JP2012049988A - 誘導性負荷駆動制御装置及び駆動制御方法 - Google Patents

誘導性負荷駆動制御装置及び駆動制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】目標電流値変更後のディザー制御目標電流値の開始位置を揃えることができる誘導負荷駆動制御装置及び誘導性負荷駆動制御方法を提供する。
【解決手段】誘導性負荷15に流れる電流が目標電流値に近づくようPWM制御により前記誘導性負荷の駆動制御を行う駆動制御手段12と、設定電流値に、前記PWM制御の周期よりも大きくな周期を有する所定振幅の電流制御量を付加して前記目標電流値を生成する目標値制御手段11と、前記設定電流値の変化時に前記電流制御量の付加を前記電流制御量の特定の位相状態から開始させる電流制御量付加制御手段37とを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は誘導性負荷駆動制御装置及び誘導性負荷駆動制御方法に関し、特に、自動車用オートマチックトランスミッションなどに使用されるソレノイドアクチュエータなどの誘導性負荷の駆動制御装置及び駆動制御方法に適用して好適なものである。
自動車用オートマチックトランスミッションなどに使用されるソレノイドアクチュエータでは、PWM(パルス幅変調)制御によって誘導性負荷に流れる電流を制御する方法がある。
このような誘導性負荷の制御において、誘導性負荷の摺動抵抗を低減するために、電流制御するPWM信号にディザー信号として電流リップル波形制御情報を重畳するようにした誘導性負荷駆動制御装置及び駆動制御方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
ソレノイドの制御電流を制御条件の変化に応じて階段状に変化させて出力する制御電流出力手段と、所定の周期でレベルが反転するディザー電流を出力するディザー電流出力手段と、制御電流にディザー電流を重畳してソレノイドに供給するソレノイド駆動手段とを備え、制御条件変化時に制御電流を変化させるタイミングをディザー電流が制御電流変化方向と同一方向に反転するタイミングとずらせるように制御する制御電流変化タイミング制御手段を設けたソレノイド制御装置が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
ところで、ディザー電流が、図13に示すように、信号波形を三角波信号としたときに、目標電流値に対して、PWM周期Tpの8倍で山及び谷を形成して1周期となるディザー周期Tdが設定されているものとしたとき、目標電流値の変化のタイミングによって、ディザー制御目標電流値波形の形状が異なるものとなる。
すなわち、図14(a)に示すように、時点t1とこの時点t1からPWM周期Tp分遅れた時点t2との間で目標電流値が大きく増加した場合には、時点t1でのディザー信号のポイントP7から時点t2でのディザー信号のポイントP0に移行することになり、変化後の目標電流値に対して、ディザー周期Tdの開始時点からディザー信号が重畳される。
また、図14(b)に示すように、時点t2とこの時点t2からPWM周期Tp分遅れた時点t3との間で目標電流値が大きく増加した場合には、時点t2におけるディザー信号のポイントP0から時点t3でのディザー信号のポイントP1に移行することになり、変化後の目標電流値に対して、ディザー周期の谷に向かうポイントからディザー信号が重畳される
同様に、図14(c)及び(d)に示すように、目標電流値の変化時点がさらに遅れると、変化後の目標電流値に対して、ディザー周期の谷底のポイントP2から開始したり、その後のポイントP3から開始したりすることになる。
特開2009−176940号公報 特開平5−45046号公報
しかしながら、上記特許文献1及び2に記載された従来例にあっては、図14(a)〜(d)に示すように、目標電流値の変化時点に応じてディザー信号の開始ポイントが異なることになる。このため、オートマチックトランスミッション等では過渡応答特性に関する高速安定性が要求される場合には、ディザー信号の周期と目標電流値(設定値電流情報)が更新されるタイミングがディザー信号周期との関係において不定期であるため、制御目標電流値が増減するタイミング(電流制御情報の変更タイミング)とディザー制御目標電流信号の位相状態の違いにより、目標電流値変化後のPWM周期において、ディザー信号の波形が一定とはならない。その結果、制御電流値の応答時間の増加、オーバーシュート量増加、アンダーシュート量増加などの特性劣化を招くという未解決の課題がある。
また、動作条件により、特許文献2に記載されているようにラジオノイズの増大を招くという未解決の課題もある。
そこで、本発明は、上記従来例の未解決の課題に着目してなされたものであり、目標電流値変更後のディザー制御目標電流値の開始位置を揃えることができる誘導負荷駆動制御装置及び誘導性負荷駆動制御方法を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明の一の形態に係る誘導性負荷駆動制御装置は、誘導性負荷に流れる電流が目標電流値に近づくようPWM制御により前記誘導性負荷の駆動制御を行う駆動制御手段と、設定電流値に、前記PWM制御の周期よりも大きくな周期を有する所定振幅の電流制御量を付加して前記目標電流値を生成する目標値制御手段と、前記設定電流値の変化時に前記電流制御量の付加を前記電流制御量の特定の位相状態から開始させる電流制御量付加制御手段とを備えていることを特徴としている。
