JP4892841B2 - 液晶表示装置および液晶表示装置用のカラーフィルタとその製造方法 - Google Patents

液晶表示装置および液晶表示装置用のカラーフィルタとその製造方法 Download PDF

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本発明は、表示品質に優れた液晶表示装置、特に複数配向分割型垂直配向モードの液晶表示装置と、このような液晶表示装置の製造が可能なカラーフィルタおよびカラーフィルタの製造方法に関する。
近年、フラットディスプレイとして、液晶表示装置(LCD)が注目されており、その薄型、軽量、低消費電力といった特徴により、パーソナルコンピュータ(PC)、携帯電話、ビデオカメラ等から大画面テレビまで市場が急速に拡大してきた。
LCD、特に大型のLCDを考える場合、画面全域において視野角度によらない均一な輝度、コントラスト等が要求される。しかしながら、従来広く用いられている捩れ配向モード(TN−LCD)では、その視野角度の狭さが大きな問題となっていた。そこで、近年In Plane Switchingモード(IPSモード)、光学補償TNモード等、多くの視野角度改善モードが開発されている。
このような視野角度改善モードの一つである複数配向分割型垂直配向モード、すなわちMulti-domain Vertical Alignmentモード(MVAモード)は、(1)広視野角、(2)高コントラスト、(3)高速応答といった優位性から、現在広く注目を集めいている。
上記の複数配向分割(液晶分子の配向方向を複数方向とする)、いわゆるマルチドメイン化を実現するために、当初はマスクラビングを複数回繰り返す手法が考えられたが、この方法を用いた場合、ラビング工程に起因する静電気発生、発塵等による歩留まり率の低下、プロセスの複雑化による生産性の低下等、多くの問題があった。
そこで、液晶パネル内に突起を設けることにより、ラビングの手法を用いずに液晶分子の傾斜方向を制御する手法が開発されている(特許文献1)。上記の液晶分子の配向を制御する突起は、例えば、45°のジグザグストライプ状とすることができ、一画素内における配向方向を4分割とし、かつ、その分割面積が等しくなるように設計されている。また、上記の突起は、カラーフィルタ側とTFT(Thin Film Transistor)基板側の双方に設けることができ、この場合、両基板を対向させてセル化したときに、双方の突起が交互に配列するように構成される。このような突起は、液晶分子にプレチルト角を付与し、かつ、電気力線を歪ませる役割をもち、この二つの効果により、電圧印加時に液晶分子が複数の異なった方向に配向することになる。さらに、最近では、TFT基板側に上記の突起を設ける代わりに、仮想的な配向制御用突起として、透明電極にスリットを設けた構造が開発されている(特許文献2)。
特開平11−242225号公報 特開平10−104645号公報
しかしながら、従来のMVAモードの液晶表示装置では、液晶分子の傾斜方向を制御する突起が画素中に存在するため、画面の明度が低下するという問題があった。特に、ポジ型の感光性樹脂組成物を使用して突起を形成する場合、露光、現像後のポストベーク(加熱処理)工程において、いわゆるメルトフロー現象による形状の変化(線幅の広がり)が生じ、突起の細線化が困難であり、画面の明度低下が避けられないものであった。
また、MVAモードの液晶表示装置に用いる従来のカラーフィルタでは、例えば、ブラックマトリックス、赤、緑、青の3色の着色層、突起、フォトスペーサ(液晶セルを所定の間隔とするためのスペーサ)の形成を行なう場合、6回のフォトリソグラフィー工程が必要であり、工程が複雑であり製造効率の向上に限界があった。また、各工程によりポジ型、ネガ型の感光性材料の使い分けが必要な場合、単一(例えば、ネガ型)の感光性材料を使用する既存の製造ラインを使用することができず、工程が煩雑なものになるという問題もあった。
本発明は、上記のような実情に鑑みてなされたものであり、表示品質に優れた複数配向分割型垂直配向モードの液晶表示装置と、このような液晶表示装置の製造を可能とするカラーフィルタとこのカラーフィルタの製造方法を提供することを目的とする。
上記のような目的を達成するために、本発明は、
複数配向分割型垂直配向モードの液晶表示装置に用いるカラーフィルタにおいて、透明基板と、該透明基板上に所定のパターンで配設された複数色の着色層と、該着色層を被覆する共通透明電極と、液晶分子の配向方向を複数方向に制御するための突起と、を備え、前記着色層は1画素領域内において着色層非形成部位を有し、該着色層非形成部位の幅は5〜15μmの範囲であり、前記突起はネガ型感光性樹脂組成物の硬化物であり、少なくとも画素領域内では前記着色層非形成部位に位置し、幅が5〜15μmの範囲で、かつ、前記着色層非形成部位の幅以下であり、突出高さは1.2〜1.7μmの範囲であるような構成とした。
本発明の他の態様として、前記着色層非形成部位は屈曲部を有するストライプ形状であるような構成、あるいは、前記着色層非形成部位は屈曲部を有する不連続ストライプ形状であるような構成とした。
