JP2012052986A - 磁気抵抗センサの電源回路、磁気検出ユニット、及び位置検出ユニット - Google Patents

磁気抵抗センサの電源回路、磁気検出ユニット、及び位置検出ユニット Download PDF

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Abstract

【課題】少ない部品点数で、磁気抵抗センサの出力温度特性を改善する。あるいは、既製品を利用して、大幅な設計変更をせずに磁気抵抗センサの出力温度特性を改善する。あるいは、磁気抵抗センサについて多相出力がある場合に、それらの出力温度特性を一括して改善する。
【解決手段】磁気抵抗センサの電源回路101aは、磁気抵抗センサに電圧を印加する電源回路であって、磁気抵抗センサに印加する電圧を磁気抵抗センサの温度に応じて可変とすることにより、磁気抵抗センサの温度補償をする温度補償回路を備える。
【選択図】図4A

Description

本発明は、磁気式リニアエンコーダ又は磁気式ロータリーエンコーダなどに用いられる磁気抵抗センサの電源回路、磁気検出ユニット、及び位置検出ユニットに関する。
磁気抵抗センサ(以下、MRセンサという)を有する磁気式リニアエンコーダは、例えばリニアモータの位置検出などに用いられている。一例において、そのMRセンサの出力温度特性は−0.25〜0.45%/Kであり、エンコーダとしての動作保証範囲が0〜60℃であるとすると、MRセンサの出力は最大27%の幅を持つことになる。一般に使用されている逓倍器(例えば逓倍IC)の許容入力範囲は、例えばインクリメンタルタイプのエンコーダのA相、B相(以下、INC相という)で40%程度の幅であるため、上記MRセンサの出力温度特性に起因したセンサ出力の変動(以下、センサ出力の温度変動という)だけを考えれば、これを許容し得る。しかしながら、実際には、MRセンサの感度、磁気スケールとMRセンサとの姿勢、磁気スケールの着磁強度、初段アンプ特性などに起因したセンサ出力の変動もあるため、センサ出力の温度変動が大きいと、逓倍器の許容入力範囲内に収めるため、他の変動要因に起因したセンサ出力の変動を抑えることが必要になる。そしてそのために、MRセンサの選別やセンサ位置等の調整に手間や時間がかかるなどの問題が生じ得る。また、逓倍器の許容入力範囲内に収まったとしても、センサ出力の温度変動によって大半の許容幅が使われ、逓倍器の入力範囲に余裕がなくなってしまうことは、信頼性の低下につながり、好ましくない。
そこで、MRセンサの出力温度特性を改善すべく、MRセンサに対して、特別な温度補償回路を設けることが提案されている。
例えば特許文献1には、MRセンサを構成する磁気抵抗素子の配線パターン中に感磁部と温度補償部とを設けることによって出力温度特性を改善したMRセンサが開示されている。
また、例えば特許文献2には、MRセンサを構成する磁気抵抗素子(磁気トンネル効果素子)のごく近傍に温度補償部品(温度補償用の金属抵抗)を形成することによって出力温度特性を改善したMRセンサが開示されている。
特開2000−357827号公報 特開2001−274478号公報
上記特許文献1及び2に記載されるMRセンサでは、MRセンサの構成中に、特別な温度補償回路を作り込む必要があるため、その温度補償回路の追加に伴う大幅な設計変更や部品点数の増加などを招くと考えられる。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、少ない部品点数で、磁気抵抗センサの出力温度特性を改善することを目的とする。また、既製品を利用して、大幅な設計変更をせずに磁気抵抗センサの出力温度特性を改善することを他の目的とする。また、磁気抵抗センサについて多相出力がある場合に、それらの出力温度特性を一括して改善することを他の目的とする。
本発明の第1の観点に係る磁気抵抗センサの電源回路は、磁気抵抗センサに電圧を印加する電源回路であって、前記磁気抵抗センサに印加する前記電圧を前記磁気抵抗センサの温度に応じて可変とすることにより、前記磁気抵抗センサの温度補償をする温度補償回路を備える。
前記電源回路は、外部抵抗を可変として、該外部抵抗の大きさに応じて出力電圧を設定可能とすることが好ましい。
前記温度補償回路は、サーミスタを備えていることが好ましい。
前記温度補償回路は、シャントレギュレータを備え、前記シャントレギュレータのリファレンス端子は、前記サーミスタを介して、グランドと電気的に接続されていることが好ましい。
前記シャントレギュレータのリファレンス端子と前記グランドとの間には、前記サーミスタのほか、前記サーミスタと並列に接続される第1の抵抗、及び、前記サーミスタと直列に接続される第2の抵抗が設けられていることが好ましい。
前記シャントレギュレータのカソード端子は、第3の抵抗を介して、電源と電気的に接続され、前記シャントレギュレータのリファレンス端子は、前記第3の抵抗及び第4の抵抗を介して、前記電源と電気的に接続され、前記シャントレギュレータのアノード端子は、グランドと電気的に接続され、前記第3の抵抗と前記第4の抵抗との間の電位と、前記グランドの電位との差に相当する電圧を、前記磁気抵抗センサに印加することが好ましい。
前記シャントレギュレータは、可変シャントレギュレータであることが好ましい。
本発明の第2の観点に係る磁気検出ユニットは、磁気抵抗センサと、前記磁気抵抗センサに電圧を印加する前記電源回路と、を有する。
本発明の第3の観点に係る磁気検出ユニットは、磁気抵抗センサと、前記磁気抵抗センサの出力についての信号処理回路と、を有し、前記信号処理回路には、前記磁気抵抗センサの温度補償をするサーミスタが組み込まれている。
前記信号処理回路は、増幅回路であることが好ましい。
前記増幅回路は、演算増幅器を利用した差動増幅回路であり、前記磁気抵抗センサの出力は2つの信号を含み、前記磁気抵抗センサの一の信号が入力される前記増幅回路の一の入力端子は、抵抗素子を介して、前記演算増幅器の反転入力端子と電気的に接続され、サーミスタが、該抵抗素子と並列に接続されており、前記磁気抵抗センサの他の信号が入力される前記増幅回路の他の入力端子は、前記抵抗素子とは別の抵抗素子を介して、前記演算増幅器の非反転入力端子と電気的に接続され、前記サーミスタとは別のサーミスタが、該別の抵抗素子と並列に接続されていることが好ましい。