また、本発明の他の形態に係る誘導性負荷駆動制御装置は、前記電流制御量が三角波及び正弦波の何れか一方の電流波形を有することを特徴としている。
また、本発明の他の形態に係る誘導性負荷駆動制御装置は、前記電流制御量付加制御手段が、前記電流制御量の一周期を複数に分割した複数の分割位相から位相状態を選択するように構成されていることを特徴としている。
また、本発明の他の形態に係る誘導性負荷駆動制御装置は、前記電流制御量付加制御手段が、前記設定電流値の変化方向に応じて選択する前記電流制御量の特定の位相状態を変更することを特徴としている。
また、本発明の他の形態に係る誘導性負荷駆動制御装置は、前記電流制御量付加制御手段が、前記設定電流値の変化量が所定値以上であるときに、前記設定電流値の変化方向に応じて選択する前記電流制御量の特定の位相状態を変更することを特徴としている。
また、本発明の他の形態に係る誘導性負荷駆動制御装置は、前記電流制御量付加制御手段が、前記設定電流量が増加方向に変化したときに、前記電流制御量の谷底となる位相状態を選択し、前記設定電流量が減少方向に変化したときに、前記電流制御量の山頂となる位相状態を選択することを特徴としている。
また、本発明の一の形態に係る誘導性負荷駆動制御方法は、誘導性負荷に流れる電流が目標電流値に近づくようPWM制御により前記誘導性負荷の駆動制御を行うステップと、設定電流値に、前記PWM制御の周期よりも大きくな周期を有する所定振幅の電流制御量を付加して前記目標電流値を生成するステップと、前記設定電流値の変化時に前記電流制御量の付加を特定の位相状態から開始させるステップとを備えることを特徴としている。
本発明によれば、PWM制御の周期よりも大きな周期を有する所定振幅の電流制御量を付加して目標電流値の変動周期を制御することで、リニアソレノイドの摺動抵抗を極小化するための電流リップル量を目標電流値にて与えることが可能となる。
そして、設定電流値が変化した時に、設定電流値に対する電流制御量の付加を、電流制御量の特定の位相状態から開始することができるので、目標電流値への収束時間を短縮し、オーバーシュート電流やアンダーシュート電流を低減して応答特性を改善することができるとともに、目標電流値の変化幅を一定範囲に抑えることができ、ラジオノイズを低減することができる。
本発明の第1実施形態に係る誘導性負荷駆動制御装置が適用される閉ループ制御系の概略構成を示すブロック図である。 図1の駆動制御回路の概略構成を示すブロック図である。 図1の閉ループ制御系の概略構成を示す等価回路図である。 図1の駆動制御回路の動作の説明に供するタイミングチャートである。 電流リップル周波数とリニアソレノイドの摺動抵抗との関係を示す図である。 図1の目標値制御部の具体的構成を示すブロック図である。 目標値制御部11から出力される目標電流値波形の一例を示す図である。 図6の目標変化時位相制御情報生成部で実行する制御情報生成処理手順の一例を示すフローチャートである。 図6の信号発生回路で実行する目標電流値生成処理手順の一例を示すフローチャートである。 設定電流値情報の増加方向の変化時の目標電流値波形の一例を示す図である。 設定電流値情報の増加方向の変化時の目標電流値波形の他の例を示す図である。 設定電流値情報の減少方向変化時の目標電流値波形の一例を示す図である。 従来例の目標電流値波形を示す図である。 目標電流値増加時の従来例の目標電流値波形を示す図である。
以下、本発明の実施形態に係る誘導性負荷駆動制御装置について図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る誘導性負荷駆動制御装置が適用される閉ループ制御系の概略構成を示すブロック図である。
図1において、例えばオートマチックトランスミッションなどに使用されるソレノイドアクチュエータなどの誘導性負荷15の一端は駆動回路13が接続され、誘導性負荷15の他端は、電流検出抵抗17を介して接地されている。そして、駆動回路13の前段には、PWM制御をアナログ処理で行う駆動制御回路12が接続され、駆動制御回路12の前段には、目標値制御部11が接続されている。
また、電流検出抵抗17の両端には平均電流検出回路14が接続され、平均電流検出回路14の出力側は駆動制御回路12に接続されている。
ここで、駆動制御回路12は、誘導性負荷15に流れる電流IfをPWM制御により変動させて目標電流値I*に近づくよう(追従するよう)に誘導性負荷15の駆動制御を行う。例えば、駆動制御回路12は、誘導性負荷15に流れる電流Ifの平均値IAVRと目標電流値I*との偏差に基づいて、PWM制御によるパルス幅を設定する。
