JP2007017756A - 液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2007017756A
JP2007017756A JP2005200059A JP2005200059A JP2007017756A JP 2007017756 A JP2007017756 A JP 2007017756A JP 2005200059 A JP2005200059 A JP 2005200059A JP 2005200059 A JP2005200059 A JP 2005200059A JP 2007017756 A JP2007017756 A JP 2007017756A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transparent electrode
liquid crystal
electrode
display device
crystal display
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005200059A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaaki Saito
全亮 齊藤
Kazuyoshi Fujioka
和巧 藤岡
Katsuya Ogawa
勝也 小川
Toru Sonoda
通 園田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2005200059A priority Critical patent/JP2007017756A/ja
Publication of JP2007017756A publication Critical patent/JP2007017756A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】画素の開口率の低下を可及的に抑制して、応答速度を向上させる。
【解決手段】アクティブマトリクス基板20aは、各画素毎に絶縁基板10aに設けられた第1透明電極6a及び第2透明電極6bと、第1透明電極6a及び第2透明電極6b上に設けられ第1透明電極6a及び第2透明電極6bの一部をそれぞれ矩形状に露出させる第1開口部7a及び第2開口部7bを有する絶縁層7と、絶縁層7の上面に設けられ第1透明電極6aに第1開口部7bの側壁を介して接続された反射電極8とを有し、第1透明電極6aのうち反射電極8から第1開口部7aを介して露出した部分が第1透過領域15aを構成し、第1透過領域15aの周囲の一部に沿って、光を遮断する延長部8aが設けられ、第1透明電極6aと第2透明電極6aとの間には、両電極6a及び6bの間の電気的接続をスイッチングするTFT9bが設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、液晶表示装置に関し、特に、透過領域と反射領域とを有し、電圧無印加時に液晶層の液晶分子が基板面に対して実質的に垂直配向する垂直配向方式の半透過型液晶表示装置に関するものである。
半透過型液晶表示装置は、画像の最小単位である画素毎に、屋内でバックライトの光を透過して画像表示を行う透過領域と、屋外で外光を反射して画像表示を行う反射領域とを有している。そのため、半透過型液晶表示装置は、屋外及び屋内の何れにおいても、十分なコントラストを維持し、高い視認性を得ることができ、広く用いられている。また、半透過型液晶表示装置は、従来からよく知られており、例えば、特許文献1には、垂直配向方式の半透過型液晶表示装置が開示されている。この垂直配向方式の半透過型液晶表示装置は、液晶層を構成する液晶分子の誘電率異方性が負であって、液晶層に電圧が印加されていないときに、その液晶分子が基板面に対して実質的に垂直に配向するので、広い視野角を有している。
特開2003−228073号公報
ところで、垂直配向方式の半透過型液晶表示装置において、矩形状に形成された上記透過領域の周囲に上記反射領域が設けられている場合には、透過領域と反射領域との境界及びその近傍において、液晶分子の配向が不連続になり、液晶分子の応答速度が低下するという問題がある。
以下に、上記液晶分子の応答速度の低下の問題について、具体的に説明する。
図8は、半透過型液晶表示装置を構成するアクティブマトリクス基板120での電圧印加時の透過領域及び反射領域における液晶分子の配向状態を示した平面模式図であり、図9は、図8中の断面IX-IXに沿った半透過型液晶表示装置150の断面模式図である。
反射電極108は、液晶層140における透過領域と反射領域との位相差を補償するために、図9に示すように、透明電極106上の絶縁層107を覆うように設けられているので、絶縁層107の傾斜面Sを介して、透明電極106に接続されている。そのため、図8に示すように、枠状に形成された傾斜面Sの内側には、透過領域115が配置され、その傾斜面118の外側には、反射領域を構成する反射電極108が配置されている。そして、液晶層140に電圧が印加されると、液晶分子Lt、Ls及びLrが、図9に示すように、基板面に対して平行に、且つ、透過領域では、図8に示すように、液晶分子Ltがリベット114を中心に捻れて配向し、反射領域でも、液晶分子Lrがリベット114を中心に捻れて配向する。
ここで、各リベット114から離れ、リベット114の配向規制力の影響を受けにくい傾斜面Sのうち、例えば、図8の右上の隅部Cでは、液晶分子Lsの配向方向が、その近傍の透過部の液晶分子Ltの配向方向と大きく異なるので、配向が不連続になる。そうなると、隅部Cにおいて、液晶分子Ltの配向が安定するまでに時間が必要になり、液晶分子Ltの応答速度が低下してしまう。
そこで、反射電極108を、図10に示すように、液晶分子Ltの応答速度が遅い隅部Cの外周端付近まで延長して、透過領域に遮光部108aを形成することにより、液晶分子Ltの応答速度を向上させることが考えられる。
しかしながら、上記のような垂直配向方式の半透過型液晶表示装置では、液晶分子の応答速度を向上させることができても、遮光部を形成することによって、画素の開口率が低下してしまうという問題がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、画素の開口率の低下を可及的に抑制して、応答速度を向上させることにある。
