JP2012048859A - 遠隔制御システム - Google Patents
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Abstract
【課題】各照明負荷による明るさの差を小さくして利用者に違和感を与えるのを防止することのできる遠隔制御システムを提供する。
【解決手段】制御端末器1は、1乃至複数の照明負荷4から成る照明負荷群40,41がそれぞれ接続される2組の接点C1,C2を有するとともに各接点C1,C2への給電を入切するリレー駆動部11及びラッチングリレー10A,10Bと、所定の入力を受け付けると間引き点灯制御を行う処理部14と、前回の間引き点灯制御時に点灯した照明負荷群の点灯履歴を記憶するメモリ部15とを備え、処理部14は、間引き点灯制御においてメモリ部15に記憶された点灯履歴を参照するとともに、前回の間引き点灯制御時に点灯した照明負荷群以外の照明負荷群が接続された接点へ給電する。
【選択図】図1
【解決手段】制御端末器1は、1乃至複数の照明負荷4から成る照明負荷群40,41がそれぞれ接続される2組の接点C1,C2を有するとともに各接点C1,C2への給電を入切するリレー駆動部11及びラッチングリレー10A,10Bと、所定の入力を受け付けると間引き点灯制御を行う処理部14と、前回の間引き点灯制御時に点灯した照明負荷群の点灯履歴を記憶するメモリ部15とを備え、処理部14は、間引き点灯制御においてメモリ部15に記憶された点灯履歴を参照するとともに、前回の間引き点灯制御時に点灯した照明負荷群以外の照明負荷群が接続された接点へ給電する。
【選択図】図1
Description
本発明は、データの送受信を行う遠隔制御システムに関する。
従来から、図7に示す構成の遠隔制御システム(遠隔監視制御システム)が知られており、例えば特許文献1に開示されている。この遠隔制御システムでは、伝送ユニット100に接続された2線式の信号線L1に複数台ずつの操作端末器101及び制御端末器102が接続される。図示例では、操作端末器101として、個別スイッチ101A、パターンスイッチ101Bが設けられている。各操作端末器101及び各制御端末器101にはそれぞれアドレスが設定されており、伝送ユニット100はアドレスを用いて操作端末器101及び制御端末器102を識別する。個別スイッチ101Aとパターンスイッチ101Bとは、それぞれ監視入力を発生させるスイッチS10,S11を備え、制御端末器102は照明負荷103を制御するリレーを内蔵する。尚、制御端末器102としては、照明負荷103の光出力を調節可能な調光器を内蔵した調光制御端末器も含まれる。また、操作端末器101には、照明負荷103の動作状態を確認するための発光ダイオードより成る確認灯(図示せず)が設けられている。ここで、リレーには一般にラッチング型のものが用いられ、制御端末器102がリレーを動作させる際にはリレーにパルス的に電源を供給する。
以下、上記従来例の動作について簡単に説明する。先ず、操作端末器101においてスイッチS10,S11の操作に伴う監視入力が発生すると、操作端末器101から監視入力に対応した監視データを伝送ユニット100に伝送する。そして、伝送ユニット100が制御端末器102に制御データを伝送すると、制御端末器102は負荷制御信号を出力して照明負荷103を制御する。ここで、制御端末器102には負荷監視入力が与えられ、負荷監視入力に対応する監視データを伝送ユニット100に返送する。伝送ユニット100は、返送された監視データを操作端末器101に伝送する。この伝送信号によって操作端末器101では監視信号を出力する。監視信号は、通常は確認灯の点灯・消灯に用いられる。
ここで、上記従来例では、伝送信号のアドレスデータにアドレスを拡張する2ビットの負荷番号が設けられているため、各操作端末器101及び各制御端末器102には最大4個ずつのアドレスが設定可能となっている。このため、各操作端末器101では、最大4回路の監視入力を受付け可能となり、また各制御端末器102では、最大4回路の照明負荷103を接続可能となっている。各操作端末器101及び各制御端末器102に設定される4個のアドレスのうち負荷番号を除く部分は、端末器の種別を表す部分とチャンネルを表す部分とから構成される。言い換えると、各スイッチS10,S11及び各照明負荷103にはそれぞれ個別のアドレスが付与されていることになる。
