JP2012052730A - オープンラック式気化器における散水装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来よりも水(熱源流体)の分散性に優れたオープンラック式気化器用の散水装置を提供すること。
【解決手段】トラフ11、整流板13、2本の海水導入管12a・12b、および海水導入管12a・12bのそれぞれの上方に配置された分水器5を備える散水装置10である。分水器5は、整流板13に取り付けられた天板21と、天板21とトラフ底面との間に間隔を開けて整流板13に取り付けられた緩衝板22〜24とを具備してなる。緩衝板22〜24および天板21のトラフ長手方向の寸法Wは、海水導入管12a・12bの直径Dの1.5倍以下とされ、海水導入管12a・12bの断面積よりも小さい面積の孔22a〜24aが緩衝板22〜24の中央に開けられ、2本の海水導入管内の流量を均一化するために、下流側の海水導入管12a側にオリフィス板15が取り付けられている。
【選択図】図3

Description

本発明は、液化ガスを気化させるオープンラック式気化器における散水装置に関する。
従来、液化天然ガス(LNG)などの液化ガスを気化させる気化器として、鉛直方向に並べた伝熱管内にLNGを流すとともに、この伝熱管の外面に沿って海水・河川水などの水を流して、液化ガスを気化させるオープンラック式気化器が知られている。
例えば特許文献1に記載されているオープンラック式気化器は、鉛直方向に延びる多数の伝熱管が並列配置されてなる複数のパネルと、熱源である海水をパネルの外面に沿って流下させる散水装置とを備えている。散水装置は、パネルの間の上部に配置される上面が開口した箱状のトラフと、トラフの底部に接続されてトラフ内に海水を供給する給水管とを備えている。トラフ内に供給された海水は、トラフの上側縁部から溢れ出て、パネルの外面に沿って流下し、伝熱管内を通過する液化ガスを加熱して気化させる。
ここで、特許文献1の気化器の散水装置は、トラフの上側縁部から溢流する流量(溢流量)をパネルの幅方向(トラフの長手方向)において均一化して、熱交換を均一に行わせるために、トラフ内に2枚の整流板と中央に孔の開いた複数枚の緩衝板と天板とを配置している。
特開平11−325756号公報
本出願人は、現在、特許文献1に記載の構造に基づく散水装置を採用しているが、実機の測定結果によると、トラフ長手方向の海水の分散性(平均流量に対する偏流の割合、標準偏差/平均流量)は、±50%程度となっている。気化器のさらなる高性能化(コンパクト化および散水量の低減)を目指したとき、海水の分散性の向上を図らなければならない。コンパクト化とは伝熱管本数を減らすことであり、散水量の低減は動力の低減につながる。気化器の高性能化により、製造コストおよび運転コストを低減することができる。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、従来よりも水(熱源流体)の分散性に優れたオープンラック式気化器用の散水装置を提供することである。
本発明者らは、前記課題を解決すべく鋭意検討した結果、トラフへの2本の海水導入管のうち、下流側の海水導入管にオリフィスを設けて、2本の海水導入管の流量を均一化する。また、緩衝板の中央に開ける孔の面積を海水導入管の断面積よりも小さくする。さらに、緩衝板のトラフ長手方向の寸法を海水導入管の直径の1.5倍以下とする。これら工夫により、前記課題を解決することができた。この知見に基づき本発明が完成するに至ったのである。
すなわち、本発明は、給水された水を上側縁部から溢流させてパネル面に沿って流下させるトラフと、前記トラフ内の幅方向に間隔を開けて、トラフ長手方向に沿って配置された整流板と、前記トラフ底面の幅方向中央部に開口する複数の水導入管と、前記水導入管の上方に配置された分水器と、を備え、前記分水器は、前記整流板に取り付けられた天板と、前記天板と前記トラフ底面との間に間隔を開けて前記整流板に取り付けられた緩衝板と、を具備してなり、前記緩衝板および前記天板のトラフ長手方向の寸法は、前記水導入管の直径の1.5倍以下とされ、前記水導入管の断面積よりも小さい面積の孔が前記緩衝板の中央に開けられ、前記複数の水導入管内の流量を均一化するために、下流側の前記水導入管側にオリフィス板が取り付けられている、または、下流側の前記水導入管の内径が上流側の前記水導入管の内径よりも小さくされている、オープンラック式気化器における散水装置である。