本発明の他の態様として、前記着色層非形成部位の幅は5〜15μmの範囲であるような構成とした。
本発明の他の態様として、1画素に占める前記着色層非形成部位の面積は3〜25%の範囲であるような構成とした。
本発明の他の態様として、各画素の境界部位にブラックマトリックスを備えるような構成とした。
本発明は、複数配向分割型垂直配向モードの液晶表示装置において、所定の間隔のセルを形成するように対向したTFT基板とカラーフィルタと、前記セルに充填された液晶層とを備え、前記カラーフィルタは上述のいずれかのカラーフィルタであり、前記TFT基板は、液晶分子の配向方向を複数方向に制御するためのスリットを有する透明電極を備えるような構成とした。
また、本発明は、複数配向分割型垂直配向モードの液晶表示装置において、所定の間隔のセルを形成するように対向したTFT基板とカラーフィルタと、前記セルに充填された液晶層とを備え、前記カラーフィルタは上述のいずれかのカラーフィルタであり、前記TFT基板は、液晶分子の配向方向を複数方向に制御するための突起を備えるような構成とした。
本発明は、複数配向分割型垂直配向モードの液晶表示装置に用いるカラーフィルタの製造方法において、透明基板の表面に所定色の着色層を、幅が5〜15μmの範囲である着色層非形成部位を含むパターンで形成する操作を複数色分繰り返す着色層形成工程と、複数色の前記着色層を覆うように共通透明電極を形成する電極形成工程と、前記共通透明電極上にネガ型感光性樹脂組成物を塗布し、前記透明基板の裏面から前記着色層をマスクとして前記ネガ型感光性樹脂組成物塗膜を露光し、現像して、液晶分子の配向方向を複数方向に制御するための突起を突出高さが1.2〜1.7μmの範囲となるように前記着色層非形成部位に形成する突起形成工程と、を有するような構成とした。
本発明の他の態様として、前記突起形成工程では、現像した後、突起に加熱処理を施すような構成とした。
本発明の他の態様として、前記着色層形成工程の前に、前記透明基板の表面にブラックマトリックスを形成するような構成、あるいは、前記着色層形成工程の後に、各画素の境界部位にブラックマトリックスを形成するような構成とした。
本発明では、カラーフィルタの配向制御用の突起幅が5〜15μmの範囲であり細いため、突起の存在が原因となる画面の明度低下を極力抑えることができ、このカラーフィルタを用いた複数配向分割型垂直配向モードの液晶表示装置は、視野角が広く、明度が高いとともに、色純度も良好な表示画面が可能である。
また、本発明のカラーフィルタの製造方法では、着色層非形成部位により配向制御用の突起の幅を制御できるので、突起の細線化が可能であり、また、ネガ型感光性樹脂組成物塗膜の露光をマスクレス(着色層をマスクとして使用する)とすることができ、露光操作が容易となり、また、突起の形成にネガ型感光性樹脂組成物を使用することにより、カラーフィルタの全工程でネガ型感光性材料を使用することが可能となり、既存の製造ラインの使用も可能で、工程が簡便なものとなる。
以下、本発明の最良の実施形態について図面を参照して説明する。
[カラーフィルタ]
図1は、本発明の液晶表示装置用のカラーフィルタの一実施形態を示す部分平面図であり、図2は図1のA−A線における縦拡大断面図、図3は図1のB−B線における縦拡大断面図である。図1〜図3において、本発明のカラーフィルタ1は、透明基板2と、この透明基板2上に形成されたブラックマトリックス3および着色層4を備え、ブラックマトリックス3および着色層4を覆うように共通透明電極6を備えている。さらに、着色層4の着色層非形成部位5には、液晶層の液晶分子の配向方向を複数方向に制御するための突起7が位置し、これらの突起7を覆うように配向膜8を有している。
着色層4は、赤色パターン4R、緑色パターン4Gおよび青色パターン4Bがストライプ形状のパターンで配列されており、着色層4には着色層非形成部位5が形成されている。そして、突起7は、各着色層非形成部位5に位置している。
このような本発明のカラーフィルタ1を構成する透明基板2としては、石英ガラス、パイレックスガラス、合成石英板等の可撓性のない透明なリジット材、あるいは透明樹脂フィルム、光学用樹脂板等の可撓性を有する透明なフレキシブル材を用いることができる。この中で特にコーニング社製1737ガラスは、熱膨脹率の小さい素材であり寸法安定性および高温加熱処理における作業性に優れ、また、ガラス中にアルカリ成分を含まない無アルカリガラスであるため、アクティブマトリックス方式によるカラー液晶表示装置用のカラーフィルタに適している。
また、カラーフィルタ1を構成するブラックマトリックス3は、着色層4の赤色パターン4R、緑色パターン4Gおよび青色パターン4Bからなる各画素(1画素は図1で太線により囲まれた領域)の間および着色層4の形成領域の外側に設けられている。このようなブラックマトリックス3は、スパッタリング法、真空蒸着法等により厚み1000〜2000Å程度のクロム等の金属薄膜を形成し、この薄膜をパターニングして形成したもの、カーボン微粒子等の遮光性粒子を含有させたポリイミド樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂等の樹脂層を形成し、この樹脂層をパターニングして形成したもの、カーボン微粒子、金属酸化物等の遮光性粒子を含有させた感光性樹脂層を形成し、この感光性樹脂層をパターニングして形成したもの等、いずれであってもよい。尚、本発明のカラーフィルタは、ブラックマトリックスを備えないものであってもよい。