ところで、上記従来例のような遠隔制御システムでは、パターンスイッチ101BのスイッチS11と照明負荷103とのアドレスの対応関係を伝送ユニット100で管理している。このため、伝送ユニット100において1回路のスイッチS11のアドレスに複数回路の照明負荷103のアドレスを関係データとして対応付けておけば、1回路のスイッチS11で複数回路の照明負荷103を一括して制御することが可能である。このような一括制御には、グループ制御とパターン制御とがある。グループ制御では、複数の照明負荷103を同じ制御状態に制御し、パターン制御では、複数の照明負荷103を予め個々に設定した制御状態に制御する。グループ制御やパターン制御は、オフィス空間のように多数の照明負荷103が配列されている場所で、複数の照明負荷103を一斉に点灯・消灯させる際に利用することができる。
ところで、上記従来例のような遠隔制御システムでは、例えば昼間等の外が明るい時間帯での消費電力を低減するために、1回路に含まれる複数の照明負荷103のうち幾つかの照明負荷103を消灯させる間引き点灯制御を行う場合がある。この間引き点灯制御は、上述のグループ制御やパターン制御の一種であり、複数の照明負荷103にパターンやグループを設定し、手動によるスイッチ操作や、タイマ等によるスケジュール制御を行うことで実現される。
しかしながら、上記従来例では、間引き点灯制御を行う場合、パターンやグループで設定された同じ照明負荷103のみが常に点灯することになる。間引き点灯制御時に毎回同じ照明負荷103を点灯させると、点灯回数が多く且つ点灯時間の長い照明負荷103は、他の点灯回数が少なく且つ点灯時間の短い照明負荷103と比較して寿命に達するまでの時間が短くなってしまう。照明負荷103は、寿命が近くなるとその光出力が低下するため、上記のように照明負荷103ごとに点灯回数及び点灯時間に差が生じると、全点灯時において点灯回数及び点灯時間に応じて各照明負荷103の明るさに差が生じるので、利用者に違和感を与える虞があった。
本発明は、上記の点に鑑みて為されたもので、各照明負荷による明るさの差を小さくして利用者に違和感を与えるのを防止することのできる遠隔制御システムを提供することを目的とする。
本発明の遠隔制御システムは、操作端末器及び制御端末器が信号線を介して伝送ユニットに接続され、前記伝送ユニットは、操作に伴う操作データを前記操作端末器から受信すると前記操作データに基づいて制御データを生成するとともに、前記操作データを送信した前記操作端末器に対応する前記制御端末器に対して前記制御データを伝送し、前記制御端末器は、受信した前記制御データに基づいて照明負荷を制御する遠隔制御システムであって、前記制御端末器は、1乃至複数の前記照明負荷から成る照明負荷群がそれぞれ接続される少なくとも2組の接点を有するとともに前記各接点への給電を入切する給電入切部と、所定の入力を受け付けると自身に接続された前記照明負荷群のうち幾つかの前記照明負荷群のみを点灯させる間引き点灯制御を行う処理部と、前回の間引き点灯制御時に点灯した前記照明負荷群の点灯履歴を記憶するメモリ部とを備え、前記処理部は、間引き点灯制御において前記メモリ部に記憶された前記点灯履歴を参照するとともに、前回の間引き点灯制御時に点灯した前記照明負荷群以外の前記照明負荷群が接続された前記接点へ給電することを特徴とする。
この遠隔制御システムにおいて、前記伝送ユニットは、前記操作端末器から一定時間内に所定回数の前記監視データが送信されると前記制御端末器に前記所定の入力を行うことが好ましい。
本発明は、間引き点灯制御時に点灯回数の少ない照明負荷を優先的に点灯させることができるので、各照明負荷の点灯回数の差を小さくすることができ、結果として各照明負荷の点灯時間の差も小さくすることができる。したがって、点灯回数及び点灯時間に応じた各照明負荷の明るさの差を小さくすることができ、利用者に違和感を与えるのを防止することができる。
以下、本発明に係る遠隔制御システムの実施形態について図面を用いて説明する。本実施形態は、図1(a)に示すように、複数(図示では4つ)の照明負荷4が接続された制御端末器1と、個別スイッチである操作端末器2とが2線式の信号線L1を介して伝送ユニット3に接続されて構成される。尚、本実施形態は、制御端末器1と操作端末器2とをそれぞれ1つずつのみ設けた構成となっているが、複数の制御端末器1と複数の操作端末器2とを設けた構成であってもよい。
