されるようになっている。
遊技盤10の遊技領域11のほぼ中央であって若干上側に偏位した位置に矩形状の開口14が形成されている。遊技盤10の裏面にはたとえば液晶表示器からなる画像表示装置15が配置され、この画像表示装置15の表示面15Aは前記開口14を通して目視できるようになっている。画像表示装置15は、たとえば、パチンコ遊技の最中においてインフォメーションを表示し、あるいは入賞の際にその興奮を盛り上げさせるような工夫がされた画像を表示するようになっている。
遊技盤10の開口14(表示面15A)には、これら開口14(表示面15A)を覆うようにして摺動扉機構30が配置されている。この摺動扉機構30は、後に詳述するが、モータの駆動によって動く複数の摺動扉を備え、たとえば、後述の始動口18にパチンコ球が入賞した場合に、そのタイミングに合わせてそれぞれの摺動扉が開く方向に摺動するようになっている。摺動扉機構30におけるこのような摺動扉の動きは、いままで隠されていた画像表示装置15の表示面15Aを現出させ、遊技者の興を向上させるようになっている。
遊技領域11の画像表示装置15の下部には、たとえば、表示面15A(開口14)の下辺に沿い遊技者側に若干突出するステージ16が設けられている。このステージ16の上面はたとえば波状の円弧面となっており、その水平方向における中央部の下部には排出口17が設けられている。パチンコ球は、表示面15A(開口14)のたとえば左肩近傍からステージ16に連結されるワープルート(図示せず)を通して該ステージ16の上面に至る場合、パチンコ球はステージ16の円弧面上を揺動しながら排出口17に落下できるようになっている。
また、遊技領域11の前記排出口17の下部には、始動口18が設けられており、この始動口18の下方には大入賞口19が設けられている。始動口18にパチンコ球が入賞した際に、画像表示装置15の画面上に表示されている特別図柄の変動が所定時間行われるようになっており、画像表示装置15に複数の特別図柄が特定の停止表示態様で停止表示すると、大当たり遊技状態として、大入賞口扉19Aが予め定められた作動条件に従って開閉する。
なお、遊技領域11には、上述した入賞口17等の部材の他に、複数の傷害釘、風車等が散在されて設けられ、これら傷害釘、風車等に当たったパチンコ球は、その当たり方に応じた方向に落下できるようになっている。
なお、画像表示装置15の表示面15Aにおける表示態様としては、たとえば、次に示す表示が揚げられる。すなわち、摺動扉機構30の摺動扉が開き表示面15Aが現出された後、この表示面15Aに、水平な回転軸を有して並設された複数のドラムの周側面が映像されるようになっている。そして、摺動扉機構30の摺動扉の開閉動作の前後で表示面15Aの表示態様を異なる表示態様に変更することによって内部抽選の結果を報知することができる。例えば、摺動扉を閉じる前はドラムを上下方向に回動させていたものを摺動扉が開いた後はドラムを左右方向に回動させるように表示する。また、摺動扉を閉じる前は平面的なドラムを表示していたものを摺動扉が開いた後はドラムを立体的に表示するようにしてもよい。このようにして、摺動扉の開閉動作によって内部抽選の結果を報知することができる。
〈摺動扉機構〉
図2は、遊技盤10の表示領域11の開口14を被って取り付けられる摺動扉機構30であって、扉が閉じられた状態を示す図である。図3は、図2に示した摺動扉機構30であって、扉が開けられた状態を示す図である。また、図4は、図2に示した摺動扉機構30のうち可動部のみを取り出した示した斜視図であり、図5は、図3に示した摺動扉機構30のうち可動部のみを取り出して示した斜視図である。
まず、図2に示すよう、摺動扉機構30の中央部に左側扉(可動部)31および右側扉(可動部)32が配置されている。図2では、左側扉31および右側扉32は、それぞれの右側辺と左側辺が互いに当接されて閉じられた状態となっている。この左側扉31および右側扉32には、それらが閉じられた状態で、完全な描画となるたとえば手のひら等が描かれている。左側扉31および右側扉32は、後述するように、それぞれ図中左側および図中右側に摺動することによって、開けることができ、これにより、画像表示装置15の表示面15Aが現出されるようになり、遊技者は該表示面15Aを目視できるようになっている。
左側扉31および右側扉32の周囲には枠体33を備え、この枠体33には、図2に示すように、左側扉31の摺動の際に左側扉31を案内する左側扉ガイドレール(ガイド部)51、右側扉32の摺動の際に右側扉32を案内する右側扉ガイドレール(ガイド部)52、該左側扉31および右側扉32を摺動させる際の原動力となるモータ(駆動源)34、および該モータ34からの力を左側扉31および右側扉32へ伝導させる機構が備えられている。この機構については後に詳述する。