前記増幅回路は、演算増幅器を利用した差動増幅回路であり、前記磁気抵抗センサの出力は2つの信号を含み、前記磁気抵抗センサの一の信号が入力される前記増幅回路の一の入力端子は、直列に接続された第1サーミスタ及び第1直列抵抗素子を介して、前記演算増幅器の反転入力端子と電気的に接続され、前記直列に接続された前記第1サーミスタ及び前記第1直列抵抗素子と並列に、第1並列抵抗素子が接続されており、前記磁気抵抗センサの他の信号が入力される前記増幅回路の他の入力端子は、直列に接続された第2サーミスタ及び第2直列抵抗素子を介して、前記演算増幅器の非反転入力端子と電気的に接続され、前記直列に接続された前記第2サーミスタ及び前記第2直列抵抗素子と並列に、第2並列抵抗素子が接続されていることが好ましい。
前記演算増幅器の非反転入力端子側と反転入力端子側とで、抵抗素子及びサーミスタの数及び接続態様が等しく、且つ、それら抵抗素子及びサーミスタについて、対応する素子の抵抗値が等しいことが好ましい。
本発明の第4の観点に係る位置検出ユニットは、所定の磁気パターンで磁化された磁気スケールと、前記磁気スケールの磁気を検出する前記磁気検出ユニットと、を有し、前記磁気検出ユニットは、前記磁気スケールに沿って移動しながら、前記磁気パターンに対応した位置信号を出力する。
本発明によれば、少ない部品点数で、磁気抵抗センサの出力温度特性を改善することができる。あるいは、既製品を利用して、大幅な設計変更をしなくても磁気抵抗センサの出力温度特性を改善することができる。あるいは、磁気抵抗センサについて多相出力がある場合に、それらの出力温度特性を一括して改善することができる。
本発明の実施形態1に係る位置検出ユニットを示す図である。 実施形態1の位置検出ユニットに用いられる磁気スケールの第1の例を示す図である。 実施形態1の位置検出ユニットに用いられる磁気スケールの第2の例を示す図である。 実施形態1に係る磁気検出ユニットを示す図である。 実施形態1に係る磁気抵抗センサの第1の電源回路を示す図である。 実施形態1に係る磁気抵抗センサの第2の電源回路を示す図である。 第1の電源回路及び第2の電源回路の出力電圧、並びにサーミスタの抵抗値の各々について、温度特性を示すグラフである。 第1の電源回路で温度補償されたINC相(A相、B相)のモニタ振幅電圧の温度特性を、温度補償しなかった場合の温度特性と対比して示すグラフである。 第1の電源回路で温度補償されたZ相のモニタ振幅電圧の温度特性を、温度補償しなかった場合の温度特性と対比して示すグラフである。 第2の電源回路で温度補償されたINC相(A相、B相)のモニタ振幅電圧の温度特性を、温度補償しなかった場合の温度特性と対比して示すグラフである。 第2の電源回路で温度補償されたZ相のモニタ振幅電圧の温度特性を、温度補償しなかった場合の温度特性と対比して示すグラフである。 実施形態1に係る磁気抵抗センサの電源回路についてのシミュレーション結果を示す図表である。 本発明の実施形態2に係る位置検出ユニットにおいて、磁気抵抗センサの出力について温度補償をする第1の増幅回路を示す図である。 第1の増幅回路で温度補償されたINC相(A相、B相)のモニタ振幅電圧の温度特性を、温度補償しなかった場合の温度特性と対比して示すグラフである。 第1の増幅回路で温度補償されたZ相のモニタ振幅電圧の温度特性を、温度補償しなかった場合の温度特性と対比して示すグラフである。 本発明の実施形態2に係る位置検出ユニットにおいて、磁気抵抗センサの出力について温度補償をする第2の増幅回路を示す図である。 第2の増幅回路で温度補償されたINC相(A相、B相)のモニタ振幅電圧の温度特性を、温度補償しなかった場合の温度特性と対比して示すグラフである。 第2の増幅回路で温度補償されたZ相のモニタ振幅電圧の温度特性を、温度補償しなかった場合の温度特性と対比して示すグラフである。 実施形態2に係る増幅回路についてのシミュレーション結果を示す図表である。 負帰還反転増幅回路にサーミスタを組み込んだ温度補償回路の例を示す図である。 磁気検出ユニットの外に電源回路を設けた例を示す図である。
(実施形態1)
本発明の実施形態1に係る位置検出ユニット1000を、図1に示す。位置検出ユニット1000は、例えばインクリメンタルタイプの磁気式リニアエンコーダである。また、被検出体400は、例えばリニアモータの可動子であり、ドライバ300は、例えばリニアモータのドライバである。
具体的には、位置検出ユニット1000は、検出ヘッド100(磁気検出ユニット)と、磁気スケール200と、を有し、被検出体400の位置を検出する。ここで、被検出体400はシャフト401に沿って移動(往復)するため、磁気スケール200はシャフト401と平行に配置される。
磁気スケール200は、例えば図2Aに示すように、長手方向に沿って、S極とN極とが交互に磁化されている。しかしこれに限られず、例えば図2Bに示すように、長手方向と短手方向との両方についてそれぞれ、S極とN極とが交互に磁化された磁気スケール200であってもよい。
検出ヘッド100は、被検出体400に取り付けられ、被検出体400と一体に移動する。検出ヘッド100は、図3に示すように、電源回路101と、MRセンサ(磁気抵抗センサ)102と、増幅回路103と、逓倍器104(例えば逓倍IC)と、を内蔵する。
電源回路101には、電源500(例えば直流電源)が接続され、電源回路101で定電圧に調整された電圧が、MRセンサ102に印加される。検出ヘッド100は、磁気スケール200に沿って移動しながら、MRセンサ102により磁気スケール200の磁気を検出する。そして、MRセンサ102は、磁気スケール200の磁気パターン(図2A参照)に応じて、sin波信号及びcos波信号(例えばアナログ信号)を出力する。なお、MRセンサ102の出力は、INC相(A相、B相)及びZ相の多相出力(3相出力)である。MRセンサ102は、出力ごと(各相)に磁気抵抗素子を有している。MRセンサ102の出力は、増幅回路103で増幅され、さらに逓倍器104で逓倍された後、検出ヘッド100から出力される。MRセンサ102の出力が増幅されることにより検出感度が向上し、MRセンサ102の出力が逓倍されることにより位置検出の分解能が向上する。こうして、検出ヘッド100からは、磁気スケール200の磁気パターンに対応した位置信号(被検出体400の位置を示す信号)が出力される。そして、検出ヘッド100の出力は、ドライバ300に入力される。