下流側の水導入管側にオリフィス板を取り付ける、あるいは、下流側の水導入管の内径を上流側の水導入管の内径よりも小さくすることで、複数の水導入管内の流量が均一化する。また、緩衝板の中央に開ける孔の面積を海水導入管の断面積よりも小さくするとともに、緩衝板および天板のトラフ長手方向の寸法を水導入管の直径の1.5倍以下とすることで、水の分散性が従来よりも向上する。
また本発明は、その第2の態様によれば、前記散水装置を備えるオープンラック式気化器である。
本発明によれば、従来よりも水(熱源流体)の分散性に優れたオープンラック式気化器用の散水装置を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る散水装置を具備してなるオープンラック式気化器を示す斜視図である。 図1のI−I矢視図である。 図2の散水装置部分の拡大断面図である。 図3のII−II断面図である。 分水器部分の斜視図である。 海水導入管の直径に対する緩衝板の幅寸法の比率と、海水の分散性との関係を示すグラフである。 トラフ長手方向の流量差の分布を示すグラフである。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しつつ説明する。図1に示したオープンラック式気化器1(以下、「気化器」と呼ぶ)は、LNG(液化天然ガス)を気化させるための気化器である。
(オープンラック式気化器の構成)
図1、図2に示すように、気化器1は、対向配置された複数のパネルユニット2と、隣り合うパネルユニット2間のそれぞれの上部に配置された複数の散水装置10とを備えている。
パネルユニット2は、複数の伝熱管Pを鉛直方向にカーテン状に並列配列してなるパネル2aと、パネル2aの下端に連結されたLNG供給用の下部ヘッダー管2cと、パネル2aの上端に連結された気化ガス収集用の上部ヘッダー管2bとからなる。複数の下部ヘッダー管2cの端にはLNG供給用のLNGマニホールド管4が接続され、複数の上部ヘッダー管2bの端には気化ガス送出用の天然ガスマニホールド管3が接続されている。
散水装置10は、そのトラフ11の上側縁部から熱源としての海水を溢流させてパネル2a面に沿って海水を流下させるための装置である。LNGマニホールド管4から供給されたLNGは、パネル2aを構成する伝熱管P内を通る過程で海水によって加熱され気化し、気化したLNGは、上部ヘッダー管2bから天然ガスマニホールド管3へ導かれる。
(散水装置の構成)
図1〜図5に示すように、散水装置10は、パネル2aに沿って水平に配置された上部が開口したトラフ11と、トラフ11に海水を供給するための給水管(12、14)とを備えている。トラフ11内にはトラフ長手方向に沿って2枚の整流板13が配置され、2枚の整流板13の間には分水器5が設けられている。給水管(12、14)は、トラフ11底面の幅方向中央部に開口する2本の海水導入管12(12a、12b)と、海水導入管12に海水を供給する母管14とからなる。
[トラフ]
トラフ11は、2つの側壁部11bと、底板部11aと、側壁部11bの上端に設けられた垂れ部11c(図4参照、図3では図示省略)とを有する。垂れ部11cは、側壁部11bの上端から下方外側に延びる形状とされている。垂れ部11cは、トラフ11の上側縁部から溢流した海水をパネル2a面に効果的に当てるためのものであり、トラフ長手方向における海水の分散性向上(平均流量に対する偏流の割合が小さくなる)にも寄与する。トラフ11の深さ、すなわち、トラフ11の底面と側壁部11bの上端との間の上下方向長さをHとする。
トラフ11の底板部11aには、トラフ11内に海水を導入するための2つの孔11dが所定の間隔をとって開けられている。孔11dは、トラフ11の長手方向の一端および他端から、それぞれ、トラフ長さの約1/4離れた位置に開けられている。また、孔11dは、ともにトラフ11の幅方向(トラフ長手方向に対して直交する方向)の略中央の位置に開けられている。孔11dは、海水導入管12と同径の円形孔である。孔11dの内径(海水導入管12の内径)をDとし、その開口面積(断面積)をAとする。
[給水管]
前記したように、給水管(12、14)は、2本の海水導入管12(12a、12b)と、海水導入管12に海水を供給する母管14とから構成されている。母管14は、トラフ11の下側に配置され、トラフ11と同じ方向に延在されている。母管14は、一端が閉塞しており、他端から海水が供給されるようになっている。母管14とトラフ11とは海水導入管12で接続されている。海水導入管12は、トラフ11の底板部11aに開けられた孔11d部に取り付けられ、上下方向に配置されている。