図3は、図2に示した摺動扉機構30の状態から、左側扉31が図中左側へ、右側扉32が図中右側へ、それぞれ摺動した状態を示した図である。これにより、いままで左側扉31および右側扉32によって隠されていた画像表示装置15の表示面15Aが、左側扉31および右側扉32のそれぞれの摺動によって現出されるようになる。
左側扉31は、図2ないし図4に示すように、手前側に配置された第1左側扉31Aと奥側に配置された第2左側扉31Bとで構成され、右側扉32は、手前側に配置された第1右側扉32Aと奥側に配置された第2右側扉32Bとで構成されている。そして、左側扉31が開状態になる場合、まず、第1左側扉31Aが左側へ途中まで摺動した後、第2左側扉31Bとともに左側終端まで移動するようになっている。そして、左側扉が閉状態になる場合、上述と逆の動きをするようになっている。同様に、右側扉32が開状態になる場合、まず、第1右側扉32Aが右側へ途中まで摺動した後、第2左側扉32Bとともに左側終端まで移動するようになっている。そして、右側扉32が閉状態になる場合、上述と逆の動きをするようになっている。
左側扉31および右側扉32の上述した動きは、左側扉31の場合を例に示すと、たとえば、第1左側扉31Aの第2左側扉31B側の面に水平に延在する凹部を有するガイド部材(図示せず)が備えられ、第2左側扉31Bの第1左側扉31A側の面に前記凹部に嵌合するピン(図示せず)を備える構成によってなされるようになっている。第1左側扉31Aが図中左側にある程度移動すると、第2左側扉31Bのピンが凹部の右側端(遊技者側から観て)に当接し、第2左側扉31Bは第1左側扉31Aとともに図中左側に移動するようになる。また、第1左側扉31Aが図中右側にある程度移動すると、第2左側扉31Bのピンが凹部の左側端(遊技者側から観て)に当接し、第2左側扉31Bは第1左側扉31Aとともに図中右側に移動するようになる。
左側扉31および右側扉32を、このように構成することによって、左側扉31および右側扉32を開けた状態における左側扉31および右側扉32が占める領域を狭くでき、その分、左側扉31および右側扉32から現出される画像表示装置15の表示面15の面積を大きくできる効果を奏する。
左側扉31および右側扉32は、左側扉31および右側扉32の下辺側において枠体33に固定された左側扉ガイドレール51、右側扉ガイドレール52に案内されて摺動されるようになっている。
左側扉ガイドレール51は、たとえば、左側扉31の摺動範囲に対応した長さを有して形成され、右側扉ガイドレール52は、右側扉32の摺動範囲に対応した長さを有して形成されている。また、左側扉ガイドレール51の左側扉31と対向する面には、左側扉ガイドレール51の長手方向に沿って凹部(図示せず)が形成され、右側扉ガイドレール52の右側扉32と対向する面には、左側扉ガイドレール52の長手方向に沿って凹部(図示せず)が形成されている。そして、図4、図5に示すように、左側扉31の下辺(左側扉ガイドレール51と対向する辺)には複数のローラ61A、61Bが並設されて取り付けられ、これらローラ61A、61Bは左側扉ガイドレール51の凹部に配置されるようになっている。
第1左側扉31Aには、摺動方向へ2列に並設されたローラ61Aを備え、これらローラ61Aを介して左側扉ガイドレール51上を摺動し、第2左側扉31Bも、摺動方向へ2列に並設されたローラ61Bを備え、これらローラ61Bを介して左側扉ガイドレール51上を摺動するようになっている。同様に、右側扉32の下辺(右側扉ガイドレール52と対向する辺)にも複数のローラ62A、62Bが並設されて取り付けられ、これらローラ62A、62Bは右側扉ガイドレール52の凹部に配置されるようになっている。第1右側扉32Aは、摺動方向へ2列に並設されたローラ62Aを備え、これらローラ62Aを介して右側扉ガイドレール52上を摺動し、第2右側扉32Bも、摺動方向へ2列に並設されたローラ62Bを備え、これらローラ62Bを介して右側扉ガイドレール52上を摺動するようになっている。
