JP2012058445A - カラーフィルタおよびその製造方法とそれを用いた液晶ディスプレイ - Google Patents

カラーフィルタおよびその製造方法とそれを用いた液晶ディスプレイ Download PDF

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Abstract

【課題】色再現性や輝度に優れた液晶ディスプレイと、これに用いるカラーフィルタおよびこのカラーフィルタの製造方法を提供する。
【解決手段】カラーフィルタ1を、透明基板2と、この透明基板2上に位置する着色層4を備えたものとし、着色層4は赤色パターン4R、緑色パターン4G、青色パターン4Bを有するとともに、イエローパターン4Y、マゼンタパターン4M、および、シアンパターン4Cの少なくとも1種を有するものとし、赤色パターン4Rの厚みTr、緑色パターン4Gの厚みTg、青色パターン4Bの厚みTbの間には、Tr<Tg<Tbの関係が成立し、イエローパターン4Yの厚みTyはTr<Ty<Tgの関係にあり、マゼンタパターン4Mの厚みTmはTm=Tgの関係にあり、シアンパターン4Cの厚みTcはTg<Tc<Tbの関係にあるように構成する。
【選択図】 図1

Description

本発明はカラーフィルタ、特に赤色、緑色、青色の画素に他の色の画素を加えたカラーフィルタと、このようなカラーフィルタの製造方法、このようなカラーフィルタを用いた液晶ディスプレイに関する。
カラー液晶ディスプレイは、一般に駆動素子が形成された対向基板とカラーフィルタとを対向配置して周囲を封止し、その間隙に液晶層を充填した構造となっており、カラーフィルタは、透明基板上に配列された赤色パターン、緑色パターン、青色パターンからなる着色層を備えたものであった。また、液晶層を透過する光の偏光面の回転角度が波長によって僅かに異なること(液晶が有する複屈折の波長分散性)によるコントラストの低下や色度の低下を防止するために、カラーフィルタの赤色パターン、緑色パターン、青色パターン上の液晶層の厚みを、赤色パターン上の液晶層の厚みが最も大きく、緑色パターン、青色パターンの順で液晶層の厚みが小さくなるようにしたマルチギャップ方式が採用されている。このマルチギャップ方式におけるパターン上の液晶層の厚みは、赤色、緑色、青色の各色について、単一の波長(例えば、赤色は610nm、緑色は545nm、青色は450nmとする)で設計して設定されている。
また、近年、カラー液晶ディスプレイにおける輝度の向上を目的として、赤色、緑色、青色のパターン(画素)に他の色、例えば、イエローのパターン(画素)を加えたカラーフィルタが開発されている(特許文献1)。
特開2006−267541号公報
しかし、赤色、緑色、青色のパターンにイエローのパターンを加えた従来のカラーフィルタでは、輝度は向上するものの、イエローのパターンの透過光が、液晶が有する複屈折の波長分散性の影響で赤味を帯びた黄色になるような色変化を生じるという問題があった。そして、3D−液晶ディスプレイのようにセルギャップの狭い形態では、液晶が有する複屈折の波長分散性の影響が大きくなり、上記の色変化の問題点がより顕著になる可能性がある。しかし、従来は、赤色、緑色、青色のパターンに加えられるイエローパターン等の厚みに関して明確な設計方法がなく、各色のパターンの最適な厚みも提案されていなかった。
本発明は上述のような実情に鑑みてなされたものであり、色再現性や輝度に優れた液晶ディスプレイと、これに用いるカラーフィルタおよびこのカラーフィルタの製造方法を提供することを目的とする。
このような目的を達成するために、カラーフィルタの第1の発明は、透明基板と、該透明基板上に位置する着色層と、を備え、該着色層は赤色パターン、緑色パターン、青色パターンを有するとともに、イエローパターン、マゼンタパターン、および、シアンパターンの少なくとも1種を有し、赤色パターンの厚みTr、緑色パターンの厚みTg、青色パターンの厚みTbの間には、Tr<Tg<Tbの関係が成立し、イエローパターンの厚みTyはTr<Ty<Tgの関係にあり、マゼンタパターンの厚みTmはTm=Tgの関係にあり、シアンパターンの厚みTcはTg<Tc<Tbの関係にあるような構成とした。
また、カラーフィルタの第2の発明は、透明基板と、該透明基板上に位置する着色層と、を備え、該着色層は赤色パターン、緑色パターン、青色パターン、白色パターンを有し、赤色パターンの厚みTr、緑色パターンの厚みTg、青色パターンの厚みTb、および、白色パターンの厚みTwの間には、Tw<Tr<Tg<Tbの関係が成立するような構成とした。
本発明の他の態様として、赤色パターンの厚みTrと白色パターンの厚みTwとの差は0.3μm以上であるような構成とした。
本発明の他の態様として、前記着色層は、さらにイエローパターン、マゼンタパターン、および、シアンパターンのいずれか1種を有し、赤色パターンの厚みTr、緑色パターンの厚みTg、青色パターンの厚みTbとの間で、イエローパターンの厚みTyはTr<Ty<Tgの関係にあり、マゼンタパターンの厚みTmはTm=Tgの関係にあり、シアンパターンの厚みTcはTg<Tc<Tbの関係にあるような構成とした。
また、本発明は、赤色パターン、緑色パターン、青色パターンを有するとともに、イエローパターン、マゼンタパターン、および、シアンパターンの少なくとも1種を有する着色層を透明基板上に形成する工程を有するカラーフィルタの製造方法であって、赤色パターン、緑色パターン、青色パターンを、赤色パターンの厚みTr、緑色パターンの厚みTg、青色パターンの厚みTbの間にTr<Tg<Tbの関係が成立するように形成し、イエローパターンはその厚みTyがTr<Ty<Tgの関係となり、マゼンタパターンはその厚みTmがTm=Tgの関係となり、シアンパターンはその厚みTcがTg<Tc<Tbの関係となるように形成するような構成とした。
本発明の他の態様として、赤色、緑色、青色の各設定波長λを、赤色波長λr=610nm、緑色波長λg=545nm、青色波長λb=450nmとして、下記式(1)からI(透過率)が最大となるように、赤色セルギャップdr、緑色セルギャップdg、青色セルギャップdbを算出し、
I=sin2[θ(1+u21/2] … 式(1)
u=Δn・d/λ
λ:各色の設定波長
Δn:各色の設定波長における液晶の複屈折率
d:セルギャップ
イエロー、マゼンタ、シアンの各設定波長λを、イエロー波長λy1=545nm、λy2=610nm、マゼンタ波長λm1=450nm、λm2=610nm、シアン波長λc=500nmとして、前記式(1)から、λy1におけるI(透過率)とλy2におけるI(透過率)とが同じとなるようにイエローセルギャップdyを算出し、λm1におけるI(透過率)とλm2におけるI(透過率)とが同じとなるようにマゼンタセルギャップdmを算出し、I(透過率)が最大となるようにシアンセルギャップdcを算出し、液晶層を介して前記透明基板と対向させる対向基板との設定間隔に基づいて、赤色パターンに重なる液晶層厚みが前記赤色セルギャップdrとなり、緑色パターンに重なる液晶層厚みが前記緑色セルギャップdgとなり、青色パターンに重なる液晶層厚みが前記青色セルギャップdbとなるように赤色パターンの厚みTr、緑色パターンの厚みTg、青色パターンの厚みTbを設定し、イエローパターンに重なる液晶層厚みが前記イエローセルギャップdyとなり、マゼンタパターンに重なる液晶層厚みが前記マゼンタセルギャップdmとなり、シアンパターンに重なる液晶層厚みが前記シアンセルギャップdcとなるようにイエローパターンの厚みTy、マゼンタパターンの厚みTm、シアンパターンの厚みTcを設定するような構成とした。
また、本発明は、赤色パターン、緑色パターン、青色パターン、白色パターンを有する着色層を透明基板上に形成する工程を有するカラーフィルタの製造方法であって、赤色パターン、緑色パターン、青色パターンおよび白色パターンを、赤色パターンの厚みTr、緑色パターンの厚みTg、青色パターンの厚みTb、および、白色パターンの厚みTwの間にTw<Tr<Tg<Tbの関係が成立するように形成するような構成とした。
本発明の他の態様として、赤色、緑色、青色の各設定波長λを、赤色波長λr=610nm、緑色波長λg=545nm、青色波長λb=450nmとして、下記式(1)からI(透過率)が最大となるように、赤色セルギャップdr、緑色セルギャップdg、青色セルギャップdbを算出し、
I=sin2[θ(1+u21/2] … 式(1)
u=Δn・d/λ
λ:各色の設定波長
Δn:各色の設定波長における液晶の複屈折率
d:セルギャップ
液晶層を介して前記透明基板と対向させる対向基板との設定間隔に基づいて、赤色パターンに重なる液晶層厚みが前記赤色セルギャップdrとなり、緑色パターンに重なる液晶層厚みが前記緑色セルギャップdgとなり、青色パターンに重なる液晶層厚みが前記青色セルギャップdbとなるように赤色パターンの厚みTr、緑色パターンの厚みTg、青色パターンの厚みTbを設定し、白色パターンの厚みTwを赤色パターンの厚みTrよりも薄く設定するような構成とした。
本発明の他の態様として、白色パターンの厚みTwを赤色パターンの厚みTrよりも0.3μm以上薄く設定するような構成とし、また、白色の設定波長λを、λw1=450nm、λw2=545nm、λw3=610nmとして、前記式(1)から、λw1におけるI(透過率)とλw2におけるI(透過率)とλw3におけるI(透過率)とが同じとなるように白色セルギャップdwを算出し、液晶層を介して前記透明基板と対向させる対向基板との設定間隔に基づいて、白色パターンに重なる液晶層厚みが前記白色セルギャップdwとなるように白色パターンの厚みTwを設定するような構成とした。
本発明の他の態様として、着色層としてイエローパターン、マゼンタパターン、および、シアンパターンのいずれか1種を前記透明基板上に形成する工程を有し、イエローパターンはその厚みTyがTr<Ty<Tgの関係となり、マゼンタパターンはその厚みTmがTm=Tgの関係となり、シアンパターンはその厚みTcがTg<Tc<Tbの関係となるように形成するような構成とした。
本発明の他の態様として、イエロー、シアン、マゼンタの各設定波長λを、イエロー波長λy1=545nm、λy2=610nm、マゼンタ波長λm1=450nm、λm2=610nm、シアン波長λc=500nmとして、前記式(1)から、λy1におけるI(透過率)とλy2におけるI(透過率)とが同じとなるようにイエローセルギャップdyを算出し、λm1におけるI(透過率)とλm2におけるI(透過率)とが同じとなるようにマゼンタセルギャップdmを算出し、I(透過率)が最大となるようにシアンセルギャップdcを算出し、液晶層を介して前記透明基板と対向させる対向基板との設定間隔に基づいて、イエローパターンに重なる液晶層厚みが前記イエローセルギャップdyとなり、マゼンタパターンに重なる液晶層厚みが前記マゼンタセルギャップdmとなり、シアンパターンに重なる液晶層厚みが前記シアンセルギャップdcとなるようにイエローパターンの厚みTy、あるいは、マゼンタパターンの厚みTm、あるいは、シアンパターンの厚みTcを設定するような構成とした。