伝送ユニット3は、信号線L1に対して図2(a)に示すフォーマットの伝送信号V1を送出する。伝送信号V1は、双極性(±24V)の時分割多重信号であり、信号送出開始を示す同期信号D1、伝送信号V1のモードを示すモードデータD2、制御端末器1や操作端末器2を個別に呼び出すためのアドレスデータD3が含まれる。また、伝送信号V1には、照明負荷4を制御するための制御データD4、伝送誤りを検出するためのチェックサムデータD5、制御端末器1や操作端末器2からの返送信号(監視データ)を受信するタイムスロットである信号返送期間D6が含まれる。伝送信号V1は、図2(b)に示すように、パルス幅変調によってデータが伝送される。制御端末器1及び操作端末器2では、信号線L1を介して受信した伝送信号V1のアドレスデータD3が制御端末器1及び操作端末器2において予め設定されているアドレスと一致すると、伝送信号V1から制御データD4を取り込む。そして、制御端末器1及び操作端末器2は、伝送信号V1の信号返送期間D6に監視データを電流モード信号(信号線L1の線間を開放した状態と低インピーダンスを挿入した状態とで表される電流変化による2値信号)で返送する。
伝送ユニット3から所望の制御端末器1又は操作端末器2にデータを伝送する場合には、モードデータD2を制御モードとし、制御端末器1又は操作端末器2に設定されたアドレスをアドレスデータD3とする伝送信号V1を信号線L1に送出する。アドレスデータD3に一致するアドレスを有した制御端末器1又は操作端末器2は、伝送信号V1に含まれる制御データD4を受け取り、信号返送期間D6に監視データを返送する。伝送ユニット3では、送出した制御データD4と、信号返送期間D6に受信した監視データとの関係によって、制御データD4が所望の制御端末器1又は操作端末器2に伝送されたことを確認する。制御端末器1は、受け取った制御データD4にしたがって、自身に接続された照明負荷4を制御するための負荷制御信号を出力する。また、操作端末器2は、受け取った制御データD4にしたがって、照明負荷4の動作確認表示を行うための監視信号を出力する。
一方、伝送ユニット3は、通常時にはモードデータD2をダミーモードとした伝送信号V1を一定時間間隔で信号線L1に送出している(所謂、「常時ポーリング」である)。ここで、操作端末器2においてスイッチS1,S2の操作に伴う監視入力が発生すると、操作端末器2は伝送ユニット3に対して監視入力の発生を伝送しようとする。即ち、操作端末器2は、ダミーモードの伝送信号V1の同期信号D1に同期させて図2(c)に示すような割込信号を伝送させ、同時に割込フラグを設定して伝送ユニット3との以後の情報授受に備える。伝送ユニット3では、割込信号を受信すると、モードデータD2を割込ポーリングモードとし、且つアドレスデータD3の上位の半数のビット(アドレスデータD3を8ビットとすれば上位4ビット)を順次増加させながら伝送信号V1を送出する。割込信号を伝送した操作端末器2では、割込ポーリングモードの伝送信号V1のアドレスデータD3の上位4ビットが自身に設定されているアドレスの上位4ビットと一致するときに、信号返送期間D6にアドレスの下位のビットを伝送ユニット3に返送する。このように、伝送ユニット3は、操作端末器2を16個ずつ纏めて探すので、比較的短い時間で割込信号を伝送した操作端末器2を発見することができる。
伝送ユニット3は、割込信号を伝送した操作端末器2のアドレスを獲得すると、モードデータD2を監視モードとして、獲得したアドレスデータD3を含む伝送信号V1を信号線L1に送出する。当該操作端末器2は、この伝送信号V1に対して伝送しようとする情報を信号返送期間D6に返送する。最後に、伝送ユニット3は、割込信号を伝送した操作端末器2に対して割込リセットを指示する信号を送出し、当該操作端末器2の割込フラグを解除する。以上のように、操作端末器2から伝送ユニット3への情報伝送は、伝送ユニット3から操作端末器2への4回の信号伝送(ダミーモード、割込ポーリングモード、監視モード、割込リセット)によって完了する。尚、伝送ユニット3が所望の制御端末器1の動作状態を知ろうとするときには、モードデータD2を監視データとした伝送信号を送出するだけでよい。
制御端末器1は、図3に示すように、4つのラッチングリレー10A〜10Dと、これらのラッチングリレー10A〜10Dを個別に駆動するリレー駆動部11と、信号線L1を介して伝送ユニット3との間で伝送信号V1を送受信する送受信部12とを備える。また、制御端末器1は、チャンネル(対応関係を持つ制御端末器1と操作端末器2とは、同一のチャンネルに設定される)を設定するためのディップスイッチ(図示せず)から成るアドレス設定部13を備える。更に、制御端末器1は、制御端末器1全体の制御を行う処理部14と、例えばEEPROMから成り、後述する間引き点灯制御時に点灯した照明負荷4の点灯履歴を記憶するメモリ部15とを備える。