図4Aに、本発明の実施形態1に係るMRセンサ102の電源回路101の第1の例、すなわち電源回路101a(第1の電源回路)を示す。図4Aに示されるように、電源回路101aは、抵抗素子11a〜11dと、サーミスタ12と、シャントレギュレータ13と、を有する。電源回路101aは、シャントレギュレータ13を利用した安定化回路である。シャントレギュレータ13は、例えば可変シャントレギュレータである。また、電源回路101aには、MRセンサ102の温度補償をするサーミスタ12が組み込まれている。すなわち、電源回路101aは、温度補償回路である。
詳しくは、サーミスタ12は、シャントレギュレータ13のリファレンス端子RとグランドGとの間に挿入されている。これにより、シャントレギュレータ13のリファレンス端子Rは、サーミスタ12を介して、グランドGと電気的に接続される。この例で用いられているサーミスタ12は、NTC(Negative Temperature Coefficient)サーミスタである。すなわち、サーミスタ12は、負の温度特性(温度が上昇するほど抵抗値が減少する)を有する。サーミスタ12の公称抵抗値は、例えば10kΩ±1%であり、公称B定数は、例えば3435K±1%である。
さらに、シャントレギュレータ13のリファレンス端子RとグランドGとの間には、サーミスタ12のほか、サーミスタ12と並列に接続される抵抗素子11b(第1の抵抗)、及び、サーミスタ12と直列に接続される抵抗素子11a(第2の抵抗)が挿入されている。より詳しくは、並列に接続された抵抗素子11b及びサーミスタ12が、それらよりもグランドG側に配置された抵抗素子11aと直列に接続されている。すなわち、シャントレギュレータ13のリファレンス端子Rは、抵抗素子11a、11b及びサーミスタ12を介して、グランドGと電気的に接続されている。そして、シャントレギュレータ13のカソード端子Cは、抵抗素子11d(第3の抵抗)を介して、電源500と電気的に接続され、シャントレギュレータ13のリファレンス端子Rは、抵抗素子11c(第4の抵抗)及び抵抗素子11d(第3の抵抗)を介して、電源500と電気的に接続され、シャントレギュレータ13のアノード端子Aは、グランドGと電気的に接続されている。また、電源回路101aの出力端子T11はグランドGと電気的に接続され、電源回路101aの出力端子T12は、抵抗素子11d(第3の抵抗)と抵抗素子11c(第4の抵抗)との間の配線(接続点P0)と電気的に接続される。本実施形態では、電源回路101aの出力端子T11、T12がMRセンサ102(図3)の電極と電気的に接続される。このため、MRセンサ102には、抵抗素子11dと抵抗素子11cとの間の電位と、グランドGの電位との差に相当する電圧が印加されることになる。
ここで、電源回路101aの出力電圧は、外部抵抗の大きさ(例えば抵抗素子11dの抵抗値)に応じて変わる。すなわち、電源回路101aは、外部抵抗の大きさに応じて出力電圧を設定可能とする。このため、抵抗素子11dとして可変抵抗を用いて、又は抵抗素子11dを交換可能にするなどして、外部抵抗の大きさを可変とすることが好ましい。こうすることで、電源回路101aの出力電圧を所望の大きさに設定し易くなる。
電源回路101aでは、上記構成より、出力電圧(出力端子T11、T12間の電圧)が、R−C間(リファレンス・カソード間)の抵抗(以下、抵抗R1という)と、R−A間(リファレンス・アノード間)の抵抗(以下、抵抗R2という)とで分圧される。そして、シャントレギュレータ13のリファレンス端子Rの電位が所定の基準電圧となるように、C−A間(カソード・アノード間)に電流が流れる。これにより、電源500の電圧が不安定になっても、電源回路101aからは安定した電圧(定電圧)が出力される。シャントレギュレータ13は、可変シャントレギュレータであるため、所定の範囲で出力電圧を変更することができる。これにより、検出感度等の調整が容易になる。ただし、シャントレギュレータ13が可変シャントレギュレータであることは必須ではない。
電源回路101aにおいて、R−C間の抵抗R1は、抵抗素子11cの抵抗値に等しい。また、R−A間の抵抗R2は、抵抗素子11a、11b及びサーミスタ12による抵抗に相当する。すなわち、抵抗素子11a、11b、及びサーミスタ12の抵抗値が、それぞれR21、R22、R23であるとすると、電源回路101aでは、並列に接続された抵抗素子11b及びサーミスタ12と抵抗素子11aとが直列に接続されているため、抵抗R2は、R22×R23/(R22+R23)+R21となる。ここで、サーミスタ12の抵抗値(R23)は、MRセンサ102の温度(厳密には、MRセンサ102の置かれる雰囲気温度)に応じて可変であるため、抵抗R2も、MRセンサ102の温度に応じて可変となる。これにより、電源回路101aの出力電圧(出力端子T11、T12間の電圧)も、MRセンサ102の温度に応じて可変となる。すなわち、電源回路101aの出力電圧は、サーミスタ12によって温度補償される。
図4Bに、本発明の実施形態1に係るMRセンサ102の電源回路101の第2の例、すなわち電源回路101b(第2の電源回路)を示す。なお、電源回路101bの構成は、基本的な部分については電源回路101aの構成と同じであるため、上記図4Aに示した要素と同一の要素には各々同一の符号を付し、既に説明した共通の部分、すなわち説明が重複する部分については、便宜上、その説明を割愛することとする。
電源回路101bには、MRセンサ102の温度補償をするサーミスタ12が組み込まれている。すなわち、電源回路101bは、温度補償回路である。詳しくは、図4Bに示されるように、電源回路101bでは、直列に接続された抵抗素子11a(第2の抵抗)及びサーミスタ12が、抵抗素子11b(第1の抵抗)と並列に接続されている。すなわち、抵抗素子11a、11b、及びサーミスタ12の抵抗値が、それぞれR21、R22、R23であるとすると、R−A間の抵抗R2は、R22×(R21+R23)/(R21+R22+R23)となる。この場合も、電源回路101a(図4A)と同様、サーミスタ12の作用によって抵抗R2がMRセンサ102の温度に応じて可変となるため、電源回路101bの出力電圧は温度補償される。