上記目的を達成するために、本発明は、遮光部が設けられている第1透過領域と、遮光部が設けられていない第2透過領域とを、スイッチング素子によって適宜使い分けるようにしたものである。
具体的に本発明に係る液晶表示装置は、アクティブマトリクス基板と、上記アクティブマトリクス基板に対向して配置された対向基板と、上記アクティブマトリクス基板及び対向基板の間に設けられた垂直配向方式の液晶層と、マトリクス状に設けられた複数の画素とを備えた液晶表示装置であって、上記アクティブマトリクス基板は、絶縁基板と、上記各画素毎に上記絶縁基板に設けられた第1透明電極及び第2透明電極と、上記第1透明電極及び第2透明電極の上に設けられた絶縁層と、上記絶縁層の上面に設けられた反射電極とを備え、上記絶縁層は、上記第1透明電極の一部を矩形状に露出させる第1開口部と、上記第2透明電極の一部を露出させる第2開口部とを有し、上記反射電極は、上記第1透明電極に上記第1開口部の側壁を介して接続され、上記第1透明電極のうち上記反射電極から上記第1開口部を介して露出した部分が第1透過領域を構成し、上記第2透明電極のうち上記反射電極から上記第2開口部を介して露出した部分が第2透過領域を構成すると共に、上記第1透過領域の周囲の少なくとも一部に沿って、上記第1透過領域を透過する光の一部を遮断する遮光部が設けられ、上記第1透明電極と第2透明電極との間には、該第1透明電極と第2透明電極との間の電気的接続をスイッチングするスイッチング素子が設けられていることを特徴とする。
上記の構成によれば、第1透過領域では、絶縁層の矩形状の開口部の周囲の少なくとも一部に沿って遮光部が設けられているので、画素の開口率が低下するものの、反射領域との境界及びその近傍において、液晶層の応答速度の低下が抑制される。また、第2透過領域では、遮光膜が設けられていないので、反射領域との境界及びその近傍において、液晶層の応答速度の低下するものの、開口率の低下が抑制される。ここで、液晶層の応答速度は、低温時に低下して、表示品位に大きく影響するので、例えば、スイッチング素子によって、常温時において、第1透明電極と第2透明電極とを電気的に接続することにより、第1透過領域及び第2透過領域の双方を用いて画像表示を行い、低温時において、第1透明電極と第2透明電極との間の電気的接続を解除することにより、第1透過領域のみを用いて画像表示を行うことが可能になる。そのため、液晶層の応答速度が表示品位に影響を与えにくい常温時には、画素の開口率が第1透過領域の開口率と第2透過領域の開口率との中間程度になるので、その画素の開口率は、第1透過領域のみの場合よりも高くなる。また、液晶層の応答速度が表示品位に影響を与えやすい低温時には、第1透過領域のみを用いることになるので、画素の開口率が低下するものの、応答速度の低下が抑制される。したがって、画素の開口率の低下を可及的に抑制して、応答速度を向上させることが可能になる。
雰囲気温度が0℃以下のときに、上記第1透明電極と第2透明電極との間の電気的接続を解除するように上記スイッチング素子を制御する制御手段を備えていてもよい。
上記の構成によれば、液晶層の応答速度は、雰囲気温度が0℃以下のときに表示品位に大きく影響するので、制御手段によって、雰囲気温度が0℃以下のときに第1透明電極と第2透明電極との間の電気的接続を解除することにより、液晶層の応答速度の低下が抑制される。
上記遮光部は、上記第1開口部の4つの隅部に、1つずつ設けられていてもよい。
上記の構成によれば、透過領域と反射領域との境界及びその近傍における液晶層の応答速度の低下は、絶縁層の開口部の4つの隅部で発生することが多いので、その4つの隅部に遮光部を設けることによって、第1透過領域における液晶層の応答速度の低下が抑制される。
上記対向基板は、上記液晶層側に突出して形成された突出部を有し、上記液晶層の液晶分子は、上記液晶層に電圧が印加されていないときに、基板面に対して実質的に垂直に配向し、上記液晶層に電圧が印加されているときに、基板面に対して平行に、且つ、上記突出部を中心に捻れて配向してもよい。
上記構成によれば、液晶層が垂直配向方式となって、広視野角特性を有する液晶表示装置が実現する。
上記遮光部は、上記反射電極が上記第1開口部の内側へ延長された延長部により構成されていてもよい。
上記の構成によれば、反射電極を用いて遮光部が形成されるので、製造工程を追加することなく、画素の開口率の低下を可及的に抑制して、応答速度を向上させることが可能になる。
また、本発明に係る液晶表示装置は、アクティブマトリクス基板と、上記アクティブマトリクス基板に対向して配置された対向基板と、上記アクティブマトリクス基板及び対向基板の間に設けられた垂直配向方式の液晶層と、マトリクス状に設けられた複数の画素とを備えた液晶表示装置であって、上記アクティブマトリクス基板は、絶縁基板と、上記各画素毎に上記絶縁基板に設けられた第1透明電極及び第2透明電極と、上記第1透明電極及び第2透明電極の上に設けられ絶縁層と、上記絶縁層の上面に設けられた第1反射電極及び第2反射電極と、上記第1透明電極及び第2透明電極に表示信号を供給するためのソース線とを備え、上記絶縁層は、上記第1透明電極の一部を矩形状に露出させる第1開口部と、上記第2透明電極の一部を露出させる第2開口部とを有し、上記第1反射電極は、上記第1透明電極に上記第1開口部の側壁を介して接続されていると共に、上記第2反射電極は、上記第2透明電極に上記第2開口部の側壁を介して接続され、上記第1透明電極のうち上記第1反射電極から上記第1開口部を介して露出した部分が第1透過領域を構成し、上記第2透明電極のうち上記第2反射電極から上記第2開口部を介して露出した部分が第2透過領域を構成すると共に、上記第1透過領域の周囲の少なくとも一部に沿って、上記第1透過領域を透過する光の一部を遮断する遮光部が設けられ、上記第1透明電極及び第2透明電極には、該各透明電極と上記ソース線との間の電気的接続をスイッチングするスイッチング素子がそれぞれ接続されていることを特徴とする。