赤色パターン4R、緑色パターン4Gおよび青色パターン4Bがストライプ形状のパターンで配列されている着色層4は、所望の着色材を含有した感光性樹脂を使用した顔料分散法により形成することができ、さらに、印刷法、電着法、転写法等の公知の方法により形成することができる。
また、着色層4は、上述のように着色層非形成部位5を有している。図4は、赤色パターン4Rと緑色パターン4Gの部分拡大斜視図である。図1、図4に示されるように、着色層非形成部位5は、屈曲部5a,5bで屈曲しながら各着色パターン(赤色パターン4R、緑色パターン4G、青色パターン4B)に沿って形成されているストライプ形状(ジグザグ形状)であり、突起7(図4では省略)は、この着色層非形成部位5に位置している。着色層非形成部位5の屈曲部5aは、隣接する着色パターンとの境界部位(ブラックマトリックス3上)に位置するとともに、1個の画素領域の境界部位に位置しており、また、屈曲部5bは反対側に隣接する着色パターンの略中央部に位置している。尚、着色層非形成部位5の形状および着色パターン形状は、図示例の形状に限定されるものではない。
カラーフィルタ1を構成する突起7は、近傍の液晶分子にプレチルト角度を与える作用、および、電気力線を所望の方向に歪ませる作用をなすことにより、例えば、後述する液晶表示装置において、TFT基板の透明画素電極が有するスリットあるいは突起と協働して液晶層の液晶分子の配向方向を複数方向に制御することを可能とするものである。
このような突起7は、その基部が着色層非形成部位5内に存在して透明基板2に固着され、上部は着色層非形成部位5から突出している。そして、突起7は、着色層非形成部位5の形状に対応したものであり、屈曲部を有するストライプ形状(ジグザグ形状)となっている。この突起7の幅W1は、5〜15μm、好ましくは5〜10μm程度である。突起7の幅W1が5μm未満であると、突起7の強度が不充分となり、また、配向制御作用が低下する場合があり、一方、突起7の幅W1が15μmを超えると、突起7による画面の明度低下がみられ好ましくない。また、突起7の突出高さH(着色層4表面から突起7の最上部までの高さ)は、1〜2μm、好ましくは1.2〜1.7μm程度とすることができる。突起7の突出高さが1μm未満であると、配向制御作用が不充分となる場合があり、また、2μmを超えると、非配向領域からの光漏れ等のため、コントラストが低下して好ましくない。このような突起7の材質は、樹脂、あるいは、樹脂中に導電性粉体等の所望の添加材を含有したものとすることができる。
尚、上記の着色層非形成部位5の幅W2(図4参照)は、突起7の幅を規制するものであり、5〜15μm、好ましくは5〜10μm程度とすることができる。また、1画素に占める着色層非形成部位5の面積は3〜25%、好ましくは5〜15%程度とすることができる。1画素に占める着色層非形成部位の面積が3%未満であると、配向制御作用が不充分となる場合があり、また、25%を超えると、突起7による画面の明度低下がみられ好ましくない。
また、カラーフィルタ1を構成する共通透明電極6は、酸化インジウムスズ(ITO)、酸化亜鉛(ZnO)、酸化スズ(SnO)等、および、その合金等を用いて、スパッタリング法、真空蒸着法、CVD法等の一般的な成膜方法により形成することができる。このような共通透明電極6の厚みは、例えば、200〜5000Å程度とすることができる。
さらに、カラーフィルタ1を構成する配向膜8は、可溶性ポリイミド、ポリアミック酸タイプポリイミド、変性ポリイミド等の有機化合物により形成することができ、厚みは100〜1000Å程度とすることができる。このような配向膜8は、種々の印刷法、公知の塗布方法により塗布した後、加熱することにより形成されるが、配向処理(ラビング)は不要である。
図5は、本発明の液晶表示装置用のカラーフィルタの他の実施形態を示す部分平面図である。図5において、本発明のカラーフィルタ1′は、着色層非形成部位5′の形状、および、突起7′の形状が異なる他は、上述のカラーフィルタ1と同様である。すなわち、カラーフィルタ1′では、着色層非形成部位5′の形状が、屈曲部5′a、5′bで屈曲しながらの不連続ストライプ形状(ジグザグ形状)であり、これに対応して、突起7′も屈曲部を有する不連続ストライプ形状(ジグザグ形状)となっている。
このカラーフィルタ1′における突起7′は、不連続ストライプ形状(ジグザグ形状)である他は、上述の突起7と同様であり、幅W1、突出高さHも、上述の突起7と同様である。
このような着色層非形成部位5′の形状は、図5に示される形状に限定されるものではない。
尚、カラーフィルタ1′の構成部材のうち、上述のカラーフィルタ1と同じものについては、同じ部材番号を付し、説明は省略する。