図3および図4に示したように、2本の海水導入管12(12a、12b)のうち、下流側の海水導入管12aにはリング状のオリフィス板15が取り付けられている。本実施形態では、トラフ11の底板部11aに開けられた孔11d部にオリフィス板15が取り付けられている。取り付け・取り外しが容易な点から孔11d部にオリフィス板15を取り付けることが好ましいが、海水導入管12aの長さ方向において、海水導入管12a内のいずれの位置にオリフィス板15を取り付けてもよい。
[整流板]
2枚の整流板13は、トラフ11の長手方向内寸法と同じ長さの矩形状の板材であって、その長手方向両端がトラフ11の長手方向両端の壁に取り付けられている。2枚の整流板13は、間隔を開けて平行に配置され、かつ、それぞれ側壁部11bに対して間隔を開けて平行に配置されている。また、整流板13の下端は、トラフ11の底面から離間し、整流板13の上端は、トラフ11の上端よりも上方に突出している。
[分水器]
分水器5は、海水導入管12a・12bのそれぞれの上方に配置されている。すなわち、本実施形態では2つの分水器5を散水装置10は有する。この分水器5は、下方から順に、3枚の緩衝板(22〜24)と、1枚の天板21とを有する。
3枚の緩衝板(22〜24)および1枚の天板21は、2枚の整流板13の間に取り付けられ、上下方向に間隔を開けて平行に配列されている。また、3枚の緩衝板(22〜24)および1枚の天板21のトラフ長手方向長さは全て同じである。このトラフ長手方向長さをWとすると、Wは、緩衝板および天板の下方の対応する海水導入管12(12a、12b)の内径Dの1.5倍以内の寸法とされている。
緩衝板22〜24には、その中心部(底板部11aに開けられた孔11dの上方の位置)に矩形状の孔22a〜24aが開けられている。孔22a〜24aの開口面積をそれぞれB1〜B3とすると、B1〜B3は、いずれもその下方の海水導入管1の開口面積Aよりも小さい。より好ましくは、A>B1>B2>B3となるように、上段の緩衝板ほど開口面積を小さくする。なお、天板21に孔(開口部)は設けない。
さらに好ましくは、トラフ11底面に対する緩衝板22〜24の高さをそれぞれh1〜h3とし、孔22a〜24aのトラフ長手方向の長さをそれぞれLh1〜Lh3とすると、0.7D(1−hi/H)0.5<Lhi<1.3D(1−hi/H)0.5 (i=1〜3)となるように、孔22a〜24aのトラフ長手方向の長さを設定することである。海水導入管12からの流れが乱流噴流である場合、初期領域は5D程度であることがわかっており、緩衝板および天板がない場合、海水はトラフ高さに達する。海水導入管12断面内の流速分布はほとんどないため、乱流噴流の断面積が概ね流量となり、緩衝板22〜24で分離する流量となる。したがって、Lh1〜Lh3は、トラフ11底面からの距離に応じて小さくすることが好ましい。
海水導入管12(12a、12b)からトラフ11内に供給された海水Wは、緩衝板22〜24および天板21により分散され、整流板13の下端とトラフ11の底面との間を通過し、整流板13の外側面とトラフ11の側壁部11bとの間を上昇した後、側壁部11bの上側縁部から溢流し、パネル2aの外面に沿って流下する。
以上説明した散水装置10によると、下流側の海水導入管12aにオリフィス板15を取り付けることで、2本の海水導入管12内の流量が均一化する。また、緩衝板22〜24の中央に開ける孔22a〜24aの面積を海水導入管12の断面積(開口面積)よりも小さくするとともに、緩衝板22〜24および天板21のトラフ長手方向の寸法Wを海水導入管12の直径Dの1.5倍以下とすることで、海水の分散性が従来よりも向上する。すなわち、パネル2aに沿って流下する海水の流量がトラフ長手方向において従来よりも均一化する。
(海水の分散性効果確認結果)
海水の分散性効果を数値解析により確認した。まず、数値解析の条件を以下に示す。分水器の数、分水器を構成する天板・緩衝板の枚数は、図3と同じにした。すなわち、分水器の数は2つとした(海水導入管は2本)。分水器を構成する天板・緩衝板の枚数は、それぞれ、1枚・3枚とした。図3および図5を参照しつつ各部品の寸法・配置について記載する。
海水導入管12(12a、12b)の開口面積A=0.0314m(φ200の管)
緩衝板22(下段)の孔22a:開口部面積B1=0.0256m(160mm×160mm、正方形)
緩衝板23(中段)の孔23a:開口部面積B2=0.0196m(140mm×140mm、正方形)
緩衝板24(上段)の孔24a:開口部面積B3=0.01m(100mm×100mm、正方形)
トラフ11の深さH=600mm、緩衝板22の設置高さh1=200mm、緩衝板23の設置高さh2=372mm、緩衝板24の設置高さh3=542mm、緩衝板24と天板21との間の距離=96mm