ラッチングリレー10A〜10Dは、2巻線の磁気保持型ラッチングリレーから成り、リレー駆動部11によりセットコイル又はリセットコイルに1ショットで励磁電流が流れると反転動作する。そして、ラッチングリレー10A〜10Dは、商用電源5と照明負荷4との間に挿入された接点C1〜C4を現在の状態から反転動作させ、その動作状態を永久磁石により保持させる。また、ラッチングリレー10A〜10Dは、永久磁石の保持状態を解除する方向の励磁電流がセットコイル又はリセットコイルに流れると反転動作を行い、その後、その動作状態を永久磁石により保持させる。即ち、本実施形態では、ラッチングリレー10A〜10Dとリレー駆動部11とが「給電入切部」に相当する。尚、各接点C1〜C4には、照明負荷4と接続するための1対の出力端子16がそれぞれ接続されている。
送受信部12は、伝送信号V1を受信して処理部14へ送るとともに、処理部14からの返信データに基づいて所定のインピーダンスを介して信号線L1を短絡し、電流モードの返信信号を伝送ユニット3に対して送信する機能を有する。尚、送受信部12には、信号線L1を接続するための1対の接続端子17が設けられている。処理部14は、アドレス設定部13で設定されたアドレスに一致するアドレスデータD3を含む伝送信号V1が受信されると、制御データD4を取り込み、制御データD4に基づいてリレー駆動部11を介してラッチングリレー10A〜10Dを動作させる。また、処理部14は、ラッチングリレー10A〜10Dの接点C1〜C4の状態(オン状態又はオフ状態)をラッチングリレー10A〜10Dに設けられている補助接点から取り込み、監視データとして送受信部12から返信信号で送信させる機能を有する。
ここで、制御端末器1のアドレス設定部13には、個別制御用のチャンネル=0が設定されているものとする。従来の遠隔制御システムでは、図4に示すように、制御端末器1の各ラッチングリレー10A〜10Dに対応してそれぞれ負荷番号=1〜4が設定されている。このため、例えばチャンネル=0、負荷番号=1のアドレスを「0−1」と表現すれば、各接点C1〜C4に接続される照明負荷4を制御する場合には、アドレス「0−1」,「0−2」,「0−3」,「0−4」の何れかを指定する。例えば、アドレス「0−1」を指定した場合には、接点C1に接続された照明負荷4の点灯・消灯を制御することになる。
一方、本実施形態では、図1(b)に示すように、2つのラッチングリレー10A,10Bに対応して負荷番号=1が設定されている。即ち、残りの2つのラッチングリレー10C,10Dに対応して負荷番号=2が設定されている。このため、各接点C1〜C4に接続される照明負荷4を制御する場合には、アドレス「0−1」,「0−2」の何れかを指定する。例えば、アドレス「0−1」を指定した場合には、接点C1に接続された照明負荷4、及び接点C2に接続された照明負荷4の双方の点灯・消灯を制御することになる。ここで、以下の説明では、接点C1に接続された照明負荷4を第1の照明負荷群40、接点C2に接続された照明負荷4を第2の照明負荷群41と呼ぶものとする。
操作端末器2は、図1(a)に示すように、押釦型のスイッチS1,S2と、監視信号に応じて点滅する確認灯(図示せず)とを備える。確認灯は、例えば赤色発光ダイオードと緑色発光ダイオードとの2つから構成される。そして、照明負荷4が点灯しているときは赤色発光ダイオードを点灯させることで照明負荷4の状態を表示し、照明負荷4が消灯しているときは緑色発光ダイオードを点灯させることでスイッチS1,S2の位置を表示する。ここで、スイッチS1,S2には、それぞれ上述のアドレス「0−1」,「0−2」が設定されている。このため、例えばスイッチS1の操作に伴う監視入力が発生した場合、アドレス「0−1」から成る監視データ(操作データ)を伝送ユニット3に送信するようになっている。
以下、本実施形態の動作について図5を用いて説明する。例えば、第1の照明負荷群40、及び第2の照明負荷群41が消灯している状態で操作端末器2のスイッチS1が操作されたものとする。この場合、操作端末器2から伝送ユニット3に監視データ(アドレス「0−1」)が送信され、伝送ユニット3は、当該監視データに対応して照明負荷4の動作を反転させる指令(ここでは、オン制御の指令)を制御データD4として制御端末器1に送信する。制御端末器1では、処理部14が受け取った制御データD4に応じてリレー駆動部11を制御し、ラッチングリレー10A,10Bをオン制御して接点C1,C2をオンすることで第1の照明負荷群40、及び第2の照明負荷群41の双方を点灯させる。このとき、制御端末器1の処理部14は、ラッチングリレー10A,10Bの接点C1,C2がオン状態であることを示す監視データを伝送ユニット3に対して返送する。そして、伝送ユニット3から操作端末器2に対して当該監視データが送信され、操作端末器2の赤色発光ダイオードから成る確認灯が点灯する。