本発明のカラーフィルタは、上述の実施形態に限定されるものではない。例えば、フォトスペーサ(液晶セルを所定の間隔とするためのスペーサ)を備えるものであってもよい。
[液晶表示装置]
次に、本発明の液晶表示装置について説明する。
図6は、本発明の液晶表示装置の一実施形態を示す概略部分断面図である。図6において、液晶表示装置11は、本発明のカラーフィルタ21とTFT基板31とを所定の間隔で対向させ、周辺部をシール部材(図示せず)により封止し、間隙部分に液晶層12を備えた透過型の液晶表示装置である。尚、カラーフィルタ21とTFT基板31の外側には、それぞれ偏光板(図示せず)が配設されている。
本発明の液晶表示装置11を構成する本発明のカラーフィルタ21は、透明基板22と、この透明基板22上に形成されたブラックマトリックス23および着色層24を備え、ブラックマトリックス23および着色層24を覆うように共通透明電極26を備え、さらに、着色層24の着色層非形成部位25には、液晶層12の液晶分子の配向方向を複数方向に制御するための突起27が位置し、これらの突起27を覆うように配向膜28を有している。着色層24は、赤色パターン24R、緑色パターン24Gおよび青色パターン24Bがストライプ形状のパターンで配列されており、各色の着色層24には、着色層非形成部位25が形成されている。そして、突起27は、各着色層非形成部位25に位置している。尚、液晶表示装置11を構成する本発明のカラーフィルタ21は、上述の本発明のカラーフィルタ1と同様であり、ここでの説明は省略する。
本発明の液晶表示装置11を構成するTFT基板31は、透明基板32上に液晶駆動用の薄膜トランジスタ(TFT)33、透明画素電極34を備え、透明画素電極34にはスリット35が形成され、このような透明画素電極34を覆うように配向膜36が形成されている。
本発明の液晶表示装置11を構成するTFT基板31には、薄膜トランジスタ(TFT)33を開閉するゲート線群(図示せず)、映像信号を供給する信号線群(図示せず)、および、カラーフィルタ21の共通透明電極26への電圧供給線(図示せず)が配設されている。これらのリード線は、通常、薄膜トランジスタ(TFT)33の製造工程で一括して形成されたアルミニウム等の金属からなるものである。
上記のTFT基板31を構成する透明基板32としては、上述のカラーフィルタ21の透明基板22と同じもの(カラーフィルタ1の透明基板2として挙げたもの)を使用することができる。また、スリット35を備える透明画素電極34は、酸化インジウムスズ(ITO)、酸化亜鉛(ZnO)、酸化スズ(SnO)等、および、その合金等を用いて、スリットパターンを備えるマスクを介したスパッタリング法、真空蒸着法、CVD法等の一般的な成膜方法により形成することができる。もしくは、公知のフォトリソグラフィーの手法とエッチングの手法を組み合わせることにより形成することができる。
透明画素電極34に形成されたスリット35は、図7に示されるように、カラーフィルタ21の突起27の配列ピッチに対して半ピッチずれたピッチで形成されている。図7に示されるスリット35の形状は、突起27の形状に対応して、屈曲部を有するストライプ形状(ジグザグ形状)である。尚、突起27、スリット35の形状は、不連続ストライプ形状(ジグザグ形状)等であってもよい。
また、TFT基板31を構成する配向膜36は、上述のカラーフィルタ21を構成する配向膜28(カラーフィルタ1を構成する配向膜8)と同様に、可溶性ポリイミド、ポリアミック酸タイプポリイミド、変性ポリイミド等の有機化合物により形成することができ、厚みは100〜1000Å程度とすることができる。このような配向膜36は、種々の印刷法、公知の塗布方法により塗布した後、加熱することにより形成されるが、配向処理(ラビング)は不要である。
尚、本発明の液晶表示装置は、上述のスリット35の代わりに、透明画素電極34に配向制御用の突起が形成されたものであってもよい。
[カラーフィルタの製造方法]
次に、本発明のカラーフィルタの製造方法について説明する。
図8〜図9は、上述の本発明のカラーフィルタ1を例とした本発明のカラーフィルタの製造方法の一実施形態を説明するための工程図(図2相当の断面図)である。
本発明のカラーフィルタの製造方法では、透明基板2の表面2aにブラックマトリックス3を形成し(図8(A))、さらに、着色層非形成部位5を有するストライプ形状の赤色パターン4Rを形成し、同様の操作を繰り返して、着色層非形成部位5を有するストライプ形状の緑色パターン4Gを形成し、着色層非形成部位5を有するストライプ形状の青色パターン4Bを形成して、着色層4を形成する(図8(B))。形成された赤色パターン4R、緑色パターン4G、青色パターン4Bからなる着色層4では、図1、図4に示されるように、着色層非形成部位5が、屈曲部5a,5bで屈曲しながら各着色パターン(赤色パターン4R、緑色パターン4G、青色パターン4B)に沿って連続するストライプ形状(ジグザグ形状)となる。