電源回路101bも、外部抵抗の大きさ(例えば抵抗素子11dの抵抗値)に応じて出力電圧を設定可能とする。このため、抵抗素子11dとして可変抵抗を用いて、又は抵抗素子11dを交換可能にすることで、電源回路101bの出力電圧を所望の大きさに設定し易くなる。
本実施形態では、シャントレギュレータ13を利用したドロッパ型レギュレータ電源回路(電源回路101a、101b)を例示しているが、これに限定されない。例えば電源回路101a、101bに代えて、DC−DCコンバータ又はスイッチングレギュレータを利用した電源回路を用いてもよい。
本実施形態では、電源回路101(図3)によって、MRセンサ102への供給電力(特に電圧)がMRセンサ102の温度に応じて可変とされる。これにより、MRセンサ102の温度補償がなされ、MRセンサ102の出力温度特性が改善されると考えられる。以下、発明者によるシミュレーションの結果を参照しながら、このことについて、さらに説明する。
図5は、電源回路101a、101bの出力電圧及びサーミスタ12の抵抗値の各々について、温度特性を示すグラフである。図5中、線L11は電源回路101aの出力電圧(詳しくは中心電圧Vcen)を示し、線L12は電源回路101bの出力電圧(詳しくは中心電圧Vcen)を示し、線L13は、電源回路101a、101bで用いられたサーミスタ12の抵抗値を示す。
サーミスタ12の抵抗値は、図5中に線L13で示されるような曲線になり、温度が上昇するほど減少した。こうしたサーミスタ12の抵抗値の変化により、電源回路101a、101bの出力電圧は温度補償されると考えられる。具体的には、図5において、電源回路101a、101bの出力電圧(線L11、L12)を見てみると、一般的に要求されることの多い動作保証範囲0〜60℃においては、電源回路101a及び101bのいずれによっても、直線的な温度特性を有する出力電圧が得られた。詳しくは、出力電圧は温度に略比例し、比例定数は正の値となった。特に、電源回路101bの出力電圧(線L12)は、より直線的な温度特性を有していた。なお、温度0〜60℃の範囲における電源回路101aの出力電圧(線L11)の範囲は、3.502〜4.260Vであった。また、温度0〜60℃の範囲における電源回路101bの出力電圧(線L12)の範囲は、3.393〜4.242Vであった。
図6、図7にそれぞれ、電源回路101aによって温度補償した検出ヘッド100(図3)の出力温度特性を、温度補償しなかった場合のそれと共に示す。図6及び図7中、線L21、L22は、逓倍器104(図3)から出力されるINC相(A相、B相)、Z相のモニタ振幅電圧(詳しくは中心電圧Vcen)を示している。また、線L1、L2は、電源回路101(図3)において温度補償しなかった場合の出力電圧(INC相、Z相)を示している。グラフの横軸は、検出ヘッド100が置かれる雰囲気温度である。
図6に示されるように、温度補償しない場合、検出ヘッド100の出力電圧は温度に略比例し、比例定数は負の値となった。この場合、0〜60℃の温度範囲において、出力電圧の振幅変動幅は、INC相(線L1)で551mV、Z相(線L2)で420mVであった。
一方、電源回路101a(図4A)を採用した場合は、サーミスタ12によってMRセンサ102(図3)の出力電圧、ひいては検出ヘッド100の出力電圧(線L1、L2)について温度補償がなされ、検出ヘッド100の出力温度特性が改善される(線L21、L22参照)。詳しくは、電源回路101aの出力電圧の正の特性(図5中の線L11参照)によって、検出ヘッド100の出力電圧の負の特性(図6中の線L1、L2参照)が相殺され、出力電圧の振幅変動幅が小さくなる。発明者のシミュレーションでは、電源回路101aを採用した場合、0〜60℃の温度範囲における出力電圧の振幅変動幅は、INC相(図6中の線L21)で153mV、Z相(図7中の線L22)で117mVとなった。図6及び図7に示されるように、0〜60℃の温度範囲において、INC相(線L21)及びZ相(線L22)は、それぞれ常温に極を持つ2次式で近似される。
図8、図9にそれぞれ、電源回路101bによって温度補償した検出ヘッド100(図3)の出力温度特性を、温度補償しなかった場合のそれと共に示す。図8及び図9中、線L31、L32は、逓倍器104(図3)から出力されるINC相(A相、B相)、Z相のモニタ振幅電圧(詳しくは中心電圧Vcen)を示している。なお、線L1、L2、及びグラフの横軸の意味は、図6、図7と同様である。
電源回路101bを採用した場合も、電源回路101aを採用した場合と同様、検出ヘッド100の出力電圧(線L1、L2)について温度補償がなされ、検出ヘッド100の出力温度特性が改善される(線L31、L32参照)。発明者のシミュレーションでは、電源回路101bを採用した場合、0〜60℃の温度範囲における出力電圧の振幅変動幅は、INC相(図8中の線L31)で158mV、Z相(図9中の線L32)で120mVとなった。図8及び図9に示されるように、0〜60℃の温度範囲において、INC相(線L31)及びZ相(線L32)は、それぞれ温度範囲両端付近に極を持つ奇数次式で近似される。
以上のシミュレーション結果を、図10に表としてまとめる。図10に示されるように、本実施形態に係る検出ヘッド100(磁気検出ユニット)では、電源回路101a(第1の電源回路)又は電源回路101b(第2の電源回路)を構成するサーミスタ12(図4A、図4B)によってMRセンサ102の温度補償がなされ、温度補償しなかった場合の磁気検出ユニットよりも、MRセンサ102の出力温度特性、ひいては検出ヘッド100の出力温度特性が改善される。詳しくは、温度補償した場合の出力振幅変動幅と温度補償しなかった場合の出力振幅変動幅とを比較すると、電源回路101a、101bによって新たに確保されるINC相の電圧余裕幅は400mV程度である。これは、逓倍器104の許容範囲が、例えば出力側で見て2V±20%であるとすると、全許容幅の50%に相当する。このため、本実施形態の検出ヘッド100によれば、MRセンサ102の選別やセンサ位置の調整などの作業性の面、あるいは製品の品質等に関する信頼性の面で有利になる。