上記構成によれば、第1透過領域では、その周囲の少なくとも一部に沿って遮光部が設けられているので、画素の開口率が低下するものの、反射領域との境界及びその近傍において、液晶層の応答速度の低下が抑制される。また、第2透過領域では、遮光膜が設けられていないので、反射領域との境界及びその近傍において、液晶層の応答速度の低下するものの、開口率の低下が抑制される。ここで、液晶層の応答速度は、低温時に低下して、表示品位に大きく影響するので、例えば、各スイッチング素子によって、常温時において、ソース線と第1透明電極及び第2透明電極とを電気的に接続することにより、第1透過領域及び第2透過領域の双方を用いて画像表示を行い、低温時において、ソース線と第1透明電極とを電気的に接続すると共に、ソース線と第2透明電極との間の電気的接続を解除することにより、第1透過領域のみを用いて画像表示を行うことが可能になる。そのため、液晶層の応答速度が表示品位に影響を与えにくい常温時には、画素の開口率が第1透過領域の開口率と第2透過領域の開口率との中間程度になるので、第1透過領域のみの場合よりも高くなる。また、液晶層の応答速度が表示品位に影響を与えやすい低温時には、第1透過領域のみを用いることになるので、画素の開口率が低下するものの、応答速度の低下が抑制される。したがって、画素の開口率の低下を可及的に抑制して、応答速度を向上させることが可能になる。
本発明によれば、遮光部によって画素の開口率が低下するものの液晶層の応答速度の低下が抑制される第1透過領域と、応答速度が低下するものの画素の開口率の低下が抑制された第2透過領域とを、スイッチング素子によって適宜使い分けるようにしたので、画素の開口率の低下を可及的に抑制して、応答速度を向上させることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の実施形態では、スイッチング素子として薄膜トランジスタ(TFT)を用いたアクティブマトリクス駆動型の液晶表示装置を例に説明する。なお、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではない。
《発明の実施形態1》
図1〜図3は、本発明に係る液晶表示装置の実施形態1を示している。
図1は、本実施形態に係る液晶表示装置を構成するアクティブマトリクス基板20aの平面図であり、図2は、図1中のII−II断面線に沿った液晶表示装置50の断面図である。
この液晶表示装置50は、図2に示すように、互いに対向するように配置されたアクティブマトリクス基板20a及び対向基板30と、それら両基板20及び30との間に設けられた液晶層40と、マトリクス状に設けられた複数の画素とを備えている。
アクティブマトリクス基板20aは、図1に示すように、絶縁基板10aと、絶縁基板10a上に互いに平行に延びるように設けられた複数のゲート線1と、各ゲート線1の間に互いに平行に延びるように設けられたスイッチング線1bと、ゲート線1と直交する方向に設けられた複数のソース線2と、隣り合う一対のゲート線1及び一対のソース線2に囲まれる各画素毎に、すなわち、ゲート線1及びソース線2の各交差部分に、設けられた第1TFT9aと、本発明の特徴として各画素毎にスイッチング線1b上に設けられた第2TFT9bと、各画素毎に設けられた画素電極とを備えている。なお、本実施形態では、容量線及び容量電極が省略されているが、それらを設けることによって、補助容量を形成してもよい。
上記画素電極は、反射領域を構成する反射電極8と、第1透過領域15aを構成する第1透明電極6aと、第2透過領域15bを構成する第2透明電極6bとを備えている。ここで、本実施形態の透過領域は、1つの第1透過領域15aと1つの第2透過領域15bとにより構成されている。
第1TFT9aは、図1及び図2に示すように、ゲート線1の突出部であるゲート電極1aと、ゲート電極1aを覆うように設けられたゲート絶縁膜4と、ゲート絶縁膜4上でゲート電極1aに対応する位置に島状に設けられた半導体層3と、半導体層3上に設けられソース線2に接続されたソース電極5a、同じく半導体層3上でソース電極5aに対峙するように設けられ第1透明電極6aに接続されたドレイン電極5bとを備えている。
また、第2TFT9bは、図1及び図2に示すように、ゲート電極を兼ねるスイッチング線1bと、スイッチング線1bを覆うように設けられたゲート絶縁膜4と、ゲート絶縁膜4上でスイッチング線1bに対応する位置に島状に設けられた半導体層3と、半導体層3上に設けられ第1透明電極6aに接続されたソース電極5aと、同じく半導体層3上でソース電極5aに対峙するように設けられ第2透明電極6bに接続されたドレイン電極5bとを備えている。さらに、第2TFT9bは、図3に示すように、第1透明電極6aと第2透明電極6bとの間に介設されており、そのゲート電極(スイッチング線1b)には、制御手段45が接続されている。この制御手段45は、スイッチング線1bに対し、例えば、雰囲気温度が0℃以下の低温時に、第2TFT9bをオフ状態にするスイッチング信号が供給されると共に、雰囲気温度が0℃より高い常温時に、第2TFT9bをオン状態にするスイッチング信号が供給されるように構成されている。
また、アクティブマトリクス基板20aには、図2に示すように、第1TFT9a及び第2TFT9bを覆うように絶縁層7が設けられている。この絶縁層7は、矩形状の第1開口部7a及び第2開口部7bを有している。そして、絶縁層7上には、その側壁Sを介して第1透明電極6aに接続された反射電極8が設けられている。さらに、反射電極8、絶縁層7の反射電極8から露出した部分、第1透明電極6aの絶縁層7から露出した部分、及び第2透明電極6bの絶縁層7から露出した部分を覆うように配向膜(不図示)が設けられている。
ここで、上記矩形状の開口部は、その四隅が、直角に形成されたものだけではなく、円弧状、或いは、カットされたものであってもよい。
また、側壁Sは、図1中においてそれぞれ左右方向に延びる上辺部分及び下辺部分と、図1中の右側及び左側にそれぞれ上下方向に延びる右辺部分及び左辺部分とにより、枠状に形成されている。そして、その枠状に形成された側壁Sの内側には、第1透明電極6a及び第2透明電極6bが絶縁層7から露出して配置されていると共に、その枠状の側壁Sの外側には、反射電極8が配置されている。