ここで、ローラ61A、61B、62A、62Bの取り付け構造を、第1左側扉31Aの場合を例に挙げて、説明する。図6に示すように、第1左側扉31Aの下面の幅方向(紙面表裏方向)のほぼ中央に第1左側扉31Aの摺動方向に延在する支持板65が固定され、この支持板65の図中左右側の各端部において、ローラが取り付けられている。すなわち、支持板65には、その延在方向(第1左側扉31Aの摺動方向)にローラが2列に並設されたローラ61Aを備えている。ローラ61Aは、その中心軸に沿って軸孔63が形成された円筒形状によって構成されている。支持板65の両端のそれぞれに支持板65の表裏側にそれぞれ突出する軸64が取り付けられ、それぞれのローラ61Aは、支持板65の表裏側から、その軸孔63に前記軸64が挿入されることによって、支持板65に回転自在に取り付けられている。図6では、第1左側扉31Aの場合を例に挙げて示したが、第2左側扉31B、第1右側扉32A、第2右側扉32Bにおいても同様となっている。
左側扉31および右側扉32に、このようなローラ61A、61Bおよび62A、62Bを設けることにより、左側扉31と左側扉ガイドレール51との間の摩擦および右側扉32と右側扉ガイドレール52との間の摩擦を大幅に低減させることができ、左側扉31の左側扉ガイドレール51上の摺動、および右側扉32の右側扉ガイドレール52上の摺動を極めて円滑に行われるようになっている。
つぎに、摺動扉機構30の可動部の機構を、図4および図5を用いて、その動作とともに説明する。
まず、図4において、モータ34があり、モータ34の回転軸には原動車である歯車35が取り付けられている。この歯車35の回転は、たとえば3個の歯車36、37、38からなる歯車列を介して、ピニオン39に伝達されるようになっている。ピニオン39の上側には、図中水平方向に延在し該ピニオン39に噛合する第1ラック40が配置されている。第1ラック40は、ピニオン39に対して図中左側に延在する部分を有し、この部分は少なくとも右側扉32の開く際の摺動距離に対応した長さを有して形成されている。
また、第1ラック40は、ピニオン39に対して図中右側に延在する部分を有し、この部分は右側扉32と連結部40Aを介して固定されるようになっている。第1ラック40は、ピニオン39の回転によって長手方向にスライドできるようになっている。ピニオン39の下側には、図中左右方向に延在し該ピニオン39と噛合する第2ラック41が配置されている。第2ラック41は、ピニオン39に対して図中右側に延在する部分を有し、この部分は少なくとも左側扉31の開く際の摺動距離に対応した長さを有して形成されている。また、第2ラック41は、ピニオン39に対して図中左側に延在する部分を有し、この部分は左側扉31と連結部41Aを介して固定されるようになっている。なお、第2ラック41は、ピニオン39の回転によって長手方向にスライドできるようになっている。
このように構成された摺動扉機構30は、モータ34が図中時計回りの回転をすることにより、原動車からなる歯車35、歯車36、37、38からなる歯車列を介して、ピニオン39が図中時計回りに回転するようになる。これにより、図5に示すように、第1ラック40が図中右側にスライドし、連結部40Aを介して連結される右側扉32は図中右側に摺動するようになる。また、第2ラック41は図中左側にスライドし、連結部41を介して連結される左側扉31は図中左側に摺動するようになる。これにより、左側扉31、右側扉32は、いままで隠されていた画像表示装置15の表示面15Aを現出させる方向に移動することになる。この実施態様では、一つのモータ34によって、左側扉31および右側扉32を開方向に同時に摺動させることができ、左側扉31(第1左側扉31A、第2左側扉31B)の動きおよび右側扉32(第1右側扉32A、第2右側扉32B)の動きは互いに対称の関係となる。また、その後、モータ34が図中反時計回りの回転をすることにより、歯車35、36、37、38を介して、ピニオン39が図中反時計回りに回転するようになる。これにより、第1ラック40が図中左側にスライドし、連結部40Aを介して連結される右側扉32は図中左側に摺動するようになる。
また、第2ラック41は図中右側にスライドし、連結部41Aを介して連結される左側扉32は図中右側に摺動するようになる。これにより、左側扉31、右側扉32は、いままで露出されていた画像表示装置15の表示面15Aを覆う方向に移動することになる。この場合も、一つのモータ34によって、左側扉31および右側扉32を閉方向に同時に摺動させることができ、左側扉31(第1左側扉31A、第2左側扉31B)の動きおよび右側扉32(第1右側扉32A、第2右側扉32B)の動きは互いに対称の関係となる。
