JP2012056731A

JP2012056731A - 作業機械用操作室構造

Info

Publication number: JP2012056731A
Application number: JP2010202397A
Authority: JP
Inventors: Makoto Tsuji; 信辻; Kenji Kozai; 健二香西
Original assignee: Tadano Ltd
Current assignee: Tadano Ltd
Priority date: 2010-09-09
Filing date: 2010-09-09
Publication date: 2012-03-22
Anticipated expiration: 2030-09-09
Also published as: JP5707069B2

Abstract

【課題】パテ補修等の処理を必要とすることなく、複数の板状部材から操作室の外板を構成することのできる作業機械用操作室構造を提供する。
【解決手段】操作室３０の左側面部３２を、２枚の板状部材３２ｃ，３２ｄとから構成し、２枚の板状部材３２ｃ，３２ｄ同士の接合部３２ｅを、操作室３０とブラケット２１ａとの納まりの関係で左側面部３２に形成される凹部３２ａと、左側面部３２の凹部３２ａ以外の部分と、の間に形成される段差３２ｂに沿って形成している。これにより、外観上接合部３２ｅが目立ちにくくなるので、接合部３２ｅ及びその近傍の研磨やパテ補修等の外面の処理が必要なくなり、製造コストの低減を図ることができる。
【選択図】図３

Description

本発明は、例えば、移動式クレーン等の作業機械の操作室に用いられる作業機械用操作室構造に関する。

従来、この種の作業機械用操作室構造において、操作室の外面は薄鋼板等の外板によって覆われている。操作室の外板は、操作室の大きさや形状に応じて、複数の板状部材から構成されているものが知られている（例えば、引用文献１）。

特開２００２−８７３３１号公報

前記従来の操作室構造では、例えば図６に示す移動式クレーンの操作室の側面部１００ように、板状部材１０１，１０２が前後に配置されており、板状部材１０１と板状部材１０２との間には接合部１０３が生じる。この場合、操作室の側面部１００には、意匠上不必要で視認可能な接合部１０３が上下方向に延びるように生じる。このため、側面部１００の外面側には、接合部１０３の研磨やパテ補修等、接合部１０３を目立たせないようにするための表面処理を行わなければならず、表面処理を行うための工数が増加して製造コストが高くなる。

本発明は、パテ補修等の処理を必要とすることなく、複数の板状部材から操作室の外板を構成することのできる作業機械用操作室構造を提供することを目的とする。

本発明の請求項１に記載の発明は、作業機械を操作するための操作室を外側から覆う外板を備えた作業機械用操作室構造において、前記外板は、複数の板状部材からなり、前記板状部材同士の接合部は、前記操作室と前記操作室以外の作業機械を構成する部材との納まりの関係で前記外板に形成される凹部と、前記外板の前記凹部以外の部分と、の間に形成される段差に沿って設けられていることを特徴とする。

また、本発明の請求項２に記載の発明は、請求項１の作業機械用操作室構造において、前記接合部は、前記段差の前記凹部側に設けられていることを特徴とする。

また、本発明の請求項３に記載の発明は、請求項１または２の作業機械用操作室構造において、前記作業機械を構成する部材は、前記作業機械としての移動式クレーンにおけるブームを起伏自在に支持するためのブーム支持部材であることを特徴とする。

本発明によれば、外観上接合部が目立ちにくくなるので、外板の研磨やパテ補修等の外板の処理が必要なくなり、製造コストの低減を図ることができる。

本発明の一実施形態を示す移動式クレーンの全体斜視図である。操作室の正面断面図である。操作室の側面部の斜視図である。操作室の側面部の分解図である。図４のＡ−Ａ´断面図である。従来例の操作室の側面部を示す図である。

図１乃至図４は、本発明の一実施形態を示すものである。

本発明の操作室構造を備えた移動式クレーン１は、図１に示すように、走行する車両１０と、クレーン装置２０と、を備えている。

車両１０は、前部及び後部のそれぞれに左右一対の車輪１１を有し、エンジンを動力源として走行する。また、車両１０の前部側及び後部側の左右両側には、クレーン作業時に車両１０の転倒を防止するとともに、車両１０を安定的に支持するためのアウトリガ１２が設けられている。

クレーン装置２０は、車両１０の前後方向中央部に水平方向に旋回可能に設けられた旋回台２１と、旋回台２１に対して起伏可能に設けられるとともに、伸縮可能に設けられたブーム２２と、旋回台２１に設けられ、車両１０の走行に関する操作とクレーン装置２０に関する操作を行うことが可能な操作室３０と、を有している。

旋回台２１は、ボールベアリング式やローラーベアリング式の図示しない旋回サークルによって車両１０に対して旋回自在に設けられ、図示しない旋回用の油圧モータを駆動することによって旋回するように構成されている。

ブーム２２は、複数のブーム部材からなり、ブーム部材の内部に先端側に隣り合うブーム部材が収納可能に設けられている。最基端側のブーム部材（ベースブーム）２２ａ内には、図示しない油圧シリンダが設けられ、油圧シリンダの伸縮によってブーム２２が伸縮される。また、最基端側のブーム部材２２ａは、基端部が旋回台２１のブラケット２１ａに上下方向に回転自在に連結されている。ブーム部材２２ａの伸長方向中央部とブラケット２１ａには、起伏用の油圧シリンダ２４の両端がそれぞれ連結され、油圧シリンダ２４の伸縮によってブーム２２が起伏される。