そして、反射電極8は、図1の下側半分に示されているように、第1開口部7aの内側に延長された延長部8aを有している。この延長部8aは、各側壁S(上辺部分、下辺部分、右辺部分及び左辺部分)毎に形成され、第1透過領域15aを透過する光の一部を遮光する遮光部である。また、延長部8aは、絶縁層7の第1開口部7aの周方向に沿って、その第1開口部7aの隅部から各側壁Sの中央部までに形成されている。なお、本実施形態では、各延長部8aが、矩形状に形成されているが、本発明を構成する延長部8aの形状は、これに限定されるものでなく、液晶分子の配向が不連続となる領域を遮光できる形状であればよい。
対向基板30は、絶縁基板10b上に、着色層11及びブラックマトリクス13からなるカラーフィルター層、オーバコート層(不図示)、共通電極12及び配向膜(不図示)が順に積層された構造になっている。そして、共通電極12と配向膜との層間には、アクティブマトリクス基板20a上の反射領域を構成する反射電極8、並びに透過領域を構成する上記第1透明電極6a及び第2透明電極6bの各露出部分に対応して、突出部であるリベット14が設けられている。ここで、リベット14は、液晶層40側に突出して形成されており、各画素電極の透過領域及び反射領域において、電圧印加時での液晶層40の配向中心を形成するためのものである。
液晶層40は、電気光学特性を有するネマチック液晶材料であり、誘電率異方性が負である液晶分子と、カイラル剤とを含んでいる。ここで、カイラル剤は、液晶層40の中の液晶分子をねじれた配向に配列させ、透過領域及び反射領域での液晶分子の配向を安定させると共に、応答速度を向上させるための添加剤であり、例えば、カイラル方向が左旋性で、ピッチが60μmのものである。
このような構成の液晶表示装置50は、反射領域において対向基板30側から入射する外光を反射電極8で反射すると共に、第1透過領域15a及び第2透過領域部15bにおいてアクティブマトリクス基板20a側から入射するバックライトからの光を透過するように構成されている。
そして、液晶表示装置50では、常温時に各画素において、制御手段45によって、ゲート線1からゲート信号がゲート電極1aに送られて、第1TFT9aがオン状態になったときに、ソース線2からソース信号がソース電極5aに送られて、半導体層3及びドレイン電極5bを介して、第1透過電極6a及び反射電極8に所定の電荷が書き込まれる。これと同時に、制御手段45によって、スイッチング線1bからスイッチング信号が第2TFT9bに送られて、第2TFT9bがオン状態となることにより、第1透明電極6aに書き込まれた電荷が、第2TFT9bのソース電極5a、半導体層3及びドレイン電極5bを介して、第2透明電極6bにも書き込まれる。これにより、第1透明電極6a、第2透明電極6b及び反射電極8からなる画素電極と共通電極12との間で電位差が生じ、液晶層40に所定の電圧が印加される。
また、液晶表示装置50では、低温時に各画素において、制御手段45によって、ゲート線1からゲート信号がゲート電極1aに送られて、第1TFT9aがオン状態になったときに、ソース線2からソース信号がソース電極5aに送られて、半導体層3及びドレイン電極5bを介して、第1透過電極6a及び反射電極8に所定の電荷が書き込まれる。これと同時に、制御手段45によって、スイッチング線1bからスイッチング信号が第2TFT9bに送られて、第2TFT9bがオフ状態となることにより、第1透明電極6aと第2透明電極6bとの間の電気的接続が解除される。これにより、第1透明電極6a及び反射電極8からなる画素電極と共通電極12との間で電位差が生じ、液晶層40に所定の電圧が印加される。
そして、液晶表示装置50では、液晶層40に印加される電圧の大きさによって液晶分子の配向状態を変えることにより、液晶層40の透過する光の透過率を調整して画像が表示される。
また、液晶表示装置50は、電圧印加時に液晶分子が基板面に対して実質的に垂直に配向すると共に、電圧無印加時に液晶分子がリベット14を中心に基板面に対して実質的に平行に配向するという垂直配向方式になっている。この垂直配向方式の液晶表示装置は、一般に画像表示の際の視野角が広いという特徴を有している。
さらに、液晶表示装置50の第1透過領域15aでは、絶縁層7の第1開口部7aの周囲に沿って、透過する光を遮断するための延長部8aが設けられているので、画素の開口率が低下しているものの、反射領域との境界及びその近傍において、液晶層40の応答速度の低下が抑制されている。また、第2透過領域15bでは、上記延長部8aが設けられていないので、反射領域との境界及びその近傍において、液晶層40の応答速度の低下しているものの、開口率の低下が抑制されている。
ここで、液晶層40の応答速度は、一般的に低温時に低下して、表示品位に大きく影響するので、上述のように制御手段45によって、常温時において、第1透明電極6aと第2透明電極6bとを第2TFT9bを介して電気的に接続することにより、第1透過領域15a及び第2透過領域15bの双方、及び反射領域を用いて画像表示を行い、また、低温時において、第1透明電極6aと第2透明電極6bとの間の電気的接続を解除することにより、第1透過領域15b及び反射領域を用いて画像表示を行うことになる。
以上のように、液晶表示装置50では、第1透過領域15aと第2透過領域15bとを、制御部45によって適宜使い分けるようにしたので、画素の開口率の低下を可及的に抑制して、応答速度を向上させることができる。
次に、本実施形態に係る液晶表示装置50の製造方法について、詳細に説明する。本実施形態の液晶表示装置50は、以下に示すアクティブマトリクス基板作製工程、対向基板作製工程、及び液晶表示装置作製工程により製造される。
まず、アクティブマトリクス基板作製工程では、ガラス基板等の絶縁基板10a上の基板全体に、チタン等からなる金属膜をスパッタリング法により成膜し、その後、フォトリソグラフィー技術(Photo Engraving Process、以下、「PEP技術」と称する)によりパターン形成して、ゲート線1、ゲート電極1a及びスイッチング線1bを形成する。
続いて、ゲート線1、ゲート電極1a及びスイッチング線1b上の基板全体に、CVD(Chemical Vapor Deposition)法により窒化シリコン膜等を成膜し、ゲート絶縁膜4を形成する。