母管14の流量を250m/時(流体:海水)とし、3枚の緩衝板(22〜24)および1枚の天板21のトラフ長手方向長さWを変化させて(なお、4枚の板のトラフ長手方向長さWはすべて同じ)、海水の分散性効果について数値解析を行った。図6、図7に数値解析結果を示す。
図6は、海水導入管12(12a、12b)の直径Dに対する緩衝板22〜24(および天板21)のトラフ長手方向長さWの比率(直径比)と、海水の分散性との関係を示すグラフである。図6に示したグラフの縦軸は、標準偏差/平均流量[%]である。ここで、平均流量とは、トラフ11の長手方向における各測定位置での海水の溢流量の平均値のことであり、標準偏差とは、トラフ11の長手方向における各測定位置での海水の溢流量の標準偏差のことである。
図6中の◆印はオリフィス板なしの場合の結果であり、●印はオリフィス板つきの場合の結果である。オリフィス板つきの場合は、図3などに示したように下流側の海水導入管12aにオリフィス板15を設けている。
図6からわかるように、直径比を小さくすると標準偏差/平均流量が小さくなる、すなわち海水の分散性が向上する。直径比が2.0のとき標準偏差/平均流量は50%程度を示すが、直径比が1.5以下では標準偏差/平均流量は40%程度以下となり、確実に50%以下を実現している。すなわち、直径比は1.0以上1.5以下とすることが好ましく、より好ましくは、直径比を1.0以上1.3以下とすることである。
次に、図7は、トラフ長手方向における各測定位置での溢流量と平均溢流量との流量差の分布を示すグラフである。流量差(平均溢流量に対する溢流量差の割合)の最大値および最小値に着目すると、直径比(海水導入管の直径Dに対する緩衝板および天板のトラフ長手方向長さWの比率)が小さいほど流量差は小さくなることがわかる。直径比が1.0のとき流量差は概ね±50%となっている。また、直径比が1.0かつオリフィス板つきにした場合、トラフ長手方向の流量の変化が小さくなることがわかる。パネル2aにおけるトラフ長手方向の狭い領域で流量の変化が大きいと、近接している伝熱管P間に温度差が発生しやすく伝熱管Pに応力が集中する部位が現れる。したがって、流量差(平均溢流量に対する溢流量差の割合)の最大値と最小値との差が小さいことに加えて、トラフ長手方向の狭い領域で流量の変化が小さいことがより好ましい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々に変更して実施することが可能なものである。
例えば、緩衝板の孔の形状は四角形でなくてもよい。円形、楕円形、四角形以外の多角形であってもよい。また、上下の緩衝板の孔の開口面積が全て同じでもよい。また、緩衝板(および天板)のトラフ長手方向長さWは、相互に異なっていてもよい。また、3枚の緩衝板を例示したが、緩衝板の枚数は、1枚であってもよく2枚であってもよく4枚以上であってもよい。
海水導入管の数は3本以上であってもよい。分水器も3つ以上であってもよい。また、下流側の海水導入管にオリフィス板を取り付ける代わりに、下流側の海水導入管の内径を上流側の海水導入管の内径よりも小さくして、トラフへの海水導入量の均一化を図ってもよい。パネル(伝熱管)に散水する水は河川水などであってもよい。
1:オープンラック式気化器
2:パネルユニット
5:分水器
10:散水装置
11:トラフ
12:海水導入管(水導入管)
13:整流板
15:オリフィス板
21:天板
22〜24:緩衝板

Claims (2)

  1. 給水された水を上側縁部から溢流させてパネル面に沿って流下させるトラフと、
    前記トラフ内の幅方向に間隔を開けて、トラフ長手方向に沿って配置された整流板と、
    前記トラフ底面の幅方向中央部に開口する複数の水導入管と、
    前記水導入管の上方に配置された分水器と、
    を備え、
    前記分水器は、
    前記整流板に取り付けられた天板と、
    前記天板と前記トラフ底面との間に間隔を開けて前記整流板に取り付けられた緩衝板と、
    を具備してなり、
    前記緩衝板および前記天板のトラフ長手方向の寸法は、前記水導入管の直径の1.5倍以下とされ、
    前記水導入管の断面積よりも小さい面積の孔が前記緩衝板の中央に開けられ、
    前記複数の水導入管内の流量を均一化するために、下流側の前記水導入管側にオリフィス板が取り付けられている、または、下流側の前記水導入管の内径が上流側の前記水導入管の内径よりも小さくされている、オープンラック式気化器における散水装置。
  2. 請求項1に記載の散水装置を備えるオープンラック式気化器。
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