目標値制御部11は、誘導性負荷15に流れる電流IfのPWM制御による制御周期Tpよりも大きくなるように目標電流値I*の変動周期(ディザー周期)Tdを制御する。例えば、目標電流値I*の変動周期Tdは、誘導性負荷15であるリニアソレノイドの摺動抵抗が極小化されるように設定し、PWM制御による制御周期Tpは、目標電流値I*に追従して変化する電流Ifの電流リップル量が平均電流検出回路14による電流検出可能範囲に適合するように設定する。すなわち、PWM制御による制御周期Tpが小さいほどPWM制御による電流Ifの変動が小さくなるので、目標電流値I*の振幅がある程度大きくても、制御周期Tpを小さくして電流Ifのピーク電流IH及びボトム電流ILが電流検出可能範囲内に収まるようにする。
そして、誘導性負荷15に流れる電流Ifの平均値IAVRを指定する設定電流値情報FIは、目標値制御部11に入力される。そして、目標値制御部11は、PWM制御による制御周期Tpよりも大きな変動周期Tdを持ち、設定電流値情報FIにて指定された平均値IAVRを有する目標電流値I*を生成し、駆動制御回路12に入力する。
また、誘導性負荷15のインダクタンスLに流れる電流Ifは電流検出抵抗17に流れ、誘導性負荷15に流れる電流Ifの平均値IAVRが平均電流検出回路14にて検出され、駆動制御回路12に入力される。
そして、駆動制御回路12は、誘導性負荷15に流れる電流Ifが目標電流値I*に追従するようにPWM信号を生成し、駆動回路13のスイッチング素子をオン/オフ制御することで、誘導性負荷15に流れる電流IfをPWM制御する。
これにより、誘導性負荷15に流れる電流IfをPWM制御による制御周期Tpよりも大きい目標電流値I*の変動周期Tdに追従させて制御することができ、リニアソレノイドの摺動抵抗を極小化するための電流リップル周波数を目標電流値I*にて与えることが可能となる。
このため、誘導性負荷15に流れるPWM制御による電流の制御周期Tpを小さくすることが可能となり、誘導性負荷15の特性が異なる場合においても、誘導性負荷15の特性により影響されるPWM制御による電流リップル量の増減を小さくすることが可能となることから、リニアソレノイドの摺動抵抗を低減しつつ、誘導性負荷15に流れる電流Ifの検出可能範囲に適合するように電流リップルを同一回路上で変化させることが可能となる。
図2は、図1の駆動制御回路12の概略構成を示すブロック図である。
図2において、駆動制御回路12には、三角波発振器21、D/Aコンバータ22、差動アンプ構成のオペアンプ23及びコンパレータ24が設けられ、駆動回路13には、電界効果トランジスタ25が設けられている。
そして、オペアンプ23の一方の入力端子にはD/Aコンバータ22の出力端子が接続され、オペアンプ23の他方の入力端子には平均電流検出回路14の出力端子が接続され、コンパレータ24の一方の入力端子には三角波発振器21の出力端子が接続され、コンパレータ24の他方の入力端子にはオペアンプ23の出力端子が接続され、コンパレータ24の出力端子は電界効果トランジスタ25のゲートに接続されている。
また、電界効果トランジスタ25には、誘導性負荷15のインダクタンスLが直列接続され、電界効果トランジスタ25とインダクタンスLとの接続点には、ダイオードDiのカソードが接続されている。
そして、目標値制御部11にて生成された目標電流値I*が、D/Aコンバータ22にてアナログデータに変換された後、オペアンプ23に入力されるとともに、平均電流検出回路14にて検出された誘導性負荷15のインダクタンスLに流れる電流Ifの平均値IAVRもオペアンプ23に入力される。このオペアンプ23で、目標電流値I*と電流Ifの平均値IAVRとの偏差が検出された後、コンパレータ24に入力される。また、コンパレータ24には、三角波発振器21にて生成された三角波が入力され、目標電流値I*と電流Ifの平均値IAVRとの偏差が三角波発振器21にて生成された三角波と比較される。
そして、目標電流値I*と電流Ifの平均値IAVRとの偏差が三角波発振器21にて生成された三角波のレベルより大きい場合には、電界効果トランジスタ25のゲートにはオン信号がコンパレータ24から出力され、目標電流値I*と電流Ifの平均値IAVRとの偏差が三角波発振器21にて生成された三角波のレベル以下の場合には、電界効果トランジスタ25のゲートにはオフ信号がコンパレータ24から出力される。
電界効果トランジスタ25は、ゲートにオン信号が入力されるとオン状態となり、インダクタンスLに流れる電流Ifが増加する。一方、電界効果トランジスタ25は、ゲートにオフ信号が入力されるとオフ状態となり、インダクタンスLに流れる電流Ifが減少することにより、誘導性負荷15に流れる電流IfがPWM制御され、誘導性負荷15に流れる電流Ifが目標電流値I*に追従するように制御される。なお、ダイオードDiは、電界効果トランジスタ25がオフしたときに電流Ifの電流経路を与えるための転流ダイオードである。
図3は、図1の閉ループ制御系の概略構成を示す等価回路図である。
図3において、電界効果トランジスタ25は、スイッチング素子SWとオン抵抗RONで等価的に表現することができ、誘導性負荷15は、インダクタンスLとソレノイド抵抗RLで等価的に表現することができる。
そして、電源Vbat、スイッチング素子SW、オン抵抗RON、ソレノイド抵抗RL及びインダクタンスLが順次直列接続されている。