また、本発明は、カラーフィルタが液晶層を介して対向基板と対向して配設され、カラーフィルタを構成する複数色の各色パターンが画素をなすような液晶ディスプレイであって、カラーフィルタは上述の第1の発明のカラーフィルタであり、カラーフィルタの着色層を構成する赤色パターンの厚みTr、緑色パターンの厚みTg、青色パターンの厚みTbは、赤色パターンに重なる液晶層厚みが赤色セルギャップdrとなり、緑色パターンに重なる液晶層厚みが緑色セルギャップdgとなり、青色パターンに重なる液晶層厚みが青色セルギャップdbとなる厚みであり、該赤色セルギャップdr、緑色セルギャップdg、青色セルギャップdbは、赤色、緑色、青色の各設定波長λを、赤色波長λr=610nm、緑色波長λg=545nm、青色波長λb=450nmとして、下記式(1)からI(透過率)が最大となるように算出したものであり、カラーフィルタの着色層を構成するイエローパターンの厚みTy、マゼンタパターンの厚みTm、シアンパターンの厚みTcは、イエローパターンに重なる液晶層厚みがイエローセルギャップdyとなり、マゼンタパターンに重なる液晶層厚みがマゼンタセルギャップdmとなり、シアンパターンに重なる液晶層厚みがシアンセルギャップdcとなる厚みであり、該イエローセルギャップdyは、イエローの設定波長λをλy1=545nm、λy2=610nmとして、下記式(1)から、λy1におけるI(透過率)とλy2におけるI(透過率)とが同じとなるように算出したものであり、該マゼンタセルギャップdmは、マゼンタの設定波長λをλm1=450nm、λm2=610nmとして、下記式(1)から、λm1におけるI(透過率)とλm2におけるI(透過率)とが同じとなるように算出したものであり、該シアンセルギャップdmは、シアンの設定波長λをλc=500nmとして、下記式(1)から、I(透過率)が最大となるように算出したものであるような構成とした。
I=sin2[θ(1+u21/2] … 式(1)
u=Δn・d/λ
λ:各色の設定波長
Δn:各色の設定波長における液晶の複屈折率
d:セルギャップ
また、本発明は、カラーフィルタが液晶を介して対向基板と対向して配設され、カラーフィルタを構成する複数色の各色パターンが画素をなすような液晶ディスプレイであって、カラーフィルタは上述の第2の発明のカラーフィルタであり、カラーフィルタの着色層を構成する赤色パターンの厚みTr、緑色パターンの厚みTg、青色パターンの厚みTbは、赤色パターンに重なる液晶層厚みが赤色セルギャップdrとなり、緑色パターンに重なる液晶層厚みが緑色セルギャップdgとなり、青色パターンに重なる液晶層厚みが青色セルギャップdbとなる厚みであり、該赤色セルギャップdr、緑色セルギャップdg、青色セルギャップdbは、赤色、緑色、青色の各設定波長λを、赤色波長λr=610nm、緑色波長λg=545nm、青色波長λb=450nmとして、下記式(1)からI(透過率)が最大となるように算出したものであるような構成とした。
I=sin2[θ(1+u21/2] … 式(1)
u=Δn・d/λ
λ:各色の設定波長
Δn:各色の設定波長における液晶の複屈折率
d:セルギャップ
本発明の他の態様として、赤色パターンの厚みTrと白色パターンの厚みTwとの差は0.3μm以上であるような構成とし、また、着色層を構成する白色パターンの厚みTwは、白色パターンに重なる液晶層厚みが白色セルギャップdwとなる厚みであり、該白色セルギャップdwは、白色の設定波長λを、λw1=450nm、λw2=545nm、λw3=610nmとして、前記式(1)から、λw1におけるI(透過率)とλw2におけるI(透過率)とλw3におけるI(透過率)とが同じとなるように算出したものであるような構成とした。
本発明の他の態様として、前記着色層は、さらにイエローパターン、マゼンタパターン、および、シアンパターンのいずれか1種を有するものであり、赤色パターンの厚みTr、緑色パターンの厚みTg、青色パターンの厚みTbとの間で、イエローパターンの厚みTyはTr<Ty<Tgの関係にあり、マゼンタパターンの厚みTmはTm=Tgの関係にあり、シアンパターンの厚みTcはTg<Tc<Tbの関係にあり、かつ、イエローパターンの厚みTyはイエローパターンに重なる液晶層厚みがイエローセルギャップdyとなる厚み、あるいは、マゼンタパターンの厚みTmはマゼンタパターンに重なる液晶層厚みがマゼンタセルギャップdmとなる厚み、あるいは、シアンパターンの厚みTcはシアンパターンに重なる液晶層厚みがシアンセルギャップdcとなる厚みであり、該イエローセルギャップdyは、イエローの設定波長λをλy1=545nm、λy2=610nmとして、前記式(1)から、λy1におけるI(透過率)とλy2におけるI(透過率)とが同じとなるように算出したものであり、該マゼンタセルギャップdmは、マゼンタの設定波長λをλm1=450nm、λm2=610nmとして、前記式(1)から、λm1におけるI(透過率)とλm2におけるI(透過率)とが同じとなるように算出したものであり、該シアンセルギャップdmは、シアンの設定波長λをλc=500nmとして、前記式(1)から、I(透過率)が最大となるように算出したものであるような構成とした。
本発明のカラーフィルタは、赤色パターン、緑色パターン、青色パターンの各厚みに所定の関係が成立し、かつ、イエローパターン、マゼンタパターン、および、シアンパターンの少なくとも1種からなるパターンの厚みが、赤色パターン、緑色パターン、青色パターンの厚みと所定の関係にあるので、液晶ディスプレイに使用したときに、液晶が有する複屈折の波長分散性による色変化が抑制され、色再現性や輝度に優れた液晶ディスプレイの製造を可能とする。
また、本発明のカラーフィルタは、赤色パターン、緑色パターン、青色パターンの各厚みに所定の関係が成立し、かつ、白色パターンの厚みが、赤色パターンよりも薄いので、液晶ディスプレイに使用したときに、液晶が有する複屈折の波長分散性による色変化が抑制され、輝度が高く色再現性に優れた液晶ディスプレイの製造を可能とする。
本発明のカラーフィルタの製造方法は、赤色パターン、緑色パターン、青色パターンの各厚みに所定の関係が成立し、かつ、イエローパターン、マゼンタパターン、および、シアンパターンの少なくとも1種からなるパターンの厚みが、赤色パターン、緑色パターン、青色パターンの厚みと所定の関係となるように着色層を形成するので、液晶が有する複屈折の波長分散性による色変化が抑制されたカラーフィルタの製造が可能である。
また、本発明のカラーフィルタの製造方法は、赤色パターン、緑色パターン、青色パターンの各厚みに所定の関係が成立し、かつ、赤色パターンよりも薄くなるように白色パターンを形成して着色層とするので、液晶が有する複屈折の波長分散性による色変化の抑制と輝度の向上が可能なカラーフィルタを製造することができる。
本発明の液晶ディスプレイは、上述のいずれかの本発明のカラーフィルタを使用したものであり、カラーフィルタと対向基板との間隔と、各色パターンの厚みと、各色パターンにおけるセルギャップが特定の関係にあるので、液晶が有する複屈折の波長分散性による色変化が抑制され、色再現性や輝度に優れたものである。
本発明のカラーフィルタの第1の実施形態を示す部分断面図である。 本発明のカラーフィルタの第2の実施形態を示す部分断面図である。 本発明のカラーフィルタの第2の実施形態の他の例を示す部分断面図である。 本発明のカラーフィルタの製造方法の第1の実施形態を説明するための工程図である。 イエローパターンの透過スペクトルの例を示す図である。 NW(ノーマリーホワイト)モードでのセルギャップ(特定の着色パターンにおける液晶層の厚み)を変化させたときの青色光(λ=450nm)、緑色光(λ=545nm)、赤色光(λ=610nm)の透過率の変化の例を示す図である。 本発明のカラーフィルタの製造方法の第2の実施形態を説明するための工程図である。 本発明の液晶ディスプレイの第1の実施形態を示す部分断面図である。 本発明の液晶ディスプレイの第2の実施形態を示す部分断面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
[カラーフィルタ]
(第1の実施形態)
図1は、本発明のカラーフィルタの第1の実施形態を示す部分断面図である。図1において、本発明のカラーフィルタ1は、透明基板2と、この透明基板2の一方の面2aに配設されたブラックマトリックス3と着色層4と、を備えている。
着色層4は、透明基板2の一方の面2aの所定部位を被覆するように位置する赤色パターン4R、緑色パターン4G、青色パターン4B、イエローパターン4Y、マゼンタパターン4M、および、シアンパターン4Cで構成されている。そして、本発明のカラーフィルタ1では、赤色パターン4Rの厚みTr、緑色パターン4Gの厚みTg、青色パターン4Bの厚みTbの間にTr<Tg<Tbの関係が成立し、また、イエローパターン4Yの厚みTyはTr<Ty<Tgの関係にあり、マゼンタパターン4Mの厚みTmはTm=Tgの関係にあり、シアンパターン4Cの厚みTcはTg<Tc<Tbの関係にある。図示例では、各色パターンの厚みの関係を明確に表すために、赤色パターン4R、緑色パターン4G、青色パターン4Bの各色パターンの厚みを鎖線で示している。
このように、本発明のカラーフィルタ1は、着色層4を構成する赤色パターン4R、緑色パターン4G、青色パターン4Bの各厚みに上記の関係が成立し、かつ、着色層4を構成するイエローパターン4Y、マゼンタパターン4M、および、シアンパターン4Cの厚みが、赤色パターン4R、緑色パターン4G、青色パターン4Bの厚みと上記の関係にあるので、液晶ディスプレイに使用したときに、液晶が有する複屈折の波長分散性による色変化、例えば、イエローパターン4Yの透過光が赤味を帯びた黄色になるような色変化が抑制される。したがって、本発明のカラーフィルタ1は、色再現性や輝度に優れた液晶ディスプレイの製造を可能とする。
次に、本発明のカラーフィルタ1において、上記のように着色層4を構成する赤色パターン4R、緑色パターン4G、青色パターン4Bの各厚みの関係が成立し、かつ、イエローパターン4Y、マゼンタパターン4M、および、シアンパターン4Cの厚みと赤色パターン4R、緑色パターン4G、青色パターン4Bの厚みの関係が成立するなかでの各色パターンの厚みについて説明する。本発明では、カラーフィルタ1を液晶層を介して対向基板と対向配置して使用する場合の透明基板2と対向基板との設定間隔に基づいて、赤色パターン4Rに重なる液晶層厚みが所望の赤色セルギャップdrとなり、緑色パターン4Gに重なる液晶層厚みが所望の緑色セルギャップdgとなり、青色パターン4Bに重なる液晶層厚みが所望の青色セルギャップdbとなるように、着色層4を構成する赤色パターン4Rの厚みTr、緑色パターン4Gの厚みTg、青色パターン4Bの厚みTbを設定することができる。セルギャップは、各色パターンに重なる液晶層の厚みであり、上記の赤色セルギャップdr、緑色セルギャップdg、青色セルギャップdbは、赤色、緑色、青色の各設定波長λを、赤色波長λr=610nm、緑色波長λg=545nm、青色波長λb=450nmとして、下記式(1)からI(透過率)が最大となるように算出することができる。