さらに、ゲート絶縁膜4上の基板全体に、CVD法により真性アモルファスシリコン膜と、リンがドープされたn+アモルファスシリコン膜とを連続して成膜し、その後、PEP技術によりゲート電極1a及びスイッチング線1b上に島状にパターン形成して、真性アモルファスシリコン層とn+アモルファスシリコン層とを有する半導体層3を形成する。
次いで、半導体層3が形成されたゲート絶縁膜4上の基板全体に、ITO(Indium Tin Oxide)膜からなる透明導電膜をスパッタリング法により成膜し、その後、PEP技術によりパターン形成して、第1透明電極6a及び第2透明電極6bを形成する。
続いて、第1透明電極6a及び第2透明電極6bが形成された基板全体に、チタン等からなる金属膜をスパッタリング法により成膜し、その後、PEP技術によりパターン形成して、ソース線2、ソース電極5a及びドレイン電極5bを形成する。
さらに、ソース電極5a及びドレイン電極5bをマスクとして半導体層3のn+アモルファスシリコン層をエッチング除去することにより、チャネル部を形成する。
その後、ソース電極5a及びドレイン電極5b上の基板全体に、感光性アクリル樹脂等を塗布し、その後、PEP技術により第1TFT6a及び第2TFT6bを覆うと共に、透過領域となる部分が矩形状に開口するようにパターン形成して、第1開口部7a及び第2開口部を有する絶縁層7を形成する。
なお、絶縁層7は、PEP技術によって表面形状を凹凸状にしてもよい。これによって、絶縁層7上の反射電極8の表面形状が凹凸状になり、対向基板30側からの反射電極8に入射する外光を適度に拡散させることができる。
また、絶縁層7の膜厚は、反射領域の液晶層40の厚さが第1透過領域15a及び第2透過領域15bの液晶層40の厚さの1/2程度になるように調整されている。これによって、反射領域と両透過領域15a及び15bとの間の位相差を補償することができる。
次いで、絶縁層7上の基板全体に、モリブデン膜及びアルミニウム膜をスパッタリング法により順に成膜し、その後、PEP技術により、第1TFT6a及び第2TFT6bと重なると共に、第1開口部7aの内側に延長されるようにパターン形成して、延長部8aを有する反射電極8を形成する。
ここで、反射電極8を構成するアルミニウム膜と第1透明電極6aを構成するITO膜との間にモリブデン膜が挟持されているので、アルミニウム膜をPEP技術によりパターン形成する際に、アルミニウム膜とITO膜との間で局部電池が形成されることなく、アルミニウム膜の電気的な腐食するのを防ぐことができる。
最後に、反射電極8、第1透明電極6a及び第2透明電極6b上の基板全体に、ポリイミド樹脂をオフセット印刷により塗布して、配向膜を形成する。
以上のようにしてアクティブマトリクス基板20aが作製される。
なお、上述のアクティブマトリクス基板20aの作製方法では、半導体層3を、アモルファスシリコン膜により形成させる方法を例示したが、ポリシリコン膜により形成させてもよく、さらには、それらアモルファスシリコン膜及びポリシリコン膜にレーザアニール処理を行って半導体層3の結晶性を向上させてもよい。
次に行う対向基板作製工程では、まず、ガラス基板等の絶縁基板10b上に、クロム薄膜を成膜した後、PEP技術によりパターン形成してブラックマトリクス13を形成する。
続いて、ブラックマトリクス13の各パターンの間に、赤、緑及び青の何れかの着色層11を形成して、カラーフィルター層を形成する。
さらに、カラーフィルター層上の基板全体に、アクリル樹脂を塗布してオーバーコート層を形成する。
その後、オーバーコート層上の基板全体に、ITO膜を成膜して共通電極12を形成する。
次いで、共通電極12上の基板全体に、感光性アクリル樹脂等を塗布し、その後、PEP技術により、アクティブマトリクス基板20a上の反射領域を構成する反射電極8、並びに各透過領域を構成する第1透明電極6a及び第2透明電極6bの各露出部分に対応するようにパターン形成して、リベット14を形成する。
ここで、共通電極12上にリベット14を形成する代わりに、リベット14に対応する位置の共通電極12の表面に穴を形成したり、対向するアクティブマトリクス基板20a上の反射電極8及び第1透明電極6a及び第2透明電極6bの各露出部分の表面に穴を形成してもよい。
最後に、リベット14上の基板全体に、ポリイミド樹脂をオフセット印刷により塗布して、配向膜を形成する。
以上のようにして、対向基板30が作製される。
最後に行う液晶表示装置作製工程では、まず、アクティブマトリクス基板20a及び対向基板30のうちの一方の基板にスクリーン印刷により、熱硬化性エポキシ樹脂等からなるシール材料を、液晶注入口の部分を欠いた枠状パターンで塗布し、他方の基板に液晶層40の厚さに相当する直径を持ち、樹脂又はシリカからなる球状のスペーサーを散布する。
続いて、アクティブマトリクス基板20aと対向基板30とを貼り合わせ、シール材料を硬化させ、空セルを形成する。
さらに、空セルを構成するアクティブマトリクス基板20a及び対向基板30の基板間に、減圧法により液晶分子及びカイラル剤を含む液晶材料を注入し液晶層40を形成する。
最後に、上記液晶注入口にUV硬化樹脂を塗布し、UV照射によりUV硬化樹脂を硬化し、注入口を封止する。
以上のようにして、本実施形態の液晶表示装置50を製造することができる。
次に、具体的に行った実験について説明する。
本実施形態の実施例として上記実施形態と同様な構成の液晶表示装置を、比較例1として図6に示すようなアクティブマトリクス基板120aを備えた液晶表示装置を、及び比較例2として図7に示すようなアクティブマトリクス基板120bを備えた液晶表示装置をそれぞれ製造した。そして、各液晶表示装置について、画素の開口率及び応答速度を測定した。
比較例1のアクティブマトリクス基板120aの各画素では、図6に示すように、反射電極108が延長部108aを有しており、その延長部108aからなる遮光部が設けられた透過領域115aが縦に2つ配設されている。
また、比較例2のアクティブマトリクス基板120bの各画素では、図7に示すように、反射電極108が矩形状に開口しており、矩形状の透過領域115bが縦に2つ配設されている。
さらに、アクティブマトリクス基板120a及び120bには、図1に示すようなスイッチング線1b及び第2TFT9bが設けられていなく、画素電極を構成する透明電極106及び反射電極108がTFT109のドレイン電極105bに接続されている。