次に、上記図1の閉ループ制御系の動作を図4に示すタイミングチャートに基づいて説明する。なお、説明の簡単化のために、本図はディザー信号を無視したものとしている。
今、目標値制御部11に入力される設定電流値情報FIが図4(a)に示すように、段階的に増加するものとする。
この設定電流値情報FIの増加に伴って目標値制御部11から出力される目標電流値I*が増加し、これに応じて駆動制御回路12から出力されるPWM制御信号の電圧波形のパルス幅が図4(b)に示すように増加する。
すなわち、図4の時点t1からPWM制御の制御周期Tp後の時点t2までの間に設定電流値情報FIが変化すると、次の制御周期Tpの開始時点となる時点t2でPWM制御信号のパルス幅が増加する。同様に、時点t4及びt5間で設定電流値情報FIが増加すると、時点t5でPWM制御信号のパルス幅が増加し、時点t7及びt8間で設定電流値情報FIが減少すると、時点t8でPWM制御信号のパルス幅が減少する。
そして、PWM制御信号のパルス幅に応じて誘導性負荷15のインダクタンスLを流れる電流Ifは、図4(c)に示すように、PWM信号がハイレベルの時に増加するとともに、PWM信号がロウレベルの時に減少する。
このインダクタンスLを流れる電流Ifの平均電流の検出結果は、図4(d)に示すように、次のPWM制御信号の制御周期Tpに反映されるので、平均電流検出回路14で検出される平均電流値は時点t3で増加し、次いで時点t6で増加する。なお、この場合、平均電流検出回路14は電流検出抵抗17の両端電圧が入力されるA/Dコンバータ、A/Dコンバータの出力から平均電流を求める演算回路、及び演算回路の出力が入力されるD/Aコンバータを有し、三角波発振器21により同期をとられてPWM制御の制御周期Tpごとに平均電流の算出及び出力を行う回路であるが、この構成に限定されるものではない。
ここで、簡単のために、図3のオン抵抗RON及びソレノイド抵抗RLがないものとし、電源Vbatの電圧をVBAT、PWM制御の制御周期Tpにおいてスイッチング素子SWがオンしている期間をTR、オフしている期間をTFとすると、電流Ifのピーク電流IH、ボトム電流IL及び平均値IAVRには、以下の(1)式〜(3)式の関係が得られる。
H−IL=VBAT/L・TR=VF/L・TF ・・・(1)
Tp=TR+TF ・・・(2)
AVR=(IH+IL)/2 ・・・(3)
ここで、VFはダイオードDiの順方向電圧である。これらの(1)式〜(3)式を解くと、以下の(4)式〜(6)式の関係が得られる。
H=IAVR+VBAT・VF・Tp/(2L・(VBAT+VF)) ・・・(4)
L=IAVR−VBAT・VF・Tp/(2L・(VBAT+VF)) ・・・(5)
R=VF・Tp/(VBAT+VF) ・・・(6)
(4)式及び(5)式に示すように、電流リップル量(IH−IL)は、インダクタンスLの値に反比例し、制御周期Tpに比例することが判る。このため、PWM信号の周波数を増加させ、制御周期Tpを小さくすることで、PWM制御による電流リップル量(IH−IL)を小さくすることができる。平均値IAVRが変化しても、制御周期Tpを小さくすることにより、誘導性負荷15の特性が異なる場合においても、平均電流検出回路14の電流検出可能範囲に平均値IAVRの変化とPWM制御による変動分を合わせた電流リップル量(IH−IL)を収めることができる。
図5は、電流リップル周波数とリニアソレノイドの摺動抵抗との関係を示す図である。図4の状態でPWM信号の制御周期Tpを小さくし、PWM信号の周波数を図5に示すf1に設定すると、リニアソレノイドの摺動抵抗が極小化される周波数f2から離れるため、リニアソレノイドの摺動抵抗が増大する。
このため、駆動制御回路12に与えられる目標電流値I*の変動周期TdをPWM信号の制御周期Tpよりも大きくし、目標電流値I*の周波数をf2に設定することにより、PWM信号の制御周期Tpを小さくした場合においても、リニアソレノイドの摺動抵抗を極小化することができ、リニアソレノイドの摺動抵抗を低減しつつ、誘導性負荷15に流れる電流Ifの検出可能範囲に適合するように電流リップルを同一回路上で変化させることが可能となる。
一方、目標値制御部11の具体的構成は、図6に示すように、目標電流値I*の周期・時刻情報(時刻情報は非正弦波のための情報)を固定値として保持する周期・時刻情報保持部31、目標電流値I*の電流リップル情報を固定値として保持する電流リップル情報保持部32、設定電流値情報FIを変数として保持する設定電流値情報保持部33、目標電流値I*の発生タイミングを生成するタイミング発生回路34及び目標電流値I*の波形を発生する信号発生回路35、設定電流値情報FIが変化した場合における後述するディザー制御を開始する際の位相状態を設定するディザー制御開始位相設定レジスタ36及び目標変化時位相制御情報生成部37が設けられている。
ここで、電流リップル情報保持部32で保持する目標電流値I*の電流リップル情報としては、(IH−IL)に限らず、ピーク電流IH及びボトム電流ILの場合もある。また、後述のIRIPPLEの場合もある。なお、ここでIH及びILは、電流検出可能範囲の上限及び下限をPWM制御による電流Ifの変動幅の最大値だけ狭めたものになっている。以下、同様。