I=sin2[θ(1+u21/2] … 式(1)
u=Δn・d/λ
λ:各色の設定波長
Δn:各色の設定波長における液晶の複屈折率
d:セルギャップ
また、カラーフィルタ1を液晶層を介して対向基板と対向配置して使用する場合の透明基板2と対向基板との設定間隔に基づいて、イエローパターン4Yに重なる液晶層厚みが所望のイエローセルギャップdyとなり、マゼンタパターン4Mに重なる液晶層厚みが所望のマゼンタセルギャップdmとなり、シアンパターン4Cに重なる液晶層厚みが所望のシアンセルギャップdcとなるように、着色層4を構成するイエローパターン4Yの厚みTy、マゼンタパターン4Mの厚みTm、シアンパターン4Cの厚みTcを設定することができる。上記のイエローセルギャップdy、マゼンタセルギャップdm、シアンセルギャップdcは、イエロー、マゼンタ、シアンの各設定波長λを、イエロー波長λy1=545nm、λy2=610nm、マゼンタ波長λm1=450nm、λm2=610nm、シアン波長λc=500nmとして、上記の式(1)から算出する。すなわち、イエローセルギャップdyは、λy1におけるI(透過率)とλy2におけるI(透過率)とが同じとなるように算出し、マゼンタセルギャップdmは、λm1におけるI(透過率)とλm2におけるI(透過率)とが同じとなるように算出し、シアンセルギャップdcはI(透過率)が最大となるように算出することができる。
上記の本発明のカラーフィルタの実施形態では、着色層4は赤色パターン4R、緑色パターン4G、青色パターン4Bに加えて、イエローパターン4Y、マゼンタパターン4M、および、シアンパターン4Cを有しているが、本発明のカラーフィルタは、着色層4が赤色パターン4R、緑色パターン4G、青色パターン4Bに加えて、イエローパターン4Y、マゼンタパターン4M、および、シアンパターン4Cの少なくとも1種を有するものであり、図1に示される実施形態の他に、下記の実施態様をとることができる。
まず、着色層4が赤色パターン4R、緑色パターン4G、青色パターン4Bに加えて、イエローパターン4Yのみを有する場合、赤色パターン4Rの厚みTr、緑色パターン4Gの厚みTg、青色パターン4Bの厚みTbと、イエローパターン4Yの厚みTyとの間には、Tr<Ty<Tg<Tbの関係が成立する。
また、着色層4が赤色パターン4R、緑色パターン4G、青色パターン4Bに加えて、マゼンタパターン4Mのみを有する場合、赤色パターン4Rの厚みTr、緑色パターン4Gの厚みTg、青色パターン4Bの厚みTbと、マゼンタパターン4Mの厚みTmとの間には、Tr<Tm=Tg<Tbの関係が成立する。
また、着色層4が赤色パターン4R、緑色パターン4G、青色パターン4Bに加えて、シアンパターン4Cのみを有する場合、赤色パターン4Rの厚みTr、緑色パターン4Gの厚みTg、青色パターン4Bの厚みTbと、シアンパターン4Cの厚みTcとの間には、Tr<Tg<Tc<Tbの関係が成立する。
また、着色層4が赤色パターン4R、緑色パターン4G、青色パターン4Bに加えて、イエローパターン4Yおよびマゼンタパターン4Mを有する場合、赤色パターン4Rの厚みTr、緑色パターン4Gの厚みTg、青色パターン4Bの厚みTbと、イエローパターンの厚みTy、マゼンタパターン4Mの厚みTmとの間には、Tr<Ty<Tm=Tg<Tbの関係が成立する。
また、着色層4が赤色パターン4R、緑色パターン4G、青色パターン4Bに加えて、マゼンタパターン4Mおよびシアンパターン4Cを有する場合、赤色パターン4Rの厚みTr、緑色パターン4Gの厚みTg、青色パターン4Bの厚みTbと、マゼンタパターン4Mの厚みTm、シアンパターン4Cの厚みTcとの間には、Tr<Tm=Tg<Tc<Tbの関係が成立する。
さらに、着色層4が赤色パターン4R、緑色パターン4G、青色パターン4Bに加えて、イエローパターン4Yおよびシアンパターン4Cを有する場合、赤色パターン4Rの厚みTr、緑色パターン4Gの厚みTg、青色パターン4Bの厚みTbと、イエローパターンの厚みTy、シアンパターン4Cの厚みTcとの間には、Tr<Ty<Tg<Tc<Tbの関係が成立する。
上記のカラーフィルタ1を構成する透明基板2は、無アルカリガラス、石英ガラス、パイレックス(登録商標)ガラス、合成石英板等の可撓性のない透明なリジット材、あるいは透明樹脂フィルム、光学用樹脂板等の可撓性を有する透明なフレキシブル材を用いることができる。このような透明基材2の厚みは、例えば、200〜1500μmの範囲で適宜設定することができる。
また、ブラックマトリックス3は、例えば、カーボン微粒子等の遮光性粒子を含有させた樹脂材料を硬化させたもの、クロム等の金属材料をスパッタリング法、真空蒸着法等の成膜方法により成膜して、厚み1000〜2000Å程度の薄膜としたもの等であってよい。ブラックマトリックスのパターン形状は、平行に配設された複数のストライプからなる形状、格子形状等、いずれであってもよい。
また、着色層4を構成する赤色パターン4R、緑色パターン4G、青色パターン4B、および、イエローパターン4Y、マゼンタパターン4M、シアンパターン4Cは、所望の着色材を含有した感光性樹脂を使用した顔料分散法により形成することができ、さらに、印刷法、電着法、転写法、インクジェット法等の公知の方法により形成することができる。
(第2の実施形態)
図2は、本発明のカラーフィルタの第2の実施形態を示す部分断面図である。図2において、本発明のカラーフィルタ11は、透明基板12と、この透明基板12の一方の面12aに配設されたブラックマトリックス13と着色層14と、を備えている。
着色層14は、透明基板12の一方の面12aの所定部位を被覆するように位置する赤色パターン14R、緑色パターン14G、青色パターン14B、および、白色パターン14Wを有している。そして、本発明のカラーフィルタ11では、赤色パターン14Rの厚みTr、緑色パターン14Gの厚みTg、青色パターン14Bの厚みTbと、白色パターン14Wの厚みTwとの間にTw<Tr<Tg<Tbの関係が成立する。図示例では、赤色パターン14Rと白色パターン14Wの厚みの関係を明確に表すために、赤色パターン14Rの厚みを鎖線で示している。
このように本発明のカラーフィルタ11は、着色層14を構成する赤色パターン14R、緑色パターン14G、青色パターン14Bの各厚みTr,Tg,Tbに上記の関係が成立し、かつ、白色パターン14Wの厚みTwが、赤色パターン14Rよりも薄いので、液晶ディスプレイに使用したときに、液晶が有する複屈折の波長分散性による色変化が抑制され、例えば、白色パターン14Wの透過光が色味を帯びるような色変化が防止される。したがって、輝度が高く色再現性に優れた液晶ディスプレイの製造を可能とする。
次に、本発明のカラーフィルタ11において、上記のように着色層14を構成する赤色パターン14R、緑色パターン14G、青色パターン14B、および、白色パターン14Wの各厚みの関係が成立するなかでの各色パターンの厚みについて説明する。本発明では、カラーフィルタ11を液晶層を介して対向基板と対向配置して使用する場合の透明基板12と対向基板との設定間隔に基づいて、赤色パターン14Rに重なる液晶層厚みが所望の赤色セルギャップdrとなり、緑色パターン14Gに重なる液晶層厚みが所望の緑色セルギャップdgとなり、青色パターン14Bに重なる液晶層厚みが所望の青色セルギャップdbとなるように、着色層14を構成する赤色パターン14Rの厚みTr、緑色パターン14Gの厚みTg、青色パターン14Bの厚みTbを設定することができる。そして、上記の赤色セルギャップdr、緑色セルギャップdg、青色セルギャップdbは、赤色、緑色、青色の各設定波長λを、赤色波長λr=610nm、緑色波長λg=545nm、青色波長λb=450nmとして、下記式(1)からI(透過率)が最大となるように算出することができる。
I=sin2[θ(1+u21/2] … 式(1)
u=Δn・d/λ
λ:各色の設定波長
Δn:各色の設定波長における液晶の複屈折率
d:セルギャップ
また、白色パターン14Wの厚みTwの厚みは、上記のように、赤色パターン14Rの厚みTrよりも薄いものであり、白色パターン14Wの透過光の色付きを確実に防止するためには、TrとTwの差が0.3μm以上であることが好ましい。ここでは、白色パターン14Wに重なる液晶層厚みが所望の白色セルギャップdwとなるように、白色パターン14Wの厚みTwを設定することができる。そして、白色セルギャップdwは、白色の設定波長λを、λw1=450nm、λw2=545nm、λw3=610nmとして、上記式(1)から、λw1におけるI(透過率)とλw2におけるI(透過率)とλw3におけるI(透過率)とが同じとなるように算出することができる。
上記のカラーフィルタ11を構成する透明基板12およびブラックマトリックス13は、上述のカラーフィルタ1を構成する透明基板2、ブラックマトリックス3と同様とすることができる。また、カラーフィルタ11を構成する赤色パターン14R、緑色パターン14G、青色パターン14Bの形成は、上述のカラーフィルタ1を構成する赤色パターン4R、緑色パターン4G、青色パターン4Bの形成と同様とすることができる。
カラーフィルタ11を構成する白色パターン14Wは、波長域380nm〜780nmの平均透過率が80%以上の透明樹脂層である。ここで、波長域380nm〜780nmの平均透過率の測定は、オリンパス(株)製 OSP−SP200を用いて行う。このような白色パターン14Wは、例えば、感光性樹脂を使用して形成することができ、さらに、印刷法、電着法、転写法、インクジェット法等の公知の方法により形成することができる。
本発明では、図3に示されるように、イエローパターン、マゼンタパターン、および、シアンパターンのいずれか1種を着色層14に有するカラーフィルタ11′であってもよい。図3に示される例では、着色層14は更にイエローパターン14Yを有している。このように、着色層14が更にイエローパターン、マゼンタパターン、および、シアンパターンのいずれか1種を有する場合、赤色パターン14Rの厚みTr、緑色パターン14Gの厚みTg、青色パターン14Bの厚みTbとの間で、イエローパターンの厚みTyはTr<Ty<Tgの関係、マゼンタパターンの厚みTmはTm=Tgの関係、シアンパターンの厚みTcはTg<Tc<Tbの関係が成立する。図示例では、赤色パターン14Rとイエローパターン14Yの厚み、白色パターン14Wの厚みの関係を明確に表すために、赤色パターン14R、緑色パターン14Gの各色パターンの厚みを鎖線で示している。