ブラックマトリックス3の形成は、例えば、スパッタリング法、真空蒸着法等により厚み1000〜2000Å程度のクロム等の金属薄膜を形成し、この薄膜をパターニングすることにより行なうことができる。また、カーボン微粒子等の遮光性粒子を含有させたポリイミド樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂等の樹脂層を形成し、この樹脂層をパターニングしてブラックマトリックス3を形成してもよい。さらに、カーボン微粒子、金属酸化物等の遮光性粒子を含有させた感光性樹脂層を形成し、この感光性樹脂層をパターニングしてブラックマトリックス3を形成することもできる。
着色層4を構成する赤色パターン4R、緑色パターン4Gおよび青色パターン4Bは、例えば、所望の着色材を含有した感光性樹脂を使用した顔料分散法により形成することができ、さらに、印刷法、電着法、転写法等の公知の方法により形成することができる。尚、着色パターン4R,4G,4Bの形成順序は上述の例に限定されるものではない。
これらの着色パターン4R,4G,4Bに形成する着色層非形成部位5の幅は、後工程で形成する突起の幅を規制するものであり、5〜15μm、好ましくは5〜10μm程度とすることができる。また、1画素に占める着色層非形成部位5の面積は3〜25%、好ましくは5〜15%程度とすることができる。
次に、複数色の着色パターン4R,4G,4Bからなる着色層4を覆うように共通透明電極6を形成する(図8(C))。共通透明電極6の形成は、酸化インジウムスズ(ITO)、酸化亜鉛(ZnO)、酸化スズ(SnO)等、および、その合金等を用いて、スパッタリング法、真空蒸着法、CVD法等の一般的な成膜方法により行なうことができる。
次に、共通透明電極6上にネガ型感光性樹脂組成物を塗布し、透明基板2の裏面2bから着色層4をマスクとしてネガ型感光性樹脂組成物塗膜9を露光する(図9(A))。その後、ネガ型感光性樹脂組成物塗膜9を現像することにより、液晶分子の配向方向を複数方向に制御するための突起7を着色層非形成部位5R,5G,5Bに形成する(図9(B))。
使用するネガ型感光性樹脂組成物としては、公知のネガ型感光性樹脂組成物を使用することができる。例えば、アクリル系ネガ型感光性樹脂組成物として、少なくとも紫外線照射によりラジカル成分を発生する光重合開始剤と、分子内にC=Cなるアクリル基を有し上記の発生したラジカルにより重合反応を起こして硬化する成分と、その後の現像により未露光部が溶解可能となる官能基(例えば、アルカリ溶液による現像の場合は酸性基をもつ成分)、とから構成されるものを用いることができる。上記のアクリル基を有する成分のうち、比較的低分子量の多官能アクリル分子としては、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(DPHA)、ジペンタエリスリトールペンタアクリレート(DPPA)、テトラメチルペンタトリアクリレート(TMPTA)等が挙げられる。また、高分子量の多官能アクリル分子としては、スチレン−アクリル酸−ベンジルメタクリレート共重合体の一部のカルボン酸基部分にスペーサを介してアクリル基を導入したポリマー等が挙げられる。
また、突起7に必要に応じて添加物を含有させてもよい。例えば、カーボンブラック、銅−鉄−マンガン複合酸化物、酸化インジウムスズ(ITO)、アルミニウム、銀、酸化鉄等の導電性粉体をネガ型感光性樹脂組成物に添加して突起7を形成することができる。
尚、突起7を形成するための露光、現像が終了した後、突起7に対して加熱処理を施してもよい。この加熱処理は、例えば、温度200〜230℃、処理時間30〜60分程度で適宜設定することができる。
次に、共通透明電極6と突起7を覆うように配向膜8を形成する(図9(C))。この配向膜8の形成は、例えば、可溶性ポリイミド、ポリアミック酸タイプポリイミド、変性ポリイミド等の有機化合物を、種々の印刷法、公知の塗布方法により塗布し、その後、加熱することにより行なうことができる。配向膜8の厚みは100〜1000Å程度とすることができる。尚、この配向膜8には配向処理(ラビング)は不要である。
本発明のカラーフィルタの製造方法では、ネガ型の感光性樹脂組成物を使用して突起7を形成するので、例えば、突起7に対して加熱処理を施しても、いわゆるメルトフロー現象による形状の変化(線幅の広がり)が生じることがない。このため、着色層4に設けた着色層非形成部位5R,5G,5Bの形状に対応した高精細な突起7を形成することができる。また、ネガ型感光性樹脂組成物塗膜7′の露光をマスクレス(着色層4をマスクとして使用する)とすることができ、露光操作が容易である。さらに、カラーフィルタ製造の全工程をネガ型感光性材料を使用したものとすることが可能となり、既存の製造ラインの使用も可能で、工程が簡便なものとなる。
次に、実施例を示して本発明を更に詳細に説明する。
[実施例1]
カラーフィルタ用の透明基板として、300mm×400mm、厚さ0.7mmのガラス基板(コーニング社製1737ガラス)を準備した。この基板を定法にしたがって洗浄した後、基板の片側全面にスパッタリング法によりクロム薄膜(厚み2000Å)を形成した。このクロム薄膜上にポジ型感光性レジスト(東京応化工業(株)製 OFPR−800)を塗布し、所定のマスクを介して露光、現像してレジストパターンを形成した。次いで、このレジストパターンをマスクとして、クロム薄膜を硝酸第二セリウムアンモニウムと過塩素酸の水溶液によりエッチングして、線幅20μm、ピッチ100μmのブラックマトリックスを形成した。