そして、上記構成のアクティブマトリクス基板20a、120a及び120bを備えた各液晶表示装置について、常温(25℃)及び低温時(−15℃)における画素の開口率、及び応答速度を測定した。
Figure 2007017756
表1は、各液晶表示装置における画素の開口率、及び応答速度の測定結果を示している。ここで、開口率は各画素における光の透過が可能な領域の面積比率であり、応答速度は、各画素に駆動信号を供給したときに、画素の透過率が所定値に達するまでの時間である。なお、表1において、開口率は、遮光部が設けられていない場合を100%としている。
まず、画素の開口率についてみると、常温において第1透過領域及び第2透過領域の双方を用いて透過の画像表示を行う実施例では、遮光部が設けられていない比較例2(100%)と遮光部が設けられた比較例1(85%)とのちょうど中間の92.5%となり、低温において第1透過領域のみを用いて透過の画像表示を行う実施例では、比較例1及び2と比べてかなり低い42.5%となった。
一方、応答速度についてみると、常温において第1透過領域及び第2透過領域の双方を用いて透過の画像表示を行う実施例では、遮光部が設けられ応答速度の速い比較例1と同等の46msecとなり、低温において第1透過領域のみを用いて透過の画像表示を行う実施例では、応答速度の速い比較例1と同等の295msecとなった。
このように、実施例では、常温時において、画素の開口率が比較例1よりも高く、応答速度が比較例1と同程度であり、低温時において、画素の開口率が極端に低下するものの、応答速度が比較例2よりも高くなった。したがって、画素の開口率の低下を可及的に抑制して、応答速度を向上させることができた。
以上説明したように、本実施形態の液晶表示装置50によれば、第1透過領域15aでは、絶縁層7の矩形状の第1開口部7aの周囲の少なくとも一部に沿って遮光部となる延長部8aが設けられているので、画素の開口率が低下するものの、反射領域との境界及びその近傍において、液晶層40の応答速度の低下が抑制される。また、第2透過領域15bでは、上記遮光膜(延長部8a)が設けられていないので、反射領域との境界及びその近傍において、液晶層40の応答速度の低下するものの、画素の開口率の低下が抑制される。ここで、液晶層40の応答速度は、雰囲気温度が0℃以下のときに表示品位に大きく影響するので、例えば、制御手段45によって、常温時において、第1透明電極6aと第2透明電極6bとを第2TFT9bを介して電気的に接続することにより、第1透過領域15a及び第2透過領域15bの双方を用いて透過の画像表示を行い、雰囲気温度が0℃以下の低温時において、第1透明電極6aと第2透明電極6bとの間の電気的接続を解除することにより、第1透過領域15aのみを用いて透過の画像表示を行うことが可能になる。そのため、液晶層40の応答速度が表示品位に影響を与えにくい常温時には、画素の開口率が第1透過領域15aの開口率と第2透過領域15bの開口率との中間程度になるので、その画素の開口率は、第1透過領域15aのみの場合よりも高くなる。また、液晶層40の応答速度が表示品位に影響を与えやすい低温時には、第1透過領域15aのみを用いることになるので、画素の開口率が低下するものの、応答速度の低下が抑制される。また、延長部8aは、反射電極8を用いて形成されるので、製造工程を追加することなく、画素の開口率の低下を可及的に抑制して、応答速度を向上させることができる。
《発明の実施形態2》
本発明は、上記実施形態1について、以下のような構成としてもよい。
図4は、本発明の実施形態2に係る液晶表示装置を構成するアクティブマトリクス基板20bの平面図である。なお、以下の各実施形態では、図1〜図3と同じ部分については同じ符号を付して、その詳細な説明を省略する。
このアクティブマトリクス基板20bでは、図4に示すように、各画素において、2本のスイッチング線1bが設けられ、各スイッチング線1b上に第2TFT9bが設けられている。そして、図中下側のスイッチング線1bと図中下側のゲート線との間には下側のの第1透過領域15aが、及び図中下側のスイッチング線1bと図中上側のスイッチング線1bとの間には上側の第1透過領域15aがそれぞれ配置され、図中上側のスイッチング線1bと図中上側のゲート線1との間には第2透過領域15bが配置されている。これにより、上記実施形態1で説明した液晶表示装置よりも、画素の開口率が若干低下するものの、低温時の応答速度が向上することになる。
なお、その他の構成、アクティブマトリクス基板の作製方法、及び本実施形態における効果については、上記実施形態1と同様であるので、その詳細な説明を省略する。
《発明の実施形態3》
図5は、本発明の実施形態3に係る液晶表示装置を構成するアクティブマトリクス基板20cの平面図である。
このアクティブマトリクス基板20cは、図5に示すように、互いに平行に延びるように設けられた複数のゲート線1と、各ゲート線1の間に互いに平行に延びるように設けられたスイッチング線1bと、ゲート線1と直交する方向に設けられた複数のソース線2と、ゲート線1及びソース線2の各交差部分に設けられた第1TFT9aと、スイッチング線1b及びソース線2の各交差部分に設けられた第2TFT9cと、隣り合う一対のゲート線1及び一対のソース線2に囲まれた画素毎に設けられた画素電極とを備えている。
画素電極は、第1透過領域15aを構成する第1透明電極6aと、第1透過領域15aの周囲に配置して第1反射領域を構成する第1反射電極8bと、第2透過領域15bを構成する第2透明電極6bと、第2透過領域15bの周囲に配置して第2反射領域を構成する第2反射電極8cとを備えている。
第2TFT9cは、上記実施形態1で説明した第2TFT9bと異なり、第1TFT9aと同様な構成になっている。
このアクティブマトリクス基板20cを備えた液晶表示装置では、常温時に各画素において、制御手段45によって、ゲート線1からゲート信号がゲート電極1aに送られて、第1TFT9aがオン状態になると共に、スイッチング線1bからのスイッチング信号がゲート電極1aに送られて、第2TFT9cがオン状態になったときに、ソース線2からソース信号がソース電極5aに送られて、半導体層3及びドレイン電極5bを介して、第1透過電極6a、第1反射電極8b、第2透過電極6b及び第2反射電極8cに所定の電荷がそれぞれ書き込まれる。これにより、第1透明電極6a、第1反射電極8b、第2透明電極6b及び第2反射電極8cからなる画素電極と共通電極12との間で電位差が生じ、液晶層40に所定の電圧が印加される。