このように、イエローパターン、あるいは、マゼンタパターン、あるいは、シアンパターンの厚みと赤色パターン14R、緑色パターン14G、青色パターン14Bの厚みとの関係が成立するなかでのイエローパターン、あるいは、マゼンタパターン、あるいは、シアンパターンの厚みについて説明する。本発明では、カラーフィルタ11′を液晶層を介して対向基板と対向配置して使用する場合の透明基板12と対向基板との設定間隔に基づいて、イエローパターンに重なる液晶層厚みが所望のイエローセルギャップdyとなり、マゼンタパターンに重なる液晶層厚みが所望のマゼンタセルギャップdmとなり、シアンパターンに重なる液晶層厚みが所望のシアンセルギャップdcとなるように、イエローパターンの厚みTy、あるいは、マゼンタパターンの厚みTm、あるいは、シアンパターンの厚みTcを設定することができる。上記のイエローセルギャップdy、マゼンタセルギャップdm、シアンセルギャップdcは、イエロー、マゼンタ、シアンの各設定波長λを、イエロー波長λy1=545nm、λy2=610nm、マゼンタ波長λm1=450nm、λm2=610nm、シアン波長λc=500nmとして、上記の式(1)から算出する。すなわち、イエローセルギャップdyは、λy1におけるI(透過率)とλy2におけるI(透過率)とが同じとなるように算出し、マゼンタセルギャップdmは、λm1におけるI(透過率)とλm2におけるI(透過率)とが同じとなるように算出し、シアンセルギャップdcはI(透過率)が最大となるように算出することができる。
このように、着色層14が、赤色パターン14R、緑色パターン14G、青色パターン14B、白色パターン14Wとともに、イエローパターン、マゼンタパターン、および、シアンパターンのいずれか1種を有することにより、カラーフィルタ11′では、色再現性が更に向上する。また、イエローパターン、マゼンタパターン、または、シアンパターンの厚みが、赤色パターン14R、緑色パターン14G、青色パターン14Bの厚みと上記の関係にあるので、例えば、着色層14がイエローパターン14Yを有する場合、イエローパターン14Yの透過光が赤味を帯びた黄色になるような色変化が防止される。
上述の実施形態は例示であり、本発明のカラーフィルタは、これらに限定されるものではない。
[カラーフィルタの製造方法]
(第1の実施形態)
図4は、本発明のカラーフィルタの製造方法の第1の実施形態を説明するための工程図であり、図1に示されるカラーフィルタ1を例としている。
本発明では、透明基板2の一方の面2aに、所望のパターン形状でブラックマトリックス3を形成する(図4(A))。ブラックマトリックス3の形成は、スパッタリング法、真空蒸着法等により厚み1000〜2000Å程度のクロム等の金属薄膜を形成し、この薄膜をパターニングする方法、また、カーボン微粒子等の遮光性粒子を含有させたポリイミド樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂等の樹脂層を形成し、この樹脂層をパターニングする方法、また、カーボン微粒子等の遮光性粒子を含有させた感光性樹脂層を形成し、この感光性樹脂層をパターニングする方法等、いずれであってもよい。
次に、透明基板2の一方の面2aのブラックマトリックス3が形成されていない所定箇所に、赤色パターン4R、緑色パターン4G、青色パターン4Bを形成する(図4(B))。このような赤色パターン4R、緑色パターン4G、青色パターン4Bの形成では、赤色パターン4Rの厚みTr、緑色パターン4Gの厚みTg、青色パターン4Bの厚みTbの間にTr<Tg<Tbの関係が成立するように赤色パターン4R、緑色パターン4G、青色パターン4Bを形成する。赤色パターン4R、緑色パターン4G、青色パターン4Bの形成は、所望の着色材を含有した感光性樹脂を使用した顔料分散法により形成することができ、さらに、印刷法、電着法、転写法、インクジェット法等の公知の方法により形成することができる。赤色パターン4R、緑色パターン4G、青色パターン4Bの厚みは、例えば、使用する塗料、インク等の固形分含有量を調整したり、粘度、塗布量を調整したり、電着条件を調整することにより制御することができる。
次に、透明基板2の一方の面2aのブラックマトリックス3が形成されていない所定箇所に、イエローパターン4Y、マゼンタパターン4M、シアンパターン4Cを形成する(図4(C))。このようなイエローパターン4Y、マゼンタパターン4M、シアンパターン4Cの形成では、イエローパターン4Yの厚みTyがTr<Ty<Tgの関係となり、マゼンタパターン4Mの厚みTmがTm=Tgの関係となり、シアンパターン4Cの厚みTcがTg<Tc<Tbの関係となるようにイエローパターン4Y、マゼンタパターン4M、シアンパターン4Cを形成する。イエローパターン4Y、マゼンタパターン4M、シアンパターン4Cの形成は、所望の着色材を含有した感光性樹脂を使用した顔料分散法により形成することができ、さらに、印刷法、電着法、転写法、インクジェット法等の公知の方法により形成することができる。これにより、カラーフィルタ1が得られる。
尚、赤色パターン4R、緑色パターン4G、青色パターン4B、イエローパターン4Y、マゼンタパターン4M、シアンパターン4Cの形成順序は特に制限はない。
このような本発明のカラーフィルタの製造方法は、赤色パターン、緑色パターン、青色パターンを、上記の厚みの関係が成立するように形成し、かつ、赤色パターン、緑色パターン、青色パターンの厚みと上記の関係が成立するようにイエローパターン、マゼンタパターン、および、シアンパターンの少なくとも1種を形成するので、液晶が有する複屈折の波長分散性による色変化が抑制されたカラーフィルタの製造が可能である。
本発明のカラーフィルタの製造方法では、赤色パターン4R、緑色パターン4G、青色パターン4Bの形成において、上記のような各色パターンの厚みの関係を成立させるとともに、各色パターンの厚みを以下のように設定することができる。まず、赤色、緑色、青色の各設定波長λを、赤色波長λr=610nm、緑色波長λg=545nm、青色波長λb=450nmとして、下記式(1)からI(透過率)が最大となるように、赤色セルギャップdr、緑色セルギャップdg、青色セルギャップdbを算出する。そして、本発明のカラーフィルタ1を液晶層を介して対向基板と対向配置して使用する場合の透明基板2と対向基板との設定間隔に基づいて、赤色パターン4Rに重なる液晶層厚みが上記赤色セルギャップdrとなり、緑色パターン4Gに重なる液晶層厚みが上記緑色セルギャップdgとなり、青色パターン4Bに重なる液晶層厚みが上記青色セルギャップdbとなるように、着色層4を構成する赤色パターン4Rの厚みTr、緑色パターン4Gの厚みTg、青色パターン4Bの厚みTbを設定する。
I=sin2[θ(1+u21/2] … 式(1)
u=Δn・d/λ
λ:各色の設定波長
Δn:各色の設定波長における液晶の複屈折率
d:セルギャップ
また、本発明のカラーフィルタの製造方法では、イエローパターン4Y、マゼンタパターン4M、シアンパターン4Cの形成において、上記のような各色パターンの厚みの関係を成立させるとともに、各色パターンの厚みを以下のように設定することができる。まず、イエロー、マゼンタ、シアンの各設定波長λを、イエロー波長λy1=545nm、λy2=610nm、マゼンタ波長λm1=450nm、λm2=610nm、シアン波長λc=500nmとして、上記の式(1)からイエローセルギャップdy、マゼンタセルギャップdm、シアンセルギャップdcを算出する。すなわち、イエローセルギャップdyは、λy1におけるI(透過率)とλy2におけるI(透過率)とが同じとなるように算出し、マゼンタセルギャップdmは、λm1におけるI(透過率)とλm2におけるI(透過率)とが同じとなるように算出し、シアンセルギャップdcはI(透過率)が最大となるように算出する。そして、上記の透明基板2と対向基板との設定間隔に基づいて、イエローパターン4Yに重なる液晶層厚みが上記イエローセルギャップdyとなり、マゼンタパターン4Mに重なる液晶層厚みが上記マゼンタセルギャップdmとなり、シアンパターン4Cに重なる液晶層厚みが上記シアンセルギャップdcとなるように、着色層4を構成するイエローパターン4Yの厚みTy、マゼンタパターン4Mの厚みTm、シアンパターン4Cの厚みTcを設定する。
ここで、イエローセルギャップdyとマゼンタセルギャップdmの設定において、上記のようにイエローの設定波長λを、λy1=545nm、λy2=610nmの2つの波長とし、マゼンタの設定波長λを、λm1=450nm、λm2=610nmの2つの波長とすることについて説明する。図5はイエローパターン4Yの透過スペクトルの例を示す図であり、図6は、NW(ノーマリーホワイト)モードでのセルギャップ(着色パターンに重なる液晶層の厚み)を変化させたときの青色光(λ=450nm)、緑色光(λ=545nm)、赤色光(λ=610nm)の透過率の変化の例を示す図である。図5に示されるように、イエローパターン4Yの透過スペクトルには、緑色光(λ=545nm)と赤色光(λ=610nm)が含まれている。このため、イエローの設定波長λを、λy1=545nm、λy2=610nmの2つの波長とし、緑色光(λ=545nm)と赤色光(λ=610nm)の透過率が同じになるように、すなわち、図6において緑色光(λ=545nm)と赤色光(λ=610nm)の透過率の変化曲線の交点となるように、イエローセルギャップdyを設計する。仮に、イエローの設定波長を単一波長λy=610nmとしてイエローセルギャップdyを設計すると、イエローパターンの透過スペクトルは、図5に二点鎖線で示すように変化して、透過光は赤味を帯びた黄色になってしまう。
また、マゼンタの透過スペクトル(図示せず)には、青色光(λ=450nm)と赤色光(λ=610nm)が含まれている。このため、マゼンタの設定波長λを、λm1=450nm、λm2=610nmの2つの波長とし、青色光(λ=450nm)と赤色光(λ=610nm)の透過率が同じになるように、すなわち、図6において青色光(λ=450nm)と赤色光(λ=610nm)の透過率の変化曲線の交点となるように、マゼンタセルギャップdmを設計する。このようにイエローセルギャップdyとマゼンタセルギャップdmを設定することにより、イエローパターン4Yの透過光の変色、マゼンタパターン4Mの透過光の変色を防止することができる。
尚、シアンセルギャップdcは、シアンパターン4Cの透過スペクトルの中心が緑色光(λ=545nm)に近いので、シアンの設定波長を単一波長λm=500nmとすることができる。
(第2の実施形態)
図7は、本発明のカラーフィルタの製造方法の第2の実施形態を説明するための工程図であり、図2に示されるカラーフィルタ11を例としている。
本発明では、透明基板12の一方の面12aに、所望のパターン形状でブラックマトリックス13を形成する(図7(A))。ブラックマトリックス13は、上述のブラックマトリックス3と同様に形成することができる。