また、第1の照明負荷群40、及び第2の照明負荷群41が点灯している状態で操作端末器2のスイッチS1が操作されたものとする。この場合も、操作端末器2から伝送ユニット3に監視データ(アドレス「0−1」)が送信され、伝送ユニット3は、当該監視データに対応して照明負荷4の動作を反転させる要求(ここでは、オフ制御の要求)を制御データD4として制御端末器1に送信する。制御端末器1では、処理部14が受け取った制御データD4に応じてリレー駆動部11を制御し、ラッチングリレー10A,10Bをオフ制御して接点C1,C2をオフすることで第1の照明負荷群40、及び第2の照明負荷群41の双方を消灯させる。このとき、制御端末器1の処理部14は、ラッチングリレー10A,10Bの接点C1,C2がオフ状態であることを示す監視データを伝送ユニット3に対して返送する。そして、伝送ユニット3から操作端末器2に対して当該監視データが送信され、操作端末器2の緑色発光ダイオードから成る確認灯が点灯する。
一方、制御端末器1の処理部14は、各照明負荷群40,41が消灯している状態において伝送ユニット3から1秒以内に所定回数(本実施形態では2回)のオン制御の要求を出された場合、間引き点灯制御を行うようになっている。ここで、「伝送ユニット3から1秒以内に2回のオン制御の要求を出される」とは、本実施形態では、伝送ユニット3から1秒以内に制御データD4を3回送信される場合に相当する。即ち、操作端末器2において1秒以内に3回スイッチS1が操作される場合に相当する。尚、本実施形態では、「伝送ユニット3から1秒以内に2回のオン制御の要求を出される」ことが「所定の入力」に相当する。
間引き点灯制御において、制御端末器1の処理部14は、先ず各照明負荷群40,41の前回の間引き点灯制御時における点灯履歴をメモリ部15から読み出す。そして、処理部14は、当該点灯履歴を参照して今回の間引き点灯制御時において点灯させる照明負荷群40,41を決定する。例えば、前回の間引き点灯制御時において第1の照明負荷群40を点灯していた場合、処理部14は、リレー駆動部11を制御し、ラッチングリレー10Bをオン制御して接点C2をオンすることで、第2の照明負荷群41のみを点灯させる。この際、処理部14は、前回の間引き点灯制御時における点灯履歴として第2の照明負荷群41を設定してメモリ部15に記憶させる。また、前回の間引き点灯制御時において第2の照明負荷群41を点灯した場合は、処理部14は、リレー駆動部11を制御し、ラッチングリレー10Aをオン制御して接点C1をオンすることで、第1の照明負荷群40のみを点灯させる。この際、処理部14は、前回の間引き点灯制御時における点灯履歴として第1の照明負荷群40を設定してメモリ部15に記憶させる。したがって、間引き点灯制御においては、前回の間引き点灯制御時に点灯した照明負荷群以外の照明負荷群を点灯させることになる。
上述のように、本実施形態では、間引き点灯制御時に点灯回数の少ない照明負荷群を優先的に点灯させることができるので、各照明負荷4の点灯回数の差を小さくすることができ、結果として各照明負荷4の点灯時間の差も小さくすることができる。したがって、点灯回数及び点灯時間に応じた各照明負荷4の明るさの差を小さくすることができ、利用者に違和感を与えるのを防止することができる。また、本実施形態では、「操作端末器2において1秒以内に3回スイッチS1,S2を操作する」という所定の操作を操作端末器2において行った場合のみ間引き点灯制御を行い、他の操作では従来例と同様に照明負荷4の点灯・消灯の制御を行うことができる。したがって、従来の個別スイッチ等と同様の操作端末器2を用いて間引き点灯制御を実現することができるので、間引き点灯制御を行うための専用のスイッチを設ける必要がない。