そして、設定電流値情報FIが目標値制御部11に入力されると、設定電流値情報保持部33に保持される。そして、タイミング発生回路34は、周期・時刻情報保持部31に保持されている周期・時刻情報に基づいて、目標電流値I*の発生タイミングを生成し、信号発生回路35に出力する。そして、信号発生回路35は、タイミング発生回路34にて発生された発生タイミングに従いつつ、電流リップル情報保持部32に保持されている電流リップル情報、設定電流値情報保持部33に保持されている設定電流値情報FI及びディザー制御開始位相設定レジスタ36の内容に基づいて目標電流値I*の波形を発生し、図1の駆動制御回路12に出力する。
ここで、図1の目標値制御部11は、図7に示すように、設定電流値情報FIにて平均値IAVRが指定された三角波状の目標電流値I*の波形を生成する。この目標電流値I*の波形は、設定電流値情報FIに対して所定振幅の三角波状の制御電流を付加したディザー制御目標電流値の波形となり、PWM周期毎のポイントP0〜P7の8ポイントで一周期が構成され、ポイントP0〜P4で谷領域が形成され、ポイントP4〜P0で山領域が形成されている。そして、目標電流値I*が1/4周期で分割されて1/4周期目のポイントP2、1/2の周期目のポイントP2、3/4周期目のポイントP4、及び1周期目のポイントP0がそれぞれ設定電流値情報FIの変化時の開始位相として設定されている。これらの開始位相がディザー制御開始位相設定レジスタ36に、下記表1に示すように、2ビットの「1」,「0」で設定されている。
Figure 2012049988
そして、ディザー制御開始位相設定レジスタ36には、目標変化時位相制御情報生成部37からの設定電流値情報FIの変化時の開始位相を設定する目標変化時位相制御情報が入力され、この目標変化時位相制御情報に基づいて設定電流値情報FIの変化時における制御電流量の開始位相を信号発生回路35に入力する。
目標変化時位相制御情報生成部37は、設定電流値情報保持部33に保持されている設定電流値情報FIが入力されていて、この設定電流値情報FIの変化に基づいて目標変化時位相制御時情報を生成する。すなわち、目標変化時位相制御情報生成部37は、例えばマイクロコンピュータ等の演算処理装置を含んで構成され、設定電流値情報FIに基づいて図8に示す制御情報生成処理を実行する。
この制御情報生成処理は、所定時間(例えばPWM制御の制御周期Tp)毎のタイマ割込処理として実行され、先ず、ステップS1で、設定電流値情報保持部33に保持されている現在の設定電流値情報FI(n)を読込み、次いでステップS2に移行して、読込んだ現在の設定電流値情報FI(n)から前回読込んだ設定電流値情報FI(n-1)を減算して設定電流値変化量ΔFIを算出する。
次いで、ステップS3に移行して、上記ステップS2で算出した設定電流値変化量ΔFIの絶対値が予め設定された設定値ΔFIs以上であるか否かを判定し、|ΔFI|<ΔFIsであるときには設定電流値変化量ΔFIが小さいか又は“0”であり、ディザー制御開始位相を設定する必要がないものと判断してそのままタイマ割込処理を終了して、所定のメインプログラムに復帰する。
一方、ステップS3の判定結果が|ΔFI|≧ΔFIsであるときには、設定電流値変化量ΔFIが大きく、目標電流値I*の生成において考慮すべき事象が発生したと判断してステップS4に移行し、設定電流値変化量ΔFIが正であるか否かを判定する。この判定は、設定電流値情報FIが増加方向に変化したか減少方向に変化したかを判定するものであり、ΔFI>0であるときには、設定電流値情報FIが増加方向に変化したものと判断してステップS5に移行する。
このステップS5では、設定電流値変化量ΔFIが前記設定値ΔFIsより大きな設定値ΔFIs1以上であるか否かを判定し、ΔFI<ΔFIs1であるときにはステップS6に移行して、ディザー制御開始位相設定レジスタ36に対して「00」の目標変化時位相制御情報を出力してからタイマ割込処理を終了して所定のメインプログラムに復帰する。
また、前記ステップS5の判定結果がΔFI≧ΔFIs1であるときにはステップS7に移行して、ディザー制御開始位相設定レジスタ36に対して「01」の目標変化時位相制御情報を出力してからタイマ割込処理を終了して所定のメインプログラムに復帰する。
また、前記ステップS4の判定結果がΔFI<0であるときには、設定電流値情報FIが減少方向に変化したものと判断してステップS8に移行する。このステップS8では、設定電流値変化量ΔFIの絶対値が前記設定値ΔFIsより大きな設定値ΔFIs1以上であるか否かを判定し、|ΔFI|<ΔFIs1であるときにはステップS9に移行して、ディザー制御開始位相設定レジスタ36に対して「10」の目標変化時位相制御情報を出力してからタイマ割込処理を終了して所定のメインプログラムに復帰する。
また、前記ステップS8の判定結果が|ΔFI|≧ΔFIs1であるときにはステップS10に移行して、ディザー制御開始位相設定レジスタ36に対して「11」の目標変化時位相制御情報を出力してからタイマ割込処理を終了して所定のメインプログラムに復帰する。