次に、透明基板12の一方の面12aのブラックマトリックス13が形成されていない所定箇所に、赤色パターン14R、緑色パターン14G、青色パターン14B、白色パターン14Wを設けて着色層14を形成する(図7(B))。この着色層14の形成では、赤色パターン14Rの厚みTr、緑色パターン14Gの厚みTg、青色パターン14B、白色パターン14Wの厚みTbの間にTw<Tr<Tg<Tbの関係が成立するように赤色パターン14R、緑色パターン14G、青色パターン14B、白色パターン14Wを形成する。
赤色パターン14R、緑色パターン14G、青色パターン14Bの形成は、上述の赤色パターン4R、緑色パターン4G、青色パターン4Bの形成と同様に行うことができる。
また、白色パターン14Wは、その厚みTwが赤色パターン14Rの厚みTrよりも薄く(Tw<Tr)なるように形成する。このように白色パターン14Wの厚みを設定するのは、白色パターンが厚い(液晶層が薄い)と、液晶ディスプレイに使用したときに液晶が有する複屈折の波長分散性による色付きが起こることがあり、これを防止するためである。そして、TrとTwの差は、0.3μm以上であることが好ましい。このような白色パターン14Wは、可視光透過率が80%以上の透明樹脂層とすることができ、例えば、感光性樹脂を使用して形成することができ、さらに、印刷法、電着法、転写法、インクジェット法等の公知の方法により形成することができる。これにより、カラーフィルタ11が得られる。尚、赤色パターン14R、緑色パターン14G、青色パターン14B、白色パターン14Wの形成順序は特に制限はない。
このような本発明のカラーフィルタの製造方法は、赤色パターン、緑色パターン、青色パターン、白色パターンの各厚みに上記の関係が成立するように着色層を形成するので、液晶が有する複屈折の波長分散性による色変化の抑制と輝度の向上が可能なカラーフィルタを製造することができる。
本発明のカラーフィルタの製造方法では、着色層14を構成する赤色パターン14R、緑色パターン14G、青色パターン14Bの形成において、上記のような赤色パターン14R、緑色パターン14G、青色パターン14Bの厚みの関係を成立させる。そして、各色パターンの厚み設定を、上述の製造方法の第1の実施形態の式(1)を用いた赤色パターン4R、緑色パターン4G、青色パターン4Bの厚み設定と同様に行うことができる。
また、着色層14を構成する白色パターンの形成において、上記のように、その厚みTwが赤色パターン14Rの厚みTrよりも薄く(Tw<Tr)なるように、好ましくはTrとTwの差が0.3μm以上となるように厚みTwを設定する。そして、白色の設定波長λを、λw1=450nm、λw2=545nm、λw3=610nmとして、上記式(1)から、λw1におけるI(透過率)とλw2におけるI(透過率)とλw3におけるI(透過率)とが同じとなるように白色セルギャップdwを算出し、液晶層を介して透明基板と対向させる対向基板との設定間隔に基づいて、白色パターン14Wに重なる液晶層厚みが白色セルギャップdwとなるように白色パターン14Wの厚みTwを設定することができる。
また、図3に示されるカラーフィルタ11′のように、イエローパターン、マゼンタパターン、および、シアンパターンのいずれか1種を着色層14に有する場合(図3に示される例では、イエローパターン14Yを有している)、イエローパターン、マゼンタパターン、あるいは、シアンパターンを以下のように形成する。まず、着色層14がイエローパターンを有する場合、その厚みTyがTr<Ty<Tgの関係となるように形成する。また、着色層14がマゼンタパターンを有する場合、その厚みTmがTm=Tgの関係となるように形成する。さらに、着色層14がシアンパターンを有する場合、その厚みTcがTg<Tc<Tbの関係となるように形成する。イエローパターン、マゼンタパターン、あるいは、シアンパターンの形成は、所望の着色材を含有した感光性樹脂を使用した顔料分散法により形成することができ、さらに、印刷法、電着法、転写法、インクジェット法等の公知の方法により形成することができる。
また、本発明のカラーフィルタの製造方法では、エローパターン、マゼンタパターン、あるいは、シアンパターンの形成において、上記のような各色パターンの厚みの関係を成立させる。そして、イエローパターン、あるいは、マゼンタパターン、あるいは、シアンパターンの厚み設定を、上述の製造方法の第1の実施形態の式(1)を用いたイエローパターン4Y、マゼンタパターン4M、シアンパターン4Cの厚み設定と同様に行うことができる。
尚、赤色パターン14R、緑色パターン14G、青色パターン14B、および、白色パターン14Wの形成順序、さらに、イエローパターン14Y、マゼンタパターン14M、シアンパターン14Cの形成順序は特に制限はない。
上述の実施形態は例示であり、本発明のカラーフィルタの製造方法は、これらに限定されるものではない。
[液晶ディスプレイ]
(第1の実施形態)
図8は、本発明の液晶ディスプレイの第1の実施形態を示す部分断面図であり、上述の本発明のカラーフィルタ1を使用した例である。図8において、液晶ディスプレイ21は、カラーフィルタ1と対向基板31を所望の設定間隔Lで対向させ、周辺部をシール部材(図示せず)により封止し、間隙部分に液晶層35が位置するものである。カラーフィルタ1の透明基板2の液晶層35と反対側、および、対向基板31の液晶層35と反対側には、それぞれ偏光膜22,25が配設されている。また、カラーフィルタ1の着色層4を被覆するように共通透明電極23が配設され、対向基板31の液晶層35側には対向電極24が配設され、この対向電極24は、対向基板31に設けられた駆動素子(図示せず)に接続されている。
偏光膜22,25としては、例えば、ポリビニルアルコールフィルムに2色性を有するヨウ素錯体等の異方性材料を吸着配向させたもの等、公知の偏光材料を使用することができる。
共通透明電極23、対向電極24は、酸化インジウムスズ(ITO)、酸化亜鉛(ZnO)、酸化スズ(SnO)等、および、その合金等を用いて、スパッタリング法、真空蒸着法、CVD法等の一般的な成膜方法により形成されたものである。
対向基板31は、上述のカラーフィルタ用の透明基板2として挙げたものを使用することができる。
液晶層35は、VA方式の駆動に用いられる液晶、横電界駆動方式に用いられる液晶等であってよい。また、液晶の配向に使用する配向膜(図示せず)は、ポリイミド系、ポリアミド系、ポリウレタン系およびポリ尿素系等の有機化合物により形成することができ、厚みは0.01〜1μm程度とすることができる。
カラーフィルタ1は、着色層4を構成する複数色の各色パターンがそれぞれ1個の画素をなすものであり、赤色パターン4R、緑色パターン4G、青色パターン4B、イエローパターン4Y、マゼンタパターン4M、シアンパターン4Cの6個の画素により1個の絵素が構成されている。
また、カラーフィルタ1では、上述のように、赤色パターン4Rの厚みTr、緑色パターン4Gの厚みTg、青色パターン4Bの厚みTbの間にTr<Tg<Tbの関係が成立し、イエローパターン4Yの厚みTyはTr<Ty<Tgの関係にあり、マゼンタパターン4Mの厚みTmはTm=Tgの関係にあり、シアンパターン4Cの厚みTcはTg<Tc<Tbの関係にある。
このようなカラーフィルタ1の着色層4を構成する赤色パターン4Rの厚みTr、緑色パターン4Gの厚みTg、青色パターン4Bの厚みTbは、赤色パターン4Rに重なる液晶層35の厚みが所望の赤色セルギャップdrとなり、緑色パターン4Gに重なる液晶層35の厚みが所望の緑色セルギャップdgとなり、青色パターン4Bに重なる液晶層35の厚みが所望の青色セルギャップdbとなる厚みである。上記の赤色セルギャップdr、緑色セルギャップdg、青色セルギャップdbは、赤色、緑色、青色の各設定波長λを、赤色波長λr=610nm、緑色波長λg=545nm、青色波長λb=450nmとして、下記式(1)からI(透過率)が最大となるように算出することができる。
また、カラーフィルタ1の着色層4を構成するイエローパターン4Yの厚みTy、マゼンタパターン4Mの厚みTm、シアンパターン4Cの厚みTcは、イエローパターン4Yに重なる液晶層35の厚みが所望のイエローセルギャップdyとなり、マゼンタパターン4Mに重なる液晶層35の厚みが所望のマゼンタセルギャップdmとなり、シアンパターン4Cに重なる液晶層35の厚みが所望のシアンセルギャップdcとなる厚みである。上記のイエローセルギャップdyは、イエローの設定波長λをλy1=545nm、λy2=610nmとして、下記式(1)から、λy1におけるI(透過率)とλy2におけるI(透過率)とが同じとなるように算出する。また、マゼンタセルギャップdmは、マゼンタの設定波長λをλm1=450nm、λm2=610nmとして、下記式(1)から、λm1におけるI(透過率)とλm2におけるI(透過率)とが同じとなるように算出する。また、シアンセルギャップdcは、シアンの設定波長λをλc=500nmとして、下記式(1)から、I(透過率)が最大となるように算出する。
I=sin2[θ(1+u21/2] … 式(1)
u=Δn・d/λ
λ:各色の設定波長
Δn:各色の設定波長における液晶の複屈折率
d:セルギャップ
したがって、例えば、赤色パターン4Rの厚みTrは、カラーフィルタ1の透明基板2と対向基板31との間隔Lから、上記のようの算出した赤色セルギャップdrと、共通透明電極23の厚みと、対向電極24の厚みとを引いた値となる。尚、各色パターンの厚み設定において、透明基板2と対向基板31との間に他の部材(配向膜や保護膜等)が介在する場合、これらの厚みを考慮してもよいことは勿論である。
このような本発明の液晶ディスプレイ21は、カラーフィルタ1と対向基板31との間隔と、各色パターンの厚みと、各色パターンにおけるセルギャップが特定の関係にあるので、液晶が有する複屈折の波長分散性による色変化が抑制され、色再現性や輝度に優れたものである。
(第2の実施形態)
図9は、本発明の液晶ディスプレイの第2の実施形態を示す部分断面図であり、上述の本発明のカラーフィルタ11を使用した例である。図9において、液晶ディスプレイ41は、カラーフィルタ11と対向基板51を所望の設定間隔Lで対向させ、周辺部をシール部材(図示せず)により封止し、間隙部分に液晶層55が位置するものである。カラーフィルタ11の透明基板12の液晶層55と反対側、および、対向基板51の液晶層55と反対側には、それぞれ偏光膜42,45が配設されている。また、カラーフィルタ11の着色層14を被覆するように共通透明電極43が配設され、対向基板51の液晶層55側には対向電極44が配設され、この対向電極44は、対向基板51に設けられた駆動素子(図示せず)に接続されている。
偏光膜42,45、共通透明電極43と対向電極44、対向基板51、液晶層55は、上述の液晶ディスプレイ21を構成する偏光膜22,25、共通透明電極23と対向電極24、対向基板31、液晶層35と同様とすることができ、ここでの説明は省略する。
カラーフィルタ11は、着色層14を構成する赤色パターン14R、緑色パターン14G、青色パターン14B、白色パターン14Wがそれぞれ1個の画素をなすものであり、赤色パターン14R、緑色パターン14G、青色パターン14B、白色パターン14Wの4個の画素により1個の絵素が構成されている。