次に、下記組成の赤色パターン用のネガ型感光性樹脂組成物、緑色パターン用のネガ型感光性樹脂組成物、青色パターン用のネガ型感光性樹脂組成物を調製した。
(赤色パターン用のネガ型感光性樹脂組成物)
・赤顔料 … 4.8重量部
(チバ・スペシャリティ・ケミカルズ社製 クロモフタルレッドA2B)
・黄顔料 … 1.2重量部
(BASF社製 パリオトールイエローD1819)
・分散剤(ビックケミー社製ディスパービック161) … 3.0重量部
・モノマー(サートマー社製 SR399) … 4.0重量部
・ポリマーI … 5.0重量部
・開始剤 … 1.4重量部
(チバ・スペシャリティ・ケミカルズ社製 イルガキュア907)
・開始剤 … 0.6重量部
(2,2′−ビス(o−クロロフェニル)−4,5,4′,5′−
テトラフェニル−1,2′−ビイミダゾール)
・溶剤 … 80.0重量部
(プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート)
(緑色パターン用のネガ型感光性樹脂組成物)
・緑顔料 … 4.2重量部
(アビシア社製 モナストラルグリーン9Y−C)
・黄顔料 … 1.8重量部
(BASF社製 パリオトールイエローD1819)
・分散剤(ビックケミー社製ディスパービック161) … 3.0重量部
・モノマー(サートマー社製 SR399) … 4.0重量部
・ポリマーI … 5.0重量部
・開始剤 … 1.4重量部
(チバ・スペシャリティ・ケミカルズ社製 イルガキュア907)
・開始剤 … 0.6重量部
(2,2′−ビス(o−クロロフェニル)−4,5,4′,5′−
テトラフェニル−1,2′−ビイミダゾール)
・溶剤 … 80.0重量部
(プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート)
(青色パターン用のネガ型感光性樹脂組成物)
・青顔料 … 6.0重量部
(BASF社製 ヘリオゲンブルーL6700F)
・顔料誘導体(アビシア社製 ソルスパース5000) … 0.6重量部
・分散剤(ビックケミー社製ディスパービック161) … 2.4重量部
・モノマー(サートマー社製 SR399) … 4.0重量部
・ポリマーI … 5.0重量部
・開始剤 … 1.4重量部
(チバ・スペシャリティ・ケミカルズ社製 イルガキュア907)
・開始剤 … 0.6重量部
(2,2′−ビス(o−クロロフェニル)−4,5,4′,5′−
テトラフェニル−1,2′−ビイミダゾール)
・溶剤 … 80.0重量部
(プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート)
尚、上記のポリマーIは、ベンジルメタクリレート:スチレン:アクリル酸:2−ヒドロキシエチルメタクリレート=15.6:37.0:30.5:16.9(モル比)の共重合体100モル%に対して、2−メタクリロイルオキシエチルイソシアネートを16.9モル%付加したものであり、重量平均分子量は42500である。
次いで、ガラス基板上にブラックマトリックスを覆うように赤色パターン用のネガ型感光性樹脂組成物をスピンコート法により塗布し、赤色パターン用のフォトマスクを介して、露光、現像して、赤色パターンを形成した。この赤色パターンは、図1に示されるように、画素(100μm×300μmの長方形状)が連続したストライプ形状であり、幅(開口幅)10μmの着色層非形成部位(300μmピッチで同一方向の屈曲部を有するストライプ形状(ジグザグ形状))を有するものであった。尚、1画素の赤色パターンに占める着色層非形成部位の面積は15%であった。
その後、緑色パターン用のネガ型感光性樹脂組成物、青色パターン用のネガ型感光性樹脂組成物を用いて、同様の操作により、緑色パターン、青色パターンを形成した。これにより、赤色パターン、緑色パターン、青色パターンが、図1に示されるようなストライプ形状で配列された着色層を形成した。
次に、ブラックマトリックス、着色層を覆うように酸化インジウムスズ(ITO)からなる共通透明電極(厚み1500Å)をスパッタリング法により形成した。
次に、下記組成の突起形成用のネガ型感光性樹脂組成物を共通透明電極上にスピンコート法により塗布し、ガラス基板の裏面から下記の条件で露光した。
(突起形成用のネガ型感光性樹脂組成物A)
・メタクリル酸メチル−スチレン−アクリル酸共重合体 … 42重量部
・エピコート180S70(三菱油化シェル(株)製) … 18重量部
・ジペンタエリスリトールペンタアクリレート … 32重量部
・開始剤 … 8重量部
(チバ・スペシャリティ・ケミカルズ社製 イルガキュア907)
・溶剤 … 300重量部
(プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート)
(露光条件)
・露光量 : 80mJ/cm2