電源回路101aを採用した場合でも、電源回路101bを採用した場合でも、常温(組立て・調整時の温度に相当)に極を有する出力温度特性(図6及び図7中の線L21及びL22、並びに図8及び図9中の線L31及びL32参照)が得られる。このような出力温度特性では、常温で出力の変動が小さくなるため、検出ヘッド100(磁気検出ユニット)の調整や確認を行い易くなると考えられる。
本実施形態に係る検出ヘッド100(磁気検出ユニット)では、電源回路101の構成を変更して、MRセンサ102の温度補償をしている。このため、MRセンサ102の構成、又は信号処理回路(増幅回路103や逓倍器104等)の構成を変更する必要がない。このため、少ない部品点数で、MRセンサ102の出力温度特性を改善することができる。また、既製品を利用することができるため、大幅な設計変更をする必要がなく、コスト面でも有利である。
また、本実施形態では、電力供給側の電源回路101でMRセンサ102の温度補償をしているため、MRセンサ102の多相出力、すなわちINC相(A相、B相)及びZ相の出力温度特性を一括して温度補償することができる。このため、各相個別に温度補償する場合に比べて、少ない部品点数で、MRセンサ102の出力温度特性を改善することができる。部品点数が少ないことは、コスト面でも有利である。
(実施形態2)
本発明の実施形態2について、上記実施形態1との相違点を中心に説明する。なおここでは、上記図1等に示した要素と同一の要素には各々同一の符号を付し、既に説明した共通の部分、すなわち説明が重複する部分については、便宜上、その説明を割愛することとする。
本実施形態に係る位置検出ユニット1000も、実施形態1と同様、図1〜図3に示すような構成を有する。ただし、本実施形態では、図11又は図14に示すように、MRセンサ102の電源回路101ではなく、増幅回路103(信号処理回路)に、MRセンサ102の温度補償をするサーミスタ32a、32bを組み込んでいる。なお、増幅回路103は、出力ごと、すなわちINC相(A相、B相)及びZ相の各々について個別に、図11又は図14に示すような増幅回路を有している。
図11に、本発明の実施形態2に係るMRセンサ102の増幅回路103の第1の例、すなわち増幅回路103a(第1の増幅回路)を示す。図11に示されるように、増幅回路103aは、抵抗素子31a〜31fと、サーミスタ32a、32bと、演算増幅器33と、を有する。増幅回路103aは、演算増幅器33を利用した差動増幅回路である。ただし、増幅回路103aには、MRセンサ102(図3)の温度補償をするサーミスタ32a、32bが組み込まれている。
詳しくは、MRセンサ102(図3)の出力は、例えば2つの信号からなる。これら2つの信号は、例えば対称な信号であり、2つの信号のうち、一の信号(センサ出力)は、増幅回路103aの入力端子T31に入力される。増幅回路103aにおいて、入力端子T31は、直列に接続された抵抗素子31a及び31c(入力端子T31側から、抵抗素子31a、31cの順)を介して、演算増幅器33の非反転入力端子P1と電気的に接続されている。また、MRセンサ102の他の信号(センサ出力)が入力される増幅回路103aの入力端子T32は、直列に接続された抵抗素子31b及び31d(入力端子T32側から、抵抗素子31b、31dの順)を介して、演算増幅器33の反転入力端子P2と電気的に接続されている。サーミスタ32aは、抵抗素子31aと並列に接続され、サーミスタ32bは、抵抗素子31bと並列に接続されている。この例で用いられているサーミスタ32a、32bは、NTCサーミスタである。サーミスタ32a、32bの公称抵抗値は、例えば10kΩ±1%であり、公称B定数は、例えば3435K±1%である。
さらに、グランドGは、抵抗素子31eを介して、演算増幅器33の非反転入力端子P1と抵抗素子31cとの間の接続点P4と電気的に接続されている。すなわち、演算増幅器33の非反転入力端子P1は、抵抗素子31eを介して、グランドGと電気的に接続される。また、演算増幅器33の反転入力端子P2は、抵抗素子31dと抵抗素子31fとの間の配線(接続点P5)と電気的に接続されている。そして、演算増幅器33の出力端子P3は、抵抗素子31f及び接続点P5を介して、演算増幅器33の反転入力端子P2と電気的に接続されている。本実施形態では、増幅回路103aの出力のうち、増幅回路103aの出力端子T30に出力される電圧は、逓倍器104(図3)に入力される。しかし、その一方で、出力の一部は、抵抗素子31fを介して、逆位相で反転入力端子P2に帰還(負帰還)される。これにより、増幅回路103aの入力(入力端子T31、T32間の電圧)が増幅されて出力端子T30へ出力されることになる。
増幅回路103aでは、演算増幅器33の非反転入力端子P1側と反転入力端子P2側とで、抵抗素子及びサーミスタの数が同一であり、その接続態様も同様である。さらに、本実施形態では、抵抗素子31aと抵抗素子31b、抵抗素子31cと抵抗素子31d、抵抗素子31eと抵抗素子31f、さらにはサーミスタ32aとサーミスタ32bについて、それぞれ互いに同一仕様の抵抗素子又はサーミスタを採用することとする。このため、非反転入力端子P1側の抵抗素子31a、31c、31e及びサーミスタ32aは、反転入力端子P2側の対応する素子、すなわち抵抗素子31b、31d、31f及びサーミスタ32bと、それぞれ同一の抵抗値及び温度特性を有する。このように、増幅回路103aは、非反転入力端子P1側と反転入力端子P2側とに関して、対称性の高い構成を有する。対称性の高い構成は、増幅回路103aの出力電圧(出力端子T30の電圧)の温度変動などを抑える上で有利である。
増幅回路103aでは、MRセンサ102の出力電圧(入力端子T31、T32間の電圧)が、入力端子T31と接続点P4との間の抵抗(以下、抵抗R3という)と、グランドGと接続点P4との間の抵抗(以下、抵抗R4という)と、入力端子T32と接続点P5との間の抵抗(以下、抵抗R5という)と、出力端子P3と接続点P5との間の抵抗(以下、抵抗R6という)との、各値に応じて増幅される。