また、液晶表示装置50では、低温時に各画素において、制御手段45によって、ゲート線1からゲート信号がゲート電極1aに送られて、第1TFT9aがオン状態になったときに、ソース線2からソース信号がソース電極5aに送られて、半導体層3及びドレイン電極5bを介して、第1透過電極6a及び反射電極8に所定の電荷が書き込まれる。これと同時に、制御手段45によって、スイッチング線1bからスイッチング信号が第2TFT9cに送られて、第2TFT9cがオフ状態となる。これにより、第1透明電極6a及び第1反射電極8bからなる画素電極と共通電極12との間で電位差が生じ、液晶層40に所定の電圧が印加される。
なお、その他の構成、アクティブマトリクス基板の作製方法、及び本実施形態における効果については、上記実施形態1と同様であるので、その詳細な説明を省略する。
以上説明したように、本発明は、垂直配向方式の半透過型液晶表示装置において、低温時の液晶分子の応答速度を向上させることができるので、寒冷地で使用される動画表示用途の液晶表示装置について有用である。
実施形態1に係る液晶表示装置を構成するアクティブマトリクス基板20aの平面図である。 図1中のII−II断面線に沿った液晶表示装置50の断面図である。 第1透明電極6a、第2透明電極6b及び制御手段45の関係を示すブロック図である。 実施形態2に係る液晶表示装置を構成するアクティブマトリクス基板20bの平面図である。 実施形態3に係る液晶表示装置を構成するアクティブマトリクス基板20cの平面図である。 比較例1の液晶表示装置を構成するアクティブマトリクス基板120aの平面図である。 比較例2の液晶表示装置を構成するアクティブマトリクス基板120bの平面図である。 従来の半透過型液晶表示装置を構成するアクティブマトリクス基板120での電圧印加時の透過領域及び反射領域における液晶分子の配向状態を示した平面模式図である。 図8中の断面IX-IXに沿った半透過型液晶表示装置150の断面模式図である。 透過領域115の隅部に遮光部108aを有するアクティブマトリクス基板120cでの電圧印加時の透過領域及び反射領域における液晶分子の配向状態を示した平面模式図である。
符号の説明
6a 第1透明電極
6b 第2透明電極
7 絶縁層
7a 第1開口部
7b 第2開口部
8 反射電極
8a 遮光部(延長部)
8b 第1反射電極
8c 第2反射電極
9a 第1TFT(スイッチング素子)
9b 第2TFT(スイッチング素子)
10a 絶縁基板
14 リベット(突出部)
15a 第1透過領域
15b 第2透過領域
20 アクティブマトリクス基板
30 対向基板
40 液晶層
45 制御手段
50 液晶表示装置

Claims (6)

  1. アクティブマトリクス基板と、
    上記アクティブマトリクス基板に対向して配置された対向基板と、
    上記アクティブマトリクス基板及び対向基板の間に設けられた垂直配向方式の液晶層と、
    マトリクス状に設けられた複数の画素とを備えた液晶表示装置であって、
    上記アクティブマトリクス基板は、絶縁基板と、上記各画素毎に上記絶縁基板に設けられた第1透明電極及び第2透明電極と、上記第1透明電極及び第2透明電極の上に設けられた絶縁層と、上記絶縁層の上面に設けられた反射電極とを備え、
    上記絶縁層は、上記第1透明電極の一部を矩形状に露出させる第1開口部と、上記第2透明電極の一部を露出させる第2開口部とを有し、
    上記反射電極は、上記第1透明電極に上記第1開口部の側壁を介して接続され、
    上記第1透明電極のうち上記反射電極から上記第1開口部を介して露出した部分が第1透過領域を構成し、上記第2透明電極のうち上記反射電極から上記第2開口部を介して露出した部分が第2透過領域を構成すると共に、
    上記第1透過領域の周囲の少なくとも一部に沿って、上記第1透過領域を透過する光の一部を遮断する遮光部が設けられ、
    上記第1透明電極と第2透明電極との間には、該第1透明電極と第2透明電極との間の電気的接続をスイッチングするスイッチング素子が設けられていることを特徴とする液晶表示装置。
  2. 請求項1に記載された液晶表示装置において、
    雰囲気温度が0℃以下のときに、上記第1透明電極と第2透明電極との間の電気的接続を解除するように上記スイッチング素子を制御する制御手段を備えていることを特徴とする液晶表示装置。
  3. 請求項1に記載された液晶表示装置において、
    上記遮光部は、上記第1開口部の4つの隅部に、1つずつ設けられていることを特徴とする液晶表示装置。
  4. 請求項1に記載された液晶表示装置において、
    上記対向基板は、上記液晶層側に突出して形成された突出部を有し、
    上記液晶層の液晶分子は、上記液晶層に電圧が印加されていないときに、基板面に対して実質的に垂直に配向し、上記液晶層に電圧が印加されているときに、基板面に対して平行に、且つ、上記突出部を中心に捻れて配向することを特徴とする液晶表示装置。
  5. 請求項1に記載された液晶表示装置において、
    上記遮光部は、上記反射電極が上記第1開口部の内側へ延長された延長部により構成されていることを特徴とする液晶表示装置。
  6. アクティブマトリクス基板と、
    上記アクティブマトリクス基板に対向して配置された対向基板と、
    上記アクティブマトリクス基板及び対向基板の間に設けられた垂直配向方式の液晶層と、
    マトリクス状に設けられた複数の画素とを備えた液晶表示装置であって、
    上記アクティブマトリクス基板は、絶縁基板と、上記各画素毎に上記絶縁基板に設けられた第1透明電極及び第2透明電極と、上記第1透明電極及び第2透明電極の上に設けられ絶縁層と、上記絶縁層の上面に設けられた第1反射電極及び第2反射電極と、上記第1透明電極及び第2透明電極に表示信号を供給するためのソース線とを備え、
    上記絶縁層は、上記第1透明電極の一部を矩形状に露出させる第1開口部と、上記第2透明電極の一部を露出させる第2開口部とを有し、