また、信号発生回路35は、例えばマイクロコンピュータ等の演算処理装置を含んで構成され、図9に示す目標電流値生成処理を実行する。この目標電流値生成処理は、前述したPWM制御信号の制御周期Tpに同期した割込処理として実行され、先ず、ステップS11で、設定電流値情報保持部33に保持されている現在の設定電流値情報FI(n)を読込み、次いでステップS12に移行して、読込んだ現在の設定電流値情報FI(n)から前回読込んだ設定電流値情報FI(n-1)を減算して設定電流値変化量ΔFIを算出してからステップS13に移行する。
このステップS13では、ステップS12で算出した設定電流値変化量ΔFIの絶対値が予め設定した設定値ΔFIs以上であるか否かを判定し、|ΔFI|<ΔFIsであるときには、ステップS14に移行して、電流リップル情報保持部32に保持されている電流リップル情報とタイミング発生回路34から入力されるタイミング信号に基づいて電流リップル情報の読出ポイントを順次ポイントP0からポイントP7までインクリメントし、ポイントP7に達したらポイントP0に戻ることを繰り返して制御電流量としてのディザー制御電流量DIを決定してからステップS15に移行する。
このステップS15では、ステップS14で設定されたディザー制御電流量DIを設定電流値情報FIに加算して目標電流値となるディザー制御目標電流値I*を算出し、これを駆動制御回路12に出力してから割込処理を終了して所定のメインプログラムに復帰する。
また、前記ステップS14の判定結果が|ΔFI|≧ΔFIsであるときには、ステップS16に移行して、ディザー制御開始位相設定レジスタ36の設定値を読込み、次いでステップS17に移行して、電流リップル情報保持部32に保持されている電流リップル情報からディザー制御開始位相設定レジスタ36の設定値に応じた位相位置すなわちポイントPi(i=0,2,4,6)の電流リップル情報を読込開始ディザー制御電流量DIとして決定してから前記ステップS15に移行する。
また、ステップS16の処理が必ずステップS6〜S10の処理の後になるよう、マイクロコンピュータの処理タイミングを調整しておく。
なお、上述したディザー制御開始位相設定レジスタ36、目標変化時位相制御情報生成部37及び信号発生回路35で実行する目標値生成処理のステップS14〜S17の処理で電流制御量負荷制御手段を構成している。
次に、上記実施形態の動作を説明する。
図1の閉ループ系の全体動作としては、前述した図4に示すタイムチャートについて説明した場合と同様に、設定電流値情報FIの値を基に生成される目標電流値I*に応じてPWM制御信号のパルス幅が制御され、これに応じて誘導性負荷15のインダクタンスLを流れる電流波形が図4(c)のように変化し、これに応じてインダクタンスLを流れる平均電流が図4(d)と同様に目標電流値I*に追従するように制御される。
このとき、目標値制御部11に入力される設定電流値情報FIが変化しないか又は変化したとしてもその変化量ΔFIの絶対値が設定値ΔFIs未満であるときには、目標変化時位相制御情報生成部37で新たな目標変化時位相制御情報がディザー制御開始位相設定レジスタ36に出力されることはない。
一方、信号発生回路35では、図9の目標電流値生成処理を実行しており、設定電流値情報FIの変化量がないか又は変化したとしてもその変化量ΔFIの絶対値が設定値ΔFIs未満であるので、ステップS13からステップS14に移行して、ポイントPiをインクリメントしてインリメンとしたポイントP(i+1)に対応する電流リップル情報を読込んでディザー制御電流量DIとして決定し(ステップS14)、このディザー制御電流量DIを設定電流値情報FIに加算してディザー制御目標電流値I*を算出し、算出したディザー制御目標電流値I*を駆動制御回路12に出力する。このときのディザー制御目標電流値I*は、図7の特性線L1で示すように、設定電流値情報FIを挟んで上下する三角波状となる。
この設定電流値情報FIが変化しないか又は変化量ΔFIの絶対値が設定値ΔFIs未満である状態から、図4の時点t1及びt2間で設定電流値情報FIが例えば200mAから300mAに増加して、その設定電流値変化量ΔFI=100mAとなって、設定値ΔFIs以上で且つ設定値ΔFIs1未満の増加量となると、目標変化時位相制御情報生成部37で、図8に示す制御情報生成処理を実行したときに、ステップS3からステップS4に移行し、設定電流値変化量ΔFIが正であるので、ステップS5に移行し、設定電流値変化量ΔFIが設定値ΔFIs1未満であるので、ステップS6に移行する。
このため、「00」の目標変換時位相制御情報をディザー制御開始位相設定レジスタ36に「00」が格納される。
一方、信号発生回路35では、図9に示す目標電流生成処理を実行しているので、設定電流値変化量ΔFIが設定値ΔFIs以上であるので、ステップS13からステップS16に移行し、ディザー制御開始位相設定レジスタ36の設定値を読込み、次いで、レジスタ36の設定値に対応するポイントの電流リップ情報を読込開始ディザー制御電流量DIとして設定する。