次いで、水酸化カリウム水溶液を用いてネガ型感光性樹脂組成物を現像し、その後、230℃、30分間の加熱処理を施して、配向制御用の突起を形成した。この突起は、赤色パターン、緑色パターン、青色パターンの各着色パターンの着色層非形成部位に位置するとともに、線幅が10μm、着色層からの突出高さが1.3μmであった。
次に、共通透明電極と突起を覆うように、配向膜用塗料(日産化学(株)製 SE−5300)をスピンコート法で塗布し、220℃、60分間の加熱処理を施して、厚み(共通透明電極上の厚み)200Åの配向膜を形成し、本発明のカラーフィルタを得た。
一方、TFT基板用の透明基板として、300mm×400mm、厚さ0.7mmのガラス基板(コーニング社製1737ガラス)を準備した。この基板を定法にしたがって洗浄した後、基板の片側全面にスパッタリング法により酸化インジウムスズ(ITO)を1500Åの厚さに成膜して透明電極とした。
次に、この透明電極上にポジ型感光性レジスト(東京応化工業(株)製 OFPR−800)を塗布し、所定のマスクを介して露光、現像してレジストパターンを形成した。次いで、このレジストパターンをマスクとして、透明電極をエッチングして、スリットを形成した。このスリットは、線幅10μmであり、形状および配列ピッチは上記の突起の形状、配列ピッチと同じものとした。その後、上記のカラーフィルタ作製の場合と同様にして、スリットを備えた透明電極上に厚み200Åの配向膜を形成し、TFT基板を得た。
尚、実際のTFT基板は、液晶駆動用の薄膜トランジスタ(TFT)を備えた基板上に、画素形状にパターニングされた透明画素電極を備えるが、本実施例では、簡略化のためTFTを省略し、画素形状にパターニングしていない透明電極にスリットを形成してTFT基板とした。
次に、カラーフィルタとTFT基板を配向膜形成面側を対向させるようにして5μmのギャップを設けて貼り合わせた。このとき、カラーフィルタの配向制御用の突起とTFT基板のスリットが図7に示されるように半ピッチずれるように設定した。次いで、真空注入法を用いて液晶をセル内に注入し、注入口を紫外線硬化樹脂を用いて封止し、アニーリング処理を行い、流動配向効果をキャンセルした。これにより、評価用の液晶表示装置を作製した。
[実施例2]
赤色パターン、緑色パターン、青色パターンの各着色パターンに形成する着色層非形成部位の幅(開口幅)を15μmとし、線幅15μmの配向制御用の突起を形成し、また、TFT基板の透明電極のスリット幅を15μmとした他は、実施例1と同様にして、評価用の液晶表示装置を作製した。
[実施例3]
赤色パターン、緑色パターン、青色パターンの各着色パターンに形成する着色層非形成部位の幅(開口幅)を5μmとし、線幅5μmの配向制御用の突起を形成し、また、TFT基板の透明電極のスリット幅を5μmとした他は、実施例1と同様にして、評価用の液晶表示装置を作製した。
[比較例1]
赤色パターン、緑色パターン、青色パターンの各着色パターンに形成する着色層非形成部位の幅(開口幅)を25μmとし、線幅25μmの配向制御用の突起を形成し、また、TFT基板の透明電極のスリット幅を25μmとした他は、実施例1と同様にして、評価用の液晶表示装置を作製した。
[比較例2]
実施例1と同様にして、ガラス基板上にブラックマトリックスを形成した。
次に、実施例1と同じ組成の赤色パターン用のネガ型感光性樹脂組成物、緑色パターン用のネガ型感光性樹脂組成物、青色パターン用のネガ型感光性樹脂組成物を使用して、実施例1と同様に、赤色パターン、緑色パターン、青色パターンの各着色パターンからなる着色層を形成した。但し、各着色パターンは着色層非形成部位を備えないものとした。
次に、ブラックマトリックス、着色層を覆うように酸化インジウムスズ(ITO)からなる共通透明電極を実施例1と同様にして形成した。
次に、ポジ型感光性樹脂組成物(東京応化工業(株)製 OFPR−800)を共通透明電極上にスピンコート法により塗布し、その後、突起形成用のフォトマスク(300μmピッチで屈曲部を有するストライプ形状(ジグザグ形状)で線幅が11μmの遮光部を備える)を介して下記の条件で露光した。
(露光条件)
・露光量 : 80mJ/cm2
・露光ギャップ : 75μm
次いで、水酸化カリウム水溶液を用いてネガ型感光性樹脂組成物を現像し、その後、230℃、30分間の加熱処理を施して、配向制御用の突起を形成した。この突起は、赤色パターン、緑色パターン、青色パターンの各着色パターン上に位置(実施例1の突起と同じ位置に形成した)するとともに、線幅が15〜20μm、高さが1.3〜1.5μmであった。
その後、実施例1と同様にして、配向膜を形成してカラーフィルタを得た。
上記のカラーフィルタと、実施例1と同じTFT基板を用いて、実施例1と同様に、評価用の液晶表示装置を作製した。
[評 価]
上述のように作製した液晶表示装置(実施例1〜3、比較例1〜2)について、バックライト上に載置して電圧のON/OFFによる白・黒表示を行った時の明るさに基いて表示品位を評価し、結果を下記の表1に示した。
Figure 0004892841
複数配向分割型垂直配向モードの液晶表示装置等に利用することができる。