より詳しくは、抵抗R3は、抵抗素子31a、31c及びサーミスタ32aによる抵抗に相当する。抵抗R4は、抵抗素子31eの抵抗値に等しい。また、抵抗R5は、抵抗素子31b、31d及びサーミスタ32bによる抵抗に相当する。抵抗R6は、抵抗素子31fの抵抗値に等しい。本実施形態では、上述の対称構成により、抵抗素子31a、31c及びサーミスタ32aの各抵抗値が、抵抗素子31b、31d及びサーミスタ32bの各抵抗値と等しい。また、抵抗素子31eの抵抗値は、抵抗素子31fの抵抗値と等しい。したがって、抵抗R3と抵抗R5とは等しくなり(R3=R5)、抵抗R4と抵抗R6とも、等しくなる(R4=R6)。このため、増幅回路103a(差動増幅回路)の増幅度は、R4/R3となる。MRセンサ102の対称的な出力(2つの信号)は、互いに同一の増幅度(R4/R3)で増幅される。
また、抵抗素子31a、31c、及びサーミスタ32aの抵抗値が、それぞれR31、R32、R33であるとすると、増幅回路103aでは、並列に接続された抵抗素子31a及びサーミスタ32aと抵抗素子31cとが直列に接続されているため、抵抗R3は、R31×R33/(R31+R33)+R32となる。同様に、抵抗素子31b、31d、及びサーミスタ32bの抵抗値が、それぞれR34、R35、R36であるとすると、抵抗R5は、R34×R36/(R34+R36)+R35となる。
ここで、サーミスタ32a及び32bの抵抗値(R33及びR36)は、温度に応じて可変であるため、抵抗R3及びR5も、温度に応じて可変となる。これにより、温度変動があっても、上記R3=R5の関係及び増幅度R4/R3は維持されることになる。このように、増幅回路103aの出力電圧(出力端子T30の電圧)は、サーミスタ32a及び32bによって温度補償される。
図12、図13にそれぞれ、増幅回路103aによって温度補償した検出ヘッド100(図3)の出力温度特性を、温度補償しなかった場合のそれと共に示す。図12及び図13中、線L41、L42は、逓倍器104(図3)から出力されるINC相(A相、B相)、Z相のモニタ振幅電圧(詳しくは中心電圧Vcen)を示している。なお、線L1、L2、及びグラフの横軸の意味は、図6、図7と同様である。
図12及び図13に示されるように、増幅回路103a(図11)を採用した場合は、サーミスタ32a及び32bによってMRセンサ102(図3)の出力電圧、ひいては検出ヘッド100の出力電圧(線L1、L2)について温度補償がなされ、検出ヘッド100の出力温度特性が改善される(線L41、L42参照)。発明者のシミュレーションでは、増幅回路103aを採用した場合、0〜60℃の温度範囲における出力電圧の振幅変動幅は、INC相(図12中の線L41)で151mV、Z相(図13中の線L42)で165mVとなった。図12及び図13に示されるように、0〜60℃の温度範囲において、INC相(線L41)及びZ相(線L42)は、それぞれ常温に極を持つ2次式で近似される。
図14に、本発明の実施形態2に係るMRセンサ102の増幅回路103の第2の例、すなわち増幅回路103b(第2の増幅回路)を示す。なお、増幅回路103bの構成は、基本的な部分については増幅回路103aの構成と同じであるため、上記図11に示した要素と同一の要素には各々同一の符号を付し、既に説明した共通の部分、すなわち説明が重複する部分については、便宜上、その説明を割愛することとする。
図14に示されるように、増幅回路103bも、増幅回路103aと同様、演算増幅器33を利用した差動増幅回路であり、演算増幅器33の非反転入力端子P1側と反転入力端子P2側とに関して、対称性の高い構成を有する。詳しくは、演算増幅器33の非反転入力端子P1側と反転入力端子P2側とで、抵抗素子及びサーミスタの数及び接続態様が等しく、且つ、それら抵抗素子及びサーミスタについて、対応する素子(抵抗素子31aと抵抗素子31bなど)の温度特性及び抵抗値が同一である。したがって、抵抗R3と抵抗R5とは等しくなり(R3=R5)、抵抗R4と抵抗R6とも、等しくなる(R4=R6)。このため、増幅回路103b(差動増幅回路)の増幅度は、R4/R3となる。MRセンサ102の対称的な出力(2つの信号)は、互いに同一の増幅度(R4/R3)で増幅される。
ただし、増幅回路103bでは、MRセンサ102の一の信号(センサ出力)が入力される増幅回路103bの入力端子T31と演算増幅器33の非反転入力端子P1との間に、直列に接続された抵抗素子31c(第2直列抵抗素子)及びサーミスタ32a(第2サーミスタ)が、入力端子T31側からサーミスタ32a、抵抗素子31cの順で、設けられている。また、MRセンサ102の他の信号(センサ出力)が入力される増幅回路103bの入力端子T32と演算増幅器33の反転入力端子P2との間には、直列に接続された抵抗素子31d(第1直列抵抗素子)及びサーミスタ32b(第1サーミスタ)が、入力端子T32側からサーミスタ32b、抵抗素子31dの順で、設けられている。さらに、抵抗素子31a(第2並列抵抗素子)が、抵抗素子31c及びサーミスタ32aと並列に接続され、抵抗素子31b(第1並列抵抗素子)が、抵抗素子31d及びサーミスタ32bと並列に接続されている。
増幅回路103bでは、直列に接続された抵抗素子31c及びサーミスタ32aと抵抗素子31aとが並列に接続されているため、抵抗素子31a、31c、及びサーミスタ32aの抵抗値が、それぞれR31、R32、R33であるとすると、抵抗R3は、R31×(R32+R33)/(R31+R32+R33)となる。同様に、抵抗素子31b、31d、及びサーミスタ32bの抵抗値が、それぞれR34、R35、R36であるとすると、抵抗R5は、R34×(R35+R36)/(R34+R35+R36)となる。
ここで、サーミスタ32a及び32bの抵抗値(R33及びR36)は、温度に応じて可変であるため、抵抗R3及びR5も、温度に応じて可変となる。これにより、温度変動があっても、上記R3=R5の関係及び増幅度R4/R3は維持されることになる。このように、増幅回路103bの出力電圧(出力端子T30の電圧)は、サーミスタ32a及び32bによって温度補償される。