    上記第1反射電極は、上記第1透明電極に上記第1開口部の側壁を介して接続されていると共に、上記第2反射電極は、上記第2透明電極に上記第2開口部の側壁を介して接続され、
    上記第1透明電極のうち上記第1反射電極から上記第1開口部を介して露出した部分が第1透過領域を構成し、上記第2透明電極のうち上記第2反射電極から上記第2開口部を介して露出した部分が第2透過領域を構成すると共に、
    上記第1透過領域の周囲の少なくとも一部に沿って、上記第1透過領域を透過する光の一部を遮断する遮光部が設けられ、
    上記第1透明電極及び第2透明電極には、該各透明電極と上記ソース線との間の電気的接続をスイッチングするスイッチング素子がそれぞれ接続されていることを特徴とする液晶表示装置。
JP2005200059A 2005-07-08 2005-07-08 液晶表示装置 Pending JP2007017756A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005200059A JP2007017756A (ja) 2005-07-08 2005-07-08 液晶表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005200059A JP2007017756A (ja) 2005-07-08 2005-07-08 液晶表示装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007017756A true JP2007017756A (ja) 2007-01-25

Family

ID=37754976

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005200059A Pending JP2007017756A (ja) 2005-07-08 2005-07-08 液晶表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007017756A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9170449B2 (en) 2013-01-28 2015-10-27 Samsung Display Co., Ltd. Display device
CN107861305A (zh) * 2017-11-29 2018-03-30 上海天马微电子有限公司 显示基板、显示面板和显示装置
JP2018087933A (ja) * 2016-11-30 2018-06-07 京セラディスプレイ株式会社 液晶表示装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9170449B2 (en) 2013-01-28 2015-10-27 Samsung Display Co., Ltd. Display device
US9495041B2 (en) 2013-01-28 2016-11-15 Samsung Display Co., Ltd. Display device
JP2018087933A (ja) * 2016-11-30 2018-06-07 京セラディスプレイ株式会社 液晶表示装置
CN107861305A (zh) * 2017-11-29 2018-03-30 上海天马微电子有限公司 显示基板、显示面板和显示装置
CN107861305B (zh) * 2017-11-29 2021-02-19 上海天马微电子有限公司 显示基板、显示面板和显示装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4925030B2 (ja) 液晶表示装置及びその製造方法
US7542112B2 (en) Four color liquid crystal display and panel therefor
JP4762297B2 (ja) 液晶表示装置
KR100971089B1 (ko) 액정표시장치 및 그 제조방법
GB2408622A (en) Color filter array substrate and fabricating method thereof
KR20010015210A (ko) 액정표시장치 및 그 제조방법
US7724325B2 (en) Liquid crystal display device and method for manufacturing the same
JP2005266011A (ja) カラーフィルタ基板及びそれを用いた表示装置
US20120127403A1 (en) Image Display Device and Manufacturing Method of the Same
KR100610284B1 (ko) 반투과형 표시장치
US20040090588A1 (en) Liquid crystal display device having soda-lime glass and method of fabricating the same
CN102227678B (zh) 液晶显示装置和液晶显示装置的tft基板的制造方法
WO2012124699A1 (ja) 液晶表示装置
JP2007017756A (ja) 液晶表示装置
JP5664102B2 (ja) 液晶装置、液晶装置の製造方法、及び電子機器
KR20070072275A (ko) 수직배향모드 액정표시소자 및 그 제조방법
KR20080019385A (ko) 표시 패널 및 이의 제조 방법
JP4610347B2 (ja) 液晶表示装置
KR20050001952A (ko) 횡전계 방식의 액정표시장치 및 그의 제조방법
JP2008170462A (ja) 液晶表示装置
JP2010169888A (ja) 表示パネル
JPH04264528A (ja) 単純マトリクス液晶表示装置
KR101067947B1 (ko) 수직배향모드 액정표시소자 및 그 제조방법
KR101258084B1 (ko) 액정표시소자 및 그 제조방법
KR20090088627A (ko) 반사투과형 액정표시장치