ここで、たとえば、図4に示すように、左側扉31および右側扉32が、それぞれ、右側辺と左側辺とが互いに当接して、閉じた状態となっている場合において、左側扉31の下辺に取り付けられた複数のローラ61のうち最も右側辺寄りにあるローラ61Aが所定の停止位置で停止するときにローラ61Aに近接する位置に第1磁石(保持部)71が配置されている。第1磁石71は、左側扉31を所定の停止位置で保持するものであって、枠体33に固定されて配置され、たとえば、前記ローラ61Aの図中右側に近接して配置されている。換言すると、前記ローラ61Aの移動の延長方向において前記ローラ61Aに近接して配置されている。これにより、左側扉31が完全な閉状態となる終端位置の手前において、第1磁石71は、強磁性体によって形成された前記ローラ61Aを磁力によって吸引し、左側扉31を図中右側へ摺動させる付勢力を生じさせるようになっている。このため、閉じる方向に摺動された左側扉31は、その終端位置に近接し該終端位置に至るまでの間、第1磁石71による付勢力が働き、この付勢力によって、確実に、しかも安定して左側扉31を所定の停止位置で保持することができる。
一方、左側扉31および右側扉32が、同様に、右側辺と左側辺とが互いに当接して、閉じた状態となっている場合において、左側扉32の下辺に取り付けられた複数のローラ62のうち最も左側辺寄りにあるローラ62Aが所定の停止位置で停止するときにローラ62Aに近接する位置に第2磁石(保持部)72が配置されている。第2磁石72は、右側扉32を所定の停止位置で保持するものであって、枠体33に固定されて配置され、たとえば、前記ローラ62Aの図中左側に近接して配置されている。換言すると、前記ローラ62Aの移動の延長方向において前記ローラ61Aに近接して配置されている。これにより、右側扉32が完全な閉状態となる終端位置の手前において、第2磁石72は、強磁性体によって形成された前記ローラ62Aを磁力によって吸引し、第1右側扉32Aを図中左側へ摺動させる付勢力を生じさせるようになっている。このため、右側扉32は、その終端位置に近接し該終端位置に至るまでの間、第2磁石72による付勢力が働き、この付勢力によって、確実に、しかも安定して右側扉32を所定の停止位置で保持することができる。
このことから、左側扉31は、その右側辺が右側扉32の左側辺に完全に当接するまで摺動され、右側扉32は、その左側辺が左側扉31の右側辺に完全に当接するまで摺動されるようになり、左側扉31と右側扉32との間に隙間のない密接状態を実現させることができるようになる。
なお、図4および図5には、左側扉31の図中左側に第1左側扉31Aの当接を検知するタッチセンサ90が示されている。このタッチセンサ90は、左側扉31(および右側扉32)の開状態を検知するようになっており、たとえば、このタッチセンサ90からの出力に基づいて、画像表示装置15の表示面15Aに映像を映し出すようになっている。
上述した実施態様では、第1左側扉31A、第1右側扉32Aのそれぞれの開閉における所定位置の停止は、モータの駆動制御等によって行っている。しかし、これに限定されることなく、第1左側扉31A、第1右側扉32Aのそれぞれの開閉における停止位置にストッパを設けるようにしてもよい。
たとえば、図9は、第1左側扉31A、第1右側扉32Aをそれぞれ閉状態とする際の、第1左側扉31A、第1右側扉32Aのそれぞれのストッパ80を設けていることを示している。この場合のストッパ80は第1左側扉側のストッパと第1右側扉側のストッパが共通のものとして構成されている。
第1左側扉31Aが図中右側に摺動してストッパ80に当接することにより、第1左側扉31Aは予め定めた位置に停止し、第1右側扉32Aが左側に摺動してストッパ80に当接することにより、第1右側扉32Aは予め定めた位置に停止するようになる。この場合、左側扉ガイドレール51および右側扉ガイドレール上52をローラ61A、61B、62A、62Bを介して摺動する第1左側扉31Aおよび第1右側扉32Aは、それぞれ、ストッパ80に衝突した際の反動でストッパ80から若干離れた位置で停止してしまい、第1左側扉31Aの右側辺と第1右側扉32Aの左側辺の間に隙間ができてしまうという問題が生じる。
しかし、たとえ、第1左側扉31Aがストッパ80との間に上述した反発が生じようとしても、第1左側扉31Aのローラ61Aが第1磁石71によってストッパ80側へ吸引されることからストッパ80に確実に当接して停止できるようになる。同様に、第1右側扉32Aがストッパ80との間に上述した反発が生じようとしても、第1右側扉32Aのローラ62Aが第2磁石72によってストッパ80側へ吸引されることからストッパ80に確実に当接して停止できるようになる。