図15、図16にそれぞれ、増幅回路103bによって温度補償した検出ヘッド100(図3)の出力温度特性を、温度補償しなかった場合のそれと共に示す。図15及び図16中、線L51、L52は、逓倍器104(図3)から出力されるINC相(A相、B相)、Z相のモニタ振幅電圧(詳しくは中心電圧Vcen)を示している。なお、線L1、L2、及びグラフの横軸の意味は、図6、図7と同様である。
増幅回路103bを採用した場合も、増幅回路103aを採用した場合と同様、検出ヘッド100の出力電圧(線L1、L2)について温度補償がなされ、検出ヘッド100の出力温度特性が改善される(線L51、L52参照)。発明者のシミュレーションでは、増幅回路103bを採用した場合、0〜60℃の温度範囲における出力電圧の振幅変動幅は、INC相(図15中の線L51)で167mV、Z相(図16中の線L52)で120mVとなった。図15及び図16に示されるように、0〜60℃の温度範囲において、INC相(線L51)及びZ相(線L52)は、それぞれ温度範囲両端付近に極を持つ奇数次式で近似される。
以上のシミュレーション結果を、図17に表としてまとめる。図17に示されるように、本実施形態に係る検出ヘッド100(磁気検出ユニット)では、増幅回路103a(第1の増幅回路)又は増幅回路103b(第2の増幅回路)を構成するサーミスタ32b(図11、図14)によってMRセンサ102の温度補償がなされ、温度補償しなかった場合の磁気検出ユニットよりも、MRセンサ102の出力温度特性、ひいては検出ヘッド100の出力温度特性が改善されている。このため、実施形態1と同様、MRセンサ102の選別やセンサ位置の調整などの作業性の面や、製品の品質等に関する信頼性の面で有利になる。また、常温で出力の変動が小さくなるため、検出ヘッド100(磁気検出ユニット)の調整や確認を行い易くなると考えられる。
本実施形態に係る検出ヘッド100(磁気検出ユニット)では、信号処理回路(増幅回路103)の構成を変更して、MRセンサ102の温度補償をしている。このため、MRセンサ102等の構成を変更する必要がない。このため、少ない部品点数で、MRセンサ102の出力温度特性を改善することができる。また、既製品を利用することができるため、大幅な設計変更をする必要がなく、コスト面でも有利である。ただし、こうした効果については、電源側で温度補償を行う実施形態1の検出ヘッド100の方がより有利であると考えられる。
(他の実施形態)
上記実施形態2では、対称性の高い構成を有する増幅回路103a、103bについて説明したが、抵抗素子及びサーミスタの数、対応する素子の温度特性もしくは抵抗値、又はその接続態様などは、演算増幅器33の非反転入力端子P1側と反転入力端子P2側とで異なっていてもよい。ただし、温度補償の精度を高める上では、上記対称性の高い構成が好ましい。
上記実施形態2では、差動増幅回路である増幅回路103a、103bについて説明したが、これに限られない。例えばMRセンサ102(図3)の出力が、グランド電位との電位差(電圧)に相当する1つの信号からなる場合には、例えば図18に示すように、負帰還反転増幅回路に、サーミスタ32bを組み込んでMRセンサ102の温度補償を行ってもよい。
上記実施形態2では、MRセンサ102の出力についての信号処理回路である増幅回路103に、サーミスタ32a、32bを組み込むことによって、MRセンサ102の温度補償を行った。しかしこれに限られず、増幅回路103以外の信号処理回路(例えば逓倍器104等)にサーミスタを組み込むことによって、MRセンサ102の温度補償を行ってもよい。ただし、再現性や信頼性等を含めた性能を考慮した場合、増幅回路103で温度補償を行うことが特に好ましい。
上記各実施形態では、電源回路101を検出ヘッド100(磁気検出ユニット)に内蔵させたが、図19に示すように、外付けにしてもよい。こうした構成であれば、検出ヘッド100内の部品(MRセンサ102等)及び電源回路101のいずれか一方のみが故障した場合などに、個別の交換で対応することが可能になる。また、故障した場合以外でも、電源回路101は交換せずに、検出ヘッド100だけを、例えば他のタイプの検出ヘッドに交換することなどが可能になる。
上記各実施形態では、サーミスタ12、32a、32bとして、NTCサーミスタを採用したが、これに限られない。例えば温度補償回路の構成によっては、正の温度特性を持つPTC(Positive Temperature Coefficient)サーミスタを用いて、温度補償を行ってもよい。
上記各実施形態では、位置検出ユニット1000として、インクリメンタルタイプの磁気式リニアエンコーダを採用したが、これに限られない。位置検出ユニット1000としては、例えばアブソリュートタイプのエンコーダも採用することができる。また、位置検出ユニット1000としてロータリーエンコーダを採用して、任意の回転体の回転位置を検出するようにしてもよい。
また、位置検出ユニット1000内に、又は外付けで、アナログ信号をデジタル信号に変換する回路を設けてもよい。
その他の点についても、検出ヘッド100等の構成(構成要素、寸法、材質、形状、又は配置等)は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において任意に変更又は割愛することができる。
また、位置検出ユニット1000や検出ヘッド100の用途は、リニアモータの位置検出に限られず任意である。例えば位置検出とは別の目的で、検出ヘッド100を磁気の検出に用いてもよい。
上記実施形態1、2や変形例等は、組み合わせることができる。例えば電源回路101(図3)に、先の図4A又は図4Bに示した回路構成を採用し、且つ、増幅回路103(図3)に、先の図11又は図14に示した回路構成を採用してもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、設計上の都合やその他の要因によって必要となる様々な修正や組み合わせは、「請求項」に記載されている発明や「発明を実施するための形態」に記載されている具体例に対応する発明の範囲に含まれると理解されるべきである。
本発明に係る磁気抵抗センサの電源回路、磁気検出ユニット、及び位置検出ユニットは、モータの位置検出などに適している。
11a 抵抗素子(第2の抵抗)
11b 抵抗素子(第1の抵抗)