ところで、本実施形態は、上述のように、伝送ユニット3から1秒以内に所定回数のオン制御の要求を出された場合に、制御端末器1が間引き点灯制御を行うように構成されている。しかしながら、上記の構成を採用した場合には、次に示すような問題が生じ得る。例えば、図6(a)に示すように、照明負荷4が点灯していない状態において、利用者が操作端末器2のスイッチS1,S2を1秒以内に3回操作した場合を考える。尚、伝送ユニット3から制御端末器1に送信される制御データD4は2ビットであって、オン制御の要求は「10」、オフ制御の要求は「01」で表されるものとする。この場合、利用者としては単に照明負荷4を点灯させたいと考えていたとしても、制御端末器1では伝送ユニット3から1秒以内に所定回数のオン制御の要求が出されたと判断し、間引き点灯制御を行ってしまう。このため、システムとして伝送ユニット3において制御端末器1の動作を管理することができない。
そこで、操作端末器2から1秒以内に所定回数(ここでは、2回)の割込信号(操作データ)が伝送された場合に、伝送ユニット3が間引き点灯制御の要求を制御端末器1に送信する構成にしてもよい。尚、伝送ユニット3から制御端末器1に送信される間引き点灯制御の要求に関する制御データD4は、「11」で表されるものとする。また、当該構成では、「伝送ユニット3から間引き点灯制御の要求を制御端末器1に送信する」ことが「所定の入力」に相当する。
例えば、図6(b)に示すように、照明負荷4が点灯していない状態において、利用者が操作端末器2のスイッチS1,S2を1秒以内に2回操作した場合を考える。この場合、利用者がスイッチS1,S2を2回操作した時点で、伝送ユニット3は間引き点灯制御の要求を制御端末器1に送信する。このため、制御端末器1では、間引き点灯制御を行う。一方、利用者が操作端末器2のスイッチS1,S2を1秒以内に3回操作した場合は、伝送ユニット3は間引き点灯制御の要求ではなく、オン制御の要求を制御端末器1に送信する。したがって、この構成を採用することで、利用者の意図に反して間引き点灯制御が行われてしまうのを回避することができる。また、伝送ユニット3において間引き点灯制御を行うか否かを判断するため、伝送ユニット3において制御端末器1の動作を管理することができる。
尚、本実施形態では設けていないが、操作端末器2の操作で照明負荷4を制御する代わりに、予め設定された時刻に自動的に照明負荷4を制御するタイマ制御を行うためのプログラムタイマユニットを設けても構わない。
1 制御端末器
2 操作端末器
3 伝送ユニット
4 照明負荷
40 第1の照明負荷群
41 第2の照明負荷群
C1,C2 接点
L1 信号線
2 操作端末器
3 伝送ユニット
4 照明負荷
40 第1の照明負荷群
41 第2の照明負荷群
C1,C2 接点
L1 信号線
Claims (2)
- 操作端末器及び制御端末器が信号線を介して伝送ユニットに接続され、前記伝送ユニットは、操作に伴う操作データを前記操作端末器から受信すると前記操作データに基づいて制御データを生成するとともに、前記操作データを送信した前記操作端末器に対応する前記制御端末器に対して前記制御データを伝送し、前記制御端末器は、受信した前記制御データに基づいて照明負荷を制御する遠隔制御システムであって、前記制御端末器は、1乃至複数の前記照明負荷から成る照明負荷群がそれぞれ接続される少なくとも2組の接点を有するとともに前記各接点への給電を入切する給電入切部と、所定の入力を受け付けると自身に接続された前記照明負荷群のうち幾つかの前記照明負荷群のみを点灯させる間引き点灯制御を行う処理部と、前回の間引き点灯制御時に点灯した前記照明負荷群の点灯履歴を記憶するメモリ部とを備え、前記処理部は、間引き点灯制御において前記メモリ部に記憶された前記点灯履歴を参照するとともに、前回の間引き点灯制御時に点灯した前記照明負荷群以外の前記照明負荷群が接続された前記接点へ給電することを特徴とする遠隔制御システム。
- 前記伝送ユニットは、前記操作端末器から一定時間内に所定回数の前記操作データが送信されると前記制御端末器に前記所定の入力を行うことを特徴とする請求項1記載の遠隔制御システム。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2015032372A (ja) * | 2013-07-31 | 2015-02-16 | パナソニック株式会社 | リレーユニット及び負荷制御システム |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20120118 |
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A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20131105 |