そして、たとえば、第1左側扉31Aのローラ61Aを例に揚げると、図6に対応して描かれた図10に示すように、ローラ61Aは、その中心に軸孔63が形成されており、第1左側扉31Aに対して固定される軸64に挿入されることによって、第1左側扉31Aに取り付けられるようになっている。この場合、ローラ61Aの軸孔63の径は軸64の径よりも大きく形成されているのが通常となる。このため、第1左側扉31Aが所定の停止位置にあるときに、ローラ61Aのたとえば直下の位置に第1磁石71を配置させた場合、ローラ61Aの動きを抑制できるが、軸64がローラ61Aの軸孔63内で水平方向に移動できる状態となり、この動きが第1左側扉31Aの水平方向への移動として顕われ、第1左側扉31Aを所定の位置に停止させることができなくなるという問題がある。
そこで、図11に示すように、第1左側扉31Aがストッパ80に当接して第1左側扉31Aが所定の停止位置にある状態で、第1磁石(保持部)71をローラ61Aと接触しない位置であって、かつ第1磁石の磁力がローラ61Aに届く位置に配置する。この構成により、ローラ61Aは常時第1磁石71側に付勢され、ローラ61Aの軸孔63に挿入される軸64を所定の個所に正確に位置づけることができるようになる。このため、第1左側扉31Aを所定の位置に停止させることができるようになる。
なお、この実施態様では、第1左側扉31Aおよび第1右側扉32Aを閉める方向において第1左側扉31Aおよび第1右側扉32Aを停止させるストッパ80を設けることについて示したものである。同様に、第1左側扉31Aおよび第1右側扉32Aを開ける方向において第1左側扉31Aおよび第1右側扉32Aを停止させるストッパを設けるようにしてもよい。
また、上記実施態様では、左側扉31および右側扉32を摺動させるのに、一つのモータ34で行うようにしたものである。しかし、これに限定されることはなく、左側扉31を駆動させるモータおよび右側扉32を駆動させるモータを設け、それぞれのモータを独立に駆動させることによって左側扉31および右側扉32を摺動させるようにしてもよい。
また、上記実施態様では、左側扉31および右側扉32に、それぞれ、閉じる方向への摺動において、第1磁石71および第2磁石72によって付勢力を生じさせるようにしたものである。しかし、同様に、左側扉31および右側扉32に、それぞれ、開ける方向への摺動において、付勢力を生じさせるようにしてもよい。図7、図8は、左側扉31および右側扉32に、それぞれ、開ける方向への摺動において、付勢力を生じさせる構成を示した斜視図である。図7は、図4に対応し、左側扉31および右側扉32が閉められている状態を示す図であり、図8は、図5に対応し、左側扉31および右側扉32が開けられている状態を示す図である。
図8に示すように、左側扉31および右側扉32が、それぞれ、右側および左側に摺動し、開いた状態となっている場合において、左側扉31の下辺に取り付けられた複数のローラ61のうち最も左側辺寄りにあるローラ61Aに近接して第3磁石(保持部)73が配置されている。第3磁石73は、前記枠体33に固定されて配置され、たとえば、前記ローラ61Aの図中左側に近接して配置されている。これにより、第3磁石73は、強磁性体によって形成された前記ローラ61Aを磁力によって吸引し、左側扉31を図中左側へ摺動させる付勢力を生じさせるようになっている。このため、開ける方向に摺動された左側扉31は、その終端位置に近接し該終端位置に至るまで、第3磁石73による付勢力が働き、確実に、しかも安定して左側扉31を所定の停止位置で保持することができる。
一方、左側扉31および右側扉32が、同様に、それぞれ、右側および左側に摺動し、開いた状態となっている場合において、右側扉32の下辺に取り付けられた複数のローラ62のうち最も右側辺寄りにあるローラ62Aに近接して第4磁石(保持部)74が配置されている。第4磁石74は、前記枠体33に固定されて配置され、たとえば、前記ローラ62Aの図中右側に近接して配置されている。これにより、第4磁石74は、強磁性体によって形成された前記ローラ62Aを磁力によって吸引し、右側扉32を図中右側へ摺動させる付勢力を生じさせるようになっている。このため、開ける方向に摺動された右側扉は、その終端位置に近づき該終端位置に至るまで、第4磁石による付勢力が働き、確実に、しかも安定して右側扉32を所定の停止位置で保持することができる。