11c 抵抗素子(第4の抵抗)
11d 抵抗素子(第3の抵抗)
12 サーミスタ
13 シャントレギュレータ
31a 抵抗素子(第2並列抵抗素子)
31b 抵抗素子(第1並列抵抗素子)
31c 抵抗素子(第2直列抵抗素子)
31d 抵抗素子(第1直列抵抗素子)
31e 抵抗素子
31f 抵抗素子
32a サーミスタ(第1サーミスタ)
32b サーミスタ(第2サーミスタ)
33 演算増幅器
100 検出ヘッド
101 電源回路
101a 電源回路(第1の電源回路)
101b 電源回路(第2の電源回路)
102 MRセンサ(磁気抵抗センサ)
103 増幅回路
103a 増幅回路(第1の増幅回路)
103b 増幅回路(第2の増幅回路)
104 逓倍器
200 磁気スケール
300 ドライバ
400 被検出体
401 シャフト
500 電源
1000 位置検出ユニット
A アノード端子
C カソード端子
G グランド
P1 非反転入力端子
P2 反転入力端子
P3 出力端子
R リファレンス端子
T11、T12 出力端子
T30 出力端子
T31、T32 入力端子

Claims (14)

  1. 磁気抵抗センサに電圧を印加する電源回路であって、
    前記磁気抵抗センサに印加する前記電圧を前記磁気抵抗センサの温度に応じて可変とすることにより、前記磁気抵抗センサの温度補償をする温度補償回路を備える、
    ことを特徴とする磁気抵抗センサの電源回路。
  2. 前記電源回路は、外部抵抗を可変として、該外部抵抗の大きさに応じて出力電圧を設定可能とする、
    ことを特徴とする請求項1に記載の磁気抵抗センサの電源回路。
  3. 前記温度補償回路は、サーミスタを備える、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の磁気抵抗センサの電源回路。
  4. 前記温度補償回路は、シャントレギュレータを備え、
    前記シャントレギュレータのリファレンス端子は、前記サーミスタを介して、グランドと電気的に接続されている、
    ことを特徴とする請求項3に記載の磁気抵抗センサの電源回路。
  5. 前記シャントレギュレータのリファレンス端子と前記グランドとの間には、前記サーミスタのほか、前記サーミスタと並列に接続される第1の抵抗、及び、前記サーミスタと直列に接続される第2の抵抗が設けられている、
    ことを特徴とする請求項4に記載の磁気抵抗センサの電源回路。
  6. 前記シャントレギュレータのカソード端子は、第3の抵抗を介して、電源と電気的に接続され、
    前記シャントレギュレータのリファレンス端子は、前記第3の抵抗及び第4の抵抗を介して、前記電源と電気的に接続され、
    前記シャントレギュレータのアノード端子は、グランドと電気的に接続され、
    前記第3の抵抗と前記第4の抵抗との間の電位と、前記グランドの電位との差に相当する電圧を、前記磁気抵抗センサに印加する、
    ことを特徴とする請求項5に記載の磁気抵抗センサの電源回路。
  7. 前記シャントレギュレータは、可変シャントレギュレータである、
    ことを特徴とする請求項4乃至6のいずれか一項に記載の磁気抵抗センサの電源回路。
  8. 磁気抵抗センサと、
    前記磁気抵抗センサに電圧を印加する請求項1乃至7のいずれか一項に記載の電源回路と、
    を有する、
    ことを特徴とする磁気検出ユニット。
  9. 磁気抵抗センサと、
    前記磁気抵抗センサの出力についての信号処理回路と、
    を有し、
    前記信号処理回路には、前記磁気抵抗センサの温度補償をするサーミスタが組み込まれている、
    ことを特徴とする磁気検出ユニット。
  10. 前記信号処理回路は、増幅回路である、
    ことを特徴とする請求項9に記載の磁気検出ユニット。
  11. 前記増幅回路は、演算増幅器を利用した差動増幅回路であり、
    前記磁気抵抗センサの出力は2つの信号を含み、
    前記磁気抵抗センサの一の信号が入力される前記増幅回路の一の入力端子は、抵抗素子を介して、前記演算増幅器の反転入力端子と電気的に接続され、サーミスタが、該抵抗素子と並列に接続されており、
    前記磁気抵抗センサの他の信号が入力される前記増幅回路の他の入力端子は、前記抵抗素子とは別の抵抗素子を介して、前記演算増幅器の非反転入力端子と電気的に接続され、前記サーミスタとは別のサーミスタが、該別の抵抗素子と並列に接続されている、
    ことを特徴とする請求項10に記載の磁気検出ユニット。
  12. 前記増幅回路は、演算増幅器を利用した差動増幅回路であり、
    前記磁気抵抗センサの出力は2つの信号を含み、
    前記磁気抵抗センサの一の信号が入力される前記増幅回路の一の入力端子は、直列に接続された第1サーミスタ及び第1直列抵抗素子を介して、前記演算増幅器の反転入力端子と電気的に接続され、前記直列に接続された前記第1サーミスタ及び前記第1直列抵抗素子と並列に、第1並列抵抗素子が接続されており、
    前記磁気抵抗センサの他の信号が入力される前記増幅回路の他の入力端子は、直列に接続された第2サーミスタ及び第2直列抵抗素子を介して、前記演算増幅器の非反転入力端子と電気的に接続され、前記直列に接続された前記第2サーミスタ及び前記第2直列抵抗素子と並列に、第2並列抵抗素子が接続されている、
    ことを特徴とする請求項10に記載の磁気検出ユニット。
  13. 前記演算増幅器の非反転入力端子側と反転入力端子側とで、抵抗素子及びサーミスタの数及び接続態様が等しく、且つ、それら抵抗素子及びサーミスタについて、対応する素子の抵抗値が等しい、
    ことを特徴とする請求項11又は12に記載の磁気検出ユニット。
  14. 所定の磁気パターンで磁化された磁気スケールと、
    前記磁気スケールの磁気を検出する請求項8乃至13のいずれか一項に記載の磁気検出ユニットと、
    を有し、
    前記磁気検出ユニットは、前記磁気スケールに沿って移動しながら、前記磁気パターンに対応した位置信号を出力する、
    ことを特徴とする位置検出ユニット。
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