操作室３０は、ブラケット２１ａの右側方に位置する旋回台２１の上面に設けられている。操作室３０は、箱型に形成され、内部に図示しないオペレータが着座するシートや操作レバー等が設けられている。

操作室３０は、前後方向を長手方向とした略矩形状の床面部３１と、床面部３１の左右両端側から上方に延びる左側面部３２及び右側面部３３と、床面部３１の前後両側から上方に延びる前面部３４及び後面部３５と、左側面部３２、右側面部３３、前面部３４及び後面部３５の上端側に設けられた上面部３６とを有している。床面部３１、左側面部３２、右側面部３３、前面部３４、後面部３５及び上面部３６は、それぞれ薄鋼板を板金加工することによって形成され、互いに溶接やネジ止めすることによって接続されている。また、左側面部３２、右側面部３３、前面部３４、後面部３５及び上面部３６には、内部のオペレータから外部を広範囲に視認可能なように複数の窓３７が設けられている。

また、操作室３０の左側面部３２には、図２及び図３に示すように、操作室３０とブーム２２を支持するブラケット２１ａとの納まりの関係で外側面を室内側に窪ませることによって凹部３２ａが前後方向中央部から後部側に亘って設けられている。左側面部３２の凹部３２ａと凹部３２ａ以外の部分との間には段差３２ｂが形成され、この段差３２ｂは左側面部３２の幅方向中央部の下側から後部の上方に向かって斜めに延びるように形成されている。

操作室３０の左側面部３２は、図４に示すように、２枚の板状部材３２ｃ，３２ｄとからなる。２枚の板状部材３２ｃ，３２ｄの接合部３２ｅは、段差３２ｂの凹部３２ａ側に沿って設けられている。２枚の板状部材３２ｃ，３２ｄのそれぞれの接合部３２ｅ側の端部には、図５に示すように、フランジ３２ｆ，３２ｇが設けられ、フランジ３２ｆ，３２ｇを互いにスポット溶接によって接続することにより、２枚の板状部材３２ｃ，３２ｄが一体に構成される。また、接合部３２ｅには、気密性を保持するためにコーキング処理が施されている。

このように、本実施形態の作業機械用操作室構造によれば、操作室３０の左側面部３２を、２枚の板状部材３２ｃ，３２ｄとから構成し、２枚の板状部材３２ｃ，３２ｄ同士の接合部３２ｅを、操作室３０とブラケット２１ａとの納まりの関係で左側面部３２に形成される凹部３２ａと、左側面部３２の凹部３２ａ以外の部分と、の間に形成される段差３２ｂに沿って形成している。これにより、外観上接合部３２ｅが目立ちにくくなるので、接合部３２ｅ及びその近傍の研磨やパテ補修等の外面の処理が必要なくなり、製造コストの低減を図ることができる。

また、接合部３２ｅは、段差３２ｂの凹部３２ａ側に設けられている。これにより、接合部３２ｅは、段差３２ｂ及びブラケット２１ａによって隠されるため、一層目立ちにくくなる。

尚、前記実施形態では、移動式クレーン１において、操作室３０とブラケット２１ａとの納まりの関係で、操作室３０の左側面部３２に形成される段差３２ｂに接合部３２ｅを設けたものを示したが、これに限られるものではない。例えば、油圧ショベルにおいて、操作室とアームを支持する部材との納まりの関係で、操作室の外側に形成される段差に接合部を設けるようにしてもよい。したがって、移動式クレーン１以外の作業機械であっても、操作室と操作室以外の作業機械を構成する部材との納まりの関係で操作室の外側に形成される段差に接合部を設けるようにすれば、前記実施形態と同様の効果を得ることが可能となる。

また、前記実施形態では、段差３２ｂの凹部３２ａ側に接合部３２ｅを設けたものを示したが、これに限られるものではない。例えば、段差３２ｂの凹部３２ａと異なる側の角部分に沿って接合部を設けるようにしても、接合部を目立ちにくくすることが可能となる。

また、前記実施形態では、操作室３０の左側面部３２を２枚の板状部材３２ｃ，３２ｄから構成したものを示したが、これに限られるものではなく、３枚以上の板状部材から構成してもよい。

１移動式クレーン
１０車両
２０クレーン装置
２１旋回台
２１ａブラケット
２２ブーム
３０操作室
３２左側面部
３２ａ凹部
３２ｂ段差
３２ｃ３２ｄ板状部材
３２ｅ接合部

Claims

作業機械を操作するための操作室を外側から覆う外板を備えた作業機械用操作室構造において、
前記外板は、複数の板状部材からなり、
前記板状部材同士の接合部は、前記操作室と前記操作室以外の作業機械を構成する部材との納まりの関係で前記外板に形成される凹部と、前記外板の前記凹部以外の部分と、の間に形成される段差に沿って設けられている
ことを特徴とする作業機械用操作室構造。
前記接合部は、前記段差の前記凹部側に設けられている
ことを特徴とする請求項１記載の作業機械用操作室構造。
前記作業機械を構成する部材は、前記作業機械としての移動式クレーンにおけるブームを起伏自在に支持するためのブーム支持部材である
ことを特徴とする請求項１または２記載の作業機械用操作室構造。