上述した実施態様では、磁石を枠体33に固定させ、ローラ61、62をたとえば鉄等からなる強磁性体で形成することによって、磁石に近接するローラ61、62を磁力によって吸着するようにしたものである。これに限定されることはなく、これらの関係を逆にし、たとえば鉄等からなる強磁性体を枠体33に固定させ、ローラを磁石で形成するようにしてもよい。このようにした場合でも、強磁性体に近接するローラを磁力によって吸引するようにできるからである。また、このような趣旨から、磁石を枠体33に固定させ、ローラを前記磁石と極性の逆の磁石によって形成するようにしてもよい。同様の効果が得られるからである。
なお、このようにローラ61A、61B、62A、62Bを磁石で形成する場合、たとえばローラ61、62を軸支する軸等のように、ローラに近接して配置される部材はたとえば樹脂等の非金属等で構成することが好ましい。このようにした場合、枠体33に固定され配置される強磁性体あるいは磁石等の相互のみの関係で磁力による吸引を発生せしめ、左側扉31および右側扉32の正確な位置での停止を実現させることができるからである。
また、上記実施態様において、左側扉31は第1左側扉31Aと第2左側扉32Bとからなる2個の扉で構成され、右側扉32は第1右側扉32A32Bと第2右側扉とからなる2個の扉で構成されたものである。しかし、左側扉31は2個以上の数の扉で構成されていてもよく、また、1個であってもよく、同様に、右側扉32は2個以上の数の扉で構成されていてもよく、また、1個であってもよい。さらに、扉は、画像表示装置15の表示面15Aを覆う1個の扉で構成し、この扉が、一方向(たとえば左方向)に摺動して、表示面15Aを現出させる構成のものであってもよいことはもちろんである。いずれの場合であっても、本発明を適用させることができる。
上述した実施態様では、扉は、ガイドレールとの間にローラを介在させることによって、該ガイドレールに対する摩擦を低減させ、円滑な摺動を図るようにしたものである。しかし、摩擦軽減部材として、このようなローラに限定されることはなく、たとえばボール等のような他の部材であっても本発明で適用できることはいうまでもない。
上述した実施態様では、可動物として画像表示装置15の前面に配置させた扉を例に挙げて示したが、可動物を画像表示装置15の前面以外の領域に配置させることもできる。また、可動物は扉に限定されることはなく、他の可動物にも適用することができる。
上述した実施態様における遊技機はパチンコ機を例に挙げて説明したものである。しかし、パチンコ機に限定されることはなく、たとえばスロットマシーン等の他の遊技機にも適用することができる。
以上、実施形態を用いて本発明を説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されないことは言うまでもない。上記実施形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。またその様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
10……遊技盤、11……遊技領域、12……ガイドレール、12A……外側レール、12B……内側レール、13……アウト口、14……開口、15……画像表示装置、15A……表示面、16……ステージ、17……排出口、18……始動口、19……大入賞口、19A……大入賞口扉、30……摺動扉機構、31……左側扉、31A……第1左側扉、31B……第2左側扉、32……右側扉、32A……第1右側扉、32B……第2右側扉、33……枠体、34……モータ、35、36、37、38……歯車、39……ピニオン、40……第1ラック、40A……連結部、51……左側扉ガイドレール、52……右側扉ガイドレール、61A、61B……ローラ(左側扉用)、62A、62B……ローラ(右側扉用)、63……軸孔、65……支持板、71……第1磁石、72……第2磁石、73……第3磁石、74……第4磁石、80……ストッパ、90……タッチセンサ

Claims (1)

  1. 駆動源と、前記駆動源によって駆動される可動物と、前記可動物の動きをガイドするガイド部とを備える遊技機であって、
    前記可動部の前記ガイド部と対向する位置に設けられ、前記可動物を前記ガイド部に沿って可動させる摩擦軽減部材と、
    前記可動物が所定の停止位置で停止するときに前記摩擦軽減部材に近接する位置に設けられ、前記可動物を前記所定の停止位置で保持する保持部と、を有し、
    前記摩擦軽減部材および前記保持部は、少なくとも一方が磁石によって構成され、
    前記摩擦軽減部材と前記保持部とが磁力によって吸引することによって前記可動部を前記所定の停止位置で保持することを特徴とする遊技機。
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