本発明の液晶表示装置用のカラーフィルタの一実施形態を示す部分平面図である。 図1のA−A線における縦拡大断面図である。 図1のB−B線における縦拡大断面図である。 赤色パターンと緑色パターンの部分拡大斜視図である。 本発明の液晶表示装置用のカラーフィルタの他の実施形態を示す部分平面図である。 本発明の液晶表示装置の一実施形態を示す概略部分断面図である。 本発明の液晶表示装置における配向制御用の突起と透明画素電極のスリットの位置関係を示すための図である。 本発明のカラーフィルタの製造方法の一実施形態を説明するための工程図である。 本発明のカラーフィルタの製造方法の一実施形態を説明するための工程図である。
符号の説明
1,1′…カラーフィルタ
2…透明基板
3…ブラックマトリックス
4…着色層
4R,4G,4B…着色パターン
5,5′…着色層非形成部位
6…共通透明電極
7,7′…突起
8…配向膜
11…液晶表示装置
12…液晶層
21…カラーフィルタ
22…透明基板
23…ブラックマトリックス
24…着色層
24R,24G,24B…着色パターン
25…着色層非形成部位
26…共通透明電極
27…突起
28…配向膜
31…TFT基板
32…透明基板
33…TFT
34…透明画素電極
35…スリット
36…配向膜

Claims (11)

  1. 複数配向分割型垂直配向モードの液晶表示装置に用いるカラーフィルタにおいて、
    透明基板と、該透明基板上に所定のパターンで配設された複数色の着色層と、該着色層を被覆する共通透明電極と、液晶分子の配向方向を複数方向に制御するための突起と、を備え、前記着色層は1画素領域内において着色層非形成部位を有し、該着色層非形成部位の幅は5〜15μmの範囲であり、前記突起はネガ型感光性樹脂組成物の硬化物であり、少なくとも画素領域内では前記着色層非形成部位に位置し、幅が5〜15μmの範囲で、かつ、前記着色層非形成部位の幅以下であり、突出高さは1.2〜1.7μmの範囲であることを特徴とする液晶表示装置用のカラーフィルタ。
  2. 前記着色層非形成部位は屈曲部を有するストライプ形状であることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置用のカラーフィルタ。
  3. 前記着色層非形成部位は屈曲部を有する不連続ストライプ形状であることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置用のカラーフィルタ。
  4. 前記着色層非形成部位の幅は5〜15μmの範囲であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の液晶表示装置用のカラーフィルタ。
  5. 1画素に占める前記着色層非形成部位の面積は3〜25%の範囲であることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の液晶表示装置用のカラーフィルタ。
  6. 各画素の境界部位にブラックマトリックスを備えることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の液晶表示装置用のカラーフィルタ。
  7. 複数配向分割型垂直配向モードの液晶表示装置において、
    所定の間隔のセルを形成するように対向したTFT基板とカラーフィルタと、前記セルに充填された液晶層とを備え、前記カラーフィルタは請求項1乃至請求項6のいずれかに記載のカラーフィルタであり、前記TFT基板は、液晶分子の配向方向を複数方向に制御するためのスリットを有する透明電極を備えることを特徴とする液晶表示装置。
  8. 複数配向分割型垂直配向モードの液晶表示装置において、
    所定の間隔のセルを形成するように対向したTFT基板とカラーフィルタと、前記セルに充填された液晶層とを備え、前記カラーフィルタは請求項1乃至請求項6のいずれかに記載のカラーフィルタであり、前記TFT基板は、液晶分子の配向方向を複数方向に制御するための突起を備えることを特徴とする液晶表示装置。
  9. 複数配向分割型垂直配向モードの液晶表示装置に用いるカラーフィルタの製造方法において、
    透明基板の表面に所定色の着色層を、幅が5〜15μmの範囲である着色層非形成部位を含むパターンで形成する操作を複数色分繰り返す着色層形成工程と、
    複数色の前記着色層を覆うように共通透明電極を形成する電極形成工程と、
    前記共通透明電極上にネガ型感光性樹脂組成物を塗布し、前記透明基板の裏面から前記着色層をマスクとして前記ネガ型感光性樹脂組成物塗膜を露光し、現像して、液晶分子の配向方向を複数方向に制御するための突起を突出高さが1.2〜1.7μmの範囲となるように前記着色層非形成部位に形成する突起形成工程と、を有することを特徴とするカラーフィルタの製造方法。
  10. 前記突起形成工程では、現像した後、突起に加熱処理を施すことを特徴とする請求項9に記載のカラーフィルタの製造方法。
  11. 前記着色層形成工程の前に、前記透明基板の表面にブラックマトリックスを形成することを特徴とする請求項9または請求項10に記載のカラーフィルタの製造方法。
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