このとき、ディザー制御開始位相設定レジスタ36に「00」が格納されているので、図10(a)〜(d)に示すように設定電流値情報FIの変化時点にかかわらず設定電流値情報FIが変化した後の時点で、電流リップル情報の1周期目のポイントP0が読出されることになる。したがって、前述した従来例における図14のように設定電流値情報FIが変化したときの電流リップル情報の開始位相がバラバラとなることがないとともに、ディザー制目標電流値の変化量を抑制することができる。このため、設定電流値情報FIが変化したときの目標電流値への収束時間を短縮することができるとともに、オーバーシュート電流やアンダーシュート電流を低減することができ、応答特性を改善することができる。また、目標電流値I*の変化幅を一定範囲に抑えることができるので、ラジオノイズを低減することができる。
また、図4における時点t4及びt5間で設定電流値情報FIが例えば300mAから500mAへと変化し、設定電流値変化量ΔFIが200mAに達して、設定値ΔFIs1以上となると、目標変化時位相制御情報生成部37で図8の制御情報生成処理を実行したときに、ステップS3からステップS4を経てステップS5へ移行し、ΔFI≧ΔFIs1であるので、ステップS7に移行する。このステップS7では、「01」の目標変化時位相制御情報をディザー制御開始位相設定レジスタ36に出力する。
このため、信号発生回路35で図9の目標電流値生成処理を実行したときに、前述した場合と同様にステップS13からステップS16に移行することにより、ディザー制御開始位相設定レジスタ36に設定されている設定値「01」を読込み、この設定値「01」に対応した谷底のポイントP2の電流リップル情報を読込開始ディザー制御電流量DIとして決定し、この読込開始ディザー制御電流量DIを設定電流値情報FIに加算してディザー制御目標電流値I*を算出して、これを駆動制御回路12に出力する。
このため、ディザー制御目標電流値I*は、図11(a)〜(d)に示すように、設定電流値情報FIの変化時点にかかわらず設定電流値情報FIが変化した後の時点で、電流リップル情報の1/4周期目の谷底のポイントP2が読出されることになる。したがって、前述した従来例における図14のように設定電流値情報FIが変化したときの電流リップル情報の開始位相がバラバラとなることがないとともに、ディザー制目標電流値の変化量を最小値に抑制することができる。このため、設定電流値情報FIが変化したときの目標電流値への収束時間を短縮することができるとともに、オーバーシュート電流やアンダーシュート電流を低減することができ、応答特性を改善することができる。また、目標電流値I*の変化幅を一定範囲に抑えることができるので、ラジオノイズを確実に低減することができる。
さらに、図4における時点t7及びt8間で設定電流値情報FIが例えば500mAから100mAまで急激に減少した場合には、目標変化時位相制御情報生成部37で図8の制御情報生成処理を実行することにより、設定電流値変化量ΔFIの絶対値が設定値ΔFIs以上となり且つ設定値ΔFIs1以上となるとともに、設定電流値変化量ΔFIが負値となるので、ステップS3からステップS4を経てステップS8からステップS10に移行して「11」の目標変化時位相制御情報をディザー制御開始位相設定レジスタ36に出力し、このレジスタ36に設定値「11」が格納される。
このため、信号発生回路35で図9の目標電流値生成処理が実行されたときに、図12(a)〜(d)に示すように、電流リップル情報の3/4周期目となるポイントP6の電流値が読込開始ディザー制御電流量DIとして決定され、この読込開始ディザー制御電流量DIが設定電流値情報FIに加算されて特性線L3で表されるディザー制御目標電流値I*が算出され、この目標電流値I*が駆動制御回路12に出力される。
この場合も、前述した図10,11と同様に、ディザー制御目標電流値I*は、図12(a)〜(d)に示すように、設定電流値情報FIの変化時点にかかわらず設定電流値情報FIが変化した後の時点で、電流リップル情報の3/4周期目の山頂のポイントP6が読出されることになる。したがって、前述した従来例における図14のように設定電流値情報FIが変化したときの電流リップル情報の開始位相がバラバラとなることがないとともに、ディザー制目標電流値の変化量を最小値に抑制することができる。このため、設定電流値情報FIが変化したときの目標電流値への収束時間を短縮することができるとともに、オーバーシュート電流やアンダーシュート電流を低減することができ、応答特性を改善することができる。また、目標電流値I*の変化幅を一定範囲に抑えることができるので、ラジオノイズを確実に低減することができる。
なお、上記実施形態においては、電流リップル情報を4分割して1/4周期、1/2周期、3/4周期及び1周期の4つの位相位置を設定し、設定電流値情報FIの変化方向及び変化量に応じて開始位相を決定する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、電流リップル情報を図7に示すように8分割して設定電流値情報F1の変化方向及び変化量と、設定電流値情報FIの変化前の電流リップル情報の位相を表すポイントとに基づいて位相開始位置をきめ細かく設定することもできる。さらには、PWM制御の制御周期Tpをより短く設定することにより、電流リップル情報の分割数を任意数に設定することができる。