また、カラーフィルタ11では、上述のように、赤色パターン14Rの厚みTr、緑色パターン14Gの厚みTg、青色パターン14Bの厚みTb、および、白色パターン14Wの厚みTwの間に、Tw<Tr<Tg<Tbの関係が成立する。
このようなカラーフィルタ11の着色層14を構成する赤色パターン14Rの厚みTr、緑色パターン14Gの厚みTg、青色パターン14Bの厚みTbは、赤色パターン14Rに重なる液晶層55の厚みが所望の赤色セルギャップdrとなり、緑色パターン14Gに重なる液晶層55の厚みが所望の緑色セルギャップdgとなり、青色パターン14Bに重なる液晶層55の厚みが所望の青色セルギャップdbとなる厚みである。上記の赤色セルギャップdr、緑色セルギャップdg、青色セルギャップdbは、赤色、緑色、青色の各設定波長λを、赤色波長λr=610nm、緑色波長λg=545nm、青色波長λb=450nmとして、下記式(1)からI(透過率)が最大となるように算出することができる。
I=sin2[θ(1+u21/2] … 式(1)
u=Δn・d/λ
λ:各色の設定波長
Δn:各色の設定波長における液晶の複屈折率
d:セルギャップ
したがって、例えば、赤色パターン14Rの厚みTrは、カラーフィルタ11の透明基板12と対向基板51との間隔Lから、上記のようの算出した赤色セルギャップdrと、共通透明電極43の厚みと、対向電極44の厚みとを引いた値となる。尚、各色パターンの厚み設定において、透明基板12と対向基板51との間に他の部材(配向膜や保護膜等)が介在する場合、その厚みを考慮してもよいことは勿論である。
また、着色層14を構成する白色パターン14Wの厚みTwは、赤色パターン14Rの厚みTrよりも薄くなるように設定されるが、液晶が有する複屈折の波長分散性による色付き防止をより確実なものとするために、TrとTwの差は0.3μm以上であることが好ましい。ここでは、白色パターン14Wに重なる液晶層厚みが所望の白色セルギャップdwとなるように、白色パターン14Wの厚みTwを設定することができる。そして、白色セルギャップdwは、白色の設定波長λを、λw1=450nm、λw2=545nm、λw3=610nmとして、上記式(1)から、λw1におけるI(透過率)とλw2におけるI(透過率)とλw3におけるI(透過率)とが同じとなるように算出することができる。
このような本発明の液晶ディスプレイ41は、カラーフィルタ11と対向基板51との間隔と、各色パターンの厚みと、各色パターンにおけるセルギャップが特定の関係にあるので、液晶が有する複屈折の波長分散性による色変化が抑制され、輝度が高く色再現性に優れたものである。
上述の実施形態は例示であり、本発明の液晶ディスプレイは、これに限定されるものではない。例えば、カラーフィルタ11に代えて、図3に示されるように、着色層14にイエローパターン14Yを有するカラーフィルタ11′を使用することもできる。また、イエローパターン14Yに代えて、マゼンタパターン、あるいは、シアンパターンを配設することもできる。
このようにカラーフィルタ11′を使用する場合、イエローパターンの厚みTy、あるいは、マゼンタパターンの厚みTm、あるいは、シアンパターンの厚みTcは、イエローパターンに重なる液晶層55の厚みが所望のイエローセルギャップdyとなり、マゼンタパターンに重なる液晶層55の厚みが所望のマゼンタセルギャップdmとなり、シアンパターンに重なる液晶層55の厚みが所望のシアンセルギャップdcとなる厚みである。上記のイエローセルギャップdyは、イエローの設定波長λをλy1=545nm、λy2=610nmとして、上記式(1)から、λy1におけるI(透過率)とλy2におけるI(透過率)とが同じとなるように算出する。また、マゼンタセルギャップdmは、マゼンタの設定波長λをλm1=450nm、λm2=610nmとして、上記式(1)から、λm1におけるI(透過率)とλm2におけるI(透過率)とが同じとなるように算出する。また、シアンセルギャップdcは、シアンの設定波長λをλc=500nmとして、上記式(1)から、I(透過率)が最大となるように算出する。
したがって、例えば、イエローパターン14Yの厚みTyは、カラーフィルタ11′の透明基板12と対向基板51との間隔Lから、上記のようの算出したイエローセルギャップdyと、共通透明電極43の厚みと、対向電極44の厚みとを引いた値となる。この場合も、透明基板12と対向基板51との間に他の部材(配向膜や保護膜等)が介在するときは、その厚みを考慮してもよいことは勿論である。
上述の実施形態は例示であり、本発明の液晶ディスプレイは、これらに限定されるものではない。
次に、実施例を示して本発明を更に詳細に説明する。
[実施例1]
<各色パターンのセルギャップの算出>
液晶としてメルク社製 MLC−2038を準備した。この液晶において、赤色、緑色、青色の各設定波長λを、赤色波長λr=610nm、緑色波長λg=545nm、青色波長λb=450nmとして、下記式(1)からI(透過率)が最大となるように、赤色セルギャップdr、緑色セルギャップdg、青色セルギャップdbを算出した。その結果、赤色セルギャップdr=3.5μm、緑色セルギャップdg=3.3μm、青色セルギャップdb=3.1μmとなった。
I=sin2[θ(1+u21/2] … 式(1)
u=Δn・d/λ
λ:各色の設定波長
Δn:各色の設定波長における液晶の複屈折率
d:セルギャップ
また、イエローの設定波長をλy1=545nm、λy2=610nmとして、上記式(1)から、λy1におけるI(透過率)とλy2におけるI(透過率)とが同じとなるようにイエローセルギャップdyを算出した。その結果、イエローセルギャップdy=3.4μmとなった。
<カラーフィルタの作製>
(共重合樹脂溶液の調製)
重合槽中にメタクリル酸メチル(MMA)を63質量部、アクリル酸(AA)を12質量部、メタクリル酸−2−ヒドロキシエチル(HEMA)を6質量部、ジエチレングリコールジメチルエーテル(DMDG)を88質量部仕込み、撹拌し溶解させた後、2,2′−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)を7質量部添加し、均一に溶解させた。その後、窒素気流下、85℃で2時間撹拌し、更に100℃で1時間反応させた。得られた溶液に、更にメタクリル酸グリシジル(GMA)を7質量部、トリエチルアミンを0.4質量部、およびハイドロキノンを0.2質量部添加し、100℃で5時間撹拌し、共重合樹脂溶液(固形分50%)を得た。
(硬化性樹脂組成物の調製)
下記の各材料を室温で撹拌、混合して硬化性樹脂組成物を得た。
(硬化性樹脂組成物の組成)
・上記の共重合樹脂溶液(固形分50%) … 14W質量部
・ジペンタエリスリトールペンタアクリレート … 24質量部
(サートマー社製 SR399)
・オルソクレゾールノボラック型エポキシ樹脂 … 4質量部
(油化シェルエポキシ社製 エピコート180S70)
・2−メチル−1−(4−メチルチオフェニル)−2−モノフォリノプロパン−
1−オン … 4質量部
・ジエチレングリコールジメチルエーテル … 52質量部
(ブラックマトリックスの形成)
まず、下記分量の成分を混合し、サンドミルにて十分に分散し、黒色顔料分散液を調製した。
(黒色顔料分散液の組成)
・黒色顔料 … 23質量部
・高分子分散剤 … 2質量部
(ビックケミー・ジャパン(株)製 Disperbyk111)
・ジエチレングリコールジメチルエーテル … 75質量部
次に、下記分量の成分を混合して、ブラックマトリックス用感光性塗料を調製した。
(ブラックマトリックス用感光性塗料の組成)
・上記の黒色顔料分散液 … 61質量部
・上記の硬化性樹脂組成物 … 20質量部
・ジエチレングリコールジメチルエーテル … 30質量部
次いで、透明基板として厚み1.1mmのガラス基板(旭硝子(株)製 AN材)上に上記のブラックマトリックス用感光性塗料をスピンコート法により塗布し、100℃で3分間乾燥させ、膜厚約1μmのブラックマトリックス形成用層を形成した。このブラックマトリックス形成用層を、超高圧水銀ランプで所望のブラックマトリックス形状パターンに露光した後、0.05重量%水酸化カリウム水溶液で現像し、その後、透明基板を180℃の雰囲気下に30分間放置することにより加熱処理を施してブラックマトリックスを形成した。
(各色パターンの形成)
上記のようにブラックマトリックスを形成した透明基板上に、下記組成の赤色パターン用感光性塗料をスピンコート法により塗布し、その後、70℃のオーブン中で3分間乾燥して赤色パターン形成用層を形成した。次いで、この赤色パターン形成用層から100μmの距離にスリットマスク(凹凸形成用遮光部幅10μm)を配置してプロキシミティアライナにより2.0kWの超高圧水銀ランプを用いて赤色パターンの形成領域に相当する領域のみに紫外線を10秒間照射した。次いで、0.05重量%水酸化カリウム水溶液(液温23℃)中に1分間浸漬してアルカリ現像し、赤色パターン形成用層の未硬化部分のみを除去した。その後、透明基板を180℃の雰囲気下に30分間放置することにより加熱処理を施して赤色パターン(厚み1.5μm)を形成した。
次に、下記組成の緑色パターン用感光性塗料を用いて、赤色パターンと同様の工程で、緑色パターン(厚み1.7μm)を形成した。
さらに、下記組成の青色パターン用感光性塗料を用いて、赤色パターンと同様の工程で、青色パターン(厚み1.9μm)を形成した。
また、下記組成のイエローパターン用感光性塗料を用いて、赤色パターンと同様の工程で、イエローパターン(厚み1.6μm)を形成した。
これにより赤色パターン、緑色パターン、青色パターンおよびイエローパターンを有するカラーフィルタ(試料1(イエロー))を得た。
尚、上記の各色パターンにおける厚みは、使用する塗料の固形分含有量を考慮してスピンコートによる塗布量を調整することにより制御した。以下の実施例、比較例においても同様である。
(赤色パターン用感光性塗料)
・C.Iピグメントレッド177 … 10質量部
(大日精化工業(株)製 Chromofine Red 6605)
・ポリスルホン酸型高分子分散剤 … 3質量部
・上記の硬化性樹脂組成物 … 5質量部
・酢酸−3−メトキシブチル … 82質量部
(緑色パターン用感光性塗料)
・C.Iピグメントグリーン36 … 10質量部
(BASF社製 Heliogen Green D9360)
・ポリスルホン酸型高分子分散剤 … 3質量部
・上記の硬化性樹脂組成物 … 5質量部
・酢酸−3−メトキシブチル … 82質量部
(青色パターン用感光性塗料)
・C.Iピグメントブルー15:6 … 10質量部
(DIC(株)製 Fastogen Blue EP-7)
・ポリスルホン酸型高分子分散剤 … 3質量部
・上記の硬化性樹脂組成物 … 5質量部
・酢酸−3−メトキシブチル … 82質量部
(イエローパターン用感光性塗料)
・C.Iピグメントイエロー150 … 10質量部
(Lanxess社製 Byplast Yellow 5GN01)
・ポリスルホン酸型高分子分散剤 … 3質量部
・上記の硬化性樹脂組成物 … 5質量部
・酢酸−3−メトキシブチル … 82質量部
[実施例2]
<各色パターンのセルギャップの算出>
実施例1と同じ液晶を準備し、この液晶において、マゼンタの設定波長をλm1=450nm、λm2=610nmとして、上記式(1)から、λm1におけるI(透過率)とλm2におけるI(透過率)とが同じとなるようにマゼンタセルギャップdmを算出た。その結果、マゼンタセルギャップdm=3.3μmとなった。
また、赤色セルギャップdr、緑色セルギャップdg、青色セルギャップdbは、実施例1において算出した各セルギャップとした。
<カラーフィルタの作製>
実施例1と同じ組成のブラックマトリックス用感光性塗料、赤色パターン用感光性塗料、緑色パターン用感光性塗料、青色パターン用感光性塗料を調製し、また、下記組成のマゼンタパターン用感光性塗料を調製した。そして、イエローパターンの形成に代えてマゼンタパターンを形成した他は、実施例1と同様にして、赤色パターン(厚み1.5μm)、緑色パターン(厚み1.7μm)、青色パターン(厚み1.9μm)、マゼンタパターン(厚み1.7μm)を形成した。
これによりカラーフィルタ(試料2(マゼンタ))を得た。
(マゼンタパターン用感光性塗料)
・C.Iピグメントバイオレット19 … 10質量部
(Clarinat社製 Hostaperm Red E2B 70)
・ポリスルホン酸型高分子分散剤 … 3質量部
・上記の硬化性樹脂組成物 … 5質量部
・酢酸−3−メトキシブチル … 82質量部
[実施例3]
<各色パターンのセルギャップの算出>
実施例1と同じ液晶を準備し、この液晶において、シアンの設定波長をλc=500nmとして、上記式(1)から、I(透過率)が最大となるようにシアンセルギャップdcを算出た。その結果、シアンセルギャップdc=3.2μmとなった。
また、赤色セルギャップdr、緑色セルギャップdg、青色セルギャップdbは、実施例1において算出した各セルギャップとした。
<カラーフィルタの作製>
実施例1と同じ組成のブラックマトリックス用感光性塗料、赤色パターン用感光性塗料、緑色パターン用感光性塗料、青色パターン用感光性塗料を調製し、また、下記組成のシアンパターン用感光性塗料を調製した。そして、イエローパターンの形成に代えてシアンパターンを形成した他は、実施例1と同様にして、赤色パターン(厚み1.5μm)、緑色パターン(厚み1.7μm)、青色パターン(厚み1.9μm)、シアンパターン(厚み1.8μm)を形成した。
これによりカラーフィルタ(試料3(シアン))を得た。
(シアンパターン用感光性塗料)
・C.Iピグメントグリーン7 … 10質量部
(DIC(株)製 Fastogen Green S)
・ポリスルホン酸型高分子分散剤 … 3質量部
・上記の硬化性樹脂組成物 … 5質量部
・酢酸−3−メトキシブチル … 82質量部
[実施例4]
<各色パターンのセルギャップの算出>
実施例1と同じ液晶を準備し、この液晶において、白色の設定波長をλw1=450nm、λw2=545nm、λw3=610nmとして、上記式(1)から、λw1におけるI(透過率)とλw2におけるI(透過率)とλw3におけるI(透過率)とが同じとなるように白色セルギャップdwを算出た。その結果、白色セルギャップdw=3.8μmとなった。
また、赤色セルギャップdr、緑色セルギャップdg、青色セルギャップdbは、実施例1において算出した各セルギャップとした。
<カラーフィルタの作製>
実施例1と同じ組成のブラックマトリックス用感光性塗料、赤色パターン用感光性塗料、緑色パターン用感光性塗料、青色パターン用感光性塗料を調製し、また、下記組成の白色パターン用感光性塗料を調製した。そして、イエローパターンの形成に代えて白色パターンを形成した他は、実施例1と同様にして、赤色パターン(厚み1.5μm)、緑色パターン(厚み1.7μm)、青色パターン(厚み1.9μm)、白色パターン(厚み1.2μm)を形成した。
これによりカラーフィルタ(試料4(白色))を得た。
(白色パターン用感光性塗料)
・上記の硬化性樹脂組成物 … 18質量部
・酢酸−3−メトキシブチル … 82質量部
[比較例1]
イエローの設定波長をλy=610nmの単一波長として、上記式(1)から、I(透過率)が最大となるようにイエローセルギャップdy=3.5μmを算出し、イエローパターンの厚みTyを1.5μmに設定した他は、実施例1と同様にして、カラーフィルタ(比較試料1(イエロー610))を得た。
尚、このカラーフィルタは、イエローパターンの厚みTyと、赤色パターンの厚みTr、緑色パターンの厚みTgとの間に、Tr<Ty<Tgの関係が成立しないものであった。
[比較例2]
イエローの設定波長をλy=545nmの単一波長として、上記式(1)から、I(透過率)が最大となるようにイエローセルギャップdy=3.3μmを算出し、イエローパターンの厚みTyを1.7μmに設定した他は、実施例1と同様にして、カラーフィルタ(比較試料2(イエロー545))を得た。
尚、このカラーフィルタは、イエローパターンの厚みTyと、赤色パターンの厚みTr、緑色パターンの厚みTgとの間に、Tr<Ty<Tgの関係が成立しないものであった。
[比較例3]
マゼンタの設定波長をλm=610nmの単一波長として、上記式(1)から、I(透過率)が最大となるようにマゼンタセルギャップdm=3.5μmを算出し、マゼンタパターンの厚みTmを1.5μmに設定した他は、実施例2と同様にして、カラーフィルタ(比較試料3(マゼンタ610))を得た。
尚、このカラーフィルタは、マゼンタパターンの厚みTmと、緑色パターンの厚みTgとの間に、Tm=Tgの関係が成立しないものであった。
[比較例4]
マゼンタの設定波長をλm=450nmの単一波長として、上記式(1)から、I(透過率)が最大となるようにマゼンタセルギャップdm=3.1μmを算出し、マゼンタパターンの厚みTmを1.9μmに設定した他は、実施例2と同様にして、カラーフィルタ(比較試料4(マゼンタ450))を得た。
尚、このカラーフィルタは、マゼンタパターンの厚みTmと、緑色パターンの厚みTgとの間に、Tm=Tgの関係が成立しないものであった。
[参照カラーフィルタ]
参照用として、イエローパターンを形成せずに赤色パターン、緑色パターン、青色パターンからなるカラーフィルタ(RGB品)を実施例1と同様にして作製した。
[液晶ディスプレイの作製]
上記の各カラーフィルタ(試料1〜4、比較試料1〜4、RGB品)上に酸化インジウムスズ(ITO)からなる共通透明電極(厚み0.15μm)を形成した。
また、対向基板を定法にしたがって洗浄した後、対向基板上の所定の複数の個所に駆動素子として薄膜トランジスタ(TFT)を形成し、各TFTのドレイン電極に接続するように対向電極(厚み0.15μm)を酸化インジウムスズ(ITO)により形成した。
次に、上記のカラーフィルタの共通透明電極を覆うように、また、対向基板上の対向電極を覆うようにポリイミド樹脂塗料(JSR(株)製 JALS−204)を塗布、乾燥して配向層(厚み0.5μm)を設け、配向処理を施した。
次いで、これらのカラーフィルタと対向基板を用いて液晶ディスプレイ(試料1〜8、RGB品)を作製した。尚、液晶は、上記と同じものを使用した。
[液晶ディスプレイの評価]
作製した8種の液晶ディスプレイ(試料1〜8)について、下記の条件、評価基準で白表示時の輝度の測定と、色味の観察を行い、結果を下記の表1に示した。
(輝度の測定条件)
輝度計((株)トプコン製 SR−3AR)、バックライト光源(東芝(株)製
メロウ5D FL10EX−D−H、色温度6500K)を用いて測定する。
(色味の評価基準)
○: 目視でRGB品に対して色味の変化無し
×: 目視でRGB品に対して色味の変化有り
Figure 2012058445
液晶ディスプレイに用いるカラーフィルタの製造と、液晶ディスプレイの製造において有用である。
1,11,11′…カラーフィルタ
2,12…透明基板
3,13…ブラックマトリックス
4,14…着色層
21,41…液晶ディスプレイ
31,51…対向基板
35,55…液晶層

Claims (17)

  1. 透明基板と、該透明基板上に位置する着色層と、を備え、該着色層は赤色パターン、緑色パターン、青色パターンを有するとともに、イエローパターン、マゼンタパターン、および、シアンパターンの少なくとも1種を有し、
    赤色パターンの厚みTr、緑色パターンの厚みTg、青色パターンの厚みTbの間には、Tr<Tg<Tbの関係が成立し、
    イエローパターンの厚みTyはTr<Ty<Tgの関係にあり、マゼンタパターンの厚みTmはTm=Tgの関係にあり、シアンパターンの厚みTcはTg<Tc<Tbの関係にあることを特徴とするカラーフィルタ。
  2. 透明基板と、該透明基板上に位置する着色層と、を備え、該着色層は赤色パターン、緑色パターン、青色パターン、白色パターンを有し、
    赤色パターンの厚みTr、緑色パターンの厚みTg、青色パターンの厚みTb、および、白色パターンの厚みTwの間には、Tw<Tr<Tg<Tbの関係が成立することを特徴とするカラーフィルタ。
  3. 赤色パターンの厚みTrと白色パターンの厚みTwとの差は0.3μm以上であることを特徴とする請求項2に記載のカラーフィルタ。
  4. 前記着色層は、さらにイエローパターン、マゼンタパターン、および、シアンパターンのいずれか1種を有し、
    赤色パターンの厚みTr、緑色パターンの厚みTg、青色パターンの厚みTbとの間で、イエローパターンの厚みTyはTr<Ty<Tgの関係にあり、マゼンタパターンの厚みTmはTm=Tgの関係にあり、シアンパターンの厚みTcはTg<Tc<Tbの関係にあることを特徴とする請求項2または請求項3に記載のカラーフィルタ。
  5. 赤色パターン、緑色パターン、青色パターンを有するとともに、イエローパターン、マゼンタパターン、および、シアンパターンの少なくとも1種を有する着色層を透明基板上に形成する工程を有するカラーフィルタの製造方法において、
    赤色パターン、緑色パターン、青色パターンを、赤色パターンの厚みTr、緑色パターンの厚みTg、青色パターンの厚みTbの間にTr<Tg<Tbの関係が成立するように形成し、イエローパターンはその厚みTyがTr<Ty<Tgの関係となり、マゼンタパターンはその厚みTmがTm=Tgの関係となり、シアンパターンはその厚みTcがTg<Tc<Tbの関係となるように形成することを特徴とするカラーフィルタの製造方法。
  6. 赤色、緑色、青色の各設定波長λを、赤色波長λr=610nm、緑色波長λg=545nm、青色波長λb=450nmとして、下記式(1)からI(透過率)が最大となるように、赤色セルギャップdr、緑色セルギャップdg、青色セルギャップdbを算出し、