また、上記実施形態においては、電流リップル情報が三角波状に形成されている場合について説明したが、これに限定されるものではなく、正弦波状に形成することもできる。
さらに、上記実施形態においては、目標値制御部11を周期・時刻情報保持部31、電流リップル情報保持部32、設定電流値情報保持部33、タイミング発生回路34、信号発生回路35、ディザー制御開始位相設定レジスタ36、目標変化時位相制御情報生成部37で構成する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、目標値制御部11自体をマイクロコンピュータ等の演算処理装置を含んで構成し、図8に示す位相制御情報生成処理、図9に示す目標値生成処理を含む処理を実行して、設定電流値情報FIに基づいてディザー制御目標電流値I*を算出して、これを駆動制御回路12に出力するようにしてもよい。
また、上記実施形態においては、目標値制御部11内に目標変化時位相制御情報生成部37を設けた場合について説明したが、これに限定されるものではなく、目標変化時位相制御情報生成部37を目標値制御部11の外部に形成し、この目標変化時位相制御情報生成部37で生成した目標変化時位相制御情報を目標値制御部11内のディザー制御開始位相設定レジスタ36に設定するようにしてもよい。
また、上記実施形態においては、目標値制御部11で、周期・時刻情報保持部31で周期・時刻情報でなる波形制御情報を固定保持し、電流リップル情報保持部32で電流リップル情報を固定保持する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、周期・時刻情報保持部31に目標電流値I*の波形制御情報FR1を外部から設定し、電流リップル情報保持部32に電流リップル情報FR2を外部から設定するようにしてもよい。
11…目標値制御部、12…駆動制御回路、13…駆動回路、14…平均電流検出回路、15…誘導性負荷、17…電流検出抵抗、21…三角波発振器、22…D/Aコンバータ、23…オペアンプ、24…コンパレータ、25…電界効果トランジスタ、Di…ダイオード、L…インダクタンス、RL…ソレノイド抵抗、RON…オン抵抗、SW…スイッチング素子、Vbat…電源、31…周期・時刻情報保持部、32…電流リップル情報保持部、33…設定電流値情報保持部、34…タイミング発生回路、35…信号発生回路、36…ディザー制御開始位相設定レジスタ、37…目標変化時位相制御情報生成部

Claims (7)

  1. 誘導性負荷に流れる電流が目標電流値に近づくようPWM制御により前記誘導性負荷の駆動制御を行う駆動制御手段と、
    設定電流値に、前記PWM制御の周期よりも大きくな周期を有する所定振幅の電流制御量を付加して前記目標電流値を生成する目標値制御手段と、
    前記設定電流値の変化時に前記電流制御量の付加を前記電流制御量の特定の位相状態から開始させる電流制御量付加制御手段と
    を備えていることを特徴とする誘導性負荷駆動制御装置。
  2. 前記電流制御量は三角波及び正弦波の何れか一方の電流波形を有することを特徴とする請求項1に記載の誘導性負荷駆動制御装置。
  3. 前記電流制御量付加制御手段は、前記電流制御量の一周期を複数に分割した複数の分割位相から位相状態を選択するように構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の誘導性負荷駆動制御装置。
  4. 前記電流制御量付加制御手段は、前記設定電流値の変化方向に応じて選択する前記電流制御量の特定の位相状態を変更することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の誘導性負荷駆動制御装置。
  5. 前記電流制御量付加制御手段は、前記設定電流値の変化量が所定値以上であるときに、前記設定電流値の変化方向に応じて選択する前記電流制御量の特定の位相状態を変更することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の誘導性負荷駆動制御装置。
  6. 前記電流制御量付加制御手段は、前記設定電流量が増加方向に変化したときに、前記電流制御量の谷底となる位相状態を選択し、前記設定電流量が減少方向に変化したときに、前記電流制御量の山頂となる位相状態を選択することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の誘導性負荷駆動制御装置。
  7. 誘導性負荷に流れる電流が目標電流値に近づくようPWM制御により前記誘導性負荷の駆動制御を行うステップと、
    設定電流値に、前記PWM制御の周期よりも大きくな周期を有する所定振幅の電流制御量を付加して前記目標電流値を生成するステップと、
    前記設定電流値の変化時に前記電流制御量の付加を前記電流制御量の特定の位相状態から開始させるステップと
    を備えることを特徴とする誘導性負荷駆動制御方法。
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