    I=sin2[θ(1+u21/2] … 式(1)
    u=Δn・d/λ
    λ:各色の設定波長
    Δn:各色の設定波長における液晶の複屈折率
    d:セルギャップ
    イエロー、マゼンタ、シアンの各設定波長λを、イエロー波長λy1=545nm、λy2=610nm、マゼンタ波長λm1=450nm、λm2=610nm、シアン波長λc=500nmとして、前記式(1)から、λy1におけるI(透過率)とλy2におけるI(透過率)とが同じとなるようにイエローセルギャップdyを算出し、λm1におけるI(透過率)とλm2におけるI(透過率)とが同じとなるようにマゼンタセルギャップdmを算出し、I(透過率)が最大となるようにシアンセルギャップdcを算出し、
    液晶層を介して前記透明基板と対向させる対向基板との設定間隔に基づいて、赤色パターンに重なる液晶層厚みが前記赤色セルギャップdrとなり、緑色パターンに重なる液晶層厚みが前記緑色セルギャップdgとなり、青色パターンに重なる液晶層厚みが前記青色セルギャップdbとなるように赤色パターンの厚みTr、緑色パターンの厚みTg、青色パターンの厚みTbを設定し、イエローパターンに重なる液晶層厚みが前記イエローセルギャップdyとなり、マゼンタパターンに重なる液晶層厚みが前記マゼンタセルギャップdmとなり、シアンパターンに重なる液晶層厚みが前記シアンセルギャップdcとなるようにイエローパターンの厚みTy、マゼンタパターンの厚みTm、シアンパターンの厚みTcを設定することを特徴とする請求項5に記載のカラーフィルタの製造方法。
  7. 赤色パターン、緑色パターン、青色パターン、白色パターンを有する着色層を透明基板上に形成する工程を有するカラーフィルタの製造方法において、
    赤色パターン、緑色パターン、青色パターンおよび白色パターンを、赤色パターンの厚みTr、緑色パターンの厚みTg、青色パターンの厚みTb、および、白色パターンの厚みTwの間にTw<Tr<Tg<Tbの関係が成立するように形成することを特徴とするカラーフィルタの製造方法。
  8. 赤色、緑色、青色の各設定波長λを、赤色波長λr=610nm、緑色波長λg=545nm、青色波長λb=450nmとして、下記式(1)からI(透過率)が最大となるように、赤色セルギャップdr、緑色セルギャップdg、青色セルギャップdbを算出し、
    I=sin2[θ(1+u21/2] … 式(1)
    u=Δn・d/λ
    λ:各色の設定波長
    Δn:各色の設定波長における液晶の複屈折率
    d:セルギャップ
    液晶層を介して前記透明基板と対向させる対向基板との設定間隔に基づいて、赤色パターンに重なる液晶層厚みが前記赤色セルギャップdrとなり、緑色パターンに重なる液晶層厚みが前記緑色セルギャップdgとなり、青色パターンに重なる液晶層厚みが前記青色セルギャップdbとなるように赤色パターンの厚みTr、緑色パターンの厚みTg、青色パターンの厚みTbを設定し、白色パターンの厚みTwを赤色パターンの厚みTrよりも薄く設定することを特徴とする請求項7に記載のカラーフィルタの製造方法。
  9. 白色パターンの厚みTwを赤色パターンの厚みTrよりも0.3μm以上薄く設定することを特徴とする請求項7または請求項8に記載のカラーフィルタの製造方法。
  10. 白色の設定波長λを、λw1=450nm、λw2=545nm、λw3=610nmとして、前記式(1)から、λw1におけるI(透過率)とλw2におけるI(透過率)とλw3におけるI(透過率)とが同じとなるように白色セルギャップdwを算出し、液晶層を介して前記透明基板と対向させる対向基板との設定間隔に基づいて、白色パターンに重なる液晶層厚みが前記白色セルギャップdwとなるように白色パターンの厚みTwを設定することを特徴とする請求項9に記載のカラーフィルタの製造方法。
  11. 着色層としてイエローパターン、マゼンタパターン、および、シアンパターンのいずれか1種を前記透明基板上に形成する工程を有し、イエローパターンはその厚みTyがTr<Ty<Tgの関係となり、マゼンタパターンはその厚みTmがTm=Tgの関係となり、シアンパターンはその厚みTcがTg<Tc<Tbの関係となるように形成することを特徴とする請求項7乃至請求項10のいずれかに記載のカラーフィルタの製造方法。
  12. イエロー、シアン、マゼンタの各設定波長λを、イエロー波長λy1=545nm、λy2=610nm、マゼンタ波長λm1=450nm、λm2=610nm、シアン波長λc=500nmとして、前記式(1)から、λy1におけるI(透過率)とλy2におけるI(透過率)とが同じとなるようにイエローセルギャップdyを算出し、λm1におけるI(透過率)とλm2におけるI(透過率)とが同じとなるようにマゼンタセルギャップdmを算出し、I(透過率)が最大となるようにシアンセルギャップdcを算出し、
    液晶層を介して前記透明基板と対向させる対向基板との設定間隔に基づいて、イエローパターンに重なる液晶層厚みが前記イエローセルギャップdyとなり、マゼンタパターンに重なる液晶層厚みが前記マゼンタセルギャップdmとなり、シアンパターンに重なる液晶層厚みが前記シアンセルギャップdcとなるようにイエローパターンの厚みTy、あるいは、マゼンタパターンの厚みTm、あるいは、シアンパターンの厚みTcを設定することを特徴とする請求項11に記載のカラーフィルタの製造方法。
  13. カラーフィルタが液晶層を介して対向基板と対向して配設され、カラーフィルタを構成する複数色の各色パターンが画素をなすような液晶ディスプレイにおいて、
    カラーフィルタは請求項1に記載のカラーフィルタであり、
    カラーフィルタの着色層を構成する赤色パターンの厚みTr、緑色パターンの厚みTg、青色パターンの厚みTbは、赤色パターンに重なる液晶層厚みが赤色セルギャップdrとなり、緑色パターンに重なる液晶層厚みが緑色セルギャップdgとなり、青色パターンに重なる液晶層厚みが青色セルギャップdbとなる厚みであり、該赤色セルギャップdr、緑色セルギャップdg、青色セルギャップdbは、赤色、緑色、青色の各設定波長λを、赤色波長λr=610nm、緑色波長λg=545nm、青色波長λb=450nmとして、下記式(1)からI(透過率)が最大となるように算出したものであり、
    カラーフィルタの着色層を構成するイエローパターンの厚みTy、マゼンタパターンの厚みTm、シアンパターンの厚みTcは、イエローパターンに重なる液晶層厚みがイエローセルギャップdyとなり、マゼンタパターンに重なる液晶層厚みがマゼンタセルギャップdmとなり、シアンパターンに重なる液晶層厚みがシアンセルギャップdcとなる厚みであり、該イエローセルギャップdyは、イエローの設定波長λをλy1=545nm、λy2=610nmとして、下記式(1)から、λy1におけるI(透過率)とλy2におけるI(透過率)とが同じとなるように算出したものであり、該マゼンタセルギャップdmは、マゼンタの設定波長λをλm1=450nm、λm2=610nmとして、下記式(1)から、λm1におけるI(透過率)とλm2におけるI(透過率)とが同じとなるように算出したものであり、該シアンセルギャップdmは、シアンの設定波長λをλc=500nmとして、下記式(1)から、I(透過率)が最大となるように算出したものであることを特徴とする液晶ディスプレイ。
    I=sin2[θ(1+u21/2] … 式(1)
    u=Δn・d/λ
    λ:各色の設定波長
    Δn:各色の設定波長における液晶の複屈折率
    d:セルギャップ
  14. カラーフィルタが液晶を介して対向基板と対向して配設され、カラーフィルタを構成する複数色の各色パターンが画素をなすような液晶ディスプレイにおいて、
    カラーフィルタは請求項2に記載のカラーフィルタであり、
    カラーフィルタの着色層を構成する赤色パターンの厚みTr、緑色パターンの厚みTg、青色パターンの厚みTbは、赤色パターンに重なる液晶層厚みが赤色セルギャップdrとなり、緑色パターンに重なる液晶層厚みが緑色セルギャップdgとなり、青色パターンに重なる液晶層厚みが青色セルギャップdbとなる厚みであり、該赤色セルギャップdr、緑色セルギャップdg、青色セルギャップdbは、赤色、緑色、青色の各設定波長λを、赤色波長λr=610nm、緑色波長λg=545nm、青色波長λb=450nmとして、下記式(1)からI(透過率)が最大となるように算出したものであることを特徴とする液晶ディスプレイ。
    I=sin2[θ(1+u21/2] … 式(1)
    u=Δn・d/λ
    λ:各色の設定波長
    Δn:各色の設定波長における液晶の複屈折率
    d:セルギャップ
  15. 赤色パターンの厚みTrと白色パターンの厚みTwとの差は0.3μm以上であることを特徴とする請求項14に記載の液晶ディスプレイ。
  16. 着色層を構成する白色パターンの厚みTwは、白色パターンに重なる液晶層厚みが白色セルギャップdwとなる厚みであり、該白色セルギャップdwは、白色の設定波長λを、λw1=450nm、λw2=545nm、λw3=610nmとして、前記式(1)から、λw1におけるI(透過率)とλw2におけるI(透過率)とλw3におけるI(透過率)とが同じとなるように算出したものであることを特徴とする請求項15に記載の液晶ディスプレイ。
  17. 前記着色層は、さらにイエローパターン、マゼンタパターン、および、シアンパターンのいずれか1種を有するものであり、
    赤色パターンの厚みTr、緑色パターンの厚みTg、青色パターンの厚みTbとの間で、イエローパターンの厚みTyはTr<Ty<Tgの関係にあり、マゼンタパターンの厚みTmはTm=Tgの関係にあり、シアンパターンの厚みTcはTg<Tc<Tbの関係にあり、かつ、イエローパターンの厚みTyはイエローパターンに重なる液晶層厚みがイエローセルギャップdyとなる厚み、あるいは、マゼンタパターンの厚みTmはマゼンタパターンに重なる液晶層厚みがマゼンタセルギャップdmとなる厚み、あるいは、シアンパターンの厚みTcはシアンパターンに重なる液晶層厚みがシアンセルギャップdcとなる厚みであり、該イエローセルギャップdyは、イエローの設定波長λをλy1=545nm、λy2=610nmとして、前記式(1)から、λy1におけるI(透過率)とλy2におけるI(透過率)とが同じとなるように算出したものであり、該マゼンタセルギャップdmは、マゼンタの設定波長λをλm1=450nm、λm2=610nmとして、前記式(1)から、λm1におけるI(透過率)とλm2におけるI(透過率)とが同じとなるように算出したものであり、該シアンセルギャップdmは、シアンの設定波長λをλc=500nmとして、前記式(1)から、I(透過率)が最大となるように算出したものであることを特徴とする請求項14乃至請求項16のいずれかに記載の液晶ディスプレイ。
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